JP2009159067A - 撮像表示方法および撮像表示装置 - Google Patents

撮像表示方法および撮像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ライブビュー時において動画像を自然な動きで表示でき、フレーミングを容易にできる撮像表示方法および撮像表示装置を提供する。
【解決手段】被写体の明るさに応じて撮像素子12の撮像フレームレートを変更しながら、被写体を撮像素子12により撮像して、撮像素子12から得られる撮像画像を表示素子24に表示するにあたり、撮像フレームレートに応じて表示素子24の表示フレームレートを設定するとともに、撮像フレームレートおよび表示フレームレートに応じて、撮像素子12からの撮像画像の出力タイミングと表示素子24による撮像画像の表示タイミングとの位相差を調整しながら、撮像素子12による撮像画像を表示素子24に表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像表示方法および撮像表示装置に関するものである。
従来、撮像表示装置として、CCDセンサやCMOSセンサ等のイメージセンサからなる撮像素子を備えたデジタルカメラが広く普及している。デジタルカメラは、撮像素子により画像を撮像し、その撮像画像をLCD等の表示素子にライブビューとして表示し、レリーズボタンの押下に応答して撮像画像を、静止画や動画としてメモリカード等の記録媒体に記録するようにしている。
このようなデジタルカメラには、一般に、AF(Auto Focus)機能やAE(Automatic Exposure)機能が付いているものが多い。また、AE機能を有するデジタルカメラには、ライブビュー時にも、撮像画像を適正な明るさで表示素子に表示するように、AE機能により撮像フレームレートを制御するようにしたものもある。
ところで、AF方式には、位相差検出方式やコントラスト検出方式等が知られているが、例えばコントラスト検出方式を採用する場合には、撮像素子の撮像フレームレートが低いと、AFに時間がかかるだけでなく、ライブビュー時において、表示素子に表示する撮像画像の更新レートも低くなり、動画像を自然な動きで表示できなくなる。なお、表示画像は、人間が検知するものであるから、表示フレームレートをある程度以上にしても、あまり意味はなく、一般には、(撮像フレームレート)≧(表示フレームレート)、の関係としている。
ここで、撮像フレームレートを高める方法としては、例えば、特許文献1に開示されているように、撮像素子の一部領域の画素を高速に読み出すことが知られている。この方法を採用すれば、コントラスト検出方式によるAFを高速に行うことが可能となる。
しかしながら、特許文献1に開示の方法にあっては、撮像素子と表示素子とを非同期で動作させている。このため、ライブビュー時においては、撮像素子で撮像した画像を、表示素子に表示するまでの遅延時間が一定にならず、その結果、動画像を自然な動きで表示できず、フレーミングがしづらくなることが懸念される。
一方、特許文献2には、撮像素子と表示素子とを同期させて、撮像素子の垂直同期信号と表示素子の垂直同期信号とを一定間隔で保持しながら、撮像素子による撮像画像を表示素子に表示するようにした撮像表示装置が開示されている。この撮像表示装置によれば、撮像素子と表示素子とを同期させているので、撮像素子で撮像した画像を、表示素子に表示するまでの遅延時間を最小にすることが可能となる。
しかしながら、特許文献2に開示の撮像表示装置は、AE機能により撮像フレームレートを制御した場合については、何ら言及されていない。このため、例えば、図15に示すように、撮像フレームレートを120fpsとし、表示フレームレートは撮像フレームレートに対して2/3の80fpsとなるように、撮像垂直同期信号および表示垂直同期信号を設定した場合には、表示素子に表示される画像は、1/120secの撮像画像と、1/60secの撮像画像とが交互に表示されることになって、撮像素子で撮像した画像を、表示素子に表示するまでの遅延時間が一定にならない。すなわち、表示フレームレートに応じた一定間隔毎の撮像画像が表示されない。このため、ライブビュー時においては、動画像を自然な動きで表示できなくなり、ユーザにとっては、フレーミングがしづらくなる。なお、図15において、撮像画像および表示画像に示す数字は、撮像素子による便宜上の撮像画像番号(フレーム番号)を示している。
また、特許文献3には、撮像素子と再生系との同期を取りながら、撮像画像を再生する撮像表示装置が開示されている。この撮像表示装置では、再生系のタイミングに同期して撮像素子を駆動することにより、撮像素子と再生系とを同期させているが、AE中は、撮像素子と再生系とを非同期として、画像情報を更新せずに再生を行うことにより、画像の乱れを防止している。このため、再生系が表示素子を有する場合は、AE中の非同期時には、表示画像が更新されないことになる。その結果、ライブビュー時にAE処理が行われると、画面更新がされないために、ライブビュー表示ができなくなり、ユーザにとっては、フレーミングがしづらくなることになる。
なお、特許文献4には、撮影シーンモードに応じて、撮像画像および表示画像の解像度、並びにフレームレートを変更するようにした撮像表示装置が開示されている。この撮像表示装置では、撮像画像および表示画像のビットレートを保ちつつ(帯域は一定)、それぞれのフレームレートを変更している。しかしながら、この特許文献4には、高速の被写体を撮像して表示するスポーツモードでは、撮像および表示のフレームレートを上げることは記載されているが、撮像画像が表示されるまでの遅延時間については、言及されていない。このため、撮像および表示のフレームレートの設定によっては、ライブビュー時において動画像を自然な動きで表示できず、フレーミングがしづらくなることが懸念される。
特開2003−324644公報 特開2006−129275公報 特開2001−197359公報 特開2005−86499公報
上述した従来の撮像表示装置においては、AEの結果によって、ライブビューの最中や、本露光からライブビューに復帰した際に撮像フレームレートが変わった場合の表示画像の遅延時間については何ら言及されていない。このため、ライブビュー時において動画像を自然な動きで表示できず、フレーミングがしづらくなるという問題がある。
したがって、かかる問題点に着目してなされた本発明の目的は、ライブビュー時において動画像を自然な動きで表示でき、フレーミングを容易にできる撮像表示方法および撮像表示装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成する請求項1に係る撮像表示方法の発明は、被写体の明るさに応じて撮像素子の撮像フレームレートを変更しながら、前記被写体を前記撮像素子により撮像して、前記撮像素子から得られる撮像画像を表示素子に表示するにあたり、
前記撮像フレームレートに応じて前記表示素子の表示フレームレートを設定するとともに、前記撮像フレームレートおよび前記表示フレームレートに応じて、前記撮像素子からの撮像画像の出力タイミングと前記表示素子による撮像画像の表示タイミングとの位相差を調整しながら、前記撮像素子による撮像画像を前記表示素子に表示することを特徴とするものである。
さらに、上記目的を達成する請求項2に係る撮像表示装置の発明は、被写体の明るさに応じて撮像素子の撮像フレームレートを変更しながら、前記被写体を前記撮像素子により撮像して、前記撮像素子から得られる撮像画像を表示素子に表示する撮像表示装置において、
前記撮像フレームレートに応じて前記表示素子の表示フレームレートを設定する表示フレームレート設定部と、
前記撮像フレームレートおよび前記表示フレームレートに応じて、前記撮像素子からの撮像画像の出力タイミングと前記表示素子による撮像画像の表示タイミングとの位相差を調整しながら、前記撮像素子による撮像画像を前記表示素子に表示するように制御する制御部と、
を有することを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の撮像表示装置において、
前記表示フレームレート設定部は、前記表示フレームレートを前記撮像フレームレートの整数分の1に設定することを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項2または3に記載の撮像表示装置において、
さらに、前記表示素子に表示される表示画像を画素ずらしする画素ずらし部を有することを特徴とするものである。
本発明によれば、撮像フレームレートに応じて表示フレームレートを設定するとともに、これら撮像フレームレートおよび表示フレームレートに応じて、撮像素子からの撮像画像の出力タイミングと表示素子による撮像画像の表示タイミングとの位相差を調整しながら、撮像素子による撮像画像を表示素子に表示するようにしたので、表示素子には、表示フレームレートに応じた一定間隔毎の撮像画像を、ほぼ一定の最小の遅延時間で表示することができる。したがって、ライブビュー時において、動画像を自然な動きで表示でき、フレーミングを容易に行うことが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本発明の第1実施の形態に係る撮像表示装置の概略構成を示す機能ブロック図である。この撮像表示装置は、撮像光学系11、撮像素子12、測距部13、測光部14、画像処理部15、同期制御部16、合焦制御部17、レンズ駆動部18、露光制御部19、撮像素子制御部20、メモリ制御部21、メモリ22、表示制御部23、表示素子24、およびクロック生成部25を有している。
図1において、図示しない被写体の光学像は、撮像光学系11により撮像素子12上に形成して光電変換する。撮像素子12は、CCDセンサやCMOSセンサ等のイメージセンサを用いて構成する。ここでは、撮像素子12は、1枚のCMOSセンサ(例えば、画素数12M)とベイヤ配列のカラーフィルタとを有する単板式で構成する。
撮像素子12の出力は、図示しない内蔵する処理部において、相関二重サンプリング(CDS)、ゲイン制御(AGC)、A/D変換等の処理を行って、デジタルの撮像画像として、撮像垂直同期信号、撮像水平同期信号および撮像クロックを含む撮像同期信号とともに、測距部13、測光部14および画像処理部15に供給する。また、撮像素子12からの撮像垂直同期信号は、同期制御部16に供給する。
測距部13および合焦制御部17は、いわゆるAF処理を行うもので、測距部13により撮像画像のコントラストを算出し、その算出結果に基づいて、合焦制御部17により、コントラストが高くなるように、レンズ駆動部18を介して撮像光学系11を駆動して、撮像素子12上に被写体像を合焦状態で結像させる。
測光部14および露光制御部19は、いわゆるAE処理を行うもので、測光部14により撮像画像から明るさ成分を検出し、その検出結果に基づいて、撮像画像が適切な明るさとなるように、露光制御部19により、撮像素子12の撮像フレームレートを変更するとともに、変更した撮像フレームレートに応じて表示素子24の表示フレームレートを設定して、それらの値を露光制御信号として、画像処理部15、同期制御部16、撮像表示制御部20および表示制御部23に供給する。したがって、本実施の形態では、露光制御部19は、表示フレームレート設定部を構成している。
また、露光制御部19は、測光部14からの出力に基づいて、撮像素子12の電子シャッタ値(シャッタ速度)やAGCのゲインを制御する露光制御信号を生成して、撮像表示制御部20に供給する。
画像処理部15は、撮像素子12から入力される撮像画像に対して、デモザイキング(ベイヤ画像をRGB画像にカラー化)、WB(ホワイトバランス)、エッジ強調、リサイズ(スケーリング:線形補間、バイキュービック、NEDI(New Edge-Directed Interpolation)、最近傍法)、歪み補正、色・階調補正等の各種の画像処理を実行する。この画像処理部15による画像処理では、必要に応じて、露光制御部19からの露光制御信号を用いるとともに、メモリ制御部21を介してメモリ22を使用する。
画像処理部15で画像処理された撮像画像は、表示制御部23に転送する。ここで、表示制御部23に転送される撮像画像のサイズは、あらかじめ表示素子24の画素数になるように画像処理部15でリサイズされている。また、特に図示しないが、画像処理部15は、JPEG圧縮処理部も備えており、レリーズボタンの操作に基づいて、本露光した撮像画像をJPEG処理して、所望のメディア(コンパクトフラッシュ(登録商標):CF、スマートメディア:SDカード、xDピクチャーカード等)に書き込み保存するように制御する。
撮像素子制御部20は、同期制御部16からの撮像用基準クロックおよび露光制御部19からの露光制御信号に基づいて、撮像素子12を設定された撮像フレームレートで駆動するのに必要な、撮像垂直同期信号、撮像水平同期信号および撮像クロックを含む上述した撮像同期信号を生成して、撮像素子12に供給するとともに、露光制御部19からの露光制御信号に基づいて、撮像素子12の電子シャッタ値(シャッタ速度)やAGCのゲインを制御する。
表示制御部23は、同期制御部16からの表示用基準クロックおよび露光制御部19からの露光制御信号に基づいて、表示素子24を設定された表示フレームレートで駆動するのに必要な、表示垂直同期信号、表示水平同期信号および表示クロックを含む表示同期信号を生成して、表示素子24に供給するとともに、画像処理部15からの撮像画像を、表示素子24に応じて処理して、例えば、表示素子24がLCDからなる場合には、V−T(透過率特性)補正して、表示素子24に供給する。また、表示制御部23は、生成した表示垂直同期信号を、同期制御部16に供給する。
表示素子24は、バックライトが必要な透過型のLCDや反射型のLCOS、あるいは自発光タイプのEL素子を用いて構成することができるが、ここでは透過型のLCD(例えば、ストライプ型VGA)を用いて構成して、入力された撮像画像に応じて照明光を変調して画像を表示する。この表示素子24に表示された画像は、図示しないが、例えば視度調整可能なファインダタイプの接眼光学系を経て観察者により観察することができる。
なお、表示素子24は、図では省略しているが、無偏光の照明光を発光する、例えば、白色LEDやRGBのLEDからなるバックライトと、LCDの前後にクロスニコルで配置した偏光板とを有するとともに、必要に応じて照明光をLCDに導く照明光学系を有している。
クロック生成部25は、各部の基準タイミングのクロックを生成するもので、水晶発振器や水晶振動子等を用いて構成する。本実施の形態では、クロック生成部25において、撮像素子12により画像を撮像するための撮像用クロックと、表示素子24により画像を表示するための表示用クロックと、全体の動作を制御するためのシステムクロックとを生成する。なお、これら撮像用クロック、表示用クロックおよびシステムクロックは、同じ水晶発振器を共用して作成してもよいし、互いに異なる3つの水晶発振器を使用して構成してもよいが、ここでは撮像用クロックと表示用クロックとのクロック源を異ならせて、撮像用クロックおよび表示用クロックを非同期で生成する。
同期制御部16は、クロック生成部25からのクロック、撮像素子12からの撮像垂直同期信号、表示制御部23からの表示垂直同期信号、および露光制御部19からの露光制御信号に基づいて、撮像素子12からの撮像画像の出力タイミングと表示素子24による撮像画像の表示タイミングとの位相差を調整しながら、撮像素子12による撮像画像を表示素子24に表示するように、撮像素子制御部20および表示制御部23を含む各部を制御する。したがって、本実施の形態では、撮像素子制御部20、表示制御部23および同期制御部16を含んで、制御部を構成している。
なお、測距部13、測光部14、画像処理部15、同期制御部16、合焦制御部17、露光制御部19、撮像素子制御部20、メモリ制御部21、表示制御部23は、CPUやFPGA,ASIC等を用いて構成することができる。
以下、本実施の形態について、さらに詳細に説明する。
図2は、撮像素子12から同期制御部16に入力される、撮像素子12からの撮像画像の出力タイミングである撮像垂直同期信号と、表示制御部23から同期制御部16に入力される、表示素子24による撮像画像の表示タイミングである表示垂直同期信号とを示す図である。図2において、符号Aは、撮像垂直同期信号の周期、すなわち撮像フレームレートを示しており、符号Bは、表示垂直同期信号の周期、すなわち表示フレームレートを示しており、符号Cは、撮像素子12による撮像画像が表示素子24に表示されるまでの遅延時間を示している。本実施の形態では、遅延時間Cを短くするために、画像処理部15および同期制御部16において、以下の処理を行う。
すなわち、画像処理部15では、撮像素子12から入力されるベイヤ画像からカラー画像を作成するデモザイキング処理を、最低の撮像画像データ量にて開始する。つまり、1フレームのベイヤ画像が揃うまで待つことなく、撮像画像の数ラインを使用して、フィルタ処理を行うことによりデモザイキング処理を行う。これにより、遅延時間Cが、フレーム単位以上となるのを回避する。
また、同期制御部16では、撮像垂直同期信号と表示垂直同期信号との位相差(遅延時間Cに相当)を検出して、位相差が、画像処理等を考慮して設定された値にほぼ一致するように制御する。すなわち、本実施の形態では、クロック生成部25において、撮像用クロックおよび表示用クロックを異なるクロック源で生成しているため、位相差がほぼ一定となるように制御する。
具体的には、位相差が設定値よりも少ない場合は、例えば、表示垂直同期信号のブランキング時間を増やすように制御する。ここで、ブランキング時間を増やす方法としては、同期制御部16から表示制御部23に供給する表示用基準クロックを、ブランキング期間のみ分周回路やPLL回路等により遅くしたり、ビデオフォーマットとしてのブランキング時間を増やしたりする方法があるが、ここでは前者を実行する。また、位相差が設定値よりも多い場合は、逆に、同期制御部16から表示制御部23に供給する表示用基準クロックを速くして、表示垂直同期信号のブランキング時間を減らすように制御する。
このように、撮像垂直同期信号と表示垂直同期信号との位相差を検出して制御することにより、遅延時間Cを常にほぼ一定で最小にすることができる。なお、位相差を検出する場合、撮像垂直同期信号および表示垂直同期信号の周期が同じの場合には、両方の信号のエッジで検出し、表示垂直同期信号の周期が撮像垂直同期信号の周期の2倍である場合には、偶数番目の撮像垂直同期信号はマスクして、両方の信号のエッジで検出する。
次に、AE処理に基づく動作ついて、説明する。
AE処理においては、上述したように、露光制御部19からの露光制御信号に基づいて、撮像画像が適切な明るさとなるように、撮像素子制御部20を介して撮像素子12の電子シャッタ値、AGCのゲイン、あるいは撮像フレームレートを制御するとともに、撮像素子12の撮像フレームレートの制御に応じて、表示制御部23により表示素子24の表示フレームレートを制御する。ここでは、電子シャッタ値やAGCのゲインを変更した場合には、撮像フレームレートは変更しないが、撮像フレームレートを変更した場合には、それに応じて電子シャッタ値も変更して露光時間を制御するようにしている。
本実施の形態では、AE処理によって、撮像素子12の撮像フレームレートを、例えば、表1に示すように、モード1〜モード5の5段階に変更可能とする。また、表示素子24の表示フレームレートは、撮像素子12の撮像フレームレートに対して整数分の1に設定して、この表1に示すモード情報を露光制御部19に格納しておく。
Figure 2009159067
図3は、AE処理のフローチャートを示すものである。先ず、電源がオン(ON)された時点では、撮像素子12および表示素子24を、デフォルトのモード、ここではモード1で起動する(ステップS31)。その後、測光部14および露光制御部19により測光が行なわれ(ステップS32)、その結果、電子シャッタ値を変更する場合には(ステップS33)、撮像素子12の電子シャッタ値を変更し(ステップS34)、AGCのゲインを制御する場合には(ステップS35)、撮像素子12のAGCのゲインを変更する(ステップS36)。
また、測光の結果、モードを変更する場合には(ステップS37)、露光制御部19においてモードを変更して(ステップS38)、撮像素子制御部20により撮像素子12の撮像フレームレートを、変更したモードの撮像フレームレートとなるように制御するとともに、表示制御部23により表示素子24の表示フレームレートを、変更したモードの表示フレームレートとなるように制御する。さらに、モードを変更した場合には、モードに応じて電子シャッタ値も変更して(ステップS39)、露光時間を制御する。
このように、本実施の形態では、AE処理によって、撮像素子12の撮像フレームレートを、表1に示すように、モード1〜モード5の5段階に変更可能にするとともに、各モードにおける表示素子24の表示フレームレートを、撮像素子12の撮像フレームレートに対して整数分の1に設定したので、表示素子24に表示フレームレートに応じた一定間隔毎の撮像画像を表示することができる。
例えば、モード2の場合には、撮像フレームレートが180fps、表示フレームレートが撮像フレームレートの1/2である90fpsに設定されるので、表示素子24に表示される撮像画像(表示画像)は、図4に示すように、ほぼ1/90secの等間隔で(表示垂直同期信号の位相が調整されるため)、表示フレームレートに応じた一定間隔(1/90sec)毎の撮像画像(図4では、奇数番目の撮像フレームの画像)が表示される。なお、図4において、撮像画像および表示画像に示す数字は、撮像素子12による便宜上の撮像画像番号(フレーム番号)を示している。
したがって、本実施の形態によれば、図15に示した従来の場合と比較して、動画像を自然な動きで表示することができる。なお、本実施の形態において、測光結果に基づく制御順番は、図3に示した、電子シャッタ値変更、ゲイン変更、モード変更の順序に限らず、任意に設定することができる。また、撮像フレームレートおよび表示フレームレートのモード情報は、表1に限らず、表示フレームレートが撮像フレームレートの整数分の1の関係を満たせば、例えば、撮像フレームレートが120fps、表示フレームレートが60fpsのモードを設けたり、撮像フレームレートが480fps、表示フレームレートが240fpsのモードを設けたり、することもできる。ただし、フレームレートが高くなると消費電力も高くなるので、フレームレートは、電源バッテリとのバランスを考慮して設定するのが好ましい。
次に、本実施の形態に係る撮像表示装置により静止画像を撮影する場合の全体の概略動作について、図5に示すタイミングチャートを参照して説明する。
図5において、状態1は、レリーズボタンが全押しおよび半押しされずに開放されている状態で、撮像素子12は240fps、表示素子24は120fpsのモード1で動作しているライブビューの状態である。この状態1では、予め決められた遅延1の遅延時間をもって、撮像素子12で撮像した画像を表示素子24にで表示し、かつ、撮像垂直同期信号および表示垂直同期信号は、ほぼ一定の遅延時間を保つよう制御される。
次の状態2は、同じく、レリーズボタンが開放されているライブビューの状態である。しかし、この状態2では、AEの結果により、撮像素子12は180fps、表示素子24は90fpsのモード2で動作しており、予め決められた遅延1の遅延時間をもって、撮像素子12で撮像した画像を表示素子24に表示し、かつ、撮像垂直同期信号および表示垂直同期信号は、ほぼ一定の遅延時間を保つよう制御される。
次の状態3は、レリーズボタンが半押しされたライブビューの状態である。この状態3では、AF動作、本露光用の絞り制御等のAE処理等が行われ、撮像素子12および表示素子24は、状態2と同様に、モード2で動作して、予め決められた遅延1の遅延時間をもって、撮像素子12で撮像した画像を表示素子24に表示し、かつ、撮像垂直同期信号および表示垂直同期信号は、ほぼ一定の遅延時間を保つよう制御される。また、この状態3では、撮像光学系11は、合焦状態に制御され、レリーズボタンの全押し待機状態となる。
次の状態4は、レリーズボタンが全押しされた状態で、撮像光学系11が合焦状態であれば本露光に移行して、静止画像を撮影している、いわゆる本露光中の状態である。この状態4では、露光時間がAEで決定された露光時間となって長くなるため、撮像垂直同期信号の周波数も低くなる。また、撮像素子12から読み出す画素数もライブビュー時よりも多くため、撮像画像の読み出し時間も、ライブビュー時と比べて長くなる。
本実施の形態では、この本露光中の状態では、表示垂直同期信号をフリーランで生成して、表示素子24に画像を表示する。つまり、撮像垂直同期信号および表示垂直同期信号は、遅延時間を考慮することなく動作させて、随時、表示を行う。
次の状態5は、レリーズボタンが開放された本露光後のライブビューの状態である。この状態5では、直前の状態4(本露光中)において、表示垂直同期信号をフリーランで動作させていたので、撮像垂直同期信号と表示垂直同期信号との間には、今までの遅延1とは異なる遅延2の遅延時間が生じることになる。
次の状態6は、同じく、レリーズボタンが開放されているライブビューの状態である。この状態6では、直前の状態5において、撮像垂直同期信号と表示垂直同期信号との間に生じていた遅延2を、遅延1に戻すようにブランキング時間を調整している。なお、図5では、次の表示フレームで、遅延2から遅延1に戻しているが、本露光からの復帰のタイミングが、ブランキング調整期間に入っていない場合には、数フレームかかる場合もある。また、この状態6では、撮像素子12および表示素子24が、モード2で動作し、撮像フレームレートが表示フレームレートの2倍となっているので、撮像素子12による撮像画像を一つおきに間引いて表示素子24に表示している。
なお、図5において、遅延1は、クロック生成部25で生成する撮像用クロックと表示用クロックとのクロック源が異なるため、厳密にはフレーム毎に若干異なる。しかし、フレーム毎の遅延時間の差は、微少であり、遅延時間はほぼ一定と見做すことができるので、ここでは遅延1として表記している。また、メカシャッタ等による遅延は表記していない。
以上のように、本実施の形態によれば、非同期で生成される撮像用クロックおよび表示用クロックに基づく撮像垂直同期信号および表示垂直同期信号の位相差が、ほぼ一定で最小となるように、表示垂直同期信号の位相を制御するとともに、AE処理によって変更される撮像フレームレートに対して、表示フレームレートを撮像フレームレートの整数分の1に設定するようにしたので、表示素子24には、表示フレームレートに応じた一定間隔毎の撮像画像を、ほぼ一定の最小の遅延時間で表示することができる。したがって、動画像を自然な動きで表示でき、フレーミングを容易にできる。しかも、ライブビュー時のAE時にも表示素子24に撮像画像を更新して表示するとともに、本露光中には、表示垂直同期信号をフリーランで生成して、表示素子24に画像を表示するようにしたので、ライブビュー時のフレーミングや本露光後のフレーミングも容易にでき、直ちに撮影(レリーズ動作)に移行することが可能となる。
(第2実施の形態)
本発明の第2実施の形態では、図1に示した撮像表示装置において、同期制御部16により、撮像垂直同期信号および表示垂直同期信号の位相差を検出して、その位相差がほぼ一定で最小となるように、撮像用基準クロックを制御して撮像垂直同期信号の位相を制御する。すなわち、上述した第1実施の形態では、撮像垂直同期信号と表示垂直同期信号との位相差がほぼ一定で最小となるように、表示垂直同期信号の位相を制御したが、本発明の第2実施の形態では、表示垂直同期信号の位相は制御せずに、撮像垂直同期信号の位相を制御して、撮像垂直同期信号と表示垂直同期信号の位相差を、ほぼ一定で最小とする。その他の構成および動作は、第1実施の形態と同様であるので、詳細な説明は省略する。
図6は、第2実施の形態に係る撮像表示装置により静止画像を撮影する場合の全体の概略動作を示すタイミングチャートで、図5に示した第1実施の形態におけるタイミングチャートに対応している。図6から明らかなように、本実施の形態の場合には、表示垂直同期信号を基準として、撮像垂直同期信号の位相を制御するので、本露光復帰後の状態5においても、撮像垂直同期信号と表示垂直同期信号との位相差、すなわち撮像素子12の撮像画像が表示素子24に表示されるまでの遅延時間は、遅延1となり、図5に示した遅延2は生じない。
したがって、撮像画像と表示画像との間の遅延時間が、遅延1のみとなるので、レリーズ動作を行って単写を繰り返す場合に、フレーミングがよりし易くなる利点がある。
(第3実施の形態)
本発明の第3実施の形態では、図1に示した撮像表示装置において、撮像フレームレートが表示フレームレートの2倍以上の整数倍である場合、撮像画像を間引くことなく、加算処理して表示する。
例えば、撮像フレームレートが表示フレームレートの2倍の場合、上述した実施の形態では、撮像素子12による順次の撮像画像1,2,3,4,5,・・・から、画像処理部15において奇数番目の撮像画像1,3,5,・・・を間引いて、表示素子24に表示するようにしたが、本実施の形態では、画像処理部15において間引き処理を行うことなく、順次の2つの撮像画像を加算処理して1つの表示画像を生成する。すなわち、2つの撮像画像1,2を加算処理して表示画像1を生成し、次の2つの撮像画像3,4を加算処理して表示画像2を生成し、次の2つの撮像画像5,6を加算処理して表示画像3を生成する。以下、同様にして、順次の2つの撮像画像を加算処理して1つの表示画像を生成する。
図7は、この場合の加算処理の動作を説明するためのフローチャートである。先ず、撮像画像を取得したら(ステップS71)、奇数番目の撮像画像および偶数番目の撮像画像の各々について、各画素データの階調が中間の明るさ以上か否かを判定する。例えば、各画素データが8bitの「256」階調で表されている場合には、画素データが閾値「127」より大きいか否かを判定し(ステップS72a,72b)、大きい場合には、加算によるオーバーフローを避けるため、当該画素データを1/2の階調として(ステップS73a、73b)、加算用画素データとし(ステップS74a,74b)、画素データが「127」以下の場合には、当該画素データをそのまま加算用画素データとして(ステップS74a,74b)、奇数番目の撮像画像および偶数番目の撮像画像の対応する画素データを加算して(ステップS75)、表示画像を生成する。
なお、撮像フレームレートが表示フレームレートの3倍の場合には、3つの撮像画像を加算処理することになるので、加算する各画素データの階調は、最大値の1/3以下として加算処理する。同様に、撮像フレームレートが表示フレームレートの4倍の場合には、加算する各画素データの階調は、最大値の1/4以下として加算処理する。その他の構成および動作は、第1実施の形態と同様であるので、詳細な説明は省略する。
このように、本実施の形態では、撮像フレームレートが表示フレームレートの2倍以上の整数倍である場合には、撮像素子12による撮像画像を間引くことなく、加算処理して、表示素子24に表示するようにしたので、上記実施の形態の場合と比較して、表示画像を明るくでき、S/Nを向上することができる。なお、この場合、撮像画像が表示されるまでに、1フレーム以上で最小の遅延時間を要することになるが、表示画像の更新周期は、ほぼ等間隔で、表示フレームレートに応じた一定間隔毎の撮像画像が加算されて表示されるので、動画像を自然に表示でき、フレーミングもし易くなる。
(第4実施の形態)
図8は、本発明の第4実施の形態に係る撮像表示装置の概略構成を示す機能ブロック図である。この撮像表示装置は、図1に示した構成において、画素ずらし部31および画素ずらし制御部32を設けて、表示素子24に表示される表示画像を画素ずらしすることにより、擬似的に高解像度化を図ったものである。
画素ずらし部31は、偏光回転素子であるTN液晶、強誘電性液晶などの液晶セルと、光路偏向素子である水晶、ニオブ酸リチウム、ルチル、方解石、チリ硝石、などの異方性結晶の複屈折板とを用いて構成したもの、アクチュエータやガルバノミラー、あるいはプリズムを用いて構成したもの、液晶のみを用いて、液晶分子の傾斜による複屈折によって入射する偏光の屈折角と変位する方向とを変化させるように構成したもの、が知られている。
本実施の形態では、画素ずらし部31を、図9(a)および(b)に示すように、TN液晶からなる液晶セル35と、水晶からなる複屈折板36とを用いて構成して、画素ずらし制御部32により、液晶セル35を選択的にオン・オフして、表示画像を縦方向に半画素ピッチずれた位置に2点画素ずらしするように構成する。ここで、複屈折板36は、例えば、P偏光の入射光は、下方向に半画素ピッチ分、光線シフトして出射し、S偏光の入射光は、光線シフトすることなく、そのまま透過させるように、水晶の結晶軸を配置する。なお、画素ずらし量は、水晶の厚みにより調整する。
このようにして、表示素子24から出射される画像光が、例えばP偏光とすると、図9(a)に示すように、液晶セル35がオフ(OFF)の場合、すなわち液晶セル35に電圧を印加しない場合(例えば、0Vとした場合)には、P偏光の画像光を液晶セル35でS偏光に変換することにより、複屈折板36で光線シフトすることなく透過させて、表示素子24による表示画像を、本来の画像位置xに表示する。
これに対し、図9(b)に示すように、液晶セル35がオン(ON)の場合、すなわち液晶セル35に電圧を印加した場合(例えば、+16Vを印加した場合)には、P偏光の画像光を、P偏光のまま液晶セル35を透過させることにより、複屈折板36で下方向に光線シフトする。これにより、表示素子24による表示画像を、本来の画像位置xから下方向に半画素ピッチずれた画像位置yに表示する。
また、本実施の形態では、上記の画素ずらしを、撮像素子12による撮像画像のサンプリング位置によって制御するため、撮像画像のサンプリング位置を示す位置情報を、撮像素子12から画像処理部15および表示制御部23を経て画素ずらし制御部32に転送する。
以下、本実施の形態の動作について説明する。
上述したように、本実施の形態では、表示素子24による表示画像を、画素ずらし部31により縦方向に2点画素ずらしするため、撮像素子12においては、撮像された画像から、空間的に縦に異なる画素をサンプリングして、撮像画像Xおよび撮像画像Yを読み出す。例えば、図10(a)に示すように、撮像素子12の水平ラインを、y1,y6,y13,y18,・・・のように間引いて撮像画像Xを読み出し、図10(b)に示すように、水平ラインを、y4,y9,y16,・・・のように間引いて撮像画像Yを読み出す。
撮像素子12から読み出した撮像画像X,Yは、撮像素子12からの位置情報に基づいて、画像処理部15において、周辺画素を用いてベイヤ画像をRGB画像にカラー化する。これにより、撮像画像Xについては、図10(a)に○印で示す位置を画素の重心位置とする、カラー化された撮像画像を生成し、撮像画像Yについては、図10(b)に○印で示す位置を画素の重心位置とする、カラー化された撮像画像を生成する。これらカラー化された撮像画像は、さらに画像処理部15において、表示素子24の画素数に合わせてスケーリングして、画像処理された撮像画像x、yを生成する。
画像処理部15で生成された撮像画像xは、撮像素子12からの位置情報に基づいて、図9(a)に示すように、画素ずらし部31の液晶セル35をオフとすることにより、画像位置xに表示し、画像処理部15で生成された撮像画像xは、撮像素子12からの位置情報に基づいて、図9(b)に示すように、画素ずらし部31の液晶セル35をオンとすることにより、画像位置yに表示する。
図11は、本実施の形態に係る撮像表示装置により静止画像を撮影する場合の全体の概略動作を示すタイミングチャートである。このタイミングチャートは、図5に示した第1実施の形態におけるタイミングチャートに、液晶セル35のオン・オフタイミングを付加したものである。
図11において、撮像画像Xn,X′n(nは自然数)は、同じ位置でサンプリングした画像で、上述した撮像画像Xであり、撮像画像Yn,Y′n(nは自然数)は、同じ位置でサンプリングした画像で、上述した撮像画像Yである。すなわち、図11の場合には、撮像フレームレートが表示フレームレートの2倍で、画素ずらし部31では、表示素子24による表示画像を、表示垂直同期信号に同期して、画像位置xおよび画像位置yに交互に画素ずらしして表示することから、撮像素子12では、撮像画像Xおよび撮像画像Yをそれぞれ連続して2回読み出すようにしている。その他の構成および動作は、第1実施の形態と同様であるので、詳細な説明は省略する。
なお、図11においては、液晶セル35のオン・オフのタイミングを、便宜上、表示垂直同期信号のタイミングに一致させているが、TN液晶は、オン・オフの応答時間を有しているとともに、その応答時間もオンからオフになる場合と、オフからオンになる場合とで異なることが知られている。したがって、実際には、これらの特性を考慮して、液晶セル35をオン・オフさせるようにする。
本実施の形態によれば、図1に示した構成に、画素ずらし部31および画素ずらし制御部32を追加して、表示素子24に表示される表示画像を2点画素ずらしするようにしたので、第1実施の形態の効果に加えて、高解像度化が図れるとともに、表示素子24のブラックマトリクスを部分的に消去でき、表示画像の品質を向上することができる。
すなわち、図12(a)に示すように、表示素子24には、各画素24aの周辺に、トランジスタ等の電気回路が内蔵された部分を遮光したブラックマトリックス24bが形成されている。なお、図12では、各画素24aの開口率が25%、ブラックマトリックス24bが75%で表記している。また、図12では、図面を簡略化するため、4画素のみを図示している。
このような表示素子24において、画素ずらしを行わない場合には、図12(a)に示すように、ブラックマトリクス24bは、観察者からみると黒として認識され、画素数も4画素のみとなる。これに対し、本実施の形態のように、縦方向に半画素ピッチ、画素ずらしすると、図12(b)に示すように、観察者から見ると、縦方向でブラックマトリクス24bが消えているように見え、画素数も8画素に見える。なお、図12(b)において、斜線部は画素ずらしをしていないときの画素位置を示しており、白抜き部は画素ずらしをしたときの画素位置を示している。
(第5実施の形態)
本発明の第5実施の形態では、図8に示した撮像表示装置において、画素ずらし部31を、斜め方向に2点画素ずらしするように構成する。
このため、画素ずらし部31は、図13(a)および(b)に示すように、TN液晶からなる液晶セル35と、水晶からなる2枚の複屈折板36a,36bとを用いて構成して、画素ずらし制御部32により、液晶セル35を選択的にオン・オフして、表示画像を縦・横方向に半画素ピッチずれた位置に2点画素ずらしするように構成する。
ここで、複屈折板36aは、例えば、P偏光の入射光は、下方向に半画素ピッチ分、光線シフトして出射し、S偏光の入射光は、光線シフトすることなく、そのまま透過させるように、水晶の結晶軸を配置する。また、複屈折板36bは、例えば、P偏光の入射光は、横方向に半画素ピッチ分、光線シフトして出射し、S偏光の入射光は、光線シフトすることなく、そのまま透過させるように、水晶の結晶軸を配置する。
このようにして、表示素子24から出射される画像光が、例えばP偏光とすると、図13(a)に示すように、液晶セル35がオフの場合には、P偏光の画像光を液晶セル35でS偏光に変換することにより、複屈折板36aおよび複屈折板36bでそれぞれ光線シフトすることなく透過させて、表示素子24による表示画像を、本来の画像位置xに表示する。
これに対し、図13(b)に示すように、液晶セル35がオンの場合には、P偏光の画像光を、P偏光のまま液晶セル35を透過させることにより、複屈折板36aで下方向に光線シフトし、さらに、複屈折板36bで横方向に光線シフトする。これにより、表示素子24による表示画像を、本来の画像位置xから下方向および横方向にそれぞれ半画素ピッチずれた斜めの方向の画像位置yに表示する。
また、撮像素子12は、図10(a)および(b)に示したように、撮像画像Xおよび撮像画像Yを読み出す。ここで、撮像素子12が、(4096×3072)の12Mの画素数を有するものとすると、撮像素子12から画像処理部15に入力される撮像画像X,Yは、それぞれ図14(a)に示すように、(1024×512)画素数となる。
画像処理部15では、図14(a)に示す撮像画像に対して、撮像画像X,Yを横方向にずらすため、図14(b)に示すように、撮像画像Xについては、斜線で示す右端の1列の画像情報を除いた撮像画像XからRGBの同時化(カラー化)を行い、撮像画像Yについては、斜線で示す左端の1列の画像情報を除いた撮像画像Yからカラー化を行う。その後、カラー化した撮像画像X,Yを、表示素子24の画素数に合わせてスケーリングして、図14(c)に示すように、VGA(640×480)の表示画像x、yを生成し、表示画像xは画素ずらしすることなく表示素子24に表示し、表示画像yは斜め方向に画素ずらしを行って表示素子24に表示する。
ここで、表示画像xと表示画像yとは、互いに横方向に空間的にずれており、撮像素子12から読み出される表示画像x,yの元となるカラー化された撮像画像X,Yは、縦方向にずれているので、表示画像xと表示画像yとは、斜めに画像がずれたものとなる。なお、厳密には、撮像素子12の読み出しは、縦方向については、画素ずらしピッチ(0.5画素ずらし)になるように読み出されているが、横方向については、(640/(1024−1)≒0.6、ずれていることになる。しかし、横方向の誤差は、僅かであるので、横方向シフト用の複屈折板36bによる光線シフト量を半画素分に設定しても、何ら問題はない。したがって、本実施の形態においても、第4実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば、撮像素子12は、単板式に限らず、RGBに対応する3板式で構成することもできる。また、AFは、コントラスト検出方式に限らず、位相差検出方式で行うように構成することもできるし、AF機能を省略して、マニュアルでフォーカスさせるように構成することもできる。また、上記実施の形態では、撮像素子12による撮像画像を用いてAE処理を行うようにしたが、AEセンサを設けてAE処理を行うように構成することもできる。
また、撮像素子12による撮像画像が表示素子24に表示されるまでの遅延時間、すなわち撮像素子12からの撮像画像の出力タイミングである撮像垂直同期信号と、表示素子24による撮像画像の表示タイミングである表示垂直同期信号との位相差は、撮像垂直同期信号または表示垂直同期信号の一方で調整する場合に限らず、双方で調整するように構成することもできる。また、上記実施の形態では、クロック生成部25において、撮像用クロックと表示用クロックとのクロック源を異ならせて、撮像用クロックおよび表示用クロックを非同期で生成するようにしたが、撮像用クロックおよび表示用クロックを、共通のクロック源を用いて同期して生成することもできる。この場合には、非同期の場合のように、本露光中以外において、常時、遅延時間の調整を行う必要がなく、ライブビューの開始時、撮像フレームレートおよび/または表示フレームレートの変更時、本露光からの復帰時おいて、遅延時間の調整を行うことで、以後は、調整した遅延時間に一定にすることができる。
さらに、第4実施の形態においては、縦方向に2点画素ずらしを行い、第5実施の形態においては、斜め方向に2点画素ずらしを行うようにしたが、横方向に2点画素ずらしを行うように構成することもできる。また、斜め方向に2点画素ずらしを行う場合は、複屈折板の結晶軸を適切に設定することにより、複屈折板を1枚とすることもできる。また、画素ずらしは2点に限らず、縦方向画素ずらし用の液晶セルおよび複屈折板と、横方向画素ずらし用の液晶セルおよび複屈折板とを用いて、縦方向、横方向、斜め方向に4点画素ずらしを行うように構成することもできる。また、画素ずらし用の表示画像は、撮像素子12からの撮像画像の読み出しを制御して生成したり、画像処理部15により撮像画像を画像処理して生成したり、あるいは、撮像素子12の読み出しと画像処理とを併用して生成したり、することができる。
また、第2実施の形態や第3実施の形態と、上述した画素ずらしとを組み合わせて、撮像表示装置を構成することもできる。
本発明の第1実施の形態に係る撮像表示装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 図1に示す同期制御部に入力される撮像垂直同期信号と表示垂直同期信号とを示す図である。 第1実施の形態に係る撮像表示装置によるAE処理を示すフローチャートである。 第1実施の形態による撮像画像と表示画像との一例を示す図である。 第1実施の形態に係る撮像表示装置により静止画像を撮影する場合の全体の概略動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第2実施の形態に係る撮像表示装置により静止画像を撮影する場合の全体の概略動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第3実施の形態に係る撮像表示装置の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第4実施の形態に係る撮像表示装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 図8に示す画素ずらし部の一例の構成および動作を説明するための概略斜視図である。 第4実施の形態による撮像画像の読み出し動作を説明するための図である。 第4実施の形態に係る撮像表示装置により静止画像を撮影する場合の全体の概略動作を示すタイミングチャートである。 第4実施の形態の効果を説明するための図である。 本発明の第5実施の形態に係る撮像表示装置における画素ずらし部の一例の構成および動作を説明するための概略斜視図である。 第5実施の形態に係る撮像表示装置の概略動作を説明するための図である。 従来の技術を説明するための図である。
符号の説明
11 撮像光学系
12 撮像素子
13 測距部
14 測光部
15 画像処理部
16 同期制御部
17 合焦制御部
18 レンズ駆動部
19 露光制御部
20 撮像素子制御部
21 メモリ制御部
22 メモリ
23 表示制御部
24 表示素子
24a 画素
24b ブラックマトリックス
25 クロック生成部
31 画素ずらし部
32 画素ずらし制御部
35 液晶セル
36,36a,36b 複屈折板

Claims (4)

  1. 被写体の明るさに応じて撮像素子の撮像フレームレートを変更しながら、前記被写体を前記撮像素子により撮像して、前記撮像素子から得られる撮像画像を表示素子に表示するにあたり、
    前記撮像フレームレートに応じて前記表示素子の表示フレームレートを設定するとともに、前記撮像フレームレートおよび前記表示フレームレートに応じて、前記撮像素子からの撮像画像の出力タイミングと前記表示素子による撮像画像の表示タイミングとの位相差を調整しながら、前記撮像素子による撮像画像を前記表示素子に表示することを特徴とする撮像表示方法。
  2. 被写体の明るさに応じて撮像素子の撮像フレームレートを変更しながら、前記被写体を前記撮像素子により撮像して、前記撮像素子から得られる撮像画像を表示素子に表示する撮像表示装置において、
    前記撮像フレームレートに応じて前記表示素子の表示フレームレートを設定する表示フレームレート設定部と、
    前記撮像フレームレートおよび前記表示フレームレートに応じて、前記撮像素子からの撮像画像の出力タイミングと前記表示素子による撮像画像の表示タイミングとの位相差を調整しながら、前記撮像素子による撮像画像を前記表示素子に表示するように制御する制御部と、
    を有することを特徴とする撮像表示装置。
  3. 前記表示フレームレート設定部は、前記表示フレームレートを前記撮像フレームレートの整数分の1に設定することを特徴とする請求項2に記載の撮像表示装置。
  4. さらに、前記表示素子に表示される表示画像を画素ずらしする画素ずらし部を有することを特徴とする請求項2または3に記載の撮像表示装置。
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