JP2009118159A - 画像表示装置および撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】消費電力を効率よく低減できる画像表示装置およびこれを備える撮像装置を提供する。
【解決手段】画像を表示する画像表示素子21と、画像表示素子21に表示される画像を選択的に画素ずらしする画素ずらし部30と、画素ずらし部30による画素ずらしモードを、高解像度表示に対応する第1表示モード、または第1表示モードよりも低解像度で、かつ低消費電力の第2表示モードに選択的に設定する画素ずらしモード設定部61と、画素ずらしモード設定部61により設定された画素ずらしモードに応じて、画像表示素子21および画素ずらし部30を制御する表示制御部(54〜57)と、を有する。
【選択図】図1
【解決手段】画像を表示する画像表示素子21と、画像表示素子21に表示される画像を選択的に画素ずらしする画素ずらし部30と、画素ずらし部30による画素ずらしモードを、高解像度表示に対応する第1表示モード、または第1表示モードよりも低解像度で、かつ低消費電力の第2表示モードに選択的に設定する画素ずらしモード設定部61と、画素ずらしモード設定部61により設定された画素ずらしモードに応じて、画像表示素子21および画素ずらし部30を制御する表示制御部(54〜57)と、を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、画素ずらしにより高画素数画像を表示する画像表示装置、およびこれを備える撮像装置に関するものである。
従来、プロジェクタやHMD(Head Mounted Display)等の画像表示装置として、透過型のLCD(Liquid Crystal Display)、反射型のLCOS(Liquid Crystal On Silicon)やDMD(Digital Micromirror Device)等からなる画像表示素子の表示画素位置を、例えば液晶セルと複屈折板とを有する画素ずらし手段により選択的に画素ずらしすることにより、見かけ上の画素数を増大させて、画像を高解像度で表示するようにしたものが種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
一方、デジタルカメラ等の撮像装置においては、CCDやCMOS等の撮像素子の多画素化が急速に進んでいる。しかし、撮像素子で撮像された画像を表示する電子ビューファインダ(EVF:Electronic View Finder)に用いられている画像表示素子は、撮像素子の画素数に対して少ないのが一般的である。このため、EVFには、撮像素子による撮像画像が、低解像度に変換されて表示されることになる。
そこで、このEVFの表示画像を高解像度化する方法として、EVFを構成する少画素数の画像表示素子の表示画素位置を、上記の画像表示装置と同様に、画素ずらし手段により画素ずらしすることにより、撮像素子で撮像された画像を、撮像素子の画素数に近い画素数で表示することが考えられている。
しかしながら、画素ずらしを行う従来の画像表示装置にあっては、画素ずらしにより画像を表示する際は、常に一定の動作条件で画素ずらし手段を動作させるようにしている。このため、信号処理量が増大して、消費電力や発熱の増加を招くことが懸念されるとともに、特に、バッテリ駆動される画像表示装置においては、消費電力の増大を招いて、バッテリの消費が早くなり、使用可能時間が短くなってしまうことが懸念される。
また、このような画像表示装置の画素ずらし技術を、撮像素子のEVFに適用すると、特に、バッテリ駆動される撮像装置においては、撮像素子の多画素化に伴う消費電力の増大と相俟って、システム全体の更なる消費電力の増大を招くことになって、バッテリの使用可能時間がさらに短くなってしまうことが懸念される。
したがって、かかる点に鑑みてなされた本発明の主たる目的は、消費電力を効率よく低減できる画像表示装置、およびこれを備える撮像装置を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に係る画像表示装置の発明は、
画像を表示する画像表示素子と、
該画像表示素子に表示される画像を選択的に画素ずらしする画素ずらし部と、
該画素ずらし部による画素ずらしモードを、高解像度表示に対応する第1表示モード、または該第1表示モードよりも低解像度で、かつ低消費電力の第2表示モードに選択的に設定する画素ずらしモード設定部と、
該画素ずらしモード設定部により設定された画素ずらしモードに応じて、前記画像表示素子および前記画素ずらし部を制御する表示制御部と、
を有することを特徴とするものである。
画像を表示する画像表示素子と、
該画像表示素子に表示される画像を選択的に画素ずらしする画素ずらし部と、
該画素ずらし部による画素ずらしモードを、高解像度表示に対応する第1表示モード、または該第1表示モードよりも低解像度で、かつ低消費電力の第2表示モードに選択的に設定する画素ずらしモード設定部と、
該画素ずらしモード設定部により設定された画素ずらしモードに応じて、前記画像表示素子および前記画素ずらし部を制御する表示制御部と、
を有することを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の画像表示装置において、
前記第2表示モードは、前記第1表示モードよりも前記画素ずらし部による画素ずらし点数が少ない、ことを特徴とするものである。
前記第2表示モードは、前記第1表示モードよりも前記画素ずらし部による画素ずらし点数が少ない、ことを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の画像表示装置において、
前記第2表示モードは、前記第1表示モードよりも前記画像表示部に表示する画像のフレームレートが低い、ことを特徴とするものである。
前記第2表示モードは、前記第1表示モードよりも前記画像表示部に表示する画像のフレームレートが低い、ことを特徴とするものである。
さらに、上記目的を達成する請求項4に係る撮像装置の発明は、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像表示装置と、
前記画像表示素子に表示する画像を撮像する撮像素子と、
を有することを特徴とするものである。
請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像表示装置と、
前記画像表示素子に表示する画像を撮像する撮像素子と、
を有することを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の撮像装置において、
さらに、前記撮像素子による撮像画像を記録するとともに、記録された撮像画像を再生する画像記録再生部と、
前記画像表示素子の表示モードを、前記画像記録再生部への静止画の撮像画像の記録動作に同期して、前記撮像素子による撮像画像をリアルタイムで表示するライブ表示モードから、前記画像記録再生部に記録した静止画の記録画像を所定時間再生表示する再生表示モードに切り替える表示モード切り替え制御部とを有し、
前記画素ずらしモード設定部は、前記表示モード切り替え制御部による前記表示モードが、前記ライブ表示モードの場合は、前記画素ずらしモードを前記第2表示モードに設定し、前記表示モード切り替え制御部による前記表示モードが、前記再生表示モードの場合は、前記画素ずらしモードを前記第1表示モードに設定する、
ことを特徴とするものである。
さらに、前記撮像素子による撮像画像を記録するとともに、記録された撮像画像を再生する画像記録再生部と、
前記画像表示素子の表示モードを、前記画像記録再生部への静止画の撮像画像の記録動作に同期して、前記撮像素子による撮像画像をリアルタイムで表示するライブ表示モードから、前記画像記録再生部に記録した静止画の記録画像を所定時間再生表示する再生表示モードに切り替える表示モード切り替え制御部とを有し、
前記画素ずらしモード設定部は、前記表示モード切り替え制御部による前記表示モードが、前記ライブ表示モードの場合は、前記画素ずらしモードを前記第2表示モードに設定し、前記表示モード切り替え制御部による前記表示モードが、前記再生表示モードの場合は、前記画素ずらしモードを前記第1表示モードに設定する、
ことを特徴とするものである。
請求項6に係る発明は、請求項4に記載の撮像装置において、
さらに、前記撮像素子による撮像画像を記録するとともに、記録された画像を再生する画像記録再生部と、
該画像記録再生部による記録または再生の画像種別として、静止画または動画を設定する画像種別設定部とを有し、
前記画素ずらしモード設定部は、前記画像種別設定部により前記画像種別として静止画が設定された場合は、前記画素ずらしモードを前記第1表示モードに設定し、前記画像種別設定部により前記画像種別として動画が設定された場合は、前記画素ずらしモードを前記第2表示モードに設定する、
ことを特徴とするものである。
さらに、前記撮像素子による撮像画像を記録するとともに、記録された画像を再生する画像記録再生部と、
該画像記録再生部による記録または再生の画像種別として、静止画または動画を設定する画像種別設定部とを有し、
前記画素ずらしモード設定部は、前記画像種別設定部により前記画像種別として静止画が設定された場合は、前記画素ずらしモードを前記第1表示モードに設定し、前記画像種別設定部により前記画像種別として動画が設定された場合は、前記画素ずらしモードを前記第2表示モードに設定する、
ことを特徴とするものである。
請求項7に係る発明は、請求項4に記載の撮像装置において、
さらに、温度検出部を有し、
前記画素ずらしモード設定部は、前記温度検出部による検出温度に基づいて、前記画素ずらしモードを、前記第1表示モードまたは前記第2表示モードに設定する、
ことを特徴とするものである。
さらに、温度検出部を有し、
前記画素ずらしモード設定部は、前記温度検出部による検出温度に基づいて、前記画素ずらしモードを、前記第1表示モードまたは前記第2表示モードに設定する、
ことを特徴とするものである。
請求項8に係る発明は、請求項4に記載の撮像装置において、
さらに、駆動電源が外部電源か内部電源かの電源種別および内部電源の場合の電源残量を判断する電源状態判断部を有し、
前記画素ずらしモード設定部は、前記電源状態判断部の判断結果に基づいて、駆動電源が外部電源の場合は、前記画素ずらしモードを前記第1表示モードに設定し、駆動電源が内部電源で、その電源残量が閾値以上の場合には、前記画素ずらしモードを前記第1表示モードに設定し、駆動電源が内部電源で、その電源残量が前記閾値未満の場合には、前記画素ずらしモードを前記第2表示モードに設定する、
ことを特徴とするものである。
さらに、駆動電源が外部電源か内部電源かの電源種別および内部電源の場合の電源残量を判断する電源状態判断部を有し、
前記画素ずらしモード設定部は、前記電源状態判断部の判断結果に基づいて、駆動電源が外部電源の場合は、前記画素ずらしモードを前記第1表示モードに設定し、駆動電源が内部電源で、その電源残量が閾値以上の場合には、前記画素ずらしモードを前記第1表示モードに設定し、駆動電源が内部電源で、その電源残量が前記閾値未満の場合には、前記画素ずらしモードを前記第2表示モードに設定する、
ことを特徴とするものである。
本発明によれば、画素ずらし部によって、画像表示素子に表示される画像を選択的に画素ずらしする画素ずらしモードを、画素ずらしモード設定部により、高解像度表示に対応する第1表示モード、または該第1表示モードよりも低解像度で、かつ低消費電力の第2表示モードに選択的に設定するようにしたので、消費電力を効率よく低減することができる。したがって、バッテリで駆動される場合には、その使用可能時間を長くできる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本発明の第1実施の形態に係る画像表示装置の概略構成を示す機能ブロック図である。この画像表示装置は、表示光学系および制御系を有している。先ず、表示光学系の構成について説明する。表示光学系は、照明部10、画像表示部20、画素ずらし部30および拡大光学系40を有し、照明部10からの照明光を、画像表示部20により表示画像に応じて空間変調して、その空間変調された表示画像を画素ずらし部30および拡大光学系40を経て、図示しないスクリーンに拡大表示する。
図1は、本発明の第1実施の形態に係る画像表示装置の概略構成を示す機能ブロック図である。この画像表示装置は、表示光学系および制御系を有している。先ず、表示光学系の構成について説明する。表示光学系は、照明部10、画像表示部20、画素ずらし部30および拡大光学系40を有し、照明部10からの照明光を、画像表示部20により表示画像に応じて空間変調して、その空間変調された表示画像を画素ずらし部30および拡大光学系40を経て、図示しないスクリーンに拡大表示する。
照明部10は、LED光源、レーザ光源、UHPランプ、キセノンランプ等を照明光源とするバックライト11を有する。バックライト11は、白色光源を用いる場合には、カラーホイールを用いて白色光をRGBに色分離するようにする。また、画像表示部20を、RGBの面順次で平面状に照明する場合には、好ましくは、バックライト11を、LED光源を用いて構成する。図1では、R,G,BのLED光源を用いてバックライト11を構成し、このバックライト11により照明光学系12を介して画像表示部20を色面順次で面状に照明するように照明部10を構成した場合を示している。
画像表示部20は、モノクロのLCD、LCOSやDMDからなる画像表示素子21を有して構成する。図1の画像表示部20は、LCDからなる画像表示素子21と、その前後に直交ニコルで配置した偏光板22,23とを有し、照明部10からの照明光を、偏光板22を経て水平偏光で画像表示素子21に入射させて、画像表示素子21により表示画像に応じて空間変調した後、偏光板23を経て垂直偏光で画素ずらし部30に入射させるように構成している。ここで、偏光板22,23は、図1では画像表示素子21と空間的に離間して配置しているが、画像表示素子21に貼付するように設けても良い。
なお、このように、偏光板22を介して画像表示素子21に偏光された照明光を入射させる場合には、照明光学系12に、バックライト11からの照明光の偏光方向を効率よく揃えるためのPS変換素子や、画像表示素子21の照明ムラを低減するためのインテグレータ素子を設けるのが好ましい。ただし、照明光として、十分な明るさが得られる場合には、PS変換素子やインテグレータ素子を省略することもできる。
画素ずらし部30は、液晶セル31aおよび複屈折板32aを有する垂直方向の画素ずらしセットと、液晶セル31bおよび複屈折板32bを有する水平方向の画素ずらしセットとを備える。液晶セル31a,31bは、電圧を印加したオン状態(例えば、+16V程度を印加した状態)では、入射光を、偏光方向を維持したまま透過させ、電圧を印加しないオフ状態(0V状態)では、入射光を、偏光方向を90度回転させて透過させるように構成する。これら液晶セル31a,31bは、例えば、TN(Twisted Nematic)液晶や強誘電性液晶等により構成することができるが、好ましくは、一般的で安価なTN液晶を用いて構成する。
また、複屈折板32aは、その結晶軸と入射光の偏光方向との関係を、垂直偏光の入射光に対しては、画像表示素子21の画素からの光線を垂直方向に半画素ピッチ分だけシフトさせ、水平偏光の入射光に対しては、光線シフトを行うことなく、そのまま透過させるように構成する。これに対し、複屈折板32bは、その結晶軸と入射光の偏光方向との関係を、垂直偏光の入射光に対しては、画像表示素子21の画素からの光線をシフトすることなく、そのまま透過させ、水平偏光の入射光に対しては、水平方向に半画素ピッチ分だけシフトさせるように構成する。
これら、複屈折板32a,32bは、例えば、水晶(a-SiO2)、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)、ルチル(TiO2)、方解石(CaCO3)、チリ硝石(NaNO3)、YVO4等の異方性結晶により構成することができ、その光線シフト量は、使用する材質の複屈折量および厚さにより決定することができるが、コストの面では安価な水晶を用いるのが好ましく、小型化の面では屈折率が高く、薄型化が可能なニオブ酸リチウムを用いるのが好ましい。なお、液晶セル31a,31bおよび複屈折板32a,32bには、ゴースト光やフレアによる画質の劣化を防止するため、好ましくは、反射防止膜をコーティングしておく。
本実施の形態は、この画素ずらし部30による画素ずらしモードとして、高解像度表示に対応する第1表示モードである4点画素ずらしモード、または、第1表示モードよりも低解像度で、かつ低消費電力の第2表示モードである2点画素ずらしモードを選択可能とする。これら4点画素ずらしモードおよび2点画素ずらしモードについては、後述する。
次に、図1に示す画像表示装置の制御系の構成について説明する。制御系は、入力I/F(インターフェース)51、画像処理部52、画像メモリ53、出力画像処理部54、光源制御部55、表示素子制御部56、画素ずらし制御部57、タイミングジェネレータ58、操作部59、および全体を制御するシステムコントローラ60を有する。システムコントローラ60は、例えばマイクロコンピュータからなり、画素ずらしモード設定部61を有している。
入力I/F51は、例えば、DVI(Digital Visual Interface),HDMI(High-Definition Multimedia Interface)等から得られる表示すべき入力映像信号から、クロック、水平同期信号(以下、HDと略記する)、垂直同期信号(以下、VDと略記する)、データ等を抽出して、抽出したクロック、HD、VD等の入力映像基準信号およびデータを画像処理部52に転送し、入力映像基準信号をタイミングジェネレータ58に転送する。
画像処理部52は、転送された入力映像基準信号およびデータに基づいて、必要に応じて画像メモリ53を使用しながら、フレームレート変換、スケーラー処理、IP変換、色・輝度信号処理、工ンハンス処理等の各種の画像処理を実行して、画像処理された出力画像を出力画像処理部54に転送する。なお、画像メモリ53は、例えば、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)、DDR−SDRAM(Double Data Rate SDRAM)等の揮発性メモリで構成する。
出力画像処理部54は、画像処理部52からの出力画像に基づいて、光源制御部55を介してバックライト11の駆動を制御するとともに、表示素子制御部56を介して画像表示素子21の駆動を制御し、さらに画素ずらし制御部57を介して液晶セル31a,31bの駆動を制御する。
本実施の形態は、モノクロの画像表示素子21をRGBの各色で順次照明し、その各色の照明に同期して、対応する色の画像を画像表示素子21に表示することにより、RGBの各画像を時間的に重畳してカラー画像を得る色面順次表示(フィールドシーケンシャル表示)方式をとっている。このため、光源制御部55は、出力画像処理部54の出力に基づいて、画像表示素子21の1画素位置の出力画像に、RGBの画像情報が入るように、バックライト11の駆動を制御する。また、表示素子制御部56は、出力画像処理部54からの出力画像に対して、画像表示素子21の階調特性を補正するV−T補正や、表示画像の明るさを補正するシェーディング補正等の画像処理を行うと同時に、画像表示素子21へ書き込む面順次データや、その書き込みに必要な信号を生成し、バックライト11の駆動に同期して、画像表示素子21に面順次データを書き込むことにより、色面順次表示を行う。
一方、タイミングジェネレータ58は、入力I/F51からの入力映像基準信号、およびシステムコントローラ60の画素ずらしモード設定部61で設定された画素ずらしモードに基づいて、各ブロックの駆動を制御する各種の基準信号(タイミング信号)を生成して、対応するブロックに供給する。
本実施の形態は、上述した画素ずらし部30による4点画素ずらしモードまたは2点画素ずらしモードを、操作部59において、操作ボタンやメニュー(GUI)によって、ユーザにより選択可能に画素ずらしモード選択スイッチ62を設け、この画素ずらしモード選択スイッチ62の状態を、システムコントローラ60により検出し、その検出結果に基づいて画素ずらしモード設定部61により、画素ずらし部30による画素ずらしモードを設定し、その設定された画素ずらしモードに応じてタイミングジェネレータ58によるタイミング信号の生成を制御する。これにより、出力画像処理部54による光源制御部55、表示素子制御部56および画素ずらし制御部57の駆動を制御して、設定された画素ずらしモードに応じた画素ずらし表示を行う。したがって、本実施の形態では、画像処理部52、出力画像処理部54、光源制御部55、表示素子制御部56および画素ずらし制御部57を含んで表示制御部を構成している。
すなわち、本実施の形態の画像表示装置は、図2にフローチャートを示すように、システムコントローラ60により操作部59の画素ずらしモード選択スイッチ62の状態を検出して(ステップS11)、4点画素ずらしモードか否かを判定し(ステップS12)、その判定結果に応じて、画素ずらしモード設定部61により、4点画素ずらしモードの場合には4点画素ずらし表示を行い(ステップS13)、2点画素ずらしモードの場合には2点画素ずらし表示を行うように(ステップS14)、画素ずらしモードを設定する。
以下、4点画素ずらしモードおよび2点画素ずらしモードについて、さらに詳細に説明する。
先ず、4点画素ずらしモードについて説明する。4点画素ずらしモードでは、入力映像信号を、画像処理部52において、隣接する4つの画素がそれぞれ異なるフィールドの画像を形成するように、4つのサブフィールドに分割して、画像メモリ53の出力画像メモリ53A〜53Dに格納する。
例えば、入力映像信号が1080iの場合には、画像処理部52は、1080iの入力映像信号を1080p(1920×1080)の映像信号にIP変換した後、図3に示すように、隣接する4つの画素A〜Dがそれぞれ異なるフィールドの画像を形成するように、960×540サイズの4つのサブフィールドA〜Dに分割して、画像メモリ53の出力画像メモリ53A〜53Dに格納する。
ここで、画像表示素子21がXGA(1024×768)サイズの場合には、サブフィールドにおける入力画像の有効画素よりも、画像表示素子21の有効画素の方が多くなってしまうので、図3に示すように、黒にマスクしたデータを埋め込みながらサブフィールドA〜Dを生成する。
本実施の形態では、サブフィールドA〜Dの各出力画像を、A→C→B→Dの順序で画像表示素子21に表示し、かつ、その表示順序に同期したタイミングで、画像表示素子21の画素位置を、画素ずらし部30により、図4(a)〜(d)に示すように、画素位置A→C→B→Dの順序で光線シフトするように制御する。
すなわち、画像表示素子21に出力画像Aを表示する場合には、図4(a)に示すように、液晶セル31a,31bの印加電圧をともにオフとする。この状態では、画像表示素子21からの垂直偏光は、液晶セル31aで偏光方向が90度回転されて水平偏光となるので、複屈折板32aで光線シフトされることなくそのまま透過し、さらに液晶セル31bで偏光方向が90度回転されて垂直偏光となるので、複屈折板32bで光線シフトされることなくそのまま透過する。したがって、この状態では、画素シフト部30を透過した後の画像表示素子21の各画素位置は、透過前の画素位置と同じ位置、すなわち画素位置Aとなる。
次に、画像表示素子21に出力画像Cを表示する場合には、図4(b)に示すように、液晶セル31aは印加電圧をオフのままで、液晶セル31bの印加電圧をオンとする。この状態では、画像表示素子21からの垂直偏光は、液晶セル31aで水平偏光に変換されて、複屈折板32aをそのまま透過し、さらに液晶セル31bを水平偏光のまま透過するので、複屈折板32bで水平方向に半画素ピッチシフトされる。したがって、この状態では、画素シフト部30を透過した後の画像表示素子21の各画素位置は、水平方向に半画素ピッチずれた画素位置Cとなる。
次に、画像表示素子21に出力画像Bを表示する場合には、図4(c)に示すように、液晶セル31a,31bの印加電圧をともにオンとする。この状態では、画像表示素子21からの垂直偏光は、液晶セル31aをそのまま透過するので、複屈折板32aで垂直方向に半画素ピッチシフトされ、さらに、液晶セル31bを垂直偏光のまま透過するので、複屈折板32bをそのまま透過する。したがって、この状態では、画素シフト部30を透過した後の画像表示素子21の各画素位置は、垂直方向に半画素ピッチずれた画素位置Bとなる。
さらに、画像表示素子21に出力画像Dを表示する場合には、図4(d)に示すように、液晶セル31aは印加電圧をオンのままで、液晶セル31bの印加電圧をオフとする。この状態では、画像表示素子21からの垂直偏光は、液晶セル31aをそのまま透過して、複屈折板32aで垂直方向に半画素ピッチシフトされた後、さらに、液晶セル31bで水平偏光に変換されるので、複屈折板32bで水平方向に半画素ピッチシフトされる。したがって、この状態では、画素シフト部30を透過した後の画像表示素子21の各画素位置は、垂直方向および水平方向にそれぞれ半画素ピッチずれた画素位置Dとなる。
このように、液晶セル31a,31bへの電圧印加のオン・オフを組み合わせることにより、画像表示素子21の各画素位置を、4つの画素位置A〜Dに選択的にシフトすることができる。また、メカニカルな振動等を伴うことなく、光線を光学的にシフトして画素ずらしを行うので、振動の発生要因もなく、かつ、メカニカルなアクチュエータ等も不要となり、安価な構成で安定かつ高精度の画素シフトが可能となる。
図5は、4点画素ずらしモードにおける動作を示すタイミングチャートである。4点画素ずらしモードでは、タイミングジェネレータ58において、入力I/F51からの入力映像基準信号に基づいて240Hzの基準信号を生成し、この基準信号毎に画像表示素子21に1画素位置の出力画像を表示するように、各部の動作を制御する。このため、バックライト11および画像表示素子21は、RGBの色面順次の照明と、その照明に対応した画像表示とを、720Hzで行う。
すなわち、画像表示素子21は、RGBの各色の画像情報を720Hzで表示し、バックライト11は、画像表示素子21にR色の画像情報を表示する期間は、R色のLED光源を駆動し、画像表示素子21にG色の画像情報を表示する期間は、G色のLED光源を駆動し、画像表示素子21にB色の画像情報を表示する期間は、B色のLED光源を駆動する。これにより、240Hzで1画素位置のRGBの全色を表示する。
この240Hzでの1画素位置の全色表示を、各フレームについて、出力画像AのRGB情報を表示した後に、出力画像CのRGB情報を表示し、次に出力画像BのRGB情報を表示し、最後に出力画像DのRGB情報を表示することにより、4つの画像情報の全てを60Hzで表示する。ここで、入力映像信号が、例えば動画の場合のように、60Hz単位でフレームの切り替えが必要な用途であれば、画像メモリ53の出力画像メモリ53A〜53Dは、フレーム単位で更新するが、入力映像信号が静止画で、フレーム単位での画面切り替えが必要無い場合は、出力画像メモリ53A〜53Dは更新しないで、同一の画像情報を保持したまま、画像を表示するようにしてもかまわない。
また、画素ずらし部30は、画像表示素子21の各画素位置を、出力画像A→C→B→Dの表示に同期して、図4(a)〜(d)に示したように、画素位置A→C→B→Dに画素ずらしして表示するため、液晶セル31aはオフ→オフ→オン→オンに駆動し、液晶セル31bはオフ→オン→オン→オフに駆動する。
ここで、液晶セル31a,31bは、画像表示素子21の表示タイミングに対応して駆動する必要がある。しかし、液晶セル31a,31bとして、TN液晶を用いた場合には、電圧のオンとオフとで応答特性が異なる。このため、この場合には、液晶セル31a,31bのオン・オフの応答特性を考慮して、基準信号に対してオン・オフの切り換わり状態が中間となるように、液晶セル31a,31bのオン・オフの駆動タイミングを、画素ずらし制御部57で最適に調整する。
このように、4点画素ずらしモードでは、タイミングジェネレータ58において、入力I/F51からの入力映像基準信号に基づいて240Hzの基準信号を生成し、この基準信号に基づいて、バックライト11によるRGBの面順次照明、画像表示素子21への出力画像A〜Dの表示、および、画素ずらし部30の液晶セル31a,31bのオン・オフを制御することにより、色面順次で画像を表示しながら4点画素ずらしを行うことができる。
次に、2点画素ずらしモードについて説明する。2点画素ずらしモードでは、入力映像信号を、画像処理部52において、図3の画素Aおよび画素Dの2つのサブフィールドAおよびDに分割して、画像メモリ53の出力画像メモリ53Aおよび53Dにそれぞれ格納し、これらサブフィールドAおよびDの各出力画像を、A→Dの順序で画像表示素子21に表示し、かつ、その表示順序に同期したタイミングで、画像表示素子21の画素位置を、画素ずらし部30により、図4(a)および(d)に示すように、画素位置A→Dの順序で光線シフトするように制御する。
図6は、2点画素ずらしモードにおける動作を示すタイミングチャートである。2点画素ずらしモードでは、タイミングジェネレータ58において、入力I/F51からの入力映像基準信号に基づいて120Hzの基準信号を生成し、この基準信号に基づいて図4(a)および(d)の2点画素ずらしを行うように各部の動作を制御して、各フレームを60Hzで表示する。
すなわち、バックライト11および画像表示素子21は、360Hzで、RGBの各色の照明および各色に対応する画像情報を行うことにより、120Hzで1画素位置のRGBの全色を表示し、この120Hzでの1画素位置の全色表示を、各フレームについて、出力画像AのRGB情報を表示した後に、出力画像DのRGB情報を表示することにより、2つの画像情報の全てを60Hzで表示する。
また、画素ずらし部30は、画像表示素子21の各画素位置を、出力画像A→Dの表示に同期して、図4(a)および(d)に示したように、画素位置A→Dに画素ずらしして表示するため、液晶セル31aはオフ→オンに駆動し、液晶セル31bはオフのままとする。
このように、本実施の形態では、タイミングジェネレータ58で生成する基準信号を、4点画素ずらしモードでは240Hzとし、2点画素ずらしモードでは4点画素ずらしの半分の120Hzと低速にして、各部の動作を制御するようにしたので、2点画素ずらしモードを選択することにより、ビットレート(信号量)を低下させて消費電力を低減することができる。しかも、本実施の形態では、タイミングジェネレータ58において、入力映像信号の基準信号を用いる同期モードで、各種のタイミング信号を生成するようにしたので、基準信号を発生するクロック生成部も不要となり、より低消費電力化が可能となる。したがって、特に、バッテリで動作させる場合には、バッテリ残量が少ない場合に、2点画素ずらしモードを選択することにより、消費電力を効率よく低減でき、使用可能時間を延長することが可能となる。
(第2実施の形態)
本発明の第2実施の形態に係る画像表示装置は、上述した第1実施の形態の画像表示装置において、画素ずらし部30による画素ずらしモードである第1表示モードを第1実施の形態と同様の4点画素ずらしモードとし、第2表示モードを第1表示モードの4点画素ずらしモードよりも低速の4点低速画素ずらしモードとして、第1実施の形態の場合と同様に、操作部59に設けた画素ずらしモード選択スイッチ62により、ユーザにより選択的に設定可能とする。
本発明の第2実施の形態に係る画像表示装置は、上述した第1実施の形態の画像表示装置において、画素ずらし部30による画素ずらしモードである第1表示モードを第1実施の形態と同様の4点画素ずらしモードとし、第2表示モードを第1表示モードの4点画素ずらしモードよりも低速の4点低速画素ずらしモードとして、第1実施の形態の場合と同様に、操作部59に設けた画素ずらしモード選択スイッチ62により、ユーザにより選択的に設定可能とする。
すなわち、図7にフローチャートを示すように、システムコントローラ60により操作部59の画素ずらしモード選択スイッチ62の状態を検出して(ステップS21)、4点画素ずらしモードか否かを判定し(ステップS22)、その判定結果に応じて、画素ずらしモード設定部61により、4点画素ずらしモードの場合には4点画素ずらし表示を行い(ステップS23)、4点低速画素ずらしモードの場合には4点低速画素ずらし表示を行うように(ステップS24)、画素ずらしモードを設定する。
ここで、4点画素ずらしモードでは、第1実施の形態における4点画素ずらしモードと同様に、240Hzの基準信号に基づいて4点画素ずらし表示を行う。これに対し、4点低速画素ずらしモードでは、図8にタイミングチャートを示すように、120Hzの基準信号に基づいて4点画素ずらしを行う。
すなわち、4点低速画素ずらしモードでは、バックライト11および画像表示素子21を、360Hzで、RGBの各色の照明および各色に対応する画像情報を行うことにより、120Hzで1画素位置のRGBの全色を表示し、この120Hzでの1画素位置の全色表示を、各フレームについて、出力画像A→C→B→Dの順に表示する。また、画素ずらし部30は、出力画像A→C→B→Dの表示に同期して、図4(a)〜(d)に示したように、液晶セル31a,31bを駆動して、画像表示素子21の各画素位置を、画素位置A→C→B→Dに画素ずらしして表示する。したがって、この4点低速画素ずらしモードでのフレームレートは、30Hzとなる。
このように、本実施の形態では、タイミングジェネレータ58で生成する基準信号を、4点画素ずらしモードでは240Hzとし、4点低速画素ずらしモードでは半分の120Hzと低速にして、各部の動作を制御するようにしたので、4点低速画素ずらしモードを選択することにより、第1実施の形態の場合と同様の効果が得られる。
(第3実施の形態)
図9は、本発明の第3実施の形態に係る画像表示装置の概略構成を示す機能ブロック図である。本実施の形態の画像表示装置は、図1に示した構成において、操作部59に画素ずらしモード選択スイッチ62を設ける代わりに、画素ずらし部30の近傍に温度センサ65を設け、この温度センサ65の出力に基づいて、画素ずらし部30による画素ずらしモードを、システムコントローラ60において画素ずらしモード設定部61により、高解像度表示に対応する第1表示モード、または第1表示モードよりも低解像度で、かつ低消費電力の第2表示モードに自動的に設定するようにしたものである。
図9は、本発明の第3実施の形態に係る画像表示装置の概略構成を示す機能ブロック図である。本実施の形態の画像表示装置は、図1に示した構成において、操作部59に画素ずらしモード選択スイッチ62を設ける代わりに、画素ずらし部30の近傍に温度センサ65を設け、この温度センサ65の出力に基づいて、画素ずらし部30による画素ずらしモードを、システムコントローラ60において画素ずらしモード設定部61により、高解像度表示に対応する第1表示モード、または第1表示モードよりも低解像度で、かつ低消費電力の第2表示モードに自動的に設定するようにしたものである。
すなわち、画素ずらし部30を構成する液晶セル31a,31bは、応答速度(スイッチング速度)に温度特性を有しており、低温では応答速度が低下する。そこで、本実施の形態では、図10にフローチャートを示すように、温度センサ65により画素ずらし部30の近傍の温度を測定し(ステップS31)、その測定温度が所定の閾値(例えば、20℃)以上か否かをシステムコントローラ60において判定し(ステップS32)、その判定結果に応じて、画素ずらしモード設定部61により、閾値以上の場合には第1表示モードで画素ずらし表示を行い(ステップS33)、閾値未満の場合には第2表示モードで画素ずらし表示を行うように(ステップS34)、画素ずらしモードを設定する。
ここで、第1表示モードおよび第2表示モードは、第1実施の形態と同様に、それぞれ4点画素ずらしおよび2点画素ずらしとしたり、第2実施の形態と同様に、それぞれ4点画素ずらしおよび4点低速画素ずらしとしたり、することができる。
このように、本実施の形態では、画素ずらし部30の周囲温度に応じて、画素ずらし部30による画素ずらしモードを、閾値以上の温度では、高解像度表示に対応する第1表示モードに、閾値未満の温度では第1表示モードよりも低解像度で、かつ低消費電力の第2表示モードに自動的に設定するようにしたので、効率的な低消費電力化を図りながら、画素ずらし部30を構成する液晶セル31a,31bの応答速度に応じた適切な画素ずらしモードで画像を表示することができる。
(第4実施の形態)
図11は、本発明の第4実施の形態に係る画像表示装置の概略構成を示す機能ブロック図である。本実施の形態の画像表示装置は、上述した第1〜3実施の形態の構成において、タイミングジェネレータ58に接続して画像表示素子21に適したクロックを生成するクロック生成部66を設け、このクロック生成部66からのクロック、およびシステムコントローラ60の画素ずらしモード設定部61で設定された画素ずらしモードに基づいて、タイミングジェネレータ58により各ブロックの駆動を制御する各種のタイミング信号を生成して、対応するブロックに供給するようにしたものである。なお、図11は、便宜上、図9に示した構成に、クロック生成部66を付加した構成を示している。
図11は、本発明の第4実施の形態に係る画像表示装置の概略構成を示す機能ブロック図である。本実施の形態の画像表示装置は、上述した第1〜3実施の形態の構成において、タイミングジェネレータ58に接続して画像表示素子21に適したクロックを生成するクロック生成部66を設け、このクロック生成部66からのクロック、およびシステムコントローラ60の画素ずらしモード設定部61で設定された画素ずらしモードに基づいて、タイミングジェネレータ58により各ブロックの駆動を制御する各種のタイミング信号を生成して、対応するブロックに供給するようにしたものである。なお、図11は、便宜上、図9に示した構成に、クロック生成部66を付加した構成を示している。
すなわち、上述した第1〜3実施の形態では、タイミングジェネレータ58は、入力I/F51からの入力映像基準信号を用いる同期モードで各種のタイミング信号を生成するようにしたが、本実施の形態では、クロック生成部66から発生される画像表示素子21に適したクロックを用いる非同期モードで各種のタイミング信号を生成する。
したがって、本実施の形態の場合には、第1〜3実施の形態の場合と比較して、クロック生成部66を動作させる分、電力を消費することになるが、画素ずらし部30による画素ずらしモードを、第1〜3実施の形態の場合と同様に、高解像度表示に対応する第1表示モード、または第1表示モードよりも低解像度で、かつ低消費電力の第2表示モードに選択的に設定可能としているので、消費電力を効率的に低減することが可能となる。
(第5実施の形態)
図12は、本発明の第5実施の形態に係る画像表示装置の概略構成を示す機能ブロック図である。本実施の形態の画像表示装置は、上述した第1〜3実施の形態の構成において、タイミングジェネレータ58に接続して、第1クロックを生成する第1クロック生成部67と、第1クロックとは異なる周波数の第2クロックを生成する第2クロック部68とを設ける。ここで、第1クロック生成部67で生成する第1クロックは、画像表示素子21に、例えば1280×768画素の画像を表示するのに適したクロックとし、第2クロック生成部68で生成する第2クロックは、画像表示素子21に、例えば1280×720画素の画像を表示するのに適したクロックとする。
図12は、本発明の第5実施の形態に係る画像表示装置の概略構成を示す機能ブロック図である。本実施の形態の画像表示装置は、上述した第1〜3実施の形態の構成において、タイミングジェネレータ58に接続して、第1クロックを生成する第1クロック生成部67と、第1クロックとは異なる周波数の第2クロックを生成する第2クロック部68とを設ける。ここで、第1クロック生成部67で生成する第1クロックは、画像表示素子21に、例えば1280×768画素の画像を表示するのに適したクロックとし、第2クロック生成部68で生成する第2クロックは、画像表示素子21に、例えば1280×720画素の画像を表示するのに適したクロックとする。
また、操作部59には、操作ボタンやメニュー(GUI)によって、ユーザにより選択可能にクロック選択スイッチ63を設け、このクロック選択スイッチ63により選択された、第1クロック生成部67または第2クロック生成部68のいずれかをシステムコントローラ60により動作させるようにする。これにより、選択されたクロック生成部からのクロックを用いて、第4実施の形態と同様に、非同期モードでタイミングジェネレータ58により各種のタイミング信号を生成する。なお、図12は、便宜上、図9に示した構成に、クロック選択スイッチ63、第1クロック生成部67および第2クロック生成部68を付加した構成を示している。
本実施の形態においては、例えば、画像表示素子21の画素数を1280×768とすると、入力映像信号が、例えば2560×1536の場合で、4点画素ずらし、あるいは2点画素ずらしを行う場合には、第1クロック生成部67を選択することにより、上述した第1〜3実施の形態と同様にして画素ずらしを行う。
これに対し、入力映像信号が、例えば2560×1440の場合で、4点画素ずらし、あるいは2点画素ずらしを行う場合には、画像表示素子21の有効エリアに対して、入力映像信号の有効サイズ(この場合、1280×720となる)が小さいので、入力映像信号と画像表示素子21との解像度(画素数)が合わないことになる。この場合、画像処理部52において、スケーラー処理を行って所望のサイズに変換することで、第1クロックを用いて画像表示素子21に画像を画素ずらしして表示することもできる。
しかし、このように画像処理部52でスケーラー処理を行うと、処理負荷が多くなって、消費電力が大きくなる。そこで、本実施の形態では、このようなサイズの入力映像信号に対しては、操作部59のクロック選択スイッチ63により第2クロック生成部68を選択可能とする。これにより、画像処理部52でスケーラー処理を行うことなく、入力映像信号の上下に黒マスクなどを行って、第2クロックを用いて画像表示素子21に画像を画素ずらしして表示する。このようにすれば、画像処理部52での処理負荷を軽減できるので、画素ずらしの第1表示モードまたは第2表示モードの選択設定と相俟って、より効率的に消費電力を低減することが可能となる。
なお、第4実施の形態や第5実施の形態におけるように、非同期モード用のクロック生成部を設ける場合には、操作部59に同期モードまたは非同期モードを選択する動作モード選択スイッチを設けて、いずれかの動作モードで動作させるように構成することもできる。
例えば、第5実施の形態において、同期モードまたは非同期モードを選択可能とした場合には、図13にフローチャートを示すように、システムコントローラ60において、動作モード選択スイッチの状態を検出して(ステップS41)、同期モードか否かを判定し(ステップS42)、同期モードの場合には、第1クロック生成部67および第2クロック生成部68の動作を停止させる(ステップS43)。これに対し、非同期モードの場合には、さらにクロック選択スイッチ63の状態を検出して、第1クロックが選択されているか否かを判定し(ステップS44)、第1クロックが選択されている場合には、第2クロック生成部68の動作を停止させ(ステップS45)、第2クロックが選択されている場合には、第1クロック生成部67の動作を停止させる(ステップS46)。
このようにして、同期モードでは入力映像信号の基準信号を用いて、また、非同期モードにおいては、第1クロック生成部67または第2クロック生成部68からのクロックを用いて、第1〜3実施の形態と同様にして、入力映像信号を第1表示モードまたは第2表示モードで画素ずらしして表示する。
次に、本発明に係る撮像装置について説明する。
(第6実施の形態)
図14は、本発明の第6実施の形態に係る撮像装置の概略構成を示す機能ブロック図である。この撮像装置は、電子カメラを構成するもので、撮像光学系、表示光学系および制御系を有している。先ず、撮像光学系の構成について説明する。撮像光学系は、絞り、メカシャッタ、ズームレンズ、フォーカスレンズ等を有する撮像レンズ系71と、CCDやCMOS等からなる撮像素子72とを有し、図示しない被写体の光学像を、撮像レンズ系71により撮像素子72に結像させることにより、光電変換して出力する。なお、本実施の形態では、撮像素子72として、単板カラーフィルタ付きのベイヤ配列の撮像素子を用いている。
図14は、本発明の第6実施の形態に係る撮像装置の概略構成を示す機能ブロック図である。この撮像装置は、電子カメラを構成するもので、撮像光学系、表示光学系および制御系を有している。先ず、撮像光学系の構成について説明する。撮像光学系は、絞り、メカシャッタ、ズームレンズ、フォーカスレンズ等を有する撮像レンズ系71と、CCDやCMOS等からなる撮像素子72とを有し、図示しない被写体の光学像を、撮像レンズ系71により撮像素子72に結像させることにより、光電変換して出力する。なお、本実施の形態では、撮像素子72として、単板カラーフィルタ付きのベイヤ配列の撮像素子を用いている。
表示光学系は、EVFを構成するもので、図1に示した画像表示装置の表示光学系と同様の構成からなる。すなわち、表示光学系は、照明部10、画像表示部20、画素ずらし部30および拡大光学系40を有し、照明部10からの照明光を、画像表示部20により表示画像に応じて空間変調して、その空間変調された表示画像を画素ずらし部30および拡大光学系40を経て、図示しない所定の結像面に拡大表示する。したがって、ここでは、図1に示した表示光学系と同一構成要素には、同一参照符号を付して詳細な説明を省略する。
制御系は、AFE(Analog Front End)部81、画像処理部82、画像メモリ83、出力画像処理部84、光源制御部85、表示素子制御部86、画素ずらし制御部87、レンズ駆動部88、撮像素子制御部89、圧縮伸長処理部90、画像記録再生部91、タイミングジェネレータ92、撮像用クロック生成部93、操作部94、電源状態判断部95、および全体を制御するシステムコントローラ96を有する。また、システムコントローラ96には、画素ずらしモード設定部97、表示モード切り替え制御部98および画像種別設定部99を有している。
AFE部71は、撮像素子72からの光電変換出力に対して、CDS(Correlated Double Sampling=相関2重サンプリング)処理、AGC(Automatic Gain Control)処理、A/D変換処理等を行ってデジタル撮像画像を生成し、その撮像画像を画像処理部82に転送する。
画像処理部82は、転送された撮像画像に基づいて、画像メモリ83を使用しながら、RGBの同時化、つまり、ベイヤ原画からRGB画像を生成するカラー化処理(デモザイキング、リサンプリング)、スケーリング、エンハンス処理等の各種の画像処理を行って、必要に応じて、圧縮伸長処理部90により、例えばJPEG形式の画像に圧縮処理して、画像記録再生部91に記録する。なお、画像記録再生部91は、内蔵メモリ、あるいは、電子カメラに着脱自在に装着されるスマートメディア、SDカード、xDピクチャーカード等の図示しない記録媒体を有して構成する。
また、画像処理部82は、画像処理した画像を、例えば4点画素ずらし表示用の出力画像A〜Dとして、画像メモリ83の出力画像メモリ83A〜83Dに格納して、出力画像処理部84に転送する。なお、画像メモリ83は、例えば、SDRAM、DDR−SDRAM等の揮発性メモリで構成する。
出力画像処理部84は、図1に示した出力画像処理部54と同様に、画像処理部82からの出力画像に基づいて、光源制御部85を介してバックライト11の駆動を制御するとともに、表示素子制御部86を介して画像表示素子21の駆動を制御し、さらに画素ずらし制御部87を介して液晶セル31a,31bの駆動を制御する。
本実施の形態においても、EVFの表示光学系は、モノクロの画像表示素子21をRGBの各色で順次照明し、その各色の照明に同期して、対応する色の画像を画像表示素子21に表示することにより、RGBの各画像を時間的に重畳してカラー画像を得る色面順次表示(フィールドシーケンシャル表示)方式をとっている。このため、光源制御部85は、図1に示した光源制御部55と同様に、出力画像処理部84の出力に基づいて、画像表示素子21の1画素位置の出力画像に、RGBの画像情報が入るように、バックライト11の駆動を制御する。また、表示素子制御部86は、図1に示した表示素子制御部56と同様に、出力画像処理部84からの出力画像に対して、V−T補正や、シェーディング補正等の画像処理を行うと同時に、画像表示素子21へ書き込む面順次データや、その書き込みに必要な信号を生成し、バックライト11の駆動に同期して、画像表示素子21に面順次データを書き込むことにより、色面順次表示を行う。
また、画像記録再生部91に記録されている画像を表示する場合には、画像記録再生部91から読み出した画像を、圧縮伸長処理部90で伸長して画像処理部82に供給し、ここで撮影の場合と同様にして出力画像を生成して出力画像処理部84に転送することにより、撮像素子72により撮像した画像の表示の場合と同様にして、画像表示素子21に表示する。
タイミングジェネレータ92は、撮像用クロック生成部93からのクロックに基づいて、撮像素子72を含む撮像系に関する各種の基準信号(タイミング信号)を生成して、対応する各ブロックに供給するとともに、撮像用クロック生成部93で生成されるクロックを用いる同期モードで、画像表示素子21を含む表示系に関する各種の基準信号(タイミング信号)を生成して、対応する各ブロックに供給する。
システムコントローラ96は、例えばマイクロコンピュータからなり、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリから電子カメラの基本制御プログラムをローディングして、電子カメラ全体の制御を行う。例えば、操作部94からの図示しないレリーズボタンや十字キー等による入力を受け付けて、その入力に応じた制御を行ったり、タイミングジェネレータ92からのタイミング信号に同期して、レンズ駆動部88を介して撮像レンズ系71の絞り、メカシャッタ、ズームレンズ、フォーカスレンズ等の駆動を制御したり、AFE部81、画像処理部82、出力画像処理部84等における各種パラメータを設定したり、圧縮伸長処理部90における画像圧縮の設定や管理を行ったり、電源状態判断部95による電源管理を行ったり、する。
なお、本実施の形態の電子カメラは、外部電源(AC電源)または内部電源(バッテリ)で駆動可能に構成されており、電源状態判断部95は、駆動電源がAC電源かバッテリかの電源種別およびバッテリの場合のバッテリ残量を管理する。
また、システムコントローラ96は、操作部94からの入力に応じて、表示モード切り替え制御部98により画像表示素子21の表示モードを制御するとともに、画像種別設定部99により画像記録再生部91に記録する画像の種別を設定する。
次に、図14に示す電子カメラの全体の概略動作について説明する。
この電子カメラは、記録モード、再生モード、スタンバイモードの3つの制御状態を有する。記録モードは、レリーズボタンの手動操作によって発生する撮影指令により撮像(画像記録)を行うモードである。また、記録モードは、静止画(スチル)記録モードと動画(ムービー)記録モードとの2つのモードを有し、操作部94に設けた操作ボタンやメニュー(GUI)による記録モード切り替えスイッチ94aにより選択されて、システムコントローラ96の画像種別設定部99で設定される。
再生モードは、記録された画像を再生して、例えば画像表示素子21に表示するためのモードである。これら記録モードまたは再生モードは、操作部94に設けた操作ボタンやメニュー(GUI)による記録/再生モード切り替えスイッチ94bにより選択される。
また、スタンバイモードは、主要な回路への電源を切断して監視に必要な最低限の回路を動作させておくモードである。例えば、記録モードあるいは再生モードにあるとき、所定時間(例えば、1分あるいは3分)、全く無操作で経過した場合には、自動的にスタンバイモードに移行する。このスタンバイモードでは、電源スイッチ以外のスイッチ操作は一切受け付けないようにしたり、レリーズボタンの操作によってスタンバイモードから選択されたモードに移行するようにしたり、スタンバイモードから他のモードへ移行するための所定のスイッチを設けて、スイッチの操作によりスタンバイモードから対応するモードへ移行したり、することができる。
記録モードにおいては、撮影に先立って、マニュアル設定または測光結果に基づいて撮影に必要な露光時間が設定される。次に、本撮影の撮影指令を待ち、指令を受けたら所定の露出制御値に基づいた露光を行って、撮像素子72から撮像信号を読み出し、その読み出した撮像信号を、AFE部81、画像処理部82および圧縮伸長処理部90を介して、所定の信号処理を施して画像記録再生部91に記録する。その際、欠陥画素については画素欠陥補償を行う。欠陥補償後、記録に至るまでの信号処理は、必要に応じて適宜使用される公知の処理で、例えば、色バランス処理、マトリクス演算による輝度−色差信号への変換あるいはその逆変換処理、帯域制限等による偽色除去あるいは低減処理、γ変換に代表される各種非線形処理、各種情報圧縮処理、等々である。
本実施の形態に係る電子カメラのEVFは、図1に示した構成と同様の表示光学系からなり、4点画素ずらし表示が可能となっている。ここで、4点画素ずらしを実施するためには、4倍の画素数の撮像情報を扱うこととなるので、1つの撮像情報を表示する回数(フレームレート)が同一だとすると、4倍の画素数で表示するためには、出力画像処理を、4倍の速度で行うこととなる。このため、画素ずらし表示を行う場合は、画素ずらし表示を行わない場合と同等の消費電力にはならない。特に、バッテリ駆動される電子カメラにおいては、撮像することが主機能となるので、低消費電力化を図るためには、画素ずらし動作を必要最低限に抑制する必要がある。
そこで、本実施の形態では、画像種別設定部99により静止画の記録モードが設定された場合には、システムコントローラ96の表示モード切り替え制御部98により、画像表示素子21への画像の表示モードを、レリーズボタンが操作されるまでは、撮像素子72による現在の撮像画像をリアルタイムで表示するライブ表示モードとし、レリーズボタンが操作されて画像記録再生部91に画像が記録されたら、その記録画像を所定時間(例えば、数秒程度)、画像表示素子21に表示する再生表示モードに切り替えるように制御する。
また、システムコントローラ96の画素ずらしモード設定部97は、表示モード切り替え制御部98による画像表示素子21の表示モードがライブ表示モードの場合には、画素ずらしモードを第2表示モードである2点画素ずらしモードあるいは4点低速画素ずらしモードに設定し、表示モードが再生表示モードの場合には、画素ずらしモードを第1表示モードである4点画素ずらしモードに設定する。
すなわち、図15にフローチャートを示すように、デフォルトの画素ずらしモードを第2表示モードに設定して、ライブ表示モードでは、2点画素ずらしモードあるいは4点低速画素ずらしモードで画素ずらし表示を行い(ステップS51)、レリーズボタンが操作された再生表示モードに切り替わったら(ステップS52)、画素ずらしモードを第1表示モードに設定して、当該撮影操作による記録画像を、所定時間、4点画素ずらしモードで画素ずらし表示を行う(ステップS53,S54)。
このように、本実施の形態では、記録モードが静止画の場合、ライブ表示モードでは、2点画素ずらしモード、あるいは第2実施の形態で説明した4点低速画素ずらしモードで画素ずらし表示を行い、再生表示モードでは、4点画素ずらしモードで画素ずらし表示を行うようにしたので、消費電力を効率的に低減することができるとともに、撮像した画像を、その画素数に近い画素数で、高解像度で確認することができる。
なお、本実施の形態において、動画の記録モードが設定された場合は、ライブ表示モードのみとして、2点画素ずらしモードあるいは4点低速画素ずらしモードで画素ずらし表示を行う。また、画像記録再生部91に既に記録されている画像を再生する場合には、同様に、再生画像が静止画の場合は第1表示モードで画素ずらし表示し、再生画像が動画の場合は第2表示モードで画素ずらし表示する。
(第7実施の形態)
本発明の第7実施の形態に係る撮像装置では、図14に示した撮像装置において、画像種別設定部99により静止画の記録モードが設定された場合には、システムコントローラ96の表示モード切り替え制御部98により、画像表示素子21への画像の表示モードを、ライブ表示モードおよび再生表示モードに拘わらず、常に、第1表示モードである4点画素ずらしモードに設定する。これに対し、画像種別設定部99により動画の記録モードが設定された場合には、システムコントローラ96の表示モード切り替え制御部98により、画像表示素子21への画像の表示モードを、常に、第2表示モードである2点画素ずらしモードあるいは4点低速画素ずらしモードに設定する。
本発明の第7実施の形態に係る撮像装置では、図14に示した撮像装置において、画像種別設定部99により静止画の記録モードが設定された場合には、システムコントローラ96の表示モード切り替え制御部98により、画像表示素子21への画像の表示モードを、ライブ表示モードおよび再生表示モードに拘わらず、常に、第1表示モードである4点画素ずらしモードに設定する。これに対し、画像種別設定部99により動画の記録モードが設定された場合には、システムコントローラ96の表示モード切り替え制御部98により、画像表示素子21への画像の表示モードを、常に、第2表示モードである2点画素ずらしモードあるいは4点低速画素ずらしモードに設定する。
すなわち、図16にフローチャートを示すように、デフォルトの画素ずらしモードを動画の記録モードに対応する第2表示モードに設定して(ステップS61)、操作部94に設けた記録モード切り替えスイッチ94aを介して画像種別設定部99により静止画の記録モードが設定されたか否かを判定し(ステップS62)、静止画の記録モードが設定された場合には、画素ずらしモードを第1表示モードに切り替えて画素ずらし表示を行い(ステップS63)、動画の記録モードの場合には、画素ずらしモードを切り替えることなく、第2表示モードで画素ずらし表示を行う(ステップS64)。
なお、画像記録再生部91に既に記録されている画像を再生する場合は、例えば、画像処理部82において処理される再生画像の画像情報に基づいて、画像種別設定部99により再生画像の種別を設定し、再生画像が静止画の場合は第1表示モードで画素ずらし表示し、再生画像が動画の場合は第2表示モードで画素ずらし表示する。
このように、本実施の形態では、記録モードまたは再生モードにおいて、記録または再生する画像が静止画の場合には、第1表示モードで画素ずらし表示し、動画の場合には第2表示モードで画素ずらし表示するようにしたので、第6実施の形態の場合と同様に、消費電力を効率的に低減することができるとともに、静止画の場合においては画像を高解像度で表示することができる。
(第8実施の形態)
図17は、本発明の第8実施の形態に係る撮像装置の概略構成を示す機能ブロック図である。この撮像装置は、図14に示した撮像装置において、画素ずらし表示を、記録モードや再生モードに拘わらず、ユーザの設定により任意のタイミングで、第1表示モードでは4点画素ずらし表示、第2表示モードでは4点低速画素ずらし表示または2点画素ずらし表示を選択的に行えるようにしたものである。このため、本実施の形態では、操作部94に、操作ボタンやメニュー(GUI)により選択可能に、高解像度表示選択スイッチ94cと、4点低速画素ずらしモード選択スイッチ94dとを設け、これらのスイッチ状態をシステムコントローラ96で検出して画素ずらしモード設定部97により画素ずらしモードを設定する。その他、図14に示した撮像装置と同一構成要素には同一参照符号を付して、説明を省略する。
図17は、本発明の第8実施の形態に係る撮像装置の概略構成を示す機能ブロック図である。この撮像装置は、図14に示した撮像装置において、画素ずらし表示を、記録モードや再生モードに拘わらず、ユーザの設定により任意のタイミングで、第1表示モードでは4点画素ずらし表示、第2表示モードでは4点低速画素ずらし表示または2点画素ずらし表示を選択的に行えるようにしたものである。このため、本実施の形態では、操作部94に、操作ボタンやメニュー(GUI)により選択可能に、高解像度表示選択スイッチ94cと、4点低速画素ずらしモード選択スイッチ94dとを設け、これらのスイッチ状態をシステムコントローラ96で検出して画素ずらしモード設定部97により画素ずらしモードを設定する。その他、図14に示した撮像装置と同一構成要素には同一参照符号を付して、説明を省略する。
図18は、本実施の形態の概略動作を示すフローチャートである。本実施の形態では、デフォルトの画素ずらしモードを2点画素ずらしモードに設定して2点画素ずらし表示を行う(ステップS71)。その後、高解像度表示選択スイッチ94cにより高解像度表示が選択されたか否かを判定し(ステップS72)、高解像度表示が選択された場合には、所定時間(例えば、数十秒程度)、4点画素ずらしモードに切り替えて、4点画素ずらし表示を行う(ステップS73,S74)。
一方、ステップS72において、高解像度表示が選択されていない場合には、4点低速画素ずらしモードが選択されているか否かを判定し(ステップS75)、4点低速画素ずらしモードが選択されていない場合には、デフォルトの2点画素ずらしモードのままで、2点画素ずらし表示を行う。これに対し、4点低速画素ずらしモードが選択されている場合には、所定時間(例えば、数十秒程度)、4点低速画素ずらしモードに切り替えて、4点低速画素ずらし表示を行う(ステップS76,S77)。
これにより、例えば、被写体を三脚等で固定して撮影する場合において、撮像光学系の合焦状態を確認したい場合に、操作部94に設けた高解像度表示選択スイッチ94cで、高解像度の4点画素ずらし表示にするか、低消費電力の低解像度表示にするかを選択し、さらに、低解像度表示の場合には、4点低速画素ずらしモード選択スイッチ94dで、被写体が動画の場合には2点画素ずらし表示とし、静止画の場合には4点低速画素ずらし表示とすることができる。
したがって、本実施の形態によれば、消費電力を効率的に低減しながら、被写体の合焦状態を、被写体に応じた適切な画素ずらしモードでライブ表示して、確認することが可能となる。なお、本実施の形態は、上記の第6実施の形態や第7実施の形態と適宜組み合わせることもできる。
(第9実施の形態)
図19は、本発明の第9実施の形態に係る撮像装置の概略構成を示す機能ブロック図である。この撮像装置は、図14に示した撮像装置において、記録モードまたは再生モードにおいて、画像処理部82により、画像表示素子21に表示する画像の動き成分または周波数特性を演算し、その演算結果に基づいて、システムコントローラ96の画素ずらしモード設定部97により、動き成分が所定の閾値以下の場合、または高い周波数成分を多く含む周波数特性の場合には、画素ずらしモードを、第1表示モードである4点画素ずらしモードに自動的に設定し、それ以外の場合には、画素ずらしモードを、第2表示モードである2点画素ずらしモードまたは4点低速画素ずらしモードに自動的に設定する。その他、図14に示した撮像装置と同一構成要素には同一参照符号を付して、説明を省略する。
図19は、本発明の第9実施の形態に係る撮像装置の概略構成を示す機能ブロック図である。この撮像装置は、図14に示した撮像装置において、記録モードまたは再生モードにおいて、画像処理部82により、画像表示素子21に表示する画像の動き成分または周波数特性を演算し、その演算結果に基づいて、システムコントローラ96の画素ずらしモード設定部97により、動き成分が所定の閾値以下の場合、または高い周波数成分を多く含む周波数特性の場合には、画素ずらしモードを、第1表示モードである4点画素ずらしモードに自動的に設定し、それ以外の場合には、画素ずらしモードを、第2表示モードである2点画素ずらしモードまたは4点低速画素ずらしモードに自動的に設定する。その他、図14に示した撮像装置と同一構成要素には同一参照符号を付して、説明を省略する。
図20は、本実施の形態の概略動作を示すフローチャートである。先ず、電子カメラを記録モードまたは再生モードに設定して、表示画像を選択する(ステップS81)。その後、選択された表示画像を、画像処理部82で画像処理して、動き成分や周波数特性を演算し(ステップS82)、その演算結果を画素ずらしモード設定部97で判定して(ステップS83)、動き成分が小さく静止画とみなせる場合、あるいは高い周波数成分を多く含む高コントラスト画像の場合には、画素ずらしモードを、第1表示モードに設定して画素ずらし表示し(ステップS84)、動き成分が大きく動画とみなせる場合、あるいは低い周波数成分を多く含む低コントラスト画像の場合には、画素ずらしモードを、第2表示モードに設定して画素ずらし表示する(ステップS85)。
以上のように、本実施の形態では、表示画像の動き成分や周波数特性を検出して、表示画像の画素ずらしモードを自動的に設定するようにしたので、表示画像を適切な解像度で表示できるとともに、消費電力をより効率的に低減することが可能となる。
(第10実施の形態)
図21は、本発明の第10実施の形態に係る撮像装置の概略構成を示す機能ブロック図である。この撮像装置は、図14に示した撮像装置において、撮像素子72の近傍に温度検出部である温度センサ101を設け、この温度センサ101の出力に基づいて、画素ずらし部30による画素ずらしモードを、システムコントローラ96において画素ずらしモード設定部97により、高解像度表示に対応する第1表示モード、または第1表示モードよりも低解像度で、かつ低消費電力の第2表示モードに自動的に設定するようにしたものである。その他、図14に示した撮像装置と同一構成要素には同一参照符号を付して、説明を省略する。
図21は、本発明の第10実施の形態に係る撮像装置の概略構成を示す機能ブロック図である。この撮像装置は、図14に示した撮像装置において、撮像素子72の近傍に温度検出部である温度センサ101を設け、この温度センサ101の出力に基づいて、画素ずらし部30による画素ずらしモードを、システムコントローラ96において画素ずらしモード設定部97により、高解像度表示に対応する第1表示モード、または第1表示モードよりも低解像度で、かつ低消費電力の第2表示モードに自動的に設定するようにしたものである。その他、図14に示した撮像装置と同一構成要素には同一参照符号を付して、説明を省略する。
すなわち、撮像素子72は、熱上昇すると、消費電力が大きくなるとともに、熱雑音も大きくなる。そこで、本実施の形態では、図22にフローチャートを示すように、温度センサ101により撮像素子72の近傍の温度を測定し(ステップS91)、その測定温度が所定の閾値(例えば、50℃)以上か否かをシステムコントローラ96において判定し(ステップS92)、その判定結果に応じて、画素ずらしモード設定部97により、閾値未満の場合には、画素ずらしモードを第1表示モードである4点画素ずらしモードに設定し(ステップS93)、閾値以上の場合には、画素ずらしモードを第2表示モードである2点画素ずらしモードまたは4点低速画素ずらしモードに設定する(ステップS94)。
このように、本実施の形態では、撮像素子72の周囲温度に応じて、画素ずらしモードを、閾値未満の温度では、高解像度表示に対応する第1表示モードに、閾値以上の温度では第1表示モードよりも低解像度で、かつ低消費電力の第2表示モードに自動的に設定するようにしたので、消費電力を効率的に低減できるとともに、撮像素子72の熱雑音による画質低下の影響も軽減することができる。
(第11実施の形態)
図23は、本発明の第11実施の形態に係る撮像装置の概略構成を示す機能ブロック図である。この撮像装置は、図14に示した撮像装置において、電源状態判断部95による電源状態の管理結果、すなわち、駆動電源がAC電源かバッテリかの電源種別およびバッテリの場合のバッテリ残量(電圧値)に基づいて、システムコントローラ96の画素ずらしモード設定部97により、高解像度表示に対応する第1表示モード、または第1表示モードよりも低解像度で、かつ低消費電力の第2表示モードに自動的に設定するようにしたものである。その他、図14に示した撮像装置と同一構成要素には同一参照符号を付して、説明を省略する。
図23は、本発明の第11実施の形態に係る撮像装置の概略構成を示す機能ブロック図である。この撮像装置は、図14に示した撮像装置において、電源状態判断部95による電源状態の管理結果、すなわち、駆動電源がAC電源かバッテリかの電源種別およびバッテリの場合のバッテリ残量(電圧値)に基づいて、システムコントローラ96の画素ずらしモード設定部97により、高解像度表示に対応する第1表示モード、または第1表示モードよりも低解像度で、かつ低消費電力の第2表示モードに自動的に設定するようにしたものである。その他、図14に示した撮像装置と同一構成要素には同一参照符号を付して、説明を省略する。
図24は、本実施の形態の概略動作を示すフローチャートである。本実施の形態では、デフォルトの画素ずらしモードを2点画素ずらしモードに設定する(ステップS101)。その後、電子カメラの電源スイッチ(図示せず)がオンになって記録モードまたは再生モードに設定されたら、その時点で、先ず、電源状態判断部95による電源種別を判定する(ステップS102)。その結果、駆動電源がAC電源の場合には、画素ずらしモードを、第1表示モードである4点画素ずらしモードに設定して画素ずらし表示する(ステップS103)。
これに対し、駆動電源がバッテリの場合には、さらに電源状態判断部95によるバッテリ残量が閾値以上か否かをチェックする(ステップS104)。その結果、閾値以上の場合には、AC電源駆動の場合と同様に、画素ずらしモードを、第1表示モードである4点画素ずらしモードに設定して画素ずらし表示する(ステップS105)。これに対し、バッテリ残量が閾値未満の場合には、画素ずらしモードを第2表示モードとして画素ずらし表示する。
本実施の形態では、バッテリ残量が閾値未満の場合には、さらに、第7実施の形態で説明した静止画や動画の記録モード種別、あるいは第9実施の形態で説明した表示画像の動き成分や周波数特性に応じて、第2表示モードの種別、すなわち画素ずらし点数を選択し(ステップS106)、表示画像が動画や低コントラストの静止画の場合には、画素ずらし点数を2点として、デフォルトの2点画素ずらしモードで画素ずらし表示し、表示画像が高コントラストの静止画の場合には、画素ずらし点数を4点として、画素ずらしモードを4点低速画素ずらしモードに設定して画素ずらし表示するとともに、この4点低速画素ずらしモードをデフォルトとして設定する(ステップS107)。
このように、本実施の形態では、駆動電源がAC電源かバッテリかの電源種別、バッテリの場合には、バッテリ残量および表示画像の種別に基づいて、画素ずらしモードを適切に設定するようにしたので、バッテリ駆動の場合には、表示画像を適切な解像度で表示できるとともに、消費電力をより効率的に低減することが可能となる。
なお、本実施の形態では、図24のステップS104において、バッテリ残量が閾値未満の場合には、ステップS106で第2表示モードにおける画素ずらし点数を判定するようにしたが、このステップS106を省略して、バッテリ残量が閾値未満の場合には、画素ずらしモードをデフォルトの2点画素ずらしモードとすることもできる。また、デフォルトの画素ずらしモードは、4点低速画素ずらしモードとすることもできる。
(第12実施の形態)
本発明の第12実施の形態に係る撮像装置は、図23に示した撮像装置において、電源状態判断部95による電源状態の管理結果に基づいて画素ずらしモードを設定するのではなく、画像処理部82で処理するビットレートに応じて、システムコントローラ96の画素ずらしモード設定部97により画素ずらしモードを設定する。このため、本実施の形態では、記録モードでは、操作部94において記録画像の画質(画素数)を選択できるようにして、システムコントローラ96により画像処理のビットレートを管理し、再生モードでは、画像処理部82により再生する画像の画質を判定して、システムコントローラ96により画像処理のビットレートを管理する。
本発明の第12実施の形態に係る撮像装置は、図23に示した撮像装置において、電源状態判断部95による電源状態の管理結果に基づいて画素ずらしモードを設定するのではなく、画像処理部82で処理するビットレートに応じて、システムコントローラ96の画素ずらしモード設定部97により画素ずらしモードを設定する。このため、本実施の形態では、記録モードでは、操作部94において記録画像の画質(画素数)を選択できるようにして、システムコントローラ96により画像処理のビットレートを管理し、再生モードでは、画像処理部82により再生する画像の画質を判定して、システムコントローラ96により画像処理のビットレートを管理する。
例えば、図23において、撮像素子72の画素数を3840×2160(≒8M)、画像表示素子21の画素数を2Mとした場合、画素ずらしモードを4点画素ずらしモードとすれば、撮像素子72のほぼ全ての画素を、画像表示素子21で表示することができる。しかし、この場合、RGBを24ビットで表すとすると、画像処理部82は、8M×24≒200Mビット/フレームという高いビットレートを扱うことになって、消費電力が多くなる。
そこで、本実施の形態では、図25にフローチャートを示すように、システムコントローラ96において、画像処理部82で処理する記録画像や再生画像の画質に基づくビットレートを算出して(ステップS111)、ビットレートが所定の閾値、例えば200Mビット/フレーム以上か否かを判定する(ステップS112)。その結果、ビットレートが所定の閾値以上の場合には、画素ずらしモード設定部97により、画素ずらしモードを第2表示モード、すなわち2点画素ずらしモードまたは4点低速画素ずらしモードに設定し(ステップS113)、ビットレートが所定の閾値未満の場合には、画素ずらしモード設定部97により、画素ずらしモードを第1表示モード、すなわち4点画素ずらしモードに設定する(ステップS114)。
このように、画像処理部82で処理する記録画像や再生画像の画質に基づくビットレートに基づいて、表示画像の画素ずらしモードを設定することにより、画像をほぼ一定の画質で表示できるとともに、消費電力を効率的に低減することが可能となる。なお、ビットレートの閾値は、例えば、バッテリ特性やバッテリ残量、あるいはユーザにより任意に設定することができる。
(第13実施の形態)
図26は、本発明の第13実施の形態に係る撮像装置の概略構成を示す機能ブロック図である。この撮像装置は、上述した第6〜12実施の形態の構成において、タイミングジェネレータ92に接続して、画像表示素子21に適したクロックを生成する表示用クロック生成部110を設ける。また、操作部94には、操作ボタンやメニュー(GUI)によって、表示用クロック生成部110の駆動をユーザにより選択可能に非同期モード選択スイッチ94eを設け、この非同期モード選択スイッチ94eの状態をシステムコントローラ96で検出する。なお、図26は、便宜上、図14に示した構成に、表示用クロック生成部110およびクロックスイッチ94eを付加した構成を示している。
図26は、本発明の第13実施の形態に係る撮像装置の概略構成を示す機能ブロック図である。この撮像装置は、上述した第6〜12実施の形態の構成において、タイミングジェネレータ92に接続して、画像表示素子21に適したクロックを生成する表示用クロック生成部110を設ける。また、操作部94には、操作ボタンやメニュー(GUI)によって、表示用クロック生成部110の駆動をユーザにより選択可能に非同期モード選択スイッチ94eを設け、この非同期モード選択スイッチ94eの状態をシステムコントローラ96で検出する。なお、図26は、便宜上、図14に示した構成に、表示用クロック生成部110およびクロックスイッチ94eを付加した構成を示している。
図27は、本実施の形態の動作を示すフローチャートである。本実施の形態では、システムコントローラ96により操作部94の非同期モード選択スイッチ94eの状態を検出して(ステップS121)、非同期モードが選択されているか否かを判定する(ステップS122)。その結果、非同期モードが選択されていない場合には、表示用クロック生成部110の駆動を停止して(ステップS123)、撮像用クロック生成部93で生成されるクロックを用いる同期モードで、上述した第6〜12実施の形態におけるように、画像表示素子21を含む表示系を駆動する。
これに対し、非同期モード選択スイッチ94eにより非同期モードが選択されている場合には、表示用クロック生成部110を駆動する(ステップS124)。これにより、画像表示素子21を含む表示系に関しては、撮像用クロック生成部93で生成されるクロックを用いることなく、表示用クロック生成部110で生成されるクロックを用いる非同期モードで、上述した第6〜12実施の形態におけるように駆動する。
したがって、本実施の形態においては、非同期モードが選択された場合には、第6〜12実施の形態の場合と比較して、表示用クロック生成部110を動作させる分、電力を消費することになるが、画素ずらし部30による画素ずらしモードを、第6〜12実施の形態の場合と同様に、高解像度表示に対応する第1表示モード、または第1表示モードよりも低解像度で、かつ低消費電力の第2表示モードに選択的に設定可能としているので、消費電力を効率的に低減することが可能となる。
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば、画素ずらしによる各サブフィールドの出力画像は、出力画像毎に画像メモリに格納することなく、入力映像信号をフレームメモリに格納して読み出す際に、あるいは読み出した後に、各出力画像を生成して出力するようにすることもできる。また、画素ずらしは、2点画素ずらしとして、第1表示モードと第2表示モードとのフレームレートを、例えば60Hzと30Hzとすることもできる。
また、上記第1〜13実施の形態を適宜組み合わせることも可能である。例えば、第10実施の形態の撮像装置に、第3実施の形態を組み合わせて、画素ずらし部30側の温度センサが20℃未満、または撮像素子71側の温度センサが50℃以上で、画素ずらしモードを第2表示モードとし、それ以外は画素ずらしモードを第1表示モードとすることもできる。
さらに、第1表示モードにおける色面順次の周波数は、720Hzに限らず、例えば360Hzにする等、任意に設定することができるが、好ましくは、カラーブレーキング(色割れ)現象や、画素ずらしによる画像の振動感、フリッカー感の点から、480Hz以上とする。
また、画像表示は、色面順次方式に限らず、RGBのカラーフィルタを形成した透過型のLCDや反射型LCOSを用いたり、DMDを用いたり、EL(electro-luminescence)素子のような自発光表示素子を用いたり、することもできる。また、画素ずらし部は、液晶セルと複屈折板との組み合わせに限らず、画像表示素子をメカニカルに振動させて画素ずらしを行うように構成したり、例えば、特開平9−133904号公報、特開2002−328402号公報に開示されているように、液晶のみを用いて液晶分子の傾斜による複屈折によって入射する偏光の屈折角と変位する方向とを変化させて画素ずらしを行うように構成したり、することもできる。
10 照明部
11 バックライト
12 照明光学系
20 画像表示部
21 画像表示素子
22,23 偏光板
30 画素ずらし部
31a,31b 液晶セル
32a,32b 複屈折板
40 拡大光学系
51 入力I/F(インターフェース)
52 画像処理部
53 画像メモリ
53A〜53D 出力画像メモリ
54 出力画像処理部
55 光源制御部
56 表示素子制御部
57 画素ずらし制御部
58 タイミングジェネレータ
59 操作部
60 システムコントローラ
61 画素ずらしモード設定部
62 画素ずらしモード選択スイッチ
65 温度センサ
66 クロック生成部
67 第1クロック生成部
68 第2クロック部
71 撮像レンズ系
72 撮像素子
81 AFE部
82 画像処理部
83 画像メモリ
83A〜83D 出力画像メモリ
84 出力画像処理部
85 光源制御部
86 表示素子制御部
87 画素ずらし制御部
88 レンズ駆動部
89 撮像素子制御部
90 圧縮伸長処理部
91 画像記録再生部
92 タイミングジェネレータ
93 撮像用クロック生成部
94 操作部
94a 記録モード切り替えスイッチ
94b 記録/再生モード切り替えスイッチ
94c 高解像度表示選択スイッチ
94d 4点低速画素ずらしモード選択スイッチ
94e 非同期モード選択スイッチ
95 電源状態判断部
96 システムコントローラ
97 画素ずらしモード設定部
98 表示モード切り替え制御部
99 画像種別設定部
101 温度センサ
110 表示用クロック生成部
11 バックライト
12 照明光学系
20 画像表示部
21 画像表示素子
22,23 偏光板
30 画素ずらし部
31a,31b 液晶セル
32a,32b 複屈折板
40 拡大光学系
51 入力I/F(インターフェース)
52 画像処理部
53 画像メモリ
53A〜53D 出力画像メモリ
54 出力画像処理部
55 光源制御部
56 表示素子制御部
57 画素ずらし制御部
58 タイミングジェネレータ
59 操作部
60 システムコントローラ
61 画素ずらしモード設定部
62 画素ずらしモード選択スイッチ
65 温度センサ
66 クロック生成部
67 第1クロック生成部
68 第2クロック部
71 撮像レンズ系
72 撮像素子
81 AFE部
82 画像処理部
83 画像メモリ
83A〜83D 出力画像メモリ
84 出力画像処理部
85 光源制御部
86 表示素子制御部
87 画素ずらし制御部
88 レンズ駆動部
89 撮像素子制御部
90 圧縮伸長処理部
91 画像記録再生部
92 タイミングジェネレータ
93 撮像用クロック生成部
94 操作部
94a 記録モード切り替えスイッチ
94b 記録/再生モード切り替えスイッチ
94c 高解像度表示選択スイッチ
94d 4点低速画素ずらしモード選択スイッチ
94e 非同期モード選択スイッチ
95 電源状態判断部
96 システムコントローラ
97 画素ずらしモード設定部
98 表示モード切り替え制御部
99 画像種別設定部
101 温度センサ
110 表示用クロック生成部
Claims (8)
- 画像を表示する画像表示素子と、
該画像表示素子に表示される画像を選択的に画素ずらしする画素ずらし部と、
該画素ずらし部による画素ずらしモードを、高解像度表示に対応する第1表示モード、または該第1表示モードよりも低解像度で、かつ低消費電力の第2表示モードに選択的に設定する画素ずらしモード設定部と、
該画素ずらしモード設定部により設定された画素ずらしモードに応じて、前記画像表示素子および前記画素ずらし部を制御する表示制御部と、
を有することを特徴とする画像表示装置。 - 前記第2表示モードは、前記第1表示モードよりも前記画素ずらし部による画素ずらし点数が少ない、ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
- 前記第2表示モードは、前記第1表示モードよりも前記画像表示部に表示する画像のフレームレートが低い、ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像表示装置と、
前記画像表示素子に表示する画像を撮像する撮像素子と、
を有することを特徴とする撮像装置。 - さらに、前記撮像素子による撮像画像を記録するとともに、記録された撮像画像を再生する画像記録再生部と、
前記画像表示素子の表示モードを、前記画像記録再生部への静止画の撮像画像の記録動作に同期して、前記撮像素子による撮像画像をリアルタイムで表示するライブ表示モードから、前記画像記録再生部に記録した静止画の記録画像を所定時間再生表示する再生表示モードに切り替える表示モード切り替え制御部とを有し、
前記画素ずらしモード設定部は、前記表示モード切り替え制御部による前記表示モードが、前記ライブ表示モードの場合は、前記画素ずらしモードを前記第2表示モードに設定し、前記表示モード切り替え制御部による前記表示モードが、前記再生表示モードの場合は、前記画素ずらしモードを前記第1表示モードに設定する、
ことを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。 - さらに、前記撮像素子による撮像画像を記録するとともに、記録された画像を再生する画像記録再生部と、
該画像記録再生部による記録または再生の画像種別として、静止画または動画を設定する画像種別設定部とを有し、
前記画素ずらしモード設定部は、前記画像種別設定部により前記画像種別として静止画が設定された場合は、前記画素ずらしモードを前記第1表示モードに設定し、前記画像種別設定部により前記画像種別として動画が設定された場合は、前記画素ずらしモードを前記第2表示モードに設定する、
ことを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。 - さらに、温度検出部を有し、
前記画素ずらしモード設定部は、前記温度検出部による検出温度に基づいて、前記画素ずらしモードを、前記第1表示モードまたは前記第2表示モードに設定する、
ことを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。 - さらに、駆動電源が外部電源か内部電源かの電源種別および内部電源の場合の電源残量を判断する電源状態判断部を有し、
前記画素ずらしモード設定部は、前記電源状態判断部の判断結果に基づいて、駆動電源が外部電源の場合は、前記画素ずらしモードを前記第1表示モードに設定し、駆動電源が内部電源で、その電源残量が閾値以上の場合には、前記画素ずらしモードを前記第1表示モードに設定し、駆動電源が内部電源で、その電源残量が前記閾値未満の場合には、前記画素ずらしモードを前記第2表示モードに設定する、
ことを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
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