JP2010267795A - 半導体レーザ素子の製造方法 - Google Patents

半導体レーザ素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】劈開面の損傷を低減可能な、半導体レーザ素子の製造方法を提供する。
【解決手段】素子区画21を有する第1の領域22と、第1の領域22に隣接し、x軸の方向に延在する第2の領域23と、第2の領域上23において複数の劈開基準線25上にそれぞれ設けられた突起24と、第2の領域23において複数の劈開基準線25上にそれぞれ設けられた複数のスクライブ溝42と、を含む半導ブロック40を形成する工程と、複数のスクライブ溝42のうちの第1のスクライブ溝42aに合わせて押圧力を加えて半導体ブロック40を劈開して、第1のレーザバー43aを作製する工程と、複数のスクライブ溝42のうちの第2のスクライブ溝42bに合わせて押圧力を加えて第2のレーザバー43bを作製する工程と、を備え、半導体ブロック40は、主面17及び該主面の反対側の面である裏面18bを有し、押圧力は、裏面18bに加えられる。
【選択図】図6

Description

本発明は、半導体レーザ素子の製造方法に関する。
特許文献1には、半導体レーザウエハを劈開する方法が記載されている。この方法では、半導体レーザウエハを紫外線硬化型テープと透明カバーテープとによって挟み込んでいる。そして、ブレードを半導体レーザウエハに押し当てることにより、半導体レーザウエハに力を加えて劈開を行う。この方法によれば、紫外線硬化型テープと透明カバーテープとの間にレーザバーが作製される。
特開平5−217969号公報
特許文献1に記載の方法においては、上記のようにしてレーザバーを繰り返し作製する。この方法によれば、ブレードを半導体レーザウエハに押し当てて劈開を行う際に、隣接する2つのレーザバーが紫外線硬化型テープと透明カバーテープとに挟まれながら向きを変える。このとき、一方の半導体バーのエッジが他方の半導体バーの劈開面に接触して、劈開面を損傷させる。
そこで、本発明は、劈開面の損傷を低減可能な、半導体レーザ素子の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の半導体レーザ素子の製造方法は、第1及び第2の軸の方向にアレイ状に配列された素子区画を有する第1の領域と、該第1の領域に隣接する第2の領域と、該第2の領域上に設けられた突起構造と、前記第1及び第2の領域の少なくとも一方に設けられた複数のスクライブ溝と、を含む半導体生産物を形成する工程と、前記半導体生産物をフィルムの間に配置した後、前記複数のスクライブ溝のうちの第1のスクライブ溝に合わせて押圧力を加えて前記半導体生産物を劈開して、新たな半導体生産物及び第1のレーザバーを作製する工程と、前記複数のスクライブ溝のうちの第2のスクライブ溝に合わせて押圧力を加えて前記新たな半導体生産物を劈開して、さらに新たな半導体生産物及び第2のレーザバーを作製する工程と、を備え、前記第1及び第2の軸は、互いに交差しており、
前記第2の領域は、前記第1の軸の方向に延在しており、前記素子区画の各々は、前記第1の軸の方向に延びるレーザストライプを含み、前記半導体生産物は、半導体基板と該半導体基板上に形成された半導体積層構造とを含み、前記半導体生産物は、主面及び該主面の反対側の面である裏面を有し、前記半導体積層構造は、前記主面と前記半導体基板との間に位置しており、前記突起構造は、前記半導体積層構造上において、前記第2の軸の方向に規定され前記素子区画の境界を示す複数の基準線上に設けられており、前記複数のスクライブ溝は、前記素子区画の境界に合わせて前記主面上に設けられており、前記押圧力は、前記裏面から加えられる、ことを特徴とする半導体レーザ素子の製造方法。
この方法においては、突起構造体は、第2の領域において素子区画の境界を示す基準線上に設けられており、半導体生産物の劈開は、素子区画の境界に合わせて設けられるスクライブ溝に沿って行われる。このため、半導体生産物の劈開に伴って、突起構造が分割される。したがって、半導体生産物及び新たな半導体生産物から劈開されて作製される第1のレーザバー及び第2のレーザバーは、それぞれ分割された突起構造を有する。したがって、新たな半導体生産物に押圧力を加えて更に新たな半導体生産物及び第2のレーザバーを作製したときに、更に新たな半導体生産物及び第2のレーザバーがフィルムに挟まれながら向きを変える場合においても、第1のレーザバー、第2のレーザバー及び更に新たな半導体生産物の突起構造同士が互いに接触するので、更に新たな半導体生産物や第2のレーザバーのエッジが第1のレーザバーの劈開面に接触することが避けられる。よって、劈開面の損傷を低減可能である。
本発明に係る方法では、前記突起構造は、前記第2の領域において前記複数の基準線上にそれぞれ設けられた複数の突起を含む、ことができる。
本発明に係る方法では、前記突起構造は、前記第2の領域において前記複数の基準線上に設けられた単一の突起を含む、ことができる。この方法によれば、突起構造を一体的に形成することができるので、半導体生産物の製造が容易となる。
本発明に係る方法では、前記突起構造は、半導体材料からなる突起本体を含む、ことができる。この方法によれば、半導体生産物を劈開する際に、突起構造が容易に分割される。
本発明に係る方法では、前記突起構造は、金属材料からなる突起本体を含む、ことができる。この方法によれば、比較的後工程において形成することができる。
本発明に係る方法では、前記突起構造は、絶縁体材料からなる突起本体を含む、ことができる。
劈開面の損傷を低減可能な、半導体レーザ素子の製造方法を提供することができる。
本実施形態に係る基板生産物を示す図である。 図1に示された半導体ブロック領域の拡大図である。 基板生産物を作成する方法の主な工程を示す図である。 基板生産物を作成する方法の主な工程を示す図である。 基板生産物を作成する方法の主な工程を示す図である。 半導体ブロックを示す図である。 本実施形態に係る半導体レーザ素子の製造方法の主な工程を示す図である。 本実施形態に係る半導体レーザ素子の製造方法の主な工程を示す図である。 図6に示された半導体ブロックを繰り返し劈開して得られる複数のレーザバーを示す図である。 図8に示される領域Aの拡大図である。
本発明の知見は、例示として示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解できる。引き続いて、添付図面を参照しながら、本発明の半導体レーザ素子の製造方法に係る実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付する。
図1は、本実施形態に係る基板生産物を示す図である。図1(a)は、基板生産物の平面図であり、図1(b)は図1のI−I線に沿ってとられた基板生産物の断面図である。図1(a)及び図1(b)には、直交座標系Sが示されている。図1(a)を参照すると、基板生産物W1には、複数の半導体ブロック領域Tがy軸(第2の軸)の方向に配列されている。半導体ブロック領域Tはストライプ状の領域である。基板生産物W1は、図1(b)に示されるように、半導体基板10と、半導体基板10上に形成された半導体積層構造11と、を含む。半導体基板10は、例えば、GaAs、InP、GaNといったIII-V化合物を含むことができる。基板生産物W1は、主面17及び主面17の反対側の面である裏面18を含む。半導体積層構造11は主面17と半導体基板10との間に位置している。基板生産物W1は、半導体積層構造11上に形成された絶縁体層14と、絶縁体層14の開口及び絶縁体層14上に形成された電極15aと、裏面18上に形成された電極15bと、をさらに含む。
半導体積層構造11は、半導体基板10上に設けられた半導体メサ110と、半導体メサ110の側面上に設けられた埋込領域114と、を含む。半導体メサ110は、x軸(第1の軸)の方向にストライプ状に延びている。半導体メサ110は、n型クラッド層111、活性層112及びp型クラッド層113を含む。n型クラッド層111、活性層112及びp型クラッド層113は、半導体基板10上に順次z軸方向に積層されている。直交座標系Sにおいて、x軸は半導体メサ110の延在方向を示し、y軸は半導体ブロック領域Tの配列方向を示し、z軸はn型クラッド層111、活性層112及びp型クラッド層113の積層方向を示している。
図2は、図1に示された半導体ブロック領域Tの拡大図である。図2には直交座標系Sが示されている。図2を参照すると、半導体ブロック領域Tは、第1の領域22と第2の領域23とを含む。第1の領域22は、x軸及びy軸の方向にアレイ状に配列された素子区画21を有する。第2の領域23は第1の領域22に隣接している。第2の領域23はx軸の方向に延在している。第2の領域23は、半導体ブロック領域Tの一端に配置されている。参照符号Sは、第1の領域22と第2の領域23との境界を示す。半導体ブロック領域Tは、第2の領域23上において、複数の劈開基準線25上に設けられた突起構造をさらに含む。複数の劈開基準線25は、y軸の方向に規定され素子区画21の境界を示す。突起構造は、第2の領域23上において、複数の劈開基準線25上にそれぞれ設けられた複数の突起24を含む。
基板生産物W1においては、素子区画21を有する第1の領域22と突起24を有する第2の領域23とが、y軸の方向に沿って周期的に配列されている。素子区画21は、半導体メサ110を含む半導体レーザ素子のための領域である。各素子区画21において、半導体メサ110を含むレーザストライプは、x軸の方向に延在している。複数の突起24は、x軸の方向に配列されている。突起24のz軸方向に関する主面17からの高さは、電極15aを含む、基板生産物W1の他の構造物の高さより高い。また、突起24は、後述するように、突起本体を含む。突起本体は、例えば、半導体材料からなる。なお、突起構造は、複数の劈開基準線25上にそれぞれ設けられた複数の突起24を含むとしたが、これに限らず、例えば、複数の劈開基準線25上に設けられた単一の突起を含んでもよい。また、半導体ブロック領域Tは、複数の第2の領域23を含んでもよい。さらに、第2の領域23は、半導体ブロック領域Tの一端に配置されるとしたが、これに限らず、例えば、半導体ブロック領域Tの中心に配置されてもよい。つまり、半導体ブロック領域Tは、複数の第2の領域23を任意の箇所に有することができる。
次に、基板生産物W1を作成する方法について説明する。図3は、基板生産物W1を作成する方法の主な工程を示す図である。図3(a)に示されるように、n型クラッド層111、活性層112及びp型クラッド層113を含む半導体メサ110を半導体基板10a上に形成すると共に、半導体メサ110の側面上に埋込領域114を成長する。さらに、半導体メサ110及び埋込領域114上にp型クラッド層12及びp型コンタクト層13を成長する。このようにして、半導体基板10a上に半導体積層構造11を形成する。その後、p型コンタクト層13上に、突起本体のための半導体層26を成長する。半導体の成長には、例えば、有機金属気相成長法を用いることができる。
n型クラッド層111は、例えば、n−InPによって構成され、その厚さは550nm程度である。活性層112は、例えば、GaInAsP多重量子井戸構造によって構成され、その厚さは260nm程度である。p型クラッド層113は、例えば、p−InPによって構成され、その厚さは450nm程度である。埋込領域114は、例えば、p−InPとn−InPとの2つの層によって構成される。p型クラッド層12は、例えば、p−InPによって構成され、その厚さは1.6μm程度である。p型コンタクト層13は、例えば、p−GaInAsによって構成され、その厚さは0.6μm程度である。半導体層26は、例えば、InPにより構成され、その厚さは例えば3μm程度である。
図3(b)に示されるように、半導体層26上にマスク27を形成する。このとき、マスク27は、第2の領域23上において、劈開基準線25上に設けられる。続いて、図3(c)に示されるように、マスク27を用いて半導体層26をエッチングし、p型コンタクト層13を露出させる。その後、マスク27を除去する。この工程によって、半導体材料からなる突起本体28が形成される。
続いて、図3(d)に示されるように、p型コンタクト層13及び突起本体28上に絶縁体層14を形成する。絶縁体層14の形成には、例えば、化学的気相成長法を用いることができる。絶縁体層14は、例えば、SiOにより構成され、その厚さは350nm程度である。その後に、絶縁体層14に開口を形成すると共に、絶縁体層14の開口に電極15aを形成する。そして、半導体基板10aを厚さ100μm程度になるまで裏面18aを研磨し、半導体基板10を形成する。半導体基板10は、研磨面(裏面)18を有する。そして、半導体基板10の裏面18に電極15bを形成する。
以上の工程によって、基板生産物W1が作成される。この基板生産物W1は、半導体積層構造11上において、複数の劈開基準線25上にそれぞれ設けられ半導体材料からなる突起本体28を含む突起24を備える。なお、突起24は、絶縁体材料からなる突起本体を含む突起とすることができる。また、突起24は、金属材料からなる突起本体を含む突起とすることができる。以下に、各突起を備える基板生産物の作成方法について説明する。
先ず、絶縁体材料からなる突起本体を含む突起を備える基板生産物を作成する方法を説明する。図4は、絶縁体材料からなる突起本体を含む突起を備える基板生産物を作成する方法の主な工程を示す図である。先ず、半導体基板10a上に半導体積層構造11を形成する。この工程は、基板生産物W1を作成する場合における、半導体基板10a上に半導体積層構造11を形成する工程と同様である。
半導体基板10a上に半導体積層構造11を形成した後、図4(a)に示されるように、p型コンタクト層13上に第1の絶縁体層30を形成する。そして、第1の絶縁体層30上にマスク31を形成する。第1の絶縁体層30は、例えば、SiOにより構成され、その厚さは2.5μm程度である。このとき、マスク31は、第2の領域23上において、劈開基準線25上に設けられる。
続いて、図4(b)に示されるように、マスク31を用いて第1の絶縁体層30をエッチングし、p型コンタクト層13を露出させる。その後、マスク31を除去する。この工程により、絶縁体材料からなる突起本体30aが形成される。続いて、図4(c)に示されるように、p型コンタクト層13及び突起本体30a上に第2の絶縁体層14aを形成する。その後、図4(d)に示されるように、第2の絶縁体層14aに開口を設けて絶縁体層14を形成し、絶縁体層14の開口に電極15aを形成する。そして、半導体基板10aを厚さ100μm程度になるまで裏面18a側を研磨し、半導体基板10を形成する。その後、半導体基板10の裏面18に電極15bを形成する。以上の工程により、基板生産物W2が作成される。この基板生産物W2は、半導体積層構造11上において、複数の劈開基準線25上にそれぞれ設けられ絶縁体材料からなる突起本体30aを含む突起32を備える。
続いて、金属材料からなる突起本体を含む突起を備える基板生産物を作成する方法について説明する。図5は、金属材料からなる突起本体を含む突起を備える基板生産物を作成する方法の主な工程を示す図である。先ず、半導体基板10a上に半導体積層構造11を形成する。この工程は、基板生産物W1を作成する場合における、半導体基板10a上に半導体積層構造11を形成する工程と同様である。
半導体基板10a上に半導体積層構造11を形成した後、図5(a)に示されるように、p型コンタクト層13上に絶縁体層14bを形成する。絶縁体層14bは、例えば、SiOにより構成され、その厚さは350nm程度である。この絶縁体層14bは、素子区画21を有する第1の領域22上に第1の開口を有する。また、絶縁体層14bは、第2の領域23上における複数の劈開基準線25のそれぞれの上に第2の開口をさら有する。そして、絶縁体層14bの第1及び第2の開口に金属体を形成する。この金属体は、例えば、Ti/Pt/Auであることができる。さらに、この金属体上に、メッキ法によりメッキ層を形成し、積層金属体を形成する。このメッキ層は、例えば、Auであることができる。第1の開口に設けられた積層金属体は電極15aとなり、第2の開口に設けられた積層金属体は、突起のための基体33となる。
続いて、図5(b)に示されるように、絶縁体層14b及び電極15a上にマスク34を形成する。マスク34は、各基体33上に開口を有する。続いて、図5(c)に示されるように、各基体33上に、例えばAu等の金属をメッキすることにより、各基体33上に突起本体35を形成する。その後、マスク34を除去する。そして、半導体基板10aを厚さ100μm程度になるまで裏面18a側を研磨し、半導体基板10を形成する。その後、半導体基板10の裏面18に電極15bを形成する。以上の工程によって、基板生産物W3が作成される。この基板生産物W3は、半導体積層構造11上において、複数の劈開基準線25上にそれぞれ設けられ金属材料からなる突起本体35を含む突起36を備える。
次に、本実施形態に係る半導体レーザ素子の製造方法について説明する。図6は、半導体ブロックを示す図である。図6には直交座標系Sが示されている。図6に示されるように、先ず、半導体ブロック(半導体生産物)40を形成する。具体的には、半導体ブロック領域Tに沿って基板生産物W1をスクライブして割断し、半導体ブロックを切り出す。その後、半導体ブロックの裏面18bにフィルム41を貼り付ける。裏面18bは、電極15aが形成された半導体ブロックの主面17と反対側の面である。そして、半導体ブロックの主面17において、複数の劈開基準線25のそれぞれの上にスクライブ溝42を設けて半導体ブロック40を形成する。スクライブ溝42は、半導体ブロック40の主面17上において、第2の領域23の端部上にy軸方向に沿って設けられている。スクライブ溝42は、少なくともp型コンタクト層13に達するように設けられる。スクライブ溝42は、例えばダイヤモンドカッタ等のスクライブ装置を用いて設けられる。なお、スクライブ溝42は、第1の領域22及び第2の領域23の少なくとも一方に設けられればよく、例えば、第1の領域22の端部上にy軸方向に沿って設けることができる。
続いて、図7(a)に示されるように、複数のスクライブ溝42のうちのスクライブ溝42a(半導体ブロック40の最も端部側に位置するスクライブ溝)が、支持台51の凹部51b上に位置するように、半導体ブロック40を支持台51の支持面51a上に配置する。支持面51aは、Ax軸とAy軸とによって規定される面に垂直である。半導体ブロック40の主面17は、支持台51の支持面51aに向いている。また、半導体ブロック40と支持面51bとの間には、フィルム53が配置される。凹部51bはAy軸方向に延在している。
続いて、図7(b)に示されるように、ブレード52をAx軸方向に移動させて、半導体ブロック40の裏面18から半導体ブロック40にブレード52を押し当てる。この押し当てにより、スクライブ溝42aに合せて押圧力を加えて、半導体ブロック40を劈開する。半導体ブロック40の劈開は、スクライブ溝42aが設けられた劈開基準線25に沿って生じる。これにより、図7(c)に示されるように、フィルム41とフィルム53との間に、新たな半導体ブロック40a及び第1のレーザバー43aが作成される。
続いて、図8(a)に示されるように、複数のスクライブ溝42のうちのスクライブ溝42aの隣に位置するスクライブ溝42bが、凹部51b上に位置するように、新たな半導体ブロック40aを支持面51a上に配置する。そして、図8(b)に示されるように、ブレード52をAx軸方向に移動させて、新たな半導体ブロック40aの裏面18から新たな半導体ブロック40aにブレード52を押し当てる。この押し当てにより、スクライブ溝42bに合せて押圧力を加えて、新たな半導体ブロック40aを劈開する。新たな半導体ブロック40aの劈開は、スクライブ溝42bが設けられた劈開基準線25に沿って生じる。これにより、フィルム41とフィルム53との間に、さらに新たな半導体ブロック40b及び第2のレーザバー43bが作成される。
以上の工程を繰り返して行うことにより、図9に示されるように、複数のレーザバーを順次作成する。図9においては、作成されたレーザバーの配列を明示的に示すために、フィルム41及びフィルム53は描かれていない。複数のレーザバーを順次作成した後、各レーザバーから素子区画21を切り出して半導体レーザ素子を製造する。
次に、本実施形態に係る半導体レーザ素子の製造方法の作用効果について図10を参照して説明する。図10は、図8(b)において破線で示される領域Aの拡大図である。図10における破線は、レーザストライプLDSを示している。本実施形態に係る半導体レーザ素子の製造方法においては、突起24は第2の領域23において劈開基準線25上に設けられており、半導体ブロック40の劈開は、劈開基準線25上のスクライブ溝42に沿って行われる。このため、半導体ブロック40の劈開に伴って、突起24が分割されて突起24a,24bになる。したがって、半導体ブロック40及び新たな半導体ブロック40aから劈開されて作製される第1のレーザバー43a及び第2のレーザバー43bは、それぞれ分割された突起24a及び突起24bを有する。したがって、図8(b)に示されるように、新たな半導体ブロック40aに押圧力を加えてさらに新たな半導体ブロック40b及び第2のレーザバー43bを作製したときに、第2のレーザバー43bがフィルム41とフィルム53とに挟まれながら向きを変える場合においても、図10(a)に示されるように、第1のレーザバー43aの分割された突起24aと第2のレーザバー43bの分割された突起24bとが最初に接触する。このため、第2のレーザバー43bのエッジ43cが第1のレーザバー43aの劈開面43dに接触することが避けられる。よって、劈開面43dの損傷を低減可能である。
一方、突起24を備えていない従来の半導体ブロックにおいては、半導体ブロックに押圧力を加えてレーザバーを連続して作製したときに、レーザバーがフィルムに挟まれながら向きを変える。このとき、図10(b)に示されるように、一方のレーザバー60のエッジ60aが他方のレーザバー61の劈開面61aに接触して、劈開面61aを損傷させる。一般に、劈開面におけるレーザ射出部分は、主面に近い位置に存在する。このため、一方のレーザバー60のエッジ60aが他方のレーザバー61の劈開面61aに接触する場合、このレーザ射出部分を損傷させてしまい、結果的に、半導体レーザ素子の特性や信頼性を低下させてしまう。本実施形態に係る半導体レーザ素子の製造方法によれば、上記の作用効果に基づいて、レーザ射出部分の損傷を低減可能であるので、半導体レーザ素子の特性や信頼性の低下を抑制することができる。
10…半導体基板、11…半導体積層構造、17…主面、18,18b…裏面、21…素子区画、22…第1の領域、23…第2の領域、24,32,36…突起、25…劈開基準線、28,30a,35…突起本体、40…半導体ブロック、40a…新たな半導体ブロック、40b…さらに新たな半導体ブロック、41,53…フィルム、42…スクライブ溝、42a…第1のスクライブ溝、42b…第2のスクライブ溝、43a…第1のレーザバー、43b…第2のレーザバー。

Claims (6)

  1. 第1及び第2の軸の方向にアレイ状に配列された素子区画を有する第1の領域と、該第1の領域に隣接する第2の領域と、該第2の領域上に設けられた突起構造と、前記第1及び第2の領域の少なくとも一方に設けられた複数のスクライブ溝と、を含む半導体生産物を形成する工程と、
    前記半導体生産物をフィルムの間に配置した後、前記複数のスクライブ溝のうちの第1のスクライブ溝に合わせて押圧力を加えて前記半導体生産物を劈開して、新たな半導体生産物及び第1のレーザバーを作製する工程と、
    前記複数のスクライブ溝のうちの第2のスクライブ溝に合わせて押圧力を加えて前記新たな半導体生産物を劈開して、さらに新たな半導体生産物及び第2のレーザバーを作製する工程と、を備え、
    前記第1及び第2の軸は、互いに交差しており、
    前記第2の領域は、前記第1の軸の方向に延在しており、
    前記素子区画の各々は、前記第1の軸の方向に延びるレーザストライプを含み、
    前記半導体生産物は、半導体基板と該半導体基板上に形成された半導体積層構造とを含み、
    前記半導体生産物は、主面及び該主面の反対側の面である裏面を有し、
    前記半導体積層構造は、前記主面と前記半導体基板との間に位置しており、
    前記突起構造は、前記半導体積層構造上において、前記第2の軸の方向に規定され前記素子区画の境界を示す複数の基準線上に設けられており、
    前記複数のスクライブ溝は、前記素子区画の境界に合わせて前記主面上に設けられており、
    前記押圧力は、前記裏面から加えられる、
    ことを特徴とする半導体レーザ素子の製造方法。
  2. 前記突起構造は、前記第2の領域において前記複数の基準線上にそれぞれ設けられた複数の突起を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  3. 前記突起構造は、前記第2の領域において前記複数の基準線上に設けられた単一の突起を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  4. 前記突起構造は、半導体材料からなる突起本体を含む、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  5. 前記突起構造は、金属材料からなる突起本体を含む、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  6. 前記突起構造は、絶縁体材料からなる突起本体を含む、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
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