JP2010267625A - 内燃機関用スパークプラグ - Google Patents

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Abstract

【課題】横飛火の防止に有効で、正常な火花放電を発生し、さらに混合気の着火性が良い内燃機関用スパークプラグを提供する。
【解決手段】内燃機関用スパークプラグ10は、外側面に呼びがM12のネジ部13bが形成されている主体金具13を備える。主体金具13は、その先端側端面13dから先端側内側面13eにかけての角部13fにC0.1の環状の面取り部を有する。さらに、接地電極14と主体金具13の先端側端面13dとの接合により形成される溶接ダレ部の径方向突出寸法を0.1mm以下とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関用スパークプラグに関する。
自動車のエンジン等の内燃機関では、混合気への着火にスパークプラグが使用されている。一般的に、内燃機関用スパークプラグは、絶縁体と中心電極と主体金具と接地電極とを備えている。主体金具の先端部の外側面にはエンジンヘッドに取り付けるためのネジ部が形成されており、また、先端部の先端側端面には、接地電極が溶接により固設されている。
この内燃機関用スパークプラグは、中心電極と接地電極との間で形成される火花放電ギャップにおいて火花放電し、燃焼室内の混合気を点火させている。
ところで、近年、内燃機関の高出力化に伴って、燃焼室内における吸気及び排気バルブの大型化や4バルブ化が検討され、また、エンジンが小型化される傾向から、内燃機関用スパークプラグは小型化を望まれている。しかし、内燃機関用スパークプラグを小型化すると、以下のような問題が発生することが判ってきた。
即ち、内燃機関用スパークプラグの小型化のためには、主体金具の先穴径D(mm)、及び主体金具の先端側端面位置における絶縁体の外径d(mm)を共に小さくすることが多い。但し、内燃機関用スパークプラグを小型化する際、設計上、主体金具の先穴径Dの減少を主体金具の先端側端面位置における絶縁体の外径dの減少よりも大きくする傾向にあるため、D−dが減少し、(D−d)/2で表される距離E(mm)も減少してしまうことが多い。特に、呼びがM12以下のネジ部を有する主体金具を備える小型化された内燃機関用スパークプラグにおいては、E<1.65(mm)となる傾向が強い。
なお、主体金具の先穴径とは、主体金具の先端部の内側面を軸線方向に延長したときに形成される円筒の直径をいう。また、主体金具の先端側端面位置における絶縁体の外径とは、主体金具の先端側端面を含む仮想平面(この仮想平面上の任意の位置を主体金具の先端側端面位置という)と絶縁体の外側面との交差によって形成される仮想円の直径をいう。
Eが小さくなると、主体金具の内側面と絶縁体の脚長部の外側面との隙間部分のガスボリュームが小さくなる。特に、E<1.65(mm)のとき、不完全燃焼によって絶縁体の先端側からカーボンが徐々に付着して上記仮想円の円周付近まで堆積していく(換言すれば燻りが進行していく)と、横飛火が発生しやすくなるという問題がある。横飛火とは、火花放電ギャップで放電せずに、中心電極の先端部から絶縁体の先端部に付着したカーボンを通じ、絶縁体の先端部と主体金具の内側面(主に角部)との間で火花放電する現象である。
しかも着火性は良い状態を保ちたいので、内燃機関用スパークプラグを小型化しても、火花放電ギャップg(mm)はなるべく大きな値にしておきたい。このため、内燃機関用スパークプラグを小型化すると、E/gは減少する傾向が強い。特に、呼びがM12以下のネジ部を有する主体金具を備える小型化された内燃機関用スパークプラグにおいては、E/g<1.5となる傾向が強い。
E/g<1.5、つまり火花放電ギャップgと距離Eとの値が近づいてくると、さらに横飛火が発生しやすくなる。従って、呼びがM12以下のネジ部を有する主体金具を備える内燃機関用スパークプラグでは、燻りが進行すると正常な火花放電が発生しなくなる傾向が強い。
さらに、主体金具の先端側端面と先端側内側面とがなす環状の角部が仕上げ加工されずに、先端側端面と先端側内側面とのなす角が直角である場合には、横飛火が生じやすくなる。これは、角部において電界が集中し、内燃機関用スパークプラグの先端部が燻った状態になると、火花放電ギャップで放電するよりも、中心電極の先端部から絶縁体の先端部に付着したカーボンを通じ、絶縁体の先端部と主体金具の内側面との間で放電し易くなるためと考えられる。
さらにまた、接地電極を主体金具に溶接する際に形成される溶接ダレ部については、接地電極と主体金具との間において主体金具の径方向内側に突出する、径方向突出寸法が大きくなると、横飛火が発生しやすくなる。接地電極の溶接ダレ部の径方向突出寸法が大きいものは、溶接ダレ部付近において電界が集中し、内燃機関用スパークプラグの先端部が燻った状態になると、火花放電ギャップで放電するよりも、中心電極の先端部から絶縁体の先端部に付着したカーボンを通じ、絶縁体の先端部と溶接ダレ部との間で放電し易くなるからである。
本発明は、以上のような問題点を鑑みてなされたものであって、横飛火の防止に有効で、正常な火花放電を発生し、さらに混合気への着火性が良い内燃機関用スパークプラグを提供することを目的とする。
その解決手段は、軸線方向に貫通する軸孔を有する筒状の絶縁体と、上記軸孔の先端側に挿入され、自身の先端が上記絶縁体の先端から突出するように固設された中心電極と、上記絶縁体の周囲を取り囲み、上記絶縁体の先端をその先端側端面から突出させるように配置された主体金具と、一端が上記主体金具に固設され、上記絶縁体の先端から突出した上記中心電極の先端と火花放電ギャップを隔てて配置された接地電極と、を備える内燃機関用スパークプラグであって、上記主体金具は、その外側面に呼びがM12以下のネジ部を有し、上記主体金具の先穴径をD(mm)、上記主体金具の先端側端面位置における絶縁体の外径をd(mm)、(D−d)/2で表される距離をE(mm)、上記火花放電ギャップの大きさをg(mm)、としたときに、E<1.65、及びE/g<1.5、の関係を満たすと共に、上記主体金具は、その先端側端面から先端側内側面にかけて面取り部を有し、前記面取り部は、C≧0.1(mm)のC面取り、または、R≧0.1(mm)のR面取りである内燃機関用スパークプラグである。
前述したように、小型化された、具体的には、呼びがM12以下のネジ部を有する主体金具を備え、E<1.65(mm)、及びE/g<1.5の関係を満たす内燃機関用スパークプラグでは、主体金具の先端側端面と先端側内側面とがなす環状の角部が面取り加工されずに、先端側端面と先端側内側面とのなす角が直角である場合には、燻りの進行により横飛火が頻繁に発生する。
これに対し、本発明の内燃機関用スパークプラグでは、主体金具の先端側端面と先端側内側面とがなす環状の角部に面取りが施され、面取り部を形成している。このため、主体金具の角部において電界集中が緩和され、前述のような横飛火を有効に防止できる。
なお、主体金具の面取り部の形状としては、C面取りをしたもの、R面取りをしたもの、及びテーパ面取りをしたもの、いずれの面取り形状でも良い。但し、主体金具の角部に発生する電界集中を防止するためには、C≧0.1(mm)、またはR≧0.1(mm)を満たしていることが好ましい。
そこで、本発明では、面取り部は、C≧0.1(mm)のC面取り、または、R≧0.1(mm)のR面取りであるとした。
さらに、面取り部は、C=0.1(mm)のC面取り、または、R=0.1(mm)のR面取りであるとすると良い。
なお、上記内燃機関用スパークプラグであって、前記接地電極は、溶接により前記主体金具に固設されており、上記溶接によって形成され、上記接地電極と上記主体金具との間において上記主体金具の径方向内側に突出する溶接ダレ部の径方向突出寸法を0.1mm以下としてなる、内燃機関用スパークプラグとすることもできる
前述したように、主体金具の先端側端面と先端側内側面とがなす環状の角部に面取り部を形成している内燃機関用スパークプラグであっても、接地電極を主体金具に溶接する際に形成され、接地電極と主体金具との間において、主体金具の径方向内側に突出する溶接ダレ部の径方向突出寸法が大きいものは、横飛火が発生しやすくなる。
これに対し、この内燃機関用スパークプラグは、主体金具の先端側端面から先端側内側面にかけて面取り部を有し、さらに、接地電極の溶接ダレ部を切削や打抜き等によって、溶接ダレ部の径方向突出寸法を0.1mm以下にしている。このため、溶接ダレ部における電界集中が緩和され、火花放電ギャップで放電し易くなり、横飛火を有効に防止できる。
さらに、前述の解決手段として記載した内燃機関用スパークプラグであって、前記火花放電ギャップg(mm)が、g>1.0の関係を満たし、且つ、前記距離E(mm)が、1.4<E<1.65の関係を満たす内燃機関用スパークプラグとすると良い。
一般的に、内燃機関用スパークプラグにおいて、火花放電ギャップgの値が大きい(ワイドギャップ)ほど、燃焼室内で混合気への着火性が良い。
これに対し、この内燃機関用スパークプラグは、前述のように、主体金具の先端側端面から先端側内側面にかけて面取り部を有し、さらに溶接ダレ部の径方向突出寸法を0.1mm以下にすることによって、横飛火の防止に有効になっており、さらに、g>1.0(mm),1.4(mm)<E<1.65(mm)の関係を満たしている。このため、g>1.0(mm)とすることによって、ワイドギャップとなり、混合気への着火性を良好にすることができる。また、1.4(mm)<E<1.65(mm)とすることによって、呼びがM12以下のネジ部を有する主体金具を備える内燃機関用スパークプラグの中では、横飛火が発生しにくくなっている。つまり、この内燃機関用スパークプラグは、横飛火が有効に防止されている上に、混合気への着火性が良い。
実施形態に係る内燃機関用スパークプラグ10の正面図である。 実施形態に係る内燃機関用スパークプラグ10の要部の構造を示す図であり、(a)はその部分断面図、(b)はその斜視図である。 実施形態に係る内燃機関用スパークプラグ10の面取り部13cを示す図であり、(a)はその上面図、(b)はその部分断面図である。 実施形態に係る内燃機関用スパークプラグ10の溶接ダレ部14bを示す部分断面図である。 実施形態に係る比較例1〜比較例3及び実施例1〜実施例6の内燃機関用スパークプラグについての横飛火発生率及び寸法等を示す図表である。
本実施形態の内燃機関用スパークプラグ10は、図1に示すように、絶縁体11と中心電極12と主体金具13と接地電極14とを備えており、主体金具13の先端部13gの外側面に形成されているネジ部13bをエンジンヘッドSHにねじ込むことで、エンジンヘッドSHに取り付けられ、使用に供される。
次に、内燃機関用スパークプラグ10の要部について、図2を参照して説明する。絶縁体11はアルミナからなり、軸線方向に貫通する軸孔11bを有する筒状体である。中心電極12は、軸孔11bの先端側に挿入され、その先端が絶縁体11の先端から突出するように固設された軸状金属体である。主体金具13は、その先端部13gの外側面に呼びがM12のネジ部13bが形成されており、絶縁体11の先端部11cの周囲を隙間を形成して取り囲み、絶縁体11の先端を主体金具13の先端側端面13dから突出させている。接地電極14は、一端が主体金具13の先端側端面13dに溶接によって固設され、絶縁体11の先端から突出した中心電極12の先端と火花放電ギャップgを隔てて配置された金属体である。なお、中心電極12及び接地電極14を構成する電極母材の金属体としては、INCONEL600(英国INCO社商標名)等のNi耐熱合金、またはFe耐熱合金が挙げられる。また、これら電極母材内にCuまたはCu合金からなる良熱伝導性金属芯が封入されていても良い。
さらに、内燃機関用スパークプラグ10は、図3に拡大して示すように、主体金具13の先端側端面13dと先端側内側面13eとがなす環状の角部13fに面取りを施して、面取り部13cを形成している。なお、内燃機関用スパークプラグ10において、D(mm)は、主体金具13の先穴径であり、主体金具13の先端部の内側面13eを軸線方向に延長したときに形成される円筒の直径になる。d(mm)は、主体金具13の先端側端面位置における絶縁体11の外径であり、主体金具13の先端側端面13dを含む仮想平面(この仮想平面上の任意の位置を主体金具13の先端側端面位置という)と絶縁体11の外側面との交差によって形成される仮想円11dの直径をいう。E(mm)は、(D−d)/2で表される距離である。
さらにまた、内燃機関用スパークプラグ10は、図4に示すように、溶接ダレ部14bを生じることがある。この場合の溶接ダレ部14bの径方向突出寸法をF(mm)とする。
上記形状を有する内燃機関用スパークプラグ10について、距離E(mm)、火花放電ギャップg(mm)、主体金具13の面取り部13cの形状、及び溶接ダレ部の径方向突出寸法F(mm)を異ならせた実施例1〜実施例6を製作した。さらに比較のため、主体金具の角部に面取りを施さない内燃機関用スパークプラグである比較例1〜比較例3も製作した。
これらの内燃機関用スパークプラグについて、以下の試験を行い、それぞれの横飛火発生率を調査した。
即ち、予め内燃機関用スパークプラグの絶縁体11の先端部11cを、その先端から主体金具13の先端側端面13dの位置に対向する部分まで燻らせておき、この内燃機関用スパークプラグを可視チャンバに取付けると共に、フルトランジスタ型イグナイタに接続する。次に、チャンバ内エアー圧を0.6MPaに設定し、最大電圧30kVの電圧を印加して火花放電を発生させる。火花放電を1000回行い、そのうちの横飛火回数を測定した横飛火発生率を調べた。
比較例1〜比較例3及び実施例1〜実施例6の内燃機関用スパークプラグについての横飛火発生率及び寸法等をまとめて図5の表に示す。なお、横飛火発生率については、絶縁体11の先端部11cと主体金具13の角部13f(面取り部13cを含む)との間で生じたもの(以下角部横飛火という)を角部と表示し、絶縁体11の先端部11cと溶接ダレ部14bとの間で生じたもの(以下ダレ部横飛火という)をダレ部と表示し、これらの和を全体として表示した。
以下、図5に示す表に基づいて検討する。まず、比較例1の内燃機関用スパークプラグによれば、金具ネジ径がM14の場合には、E/gが1.5以下であっても横飛火は発生しないことがわかる。また、比較例2の内燃機関用スパークプラグによれば、主体金具をネジ径M14からM12に変更し、内燃機関用スパークプラグを小型化しても、火花放電ギャップgの値を調整して、E/gを比較的大きな値(E/g=1.8)にすれば、横飛火は発生しないことがわかる。しかし、比較例3の内燃機関用スパークプラグのように、混合気の着火性を良好とすべく火花放電ギャップgを大きくすると、E/gが1.5以下(E/g=1.47)となる。すると、横飛火発生率(具体的には角部横飛火の発生率)が23%となり、正常な火花放電が発生しにくくなるという問題が生じる。
これに対し、比較例3の内燃機関用スパークプラグと距離E(mm)、火花放電ギャップg(mm)、E/gの値は同様であるものの、主体金具13の角部13fに面取り部13c(具体的にはC0.1の面取り部)を施した実施例1の内燃機関用スパークプラグ10では、横飛火発生率(具体的には角部横飛火の発生率)を4%に低下させることができた。さらに、実施例1の内燃機関用スパークプラグ10のC0.1の面取り部に代えて、R0.1の面取り部を施した実施例2でも横飛火発生率(具体的には角部横飛火の発生率)を3%に低下させることができた。
ところで、比較例1〜比較例3、実施例1、及び実施例2の内燃機関用スパークプラグにおいては、溶接ダレ部14bの径方向突出寸法Fを0.1mm以下にしていた。これに対し、実施例2の内燃機関用スパークプラグ10と同様の寸法を有しながらも、溶接ダレ部14bの径方向突出寸法Fのみを0.2mmと溶接ダレが大きく突出した実施例3の内燃機関用スパークプラグ10について調査したところ、横飛火発生率が38%に上昇した。詳細には、角部横飛火の発生率は低いままであるが、ダレ部横飛火が集中して発生することがわかった。
実施例1〜実施例3の比較により、角部13fの面取りを施すことは、角部横飛火の防止に有効であることがわかる。さらに、これに加えて溶接ダレ部14bの径方向突出寸法Fを0.1mm以下にすることが、ダレ部横飛火の防止に有効であることがわかる。
また、上記実施例1〜実施例3の内燃機関用スパークプラグ10は、火花放電ギャップg=1.1mmとワイドギャップになっている。このため、混合気の着火性を良好にすることができる。
次いで、距離E(mm)と火花放電ギャップg(mm)とを変更し、E/gの値を実施例1〜実施例3とほぼ等しいE/g=1.48とした、実施例4〜実施例6の内燃機関用スパークプラグについて見ると、実施例4〜実施例6についても、実施例1〜実施例3と同様に、E/g<1.5でも角部13fに面取り(具体的には、実施例4はC0.1の面取り、実施例5及び実施例6はR0.1の面取り)を施すことにより、角部横飛火を有効に防止できることがわかる。さらに、実施例4及び実施例5と実施例6との比較から、溶接ダレ部14bの径方向突出寸法Fを0.1mm以下にすることで、ダレ部横飛火を有効に防止できることがわかる。
上記実施例4〜実施例6の内燃機関用スパークプラグ10は、絶縁体11の先端部11cの肉厚を厚くしたために、距離Eが1.33mmと小さくなっている。従って、実施例4〜実施例6の内燃機関用スパークプラグ10は、絶縁体11が破損したり、点火用の放電電流が途中で絶縁体11を貫通して主体金具13にリークすることを有効に防止することができる。
次に、本発明の実施形態である内燃機関用スパークプラグ10の製造方法について説明する。但し、内燃機関用スパークプラグ10の要部の製造方法を中心に説明し、公知部分については説明を省略または簡略化する。
絶縁体11は、主原料にアルミナを使用し、高温で所定の形状に焼成する。主体金具13は、鋼材を使用し、塑性加工によって所定の形状に成型する。その後、絶縁体11と主体金具13とを組み付けたときに距離E(mm)となるように、その内側面先端部を切削する。さらに、主体金具13の先端側端面13dから先端側内側面13eにかけて、全周にわたってC0.1の面取り加工し、環状の面取り部13cを形成する。次いで、棒状の接地電極14を主体金具13の先端側端面13dに電気抵抗溶接し、打抜き加工によって、接地電極14を主体金具13の先端側端面13dに溶接する際に形成される溶接ダレ部14bの径方向突出寸法Fを0.1mm以下にする。その後、呼びがM12のネジ部13bを先端部13gの外側面に形成する。次いで、絶縁体11、中心電極12、及び接地電極14と一体になった主体金具13等を組み付けた後、接地電極14の内側面先端部と中心電極12の先端とが対向するように接地電極14を曲げ、火花放電ギャップgを形成し、完成する。
以上において、本発明を実施形態である実施例1〜実施例6に即して説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。例えば、接地電極14として、接地電極14の内側面先端部と中心電極12の先端とが対向する単極タイプを用いたが、2極型、4極型等の多極タイプを用いても良い。
また、主体金具のネジ部の呼びについては、実施形態ではM12のものを用いたが、M8、M10といったM12以下のものにおいても、前述のように主体金具の先端側端面から先端側内側面にかけて面取り部を有することで、横飛火を防止する効果は有効に得られる。
さらに、スパークプラグとしては、中心電極の先端、又は/及び接地電極のうちで中心電極との間で火花放電ギャップを形成する部分に、耐火花消耗性を向上させるべく貴金属を主体とする貴金属チップを溶接したものを適用しても良い。ここで、中心電極又は/及び接地電極に溶接されて火花放電ギャップを形成する貴金属チップは、Ir、Pt、及びRhのいずれかを主成分とする貴金属を主体に構成されることが好ましい。
例えば、Ptを主成分にした貴金属としては、Pt単体のほか、Pt−Ni合金(例えばPt−1〜30質量%Ni合金)、Pt−Ir合金(例えばPt−1〜20質量%Ir合金)、Pt−Ir−Ni合金等を好適に使用できる。また、Irを主成分とするものとしては、Ir−Rh合金(例えばIr−5〜40質量%Rh合金)、Ir−Pt合金(例えばIr−1〜10質量%Pt合金)、Ir−Ru合金(例えばIr−1〜30質量%Ru合金)、Ir−Rh−Ni合金(Ir−1〜40質量%Rh−0.5〜8質量%Ni合金)等を使用できる。
D 主体金具の先穴径
d 主体金具の先端側端面位置における絶縁体の外径
E (D−d)/2で表される距離
g 火花放電ギャップ
F 溶接ダレ部の径方向突出寸法
10 内燃機関用スパークプラグ
11 絶縁体
12 中心電極
13 主体金具
13c 面取り部
13f 角部
14 接地電極
14b 溶接ダレ部

Claims (3)

  1. 軸線方向に貫通する軸孔を有する筒状の絶縁体と、
    上記軸孔の先端側に挿入され、自身の先端が上記絶縁体の先端から突出するように固設された中心電極と、
    上記絶縁体の周囲を取り囲み、上記絶縁体の先端をその先端側端面から突出させるように配置された主体金具と、
    一端が上記主体金具に固設され、上記絶縁体の先端から突出した上記中心電極の先端と火花放電ギャップを隔てて配置された接地電極と、
    を備える内燃機関用スパークプラグであって、
    上記主体金具は、その外側面に呼びがM12以下のネジ部を有し、
    上記主体金具の先穴径をD(mm)、上記主体金具の先端側端面位置における絶縁体の外径をd(mm)、(D−d)/2で表される距離をE(mm)、上記火花放電ギャップの大きさをg(mm)、としたときに、
    E<1.65、及び
    E/g<1.5、
    の関係を満たすと共に、
    上記主体金具は、その先端側端面から先端側内側面にかけて面取り部を有する内燃機関用スパークプラグ。
  2. 請求項1に記載の内燃機関用スパークプラグであって、
    前記接地電極は、溶接により前記主体金具に固設されており、上記溶接によって形成され、上記接地電極と上記主体金具との間において上記主体金具の径方向内側に突出する溶接ダレ部、の径方向突出寸法を0.1mm以下としてなる、
    内燃機関用スパークプラグ。
  3. 請求項2請求項1または請求項2に記載の内燃機関用スパークプラグであって、
    前記火花放電ギャップg(mm)が、g>1.0の関係を満たし、且つ、
    前記距離E(mm)が、1.4<E<1.65の関係を満たす
    内燃機関用スパークプラグ。
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