JP2010266322A - プローブカード - Google Patents

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Abstract

【課題】検査体の電気的特性の検査をするためのプローブカードを小型化しつつ、被検査体と接触子との接触を安定させて、検査を適切に行う。
【解決手段】プローブカードの回路基板10の下方且つ支持板12の上方には、複数のプローブに所定の接触圧力を付与する流体チャンバ20が設けられている。流体チャンバ20は、内部に気体が封入され、可撓性を有している。流体チャンバ20の全面外周には、検査時に回路基板10とプローブを電気的に接続する配線30、31が積層されている。配線30、31には、配線30、31の積層方向且つ平面視における流体チャンバ20の径方向に延伸する切り込み部32が形成されている。各配線30、31は、柔軟性を有する絶縁部材40と、絶縁部材40の表面に形成された導電部材41をそれぞれ有している。各絶縁部材40の表面には、複数の導電部材41が形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、被検査体の電気的特性を検査するためのプローブカードに関する。
例えば半導体ウェハ(以下、「ウェハ」という。)上に形成されたIC、LSIなどの電子回路の電気的特性の検査は、例えばプローブカードとウェハを保持する載置台などを有するプローブ装置を用いて行われる。プローブカードは、通常ウェハ上の電子回路の電極パットに接触させる複数の接触子と、これら接触子を下面で支持する支持板と、支持板の上面側に設けられ、各接触子に検査用の電気信号を送る回路基板などを備えている。そして、各接触子をウェハの各電極パットに接触させた状態で、回路基板から各接触子に電気信号を送ることにより、ウェハ上の電子回路の検査が行われている。
このような電子回路の電気的特性の検査を適正に行うためには、接触子と電極パットを所定の接触圧力で接触させる必要がある。そこで、従来より、例えば図8に示すようにプローブカード100において、回路基板101と、複数の接触子102を支持する支持板103との間に、内部に気体等を封入した伸縮自在の流体チャンバ104を設けることが提案されている。支持板103上には、接触子102と接続された配線105が形成されており、当該支持板103は、流体チャンバ104の外側まで延伸している。この流体チャンバ104の外側において、支持板103の配線105が回路基板101に接続され、これにより、接触子102と回路基板101が電気的に接続されている。そして、電子回路の検査時には、流体チャンバ104に気体等を流入させて支持板103を押圧することにより、接触子102と電極パットを所定の接触圧力で接触させている(特許文献1)。
特開平7−94561号公報
しかしながら、特許文献1に記載のプローブカード100を用いた場合、支持板102の上方に位置する回路基板101の下面領域A(図8中の点線部分)には配線を形成することができない。そうすると、当該下面領域Aを有効に利用することができず、プローブカード100が大型化してしまう。
そこで、発明者らは、例えば図9に示すように配線110を流体チャンバ104内に配置し、上記下面領域Aを有効に利用することを試みた。かかる場合、配線110は、検査時に回路基板101や接触子102と電気的に接続される必要があるため、流体チャンバ104を貫通するように配置される。しかしながら、単に配線110を流体チャンバ104に貫通させただけでは、流体チャンバ104内から気体等が漏れ、流体チャンバ104の内部の気密性を確保することができなかった。そうすると、接触子102と電極パットを所定の接触圧力で安定的に接触させることができず、被検査体の電気的特性を適切に検査することができなかった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、被検査体の電気的特性の検査をするためのプローブカードを小型化しつつ、被検査体と接触子との接触を安定させて、検査を適切に行うことを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、被検査体の電気的特性を検査するためのプローブカードであって、回路基板と、前記回路基板の下方に設けられ、検査時に被検査体に接触する複数の接触子と、前記回路基板の下方且つ前記複数の接触子の上方に設けられ、前記複数の接触子が被検査体に接触する際に当該複数の接触子に所定の接触圧力を付与する弾性部材と、を有し、前記弾性部材の外周には、検査時に前記回路基板と前記接触子とを電気的に接続する配線が配置され、前記配線は、前記弾性部材の少なくとも前記回路基板側の表面を覆うように配置され、前記配線は、柔軟性を有する絶縁部材と、当該絶縁部材に形成された導電部材とを有することを特徴としている。なお、前記複数の接触子は、前記回路基板の下方に設けられた支持板に支持され、前記弾性部材は、前記回路基板の下方且つ前記支持板の上方に設けられていてもよい。
本発明によれば、回路基板の下方且つ支持板の上方に設けられた弾性部材の外周に、検査時に回路基板と接触子とを電気的に接続する配線が配置され、配線は弾性部材の少なくとも回路基板側の表面を覆うように配置されているので、従来有効に利用できなかった支持板の上方に位置する回路基板の下面領域に対しても配線を電気的に接続することができる。このように前記下面領域を有効に利用することができるので、プローブカードを小型化することができる。
また、回路基板の下方且つ支持板の上方には弾性部材が設けられているので、弾性部材が支持板を水平面内で均一に押圧して、被検査体と接触子を所定の接触圧力で安定的に接触させることができる。しかも、配線が柔軟性を有する絶縁部材を備えているので、配線は伸縮することができる。そうすると、検査時に被検査体と接触子を所定の接触圧力で接触させるために、弾性部材によって接触子が下方に押圧されて移動した場合でも、配線が伸長して、接続端子と接触子との電気的接続を確実に維持することができる。したがって、被検査体の電気的特性を適切に検査することができる。
前記配線は、前記弾性部材の全面を覆うように配置されていてもよい。
前記弾性部材は、内部に気体が封入され、可撓性を有する流体チャンバであってもよい。
前記配線には、切り込み部が形成されていてもよい。
前記弾性部材は、前記回路基板の下方且つ前記複数の接触子の上方に複数設けられていてもよい。
前記絶縁部材には、複数の前記導電部材が形成されていてもよい。
本発明によれば、プローブカードを小型化しつつ、被検査体と接触子との接触を安定させて、検査を適切に行うことができる。
本実施の形態にかかるプローブカードを有するプローブ装置の構成の概略を示す縦断面図である。 本実施の形態にかかるプローブカードの構成の概略を示す横断面図である。 (a)は、流体チャンバ及び配線の構成の概略を示す縦断面図であり、(b)は、(a)の流体チャンバ内に補強板を設けた様子を示す縦断面図である。 プローブ装置を用いて検査を行う様子を示した説明図である。 プローブ装置を用いて検査を行う様子を示した説明図である。 他の実施の形態にかかるプローブ装置の構成の概略を示す縦断面図である。 他の実施の形態にかかるプローブ装置の構成の概略を示す横断面図である。 従来のプローブカードの構成の概略を示す縦断面図である。 プローブカードの構成の概略を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は本実施の形態にかかるプローブカードを有するプローブ装置1の構成の概略を示す縦断面図である。
プローブ装置1には、例えばプローブカード2と、被検査体としてのウェハWを載置する載置台3が設けられている。プローブカード2は、載置台3の上方に配置されている。
プローブカード2は、例えば全体が略円盤状に形成されている。プローブカード2は、載置台3に載置されたウェハWに検査用の電気信号を送るための回路基板10と、検査時にウェハWの電極パットUに接触する複数の接触子としてのプローブ11を下面で支持する支持板12とを備えている。
回路基板10は、例えば略円盤状に形成され、図示しないテスタに電気的に接続されている。回路基板10の内部には、プローブ11との間で検査用の電気信号を伝送するための、図示しない電子回路が実装されている。テスタからの検査用の電気信号は、回路基板10の電子回路を介してプローブ11に送受信される。回路基板10の下面には、複数の接続端子13が支持板12のプローブ11に対応して配置されている。この接続端子13は回路基板10の電子回路の一部として形成されている。
回路基板10の上面側には、回路基板10を補強する補強部材14が回路基板10と平行に設けられている。補強部材14は、例えば略円盤形状に形成されている。また、回路基板10の外周部には、ホルダ15が設けられている。このホルダ15により、回路基板10と補強部材14が保持されている。
支持板12は、例えば略円盤状に形成され、載置台3と対向するように回路基板10の複数の接続端子13の下方に配置されている。また、支持板12の下面で支持される複数のプローブ11は、ウェハWの電極パットUに対応して配置されている。支持板12の上面には、複数の接続端子16が設けられている。この接続端子16は、接続配線17を介して各プローブ11と電気的に接続されている。なお、プローブ11には、例えばニッケルコバルトなどの金属の導電性材料が用いられる。また、支持板12には、絶縁性であり、ウェハWとほぼ同じ熱膨張率を有する材料が用いられ、例えばセラミックやガラスなどの絶縁性材料や表面が絶縁コーティングされた導電性材料が用いられる。
支持板12の外周上面には、図2に示すように弾性を有する支持部材18が円環上に設けられている。支持部材18は、図1に示すように回路基板10に接続され、支持板12を支持している。なお、支持部材18は、例えばホルダ15に接続されていてもよい。
回路基板10の下方且つ支持板12の上方には、弾性部材としての流体チャンバ20が設けられている。流体チャンバ20は、支持板12の上面のほぼ全面を覆うように設けられている。この流体チャンバ20は、内部に気体、例えば圧縮空気を封入することができ、且つ可撓性を有している。流体チャンバ20には、内部に圧縮空気を流入出させるための給気管21が設けられている。給気管21は、図示しない圧縮空気供給源に接続されている。給気管21には、当該給気管21内の圧縮空気の圧力を測定する圧力計22が設けられている。また、給気管21には、バルブ23が介設されている。バルブ23の開閉は、圧力計22の圧力検出信号に基づいて制御部24によって制御される。そして、流体チャンバ20内にバルブ23の開閉によって制御された所定量の圧縮空気が封入されると、流体チャンバ20は上下方向に膨張して、流体チャンバ20の上面は回路基板10の下面と圧接し、また流体チャンバ20の下面は支持板12の上面と圧接するようになっている。このとき、補強部材14が固定されているため、支持板12を水平面内で均一に下方に押圧して移動させることができ、当該支持板12に支持されている複数のプローブ11も下方に移動させることできる。こうして、流体チャンバ20は、検査時に複数のプローブ11に所定の接触圧力を付与することができる。なお、流体チャンバ20の水平方向の移動を防止するため、流体チャンバ20の下面は、支持板12の上面に接着されていてもよく、あるいは流体チャンバ20の周囲に図示しないガイドを設けてもよい。また、流体チャンバ20は、例えば射出成形あるいは2枚の可撓性膜を封止することにより形成される。
流体チャンバ20の外周には、検査時に回路基板10の接続端子13と支持板12のプローブ11とを電気的に接続する複数、例えば2層の配線30、31(以下、「外側配線30」、「内側配線31」という場合がある。)が積層されている。配線30、31は、図1及び図2に示すように流体チャンバ20の全面に亘って、すなわち流体チャンバ20の上面、下面、及び外側面を覆うように設けられている。
配線30、31は、流体チャンバ20の外周を覆う形状に予め切断されている。そして、この切断された配線30、31が流体チャンバ20の外周に沿って折り曲げて貼り付けられ、当該流体チャンバ20の外周に配線30、31が積層される。また、配線30、31には、図2及び図3に示すように流体チャンバ20の外周に設けられた状態で、流体チャンバ20の回路基板10側の上面中央部付近に切り込み部32が形成されている。切り込み部32は、配線30、31の積層方向且つ平面視における流体チャンバ20の径方向に延伸して形成されている。なお、図3は、例えば検査時に流体チャンバ20が膨張した場合を示している。
配線30、31は、図3に示すように例えばFPC(Flexible Printed Circuits)やフラットケーブルであり、柔軟性を有する例えば樹脂膜の絶縁部材40と、絶縁部材40の外側に形成された導電部材41とを有している。各絶縁部材40の表面には、複数の導電部材41が形成されている。複数の導電部材41は、例えばフォトリソグラフィー技術やエッチング技術などを用いて、絶縁部材40の表面の所定の位置に一括で形成される。
外側配線30の絶縁部材40には、外側配線30の導電部材41と内側配線31の導電部材41とを電気的に接続する導通部42が形成されている。導通部42は、導電部材41と例えば半田付けにより接続されている。
外側配線30の導電部材41の表面には、当該導電部材41と回路基板10の接続端子13とを電気的に接続する配線端子43が複数設けられている。また、外側配線30の導電部材41の表面には、当該導電部材41と支持板12の接続端子16とを電気的に接続する配線端子44が複数設けられている。配線端子43、44は、接続端子13、16と対応する位置にそれぞれ配置され、検査時に当該接続端子13、16と接触するようになっている。なお、配線端子43、44は、接続端子13、16と例えば半田付けにより固定され、常時接続端子13、16と接続されていてもよい。
なお、図3(b)に示すように、流体チャンバ20内の下面に補強板45を設けてもよい。補強板45は、検査時にウェハWの電極パットUとプローブ11を所定の接触圧力で安定的に接触させるために設けられる。したがって、補強板45は、流体チャンバ20を膨張させた際に支持板12を水平面内で均一に押圧できるものであればよく、例えば金属や誘電体等の種々の材質の板が用いられる。また、流体チャンバ20を膨張させた際に支持板12を水平面内でより均一に押圧するため、外側配線30の絶縁部材40において支持板12側部分のみを、例えばアクリル樹脂等の固い材質としてもよい。このように補強板45を用いたり、外側配線30の絶縁部材40においてプローブ11が配置される側のみを固い材質とする場合には、支持板12を用いずに直接プローブ11を外側配線30に接続してもよい。
載置台3は、例えば水平方向及び鉛直方向に移動自在に構成されており、載置したウェハWを三次元移動できる。
本実施の形態にかかるプローブ装置1は以上のように構成されており、プローブ装置1で行われるウェハWの電子回路の電気的特性の検査方法について説明する。
検査の開始時には、図4に示すように流体チャンバ20の内部には、圧縮空気が供給されておらず、流体チャンバ20は圧縮された状態になっている。
そして、ウェハWが載置台3に載置されると、図5に示すように載置台3が所定の位置まで上昇する。これと同時にあるいはその前後に、流体チャンバ20内に給気管21からバルブ23の開閉によって所定の圧力に制御された圧縮空気が供給され、当該流体チャンバ20内に所定量の圧縮空気が封入される。そうすると、流体チャンバ20は、上下方向に膨張して支持板12を水平面内で均一に下方に押圧する。このとき、流体チャンバ20の外周に設けられた配線30、31も、流体チャンバ20の膨張に併せて伸長する。また、配線30、31に形成された切り込み部32によって、流体チャンバ20が膨張し易くなっている。押圧された支持板12は下方に移動すると共に、支持板12に支持された複数のプローブ11も下方に移動する。そして、各プローブ11がウェハWの各電極パットUに所定の接触圧力で接触する。これにより、回路基板10と電極パットUが電気的に接続される。
そして、ウェハWが所定の接触圧力でプローブ11に押し付けられた状態で、回路基板10から検査用の電気信号が、配線30、31、接続端子16、接続配線17及びプローブ11を順に通ってウェハW上の各電極パットUに送られて、ウェハW上の電子回路の電気的特性が検査される。
以上の実施の形態によれば、回路基板10の下方且つ支持板12の上方に設けられた流体チャンバ20の全面外周に、検査時に回路基板10とプローブ11とを電気的に接続する配線30、31が積層されているので、従来有効に利用できなかった支持12板の上方に位置する回路基板10の下面領域に対しても配線30、31を電気的に接続することができる。したがって、この回路基板10の下面領域を有効に利用することができるので、プローブカードを小型化することができる。
また、回路基板10の下方且つ支持板12の上方には可撓性を有する流体チャンバ20が設けられているので、流体チャンバ20内に給気管21からバルブ23の開閉によって所定の圧力に制御された圧縮空気を供給し、当該流体チャンバ20内に所定量の圧縮空気を封入することにより、流体チャンバ20を膨張させて支持板12を水平面内で均一に押圧することができる。したがって、ウェハWの電極パットUとプローブ11を所定の接触圧力で安定的に接触させることができる。
また、各配線30、31が柔軟性を有する絶縁部材40をそれぞれ備えているので、配線30、31は伸縮することができる。そうすると、検査時に流体チャンバ20内に所定量の圧縮空気が封入されて当該流体チャンバ20が上下方向に膨張しても、配線30、31が伸長して、回路基板10とプローブ11との電気的接続を維持することができる。また、このとき、配線30、31に切り込み部32が形成されているので、流体チャンバ20を円滑に膨張させることができる。なお、切り込み部32が形成される場所は、本実施の形態に限定されず、流体チャンバ20を膨張させるように配線30、31の任意の場所に切り込み部32を形成してもよい。
さらに、流体チャンバ20の全面外周には、複数の配線30、31が積層されているので、例えばウェハW上に多数の電極パットUが形成され、プローブカード2に多数のプローブ11が設けられている場合にも対応することができる。これによって、回路基板10とプローブ11との電気的接続を確実に維持することができる。
以上のように、本実施の形態のプローブカード2を用いれば、ウェハWの電極パットUとプローブ11を所定の接触圧力で安定的に接触させつつ、ウェハW上の電子回路の電気的特性を適切に検査することができる。
また、一の絶縁部材40の表面に複数の導電部材41を一括で形成することができるので、プローブ11毎に導電部材を形成する場合に比べて、極めて容易に形成することができ、プローブカード2の製造コストを格段に低廉化することができる。また、フォトリソグラフィー技術やエッチング技術などを用いているので、これら複数の導電部材41を精度よく形成することができる。その結果、回路基板10とプローブ11との間で高周波信号が導電部材41を伝送する際に、当該高周波信号の劣化を最小限に抑えることができる。これによって、適切な検査を行うことができる。
以上の実施の形態では、回路基板10と支持板12との間に一の流体チャンバ20が設けられていたが、図6及び図7に示すように回路基板10の上方且つ支持板12の下方に、複数、例えば5つの流体チャンバ50を設けてもよい。複数の流体チャンバ50は、支持板12の上面のほぼ全面を覆うように、例えば筒形状を有している。各流体チャンバ50には、内部に圧縮空気を流入出させるための給気管51が設けられている。給気管51は、図示しない圧縮空気供給源に接続されている。給気管51には、圧力計52が接続され、またバルブ53が介設されている。バルブ53の開閉は、圧力計52の圧力検出信号に基づいて制御部54によって制御される。また、各流体チャンバ50の全面外周には、上記実施の形態と同様の構成を有する配線30、31が、積層されている。なお、本実施の形態において、プローブカード2のその他の構成については上記実施の形態と同様であるので、説明を省略する。また、流体チャンバ50の数は、本実施の形態に限定されず、任意に設定することができる。
かかる場合、各流体チャンバ50に給気管51からバルブ53の開閉によって所定の圧力に制御された圧縮空気を供給し、当該流体チャンバ50内に所定量の圧縮空気を封入することで、各流体チャンバ50内の圧力を所定の圧力に調整することができる。これによって、流体チャンバ50を膨張させて、支持板12を水平面内で均一に押圧することができる。したがって、ウェハWの電極パットUとプローブ11を所定の圧力で安定的に接触させることができる。
また、このように複数の流体チャンバ50を設けることによって、例えばウェハW上に多数の電極パットUが形成され、プローブカード2に多数のプローブ11が設けられている場合にも対応しやすくなる。すなわち、各流体チャンバ50に接続されるプローブ11の数が少なくなるので、各流体チャンバ50の導電部材41の層数を少なくすることができる。したがって、プローブカード2を容易に製造することができる。
以上の実施の形態では、流体チャンバ20の外周に2層の配線30、31が積層されているが、上記実施の形態に限定されず、配線の積層数は任意に設定することができ、例えば1層の配線を配置してもよい。また、3層以上の配線を配置してもよく、この積層数を多くすることで、より多くのプローブ11を用いる場合にも対応することができる。
以上の実施の形態では、弾性部材として流体チャンバ20、50を用いていたが、検査時の複数のプローブ11に所定の接触圧力を付与できるものであればこれに限定されない。例えば弾性部材として、伸縮自在なベローズを用いてもよい。
また、以上の実施の形態では、接触子として垂直型のプローブ11を用いたがこれに限定されない。例えば接触子として、カンチレバー型のプローブ、ポゴピン、ワイヤプローブ等、種々の接触子を用いることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。本発明はこの例に限らず種々の態様を採りうるものである。本発明は、基板がウェハ以外のFPD(フラットパネルディスプレイ)、フォトマスク用のマスクレチクルなどの他の基板である場合にも適用できる。
本発明は、例えば半導体ウェハ等の被検査体の電気的特性を検査する際に有用である。
1 プローブ装置
2 プローブカード
3 載置台
10 回路基板
11 プローブ
12 支持板
13 接続端子
14 補強部材
15 ホルダ
16 接続端子
17 接続配線
18 支持部材
20 流体チャンバ
21 給気管
22 圧力計
23 バルブ
24 制御部
30、31 配線
32 切り込み部
40 絶縁部材
41 導電部材
42 導通部
43、44 配線端子
45 補強板
50 流体チャンバ
51 給気管
52 圧力計
53 バルブ
54 制御部
U 電極パット
W ウェハ

Claims (7)

  1. 被検査体の電気的特性を検査するためのプローブカードであって、
    回路基板と、
    前記回路基板の下方に設けられ、検査時に被検査体に接触する複数の接触子と、
    前記回路基板の下方且つ前記複数の接触子の上方に設けられ、前記複数の接触子が被検査体に接触する際に当該複数の接触子に所定の接触圧力を付与する弾性部材と、を有し、
    前記弾性部材の外周には、検査時に前記回路基板と前記接触子とを電気的に接続する配線が配置され、
    前記配線は、前記弾性部材の少なくとも前記回路基板側の表面を覆うように配置され、
    前記配線は、柔軟性を有する絶縁部材と、当該絶縁部材に形成された導電部材とを有することを特徴とする、プローブカード。
  2. 前記回路基板の下方に設けられ、前記複数の接触子を支持する支持板を有し、
    前記弾性部材は、前記回路基板の下方且つ前記支持板の上方に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のプローブカード。
  3. 前記配線は、前記弾性部材の全面を覆うように配置されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のプローブカード。
  4. 前記弾性部材は、内部に気体が封入され、可撓性を有する流体チャンバであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のプローブカード。
  5. 前記配線には、切り込み部が形成されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のプローブカード。
  6. 前記弾性部材は、前記回路基板の下方且つ前記複数の接触子の上方に複数設けられていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のプローブカード。
  7. 前記絶縁部材には、複数の前記導電部材が形成されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のプローブカード。
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