JP2009085681A - ウエハ検査用プローブ部材およびプローブカード - Google Patents

ウエハ検査用プローブ部材およびプローブカード Download PDF

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Abstract

【課題】検査対象であるウエハが大面積のものであって多数の被検査電極を有するものであっても、製造コストおよびメンテナンスコストの低減化を図ることができるウエハ検査用プローブ部材およびこれを具えたプローブカードを提供する。
【解決手段】断面矩形の柱状のコア材と、このコア材の一面およびこれに対面する他面を覆うよう配置された柔軟な配線シートとを有してなり、前記配線シートは、前記コア材の一面上に位置された部分の表面に、検査対象であるウエハにおける一部の被検査電極に対応するパターンに従って形成された複数の接続用電極と、前記コア材の他面上に位置された部分の表面に形成され、それぞれ前記接続用電極に電気的に接続された端子電極とを具えてなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ウエハに形成された複数の集積回路の電気的検査をウエハの状態で行うために用いられるウエハ検査用プローブ部材およびこのウエハ検査用プローブ部材を具えたプローブカードに関する。
一般に、半導体集積回路装置の製造工程においては、例えばシリコンよりなるウエハに多数の集積回路を形成し、その後、これらの集積回路の各々について、基礎的な電気特性を検査することによって、欠陥を有する集積回路を選別するプローブ試験が行われる。次いで、このウエハを切断することによって半導体チップが形成され、この半導体チップが適宜のパッケージ内に収納されて封止される。更に、パッケージ化された半導体集積回路装置の各々について、高温環境下において電気特性を検査することによって、潜在的欠陥を有する半導体集積回路装置を選別するバーンイン試験が行われる。
このようなプローブ試験またはバーンイン試験などの集積回路の電気的検査においては、検査対象物における被検査電極の各々をテスターに電気的に接続するためにプローブ部材が用いられている。このようなプローブ部材としては、被検査電極のパターンに対応するパターンに従って検査電極が形成された検査用回路基板と、この検査用回路基板上に配置された異方導電性エラストマーシートとよりなるものが知られている。
かかる異方導電性エラストマーシートとしては、従来、種々の構造のものが知られており、例えば特許文献1等には、金属粒子をエラストマー中に均一に分散して得られる異方導電性エラストマーシート(以下、これを「分散型異方導電性エラストマーシート」という。)が開示され、また、特許文献2等には、導電性磁性体粒子をエラストマー中に不均一に分布させることにより、厚み方向に伸びる多数の導電部と、これらを相互に絶縁する絶縁部とが形成されてなる異方導電性エラストマーシート(以下、これを「偏在型異方導電性エラストマーシート」という。)が開示され、更に、特許文献3等には、導電部の表面と絶縁部との間に段差が形成された偏在型異方導電性エラストマーシートが開示されている。
そして、偏在型異方導電性エラストマーシートは、検査すべき集積回路の被検査電極のパターンに対応するパターンに従って導電部が形成されているため、分散型異方導電性エラストマーシートに比較して、被検査電極の配列ピッチすなわち隣接する被検査電極の中心間距離が小さい集積回路などに対しても電極間の電気的接続を高い信頼性で達成することができる。
ところで、ウエハに形成された集積回路に対して行われるプローブ試験においては、従来、多数の集積回路のうち例えば16個または32個の集積回路が形成された複数のエリアにウエハを分割し、このエリアに形成された全ての集積回路について一括してプローブ試験を行い、順次、その他のエリアに形成された集積回路についてプローブ試験を行う方法が採用されている。
そして、近年、検査効率を向上させ、検査コストの低減化を図るために、ウエハに形成された多数の集積回路のうち例えば64個若しくは124個または全部の集積回路について一括してプローブ試験を行うことが要請されている。
一方、バーンイン試験においては、検査対象である集積回路装置は微小なものであってその取扱いが不便なものであるため、多数の集積回路装置の電気的検査を個別的に行うためには、長い時間を要し、これにより、検査コストが相当に高いものとなる。このような理由から、ウエハ上に形成された多数の集積回路について、それらのバーンイン試験をウエハの状態で一括して行うWLBI(Wafer Lebel Burn−in)試験が提案されている。
そして、このようなプローブ試験やWLBI試験に用いられるプローブカードとしては、検査用回路基板と、この検査用回路基板上に配置された異方導電性エラストマーシートと、この異方導電性エラストマーシート上に配置された、絶縁性シートにその厚み方向に伸びる複数の電極構造体が配置されてなるシート状プローブとを有してなるものが知られている(特許文献4参照。)。
しかしながら、このようなプローブカードにおいては、以下のような問題がある。
検査すべきウエハが大面積のものであって多数の被検査電極を有するものである場合には、シート状プローブとしては、大面積で多数の電極構造体が配置されてなるものが必要である。然るに、このようなシート状プローブを製造することは困難であり、従って、プローブカードの製造コストが増大し、延いては検査コストの増大を招く、という問題がある。
また、異方導電性エラストマーシートに故障が生じたり、或いはシート状プローブの一部の電極構造体に故障が生じたりした場合には、大面積の異方導電性エラストマーシート全体またはシート状プローブ全体を交換することが必要となるため、メンテナンスコストが増大し、延いては検査コストの増大を招く、という問題がある。
特開昭51−93393号公報 特開昭53−147772号公報 特開昭61−250906号公報 特開2002−334732号公報
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、その目的は、ウエハに形成された複数の集積回路の電気的検査をウエハの状態で行うために用いられるウエハ検査用プローブ部材において、検査対象であるウエハが大面積のものであって多数の被検査電極を有するものであっても、製造コストおよびメンテナンスコストの低減化を図ることができるウエハ検査用プローブ部材およびこれを具えたプローブカードを提供することにある。
本発明のウエハ検査用プローブ部材は、断面矩形の柱状のコア材と、このコア材の一面およびこれに対面する他面を覆うよう配置された柔軟な配線シートとを有してなり、前記配線シートは、前記コア材の一面上に位置された部分の表面に、検査対象であるウエハにおける一部の被検査電極に対応するパターンに従って形成された複数の接続用電極と、前記コア材の他面上に位置された部分の表面に形成され、それぞれ前記接続用電極に電気的に接続された端子電極とを具えてなることを特徴とする。
本発明のウエハ検査用プローブ部材においては、配線シートにおける接続用電極が形成された部分の表面に配置された異方導電性エラストマーシートと、この異方導電性エラストマーシート上に配置された、絶縁性シートにその厚み方向に伸びる複数の電極構造体が配置されてなるシート状プローブとを具えてなることが好ましい。
また、コア材の一面と配線シートとの間およびコア材の他面と配線シートとの間に、弾性シートが配置されていることが好ましい。
本発明のプローブカードは、ウエハに形成された複数の集積回路の各々について、当該集積回路の電気的検査をウエハの状態で行うために用いられるプローブカードであって、 検査対象であるウエハに形成された集積回路における被検査電極のパターンに対応するパターンに従って検査電極が表面に形成された検査用回路基板と、この検査用回路基板の表面に並ぶよう配置された、上記の複数のウエハ検査用プローブ部材とを具えてなることを特徴とする。
本発明のプローブカードによれば、検査用回路基板上に複数のウエハ検査用プローブ部材が配置されているため、検査対象であるウエハが大面積のものであっても、個々のウエハ検査用プローブ部材に設けられるシート状プローブは面積の小さいものでよく、また、個々のウエハ検査用プローブ部材は簡単な構成であるため、製造コストの低減化を図ることができる。また、シート状プローブまたは異方導電性エラストマーシートに故障が生じた場合には、故障が生じたシート状プローブまたは異方導電性エラストマーシートを有するウエハ検査用プローブ部材を新たなものに交換すればよいので、メンテナンスコストの低減化を図ることができる。
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
図1は、本発明のウエハ検査用プローブ部材(以下、「プローブ部材」という。)の一例における要部の構成を示す説明用断面図である。
このプローブ部材2は、例えば複数の集積回路が形成されたウエハについて当該集積回路の各々の電気的検査をウエハの状態で行うために用いられるものであって、断面矩形の柱状(図1において紙面に垂直な方向に伸びる)のコア材10を有し、このコア材10の一面(図1において上面)、一側面および一面に対面する他面を覆うよう柔軟な配線シート11が配置されている。また、コア材10の一面と配線シート11との間およびコア材10の他面と配線シート11との間には、弾性シート15,16が配置されている。
配線シート11は、樹脂よりなる絶縁性シート12を有し、この絶縁性シート12におけるコア材10の一面上に位置された部分の表面には、図2にも示すように、検査対象であるウエハにおける一部の被検査電極に対応するパターンに従って複数の接続用電極13が形成され、当該絶縁性シート12におけるコア材10の他面上に位置された部分の表面には、後述するプローブカードにおける検査用回路基板の検査用電極に対応するパターンに従って複数の端子電極14が形成されており、接続用電極13の各々は、絶縁性シート12の表面に形成された配線部(図示省略)を介して、適宜の端子電極14に電気的に接続されている。
また、配線シート11における接続用電極13が形成された部分の表面には、異方導電性エラストマーシート20が配置され、この異方導電性エラストマーシート20上には、シート状プローブ40が配置され、更に、このシート状プローブ40上には、異方導電性エラストマーシート25が配置されている。
コア材10を構成する材料としては、導電性のものであっても絶縁性のものであってもよいが、剛性を有するものであることが好ましく、その具体例としては、鉄、ステンレス、チタン、セラミックス、ガラスなどの金属材料を挙げることができる。
また、配線シート11における絶縁性シート12を構成する材料としては、ポリイミド、液晶ポリマーなどを用いることができる。
また、弾性シート15,16を構成する材料としては、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴムなどを用いることができる。
異方導電性エラストマーシート20は、弾性高分子物質中に、磁性を示す導電性粒子が厚み方向に並ぶよう配向して連鎖を形成した状態で、かつ、当該導電性粒子による連鎖が面方向に分散した状態で含有されてなるものである。
異方導電性エラストマーシート20の厚みは、50〜2000μmであることが好ましく、より好ましくは70〜1000μm、特に好ましくは80〜500μmである。この厚みが50μm以上であれば、十分な強度を有する異方導電性エラストマーシート20が確実に得られる。一方、この厚みが2000μm以下であれば、所要の導電性特性が得られる。
異方導電性エラストマーシート20を形成する弾性高分子物質としては、架橋構造を有する耐熱性の高分子物質が好ましい。かかる架橋高分子物質を得るために用いることができる硬化性の高分子物質形成材料としては、種々のものを用いることができるが、液状シリコーンゴムが好ましく、特に付加型のものが好ましい。
このような付加型液状シリコーンゴムとしては、信越化学工業株式会社製の液状シリコーンゴム「KE2000」シリーズ、「KE1950」シリーズとして市販されているものを用いることができる。
異方導電性エラストマーシート20に含有される導電性粒子Pとしては、磁性を示す芯粒子(以下、「磁性芯粒子」ともいう。)の表面に高導電性金属が被覆されてなるものを用いることが好ましい。
ここで、「高導電性金属」とは、0℃における導電率が5×106 Ω-1-1以上のものをいう。
導電性粒子Pを得るための磁性芯粒子は、その数平均粒子径が3〜40μmのものであることが好ましい。
ここで、磁性芯粒子の数平均粒子径は、レーザー回折散乱法によって測定されたものをいう。
上記数平均粒子径が3μm以上であれば、加圧変形が容易で、抵抗値が低くて接続信頼性の高い異方導電性エラストマーシート20が得られやすい。一方、上記数平均粒子径が40μm以下であれば、得られる異方導電性エラストマーシート20は、安定な導電性を有するものとなりやすい。
磁性芯粒子を構成する材料としては、鉄、ニッケル、コバルト、これらの金属を銅、樹脂によってコーティングしたものなどを用いことができるが、その飽和磁化が0.1Wb/m2 以上のものを好ましく用いることができ、より好ましくは0.3Wb/m2 以上、特に好ましくは0.5Wb/m2 以上のものであり、具体的には、鉄、ニッケル、コバルトまたはそれらの合金などが挙げられる。
磁性芯粒子の表面に被覆される高導電性金属としては、金、銀、ロジウム、白金、クロムなどを用いることができ、これらの中では、化学的に安定でかつ高い導電率を有する点で金を用いることが好ましい。
高導電性金属を磁性芯粒子の表面に被覆する方法としては、無電解メッキ法、置換メッキ法等を用いることができるが、これらの方法に限定されるものではない。
また、導電性粒子Pの形状は、特に限定されるものではないが、高分子物質形成材料中に容易に分散させることができる点で、球状のもの、星形状のものあるいはこれらが凝集した2次粒子による塊状のものであることが好ましい。
異方導電性エラストマーシート20中の導電性粒子Pの含有割合は、体積分率で10〜60%、好ましくは15〜50%であることが好ましい。この割合が10%未満の場合には、十分に電気抵抗値の小さい異方導電性エラストマーシート20が得られないことがある。一方、この割合が60%を超える場合には、得られる異方導電性エラストマーシート20は脆弱なものとなりやすく、必要な弾性が得られないことがある。
シート状プローブ40は、図3に拡大して示すように、検査対象であるウエハの被検査電極のパターンに対応するパターンに従って複数の貫通孔41Hが形成された柔軟な絶縁性シート41を有し、この絶縁性シート41の貫通孔41Hの各々には、当該絶縁性シート41の厚み方向に伸びる金属よりなる電極構造体42が配置されている。
電極構造体42の各々は、絶縁性シート41の貫通孔41Hの径より大きい径を有する、当該絶縁性シート41の表面(図において上面)に露出する表面電極部43と、絶縁性シート41の貫通孔41Hの径より大きい径を有する、当該絶縁性シート41の裏面に露出する裏面電極部44とが、絶縁性シート41の貫通孔41Hの径より小さい径を有する、当該絶縁性シート41の貫通孔41Hを挿通する短絡部45によって互いに一体に連結されて構成されており、絶縁性シート41の厚み方向に移動自在とされている。
そして、シート状プローブ40は、電極構造体42の各々の裏面電極部44が、異方導電性エラストマーシート20を介して配線シート11の接続用電極13上に位置するよう配置されている。
絶縁性シート41としては、絶縁性を有する柔軟なものであれば特に限定されるものではなく、例えばポリイミド樹脂、液晶ポリマー、ポリエステル、フッ素系樹脂などの樹脂よりなるもの、繊維を編んだクロスに上記の樹脂を含浸したものなどを用いることができる。
また、絶縁性シート41の厚みは、当該絶縁性シート41が柔軟なものであれば特に限定されないが、10〜50μmであることが好ましく、より好ましくは10〜25μmである。
電極構造体42を構成する金属としては、ニッケル、銅、金、銀、パラジウム、鉄などを用いることができ、電極構造体42としては、全体が単一の金属よりなるものであっても、2種以上の金属の合金よりなるものまたは2種以上の金属が積層されてなるものであってもよい。
また、電極構造体42における表面電極部43および裏面電極部44の表面には、当該電極部の酸化が防止されると共に、接触抵抗の小さい電極部が得られる点で、金、銀、パラジウムなどの化学的に安定で高導電性を有する金属被膜が形成されていることが好ましい。
電極構造体42における表面電極部43および裏面電極部44の径は、絶縁性シート41の貫通孔41Hより大きいものであればよく、ウエハ7の被検査電極の寸法およびピッチに応じて設定されるが、例えば30〜80μmであり、好ましくは30〜50μmである。
また、表面電極部43および裏面電極部44の厚みは、強度が十分に高くて優れた繰り返し耐久性が得られる点で、20〜50μmであることが好ましく、より好ましくは35〜50μmである。
電極構造体42における短絡部45の径は、絶縁性シート41の貫通孔41Hより小さいものであればよいが、十分に高い強度が得られる点で、30〜80μmであることが好ましく、より好ましくは30〜50μmである。
図4は、本発明に係るプローブカードの構成の概略を示す説明用断面図、図5は、図4に示すプローブカードの平面図である。このプローブカード1は、ウエハに形成された複数の集積回路の各々について、当該集積回路の電気的検査をウエハの状態で行うためのものである。
このプローブカード1は、検査用回路基板30上に、コネクター50を介してそれぞれ図1に示す構成の複数のプローブ部材2が縦横に並ぶよう配置されて構成されている。
検査用回路基板30は、図6にも示すように、円板状の第1の基板素子32を有し、この第1の基板素子32の表面における中央部には、正八角形の板状の第2の基板素子35が配置され、この第2の基板素子35は、第1の基板素子32の表面に固定されたホルダー34に保持されている。また、第1の基板素子32の裏面における中央部には、補強部材37が設けられている。
第1の基板素子32の表面における中央部には、複数の接続用電極(図示省略)が適宜のパターンに従って形成されている。一方、第1の基板素子32の裏面における周縁部には、図7に示すように、複数のリード電極33が当該第1の基板素子32の周方向に沿って並ぶよう配置されたリード電極部33Rが形成されている。リード電極33のパターンは、後述するウエハ検査装置におけるコントローラーの入試出力端子のパターンに対応するパターンである。そして、リード電極33の各々は内部配線(図示省略)を介して接続用電極に電気的に接続されている。
第2の基板素子35の表面には、複数の検査用電極36が、検査対象であるウエハに形成された全ての集積回路における被検査電極のパターンに対応するパターンに従って配置された検査用電極部36Rが形成されている。一方、第2の基板素子35の裏面には、複数の端子電極(図示省略)が適宜のパターンに従って配置されており、端子電極の各々は内部配線(図示省略)を介して検査用電極36に電気的に接続されている。また、第2の基板素子35の端子電極は、適宜の手段によって第1の基板素子32の接続用電極に電気的に接続されている。
検査用回路基板30における第1の基板素子32を構成する基板材料としては、従来公知の種々の材料を用いることができ、その具体例としては、ガラス繊維補強型エポキシ樹脂、ガラス繊維補強型フェノール樹脂、ガラス繊維補強型ポリイミド樹脂、ガラス繊維補強型ビスマレイミドトリアジン樹脂等の複合樹脂基板材料などが挙げられる。
検査用回路基板30における第2の基板素子35を構成する材料としては、線熱膨張係数が3×10-5/K以下のものを用いることが好ましく、より好ましくは1×10-7〜1×10-5/K、特に好ましくは1×10-6〜6×10-6/Kである。このような基板材料の具体例としては、パイレックス(登録商標)ガラス、石英ガラス、アルミナ、ベリリア、炭化ケイ素、窒化アルミニウム、窒化ホウ素等よりなる無機系基板材料、42合金、コバール、インバー等の鉄−ニッケル合金鋼よりなる金属板をコア材としてエポキシ樹脂またはポリイミド樹脂等の樹脂を積層した積層基板材料などが挙げられる。
ホルダー34は、第2の基板素子35の外形に適合する正八角形状の開口34Kを有し、この開口34K内に第2の基板素子35が収容されている。また、ホルダー34の外縁は円形である。
コネクター50は、図8に示すように、複合電極シート51の両面の各々に、異方導電性エラストマーシート58,59が配置されて構成されている。
異方導電性エラストマーシート58,59としては、プローブ部材2における異方導電性エラストマーシート20と同様のものを用いることができる。
複合電極シート51は、それぞれ厚み方向に伸びる複数の貫通孔52Hが形成された絶縁性シート52と、この絶縁性シート52の各貫通孔52Hに当該絶縁性シート52の両面の各々から突出するよう配置された複数の剛性導体53とにより構成されている。
剛性導体53の各々は、絶縁性シート52の貫通孔52Hに挿通された円柱状の胴部53aと、この胴部53aの両端の各々に一体に連結されて形成された、絶縁性シート52の表面に露出する端子部53bとにより構成されている。剛性導体53における胴部53aの長さは、絶縁性シート52の厚みより大きく、また、胴部53aの径は、絶縁性シート52の貫通孔52Hの径より小さいものとされており、これにより、剛性導体53は、絶縁性シート52の厚み方向に移動可能とされている。また、剛性導体53における端子部53bの径は、絶縁性シート52の貫通孔52Hの径より大きいものとされている。
絶縁性シート52を構成する材料としては、液晶ポリマー、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアラミド樹脂、ポリアミド樹脂等の樹脂材料、ガラス繊維補強型エポキシ樹脂、ガラス繊維補強型ポリエステル樹脂、ガラス繊維補強型ポリイミド樹脂等の繊維補強型樹脂材料、エポキシ樹脂等にアルミナ、ポロンナイトライド等の無機材料をフィラーとして含有した複合樹脂材料などを用いることができる。
剛性導体53を構成する材料としては、剛性を有する金属材料を好適に用いることができ、その具体例としては、ニッケル、コバルト、金、アルミニウムなどの単体金属またはこれらの合金などを挙げることができる。
上記のプローブカード1によれば、検査用回路基板30上に複数のプローブ部材2が配置されているため、検査対象であるウエハが大面積のものであっても、個々のプローブ部材2に設けられるシート状プローブは面積の小さいものでよく、また、個々のプローブ部材2は簡単な構成であるため、製造コストの低減化を図ることができる。また、シート状プローブ40または異方導電性エラストマーシート20,25に故障が生じた場合には、故障が生じたシート状プローブ40または異方導電性エラストマーシート20,25を有するプローブ部材2を新たなものに交換すればよいので、メンテナンスコストの低減化を図ることができる。
図9は、本発明のプローブカードを使用したウエハ検査装置の構成の概略を示す説明用断面図であり、図10は、図9に示すウエハ検査装置の要部を拡大して示す説明用断面図である。このウエハ検査装置は、ウエハに形成された複数の集積回路の各々について、当該集積回路のバーンイン試験をウエハの状態で一括して行うためのものである。
図9に示すウエハ検査装置は、検査対象であるウエハ7の温度制御、ウエハ7の検査を行うための電源供給、信号の入出力制御およびウエハ7からの出力信号を検出して当該ウエハ7における集積回路の良否の判定を行うためのコントローラー3を有する。コントローラー3は、その下面に、多数の入出力端子4が円周方向に沿って配置された入出力端子部4Rを有する。
コントローラー3の下方には、図4に示すプローブカード1が、その検査用回路基板30のリード電極33の各々が、当該コントローラー3の入出力端子4に対向するよう、適宜の保持手段によって保持された状態で配置されている。
コントローラー3の入出力端子部4Rとプローブカード1における検査用回路基板30のリード電極部33Rとの間には、コネクター5が配置され、当該コネクター5によって、検査用回路基板30のリード電極33の各々がコントローラー3の入出力端子4の各々に電気的に接続されている。この例のコネクター5は、図10に示すように、長さ方向に弾性的に圧縮可能な複数の導電ピン5Aと、これらの導電ピン5Aを支持する支持部材5Bとにより構成され、導電ピン5Aは、コントローラー3の入出力端子4と第1の基板素子32に形成されたリード電極33との間に位置するよう配列されている。
プローブカード1の下方には、検査対象であるウエハ7が載置されるウエハ載置台6が設けられている。
このようなウエハ検査装置においては、ウエハ載置台6上に検査対象であるウエハ7が載置され、次いで、プローブカード1が下方に加圧されることにより、そのシート状プローブにおける電極構造体の各々が、ウエハ7の被検査電極(図示省略)の各々に接触し、更に、当該電極構造体の各々によって、ウエハ7の被検査電極の各々が加圧されることにより、プローブカード1とウエハ7との電気的接続が達成される。その後、ウエハ載置台6を介してウエハ7が所定の温度に加熱され、この状態で、当該ウエハ7における複数の集積回路の各々について所要の電気的検査が実行される。
〔他の実施の形態〕
本発明は、上記の実施の形態に限定されず、次のような種々の変更を加えることが可能である。
(1)プローブ部材2においては、異方導電性エラストマーシート20は、偏在型異方導電性エラストマーシートであってもよい。
(2)プローブカード1は、アルミニウムよりなる平面状の電極を有する集積回路が形成されたウエハの検査の他に、金または半田などよりなる突起状電極(バンプ)を有する集積回路が形成されたウエハの検査に用いることもできる。
(3)プローブ部材2においては、図11に示すように、複数のコア材10の各々の一面および他面を覆うよう、配線シート11が配置されて構成されていてもよい。
本発明に係るプローブ部材の一例における構成を示す説明用断面図である。 配線シートの一部を拡大して示す平面図である。 シート状プローブの構成を示す説明用断面図である。 本発明に係るプローブカードの一例における構成を示す説明用断面図である。 図4に示すプローブカードの平面図である。 検査用回路基板の平面図である。 検査用回路基板における第1の基板素子のリード電極領域を示す説明図である。 図4に示すプローブカードにおけるコネクターを示す説明用断面図である。 図4に示すプローブカードを具えたウエハ検査装置の構成の概略を示す説明図である。 図9に示すウエハ検査装置におけるコネクターの構成を示す説明図である。 本発明に係るプローブ部材の他の例における構成を示す説明用断面図である。
符号の説明
1 プローブカード 2 プローブ部材
3 コントローラー 4 入出力端子
4R 入出力端子部 5 コネクター
5A 導電ピン 5B 支持部材
6 ウエハ載置台 7 ウエハ
10 コア材 11 配線シート
12 絶縁性シート 13 接続用電極
14 端子電極 15,16 弾性シート
20,25 異方導電性エラストマーシート
30 検査用回路基板 32 第1の基板素子
33 リード電極 33R リード電極部
34 ホルダー 34K 開口
35 第2の基板素子 36 検査用電極
36R 検査用電極部 37 補強部材
40 シート状プローブ 41 絶縁性シート
41H 貫通孔 42 電極構造体
43 表面電極部 44 裏面電極部
45 短絡部
50 コネクター 51 複合電極シート
52 絶縁性シート 52H 貫通孔
53 剛性導体 53a 胴部
53b 端子部

Claims (4)

  1. 断面矩形の柱状のコア材と、このコア材の一面およびこれに対面する他面を覆うよう配置された柔軟な配線シートとを有してなり、前記配線シートは、前記コア材の一面上に位置された部分の表面に、検査対象であるウエハにおける一部の被検査電極に対応するパターンに従って形成された複数の接続用電極と、前記コア材の他面上に位置された部分の表面に形成され、それぞれ前記接続用電極に電気的に接続された端子電極とを具えてなることを特徴とするウエハ検査用プローブ部材。
  2. 配線シートにおける接続用電極が形成された部分の表面に配置された異方導電性エラストマーシートと、この異方導電性エラストマーシート上に配置された、絶縁性シートにその厚み方向に伸びる複数の電極構造体が配置されてなるシート状プローブとを具えてなることを特徴とする請求項1に記載のウエハ検査用プローブ部材。
  3. コア材の一面と配線シートとの間およびコア材の他面と配線シートとの間に、弾性シートが配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のウエハ検査用プローブ部材。
  4. ウエハに形成された複数の集積回路の各々について、当該集積回路の電気的検査をウエハの状態で行うために用いられるプローブカードであって、
    検査対象であるウエハに形成された集積回路における被検査電極のパターンに対応するパターンに従って検査電極が表面に形成された検査用回路基板と、この検査用回路基板の表面に並ぶよう配置された、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の複数のウエハ検査用プローブ部材とを具えてなることを特徴とするプローブカード。
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