JPWO2007029766A1 - ウエハ検査用プローブカード並びにウエハ検査装置およびウエハ検査方法 - Google Patents

ウエハ検査用プローブカード並びにウエハ検査装置およびウエハ検査方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2007029766A1
JPWO2007029766A1 JP2007534463A JP2007534463A JPWO2007029766A1 JP WO2007029766 A1 JPWO2007029766 A1 JP WO2007029766A1 JP 2007534463 A JP2007534463 A JP 2007534463A JP 2007534463 A JP2007534463 A JP 2007534463A JP WO2007029766 A1 JPWO2007029766 A1 JP WO2007029766A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
sheet
inspection
wafer
inspected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007534463A
Other languages
English (en)
Inventor
木村 潔
潔 木村
杉郎 下田
杉郎 下田
富士雄 原
富士雄 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
JSR Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JSR Corp filed Critical JSR Corp
Publication of JPWO2007029766A1 publication Critical patent/JPWO2007029766A1/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R1/00Details of instruments or arrangements of the types included in groups G01R5/00 - G01R13/00 and G01R31/00
    • G01R1/02General constructional details
    • G01R1/06Measuring leads; Measuring probes
    • G01R1/067Measuring probes
    • G01R1/073Multiple probes
    • G01R1/07307Multiple probes with individual probe elements, e.g. needles, cantilever beams or bump contacts, fixed in relation to each other, e.g. bed of nails fixture or probe card
    • G01R1/0735Multiple probes with individual probe elements, e.g. needles, cantilever beams or bump contacts, fixed in relation to each other, e.g. bed of nails fixture or probe card arranged on a flexible frame or film
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R3/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture or maintenance of measuring instruments, e.g. of probe tips

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
  • Measuring Leads Or Probes (AREA)
  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)

Abstract

大面積でサイズの小さい多数の被検査電極を有するウエハでも、所要の電気的接続が確実に達成され、精度の高い抵抗測定が確実に行われ、小さいコストで製造可能なウエハ検査用プローブカード、これを用いたウエハ検査装置および方法が開示されている。プローブカードは、第1の電極シートと、その表面に配置された第1の異方導電性シートと、第1の電極シートの裏面に配置された、被検査電極に対応して貫通孔が形成された第2の異方導電性シートと、その裏面に配置された第2の電極シートとを有し、第1の電極シートは、被検査電極に対応して貫通孔が形成された柔軟な絶縁性シートと、絶縁性シートの表面に貫通孔を包囲するよう形成された複数のリング状電極と、絶縁性シートの裏面に形成された中継電極とを有し、第2の電極シートは、被検査電極に対応して配置された複数の検査用コア電極と、中継電極に対応して配置された複数の接続用コア電極とを有する。

Description

本発明は、ウエハに形成された複数の集積回路における各回路の電気抵抗をウエハの状態で測定するために用いられるウエハ検査用プローブカード並びにこのウエハ検査用プローブカードを使用したウエハ検査装置およびウエハ検査方法に関する。
近年、電子部品やこれを内蔵した電子機器における信号伝送の高速化の要請に伴って、BGAやCSPなどの集積回路装置としては、各回路の電気抵抗が低いものが要求されている。そのため、半導体集積回路装置の電気的検査においては、各回路の電気抵抗の測定を高い精度で行うことが極めて重要である。
而して、フリップチップ実装法に用いられる集積回路装置(半導体チップ)の製造工程においては、半田よりなる突起状の電極(半田ボール)がウエハの状態で形成され、その後、当該ウエハに対してダイシングが行われる。従って、当該集積回路装置における各回路の電気抵抗の測定をウエハの状態で行うことができれば、検査効率の向上を図ることが可能である。
従来、回路の電気抵抗の測定においては、例えば、図46に示すように、検査対象物90における回路の端子である2つの被検査電極91,92の各々に対し、電流供給用プローブPA,PDおよび電圧測定用プローブPB,PCを押圧して接触させ、この状態で、電流供給用プローブPA,PDの間に電源装置93から電流を供給し、このときに電圧測定用プローブPB,PCによって検出される電圧信号を電気信号処理装置94において処理することにより、当該被検査電極91,92間の回路の電気抵抗の大きさを求める四端子法が採用されている。
しかしながら、上記の方法においては、電流供給用プローブPA,PDおよび電圧測定用プローブPB,PCを被検査電極91,92に対して相当に大きい押圧力で接触させることが必要であり、しかも当該プローブは金属製であってその先端は尖頭状とされているため、プローブが押圧されることによって被検査電極91,92の表面が損傷してしまい、当該検査対象物は使用することが不可能なものとなってしまう。このような事情から、電気抵抗の測定は、製品とされるすべての検査対象物について行うことができず、いわゆる抜き取り検査とならざるを得ないため、結局、製品の歩留りを大きくすることはできない。
このような問題を解決するため、従来、被検査電極に接触する接続用部材が導電性エラストマーにより構成された電気抵抗測定装置が提案されている。
例えば、(i)特許文献1には、エラストマーにより導電性粒子が結着された導電ゴムよりなる弾性接続用部材を、電流供給用電極および電圧測定用電極の個々に配置してなる電気抵抗測定装置が開示され、(ii)特許文献2には、同一の被検査電極に電気的に接続される電流供給用電極および電圧測定用電極の両方の表面に接するよう設けられた、異方導電性エラストマーよりなる共通の弾性接続用部材を有する電気抵抗測定装置が開示され、(iii )特許文献3には、表面に複数の検査電極が形成された検査用回路基板と、この検査用回路基板の表面に設けられた導電性エラストマーよりなる弾性接続用部材とを有し、被検査電極が接続部材を介して複数の検査電極に電気的に接続された状態で、それらの検査電極のうち2つを選択し、その一方を電流供給用電極とし、他方を電圧測定用電極として電気抵抗を測定する電気抵抗測定装置が開示されている。
このような電気抵抗測定装置によれば、被検査電極に対し、弾性接続用部材を介して、電流供給用電極および電圧測定用電極が対接されることによって電気的接続が達成されるため、当該被検査電極を損傷させることなく電気抵抗の測定を行うことができる。
しかしながら、上記(i)および上記(ii)の構成の電気抵抗測定装置によって、電極間における電気抵抗の測定を行う場合には、以下のような問題がある。
近年、集積回路においては、高い集積度を得るために電極のサイズおよびピッチもしくは電極間距離が小さくなる傾向がある。而して、上記(i)および上記(ii)の構成の電気抵抗測定装置においては、被検査電極の各々に弾性接続用部材を介して電流供給用電極および電圧測定用電極の両方を同時に電気的に接続させる必要がある。従って、小さいサイズの被検査電極が高密度で配置された検査対象物についての電気抵抗の測定を行うための電気抵抗測定装置においては、小さなサイズの被検査電極の各々に対応して、当該被検査電極が占有する領域と同等若しくはそれ以下の面積の領域内に、互いに離間した状態で電流供給用電極および電圧測定用電極を形成すること、すなわち被検査電極よりも更に小さいサイズの電流供給用電極および電圧測定用電極を極めて小さい距離で離間した状態で形成することが必要であり、更に、電気抵抗測定を行う際には、被検査電極の各々に、電流供給用電極および電圧測定用電極の両方を同時に電気的に接続することが必要である。
然るに、検査対象物がウエハである場合には、その面積が相当に大きく、また、被検査電極の数も極めて多いものであるため、被検査電極の各々に、電流供給用電極および電圧測定用電極の両方を同時に電気的に接続させることは極めて困難である。
具体的な一例を挙げて説明すると、図47に示すように、直径Lが100μmの被検査電極Tに係る電気抵抗を測定する場合には、当該被検査電極Tに電気的に接続される電流供給用電極Aおよび電圧測定用電極Vの離間距離Dは50μm程度であるが、図48(a)および(b)に示すように、ウエハの位置合わせにおいて、電流供給用電極Aおよび電圧測定用電極Vに対する被検査電極Tの位置が、図47に示す所期の位置から電流供給用電極Aおよび電圧測定用電極Vが並ぶ方向に25μmずれたときには、電流供給用電極Aおよび電圧測定用電極Vのいずれか一方と被検査電極Tとの電気的接続が達成されず、所要の電気抵抗測定を行うことができない。
このような問題を解決する手段として、電流供給用電極Aおよび電圧測定用電極Vの離間距離Dを小さくすることが考えられるが、そのような電気抵抗測定装置を作製することは、実際上極めて困難である。
一方、上記(iii )の電気抵抗測定装置によれば、被検査電極の各々に対応して、電流供給用電極および電圧測定用電極を形成することが不要であるため、電気抵抗を測定すべき検査対象物が、ウエハのように、大面積で、多数の被検査電極を有し、かつ、小さいサイズの被検査電極が高密度で配置されてなるものであっても、当該検査対象物との位置ずれに対する許容度が大きく、また、当該電気抵抗測定装置の作製が容易である。
しかしながら、このような電気抵抗測定装置は、いわば擬似四端子法による測定装置であるため、測定誤差範囲が大きいものであり、従って、電極間における電気抵抗の低い検査対象物について、その電気抵抗の測定を高い精度で行うことは困難である。
このような問題を解決するため、絶縁性基板の表面に、コア電極およびこのコア電極を包囲するよう設けられたリング状電極よりなる複数の接続電極対が形成されてなる電気抵抗測定用コネクターが提案されている(特許文献4参照。)。
このような電気抵抗測定用コネクターによれば、被検査電極上に、コア電極の少なくとも一部が位置されるよう位置合わせをすれば、当該被検査電極上にはリング状電極の少なくとも一部が位置されるようになる。従って、検査対象物が大面積でサイズの小さい多数の被検査電極を有するものであっても、被検査電極に対するコア電極およびリング状電極の両方の電気的接続が確実に達成されるので、コア電極およびリング状電極のいずれか一方を電流供給用電極とし、他方を電圧測定用電極として使用することにより、電気抵抗の測定を高い精度で確実に行うことができる。
しかしながら、上記の電気抵抗測定用コネクターは、全体の構造が複雑で高い歩留りで製造することが困難である、という問題がある。
特開平9−26446号公報 特開2000−74965号公報 特開2000−241485号公報 特開2003−322665号公報
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、その第1の目的は、電気抵抗を測定すべきウエハが、大面積で、サイズの小さい多数の被検査電極を有するものであっても、当該ウエハに対する所要の電気的接続を確実に達成することができ、しかも、所期の電気抵抗の測定を高い精度で確実に行うことができ、更に、小さいコストで製造することが可能なウエハ検査用プローブカードを提供することにある。
本発明の第2の目的は、上記のウエハ検査用プローブカードを使用したウエハ検査装置およびウエハ検査方法を提供することにある。
本発明のウエハ検査用プローブカードは、検査対象であるウエハに形成された全てのまたは一部の集積回路における各回路の電気抵抗をウエハの状態で測定するために用いられるウエハ検査用プローブカードであって、
検査用回路基板と、この検査用回路基板の表面に配置された異方導電性コネクターと、この異方導電性コネクター上に配置された電気抵抗測定用コネクターとを具えてなり、
前記電気抵抗測定用コネクターは、第1の電極シートと、この第1の電極シートの表面に配置された第1の異方導電性エラストマーシートと、前記第1の電極シートの裏面に配置された第2の異方導電性エラストマーシートと、この第2の異方導電性エラストマーシートの裏面に配置された第2の電極シートとを有してなり、
前記第1の電極シートは、前記被検査電極のパターンに対応するパターンに従って形成された複数の貫通孔を有する柔軟な絶縁性シートと、この絶縁性シートの表面に当該絶縁性シートの貫通孔を包囲するよう形成された複数のリング状電極と、前記絶縁性シートの裏面に形成され、前記リング状電極に電気的に接続された中継電極とを有してなり、
前記第2の異方導電性エラストマーシートは、前記被検査電極のパターンに対応するパターンに従って形成された複数の貫通孔を有し、
前記第2の電極シートは、前記被検査電極のパターンに対応するパターンに従って配置された複数の検査用コア電極と、前記第1の電極シートにおける中継電極のパターンに対応するパターンに従って配置された複数の接続用コア電極とを有してなり、
前記検査用回路基板は、その表面に前記第2の電極シートにおける検査用コア電極および接続用コア電極のパターンに対応するパターンに従って形成された複数の検査用電極を有してなり、
前記検査用コア電極は、前記第2の異方導電性エラストマーシートの貫通孔および前記第1の電極シートにおける絶縁性シートの貫通孔に進入し、前記第1の異方導電性エラストマーシートを介して前記被検査電極に電気的に接続されることを特徴とする。
本発明のウエハ検査用プローブカードにおいては、第2の電極シートは、検査用コア電極および接続用コア電極の各々を支持する絶縁性支持シートを有してなり、前記検査用コア電極および前記接続用コア電極の各々は、前記絶縁性支持シートの厚み方向に移動可能に設けられていることが好ましい。
また、第2の電極シートは、それぞれ厚み方向に伸びる複数の貫通孔が形成されたスペーサーシートと、このスペーサーシートの両面の各々に一体的に積層された2つのカバーシートとを有してなり、
前記カバーシートの各々には、前記スペーサーシートの貫通孔に対応して当該スペーサーシートの貫通孔の径より小さい径を有する複数の貫通孔が形成されており、
検査用コア電極および接続用コア電極の各々は、前記スペーサーシートの貫通孔内に位置された、前記カバーシートの貫通孔の径より大きい径を有するフランジ部と、このフランジ部の両端の各々に形成された、前記カバーシートの貫通孔に挿通されて当該カバーシートの表面から突出する2つの端子部とからなり、当該検査用コア電極および当該接続用コア電極の各々が、前記スペーサーシートに対してその厚み方向に移動可能に設けられていることが好ましい。
また、異方導電性コネクターは、第2の電極シートにおける検査用コア電極および接続用コア電極のパターンに対応するパターンに従って配置された、それぞれ厚み方向に伸びる複数の導電路形成部と、これらの導電路形成部を相互に絶縁する絶縁部とを有してなることが好ましい。
本発明のウエハ検査装置は、上記のウエハ検査用プローブカードを具えてなり、
検査対象であるウエハにおける被検査電極の各々に、電気抵抗測定用コネクターにおける第1の電極シートのリング状電極および第2の電極シートの検査用コア電極が同時に電気的に接続されて測定可能状態とされ、
この測定可能状態において、指定された1つの被検査電極に電気的に接続された検査用コア電極およびリング状電極のうち、その一方を電流供給用電極とし、他方を電圧測定用電極として用いることにより、当該指定された1つの被検査電極に係る電気抵抗の測定が実行されることを特徴とする。
本発明のウエハ検査方法は、検査対象であるウエハの表面に、上記のウエハ検査用プローブカードを配置し、
当該ウエハの被検査電極の各々に、前記ウエハ検査用プローブカードの電気抵抗測定用コネクターにおける第1の電極シートのリング状電極および第2の電極シートの検査用コア電極を同時に電気的に接続して測定可能状態とし、
この測定可能状態において、指定された1つの被検査電極に電気的に接続された検査用コア電極およびリング状電極のうち、その一方を電流供給用電極とし、他方を電圧測定用電極として用いることにより、当該指定された1つの被検査電極に係る電気抵抗の測定を実行することを特徴とする。
上記の構成のウエハ検査用プローブカードによれば、電気抵抗測定用コネクターにおける第1の電極シートの絶縁性シートには、第2の電極シートの検査用コア電極が進入する貫通孔が形成され、この貫通孔の周囲には、当該貫通孔を包囲するようリング状電極が形成されているため、検査対象であるウエハにおける被検査電極上に、検査用コア電極の少なくとも一部が位置されるよう位置合わせをすれば、当該被検査電極上にはリング状電極の少なくとも一部が位置されるようになり、従って、検査対象であるウエハが大面積でサイズの小さい多数の被検査電極を有するものであっても、被検査電極に対する検査用コア電極およびリング状電極の両方の電気的接続を確実に達成することができる。しかも、検査用コア電極およびリング状電極は互いに電気的に独立したものであるため、被検査電極に電気的に接続された検査用コア電極およびリング状電極のうち、一方を電流供給用電極とし、他方を電圧測定用電極として用いることにより、当該ウエハについての電気抵抗を高い精度で測定することができる。
また、第1の電極シートおよび第2の電極シートは、それぞれ簡単な構造であるため、電気抵抗測定用コネクター全体を小さいコストで製造することが可能である。従って、ウエハの検査において、検査コストの低減化を図ることができる。
本発明に係るプローブカードの一例の構成を示す説明用断面図である。 図1に示すプローブカードの要部の構成を拡大して示す説明用断面図である。 図1に示すプローブカードにおける検査用回路基板を示す平面図である。 検査用回路基板におけるリード電極部を拡大して示す説明図である。 電気抵抗測定用コネクターにおける第1の電極シートの要部を拡大して示す平面図である。 電気抵抗測定用コネクターにおける第1の電極シートの要部を拡大して示す説明用断面図である。 第1の電極シートを得るための積層材料を示す説明用断面図である。 積層材料に貫通孔が形成された状態を示す説明用断面図である。 積層材料における絶縁性シートに中継電極および短絡部が形成された状態を示す説明用断面図である。 積層材料における絶縁性シートにリング状電極および配線部が形成された状態を示す説明用断面図である。 第1の異方導電性エラストマーシートの要部を拡大して示す説明用断面図である。 第1の異方導電性エラストマーシートを製造するための一面側成形部材、他面側成形部材およびスペーサーを示す説明用断面図である。 他面側成形部材の表面に導電性エラストマー用材料が塗布された状態を示す説明用断面図である。 一面側成形部材と他面側成形部材との間に導電性エラストマー用材料層が形成された状態を示す説明用断面図である。 図14に示す導電性エラストマー用材料層を拡大して示す説明用断面図である。 図14に示す導電性エラストマー用材料層に対して厚み方向に磁場を作用させた状態を示す説明用断面図である。 第2の異方導電性エラストマーシートの要部を拡大して示す説明用断面図である。 第2の電極シートの要部を拡大して示す説明用断面図である。 第2の電極シートを製造するための積層材料の構成を示す説明用断面図である。 積層材料における金属層に開口が形成された状態を示す説明用断面図である。 積層材料における絶縁性支持シートに貫通孔が形成された状態を示す説明用断面図である。 複合積層材料の構成を示す説明用断面図である。 複合積層材料にレジスト膜が形成された状態を示す説明用断面図である。 複合積層材料における絶縁性支持シートの貫通孔に検査用コア電極および接続用コア電極が形成された状態を示す説明用断面図である。 複合積層材料からレジスト膜が除去された状態を示す説明用断面図である。 異方導電性コネクターの要部を拡大して示す説明用断面図である。 異方導電性コネクターを得るための金型内に、導電性エラストマー材料層が形成された状態を示す説明用断面図である。 導電性エラストマー材料層の厚み方向に磁場が作用された状態を示す説明用断面図である。 本発明に係るプローブカードがウエハの一面に配置された状態を示す説明用断面図である。 プローブカードが押圧された状態を示す説明用断面図である。 被検査電極に対して位置ずれが生じた状態を示す説明図である。 本発明に係るプローブカードの他の例における要部の構成を拡大して示す説明用断面図である。 図32に示すプローブカードにおける第2の電極シートの構成を示す説明用断面図である。 スペーサーシート材を示す説明用断面図である。 スペーサーシートを示す説明用断面図である。 スペーサーシートの貫通孔内に金属体が形成された状態を示す説明用断面図である。 スペーサーシートの表面に接着層が形成され、裏面に接着層を介してカバーシートが一体的に積層された状態を示す説明用断面図である。 接着層上にカバーシートが配置され、このカバーシート上に接着層を介して樹脂シートか積層された状態を示す説明用断面図である。 樹脂シート、カバーシート、金属体およひ接着層の各々に貫通孔が形成された状態を示す説明用断面図である。 金属薄層が形成された状態を示す説明用断面図である。 検査用コア電極および接続用コア電極が形成された状態を示す説明用断面図である。 金属薄層および金属体が除去された状態を示す説明用断面図である。 本発明に係るウエハ検査装置の一例における構成を示す説明用断面図である。 図43に示すウエハ検査装置の要部の構成を拡大して示す説明用断面図である。 図43に示すウエハ検査装置におけるコネクターを拡大して示す説明用断面図である。 電流供給用プローブおよび電圧測定用プローブにより、回路基板における電極間の電気抵抗を測定する装置の模式図である。 従来の回路の電気抵抗測定装置において、被検査電極上に電流供給用電極および電圧測定用電極が適正に配置された状態を示す説明図である。 従来の回路の電気抵抗測定装置において、被検査電極上に電流供給用電極および電圧測定用電極が位置ずれした状態で配置された状態を示す説明図である。
符号の説明
2 コントローラー
3 入出力端子
3R 入出力端子部
4 コネクター
4A 導電ピン
4B 支持部材
5 ウエハ載置台
6 ウエハ
7 被検査電極
10 プローブカード
11 検査用回路基板
12 第1の基板素子
13 リード電極
13R リード電極部
14 ホルダー
14K 開口
15 第2の基板素子
16 検査用電極
16R 検査用電極部
17 補強部材
20 電気抵抗測定用コネクター
25 異方導電性コネクター
25A 導電性エラストマー用材料層
26 導電路形成部
27 絶縁部
30 第1の電極シート
30A 積層材料
30H 貫通孔
31 絶縁性シート
32 貫通孔
33 リング状電極
34 中継電極
35 短絡部
36 配線部
36A 金属層
37 第1の異方導電性エラストマーシート
37A 導電性エラストマー用材料層
37B 導電性エラストマー用材料
38 第2の異方導電性エラストマーシート
39 貫通孔
40 第2の電極シート
40A 複合積層材料
40B 積層材料
41 絶縁性支持シート
42 貫通孔
43A 金属層
43B 金属薄層
43K 開口
44 レジスト膜
44K パターン孔
45 検査用コア電極
45a 胴部
45b 端子部
46 接続用コア電極
46a 胴部
46b 端子部
50 一面側成形部材
51 他面側成形部材
52 スペーサー
52K 開口
53 加圧ロール
54 支持ロール
55 加圧ロール装置
60 上型
61 基板
62 強磁性体部
63 非磁性体部
65 下型
66 基板
67 強磁性体部
68 非磁性体部
70 第2の電極シート
71 スペーサーシート
71A スペーサーシート材
71H 貫通孔
72a,72b,72c 接着層
72H,72h 貫通孔
72K 開口
73,74 カバーシート
73H,74H 貫通孔
75 検査用コア電極
75a フランジ部
75b 端子部
76a 樹脂シート
76b 金属薄層
76H 貫通孔
77 接続用コア電極
77a フランジ部
77b 端子部
90 検査対象物
91,92 被検査電極
93 電源装置
94 電気信号処理装置
PA,PD 電流供給用プローブ
PB,PC 電圧測定用プローブ
A 電流供給用電極
V 電圧測定用電極
T 被検査電極
P 導電性粒子
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
〈ウエハ検査用プローブカード〉
図1は、本発明に係るウエハ検査用プローブカード(以下、単に「プローブカード」という。)の一例における構成を示す説明用断面図であり、図2は、図1に示すプローブカードの要部の構成を示す説明用断面図である。
このプローブカード10は、例えばウエハに形成された全ての集積回路に対して各回路の電気抵抗の測定をウエハの状態で一括して行うために用いられるものであって、検査用回路基板11と、この検査用回路基板11の一面(図1において上面)に配置された異方導電性コネクター25と、この異方導電性コネクター25上に配置された電気抵抗測定用コネクター20とにより構成されている。
検査用回路基板11は、図3にも示すように、円板状の第1の基板素子12を有し、この第1の基板素子12の表面(図1および図2において上面)における中央部には、正八角形の板状の第2の基板素子15が配置され、この第2の基板素子15は、第1の基板素子12の表面に固定されたホルダー14に保持されている。また、第1の基板素子12の裏面における中央部には、補強部材17が設けられている。
第1の基板素子12の表面における中央部には、複数の接続用電極(図示省略)が適宜のパターンに従って形成されている。一方、第1の基板素子12の裏面における周縁部には、図4に示すように、複数のリード電極13が当該第1の基板素子12の周方向に沿って並ぶよう配置されたリード電極部13Rが形成されている。リード電極13のパターンは、後述するウエハ検査装置におけるコントローラーの入出力端子のパターンに対応するパターンである。そして、リード電極13の各々は内部配線(図示省略)を介して接続用電極に電気的に接続されている。
第2の基板素子15の表面(図1および図2において上面)には、複数の検査用電極16が、後述する第2の電極シート40における検査用コア電極45および接続用コア電極46のパターンに対応するパターンに従って配置された検査用電極部16Rが形成されている。一方、第2の基板素子15の裏面には、複数の端子電極(図示省略)が適宜のパターンに従って配置されており、端子電極の各々は内部配線(図示省略)を介して検査用電極16に電気的に接続されている。
そして、第1の基板素子12の接続用電極と第2の基板素子15の端子電極とは適宜の手段によって電気的に接続されている。
検査用回路基板11における第1の基板素子12を構成する基板材料としては、従来公知の種々の材料を用いることができ、その具体例としては、ガラス繊維補強型エポキシ樹脂、ガラス繊維補強型フェノール樹脂、ガラス繊維補強型ポリイミド樹脂、ガラス繊維補強型ビスマレイミドトリアジン樹脂等の複合樹脂基板材料などが挙げられる。
検査用回路基板11における第2の基板素子15を構成する材料としては、線熱膨張係数が3×10-5/K以下のものを用いることが好ましく、より好ましくは1×10-7〜1×10-5/K、特に好ましくは1×10-6〜6×10-6/Kである。このような基板材料の具体例としては、パイレックス(登録商標)ガラス、石英ガラス、アルミナ、ベリリア、炭化ケイ素、窒化アルミニウム、窒化ホウ素等よりなる無機系基板材料、42合金、コバール、インバー等の鉄−ニッケル合金鋼よりなる金属板をコア材としてエポキシ樹脂またはポリイミド樹脂等の樹脂を積層した積層基板材料などが挙げられる。
ホルダー14は、第2の基板素子15の外形に適合する正八角形状の開口14Kを有し、この開口14K内に第2の基板素子15が収容されている。また、ホルダー14の外縁は円形である。
電気抵抗測定用コネクター20は、第1の電極シート30と、この第1の電極シート30の表面に配置された第1の異方導電性エラストマーシート37と、第1の電極シート30の裏面に配置された第2の異方導電性エラストマーシート38と、この第2の異方導電性エラストマーシート38の裏面に配置された第2の電極シート40とにより構成されている。
図5は、第1の電極シート30の要部を拡大して示す平面図であり、図6は、第1の電極シート30の要部を拡大して示す説明用断面図である。この第1の電極シート30は、検査対象であるウエハに形成された全ての集積回路における被検査電極のパターンに対応するパターンに従って複数の貫通孔32が形成された柔軟な絶縁性シート31を有する。この絶縁性シート31の表面には、当該絶縁性シート31の貫通孔32の各々を包囲するよう複数のリング状電極33が形成されている。また、絶縁性シート31の裏面には、適宜のパターンに従って複数の中継電極34が形成されている。図示の例では、中継電極34の各々は、絶縁性シート31の貫通孔32の間の中間に位置するよう配置されている。そして、中継電極34の各々は、絶縁性シート31をその厚み方向に貫通して伸びる短絡部35および絶縁性シート31の表面に形成された配線部36を介して、リング状電極33に電気的に接続されている。
絶縁性シート31を構成する材料としては、高い機械的強度を有する樹脂材料を用いることが好ましく、その具体例としては、液晶ポリマー、ポリイミドなどが挙げられる。
また、リング状電極33、中継電極34、短絡部35および配線部36を構成する材料としては、銅、ニッケル、金またはこれらの金属の積層体などを用いることができる。
絶縁性シート31の厚みは、当該絶縁性シート31が柔軟性を有するものであれば特に限定されないが、例えば5〜50μmであることが好ましく、より好ましくは8〜25μmである。
絶縁性シート31の貫通孔32の径は、後述する第2の電極シート40の検査用コア電極45が移動可能に挿入され得る大きさであればよく、例えば検査用コア電極45の径の1.05〜2倍、好ましくは1.1〜1.7倍である。
リング状電極33の内径は、当該リング状電極33に電気的に接続される被検査電極の径に応じて設定され、被検査電極に対する電気的接続を確実に達成することができる点で、被検査電極の径の50〜110%であることが好ましく、より好ましくは70〜100%である。
また、リング状電極33の内径は、後述する第2電極シート40における検査用コア電極45との絶縁性を確保する観点から、検査用コア電極45の径の1.1〜2倍であることが好ましく、より好ましくは1.2〜1.7倍である。
このような第1の電極シート30は、例えば以下のようにして製造することができる。 先ず、図7に示すように、絶縁性シート31の表面に金属層36Aが形成されてなる積層材料30Aを用意し、この積層材料30Aに、図8に示すように、絶縁性シート31および金属層36Aの各々をその厚み方向に貫通する複数の貫通孔30Hを、形成すべき第1の電極シート30の短絡部35のパターンに従って形成する。次いで、貫通孔30Hが形成された積層材料30Aに対してフォトリソグラフィーおよびメッキ処理を施すことにより、図9に示すように、絶縁性シート31の裏面に中継電極34を形成すると共に、当該中継電極34と金属層36Aとを電気的に接続する、当該絶縁性シート31の厚み方向に伸びる短絡部35を形成する。その後、金属層36に対してフォトリソグラフィーおよびエッチンク処理を施してその一部を除去することにより、図10に示すように、絶縁性シート31の表面にリング状電極33および配線部36を形成する。そして、リング状電極33をマスクとして絶縁性シート31にレーザー加工を施すことにより、当該絶縁性シート31に貫通孔32を形成し、以て第1の電極シート30が得られる。
図11は、第1の異方導電性エラストマーシート37の一部を拡大して示す説明用断面図である。この第1の異方導電性エラストマーシート37は、絶縁性の弾性高分子物質中に、磁性を示す導電性粒子Pが、厚み方向に並ぶよう配向して連鎖が形成された状態で、かつ、当該導電性粒子Pによる連鎖が面方向に分散した状態で含有されてなるものである。
第1の異方導電性エラストマーシート37を形成する弾性高分子物質としては、架橋構造を有する高分子物質が好ましい。このような弾性高分子物質を得るために用いることのできる硬化性の高分子物質形成材料としては、種々のものを用いることができ、その具体例としては、ポリブタジエンゴム、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴムなどの共役ジエン系ゴムおよびこれらの水素添加物、スチレン−ブタジエン−ジエンブロック共重合体ゴム、スチレン−イソプレンブロック共重合体などのブロック共重合体ゴムおよびこれらの水素添加物、クロロプレン、ウレタンゴム、ポリエステル系ゴム、エピクロルヒドリンゴム、シリコーンゴム、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴムなどが挙げられる。これらの中では、耐久性、成形加工性および電気特性の観点から、シリコーンゴムを用いることが好ましい。
シリコーンゴムとしては、液状シリコーンゴムを架橋または縮合したものが好ましい。液状シリコーンゴムは、その粘度が歪速度10-1secで105 ポアズ以下のものが好ましく、縮合型のもの、付加型のもの、ビニル基やヒドロキシル基を含有するものなどのいずれであってもよい。具体的には、ジメチルシリコーン生ゴム、メチルビニルシリコーン生ゴム、メチルフェニルビニルシリコーン生ゴムなどを挙げることができる。
また、シリコーンゴムは、その分子量Mw(標準ポリスチレン換算重量平均分子量をいう。以下同じ。)が10,000〜40,000のものであることが好ましい。また、得られる異方導電性エラストマーシートに良好な耐熱性が得られることから、分子量分布指数(標準ポリスチレン換算重量平均分子量Mwと標準ポリスチレン換算数平均分子量Mnとの比Mw/Mnの値をいう。以下同じ。)が2以下のものが好ましい。
第1の異方導電性エラストマーシート37に含有される導電性粒子Pとしては、後述する方法により当該粒子を容易に厚み方向に並ぶよう配向させることができることから、磁性を示す導電性粒子が用いられる。このような導電性粒子の具体例としては、鉄、コバルト、ニッケルなどの磁性を有する金属の粒子若しくはこれらの合金の粒子またはこれらの金属を含有する粒子、またはこれらの粒子を芯粒子とし、当該芯粒子の表面に金、銀、パラジウム、ロジウムなどの導電性の良好な金属のメッキを施したもの、あるいは非磁性金属粒子若しくはガラスビーズなどの無機物質粒子またはポリマー粒子を芯粒子とし、当該芯粒子の表面に、ニッケル、コバルトなどの導電性磁性金属のメッキを施したものなどが挙げられる。
これらの中では、ニッケル粒子を芯粒子とし、その表面に導電性の良好な金のメッキを施したものを用いることが好ましい。
芯粒子の表面に導電性金属を被覆する手段としては、特に限定されるものではないが、例えば化学メッキまたは電解メッキ法、スパッタリング法、蒸着法などが用いられている。
導電性粒子Pとして、芯粒子の表面に導電性金属が被覆されてなるものを用いる場合には、良好な導電性が得られることから、粒子表面における導電性金属の被覆率(芯粒子の表面積に対する導電性金属の被覆面積の割合)が40%以上であることが好ましく、さらに好ましくは45%以上、特に好ましくは47〜95%である。
また、導電性金属の被覆量は、芯粒子の0.5〜50質量%であることが好ましく、より好ましくは2〜30質量%、さらに好ましくは3〜25質量%、特に好ましくは4〜20質量%である。被覆される導電性金属が金である場合には、その被覆量は、芯粒子の0.5〜30質量%であることが好ましく、より好ましくは2〜20質量%、さらに好ましくは3〜15質量%である。
また、導電性粒子Pの数平均粒子径は、3〜20μmであることが好ましく、より好ましくは5〜15μmである。この数平均粒子径が過小である場合には、後述する製造方法において、導電性粒子Pを厚み方向に配向させることが困難となることがある。一方、この数平均粒子径が過大である場合には、分解能の高い異方導電性エラストマーシートを得ることが困難となることがある。
また、導電性粒子Pの粒子径分布(Dw/Dn)は、1〜10であることが好ましく、より好ましくは1.01〜7、さらに好ましくは1.05〜5、特に好ましくは1.1〜4である。
また、導電性粒子Pの形状は、特に限定されるものではないが、高分子物質形成材料中に容易に分散させることができる点で、球状のもの、星形状のものあるいはこれらが凝集した2次粒子であることが好ましい。
また、導電性粒子Pとして、その表面がシランカップリング剤などのカップリング剤や潤滑剤で処理されたものを適宜用いることができる。カップリング剤や潤滑剤で粒子表面を処理することにより、得られる異方導電性エラストマーシートの耐久性が向上する。
このような導電性粒子Pは、異方導電性エラストマーシート中に体積分率で10〜40%、特に15〜35%となる割合で含有されていることが好ましい。この割合が過小である場合には、厚み方向に十分に高い導電性を有する異方導電性エラストマーシートが得られないことがある。一方、この割合が過大である場合には、得られる異方導電性エラストーシートは脆弱なものとなりやすく、異方導電性エラストマーシートとして必要な弾性が得られないことがある。
また、第1の異方導電性エラストマーシート37の厚みは、20〜100μmであることが好ましく、より好ましくは25〜70μmである。この厚みが過小である場合には、十分な凹凸吸収能が得られないことがある。一方、この厚みが過大である場合には、高い分解能が得られないことがある。
第1の異方導電性エラストマーシート37は、以下のようにして製造することができる。
先ず、図12に示すように、それぞれシート状の一面側成形部材50および他面側成形部材51と、目的とする第1の異方導電性エラストマーシート37の平面形状に適合する形状の開口52Kを有すると共に当該第1の異方導電性エラストマーシート37の厚みに対応する厚みを有する枠状のスペーサー52とを用意すると共に、硬化されて弾性高分子物質となる液状の高分子物質形成材料中に導電性粒子が含有されてなる導電性エラストマー用材料を調製する。
そして、図13に示すように、他面側成形部材51の成形面(図13において上面)上にスペーサー52を配置し、他面側成形部材51の成形面上におけるスペーサー52の開口52K内に、調製した導電性エラストマー用材料37Bを塗布し、その後、この導電性エラストマー用材料37B上に一面側成形部材50をその成形面(図13において下面)が導電性エラストマー用材料37Bに接するよう配置する。
以上において、一面側成形部材50および他面側成形部材51としては、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂などよりなる樹脂シートを用いることができる。
また、一面側成形部材50および他面側成形部材51を構成する樹脂シートの厚みは、50〜500μmであることが好ましく、より好ましくは75〜300μmである。この厚みが50μm未満である場合には、成形部材として必要な強度が得られないことがある。一方、この厚みが500μmを超える場合には、後述する導電性エラストマー用材料層に所要の強度の磁場を作用させることが困難となることがある。
次いで、図14に示すように、加圧ロール53および支持ロール54よりなる加圧ロール装置55を用い、一面側成形部材50および他面側成形部材51によって導電性エラストマー用材料37Bを挟圧することにより、当該一面側成形部材50と当該他面側成形部材51との間に、所要の厚みの導電性エラストマー用材料層37Aを形成する。この導電性エラストマー用材料層37Aにおいては、図15に拡大して示すように、導電性粒子Pが均一に分散した状態で含有されている。
その後、一面側成形部材50の裏面および他面側成形部材51の裏面に、例えば一対の電磁石を配置し、当該電磁石を作動させることにより、導電性エラストマー用材料層37Aの厚み方向に平行磁場を作用させる。その結果、導電性エラストマー用材料層37Aにおいては、当該導電性エラストマー用材料層37A中に分散されている導電性粒子Pが、図16に示すように、面方向に分散された状態を維持しながら厚み方向に並ぶよう配向し、これにより、それぞれ厚み方向に伸びる複数の導電性粒子Pによる連鎖が、面方向に分散した状態で形成される。
そして、この状態において、導電性エラストマー用材料層37Aを硬化処理することにより、弾性高分子物質中に、導電性粒子Pが厚み方向に並ぶよう配向した状態で、かつ、当該導電性粒子Pによる連鎖が面方向に分散された状態で含有されてなる第1の異方導電性エラストマーシート37が製造される。
以上において、導電性エラストマー用材料層37Aの硬化処理は、平行磁場を作用させたままの状態で行うこともできるが、平行磁場の作用を停止させた後に行うこともできる。
導電性エラストマー用材料層37Aに作用される平行磁場の強度は、平均で0.02〜2.5テスラとなる大きさが好ましい。
導電性エラストマー用材料層37Aの硬化処理は、使用される材料によって適宜選定されるが、通常、加熱処理によって行われる。具体的な加熱温度および加熱時間は、導電性エラストマー用材料層37Aを構成する高分子物質用材料などの種類、導電性粒子Pの移動に要する時間などを考慮して適宜選定される。
図17は、第2の異方導電性エラストマーシートの要部を拡大して示す説明用断面図である。この第2の異方導電性エラストマーシート38は、絶縁性の弾性高分子物質中に、磁性を示す導電性粒子Pが、厚み方向に並ぶよう配向して連鎖が形成された状態で、かつ、当該導電性粒子Pによる連鎖が面方向に分散した状態で含有されてなるものであり、それぞれ厚み方向に貫通する複数の貫通孔39が形成されていることを除き、第1の異方導電性エラストマーシート37と基本的に同様の構成である。第2の異方導電性エラストマーシート38の貫通孔39は、検査対象であるウエハにおける被検査電極のパターンに対応するパターンに従って形成されている。
第2の異方導電性エラストマーシート38の貫通孔39の径は、後述する第2の電極シート40の検査用コア電極45が移動可能に挿入され得る大きさであればよく、例えば検査用コア電極45の径の1.1〜2倍、好ましくは1.2〜1.7倍である。
このような第2の異方導電性エラストマーシート38は、第1の異方導電性エラストマーシート37と同様の方法によって異方導電性エラストマーシートを製造し、その後、当該異方導電性エラストマーシートに、例えばレーザー加工を施すことによって貫通孔39を形成することにより、得られる。
図18は、第2の電極シート40の要部を拡大して示す説明用断面図である。この第2の電極シート40は、検査対象であるウエハにおける被検査電極のパターンに対応するパターンに従って配置された複数の検査用コア電極45と、第1の電極シート30における中継電極34のパターンに対応するパターンに従って配置された複数の接続用コア電極46と、検査用コア電極45および接続用コア電極46の各々を支持する絶縁性支持シート41とにより構成されている。具体的には、絶縁性支持シート41には、それぞれ厚み方向に伸びる複数の貫通孔42が、検査対象であるウエハの被検査電極のパターンに対応するパターンおよび第1の電極シート30における中継電極34のパターンに対応するパターンに従って形成されており、この絶縁性支持シート41の各貫通孔42に、検査用コア電極45および接続用コア電極46の各々が当該絶縁性支持シート41の両面の各々から突出するよう配置されている。
検査用コア電極45の各々は、絶縁性支持シート41の貫通孔42に挿通された円柱状の胴部45aと、この胴部45aの両端の各々に一体に連結されて形成された、絶縁性支持シート41の表面に露出する端子部45bとにより構成されている。検査用コア電極45における胴部45aの長さは、絶縁性支持シート41の厚みより大きく、また、当該胴部45aの径は、絶縁性支持シート41の貫通孔42の径より小さいものとされており、これにより、当該検査用コア電極45は、絶縁性支持シート41の厚み方向に移動可能とされている。また、検査用コア電極45における端子部45bの径は、絶縁性支持シート41の貫通孔42の径より大きいものとされている。
接続用コア電極46の各々は、絶縁性支持シート41の貫通孔42に挿通された円柱状の胴部46aと、この胴部46aの両端の各々に一体に連結されて形成された、絶縁性支持シート41の表面に露出する端子部46bとにより構成されている。接続用コア電極46における胴部46aの長さは、絶縁性支持シート41の厚みより大きく、また、当該胴部46aの径は、絶縁性支持シート41の貫通孔42の径より小さいものとされており、これにより、当該接続用コア電極46は、絶縁性支持シート41の厚み方向に移動可能とされている。また、接続用コア電極46における端子部46bの径は、絶縁性支持シート41の貫通孔42の径より大きいものとされている。
絶縁性支持シート41を構成する材料としては、液晶ポリマー、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアラミド樹脂、ポリアミド樹脂等の樹脂材料、ガラス繊維補強型エポキシ樹脂、ガラス繊維補強型ポリエステル樹脂、ガラス繊維補強型ポリイミド樹脂等の繊維補強型樹脂材料、エポキシ樹脂等にアルミナ、ポロンナイトライド等の無機材料をフィラーとして含有した複合樹脂材料などを用いることができる。
また、絶縁性支持シート41の厚みは、10〜200μmであることが好ましく、より好ましくは15〜100μmである。
また、絶縁性支持シート41の貫通孔42の径は、20〜80μmであることが好ましく、より好ましくは30〜60μmである。
検査用コア電極45および接続用コア電極46を構成する材料としては、剛性を有する金属材料を好適に用いることができ、特に、後述する製造方法において、絶縁性支持シート41に形成される金属薄層よりエッチングされにくいものを用いることが好ましい。このような金属材料の具体例としては、ニッケル、コバルト、金、アルミニウムなどの単体金属またはこれらの合金などを挙げることができる。
検査用コア電極45および接続用コア電極46の各々における胴部45a,46aの径は、18μm以上であることが好ましく、より好ましくは25μm以上である。この径が過小である場合には、検査用コア電極45および接続用コア電極46に必要な強度が得られないことがある。また、絶縁性支持シート41の貫通孔42の径と検査用コア電極45および接続用コア電極46の各々における胴部45a,46aの径との差は、1μm以上であることが好ましく、より好ましくは2μm以上である。この差が過小である場合には、絶縁性支持シート41の厚み方向に対して検査用コア電極45および接続用コア電極46を移動させることが困難となることがある。
検査用コア電極45および接続用コア電極46の各々における端子部45b,46bの径は、被検査電極の径の70〜150%であることが好ましい。また、検査用コア電極45および接続用コア電極46の各々における端子部45b,46bの径と絶縁性支持シート41の貫通孔42の径との差は、5μm以上であることが好ましく、より好ましくは10μm以上である。この差が過小である場合には、検査用コア電極45および接続用コア電極46が絶縁性支持シート41から脱落する恐れがある。
絶縁性支持シート41の厚み方向における検査用コア電極45および接続用コア電極46の各々の移動可能距離、すなわち検査用コア電極45および接続用コア電極46の各々における胴部45a,46aの長さと絶縁性支持シート41の厚みとの差は、5〜50μmであることが好ましく、より好ましくは10〜40μmである。これらの移動可能距離が過小である場合には、十分な凹凸吸収能を得ることが困難となることがある。一方、これらの移動可能距離が過大である場合には、絶縁性支持シート41の貫通孔42から露出する検査用コア電極45の胴部45aおよび接続用コア電極46の胴部46aの長さが大きくなり、検査に使用したときに、検査用コア電極45の胴部45aおよび接続用コア電極46の胴部46aが座屈または損傷するおそれがある。
上記の第2の電極シート40は、例えば以下のようにして製造することができる。
先ず、図19に示すように、絶縁性支持シート41の一面に易エッチング性の金属層43Aが一体的に積層されてなる積層材料40Bを用意し、この積層材料40Bにおける金属層43Aに対してエッチング処理を施してその一部を除去することにより、図20に示すように、金属層43Aに接続すべき電極のパターンに対応するパターンに従って複数の開口43Kを形成する。次いで、図21に示すように、積層材料40Bにおける絶縁性支持シート41に、それぞれ金属層43Aの開口43Kに連通して厚み方向に伸びる貫通孔42を形成する。そして、図22に示すように、絶縁性支持シート41の貫通孔42の内壁面および金属層43Aの開口縁を覆うよう、易エッチング性の筒状の金属薄層43Bを形成する。このようにして、それぞれ厚み方向に伸びる複数の貫通孔42が形成された絶縁性支持シート41と、この絶縁性支持シート41の一面に積層された、それぞれ絶縁性支持シート41の貫通孔42に連通する複数の開口43Kを有する易エッチング性の金属層43Aと、絶縁性支持シート41の貫通孔42の内壁面および金属層43Aの開口縁を覆うよう形成された易エッチング性の金属薄層43Bとを有してなる複合積層材料40Aが製造される。
以上において、絶縁性支持シート41の貫通孔42を形成する方法としては、レーザー加工法、ドリル加工法、エッチング加工法などを利用することができる。
金属層43Aおよび金属薄層43Bを構成する易エッチング性の金属材料としては、銅、ニッケルなどを用いることができる。
また、金属層43Aの厚みは、目的とする検査用コア電極45および接続用コア電極46の移動可能距離などを考慮して設定され、具体的には、5〜25μmであることが好ましく、より好ましくは8〜20μmである。
また、金属薄層43Bの厚みは、絶縁性支持シート21の貫通孔42の径と形成すべき検査用コア電極45および接続用コア電極46の各々における胴部45a,46aの径とを考慮して設定される。
また、金属薄層43Bを形成する方法としては、無電解メッキ法などを利用することができる。
そして、この複合積層材料40Aに対してフォトメッキ処理を施すことにより、絶縁性支持シート41の貫通孔42の各々に検査用コア電極45および接続用コア電極46を形成する。具体的に説明すると、図23に示すように、絶縁性支持シート41の一面に形成された金属層43Aの表面および絶縁性支持シート41の他面の各々に、形成すべき検査用コア電極45および接続用コア電極46における端子部45b,46bのパターンに対応するパターンに従ってそれぞれ絶縁性支持シート41の貫通孔42に連通する複数のパターン孔44Kが形成されたレジスト膜44を形成する。次いで、金属層43Aを共通電極として電解メッキ処理を施して当該金属層43Aにおける露出した部分および金属薄層43Bの表面に金属を堆積させ、絶縁性支持シート41の貫通孔42内およびレジスト膜44のパターン孔44K内に金属を充填することにより、図24に示すように、それぞれ絶縁性支持シート41の厚み方向に伸びる検査用コア電極45および接続用コア電極46を形成する。
このようにして検査用コア電極45および接続用コア電極46を形成した後、金属層43Aの表面からレジスト膜44を除去することにより、図25に示すように、金属層43Aを露出させる。そして、エッチング処理を施して金属層43Aを除去することにより、第2の電極シート40が得られる。
図26は、異方導電性コネクターの要部を拡大して示す説明用断面図である。この異方導電性コネクター25は、第2の電極シート40における検査用コア電極45および接続用コア電極46のパターンに対応するパターンに従って配置された、それぞれ厚み方向に伸びる複数の導電路形成部26と、これらの導電路形成部26を相互に絶縁する絶縁部27とにより構成されている。導電路形成部26は、絶縁性の弾性高分子物質中に、磁性を示す導電性粒子Pが厚み方向に並ぶよう配向して連鎖が形成された状態で含有されてなるものである。一方、絶縁部27は、絶縁性の弾性高分子物質よりなり、導電性粒子が全く或いは殆ど含有されていないものである。
導電路形成部26および絶縁部27を構成する弾性高分子物質並びに導電路形成部26を構成する導電性粒子Pとしては、前述の第1の異方導電性エラストマーシートを構成する弾性高分子物質および導電性粒子として例示したものを適宜選択して用いることができる。
また、導電路形成部26の厚みは、50〜3000μmであることが好ましく、より好ましくは70〜2500μm、特に好ましくは100〜2000μmである。この厚みが50μm以上であれば、十分な強度を有する導電路形成部26が確実に得られる。一方、この厚みが3000μm以下であれば、所要の導電性特性を有する導電路形成部26が確実に得られる。
導電路形成部26における導電性粒子Pの含有割合は、体積分率で10〜60%、特に15〜50%となる割合で用いられることが好ましい。この割合が10%未満の場合には、十分に電気抵抗値の小さい導電路形成部26が得られないことがある。一方、この割合が60%を超える場合には、得られる導電路形成部26は脆弱なものとなりやすく、導電路形成部26として必要な弾性が得られないことがある。
このような異方導電性コネクター25は、例えば以下のようにして製造することができる。
図27に示すように、異方導電性コネクター製造用の金型内に、硬化されて弾性高分子物質となる液状の高分子物質形成材料中に磁性を示す導電性粒子Pが分散されてなる導電性エラストマー用材料層25Aを形成する。
ここで、金型は、基板61上に、例えば検査対象であるウエハにおける被検査電極と同一のパターンに従って強磁性体部62が配置されると共に、当該強磁性体部62以外の部分に非磁性体部63が配置されてなる上型60と、基板66上に、検査対象であるウエハにおける被検査電極と対掌のパターンに従って強磁性体部67が配置されると共に、当該強磁性体部67以外の部分に非磁性体部68が配置されてなる下型65とにより構成されている。
上型60および下型65における基板61,66および強磁性体部62,67を構成する材料としては、ニッケル、コバルトまたはこれらの合金などが挙げられる。
上型60および下型65における非磁性体部63,68を構成する材料としては、放射線硬化性樹脂材料を好適に用いることができる。
次いで、上型60の上面および下型65の下面に一対の電磁石(図示省略)を配置し、この電磁石を作動させることにより、上型60の強磁性体部62からこれに対応する下型65の強磁性体部67に向かう方向に平行磁場を作用させる。このとき、上型60の強磁性体部62および下型65の強磁性体部67の各々が磁極として作用するため、上型60の強磁性体部62と下型65の強磁性体部67との間の領域には、それ以外の領域よりも大きい強度の磁場が作用する。その結果、導電性エラストマー用材料層25Aにおいては、当該導電性エラストマー用材料層25A中に分散されていた導電性粒子Pが、図28に示すように、上型60の強磁性体部62と下型65の強磁性体部67との間に位置する部分に向かって移動して当該部分に集合し、更に厚み方向に並ぶよう配向する。
この状態で、導電性エラストマー用材料層25Aに対して例えば加熱による硬化処理を行うことにより、導電性粒子Pが含有されてなる厚み方向に伸びる多数の導電路形成部26とこれらを相互に絶縁する絶縁部27とよりなる、図26に示す異方導電性コネクター25が製造される。
上記のプローブカード10においては、図29に示すように、検査対象であるウエハ6の一面に、電気抵抗測定用コネクター20における検査用コア電極45の各々が当該ウエハ6における被検査電極7の上方に位置するよう、プローブカード10が配置され、更に、当該プローブカード10が適宜の手段によって押圧される。そして、この状態においては、図30に示すように、第1の電極シート30におけるリング状電極33の各々は、第1の異方導電性エラストマーシート37を介して、ウエハ6の被検査電極7の各々に電気的に接続される。また、第2の電極シート40における検査用コア電極45の各々は、第2の異方導電性エラストマーシート38の貫通孔39および第1の電極シート30の貫通孔32に進入し、第1の異方導電性エラストマーシート37を介して、ウエハ6の被検査電極7の各々に電気的に接続される。また、第2の電極シート40の接続用コア電極46の各々は、第2の異方導電性エラストマーシート38を介して、第1の電極シート30における中継電極34に電気的に接続される。更に、第2の電極シート40における検査用コア電極45および接続用コア電極46の各々は、異方導電性コネクター25における導電路形成部26を介して、検査用回路基板における第2の基板素子15の検査用電極16に電気的に接続される。
このとき、第1の電極シート30におけるリング状電極33は、絶縁性シート31の貫通孔32を包囲するよう形成されているため、図31に示すように、絶縁性シート31の貫通孔32に進入する検査用コア電極45の中心位置が被検査電極7の中心位置から位置ずれした場合であっても、被検査電極6に検査用コア電極45が電気的に接続されていれば、リング状電極33も必ず被検査電極7に電気的に接続される。
このような状態において、ウエハ6における複数の被検査電極7のうち1つの被検査電極7を指定し、この指定された被検査電極7に電気的に接続されている検査用コア電極45およびリング状電極33のうち、一方を電流供給用電極とし、他方を電圧測定用電極として用いることにより、指定された被検査電極7に係る電気抵抗の測定が行われる。
上記の構成のプローブカード10によれば、電気抵抗測定用コネクター20における第1の電極シート30の絶縁性シート31には、第2の電極シート40の検査用コア電極45が進入する貫通孔32が形成され、この貫通孔32の周囲には、当該貫通孔32を包囲するようリング状電極33が形成されているため、検査対象であるウエハ6における被検査電極7上に、検査用コア電極45の少なくとも一部が位置されるよう位置合わせをすれば、当該被検査電極7上にはリング状電極33の少なくとも一部が位置されるようになり、従って、ウエハ6が大面積でサイズの小さい多数の被検査電極7を有するものであっても、被検査電極7に対する検査用コア電極45およびリング状電極33の両方の電気的接続を確実に達成することができる。しかも、検査用コア電極45およびング状電極33は互いに電気的に独立されているので、当該被検査電極7に電気的に接続された検査用コア電極45およびリング状電極33のうち、一方を電流供給用電極とし、他方を電圧測定用電極として用いることにより、当該ウエハ6についての電気抵抗を高い精度で測定することができる。
また、第1の電極シート30および第2の電極シート40は、それぞれ簡単な構造であるため、電気抵抗測定用コネクター20全体を小さいコストで製造することが可能である。従って、検査コストの低減化を図ることができる。
図32は、本発明に係るプローブカードの他の例における要部の構成を示す説明用断面図である。
このプローブカード10は、例えばウエハに形成された全ての集積回路に対して各回路の電気抵抗の測定をウエハの状態で一括して行うために用いられるものであって、検査用回路基板11(図1参照)と、この検査用回路基板11における第2の基板素子15の一面(図1において上面)に配置された異方導電性コネクター25と、この異方導電性コネクター25上に配置された電気抵抗測定用コネクター20とにより構成されている。この例のプローブカードは、電気抵抗測定用コネクター20における第2の電極シート70を除き、基本的に図1および図2に示すプローブカード10ど同様の構成である。
図33は、電気抵抗測定用コネクター20における第2の電極シート70の要部を拡大して示す説明用断面図である。この第2の電極ート70は、それぞれ厚み方向に伸びる複数の貫通孔71Hが、検査対象であるウエハの被検査電極のパターンに対応するパターンおよび第1の電極シート30における中継電極34のパターンに対応するパターンに従って形成されたスペーサーシート71と、このスペーサーシート71の両面の各々に接着層72a,72bを介して一体的に積層されたカバーシート73,74と、スペーサーシート71の貫通孔71Hの各々に配置された検査用コア電極75および接続用コア電極77とにより構成されている。カバーシート73,74の各々には、スペーサーシート71の貫通孔71Hに対応して当該スペーサーシート71の貫通孔71Hの径より小さい径を有する複数の貫通孔73H,74Hが形成されている。
検査用コア電極75および接続用コア電極77の各々は、スペーサーシート71の貫通孔71H内に位置された、カバーシート73,74の貫通孔73H,74Hの径より大きい径を有する円板状のフランジ部75a,77aを有し、このフランジ部75a,77aの両端面の各々には、それぞれカバーシート73,74の貫通孔73H,74Hに挿通されて当該カバーシート73,74の表面から突出する、2つの棒状の端子部75b,77bが一体に連結されて形成されている。
そして、検査用コア電極75および接続用コア電極77の各々におけるフランジ部75a,77aは、その径がスペーサーシート71の貫通孔71Hの径より小さいものとされ、その厚みがスペーサーシート71の厚みより小さいものとされており、これにより、検査用コア電極75および接続用コア電極77の各々は、スペーサーシート71に対してその厚み方向に移動可能とされている。
スペーサーシート71を構成する材料としては、金属材料や非金属材料を用いることができる。
金属材料の具体例としては、ステンレス、インバーなどのインバー型合金、エリンバーなどのエリンバー型合金、スーパーインバー、コバール、42合金などの磁性金属の合金または合金鋼、金、銀、銅、鉄、ニッケル、コバルト若しくはこれらの合金などを挙げることができる。
また、非金属材料の具体例としては、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素樹脂、ポリアラミド樹脂、ポリアミド樹脂等の機械的強度の高い樹脂材料、ガラス繊維補強型エポキシ樹脂、ガラス繊維補強型ポリエステル樹脂、ガラス繊維補強型ポリイミド樹脂等の複合樹脂材料、エポキシ樹脂等にシリカ、アルミナ、ボロンナイトライド等の無機材料をフィラーとして混入した複合樹脂材料などを用いることができるが、熱膨張係数が小さい点で、ポリイミド樹脂、ガラス繊維補強型エポキシ樹脂等の複合樹脂材料、ボロンナイトライドをフィラーとして混入したエポキシ樹脂等の複合樹脂材料などと用いることができる。
スペーサーシート71の厚みは、10〜200μmであることが好ましく、より好ましくは15〜100μmである。
また、スペーサーシート71の貫通孔71Hの径は、20〜300μmであることが好ましく、より好ましくは30〜150μmである。
接着層72a,72bを構成する材料としては、アルカリ現像型接着剤、ポリイミド系接着剤、ポリウレタン系接着剤、シリコン系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、エチレン−酢酸ビニル共重合体を主成分とするホットメルト接着剤、ポリアミドやポリエステルを主成分とするホットメルト接着剤、ポリプロピレン等のポリオレフィンを主成分とするホットメルト接着剤などを用いることができるが、後述する製造方法において、剛性導体15のフランジ部15aを容易に形成することができる点で、アルカリ現像型接着剤を用いることが好ましい。
カバーシート73,74を構成する材料としては、液晶ポリマー、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアラミド樹脂、ポリアミド樹脂等の樹脂材料、ガラス繊維補強型エポキシ樹脂、ガラス繊維補強型ポリエステル樹脂、ガラス繊維補強型ポリイミド樹脂等の繊維補強型樹脂材料、エポキシ樹脂等にアルミナ、ボロンナイトライド等の無機材料をフィラーとして含有した複合樹脂材料などを用いることができる。
また、カバーシート73,74の厚みは、5〜50μmであることが好ましく、より好ましくは8〜30μmである。
また、カバーシート73,74の貫通孔73H,74Hの径は、15〜120μmであることが好ましく、より好ましくは20〜80μmである。
検査用コア電極75および接続用コア電極77を構成する材料としては、剛性を有する金属材料を好適に用いることができ、特に、後述する製造方法においてスペーサーシート71およびカバーシート73,74などに形成される金属薄層よりもエッチングされにくいものを用いることが好ましい。このような金属材料の具体例としては、ニッケル、コバルト、金、アルミニウムなどの単体金属またはこれらの合金などを挙げることができる。 検査用コア電極75および接続用コア電極77におけるフランジ部75a,77aの径とスペーサーシート71の貫通孔71Hの径との差は、1μm以上であることが好ましく、より好ましくは2μm以上である。この差が過小である場合には、スペーサーシート71の厚み方向に対して検査用コア電極75および接続用コア電極77のフランジ部75a,77aを移動させることが困難となることがある。
また、検査用コア電極75および接続用コア電極77におけるフランジ部75a,77aの径とカバーシート73,74の貫通孔73H,74Hの径との差は、5μm以上であることが好ましく、より好ましくは10μm以上である。この差が過小である場合には、検査用コア電極75および接続用コア電極77が脱落する恐れがある。
検査用コア電極75および接続用コア電極77における端子部75b,77bの径は、被検査電極の径の50〜150%であることが好ましい。また、検査用コア電極75および接続用コア電極77における端子部75b,77bの径とカバーシート73,74の貫通孔73H,74Hの径との差は、1μm以上であることが好ましく、より好ましくは2μm以上である。この差が過小である場合には、スペーサーシート71の厚み方向に対して検査用コア電極75および接続用コア電極77のフランジ部75a,77aを移動させることが困難となることがある。
スペーサーシート71の厚み方向における検査用コア電極75および接続用コア電極77の移動可能距離、すなわちフランジ部75a,77aの厚みとスペーサーシート71の厚みとの差は、3〜150μmであることが好ましく、より好ましくは5〜100μm、さらに好ましくは10〜50μmである。フランジ部75a,77aの移動可能距離が過小である場合には、十分な凹凸吸収能を得ることが困難となることがある。一方、フランジ部75a,77aの移動可能距離が過大である場合には、検査用コア電極75および接続用コア電極77におけるフランジ部75a,77aおよび端子部75b,77bの長さが過大となり、ウエハとの接続時の圧力により、端子部やフランジ部の座屈や曲がりを生じる結果、検査用コア電極75および接続用コア電極77の移動が困難となることがある。
上記の第2の電極シート70は、例えば以下のようにして製造することができる。
先ず、図34に示すように、金属よりなるスペーサーシート材71Aを用意し、このスペーサーシート材71Aに対してフォトリソグラフィーおよびエッチング処理を施すことにより、図35に示すように、形成すべき検査用コア電極75および接続用コア電極77のパターンに対応するパターンに従って複数の貫通孔71Hが形成されてなるスペーサーシート71が形成される。
このようにして得られたスペーサーシート71に対してフォトリソグラフィーおよびメッキ処理を施すことにより、図36に示すように、スペーサーシート71の貫通孔71H内に易エッチング性の金属体Mを形成する。次いで、図37に示すように、スペーサーシート71および金属体Mの各々の表面にアルカリ現像型接着剤よりなる接着層72aを形成すると共に、スペーサーシート71および金属体Mの裏面に、接着層72bを介してカバーシート74を一体的に積層する。ここで、接着層72aの開口72Kは、露光処理および現像処理を施すことにより形成することができる。そして、図38に示すように、接着層72a上に、カバーシート73を一体的に積層すると共に、このカバーシート73上に接着層72cを介して樹脂シート76aを一体的に積層する。
次いで、図39に示すように、例えば紫外線レーザー加工によって、樹脂シート76a、接着層72c、カバーシート73、金属体M、接着層72bおよびカバーシート74の各々に、接着層72aの開口72Kに連通する貫通孔76H,72h,73H、H,72H,74Hを形成し、更に、無電解メッキ処理を施すことにより、図40に示すように、樹脂シート76a、接着層72c、カバーシート73、金属体M、接着層72bおよびカバーシート74の各々の貫通孔76H,72h,H,72H,74Hおよび接着層72Kの開口の内面に、易エッチング性の金属薄層76bを形成する。
そして、金属薄層76bに対して例えば電解メッキ処理を施すことにより、図41に示すように、金属薄層76bによって区画された空間内に金属が充填されて検査用コア電極75および接続用コア電極77が形成される。
このようにして検査用コア電極75および接続用コア電極77を形成した後、エッチング処理を施して金属薄層76bおよび金属体Mを除去することにより、図42に示すように、検査用コア電極75および接続用コア電極77におけるフランジ部75a,77aをスペーサーシート71の厚み方向に移動可能な状態とし、更に、樹脂シート76aおよび接着層72cを除去することにより、図33に示す第2の電極シート70が得られる。
上記の構成のプローブカードによれば、電気抵抗測定用コネクター20における第1の電極シート30の絶縁性シート31には、第2の電極シート70の検査用コア電極75が進入する貫通孔32が形成され、この貫通孔32の周囲には、当該貫通孔32を包囲するようリング状電極33が形成されているため、検査対象であるウエハにおける被検査電極上に、検査用コア電極75の少なくとも一部が位置されるよう位置合わせをすれば、当該被検査電極上にはリング状電極33の少なくとも一部が位置されるようになり、従って、ウエハが大面積でサイズの小さい多数の被検査電極7を有するものであっても、被検査電極に対する検査用コア電極75およびリング状電極33の両方の電気的接続を確実に達成することができる。しかも、検査用コア電極75およびング状電極33は互いに電気的に独立されているので、当該被検査電極7に電気的に接続された検査用コア電極75およびリング状電極33のうち、一方を電流供給用電極とし、他方を電圧測定用電極として用いることにより、当該ウエハについての電気抵抗を高い精度で測定することができる。
また、第1の電極シート30および第2の電極シート70は、それぞれ簡単な構造であるため、電気抵抗測定用コネクター20全体を小さいコストで製造することが可能である。従って、検査コストの低減化を図ることができる。
〔ウエハ検査装置〕
図43は、本発明に係るウエハ検査装置の一例における構成の概略を示す説明用断面図であり、図44は、図43に示すウエハ検査装置の要部を拡大して示す説明用断面図である。このウエハ検査装置は、ウエハに形成された複数の集積回路における各回路の電気抵抗をウエハの状態で一括して測定するためのものである。
このウエハ検査装置は、検査対象であるウエハ6の温度制御、ウエハ6の検査を行うための電源供給、信号の入出力制御およびウエハ6からの出力信号を検出して当該ウエハ6における集積回路の良否の判定を行うためのコントローラー2を有する。図45に示すように、コントローラー2は、その下面に、多数の入出力端子3が円周方向に沿って配置された入出力端子部3Rを有する。
コントローラー2の下方には、図1に示す構成のプローブカード10が、その検査用回路基板11のリード電極13の各々が、当該コントローラー2の入出力端子3に対向するよう、適宜の保持手段によって保持された状態で配置されている。
コントローラー2の入出力端子部3Rとプローブカード10における検査用回路基板11のリード電極部13Rとの間には、コネクター4が配置され、当該コネクター4によって、検査用回路基板11のリード電極13の各々がコントローラー2の入出力端子3の各々に電気的に接続されている。図示の例のコネクター4は、長さ方向に弾性的に圧縮可能な複数の導電ピン4Aと、これらの導電ピン4Aを支持する支持部材4Bとにより構成され、導電ピン4Aは、コントローラー2の入出力端子3と第1の基板素子32に形成されたリード電極33との間に位置するよう配列されている。
プローブカード10の下方には、検査対象であるウエハ6が載置されるウエハ載置台5が設けられている。
このようなウエハ検査装置においては、ウエハ載置台5上に検査対象であるウエハ6が載置され、次いで、プローブカード10が下方に加圧されることにより、ウエハ6がプローブカード10とウエハ載置台5とによって挟圧される。
この状態においては、ウエハ6の被検査電極7の各々は、図30に示すように、プローブカード10におけるリング状電極33および検査用コア電極45の両方に、第1の異方導電性エラストマーシート37を介して電気的に接続され、検査用コア電極45および接続用コア電極46の各々は、異方導電性コネクター25を介して検査用回路基板における第2の基板素子15の検査用電極16に電気的に接続されている。
このようにして、ウエハ6の被検査電極7の各々が検査用電極16に電気的に接続されることにより、コントローラー2の入出力端子3に電気的に接続された状態が達成される。この状態が測定可能状態である。
そして、この測定可能状態において、ウエハ6における複数の被検査電極7のうち1つの被検査電極7を指定し、この指定された被検査電極7に電気的に接続されている検査用コア電極45およびリング状電極33のうち、一方を電流供給用電極とし、他方を電圧測定用電極として用いることにより、電流供給用電極とされた検査用コア電極45またはリング状電極33と、指定された被検査電極7に対応する被検査電極7(指定された被検査電極7と共に回路の端子を構成する他方の被検査電極7)に電気的に接続された検査用コア電極45またはリング状電極33との間に電流を供給すると共に、電圧測定用電極とされた検査用コア電極45またはリング状電極33と、指定された被検査電極7に対応する被検査電極7に電気的に接続された検査用コア電極45またはリング状電極33との間の電圧を測定し、得られた電圧値に基づいて、当該指定された被検査電極7とこれに対応する被検査電極7との間に形成された回路の電気抵抗値が取得される。そして、指定する被検査電極7を順次変更することにより、ウエハ6に形成された全ての回路の電気抵抗の測定が行われる。
上記のウエハ検査装置によれば、図1に示す構成のプローブカード10を有するため、検査対象であるウエハ6が大面積でサイズの小さい多数の被検査電極7を有するものであっても、被検査電極7に対する電気的接続を確実に達成することができ、当該ウエハ6についての電気抵抗を高い精度で測定することができる。
本発明は、上記の実施の形態に限定されず、以下のように、種々の変更を加えることが可能である。
(1)異方導電性コネクター25においては、導電路形成部26が絶縁部27の一面または両面から突出した状態に形成されたものであってもよい。
(2)異方導電性コネクター25は、検査用回路基板11の表面に一体的に形成されていてもよい。
(3)異方導電性コネクター25は、例えば特開2000−164041号公報などに記載された構成のように、フレーム板を有するものであってもよい。
(4)上記のプローブカード10は、ウエハに形成された全ての集積回路における被検査電極に係る電気抵抗を一括して測定するものであるが、本発明においては、ウエハに形成された一部(例えば32個)の集積回路における被検査電極に係る電気抵抗を一括して測定するものであってもよい。このような構成のプローブカードにおいては、ウエハに形成された全ての集積回路の中から選択された複数(例えば32個)の集積回路の被検査電極に、プローブカード10を電気的に接続して電気抵抗の測定を行い、その後、他の集積回路の中から選択された複数の集積回路の被検査電極に、プローブカードを電気的に接続して電気抵抗の測定を行う工程を繰り返すことにより、ウエハに形成された全ての集積回路における各回路の電気抵抗を測定することができる。
(5)ウエハ検査装置におけるコントローラー2と検査用回路基板11を電気的に接続するコネクター4は、図45に示すものに限定されず、種々の構造のものを用いることにができる。
(6)第1の異方導電性エラストマーシートおよび第2の異方導電性エラストマーシートには、これらを支持する支持体が設けられていてもよい。ここで、支持体を構成する材料としては、金属材料、樹脂材料などを用いることができる。
(7)第2の異方導電性エラストマーシートは長尺な形状を有し、当該第2の異方導電性エラストマーシートをその長手方向に移動させるための移動機構が設けられた構成であってもよい。また、複数の第2の異方導電性エラストマーシートが長尺なフィルム状の支持体に支持され、当該支持体をその長手方向に移動させるための移動機構が設けられた構成であってもよい。ここで、支持体を構成する材料としては、金属材料、樹脂材料などを用いることができる。
このような構成によれば、第2の異方導電性エラストマーシートに故障が生じたときには、第2の異方導電性エラストマーシートの交換作業を、当該第2の異方導電性エラストマーシートまたはこれを支持する支持体を移動機構によって移動させるという簡単な操作のみによって短時間で行うことができるため、高い検査効率を得ることができる。

Claims (6)

  1. 検査対象であるウエハに形成された全てのまたは一部の集積回路における各回路の電気抵抗をウエハの状態で測定するために用いられるウエハ検査用プローブカードであって、 検査用回路基板と、この検査用回路基板の表面に配置された異方導電性コネクターと、この異方導電性コネクター上に配置された電気抵抗測定用コネクターとを具えてなり、
    前記電気抵抗測定用コネクターは、第1の電極シートと、この第1の電極シートの表面に配置された第1の異方導電性エラストマーシートと、前記第1の電極シートの裏面に配置された第2の異方導電性エラストマーシートと、この第2の異方導電性エラストマーシートの裏面に配置された第2の電極シートとを有してなり、
    前記第1の電極シートは、前記被検査電極のパターンに対応するパターンに従って形成された複数の貫通孔を有する柔軟な絶縁性シートと、この絶縁性シートの表面に当該絶縁性シートの貫通孔を包囲するよう形成された複数のリング状電極と、前記絶縁性シートの裏面に形成され、前記リング状電極に電気的に接続された中継電極とを有してなり、
    前記第2の異方導電性エラストマーシートは、前記被検査電極のパターンに対応するパターンに従って形成された複数の貫通孔を有し、
    前記第2の電極シートは、前記被検査電極のパターンに対応するパターンに従って配置された複数の検査用コア電極と、前記第1の電極シートにおける中継電極のパターンに対応するパターンに従って配置された複数の接続用コア電極とを有してなり、
    前記検査用回路基板は、その表面に前記第2の電極シートにおける検査用コア電極および接続用コア電極のパターンに対応するパターンに従って形成された複数の検査用電極を有してなり、
    前記検査用コア電極は、前記第2の異方導電性エラストマーシートの貫通孔および前記第1の電極シートにおける絶縁性シートの貫通孔に進入し、前記第1の異方導電性エラストマーシートを介して前記被検査電極に電気的に接続されることを特徴とするウエハ検査用プローブカード。
  2. 第2の電極シートは、検査用コア電極および接続用コア電極の各々を支持する絶縁性支持シートを有してなり、前記検査用コア電極および前記接続用コア電極の各々は、前記絶縁性支持シートの厚み方向に移動可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のウエハ検査用プローブカード。
  3. 第2の電極シートは、それぞれ厚み方向に伸びる複数の貫通孔が形成されたスペーサーシートと、このスペーサーシートの両面の各々に一体的に積層された2つのカバーシートとを有してなり、
    前記カバーシートの各々には、前記スペーサーシートの貫通孔に対応して当該スペーサーシートの貫通孔の径より小さい径を有する複数の貫通孔が形成されており、
    検査用コア電極および接続用コア電極の各々は、前記スペーサーシートの貫通孔内に位置された、前記カバーシートの貫通孔の径より大きい径を有するフランジ部と、このフランジ部の両端の各々に形成された、前記カバーシートの貫通孔に挿通されて当該カバーシートの表面から突出する2つの端子部とからなり、当該検査用コア電極および当該接続用コア電極の各々が、前記スペーサーシートに対してその厚み方向に移動可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のウエハ検査用プローブカード。
  4. 異方導電性コネクターは、第2の電極シートにおける検査用コア電極および接続用コア電極のパターンに対応するパターンに従って配置された、それぞれ厚み方向に伸びる複数の導電路形成部と、これらの導電路形成部を相互に絶縁する絶縁部とを有してなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のウエハ検査用プローブカード。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のウエハ検査用プローブカードを具えてなり、 検査対象であるウエハにおける被検査電極の各々に、電気抵抗測定用コネクターにおける第1の電極シートのリング状電極および第2の電極シートの検査用コア電極が同時に電気的に接続されて測定可能状態とされ、
    この測定可能状態において、指定された1つの被検査電極に電気的に接続された検査用コア電極およびリング状電極のうち、その一方を電流供給用電極とし、他方を電圧測定用電極として用いることにより、当該指定された1つの被検査電極に係る電気抵抗の測定が実行されることを特徴とするウエハ検査装置。
  6. 検査対象であるウエハの表面に、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のウエハ検査用プローブカードを配置し、
    当該ウエハの被検査電極の各々に、前記ウエハ検査用プローブカードの電気抵抗測定用コネクターにおける第1の電極シートのリング状電極および第2の電極シートの検査用コア電極を同時に電気的に接続して測定可能状態とし、
    この測定可能状態において、指定された1つの被検査電極に電気的に接続された検査用コア電極およびリング状電極のうち、その一方を電流供給用電極とし、他方を電圧測定用電極として用いることにより、当該指定された1つの被検査電極に係る電気抵抗の測定を実行することを特徴とするウエハ検査方法。
JP2007534463A 2005-09-08 2006-09-07 ウエハ検査用プローブカード並びにウエハ検査装置およびウエハ検査方法 Withdrawn JPWO2007029766A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005260473 2005-09-08
JP2005260473 2005-09-08
PCT/JP2006/317737 WO2007029766A1 (ja) 2005-09-08 2006-09-07 ウエハ検査用プローブカード並びにウエハ検査装置およびウエハ検査方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2007029766A1 true JPWO2007029766A1 (ja) 2009-03-19

Family

ID=37835881

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007534463A Withdrawn JPWO2007029766A1 (ja) 2005-09-08 2006-09-07 ウエハ検査用プローブカード並びにウエハ検査装置およびウエハ検査方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JPWO2007029766A1 (ja)
TW (1) TW200720664A (ja)
WO (1) WO2007029766A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6918518B2 (ja) * 2017-02-27 2021-08-11 デクセリアルズ株式会社 電気特性の検査冶具
CN108051645B (zh) * 2017-12-26 2023-10-27 宁夏钜晶源晶体科技有限公司 一种钽酸锂、铌酸锂晶片电阻率测试装置及测试方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003322665A (ja) * 2002-05-01 2003-11-14 Jsr Corp 電気抵抗測定用コネクター並びに回路基板の電気抵抗測定装置および測定方法

Also Published As

Publication number Publication date
TW200720664A (en) 2007-06-01
WO2007029766A1 (ja) 2007-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3807432B2 (ja) 異方導電性コネクターおよびその応用製品
US7821283B2 (en) Circuit board apparatus for wafer inspection, probe card, and wafer inspection apparatus
JP3753145B2 (ja) 異方導電性シートおよびその製造方法、アダプター装置およびその製造方法並びに回路装置の電気的検査装置
US20060176064A1 (en) Connector for measurement of electric resistance, connector device for measurement of electric resistance and production process thereof, and measuring apparatus and measuring method of electric resistance for circuit board
KR20030078870A (ko) 이방 도전성 시트 및 웨이퍼 검사 장치
WO2007007869A1 (ja) 電気抵抗測定用コネクター並びに回路基板の電気抵抗測定装置および測定方法
JP2003077962A (ja) 異方導電性コネクターおよびその製造方法並びにその応用製品
JP2007071753A (ja) 電気抵抗測定用コネクター並びに回路基板の電気抵抗測定装置および測定方法
JP2006040632A (ja) 異方導電性コネクターおよびその製造方法、アダプター装置並びに回路装置の電気的検査装置
JP4725318B2 (ja) 複合導電性シートおよびその製造方法、異方導電性コネクター、アダプター装置並びに回路装置の電気的検査装置
JP4380373B2 (ja) 電気抵抗測定用コネクター、電気抵抗測定用コネクター装置およびその製造方法並びに回路基板の電気抵抗測定装置および測定方法
JPWO2007029766A1 (ja) ウエハ検査用プローブカード並びにウエハ検査装置およびウエハ検査方法
JP2005300279A (ja) 異方導電性コネクター装置およびその製造方法並びに回路装置の検査装置
JP3966357B2 (ja) 電気抵抗測定用コネクター並びに回路基板の電気抵抗測定装置および測定方法
WO2006043629A1 (ja) アダプター装置およびその製造方法並びに回路装置の電気的検査装置
JP2009115579A (ja) プローブ部材およびこのプローブ部材を用いたプローブカードならびにこれを用いたウエハ検査装置
JP2010066003A (ja) 電気抵抗測定用電極シートおよびその製造方法、電気抵抗測定用コネクター並びに回路基板の電気抵抗測定装置
JP2002246428A (ja) 異方導電性シートおよびウエハ検査装置
JP2007093237A (ja) ウエハ検査用プローブカード並びにウエハ検査装置およびウエハ検査方法
JP2008122240A (ja) 電気抵抗測定用コネクター装置および回路基板の電気抵抗測定装置
JPWO2007026663A1 (ja) 回路基板の検査装置および回路基板の検査方法並びに異方導電性コネクター
JP2007040952A (ja) アダプター装置およびその製造方法並びに回路装置の電気的検査装置
JP2007265705A (ja) 異方導電性コネクターおよびその応用
JPH10197591A (ja) 回路基板検査装置
JP2007225534A (ja) 複合導電性シート、異方導電性コネクターおよびアダプター装置並びに回路装置の電気的検査装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20091110