JP2010264643A - 易接着性ポリエステルフィルム及びゴム/ポリエステルフィルム積層体 - Google Patents

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勝也 伊藤
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勝朗 久世
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Abstract

【課題】 ポリエステルフィルムとゴムとの接着力が高く、かつ該接着力の耐久性に優れた積層体が得られるゴム積層用ポリエステルフィルム及びその積層体を提供する。
【解決手段】 少なくとも一軸方向に配向したポリエステルフィルムの少なくとも片面に、不飽和炭化水素結合を分子中に有するポリウレタン樹脂接着層(a)を積層したことを特徴とする易接着性ポリエステルフィルムであり、好ましくは、前記不飽和炭化水素結合が、(メタ)アクリレート基に由来するものである。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ゴムやエラストマーとポリエステルフィルムの積層用接着剤及びその積層体に関するもので、更に詳しくは、本発明は、種々プラスチックフィルムとゴムを貼り合わせるために好適な接着剤であり、この接着剤としてポリアクリロニトリルブタジエン構造を分子中に有するポリアミドイミド系樹脂を用いることによりゴム界面との親和性が改良され、優れた接着力と接着耐久性が発揮され、更に成形性の優れた積層体が得られるものである。
本発明は、ゴムやエラストマーを貼り合せるための易接着性ポリエステルフィルム及びそれを用いたゴム/ポリエステルフィルム積層体に関する。更に詳しくは、ゴムやエラストマーと貼り合せることにより弾力性、シール性などが良好であり、ゴムやエラストマーとの接着性、接着耐久性が良好な積層体に関する。
ゴムは、優れた弾力性を有しているため、産業上の広い分野でシール材やクッション材等に使用されている。しかし、ゴムフィルムは柔軟であるため、装置や部品に組み込む場合の作業性に劣っていた。一方、ポリエステルフィルムのようなポリエステルフィルムは、ゴムに比べて硬く、寸法安定性が良好で、装置や部品に組み込む場合の作業性に優れており、かつ滑り性が良好であるため、広い分野で利用されている。しかし、一般にプラスチックフィルムは、弾力性やシール性が低いため、シール材やクッション材としては不適当であった。
上記課題を解決する方法としてポリエステルフィルム等の各種フィルムとゴムフィルムとを貼り合わせた積層体が提案されている。(例えば、特許文献1〜2参照)
ポリエステルフィルムは、耐熱性や寸法安定性等に優れており、かつ経済性に優れており、上記ゴムとの積層体の基材フィルムとして好適であり、上記特許文献1〜2には、該ポリエステルフィルムを、接着剤を介してゴムフィルムと貼り合わせた積層体が開示されている。しかしながら、該特許文献の実施例に開示されている積層体の接着剤としてはエポキシ系樹脂が用いられており、ゴム層と接着剤界面の接着性が不十分であった。
上記ゴム積層体の用途の一つとして、各種成型体の構成部材として使用される場合がある。該部材としてゴム積層体を用いることにより、成型体の成形において発生する歪をゴムの弾性を利用して緩和することができるので、例えば、成型体の表面状態を改善することができる。かつ該成型体の使用において成型体に加わる外力をゴムの有する弾性で緩和することが可能となり、その結果として例えば、成型体の耐久性を向上させることができる等の効果を付与することができる。
上記のような使用方法においては、ゴム積層体は高い成型性、ゴム積層体におけるゴムとポリエステルフィルムとの高い接着性が必要である。
さらに、上記使用方法の一つとして、ゴム積層体を上記成型体の表面に積層して用いる場合があり、かつ該使用方法の一つにポリエステルフィルム側を最表層として成型体に組み込み、該ポリエステルフィルムの表面に印刷、塗装あるいは金属薄膜や金属箔を蒸着やラミネート法で積層して使用される場合がある。該対応により成型体表面の加飾や酸素ガスや水蒸気等のガス透過性の低減効果を発現することができる。該使用方法においては、印刷、塗装及びラミネート等において用いられる溶剤によりゴムとポリエステルフィルムとの界面の接着層が侵され、接着性が低下する。また、該成型体は屋外での使用等過酷な条件で使用されることがあり、該過酷な条件においてもゴムとポリエステルフィルムの接着性の維持が求められる等、優れた接着耐久性が必要である。
また、透明フィルムに設けた場合は、ゴムが裏から見えやすくなり外観、意匠性に問題があった。
特開2001−322167号公報 特開2001−323081号公報
本発明は、ゴムやエラストマーを貼り合せるための易接着性ポリエステルフィルム及びそれを用いたゴム/ポリエステルフィルム積層体に関するもので、更に詳しくは、本発明は、ゴムやエラストマーを貼り合せることにより弾力性、シール性が良好であり、かつゴムやエラストマーとの接着性、接着耐久性が良好なゴム/ポリエステルフィルム積層体を得ることが課題である。
本発明者らは鋭意検討した結果、以下に示す手段により、上記課題を解決できることを見出し、本発明に到達した。すなわち、本発明は、以下の構成からなる。
1.少なくとも一軸方向に配向したポリエステルフィルムの少なくとも片面に、不飽和炭化水素結合を分子中に有するポリウレタン樹脂接着層(a)を積層したことを特徴とする易接着性ポリエステルフィルム。
2.不飽和炭化水素結合が、(メタ)アクリレート基に由来するものであることを特徴とする前記1に記載の易接着性ポリエステルフィルム。
3.不飽和炭化水素結合濃度が分子中に50〜2000eq/tonの範囲で含まれることを特徴とする前記1又は2いずれかに記載の易接着性ポリエステルフィルム。
4.ポリウレタン樹脂が、ポリエステルジオール(A)、(メタ)アクリレートモノマー(B)及びジイソシアネート化合物(C)を反応させたものであることを特徴とする前記1〜3いずれかに記載の易接着性ポリエステルフィルム。
5.ポリウレタン樹脂が、更にポリオール化合物(D)、ポリアミン化合物(E)及び/又はアミノアルコール化合物(F)も含めて反応させたものであることを特徴とする前記1〜4いずれかに記載の易接着性ポリエステルフィルム。
6.少なくとも一軸方向に配向したポリエステルフィルムの片面に架橋高分子からなるアンカー層(b)を設け、更にその上に接着層(a)が積層されていることを特徴とする前記1〜5いずれかに記載の易接着性ポリエステルフィルム。
7.接着層(a)の反対のフィルム面に、表面処理層(c)を有することを特徴とする前記1〜6いずれかに記載の易接着性ポリエステルフィルム。
8.前記1〜7のいずれかに記載のフィルムの接着層(a)にゴムを主成分とする層(d)を積層したことを特徴とするゴム/ポリエステルフィルム積層体。
本発明で用いる接着層(a)は、ポリウレタン樹脂の分子内に不飽和炭化水素結合を有しており、未架橋のゴム層を積層し、引き続きゴム層を架橋処理することでこの接着剤層とゴム層の界面で架橋反応が進行し、強固な接着力が発現される。 より具体的にはポリエステルフィルムの片面に本発明の接着剤層を塗布・形成しておき、その上に未架橋のゴム層を積層し、引き続き活性エネルギー線照射により、架橋処理が施されることでゴム層自体の架橋と本発明の接着剤層とゴム層界面の架橋反応が同時に進行し、ゴム層とポリエステルフィルムが強固に接合された積層体が得られる。
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。
(ポリエステルフォルム基材)
本発明の易接着性ポリエステルフィルムの基材となるポリエステルフィルムは、エチレングリコール及びテレフタル酸を主な構成成分とするポリエステル樹脂からなる。本発明の目的を阻害しない範囲であれば、他のジカルボン酸成分及びグリコール成分を共重合させても良い。上記の他のジカルボン酸成分としては、イソフタル酸、p−β−オキシエトキシ安息香酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,4’−ジカルボキシベンゾフェノン、ビス−(4−カルボキシフェニルエタン)、アジピン酸、セバシン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、シクロヘキサン−1、4−ジカルボン酸などが挙げられる。上記の他のグリコール成分としては、プロピレングリコール、ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、ビスフェノールAなどのエチレンオキサイド付加物、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールなどが挙げられる。この他、p−オキシ安息香酸などのオキシカルボン酸成分も利用され得る。
未延伸シートを得る方法としては、易滑性付与を目的とした微粒子を含有するポリエチレンテレフタレート系樹脂のペレットを十分に乾燥した後、押出し機に供給し、約285℃でシート状に溶融押出しし、溶融シートを冷却ロールで冷却固化する方法等を好適に採用することができる。
また、シート状溶融物を回転冷却ドラムに密着させながら、急冷して未延伸シートとするには公知の方法を適用することができ、たとえばシート状溶融物にエアナイフを使用する方法や静電荷を印荷する方法等が好ましく適用できる。それらの方法では後者が好ましく使用される。
このシート状物のエア面の冷却をする方法としては、公知の方法を適用することができ、たとえばシート面に槽内の冷却用液体に接触させる方法、シートエア面にスプレーノズルで蒸散する液体を塗布する方法や高速気流を吹きつけて冷却する方法を併用しても良い。このようにして得られた未延伸シートを二軸方向に延伸してフィルムを得る。
フィルムを二軸方向に延伸する方法としては、得られた未延伸シートを、ロールあるいは、テンター方式の延伸機により長手方向に延伸した後に、一段目の延伸方向と直交する幅方向に延伸を行う方法を挙げることができる。長手方向の延伸温度は、75〜120℃であり、長手方向の延伸倍率は2.5〜4.5倍、好ましくは3.0〜4.3倍である。長手方向の延伸温度が75℃未満では、フィルムが破断し易くなるため、好ましくない。また、120℃を超えると、得られたフィルムの厚み斑が悪くなりため、好ましくない。長手方向の延伸倍率が2.5倍未満では、得られたフィルムの平面性が悪くなり好ましくない。また、4.6倍を超えると長手方向の配向が強くなり、横方向での延伸において破断の頻度が多くなり好ましくない。
幅方向に延伸する場合には、延伸温度は80〜210℃であることが必要であり、好ましくは130〜200℃である。幅方向の延伸温度が80℃未満では、フィルムが破断し易くなるため、好ましくない。また、210℃を超えると、得られたフィルムの平面性が悪くなるため、好ましくない。幅方向の延伸倍率は、3.0〜5.0倍、好ましくは3.6〜4.8倍である。幅方向の延伸倍率が3.0倍未満では得られたフィルムの厚み斑が悪くなり好ましくない。幅方向の延伸倍率が5.0倍を超えると延伸において破断の頻度が多くなり好ましくない。
引き続き、熱固定処理を行う。熱固定処理工程の温度は180℃以上240℃以下が好ましい。熱固定処理の温度が180℃未満では、熱収縮率の絶対値が大きくなってしまうので好ましくない。反対に、熱固定処理の温度が240℃を超えると、フィルムが不透明になり易く、また破断の頻度が多くなり好ましくない。
本発明で使用するポリエステルフィルムの厚みは、特に限定はされないが、20μm以上400μm以下の厚みであると好ましい。
また、本発明で使用するポリエステルフィルム中には、フィルムの取り扱い性を改良するために微粒子を添加することができる。その際に添加する微粒子としては、公知の無機微粒子や有機微粒子を挙げることができる。
さらに、フィルムを形成する樹脂の中には、必要に応じて各種の添加剤、たとえば、ワックス類、酸化防止剤、帯電防止剤、結晶核剤、減粘剤、熱安定剤、着色用顔料、着色防止剤、紫外線吸収剤等を添加することができる。
(接着層(a))
本発明において使用する接着層(a)の樹脂は、ポリウレタン樹脂の分子内に不飽和炭化水素結合を有しており、未架橋のゴム層を積層し、引き続きゴム層を架橋処理することでこの接着剤層とゴム層の界面で架橋反応が進行し、強固な接着力が発現される。
より具体的にはポリエステルフィルムの片面に接着剤層(a)を塗布・形成しておき、その上に未架橋のゴム層を積層し、引き続き活性エネルギー線照射により、架橋処理が施されることでゴム層自体の架橋と接着剤層(a)とゴム層界面の架橋反応が同時に進行し、ゴム層とポリエステルフィルムが強固に接合された積層体が得られる。
本発明においては、ゴムとポリエステルフィルムの接着性を良好にするために、不飽和炭化水素結合を分子中に有するポリウレタン樹脂と、溶剤及び/又は反応性希釈剤とを含む積層用接着剤を含む接着層(a)を設けることが必要である。
本発明で使用する不飽和炭化水素結合を分子内に有するポリウレタン樹脂は、従来良く知られた方法によって合成することができる。その一例を挙げると、不飽和炭化水素基を有する化合物を共重合によりポリウレタン樹脂に導入する方法、不飽和炭化水素基を有する化合物を共重合により一旦プレポリマーを合成した後、それを鎖延長によりポリウレタン樹脂とする方法、ポリウレタン樹脂を合成した後、その末端基を、不飽和炭化水素基を有する化合物により変性する方法が挙げられる。
前記ポリウレタン樹脂が有する不飽和炭化水素結合としてはアクリレート基、或いはメタクリレート基に由来するものが好ましく、それらの濃度は分子内に50〜2000eq/tonの範囲で含まれていることが望ましく、更に望ましくは100〜1000eq/tonである。50eq/ton未満ではゴム層界面での架橋効果が十分に発現されず、2000eq/tonを超えると架橋反応時における接着剤層の硬化反応収縮が大きくなり過ぎ、ゴム層界面との接着性が低下する、或いは積層体が歪を有してしまう場合がある。
本発明に用いるポリウレタン樹脂は、ポリエステルジオール(A)、(メタ)アクリレートモノマー(B)及びジイソシアネート化合物(C)を反応させたものであるものが好ましく、必要に応じて更にポリオール化合物(D)、ポリアミン化合物(E)及び/又はアミノアルコール化合物(F)も含めて反応させたものであってもよい。
ポリウレタン樹脂を構成するポリエステルジオール(A)成分の酸成分としては例えばテレフタル酸、イソフタル酸、オルソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸等の芳香族系二塩基酸や、琥珀酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン酸等の脂肪族系二塩基酸、或いは1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環族系二塩基酸が挙げられる。これら二塩基酸の内、テレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸がより汎用的で好ましい。
またこれら酸成分にマレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の不飽和炭化水素結合を有する二塩基酸を共重合させる事で活性エネルギー線による架橋反応性の向上が期待できる。
上記ポリエステルジオール(A)成分のグリコール成分としては例えばエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、2−メチル−1,3−プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピル−2’,2’−ジメチル−3−ヒドロキシプロパネート、2−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、3−エチル−1,5−ペンタンジオール、3−プロピル−1,5−ペンタンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、3−オクチル−1,5−ペンタンジオール等の脂肪族系ジオール類や1,3−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(ヒドロキシエチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(ヒドロキシプロピル)シクロヘキサン、1,4−ビス(ヒドロキシメトキシ)シクロヘキサン、1,4−ビス(ヒドロキシエトキシ)シクロヘキサン、2,2ビス(4−ヒドロキシメトキシシクロヘキシル)プロパン、2,2−ビス(4ヒドロキシエトキシシクロヘキシル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)メタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパン、3(4),8(9)−トリシクロ[5.2.1.02,6]デカンジメタノール等の脂環族系グリコール類が挙げられる。
これらグリコール成分の内、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,4−ブチレングリコール、ネオペンチルグリコールが汎用性の面から好ましい。
上記ポリエステルジオール(A)成分の数平均分子量は5000未満が望ましく、より望ましくは3000以下である。5000以上では共重合により導入される(メタ)アクリレートモノマー(B)成分の共重合量が相対的に少なくなり、ゴム層とポリエステルフィルムとの界面の優れた接着効果が発現されにくくなる傾向にある。
ポリウレタン樹脂を構成する(メタ)アクリレートモノマー(B)成分としては例えば2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、グリセリン−1,3−ジアクリレート、グリセリン−1−アクリレート−3−メタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート等のモノオール化合物やエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサメチレングリコール等、種々グリコール又はビスフェノールAの末端水酸基へのグリシジル(メタ)アクリレート付加物等のジオール化合物を用いることが出来る。これらのうち好ましくはペンタエリスリトールトリアクリレート及び種々グリコール又はビスフェノールAの末端水酸基へのグリシジル(メタ)アクリレート付加物がポリウレタン分子中へのアクリレート基導入効率の面から好ましい。
ポリウレタン樹脂を構成するジイソシアネート化合物(C)成分としては例えば2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、2,6−ナフタレンジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニレンジイソシアネート、4,4’−ジイソシアネートジフェニルエーテル、1,5−ナフタレンジイソシアネート、m−キシレンジイソシアネート等の芳香族系ポリイソシアネート、又はヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート及びm−キシレンジイソシアネートの水添加物等の脂肪族、脂環族系ポリイソシアネートが挙げられるが、これらの内、2,4−トリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートが汎用性の面から好ましい。
ポリウレタン樹脂の構成成分として必要に応じて共重合されるポリオール(D) 、ポリアミン化合物(E)、アミノアルコール化合物(F)は、ポリウレタン樹脂の分子量や分子内に含まれるウレタン基や不飽和炭化水素基の量を調整するために用いられる。また、さらに別の特性を付与するために用いられるものもある。例えば、ジオール化合物としては1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピル−2’,2’−ジメチル−3−ヒドロキシプロパネート、2−ノルマルブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、3−エチル−1,5−ペンタンジオール、3−プロピル−1,5−ペンタンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、3−オクチル−1,5−ペンタンジオール、3−フェニル−1,5−ペンタンジオール、2,5−ジメチル−3−ナトリウムスルホ−2,5−ヘキサンジオール等が挙げられる。或いはトリメタノールプロパンやグリセリン等のトリオール化合物を共重合成分として用い、ポリウレタン樹脂の末端基濃度を上げることも可能である。ジアミン化合物としては1、2−プロパンジアミン、1,5−ペンタメチレンジアミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロへキサン、1,2−ジアミノシクロブタン、1,2−ジアミノシクロペンタン、1,2−ジアミノシクロヘプタンなどが挙げられる。ポリウレタン樹脂には、積層されるゴム層成分との親和性を付与させる意味でさらにNBR骨格を有するジオールやその他、不飽和結合を残す或いはそれらが水添化されたオレフィン系ジオール化合物を共重合させても良い。
本発明で使用する接着剤には溶剤及び/又は反応性希釈剤を用いることが必要である。これらは基材に塗布する際に、塗布可能な粘度に調整するためにも重要である。このうち、溶剤は、上記ポリウレタン樹脂の合成に用いられたものをそのまま用いることができる。例えばトルエン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド等のおのおの単独又は混合物が挙げられるがこれらの内、塗布乾燥作業性の面からはメチルエチルケトンの単独又はトルエン、メチルエチルケトンの混合系が好ましい。
ポリウレタン樹脂合成の際、無触媒系で反応させることが出来るが、例えば錫系又はアミン系のような触媒を用いることもできる。反応性の面から錫系触媒を用いるのが好ましい。
本発明で使用する接着剤には塗工性を高める目的で分子中に共重合されていない単官能又は多官能(メタ)アクリレート化合物を反応性希釈剤として使用しても良い。積層されるゴム層との架橋反応性を高めるために、多官能(メタ)アクリレート化合物を用いることが好ましい。そのような多官能(メタ)アクリレート化合物の例としてはエチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、1,3ブタンジオールジアクリレート、1,3ブタンジオールジメタクリレート、1,4ブタンジオールアクリレート、1,4ブタンジオールメタクリレート、1,6ヘキサンジオールジアクリレート、1,6ヘキサンジオールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、2,2’−ビス(4−アクリロキシジエトキシフェニル)プロパン、2,2′ビス(4−メタクリロキシジエトキシフェニル)プロン、グリセリンジメタクリレート、グリセリントリアクリレート、グリセリントリメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトールジアクリレート、ペンタエリスリトールジメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、テトラメチロールメタンジアクリレート、テトラメチロールメタンジメタクリレート、テトラメチロールメタントリアクリレート、テトラメチロールメタントリメタクリレート、テトラメチロールテトラアクリレート、テトラメチロールテトラメタクリレート、ダイマージオールジアクリレート、ダイマージオールジメタクリレート等が挙げられ、特に3個以上のアリル酸エステル又はメタクリル酸エステルを含む化合物が好ましい。
本発明で使用する接着剤には、本発明の効果を損なわない範囲で無機、有機の顔料、染料、帯電防止剤、レベリング剤及びポリウレタン樹脂以外の樹脂、例えばポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、他のポリウレタン樹脂等を適宜配合することができる。
(ゴムを主成分とする層)
本発明においては、ゴム層を構成するゴム成分は特に限定されない。例えば、天然ゴム(NR)、シリコーンゴム(Q)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリルゴム(ACM)、フッ素ゴム(FKM)等の任意のゴム又はこれらの混合物が挙げられる。該ゴム成分は使用目的に応じた必要特性により適宜選択される。
本発明においては、ゴム層に接着性改良剤を配合してなることが好ましい。
上記接着性改良剤としては、ラジカル反応に対して活性な反応基を含む化合物を用いるのが好ましい。この化合物としては、アクリル酸誘導体、メタクリル酸誘導体及びアリル誘導体等が例示されるが、中でも不飽和結合を2個以上、特に3個以上有する誘導体が好ましい。これらの化合物は、ゴムの共架橋剤として広く使用されており、多価アルコールのアクリル酸エステルやメタクリル酸エステル、多価カルボン酸のアリルエステル、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルシアヌレート等が挙げられる。
上記多価アルコールのアクリル酸エステルやメタクリル酸エステルは、2個以上のアルコール性水酸基を有する多価アルコールのアルコール性水酸基2個以上をアクリル酸やメタクリル酸でエステル化したエステル化合物であり、例えばエチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブタンジオールジアクリレート、1,3−ブタンジオールジメタクリレート、1,4−ブタンジオールアクリレート、1,4−ブタンジオールメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、2,2’−ビス(4−アクリロキシジエトキシフェニル)プロパン、2,2’−ビス(4−メタクリロキシジエトキシフェニル)プロン、グリセリンジメタクリレート、グリセリントリアクリレート、グリセリントリメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトールジアクリレート、ペンタエリスリトールジメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、テトラメチロールメタンジアクリレート、テトラメチロールメタンジメタクリレート、テトラメチロールメタントリアクリレート、テトラメチロールメタントリメタクリレート、テトラメチロールテトラアクリレート、テトラメチロールテトラメタクリレート、ダイマージオールジアクリレート、ダイマージオールジメタクリレート等が挙げられ、特に3個以上のアリル酸エステル又はメタクリル酸エステルを含む化合物が好ましい。なお、上記の化合物は、アクリル酸及びフタクリル酸のそれぞれの単独エステル化合物を例示したが、アクリル酸とメタクリル酸の混合エステルの形であってもよい。
また、多価カルボン酸のアリルエステルとしては、フタル酸ジアリレート、トリメリット酸ジアリレート、ピロメリット酸テトラアリレート等が挙げられる。
上記ゴム層の接着性改良剤は、いずれか一種を単独で用いてもよく、また二種以上を併用してもよい。また、この発明に用いられる接着改良剤は、上記の例示化合物に限定されるものではない。
上記接着性改良剤の配合量は、全ゴム成分100質量部に対して0.2〜20質量部、好ましくは0.5〜10質量部であり、0.2質量部未満では基材フィルムとの接着強度が不十分となり、反対に20質量部を超えると上記接着強度の向上効果が飽和に達し、かつゴムの物性が低下する。
また、上記した接着性改良剤による接着性向上効果の発現を促進させるため、ゴム層に対してパーオキサイド化合物を配合することが好ましい実施態様である。該対応によりゴム層とプラスチック基材との層間剥離強度が一層向上する。
パーオキサイド化合物としては、アシル系又はアルキル系のいずれでもよく、ベンゾイルパーオキサイド、モノクロルベンゾイルパーオキサイド、2,4−ジクロルベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、1,1−ジ−t−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス−t−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド等が例示される。
上記パーオキサイド化合物の配合量は、ゴム成分100質量部に対して0.05〜10質量部、特に1〜8質量部が好ましい。この配合量が0.05質量部未満では、接着性向上効果の発現が促進されず、また10質量部を超えた場合は、上記の促進効果が飽和し、かつゴム層の物性が低下する。
また、シリコーンゴム以外のゴムを用いる場合には、該ゴム層に未架橋のシリコーンゴムを配合するのが好ましい。該未架橋のシリコーンゴムは、平均単位式:RaSiO(4−a)/2 で表されるオルガノポリシロキサンである。上式中、Rは置換又は非置換の一価炭化水素基であり、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等のアルキル基、ビニル基、アリル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基等のアルケニル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基、3−クロロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等のハロゲン化アルキル基等が挙げられ、好ましくはメチル基、ビニル基、フェニル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基である。また、上式中、aは1.9〜2.1の範囲内の数である。シリコーンゴム成分は、上記の平均単位式で表されるが、これを構成する具体的なシロキサン単位としては、例えば、RSiO1/2 単位、R(HO)SiO1/2 単位、RSiO2/2 単位、RSiO3/2 単位及びSiO4/2 単位が挙げられる。
シリコーンゴム成分の主成分は、RSiO2/2 単位とRSiO1/2 単位もしくはR(HO)SiO1/2 単位を必須とする直鎖状の重合体であり、場合により少量のRSiO3/2 単位及び/又はRSiO1/2 単位を含有して、一部分岐構造を有することができる。また、シリコーンゴム成分の一部としてRSiO1/2 単位及びSiO4/2 単位からなる樹脂状の重合体を配合することができる。このようにシリコーンゴム成分は、二種以上の重合体の混合物であってもよい。
また上記未架橋のシリコーンゴム成分の分子構造は特に限定されず、例えば、直鎖状、一部分岐を有する直鎖状、分岐鎖状、樹脂状等が挙げられ、シリコーンゴムを形成するためには、直鎖状の重合体か、又は直鎖状の重合体を主成分とする混合物である。このようなシリコーンゴム成分としては、例えば、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルビニルポリシロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルフェニルポリシロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチル(3,3,3−トリフルオロプロピル)シロキサン共重合体、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖メチルビニルポリシロキサン、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖メチルフェニルポリシロキサン、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチル(3,3,3−トリフルオロプロピル)シロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端シラノール基封鎖ジメチルポリシロキサン、分子鎖両末端シラノール基封鎖メチルビニルポリシロキサン、分子鎖両末端シラノール基封鎖メチルフェニルポリシロキサン、分子鎖両末端シラノール基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端シラノール基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端シラノール基封鎖ジメチルシロキサン・メチル(3,3,3−トリフルオロプロピル)シロキサン共重合体、分子鎖両末端シラノール基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端トリメトキシシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、分子鎖両末端トリメトキシシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端トリメトキシシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端トリメトキシシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、RSiO1/2 単位とSiO4/2 単位からなるオルガノポリシロキサン共重合体、RSiO2/2 単位とRSiO3/2 単位からなるオルガノポリシロキサン共重合体、RSiO1/2 単位とRSiO2/2 単位とRSiO3/2 単位からなるオルガノポリシロキサン共重合体、これら二種以上の混合物が挙げられる。なお、上記シリコーンゴム成分の25℃における粘度は、特に限定されないが、実用的には100センチストークス以上、特に1,000センチストークス以上が好ましい。
上記未架橋のシリコーンゴムの配合量は、エチレンプロピレン系ゴム100質量部に対して5〜100質量部、特に10〜70質量部が好ましい。上記配合量が5質量部未満では、接着性向上効果の向上が促進されず、反対に100質量部を超えた場合は上記の促進効果が飽和に達し、かつ経済的でない。なお、シリコーンゴムを配合することにより、ゴムの耐熱性も向上する場合がある。
また、ゴム層に未架橋のシリコーンゴムを配合する代わりに、ゴム層とポリエステルフィルムとの間に中間層として接着性改良剤が配合された未架橋のシリコーンゴム組成物の層を介在させてポリエステルフィルムとゴム層との層間剥離強度を向上させてもよい。この場合の未架橋のシリコーンゴムは、上記同様のものが使用可能であり、また接着性改良剤は、前記のゴム層に配合されるものと同様のものが使用可能である。そして、シリコーンゴムに対する接着性改良剤の配合量は、前記メタクリル酸エステルの場合、シリコーンゴム100質量部に対し0.5〜30質量部、特に1〜20質量部が好ましく、0.5質量部未満では基材フィルムとの接着強度が不十分となり、30質量部を超えると強度が飽和し、経済的に不利となる。
上記未架橋のシリコーンゴム層の厚みは、0.0005〜0.05mmが好ましい。
なお、必要に応じて補強性充填剤、顔料、染料、老化防止剤、酸化防止剤、離型剤、難燃剤、チクソトロピー性付与剤、充填剤用分散剤等を配合することができる。また、上記の接着性改良剤による接着性向上効果を促進させるための接着性向上促進剤として、過酸化物を配合することができる。
ゴムに上記配合剤を配合する方法は、特に限定されず、例えばゴムコンパウンドを作製する際に2本ロール、バンバリーミキサー、ドウミキサー(ニーダー)などのゴム練り機を用いて行ってもよく、またゴムを溶剤に溶解し、流延法で製膜する場合は、ゴムコンパウンドを溶媒に溶解して溶液を作製する際、又は溶液にした後のいずれで添加配合してもよい。
(ゴム/ポリエステルフィルム積層体)
本発明のゴム/フィルム積層体の製造方法は特に限定されない。例えば、プラスチック基材表面に本発明の接着剤層(a)を設け、未架橋のゴム層を積層し、該積層体を架橋して製造するのが好ましい。該方法において、ゴム層に上記した接着性改良剤を配合してなることがより好ましい実施態様である。
上記対応により経済的にゴム/ポリエステルフィルム積層体を製造することができる。
ゴム層を積層する方法は任意であり、例えばゴム組成物を溶媒に溶解した溶液を接着層を有する易接着性ポリエステルフィルム基材表面に塗工、乾燥してゴム層を形成する方法、プラスチック基材層表面に接着剤層を設け、ゴム組成物を高圧下で押出してゴム層を形成する方法及びカレンダー法等が挙げられる。液状シリコーンゴムのような液状ゴムを用いる場合は、溶剤で希釈することなく塗工することができる。
上記製造方法における架橋方法は特に限定されない。例えば、熱架橋であってもよく、電子線やγ線等のような高エネルギーの活性線による架橋であってもよい。特に、活性線による方法は、過酸化物等のラジカル発生のための添加物を配合する必要がなく、これらの添加物の残渣によるゴム物性の低下がなく、しかも効率的に架橋でき、生産性が高いので好適である。
より好ましい実施形態としては接着剤層(a)の表面に溶剤に溶解した未架橋のゴム層を塗工、乾燥し、引き続きゴムを架橋して製造するのが好ましい。この際、ゴム層の架橋と共にゴム層と接着剤層(a)中のNBR構造との間で界面架橋が起こり、より強固な接着性が発現されることが期待される。
(アンカー層(b))
本発明においては、接着剤層(a)を設ける前にポリエステルフィルム基材表面にアンカー層(b)を設けることが好ましい。アンカー層を設けることでゴムとフィルム基材との接着性がより良好になる。アンカー層は、厚みが0.01〜5μmの架橋高分子層を積層してなることが好ましい。該架橋高分子層の厚みは0.03〜3μmがより好ましく、0.05〜1μmがさらに好ましい。該架橋高分子層の厚みが0.01μm未満では、ポリエステルフィルムとゴム層の接着性向上効果が低下するので好ましくない。逆に、5μmを超えた場合はポリエステルフィルム基材とゴム層の接着性向上効果が飽和して経済的に不利になるので好ましくない。
前記アンカー層(b)の構成は限定されないが、好ましくはアミノ基、フェノール基、エポキシ環、イソシアネート基、ビニル基、カルボン酸などの官能基を有する樹脂やモノマー、オリゴマーなどを架橋剤として、ポリエステル、ポリウレタン及びアクリル酸系ポリマーより選ばれた少なくとも1種の高分子化合物を組み合わせて、熱、電子線、放射線などをあてることにより水に不溶な、又は溶けにくい架橋構造とすることで設けられる。該高分子化合物は上記ポリマーをそれぞれ単独で用いてもよく、また、異なる2種又は3種を組み合わせて用いてもよい。また該官能基を有するポリマーを単独で用いることも可能である。
上記ポリエステルとは、主鎖あるいは側鎖にエステル結合を有するもので、ジカルボン酸とジオールを重縮合して得られるものである。
該ポリエステルを構成するカルボン酸成分としては、芳香族、脂肪族、脂環族のジカルボン酸や3価以上の多価カルボン酸を使用することができる。
芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、オルソフタル酸、フタル酸、2,5−ジメチルテレフタル酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、ビフェニルジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,2−ビスフェノキシエタン−p,p’−ジカルボン酸、フェニルインダンジカルボン酸などを用いることができる。積層膜の強度や耐熱性の点から、これらの芳香族ジカルボン酸が、好ましくは全ジカルボン酸成分の30モル%以上、より好ましくは35モル%以上、最も好ましくは40モル%以上を占めるポリエステルを用いることが好ましい。
また、脂肪族及び脂環族のジカルボン酸としては、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、ドデカンジオン酸、ダイマー酸、1,3−シクロペンタンジカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸など、及びそれらのエステル形成性誘導体を用いることができる。
ポリエステル樹脂のグリコール成分としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、2,4−ジメチル−2−エチルヘキサン−1,3−ジオール、ネオペンチルグリコール、2−エチル−2−ブチル−1,3−プロパンジオール、2−エチル−2−イソブチル−1,3−プロパンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジオール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール、4,4’−チオジフェノール、ビスフェノールA、4,4’−メチレンジフェノール、4,4’−(2−ノルボルニリデン)ジフェノール、4,4’−ジヒドロキシビフェノール、o−,m−,及びp−ジヒドロキシベンゼン、4,4’−イソプロピリデンフェノール、4,4’−イソプロピリデンビンジオール、シクロペンタン−1,2−ジオール、シクロヘキサン−1,2−ジオール、シクロヘキサン−1,4−ジオールなどを用いることができる。
また、ポリエステルを水系液にして塗液として用いる場合には、ポリエステルの水溶性化あるいは水分散化を容易にするため、スルホン酸塩基を含む化合物、ホスホン酸塩基を含む化合物及びカルボン酸塩基を含む化合物を共重合することが好ましい。
スルホン酸塩基を含む化合物としては、例えば、スルホテレフタル酸、5−スルホイソフタル酸、4−スルホイソフタル酸、4−スルホナフタレン−2,7−ジカルボン酸、スルホ−p−キシリレングリコール、2−スルホ−1,4−ビス(ヒドロキシエトキシ)ベンゼンなどあるいはこれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩を用いることができるが、これに限定されるものではない。
ホスホン酸塩基を含む化合物としては、例えば、ホスホテレフタル酸、5−ホスホソフタル酸、4−ホスホイソフタル酸、4−ホスホナフタレン−2,7−ジカルボン酸、ホスホ−p−キシリレングリコール、2−ホスホ−1,4−ビス(ヒドロキシエトキシ)ベンゼンなどあるいはこれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩を用いることができるが、これに限定されるものではない。
カルボン酸塩基を含む化合物としては、例えば、トリメリット酸、無水トリメリット酸、ピロメリット酸、無水ピロメリット酸、4−メチルシクロヘキセン−1,2,3−トリカルボン酸、トリメシン酸、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸、1,2,3,4−ペンタンテトラカルボン酸、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフルフリル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフルフリル)−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸、シクロペンタンテトラカルボン酸、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸、1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸、エチレングリコールビストリメリテート、2,2’,3,3’−ジフェニルテトラカルボン酸、チオフェン−2,3,4,5−テトラカルボン酸、エチレンテトラカルボン酸など、あるいはこれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
また、本発明においては、上記ポリエステルとして、例えば、アクリル、ウレタン、エポキシなどで変性したブロック共重合体、グラフト共重合体などの変性ポリエステル共重合体も使用可能である。
好ましいポリエステルとしては、酸成分としてテレフタル酸、イソフタル酸、セバシン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、グリコール成分としてエチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコールから選ばれる共重合体などが挙げられる。耐水性が必要とされる場合は、5−ナトリウムスルホイソフタル酸の代わりに、トリメリット酸をその共重合成分とした共重合体なども好適に用いることができる。
アンカー層(b)に用いるウレタン樹脂としては、ウレタン成分を含む公知のポリイソシアネート、ポリオール、アニオン性基を有するポリウレタン樹脂又はそれらに準じたポリウレタン系樹脂を挙げることができる。
例えば、ウレタン樹脂のアニオン性基としては、好ましくは−SO 、−COOのナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、マグネシウム塩又はアンモニウム塩が用いられる。末端イソシアネート基が上記塩類でブロックされた熱反応型の水分散性のウレタン系樹脂は、分子内に2個以上のイソシアネート基を有する有機ポリイソシアネート、分子内に2個以上の活性水素原子を有する分子量が200〜20000の化合物、又は分子内に2個以上の活性水素原子を有する鎖伸長剤を反応せしめて得られるプレポリマーから調製される。
ウレタン樹脂以外に塗布液に含有させる樹脂としては、例えば、水分散性又は水溶性のポリエステル共重合樹脂が挙げられ、好ましくは水分散性スルホン酸金属塩基含有ポリエステル共重合樹脂が適している。
アンカー層(b)を設ける方法としては、グラビアコート方式、キスコート方式、ディップ方式、スプレイコート方式、カーテンコート方式、エアナイフコート方式、ブレードコート方式、リバースロールコート方式など通常用いられている方法が適用できる。塗布する段階としては、フィルムの延伸前に塗布する方法、縦延伸後に塗布する方法、配向処理の終了したフィルム表面に塗布する方法などのいずれの方法も可能である。
本発明においては、アンカー層(b)の反対側に表面処理層(c)を有することができる。表面処理層を設ける方法は、架橋高分子層を設けるのと同様にインラインコート又はオフラインコートによる樹脂層を設ける方法、コロナ処理やプラズマ処理による方法、金属又は金属酸化物からなる層を蒸着法やスパッタ法で設ける方法などがある。これらの方法をとることによりフィルム表面の印刷を可能にしたり、さらにハードコート層を設け成形品表面の傷付きを防止したり、他の素材層を設けたり、意匠性を良好にするなどの機能を付与できる。なお、他の素材層としては、金属、プラスチック、紙、布、スパンボンドなどが挙げられる。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明は、もとより下記実施例によって制限を受けるものではなく、本発明の趣旨に適合し得る範囲で適宜変更を加えて実施することも可能であり、それらは、いずれも本発明の技術的範囲に含まれる。
尚、本明細書中で採用した測定、評価方法は次の通りである。
(1)ポリウレタン樹脂の数平均分子量
ウオーターズ社製ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)150Cを用い、テトラヒドロフランをキャリアー溶剤として流速1ml/分で測定した。カラムとして昭和電工(株)製 Shodex KF−802、KF−804、KF−806を3本連結しカラム温度は30℃に設定した。分子量標準サンプルとしてはポリスチレン標準物質を用いた
(2)ポリエステルジオール成分の酸価
樹脂0.2gを20mlのクロロホルムに溶解後、0.1N−NaOHエタノール溶液でフェノールフタレインを指示薬として測定し、測定値を樹脂固形分1ton中の当量で示した。
(3)ポリエステルジオール成分の組成
クロロホルム−dにポリエステルジオールを溶解し、ヴァリアン社製核磁気共鳴分析計(NMR)ジェミニ−200を用い、H−NMRにより樹脂組成比を求めた。
(4)ポリウレタン樹脂のガラス転移温度
動的粘弾性測定装置(アイティー計測制御(株)製 DVA−220)を用いて以下の条件で測定した。
サンプルサイズ:4mm(幅)×15mm(長さ); 厚み:20μm
測定周波数:110Hz
昇温速度:4℃/min.
得られた保存弾性率の温度依存性曲線の変曲点の温度をガラス転移温度とした。
(5)ゴム/ポリエステルフィルム積層体の層間剥離強度
ゴム/ポリエステルフィルム積層体のゴム層とポリエステルフィルムの界面の接着剤層にナイフを入れ、その部分に指で応力を加えて界面剥離を発生させ、JIS K6854に準じてT型剥離法で剥離強度を測定した。
(6)ゴム/ポリエステルフィルム積層体の接着耐久性
ゴム/ポリエステルフィルム積層体を25℃に調温したトルエンに72時間浸漬した後に、試料を取り出しトルエンを拭き取り、上記方法で層間剥離強度を測定した。
(7)ゴム/ポリエステルフィルム積層体のインキ密着力
ゴム/ポリエステルフィルム積層体のインキ密着力は、UV硬化型インキ(東華色素社製、ベストキュアー161)を用い、フィルムの被覆層面にRIテスターで印刷後100mJのUVを照射し、JIS−K5400に記載の碁盤目評価に準拠し、ゴム/ポリエステルフィルム積層体のフィルム被印刷面にクロスカットガイドを用いて1mmマス目をカッター刃で100個作製した後、粘着テープ(ニチバン社製、セロハンテープ)を用いてマス目部分の密着力を評価した。
(8)外観
ゴム積層体を形成した後に、フィルム側から見て、ゴム層が見えにくければ○、はっきり見えれば×とした。
〔実施例1〕
[アンカー層(b)の塗布液の調整]
水分散共重合ポリエステル樹脂(東洋紡績(株)製、バイロナール)3質量%、水溶性ウレタン樹脂(第一工業製薬(株)製、エラストロン)6質量%、平均粒径1.5μm(電子顕微鏡法)のシリカゲル微粒子を固形分に対して1質量%含有する水/イソプロピルアルコール系塗布液を調整した。
[ポリエステルフィルムの作製]
固有粘度 0.62dl/gのポリエチレンテレフタレート樹脂を1軸押出機にて溶融押出し後、25℃のキャスティングロールにより冷却して得られた未延伸フィルムを、加熱ロールを用いて66℃に均一加熱し、周速が異なる二対のニップロール(低速ロール:2m/分、高速ロール:6.2m/分)間で3.1倍に延伸した。このようにして得られた一軸延伸フィルムの両面にコロナ放電処理を施し、その両方の処理面に上記に示す水系塗剤をコート法で塗布した。
その後、連続的にフィルム端部をクリップで把持しながらテンターに導き、120℃に加熱して3.7倍に横延伸し、幅方向を固定して230℃で5秒間の熱処理を施し、さらに200℃で幅方向に4%緩和させることにより、両面に0.20g/mの被覆層を有する厚さ50μmのポリエステルフィルムを得た。
[易接着性ポリエステルフィルムの作製]
得られたポリエステルフィルムのアンカー層(b)の上に下記合成例1のポリウレタン樹脂PU1からなる接着層(a)をバーコートにて乾燥後の厚みが5μmとなるように塗布して設けた。
〔合成例1〕
(ポリエステルジオール成分の合成)温度計、攪拌棒、リービッヒ冷却管を具備した1Lの4つ口フラスコにテレフタル酸ジメチル97g、イソフタル酸ジメチル97g、ネオペンチルグリコール73g、エチレングリコール81g及び触媒としてテトラブチルチタネート(TBT)を0.1g仕込み190℃〜230℃で3時間エステル交換反応を進行させた。ついで250℃に昇温後、減圧下に20分重合し、ポリエステルジオールa1を得た。得られたポリエステルジオールa1の組成はテレフタル酸/イソフタル酸//エチレングリコール/ネオペンチルグリコール=50/50//50/50モル%であり、数平均分子量は2000、酸価は5eq/tonであった。
(ポリウレタン樹脂PU1の合成)
温度計、攪拌棒、コンデンサーを具備した1Lの4つ口フラスコに上記ポリエステルジオールa1を100g、トルエン80g、メチルエチルケトン(MEK)80gを仕込み、60℃に昇温し、均一に溶解させた。ついで4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート26gを添加し同温度で2時間反応させた後、新中村化学(株)製NK−701Aを6.5g添加し、更に2時間反応を続けた。ついでトルエンとMEKを各々24g加えて希釈し、トリメチロールプロパン5.2gを添加し60℃で3時間反応させ合成反応を終了した。得られたポリウレタン樹脂UR−1の組成、数平均分子量、ガラス転移温度、及び仕込み値からの不飽和炭化水素結合濃度の計算値を表1に示した。
(主としてゴムからなる層の作製)
ゴムとしてEPDM(エチレン含有量34%、日本合成ゴム社製「EP21」)を、老化防止剤Aとして2−メルカプトベンズイミダゾールの亜鉛塩(大内新興化学工業(株)製「ノクラックMBZ」)を、老化防止剤Bとして4,4−(α,α−ジメチルベンジル)ジフェニルアミン(大内新興化学工業(株)製「ノクラックCD」)をそれぞれ用い、下記の配合で常法により混練した。
[配合組成]
EPDM:100.0質量部、ポリエチレングリコール(分子量4000):2.5質量部、ステアリン酸:0.5質量部、老化防止剤A:1.5質量部、老化防止剤B:0.7質量部、フェノールホルムアルデヒド樹脂:2.0質量部、MAFカーボン:30.0質量部、FTカーボン:40.0質量部、ポリブテン:15.0質量部、N,N’−m−フェニレンジマレイミド:1.5質量部、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン:5.0質量部。
(ゴム/ポリエステルフィルム積層体の作製)
上記の混練ゴムを厚さ3mmのシートに成形した。この未加硫のゴムシートを切断して1cm角の細片とし、この細片をトルエンに対する質量比率が30%となるように秤量し、トルエンと共に真空脱泡装置付き攪拌機に投入し、大気圧下で15時間攪拌して上記細片をトルエンに溶解した後、該溶液にペンタエリスリトールテトラアクリレートを、EPDMゴム100質量部に対して8質量部となるように添加し、均一に攪拌した後、真空脱泡装置を駆動し、ゲージ圧−750mmHgの真空下で更に20分間攪拌し、脱泡した。
次いで、上記の溶解、脱泡で得られたEPDMゴム溶液をロールコーターに供給し、上記ポリエステルフィルムの接着剤層に乾燥後厚みが0.15mmとなるように塗布し、続いてオーブンに導入し、80℃で乾燥し、そのEPDMゴムの表面にポリ−4−メチルペンテン−1の共重合体からなる厚み0.035mmのマット加工フィルムシート(三井石油化学(株)製「オピュランX−60YMT4」)をそのマット加工面がEPDMゴム面に向くように重ね、圧着ロールを用い圧力5kgf/cmで押さえながら連続的に積層し、得られた積層体を更に連続して電子線照射装置に導入し、ポリエステルフィルム側から200KV、3Mradのエネルギーで電子線を照射してプレ架橋を行い、しかるのちカバーシートを剥離し、EPDMゴム層とポリエステルフィルムからなる積層体を得た。そして、この積層体を更に電子線照射装置に導入し、EPDMゴム層側から200KV、30Mradの電子線照射によるポスト架橋を行い、ゴム/ポリエステルフィルム積層体を得てロール状に巻取った。得られたゴム/ポリエステルフィルム積層体の層間剥離強度及び接着耐久性評価などの評価結果を表2に示した。
〔実施例2〜6及び比較例1〕
上記合成例1〜6及び比較合成例1で得られたポリウレタン樹脂PU1〜7を用いて上記接着試験用サンプルを作製し、層間剥離強度及び接着耐久性評価に供した。結果を表2に示した。
〔合成例2〕 ポリウレタン樹脂PU2の合成
温度計、攪拌棒、コンデンサーを具備した1Lの4つ口フラスコに上記ポリエステルジオールa1を50g、大日本インキ(株)製ポリライトOD−X−688を50gトルエン80g、メチルエチルケトン80gを仕込み、60℃に昇温し、均一に溶解させた。ついで4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート26gを添加し、2時間反応させた後新中村化学(株)製NK−701Aを6.5g添加し、更に2時間反応を続けた。ついでネオペンチルグリコール4gを添加して同温度で更に3時間反応させ、MEKとトルエンを各々23gずつ添加して希釈し、合成反応を終了させた。得られたポリウレタン樹脂UR−2の組成、数平均分子量、ガラス転移温度、及び仕込み値からの不飽和炭化水素結合濃度の計算値を表1に示した。
〔合成例3〕 ポリウレタン樹脂PU3の合成
温度計、攪拌棒、コンデンサーを具備した1Lの4つ口フラスコに上記ポリエステルジオールa1を50g、日本曹達(株)製G−3000を50gトルエン80g、メチルエチルケトン80gを仕込み、60℃に昇温し、均一に溶解させた。ついで4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート26gを添加し、2時間反応させた後新中村化学(株)製NK−701Aを6.5g添加し、更に2時間反応を続けた。ついでネオペンチルグリコール5gを添加して同温度で30分反応させ、ジブチルチンジラウレート0.025gを添加した。更に3時間反応させ、MEKとトルエンを各々24gずつ添加して希釈し、合成反応を終了させた。得られたポリウレタン樹脂UR−3の組成、数平均分子量、ガラス転移温度、及び仕込み値からの不飽和炭化水素結合濃度の計算値を表1に示した。
〔合成例4〕 ポリウレタン樹脂PU4の合成
温度計、攪拌棒、コンデンサーを具備した1Lの4つ口フラスコに上記ポリエステルジオールa1を100g、トルエン80g、メチルエチルケトン80gを仕込み、60℃に昇温し、均一に溶解させた。ついで4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート26gを添加し、2時間反応させた後新中村化学(株)製NK−701Aを2.2g添加し、更に2時間反応を続けた。ついでMEKとトルエンを各々40gずつ添加して希釈し、共栄社化学(株)製A3002を31g添加し、無触媒下60℃で3時間反応させた後、合成反応を終了させた。得られたポリウレタン樹脂UR−4の組成、数平均分子量、ガラス転移温度、及び仕込み値からの不飽和炭化水素結合濃度の計算値を表1に示した。
〔合成例5〕 ポリウレタン樹脂PU5の合成
温度計、攪拌棒、コンデンサーを具備した1Lの4つ口フラスコに上記ポリエステルジオールa1を20g、トルエン80g、メチルエチルケトン90gを仕込み、60℃に昇温し、均一に溶解させた。ついで4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート48gを添加し、2時間反応させた後、MEKとトルエンを各々56gずつ添加して希釈し、共栄社化学(株)製A3002を120g及び新中村化学(株)製NK−701Aを6.5g添加し、無触媒下60℃で更に3時間反応を続け、合成反応を終了した。得られたポリウレタン樹脂UR−5の組成、数平均分子量、ガラス転移温度、及び仕込み値からの不飽和炭化水素結合濃度の計算値を表1に示した。
〔合成例6〕 ポリウレタン樹脂PU6の合成
温度計、攪拌棒、コンデンサーを具備した1Lの4つ口フラスコに上記ポリエステルジオールa1を100g、トルエン60g、メチルエチルケトン60gを仕込み、60℃に昇温し、均一に溶解させた。ついで4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート13gを添加し、2時間反応させて2−ヒドロキシエチルアクリレートを0.5g添加し、3時間反応させ合成を終了した。トルエン24g、メチルエチルケトン24gを加えて希釈し、ポリウレタン樹脂UR−6を得た。得られたポリウレタン樹脂UR−6の組成、数平均分子量、ガラス転移温度、及び仕込み値からの不飽和炭化水素結合濃度の計算値を表1に示した。
〔比較合成例1〕 ポリウレタン樹脂PU7の合成
温度計、攪拌棒、コンデンサーを具備した1Lの4つ口フラスコに上記ポリエステルジオールa1を50g、大日本インキ(株)製ポリライトOD−X−688を50g、トルエン60g、メチルエチルケトン60gを仕込み、60℃に昇温し、均一に溶解させた。ついで4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート12gを添加し、3時間反応させて合成を終了し、トルエン24g、メチルエチルケトン24gを加えて希釈した。得られたポリウレタン樹脂PU7の組成、数平均分子量、ガラス転移温度を表1に示した。ポリウレタン樹脂PU7は不飽和炭化水素結合基を分子中に全く有さない比較合成例である。
以下、表中に示す略号はそれぞれ以下の化合物名を表す。
NPG:ネオペンチルグリコール
TMP:トリメチロールプロパン
MDI:ジフェニルメタンジイソシアネート
NK−701A:新中村化学(株)製 2−ヒドロキシ−1−アクリロキシ−3−メタクリロキシプロパン、分子量:214、アクリレート及びメタクリレート合計濃度:0.93eq/100g、アクリレート基濃度:2.21eq/100g
A3002:共栄社化学(株)製 ビスフェノールAへの2倍モル量のグリシジルアクリレート付加物、分子量:600、アクリレート基濃度:0.33eq/100g
HEA:2−ヒドロキシエチルアクリレート
G−3000:日本曹達(株)製1,2−ポリブタジエンのジオールの重合体(不飽和結合残存)、分子量:2900
OD−X−688:大日本インキ(株)製アジペート系ポリエステルジオール、分子量:2000
〔実施例7〕
実施例1において、フィルムの延伸温度を縦延伸110℃、横延伸120℃、熱固定180℃とした以外は、同様の方法で易接着性ポリエステルフィルム及びゴム/ポリエステルフィルム積層体を得た。
〔実施例8〕
下記の方法でフィルムを得た以外は、実施例1の方法で易接着性フィルム及びゴム/フィルム積層体を得た。
(空洞形成剤の調整)
原料として、メルトフローレート1.7のポリスチレン樹脂20質量%とメルトフローレート1.7のポリプロピレン樹脂20質量%及びメルトフローレート8のポリメチルペンテン樹脂60質量%をペレット混合し、2軸押し出し機に供給して十分に混練りし、空洞形成剤ペレットを調整した。
(微粒子含有マスターペレットの作製)
原料として極限粘度0.64のポリエチレンテレフタレート樹脂50質量%に平均粒径0.3μm(電顕法)のアナタース型二酸化チタン50質量%を混合したものをベント式2軸押し出し機に供給して予備混練りした後、溶融ポリマーを連続的にベント式単軸混練り機に供給して混練りして微粒子(酸化チタン)含有マスターペレットを調整した。
次いで、上記の方法で得られた空洞形成剤10質量%と微粒子(酸化チタン)含有マスターペレット5質量%及び固有粘度0.62のポリエチレンテレフタレート樹脂85質量%をペレット混合して真空乾燥を施し、A層を構成するフィルムの原料とした。
一方、極限粘度0.62のポリエチレンテレフタレート樹脂30質量%と前記の微粒子(酸化チタン)含有マスターペレット70質量%をペレット混合して真空乾燥を施し、B層を構成するフィルムの原料とした。
次いで上記の各層を構成するフィルムの原料をそれぞれ別個の押出し機に供給し、フィードブロックを用い、A層の片面にB層を溶融状態で接合した。このとき、A層とB層の吐出量比率は、ギアポンプを用いて93対7体積比に制御した。次いでTダイを用いて30℃に調節された冷却ドラム上に押し出し、厚み約600μmの未延伸シートを作製した。このとき、B層側が非ドラム面、A層側がドラム面となるように押し出した。
(2軸延伸フィルムの作製)
得られた未延伸シートを、加熱ロールを用いて65℃に均一加熱し、65℃に温度制御したメタルロールと温度非制御のゴムロールとでフィルムを挟んで速度規制(2m/分)し、同様に速度規制(6.8m/分)した高速ロールとの間で3.4倍に延伸した。得られた縦1軸延伸フィルムをテンターに導き、140℃に加熱して3.7倍に横延伸し、幅固定して220℃で5秒間の熱処理を施し、更に220℃で幅方向に4%緩和させることにより、厚み50μmの空洞含有ポリエステル系フィルムを得た。できたフィルムの光線透過率は17%、見かけ密度は1.13g/cmであった。
〔比較例2〕
基材ポリエステルフィルムを東洋紡績製の透明ポリエステルフィルム(コスモシャイン A4300 厚み50μm)とした以外は、実施例1と同様の方法でフィルム及びゴム積層体を得た。なお、光線透過率は90%であった。
Figure 2010264643
Figure 2010264643
本発明の易接着性ポリエステルフィルムにおける接着層(a)は、分子内に不飽和炭化水素結合を有したポリウレタン樹脂であり、未加硫ゴムシート上に塗布され、活性エネルギー線照射される事により、このポリウレタン接着剤層とゴム層との界面で架橋反応が進行し、結果として優れた接着力が発揮される。かつポリウレタン接着剤層とゴム層界面が化学結合により接合されるため、優れた接着耐久性が発現される。得られたゴム/ポリエステルフィルム積層体は、ゴムの柔軟性とポリエステルフィルムの強靭性を兼備するので、シール材やクッション材、表面触感改良材として電子・電気製品や自動車内装品などの各種成型品に使用することができ、有用である。

Claims (8)

  1. 少なくとも一軸方向に配向したポリエステルフィルムの少なくとも片面に、不飽和炭化水素結合を分子中に有するポリウレタン樹脂接着層(a)を積層したことを特徴とする易接着性ポリエステルフィルム。
  2. 不飽和炭化水素結合が、(メタ)アクリレート基に由来するものであることを特徴とする請求項1に記載の易接着性ポリエステルフィルム。
  3. 不飽和炭化水素結合濃度が分子中に50〜2000eq/tonの範囲で含まれることを特徴とする請求項1又は2いずれかに記載の易接着性ポリエステルフィルム。
  4. ポリウレタン樹脂が、ポリエステルジオール(A)、(メタ)アクリレートモノマー(B)及びジイソシアネート化合物(C)を反応させたものであることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の易接着性ポリエステルフィルム。
  5. ポリウレタン樹脂が、更にポリオール化合物(D)、ポリアミン化合物(E)及び/又はアミノアルコール化合物(F)も含めて反応させたものであることを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の易接着性ポリエステルフィルム。
  6. 少なくとも一軸方向に配向したポリエステルフィルムの片面に架橋高分子からなるアンカー層(b)を設け、更にその上に接着層(a)が積層されていることを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の易接着性ポリエステルフィルム。
  7. 接着層(a)の反対のフィルム面に、表面処理層(c)を有することを特徴とする請求項1〜6いずれかに記載の易接着性ポリエステルフィルム。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載のフィルムの接着層(a)にゴムを主成分とする層(d)を積層したことを特徴とするゴム/ポリエステルフィルム積層体。
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