JP2010263447A - 受信装置、及び、受信制御方法 - Google Patents

受信装置、及び、受信制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】移動体の周辺環境に起因して受信状態が低下した場合に、受信状態の低下に応じた無駄な動作を省き、周辺環境の変化により受信可能な状態となった場合に速やかに対応できるようにする。
【解決手段】車両に搭載されたナビゲーションシステム1は、放送を受信する放送受信部30と、放送受信部30により受信中の放送の受信状態が悪化した場合に、受信周波数を変更して他の周波数の放送を放送受信部30により受信させる制御部10とを備え、制御部10は、車両が受信困難エリアにある間は、放送受信部30により受信中の放送の受信状態が悪化した場合に、放送受信部30により受信中の放送局の受信を継続させ、或いは、受信中の放送局の受信を待機する待機状態に移行させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両等の移動体に搭載された受信装置、及び、この受信装置を制御する受信制御方法に関する。
従来、車両等の移動体に搭載され、放送を受信する受信装置において、放送受信中に受信状態が悪化して放送を受信できなくなった場合に、別の周波数の放送局を探して、受信する放送局を切り替えるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載の受信装置は、RDS(Radio Data System)に準じて、FM放送にTMC(Traffic Message Channel)データを重畳して送信するFM多重放送を送受信するRDS放送を受信する受信装置において、TMCデータの受信中に受信できなくなった場合に、受信可能な他のTMC放送局をシークする機能を備えている。
特開2004−159106号公報
ところで、移動体に搭載された受信装置の受信状態は、移動体の移動に伴って変化する周辺環境の影響を受ける。例えば、車両に搭載された受信装置は、車両が地下施設に進入すると受信状態が極めて悪化し、受信が非常に困難になる。このような場合に、受信状態が悪化したことに対応して他の放送局を探しても、受信可能な放送局を発見できる可能性は極めて低い。また、移動体が、受信状態の悪い場所から移動して、受信状態が回復すれば、もともと受信していた放送局からの放送を受信できるが、受信状態の悪化に対処すべく放送局を探してしまうので、もともと受信していた放送局の受信を継続できず、結果として放送局を変える必要がないのに受信する放送局が変更されてしまう。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、移動体の周辺環境に起因して受信状態が低下した場合に、受信状態の低下に応じた無駄な動作を省き、周辺環境の変化により受信可能な状態となった場合に速やかに対応できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、移動体に搭載され、放送を受信する受信装置において、選択された周波数の放送を受信する受信部と、前記受信部により受信中の放送の受信状態が悪化した場合に、受信周波数を変更して他の周波数の放送を前記受信部により受信させる受信制御部と、を備え、前記受信制御部は、前記移動体が放送を受信困難な受信困難エリアにある間に、前記受信部により受信中の放送の受信状態が悪化した場合には、前記受信部により受信中の放送局の受信を継続させ、或いは、受信中の放送局の受信を待機する待機状態に移行させること、を特徴とする受信装置を提供する。
この場合、放送の受信中に受信状態が悪化した場合に受信周波数を変更して他の周波数の放送を受信する一方で、移動体が放送の受信が困難な受信困難エリアにある間に受信中の放送の受信状態が悪化した場合には、受信中の放送局の受信を継続し、或いは、受信中の放送局の受信を待機する待機状態に移行する。これにより、受信周波数を変更しても受信状態の改善が見込めない場合には、効果が期待できない動作を省略することで、動作の効率化を図ることができ、また、徒に受信周波数を変更しないので安定した動作を実現できる。
上記構成において、前記移動体の現在位置を検出する位置検出部と、受信困難エリアの位置に関する受信困難エリア情報を記憶した記憶部と、を備え、前記受信制御部は、前記記憶部に記憶した受信困難エリア情報と、前記位置検出部により検出された前記移動体の現在位置とに基づいて、前記移動体が受信困難エリアにあるか否かを判別する構成としてもよい。
この場合、受信が困難な受信困難エリアの位置に関する受信困難エリア情報を予め記憶しておくので、この受信困難エリア情報と移動体の位置とを対照することで、移動体が受信困難エリアにあるかどうかを容易に、速やかに、かつ正確に判別できる。
また、上記構成において、前記移動体の現在位置を検出するために無線信号を受信する無線受信部をさらに備え、前記受信制御部は、前記無線通信部における受信状態に基づいて、前記移動体が受信困難エリアにあるか否かを判別する構成としてもよい。
この場合、放送を受信する受信部の受信状態だけが悪化したのか、同様に無線信号を受信する無線通信部の受信状態との両方が悪化したのかに基づいて、移動体の周辺環境が受信を妨げているのか否か、すなわち移動体が受信困難エリアにあるかどうかを容易に、速やかに、かつ正確に判別できる。
さらに、上記構成において、前記受信制御部は、前記受信部を待機状態にさせた後に、前記移動体が受信困難エリアの外に移動した場合には、前記受信部により受信動作を再開させる構成としてもよい。
この場合、移動体の周辺環境が改善した場合に速やかに受信を再開することができる。また、この受信を再開する際には、受信部は、放送局の受信を継続しており、或いは、受信中の放送局の受信を待機する待機状態であるため、以前に受信中であった周波数の放送を速やかに再開することができ、より安定した動作を実現可能である。
さらにまた、上記構成において、受信可能な放送の周波数のリストを備え、前記受信制御部は、前記受信部により受信中の放送の受信状態が悪化した場合に、前記リストから他の周波数の放送を選択して前記受信部により受信させる構成としてもよい。
この場合、受信中の放送の受信状態が悪化した場合に、受信可能な放送の周波数のリストに基づいて受信する周波数を変更するので、周辺環境に起因しない理由により受信状態が悪化した場合は速やかに受信状態を改善することができ、受信周波数を変更しても受信状態の改善が見込めない場合には、効果が期待できない動作を省略するので、より一層の動作の効率化と、動作の高速化を図ることができる。
また、本発明は、移動体に搭載され、放送を受信する受信装置における受信動作を制御する受信制御方法であって、前記移動体が受信困難エリアにある間に受信中の放送の受信状態が悪化した場合には、受信中の放送局を継続し、或いは、受信中の放送局の受信を待機する待機状態に移行し、前記移動体が受信困難エリアにないときに受信中の放送の受信状態が悪化した場合には、受信周波数を変更して他の周波数の放送を受信すること、を特徴とする受信制御方法を提供する。
この場合、放送の受信中に受信装置の受信状態が悪化した場合に、受信周波数を変更して他の周波数の放送を受信する一方で、移動体が受信困難エリアにある間に受信状態が悪化した場合には、受信中の放送局の受信を継続させ、或いは、受信中の放送局の受信を待機する待機状態に移行させる。これにより、受信周波数を変更しても受信状態の改善が見込めない場合に、効果が期待できない動作を省略することで、受信装置の動作の効率化を図ることができ、また、徒に受信周波数を変更しないので受信装置の安定した動作を実現できる。
本発明によれば、受信周波数を変更しても受信状態の改善が見込めない場合に、効果が期待できない動作を省略することで動作の効率化を図ることができる。
本発明の第1の実施形態に係るナビゲーションシステムの概略構成を示す機能ブロック図である。 放送局リストの構成例を示す模式図である。 放送受信に係るナビゲーションシステムの動作を示すフローチャートである。 放送受信中に表示される画面の例を示す図である。 第2の実施形態に係るナビゲーションシステムの動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係るナビゲーションシステムの動作を示すフローチャートである。
[第1の実施形態]
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明を適用した第1の実施形態に係る受信装置としてのナビゲーションシステム1の構成を示す機能ブロック図である。第1の実施形態に係るナビゲーションシステム1は、移動体の一例としての自動車(車両)に搭載され、該車両の運転者に対して経路案内を行う装置である。
ナビゲーションシステム1は、ナビゲーションシステム1の各部を中枢的に制御する制御部10と、車両の現在位置を検出する位置検出部20と、FM音声放送およびFM多重放送を受信する受信部としての放送受信部30と、車両の運転者等により操作される複数の操作ボタン51やタッチパネル(図示略)を有する操作部50と、を備えている。
制御部10は、制御プログラムを実行することによりナビゲーションシステム1の各部を制御するCPU11と、CPU11により実行される制御プログラムや該プログラムの実行時に処理されるデータを不揮発的に記憶するROM12と、CPU11が実行するプログラムやCPU11により処理されるデータを一時的に記憶するRAM13と、を有し、さらに、制御部10の動作に係るデータを記憶する記憶部15を有する。記憶部15は、磁気的又は光学的記憶媒体若しくは半導体記憶デバイスにより構成され、各種のデータやプログラム等を不揮発的に記憶する。第1の実施形態において、記憶部15には、経路案内データベース15a、建物属性データベース15b、及び、放送局リスト15c等が記憶される。経路案内データベース15aは、緯度と経度とを含む地図データ、地図上の道路や建物、地番に関するデータ、車両が走行可能な道路および道路と道路との接続関係を示すデータ等を格納したデータベースである。建物属性データベース15bは、経路案内データベース15aに格納された建物(施設)の情報に対応し、各々の建物の属性を示すデータを格納したデータベースであり、例えば、各々の建物或いは施設のうち、地下駐車場を有する建物や地下施設に設定されたフラグを格納している。放送局リスト15cは、放送受信部30によって受信可能な放送局のリストである。
経路案内データベース15a、建物属性データベース15bに格納された情報は、受信困難エリア情報に相当する。また、放送局リスト15cは本願のリストに相当する。
図2は、放送局リスト15cの構成例を示す模式図である。
この図2に示すように、放送局リスト15cには、複数の放送局の局名、放送局の種別(音声放送か、TMC等のFM多重放送か)、受信周波数を示す情報が放送局毎に対応づけて登録されている。放送局リスト15cは、制御部10の制御に従って放送受信部30がシーク動作を行うことで、随時更新され、新たに受信可能となった放送局の情報が登録されるとともに、受信できなくなった放送局の情報は放送局リスト15cから消去される。
図1に戻り、位置検出部20は、GPSアンテナ22を有するGPSユニット21と、ジャイロユニット23とを備えている。GPSユニット21は、GPSアンテナ22を介してGPS衛星から送信される無線信号を受信し、この無線信号に重畳されたGPS信号から、上記車両の現在位置を示す位置座標と進行方向とを演算により取得する。ジャイロユニット23は、ジャイロセンサー(図示略)を備え、ジャイロセンサーにより検出した上記車両の相対的な方位情報を制御部10へ出力するものである。
インターフェース48には、上記車両側から上記車両の走行状態を示す信号として、パーキングブレーキ信号1a及び車速パルス信号1bが入力される。これらの上記車両の走行状態を示す信号は、インターフェース48を介して制御部10に入力され、制御部10は、パーキングブレーキ信号1a及び車速パルス信号1bに基づいて、上記車両が現在走行中であるか、停止中であるかを判別可能である。
放送受信部30は、アンテナ32を介して指定された周波数の放送波を受信して放送信号を出力するFMチューナー31と、FMチューナー31の受信周波数を制御するチューニング回路33と、FMチューナー31から出力された放送信号を復調して音声信号を生成し、音声出力部41に出力する音声復調部34と、FMチューナー31から出力された放送信号をデコードしてRDSデータを生成し、制御部10に出力するRDSデコーダー35とを備えている。チューニング回路33は、制御部10の制御に従ってFMチューナー31を制御し、受信周波数の変更や、シーク動作を実行する。ここで、シーク動作とは、予め設定された受信可能範囲を走査しながら受信強度を観測することにより、受信可能な放送局を探し出す動作であり、このシーク動作に基づいて、制御部10は、記憶部15に記憶した放送局リスト15cを最新の状態に更新する。
また、ナビゲーションシステム1は、制御部10或いは音声復調部34から入力されるアナログ音声信号を増幅してスピーカー42に出力し、スピーカー42から音声を出力させる音声出力部41と、制御部10から入力される表示情報に基づいて表示パネル44を駆動し、表示パネル44に各種画面を表示させる表示制御部43とを備えている。ナビゲーションシステム1は、携帯電話やPHS等の無線通信回線を介して各種情報を送受信する無線通信部46を備えている。
制御部10は、操作ボタン51やタッチパネルの操作に従って、位置検出部20によって検出した車両の現在位置に基づいて、記憶部15に格納された経路案内データベース15aに基づいて車両の経路を求める処理を行い、求めた経路に従って経路案内動作を行う。この経路案内動作において、制御部10は、経路案内データベース15aに格納された地図データに基づいて経路案内用の画面を表示するための表示情報を生成して表示制御部43に出力するとともに、経路案内用の音声信号を生成して音声出力部41に出力し、経路案内用の画面及び音声を、表示パネル44及びスピーカー42によって出力させる。
また、制御部10は、受信制御部として機能し、操作ボタン51の操作によりFM音声放送の受信が指示された場合には、放送受信部30が備えるチューニング回路33を制御して、指定された放送局に対応する受信周波数をセットする。さらに、制御部10は、チューニング回路33を制御してFM多重放送をFMチューナー31によって受信させ、放送されるTMCデータをRDSデコーダー35から取得する。取得したTMCデータはRAM13に一時的に記憶され、例えば、経路案内動作において、渋滞や通行止めの箇所を回避した経路を求めるために処理される。
さらに、制御部10は、FMチューナー31における受信状態の良否を定量化した受信レベルを監視する。FMチューナー31の受信レベルは、FMチューナー31がアナログ放送を受信する場合には、例えば、FMチューナー31の中間周波増幅回路から出力されるAGC電圧をもとに求めることができ、FMチューナー31がデジタル放送を受信する場合には、BER(ビット誤り率)をもとに求めることができる。そして、制御部10は、FMチューナー31の受信レベルが低下した場合、例えば、予めROM12或いは記憶部15に記憶している閾値より低くなった場合には、チューニング回路33を制御して、他の放送局を受信させる。ここで、制御部10は、放送局リスト15cに登録されている放送局のうち、現在受信中の放送局以外の周波数の受信を順次試行する。
ところが、ナビゲーションシステム1を搭載した車両が、例えば地下駐車場にいる場合など、周辺環境に起因してFMチューナー31における受信状態が低下している場合には、放送局リスト15cに登録されている他の周波数の放送も受信困難である。
そこで、ナビゲーションシステム1は、上記車両の周辺環境に起因してFMチューナー31における受信状態が低下した場合には、他の周波数での受信を試行することなく、もとの周波数における受信を待機する状態に移行する。
以下、この動作について説明する。
図3は、ナビゲーションシステム1の動作を示すフローチャートであり、特に、放送受信部30による放送受信に係る動作を示す。この図3には、放送受信部30によってTMCデータを受信させる場合の動作を例示するが、FM音声放送を受信する場合も同様である。
制御部10は、チューニング回路33を制御して、放送受信部30によってTMCデータの受信を開始させ(ステップS11)、受信開始後は予め設定された周期で、位置検出部20が出力する位置情報を取得する(ステップS12)。
ここで、制御部10は、取得した上記車両の位置情報を、経路案内データベース15aに格納されたデータ及び建物属性データベース15bに格納されたデータと照合することにより、上記車両が、放送の受信が困難な、“受信困難エリア”にいるか否かを判別する(ステップS13)。受信困難エリアとは、例えば、地下駐車場や地下道等の地下施設や建物内の駐車施設である。制御部10は、上記車両の位置と重なる建物や施設の有無を経路案内データベース15aにより判別し、該当する建物や施設があれば、建物属性データベース15bを参照し、その建物や施設にフラグが設定されているか否かに基づいて、判別を行う。
上記車両が受信困難エリアにいない場合(ステップS13;No)、制御部10は、放送受信部30における受信レベルに基づき、受信状態が不良か否かを判別する(ステップS14)。受信状態が不良でない場合には(ステップS14;No)、通常の受信に成功したことになるので、制御部10は、そのまま本処理を終了する。一方、受信状態が不良の場合(ステップS14;Yes)、制御部10は、放送局リスト15cを参照して受信可能な他のTMC放送局を探す動作を行う(ステップS15〜S16)。この動作では、放送局リスト15cに登録されている別の放送局の周波数を選択してFMチューナー31により受信させ(ステップS15)、この放送局の受信に成功したか否かを判別する(ステップS16)。受信に失敗した場合はステップS15に戻って、放送局リスト15cに登録されているさらに別の放送局を選択して、受信に成功するまで繰り返しサーチする。
また、ナビゲーションシステム1を搭載した車両が受信困難エリアにいる場合(ステップS13;Yes)、制御部10は、放送受信部30を受信待機状態に移行させる(ステップS17)。この受信待機状態は、受信レベルが低い状態のまま、FMチューナー31の受信周波数を変化させないで維持する状態である。この受信待機状態では、単に受信状態を維持していてもよく、受信周波数を変更せずに、受信動作をいったん停止してもよい。すなわち、放送受信部30のうち、FMチューナー31、音声復調部34、及びRDSデコーダー35の動作を停止し、チューニング回路33のみ稼働した状態としてもよい。或いは、放送受信部30の各部が動作を継続し、RDSデコーダー35から制御部10へのデータ出力と、音声復調部34から音声出力部41への音声信号の出力とを停止させて、待機状態としてもよい。
制御部10は、放送受信部30を受信待機状態に移行させてから、予め設定された周期で、位置検出部20が出力する位置情報を取得する(ステップS18)。制御部10は、ステップS18で取得した上記車両の位置情報と、経路案内データベース15aに格納されたデータと、建物属性データベース15bに格納されたデータとに基づいて、上記車両が受信困難エリアから出たか否かを判別する(ステップS19)。そして、上記車両が未だに受信困難エリアにいる場合は(ステップS19;Yes)、ステップS18に戻って所定周期後に位置情報を取得してステップS19に移行する。また、上記車両が受信困難エリアから出た場合(ステップS19;No)、制御部10は、ステップS11に戻って、受信待機状態に移行したときの受信周波数でTMCデータの受信を再開し、ステップS12以下の動作を実行する。
以上のように、本発明を適用した第1の実施形態に係るナビゲーションシステム1によれば、移動体としての車両に搭載され、放送受信部30によってFM放送を受信するナビゲーションシステム1において、放送受信部30は、選択された周波数のFM音声放送或いはFM多重放送を受信し、放送受信部30により受信中の放送の受信状態が悪化した場合に、制御部10は、FMチューナー31の受信周波数を変更して他の周波数の放送を放送受信部30により受信させ、車両が受信困難エリアにある間に、放送受信部30により受信中の放送の受信状態が悪化した場合には、放送受信部30により受信中の放送局の受信を継続させ、或いは、受信中の放送局の受信を待機する受信待機状態に移行させる。
この場合、放送の受信中に受信状態が悪化した場合に受信周波数を変更して他の周波数の放送を受信する一方で、車両が受信困難エリアにある間に受信中の放送の受信状態が悪化した場合には、受信中の放送局の受信を継続し、或いは、受信中の放送局の受信を待機する待機状態に移行する。これにより、受信周波数を変更しても受信状態の改善が見込めない場合には、効果が期待できない動作を省略することで、動作の効率化を図ることができ、また、徒に受信周波数を変更しないので安定した動作を実現できる。
また、制御部10は、記憶部15に記憶した建物属性データベース15bの情報と、位置検出部20により検出された車両の現在位置とに基づいて、車両が受信困難エリアにあるか否かを判別するので、車両が受信困難エリアにあるかどうかを容易に、速やかに、かつ正確に判別できる。
さらに、制御部10は、放送受信部30を受信待機状態にさせた後に、車両が受信困難エリアの外に移動した場合には、放送受信部30により受信動作を再開させるので、車両の周辺環境が改善した場合に速やかに受信を再開できる。また、受信再開時には、放送受信部30は受信待機状態であるため、以前に受信中であった周波数の放送を速やかに再開でき、より安定した動作を実現可能である。
さらにまた、制御部10は、放送受信部30により受信中の放送の受信状態が悪化した場合に、放送局リスト15cから他の周波数の放送を選択して放送受信部30により受信させるので、車両の周辺環境に起因しない理由により受信状態が悪化した場合は速やかに受信状態を改善することができ、受信周波数を変更しても受信状態の改善が見込めない場合には、効果が期待できない動作を省略するので、より一層の動作の効率化と、動作の高速化を図ることができる。
図4は、放送受信部30により放送(FM音声放送、FM多重放送を含む)の受信中に、表示パネル44に表示される画面の例を示す図である。
図4(A)は通常の受信中に表示されるシンボルであり、TMCデータを受信中であることを示している。ここで、TMCデータの受信状態が不良になった場合、表示パネル44上のシンボルは、図4(B)に示すように、受信状態の悪化に対応して、表示態様(色、模様等)が変化する。さらに、制御部10の制御により、放送受信部30が受信待機状態に移行した場合には、図4(C)に示すように、さらに表示態様(色、模様等)が変化する。これにより、運転者が、表示パネル44の表示に基づいて、受信状態の悪化と、受信待機状態への移行を知ることができる。従って、例えばTMCデータの受信中に受信困難エリアに入ったために交通情報が更新されなかったり、FM音声放送の音声が出力されなくなったりしても、ユーザーに違和感を抱かせることがない。
上記第1の実施形態では、車両が受信困難エリアにいるか否かを、位置情報と経路案内データベース15a及び建物属性データベース15bに基づいて判別する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、位置検出部20を利用して車両が受信困難エリアにいるか否かを判別することもできる。以下、この場合について第2の実施形態として説明する。
[第2の実施形態]
図5は、本発明を適用した第2の実施形態に係るナビゲーションシステム1の動作を示すフローチャートである。この第2の実施形態では、ナビゲーションシステム1の機能的構成は、第1の実施形態(図1)と同様であるから、各機能部には同符号を付して図示及び説明を省略する。
第2の実施形態では、ナビゲーションシステム1を搭載した車両が受信困難エリアにいるか否かを、GPSユニット21の受信レベルに基づき判別する。
制御部10は、放送受信部30によってTMCデータの受信を開始させ(ステップS21)、受信開始後は予め設定された周期で、無線受信部としてのGPSユニット21の受信レベルを取得する(ステップS22)。制御部10は、取得したGPSユニット21の受信レベルを、予め設定された閾値と比較することにより、GPSユニット21の受信状態が不良かどうかを判別する(ステップS23)。
GPSユニット21の受信状態が不良でない場合(ステップS23;No)、すなわちGPSユニット21の受信レベルが通常のレベル以上である場合には、制御部10は、放送受信部30における受信レベルに基づき、受信状態が不良か否かを判別する(ステップS24)。受信状態が不良でない場合には(ステップS24;No)、通常の受信に成功したことになるので、制御部10は、そのまま本処理を終了する。一方、受信状態が不良の場合(ステップS24;Yes)、制御部10は、放送局リスト15cを参照して受信可能な他のTMC放送局を探す動作を行う(ステップS25〜S26)。つまり、放送局リスト15cに登録されている別の放送局の周波数を選択してFMチューナー31により受信させ(ステップS25)、この放送局の受信に成功したか否かを判別する(ステップS26)。受信に失敗した場合はステップS15に戻って、放送局リスト15cに登録されているさらに別の放送局を選択して、受信に成功するまで繰り返しサーチする。
また、GPSユニット21の受信状態が不良の場合(ステップS23;Yes)、ナビゲーションシステム1を搭載した車両が受信困難エリアにいることを示している。このため、制御部10は、放送受信部30を受信待機状態に移行させる(ステップS27)。制御部10は、放送受信部30を受信待機状態に移行させてから、予め設定された周期で、GPSユニット21の受信レベルを取得し(ステップS28)、取得した受信レベルに基づいてGPSユニット21の受信状態が不良か否かを判別する(ステップS29)。そして、GPSユニット21の受信状態が不良であり、上記車両が未だに受信困難エリアにいる場合は(ステップS29;Yes)、ステップS28に戻って所定周期後に位置情報を取得してステップS29に移行する。また、上記車両が受信困難エリアから出た場合(ステップS29;No)、制御部10は、ステップS21に戻って、受信待機状態に移行したときの受信周波数でTMCデータの受信を再開し、ステップS22以下の動作を実行する。
このように、ナビゲーションシステム1においては、GPSユニット21の受信レベルに基づいて、ナビゲーションシステム1を搭載した車両の周辺環境が、放送受信に適しない受信困難エリアかどうかを判別する。この場合、車両の周辺環境が受信を妨げているのか否か、すなわち車両が受信困難エリアにあるか否かを容易に、速やかに、かつ正確に判別できる。
なお、第1、2の実施形態では車両が受信困難エリアにいる場合には速やかに受信待機状態に移行するものとして説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、GPSユニット21の受信レベルと、放送受信部30の受信レベルとの両方が不良となった場合に、受信待機状態に移行してもよい。以下、この場合について第3の実施形態として説明する。
[第3の実施形態]
図6は、本発明を適用した第3の実施形態に係るナビゲーションシステム1の動作を示すフローチャートである。この第3の実施形態では、ナビゲーションシステム1の機能的構成は、第1の実施形態(図1)及び第2の実施形態と同様であるから、各機能部には同符号を付して図示及び説明を省略する。また、図6に示す動作において、図5と同様の動作を行うステップには、同じステップ番号を付す。
この第3の実施形態では、ステップS21でTMCデータの受信を開始してから、FMチューナー31における受信レベルを取得し(ステップS31)、この受信レベルに基づいてFMチューナー31の受信状態が不良か否かを判別する(ステップS32)。この判別は、ステップS14(図3)、ステップS24(図5)と同様に行うことができる。
この判別において、FMチューナー31における受信レベルが不良でない場合、すなわち通常の受信に成功した場合、制御部10は、そのまま本処理を終了する。
一方、FMチューナー31の受信状態が不良の場合(ステップS32;Yes)、制御部10は、GPSユニット21の受信レベルを取得し(ステップS22)、取得したGPSユニット21の受信レベルに基づいてGPSユニット21の受信状態が不良かどうかを判別する(ステップS23)。
GPSユニット21の受信状態が不良でない場合(ステップS23;No)、制御部10は、放送局リスト15cを参照して受信可能な他のTMC放送局を探す動作を行う(ステップS25〜S26)。
また、GPSユニット21の受信状態が不良の場合(ステップS23;Yes)、制御部10は、放送受信部30を受信待機状態に移行させ(ステップS27)その後、予め設定された周期でGPSユニット21の受信レベルを取得し(ステップS28)、取得した受信レベルに基づいてGPSユニット21の受信状態が不良か否かを判別する(ステップS29)。そして、GPSユニット21の受信状態が不良である場合は(ステップS29;Yes)、ステップS28に戻って所定周期後に位置情報を取得してステップS29に移行する。また、上記車両が受信困難エリアから出た場合(ステップS29;No)、制御部10は、ステップS21に戻って、受信待機状態に移行したときの受信周波数でTMCデータの受信を再開する。
この第3の実施形態では、GPSユニット21とFMチューナー31の両方の受信状態が不良であった場合に、ナビゲーションシステム1を搭載した車両の周辺環境が放送受信に不適な、“受信困難エリア”であるとして、受信待機状態に移行する。このため、経路案内データベース15a及び建物属性データベース15bの情報に基づけば受信困難な環境であっても、実際に受信に成功している間は受信を継続する。これにより、できる限り受信可能な環境下では車両の位置に関わらず受信を行い、受信レベルが低下した場合のみ受信待機状態に移行することで、受信待機状態に移行する回数を減らし、通常動作可能な時間を長く確保できる。
なお、上記第1から第3の各実施形態は、あくまで本発明を適用した一例であり、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、上記各実施形態ではFM音声放送及びFM多重放送を受信する場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の周波数帯の無線信号を受信する場合や衛星から送信される無線信号等を受信する場合にも適用可能である。さらに、受信困難エリアは地下施設や建物内に限らず、高層建築物や高架道路に囲まれた場所、山間部や海上において放送波が届かないことが事前に明らかになっている場所、トンネルが断続的に続く高速道路上等の、受信困難な状況が頻繁に発生する場所等が挙げられる。また、例えば、上記各実施形態では移動体の一例として自動車(車両)を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、船舶や自動二輪車にナビゲーションシステム1を搭載した場合に上記構成を適用することも勿論可能であり、その他、ナビゲーションシステム1の細部構成についても任意に変更可能である。
1 ナビゲーションシステム(受信装置)
10 制御部(受信制御部)
15 記憶部
15a 経路案内データベース(受信困難エリア情報)
15b 建物属性データベース(受信困難エリア情報)
15c 放送局リスト(リスト)
20 位置検出部
21 GPSユニット(無線受信部)
30 放送受信部(受信部)

Claims (6)

  1. 移動体に搭載され、放送を受信する受信装置において、
    選択された周波数の放送を受信する受信部と、
    前記受信部により受信中の放送の受信状態が悪化した場合に、受信周波数を変更して他の周波数の放送を前記受信部により受信させる受信制御部と、を備え、
    前記受信制御部は、前記移動体が放送を受信困難な受信困難エリアにある間に、前記受信部により受信中の放送の受信状態が悪化した場合には、前記受信部により受信中の放送局の受信を継続させ、或いは、受信中の放送局の受信を待機する待機状態に移行させること、
    を特徴とする受信装置。
  2. 前記移動体の現在位置を検出する位置検出部と、
    受信困難エリアの位置に関する受信困難エリア情報を記憶した記憶部と、を備え、
    前記受信制御部は、前記記憶部に記憶した受信困難エリア情報と、前記位置検出部により検出された前記移動体の現在位置とに基づいて、前記移動体が受信困難エリアにあるか否かを判別すること、
    を特徴とする請求項1記載の受信装置。
  3. 前記移動体の現在位置を検出するために無線信号を受信する無線受信部をさらに備え、
    前記受信制御部は、前記無線通信部における受信状態に基づいて、前記移動体が受信困難エリアにあるか否かを判別すること、
    を特徴とする請求項1記載の受信装置。
  4. 前記受信制御部は、前記受信部を待機状態にさせた後に、前記移動体が受信困難エリアの外に移動した場合には、前記受信部により受信動作を再開させること、
    を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の受信装置。
  5. 受信可能な放送の周波数のリストを備え、
    前記受信制御部は、前記受信部により受信中の放送の受信状態が悪化した場合に、前記リストから他の周波数の放送を選択して前記受信部により受信させること、
    を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の受信装置。
  6. 移動体に搭載され、放送を受信する受信装置における受信動作を制御する受信制御方法であって、
    前記移動体が受信困難エリアにある間に受信中の放送の受信状態が悪化した場合には、受信中の放送局を継続し、或いは、受信中の放送局の受信を待機する待機状態に移行し、
    前記移動体が受信困難エリアにないときに受信中の放送の受信状態が悪化した場合には、受信周波数を変更して他の周波数の放送を受信すること、
    を特徴とする受信制御方法。
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