JP2010259295A - ヒンジ式閉止体を備えた電装用部品 - Google Patents

ヒンジ式閉止体を備えた電装用部品 Download PDF

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Abstract

【課題】収容凹溝に対する閉止体の覆蓋作業を容易にすると共に、閉止体の係止状態が安定して発揮され得る、新規な構造のヒンジ式閉止体を備えた電装用部品を提供すること。
【解決手段】収容凹溝16の開口部を覆蓋する閉止体40を前記収容凹溝16の幅方向一方の側壁先端部に設ける一方、幅方向他方の側壁先端部にはその先端面に開口するロック用溝18を前記収容凹溝16と並行して形成すると共に、前記閉止体40の先端縁部に前記ロック用溝18に向かって突出するロック用片44を形成し、更に、前記ロック用溝18における前記収容凹溝16から遠い側の壁内面26aに係止突起28を突設すると共に、前記ロック用片44に前記係止突起28に係止される係止爪46を形成した。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車等に搭載される電気接続箱やハーネスプロテクタ等の電装用部品に係り、特に閉止体で覆蓋される凹溝を備えており、この閉止体で覆蓋された凹溝で通電ワイヤを挿通状態で位置決め保持するようにした電装用部品に関するものである。
従来より、自動車等においては、ヘッドランプや各種モータ、リレー等の各種電装品等を電気的に接続するために多くの通電ワイヤが配索されている。これらの通電ワイヤは、自動車の走行等に支障を及ぼさないように所定箇所に位置決め保持される。
その際、電気接続箱やハーネスプロテクタ等の電装用部品を利用して、その一部に通電ワイヤの保持機能を持たせることが提案されている。例えば、特許文献1(特開2007−300756号公報)の図2〜図4に記載されている。
これらの電装用部品は、一般に、通電ワイヤを収容する収容凹溝の開口部を開閉可能な閉止体で覆蓋することにより、通電ワイヤを位置決め保持するようになっている。閉止体は、収容凹溝の幅方向一方の開口縁部にヒンジ部を介して一体形成されており、ヒンジ部と反対の先端縁部が、収容凹溝の幅方向他方の開口縁部に対してロック機構で係止されるようになっている。
ところで、ロック機構は、上記公報にも記載されているように、収容凹溝の開口縁部に形成されたロック用溝と、閉止体の先端縁部から略直角に突設されてロック用溝に入り込むロック用片とで、構成されている。ロック用溝における収容凹溝との境界壁の内面には係止突起が形成されている一方、ロック用片における係止突起と対向する面には係止爪が形成されている。
そして、収容凹溝の開放状態下で通電ワイヤを収容凹溝の開口部から挿入して収容した後、閉止体を手指で押圧しヒンジ部を屈曲させてロック用片をロック用溝に挿し入れる。この閉止体の押圧操作により、ロック用片の係止爪を、ロック用溝の係止突起に乗り上げ乗り越えさせてロック用溝の奥側に押し入れる。これにより、ロック用片の係止爪とロック用溝の係止突起を相互に係止させて、収容凹溝を覆蓋する位置に閉止体を保持させるようになっている。
ところが、このような従来構造の閉止体のロック機構では、収容凹溝を覆蓋するための閉止体の押圧操作に相当の力が必要とされ、製造ライン等での作業者に大きな負担となっていた。なお、作業性向上のために、係止突起の突出高さを小さくすること等も考えられるが、そうすると係止状態にある係止爪が外れ易くなって、通電ワイヤの位置決め保持という本来の目的を達することが出来なくなる。
特開2007−300756号公報
本発明は、上述の如き事情を背景として為されたものであり、その解決課題は、通電ワイヤを位置決め保持する収容凹溝に対して閉止体を覆蓋位置に係止する作業を容易に行なうことが出来る、新規な構造のヒンジ式閉止体を備えた電装用部品を提供することにある。
すなわち、本発明は、樹脂成形された部品本体の外周部分に対して収容凹溝が溝長さ方向の両側で開放して形成されていると共に、収容凹溝の開口部を覆蓋する閉止体が収容凹溝の幅方向一方の側壁先端部にヒンジ部を介して一体形成されている一方、閉止体の先端縁部と収容凹溝の幅方向他方の側壁先端部との間には、収容凹溝の開口部を覆蓋する位置に閉止体を保持するロック機構が設けられているヒンジ式閉止体を備えた電装用部品において、収容凹溝の幅方向他方の側壁先端部には、その先端面に開口するロック用溝を収容凹溝と並行して形成すると共に、閉止体の先端縁部にはロック用溝に向かって突出するロック用片を形成し、ロック用溝における収容凹溝から遠い側の壁内面に係止突起を突設すると共に、ロック用片の先端部分には係止突起と対向して係止爪を突設して、閉止体をヒンジ部で屈曲させて収容凹溝の開口部を覆う位置に閉止体を配置させることにより、閉止体のロック用片がロック用溝に挿入されると共に、係止突起を乗り越えた係止爪が係止突起に係止されて、閉止体が収容凹溝の開口部を覆う位置に保持されるようにしたことを、特徴とする。
前記特許文献1にも記載されている従来構造のロック機構のように、ロック用溝において収容凹溝に近い側の壁から係止突起が突出された構造では、係止爪が係止突起を乗り上げるに際して、ロック用片が閉止体の外方に撓まされる。これに起因して、閉止体を開口部へと配置させる際の操作方向とは略反対方向の抗力が作用することから、係止爪の乗り上げにより大きな力が必要とされていた。これに対して、本発明によれば、係止突起がロック用溝において収容凹溝から遠い側の壁内面に形成されていることから、係止爪が係止突起に乗り上げるに際して、ロック用片が閉止体の内方に撓まされる。従って、閉止体の操作方向と反対方向の抗力を軽減して、収容凹溝に対する閉止体の保持をより容易に行なうことが出来る。
なお、本発明における電装用部品とは、リレーボックスやジャンクションボックス、ヒューズボックス等の電気接続箱、ワイヤハーネスのプロテクタ等も含む。
また、本発明においては、ロック用溝における収容凹溝に近い側の壁内面には、係止突起よりも浅い位置に規制突起を突設して、係止突起の頂部と規制突起の頂部との離隔距離を、直線方向においてロック用片の係止爪が形成された先端部の最大厚さ寸法よりも大きく、且つロック用溝の深さ方向に直交する溝幅方向においてロック用片の係止爪が形成された先端部の最大厚さ寸法よりも小さくした態様も、好適に採用され得る。
本態様に従う構造とされた電装用部品においては、閉止体を収容凹溝の開口部を覆う位置に配置させると、ロック用片が係止突起の頂部と規制突起の頂部の間に挿し入れられる。そこにおいて、係止突起の頂部と規制突起の頂部の離隔距離が直線方向でロック用片の先端部の最大厚さ寸法よりも大きくされていることから、ロック用片に大きな力を加えて係止突起と規制突起をこじ開ける必要も無しに、ロック用片を規制突起への当接を回避しつつ係止突起と規制突起の間に容易に挿し込んで係止突起とロック用片の係止爪を容易に係合させることが出来る。
一方、係止突起と係止爪が係合されたロック状態下で、外力等により係止突起と係止爪がロック用溝の溝幅方向で互いに離隔された場合には、係止突起の頂部と規制突起の頂部の離隔距離がロック用溝の溝幅方向でロック用片の先端部の最大厚さ寸法よりも小さくされていることから、係止突起と係止爪の係合状態が解除される前にロック用片を規制突起に当接させることが出来て、それ以上の離隔を困難とすることが出来る。その結果、係止突起と係止爪の係合状態をより安定して維持して、ロック状態をより強固に維持することが出来る。
すなわち、従来構造のロック機構では、係止突起と係止爪が互いに離隔する方向に変位された場合には容易にロック状態が解除されてしまうのに対して、本発明によれば、係止突起と係止爪がロック用溝の溝幅方向で互いに接近する方向は勿論のこと、互いに離隔する方向に対しても、規制突起でロック用片の変位を阻止することによって、係止突起と係止爪の係合状態をより安定的に維持することが可能とされている。その結果、係止状態とされた閉止体の予期しない外れが効果的に防止されて、通電ワイヤの位置決め保持機能がより安定して発揮され得る。
また、本発明においては、ロック用溝における収容凹溝から遠い側の壁内面において、係止突起の突出先端部からロック用溝の開口側に向かって次第にロック用溝の溝幅が広くなる方向に拡幅する案内傾斜面が設けられており、収容凹溝の開口部を覆う方向に閉止体を配置させる際に、閉止体のロック用片に形成された係止爪が案内傾斜面に沿って案内されて係止突起を乗り越えて係止突起に係止されるようになっている態様も、好適に採用され得る。
本態様によれば、係止爪の係止突起への乗り上げをより滑らかに行なうことが出来る。それと共に、案内傾斜面でロック用片を閉止体の内方に次第に撓ませて、より容易に係止突起と規制突起の間に挿入することが出来る。
さらに、本発明においては、前記閉止体における前記ロック用片が、前記閉止体よりも小さな曲げ剛性をもって形成されている態様も、好適に採用され得る。
本態様によれば、収容凹溝を覆蓋する方向に閉止体を配置させる際に、曲げ剛性が小さくされたロック用片をより効果的に弾性変形させて、規制突起への当接を回避しつつ係止突起を乗り越えてロック状態とすることが出来る。また、ロック状態においてロック用片のロック用溝からの抜け方向の外力作用時には、ロック用片に対して曲げ力が殆ど作用しないことから、ロック用片の曲げに伴うロック離脱が防止されて、より安定したロック状態が維持される。
本発明の一実施形態としてのヒンジ式閉止体を備えた電装用部品の上面図。 同電装用部品の側面図。 図1の要部拡大図。 図2の要部拡大図。 閉止体の図3におけるA矢視図。 図1におけるヒンジ式閉止体の閉操作の途中状態を示す説明図。 図1におけるヒンジ式閉止体の閉状態を示す説明図。 部品本体に外力が及ぼされた場合の説明図。 閉止体に開方向の力が及ぼされた場合の説明図。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
先ず、図1および図2に、本発明の一実施形態に係るヒンジ式閉止体10を備えた電装用部品としての電気接続箱12の本体14を示す。なお、図1および図2は、ヒンジ式閉止体10の開状態を示す。本発明における電気接続箱12としては、従来公知のジャンクションブロックやヒューズボックス、リレーボックス等が何れも採用可能である。本実施形態における電気接続箱12はリレーボックスであり、本体14は、多数のリレー取付部15が形成された合成樹脂製の略矩形ブロック形状とされている。
図3および図4に拡大して示すように、本体14の外周部分には収容凹溝16が形成されている。収容凹溝16は本体14の厚さ方向(図2中、上下方向)に延びる溝形状とされており、本体14の外方(図3中、上方向)および溝長さ方向(図2中、上下方向)の両側に開口して形成されている。
また、本体14の外周部分には、収容凹溝16と並行して本体14の外方に開口するロック用溝18が形成されている。ロック用溝18は、収容凹溝16の幅方向一方(図1中、左右方向の左方)の側壁20aの先端部において先端面22に開口して形成されている。また、ロック用溝18の溝深さ寸法は、収容凹溝16よりも小さくされている。
図2に、ロック用溝18およびヒンジ式閉止体10の要部を拡大して示す。なお、図2は、ヒンジ式閉止体10の閉状態を示す。ロック用溝18は、収容凹溝16から遠い側の側壁24aと、収容凹溝16に近い側の側壁24bを有しており、側壁24bは、収容凹溝16の側壁20aと共通の部位によって形成されている。また、ロック用溝18は、収容凹溝16と同様に、本体14の厚さ方向に延びる溝長さ方向(図2中、上下方向)の両側に開口して形成されている。
側壁24aの内面26aには、ロック用溝18の内方に向けて突出する係止突起28が一体形成されている。係止突起28はロック用溝18の開口側から奥側(図3中、下方)に行くに連れてロック用溝18の内方に突出する形状とされており、係止突起28の内面30は、突出先端部32からロック用溝18の開口側に向けて次第にロック用溝18の開口寸法が広くなる方向に拡幅する案内傾斜面とされている。また、係止突起28の係止面34は、ロック用溝18の奥壁面36に対して溝深さ方向で所定距離を隔てて対向位置されている。係止面34は、側壁24aの内面26aから突出先端部32に行くに連れて次第に奥壁面36に近づく方向に傾斜した傾斜面とされている。
一方、側壁24bの内面26bには、ロック用溝18の溝幅方向で他方の側壁24aに向けて突出する規制突起38が一体形成されている。規制突起38は、側壁24bの先端部に位置されており、ロック用溝18の溝深さ方向で係止突起28よりも浅い位置に形成されている。
また、収容凹溝16の側壁20bには、閉止体40が一体形成されている。閉止体40は、収容凹溝16の開口部を覆蓋する大きさの略平板形状とされている。閉止体40の一方の端縁部と側壁20bの先端部との間には閉止体40よりも薄肉で屈曲可能に形成されたヒンジ部42が一体形成されており、閉止体40はヒンジ部42によって側壁20bと連結されている。そして、ヒンジ部42が屈曲することによって収容凹溝16の開口部を閉止体40で覆蓋するようになっている。
さらに、閉止体40においてヒンジ部42と対向する他方の端縁部には、ロック用片44が一体形成されている。ロック用片44は閉止体40の閉状態においてロック用溝18に向かう方向で、閉止体40の他方の端縁部より略垂直に突出形成されている。また、ロック用片44の突出先端部において係止突起28と対向される位置には、閉止体40の外方(図1中、上方)に向けて突出する係止爪46が一体形成されている。なお、図4に示すように、係止爪46の係止面48は、係止突起28の係止面34と対応して、閉止体40が収容凹溝16を覆蓋する位置で、係止爪46の基端部47側から突出先端部49に行くに連れてロック用溝18の奥壁面36から次第に離れる傾斜面とされている。また、ロック用片44の突出先端面50は外方に突となる弧状曲面とされていると共に、係止爪46において突出先端面50から連続する当接面52は、係止爪46の突出先端部49に行くに連れて係止面48に近づく傾斜面とされている。
更にまた、図5に示すように、ロック用片44の幅寸法:W1は、閉止体40の幅寸法:W2よりも小さくされている。これにより、ロック用片44の曲げ剛性は、閉止体40よりも小さくされている。なお、図4に示したように、ロック用片44の厚さ寸法:D1は閉止体40の厚さ寸法:D2と略等しくされているが、ロック用片44の厚さ寸法を小さくすることによって曲げ剛性を小さくしても良い。
そして、これらロック用溝18と係止突起28および規制突起38を含んでロック機構が構成されており、ロック機構と閉止体40を含んでヒンジ式閉止体10が構成されている。
そこにおいて、図4に示すように、係止突起28の頂部54と規制突起38の頂部56との直線方向での離隔距離:Aは、ロック用片44の先端に設けられた係止爪46の基端部47から突出先端部49までの距離:Bよりも大きく、且つ、頂部54と頂部56とのロック用溝18の溝幅方向(図2中、左右方向)での離隔距離:Cは、係止爪46の基端部47から突出先端部49までの距離:Bよりも小さくされている。
このような構造とされたヒンジ式閉止体10を備えた電気接続箱12は、図3に示すように、先ず、閉止体40が開状態とされた収容凹溝16に例えばワイヤハーネス60を適当な本数だけ収容した後に、閉止体40を手指等で押圧してヒンジ部42を屈曲させて、閉止体40を収容凹溝16の開口部に向けて配置させる。これにより、ロック用片44の突出先端部が、ロック用溝18の係止突起28に当接される。そして、閉止体40を更に押し込むことにより、ロック用片44を係止突起28と規制突起38の間を通して、ロック用溝18内に挿し入れる。
ここにおいて、ロック用片44は、係止爪46の当接面52が係止突起28の内面30に対して摺動し案内される。そして、内面30が傾斜面とされていることによって、係止爪46が係止突起28に対して次第に乗り上げることが可能とされている。それと共に、係止爪46の当接面52が傾斜面とされていることから、同じく傾斜面とされた内面30に対して所定の当接面積をもった面接触状態で当接するようにされており、ロック用片44が係止突起28に引っ掛かることもなく、ロック用片44の係止突起28に対する摺動が円滑に行なえるようになっている。
また、ロック用片44は、係止突起28の内面30で案内されることによって、内面30の傾斜に沿うように撓まされて、係止突起28と規制突起38の間に挿し入れられる。そこにおいて、係止突起28と規制突起38の直線方向での離隔距離:Aが係止爪46の基端部47から突出先端部49までの距離:Bよりも大きくされていることから、ロック用片44は、規制突起38には当接することなくロック用溝18内に挿し入れられる。これにより、大きな力を加えること無く、ロック用片44をロック用溝18内に容易に挿し入れることが出来る。更に、ロック用片44の曲げ剛性が閉止体40よりも小さくされていることから、係止突起28からロック用片44を介して閉止体40に及ぼされる反力をロック用片44の撓みで吸収して、閉止体40の押し込みをより容易にすることが出来る。加えて、ロック用片44が閉止体40の内方に撓まされることから、閉止体40の外方に撓まされる場合に比して、閉止体40の押し込みをより容易にすることが可能とされている。
そして、閉止体40が更に押し込まれることによって、図7に示すように、係止爪46が係止突起28を乗り越えて、係止面48を係止突起28の係止面34に重ね合わせて係止突起28に係止される。これにより、閉止体40が収容凹溝16の開口部を覆蓋する位置に保持されて、ワイヤハーネス60が収容凹溝16内で保持される。なお、収容凹溝16とロック用溝18の間に位置する側壁20a(24b)は他方の側壁20b(24a)よりも閉止体40の略厚さ寸法だけ突出高さが低くされており、収容凹溝16を覆蓋する位置に保持された閉止体40の外面が本体14の外面と略同一平面上に位置されるようになっている。
さらに、図8に示すように、係止爪46の係止突起28への係止状態において、外力等の作用により本体14が変形されて、係止爪46と係止突起28が互いに離隔する方向(図8中の矢印方向)に変位された場合には、係止突起28と規制突起38のロック用溝18の溝幅方向での離隔距離:Cが係止爪46の基端部47から突出先端部49までの距離:Bよりも小さくされていることから、係止爪46と係止突起28との係合が解除される前に、ロック用片44が規制突起38に当接されて、それ以上の係止爪46と係止突起28を離隔する方向への変位が制限される。これにより、係止爪46と係止突起28との係合状態がより安定して維持される。更に、係止爪46が閉止体40の外側に突出されていると共に、ロック用溝18の深さ方向において規制突起38が係止突起28よりも浅く位置されていることから、閉止体40が係止爪46と係止突起28を互いに離隔する方向に変位された場合には、ロック用片44が規制突起38を支点とした梃子として働いて、係止爪46を係止突起28に接近させることが出来る。
また、図9に示すように、外力等によって閉止体40に開方向の力:Fが作用した場合には、係止突起28の係止面34と係止爪46の係止面48がロック用溝18の奥壁面36に対する傾斜面とされていることから、係止面34、48の奥壁面36に対する傾斜角度をθとすると、奥壁面36と平行な方向で係止爪46を係止突起28に接近させる方向の分力:F’’=Fsinθcosθが及ぼされる。これにより、閉止体40に開方向の外力が及ぼされた場合でも、係止爪46の係止突起28への係止状態を安定的に維持することが出来る。
以上、本発明の一実施形態について説明してきたが、これはあくまでも例示であって、本発明は、前記実施形態における具体的な記載によって、何等、限定的に解釈されるものではなく、例えば、前記実施形態では係止突起28の内面30が案内傾斜面とされていたが、このような案内傾斜面は必ずしも必要ではなく、係止突起28の側壁24aからの突出寸法をロック用溝18の溝深さ方向で一定としても良い。
10:ヒンジ式閉止体、12:電気接続箱、14:本体、16:収容凹溝、18:ロック用溝、22:先端面、24a,b:側壁、26a,b:内面、28:係止突起、38:規制突起、40:閉止体、42:ヒンジ部、44:ロック用片、46:係止爪、54:頂部、56:頂部

Claims (4)

  1. 樹脂成形された部品本体の外周部分に対して収容凹溝が溝長さ方向の両側で開放して形成されていると共に、前記収容凹溝の開口部を覆蓋する閉止体が前記収容凹溝の幅方向一方の側壁先端部にヒンジ部を介して一体形成されている一方、前記閉止体の先端縁部と前記収容凹溝の幅方向他方の側壁先端部との間には、前記収容凹溝の開口部を覆蓋する位置に前記閉止体を保持するロック機構が設けられているヒンジ式閉止体を備えた電装用部品において、
    前記収容凹溝の幅方向他方の側壁先端部には、その先端面に開口するロック用溝を前記収容凹溝と並行して形成すると共に、前記閉止体の前記先端縁部には前記ロック用溝に向かって突出するロック用片を形成し、前記ロック用溝における前記収容凹溝から遠い側の壁内面に係止突起を突設すると共に、前記ロック用片の先端部分には前記係止突起と対向して係止爪を突設して、前記閉止体を前記ヒンジ部で屈曲させて前記収容凹溝の開口部を覆う位置に前記閉止体を配置させることにより、前記閉止体の前記ロック用片が前記ロック用溝に挿入されると共に、前記係止突起を乗り越えた前記係止爪が前記係止突起に係止されて、前記閉止体が前記収容凹溝の前記開口部を覆う位置に保持されるようにしたことを特徴とするヒンジ式閉止体を備えた電装用部品。
  2. 前記ロック用溝における前記収容凹溝に近い側の壁内面には、前記係止突起よりも浅い位置に規制突起を突設して、
    前記係止突起の頂部と前記規制突起の頂部との離隔距離を、直線方向において前記ロック用片の前記係止爪が形成された先端部の最大厚さ寸法よりも大きく、且つ前記ロック用溝の深さ方向に直交する溝幅方向において前記ロック用片の前記係止爪が形成された先端部の最大厚さ寸法よりも小さくした請求項1に記載のヒンジ式閉止体を備えた電装用部品。
  3. 前記ロック用溝における前記収容凹溝から遠い側の壁内面において、前記係止突起の突出先端部から前記ロック用溝の開口側に向かって次第に前記ロック用溝の溝幅が広くなる方向に拡幅する案内傾斜面が設けられており、
    前記収容凹溝の開口部を覆う方向に前記閉止体を配置させる際に、前記閉止体の前記ロック用片に形成された前記係止爪が前記案内傾斜面に沿って案内されて前記係止突起を乗り越えて前記係止突起に係止されるようになっている請求項1又は2に記載のヒンジ式閉止体を備えた電装用部品。
  4. 前記閉止体における前記ロック用片が、前記閉止体よりも小さな曲げ剛性をもって形成されている請求項1乃至3の何れか一項に記載のヒンジ式閉止体を備えた電装用部品。
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