JP2010256629A - 画像形成装置 - Google Patents

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Hirokatsu Suzuki
宏克 鈴木
Masanori Kawasumi
正則 川隅
Hiroomi Tamura
博臣 田村
Takuya Suganuma
卓也 菅沼
Kazuya Saito
一矢 斎藤
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Abstract

【課題】簡易な構成で転写中抜けや転写不良の発生を防止することが可能で安定した画像を継続的に得ることが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】像担持体1と、像担持体1上の静電潜像を顕像化させる現像手段4と、像担持体1表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段3と、像担持体1に当接配置され像担持体1上より顕像化された前記静電潜像が転写される中間転写体56と、中間転写体56表面の転写残トナーを除去するクリーニング手段57とを有する画像形成装置において、中間転写体56表面の摩擦抵抗を検知する摩擦抵抗検知手段52aを有し、摩擦係数検知手段52aの検知結果に応じて非画像部領域における中間転写体56上へのトナー入力量を制御する。
【選択図】図5

Description

本発明は電子写真方式を利用した画像形成を行う複写機、プリンタ、プロッタ、ファクシミリ、これらの複合機等の画像形成装置に関し、特にカラー作像が可能な画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置において、感光体の摩擦抵抗を下げるべく感光体に対して潤滑剤を塗布する技術が知られており、感光体に潤滑剤を塗布することでトナーを感光体から離れ易くさせて転写性やクリーニング性の向上を図っている。感光体に対する潤滑剤の塗布量を制御する技術として、例えば「特許文献1」には、転写材の搬送方向に沿って配列された複数の像担持体と、各像担持体にそれぞれ異なる色のトナー像を形成する複数の現像装置と、転写材にトナー像を転写した後の各像担持体表面に残留する転写残トナーをそれぞれ除去する複数のクリーニング装置とを具備し、各クリーニング装置によって像担持体から除去された転写残トナーをその像担持体にトナー像を形成する現像装置に戻すトナー返送手段を、転写材の搬送方向最上流側に位置する像担持体以外の像担持体から転写残トナーを除去するクリーニング装置と該像担持体にトナー像を形成する現像装置との間に設けると共に、転写材の搬送方向最上流側に位置する像担持体以外の像担持体に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置を設ける技術が開示されている。
また、中間転写体の転写性能低下に対応して所定の処理を行わせて中間転写体の性能をできる限り維持すべく、像担持体と、この像担持体の表面にトナー像を形成するトナー像形成手段と、形成されたトナー像を中間転写体に転写する1次転写手段と、中間転写体上のトナー像を記録媒体上に転写する2次転写手段とを有し、中間転写体表面の摩擦抵抗を測定する摩擦抵抗測定手段及び測定された摩擦抵抗に基づいて画像形成装置を制御する制御手段を備えた技術が、例えば「特許文献2」に開示されている。
さらに、像担持体表面に潤滑剤を塗布しているときにおいても経時的に異常画像の発生を抑制して安定した画像形成を行うべく、中間転写ベルトに潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置と、中間転写ベルトに照射されて反射した光の正反射光光量を検出するセンサとを設け、センサが検出した正反射光光量に応じて制御装置が潤滑剤塗布装置による中間転写ベルトへの潤滑剤塗布制御を行う技術が、例えば「特許文献3」に開示されている。
「特許文献1」に開示された技術では、感光体に塗布された潤滑剤は中間転写体へと転移し、一方中間転写体上の潤滑剤は転写紙やクリーニング部等へと転移していくため、中間転写体上の摩擦係数が使用状況に応じて大きく変化するためその制御が困難であるという問題点がある。特に出力される画像面積率が小さい場合には中間転写体への潤滑剤の転移量が多くなり中間転写体の表面摩擦係数が低下し、感光体と中間転写体の摩擦抵抗差が小さくなって転写性が悪化してしまう。またこれと共に副走査方向における細線の中側のトナーが欠落するいわゆる転写中抜けという不具合が発生するという問題点がある。これは感光体と中間転写体との摩擦抵抗差が小さくなることで急激に悪化し、文字の視認性を著しく悪化させるために大きな問題となる。
「特許文献2」に開示された技術では、中間転写体への塗布量を制御可能な潤滑剤塗布手段を備え中間転写体の摩擦係数変化に対応する技術が開示されているが、部材の追加や装置の大型化に伴うコストアップが生じてしまうという問題点がある。「特許文献3」に開示された技術では、中間転写体の摩擦抵抗等の特性を検知して転写バイアス等の画像出力条件を制御しているが、中間転写体の摩擦抵抗を所定値に維持するという思想はなく、中間転写体の摩擦抵抗が急激に小さくなった場合には転写中抜け等の品質課題に対して対応することが困難であるという問題点がある。
本発明は上述した問題点を解決し、簡易な構成で転写中抜けや転写不良の発生を防止することが可能で安定した画像を継続的に得ることが可能な画像形成装置の提供を目的とする。
請求項1記載の発明は、像担持体と、前記像担持体上の静電潜像を顕像化させる現像手段と、前記像担持体表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段と、前記像担持体に当接配置され前記像担持体上より顕像化された前記静電潜像が転写される中間転写体と、前記中間転写体表面の転写残トナーを除去するクリーニング手段とを有する画像形成装置において、前記中間転写体表面の摩擦抵抗を検知する摩擦抵抗検知手段を有し、前記摩擦係数検知手段の検知結果に応じて非画像部領域における前記中間転写体上へのトナー入力量を制御することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、さらに前記摩擦係数検知手段は前記中間転写体の回転トルクから前記摩擦抵抗を検知することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、さらに前記クリーニング手段が前記中間転写体に接触するクリーニングブレードを有し、前記摩擦係数検知手段は前記クリーニングブレードの歪み量から前記摩擦抵抗を検知することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、さらに前記中間転写体表面に接触配置され前記中間転写体の走行時に従動回転する回転体を有し、前記摩擦係数検知手段は前記回転体の回転トルクから前記摩擦抵抗を検知することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4の何れか1つに記載の画像形成装置において、さらに前記トナー入力量の制御は現像バイアス及び/または帯電バイアスを制御することにより行われることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5の何れか1つに記載の画像形成装置において、さらに前記摩擦係数検知手段の検知結果が所定値を下回った際に前記トナー入力量を増大させることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1ないし6の何れか1つに記載の画像形成装置において、さらに前記像担持体及び前記現像手段及び前記潤滑剤塗布手段を有する画像形成ステーションを複数有すると共に前記各像担持体は一つの前記中間転写体に当接し、前記トナー入力量の制御は前記中間転写体の進行方向最下流に位置する前記画像ステーションにおいて行われることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1ないし7の何れか1つに記載の画像形成装置において、さらに前記潤滑剤としてステアリン酸亜鉛が用いられることを特徴とする。
本発明によれば、中間転写体表面の潤滑剤量が適正化されて中間転写体表面の摩擦係数を計御することができ、常に安定した中間転写体の摩擦抵抗を維持することが可能となり、転写中抜け等の画像不良の発生を防止して良好な品質の画像形成を経時的に行うことができる。
本発明の一実施形態を採用した画像形成装置の概略図である。 本発明の一実施形態に用いられる作像ユニットの概略図である。 本発明の第1の実施形態に用いられる摩擦抵抗検知手段を説明する概略図である。 本発明の第1の実施形態におけるトナー入力制御を行うための摩擦抵抗値と時間との関係を示す線図である。 本発明の第1の実施形態におけるトナー入力制御を説明する概略図である。 本発明の第2の実施形態に用いられる摩擦抵抗検知手段を説明する概略図である。 本発明の第3の実施形態に用いられる摩擦抵抗検知手段を説明する概略図である。 本発明の第3の実施形態に用いられる摩擦抵抗検知手段を説明する概略図である。 本発明の第3の実施形態に用いられる摩擦抵抗検知手段を説明する概略図である。 本発明の第3の実施形態における摩擦抵抗検知手段の検知結果を示す線図である。 本発明の第3の実施形態における摩擦抵抗検知手段の出力状態をある周期で平均化して周波数に換算したものと中間転写体の摩擦係数との相関関係を示す線図である。
図1は、本発明の一実施形態を採用した画像形成装置を示している。同図において画像形成装置はその内部ほぼ中央に中間転写体としての無端ベルトである中間転写ベルト56を有しており、中間転写ベルト56は4個のローラ52,53,54,55に掛け回されて支持されている。ポリイミドやポリアミド等の耐熱性材料からなり中抵抗に調整された基体を有する中間転写ベルト56は、駆動ローラであるローラ52の回転に伴い矢印A方向に走行駆動される。
中間転写ベルト56の下方には、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応した4個の作像ユニットが、中間転写ベルト56のベルト面に沿ってそれぞれ配設されている。図2は4個の作像ユニットのうちの1つを示しており、各作像ユニットは使用するトナーの色を除いて同様の構成であるため1つのみを代表して説明し、色の区別を示すY,M,C,Kの表示は省略する。
各作像ユニットは、像担持体である感光体1Y,1M,1C,1Kを有しており、感光体1の周りには感光体1の表面に電荷を付与する帯電装置2、感光体1の表面に形成された静電潜像を各色トナーで顕像化してトナー像を形成する現像手段としての現像装置4、感光体1の表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段としての潤滑剤塗布装置3、トナー像転写後の感光体1の表面をクリーニングするクリーニング装置8等がそれぞれ配設されている。これらは一体化されてプロセスカートリッジを形成しており、画像形成装置の装置本体に対して着脱自在に構成されている。
4個の作像ユニットの下方には、帯電された各感光体1の表面に各色の画像データに基づいた露光を行ってそれぞれ静電潜像を形成する露光装置9が配設されている。また、中間転写ベルト56を介し各感光体1と対向する位置には、感光体1上に形成されたトナー像を中間転写ベルト56上に1次転写させる1次転写ローラ51が、各感光体1に対応してそれぞれ配置されている。各1次転写ローラ51はそれぞれ図示しない電源に接続されており、所定の電圧が印加される。
中間転写ベルト56を介してローラ52と対向する位置には2次転写ローラ61が配設されている。中間転写ベルト56に圧接配置された2次転写ローラ61は図示しない電源に接続されており、所定の電圧が印加される。中間転写ベルト56と2次転写ローラ61との接触部において2次転写部が構成され、この2次転写部において中間転写ベルト56上のトナー像が転写紙に転写される。中間転写ベルト56を介してローラ55と対向する位置には、2次転写後の中間転写ベルト56表面をクリーニングするクリーニング手段としての中間転写ベルトクリーニング装置57が配設されている。
2次転写部の上方には、転写紙上のトナー像を定着させる定着装置70が配設されている。定着装置70は、内部にハロゲンヒータを有する加熱ローラ72、定着ローラ73、各ローラに巻き掛けられた定着ベルト71、定着ベルト71を介して定着ローラ73に圧接配置された加圧ローラ74等を有している。画像形成装置の装置本体下部には、複数の転写紙を載置する給紙トレイ20及び給紙トレイ20内の転写紙を2次転写部に向けて給送するピックアップローラ21が配設されている。
ここで、上述した画像形成装置の特徴をより詳細に説明する。感光体1は、例えば直径30〜90mm程度(本形態では30mm)のアルミニウム円筒基体上に感光層を形成したいわゆる有機感光体であり、さらに感光層の上にポリカーボネート系の樹脂で保護層を形成している。なお、感光層と保護層との間に中間層を設けてもよい。
帯電装置2は、帯電部材として導電性芯金の外側に中抵抗の弾性層を被覆して構成される停電ローラ2aを有している。帯電ローラ2aは図示しない電源に接続されており、所定の電圧が印加される。本実施形態に使用される帯電装置は特開2005−321628号公報に開示されているものと同様であるので、詳細な説明は省略する。
現像装置4は、内部に磁界発生手段を有する現像スリーブ4aを、感光体1と対向する位置に有しており、現像スリーブ4aの下方には図示しないトナーボトルから投入されるトナーを現像剤と混合して撹拌しながら現像スリーブ4aへと汲み上げるための2つのスクリュ4bが設けられている。現像スリーブ4aによって汲み上げられるトナーと磁性キャリアとからなる現像剤は、ドクターブレード4cによって所定の現像剤層の厚みに規制されて現像スリーブ4aに担持される。現像スリーブ4aは、感光体1との対向位置において同方向に移動しつつ現像剤を担持搬送し、トナーを感光体1の表面に供給する。本実施形態では2成分現像方式の現像装置4を示したが、本発明が適用可能な現像装置はこれに限られず、1成分現像方式の現像装置であってもよい。
潤滑剤塗布装置3は、固定されたケースに収容された固形潤滑剤3b、固形潤滑剤3bに接触してこれを削り取り感光体1に塗布するブラシローラ3aを有している。固形潤滑剤3bは直方体状に形成されており、加圧部材3cによってブラシローラ3aに圧接されている。加圧部材3cは板ばねや圧縮ばね等がよく、特に圧縮ばねが適している。固形潤滑剤3bはブラシローラ3aによって削り取られて消耗し経時的にその厚みが減少するが、加圧部材3cの付勢力によって常時ブラシローラ3aに圧接している。ブラシローラ3aは、回転しつつ削り取った固形潤滑剤3bを感光体1の表面に塗布する。
ブラシローラ3aを構成するブラシ繊維の太さは3〜8デニールが好ましく、密度は2万〜10万本/平方インチが好ましい。繊維の太さが細すぎるとブラシローラ3aが感光体1の表面に当接した際に毛倒れを起こし易くなり、太すぎると密度を高くすることができなくなる。密度が低いと感光体1の表面に当接する繊維の本数が少ないため固形潤滑剤3bを均一に塗布することができず、密度が高すぎると繊維と繊維との隙間が小さくなり掻き取った固形潤滑剤3bの粉体の付着量が減少して塗布量が不足してしまう。このため、毛倒れを起こし難くするための繊維の太さ及び固形潤滑剤3bの均一な塗布を効率的に行うことが可能な密度を上記の通りに設定する。
固形潤滑剤3bとしては、乾燥した固体疎水性潤滑剤を用いることができ、ステアリン酸亜鉛の他に、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸鉛、ステアリン酸鉄、ステアリン酸ニッケル、ステアリン酸コバルト、ステアリン酸銅、ステアリン酸ストロンチウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸カドミウム、ステアリン酸マグネシウム等のステアリン酸基を有するものを用いることができる。また、同じ脂肪酸基であるオレイン酸亜鉛、オレイン酸マンガン、オレイン酸鉄、オレイン酸コバルト、オレイン酸鉛、オレイン酸マグネシウム、オレイン酸銅、パルチミン酸、亜鉛パルチミン酸コバルト、パルチミン酸銅、パルチミン酸マグネシウム、パルチミン酸アルミニウム、パルチミン酸カルシウム等を用いてもよい。この他、カプリル酸鉛、カプロン酸鉛、リノレン酸亜鉛、リノレン酸コバルト、リノレン酸カルシウム、及びリコリノレン酸カドミウム等の脂肪酸、脂肪酸の金属塩等も使用可能であり、さらにキャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワックス、木ろう、オオバ油、みつろう、ラノリン等のワックス類も使用可能である。このような潤滑剤を用いることにより、副作用が少なくかつ感光体1上及び中間転写ベルト56上への延展性が向上される。
次に、トナー特性について説明する。本発明に使用可能なトナーは、少なくとも窒素原子を含む官能基を有するポリエステルプレポリマ、ポリエステル、着色剤、離型剤を有機溶媒中に分散させたトナー材料液を、水系溶媒中で架橋及び/または伸長反応させて得られるトナーであり、その重量平均粒径は3〜8μmが好ましい。重量平均粒径(D4)と個数平均粒径(D1)との比(D4/D1)は1.00〜1.40の範囲にあることが好ましく、トナーの形状係数SF−1は100〜150、形状係数SF−2は100〜150の範囲にあることが好ましい。本発明に使用可能なトナーは、特開2008−152074号公報に開示されているものと同様であるので、詳細な説明は省略する。
ここで、本発明の特徴部である、中間転写体表面の摩擦抵抗を検知する摩擦抵抗検知手段について説明する。
図3は本発明の第1の実施形態を示しており、この第1の実施形態では中間転写体の駆動トルクを測定することにより中間転写体表面の摩擦抵抗を算定している。図3において、中間転写ベルト56に走行駆動力を付与するローラ52には回転駆動力を発生するモータ52bが接続されており、モータ52bとローラ52との間には摩擦抵抗検知手段としてのトルク計52aが配設されている。中間転写ベルト56の回転トルクはその大部分が中間転写ベルト56と中間転写ベルトクリーニング装置のブレードとの間の摩擦抵抗によって決定され、中間転写ベルト56の駆動するために必要なトルクを測定することにより、このトルク値と予め決定された係数とから摩擦抵抗値を換算することができる。
図4は、横軸が時系列、縦軸が測定した回転トルクから換算して得られた中間転写ベルト56の摩擦抵抗値を示している。ここで、予め設定した閾値を摩擦抵抗値が下回った場合には、非画像部領域における中間転写ベルト56へのトナー入力動作が行われる。以下、中間転写ベルト56へのトナー入力動作について説明する。
図5は、横軸が時系列、縦軸が電圧値(絶対値)を示しており、破線が帯電バイアスVbを、実線が現像バイアスVdをそれぞれ示し、横軸の両矢印部は非画像部領域である用紙間間隔部を示している。このように非画像部領域において所定時間(トナー入力時間)だけ現像バイアスVdの絶対値を大きくすることにより感光体1上に強制的にトナーを付着させることが可能となる。露光を行うのではなくバイアスを変化させることで感光体1上の長手方向に対して均一にトナーを付着させることができ、この非画像部に付着したトナーを感光体1から中間転写ベルト56に転移させ、この転移したトナーを中間転写ベルト56上の潤滑剤と絡めて中間転写ベルトクリーニング装置57によって中間転写ベルト56上より除去することができる。これにより中間転写ベルト56表面の潤滑剤量が適正化されて中間転写ベルト56表面の摩擦係数を計御することができ、常に安定した中間転写ベルト56の摩擦抵抗を維持することが可能となり、転写中抜け等の画像不良の発生を防止して良好な品質の画像形成を経時的に行うことができる。また、露光幅よりも長い長手方向において均一なトナー入力を行うことができるので、研磨効率をより高めることができる。
この制御はジョブ前後またはジョブ間である非画像部領域でのトナー入力であるため、生産性を低下させることなくかつ出力される画像によらず中間転写ベルト56の摩擦抵抗を維持することができる。また、中間転写ベルト56への潤滑剤供給は感光体1に対する潤滑剤供給から行われるので、中間転写ベルト56への潤滑剤供給手段を別途設ける必要がないため、小型化及び低コスト化を達成することができる。さらに、所定時間(トナー入力時間)における現像バイアスVdの絶対値及び印加時間を変化させることによりトナー付着量を変化させることができ、細かな制御を行うことができる。なお、現像バイアスVdだけでなく帯電バイアスVbを下げる方向に変化させてもよく、帯電バイアスVbと現像バイアスVdとの差を小さくするように変化させることでトナー付着が可能となる。
上記実施形態では、中間転写ベルト56の回転トルクから摩擦抵抗を検知しているので、構成を簡易化することができ低コスト化及び省スペース化を達成することができる。
また上述したトナー入力動作は、中間転写ベルト56の進行方向最下流に位置する画像形成ステーション(図1において感光体1Kを有する画像形成ステーション)において行われる。これにより中間転写ベルト56上に入力されたトナーが他の画像形成ステーションの転写部を通過することがないので、トナーの逆転写による画像形成不良の発生を防止できると共に、トナー入力制御を簡略化することができる。
図4において、中間転写ベルト56の摩擦抵抗値が閾値S1を下回った際に非画像部領域において現像バイアスB1を印加し、さらに摩擦抵抗値が閾値S2を下回った際には現像バイアスB2を印加することにより、閾値に応じてトナー入力量を増加させることができ、これにより急激な摩擦抵抗値の低下を抑えることができる。
図6は本発明の第2の実施形態を示している。この第2の実施形態では、中間転写ベルト56の走行時において、その摩擦抵抗に応じて中間転写ベルト56をクリーニングするクリーニングブレードが歪むため、この歪み量を光学的及び電気的に測定し、この歪み量から中間転写ベルト56の摩擦抵抗値を算出している。
図6において、矢印方向に走行する中間転写ベルト56には中間転写ベルトクリーニング装置57のクリーニングブレード57aが当接している。クリーニングブレード57aは押圧部材57cの押圧力によって中間転写ベルト56に圧接されており、その裏側にはクリーニングブレード57aの歪み量を測定する摩擦抵抗検知手段としての歪みゲージ57bが貼り付けられている。中間転写ベルト56の表面における摩擦抵抗値が低下するとクリーニングブレード57aとの摩擦力が減るために負荷が低減され、結果としてクリーニングブレード57aの歪み量が変化することを利用してクリーニングブレード57aの歪み量より所定の演算によって中間転写ベルト56の摩擦抵抗値を検知することができる。検知結果は図4と同様である。これにより第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができると共に、精度よく摩擦抵抗値を検知でき制御の応答性を向上することができる。
図7は本発明の第3の実施形態を示している。この第3の実施形態では、中間転写ベルト56の表面に接触して配置され中間転写ベルト56の走行時に従動回転可能な回転体である従動ローラ58を設け、従動ローラ58の回転から中間転写ベルト56の摩擦抵抗値を算出している。従動ローラ58は、中間転写ベルトクリーニング装置57のベルト走行方向直下流位置に配置することが望ましい。
従動ローラ58は、図8に示すように駆動源を持たず中間転写ベルト56に接触配置されたローラ58aと、ばね等によりローラ58aを中間転写ベルト56に対して圧接させる押圧部材58cとを有しており、ローラ58aは中間転写ベルト56の走行時に従動回転する。ローラ58aは、その表面が摩擦抵抗の低い金属や樹脂等により構成されており、その端部には図9に示すエンコーダである摩擦抵抗検知手段としての回転計58bが接続されている。ここで初期状態の中間転写ベルト56において、ローラ58aは少なくとも中間転写ベルト56と同一の周速度で回転するように、押圧部材58cの圧接力が設定されている。
第3の実施形態では、従動ローラ58の中間転写ベルト56に対する押圧力を100g/cm、従動ローラ58表面のオイラー法による摩擦係数を0.15とした。中間転写ベルト56の表面の摩擦抵抗が低下すると中間転写ベルト56の走行駆動力が従動ローラ58に対して伝わり難くなり、従動ローラ58がスリップし易くなって不連続な回転となるため、この回転変化を回転計58bによって検知する。
図10は回転計58bの計測例を示している。同図(A)は全色での画像面積比率が20%で1000枚の画像出力を行った場合であり、中間転写ベルト56の表面摩擦抵抗が十分に高く(オイラー法による摩擦係数0.40)従動ローラ58が同じ周速度で回転している状態を示している。同図(B)は全色での画像面積比率が5%で1000枚の画像出力を行った場合であり、中間転写ベルト56の表面摩擦抵抗が下がってきて(オイラー法による摩擦係数0.20)従動ローラ58の回転が不連続となっている状態を示している。同図(C)は全色での画像面積比率が1%で1000枚の画像出力を行った場合であり、中間転写ベルト56の表面摩擦抵抗がさらに下がり(オイラー法による摩擦係数0.15)従動ローラ58の回転が間欠的になっている状態を示している。
図11は、上述の回転計58bの出力状態をある周期で平均化して周波数に換算したものと中間転写ベルト56の摩擦係数との相関関係を示している。このように回転計58bの出力を検知することにより中間転写ベルト56の摩擦係数を検知することが可能となり、この検知結果を用いて図4と同様のトナー入力制御を行うことができる。これにより第2の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
上述した構成では、画像形成装置として複写機を用いた例を示したが、本発明が適用可能な画像形成装置はこれに限られず、プリンタ、ファクシミリ、プロッタ、これらの複合機等の他の画像形成装置にも本発明は適用可能である。
1 像担持体(感光体)
3 潤滑剤塗布手段(潤滑剤塗布装置)
3b 固形潤滑剤
4 現像手段(現像装置)
52a 摩擦抵抗検知手段(トルク計)
56 中間転写体(中間転写ベルト)
57 クリーニング手段(中間転写ベルトクリーニング装置)
57a クリーニングブレード
57b 摩擦抵抗検知手段(歪みゲージ)
58 回転体(従動ローラ)
58b 摩擦抵抗検知手段(回転計)
特許第4046311号公報 特開2000−305379号公報 特開平11−38832号公報

Claims (8)

  1. 像担持体と、前記像担持体上の静電潜像を顕像化させる現像手段と、前記像担持体表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段と、前記像担持体に当接配置され前記像担持体上より顕像化された前記静電潜像が転写される中間転写体と、前記中間転写体表面の転写残トナーを除去するクリーニング手段とを有する画像形成装置において、
    前記中間転写体表面の摩擦抵抗を検知する摩擦抵抗検知手段を有し、前記摩擦係数検知手段の検知結果に応じて非画像部領域における前記中間転写体上へのトナー入力量を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記摩擦係数検知手段は前記中間転写体の回転トルクから前記摩擦抵抗を検知することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記クリーニング手段が前記中間転写体に接触するクリーニングブレードを有し、前記摩擦係数検知手段は前記クリーニングブレードの歪み量から前記摩擦抵抗を検知することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記中間転写体表面に接触配置され前記中間転写体の走行時に従動回転する回転体を有し、前記摩擦係数検知手段は前記回転体の回転トルクから前記摩擦抵抗を検知することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1ないし4の何れか1つに記載の画像形成装置において、
    前記トナー入力量の制御は現像バイアス及び/または帯電バイアスを制御することにより行われることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1ないし5の何れか1つに記載の画像形成装置において、
    前記摩擦係数検知手段の検知結果が所定値を下回った際に前記トナー入力量を増大させることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1ないし6の何れか1つに記載の画像形成装置において、
    前記像担持体及び前記現像手段及び前記潤滑剤塗布手段を有する画像形成ステーションを複数有すると共に前記各像担持体は一つの前記中間転写体に当接し、前記トナー入力量の制御は前記中間転写体の進行方向最下流に位置する前記画像ステーションにおいて行われることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1ないし7の何れか1つに記載の画像形成装置において、
    前記潤滑剤としてステアリン酸亜鉛が用いられることを特徴とする画像形成装置。
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