JP2010255252A - 縦型ブラインド - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単に、1つのキャリアに吊り下げられたルーバーに変化を持たせることができる縦型ブラインドを提供する。
【解決手段】キャリア12の下部に垂直軸線周りに所定の角度範囲で正逆転自在に軸支され、ルーバー18、20を吊り下げるためのキャリアフック16の先端に、2つのルーバー18、20を一対として対面配置させて吊り下げることが可能なように二股状のフック部16a及び16bを形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ルーバーをキャリアからキャリアフックを介して吊り下げる縦型ブラインドに関する。
従来、この種の縦型ブラインドとしては、特許文献1に記載されたものが知られている。これによれば、ヘッドレール内を移動可能なキャリア本体の中央下部に形成した筒部に、キャリアフックとしてのフック部材が垂直軸線周りに回転自在に挿通軸支されており、フック部材の下端はフック部となっており、フック部にルーバーが吊り下げられる。フック部材の上方に外挿されたウォームホイールがキャリア本体の一側部に軸支されるウォームに係合され、ウォームが回転したときに、ウォームホイールを介してフック部材が回転され、これに吊り下げられるルーバーの開き角度が調節される。
特開平5−33568号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたような従来の縦型ブラインドでは、1つのキャリアに対して1つのルーバーが吊り下げられており、ルーバーの変化に乏しいという問題がある。ルーバーに変化を持たせるには、色柄等の種類が異なるルーバーに交換して、ルーバー自体の色柄等を変化させなければならず、手間がかかるという問題がある。また、ルーバーを交換した直後は、ルーバーの変化を享受することができるが、その後は再びルーバーの変化に乏しいものとなってしまう。
本発明はかかる課題に鑑みなされたもので、簡単に且つ任意の時にルーバーの変化を生じさせることができる縦型ブラインドを提供することをその目的とする。
前述した目的を達成するために、請求項1記載の発明は、ヘッドレール内を移動可能な複数のキャリアの各々からルーバーが回転可能に吊下げ支持された縦型ブラインドにおいて、
キャリアの下部にはルーバーを吊り下げるためのキャリアフックが垂直軸線周りに所定の角度範囲で正逆転自在に軸支され、キャリアフックには二股状に形成された一対のフック部が設けられ、該一対のフック部にそれぞれ2つのルーバーを一対として対面配置させて係止させることが可能であることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の縦型ブラインドにおいて、各ルーバーの上端には、前記キャリアフックのフック部に係止するためのルーバーフックがそれぞれ設けられており、一対のルーバーにそれぞれ設けられるルーバーフックは前記一対のフック部に係止された際に、互いに係合して一体化されることを特徴とする。
本発明によれば、1つのキャリアに2種類のルーバーを吊り下げることができるため、例えば、同じキャリアに吊り下げられるルーバーの色彩、模様、素材、光透過度等をそれぞれ異なるものとすることができる。これにより、ルーバー全体にデザイン性を持たせることができると共に、ルーバーを正逆に回転させることで、その回転方向に応じて、視認できるルーバーの色彩、模様、素材、光透過度等が変化するためにルーバーの印象を変えることができる。
または、同じキャリアに吊り下げる一対のルーバーの長さ寸法または幅寸法を異なるものとし、且つ色彩、模様、素材、光透過度を異なるものとすることにより、ルーバー全体にデザイン性を持たせることができると共に、ルーバーを正逆に回転させることで、その回転方向に応じて、視認できるルーバーの上下方向及び/又は左右方向の色、柄、素材、光透過度等が変化するためにルーバーの印象を変えることができる。
このようにルーバーの回転に応じてルーバーが変化するので、簡単に且つ任意の時にルーバーの変化を享受することができる。
また、請求項2記載の発明によれば、一対のルーバーにそれぞれ設けられるルーバーフックがキャリアフックのフック部に係止された際に互いに一体化されるので、一対のルーバーのキャリアフックに対する相対移動を規制することができ、キャリアフックからルーバーが脱落することを防止することができる。
(a)は本発明の第1の実施形態に係る縦型ブラインドのルーバーが正転した状態を表す斜視図であり、(b)はルーバーが反転した状態を示す斜視図である。 ヘッドレール内に収納されているキャリアにルーバーが係止された状態を示す正面図である。 キャリア及びキャリアフックの正面図である。 ルーバーの上部の正面図である。 同じ長さ寸法の第1ルーバーと第2ルーバーとを吊り下げた状態を示す側面図である。 長さ寸法の短い第1ルーバーと長い第2ルーバーとを吊り下げた状態を示す側面図である。 ルーバー全体が上下ツートン仕様となっている状態を示す正面図である。 手前のルーバーの長さ寸法をルーバー毎に異なるものとした状態を示す正面図である。 第2の実施形態のルーバーフックをキャリアに係止した状態を示す正面図である。 図9のルーバーフック部分をルーバーの幅方向中間位置で切断した断面図である。 第2の実施形態におけるルーバーの上部の正面図である。 キャリアフックの他の例を表すキャリア及びキャリアフックの正面図である。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
図1〜図3に示すように、縦型ブラインドは、窓枠等に固定されるヘッドレール10内を移動可能な複数のキャリア12を備えている。より詳細には、図2に示したように、各キャリア12には、その前後にローラ14が設けられ、該ローラ14がヘッドレール10内に形成された壁面を転動自在となっている。
各キャリア12には、後述するキャリアフック16が垂直軸線周りに回転自在に挿通軸支されており、キャリアフック16に後述の第1ルーバー18と第2ルーバー20が吊下げられて、キャリアフック16と共に第1ルーバー18及び第2ルーバー20は垂直軸線周りに回転可能となっている。
ヘッドレール10内には、キャリア12を移動させるキャリア移動機構と、ルーバー18及び20を回転させるルーバー回転機構とが配設される。これらの機構は、公知の任意の機構を採用することができるが、この実施形態では、キャリア移動機構は、複数のキャリア12のうちの最も端部にあるマスタキャリア12A(図1参照)に連結され、各キャリア12を挿通して配回され、ヘッドレール10の一端部にあるコントロールユニット10cへと導かれて、コントロールユニット10cから一部が導出された開閉コード30から構成することができる。コントロールユニット10cから導出された開閉コード30を一方に引くと、マスタキャリア12Aが開閉コード30に牽引され及び各キャリア12間を連結するスペーサ13を介して各キャリア12が牽引されて、ヘッドレール10内をいずれか一方へ移動し、開閉コード30を他方に引くと、マスタキャリア12Aが開閉コード30に牽引され、各キャリア12を押しながらヘッドレール10内をいずれか他方へ移動するようになっている。
また、ルーバー回転機構は、ヘッドレール10内で回転可能に軸支されて複数のキャリア12を挿通するチルトロッド32(図2参照)と、コントロールユニット10c内に配設されチルトロッド32に傘歯車等のギヤを介して連結されて、ヘッドレール10の一端から垂下される操作ロッド34とから構成されており、各キャリア12には、チルトロッド32の回転をキャリア12のキャリアフック16に伝達するための回転伝達機構が内設されている。
回転伝達機構は、図2に示したように、キャリア12内に配設されてチルトロッド32に噛み合うウォーム36と、ウォーム36に噛み合いウォーム36の回転を垂直軸周りの回転に変換するウォームホイール38と、ウォームホイール38の回転をキャリアフック16に伝達する伝達スリーブ40と、を備える。伝達スリーブ40は、キャリアフック16に係合すると共にウォームホイール38に対して空転可能に係合しており、キャリア12に対して、所定角度の角度範囲で垂直軸線周りを回転可能となっている。操作ロッド34を操作して回転させると、チルトロッド32に回転が伝達して、ウォーム36、ウォームホイール38、伝達スリーブ40を介して、キャリアフック16が回転するようになっている。また、伝達スリーブ40の回転が規制されると、伝達スリーブ40に対してウォームホイール38が空転するようになっており、これによって、キャリアフック16の回転範囲が正逆転の約180度の範囲に制限されている。
キャリアフック16の下端には、二股状となった一対のフック部16a及び16bが形成される。一対のフック部16a及び16bは、キャリアフック16の回転中心を中心に互いに180度反対側を向いて形成されており、各フック部16a、16bに第1ルーバー18と第2ルーバー20の上端にそれぞれ設けられたルーバーフック22及び24が係止される。これにより、キャリア12から、互いに対面配置されて一対とされた第1ルーバー18及び第2ルーバー20がそれぞれ吊り下げられる。ルーバーフック22及び24は、図4に示したように、各ルーバー18及び20の上端を折り返して形成したループ18a、20a内に挿入されており、その中央上部には、キャリアフック16のフック部16a、16bに係止可能なフック部22a、24aが設けられている。
1つのキャリア12に吊り下げられる一対のルーバー18及び20は、種類の異なるものとする。ここで、異なる種類とは、例えば、異なる色彩、模様、素材、光透過度等(以下、色柄等という)を持つものとすることができ、例えば、図1(a)及び(b)及び図5に示すように、表裏で色柄等が異なるリバーシブルな仕様とすることができ、ルーバー全体としてデザイン性を持たせた仕様とすることができる。
または、異なる種類とは、異なる寸法(長さ寸法及び/または幅寸法)を持つものとすることもできる。例えば、図6に示すように、色柄等が異なる一対のルーバー18及び20を、更に互いに異なる長さとすることにより、同じキャリア12に吊り下げられるルーバー18及び20全体が上下で色柄等が異なるものとすることができる。即ち、図7に示すように、第1ルーバー18を全て同じ長さ寸法で短くし、第2ルーバー20を全て同じ長さ寸法で長くすることにより、上下ツートン仕様にすることができ、ルーバー全体としてデザイン性を持たせた仕様とすることもできる。
または、図8に示すように、第1ルーバー18をそれぞれ異なる長さ寸法とし、第2ルーバー20を全て同じ長さ寸法で長くすることにより、ルーバー全体としてデザイン性を持たせた仕様とすることもできる。
各ルーバー18及び20の下端にはウエイトカバー26及び28がそれぞれ設けられている。
以上のように構成される縦型ブラインドにおいて、例えば図1(a)に示す状態では、第1ルーバー18が室内側に露出しており、第1ルーバー18の色柄等を享受することができるが、操作ロッド34を操作して、チルトロッド32を回転させると、回転伝達機構を介してキャリアフック16が回転して、それに伴って、ルーバー18、20が回転するので、図1(b)に示す状態となり、第2ルーバー20が室内側に露出するようになる。これによって、第2ルーバー20の色柄等を享受することができる。こうして、変化に富んだものとすることができる。操作ロッド34を操作して、キャリアフック16の回転を適度にすることにより、従来の縦型ブラインドと同様に開閉度を変化させることができ、この際に、表裏両面の露出度合いに応じて、様々な色柄等が現れ、意匠性が向上する。操作ロッド34を操作することで、任意の時にルーバーを変化させることができる。
また、図1(a)の状態と図1(b)の状態とでは、ブラインドの開閉度としては同じであるが、同じ開閉度及び光透過度でありながら、ルーバーの回転方向の正逆を変えることで、ルーバーに変化を生じさせることができる。
キャリアフック16の二股状のフック部16a及び16bに係止するルーバーの組み合わせを任意に変えることで、より大きな変化をもたらすこともできる。
次に、第2の実施形態について説明する。尚、下記の構成以外は第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
図9は第2の実施形態のルーバーフック42、44をキャリアに係止した状態を示す正面図であり、図10は図9のルーバーフックをルーバーの幅方向中間位置で切断した断面図である。
ルーバーフック42及び44は、これらのフック部42a、44aを二股状のフック部16a及び16bにそれぞれ係止した際に、互いの方向へ突出しており、互いに当接する当接面42b及び44bをそれぞれ有する。これにより、ルーバーフック42及び44を二股状のフック部16a及び16bにそれぞれ係止した際に、当接面42b及び44bが係合し、ルーバーフック42及び44が一体化して、キャリアフック16に対するルーバーフック42、44の動きを規制することができるため、キャリア12からルーバー18及び20が脱落することを防止することができる。
当接面42b、44bの係合は、互いに当接することによる摩擦係合とすることもできるが、図11に示すように、当接面42b及び44bの一方に凹部42c、44c、対応する当接面の他方に凹部に嵌合する凸部42c、44cを形成するか、または、一方に磁石、他方に磁性体を配して、ルーバーフック42及び44が凹凸係合または磁力係合するようにして、係合をより確実にしてもよい。
尚、以上の各実施形態において、一対のルーバー18及び20の長さが互いに同じであれば、一対のルーバー18及び20の下端部を1つのウエイトカバーに収納することもできる。
また、以上の各実施形態において、キャリアフック16は複数の部品で構成することができる。
また、二股状のフック部16a、16bは、図12に示すように、互いに同じ高さに設けずに、異なる高さ位置に設けることにしてもよい。これによって、ルーバーのルーバーフックをキャリアフックのフック部に係止しやすい構成とすることができる。
10 ヘッドレール
12 キャリア
16 キャリアフック
16a、16b 二股状のフック部
18 第1ルーバー
20 第2ルーバー
22、24、42、44 ルーバーフック

Claims (2)

  1. ヘッドレール(10)内を移動可能な複数のキャリア(12)の各々からルーバー(18、20)が回転可能に吊下げ支持された縦型ブラインドにおいて、
    キャリア(12)の下部にはルーバー(18、20)を吊り下げるためのキャリアフック(16)が垂直軸線周りに所定の角度範囲で正逆転自在に軸支され、キャリアフック(16)には二股状に形成された一対のフック部(16a、16b)が設けられ、該一対のフック部にそれぞれ2つのルーバーを一対として対面配置させて係止させることが可能であることを特徴とする縦型ブラインド。
  2. 各ルーバー(18、20)の上端には、前記キャリアフック(16)のフック部(16a、16b)に係止するためのルーバーフック(22、24)がそれぞれ設けられており、一対のルーバー(18、20)にそれぞれ設けられるルーバーフック(22、24、42、44)はキャリアフック(16)に係止された際に、互に係合して一体化されることを特徴とする請求項1記載の縦型ブラインド。
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