JP2010254965A - スルホンアミド化合物の製造方法及び着色組成物の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】−SO3 −及び−SO3Hからなる群から選ばれる少なくとも1種の基を有する化合物をスルホンアミド化する第1工程と、第1工程で得られた反応物を、少なくとも、酸性水溶液及び60℃以上の水からなる群から選ばれる少なくとも1種で洗浄する第2工程と、第2工程で得られた洗浄物を乾燥させてスルホンアミド化合物を得る第3工程とを含むスルホンアミド化合物の製造方法。
【選択図】なし
Description
しかし、このような製造方法によって製造されたスルホンアミド化合物は、塗膜に異物を発生させる場合があった。
〔1〕−SO3 −及び−SO3Hからなる群から選ばれる少なくとも1種の基を有する化合物をスルホンアミド化する第1工程と、
第1工程で得られた反応物を、少なくとも、酸性水溶液及び60℃以上の水からなる群から選ばれる少なくとも1種で洗浄する第2工程と、
第2工程で得られた洗浄物を乾燥させてスルホンアミド化合物を得る第3工程と、
を含むスルホンアミド化合物の製造方法。
〔3〕酸性水溶液が、塩酸水溶液及び酢酸水溶液からなる群から選ばれる少なくとも1種である〔1〕又は〔2〕のいずれか1つに記載のスルホンアミド化合物の製造方法。
〔4〕−SO3 −及び−SO3Hからなる群から選ばれる少なくとも1種の基を有する化合物が、キサンテン骨格を含む化合物である〔1〕〜〔3〕のいずれか1つに記載のスルホンアミド化合物の製造方法。
〔5〕−SO3 −及び−SO3Hからなる群から選ばれる少なくとも1種の基を有する化合物が、式(1)で表される化合物である〔1〕〜〔4〕のいずれか1つに記載のスルホンアミド化合物の製造方法。
(式(1)中、
R1〜R15は、それぞれ独立に、水素原子、−R16、−OH、−OR16、−CO2H、−CO2R16、−SO3 −、−SO3Na、−SO3K又は−SO3Hを表し、R1〜R15のうち1つは、−SO3 −を表す。
R16は、炭素数1〜10の1価の飽和炭化水素基を表し、該飽和炭化水素基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、水酸基あるいは炭素数1〜10のアルコキシ基で置換されていてもよく、該飽和炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−CO−又は−N17−に置き換わっていてもよい。
R17は、水素原子又は炭素数1〜10の1価の飽和炭化水素基を表す。)
第1工程で得られた反応物を、少なくとも、酸性水溶液及び60℃以上の水からなる群から選ばれる少なくとも1種で洗浄する第2工程と、
第2工程で得られた洗浄物を乾燥させてスルホンアミド化合物を得る第3工程と、
第3工程で得られたスルホンアミド化合物を、顔料又は顔料分散液(B)、溶剤(C)、樹脂(D)、光重合性化合物(E)及び光重合開始剤(F)からなる群から選ばれる少なくとも1種と混合する第4工程とを含む着色組成物の製造方法。
また、このような方法で得られたスルホンアミド化合物を用いることにより、より高精度の着色パターンを形成することができる着色組成物を製造することが可能となる。
第1工程で得られた反応物を、少なくとも、酸性水溶液及び60℃以上の水からなる群から選ばれる少なくとも1種で洗浄する第2工程と、
第2工程で得られた洗浄物を乾燥させてスルホンアミド化合物を得る第3工程とを含んでなる。
スルホンアミド化とは、化合物の有する−SO3 −及び−SO3Hの少なくとも1種の基を置換スルファモイル基に変える反応をいう。
本発明のスルホンアミド化合物としては、N−モノ置換スルファモイル基及びN,N−ジ置換スルファモイル基を有する化合物であることが好ましい。
まず、スルホンアミド化合物を製造するために、−SO3 −及び−SO3Hの少なくとも1種の基を有する化合物を準備する。
このような化合物としては、−SO3 −及び−SO3Hの少なくとも1種の基を有する化合物であれば特に限定されるものではないが、キサンテン骨格を含む化合物であることが好ましい。
中でも、式(1)(以下、「スルホン酸化合物(1)」又は「化合物(1)」と記する場合がある)で示される化合物が好ましい。
R1〜R15は、それぞれ独立に、水素原子、−R16、−OH、−OR16、−CO2H、−CO2R16、−SO3 −、−SO3Na、−SO3K又は−SO3Hを表し、R1〜R15のうち1つは、−SO3 −を表す。
R16は、炭素数1〜10の1価の飽和炭化水素基を表し、該飽和炭化水素基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、水酸基あるいは炭素数1〜10のアルコキシ基で置換されていてもよく、該飽和炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−CO−又は−N17−に置き換わっていてもよい。
R17は、水素原子又は炭素数1〜10の1価の飽和炭化水素基を表す。)
なお、式(1)では、化合物中の+電荷数と−電荷数とは同一である。
シクロアルキル基としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、トリシクロデカニル基等が挙げられる。
アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、1−メチルプロポキシ基、2−メチルプロポキシ基、tert−ブトキシ基、1−メチルブトキシ基、2−メチルブトキシ基、3−メチルブトキシ基、1,1−ジメチルプロポキシ基、1,2−ジメチルプロポキシ基、2,2−ジメチルプロポキシ基、n−ペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基、ノニルオキシ基、デシルオキシ基等が挙げられる。
R1〜R15は、それぞれ独立に、水素原子、−R16、−SO3 −又は−SO3Hであり、かつR1〜R15のうち1つが−SO3 −であることがより好ましい。
さらに、R1〜R15は、それぞれ独立に、水素原子、−R16、−SO3 −又は−SO3Hであり、かつR1〜R15のうち1つが−SO3 −であり、かつR1〜R15のうち1つが−SO3Hであることが特に好ましい。
(式(1a)中、
R1’は、それぞれ独立に、水素原子又は炭素数1〜10ののアルキル基を表す。
R2’は、それぞれ独立に、水素原子、−SO3 −、−SO3Na、−SO3K、−SO3H、を表し、ただし、1つのR2’は、−SO3 −を表す。)
R1〜R15、R16及びR17は上記と同義である。
R1A〜R15Aは、それぞれ独立に、水素原子、−R16、−OH、−OR16、−CO2H、−CO2R16、−SO3 −、−SO3Na、−SO3K又は−SO3Hを表し、R1A〜R15Aのうち1つが、−SO2Xを表す。
Xは、ハロゲン原子を表す。
R21〜R35は、それぞれ独立に、水素原子、−R16、−OH、−OR16、−CO2H、−CO2R16、−SO3 −、−SO3Na、−SO3K、−SO3H、−SO2N(R18)R19又は−SO2NHR18を表し、R21〜R35のうち1つが、−SO3 −を表し、R21〜R35のうち少なくとも1つは、−SO2N(R18)R19又は−SO2NHR18を表す。
R18及びR19は、それぞれ独立に、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数3〜30のシクロアルキル基、炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基あるいは炭素数5〜10の1価の芳香族複素環基を表すか、互いに結合して炭素数2〜10の複素環を形成していてもよく、該アルキル基及び該シクロアルキル基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基又はフェニル基で置換されていてもよい。該アルキル基及び該シクロアルキル基に含まれる−CH2−は、−O−、−CO−、−NH−又は−NR16−に置き換わっていてもよく、該芳香族炭化水素基及び該芳香族複素環基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、−R16、−OH、−OR16、−NO2、−CH=CH2又は−CH=CHR16で置換されていてもよい。)
式(1)、式(1A)及び(2)は、いずれも各化合物中の+電荷数と−電荷数とが同一である。
アルキル基を有するアリール基としては、トリル基、キシリル基、クメニル基、メシチル基、2,6−ジエチルフェニル基、2−メチル−6−エチルフェニル基等の他、上述した置換基を任意に組み合わせることができる。
芳香性を有さない複素環としては、
等が挙げられる。上述した環の結合手は、任意の位置及び上に記載した位置のいずれであってもよい。
ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜3のアルキル基としては、上述したアルキル基の他、パーフルオロメチル基等が挙げられる。
ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜3のアルコキシ基としては、上述したアルキル基、特に、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等が挙げられる。
R21〜R35は、それぞれ独立に、水素原子、−R16、−SO3 −、−SO3H、−SO3Na、−SO3K、−SO2N(R18)R19又は−SO2NHR18であり、かつR21〜R35のうち少なくとも1つが、−SO2N(R18)R19又は−SO2NHR18であり、かつR21〜R35のうち少なくとも1つが、−SO3Na、−SO3K又は−SO3Hであることが好ましい。
R21〜R35は、それぞれ独立に、水素原子、−R16、−SO3 −、−SO3H、−SO2N(R18)R19又は−SO2NHR18であり、かつR21〜R35のうち少なくとも1つが、−SO2N(R18)R19又は−SO2NHR18であることが特に好ましい。
R21’は、それぞれ独立に、水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基を表す。
R22’は、それぞれ独立に、水素原子、−SO3 −、−SO3Na、−SO3K、−SO3H、−SO2N(R18)R19又は−SO2NHR18を表し、ただし、1つのR22’は、−SO3 −を表し、少なくとも1つのR22’は、−SO2N(R18)R19又は−SO2NHR18を表す。)
化合物(2−1)は、式(2)において、R21〜R35は、それぞれ独立に、水素原子、−R16、−OH、−OR16、−CO2H、−CO2R16、−SO3 −、−SO3Na、−SO3K、−SO3H又は−SO2N(R18)R19を表し、
R21〜R35のうち1つが、−SO3 −を表し、R21〜R35のうち1つが、−SO2NR18R19を表す化合物である。
化合物(2−1)は、式(2)において、R21〜R35は、それぞれ独立に、水素原子、−R16、−SO3 −、−SO3Na、−SO3K、−SO3H又は−SO2N(R18)R19を表し、
R21〜R35のうち1つが、−SO3 −を表し、R21〜R35のうち1つが、−SO2NR18R19を表す化合物であることが好ましい。
R21〜R35のうち1つが、−SO3 −を表し、R21〜R35のうち1つが、−SO2NHR18を表す化合物である。
化合物(2−2)は、式(2)において、R21〜R35は、それぞれ独立に、水素原子、−R16、−SO3 −、−SO3Na、−SO3K、−SO3H又は−SO2NHR18を表し、R21〜R35のうち1つが、−SO3 −を表し、
R21〜R35のうち1つが、−SO2NHR18を表す化合物であることが好ましい。
R21〜R35のうち少なくとも2つが、−SO2N(R18)R19又は−SO2NHR18を表す化合物である。
化合物(2−3)は、式(2)において、R21〜R35は、それぞれ独立に、水素原子、−R16、−SO3 −、−SO3Na、−SO3K、−SO3H、−SO2N(R18)R19又は−SO2NHR18を表し、
R21〜R35のうち1つが、−SO3 −を表し、R21〜R35のうち少なくとも2つが、−SO2N(R18)R19又は−SO2NHR18を表す化合物であることが好ましい。
ハロゲン化チオニル化合物の使用量は、スルホン酸化合物に対して、1〜10モル倍が好ましい。ただし、用いるスルホン酸化合物(1)の含水量が多い場合など、反応系に水がもち込まれる場合には、さらに過剰量を用いて水を分解することが好ましい。
溶媒の使用量は、スルホン酸化合物(1)に対して、3〜10質量倍が挙げられ、好ましくは5〜8質量倍である。
具体的には、溶媒中でスルホン酸化合物(1)およびN,N−ジアルキルホルムアミドを混合した後、ハロゲン化チオニルを滴加することが、発熱を抑制できる点で好ましい。
反応温度は、0℃以上、好ましくは30℃以上が挙げられ、70℃以下、好ましくは60℃以下が挙げられる。反応時間は、0.5〜8時間、好ましくは3〜5時間である。
アミン化合物の使用量は、スルホニルハライド化合物(1A)に対して、3〜10モル倍、好ましくは3〜7モル倍以下である。
塩基性触媒としては、例えば、トリエチルアミン、トリエタノールアミンなどの脂肪族3級アミン、ピペリジンなどの芳香族3級アミンなどの3級アミン、ジエチルアミンなどの脂肪族2級アミン、ピリジンなどの芳香族2級アミンなどの2級アミンなどが挙げられる。なかでも、3級アミン、さらには脂肪族3級アミン、特にはトリエチルアミンが好ましく用いられる。
塩基性触媒の使用量は、アミン化合物に対して、1.1〜2モル倍である。
反応温度は、0〜50℃、好ましくは0〜30℃である。反応時間は1〜5時間が好ましい。
上述した第1工程で得られた、反応後の反応物を、少なくとも、酸性水溶液で洗浄するか、60℃以上の水で洗浄する。
反応物の洗浄は、酸性水溶液での1回の洗浄又は60℃以上の水での1回の洗浄が含まれていれば、他の溶剤を用いた洗浄、60℃未満の水を用いた洗浄等が含まれていてもよい。
ここでの酸性水溶液としては、pH5以下の水溶液であれば、特に限定されないが、例えば、塩酸水溶液、酢酸水溶液、硫酸水溶液等が好ましい。酸性水溶液の洗浄時の温度は特に限定されず、どのような温度でもよい。0〜80℃が好ましく、より好ましくは10〜70℃、特に好ましくは20〜60℃である。
また、60℃以上の水は、脱イオン水を用いることが好ましい。また、95℃以下の水が好ましく、さらに好ましくは90℃以下である。
上述した第2工程で得られた洗浄物、つまり、スルホンアミド化合物を、乾燥する。
乾燥は、自然乾燥、熱風乾燥、減圧乾燥等の種々の方法を利用して行うことができる。
例えば、乾燥する際の温度は、40〜60℃が好ましい。乾燥に要する時間は、8〜24時間が好ましく、より好ましくは12〜18時間である。用いる方法によってスルホンアミド化合物中の含水率が3%以下になるように乾燥することが好ましい。
本発明の着色感光性樹脂組成物の製造方法では、上述した第1〜第3工程を行った後、第4工程として、スルホンアミド化合物を、顔料又は顔料分散液(B)、溶剤(C)、樹脂(D)、光重合性化合物(E)及び光重合開始剤(F)からなる群から選ばれる少なくとも1種と混合する。
例えば、以下に示す第5〜第7工程を行うことにより各成分と混合するか、第8〜第10工程を行うことにより各成分と混合する方法が挙げられる。これらの工程を行うことによって、簡便な手法によって、微小異物の存在を最小限にとどめることができ、均一な膜厚の塗膜で、高精細なカラーフィルタを得ることができる。
第6工程:第1のフィルタを通過した染料溶液(A)を、第2のフィルタに通す工程、 第7工程:第2のフィルタを通過した染料溶液(A)と、顔料又は顔料分散液(B)、溶剤(C)、樹脂(D)、光重合性化合物(E)及び光重合開始剤(F)からなる群から選ばれる少なくとも1種とを混合する工程。
第9工程:第4のフィルタを通過した染料溶液(A)と、顔料又は顔料分散液(B)、溶剤(C)、樹脂(D)、光重合性化合物(E)及び光重合開始剤(F)からなる群から選ばれる少なくとも1種とを混合して混合物を得る工程、
第10工程:混合物を、第4のフィルタに通す工程。
スルホンアミド化合物を含む染料溶液(A)とは、上述したスルホンアミド化合物のみの単独又は2種以上を含有する溶液でもよいし、さらに、他の溶剤可溶性の染料が単独又は2種以上含有されている溶液であってもよい。
例えば、エステル類(−COO−を含む溶剤)、エステル類以外のエーテル類(−O−を含む溶剤)、エステル類以外のケトン類(−CO−を含む溶剤)、アルコール類、芳香族炭化水素類、アミド類、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド等のなかから選択して用いることができる。
これらの溶剤は、単独でも2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
ここでのろ過剤としては、例えば、セライト、パーライト、ベントナイト、酸性白土、カオリン、シリカゲル等が挙げられ、中でもセライト、酸性白土、シリカゲルが好ましい。
第1のフィルタを通過させた染料溶液(A)を、第2のフィルタに通す。
第2のフィルタは、上述した第1のフィルタと同様の材料等で形成されたものを使用することができる。第2のフィルタの孔径は、0.01〜0.5μmが好ましく、より好ましくは0.01〜0.2μm、さらに好ましくは0.01〜0.1μmである。この範囲とすることにより、溶解した染料に混入しており、後工程でおいて均一な着色組成物の調製を阻害する微細な異物や、着色組成物から得られる塗膜上の異物を除去することができる。
特に、第1のフィルタの孔径と第2のフィルタの孔径との比が、1:1〜500:1とすることが好ましく、より好ましくは2.5:1〜250:1であり、さらに好ましくは5:1〜150:1である。
また、上述した範囲内で異なる孔径の第2のフィルタを組み合わせてもよい。
第1及び第2のフィルタを通過させた染料溶液(A)を、顔料又は顔料分散液(B)、溶剤(C)、樹脂(D)、光重合性化合物(E)及び光重合開始剤(F)からなる群から選ばれる少なくとも1種と混合する。
第7工程で得られた混合物について、着色組成物から得られる塗膜上の異物を少なくするという点から、第10工程を行うことが好ましい。
顔料は、有機顔料及び無機顔料のいずれでもよく、カラーインデックス(The Society of Dyers and Colourists出版)でピグメント(Pigment)に分類されている化合物が挙げられる。
C.I.ピグメントオレンジ13、31、36、38、40、42、43、51、55、59、61、64、65、71、73などのオレンジ色の顔料;
C.I.ピグメントレッド9、97、105、122、123、144、149、166、168、176、177、180、192、209、215、216、224、242、254、255、264、265などの赤色顔料;
C.I.ピグメントバイオレット1、19、23、29、32、36、38などのバイオレット色顔料;
C.I.ピグメントグリーン7、36などの緑色顔料;
C.I.ピグメントブラウン23、25などのブラウン色顔料;
C.I.ピグメントブラック1、7などの黒色顔料などが挙げられる。
なかでも、C.I.ピグメントブルー15、15:3、15:4、15:6、60などの青色顔料;C.I.ピグメントバイオレット1、19、23、29、32、36、38などのバイオレット色顔料などが挙げられる。なかでも、C.I.ピグメントレッドバイオレット23、C.I.ピグメントブルー15:3、15:6から選ばれる少なくとも1つの顔料を含有していることが好ましく、C.I.ピグメントブルー15:6を含有していることが特に好ましい。これらの顔料は、単独でも、2種以上を混合して用いてもよい。
有機顔料は、粒径が均一であることが好ましい。顔料分散剤を含有させて分散処理を行うことで、顔料が溶液中で均一に分散した状態の顔料分散液を得ることができる。
顔料分散剤としては、例えば、カチオン系、アニオン系、ノニオン系、両性、ポリエステル系、ポリアミン系、アクリル系などの界面活性剤などが挙げられる。これらの顔料分散剤は、単独でも2種以上を組み合わせて用いてもよい。
特に、C.I.ピグメントブルー15:6を用いる場合には、染料との質量比が97:3〜50:50であることが好ましい。
樹脂(D)としては、例えば、アルカリ可溶性であるものが好ましい。
例えば、アルカリ可溶性樹脂は、(メタ)アクリル酸に由来する構成単位を含有する。ここで、(メタ)アクリル酸は、アクリル酸及び/又はメタクリル酸を表す。
(メタ)アクリル酸に由来する構成単位の含有量は、アルカリ可溶性樹脂を構成する全構成単位中、好ましくは16モル%以上40モル%以下、より好ましくは18モル%以上38モル%以下である。(メタ)アクリル酸に由来する構成単位の含有量がこの範囲にあると、現像時に、非画素部の溶解性が良好となる。また、現像後の非画素部に残渣が残りにくい傾向があり、好ましい。
(式(VI)中、R56は、上記と同じ意味を表す。)
重合開始剤としては、例えば、2,2’−アゾビスイソブチロニトリルや2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオン酸メチル)のようなアゾ化合物、過酸化ベンゾイルや過酸化−tert−ブチルのような過酸化物などが用いられる。
溶媒は、各モノマーを溶解するものであればよく、例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテートのようなグリコールエーテルエステル類、後述する溶剤(E)として例示した溶剤等が用いられる。
なお、このようにして得られる共重合体の側鎖を、重合性基を有する化合物で変成して、感光性のアルカリ可溶性樹脂とすることもできる。この際、樹脂に重合性基を導入するための触媒を加えてもよい。
触媒としては、例えば、トリスジメチルアミノメチルフェノール等が挙げられる。また、副反応を防ぐための添加剤を加えてもよい。添加剤としては、例えば、ハイドロキノン等が挙げられる。
[K1]不飽和カルボン酸及び/又は不飽和カルボン酸無水物(B1)(以下、単に「(B1)」と記すことがある)と、炭素数2〜4の環状エーテル構造を有する単量体(B2)(以下、単に「(B2)」と記すことがある)とを重合してなる共重合体。
[K2](B1)と(B2)と単量体(B3)とを重合してなる共重合体。ここで、単量体(B3)(以下、単に「(B3)」と記すことがある)は、(B1)及び/又は(B2)と共重合可能な単量体であって、(B1)及び/又は(B2)ではない単量体である。
[K3](B1)と(B3)との共重合体において、(B1)に由来するカルボキシ基の一部を、(B2)に由来する炭素数2〜4の環状エーテル構造と反応させることで得られる共重合体。
[K4](B1)と(B3)との共重合体。
なかでも、少なくとも(B1)と(B2)とを重合してなる共重合体であることが好ましい。
アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸等の不飽和モノカルボン酸類;
マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、メサコン酸、イタコン酸等の不飽和ジカルボン酸類;及び
無水マレイン酸、シトラコン酸無水物、イタコン酸無水物、3−ビニルフタル酸無水物、4−ビニルフタル酸無水物、3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸無水物、1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸無水物、ジメチルテトラヒドロフタル酸無水物、5,6−ジカルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン無水物(ハイミック酸無水物)等の不飽和ジカルボン酸類の無水物;
こはく酸モノ〔2−(メタ)アクリロイロキシエチル〕、フタル酸モノ〔2−(メタ)アクリロイロキシエチル〕等の2価以上の多価カルボン酸の不飽和モノ〔(メタ)アクリロイロキシアルキル〕エステル類;
5−カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジカルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−カルボキシ−5−メチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−カルボキシ−5−エチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−カルボキシ−6−メチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−カルボキシ−6−エチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン等のカルボキシ基含有ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン類;
α−(ヒドロキシメチル)アクリル酸等、同一分子中にヒドロキシ基及びカルボキシ基を含有する不飽和アクリレート類等が挙げられる。
なかでも、アクリル酸、メタクリル酸又は無水マレイン酸等が、共重合反応性及びアルカリ溶解性の点から好ましい。
これらは単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。なお、本明細書においては、特に断りのない限り、例示した化合物、成分、剤等はいずれも単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
オキシラニル基を有する単量体は、脂肪族オキシラニル基及び脂環式オキシラニル基からなる群から選ばれる少なくとも1種の基を有し、かつ不飽和結合を有する化合物であることが好ましい。
脂肪族オキシラニル基を有する化合物としては、具体的には、グリシジル(メタ)アクリレート、β−メチルグリシジル(メタ)アクリレート、β−エチルグリシジル(メタ)アクリレート、グリシジルビニルエーテル、特開平7−248625号公報に記載の下記の式(VI)で示される化合物等が挙げられる。
(式(VI)中、R61〜R63は、それぞれ独立に水素原子又は炭素原子数1〜10のアルキル基及びシクロアルキル基であり、m1は1〜5の整数である。)。
脂環式オキシラニル基を有する単量体としては、例えば、脂肪族単環式オキシラニル基を有する単量体、脂肪族多環式オキシラニル基を有する単量体等が挙げられる。脂肪族単環式オキシラニル基とは、単環性の環式オレフィンをエポキシ化した構造を有する基をいう。また、脂肪族多環式オキシラニル基とは、多環性の環式オレフィンをエポキシ化した構造を有する基をいう。これらのオキシラニル基を有する単量体は、脂肪族単環式エポキシ基及び脂肪族多環式オキシラニル基からなる群から選ばれる少なくとも1種を有し、かつ不飽和結合を有する化合物であることが好ましく、脂肪族単環式オキシラニル基及び脂肪族多環式オキシラニル基からなる群から選ばれる少なくとも1種を有し、かつ(メタ)アクリロイルオキシ基を有する化合物であることがより好ましい。
なかでも、炭素数8〜12の化合物が好ましい。
式(VII)及び式(VIII)において、R71及びR72は、それぞれ独立に、水素原子又はヒドロキシ基で置換されていてもよい炭素数1〜4のアルキル基を表す。
X71及びX72は、それぞれ独立に、単結合、−X73−、*−X73−O−X74−、*−X73−S−X74−、*−X73−NH−X74−を表す。X73及びX74は、炭素数1〜6のアルカンジイル基を表す。*は、Oとの結合手を表す。]
ヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシエチル基、1−ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシプロピル基、3−ヒドロキシプロピル基、1−ヒドロキシ−1−メチルエチル基、2−ヒドロキシ−1−メチルエチル基、1−ヒドロキシブチル基、2−ヒドロキシブチル基、3−ヒドロキシブチル基、4−ヒドロキシブチル基等のヒドロキシ基置換アルキル基が挙げられる。
なかでも、好ましくは水素原子、メチル基、ヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシエチル基である。より好ましくは水素原子、メチル基である。
X1及びX2としては、好ましくは単結合、メチレン基、エチレン基、*−CH2−O−(*はOとの結合手を表す)基、*−CH2CH2−O−基が挙げられ、より好ましくは単結合、*−CH2CH2−O−基が挙げられる。
される化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物であることが好ましい。
式(VII’)及び式(VIII’)において、R71’及びR72’は、それぞれ前記R71及びR72と同義である。
)、式(VII−7)、式(VII−9)、式(VII−11)〜式(VII−15)である。より好ましくは式(VII−1)、式(VII−7)、式(VII−9)、式(VII−15)である。
−5)、式(VIII−7)、式(VIII−9)、式(VIII−11)〜式(VIII−15)である。より好ましくは式(VIII−1)、式(VIII−7)、式(VIII−9)、式(VIII−15)
である。
合することができる。混合する場合、その混合比率はモル比で、好ましくは式(VII):式(VIII)で5:95〜95:5、より好ましくは10:90〜90:10、さらに好ましくは20:80〜80:20である。
オキセタニル基を有する単量体としては、具体的には、3−メチル−3−メタクリロイルオキシメチルオキセタン、3−メチル−3−アクリロイルオキシメチルオキセタン、3−エチル−3−メタクリロイルオキシメチルオキセタン、3−エチル−3−アクリロイルオキシメチルオキセタン、3−メチル−3−メタクリロイルオキシエチルオキセタン、3−メチル−3−アクリロイルオキシエチルオキセタン、3−エチル−3−メタクリロイルオキシエチルオキセタン又は3−エチル−3−アクリロイルオキシエチルオキセタン等が挙げられる。
テトラヒドロフリル基を有する単量体としては、具体的には、テトラヒドロフルフリルアクリレート(例えば、ビスコートV#150、大阪有機化学工業(株)製)、テトラヒドロフルフリルメタクリレート等が挙げられる。
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸アルキルエステル類;
シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−メチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−8−イル(メタ)アクリレート(当該技術分野では、慣用名として、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレートといわれている)、ジシクロペンタニルオキシエチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、等の(メタ)アクリル酸環状アルキルエステル類;
マレイン酸ジエチル、フマル酸ジエチル、イタコン酸ジエチル等のジカルボン酸ジエステル;
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキルエステル類;
N−シクロペンチルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−シクロオクチルマレイミドなどのN−シクロアルキルマレイミド;
N−アダマンチルマレイミド、N−ノルボルニルマレイミドなどのN−橋架け炭素環式基置換マレイミド;
N−フェニルマレイミドなどのN−アリールマレイミド;
N−ベンジルマレイミドなどのN−アラルキルマレイミド;
なお、得られた共重合体は、反応後の溶液をそのまま使用してもよいし、濃縮あるいは希釈した溶液を使用してもよいし、再沈殿等の方法で固体(粉体)として取り出したものを使用してもよい。
特に、この重合の際に溶剤として、後述する溶剤を使用することにより、反応後の溶液をそのまま使用することができ、製造工程を簡略化することができる。
(B1)5〜95モル%、より好ましくは10〜90モル%
(B2)5〜95モル%、より好ましくは10〜90モル%。
(B1)2〜40モル%、より好ましくは5〜35モル%
(B2)2〜95モル%、より好ましくは5〜80モル%
(B3)1〜65モル%、より好ましくは1〜60モル%。
まず、(B1)及び(B3)を、上述した方法と同様に共重合させて共重合体を得る。
この場合、各単量体の比率は、該共重合体を構成する単量体の合計モル数に対して、以下の範囲にあることが好ましい。
(B1)5〜50モル%、好ましくは10〜45モル%
(B3)50〜95モル%、好ましくは55〜90モル%。
そのために、引き続き、フラスコ内雰囲気を窒素から空気に置換し、(B2)、反応触媒及び重合禁止剤等をフラスコ内に入れて、例えば、60〜130℃で、1〜10時間反応を続ける。仕込方法、反応温度及び時間等の反応条件は、製造設備や重合による発熱量等を考慮して適宜調整することができる。
この場合の(B2)のモル数は、(B1)のモル数に対して、5〜80モル%が好ましく、好ましくは10〜75モル%であり、より好ましくは15〜70モル%である。
反応触媒の使用量は、例えば、(B1)〜(B3)の合計量に対して0.001〜5質量%が好ましい。
重合禁止剤は、例えば、ハイドロキノン等が挙げられる。
重合禁止剤の使用量は、例えば、(B1)〜(B3)の合計量に対してで0.001〜5質量%が好ましい。
(B1)2〜40モル%、より好ましくは5〜35モル%
(B2)60〜98モル%、より好ましくは65〜95モル%。
共重合体[K1]〜[K4]の分散度(分子量分布)、つまり[重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)]は、好ましくは1.1〜6.0であり、より好ましくは1.2〜4.0である。
なお、重量平均分子量は、例えば、GPC法によって測定した値であり、具体的には実施例において記載した測定条件により測定されたものなどが挙げられる。
前記の活性ラジカル発生剤としては、例えば、アセトフェノン系化合物、ベンゾイン系化合物、ベンゾフェノン系化合物、チオキサントン系化合物、トリアジン系化合物、オキシム系化合物などが挙げられる。
光重合開始助剤は、通常、光重合開始剤(F)と組み合わせて用いられ、光重合開始剤によって重合が開始された光重合性化合物の重合を促進させたり、増感により光重合開始剤の分解効率を上げたりする化合物である。
光重合開始助剤としては、アミン系化合物、アルコキシアントラセン系化合物、チオキサントン系化合物などが挙げられる。
光重合開始助剤は、単独でも2種以上を組み合わせて用いてもよい。
光重合開始助剤として、例えば、商品名「EAB−F」(保土谷化学工業(株)製)などの市販のものを用いることもできる。
第5工程におけるスルホンアミド化合物を含む染料溶液(A)を第1のフィルタに通す工程に代えて、その染料溶液(A)を、まず、第3のフィルタに通す。
第3のフィルタは、上述した第2のフィルタと同様の材料等で形成されたものを使用して、同様に通過させることができる。第3のフィルタの孔径は、0.1〜2.5μmが好ましく、より好ましくは0.1〜1.0μm、さらに好ましくは0.1〜0.5μmである。
第3のフィルタを通過させた染料溶液(A)を、顔料又は顔料分散液(B)、溶剤(C)、樹脂(D)、光重合性化合物(E)及び光重合開始剤(F)からなる群から選ばれる少なくとも1種とを混合する。
これら各成分は、上記と同様のものが挙げられ、同様に混合することができる。
第3のフィルタを通過させた染料溶液(A)と各成分との混合物を、第4のフィルタに通す。
第4のフィルタは、上述した第1のフィルタと同様のもの(つまり、孔径が0.5〜5.0μmであるもの等)を用いて、同様に通過させることができる。
なお、第3のフィルタの孔径と第4のフィルタの孔径との比は、0.02:1〜5:1であることが適しており、好ましくは0.04:1〜2:1であり、より好ましくは0.07:1〜1:1である。
上述した混合物を第4のフィルタに通すろ過方法としては、第1のフィルタの通過と同様の方法が挙げられる。中でもフィルタを通過させた後の染料溶液(A)に水分などの混入を抑制できるという点で、不活性ガス雰囲気下、加圧ろ過によりフィルタを通過させることが好ましい。その加圧ろ過時の圧力は、0.01〜1.0MPaが好ましい。
(第1工程)
冷却管及び攪拌装置を備えた容器中で、クロロホルム410部及びジメチルホルムアミド28部を混合した。混合溶液へ、10℃で20分かけて塩化チオニル37部を滴下した。滴下終了後、保温したまま30分反応させた。反応混合物に、Acid Red 289(中外化成(株)製)57部を15分かけて添加し、35℃で3時間反応させた。反応混合物にさらに塩化チオニル4部を添加して35℃で1.5時間反応させた。反応混合物を冷却し、10℃で2−エチルヘキシルアミン34部、次いでトリエチルアミン89部を滴下した。滴下後、室温で15時間反応させた。反応混合物を濃縮して、メタノール200部を加えた後に、液量が約半分になるまで再度濃縮した。さらにメタノール290部及び酢酸20部を添加して30分反応させた。反応物を、イオン交換水306部中へ注いで結晶化させ、ろ過して取り出した。
(第2工程)
取り出した反応物を、50%メタノール水溶液300部、70℃の脱イオン水1000部、20℃の脱イオン水300部で順に洗浄した。
(第3工程)
得られた洗浄物を60℃で1日減圧乾燥して染料A1を赤紫色の固体として51部得た。
(第1工程)
冷却管及び攪拌装置を備えた容器中で、クロロホルム410部及びジメチルホルムアミド28部を混合した。混合溶液へ、10℃で20分かけて塩化チオニル37部を滴下した。滴下終了後、保温したまま30分反応させた。反応混合物に、Acid Red 289(中外化成(株)製)57部を15分かけて添加し、35℃で3時間反応させた。反応混合物にさらに塩化チオニル4部を添加して35℃で1時間反応させた。反応混合物を冷却し、10℃で2−エチルヘキシルアミン34部、次いでトリエチルアミン89部を滴下した。滴下後、室温で15時間反応させた。反応混合物を濃縮して、メタノール200部を加えた後に、液量が約半分になるまで再度濃縮した。さらにメタノール260部及び酢酸25部を添加して30分反応させた。反応物を、イオン交換水396部中へ注いで結晶化させ、ろ過して取り出した。
(第2工程)
取り出した反応物を、50%メタノール水溶液300部、70℃の脱イオン水1000部、20℃の脱イオン水300部で順に洗浄した。
(第3工程)
得られた洗浄物を60℃で1日減圧乾燥して染料A2を赤紫色の固体として65部得た。
(第1工程)
冷却管及び攪拌装置を備えた容器中で、アセトニトリル220部及びジメチルホルムアミド28部を混合した。混合溶液へ、10℃で20分かけて塩化チオニル35部を滴下した。滴下終了後、保温したまま30分間反応させた。反応混合物に、Acid Red 289(中外化成(株)製)57部を15分かけて添加し、35℃で3時間反応させた。
反応混合物を冷却し、10℃で2−エチルヘキシルアミン34部、次いでトリエチルアミン69部を滴下した。滴下後、室温で15時間反応させた。反応混合物を濃縮して、メタノール200部を加えた後に、液量が約半分になるまで再度濃縮した。さらにメタノール290部及び酢酸16部を添加して30分反応させた。反応物を、イオン交換水306部中へ注いで結晶化させ、ろ過して取り出した。
(第2工程)
取り出した反応物を、50%メタノール水溶液300部、5%塩酸水溶液800部、脱イオン水300部で順に洗浄した。
(第3工程)
得られた洗浄物を、60℃で1日減圧乾燥して染料A3を赤紫色の固体として44部得た。
(第1工程)
冷却管及び攪拌装置を備えた容器中で、クロロホルム410部及びジメチルホルムアミド28部を混合した。混合溶液へ、10℃で20分かけて塩化チオニル37部を滴下した。滴下終了後、保温したまま30分間反応させた。反応混合物に、Acid Red 289(中外化成(株)製)57部を15分かけて添加し、35℃で3時間反応させた。この後、さらに塩化チオニル4部を追加して35℃で1時間反応を続けた。その後、反応混合物を冷却し、10℃で2−エチルヘキシルアミン34部、次いでトリエチルアミン89部を滴下した。滴下後、室温で15時間反応させた。反応混合物を濃縮して、メタノール200部を加えた後に、液量が約半分になるまで再度濃縮した。さらにメタノール260部及び酢酸25部を添加して30分反応させた。反応物を、イオン交換水415部中へ注いで結晶化させ、ろ過して取り出した。
(第2工程)
取り出した反応物を、50%メタノール水溶液300部、5%塩酸水溶液800部、脱イオン水300部で順に洗浄した。
(第3工程)
得られた洗浄物を、60℃で1日減圧乾燥して染料A4を赤紫色の固体として42部得た。
(第1工程)
冷却管及び攪拌装置を備えた容器中で、アセトニトリル220部及びN,N−ジメチルホルムアミド28部を混合した。混合溶液へ、10℃で20分かけて塩化チオニル35部を滴下した。滴下終了後、保温したまま30分間反応させた。反応混合物に、Acid Red 289(中外化成(株)製)57部を15分かけて添加し、35℃で3時間反応させた。反応混合物を冷却し、10℃で2−エチルヘキシルアミン34部、次いでトリエチルアミン89部を滴下した。滴下後、室温で15時間反応させた。反応混合物を濃縮して、メタノール200部を加えた後に、液量が約半分になるまで再度濃縮した。さらにメタノール306部及び酢酸80部を添加して30分反応させた。反応物を、イオン交換水400部中へ注いで結晶化させ、ろ過して取り出した。
(第2工程)
取り出した反応物を、50%メタノール水溶液300部、5%酢酸水溶液800部、脱イオン水500部で順に洗浄した。
(第3工程)
得られた洗浄物を、60℃で1日減圧乾燥して染料A5を赤紫色の固体として44部得た。
装置;Agilent 1100
カラム;Wakosil−II 3C18HG 3u*3.0mm*150mm
移動相A;水/アセトニトリル=9/1(10mM NH4OH)
移動相B;水/アセトニトリル=1/9(10mM NH4OH)
移動相B%;10%−(35min)−100%(30min)
流速;0.5mL/min
UV検出;254nm
装置;HP LC/MSD
イオン化;ESI+
スキャン範囲;100−1500
Fragmentor;120V
DryingGas;350℃
還流冷却器、滴下ロート及び攪拌機を備えた1Lのフラスコ内に窒素を0.02L/分で流して窒素雰囲気とし、乳酸エチル220部を入れ、撹拌しながら70℃まで加熱した。次いで、メタクリル酸84部、3,4−エポキシトリシクロ[5.2.1.02.6]デシルアクリレート(式(I)で表される化合物及び式(II)で表される化合物を、モル比で、50:50で混合。)336部及び乳酸エチル140部に溶解して溶液を調製した。この溶解液を、滴下ロートを用いて4時間かけて、70℃に保温したフラスコ内に滴下した。
一方、重合開始剤2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)30部を乳酸エチル95部に溶解した溶液を、別の滴下ロートを用いて4時間かけてフラスコ内に滴下した。重合開始剤の溶液の滴下が終了した後、4時間、70℃に保持し、その後室温まで冷却して、重量平均分子量Mwは、8.0×103、分子量分布は2.5、固形分48%、酸価50mg−KOH/gの樹脂溶液B1を得た。
装置 ;HLC−8120GPC(東ソー(株)製)
カラム ;TSK−GELG2000HXL
カラム温度 ;40℃
溶媒 ;THF
流速 ;1.0mL/min
被検液固型分濃度;0.001〜0.01質量%
注入量 ;50μL
検出器 ;RI
校正用標準物質 ;TSK STANDARD POLYSTYRENE
F−40、F−4、F−1、A−2500、A−500
(東ソー(株)製)
(第4工程)
[着色組成物の調製]
(B)着色剤;C.I.ピグメントブルー15:6 20部
(B)アクリル系顔料分散剤 5部
(C)プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 137部
を混合し、ビーズミルを用いて顔料を十分に分散させ、次いで、
(A)着色剤;染料A1 3部
(D)樹脂;樹脂溶液B1 65部
(E)光重合性化合物;ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
(KAYARAD DPHA;日本化薬(株)製) 31部
(F)光重合開始剤;N−ベンゾイルオキシ−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)オクタン−1−オン−2−イミン(イルガキュアOXE−01;チバ・ジャパン社製) 9部
(C)溶剤;4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノン 229部
を混合して着色組成物を得た。
(第5工程)
[着色組成物の調製]
(A)着色剤;染料A1 3部
(C)溶剤;4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノン 229部
を混合し、窒素圧(0.3MPa)にて、第1のフィルタ(φ4.5μm、ポール社製、型番;HDCII J045047100、材質;ポリプロピレン)に通して、染料溶液を得た。
(第6工程)
次いで、得られた染料溶液を、窒素圧(0.3MPa)にて、第2のフィルタ(φ0.1μm、マイクロリス社製、型番;PTVW04700、材質;ポリエチレン)に通した。
(B)着色剤;C.I.ピグメントブルー15:6 20部
(B)アクリル系顔料分散剤 5部
(C)プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 137部
を混合し、ビーズミルを用いて顔料を十分に分散させ顔料分散液を得た。次いで、
(A)上記で得られる染料溶液 232部
(B)上記で得られる顔料分散液 162部
(D)樹脂;樹脂溶液B1 65部
(E)光重合性化合物;ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
(KAYARAD DPHA;日本化薬(株)製) 31部
(F)光重合開始剤;N−ベンゾイルオキシ−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)オクタン−1−オン−2−イミン(イルガキュアOXE−01;チバ・ジャパン社製) 9部
を混合して着色組成物を得た。
(第8工程)
[着色組成物の調製]
(A)着色剤;染料A1 3部
(C)溶剤;4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノン 229部
を混合し、窒素圧(0.3MPa)にて、第3のフィルタ(φ0.1μm、マイクロリス社製、型番;PTVW04700、材質;ポリエチレン)に通して、染料溶液を得た。
(B)着色剤;C.I.ピグメントブルー15:6 20部
(B)アクリル系顔料分散剤 5部
(C)プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 137部
を混合し、ビーズミルを用いて顔料を十分に分散させ顔料分散液を得た。次いで、
(A)上記で得られる染料溶液 232部
(B)上記で得られる顔料分散液 162部
(D)樹脂;樹脂溶液B1 65部
(E)光重合性化合物;ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
(KAYARAD DPHA;日本化薬(株)製) 31部
(F)光重合開始剤;N−ベンゾイルオキシ−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)オクタン−1−オン−2−イミン(イルガキュアOXE−01;チバ・ジャパン社製) 9部
を混合した。
続いて、得られる着色組成物を、窒素圧(0.3MPa)にて、第4のフィルタ(φ4.5μm、ポール社製、型番;HDCII J045047100、材質;ポリプロピレン)に通して、着色組成物を得た。
(第5工程)
[着色組成物の調製]
(A)着色剤;染料A1 3部
(C)溶剤;4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノン 229部
を混合し、さらにシリカゲル1部を加え、窒素圧(0.3MPa)にて、第1のフィルタ(φ4.5μm、ポール社製、型番;HDCII J045047100、材質;ポリプロピレン)に通して、染料溶液を得た。
次いで、得られた染料溶液を、窒素圧(0.3MPa)にて、第2のフィルタ(φ0.1μm、マイクロリス社製、型番;PTVW04700、材質;ポリエチレン)に通した。
(B)着色剤;C.I.ピグメントブルー15:6 20部
(B)アクリル系顔料分散剤 5部
(C)プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 137部
を混合し、ビーズミルを用いて顔料を十分に分散させ顔料分散液を得た。次いで、
(A)上記で得られる染料溶液 232部
(B)上記で得られる顔料分散液 162部
(D)樹脂;樹脂溶液B1 65部
(E)光重合性化合物;ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
(KAYARAD DPHA;日本化薬(株)製) 31部
(F)光重合開始剤;N−ベンゾイルオキシ−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)オクタン−1−オン−2−イミン(イルガキュアOXE−01;チバ・ジャパン社製) 9部
を混合して着色組成物を得た。
2インチ角のガラス基板(イーグル2000;コーニング社製)上に、着色組成物をスピンコート法で塗布したのち、100℃で3分間プリベークした。冷却後、この着色組成物を塗布した基板とパターンを有する石英ガラス製フォトマスクとの間隔を100μmとして、露光機(TME−150RSK;トプコン(株)製)を用いて、大気雰囲気下、150mJ/cm2の露光量(365nm基準)で光照射した。光照射後、上記塗膜を、非イオン系界面活性剤0.12%と水酸化カリウム0.04%を含む水系現像液に23℃で80秒間浸漬現像し、水洗後、オーブン中、220℃で20分間ポストベークを行った。
放冷後、得られた硬化パターンの膜厚を、膜厚測定装置(DEKTAK3;日本真空技術(株)製))を用いて測定したところ、2.2μmであった。
染料A1を表1に示す染料に変更したこと以外は、実施例6と同様にして着色組成物及び塗膜を得た。
染料A1を表1に示す染料に変更したこと以外は、実施例6A、実施例6B及び実施例6Cと、それぞれ同様にして着色組成物及び塗膜を得た。
得られたパターンを表面形状測定顕微鏡(VF−7510;キーエンス製)を用いて倍率250倍で観察し、視野内の黒点状または白点状の異物個数が20個以下の場合○とした。その結果を表1に示す。
Claims (6)
- −SO3 −及び−SO3Hからなる群から選ばれる少なくとも1種の基を有する化合物をスルホンアミド化する第1工程と、
第1工程で得られた反応物を、少なくとも、酸性水溶液及び60℃以上の水からなる群から選ばれる少なくとも1種で洗浄する第2工程と、
第2工程で得られた洗浄物を乾燥させてスルホンアミド化合物を得る第3工程と、
を含むスルホンアミド化合物の製造方法。 - 酸性水溶液が、pH5以下の酸性水溶液である請求項1に記載のスルホンアミド化合物の製造方法。
- 酸性水溶液が、塩酸水溶液及び酢酸水溶液からなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1又は2のいずれか1つに記載のスルホンアミド化合物の製造方法。
- −SO3 −及び−SO3Hからなる群から選ばれる少なくとも1種の基を有する化合物が、キサンテン骨格を含む化合物である請求項1〜3のいずれか1つに記載のスルホンアミド化合物の製造方法。
- −SO3 −及び−SO3Hからなる群から選ばれる少なくとも1種の基を有する化合物が、式(1)で表される化合物である請求項1〜4のいずれか1つに記載のスルホンアミド化合物の製造方法。
(式(1)中、
R1〜R15は、それぞれ独立に、水素原子、−R16、−OH、−OR16、−CO2H、−CO2R16、−SO3 −、−SO3Na、−SO3K又は−SO3Hを表し、R1〜R15のうち1つは、−SO3 −を表す。
R16は、炭素数1〜10の1価の飽和炭化水素基を表し、該飽和炭化水素基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、水酸基あるいは炭素数1〜10のアルコキシ基で置換されていてもよく、該飽和炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−CO−又は−N17−に置き換わっていてもよい。
R17は、水素原子又は炭素数1〜10の1価の飽和炭化水素基を表す。) - −SO3 −及び−SO3Hからなる群から選ばれる少なくとも1種の基を有する化合物をスルホンアミド化する第1工程と、
第1工程で得られた反応物を、少なくとも、酸性水溶液及び60℃以上の水からなる群から選ばれる少なくとも1種で洗浄する第2工程と、
第2工程で得られた洗浄物を乾燥させてスルホンアミド化合物を得る第3工程と、
第3工程で得られたスルホンアミド化合物を、顔料又は顔料分散液(B)、溶剤(C)、樹脂(D)、光重合性化合物(E)及び光重合開始剤(F)からなる群から選ばれる少なくとも1種と混合する第4工程と、
を含む着色組成物の製造方法。
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