JP2010254453A - 浮上装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワーク中央領域に搬送方向への空気流が当たることを回避しつつ、ワークの浮上と搬送の両者を良好に行うことができる浮上装置を提供する。
【解決手段】浮上装置11は、浮上ユニット10Mと、その両側にそれぞれ配置された浮上ユニット10A、10Bと、を有する。浮上ユニット10Aは、正圧室を形成するチャンバー36と、チャンバー36の天井壁に固定されワーク搬送面を上面に形成する多孔質板76と、チャンバー36のサイド側であって浮上装置11のサイド側に設けられたサイド搬送部80Aと、を備えている。チャンバー36の天井壁には、溝部と、溝部の溝底を貫通し正圧室と連通する通気孔と、が形成されている。サイド搬送部80Aには、ワーク搬送方向斜め上方に気体を噴き出す気体噴出ノズル90が配置されている。浮上ユニット10Bも同様の構成である。
【選択図】図2

Description

本発明は、ワークを浮上させて非接触で搬送する浮上装置に関する。
フラットパネルディスプレイ(FPD)に用いられるガラス基板をローラで搬送すると、ガラス基板とローラとの間の摩擦、ガラス基板に与えるストレスなどにより、ガラス基板を圧縮空気で浮上させて搬送することが知られている(例えば特許文献1、2参照)。
ここで、特許文献1では、ワークに対して所定方向に流れるエアを噴出することにより、ワークを所定方向へ搬送するとともにワークの位置ずれを検出し、噴出エアの圧力や方向を調整することによりワーク移送速度を調節することが提案されている。
特開2005−75497号公報 特開2008−7319号公報
しかし、特許文献1では、搬送方向に移送する力がワークに与えられるように空気の噴き出し方向を斜め上方に向けた推進用ユニットを搬送路の中央領域に配置している。このため、回路等の重要部が形成されたワーク中央領域が搬送方向への強い空気流によってダメージを被るなどの悪影響が考えられる。
本発明は、上記事実を考慮して、ワーク中央領域に搬送方向への空気流が当たることを回避しつつ、ワークの浮上と搬送の両者を良好に行うことができる浮上装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、ワーク搬送面に気体を噴出してエアベアリング面にしてワークを浮上させる浮上ユニットと、前記浮上ユニットの側方に設けられ、ワーク搬送方向斜め上方に気体を噴き出す気体噴出部と、を備えている。
請求項1に記載の発明では、浮上ユニットのワーク搬送面から気体を噴出することにより、ワーク搬送面でワークが浮上する。
これと併せて、気体噴出部から気体を噴出する。ここで、気体噴出部は、ワーク搬送方向斜め上方(ワーク搬送方向に傾いた斜め上方向)に気体を噴き出すので、ワークに浮上力を付与するとともにワークに搬送方向への移動力を付与することができる。
そして、この気体噴出部は、チャンバーのサイド側に設けられている。これにより、気体噴出部からの気体がワーク中央領域に吹き付けられることが回避される。このことは、電気回路などの重要部品がワーク中央領域に配置されている場合、ワークの重要部品にダメージが与えられることを回避する上で、特に有効である。
また、気体噴出ノズルがチャンバーのサイド側に設けられていることにより、チャンバーの天井壁の形状を新たに変更することなくこの気体噴出ノズルを設けることができる。従って、装置構成が簡単である。
請求項2に記載の発明は、前記ワーク搬送方向斜め上方の鉛直方向に対する傾き角度、及び、前記気体噴出部からの噴き出し流量が可変であり、前記浮上ユニットのサイド側に設けられたワーク検出センサと、前記ワーク検出センサからの検出信号に基づいて、前記傾き角度と前記噴き出し流量とを制御する制御手段と、を備えている。
請求項2に記載の発明では、ワーク検出センサでワークの通過を検出して、上記傾き角度、及び、上記噴き出し流量を調整することにより、ワークの姿勢や搬送速度を高精度に制御することができる。
請求項3に記載の発明は、ワーク搬送面に気体を噴出してエアベアリング面にしてワークを浮上させる浮上ユニットを並列に複数配列してなる浮上装置本体と、前記浮上装置本体のサイド側に設けられ、ワーク搬送方向上方に気体を噴き出す気体噴出部と、を備えている。
請求項3に記載の発明では、請求項1と同様、浮上ユニットのワーク搬送面から気体を噴出することにより、ワーク搬送面でワークが浮上する。これと併せて、気体噴出部から気体を噴出すると、ワークに浮上力を付与するとともにワークに搬送方向への移動力を付与することができる。
そして、この気体噴出部は、浮上装置本体のサイド側に設けられている。従って、浮上装置本体を構成する各浮上ユニットを新たに変更することなくこの気体噴出部を設けることで、ワークを浮上させるとともに搬送方向への移動力をワークに与えることができる。更に、浮上ユニットの幅寸法や並列数を調整することで、ワーク幅に合わせた搬送面幅とすることができる。
本発明によれば、ワーク中央領域に搬送方向への空気流が当たることを回避しつつ、ワークの浮上と搬送の両者を良好に行うことができる浮上装置とすることができる。
第1実施形態に係る浮上装置を備えた露光装置を示す斜視図である。 図1の構成を説明する部分拡大図である。 第1実施形態に係る浮上装置の部分側面図である。 第1実施形態に係る浮上装置を構成する浮上ユニット及びサイド搬送部の短手方向断面図である。 第1実施形態に係る浮上装置の変形例を示す部分斜視図である。 第1実施形態に係る浮上装置の変形例を示す部分斜視図である。 第2実施形態に係る浮上装置を構成する浮上ユニットのチャンバーの天井壁を示す平面図である。 第2実施形態に係る浮上装置を構成する浮上ユニットの多孔質板を示す平面図である。
以下、実施形態を挙げ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、気体として空気を用いる例で説明する。
まず、第1実施形態について説明する。図1〜図3には、第1実施形態に係る浮上装置11を有する露光装置12が示されている。
この露光装置12は、レール14と横材16で長枠状に構成された組付けフレーム18を備えている。組付けフレーム18は、ポスト20で枠状のベースフレーム22の上方に支持されている。
また、レール14の間には梁材28が架け渡されている。梁材28の上には、レール14に沿って3列に並列に配置された浮上ユニット10M、10A、10Bを備えている。浮上ユニット10Mは中央に配置され、浮上ユニット10A、10Bは浮上ユニット10Mの両サイド側に配置されている。浮上ユニット10M、10A、10Bの底板には、負圧の空気が供給される負圧供給口(図示省略)と、正圧の空気が供給される正圧供給口(図示省略)が形成されている。正圧供給口には、図示しない第1コンプレッサーからチューブ34aを介して、正圧の空気が供給される。また負圧供給口には、図示しない真空エジェクタ等の負圧発生手段からチューブ34bを介して、負圧の空気が供給される。
更に図1で示すレール14の右方には、レール14の間へ支持プレート38が架け渡されている。この支持プレート38には、高さ調整部材42を介して浮上ユニット40が幅方向に並列に、長手方向に直列に複数配置された、後述の第2実施形態に係る浮上装置41が設けられている。高さ調整部材42には、図示しない第2コンプレッサーからチューブ46Aを介して正圧の空気が供給されると共に、図示しない真空エジェクタ等の負圧発生手段からチューブ46Bを介して負圧の空気が供給される。
なお、コンプレッサーから供給するものは空気に限らず、窒素やアルゴン、ヘリウム等の不活性ガス、二酸化炭素等の気体でもよい。また、水等の液体でもよい。
さらに、手前側のレール14には、リニア式の搬送装置50が搭載されている。この搬送装置50には、バキューム式の吸盤52を複数備えており、浮上したワーク(例えばガラス基板)Pをチャックして、矢印方向(Q方向)に搬送する構成である。
浮上ユニット10の上方で浮上されたワークPは、搬送装置50により浮上ユニット40方向へ浮上搬送される。浮上搬送されたワークPは、浮上ユニット40の上方で浮上状態が維持されたまま、図示しない露光手段により露光され、所定の回路パターンが形成される。
次に、本実施形態に係る浮上装置11の具体的な構成を説明する。なお、浮上ユニット10M、10A、10Bの基本構成は同じであるので、以下の説明では、浮上ユニット10Aを詳細に説明し、浮上ユニット10B、10Mについては異なる点以外の説明を省略する。
図4に示すように、浮上ユニット10Aのチャンバー36は、断面が長方形状の長い筒体であり、内側に設けられた2枚の隔壁54で内部空間が、中央の略三角断面の負圧室56、台形断面の正圧室58、60に区画されている。そして、チャンバー36の端面に側板62を接合することで、チャンバー36の負圧室56、正圧室58、60は気密空間となる。
チャンバー36の天井壁61には溝部66が形成されており、溝部66の溝底には通気孔72、74が形成されている。この通気孔72、74は、それぞれ、正圧室58、60に連通しており、正圧室58、60から溝部66に空気が供給されるようになっている。
また、天井壁61には吸気孔70が形成されており、この吸気孔70は負圧室56に連通している。
このように溝部が形成されたチャンバー36の天井壁61には、互いに連通する複数の微細な空隙が形成された板状の多孔質板76が接合される。この多孔質板76は、例えば多孔質カーボン、焼結金属、多孔質セラミックス、多孔質樹脂などを使用することが出来るが、多孔質カーボンを使用すると、軽量化の向上、機械的強度の向上、製造費の低廉化、表面の平坦度向上を図れるとともに、ワークPと接触してしまった場合に、ワークPの損傷を少なくすることができる。
図1、図4に示すように、多孔質板76の表面には、チャンバー36の天井壁61と重ね合わせたときに吸気孔70の真上となる位置に吸引孔78が形成されている。また、多孔質板76の長手方向両側には、多孔質板76を貫通するビス止め用孔が形成されており、チャンバー36に形成された取付穴へビスを挿入して、多孔質板76をチャンバー36の天井壁61に固定できるようになっている。
また、図2〜図4に示すように、浮上ユニット10Aの浮上ユニット10Mとは反対側のサイド側SAは、浮上装置11の一方のサイド側を構成する。浮上ユニット10Aのこのサイド側SAでは、搬送方向から見てL字状のサイド搬送部80Aがチャンバー36の側壁64に取付けられている。浮上ユニット10Aは、溝部66、通気孔72、74、吸気孔70が天井壁61に形成されたチャンバー36と、天井壁61に固定されワーク搬送面を上面に形成する多孔質板76と、を備えている。そして、浮上装置11では、浮上ユニット10Aのサイド側SAにサイド搬送部80Aが取付けられている。
サイド搬送部80Aは、図4に示すように、正圧室58に連通するサイド連通室82と、ビス63Bが挿通する挿通孔84とが形成されている。側壁64には、外側にビス63Bが突出している取付具63と、サイド連通室82と正圧室58とに連通する連通孔65とが形成されている。ビス63Bを挿通孔84に挿通させてナットなどの止め具86でサイド搬送部80Aを側壁64に取付けると、サイド連通室82が連通孔65を通じて正圧室58に繋がるようになっている。
そして、サイド搬送部80Aの上側には、サイド連通室82に連通する気体噴出ノズル90がワーク搬送方向に沿って一定間隔D1(図2参照)で配設されている。気体噴出ノズル90は、係止部92によって、ワーク搬送方向斜め上方に向けられた状態で、すなわちワーク搬送方向側に傾いた斜め上方向の状態で、係止されている。本実施形態では、気体噴出ノズル90の鉛直方向に対する傾き角度θ(図3参照)、ノズル開口径、及び、ノズル先端90T(図3参照)の高さ位置が可変となっている。
また、図2に示すように、隣り合う気体噴出ノズル90同士の間の領域は、ワーク検出センサ94が設けられた領域R1と設けられていない領域R2とが交互に設けられており、ワーク検出センサ94が搬送方向に沿って一定間隔D2で配置されている。そして、サイド搬送部80Aには、ワーク検出センサ94からの検出信号に基づいて、上記の傾き角度θ、ノズル開口径、及び、ノズル先端90Tの高さ位置を制御する制御部96(図3、図4参照)が設けられている。
浮上ユニット10Bでは、図2に示すように、浮上ユニット10Mとは反対側のサイド側SBは、浮上装置11の他方のサイド側を構成する。このサイド側SBに、サイド搬送部80Aと同様のサイド搬送部80Bが設けられている。
次に、本実施形態に係る浮上ユニット10A、10B、及び、本実施形態に係る浮上装置11の作用、効果を説明する。なお、なお、浮上装置11を構成する浮上装置本体11Hは、浮上ユニット10Mと、浮上ユニット10Aと、浮上ユニット10Bと、で構成される。
第1コンプレッサーから、正圧の空気(例えば10〜500kPa)を正圧室56へ供給し、負圧の空気(例えば0〜-50kPa)を負圧室56へ供給(負圧室56から空気を吸引)する。
正圧室56へ供給された空気は、通気孔72から噴出し、天井壁61と多孔質板76の下面とで形成された空気通路(溝部)を伝わりながら多孔質板76の空隙を通過し、多孔質板76から外部へ向けて噴出する。このとき、微細な空隙は互いに連通していることから、空気通路の上方だけでなく、多孔質板76の全面から噴出する。
つまり、多孔質板76の全面がエアベアリング面となってワーク搬送面76Fになるため、ワークPに反りを発生させずに浮上させて、多孔質板76と非接触で搬送することが可能となる。この浮上したワークPを吸盤52がチャックして矢印方向に搬送装置50が搬送する。
また、吸引室56に供給された負圧の空気は吸気孔70を介して多孔質板76に形成された吸引孔78にワークPを吸引する力を発生させる。この吸気孔70によって発生した吸引力は、多孔質板76から噴出した空気によって浮上したワークPの浮上量を規制するとともに、ワークPの浮上時の剛性を向上させることができる。従って、この吸引力を制御することによって、ワークPの浮上量を制御することが可能となる。
これと併せて、浮上ユニット10A、10Bに設けられた気体噴出ノズル90から空気が噴き出す。この結果、ワークPの両サイド部PEには、ワーク搬送方向斜め上方に空気が吹き付けられて、搬送方向への移送力が与えられる。従って、ワーク中央領域に搬送方向への空気流が当たることを回避しつつ、ワークPの浮上と搬送とを良好に行うことができる。
また、サイド搬送部80A、80Bを、浮上装置本体11Hの両サイド側にそれぞれ取付けることでこれを実現させることができる。従って、チャンバー36の天井壁61の形状を新たに変更することなくこの気体噴出ノズル90を浮上ユニットの側壁に取付けた簡単な構成で、この効果を奏する浮上装置11を組み立てることができる。そして、チャンバー36の正圧室58にサイド連通室82を連通させて、正圧室58からの空気で複数の気体噴出ノズル90から空気を噴き出すことができるので、浮上装置11に必要な空気供給配管長さを大幅に低減させることができる。
また、ワーク検出センサ94のワーク位置検出信号に基づいて、気体噴出ノズル90の傾き角度θ、ノズル開口径、及び、ノズル先端90Tの高さ位置を制御部96が制御する。従って、ワークPの姿勢、搬送速度を高精度で制御することができる。例えば、ワークPの重量や寸法に基づいて、傾き角度θ、ノズル開口径、ノズル先端90Tなどを制御して、適切な速度で効率的に搬送することが可能である。また、気体噴出ノズル90のうちワークPが通過する領域の気体噴出ノズル90のみから空気を噴き出して省エネ効果を図ることもできる。なお、図2に示すように、サイド搬送部80Aとサイド搬送部80Bとで、ワーク検出センサ94が設けられた領域R1が千鳥状に互い違いの配置になっていると、より高精度で検出してこれらのことを高精度で行うことができる。
また、ワークPの両サイド部PEに、搬送方向への送風成分を有する空気を吹き付けると、ワークPに大きな回転モーメントを与え易いので、ワークPの姿勢の制御を行い易い。従って、浮上装置11の両サイド側に気体噴出ノズル90がそれぞれ設けられ、各サイド側で気体噴出ノズル90の噴出流量や傾き角度θを制御することで、ワークPの姿勢を良好に制御して搬送することができる。
なお、以上の説明では、浮上ユニット10A、10Bの片サイド側にサイド搬送部80A、80Bをそれぞれ設けた浮上装置11で説明したが、図5に示すように、浮上ユニット10A、10Bの両サイド側にサイド搬送部80A、80Bをそれぞれ設けた構成にした浮上装置100を形成し、この浮上装置100に合う幅寸法のワークWを搬送してもよい。
また、浮上装置11で浮上ユニット10A、10Bに代えて、図6に示すように、浮上ユニット10Mの両サイド側に上記の浮上装置100をそれぞれ配置した浮上装置111としてもよい。これにより、隣り合う浮上ユニット同士の間で、搬送方向への移送力がワークPに与えられる。また、浮上装置11で、浮上ユニット10Mに代えて浮上装置100を設けても、同様に、隣り合う浮上ユニット同士の間で搬送方向への移送力がワークに与えられる。
また、図4では、側壁64に形成された連通孔65を通じてサイド連通室82が正圧室58に繋がるように構成し、正圧室58に供給された正圧の空気をサイド連通室82に連通する気体噴出ノズル90から噴き出すことにより、ワークPへ搬送方向への移送力を与えているが、本発明はこれに限られるものではない。
例えば、連通孔65を形成せず、正圧室58とサイド連通室82とが連通しない互いに独立した気密空間として構成し、正圧室58に供給される正圧の空気とは別にサイド連通室82に正圧の搬送用空気を供給し、この搬送用空気でワークPへ搬送方向への移送力を与える構造としても良い。
次に、第2実施形態に係る浮上装置41を説明する。浮上装置41には、上述したように、浮上ユニット40が幅方向に並列に、長手方向に直列に複数配置されている。浮上ユニット40は、浮上装置41の両サイドを構成する浮上ユニット40A、40Bと、浮上ユニット40A、40Bの間に3列にわたって配置された浮上ユニット40Mと、で構成される。
浮上ユニット40(40A、40B、40M)の基本構成は、第1実施形態の浮上ユニット10と同一である。浮上ユニット40Aには、浮上ユニット10Aと同様にサイド搬送部112Aが設けられ、浮上ユニット40Bにも、浮上ユニット10Bと同様にサイド搬送部112Bが設けられている。サイド搬送部112A、112Bには、サイド搬送部80A、80Bと同様に、気体噴出ノズル90及びワーク検出センサ94が配置されている。以下、図7、図8に示すチャンバー120の溝部の構成と、多孔質板121の形状について説明する。
チャンバー120の天井壁には、長手方向に4本の縦溝部127と、幅方向に複数本の横溝部132とが形成されており、縦溝部127と横溝部132で複数の離島126が所定の間隔で形成されている。横溝部132の溝底には通気孔122が形成されている。この通気孔122は、正圧の空気が供給される気体供給管(図示省略)に連通している。また、離島126には、吸引室と連通する吸気孔130が形成されている。
一方、多孔質板121の表面には、チャンバー120の天井壁と重ね合わせたとき、吸気孔130と対応する位置に吸気孔138が形成されている。また、多孔質板121の両側には、貫通孔140が形成されており、チャンバー120に形成された取付孔144へビスを挿入して、多孔質板121をチャンバー120に固定できるようになっている。
以上の構成の浮上ユニット40では、多孔質板121の表面に貫通孔140を形成することでビス止めが可能となる。また、多孔質板121に溝加工しないので、多孔質板121の平坦度を維持できる。更に、吸気孔を等間隔に配置することで、ワークPの浮上量をバランスよく規制することができる。
また、第1実施形態、第2実施形態では、浮上ユニットが並列に複数配置された浮上装置11を有する露光装置で説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、露光装置以外に、検査装置、測定装置、欠陥修復装置、コータ、ガラス基板等のワークを搬送する装置などに使用できるものである。
10A、B 浮上ユニット
11 浮上装置
11H 浮上装置本体
40A、B 浮上ユニット
41 浮上装置
76F ワーク搬送面
90 気体噴出ノズル(気体噴出部)
94 ワーク検出センサ
96 制御部
100 浮上装置
111 浮上装置
θ 傾き角度
P ワーク
W ワーク

Claims (3)

  1. ワーク搬送面に気体を噴出してエアベアリング面にしてワークを浮上させる浮上ユニットと、
    前記浮上ユニットの側方に設けられ、ワーク搬送方向斜め上方に気体を噴き出す気体噴出部と、
    を備えた、浮上装置。
  2. 前記ワーク搬送方向斜め上方の鉛直方向に対する傾き角度、及び、前記気体噴出部からの噴き出し流量が可変であり、
    前記浮上ユニットのサイド側に設けられたワーク検出センサと、
    前記ワーク検出センサからの検出信号に基づいて、前記傾き角度と前記噴き出し流量とを制御する制御手段と、
    を備えた、請求項1に記載の浮上装置。
  3. ワーク搬送面に気体を噴出してエアベアリング面にしてワークを浮上させる浮上ユニットを並列に複数配列してなる浮上装置本体と、
    前記浮上装置本体のサイド側に設けられ、ワーク搬送方向上方に気体を噴き出す気体噴出部と、
    を備えた、浮上装置。
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