JP2009032984A - 浮上搬送ユニット - Google Patents

浮上搬送ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2009032984A
JP2009032984A JP2007196596A JP2007196596A JP2009032984A JP 2009032984 A JP2009032984 A JP 2009032984A JP 2007196596 A JP2007196596 A JP 2007196596A JP 2007196596 A JP2007196596 A JP 2007196596A JP 2009032984 A JP2009032984 A JP 2009032984A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protective film
levitation
chamber
unit according
conveyance unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007196596A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009032984A5 (ja
Inventor
Minoru Sato
穣 佐藤
Hiromoto Kato
宏基 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Convum Ltd
Original Assignee
Myotoku Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Myotoku Ltd filed Critical Myotoku Ltd
Priority to JP2007196596A priority Critical patent/JP2009032984A/ja
Publication of JP2009032984A publication Critical patent/JP2009032984A/ja
Publication of JP2009032984A5 publication Critical patent/JP2009032984A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】ガラス基板等のワークに反りを発生させずに浮上させて搬送できる浮上搬送ユニットを提供することを課題とする。
【解決手段】本発明に係る浮上搬送ユニットはチャンバー36を備えている。チャンバー36の天井壁にはチャンバー内の気密空間に連通する通気孔が形成されている。また、本発明に係る浮上搬送ユニットは、下側がこの天井壁に固定され、上側には保護膜77が形成されて搬送路面Fを形成している多孔質板76を備えている。そして、浮上搬送ユニットは、上記気密空間に気体を供給し、通気孔と多孔質板76の空隙とを通じて搬送路側から気体を噴出させる。
【選択図】図6

Description

本発明は、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイパネル(PDP)、カラーフィルタ等のワークを浮上させ、非接触で搬送する浮上搬送ユニットに関する。
LCDやPDPといったフラットパネルディスプレイ(FPD)に用いられるガラス基板は、画面の大型化の要望に応じ、サイズが大型化する傾向にある。
従来のFPD製造工程では、ガラス基板をローラで搬送していたが、ガラス基板とローラとの間の摩擦、ガラス基板に与えるストレスの問題等により、ガラス基板を圧縮空気で浮上させて搬送することが考えられている。
しかし、特許文献1のような浮上ユニットは、図12に示すように、浮上ブロック200の天井壁202に形成したエア吹上げ孔204からエアを吹上げて、ガラス基板206を浮上させる方式を採用しているため、エア吹上げ孔204の間でガラス基板206に反りが発生する。
特開2004−331265号公報
本発明は係る事実を考慮し、ガラス基板等のワークに反りを発生させずに浮上させて搬送できる浮上搬送ユニットを提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、気密空間を形成し、天井壁には前記気密空間に連通する通気孔が形成されているチャンバーと、下側が前記天井壁に固定され、上側には保護膜が形成されて搬送路を形成している多孔質体と、前記気密空間に気体を供給し、前記通気孔と前記多孔質体の空隙とを通じて前記搬送路側から気体を噴出させる気体供給手段と、を有することを特徴とする。
保護膜を形成する手法としては特に限定しない。例えば塗装、電解メッキ、無電解メッキ、物理気相成長法(PVD。真空蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリング法など)、化学気相成長法(CVD)、イオンプランテーション法等の公知の方法を行うことによって保護膜を形成する。
請求項1に記載の発明では、気体供給手段でチャンバーの気密空間に気体を供給すると、天井壁に形成された通気孔から気体が噴出する。天井壁には多孔質体が固定されているので多孔質体の空隙から気体が噴出する。
つまり、多孔質体の上側、すなわち保護膜が形成されている搬送路側では、全面から気体が噴出して、全面がエアベアリング面となるため、ワークに反りを発生させずに浮上させて、搬送することが可能となる。
また、多孔質体の上側には保護膜が形成されており、この保護膜によって多孔質体の剥離防止、強度向上が図られている。
請求項2に記載の発明は、前記多孔質体がグラファイトを含んで構成されていることを特徴とする。
これにより、多孔質体の軽量化を図ることができる。また、多孔質体の導電性による静電気アースの機能も付加することができる。
請求項3に記載の発明は、前記保護膜が樹脂で構成されていることを特徴とする。
これにより、保護膜の軽量化を図ることができるとともに、保護膜の形成が容易になる。
請求項4に記載の発明は、前記樹脂が、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、フラン樹脂、フッ素樹脂、ナイロンから選ばれる少なくとも1種の樹脂で構成されることを特徴とする。
これにより、使用条件に応じ、保護膜へ適切な機能を与えることが可能となる。
請求項5に記載の発明は、前記保護膜が金属又は金属化合物で構成されることを特徴とする。
これにより、保護膜の強度向上を図ることができる。また、保護膜の導電性による静電気アースの機能も付加することができる。
請求項6に記載の発明は、前記金属又は前記金属化合物が、Ni、Zn、Cr、Cu、Ag、Fe、Sn、Mgから選ばれる少なくとも1種の元素を含むことを特徴とする。
これにより、使用条件に応じ、保護膜へ適切な機能を与えることが可能となる。
請求項7に記載の発明は、前記金属又は前記金属化合物によって、前記保護膜として黒色メッキ膜又は針状メッキ膜が形成されていることを特徴とする。
これにより、光の反射率を低下させることができるので、露光プロセスで反射率の低い搬送路が要求されるラインに適した浮上搬送ユニットとすることができる。
請求項8に記載の発明は、前記保護膜が、ガラス状炭素又はダイヤモンドライクカーボンのうちの少なくとも1種で構成されていることを特徴とする。
これにより、保護膜の導電性による静電気アースの機能が付加される。また、光の反射率を低下させることができるので、露光プロセスで反射率の低い搬送路が要求されるラインに適した浮上搬送ユニットとすることができる。
請求項9に記載の発明は、前記多孔質体の通気率が0.2〜6.0cm/sの範囲内であることを特徴とする。
これにより、浮上搬送ユニットで搬送される被搬送体を効果的に浮上させることができる。
請求項10に記載の発明は、前記多孔質体の気孔率が5〜25vol%であることを特徴とする。
これにより、浮上搬送ユニットで搬送される被搬送体(ワーク)を更に効果的に浮上させることができる。
本発明は上記構成としたので、ガラス基板等のワークに反りを与えずに浮上させて搬送できる。
図1〜図3には、第1実施形態に係る浮上搬送ユニットが組み込まれた露光装置12が示されている。
この露光装置12は、レール14と横材16で長枠状に構成された組付けフレーム18を備えている。組付けフレーム18は、ポスト20で枠状のベースフレーム22の上方に支持されている。
また、レール14の間には複数本の梁材28が架け渡されている。チャンバー36の一方の端部側の梁材28の上には、第1コンプレッサー32からチューブ34を介して負圧と正圧の空気が供給されるエア供給ボックス29が配置されている。このエア供給ボックス29の上には、レール14に沿って第1実施形態に係る浮上搬送ユニット10が3列セットされている。なお、コンプレッサーから供給するものは空気に限らず、窒素やアルゴン、ヘリウム等の不活性ガス、二酸化炭素等の気体でもよい。また、水等の液体でもよい。
なお、エア供給ボックス29は、第1コンプレッサー32から供給された加圧空気によって負圧と正圧とを発生させるエジェクタであってもよい。なお、エア供給ボックス29に代えて、高さ調整部材30を配置してもよい。
また、エア供給ボックス29が配置されていない梁材28の上には、チャンバー36の高さ調整をする高さ調整部材30が配置されている。なお、エア供給ボックス29に代えて、高さ調整部材30を配置してもよい。
浮上搬送ユニット10のチャンバー36の底板には、エア供給ボックス29と接続され、負圧と正圧の空気が供給される3つの供給口(図示省略)が形成されている。
さらに、図1で示すレール14の右方には、レール14の間へ支持プレート38が架け渡されている。この支持プレート38には、後述の第2実施形態に係る浮上搬送ユニット40がセットされている。支持プレート38の下面側からは、第2コンプレッサー44からチューブ46を介して負圧と正圧の空気が供給される。そして、浮上搬送ユニット40のチャンバー80の底板に形成された3つの供給口(図示省略)へ負圧と正圧の空気が供給される。
さらに、手前側のレール14には、リニア式の搬送装置50が搭載されている。この搬送装置50には、バキューム式の吸盤52を複数備えており、浮上したガラス基板Pの下面をチャックして、矢印方向に搬送する構成である。
浮上搬送ユニット10の上方で浮上されたガラス基板Pは、搬送装置50により浮上搬送ユニット40方向へ浮上搬送される。浮上搬送されたガラス基板Pは、浮上搬送ユニット40の上方で浮上状態が維持されたまま、図示しない露光手段により露光され、所定の回路パターンが形成される。
また、チャンバー36には、長手方向に沿って、冷却媒体(例えば水)が流れる流路(図示せず)が形成されている。この流路は、浮上搬送ユニット10のワーク搬送上流端側に配置されている調整部材30よりもやや搬送方向下流側の位置で下方に向けられていて、下方端に給水口が形成されて給水管55(図1参照)が接続されている。また、この流路は、浮上搬送ユニット10のワーク搬送下流端側に配置されているエア供給ボックス29よりもやや搬送方向上流側の位置で下方に向けられていて、下方端に排水口が形成されて排水管57(図1参照)が接続されている。これにより、流路のワーク搬送方向上流側のほうがワーク搬送方向下流側よりも冷却効果が大きくなっている。
次に、第1実施形態に係る浮上搬送ユニット10の具体的な構成を説明する。
図4〜図9に示すように、浮上搬送ユニット10のチャンバー36は、断面が長方形状の長い筒体であり、内側に設けられた2枚の隔壁54で内部空間が、中央の長方形状断面の吸引室56、長方形状断面の噴出室58,60に区画されている。そして、チャンバー36の端面に側板62を接合することで、チャンバー36の吸引室56、噴出室58,60は気密空間となる。
図6に示すように、チャンバー36の端面には、ねじ穴150が形成された台座部152が設けられている。また、側板62には、取付穴154が形成されている。このねじ穴150と取付穴154は、チャンバー36の端面に側板62を重ねたときに、ねじ穴150と取付穴154が対向する位置関係で形成されている。そして、ねじ穴150と取付穴154が対向した状態で、取付穴154とねじ穴150にねじ156が挿通されることにより、チャンバー36と側板62が螺号される。
なお、チャンバー36と側板62との接合には、ねじ156による螺合の他、接着剤などの他の手段によって行うことも可能である。
しかし、チャンバー36と側板62とを接着剤によって接合することとした場合には、接着剤の硬化時間が必要となるため製造効率の向上を図ることができないこと、および接合後に分解することが困難となるためメンテナンスや部品交換を行い難くなることから、チャンバー36と側板62との接合を前記のようにねじ156によって行うことが好ましい。
吸引室56には、前述した供給口から負圧の空気が供給され、噴出室58,60には、正圧の空気が供給される。
また、チャンバー36の側面には、軽量化を図るため長溝64が長手方向に沿って形成されている。
一方、チャンバー36の天井壁には、4つの区画に分けられ、それぞれ格子状の格子溝部68が形成されている。なお、区画に分けて格子溝部68をそれぞれ形成したのは、天井壁に接合される多孔質板76へ、均一に空気を供給することが可能となるためである。ただし、本発明では、格子溝部68が形成される区画の数が限定されるものではなく、1つの区画によってチャンバー36を構成してもよい。
格子溝部68の溝底には通気孔74が貫通し、直線上に複数並んでいる。この通気孔74は、噴出室60と連通している。また、格子溝部68の溝底には吸気孔70が形成され、吸引室56に連通している。そして、格子溝部68の溝底には通気孔72が形成されている。この通気孔72は、噴出室58に連通している。
このように溝部が形成されたチャンバー36の天井壁には、板状に加工された多孔質板76が接合される。この多孔質板76は、例えば多孔質グラファイト、焼結金属、多孔質セラミックス、多孔質樹脂などで構成させることが出来る。
多孔質グラファイトで構成させると、軽量化の向上、機械的強度の向上、製造費の低廉化、表面の平坦度向上を図れるとともに、ガラス基板Pと接触してしまった場合に、ガラス基板Pの損傷を少なくすることができる。
また、多孔質板の軽量化を図ることができる。また、多孔質板76の導電性による静電気アースの機能も付加することができる。
多孔質板76の通気率が0.2〜6.0cm/sの範囲内であると、浮上搬送ユニット10で搬送されるワークを効果的に浮上させることができる。また、多孔質板76の気孔率が5〜25vol%であると、ワークを更に効果的に浮上させることができる。
多孔質板76の上面側は、多孔質板76の剥離を防ぐとともに強度向上を図るために保護膜77(図6参照)によって被覆されている。剥離によるパーティクル発生を抑制できる為、クリーンルーム内での使用に適する。保護膜77は、多孔質板76の上面に開口している空隙を塞がないように形成されている。そして、多孔質板76と保護膜77とによって搬送路面Fが形成されている。
保護膜77は、例えば樹脂で構成されている。これにより、保護膜の軽量化を図ることができるとともに、保護膜の形成が容易になる。この場合、樹脂が、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、フラン樹脂、フッ素樹脂、ナイロンから選ばれる少なくとも1種の樹脂で構成されていてもよい。
また、保護膜77は、金属又は金属化合物で構成されている。これにより、保護膜77の強度向上を図ることができる。また、保護膜77が導電性となるので、静電気アースの機能を保護膜77に付加することができる。この場合、金属又は金属化合物が、Ni、Zn、Cr、Cu、Ag、Fe、Sn、Mgから選ばれる少なくとも1種の元素を含んでいてもよい。また、この金属又は金属化合物によって、保護膜77として黒色メッキ膜又は針状メッキ膜が形成されていてもよい。これにより、光の反射率を低下させることができるので、露光プロセスで反射率の低い搬送路が要求されるラインに適した浮上搬送ユニットとすることができる。
また、保護膜77が、ガラス状炭素又はダイヤモンドライクカーボンのうちの少なくとも1種で構成されていてもよい。これにより、保護膜77が導電性となることにより静電気アースの機能が付加される。また、光の反射率を低下させることができるので、露光プロセスで反射率の低い搬送路が要求されるラインに更に適した浮上搬送ユニットとすることができる。
チャンバー36と多孔質板76とが接合された状態で、チャンバー36に形成された吸気孔70と、多孔質板76及び保護膜77に形成された吸引孔78とが互いに対向して連通する。
接合方法としては、定盤の上へ多孔質板76のエアベアリング面となる面を下にして置き、チャンバー36の天井壁に接着剤を塗布し多孔質板76に重ね合わせ、錘を載せて固定する方法が一例として挙げられる。なお、接着剤は、格子溝部68に食み出さないように塗布することが望ましい。
ここで、格子溝部68を多孔質板76の裏面に形成せずに、チャンバー36の天井壁に形成したのは、多孔質板76の裏面に溝部を形成する場合と比較して、チャンバーの天井部に溝部を形成した方が、精度良く、容易に溝部を形成することができるからである。
特に、ガラス基板Pの浮上量のばらつきを少なくして安定して浮上させるためには、多孔質板76のベアリング面の平坦度を小さく(より平坦に)する必要があるが、多孔質板76の裏面に溝部を形成すると、多孔質板76のベアリング面の平坦度を小さくすることが困難になる。
これに対して、本発明では、多孔質板の裏面に溝部が形成されていないことから、多孔質板のベアリング面の平坦度を小さくすることが可能となるため、ガラス基板Pの浮上量にばらつきを少なくして安定して浮上させることができる。
ここで、多孔質板76の空隙から空気が噴出して全面をエアベアリング面とするメカニズムについて簡単に説明する。
多孔質板76には、互いに連通する複数の微細な空隙が形成されている。格子溝部68から噴出された空気は、格子溝部68と多孔質板76の下面とで形成された空気通路を伝わりながら多孔質板76の空隙を通過し、多孔質板76のベアリング面から外部へ向けて噴出する。このとき、微細な空隙は互いに連通していることから、空気通路の上方だけでなく、ベアリング面の全面から噴出する。
次に、第1実施形態に係る浮上搬送ユニット10の作用を説明する。
第1コンプレッサー32から、正圧の空気(例えば50〜400kPa)を噴出室58,60へ供給し、負圧の空気(例えば0〜-50kPa)を吸引室56へ供給(吸引室56から空気を吸引)する。
噴出室58,60へ供給された空気は、通気孔72,74から噴出し、多孔質板76の下面と格子溝部68とで形成された空気通路を伝って、多孔質板76の下面に均等に行き渡り、多孔質板76の空隙から噴出する。
つまり、多孔質板76の全面から空気が噴出して、多孔質板76の全面がエアベアリング面となるため、ガラス基板Pに反りを発生させずに浮上させて、多孔質板76と非接触で搬送することが可能となる。この浮上したガラス基板Pを吸盤52がチャックして矢印方向に搬送装置50が搬送する。
また、吸引室56に供給された負圧の空気は吸気孔70を介して多孔質板76に形成された吸引孔78にガラス基板Pを吸引する力を発生させる。この吸気孔70によって発生した吸引力は、多孔質板76から噴出した空気によって浮上したガラス基板Pの浮上量を規制するものである。従って、この吸引力を制御することによって、ガラス基板Pの浮上量を制御することが可能となる。
また、多孔質板76の上側には保護膜77が形成されており、この保護膜77によって、多孔質板76の剥離防止、強度向上が図られている。
通気孔72から噴出する空気の圧力P1は通気孔74から噴出する空気の圧力P2よりも大きいこと(P1>P2)が好ましく、P1をP2の2倍(P1=2P2)とすることが、さらに好ましい。
P1とP2との関係をこのように構成すると、ガラス基板Pへの撓み発生を効果的に抑制することができるとともに、ガラス基板Pを安定して浮上させることが可能となる。
また、この吸気孔70及び吸引孔78は、ガラス基板Pを浮上させる円状の噴出空気の中心に位置しているため、浮上力と吸引力のバランスを取り易く、ガラス基板Pの浮上高さを規制し易くすることができる。
次に、第2実施形態に係る浮上搬送ユニット40を説明する。
浮上搬送ユニット40の基本構成は、第1実施形態の浮上搬送ユニット10と同一であるので、図10及び図11に示すチャンバー80の溝部の構成と、多孔質板82の構成、形状について説明する。
チャンバー80の天井壁には、長手方向に4本の縦溝部97と幅方向に複数の横溝部102が形成されており、縦溝部97と横溝部102で複数の離島86が所定の間隔で形成されている。横溝部102の溝底には通気孔92が形成されている。この通気孔92は、図示しない噴出室に連通している。また、離島86には、吸引室と連通する吸気孔90が形成されている。
一方、多孔質板82には、チャンバー80の天井壁と重ね合わせたとき、吸気孔90と対応する位置に吸気孔96が形成されている。また、多孔質板82の両側には、貫通孔101が形成されており、チャンバー80に形成された取付孔94へビスを挿入して、多孔質板82をチャンバー80に固定できるようになっている。
更に、多孔質板82の搬送路面側の表面には、第1実施形態と同様、保護膜83が形成されている。
以上の構成の浮上搬送ユニット40では、多孔質板82の表面に貫通孔101を形成することでビス止めが可能となる。また、多孔質板82に溝加工しないので、多孔質板82の平坦度が維持できる。さらに、吸気孔を等間隔に配置することで、ガラス基板Pの浮上量をバランスよく規制することができる。
また、多孔質板82に形成された保護膜83により、多孔質板82の剥離防止及び強度向上がなされている。この保護膜83は、第1実施形態で説明した保護膜77と同材質、同方法で形成可能である。特に黒色ニッケルメッキ膜、針状メッキ膜、ガラス状炭素、ダイヤモンドライクカーボンとすると、反射率低下の為、露光プロセスに適する。
なお、図1〜図9に示す実施形態では、浮上搬送ユニット10がチャンバー36の天井壁に4枚の多孔質板76が接合されて構成されている。また、図10及び図11に示す実施形態では、浮上搬送ユニット40が、チャンバー80の天井壁に1枚の多孔質板82が接合されている。しかし、本発明は、多孔質板の数が限定されるものではない。また、多孔質板に限らず、上面側に搬送路を形成することができる限り、一般的な多孔質体であってもよい。
また、図1〜図11に示す実施形態では、本発明の浮上搬送ユニット10、40が露光装置に組み込まれたものであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、露光装置以外に、ガラス基板を搬送するための装置に使用できるものである。
さらに、図1〜図11に示す実施形態では、浮上搬送ユニット10、40により搬送される被搬送体としてガラス基板を例にして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、樹脂板や金属板等、ガラス基板以外の被搬送体を搬送するものであってもよい。
第1実施形態に係る浮上搬送ユニットと第2実施形態に係る浮上搬送ユニットが組付けられた露光装置を示す斜視図である。 第1実施形態に係る浮上搬送ユニットと第2実施形態に係る浮上搬送ユニットが組付けられた露光装置を示す側面図である。 第1実施形態に係る浮上搬送ユニットと第2実施形態に係る浮上搬送ユニットが組付けられた露光装置を示す平面図である。 第1実施形態に係る浮上搬送ユニットの斜視図である。 第1実施形態に係る浮上搬送ユニットの分解斜視図である。 第1実施形態に係る浮上搬送ユニットの側板の取付構造を示す斜視図である。 第1実施形態に係る浮上搬送ユニットの拡大平面図である。 第1実施形態に係る浮上搬送ユニットの側断面図である。 第1実施形態に係る浮上搬送ユニットの側断面図である。 第2実施形態に係る浮上搬送ユニットのチャンバーの平面図である。 第2実施形態に係る浮上搬送ユニットの多孔質板の平面図である。 従来の浮上搬送ユニットを示す斜視図である。
符号の説明
32 第1コンプレッサー(空気供給手段)
36 チャンバー
72 通気孔
74 通気孔
76 多孔質板(多孔質体)
77 保護膜
F 搬送路面(搬送路)

Claims (10)

  1. 気密空間を形成し、天井壁には前記気密空間に連通する通気孔が形成されているチャンバーと、
    下側が前記天井壁に固定され、上側には保護膜が形成されて搬送路を形成している多孔質体と、
    前記気密空間に気体を供給し、前記通気孔と前記多孔質体の空隙とを通じて前記搬送路側から気体を噴出させる気体供給手段と、
    を有することを特徴とする浮上搬送ユニット。
  2. 前記多孔質体がグラファイトを含んで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の浮上搬送ユニット。
  3. 前記保護膜が樹脂で構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の浮上搬送ユニット。
  4. 前記樹脂が、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、フラン樹脂、フッ素樹脂、ナイロンから選ばれる少なくとも1種の樹脂で構成されることを特徴とする請求項3に記載の浮上搬送ユニット。
  5. 前記保護膜が金属又は金属化合物で構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の浮上搬送ユニット。
  6. 前記金属又は前記金属化合物が、Ni、Zn、Cr、Cu、Ag、Fe、Sn、Mgから選ばれる少なくとも1種の元素を含むことを特徴とする請求項5に記載の浮上搬送ユニット。
  7. 前記金属又は前記金属化合物によって、前記保護膜として黒色メッキ膜又は針状メッキ膜が形成されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の浮上搬送ユニット。
  8. 前記保護膜が、ガラス状炭素又はダイヤモンドライクカーボンのうちの少なくとも1種で構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の浮上搬送ユニット。
  9. 前記多孔質体の通気率が0.2〜6.0cm/sの範囲内であることを特徴とする請求項1〜8のうち何れか1項に記載の浮上搬送ユニット。
  10. 前記多孔質体の気孔率が5〜25vol%であることを特徴とする請求項1〜9のうち何れか1項に記載の浮上搬送ユニット。
JP2007196596A 2007-07-27 2007-07-27 浮上搬送ユニット Pending JP2009032984A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007196596A JP2009032984A (ja) 2007-07-27 2007-07-27 浮上搬送ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007196596A JP2009032984A (ja) 2007-07-27 2007-07-27 浮上搬送ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009032984A true JP2009032984A (ja) 2009-02-12
JP2009032984A5 JP2009032984A5 (ja) 2010-09-16

Family

ID=40403161

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007196596A Pending JP2009032984A (ja) 2007-07-27 2007-07-27 浮上搬送ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009032984A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103035556A (zh) * 2012-12-29 2013-04-10 山东凯胜电子股份有限公司 接触式智能卡模块载带气动悬浮装置
CN108639758A (zh) * 2018-07-04 2018-10-12 江苏东旭亿泰智能装备有限公司 一种气浮过渡装置及液晶屏输送装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005089130A (ja) * 2003-09-18 2005-04-07 Daifuku Co Ltd 搬送装置又は搬送システム
JP2005347689A (ja) * 2004-06-07 2005-12-15 Tanken Seal Seiko Co Ltd 吸着体
JP2007031053A (ja) * 2005-07-26 2007-02-08 Ckd Corp 非接触支持装置の検査方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005089130A (ja) * 2003-09-18 2005-04-07 Daifuku Co Ltd 搬送装置又は搬送システム
JP2005347689A (ja) * 2004-06-07 2005-12-15 Tanken Seal Seiko Co Ltd 吸着体
JP2007031053A (ja) * 2005-07-26 2007-02-08 Ckd Corp 非接触支持装置の検査方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103035556A (zh) * 2012-12-29 2013-04-10 山东凯胜电子股份有限公司 接触式智能卡模块载带气动悬浮装置
CN108639758A (zh) * 2018-07-04 2018-10-12 江苏东旭亿泰智能装备有限公司 一种气浮过渡装置及液晶屏输送装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5047545B2 (ja) 浮上搬送ユニット
JP2009073646A (ja) 浮上方法及び浮上ユニット
JP4814050B2 (ja) 浮上搬送ユニット
JP2008007319A5 (ja)
US7931755B2 (en) Method for removing deposit from substrate and method for drying substrate, as well as apparatus for removing deposit from substrate and apparatus for drying substrate using these methods
JP5998086B2 (ja) 浮上用エアプレート
JPWO2008044706A1 (ja) 薄板状材料搬送装置
JPWO2010058689A1 (ja) 非接触搬送装置
JP2011235999A (ja) 非接触搬送装置
JP2006264804A (ja) 大型フラットパネルの浮上ユニット及びこれを用いた非接触搬送装置
JP2009149389A (ja) 浮上ユニット及びそれを有する装置
JP2009161283A (ja) 浮上ユニット及び装置
JP4629007B2 (ja) 薄板状材料搬送用エアテーブル及び薄板状材料搬送装置
JP2009032984A (ja) 浮上搬送ユニット
JP2010254453A (ja) 浮上装置
JP5369128B2 (ja) 浮上式塗布装置
JP2010260715A (ja) 浮上ユニット及び浮上装置
TWI389240B (zh) The support of the workpiece
JP4229670B2 (ja) 薄板状材の搬送方法及び装置
JP5764575B2 (ja) 通気性搬送用テーブル
JP5740394B2 (ja) 旋回流形成体及び非接触搬送装置
JP2008273729A (ja) 浮上ユニット
JP4171293B2 (ja) 薄板状材の搬送方法及び装置
JP2005206304A (ja) エア浮上式コンベア
JP5355056B2 (ja) 浮上装置および流体噴出体ユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20100726

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100730

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20110712

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110714

A02 Decision of refusal

Effective date: 20120110

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02