JP2010251603A - 研削装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗浄後のワークを、汚染されることなく清浄なまま回収カセットに収納する。
【解決手段】研削済みのウェーハ1を洗浄装置70で洗浄する際には、可動カバー76を退避位置に下降させ、回収手段60により、ウェーハ1をチャックテーブル30から洗浄装置70のスピンナテーブル71に搬送する。次に、可動カバー76を作用位置に上昇させてから、洗浄水を供給しながらスピンナテーブル71を回転させてウェーハ1を洗浄する。次に、シャッター80を作用位置に上昇させて洗浄装置70とターンテーブル17上の空間とを該シャッター80で遮断してから、可動カバー76を開け、ロボット15によりウェーハ1をスピンナテーブル71から回収カセット14Bに搬送して収納する。加工位置から飛散する研削水等がスピンナテーブル71上のウェーハ1に飛散するのをシャッター80で遮り、ウェーハ1の汚染を防ぐ。
【選択図】図4

Description

本発明は、半導体ウェーハ等の板状のワークを研削して薄化加工する際などに用いる研削装置に関する。
半導体デバイス製造工程においては、円板状の半導体ウェーハの表面に格子状の分割予定ラインによって多数の矩形領域を区画し、これら矩形領域の表面にICやLSI等の電子回路を形成した後、全ての分割予定ラインを切断する、すなわちダイシングして、1枚のウェーハから多数の半導体チップを得ている。このような製造工程において、ウェーハは、多数の半導体チップにダイシングされるに先立ち、電子回路が形成された表面とは反対側の裏面が研削され、所定の厚さに薄化されている。ウェーハの薄化は、機器のさらなる小型化や軽量化の他、熱放散性を向上させることなどを目的としてなされており、例えば、当初厚さの700μm前後から、50〜100μm程度の厚さまで薄化することが行われている。
薄化された後のウェーハは多数の半導体チップにダイシングされるが、通常、ウェーハの被研削面には研削の痕跡として機械的ダメージ層が形成されており、このままダイシングされると半導体チップの抗折強度が不十分となるといった問題が生じる。そこで、ウェーハを裏面研削してダイシングする前の段階で、被研削面を研磨して機械的ダメージ層を除去するといったことが行われており、これに応じて、研削と研磨の両方の加工を行うことを可能とした加工装置が提案されている(特許文献1)。
特開2001−252853号公報
上記文献にも開示されているように、ウェーハ等の薄板状のワークを研削する研削装置は、加工前の多数のワークを収納する供給カセットからワークが1枚ずつ取り出されて研削、洗浄といった工程を経た後、ワークが回収カセットに順次収納されていく構成を有するものがある。研削後のワークを洗浄する洗浄手段は、一般に、スピンナテーブルに保持して回転させたワークに洗浄水を掛けて洗浄し、次いで乾燥処理するといった構成となっており、洗浄水の飛散を抑えるカバーが開閉可能に設けられている。該カバーは、ワークの洗浄中には洗浄水の飛散防止のために閉じた状態とされ、また、研削されたワークをスピンナテーブルに搬送する時、および洗浄後にワークをスピンナテーブルから回収カセットに搬送する時には、ワーク搬送動作を妨げないように開いた状態とされる。
ところで、洗浄後にワークをスピンナテーブルから回収カセットに搬送するためにカバーを開けた時においては、カバー内部と、後続のワークが研削されている加工位置との間に何も遮るものがないため、研削中の加工位置から飛散する研削水がスピンナテーブルに保持されている洗浄後のワークにかかってしまい、ワークが汚染するといった不具合が起こっていた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その主な技術的課題は、洗浄後のワークを、汚染されることなく清浄なまま回収カセットに収納することができる研削装置を提供することを目的とする。
本発明の研削装置は、ワークを保持する保持手段と、該保持手段に保持されたワークを研削する研削手段と、該研削手段で研削されたワークを洗浄する洗浄手段と、該洗浄手段で洗浄されたワークを収納するカセットが着脱可能に載置されるカセット載置部と、保持手段から洗浄手段にワークを搬送する第1の搬送手段と、洗浄手段からカセット載置部に載置されたカセットにワークを搬送する第2の搬送手段と備える研削装置であって、上記洗浄手段は、ワークを保持する水平な保持面を有し、かつ、鉛直方向を回転軸として回転可能に支持されたスピンナテーブルと、該スピンナテーブルに保持されたワークに洗浄水を供給する洗浄水供給ノズルと、少なくともスピンナテーブルと洗浄水供給ノズルとを囲む可動カバーと、ワークを保持したスピンナテーブルが回転している間は、可動カバーを、該スピンナテーブルと洗浄水供給ノズルとを囲む作用位置に位置付け、かつ、上記第1の搬送手段が保持手段から該スピンナテーブルにワークを搬送する際と、上記第2の搬送手段が該スピンナテーブルからカセットにワークを搬送する際には、可動カバーを、該第1の搬送手段および該第2の搬送手段のワーク搬送動作の妨げにならない退避位置に位置付けるカバー駆動部とを含み、さらに該研削装置は、少なくとも、上記可動カバーが退避位置に位置付けられて第2の搬送手段がスピンナテーブルからカセットにワークを搬送する間は、上記保持手段と上記洗浄手段との間の空間を遮断する遮断手段を有することを特徴としている。
本発明によれば、洗浄後のワークを第2の搬送手段でスピンナテーブルからカセットに搬送する間においては、可動カバーが退避位置にあるものの、遮断手段により、保持手段と洗浄手段との間の空間が遮断されている。このため、研削中の加工位置から研削水が洗浄手段の方向に飛散しても、その研削水は遮断手段に遮られ、スピンナテーブルに保持されているワークには到達しない。したがって、スピンナテーブルに保持されている洗浄後のワークの汚染が防止される。そして、遮断手段を遮断状態に保持したまま、第2の搬送手段でワークをスピンナテーブルからカセットに搬送することにより清浄な状態のワークがカセットに収納される。
本発明では、次の形態を含む。すなわち、上記可動カバーは、上記第1の搬送手段側の第1の可動カバー部と、上記第2の搬送手段側の第2の可動カバー部とに分割されたものであって、該第1の可動カバー部と該第2の可動カバー部は、上記カバー駆動部により、ワークを保持した上記スピンナテーブルが回転している間は、該スピンナテーブルと上記洗浄水供給ノズルとを囲む作用位置に共に位置付けられ、第1の搬送手段が保持手段から該スピンナテーブルにワークを搬送する際には、少なくとも該第1の可動カバー部が、該第1の搬送手段のワーク搬送動作の妨げにならない退避位置に位置付けられ、上記第2の搬送手段がスピンナテーブルからカセットにワークを搬送する際には、該第2の可動カバー部が、該第2の搬送手段のワーク搬送動作の妨げにならない退避位置に位置付けられると共に、該第1の可動カバー部が上記作用位置に位置付けられて上記遮断手段を構成することを特徴とする。この形態では、本発明の遮断手段を、可動カバーを構成する第1の可動カバー部で兼用するものとなっており、したがって部品点数の増加を抑えることができるという利点がある。
なお、本発明で言うワークは特に限定はされないが、例えばシリコンやGaAs等からなる半導体ウェーハや、セラミック、ガラス、サファイア(Al)系の無機材料からなる基板、また、板状金属や樹脂の延性材料、さらにはミクロンオーダーからサブミクロンオーダーの平坦度(TTV:total thickness variation−ワークの被研削面を基準面とした厚さ方向の高さの、被研削面の全面における最大値と最小値の差)が要求される各種加工材料等が挙げられる。
本発明によれば、洗浄手段で洗浄した後のワークを、研削中の加工位置から飛散する研削水等によって汚染されることなく清浄なままカセットに収納することができるといった効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る研削装置で裏面研削されるウェーハを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る研削装置の全体を示す斜視図である。 一実施形態の研削装置が備える洗浄装置の斜視図である(可動壁部が閉じている状態)。 一実施形態の研削装置において、研削後のウェーハをチャックテーブルから洗浄装置を経てカセットに搬送するまでの動作を模式的に示す図である。 洗浄装置のカバーの変更例を示す平面図である。 変更例のカバーを示す側面図である。 変更例のカバーを備えた研削装置において、研削後のウェーハをチャックテーブルから洗浄装置を経てカセットに搬送するまでの動作を模式的に示す図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
[1]半導体ウェーハ(ワーク)
一実施形態では、図1に示す円板状の半導体ウェーハ(以下、ウェーハ)1を被研削物であるワークとしている。ウェーハ1はシリコンウェーハ等であって、研削前の厚さは例えば700μm程度である。このウェーハ1の表面には、格子状の分割予定ライン2によって複数の矩形状のチップ3が区画されている。これらチップ3の表面には、ICやLSI等の図示せぬ電子回路が形成されている。また、ウェーハ1の周面の所定箇所には、半導体の結晶方位を示すV字状の切欠き(ノッチ)4が形成されている。
ウェーハ1は、図2に示す研削装置10によって裏面が研削されて、例えば50〜100μm程度の厚さに薄化される。研削装置10に供されるウェーハ1の表面全面には、上記電子回路の保護のために保護テープ5が貼着される。保護テープ5は、例えば、厚さ70〜200μm程度のポリオレフィン等の樹脂製基材シートの片面に5〜20μm程度の粘着剤を塗布した構成のものが用いられ、粘着剤をウェーハ1の表面に合わせて貼着される。
なお、ウェーハ1の表面には、保護テープ5に代えて、剛性を有するサブストレートが貼着される場合もある。該サブストレートは、研削によりきわめて薄く加工されて剛性が低下したウェーハ1を、撓むことなく平らな状態として確実に搬送可能とするもので、例えば半導体ウェーハの材料であるシリコン、あるいはガラス等によって円板状に形成されたものが用いられる。
[2]研削装置の構成および動作
図2に示す研削装置10は、上記ウェーハ1を負圧吸着式のチャックテーブル(保持手段)30に吸着して保持し、2台の研削ユニット(粗研削用と仕上げ研削用の研削手段)40A,40Bによりウェーハ1に対し粗研削と仕上げ研削を順次行ってウェーハ1を薄化加工するものである。以下、該研削装置10の構成ならびに動作を説明する。
図2の符号11はウェーハ1に研削加工を施す加工ステージであり、この加工ステージ11のY方向手前側には、加工ステージ11に研削前のウェーハ1を供給し、かつ、研削後のウェーハ1を回収する供給/回収ステージ12が併設されている。
供給/回収ステージ12のY方向手前側の端部には、X方向に並ぶ2つのカセット載置台(カセット載置部)13A,13Bが設置されている。これらカセット載置台13A,13Bのうち、X方向手前側のカセット載置台13Aには、裏面研削前の複数のウェーハ1を収納する供給カセット14Aが着脱可能に載置される。また、X方向奥側のカセット載置台13Bには、裏面研削後のウェーハ1を収納する回収カセット14Bが着脱可能に載置される。これらカセット14A,14Bは同一構成であって、ウェーハ1を1枚ずつ積層状態で収納するトレーを備えている。
供給カセット14Aに収納されたウェーハ1は、上下動する搬送ロボット(第2の搬送手段)15が備えるロボットハンド15aによって供給カセット14Aから取り出され、ウェーハ1の裏面を上に向けた状態で供給/回収ステージ12に設けられた仮置きテーブル16上に一時的に載置される。仮置きテーブル16に載置されたウェーハ1は、一定の搬送開始位置に位置決めされる。
加工ステージ11上には、R方向に回転駆動されるターンテーブル17が設けられている。そしてこのターンテーブル17上の外周部には、複数(この場合、3つ)の円板状のチャックテーブル30が、周方向に等間隔をおいて配設されている。チャックテーブル30の上面は水平に設定されており、該上面は、負圧が発生することによりウェーハ1を吸着、保持するワーク保持面30aとなっている。各チャックテーブル30は、鉛直方向に延びる中心軸線を回転軸として、図示せぬ回転駆動機構により所定回転速度で回転する。
仮置きテーブル16上で位置決めがなされたウェーハ1は、供給手段20によって仮置きテーブル16から取り上げられ、ワーク着脱位置に位置付けられて負圧発生運転がなされている1つのチャックテーブル30のワーク保持面30aに、被研削面である裏面を上に向けた状態で同心状に載置される。供給手段20は、旋回アーム21の先端に、ウェーハ1を負圧作用で吸着する吸着パッド22が装着されたものである。ワーク着脱位置はチャックテーブル30が最も供給/回収ステージ12に近接した位置であり、ターンテーブル17の回転によってチャックテーブル30はワーク着脱位置に位置付けられる。
ウェーハ1は、ワーク保持面30aに吸着、保持され、次いで、ターンテーブル17がR方向へ所定角度回転することにより、粗研削用研削ユニット40Aの下方の一次加工位置に送り込まれ、この位置で該研削ユニット40Aによりウェーハ1の裏面が粗研削される。次いでウェーハ1は、再度ターンテーブル17がR方向へ所定角度回転することにより、仕上げ研削用研削ユニット40Bの下方の二次加工位置に送られ、この位置で該研削ユニット40Bによりウェーハ1の裏面が仕上げ研削される。
加工ステージ11のY方向奥側の端部には、X方向に並ぶ2つのコラム50A,50Bが立設されており、これらコラム50A,50Bの前面に、各研削ユニット40A,40Bが、それぞれZ方向(鉛直方向)に昇降自在に設置されている。各研削ユニット40A,40Bは、各コラム50A,50Bの前面に設けられたZ方向に延びるガイド51にスライダ52を介して摺動自在に装着されており、サーボモータ53によって駆動されるボールねじ式の送り機構54により、スライダ52を介してZ方向に昇降するようになっている。
各研削ユニット40A,40Bは同一構成であり、装着される砥石が粗研削用と仕上げ研削用と異なることで、区別される。研削ユニット40A,40Bは、軸方向がZ方向に延びる円筒状のスピンドルハウジング41を有しており、このスピンドルハウジング41内には、スピンドルモータ42によって回転駆動される図示せぬスピンドルシャフトが支持されている。そしてこのスピンドルシャフトの下端に、フランジ43を介して、ウェーハ1を研削する複数の砥石44が環状に配列された砥石ホイール45が取り付けられている。
砥石44はウェーハ1に応じたものが選択され、例えば、ガラス質のボンド材中にダイヤモンド砥粒を混合して成形し、焼結したものなどが用いられる。各研削ユニット40A,40Bには、被研削面の冷却や潤滑あるいは研削屑の排出のための研削水を供給する研削水供給機構(図示略)が設けられている。砥石ホイール45は上記スピンドルシャフトと一体に回転し、該砥石ホイール45の、回転する砥石44の最外径である研削外径は、ウェーハ1の直径と同等程度に設定されている。
ウェーハ1の裏面は、粗研削される一次加工位置および仕上げ研削される二次加工位置において、各研削ユニット40A,40Bにより研削される。裏面研削は、チャックテーブル30を回転させてウェーハ1を自転させ、送り機構54によって研削ユニット40A(40B)を下降させる研削送りをしながら、回転する砥石ホイール45の砥石44をウェーハ1の露出している裏面に押し付けることによりなされる。
ウェーハ1は、粗研削から仕上げ研削を経て目標厚さまで薄化される。なお、粗研削では、仕上げ研削後の厚さの例えば30〜40μm手前まで研削され、残りが仕上げ研削で研削される。ウェーハ1の厚さは、一次加工位置および二次加工位置の近傍にそれぞれ設けられた厚さ測定器18(図2では二次加工位置側のものしか図示していない)によって測定される。ウェーハ1の裏面研削は、それら厚さ測定器18によってウェーハ1の厚さを測定しながら行われ、各厚さ測定器18の測定値に基づいて、上記送り機構54による研削送り量が制御部19により制御される。
なお、ワーク着脱位置に位置付けられたチャックテーブル30のワーク保持面30aは、適宜なタイミングで、テーブル洗浄手段35により洗浄される。このテーブル洗浄手段35は、下面にブラシ等の洗浄部材が設けられた回転する洗浄ディスク36と、洗浄水を下方に供給する図示せぬノズルを備えている。テーブル洗浄手段35は、図示せぬ移動手段によりターンテーブル17よりも外側の待機位置から、ワーク着脱位置の上方まで移送され、次いで、洗浄水を供給しながら、回転する洗浄ディスク36が下降して上記洗浄部材がワーク保持面30aを押圧して、該ワーク保持面30aを洗浄する。
二次加工位置でウェーハ1が目標仕上げまで薄化されたら、次のようにしてウェーハ1は上記回収カセット14Bまで搬送され、該回収カセット14Bに収納される。まず、仕上げ研削ユニット40Bが上昇してウェーハ1から退避し、次いでターンテーブル17がR方向へ所定角度回転することにより、上記ワーク着脱位置にウェーハ1が戻される。次いでチャックテーブル30の負圧発生運転が停止し、この後、ウェーハ1は供給/回収ステージ12に設けられた回収手段(第1の搬送手段)60によってスピンナ式の洗浄装置(洗浄手段)70に搬送される。回収手段60は、上記供給手段20と同様の構成のもので、旋回アーム61の先端にウェーハ1を負圧作用で吸着する吸着パッド62が装着されたものである。
ウェーハ1を洗浄する洗浄装置70は、図3に示すように、負圧吸着式のスピンナテーブル71と、スピンナテーブル71に保持されたウェーハ1に洗浄水を供給する洗浄水供給ノズル72と、スピンナテーブル71および洗浄水供給ノズル72を囲むカバー73とを備えている。
カバー73は、スピンナテーブル71の外側に配されて加工ステージ11に固定された固定外壁カバー74と、この固定外壁カバー74の上端から内側に水平に延びてスピンナテーブル71の上方を覆う天板部75と、固定外壁カバー74で閉塞されない内側の側方を覆う可動カバー76とから構成されている。洗浄水供給ノズル72は、天板部75の、スピンナテーブル71の回転中心の上方に当たる位置に、先端の洗浄水吐出口を下方に向けて配設されている。
可動カバー76は加工ステージ11に上下動可能に配設されており、上昇すると、図3および図4(c)に示すように、固定外壁カバー74と共にスピンナテーブル71の周囲を覆ってスピンナテーブル71からの洗浄水の飛散を防止する作用位置に位置付けられる。また、可動カバー76が下降すると、図2および図4(a)に示すように、上端が僅かに加工ステージ11から上方に突出するまで加工ステージ11内に埋没し、固定外壁カバー74で閉塞されない内側の側方が開放する退避位置に位置付けられる。可動カバー76の上下動は、加工ステージ11内に設けられた図示せぬカバー駆動部によってなされる。
上記回収手段60は、吸着パッド62にウェーハ1を吸着、保持し、旋回アーム61が洗浄装置70側に旋回することにより吸着パッド62がカバー73内(天板部75の下方)に入り込んでウェーハ1をスピンナテーブル71に移す。また、洗浄装置70で洗浄されたウェーハ1は、上記搬送ロボット15のロボットハンド15aによってスピンナテーブル71から取り上げられ、上記回収カセット14Bに搬送されるが、その時には、ロボットハンド15aがカバー73内(天板部75の下方)に入り込んでウェーハ1をスピンナテーブル71から取り上げる。可動カバー76が下降して退避位置に位置付けられている時には、回収手段60の吸着パッド62、および搬送ロボット15のロボットハンド15aがカバー73内に出入りするワーク搬送動作が、可動カバー76によって妨げられず可能となる。
また、図2に示すように、洗浄装置70とターンテーブル17との間には、シャッター(遮断手段)80が配設されている。このシャッター80は、Y方向に対し斜めに延在する状態に配設された壁状の部材であって、可動カバー76と同様に上下動可能に配設されている。
シャッター80が上昇して作用位置にある時、該シャッター80は図4(c)に示すようにカバー73よりも十分に高く加工ステージ11上に突出する。これにより、洗浄装置70の内部、すなわちカバー73の内部の空間と、チャックテーブル30が配列されているターンテーブル17上の空間とが、シャッター80で遮断されるようになっている。また、シャッター80が下降した退避位置にある時においては、回収手段60のウェーハ搬送動作が該シャッター80に妨げられないようになっている。シャッター80の上下動は、加工ステージ11内に設けられた図示せぬシャッター駆動部によってなされる。
さて、回収手段60により着脱位置に位置付けられた研削済みのウェーハ1が洗浄装置70に搬送される際には、図4(a)〜(b)に示すように、シャッター80および可動カバー76はいずれも退避位置に下降している。そして、回収手段60の旋回アーム61が洗浄装置70側に旋回して研削済みのウェーハ1を保持した吸着パッド62がカバー73内に入り込み、吸着パッド62から、ウェーハ1が負圧発生運転されているスピンナテーブル71にウェーハ1が移され、該スピンナテーブル71にウェーハ1が吸着、保持される。
次いで、図4(c)に示すように、シャッター80および可動カバー76が作用位置に上昇し、ウェーハ1を保持したスピンナテーブル71および洗浄水供給ノズル72が、カバー73で完全に覆われる。この状態からスピンナテーブル71が回転し、洗浄水供給ノズル72から回転するウェーハ1に洗浄水が供給されて、ウェーハ1は洗浄され、この後、引き続きスピンナテーブル71を回転させたまま洗浄水の供給が停止され、ウェーハ1が乾燥処理される。
洗浄装置70で洗浄/乾燥処理が終了したら、図4(d)に示すように可動カバー76を退避位置に下降させる。そして、スピンナテーブル71上のウェーハ1は、搬送ロボット15のロボットハンド15aによって回収カセット14Bまで搬送され、収納される。
以上の工程が、供給カセット14A内のウェーハ1に対して連続的に繰り返し行われ、ウェーハ1の被研削面が研削されて目標仕上げ厚さに薄化された複数のウェーハ1が回収カセット14B内に収納される。この後、薄化されたウェーハ1は回収カセット14Bごと次の工程に運搬される。
[3]シャッターの作用効果
上記一実施形態の研削装置10においては、洗浄装置70で洗浄したウェーハ1を搬送ロボット15で回収カセット14Bに搬送するために可動カバー76を開けた時、シャッター80が作用位置に上昇しており、該シャッター80により、洗浄装置70におけるカバー73内の空間と、チャックテーブル30が配列されているターンテーブル17上の空間とが遮断されている。
このため、一次加工位置あるいは二次加工位置から研削水が洗浄装置70の方向に飛散しても、その研削水はシャッター80に当たってスピンナテーブル71に保持されているウェーハ1には到達しない。したがって、スピンナテーブル71に保持されている洗浄後のワーク71の汚染が防止される。そして、シャッター80を作用位置に上昇させた状態で搬送ロボット15によりウェーハ1をスピンナテーブル71から回収カセット14Bに搬送するので、その搬送中においても研削水はウェーハ1にかからない。その結果、ウェーハ1は洗浄装置70で洗浄された清浄なままの状態で回収カセット14Bに収納される。
また、上記実施形態では、テーブル洗浄手段35により着脱位置に位置付けられたチャックテーブル30のワーク保持面30aを洗浄する時にも洗浄水が洗浄装置70の方向に飛散する。したがって、テーブル洗浄手段35が作動中において、可動カバー76を退避位置に下降させて洗浄したウェーハ1を回収カセット14Bに搬送する状況が生じる場合にも、シャッター80を作用位置に上昇させておく。これにより、テーブル洗浄手段35でチャックテーブル30を洗浄している際に飛散する洗浄水はシャッター80で遮られ、スピンナテーブル71に保持されているウェーハ1や、回収カセット14Bへ搬送中のウェーハ1に洗浄水がかからず、汚染が防止される。
[4]遮断手段の別形態
図5および図6は、上記可動カバー76の変更例を示している。この場合の可動カバー76は、図2でY方向に2分割されており、Y方向奥側すなわち回収手段60側が第1の可動カバー部76A、Y方向手前側すなわち搬送ロボット15側が第2の可動カバー部76Bとされている。これら可動カバー部76A,76Bの境界をなす先端の合わせ目は、洗浄水が外部に漏れないように、かつ、上下方向に相対的に摺動可能に接触している。そして各可動カバー部76A,76Bは、それぞれ独自に上下動するようになされている。
図6(a)は、第1の可動カバー部76Aが退避位置に下降し、第2の可動カバー部76Bが作用位置に上昇している状態を示している。また、これとは逆に、図6(b)は、第1の可動カバー部76Aが作用位置に上昇し、第2の可動カバー部76Bが退避位置に下降している状態を示している。
このように可動カバー76が2分割されている場合においては、回収手段60側の第1の可動カバー部76Aが上記実施形態のシャッター80の機能も果たし、したがってシャッター80は不要となる。
図7を参照して2分割された可動カバー76の動作を説明すると、はじめに、着脱位置に位置付けられた研削済みのウェーハ1が回収手段60により洗浄装置70に搬送される際には、図7(a)〜(b)に示すように、第1の可動カバー部76Aは退避位置に下降し、研削済みのウェーハ1を保持した吸着パッド62がカバー73内に入り込み、スピンナテーブル71にウェーハ1が移される。この時、図7(a)〜(b)では第2の可動カバー部76Bは作用位置に上昇しているが、下降していてもよい。
次に、図7(c)に示すように、第1の可動カバー部76Aが作用位置に上昇し、また、第2の可動カバー部76Bも作用位置に上昇した状態とされ、ウェーハ1を保持したスピンナテーブル71および洗浄水供給ノズル72がカバー73で完全に覆われる。続いて、洗浄水供給ノズル72から洗浄水を供給しながらスピンナテーブル71を回転させる洗浄工程と乾燥処理とが、続けて行われる。洗浄装置70で洗浄/乾燥処理が終了したら、図7(d)に示すように、第2の可動カバー76Bのみを退避位置に下降させ、搬送ロボット15によりウェーハ1が回収カセット14Bに搬送されて収納される。
ウェーハ1を回収カセット14Bに搬送するために第2の可動カバー部76Bを開いた時、第1の可動カバー部76Aを作用位置に上昇したままにしておくことにより、一次加工位置あるいは二次加工位置から洗浄装置70の方向に飛散する研削水は、第1の可動カバー部76Aに当たり、スピンナテーブル71に保持されているウェーハ1には到達しない。これにより、ウェーハ1の汚染が防止される。また、テーブル洗浄手段35が作動していて着脱位置にあるチャックテーブル30が洗浄されている場合にも、可動カバー部76Aを上昇させておくことにより、テーブル洗浄手段35から飛散する洗浄水が可動カバー部76Aで遮られ、ウェーハ1の汚染が防止される。
このようにカバー73を2分割した形態では、可動カバー部76A,76Bをウェーハ1の搬送状態に応じて適宜に開閉することにより、ワーク搬送動作を妨げることなく、スピンナテーブル71上のウェーハ1、あるいは回収カセット14Bに搬送中のウェーハ1に研削水や洗浄水が付着して汚染するといったことが防止される。この形態では、上記実施形態のシャッター80の機能、すなわち本発明の遮断手段の機能を第1の可動カバー73で賄っているため、部品点数の増加が抑えられるという利点がある。
1…ウェーハ(ワーク)
10…研削装置
13A,13B…カセット載置台(カセット載置部)
14A…供給カセット
14B…回収カセット
15…搬送ロボット(第2の搬送手段)
30…チャックテーブル(保持手段)
30a…ワーク保持面
40A,40B…研削ユニット(研削手段)
60…回収手段(第1の搬送手段)
70…洗浄装置(洗浄手段)
71…スピンナテーブル
72…洗浄水供給ノズル
73A…第1の可動カバー部(遮断手段)
73B…第2の可動カバー部
76…可動カバー
80…シャッター(遮断手段)

Claims (2)

  1. ワークを保持する保持手段と、
    該保持手段に保持された前記ワークを研削する研削手段と、
    該研削手段で研削された前記ワークを洗浄する洗浄手段と、
    該洗浄手段で洗浄された前記ワークを収納するカセットが着脱可能に載置されるカセット載置部と、
    前記保持手段から前記洗浄手段に前記ワークを搬送する第1の搬送手段と、
    前記洗浄手段から前記カセット載置部に載置された前記カセットに前記ワークを搬送する第2の搬送手段と、
    を備える研削装置であって、
    前記洗浄手段は、
    前記ワークを保持する水平な保持面を有し、かつ、鉛直方向を回転軸として回転可能に支持されたスピンナテーブルと、
    該スピンナテーブルに保持された前記ワークに洗浄水を供給する洗浄水供給ノズルと、
    少なくとも前記スピンナテーブルと前記洗浄水供給ノズルとを囲む可動カバーと、
    前記ワークを保持した前記スピンナテーブルが回転している間は、前記可動カバーを、該スピンナテーブルと前記洗浄水供給ノズルとを囲む作用位置に位置付け、かつ、前記第1の搬送手段が前記保持手段から該スピンナテーブルに前記ワークを搬送する際と、前記第2の搬送手段が該スピンナテーブルから前記カセットに前記ワークを搬送する際には、前記可動カバーを、該第1の搬送手段および該第2の搬送手段のワーク搬送動作の妨げにならない退避位置に位置付けるカバー駆動部と、
    を含み、
    さらに該研削装置は、
    少なくとも、前記可動カバーが前記退避位置に位置付けられて前記第2の搬送手段が前記スピンナテーブルから前記カセットに前記ワークを搬送する間は、前記保持手段と前記洗浄手段との間の空間を遮断する遮断手段を有すること
    を特徴とする研削装置。
  2. 前記可動カバーは、前記第1の搬送手段側の第1の可動カバー部と、前記第2の搬送手段側の第2の可動カバー部とに分割されたものであって、
    該第1の可動カバー部と該第2の可動カバー部は、
    前記カバー駆動部により、
    前記ワークを保持した前記スピンナテーブルが回転している間は、該スピンナテーブルと前記洗浄水供給ノズルとを囲む作用位置に共に位置付けられ、
    前記第1の搬送手段が前記保持手段から該スピンナテーブルに前記ワークを搬送する際には、少なくとも該第1の可動カバー部が、該第1の搬送手段のワーク搬送動作の妨げにならない退避位置に位置付けられ、
    前記第2の搬送手段が前記スピンナテーブルから前記カセットに前記ワークを搬送する際には、該第2の可動カバー部が、該第2の搬送手段のワーク搬送動作の妨げにならない退避位置に位置付けられると共に、該第1の可動カバー部が前記作用位置に位置付けられて前記遮断手段を構成すること
    を特徴とする請求項1に記載の研削装置。
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