JP2010249249A - 防振装置 - Google Patents

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JP2010249249A JP2009100143A JP2009100143A JP2010249249A JP 2010249249 A JP2010249249 A JP 2010249249A JP 2009100143 A JP2009100143 A JP 2009100143A JP 2009100143 A JP2009100143 A JP 2009100143A JP 2010249249 A JP2010249249 A JP 2010249249A
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Abstract

【課題】ブラケット部材と外筒部材との固定を確実に行うと共に、2分割のブラケット部材を必要としない防振装置を提供する。
【解決手段】ブラケット部材12は、略円筒状とされ、空間構成部12A及び外筒保持部12Bを備えている外筒保持部12Bは、開放端側が大径となるテーパー形状とされている。外筒保持部12Bの開放端側には、周方向に所定間隔で軸方向Sに突出した折返し部12Dが形成されている。外筒部材20は、略円筒状とされ、大径部22、固定部24、及び、小径部26を備えている。大径部22は、開放側が小径となるテーパー形状とされ、ブラケット部材12の外筒保持部12Bの内側に配置されている。外筒部材20は、固定部24でブラケット部材12の折返し部12Dが径方向内側に折り返され、ブラケット部材12の内周に加締め固定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般産業機械、自動車におけるエンジンマウント等として用いられ、エンジン等の振動発生部から車体等の振動受部へ伝達される振動を吸収及び減衰させる防振装置に関する。
例えば、車両の振動発生部となるエンジンと振動受部となる車体との間にはエンジンマウントとしての防振装置が配設されており、この防振装置はエンジンが発生する振動を吸収し、車体側への振動伝達を抑制する。このような防振装置としては、振動発生部に連結される第1連結部材と、振動受部に連結される第2連結部材が、ゴム弾性体により連結された構成のものが知られている。この防振装置によれば、搭載されたエンジンが作動して振動が発生した場合には、弾性体の制振機能で振動を吸収し、車体側への振動伝達が抑制される。
上記のような従来の防振装置としては、例えば、特許文献1、2に示されるようなものがある。
ところで、特許文献1、2に示される防振装置では、第2連結部材の振動受部への連結は、ブラケット部材を介して行われている。ブラケット部材と第2連結部材との固定は、特許文献1では圧入によって行われており、特許文献2では、上下に2分割されたブラケットが用いられ、外筒部材は下側のブラケット内に圧入され、外筒部材の上端及び下側ブラケットの上端と、上側ブラケット部材の下端とが加締め固定されている。
特許文献1のような圧入のみの固定の場合、抜け力の確保が難しい場合がある。また、特許文献2では、ブラケット部材が2部材となってしまう。
特許第3362575号 特許第3517549号
本発明の目的は、上記事実を考慮して成されたものであり、ブラケット部材と外筒部材との固定を確実に行うと共に、2分割のブラケット部材を必要としない防振装置を提供することある。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る防振装置は、筒状とされ、振動発生部及び振動受部の一方に連結されるブラケット部材と、筒状とされ、前記ブラケット部材の内側に配置され、外周面に前記ブラケット部材の端部が径方向内側に折り返されて加締め固定される固定部の構成された外筒部材と、前記外筒部材に対して、径方向内側で且つ軸方向の一端から外側に少なくとも一部が突出して配置され、振動発生部及び振動受部の他方に連結される内側取付部材と、前記外筒部材と前記内側取付部材との間に配置されて両者を連結し、前記ブラケット部材の内側に収納されるゴム弾性体と、を備え、前記外筒部材は、前記固定部から前記内側取付部材側の端部が、当該端部に向かって小径となるテーパー形状とされている。
上記請求項1に係る防振装置では、外筒部材に固定部が構成されており、この固定部でブラケット部材の端部が径方向内側に折り返されて加締め固定されている。したがって、単に圧入により固定する場合と比較して、確実に固定を行うことができる。また、外筒部材の外周面に固定部を構成し、この固定部で加締めるので、別体のブラケット部材を用いることなく、外筒部材を径方向に直接加締め固定することができる。
また、外筒部材の端部をテーパー形状とすることにより、ブラケット部材への挿入が容易となる。
本発明の請求項2に係る防振装置は、前記外筒部材の前記固定部から前記内側取付部材側の端部にかけての外周面に、ゴム膜が形成されていること、を特徴とする。
このように、外筒部材の外周面にゴム膜を形成することにより、外筒部材はゴム膜を介してブラケット部材の内側に密着させて固定することができ、
本発明の請求項3に係る防振装置は、前記ブラケット部材の前記外筒部材が固定される部分の内周面は、前記加締め処理前は、軸方向からの傾斜角度が、前記外筒部材の軸方向からの傾斜角度よりも大きいこと、を特徴とする。
このように、加締め処理前において、ブラケット部材の内周面の軸方向からの傾斜角度を、外筒部材の外周面の軸方向からの傾斜角度よりも大きくすることにより、外筒部材をブラケット部材へ容易に挿入することができる。
本発明の請求項4に係る防振装置の製造方法は、請求項1に記載の防振装置の製造方法であって、前記内側取付部材と前記外側部材との間に前記ゴム弾性体を加硫成形して両者を連結し、連結された前記内側取付部材、前記外側部材、及び前記ゴム弾性体を、前記内側取付部材側から前記ブラケット部材へ挿入し、前記ブラケット部材を前記外筒部材の前記固定部で径方向内側へ折り返して加締める加締め処理により、前記外筒部材を内側に固定するものである。
本発明の防振装置の製造方法では、連結された内側取付部材、外側部材、及びゴム弾性体を、内側取付部材側からブラケット部材へ挿入する。そして、ブラケット部材を、外筒部材の固定部で径方向内側へ折り返して加締める。本発明では、内側取付部材側からブラケット部材へ挿入し、固定部で加締め固定するので、加締め処理により確実に固定することができると共に、1つのブラケット部材により外筒部材を直接加締め固定することができる。
本発明の請求項5に係る防振装置の製造方法は、前記ゴム弾性体により前記内側取付部材と連結された前記外筒部材の前記固定部から前記内側取付部材側の端部を、前記ブラケット部材への挿入前に径方向内側へ絞る絞り処理を行うこと、を特徴とする。
このように、絞り処理を行うことにより、加硫成型されたゴム弾性体の残留引張応力を、減少させることができる。
以上説明したように本発明の防振装置、及び、防振装置の製造方法によれば、ブラケット部材と外筒部材との固定を確実に行うことができると共に、ブラケット部材と外筒部材との間の位置決めを容易に行うことができる。
本発明の実施形態に係る防振装置の構成を示す側断面図である。 本発明の実施形態に係る防振装置の構成を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る防振装置の防振装置本体の構成を示す側断面図である。 本発明の実施形態に係る防振装置の組み付け前の防振装置本体とブラケット部材の構成を示す側断面図である。 本発明の実施形態に係る防振装置の挿入後、加締め前の、防振装置本体とブラケット部材の構成を示す側断面図である。 本発明の実施形態に係る防振装置の変形例の構成を示す側面断面図である。 本発明の実施形態の変形例に係る防振装置の構成を示す側断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る防振装置について図面を参照して説明する。
図1及び図2には本発明の実施形態に係る防振装置10が示されている。この防振装置10は、自動車における振動発生部であるエンジンを振動受部である車体へ支持するエンジンマウントとして適用されるものである。なお、図中の符号Sは装置の軸心を示し、この軸心に沿った方向を装置の軸方向Sとして以下の説明を行う。
図1に示されるように、防振装置10は、ブラケット部材12、内側取付部材14、及び、外筒部材20を備えている。内側取付部材14と外筒部材20との間には、吸振主体となるゴム製のゴム弾性体30が配置されている。
ブラケット部材12は、略円筒状とされ、空間構成部12A及び外筒保持部12Bを備えている。空間構成部12Aの内径は、外筒保持部12Bの内径よりも小径とされており、空間構成部12Aと外筒保持部12Bの間に、段部12Cが構成されている。外筒保持部12Bは、開放端側が大径となるテーパー形状とされている。外筒保持部12Bの開放端側には、周方向に所定間隔で軸方向Sに突出した折返し部12Dが形成されている。ブラケット部材12の外側には、固定脚16が備えられている。固定脚16は、溶接等によりブラケット部材12に固着されている。固定脚16の下面側が、車体(不図示)に固定されている。
外筒部材20は、略円筒状とされ、大径部22、固定部24、及び、小径部26を備えている。大径部22は、開放側が小径となるテーパー形状とされ、ブラケット部材12の外筒保持部12Bの内側に配置されている。小径部26は、大径部22よりも小径とされている。固定部24は、大径部22と小径部26との間の段差部分で構成されている。外筒部材20は、固定部24でブラケット部材12の折返し部12Dが径方向内側に折り返され、ブラケット部材12の内周に加締め固定されている。
内側取付部材14は、外径が外筒部材20よりも小径の略円柱状とされ、外筒部材20と同軸的に、かつ、軸方向Sで外筒部材20の外側に突出して配置されている。内側取付部材14の外筒部材20側の部分は、先端に向かって小径となるようにテーパー形状とされている。内側取付部材14の軸方向の中間部には、径方向外側に張り出す環状のストッパ芯部14Bが形成されている。内側取付部材14には、上面(テーパー形状とされた先端と逆側の面)中央部分から軸方向下側に向かって雌ねじが形成されたねじ穴14Aが構成されている。ねじ穴14Aにボルト(不図示)が螺合されることにより、車両の振動発生部(エンジン)が連結される。
ゴム弾性体30は、内側取付部材14の先端側外周に加硫接着されると共に、外筒部材20の大径部22から小径部26の一部にかけて加硫接着されており、内側取付部材14と外筒部材20とを弾性的に連結している。ゴム弾性体30の、下面(内側取付部材14と逆側面)には、凹部30Aが構成されている。ゴム弾性体30は、ブラケット部材12の内側に配置されている。
ゴム弾性体30には、その下端部から下方へ延出する薄膜状の内側被覆部32が一体的に形成されている。この内側被覆部32は、外筒部材20の内周面に加硫接着されて外筒部材20の内周面を覆っている。ゴム弾性体30と内側被覆部32との間には、後述するオリフィス形成部材40の位置決めを行う段差部31が構成されている。
また、ゴム弾性体30には、内側取付部材14のストッパ芯部14Bを覆うようにストッパゴム部36が一体的に形成されている。ストッパゴム部36の上面がブラケット部材12の上部12Eに突き当てられ、内側取付部材14のストッパ芯部14Bよりも上側がブラケット部材12の上方へ突出されている。
内側被覆部32の内周側には、オリフィス形成部材40が嵌め込まれている。オリフィス形成部材40は、環状とされ、外周壁に溝が形成されており、この溝と内側被覆部32とで制限通路としてのオリフィス42が構成される。オリフィス形成部材40の上端部は、段差部31に突き当てられることにより、軸方向Sの位置決めが行われている。
オリフィス形成部材40の内周壁には、径方向内側に突出する仕切枠部44が構成されており、この仕切枠部44を外縁に構成された溝が挟み込んで、メンブラン46がオリフィス形成部材40に取り付けられている。メンブラン46は略円板状の弾性体で構成され、外筒部材20及びゴム弾性体30の内側に構成される空間を仕切っている。メンブラン46により仕切られた上側(ゴム弾性体30側)の空間を主液室52、下側の空間を副液室54とする。オリフィス42は、不図示の開口部により、主液室52、副液室54の各々に連通されており、オリフィス42を介して、主液室52と副液室54とが連通されている。
オリフィス形成部材40の下側で内側被覆部32の内周側には、リング28が配置されている。オリフィス形成部材40、及びリング28が内周側に挿入された外筒部材20は、下端部26Aが内周側へ加締められる。これにより、オリフィス形成部材40、及びリング28が、外筒部材20内に固定される。
リング28には、ゴム製のダイヤフラム38の外周部が全周に亘って加硫接着されている。ダイヤフラム38は、弾性変形が生じていない状態では上方へ向かって突出した略円錐台状に形成されており、軸方向Sに沿って外筒部材20内の容積を変化させるように弾性変形可能とされている。リング28は、内側被覆部32を介して外筒部材20の内周壁へ圧接されている。
外筒部材20及びゴム弾性体30内の空間は、ダイヤフラム38により外部から密閉されており、この密閉空間内が、前述の主液室52、及び、副液室54に区画されている。この密閉空間内には水、オイル等の液体Lが封入されている。
ブラケット部材12の空間構成部12Aの内側には、ゴム弾性体30及びストッパゴム部36との間に空間が構成されている。ストッパゴム部36の径方向外側部分は、ブラケット部材12の空間構成部12Aの内側と対向されている。ストッパゴム部36の上面は、ブラケット部材12の上部12Eに突き当てられている。
次に本実施の形態に係る防振装置10の組立を説明する。
まず、図示しない金型内で、内側取付部材14と外筒部材20との間にゴム弾性体30を加硫接着すると共に、内側被覆部32、及び、ストッパゴム部36を形成する。また、これとは別に、リング28にダイヤフラム38を加硫形成し、オリフィス形成部材40にメンブラン46を加硫形成する。(図3参照)。
なお、外筒部材20の大径部22のテーパー形状については、ゴム弾性体30の加硫成形前の外筒部材20単体時に絞り加工などによってテーパー形状に形成してもよいし、ゴム弾性体30の加硫成形後に外側から径方向内側に絞り加工することによりテーパー形状に形成しても良い。特に、ゴム弾性体30の加硫成形後に絞り加工することにより、ゴム弾性体30の加硫形成時における残留引張応力を、除去することができる。
次に、ゴム弾性体30が加硫形成された外筒部材20へ、一体化されたオリフィス形成部材40とメンブラン46を圧入する。オリフィス形成部材40は、上端部が段差部31に突き当てられることにより、軸方向Sの位置決めが行われる。次に、一体化されたリング28とダイヤフラム38を外筒部材20へ圧入する。そして、外筒部材20の下端部26Aを径方向内側に加締める。これにより、ブラケット部材12の内側に収納される部材が組み付けられ、外筒部材20の内側に、主液室52、副液室54、オリフィス42が構成された、防振装置本体11が完成する。上記の組み付けを、主液室52、副液室54に封入する液体中で行うことにより、組み付け時に、液体の封入も行うことができる。
次に、防振装置本体11を、ブラケット部材12へ取り付ける。ブラケット部材12は、予め車体へ溶接などにより固定しておく。そして、図4に示すように、固定されたブラケット部材12の外筒保持部12B側から防振装置本体11を挿入する。
このとき、取り付ける前の外筒保持部12Bのテーパー形状が軸方向Sとなす角度θ1(テーパー角度θ1)は、外筒部材20の大径部22のテーパー形状が軸方向となす角度θ2(テーパー角度θ2)よりも大きくなるように設定されている。したがって、防振装置本体11を容易に挿入して、径方向内側へセンタリングしつつ段部12Cへ当接させることができる。防振装置本体11の外筒部材20の上端ゴム部が段部12Cに当接された状態では、図5に示すように、外筒保持部12Bと外側被覆部34の先端部分とは離間されて、隙間Aが構成されている。
次に、ブラケット部材12の折返し部12Cを、外筒部材20の固定部24に沿うように折り曲げ、径方向内側へ加締めてブラケット部材12へ防振装置本体11を固定する。これにより、防振装置10全体の組み付けが完了する。
次に、上記のように構成された本実施形態に係る防振装置10の作用について、説明する。
防振装置10では、エンジン又は車体側からの振動入力時に、吸振主体であるゴム弾性体30が振動により弾性変形すると、この振動がゴム弾性体30によって減衰吸収される。
また防振装置10では、ゴム弾性体30の変形により主液室52の内容積が拡縮し、この主液室52の拡縮に伴って主液室52と副液室54との間で液体Lがオリフィス42を通して相互に流通する。このとき、比較的低い周波数域の振動、例えばシェイク振動等の入力時には、入力振動に共振して液体Lが主液室52と副液室54との間で流入及び流出する液柱共振が生じる。このとき、オリフィス42内の空間に生ずる液体の圧力変化、液体流動の粘性抵抗等により振動エネルギが吸収されるので、防振装置10では、特にシェイク振動等の比較的低い周波数域の振動については主液室52、副液室54間の液柱共振によって効果的に吸収できる。
またダイヤフラム38は、主液室52から副液室54内への液体Lの流入時に外側へ膨出するように弾性変形することにより、副液室54内の過度の液圧上昇を抑制する。これにより、副液室54内の液圧上昇により主液室52内から副液室54内への液体Lの流入が抑制されることが防止される。
一方、エンジンから比較的高い周波数域の振動、例えばアイドル振動等が入力する時には、オリフィス42に目詰まりが発生して液柱共振により振動を吸収できなくなる。この時には、主液室52内の液体Lへ伝達される高い周波数域の振動によりメンブラン46が主液室52内の容積を拡縮するように弾性変形する。これにより、主液室52内の液圧上昇が抑制されることから、エンジンから比較的高い周波数域の振動が入力した時でも、主液室52内の液体Lの液圧上昇に伴う動ばね定数の上昇を抑制できるので、高い周波数域の振動も効果的に吸収できる。
さらに、エンジンから大きな振幅の振動が入力された場合には、内側取付部材14と外筒部材20とが、互いに近づく方向へ相対移動する動作に続いて、互いに離れる方向へ相対移動する。このとき、内側取付部材14のストッパ芯部14Bの上側に配置されるストッパゴム部36が、ブラケット部材12の上部12Eと当接し弾性変形することで、外筒部材20に対する内側取付部材14の相対移動が規制されている。
本実施形態によれば、ブラケット部材12と外筒部材20とが、加締め固定されているので、単に圧入により固定した場合と比較して、確実な固定を行うことができる。
また、本実施形態では、加締め位置を外筒部材20の外周面に形成される段差部分である固定部24としているので、他のブラケット部材を必要とすることなく、直接ブラケット部材12と外筒部材20とを加締め固定することができる。
なお、本実施形態では、加締め固定前のブラケット部材12のテーパー角度θ1が、外筒部材20のテーパー角度θ2よりも大きい場合について説明したが、テーパー角度θ1とテーパー角度θ2とは、略同一であってもよい。
また、本実施形態では、外筒部材20の内側に液体が封入された液封式の防振装置について説明したが、本発明は、図6に示すように、液封部分を有さない、ソリッド式の防振装置50に適用することもできる。図6に示す防振装置50は、オリフィス形成部材40、メンブラン46、リング28、及び、ダイヤフラム38を備えず、主液室、副液室は構成されていない。そして。外筒部材20の下端部26Aにより、ゴム弾性体30の下部が支持され、ゴム弾性体30の下部には、凹部30Aが構成されている。
上記構成の防振装置50においても、ブラケット部材12と外筒部材20を確実に固定することができる。
また、図7に示すように、前述の防振装置10、50の外筒部材20の外側に外周面を覆う外側被覆部34を形成してもよい。外側被覆部34は、ゴム弾性体30と一体的に形成することができる。特に、この外側被覆部34を形成することにより、ブラケット部材12との密着性をより高めることができる。
10 防振装置
11 防振装置本体
12 ブラケット部材
14 内側取付部材
20 外筒部材
24 固定部
30 ゴム弾性体
34 外側被覆部
36 ストッパゴム部
50 防振装置

Claims (5)

  1. 筒状とされ、振動発生部及び振動受部の一方に連結されるブラケット部材と、
    筒状とされ、前記ブラケット部材の内側に挿入され、外周面に前記ブラケット部材の端部が径方向内側に折り返されて加締め固定される固定部の構成された外筒部材と、
    前記外筒部材に対して、径方向内側で且つ軸方向の一端から外側に少なくとも一部が突出して配置され、振動発生部及び振動受部の他方に連結される内側取付部材と、
    前記外筒部材と前記内側取付部材との間に配置されて両者を連結し、前記ブラケット部材の内側に収納されるゴム弾性体と、
    を備え、
    前記外筒部材は、前記固定部から前記内側取付部材側の端部が、当該端部に向かって小径となるテーパー形状とされている、防振装置。
  2. 前記外筒部材の前記固定部から前記内側取付部材側の端部にかけての外周面には、ゴム膜が形成されていること、を特徴とする請求項1に記載の防振装置。
  3. 前記ブラケット部材の前記外筒部材が固定される部分の内周面は、前記加締め処理前は、軸方向からの傾斜角度が、前記外筒部材の軸方向からの傾斜角度よりも大きいこと、を特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の防振装置。
  4. 請求項1に記載の防振装置の製造方法であって、
    前記内側取付部材と前記外側部材との間に前記ゴム弾性体を加硫成形して両者を連結し、
    連結された前記内側取付部材、前記外側部材、及び前記ゴム弾性体を、前記内側取付部材側から前記ブラケット部材へ挿入し、
    前記ブラケット部材を前記外筒部材の前記固定部で径方向内側へ折り返して加締める加締め処理により、前記外筒部材を内側に固定する、
    防振装置の製造方法。
  5. 前記ゴム弾性体により前記内側取付部材と連結された前記外筒部材の前記固定部から前記内側取付部材側の端部を、前記ブラケット部材への挿入前に径方向内側へ絞る絞り処理を行うこと、を特徴とする、請求項4に記載の防振装置の製造方法。
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