JP5336321B2 - 防振装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一般産業機械、自動車のエンジンマウント等として用いられ、エンジン等の振動発生部からの振動を吸収して車体等の振動受部への振動伝達を抑制する防振装置に関するものである。
例えば、車両の振動発生部であるエンジンと振動受部である車体との間にはエンジンマウントとしての防振装置が配設されており、この防振装置はエンジンが発生する振動を吸収し、車体側への振動伝達を抑制する。このような防振装置としては、例えば、特許文献1、2のように、エンジン側に連結される内筒と、車体側に連結される外筒と、内筒と外筒の間に配置されて両者を連結する弾性体を備えたものが知られている。
ところで、特許文献1、2に記載の防振装置では、軸方向の大振動に対応するために、ストッパ機構が設けられている。特許文献1では、エンジンに連結される連結ブラケットの外側に設けられたストッパゴムとストッパホルダとが当接することにより、内筒と外筒との過度な相対移動が規制されている。また、特許文献2では、エンジンに連結されるアームブラケットの外側に設けられたストッパゴムとリバウンドストッパ金具とが当接することにより内筒と外筒との過度な相対移動が規制されている。
このように、エンジンとの連結用ブラケットにストッパ機能を持たせる場合、連結用ブラケット自体と対応するストッパ部材とが衝突するため、連結用ブラケットに大きな負荷がかかる。特に、連結用ブラケットのエンジンへの取付側には大きなモーメントがかかってしまう。
特開2001−99230 特開平10−89401
本発明の目的は、上記事実を考慮して成されたものであり、振動発生部及び振動受部の一方側との連結部材にかかるモーメントを軽減可能な防振装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の第1の態様に係る防振装置は、振動発生部及び振動受部の一方に連結される内側取付部材と、振動発生部及び振動受部の他方に連結される外側取付部材と、前記内側取付部材と前記外側取付部材の間に配置されて両者を連結する弾性体と、主振動の入力方向の外側面にストッパ面が構成され、一端が前記内側取付部材に固定され、他端が前記主振動の入力方向からみて前記内側取付部材から離れる方向へ延出されて振動発生部及び振動受部の一方に連結されるストッパアーム部材と、前記振動発生部及び振動受部の他方側に固定され、前記ストッパアーム部材のストッパ面と主振動入力方向に対向配置された外ストッパ部材と、を備え、前記ストッパ面が前記外ストッパ部材との衝突によって荷重を受ける荷重受面の面積が前記一端側よりも前記他端側の方が大きくなるように、前記ストッパアーム部材の前記ストッパ面側を前記一端側受面と前記他端側受面とに分断する凹部が構成されていること、を特徴とする。
上記構成の防振装置では、大振幅の主振動が入力すると、ストッパアーム部材のストッパ面が外ストッパ部材に当たることによって、内側取付部材と外側取付部材との過度な相対移動が抑制されている。このとき、ストッパアーム部材は、他端側で振動発生部及び振動受部の一方に連結されているため、他端側に大きなモーメントがかかる。本発明では、ストッパアーム部材のストッパ面に凹部が構成されており、外ストッパ部材との衝突により荷重を受ける荷重受面の面積は、一端側受面よりも他端側受面が大きくなっている。
これにより、外ストッパ部材とストッパ面とが衝突したときの荷重は、主に他端側受面にかかることになるので、当該衝突時におけるストッパアーム部材の他端側へのモーメントを低減することができる。また、先端側にも荷重受面の一部(先端側受面)が構成されているので、取付前に、この先端側受面を外ストッパ部材に当接させることにより、ストッパアーム部材を外ストッパ部材に対して安定した位置に配置することができ、振動発生部または振動受部への取り付け部分の位置出しも、正確に行うことができる。
本発明の第2の態様に係る防振装置は、前記凹部が、前記ストッパアーム部材の延出方向と直交する方向に構成されていること、を特徴とする。
このように凹部を構成することにより、取付前に、荷重受面を外ストッパ部材にバランス良く当接させることができる。
本発明の第3の態様に係る防振装置は、前記ストッパアーム部材が、ストッパアーム本体及び前記ストッパアーム本体の前記外ストッパ部材側に配置されて前記ストッパ面を構成するストッパゴム層を備え、前記凹部は前記ストッパアーム本体及びストッパゴム層の少なくとも一方に構成されていること、を特徴とする。
このように、ストッパアーム部材がストッパアーム本体とストッパゴム層とを含んで構成されているときには、少なくとも一方に凹部を構成することにより、ストッパアーム部材の他端側のモーメントを低減することができる。
本発明の第4の態様に係る防振装置は、前記振動発生部と連結される前において、前記ストッパ面と前記外ストッパ部材とが接触されていること、を特徴とする。
このように、振動発生部と連結される前において、ストッパ面と外ストッパ部材とを接触させておくことにより、ストッパアーム部材を外ストッパ部材に対して安定した位置に配置することができ、振動発生部への取り付け部分の位置出しを、正確に行うことができる。
以上説明したように本発明によれば、振動発生部及び振動受部の一方側との連結部材にかかるモーメントを軽減することができる。
本発明の実施形態に係る防振装置の分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る防振装置の断面図である。 本発明の実施形態に係るストッパアーム部材の構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る防振装置のエンジン取付前の状態を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る防振装置の振動入力時における動作図である。 本発明の実施形態に係るストッパアーム部材の変形例の構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るストッパアーム部材の他の変形例の構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態の他の変形例に係る防振装置の側面図である。 本発明の実施形態の他の変形例に係る防振装置の側面図である。
以下、本発明の実施形態に係る防振装置10について図面を参照して説明する。
本実施形態の防振装置10は、図1に示されるように、防振装置本体12、ストッパアーム部材50、外ストッパ部材42、及び、車体側装着ブラケット40を備えている。防振装置本体12は、ストッパアーム部材50によりエンジン(不図示)に連結され、車体側装着ブラケット40により車体側(不図示)に連結される。
図2に示すように、内側取付部材14は、下側が小径となる略円錐台形とされ、上側中央(大径側中央)に、連結ねじ穴14Aが構成されている。連結ねじ穴14Aには、後述するストッパアーム部材50との連結用ボルト52を螺合するための雌ネジが形成されている。
外側取付部材16は、略円筒形状とされ、内側取付部材14と同軸的に配置されている。内側取付部材14及び外側取付部材16の軸心に沿った軸方向をSとする。防振装置10は、振動発生部からの主振動が、軸方向Sに入力されるように設置される。
円筒の軸方向Sの中間部よりやや上側には、小径とされたくびれ部16Aが形成されている。外側取付部材16のくびれ部16Aよりも上側の部分を上取付部16B、くびれ部よりも下側の部分を下取付部16Cとする。下取付部16Cの下端部は、径方向内側にかしめられたカシメ部16Dとされている。内側取付部材14は、外側取付部材16に対して軸方向Sの上取付部16Bから外側に突出するように配置されている。
外側取付部材16の上取付部16Bの内周面、及び、内側取付部材14の外周面には、図2に示されるように、弾性体18が加硫接着されている。弾性体18により、内側取付部材14と外側取付部材16とが弾性的に連結されている。
弾性体18の外側取付部材16側には、凹部18Aが構成されている。外側取付部材16のくびれ部16A及び下取付部16Cの内周面には、被覆部18Dが接着されている。被覆部18Dは、薄肉筒状で弾性体18から延出されており、外側取付部材16の内周面下部側を被覆している。被覆部18Dは、弾性体18と一体的に形成されている。
図2に示されるように、外側取付部材16内のくびれ部16Aよりも下側には、オリフィス部材20が嵌入されている。オリフィス部材20は、リング状とされ、外周面には、周方向に沿って一周近くに亘り溝部20Aが形成されている。溝部20Aの外周側は被覆部18Dを介して外側取付部材16によって閉止され、オリフィス22が構成される。
オリフィス部材20の中央部には、上下方向に貫通した円形開口20Bが構成されおり、この円形開口20Bを閉止するように、ゴム製のメンブラン24が加硫接着されている。オリフィス部材20は、その外周面が弾性体18の被覆部18Dを介して外側取付部材16の内周面へ圧接している。また、オリフィス部材20は、被覆部18Dを介してくびれ部16Aへ当接している。これにより、オリフィス部材20は、外側取付部材16内における上方のへ移動が拘束されている。
外側取付部材16内のオリフィス部材20の下側には、円筒状の支持リング30が配置されている。支持リング30の内周面には、薄膜状のダイヤフラム32の外周端部が全周に亘って加硫接着されている。ダイヤフラム32は、たわみ変形が生じていない自然状態では、上方へ向かって略円錐台状に突出している。支持リング30の外周面は、被覆部18Dを介して外側取付部材16の下側の内周面へ圧接している。また支持リング30は、その下端部が被覆部18Dと共にカシメ部16Dでカシメられることにより、外側取付部材16内からの脱落が防止されている。
外側取付部材16内には、ダイヤフラム32及び弾性体18により囲まれた空間が構成されている。この空間は、オリフィス部材20及びメンブラン24によって、弾性体18側の主液室34とダイヤフラム32側の副液室36の2つに区画されている。主液室34、副液室36内には、例えば水、オイル等の液体が封入されている。
オリフィス部材20の溝部20Aの一端側には、主液室34とオリフィス22とを連通する貫通穴22Aが構成されている。また、オリフィス部材20の溝部20Aの他端側には副液室36とオリフィス22とを連通する貫通穴22Bが構成されている。主液室34と副液室36とは、オリフィス22を介して連通されている。
外ストッパ部材42は、四角筒形状とされ、筒軸方向は、軸方向Sと直交する方向に配置される。外ストッパ部材42の一対の互いに向かい合う面には、互いに同軸的にボルト穴42A及び本体穴42Bが構成されている。ボルト穴42Aは、後述するボルト52を挿通可能な径とされ、本体穴42Bは、防振装置本体12の外側取付部材16を圧入可能な径とされている。ボルト穴42Aの構成された面がリバウンドストッパ対向面45とされ、本体穴42Bが構成された面がバウンドストッパ対向面43とされている。バウンドストッパ対向面43は、本体穴42Bの構成された面の一端辺が、外ストッパ部材42の他の3面の筒端よりも外側へ突出されている。
車体側装着ブラケット40は、外筒部材44、及び、一対の脚部材46、48を備えている。外筒部材44は、円筒形状とされ、中空部44Aが構成されている。中空部44Aの径は、外側取付部材16を圧入可能な径とされている。外筒部材44には、外側取付部材16が圧入され、外筒部材44の筒軸方向は、軸方向Sと一致される。外筒部材44は、本体穴42Bと中空部44Aとが重なり合うように本体穴42Bと同軸的に配置され、外ストッパ部材42の下面に固定されている。ここでの固定は、溶接により行うことができる。
一対の脚部材46、48は、外ストッパ部材42及び外筒部材44を挟んで、互いに対向する位置に配置されている。脚部材46、48は、各々、底部46A、48A、第1支持部46B、48B、第2支持部46C、48Cを備えている。
底部46Aは、外筒部材44の筒軸方向Sと略直交する方向に板面が配置され、車体(不図示)との連結用の連結穴46Hが構成されている。第1支持部46Bは、底部46Aから立ち上がるように折り曲げられ、板面が外筒部材44の筒軸方向Sに沿った方向に配置されている。第2支持部46Cは、底部46Aの板面の第1支持部46Bと逆サイドから立ち上がるように折り曲げられ、板面が外筒部材44の筒軸方向Sに沿った方向に配置されている。第1支持部46Bと第2支持部46Cとは、互いの板面が略平行に配置され、各々の先端側に、第1接合部46BS、第2接合部46CSが形成されている。第1接合部46BS、第2接合部46CSは、板面が外ストッパ部材42の外面と略直交するように配置され、その端面が外ストッパ部材42の外面に固定されている。
脚部材48は、脚部材46と外筒部材44を挟んで径方向で向かい合う位置に配置されている。脚部材48は、底部48A、第1支持部48B、第2支持部48Cを備えている。これらの構成は、脚部材46の底部46A、第1支持部46B、第2支持部46Cと同様の構成であり、第1接合部48BS、第2接合部48CSの端面が外ストッパ部材42の外面に固定されている。底部48Aには、車体(不図示)との連結用の連結穴48Hが構成されている。
車体側装着ブラケット40は、不図示のボルトが連結穴46H、48Hを介して車体(不図示)に締結されることにより、車体と連結されている。外ストッパ部材42は、車体側装着ブラケット40を介して車体に連結されている。
防振装置本体12は、内側取付部材14が外ストッパ部材42側(上側)になるように、車体側装着ブラケット40の外筒部材44の下側から圧入され、外側取付部材16が外筒部材44の内側に固定されている。
内側取付部材14の上面(大径面)側には、ストッパアーム部材50が固定されている。ストッパアーム部材50は、図3にも示すように、金属製のストッパアーム本体52と、ゴム製のストッパゴム層56とを備えている。
ストッパアーム本体52は、断面長方形のブロック形状とされ、外ストッパ部材42内に挿入されて、内側取付部材14と連結されている。ストッパアーム本体52には、外ストッパ部材42への挿入方向Xの一端側に連結穴50Aが穿孔されている。ストッパアーム本体52は、図2に示すように、内側取付部材14の上側に配置され、連結穴50Aを介して、ボルト52が内側取付部材14の連結ねじ穴14Aと螺合されることにより、内側取付部材14に固定されている。
ストッパアーム本体52の挿入方向Xの他端側は、外側取付部材16の径方向外側へ延出すると共に、端部が下側へ屈曲されている。屈曲した内側部分は、屈曲部52Cとされている。また、屈曲下端面には、エンジン(不図示)との取付面61が構成されている。屈曲部52Cは、リバウンド時にストッパアーム部材50と外ストッパ部材42とが衝突した際に、最もモーメントを受ける部分となっている。ストッパアーム本体52の上面55は、外ストッパ部材42のリバウンドストッパ対向面45と対向する位置に配置されている。ストッパアーム本体52の下面52Bは、外ストッパ部材42のバウンドストッパ対向面43と対向する位置に配置されている。
ストッパアーム本体52の連結穴50Aに対応する位置には、ストッパアーム本体52の上面55を一端側と他端側とに分断する凹部53が構成されている。凹部53は、ストッパアーム本体52の幅方向を一端から他端まで横断するように構成されている。上面55は、凹部53によって、一端側上面55Aと他端側上面55Bとに分割されている。凹部53は、ストッパアーム本体52の挿入方向Xと直交する方向に、他端側上面55Bの面積が一端側上面55Aの面積よりも大きくなるように、構成されている。
ストッパゴム層56は、シート状のゴム部材がストッパアーム本体52の外周を覆うように巻き付けられて構成されている。ストッパゴム層56は、ストッパアーム本体52の上面55を覆って上外側にリバウンドストッパ面57を構成すると共に、下面52Bを覆って下外側にバウンドストッパ面58を構成している。
凹部53に対応する部分について、ストッパゴム層56の下側は中空とされている。リバウンドストッパ面57の、一端側上面55Aを覆う部分を一端側受面57A、他端側上面55Bを覆う部分を他端側受面57B、凹部53を覆う部分を無負荷面57Cとする。ストッパゴム層56の連結穴50Aに対応する部分には、連結穴50Aを露出させる穴56Aが構成されている。
ストッパアーム部材50は、取付面61で位置決めされつつ、連結部材60により不図示のエンジンと連結されている。エンジンの連結前には、図4に示すように、ストッパゴム層56のリバウンドストッパ面57は、リバウンドストッパ対向面45に当接されている。これにより、ストッパアーム部材50は、外ストッパ部材42を介して車体との間で位置決めされ、取付面61を精度良く配置することができる。
なお、本実施形態では、凹部53は挿入方向Xと直交する方向に構成されているが、必ずしもこの方向に構成する必要はない。この方向に構成することにより、特に、エンジン取付前にリバウンドストッパ面57をリバウンドストッパ対向面45に安定して当接させることができる。
次に、本実施形態に係る防振装置10の作用を説明する。
防振装置10では、エンジン又は車体側から振動が入力されると、吸振主体である弾性体18が弾性変形する。この弾性変形により、入力された振動が、減衰吸収される。
また防振装置10では、エンジンから比較的低い周波数域の振動、例えばシェイク振動等が入力されると、弾性体18の弾性変形により主液室34の内容積が拡縮し、この主液室34の拡縮に伴って、主液室34と副液室36との間で、液体がオリフィス22を通して相互に流通する。このとき、オリフィス22内で液柱共振が生じ、この液柱共振等により、防振効果、制振効果を得ることができる。
一方、エンジンから比較的高い周波数域の振動、例えばアイドル振動等が入力されると、オリフィス22に目詰まりが発生する。この時には、メンブラン24が、主液室34内の容積を拡縮するように弾性変形する。これにより、主液室34内の液圧上昇が抑制され、動的ばね定数の上昇を抑制できるので、高い周波数域の振動も効果的に吸収することができる。
また、エンジンまたは車体から軸方向Sに大振幅の振動が入力した場合には、ストッパアーム部材50のストッパゴム層56の下側のバウンドストッパ面58が、バウンドストッパ対向面43に当たり、ストッパアーム部材50と外側取付部材16との間の相対移動が規制される。続いて、図5に示すように、ストッパアーム部材50は、リバウンドにより、ストッパゴム層56のリバウンドストッパ面57がリバウンドストッパ対向面45に当たり、ストッパアーム部材50と外側取付部材16との間の相対移動が規制される。
このとき、ストッパアーム本体52の上面55には、凹部53が構成されているので、リバウンドストッパ面57がリバウンドストッパ対向面45に当たっても、無負荷面57Cへは、荷重がほとんどかからず、一端側受面57A及び他端側受面57Bへ荷重がかかる。他端側受面57Bは、一端側受面57Aと比較して、面積が大きくなっているので、前記の荷重は主として他端側受面57Bで受けることとなる。したがって、屈曲部52Cからの距離が一端側受面57Aよりも近い他端側受面57Bで受けることになるので、屈曲部52Cへかかるモーメントを、低減することができる。
なお、本実施形態では、ストッパアーム本体52に凹部53を構成したが、凹部は、図6に示すように、ストッパゴム層56にのみ構成してもよい。この場合には、ストッパゴム層56には、無負荷面57Cに代えて凹部53Aが構成される。
また、図7に示すように、ストッパアーム本体52とストッパゴム層56の両方に凹部53を構成してもよい。
また、本実施形態では、液封式の防振装置10について説明したが、本発明は、図8に示すように、液封式でない、いわゆるソリッド式の防振装置13に適用することもできる。
また、本実施形態では、外側取付部材16を円筒形状とした防振装置本体12を用いたが、防振装置本体は、他の構成とすることもできる。例えば、図9に示すように、外側取付部材16に代えて、対向配置された一対の板部材で外側取付部材72を構成し、軸方向Sからみて四角形状の防振装置本体70としてもよい。この場合には、内側取付部材14についても軸方向Sからみて四角形状にすると共に、外ストッパ部材42に構成する本体穴42Bも四角形状として、前述の防振装置本体12と同様にストッパアーム50に取り付けることができる。
10 防振装置
12 防振装置本体
14 内側取付部材
16 外側取付部材
18 弾性体
32 ダイヤフラム
34 主液室
36 副液室
40 車体側装着ブラケット
42 外ストッパ部材
44 外筒部材
45 リバウンドストッパ対向面
50 ストッパアーム部材
52 ストッパアーム本体
53 凹部
55 上面
55A 一端側上面
55B 他端側上面
56 ストッパゴム層
57 リバウンドストッパ面
57A 一端側受面
57B 他端側受面
61 取付面
S 筒軸方向
X 挿入方向

Claims (4)

  1. 振動発生部及び振動受部の一方に連結される内側取付部材と、
    振動発生部及び振動受部の他方に連結される外側取付部材と、
    前記内側取付部材と前記外側取付部材の間に配置されて両者を連結する弾性体と、
    主振動の入力方向の外側面にストッパ面が構成され、一端が前記内側取付部材に固定され、他端が前記主振動の入力方向からみて前記内側取付部材から離れる方向へ延出されて振動発生部及び振動受部の一方に連結されるストッパアーム部材と、
    前記振動発生部及び振動受部の他方側に固定され、前記ストッパアーム部材のストッパ面と主振動入力方向に対向配置された外ストッパ部材と、
    を備え、
    前記ストッパ面が前記外ストッパ部材との衝突によって荷重を受ける荷重受面の面積が前記一端側よりも前記他端側の方が大きくなるように、前記ストッパアーム部材の前記ストッパ面側を前記一端側受面と前記他端側受面とに分断する凹部が構成されていること、を特徴とする防振装置。
  2. 前記凹部は、前記ストッパアーム部材の延出方向と直交する方向に構成されていること、を特徴とする請求項1に記載の防振装置。
  3. 前記ストッパアーム部材は、ストッパアーム本体及び前記ストッパアーム本体の前記外ストッパ部材側に配置されて前記ストッパ面を構成するストッパゴム層を備え、
    前記凹部は前記ストッパアーム本体及びストッパゴム層の少なくとも一方に構成されていること、を特徴とする請求項1または請求項2に記載の防振装置。
  4. 前記振動発生部と連結される前において、前記ストッパ面と前記外ストッパ部材とが接触されていること、を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の防振装置。
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