JP2010248207A - 貧血の予防および治療用の方法および組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】エリスロポイエチンの高グリコシル化アナログを投与する工程を包含する、哺乳動物におけるヘマトクリットの増加および維持法を提供する。
【解決手段】アナログを等モル量の組換えヒトエリスロポイエチンより低頻度で投与して、目標に匹敵するヘマトクリットを得て貧血を治療することができる。あるいは、より低いモル量の高グリコシル化アナログを投与して、目標に匹敵するヘマトクリットを得て貧血を治療することができる。新規の高グリコシル化エリスロポイエチンアナログ、前記アナログの産生法、および前記アナログを含む組成物。
【選択図】なし

Description

(発明の分野)
本発明は、エリスロポイエチンの高グリコシル化アナログを用いた哺乳動物におけるヘマトクリットの増加に関する。より詳細には、本発明は、ヘマトクリットを上昇および維持して貧血を治療するのための、組換えヒトエリスロポイエチンと比較してより低頻度の高グリコシル化アナログの投与に関する。本発明はまた、ヘマトクリットを上昇および維持して貧血を治療するための、組換えヒトエリスロポイエチンと比較して等価の投薬頻度でより少量の高グリコシル化アナログの投与に関する。エリスロポイエチンの新規の高グリコシル化アナログもまた提供される。
(発明の背景)
エリスロポイエチン(Epo)は、赤血球前駆細胞の赤血球への成熟に必要な糖タンパク質ホルモンである。これは、腎臓で産生され、循環する赤血球レベルの調節に必須である。低レベルの組織酸素シグナルによって特徴づけられる条件によりEpoの産生を増加させ、赤血球生成を刺激する。例えば、慢性腎不全(CRF)に認められるような腎機能低下により、典型的には、Epoの産生が減少し、それに伴って赤血球が減少する。
ヒト尿中Epoは、Miyakeら(J.Biol.Chem.、252、5558、1977)によって、再生不良性貧血患者から精製された。しかし、この供給源から得られた精製Epoタンパク質の量は、治療に適用するには不十分であった。ヒトEpoおよび組換えタンパク質をコードする遺伝子の同定およびクローニングは、Linに付与された米国特許第4,703,008号(その開示は本明細書中に参照により取込まれる)で開示された。細胞培地からの組換えヒトエリスロポイエチンの精製法は、Laiらに付与された米国特許第4,667,016号(本明細書中に参照により取込まれる)に開示されている。哺乳動物宿主細胞由来の生物活性Epoの産生(治療への適用に適切なEpo量)がはじめて可能となった。さらに、遺伝子配列についての知識および精製タンパク質の利用可能性の増加により、このタンパク質の作用様式がより理解されている。
ヒト尿由来Epo(Miyakeら、前出)および哺乳動物細胞で発現する組換えヒトEpoは、糖タンパク質の全分子量の約40%を含む3つのN連結およびO連結オリゴ糖鎖を含む。第24位、第38位、および第83位に位置するアスパラギン残基でN連結グリコシル化が起こり、第126位に位置するセリン残基でO連結グリコシル化が起こる(Laiら、J.Biol.Chem.、261、3116、1986、Brondyら、Arch.Biochem.Biophys.、265、329、1088)。オリゴ糖鎖は、典型的には鎖あたり4つまでのシアル酸を有するN連結鎖および2つまでのシアル酸有するO連結鎖を有する末端シアル酸残基で修飾されていることが認められている。したがって、Epoポリペプチドは、全部で14個までのシアル酸に適応することができる。
種々の研究で、Epo炭水化物鎖の変更により生物活性に影響を与え得ることが示されている。しかし、1つの研究では、単独かグリコシル化部位であるアスパラギンまたはセリン残基の変異誘発によるN連結またはO連結オリゴ糖鎖の除去により、哺乳動物細胞において産生されたEpoのin vitro活性の変化が急激に減少する(Dubeら、J.Biol.Chem.、263、17516、1988)。しかし、DeLormeら(Biochemistry、31、9871〜9876、1992)は、EpoのN連結グリコシル化部位の除去により生物活性がin vivoで減少するが、in vitroで減少しないことを報告した。
Epoのシアル酸含有量とin vivoでの生物活性との間の関係は、単離Epoイソ型のin vivo活性の測定により開示された。単離Epoイソ型の等モルの濃縮物の正常なマウスのヘマトクリットを上昇させる能力によって測定したところ、Epo分子あたりのシアル酸含有量の段階的増加により、対応するin vivoでの生物活性を段階的に増加することが見出された(Egrieら、Glycoconjugate J.、10、263、1993)。より高いシアル酸を含有するEpoイソ型はまた、より長い血清半減期を示すがEpoレセプターに対する親和性が減少した。これは血清の半減期がin vivo生物活性の重要な決定因子であることを示唆している。
Epoポリペプチドにおける新規のグリコシル化部位の導入により、さらなる炭水化物鎖を有する分子を産生することができる。PCT公開番号WO91/05867およびWO94/09257(その全体が参考として援用される)を参照のこと。少なくとも1つのさらなるN連結炭水化物鎖および/または少なくとも1つのさらなるO連結炭水化物鎖を有するEpoグリコシル化アナログが開示されている。1つのさらなるN連結鎖を有するグリコシル化アナログは、組換えヒトEpo(rHuEpo)(イソ型9〜14)および分子あたり14個のシアル酸を有するrHuEpoの精製イソ型と比較してより長い循環半減期を有することが測定された。
組換えヒトエリスロポイエチン(rHuEpo)の投与は、末期腎疾患の貧血患者の赤血球レベルの上昇に有効である(Eschbachら、New Eng.J.Med.、316、73〜38、1987)。その後の研究では、rHuEpoでの治療により種々の他の条件に伴う貧血を治癒することができることが示されている。(Fischlら、New Eng.J.Med.、322、1488〜1493、1990、Laupacis、Lancet、341、1228〜1232、1993)。CRFに伴う貧血、HIV感染患者におけるAZT(ジドブジン)治療に関する貧血、化学療法を受けた骨髄性悪性腫瘍を有さない患者の貧血、同種異系間の輸血の必要性を減少させるための手術を受けた患者の貧血の治療におけるrHuEpoの使用について規制当局の許可が下りている。全ての承認された適応症(手術適応症を除く)についての現在の治療には、推奨された目標ヘマトクリット範囲に到達させるための、静脈内(IV)または皮下(SC)注射のいずれかによって投与された1週間に3回の50〜150単位/kgの開始用量が含まれる。手術適応症については、毎日、手術前の10日間、手術日、および術後4日間にrHuEpo(EPOGEN(登録商標)Package Insert、12/23/96)を投与する。一般に、現在推奨されているrHuEpoの開始投与量により、約6週間から8週間でヘマトクリットが目標範囲に上昇する。一旦目標ヘマトクリット範囲が達成されると、維持投薬スケジュールが確立し、これは患者に依存して変化するが、典型的には、CRFを有する貧血患者では1週間に3回である。上記のrHuEpoの投与は、貧血の治療に有効で十分に耐えられる投薬計画である。
米国特許第4,703,008号 米国特許第4,667,016号 国際公開第91/05867号 国際公開第94/09257号
Miyakeら、J.Biol.Chem.、252、5558、1977 Laiら、J.Biol.Chem.、261、3116、1986 Brondyら、Arch.Biochem.Biophys.、265、329、1088 Dubeら、J.Biol.Chem.、263、17516、1988 DeLormeら、Biochemistry、31、9871〜9876、1992 Egrieら、Glycoconjugate J.、10、263、1993 Eschbachら、New Eng.J.Med.、316、73〜38、1987 Fischlら、New Eng.J.Med.、322、1488〜1493、1990 Laupacis、Lancet、341、1228〜1232、1993
rHuEpoより効力の高い治療を有することが望ましいであろう。このような分子に対する利点は、低頻度および/または低用量で投与することができることであろう。現在の治療では、EPOGEN(登録商標)を、貧血患者には1週間に3回の投与および手術患者には1日1回の投与を必要とする。低頻度の投薬スケジュールは、医師および患者双方に、特に、医師のオフィスまたはクリニックに定期的に来診しない患者またはEpoを自己注射する患者に好都合である。より有効な分子の別の利点は、患者へのより少量の薬物投与で類似のヘマトクリット増加が得られることである。
したがって、本発明の目的は、低頻度の投薬スケジュールを可能にする貧血治療用のより有効な分子を特定することである。本発明のさらなる目的は、より低用量で投与した場合、少なくともEpoと匹敵するレベルでヘマトクリットを増加および維持する分子を提供することである。本発明の目的はまた、より低頻度の投薬用に選択されたこれらの分子がrHuEpoと少なくとも同様の耐性を示し、患者によっては潜在的により有効に耐性を示すことである。
(発明の要旨)
N47と命名されている高グリコシル化Epoアナログ(Asn30Thr32Val87Asn88Thr90Epo)は、rHuEpoと同用量かつ同頻度で投与された場合、組換えヒトエリスロポイエチン(rHuEpo)よりも長い血清半減期およびより高いin vivo活性を有することが見出された。さらに、このアナログは、1週間に1回の投与でマウスのヘマトクリットの上昇させることが示されており、これは、rHuEpoを1週間に3回投与した場合のヘマトクリットの上昇に匹敵する。マウスおよびヒトに投与したEpoアナログN47の薬物動態と類似であった。
本発明は、薬学的組成物中の治療有効量のエリスロポイエチンの高グリコシル化アナログを投与する工程を包含する哺乳動物におけるヘマトクリットの上昇および維持法であって、等モル量の組換えヒトエリスロポイエチンより低頻度で前記アナログを投与して目標に匹敵するヘマトクリットを得る方法を提供する。患者の最適なヘマトクリット範囲に到達するための本発明の投薬頻度は、1週間に3回未満である。投薬頻度は、1週間に2回、1週間に1回、または1週間に1回未満(1週間おきに1回、1ヶ月に1回、または2カ月おきに1回など)であり得る。患者の目標ヘマトクリットを維持するために必要な投薬頻度は、1週間に3回未満である。投薬頻度は、1週間に2回、1週間に1回、または1週間に1回未満(2週間おきに1回、1ヶ月に1回、または2週間おきに1回)であり得る。
本発明はまた、治療有効量のEpo高グリコシル化アナログを投与する工程を包含する哺乳動物におけるヘマトクリットの上昇および維持法であって、組換えヒトエリスロポイエチンより低いモル量で前記アナログを投与して目標に匹敵するヘマトクリットを得る方法を提供する。
1週間に3回未満の投薬頻度に適切であるEpoの高グリコシル化アナログを含む薬学的組成物もまた提供する。この組成物は、Epoの高グリコシル化アナログの使用に適切な薬学的に許容可能なアジュバントを含む。
本発明を、赤血球レベルを減少させる任意の条件(腎機能の衰退または低下、(慢性腎不全)骨髄抑制療法、癌、ウイルス感染、慢性疾患、および手術中の過剰な出血)で使用することができる。1つの実施形態では、1週間に1回の投薬またはそれ以下の頻度の投薬を用いた治療は、慢性腎不全に起因する貧血用である。
Epoの新規の高グリコシル化アナログもまた提供する。アナログは、rHuEpoと比較して少なくとも1つのさらなる炭水化物鎖を含み、少なくとも1つのN連結炭水化物鎖は第52位、第53位、第55位、第86位、および第114位のいずれかに付加されている。新規の高グリコシル化アナログは、2つ、3つ、または4つのさらなる炭水化物鎖を有しても、4つを超えるさらなる鎖を有してもよい。
(図面の説明)
図1は、ヒトエリスロポイエチンのアミノ酸配列を示す図である。
図2は、無血清培地中でのCHO細胞発現由来のrHuEpoおよびEpoの高グリコシル化アナログのウェスタンブロット分析を示す図である。アナログN53およびN61の構築を、実施例1に記載する。各アナログのN連結炭水化物鎖数を示す。
図3は、非低酸素(exhypoxic)赤血球増加症マウスバイオアッセイにおけるrHuEpo、EpoアナログN4、N18、およびN50(4つのN連結炭水化物鎖を含む)、N47(5つのN連結炭水化物鎖を含む)、N53(6つのN連結炭水化物鎖を含む)の活性を比較した図である。実験手順を、実施例3に示す。各ポイントは、5匹の動物の平均応答を示す。アナログN4、N18、およびN47は、WO94/09257に以前に示されている。
図4は、静脈内注射(IV)によって正常なラットに投与したrHuEpoおよびEpoアナログN47の血清半減期を比較した図である。実験手順を、実施例4に示す。結果は、各群の平均(±SD)である。
図5は、静脈内注射(IV)によってビーグル犬に投与したrHuEpoおよびEpoアナログN47の血清半減期を比較した図である。実験手順を、実施例4に示す。結果は、各群の平均(±SD)である。
図6は、1週間に3回(TIW)を6週間腹腔内注射によって投与した種々の用量のrHuEpoまたはEpoアナログN47に対する応答によるマウスのヘマトクリットの増加を示す図である。実験手順を、実施例5に示す。結果は、各用量群についてのヘマトクリット変化の群平均(±SD)を示す。
図7は、1週間に1回(QW)または1週間に3回(TIW)の投与頻度で、腹腔内(IP)または静脈内(IV)経路によって注射されたrHuEpoおよびEpoアナログN47のマウスにおける相対効力を比較した図である。実験手順を、実施例5に示す。各ポイントは、以下の個々の実験由来のデータの平均(±SD)を示す:N47、IP、TIW(n=5);N47、IV、TIW(n=1);N47、IP、QW(n=2);N47、IV、QW(n=3);rHuEpo、IP、TIW(n=5);rHuEpo、IV、QW(n=2)。各実験では、用量あたり7〜13匹のマウスを使用した。
図8は、1週間に1回(QW)を6週間静脈内注射によって投与した種々の用量のrHuEpoまたはEpoアナログN47に対する応答によるマウスのヘマトクリットの増加を示す図である。実験手順を、実施例5に示す。結果は、各用量群についてのヘマトクリットの変化の群平均(±SD)を示す。
図9は、1週間に1回(QW)または1週間おきに1回(EOW)を約6週間静脈内(IV)注射によって投与した種々の用量のrHuEpoまたはEpoアナログN47に対する応答によるマウスのヘマトクリットの増加を示す図である。実験手順を、実施例5に示す。結果は、各用量群についてのヘマトクリット変化の群平均(±SD)を示す。
ヒトエリスロポイエチンのアミノ酸配列を示す図である。 無血清培地中でのCHO細胞発現由来のrHuEpoおよびEpoの高グリコシル化アナログのウェスタンブロット分析を示す図である。 非低酸素(exhypoxic)赤血球増加症マウスバイオアッセイにおけるrHuEpo、EpoアナログN4、N18、およびN50(4つのN連結炭水化物鎖を含む)、N47(5つのN連結炭水化物鎖を含む)、N53(6つのN連結炭水化物鎖を含む)の活性を比較した図である。 静脈内注射(IV)によって正常なラットに投与したrHuEpoおよびEpoアナログN47の血清半減期を比較した図である。 静脈内注射(IV)によってビーグル犬に投与したrHuEpoおよびEpoアナログN47の血清半減期を比較した図である。 1週間に3回(TIW)を6週間腹腔内注射によって投与した種々の用量のrHuEpoまたはEpoアナログN47に対する応答によるマウスのヘマトクリットの増加を示す図である。 1週間に1回(QW)または1週間に3回(TIW)の投与頻度で、腹腔内(IP)または静脈内(IV)経路によって注射されたrHuEpoおよびEpoアナログN47のマウスにおける相対効力を比較した図である。。 1週間に1回(QW)を6週間静脈内注射によって投与した種々の用量のrHuEpoまたはEpoアナログN47に対する応答によるマウスのヘマトクリットの増加を示す図である。 1週間に1回(QW)または1週間おきに1回(EOW)を約6週間静脈内(IV)注射によって投与した種々の用量のrHuEpoまたはEpoアナログN47に対する応答によるマウスのヘマトクリットの増加を示す図である。
(発明の詳細な説明)
本発明は、薬学的組成物中の治療有効量のエリスロポイエチンの高グリコシル化アナログを投与する工程を包含する、ヘマクリットの上昇および維持法を提供する。このアナログを、等モル量のrHuEpoよりも低頻度で投与して、目標に匹敵するヘマトクリットを得る。本発明はまた、rHuEpoより低モル量で高グリコシル化アナログを投与して目標に匹敵するヘマトクリットを得る、ヘマトクリットの上昇および維持法を提供する。この組成物を、静脈内、皮下、または腹腔内経路によって投与することができる。
驚いたことに、アナログN47(WO97/09257に記載の高グリコシル化Epoアナログ)は1週間に1回の投与でrHuEpoでは1週間に3回の投与で認められるヘマトクリット増加を達成することができることを見出した。アナログN47は、以下のアミノ酸の変化を有する:第30位でのtrpのasnへの変化、第32位でのhisのthrへの変化、第87位でのproのvalへの変化、第88位でのtrpのasnへの変化、第90位でのproのthrへの変化(この変化により、第30位および第88位のアスパラギンでさらに2つのN連結炭水化物鎖が得られる)。アナログを、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞中で発現させ(実施例1に記載)、実施例2に記載のように精製して17〜22個のシアル酸のイソ型を得た。アナログN47は、静脈内注射した場合、ラットおよびビーグル犬でrHuEpoより長い血清半減期を示した(図4および図5)。1週間に3回腹腔内注射した場合、N47は、より低濃度でrHuEpoと類似の正常なマウスのヘマトクリットの増加を誘導する(図6)。N47の効力は、1週間に3回投与した場合、rHuEpoより約3〜4倍高いことが示された(図6および図7)。類似の用量で1週間に1回投与した場合、rHuEpoは、正常なマウスのヘマトクリットをほとんど刺激せず、N47では著しい増加を示した(図8)。N47の効力は、1週間に1回の投薬でrHuEpoより約14倍高かった(図7)。有意に、1週間に1回のアナログN47投与についてのヘマトクリット反応は、1週間に3回のrHuEpo投与に相当する。1週間おきに投与した場合でさえも、N47は正常なマウスにおけるヘマトクリットを有意に増加させた(図9)。まとめると、データは、Epo高グリコシル化アナログ、特にアナログN47、を使用してrHuEpoを用いた現在の治療よりも低頻度の投薬でヘマトクリットを有利に上昇させることができることを示した。
マウスにおいて得られた上記の結果によってヒトに対する推定を行うことができることもまた示された。11人の持続的携帯型腹膜透析(CAPD)患者に対するrHuEpoおよびアナログN47の投与についての薬物動態学的パラメーターは、rHuEpoより3倍長い血清半減期を有する(実施例6および表5)。これらの結果は、Epo高グリコシル化アナログにより、ヒトにおいてrHuEpoより低頻度の投薬が可能となることを示唆する。
本明細書中で使用されるとき、用語「高グリコシル化Epoアナログ」は、さらなる炭水化物鎖を有する少なくとも1つのさらなるグリコシル化部位を含むEpoをいう。グリコシル化部位は、N連結またはO連結炭水化物鎖用であり得る。ポリペプチド鎖中のN連結炭水化物付加のためのコンセンサス部位(アミノ酸Asn−X−Ser/Thr)をコードするために、DNA配列の変更によって新規のN連結グリコシル化部位を導入するか、あるいはセリンまたはトレオニン残基をコードするためのDNA配列の変更によって新規のO連結部位を導入する。グリコシル化に利用可能なEpoポリペプチドの部位を増加または変化させるアミノ酸残基の付加、欠失、または置換を導入するための変異誘発技術によって、アナログを構築する。Epo高グリコシル化アナログをコードするDNAを、真核生物宿主細胞にトランスフェクトして、発現した糖タンパク質をさらなる炭水化物鎖の存在について分析する。
Epoの高グリコシル化アナログは、rHuEpoで測定されたものと類似であるかより低いin vitro活性を示し、これは、炭水化物鎖の付加によってEpoレセプターへの結合が促進されず、場合によっては減少し得ることが示唆される。しかし、高グリコシル化は、典型的には、血清の半減期を増加させ、潜在的にin vivoでの生物活性を増加させることができる。第88位にさらなるN連結炭水化物鎖を有する1つのEpoアナログは、rHuEpo(イソ型9〜14)または分子あたり14個のシアル酸を有するrHuEpoの精製イソ型と比較してレセプターに対する親和性が減少するが、Epoイソ型9〜14の混合物または単離Epoイソ型14のいずれかと比較してより長い循環半減期を示し、in vivo活性が増加する。
本発明にしたがって投与することができるEpoの高グリコシル化アナログは、少なくとも1つのさらなるN連結またはO連結炭水化物鎖を有する。1つの実施形態では、アナログは、2つのさらなるN連結炭水化物鎖を有する。1つの他の実施形態では、アナログは、3つ、4つ、またはそれ以上のさらなるN連結炭水化物鎖を有する。例として、本発明のアナログは、ヒトEpo配列の第30位、第51位、第57位、第69位、第88位、第89位、第136位、および第138位の1つまたは複数のアミノ酸残基に少なくとも1つのさらなるN連結鎖を有する。1つの実施形態では、アナログは、ヒトEpoの第30位および第88位の残基にさらなるN連結炭水化物鎖を有する。ヒトEpoのアミノ酸残基数を、図1および配列番号1に示す。図1は、166アミノ酸の推定成熟Epoポリペプチドを示すのに対して、C末端アルギニン残基の除去後の組換えEpoは165アミノ酸を有する。これは、rHuEpoおよび高グリコシル化Epoアナログが165個または166個のアミノ酸のいずれかを有し得ると理解される。
本発明のアナログは、少なくとも4つのN連結炭水化物鎖を有する。4つの鎖のうちの3つは、第24位、第38位、および第83位で天然に存在する部位であり得る。しかし、本発明のいくつかのアナログは、1つまたは複数の部位が欠失して新規の部位で置換されるように、1つまたは複数の天然に存在するグリコシル化部位が変更し得ることが意図される。このようなアナログも、本発明によって得られる。例えば、第24位、第38位、および第83位での任意の部位を欠失させて第88位の部位と置換することができる。任意に、アナログは、第126位にO連結部位を有し得る。
本発明はまた、少なくとも1つのさらなる炭水化物鎖を有する新規のEpo高グリコシル化アナログを提供する。さらなるN連結炭水化物鎖を第52位、第53位、第55位、第86位、および第114位のいずれかに付加してこれらがグリコシル化部位として修飾されていることを見出した。表1に記載のように、特定の実施形態にはN49〜N61のアナログが含まれる。新規のアナログは、第52位、第53位、第55位、第86位、および第114位のいずれかに少なくとも1つの新規のN連結グリコシル化部位を有し、さらに、他の部位にさらなるN連結またはO連結炭水化物鎖を含むことができる。アナログは、1つ、2つ、3つ、または4つのさらなる炭水化物鎖を有するか、4つを超えるさらなる鎖を有することができる。1つの好ましい実施形態では、アナログは、3つのさらなるN連結炭水化物鎖(全部で6つのN連結鎖)を有する。別の好ましい実施形態では、アナログは4つのさらなるN連結鎖(全部で7つのN連結鎖)を有する。3つもしくは4つまたは4つを超えるさらなるN連結炭水化物鎖を有するアナログは、第52位、第53位、第55位、第86位、および第114位のいずれかにさらなる鎖を有することができるが、これらに限定されない。
驚いたことに、第30位、第53位、および第88位に3つのさらなるN連結鎖を有する高グリコシル化アナログ(全部で6つのN連結鎖)は、2つのさらなる鎖(全部で5つの鎖)を有するアナログN47よりin vivo活性が高いことが見出された。結果を図3に示す。アナログのin vivo活性がN連結炭水化物鎖数に直接依存することは明白である。これらの結果により、N47よりも多数のN連結炭水化物鎖を有するアナログをさらに低頻度で投薬することができる治療設定を推定することができる。
当業者が利用可能な種々の変異誘発技術(部位特異的変異誘発、PCR変異誘発、およびカセット変異誘発)(Zollerら、Meth.Enz.、100、468〜500、(1983)、Huguchi、PCR Protocols、177〜183、(Academic Press)、1990、Wellsら、Gene、34、315〜323、(1985)など)によって、アナログを調製することができる。実施例1は、新規のEpo高グリコシル化アナログを構築するためのPCR変異誘発技術の使用を記載している。
変異誘発を受けたEpoDNA配列を、哺乳動物宿主細胞中での維持に適切なベクターを用いる標準的な技術を用いて発現ベクターに挿入する。典型的には、ベクターは、以下のエレメントを含む:プロモーターおよび他の「上流」調節エレメント、複製起点、リボゾーム結合部位、転写終結部位、ポリリンカー部位、および哺乳動物宿主での使用に適合し得る選択マーカー。ベクターはまた、真核生物宿主細胞においても同様に増殖および維持することができるエレメントを含むことができる。
適切な細胞または細胞株は、ヒト供給源を含む哺乳動物供給源由来の任意の細胞を含む。例として、COS−7(ATCC受諾番号CRL1651)、ヒト293、胎児ハムスター卵巣細胞(BHK、ATCC受諾番号CCL10)、チャイニーズハムスター卵巣細胞(ジヒドロ葉酸還元酵素(DHFR)欠乏細胞、Urlabら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、77、4216〜4220、1980)が含まれる。他の適切な哺乳動物細胞株には、HeLa、マウスL−929、および3T3が含まれるが、これらに限定されない。好ましい実施形態では、DHFR欠乏CHO細胞を使用する。
Epo高グリコシル化アナログをコードする配列を含むベクターを、標準的な形質転換技術またはトランスフェクション技術によって移入する。形質転換またはトランスフェクトした宿主細胞の培養、増幅、およびスクリーニングを、公的に利用可能な方法(Gethingら、Nature、293、620〜625、(1981)、Kaufmanら、Mol.Cell.Biol.、5、1750〜1759、(1985)、米国特許第4,419,446号)を用いて行う。Epo高グリコシル化アナログをコードする配列を保有する宿主細胞を、アナログが発現できる条件下で培養する。アナログを、本質的に以前に記載(WO94/09257)および実施例2に記載の手順を用いて細胞培地から回収および精製する。精製手順により、さらなる炭水化物鎖の付加に起因するより大量にシアル酸を含むEpoの単離が可能になる。
Epo高グリコシル化アナログには、新規のグリコシル化部位に加えて、新規のグリコシル化部位を作製せず、高グリコシル化アナログの生物活性を実質的に変化させないアミノ酸残基の付加、欠失、または置換を含み得る。生物活性に影響を与えることなく変化し得るEpoのこれらの個々の部位または領域を、Syedら、Nature、395、511、1998に記載のEpo−Epoレセプター複合体の構造試験によって特定することができる。Epo−Epoレセプター複合体の構造試験によってEpoのレセプター結合部位と相互作用するか密接に近位である残基、およびEpoアミノ酸配列の変更時に回避すべき残基が明らかになる。あるいは、アラニンスキャニング変異誘発(Cunninghamら、Science、244、1081〜1085、(1989))によるアミノ酸置換耐性を示す領域を経験的に特定することができる。この方法では、選択したアミノ酸残基を、それぞれ、中性アミノ酸(例えば、アラニン)で置換して生物活性に対する影響を測定する。
保存的アミノ酸変化は、ポリペプチドの構造および/または機能をほとんど変化させないと一般的に認識されている。したがって、本発明は、Epo高グリコシル化アナログ内に1つまたは複数の保存的アミノ酸変化を含む。保存的アミノ酸変化は、一般的には、あるアミノ酸と構造および/または機能が類似する別のアミノ酸(例えば、サイズ、電荷、および形態の類似する側鎖を有するアミノ酸)との置換を含む。これらの変化の性質は、当業者に周知であり、以下の表1にまとめられている。このような保存的置換を、「好ましい置換」の見出しで示す。移入することができるより多くの実質的な変化(「例示的置換」)も意図される。当業者は、最初にこの部位が比較的保存的な様式での置換によって修飾されるべきであることを認識する。このような置換によって生物活性が保存される場合、より多数の置換的変化(例示的置換)を移入することができ、そして/または他の付加/欠失を行って得られた産物をスクリーニングすることができる。
Figure 2010248207
本発明はまた、生物活性に実質的に影響を与えない、高グリコシル化Epoアナログのアミノ酸の欠失または付加も提供する。このような付加および欠失は、ポリペプチドのN末端またはC末端に存在するか、その内部に存在する。一般に、比較的小さな欠失または付加は、Epoまたは高グリコシル化アナログの構造および/または機能にほとんど影響を与えない。1つの実施形態では、欠失または付加は、5〜10残基であるか、2〜5アミノ酸残基、または1〜2残基であり得る。
用語「モル量」は、対応するグリコシル化を含まないエリスロポイエチンポリペプチドの分子量に基づいた高グリコシル化アナログまたはrHuEpoの量をいう。rHuEpoおよびアナログの等量は、このような量を測定するのに使用される手順の通常の変形を考慮した場合に等しい量をいう。rHuEpoおよびアナログの分子量が炭水化物鎖数に依存して変化するので、この方法によって等量を同定する必要がある。rHuEpoについては、エリスロポイエチンポリペプチドの分子量は、図1および配列番号1に記載の1〜165のアミノ酸残基に基づいて計算される。高グリコシル化アナログについては、分子量は、図1および配列番号1に記載の残基1〜165のアミノ酸変化に依存して調整される。
高グリコシル化アナログの投薬頻度は、治療条件および標的ヘマトクリットに依存して変化するが、一般に、1週間に3回未満である。投薬頻度は、1週間に約2回、1週間に約1回である。投薬頻度はまた、1週間に1回未満(例えば、2週間おきに約1回(14日に約1回)、1ヶ月に1回、または2カ月おきに1回)であり得る。実際に使用される投薬頻度は、Epoアナログに対する種々の個体の応答が様々であるので、本明細書中に開示の頻度はいくらか変化し得ることが理解される。用語「約」は、このような変形を反映することが意図される。
本明細書中で使用される、用語「治療有効量」は、目標ヘマトクリットまたは患者に利益を与える目標ヘマトクリット範囲に対するヘマトクリットを増加させるか、目標ヘマトクリットでまたは目標ヘマトクリットの範囲内を患者が維持する高グリコシル化アナログの量をいう。この量は、個体によって変化し、患者の全体的な体調、貧血の重症度および根底にある原因、ならびに個々の患者の最終的な目標ヘマトクリットを含む多数の因子に依存する。目標ヘマトクリットは、典型的には、少なくとも30%または30%〜38%の範囲内、好ましくは38%以上、より好ましくは40%〜45%である。rHuEpoについての目標ヘマトクリット範囲に関する一般的なガイドラインはまた、1996年12月23日付けのEPOGEN(登録商標)パッケージインサートにも見出されており、30%〜36%、または32%〜38%であると記載されている。このような目標は個体によって変化するので、医師の裁量によって患者に投与される実際の目標ヘマトクリットが任意に決定されることが適切であり得ることが理解される。それにもかかわらず、目標ヘマトクリットの決定は、十分に当業者のレベル内である。
本発明の組成物の治療有効量は、当業者が容易に確認することができる。実施例6は、1週間に1回および1週間に3回の投薬におけるアナログN47の治療有効量を決定するための1つの目的を有する臨床プロトコールを示す。1週間に1回の投与について投薬範囲は、約0.075μg〜約4.5μgエリスロポイエチン/kg/用量である。1週間に3回の投与についての投薬範囲は、約0.025μg〜約1.5μgエリスロポイエチン/kg/用量である。この投薬範囲を、当業者における日常の投薬範囲で、任意の調整物を含む他のEpo高グリコシル化アナログと使用することができる。
本発明のすぐれた有利な点は、投与される用量または投薬スケジュールによってEpoアナログを「調整する」ことができる、高グリコシル化の範囲が投薬量または投薬間隔のいずれかに相関する能力である。図3に示すように、1つ、2つ、または3つのさらなる炭水化物鎖を有するEpoアナログのin vivo活性の増加に基づいて、治療を行う医師は、治療する貧血の状態に適切で便利なアナログを選択することができる。例えば、急性貧血でより大量の有効量を必要とする患者または長期治療を必要とする患者では、3つもしくは4つまたは4つを超えるさらなる炭水化物鎖を有する高グリコシル化アナログの投与が好ましい。あまり重篤でない貧血の患者または比較的単息の治療期間を必要とする患者では、1つまたは2つのさらなる炭水化物鎖を有するアナログが好ましい。本発明のアナログにより、広範な種々の根底となる条件に起因し得る貧血の予防および治療に医師がかなり柔軟に対応できる。本発明はまた、治療中の赤血球生成の増加を維持するための治療有効量の鉄の投与を提供する。投与量を、rHuEpoを用いた治療に基づいて当業者が容易に決定することができる。
本発明を使用して、赤血球産生を刺激し、貧血を予防および治療することができる。本発明によって治療可能な病状には、腎機能の衰退または低下(慢性腎不全)に伴う貧血、骨髄抑制療法(化学療法または高ウイルス薬(AZT)など)に伴う貧血、非骨髄癌の進行に伴う貧血、ウイルス感染(HIVなど)に伴う貧血、および慢性疾患に伴う貧血が含まれる。それ以外は健常な個体の貧血(予想される手術中の出血など)を引き起こし得る状態も治療可能である。一般に、rHuEpoで治療可能な任意の病状もまた、本発明のEpo高グリコシル化アナログを用いて治療することができる。
本発明はまた、薬学的に許容可能な希釈剤、キャリア、可溶化剤、乳化剤、防腐剤、および/またはアジュバントと共に治療有効量のEpo高イグリコシル化アナログを含む薬学的組成物を提供する。この組成物は、1週間に3回未満の伴う投薬スケジュールに適切である。この組成物は、液体または凍結乾燥形態であってよく、種々のpH値およびイオン強度の希釈剤(Tris、クエン酸緩衝液、酢酸緩衝液、またはリン酸緩衝液)、可溶化剤(TweenまたはPolysorbateなど)、キャリア(ヒト血清アルブミンまたはゼラチンなど)、防腐剤(チメロサール、パラベン、塩化ベンジルアルコニウムまたはベンジルアルコールなど)、抗酸化剤(アスコルビン酸またはメタ亜硫酸水素塩など)、および他の成分(リジンまたはグリシン)を含む。特定の組成物の選択は、治療する病状、投与経路、および所望の薬物動態学的パラメーターを含む多数の因子に依存する。薬学的組成物に適切な成分のより広範な調査は、Remington’s Pharmaceutical Science、第18版、A.R.Gennaro編、Mack、Easton、PA、(1980)に見出される。好ましい実施形態では、本発明のEpoグリコシル化アナログを、ヒトアルブミンおよび任意選択的に防腐剤としてベンジルアルコールを含む等張塩化ナトリウム/クエン酸ナトリウム緩衝液としての液体形態で処方する。組成物は、1つ、2つ、3つ、もしくは4つ、または4つを超えるさらなる炭水化物鎖を有するアナログを含むことが好ましい。
本発明の組成物は、皮下または静脈内注射のいずれかで投与されることが好ましい。最終的に選択される投与経路は、因子の数に依存し、当業者によって確認することができる。
以下の実施例は、本発明をより完全に例示するために提示されているが、本発明の範囲を制限するために構成されていない。
高グリコシル化Epoアナログの構築
高グリコシル化EpoアナログをコードするcDNAの構築
Epoアナログを、いくつかの異なる方法を用いたin vitro変異誘発によって作製した。アナログN49およびN50を、WO94/09257に記載のように構築した。アナログを、重複PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)法の変形によっても構築した。基本的な手順には、2つの連続的な工程が含まれる。第1の工程では、全部で4つのオリゴヌクレオチド(5’(正方向)プライマー、逆方向変異誘発プライマー、正方向変異誘発プライマー(通常、逆方向変異誘発プライマーに相補的)、および3’(逆方向)プライマー)を用いるEpoまたはEpoアナログテンプレートDNAについて、2つの反応(PCR1およびPCR2)を行った。変異誘発プライマーは、これらの各変化部位に所望のヌクレオチド変化ならびに6〜14個の正確な適合ヌクレオチドを含んでいた。PCR1を、5’(正方向)プライマーおよび逆方向変異誘発プライマーに使用した。PCR2を、3’(逆方向)プライマーおよび正方向変異誘発プライマーに使用した。増幅DNAフラグメントを、アガロースゲル電気泳動で分離した。正確なサイズのDNAフラグメントを含むアガロースの小片を、ゲルから切り出した。PCR1およびPCR2由来のDNAフラグメントを合わせ、5’正方向プライマーおよび3’逆方向プライマーのみを用いて第3のPCR反応を行った。したがって、所望の変異を含む全長DNAセグメントを増幅した。場合によっては、同一のPCRプロセスを用いてすでに変化したDNAへの新規の置換物を移入することによって、2つまたは3つの変異を組み合わせた。これらの複数のグリコシル化部位アナログを構築するために、1つの二重および三重部位アナログ(上記のように作製)を、PCRテンプレートとして使用し、さらなるグリコシル化部位を、適切なプライマーを用いた部位特異的変異誘発によって移入した。
EpoアナログN51、N52、およびN53を、重複PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)法1によって構築した。各場合に1つのさらなるNグリコシル化部位を移入した。N56は、PCRテンプレートとしてpDSRα2Epoの使用により天然の配列HuEpoのグリコシル化部位(N114、T116)が付加されており、N51はpDSRα2 Epo N47テンプレート(Asn30、Thr32、Val87、Asn88、Thr90)の使用によりN47 EpoにO連結グリコシル化部位(Thr125)が付加されており、アナログN59はpDSRα2 Epo N47テンプレートを用いてアナログN47にグリコシル化部位(Asn57)が付加されていた。
Chengら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、91、5695,(1994)を適用したプロトコールを用いて、方法1についてのポリメラーゼ連鎖反応を行った。3’(逆方向)プライマーは、終結コドンの後ろにXbaI制限部位を移入した配列を含んでいた:
ATCTAGAAGTTGCTCTCTGGACAGTTCCT(配列番号2)。
5’正方向反応プライマー:
GAAGCTTGCGCCACCATGGGGGTGCACGAATG(配列番号3)は、Hind III制限部位の後ろにEpo開始コドン(ATG)の上流のKozak配列を有する。典型的なPCR反応混合物には、以下を含んでいた:4μlの各正方向および逆方向プライマー(5pmol/μl)、1μlのテンプレート(25ng)、10μlの5×LP緩衝液(100mMトリシン(pH8.7)/25%グリセロール/425mM KOAc)、10μlのdNTPストック(それぞれ1mMのdATP、dTTP、dCTP、dGTP)、0.8μlのrtThポリメラーゼ(Perkin Elmer、2.5U/μl)、および2μlのVentポリメラーゼ(NEB、1×LP緩衝液中で1:100で新たに希釈後0.01U/μl)。HOを添加して、最終体積を50μlにした。全ての成分を表示の順に添加し、第1サイクルの温度が60℃を超えたときに1μlの50mM MgOAcの添加によってPCRを開始した。典型的な反応条件は、以下であった:94℃で10秒間、50℃で1分間、68℃で5分間を2サイクル、その後94℃で10秒間、55℃で1分間を10秒間、68℃で5分間を25サイクル。増幅したフラグメントを、アガロースゲル電気泳動で分離し、正確なサイズのDNAフラグメントを製造者が提供する手順(Bio 101,Inc)によってGenecleanTMキットを用いて精製した。精製したDNAを、Hind IIIおよびXba Iで消化し、GenecleanTMキットを用いて再度精製した。次いで、フラグメントを、Hind IIIおよびXba Iで切断したpDSRα2ベクターにライゲートした。ライゲートしたDNAを、キャリアtRNAの存在下、2体積のエタノールの0.3M NaOAc(pH5.2)溶液で沈殿させ、E.coliに形質転換した。Epoアナログを、mini DNA prepに対する制限消化によってスクリーニングした。次いで、ポジティブクローン由来のプラスミドを調製し、インサートを配列決定して所望の変異の存在を確認し、さらなるアミノ酸変化が移入されていないことを確認した。
アナログN54〜N61を、重複PCRストラテジー法2を用いて構築した。3’(逆方向)プライマーは、終結コドンの後ろにXbaI制限部位を移入した配列を含んでいた:
GATCCTCTAGAGTTGCTCTCTGGACAG(配列番号4)。
5’正方向反応プライマー:
CAACAAGCTTGCGCCGCCATGGGGG(配列番号5)は、Hind III制限部位の後ろにEpo開始コドン(ATG)の上流のKozak配列を有する。Perkin Elmer UlTma DNAポリメラーゼおよび同伴試薬(10μlの10×PCR緩衝液、3μlの1mM dNTP、5pmolの各プライマー、および最終体積を100μlにするための水)を用いて、より忠実度の高いPCRストラテジーを行った。PCR混合物が94℃に達した後、0.5単位のUlTmaポリメラーゼを添加した。次いで、94℃で30秒間、50℃で30秒間、および72℃で90秒間を5サイクルするPCR反応を行った。引き続き94℃で30秒間、72℃で90秒間を25サイクル行った。正確なサイズの産物のバンドを、電気泳動後にアガロースゲルから切り出した。
各アナログについて得られたPCR産物を、Qiagenゲル抽出キットを用いて精製した。精製したDNAを、Hind IIIおよびXba I制限酵素(Boehringer Mannheim)を含む100μlの制限消化物中、37℃で1時間消化した。消化物を、再びゲル精製して、消化されたフラグメントをHind IIIおよびXba I消化pDSRα2ベクターにライゲートした。
ライゲートしたDNAを、キャリアtRNAの存在下でエタノールの0.3M NaOAc(pH5.2)溶液中で沈殿させ、E.coliに形質転換した。正確なサイズおよび型のDNAインサートを含むクローンを同定するために、最初にEpoアナログをコロニーPCRによってスクリーニングした。この手順を用いて、プラスミドを含む細胞をEpoの正方向および逆方向プライマーを含むPCRチューブに入れた。次いで、混合物を、上記の反応条件を用いたPCRに供した。次いで、ポジティブクローン由来のプラスミドを調製し、Epoインサートを配列決定して所望の変異の存在を確認し、さらなるアミノ酸変化が移入されていないことを確認した。
Figure 2010248207
炭水化物付加の分析
発現ベクターpDSRα2に挿入された高グリコシル化Epoアナログについての構築物を、COS細胞にトランスフェクトした。トランスフェクトCOS細胞由来の上清をウェスタンブロットで分析して、発現および分泌したEpoアナログがさらなる炭水化物を含むかどうかを決定した。サンプルを、SDS−PAGEゲルのウェルに直接ロードし、モノクローナル抗体9G8Aを用いた免疫ブロット法によって分析した(Elliottら、(1996)、Blood、87、2714)。アナログサンプルの移動度を、rHuEpoを含むサンプルの移動度と比較した。図1は、アナログN4(4つの炭水化物鎖)およびN47(5つの炭水化物鎖)と比較したアナログN53およびN61の移動度の減少を示す。移動度は、アナログN53には6つの炭水化物鎖が存在し、アナログN61には7つの炭水化物鎖が存在することと一致する。全ての高グリコシルがアナログのデータを、表2に示す。
in vitroバイオアッセイ
rHuEpoまたはアナログを発現するCOSまたはCHOで馴化した培地を、UT7−Epo細胞による3H−チミジン取り込みの刺激についてアッセイした(Komatsuら、Blood、82、456)。UT7−Epo細胞は、Epo感受性で、その細胞表面にヒトEpoレセプターを発現する。UT7−Epo細胞を、成長培地(L−グルタミン、25mM HEPES緩衝液、および3024mg/Lの重炭酸ナトリウムを含むが、αチオグリセロールもβメルカプトエタノール(GIBCO)/10%v/vウシ胎児血清/1%v/v L−グルタミン−ペニシリン−ストレプトマイシン溶液(Irvine Scientific)/1単位/mL rHuEpoも含まない、1×Iscove改変ダルベッコ培地)中で約3×10細胞/mLに増殖させた。遠心分離(約500×g)によって回収した細胞を、リン酸緩衝化生理食塩水で2回洗浄し、アッセイ培地(L−グルタミン(Gibco)/1%L−グルタミン/4%ウシ胎児血清を含まない1×RPMI Medium 1640)中に5×10細胞/mLで懸濁した。アッセイ培地で少なくとも5倍希釈した100μlの試験サンプルまたはEpo標準(rHuEpo)を、96ウェルマイクロタイタープレートのウェルに添加した。次いで、50μLの懸濁細胞を添加し(5000細胞/ウェル)、プレートを加湿インキュベーター中、37℃で5%COでインキュベートした。72時間後、アッセイ培地で1:100に希釈した50μLのメチル−H−チミジン(1mCi/mL、20Ci/mMole)を添加した。細胞を、37℃、5%COでさらに4時間インキュベートした。標識された細胞を、ガラスファイバーフィルターマット上に回収し、脱イオン水、および2−プロパノールで洗浄し、乾燥して計数した。各アナログについて測定された反応とrHuEpo標準の反応との比較によって活性を測定した。次いで、in vitroを免疫活性によって測定された各アナログの濃度で割ることによって比生物活性を決定した(Elliottら、(1996)、Blood、87、2714)。結果を表2に示す。
Figure 2010248207
組換えヒトエリスロポイエチンおよび高グリコシル化エリスロポイエチンアナログの調製
本明細書中に記載の試験で使用する組換えヒトエリスロポイエチン(rHuEpo)を、ヒトエリスロポイエチン遺伝子を保有する組換えプラスミドでトランスフェクトしたチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞によって発現させた。組換え産物を馴化培地から回収し、本質的にLaiら、前出に記載のように精製した。得られたrHuEpo調製物は、等電点電気泳動によって決定したところ、主に9〜14個のシアル酸のイソ型を有する。
組換え高グリコシル化エリスロポイエチンアナログを、WO91/05867およびWO94/09257(本明細書中に参照により取込まれる)に記載のEpoアナログ遺伝子を保有する組換えプラスミドでトランスフェクトされたCHO細胞中で発現させた。高グリコシル化アナログを、下記のように培養上清から精製した。
馴化培地の濃縮および透析濾過(diafiltration)
トランスフェクトCHO細胞株の3つの連続的回収物(それぞれ5〜8日)由来の馴化培地(無血清)を回収し、0.45μmのフィルターでろ過し、10,000分子量カットオフメンブランを備えたタンジェンシャルフロー限外濾過システム(Millipore)を用いて10mM Tris、20μM CuSO(pH7.0)中に透析濾過した。透析濾過した培地(DFM)を、2回濾過(0.45μm)し、精製に使用するまで−20℃で保存した。
精製
全ての手順を、2℃〜8℃で行った。
陰イオン交換クロマトグラフィー(10)
明澄化したDFMを、10mMビスTrisプロパン(BTP)(pH7.0)で平衡化したQ−Sepharose Fast Flowカラム(Pharmacia、6cm×18cm)にかけ、2カラム体積の10mM BTPで洗浄し、全ての非結合種を溶出させた。高グリコシル化アナログが4つ、5つ、または6つのN連結炭水化物鎖を有するかどうかに依存して以下の勾配で運転した。この段階で使用した全ての緩衝液は、1mMグリシン、20μM CuSO、6M尿素、5μg/mLロイペプチン、および1μg/mLペプスタチンを含む。4つのN連結炭水化物鎖を有するアナログについては、勾配は、10mM酢酸、0.1mM NaCl〜500mM酢酸、5mM NaClを49カラム体積分溶出し、高塩条件で2体積分維持するものであった。5つのN連結炭水化物鎖を有するアナログについては、勾配は、0.7M酢酸、7mM NaCl〜1.0M酢酸、12mM NaClを30カラム体積分溶出し、高塩条件で2体積分維持するものであった。46のN連結炭水化物鎖を有するアナログについては、勾配は、1.0M酢酸、10mM NaCl〜1.5M酢酸、20mM NaClを50カラム体積分溶出し、高塩条件で2体積分維持するものであった。勾配後、カラムを、2カラム体積分の10mM BTP(pH7.0)で洗浄し、高イソ型画分を、0.6M NaCl、100mM BTP(pH7.0)で溶出した。
逆相クロマトグラフィー(C4)
Q−Sepharoseカラム(1Q)由来の高塩ストリップを、20%エタノール、10mM BTP(pH7.0)で平衡化したVydac C4逆相カラム(30μm粒子、4cm×18cm)にかけ、10mM BTP(pH7.0)で緩衝化した94%エタノールにより30体積分で勾配させたカラムから溶出させた。エタノールの存在下での凝集の可能性を最小限にするために、プールした産物のピーク(約60%エタノールでの溶出分)を、4体積分の10mM BTP(pH7.0)で希釈した。
陽イオン交換クロマトグラフィー(2Q)
逆相カラムから溶出した希釈溶出物を、10mM BTP(pH7.0)で平衡化した第2のQ−Sepharose Fst Flow(Pharmacia、3cm×9cm)カラムにかけた。カラムを、平行化緩衝液で洗浄し、高グリコシル化Epoアナログを、0.6M塩化ナトリウム、20mMクエン酸ナトリウム(pH6.0)で溶出した。
精製したタンパク質を、セントリコン(10,000分子量カットオフ)によって20mM NaPO(pH6.0)と交換し、0.2μmのフィルターで濾過して、2〜8℃で保存した。
rHuEpoならびに4つ、5つ、および6つのN連結炭水化物鎖を含むrHuEpoアナログのin vivo生物活性
4つ、5つ、および6つのN連結炭水化物鎖を含むEpoアナログのin vivo活性を、過低酸素(exhypoxic)赤血球増加症マウスバイオアッセイにおけるrHuEpoの活性と比較した。このアッセイは、外因的に投与した試験サンプルに対する応答におけるマウスのエリスロポイエチン増加の測定により、新規に合成した赤血球への59Feの取り込みを定量する。下記のように行ったアッセイは、Cotes and Bangham(Nature、191、1065、(1961))の修正形態である。
このアッセイでは、雌BDFマウスを、最初に低圧チャンバー(0.4〜0.5atm)中の低酸素条件に1日に約18時間で14日間の暴露によって予め馴化させる。低酸素条件を代償するために、マウスは、赤血球数増加のための赤血球生成の刺激に応答し、相対的な酸素保有能力を得る。最終低圧暴露の完了後、マウスを、腹腔内注射による試験サンプル投与前に、周囲の気圧に約72時間維持する。周囲気圧で、マウスは比較的赤血球が増加し、内因性エリスロポイエチン産生および赤血球生成速度の増加に応答する。サンプル投与の5日後、0.2mLの0.2〜0.3μCiの59FeClを、尾静脈に静脈注射する。48時間後、動物を屠殺し、試験サンプルによるエリスロポイエチンの増加を、全血の0.5mLサンプル中に組込まれた59Feの量の測定によって同定する。
rHuEpoならびに4つ、5つ、または6つのN連結炭水化物鎖を含む5つの異なるEpoアナログを、図3に記載のこのアッセイにおいて試験した。各サンプルを、適切な濃度範囲内の6つまたは7つの異なる希釈でアッセイした。全てのサンプルを、0.5%ウシ血清アルブミンを含むリン酸緩衝化生理食塩水で希釈し、各希釈物の0.4mLを、5匹の予め馴化したマウスに投与した。59Fe投与の48時間後、0.5mLの血液中に組込まれた量を、ガンマ計数によって測定した。各サンプルの結果を、投薬量のlogに対する組込まれた59Feの%としてプロットする。
図3に示すように、このアッセイで試験した5つ全ての高グリコシル化Epoアナログは、rHuEpoより強力である。さらに、各アナログの効力は、N連結炭水化物鎖の数に直接依存し、アナログの炭水化物鎖数の増加につれて活性が増加した。したがって、6つのN連結炭水化物鎖を含むアナログN53が最も強力なアナログであった。同様に、5つのN連結炭水化物鎖を含むアナログN47は、4つのN連結鎖を含むアナログより強力であった。4つのN連結炭水化物鎖を含む3つのアナログ(N4、N48、およびN50)の効力は、互いにほぼ同じであり、rHuEpoの効力より強力であった。
この実験では、rHuEpoおよび40%の59Fe組込みを必要とする4つ、5つ、または6つのN連結炭水化物鎖を含むアナログの用量は、それぞれ、10,700ng、640ng、140ng、および38ngであった。この赤血球生成レベルの生成に必要な物質の量に基づいて、4つ、5つ、または6つのN連結炭水化物鎖を含むEpoアナログは、rHuEpoより17倍、77倍、および280倍強力である。
ラットおよびビーグル犬におけるrHuEpoおよびEpoアナログN47のIV薬物動態
EpoN47アナログおよびrHuEpoの薬物動態を比較するために、ラットおよびビーグル犬における2つの異なる研究を行った。
ラットの研究では、1μCi(約0.1μgのペプチド/kg)の125I−EpoN47アナログまたは125I−組換えヒトエリスロポイエチン(Amersham)のいずれかを、314g〜363gの正常な雄Sprague−Dawleyラットに手術によって移植した頚動脈カニューレで静脈内注射した。投与後の種々の時点で、0.3mLの血液を採血し、血清を遠心分離によって調製した。0.1mLの各血清サンプルにおける125I−rHuEpoまたは125I− Epo N47アナログのレベルを、90%エタノールとの4℃で一晩のインキュベーションによって同定した。各血清サンプルにおけるエタノール沈殿タンパク質を遠心分離によって回収し、ガンマカウンターで放射能を測定した。得られた血清濃度対時間の薬物動態学曲線を図4に示す。各ポイントは、N47アナログ群の5匹のラットおよびrHuEpo群の6匹のラットの群平均を示す。薬物動態学的曲線を、PCNONLIN4.0非線形回帰分析(統計学的コンサルタント、1992)を用いて各ラットについて決定し、各群についての結果を平均した。
Figure 2010248207
イヌでの研究では、7.8kg〜9.5kgの間の重量の正常なビーグル犬の橈側皮静脈に、約29μCiの125I−rHuEpoまたは125I−N47(約0.1μgペプチド/kg)を静脈内ボーラス注射した。投与から24時間後の種々の時点で、約1mL〜2mLの血液を採血し、血清を調製した。0.1mL血清中の125I−rHuEpoおよび125I−N47濃度を、上記のように計算した。イヌを用いた研究についての血清濃度対時間の薬物動態曲線を、図5に示す。時点は、各群の2つの動物の群平均である。薬物動態学的パラメーターを、表4にまとめる。
Figure 2010248207
ラットおよびイヌの研究では、rHuEpoおよびN47アナログは、二相性の血清クリアランスを示した。ラットにおけるクリアランスは、rHuEpoはEpo N47アナログより約3.7倍迅速であり、β半減期はEpo N47アナログはrHuEpoより約2.8倍長かった。イヌを用いた研究における薬物動態学的パラメーターは、おおよそラットで認められたパラメーターと一致した。イヌでは、rHuEpoのクリアランスは、Epo N47アナログより3.5倍速く、Epo N47アナログのβ半減期は、rHuEpoより3.5倍長かった。
rHuEpoおよびEpoアナログN47投与後のヘマトクリットの用量反応
週3回(TIW)投与でのヘマトクリット用量反応研究
正常なマウスにおけるrHuEpoおよびEpoアナログN47のin vivoでの生物学的効果を、週に3回で6週間までの腹腔内注射または静脈内注射のいずれかによる用量範囲の投与後に比較した。ヘマトクリットの測定を、眼窩後方(retro−orbital)の出血によって週2回行った。
約30gの正常なCD1マウス(群あたり10〜13匹)に、rHuEpo(0.625〜10μgペプチド/kg/用量の用量範囲)、Epo N47アナログ(0.156〜1.25μgペプチド/kg/用量の用量範囲)、または賦形剤コントロールのいずれかを1週間に3回を全部で6週間腹腔内注射した。賦形剤コントロールおよび種々のrHuEpoおよびN47アナログ投薬調製物用の希釈剤は、0.025%マウス血清アルブミンを含むリン酸緩衝化生理食塩水(PBS)であった。全てのマウスについてのヘマトクリットを、ベースラインの時点および眼窩後方出血後1週間に2回測定した。実験の終了時に、全ての動物由来の血清を回収し、溶液放射性免疫沈降法によって注射した物質に対する抗体についてアッセイした。中和抗体について負であると判断された動物由来のヘマトクリットデータを、その後の分析に使用した。
図6に示すように、rHuEpoおよびEpo N47アナログは共に、6週間の研究で用量に依存して増加するが、N47アナログは、所与の濃度でrHuEpoと比較してより多いヘマトクリットの増加を促進する。この実験では、Epo N47アナログは、腹膜内注射によって1週間に3回投与した場合、約3倍〜4倍強力である。
rHuEpoおよびアナログN47の用量反応研究を、腹膜内注射と類似の手順を用いた1週間に3回の静脈内注射によって行った。得られた結果は、腹膜内投与の結果に類似し、特に、この研究により、1週間に3回投与した場合、EpoN47アナログはrHuEpoより強力であることがさらに確認された。
正常なマウスのヘマトクリットの上昇におけるrHuEpoおよびEpo N47アナログの生物活性をより十分に比較および定量するために、実験結果を、相対有効性プロットによっても分析した。各実験について、各用量でのrHuEpoおよびN47アナログの活性を、研究の最初の38日にわたるヘマトクリットの増加を台形加算(trapezoidal summation)による合計によって決定し、曲線下面積(AUC)を得た。次いで、これを、log用量をμgペプチド/kg/週でプロットした。同一または異なる投与経路または投薬頻度で投与された化合物の効力の相違を、関連するlog−用量反応直線間の距離の測定によって決定することができる。図7に、2つの異なる経路(腹膜内および静脈内)および2つの異なる投薬スケジュールで投与したrHuEpoおよびEpo N47アナログの活性を比較することによる全ての実験についての相対的な効力データをまとめる。
図7に示すように、1週間に3回投与した場合、Epo N47アナログは、静脈内または腹腔内経路のいずれかで注射した場合は同一の効力を示し、1週間に3回腹膜内注射したrHuEpoよりも3.6倍強力であった。
1週間に1回(OW)の投与でのヘマトクリット用量反応研究
正常なマウスにおけるヘマトクリットの増加でのrHuEpoおよびEpoアナログN47の比較を、腹膜内または静脈内のいずれかの経路での6週間の投与による週に1回の投薬によって行った。
約30gの正常なCD1マウス(群あたり8〜10匹)を、0.025%マウス血清アルブミンを含むPBSで調製した種々の濃度のrHuEpoまたはEpo N47アナログのいずれかまたは賦形剤コントロールを1週間に1回全部で6週間静脈内注射した。アナログ用量は、6.25〜25μgペプチド/kg/用量範囲で変化し、rHuEpoの用量は、25〜200μg/kg/用量範囲で変化した。全てのマウスのヘマトクリットを、ベースラインおよびその後の1週間に2回の眼窩後方出血によって測定した。実験の終了時に、全ての動物由来の血清を回収し、溶液放射性免疫沈降法によって注射した物質に対する抗体についてアッセイした。中和抗体について負であると判断された動物由来のヘマトクリットデータを、その後の分析に使用した。
図8に示すように、1週間に1回投与した場合、rHuEpoおよびアナログN47は、正常なマウスのヘマトクリットを増加させることができ、反応を示すために必要なrHuEpoの用量は、アナログN47についての用量よりも有意に多かった。例えば、本実験では、25μgペプチド/kg/週のN47は、6週間で、41.2ポイントヘマトクリットを増加させ、同用量のrHuEpoは12.5ポイントしかヘマトクリットを上昇させなかった。
rHuEpoおよびアナログN47の用量反応研究を、上記と類似の手順を用いた1週間に1回の腹腔内注射によって行った。得られた結果は、静脈内投与の結果と一致し、1週間に1回投与した場合、rHuEpoと比較してアナログN47の効力がより高いことがさらに確認された。
rHuEpoおよびN47をそれぞれ1週間に1回投与した場合の活性の相違を定量するために、上記の全ての関連する実験から相対効力プロットを作製した。図7に示すように、1週間に1回投与した場合、静脈内経路および腹膜内経路での注射では、アナログN47は同一の強力を示す。アナログN47は、それぞれ、1週間に1回投与した場合、rHuEpoより約14倍の効力である。
さらに、図6のlog−用量反応プロットも以下に示す:(1)1週間に1回投与した所与の用量のアナログN47は、3回に分けて投与された(TIW)rHuEpoの合計した1週間あたりの用量と効力はほぼ同一である、(2)1週間位1回(QW)投与した所与の用量のrHuEpoは、3回に分けて投与した(TIW)アナログN47の1週間あたりの用量の合計より約2%しか有効ではなかった、(3)マウスにおいて、アナログN47は、TIWで投与した場合、QWと比較して約4倍効力が高い。
1週間おきに1回(EOW)の投与でのヘマトクリット用量反応研究
また、1週間おきに1回注射した場合にマウスがマトクリットを増加させる能力を評価するために、実験を行った。正常なCD−1マウス(群あたり10匹)を、0.025%のマウス血清アルブミンを含むPBS中に調製した種々の濃度のEpo N47アナログで1週間に1回または1週間おきに1回のいずれかを全部で約6週間静脈内注射した。アナログN47を、1週間おきに200、100、25μg/kg/用量または1週間に1回12.5μg/kg/用量のいずれかで投与した。全てのマウスのヘマトクリットを、眼窩後方出血によってベースラインおよびその後1週間に2回測定した。
図9に示すように、アナログN47は、1ヶ月に2回投与した場合でさえ、用量依存性様式で正常なマウスのヘマトクリットを増加させることができる。予想したように、より低頻度で投与した場合、ヘマクリットを増加させるにはより大量のN47アナログが必要である。6週間で、1週間おきに200μg/kgのN47アナログの用量の投与で、1週間に1回12.5μg/kgを投与する場合とほぼ同一の範囲でヘマトクリットが増加した。
持続的携帯型腹膜透析(CAPD)患者におけるEpo N47アナログおよびrHuEpoのIV薬物動態
ラットおよびビーグル犬におけるrHuEpoと比較してEpo N47アナログの血清半減期が顕著に増加するという見地から、ヒトにおいても増加を認めることができるかどうかを決定することが目的であった。
11人の安定なCAPD患者(27歳〜75歳の7人の男性、4人の女性)について、二重盲式で、無作為の交差デザイン研究を行った。第1の患者群には、100U/kgのrHuEpo(0.5μgペプチド/kgと等価)を投与し、第2の患者群には0.5μgペプチド/kgのEpo N47アナログを投与し、両群は単回ボーラス静脈注射として投与した。留置カニューレで静脈血サンプル(3mL)を、静脈内注射前および静脈内注射から5、10、15、30分後ならびに1、2、5、8、12、16、24、30、36、48、60、72、および96時間後に採血した。28日の洗い出し期間後、第1の患者群に単回静脈内用量のEpoアナログ N47を投与し、第2の患者群に単回静脈用量音rHuEpoを投与した。第1の治療サイクルで、血液サンプルを得た。血清中のrHuEpoおよびEpo N47アナログのレベルを、ベースラインの内因性Epoレベルを差し引いた後にELISAによって測定した。交差デザイン効果についての判断の後に評価した薬物動態学的パラメーター(平均±SE)を、表5に示す。血清濃度のAUCを、直線的台形加算を用いて計算した。t1/2を以下のように定義する:log(2)/K(Kを、ln(血清濃度)のタイムカーブの末端部分の勾配として計算する)。クリアランス(1)を、用量/AUCと定義する。分布体積(V)を、C1/Kと定義する。
Figure 2010248207
Epo N47アナログについての平均血清半減期(25.3時間)は、rHuEpo(8.5時間)より3倍長く、クリアランスは、rHuEpoがアナログN47よりも2.5倍速かった。
Epo N47アナログの第二相用量所見および用量スケジューリング研究
透析を受けているCRF患者が皮下または静脈内注射でアナログN47を投与された場合のアナログN47の最適な用量および用量スケジュールを調査するために、多施設で、無作為の、連続的な段階的用量拡大研究を開始する。
投薬スケジュールを以下に示す。
1週間に1回の投薬:0.075、0.225、0.45、0.75、1.5および4.5μgのペプチド/kg/用量
1週間に3回の投薬:0.025、0.075、0.15、0.25、0.5、および1.5μgのペプチド/kg/用量。
以下の2つのパートからなる研究を行う。第1のパートは、4週間にわたり最適な速度でヘモグロビンが増加する1週間に1回または3回投与されたアナログN47の用量(1g/dL以上であるが3g/dL未満)を評価するために設計された段階的用量増加研究である。各研究の第2のパートは、(静脈内または皮下のいずれかの投与経路で1週間に1回または3回投与する場合)治療目標のヘマトクリットを維持するために必要な容量を決定するために設計されている。
予備的結果は、アナログN47の1週間に1回の投薬を使用して貧血のCRF患者のヘマトクリットを増加および維持することができることを示す。最初の結果により、両投与経路において、1週間に3回の投薬スケジュールで治療を開始するための好ましい用量は、0.15および0.25μg/ペプチド/kg/用量であり、1週間に1回の投薬スケジュールでは0.45および0.75μg/ペプチド/kg/用量であることが示唆される。
本発明は、その好ましい実施形態と考えられるものを記載しているが、本発明は開示の実施形態に制限されず、それどころか、添付の特許請求の範囲の精神および範囲内に含まれる種々の修正形態および等価物を対象とすることが意図され、この範囲は、全てのこのような修正形態および等価物を含めるために最も広範に解釈される。

Claims (37)

  1. 薬学的組成物中の治療有効量のエリスロポイエチンの高グリコシル化アナログを投与する工程を包含する哺乳動物におけるヘマトクリットの上昇および維持法であって、前記アナログを等モル量の組換えヒトエリスロポイエチンより低頻度で投与して目標に匹敵するヘマトクリットを得る、方法。
  2. 前記エリスロポイエチンの高グリコシル化アナログ量を1週間に約2回投与する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記エリスロポイエチンの高グリコシル化アナログ量を1週間に約1回投与する、請求項1に記載の方法。
  4. 前記エリスロポイエチンの高グリコシル化アナログ量を1週間おきに約1回投与する、請求項1に記載の方法。
  5. 前記エリスロポイエチンの高グリコシル化アナログ量を1ヶ月に約1回投与する、請求項1に記載の方法。
  6. 前記エリスロポイエチンの高グリコシル化アナログの投与量は約0.075〜4.5μg/エリスロポイエチンペプチド/kg/用量である、請求項3に記載の方法。
  7. 薬学的組成物中の治療有効量のエリスロポイエチンの高グリコシル化アナログを投与する工程を包含する哺乳動物におけるヘマトクリットの上昇および維持法であって、前記アナログを組換えヒトエリスロポイエチンより低いモル量で投与して目標に匹敵するヘマトクリットを得る、方法。
  8. 前記エリスロポイエチンの高グリコシル化アナログの投与量は約0.025〜1.5μg/エリスロポイエチンペプチド/kg/用量を1週間に3回である、請求項7に記載の方法。
  9. 前記エリスロポイエチンの高グリコシル化アナログは、ヒトエリスロポイエチンと比較して少なくとも1つのさらなるグリコシル化部位を含み、炭水化物鎖が前記部位に付加されている、請求項1または請求項7に記載の方法。
  10. 前記標的ヘマトクリットが少なくとも約30%である、請求項1または請求項7に記載の方法。
  11. 前記炭水化物鎖がヒトエリスロポイエチン配列の第30位、第51位、第57位、第69位、第88位、第89位、第136位、および第138位の1つまたは複数でN連結した炭水化物鎖である、請求項9に記載の方法。
  12. ヒトエリスロポイエチン配列の第30位および第88位でN連結したさらなる炭水化物鎖を有する、請求項9に記載のアナログ。
  13. Asn30Thr32Val87Asn88Thr90Epoである、請求項12に記載のアナログ。
  14. 前記薬学的組成物が薬学的に許容可能な希釈剤、キャリア、可溶化剤、乳化剤、防腐剤、および/またはアジュバントを含む、請求項1または請求項7に記載の方法。
  15. 前記希釈剤がクエン酸ナトリウムまたはリン酸ナトリウムの緩衝液である、請求項14に記載の組成物。
  16. 前記キャリアがヒト血清アルブミンである、請求項14に記載の組成物。
  17. 前記防腐剤がベンジルアルコールである、請求項14に記載の組成物。
  18. 前記哺乳動物が腎機能の衰退または低下に伴う貧血を罹患している、請求項1または請求項7に記載の方法。
  19. 前記哺乳動物が骨髄抑制療法に伴う貧血を罹患している、請求項1または請求項7に記載の方法。
  20. 前記骨髄抑制療法が化学療法または抗ウイルス薬を含む、請求項19に記載の方法。
  21. 前記哺乳動物が過剰な出血に伴う貧血を罹患している、請求項1または請求項7に記載の方法。
  22. 治療有効量の鉄の投与をさらに包含する、請求項1または請求項7に記載の方法。
  23. ヒトエリスロポイエチン配列の第52位、第53位、第55位、第86位、および第114位のいずれかで少なくとも1つのさらなるグリコシル化部位を含み、前記部位にN連結炭水化物鎖が付加されている、ヒトエリスロポイエチンのアナログ。
  24. 少なくとも2つのさらなるグリコシル化部位を含み、前記部位のそれぞれに炭水化物鎖が付着している、請求項22に記載のアナログ。
  25. 少なくとも3つのさらなるグリコシル化部位を含み、前記部位のそれぞれに炭水化物鎖が付着している、請求項22に記載のアナログ。
  26. 少なくとも4つのさらなるグリコシル化部位を含み、前記部位のそれぞれに炭水化物鎖が付着している、請求項22に記載のアナログ。
  27. Asn52Thr54Epo、
    Asn53Thr55Epo、
    Asn30Thr32Val87Asn88Thr90Thr125Epo、
    Asn114Thr116Epo、
    Asn30Thr32Asn53Thr55Val87Asn88Thr90Epo、
    Asn55Thr57Epo、
    Asn86Val87Thr88Epo、
    Ala87Asn88Thr90Epo、
    Val87Asn88Ser90Epo、
    Val87Asn88Gly89Thr90Epo、
    Asn30Thr32Asn53Thr55Epo、
    Asn30Thr32Asn114Thr116Epo、および
    Asn30Thr32Asn53Thr55Val87Asn88Thr90Asn114Thr116Epo
    からなる群から選択される、ヒトエリスロポイエチンのアナログ。
  28. 外因性DNA配列の発現産物である、請求項23〜請求項27に記載のアナログ。
  29. 請求項23〜請求項27のアナログをコードする、DNA配列。
  30. 宿主細胞が前記アナログを発現可能な様式で請求項29に記載のDNA配列でトランスフェクトされている、真核生物宿主細胞。
  31. 薬学的に許容可能な希釈剤、アジュバント、またはキャリアと共に治療有効量の請求項23〜請求項27に記載のアナログを含む、組成物。
  32. 薬学的組成物中の治療有効量の請求項23〜請求項27に記載の前記アナログを投与する工程を包含する、哺乳動物におけるヘマトクリットの上昇および維持法。
  33. 等モル量の組換えヒトエリスロポイエチンより低頻度で前記アナログを投与して目標に匹敵するヘマトクリットを得る、請求項32に記載の方法。
  34. 前記アナログの量を、1週間に約1回、1週間おきに約1回、または1ヶ月に約1回投与する、請求項33に記載の方法。
  35. 組換えヒトエリスロポイエチンより低いモル量で前記アナログを投与して目標に匹敵するヘマトクリットを得る、請求項32に記載の方法。
  36. 前記アナログの投与量が約0.025〜1.5μg/エリスロポイエチンペプチド/kg/用量を1週間に3回である、請求項34に記載の方法。
  37. 前記アナログの投与量が約0.025μg/エリスロポイエチンペプチド/kg/用量を1週間に3回未満である、請求項34に記載の方法。
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