JP2010247915A - プリンタ・プロッタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】煩雑な操作を必要とせず、簡明な構成で、シート状媒体のクランプ状態を多様な加工対象に対応して様々な粂件ごとに変化させることができ、これによりシート状媒体の搬送に補正をかけ、搬送性の安定化を図ることが可能なプリンタ/プロッタ装置を提供すること。
【解決手段】本発明のプリンタ/プロッタ装置は、送りローラ、および各々回転自在なピンチローラを有して前記送りローラの上方に設けられたローラアッセンブリを有し、 前記ローラアッセンブリは、2枚の板金間に配されたコイルばねと、前記2枚の板金間の距離を変更させる調節ねじとを有し、前記調節ねじ位置に応じて前記2枚の板金間の距離を変更させて、前記コイルばねの付勢力を設定することにより、前記ピンチローラと前記送りローラとの間に挟み込む前記シート状媒体のクランプ状態を変更可能に構成されていることを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、プラテン上に載置されたシート状媒体を送りローラとピンチローラとの間に挟み込んで前後に搬送する搬送機構等を備えて構成されるプリンタ・プロッタ装置に関する。
プリンタ装置は、プリンタヘッドをシート状媒体に対して前後左右に相対移動させながらプリンタヘッドからインクを噴射する等してシート状媒体の表面に印刷を行い、プロッタ装置(カッティングプロッタ装置)は、カッティングヘッドをシート状媒体に対して前後左右に相対移動させながらカッティングヘッドに備えたカッタによりシート状媒体を所定形状に切り抜き加工する装置であり、いずれの装置も既に産業界において広く用いられている。また、プロッタ装置にプリンタ装置としての機能を付与した装置(プリンタ機能付きプロッタ装置)も知られている。
これらの装置では、プリンタヘッドやカッティングヘッド等のヘッドをシート状媒体に対して前後左右に相対移動させる機構構成として、シート状媒体を送りローラとピンチローラとの間に挟み込み送りローラを回転させてシート状媒体を前後方向に搬送するとともに、送りローラと平行に設けられたガイドレールに沿ってヘッドを左右方向に移動させて印刷または切断加工を行う「一軸材料移動、一軸ヘッド移動」の構成、シート状媒体をテーブル上に固定し、ヘッドを前後及び左右に移動させて印刷または切断加工を行う「二軸ヘッド移動」の構成が一般的に用いられている。
「一軸材料移動、一軸ヘッド移動」構成の装置では、送りローラとピンチローラとの間に挟み込んだシート状媒体を、送りローラの回転角度に比例した正確な送り量で搬送することが印刷品質や切断品質を確保する上で重要なファクターとなる。このため、巾が広く厚さの薄いシート状媒体が送りローラ上で部分的に滑ったり緩んだりしないように、送りローラの上方には、各々回転自在なピンチローラを有するローラアッセンブリが、左右方向に所定間隔を隔てて多数設けられている。ローラアッセンブリには、シート状媒体のクランプ状態を変更可能に構成されたものがあり、例えば、ピンチローラを送りローラに押し付けてシート状媒体を挟み込むクランプ位置と、ピンチローラを送りローラから離隔させてシート状媒体を開放する開放位置とに切り換えるクランプ係脱機構を備えて構成される(例えば特許文献1を参照)。また、シート状媒体の材質や厚さ等に応じて、送りローラに押し付けるピンチローラの押圧力(クランプ圧という)を変化させて設定可能なクランプ圧設定機構を備えたものが知られている。
特開2006−193303号公報
上記のような従来の装置では、ローラアッセンブリはシート状媒体に対し一定の圧力(クランプ圧)を付加するのみで搬送を行っていた。
しかしながら、クランプ圧が一定であるがゆえに、様々な要因を直に受けて搬送性に悪影響を及ぼしてしまうことが明らかとなった。この不具合は部品精度、組立精度などの極微な誤差に起因するため、根本からの改善は極めて難しい。したがって装置ごと、あるいは媒体ごとに応じた調整ができる機構が必要とされている。
また、マット合成紙、ポリエステル合成紙など、薄手のシート状媒体を用いる場合、これらの媒体はコシがないため、プラテンの曲面部などで盛り上がったり浮き上がったりする場合がある。これにより搬送不良が生じ印刷をストップさせることになる。このような搬送不良は、メディア種、出力条件等、様々な条件に依存するため、各条件に応じて個々のクランプ圧を調節できる機構が必要とされている。
このような要望に対し、シート状媒体の材質や形状、大きさ、厚さ、印刷範囲などに応じて細かなクランプ状態の調整設定を可能とした多機能な装置では、クランプ係脱機構やクランプ圧設定機構等がローラアッセンブリごとに独立して設けられ、かつ、クランプ圧は各々複数段階(例えば、強・中・弱の3段階)に設定可能に構成されている。このため、材質や形状寸法等が異なるシート状媒体を加工する場合には、加工対象ごとに多数のローラアッセンブリについてひとつひとつクランプレバー及びクランプ圧設定レバーを調整するレバー操作が必要とされ、微調整可能である多機能さの反面、設定作業が煩雑であるという課題が指摘されていた。この課題に対して、外部信号に基づいてピンチローラの係脱及びクランプ圧を変化させる構造を各ローラアッセンブリに付加することも考え得るが、このような構成とすれば、個々のローラアッセンブリが複雑化、大型化するばかりでなく、多数のローラアッセンブリに適用するため装置全体のコストが上昇し、及び制御システムの複雑化を招くという課題があった。
本発明は、上述したような従来の実情に鑑みて考案されたものであり、煩雑な操作を必要とせず、簡明な構成で、シート状媒体のクランプ状態(クランプ圧や圧力分布等)を多様な加工対象に対応して様々な粂件ごとに変化させることができ、これによりシート状媒体の搬送に補正をかけることで、搬送性の安定化を図ることが可能なプリンタ/プロッタ装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載のプリンタ/プロッタ装置は、プラテンの上面と略同一の高さ位置に左右に延びて設けられ回転駆動される送りローラ、および各々回転自在なピンチローラを有して前記送りローラの上方に左右に並んで複数設けられたローラアッセンブリを有し、前記プラテン上に載置されたシート状媒体を前記送りローラと前記ピンチローラとの間に挟み込んで前後に搬送する搬送機構を備え、前記ローラアッセンブリは、2枚の板金間に配されたコイルばねと、前記2枚の板金間の距離を変更させる調節ねじとを有し、前記調節ねじ位置に応じて前記2枚の板金間の距離を変更させて、前記コイルばねの付勢力を設定することにより、前記ピンチローラと前記送りローラとの間に挟み込む前記シート状媒体のクランプ状態を変更可能に構成されていることを特徴とする。
本発明の請求項3に記載のプリンタ/プロッタ装置は、前記調節ねじは、前記コイルばねに挿通されていることを特徴とする。
本発明の請求項3に記載のプリンタ/プロッタ装置は、請求項1において、前記ローラアッセンブリは、前記調節ねじ位置に応じて、前記コイルばねの付勢力を変化させることにより、前記送りローラに押し付ける前記ピンチローラの押圧力を変化させて設定可能に構成されることを特徴とする。
本発明のプリンタ/プロッタ装置では、ローラアッセンブリが、2枚の板金間に配されたコイルばねと、前記2枚の板金間の距離を変更させる調節ねじとを有し、前記調節ねじ位置に応じて前記2枚の板金間の距離を変更させて、前記コイルばねの付勢力を設定することにより、シート状媒体のクランプ状態を変更可能に構成されているので、煩雑な操作を必要とせず、簡明な構成で、シート状媒体のクランプ状態(クランプ圧や圧力分布等)を多様な加工対象に対応して様々な粂件ごとに変化させることができる。その結果、本発明では、シート状媒体の搬送に補正をかけることができ、搬送性の安定化を図ることが可能なプリンタ/プロッタ装置等を提供することができる。
本発明の適用例として示すプリンタ・プロッタ装置の外観斜視図である。 上記装置におけるカバー内部の概要構成図である。 上記装置に用いられるローラアッセンブリの外観斜視図である。 上記ローラアッセンブリの側断面図である。 上記ローラアッセンブリに設けられたクランプ圧設定機構の構成及び作用を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。本発明を適用したプリンタ/プロッタ装置の一例として、プリンタ装置とプロッタ装置の両方の機能を備えたプリンタ・プロッタ装置Pを斜め前方から見た斜視図を図1に例示しており、まず、この図を参照してプリンタ・プロッタ装置の全体構成について概要説明する。なお、以降の説明において、図1中に付記する矢印F,R,Uの方向を、それぞれ前方、右方、上方と称して説明する。
本発明のプリンタ/プロッタ装置は、プラテンの上面と略同一の高さ位置に左右に延びて設けられ回転駆動される送りローラ、および各々回転自在なピンチローラを有して前記送りローラの上方に左右に並んで複数設けられたローラアッセンブリを有し、前記プラテン上に載置されたシート状媒体を前記送りローラと前記ピンチローラとの間に挟み込んで前後に搬送する搬送機構を備え、前記ローラアッセンブリは、2枚の板金間に配されたコイルばねと、前記2枚の板金間の距離を変更させる調節ねじとを有し、前記調節ねじ位置に応じて前記2枚の板金間の距離を変更させて、前記コイルばねの付勢力を設定することにより、前記ピンチローラと前記送りローラとの間に挟み込む前記シート状媒体のクランプ状態を変更可能に構成されていることを特徴とする。 特に、前記ローラアッセンブリは、前記調節ねじ位置に応じて、前記コイルばねの付勢力を変化させることにより、前記送りローラに押し付ける前記ピンチローラの押圧力を変化させて設定可能に構成される。
ここで、本発明における「プリンタ/プロッタ装置」とは、プリンタ装置、プロッタ装置、またはこれら両方の機能を備えた装置(実施形態に示すようなプリンタ・プロッタ装置)を含み、「クランプ状態」とは、ピンチローラを送りローラに押し付けてシート状媒体を挟み込むか否か、送りローラに押し付けるピンチローラの押圧力、送りローラに押し付けるピンチローラの周方向位置など、ピンチローラと送りローラ間のシート状媒体の挟持条件をいう。
本発明のプリンタ/プロッタ装置では、ローラアッセンブリが、2枚の板金間に配されたコイルばねと、前記2枚の板金間の距離を変更させる調節ねじとを有し、前記調節ねじ位置に応じて前記2枚の板金間の距離を変更させて、前記コイルばねの付勢力を設定することにより、シート状媒体のクランプ状態を変更可能に構成されているので、煩雑な操作を必要とせず、簡明な構成で、シート状媒体のクランプ状態(クランプ圧や圧力分布等)を多様な加工対象に対応して様々な粂件ごとに変化させることができる。その結果、本発明のプリンタ/プロッタ装置では、シート状媒体の搬送に補正をかけることができ、搬送性の安定化を図ることが可能となる。
プリンタ・プロッタ装置Pは、一般的にメディアと称されるターポリンや耐候塩ビシートなどのシート状媒体Mに対して印刷等の所定動作を行う装置本体1が左右一対の脚2aを有した支持部2に支持されて構成される。装置本体1は、脚2aの上端に固定されたボディ10と、シート状媒体Mを前後に搬送する搬送機構20と、シート状媒体を支持するプラテン30と、プラテンの上方に送りローラと平行に左右に延びて設けられたガイドレール40と、ガイドレールに支持されてガイドレールに沿って左右に移動可能に設けられたスライダ200とを備えて構成される。
ボディ10は、中央上方のフロントカバー及び左右のサイドカバーに囲まれて横長の箱状をなし、ボディ中央部にシート状媒体が前後に挿通可能なメディア挿通部が形成された門形の本体フレーム11を有して構成される。カバー内部の概要構成を図2に略示するように、ガイドレール40は、左右端部が本体フレームの側壁部11a,11bに結合されて支持され、側壁部11a,11bの間を左右に延びて設けられている。
搬送機構20は、側壁部11a,11bの間を左右に延びて設けられた送りローラ(フィードローラとも称される)21と、各々回転自在なピンチローラを有し送りローラ21の上方に複数(装置の作図幅に応じて10〜20セット程度)左右に並んで設けられたローラアッセンブリ100とを備えて構成される。送りローラ21は、コントロールユニットにより作動が制御される電動モータにより回転駆動され、プラテン30上に載置されたシート状媒体Mを送りローラ21とピンチローラとの間に挟み込んだ状態で送りローラ21を回転させることにより、送りローラ21に押し付けられたシート状媒体Mが送りローラ21の回転角度に応じた送り量で前後に搬送される。なお、ローラアッセンブリ100の詳細構造については後に詳述する。
プラテン30は、左右の側壁部11a,11bの間に位置してボディ10の中央部に設けられており、その上面側にシート媒体Mを水平に支持する支持面30aが形成されている。支持面30aには多数の吸着孔が開口形成されるとともに、下面側に減圧室が設けられて負圧に設定可能に構成されており、この減圧室を負圧にすることで印刷やカッティング等の加工中にシート状媒体Mが支持面上にしっかりと吸着保持されるようになっている。プラテン30の前後は滑らかな曲面状に形成されるとともに、前方の排紙領域には印刷直後のシート状媒体を加熱してインクを乾燥させるヒータが内蔵されている。また、後方の給紙領域の下側には、ロール状に巻かれた未加工のシート状媒体を保持するロールホルダ及びこれをプラテン上に導く給紙機構が、プラテン30の前方には、印刷が終了したメディアを巻き取るロールホルダ及び排紙機構が設けられている。
ガイドレール40に、後に詳述するスライダ200と、カッティングヘッド50及びプリンタヘッド60が設けられている。カッティングヘッド50は、ガイドレール40に左右に移動可能に支持されたキャリッジ51と、キャリッジ51の前面側に取り付けられたカッタホルダ52とを有して構成される。カッタホルダ52は、ともに図示省略する上下移動機構によりキャリッジ51に対して上下移動可能に支持されるとともに、回転機構により上下に延びる回転軸を中心に正逆回転自在に設けられている。カッタホルダ52には、カッタ53が着脱交換自在に取り付けられ下端に形成されたブレード(刃)によりシート状媒体Mのカッティング(ハーフカット、ダイカット)が可能になっている。キャリッジ51と本体フレーム11との間には、上下移動機構や回転機構の作動制御を行ったり各種信号のやりとりを行う信号線が設けられ、例えば屈曲性が高い帯状のフレキシブルプリント配線を用いて制御装置と電気的に接続されている。
プリンタヘッド60は、ガイドレール40に左右に移動可能に支持されたキャリッジ61と、キャリッジ61の画面側に左右に並んで配設された複数のプリンタヘッドモジュール62とを有して構成される。各プリンタヘッドモジュール62の下面には多数のインク噴射口が開口して微細なインク流を噴射可能に構成されており、プリンタヘッドモジュールごとに異なる色彩のインクを噴射可能になっている。プリンタのインク噴射口は、プラテン30の支持面30aと上下に対向しており、プラテン30の支持面30aに吸着保持されたシート状媒体Mの表面にインクが噴射されて所望の印刷が行われる。各プリンタヘッドモジュール62には、カートリッジ式のインク貯留部からインクをインク流路に供給するチューブが連結され、またインク噴射制御用の電力及び信号を供給する信号線が、上記カッティングヘッド50と同様にキャリッジ61と本体フレームとの間に設けられて制御装置と電気的に接続されている。なお、インク貯留部はボディ10側に設けられる構成でもキャリッジ61に搭載される構成であっても良い。
ボディ10におけるガイドレール40の右端側下方にメンテナンス装置70が設けられている。メンテナンス装置70は、上下動自在に構成されたステージ71の上面側に、保湿性を有する布材やスポンジ材から成型された乾燥防止部材72が取り付けられて構成され、プリンタヘッド60がガイドレール40右端側の待機位置(Rステーション)75Rまで移動されるとステージ71が自動的に上動して乾燥防止部材72により各ヘッドモジュール62の下面が覆われてインク噴射孔62aがキャッピングされる。このため、各ヘッドモジュールのインク噴射孔が外気から遮断され、インクの乾燥によるインク噴射孔62aの目詰まりが防止されて、インクの吐出性能が良好な状態に維持される。
これらのヘッド50,60をガイドレール40に沿って左右に移動させるヘッド駆動装置80がボディ10に設けられている。ヘッド駆動装置80は、それぞれガイドレール40の左右側端部に近接して設けられた駆動プーリ81及び従動プーリ82と、駆動プーリ81を回転駆動する電気モータ83、駆動プーリと従動プーリ82とに掛け渡された無端ベルト状の駆動ベルト85、及びカッティングヘッド50とプリンタヘッド60とを連結させるスライダ200などから構成される。電気モータ83は、例えばステッピングモータやサーボモータ等からなり、駆動プーリ81の回転(回転方向、回転速度、回転角度位置等)を微細に制御可能に構成される。また、駆動ベルト85には内周面に多数の歯が形成されたタイミングベルト、駆動及び従動プーリ81,82にはタイミングプーリが用いられ電気モータ83の回転が滑りなく駆動ベルト85に伝達され、駆動ベルトが図中に矢印を付記するように左右に(平面視において時計廻り及び半時計廻りに)移動制御される。
カッティングヘッド50とプリンタヘッド60は、ともにガイドレール40に支持されてそれぞれ左右にスライド移動可能になっているが、これら両ヘッド50,60をともに左右に移動させる制御を可能とするため、一方のヘッド、本実施例においてはプリンタヘッド60が駆動ベルト85に結合されて常時駆動ベルト85と一体に駆動され、カッティングヘッド50は、カッティングヘッド50とプリンタヘッド60との間に位置してガイドレール40に左右にスライド移動自在に支持されたスライダ200によりプリンタヘッド60と連結されたときに、プリンタヘッド60とともに駆動されるように構成される。
すなわち、スライダ200には、図2に示すように、左右側方に突出して上下に揺動可能な連結フック250,260が設けられ、左右の連結フックがスライダ200に内蔵されたソレノイドによりそれぞれ独立して揺動駆動される。一方、カッティングヘッド50には、左側の連結フック250を受容して係合するLフック係合部が設けられて上記内蔵ソレノイドの作動によりカッティングヘッド50と連結及び分離が可能に構成され、プリンタヘッド60には、右側の連結フック260を受容して係合するRフック係合部が設けられて内蔵ソレノイドの作動によりプリンタヘッド60と連結及び分離が可能に構成されている。
また、ガイドレール40の左端側に位置して上下に揺動可能な保持フック255が設けられ、内部に設けられたソレノイドにより揺動駆動される。カッティングヘッド50には、保持フック255を受容して係合する保持フック係合部が設けられており、カッティングヘッド50(及びカッティングヘッド50に連結されたスライダ200)をガイドレール左端側の待機位置(Lステーション)75に係止保持させたり、スライダ200によりプリンタヘッド60と連結されてプリンタヘッド60ともに左右に移動させることができるようになっている。
このため、このプリンタ・プロッタ装置Pでは、保持フック255によりカッティングヘッド50を左側のLステーション75Lに係止保持させ、左側の係止フック250によりスライダ200をカッティングヘッド50に連結させてカッティングヘッド50とともにLステーション75Lに係止保持させた状態として、プリンタヘッド60のみを駆動機構80により左右に移動させてシート状媒体Mの上面に印刷加工を行うことができるほか、プリンタヘッド60にスライダ200を連結させてスライダ200の移動作動を行うこと、及びプリンタヘッド60にスライダ200及びカッティングヘッド50を連結させてカッティングヘッド50によるカッティング加工を行うことができるようになっている。
ボディ部10の右サイドカバー部に、このプリンタ・プロッタ装置Pの各部の作動を制御する制御装置90が設けられている。制御装置90は、このプリンタ・プロッタ装置Pに予め設定された制御プログラム、および加工対象に応じて読み込まれた加工プログラムに基づいて搬送機構20、カッティングヘッド50、プリンタヘッド60、ヘッド駆動装置80、スライダ200等の各部の作動を制御するように構成されており、この制御装置90においてシート状媒体Mの加工をスタートさせることにより、加工プログラムに応じた印刷や切り抜き加工が行われる。
さて、以上のように概要構成されるプリンタ・プロッタ装置Pにあって、ローラアッセンブリ100は、図3に外観図を示し、図4に左右中央での側断面図を示すように、このアッセンブリのフレームをなすアッセンブリケース110と、アッセンブリケース110の下部に、左右に延びる揺動軸114を介して上下に揺動自在に支持されたクランプベース120、クランプベース120の前端部にローラピン124を介して回転自在に枢支されたピンチローラ130、クランプベース120を付勢するコイルスプリング(コイルばね)140、アッセンブリケース110の上面内側に固定された第一板金部材150、コイルスプリング140の付勢力をクランプベースに伝達する第二板金部材160、ねじ位置に応じて昇降可能に配された第三板金部材170を昇降させることにより、コイルスプリング140の変位量及び付勢力を調節する調節ねじ180、などを備えて構成される。
アッセンブリケース110は、アッセンブリケース110の後部にはローラアッセンブリを支持する支持シャフトに係止されるシャフト係合部116が形成されるとともに、ケース上部にローラアッセンブリ100(第一板金部材150)を固定するためのねじ挿通孔111が形成されている。
クランプベース120は、アッセンブリケース110の左右前方の側壁間を結んで取り付けられた揺動軸114に揺動自在に支持されて前後に延びる平坦なベースプレート部121を有して構成される。ベースプレート部121は、ベースアーム122にねじ123で固定されている。
アッセンブリケース110の左右の側壁には、揺動軸114を挿通させる支軸挿通孔が開口形成されている。
第一板金部材150は、アッセンブリケース110の前方に突出し、調節ねじ180の先端部が当接する第一突設板151を有して構成される。第一板金部材150は、その上面部がアッセンブリケース110の内側上部にねじにより固定される。第一板金部材150の側面部には第二板金部材160を支持するためのねじ挿通孔が開口形成されている。
第二板金部材160は、アッセンブリケース110の前方上部に突出するとともに前記第一突設板151の上方に該第一突設板151と対向して配され、調節ねじ180を固定するためのねじ挿通孔162が形成された第二突設板161と、アッセンブリケース110の後方側に前記第二突設板161に一体連続して配され、側面視で略L字形状をなし、ベースアーム122に当接してコイルスプリング140の付勢力をクランプベース120に伝えるアーム部163と、を有して構成される。第二板金部材160は、第一板金部材150の内側に配され、ねじ168で第一板金部材150の側面部に取り付けられている。
第三板金部材170は、アッセンブリケース110の前方に突出するとともに、第一板金部材150の第一突設板151と第二板金部材160の第二突設板162との間に配された第三突設板171を有して構成される。第三突設板171には、調節ねじ180を挿通するためのねじ挿通孔172が形成されている。第三板金部材170(第三突設板171)は、調節ねじ180を回すことにより昇降するように構成され、第三板金部材170の位置(高さ)に応じてコイルスプリング140の変位量及びバネ力(張力)が調節される。
コイルスプリング140は、第二板金部材160の第二突設板161と第三板金部材170の第三突設板171との間において、調節ねじ180を挿通して配される。コイルスプリング140の両端部は、第二突設板161と第三突設板171にそれぞれ係止されている。これにより調節ねじ180を回すことにより第三突設板171(第三板金部材170)が昇降し、該第三突設板171の位置(高さ)に応じてコイルスプリング140のバネ力が調節される。コイルスプリング140の張力は、第二板金部材160を介してベースアーム122(及び揺動軸114に支持されたクランプベース120)を図4における時計廻りに(ピンチローラ130を下動させる方向に))付勢する。
調節ねじ180は、コイルスプリング140に挿通されるとともに、一端部(頭部側)は、第二板金部材160の第二突設板161の上に突出して嵌入される。そして、第二突設板161と第三突設板171との間に配されたコイルスプリング140に挿通されるとともに、第三突設板171に設けられたねじ挿通孔172を貫通して、他端部(先端側)が第一突設板151に当接して配される。
このように付勢配設されたクランプベース120に対して、クランプ圧設定機構190は、ピンチローラ130を送りローラ21に押し付けてシート状媒体Mを挟み込むクランプ位置において、調節ねじ180位置に応じて前記コイルばねの付勢力を設定することによりピンチローラ130の押圧力を変化させて設定可能なクランプ状態の設定機構である。これによりバネ圧が変動し、個々のクランプ圧をそれぞれ調節することが可能となる。
このクランプ圧設定機構190の構成及び作用を説明するため、図5に、クランプ圧設定機構160変化させて設定したときの、調節ねじ180位置とクランプベース120の設定状況との関係を示す。
なお、ローラアッセンブリ100は、プラテン30の上方に位置し左右に並んで複数配設されており、クランプ状態の設定変更は制御装置90において設定されたシート状媒体Mの厚さ(部分的な厚さが異なる場合を含む)や大きさ、形状等に基づいて、これら複数のローラアッセンブリのうち、該当する範囲のローラアッセンブリについて順次切換操作が行われるが、これらは以降説明するローラアッセンブリの切換作動の繰り返しまたは組み合わせに該当するため、ひとつのローラアッセンブリについて説明する。
コイルスプリング140は、第二突設板161と第三突設板171との間に配されるとともに、調節ねじ180を挿通している。また、コイルスプリング140の両端部は、第二突設板161と第三突設板171にそれぞれ係止されている。これにより第二板金部材160は、コイルスプリング140のバネ力(張力)により常時前方に付勢される。第二板金部材160が前方に付勢されることにより、第二板金部材160のアーム部163は上側に移動し、それに応じてクランプベース120のベースアーム122も上側に移動する。その結果、ベースアーム122に固定されるとともに揺動軸114に支持されたクランプベース120が図4における時計廻りに(ピンチローラ130を下動させる方向に)付勢される。
そして、調節ねじ180を回転させたときに第三突設板171の位置(高さ)が変化し、第二突設板161〜第三突設板171間に掛け渡されたコイルバネ140の設定長さdが変化する。すなわち、調節ねじ180を回転させて第三突設板171を高位置(図5(a)に示す状態)に保持させた時の設定長さをdw、調節ねじ180を回転させて第三突設板171を中位置(図5(b)に示す状態)に保持させた時の設定長さをdm、調節ねじ180を回転させて第三突設板171を低位置(図5(c)に示す状態)に保持させた時の設定長さをdsとすれば、dw<dm<dsであり、この設定長さdに対応するバネ力すなわちピンチローラ130を送りローラ21に押し付ける押圧力(クランプ圧)が上記長さに応じて弱〜中〜強に変化する。
このように、クランプ圧設定機構190では、調節ねじ180を回転させて第三板金部材170(第三突設板171)の位置(高さ)を変えることにより、コイルスプリング140のバネ力(張力)を調整し、ピンチローラ130の付勢量(クランプ圧)を調節することができる。これにより、加工対象となるメディアの種類(シート状媒体の材質や形状寸法等)、印字条件などに応じた細かなクランプ状態の調整設定が可能となる。
これにより例えば、メディアに対応した初期設定として、使用するメディアに合わせ適当なクランプ圧になるようにバネ力を調節することができる。
例えばメディアとしてポリエステル合成紙のような薄手のシート状媒体を用いる場合、調整ねじを調整して、クランプ圧を通常の約25〜50%の圧力にする。このような媒体はコシがないため、プラテンの曲面部などで盛り上がったり浮き上がったりして搬送不良を引き起こし、印刷停止の原因となる場合があるが、クランプ圧を調整することで、メディアが浮き上がったりすることがなく、良好に搬送することができるようになる。
また、複雑な機構を必要としないので、個々のメディアクランプに圧力変動機構を持たせることが可能となる。個々のクランプ圧を制御(調整)できるため、メディアにかかるクランプ圧の分布を変動させることも可能となる。
これにより例えば、プリンタ装置Pの運転中(プリント中)においてメディアの状態を観察し、テンション差が見られたならばいったんプリンタ装置の運転を止め、個々のメディアクランプのバネ力を調整する。これによりメディアにかかるテンションを均一にして、良好な搬送状態を保つことができる。
以上、本発明のプリンタ・プロッタ装置について説明してきたが、本発明はこれらの例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明は、プラテン上に載置されたシート状媒体を送りローラとピンチローラとの間に挟み込んで前後に搬送する搬送機構等を備えて構成されるプリンタ・プロッタ装置に適用可能である。
P プリンタ・プロッタ装置(プリンタ/プロッタ装置)、10 ボディ、20 搬送機構、21 送りローラ、30 プラテン、40 ガイドレール、50 カッティングヘッド(ヘッド)、60 プリンタヘッド(ヘッド)、100 ローラアッセンブリ、130 ピンチローラ、140、コイルスプリング、150 第一板金部材、160 第二板金部材、170 第三板金部材、180、調節ねじ、190 クランプ圧設定機構。

Claims (3)

  1. プラテンの上面と略同一の高さ位置に左右に延びて設けられ回転駆動される送りローラ、および各々回転自在なピンチローラを有して前記送りローラの上方に左右に並んで複数設けられたローラアッセンブリを有し、前記プラテン上に載置されたシート状媒体を前記送りローラと前記ピンチローラとの間に挟み込んで前後に搬送する搬送機構を備え、
    前記ローラアッセンブリは、2枚の板金間に配されたコイルばねと、前記2枚の板金間の距離を変更させる調節ねじとを有し、
    前記調節ねじ位置に応じて前記2枚の板金間の距離を変更させて、前記コイルばねの付勢力を設定することにより、前記ピンチローラと前記送りローラとの間に挟み込む前記シート状媒体のクランプ状態を変更可能に構成されていることを特徴とするプリンタ/プロッタ装置。
  2. 前記調節ねじは、前記コイルばねに挿通されていることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ/プロッタ装置。
  3. 前記ローラアッセンブリは、前記調節ねじ位置に応じて、前記コイルばねの付勢力を変化させることにより、前記送りローラに押し付ける前記ピンチローラの押圧力を変化させて設定可能に構成されることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ/プロッタ装置。
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