JP5458379B2 - プリンタ装置及びローラアッセンブリ - Google Patents

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Description

本発明は、プリンタヘッドからインクを吐出させることにより印刷媒体に印刷を施すプリンタ装置に関し、さらに詳細には、シート状、板状の印刷媒体に対して印刷可能なプリンタ装置、及び該プリンタ装置において用いられるローラアッセンブリに関する。
従来、プラテンに対してシート状の印刷媒体(以下、シート状媒体と称す)を前後に送る制御と、プラテンと対向したプリンタヘッドを左右に移動させながらインクを吐出させる制御とを組み合わせて行うことにより、印刷媒体に印刷を施すプリンタ装置(インクジェットプリンタ)が知られている。近年、このようなプリンタ装置を用いて、シート状媒体のみならず板状の印刷媒体(以下、板状媒体と称す)に印刷を施したいという要求がある。この要求に応えるべく、例えばプラテンの前後それぞれに、板状媒体を水平に支持するための支持部材を設ける構成が知られている。この構成により、板状媒体を水平に支持しつつ前後に送ることができて、板状媒体に対して印刷可能となる。
例えば特許文献1の図3には、プラテン10の前後に第1支持腕101及び第2支持腕103を設けて板状のメディア20を水平に支持しておき、送りローラ15を回転させることにより板状のメディア20を前後に移動させる構成が開示されている。この特許文献1の図3に示す構成では、送りローラ15を回転させることにより、プラテン10の上面に対して板状のメディア20の下面が摺動しながら前後に移動するようになっている。
ところで、このようなプリンタ装置では、送りローラとピンチローラとの間に挟み込んだ印刷媒体を、送りローラの回転角度に比例した正確な送り量で搬送することが印刷品質を確保する上で重要なファクターとなる。このため、印刷媒体が送りローラ上で部分的に滑ったりしないように、送りローラの上方には、各々回転自在なピンチローラを有するローラアッセンブリが、左右方向に所定間隔を隔てて多数設けられている。
ローラアッセンブリには、印刷媒体のクランプ状態を変更可能に構成されたものがあり、例えば、印刷媒体の材質や厚さ等に応じて、送りローラに押し付けるピンチローラの押圧力(クランプ圧という)を変化させて設定可能なクランプ圧設定機構を備えたものが知られている。
特開2002−301842号公報
ところで近年、大型(例えば、左右幅が約1mで前後長さが約1.6m)の板状媒体に印刷を施したいという要望がある。
しかしながら、上記のような従来の装置では、媒体の種類に応じてクランプ状態を変更する必要が生じるたびに、オペレータが該当するレバーを切り換え操作しなければならなかった。
また、印刷媒体の材質や形状、大きさ、厚さ、印刷範囲などに応じて細かなクランプ状態の調整設定を可能とした多機能な装置では、クランプ係脱機構やクランプ圧設定機構等がローラアッセンブリごとに独立して設けられ、かつ、クランプ圧は各々複数段階(例えば、強・中・弱の3段階)に設定可能に構成されている。このため、材質や形状寸法等が異なるシート状媒体を加工する場合には、加工対象ごとに多数のローラアッセンブリについてひとつひとつクランプレバー及びクランプ圧設定レバーを調整するレバー操作が必要とされ、微調整可能である多機能さの反面、設定作業が煩雑であるという課題が指摘されていた。
本発明は、このような従来の実情に鑑みて考案されたものであり、簡明な構成で、例えばシート状や板状など、多種多様な材質/厚さを有する印刷媒体に対応して適したクランプをすることができ、正確にフィードさせることが可能なプリンタ装置及びローラアッセンブリを提供することを目的とする。
本発明に係るプリンタ装置は、印刷媒体を支持する媒体支持手段に支持された印刷媒体に対して、互いに直交する前後方向及び左右方向にプリンタヘッドを対向した状態で相対移動させながらインクを吐出させて印刷媒体に印刷を施すプリンタ装置であって、媒体支持手段に対して左右に延びて設けられ駆動力が伝達される送りローラ、及び、いずれも前記送りローラに相対向して配置される各々回転自在な種類の異なる複数のピンチローラである、左右方向に離間して配され、比較的小さな径を有する複数の第一ピンチローラと、前記第一ピンチローラの間に配され、比較的大きな径を有する第二ピンチローラと、を設けたローラアッセンブリを有し、前記媒体支持手段上に載置された印刷媒体を前記送りローラと前記ピンチローラとの間に挟み込んで前後に搬送する搬送機構と、前記プリンタヘッドを前記左右方向に移動させるヘッド移動機構と、前記媒体搬送機構による印刷媒体の送り制御、及び前記ヘッド移動機構による前記プリンタヘッドの移動制御を行う印刷制御部と、を備え、前記ローラアッセンブリは、前記印刷媒体が板状の場合、第一ピンチローラに切り換え、前記印刷媒体がシート状の場合、第二ピンチローラに切り換えることにより、クランプ状態を変更可能となされていること、を特徴とする。
また、前記第一ピンチローラと前記第二ピンチローラとを、カム機構により切り換えることを特徴とする。
本発明に係るローラアッセンブリは、印刷媒体を支持する媒体支持手段に支持された印刷媒体に対して、互いに直交する前後方向及び左右方向にプリンタヘッドを対向した状態で相対移動させながらインクを吐出させて印刷媒体に印刷を施すプリンタ装置において用いられるローラアッセンブリであって、各々回転自在な種類の異なる複数のピンチローラである、左右方向に離間して配され、比較的小さな径を有する複数の第一ピンチローラと、前記第一ピンチローラの間に配され、比較的大きな径を有する第二ピンチローラと、を備え、前記印刷媒体が板状の場合、第一ピンチローラに切り換え、前記印刷媒体がシート状の場合、第二ピンチローラに切り換えることにより、クランプ状態を変更可能となされていること、を特徴とする。
本発明のプリンタ装置及びローラアッセンブリでは、種類の異なる複数のピンチローラを備え、印刷媒体の材質及び/又は厚さに応じて、ピンチローラの種類を切り換えることにより、クランプ状態を変更可能となされているので、簡明な構成で、多種多様な材質/厚さを有する印刷媒体に対応して適したクランプをすることができる。これにより本発明では、例えばシート状や板状など、多種多様な材質/厚さを有する印刷媒体に応じて正確にフィードさせることが可能なプリンタ装置及びローラアッセンブリを提供することができる。
本発明を適用したプリンタ装置(シート状媒体に対して印刷を施す状態)を示した斜視図である。 上記プリンタ装置の印刷ユニット近傍を示した斜視図である。 上記プリンタ装置(板状媒体に対して印刷を施す状態)を斜め前方から見た斜視図である。 上記プリンタ装置(板状媒体に対して印刷を施す状態)を斜め後方から見た斜視図である。 上記プリンタ装置に用いられる本発明のローラアッセンブリの外観斜視図である。 上記ローラアッセンブリの側断面図である。 上記ローラアッセンブリに用いられるクランプベースの斜視図であり、第一ピンチローラに切り換えた状態を示す図である。 上記クランプベースの側断面図である。 上記ローラアッセンブリに用いられるクランプベースの斜視図であり、印刷媒体がシート状の場合において用いられる第二ピンチローラに切り換えた状態を示す図である。 上記クランプベースの側断面図である。 上記ローラアッセンブリに設けられたクランプ係脱機構の構成及び作用を説明するための説明図である。 上記ローラアッセンブリに設けられたクランプ圧設定機構の構成及び作用を説明するための説明図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について説明する。なお、以下においては便宜上、各図面に示す矢印方向をそれぞれ前後、左右及び上下と定義して説明を行う。
図1は、本発明のプリンタ装置の一構成例を示す図である。
本発明のプリンタ装置は、印刷媒体を支持する媒体支持手段に支持された印刷媒体に対して、互いに直交する前後方向(搬送方向)及び左右方向(走査方向)にプリンタヘッドを対向した状態で相対移動させながらインクを吐出させて印刷媒体に印刷を施すプリンタ装置である。
このプリンタ装置は、媒体支持手段に対して左右に延びて設けられ駆動力が伝達される送りローラ、及び前記送りローラに相対向して配置される各々回転自在な種類の異なる複数のピンチローラを設けたローラアッセンブリを有し、前記媒体支持手段上に載置された印刷媒体を前記送りローラと前記ピンチローラとの間に挟み込んで前後に搬送する搬送機構と、前記プリンタヘッドを前記左右方向に移動させるヘッド移動機構と、前記媒体搬送機構による印刷媒体の送り制御、及び前記ヘッド移動機構による前記プリンタヘッドの移動制御を行う印刷制御部と、を備える。
そして本発明のプリンタ装置は、前記ローラアッセンブリは、前記ローラアッセンブリは、前記印刷媒体の材質及び/又は厚さに応じて、ピンチローラの種類を切り換えることにより、クランプ状態を変更可能となされていること、を特徴とする。
本発明のプリンタ装置では、ローラアッセンブリにおいて、印刷媒体の材質及び/又は厚さに応じて、ピンチローラの種類(例えばピンチローラ数/ピンチローラ径(クランプ高さ))を切り換えることにより、クランプ状態を変更可能となされているので、簡明な構成で、多種多様な材質/厚さを有する印刷媒体に対応して適したクランプをすることができる。これにより本発明のプリンタ装置は、例えばシート状や板状など、多種多様な材質/厚さを有する印刷媒体に応じて正確にフィードさせることが可能である。
図1〜4を参照しながら、本発明を適用したプリンタ装置10の構成について説明する。なお、プリンタ装置10は本来、図1に示すような構成となっており、この構成を用いてシート状媒体Sに印刷を施すことができるようになっている。一方、板状媒体に対して印刷を施すときには、図3及び図4に示すように、このプリンタ装置10に対して後述する後側支持台60及び前側支持台70を取り付ける。このように、プリンタ装置10は、シート状媒体S及び板状媒体のどちらに対しても印刷可能となっている。以下の説明では、紫外線が照射されて硬化する紫外線硬化型のインク(以下、UVインクと称す)を用いて印刷を施す構成を例示している。
プリンタ装置10は、図1に示すように、左右の支持脚11a,11bを有した支持脚11と、支持脚11により支持された中央ボディ部12と、中央ボディ部12の左側に設けられた左ボディ部14と、中央ボディ部12の右側に設けられた右ボディ部15と、左右ボディ部14,15を繋ぐとともに中央ボディ部12の上側に離間して平行に延びた上ボディ部16とを備えて構成される。中央ボディ部12には、その上面に露出して左右に延びた平板状のプラテン13が設けられている。中央ボディ部12の左端部前面側には、操作スイッチ類や表示装置類等から構成された操作部18が設けられている。
中央ボディ部12の左端部には、コントローラ19が内蔵されている。このコントローラ19は、後述するプリンタ装置10の各構成部に作動信号を出力して、各構成部の駆動制御を行うようになっている。具体的には、後述する上下移動機構(図示せず)、前後駆動モータ25、プリンタヘッド32、右紫外線照射装置33R、左紫外線照射装置33L、及び左右駆動モータ39等の駆動制御を行うようになっている。上ボディ部16の下部前面側には、左右に延びたガイドレール17が設けられている。このガイドレール17に対して、印刷ユニット30が左右へ移動自在に取り付けられている。
印刷ユニット30は、図2に示すように、キャリッジ31、プリンタヘッド32、右紫外線照射装置33R及び左紫外線照射装置33Lを主体に構成される。この印刷ユニット30には、印刷対象である印刷媒体(シート状媒体S又は板状媒体)の厚みに応じて、例えばガイドレール17に対して印刷ユニット30を上下移動させる上下移動機構(図示せず)が設けられている。この上下移動機構により、使用する印刷媒体の厚みに関わらずプリンタヘッド32と印刷媒体との間隔を、印刷に適した所定間隔に設定できるようになっている。
この印刷ユニット30をガイドレール17に沿って左右に往復移動させる機構として、例えば上ボディ部16の内部を左右に延びて配設された左右搬送用ベルト(図示せず)とキャリッジ31とを連結しておき、この左右搬送用ベルトを右ボディ部15に設けられた左右駆動モータ39(図1参照)により駆動させる機構を用いることが可能である。キャリッジ31は、その後面側がガイドレール17と嵌合し、ガイドレール17に沿って左右に往復移動自在となっている。また、キャリッジ31は、上記プリンタヘッド32、右紫外線照射装置33R及び左紫外線照射装置33Lの取り付けベースとなっている。
プリンタヘッド32は、例えばマゼンタヘッド、イエローヘッド、シアンヘッド及びブラックヘッドから構成される。それぞれのプリンタヘッド32の下面には、下方に向けてUVインクを吐出するための複数の吐出ノズル(図示せず)が形成されている。紫外線照射装置33Rは、プリンタヘッド32の右側に隣接して搭載されている。この右紫外線照射装置33Rは、その内部に紫外線を照射する例えばLED等の光源が搭載されており、この光源からの紫外線が下方に向けて照射されるようになっている。左紫外線照射装置33Lは、上記右紫外線照射装置33Rと同一構成となっており、プリンタヘッド32の左側に隣接して搭載されている。右紫外線照射装置33R及び左紫外線照射装置33Lから照射される紫外線によって、プリンタヘッド32から吐出されて印刷媒体に付着したUVインクを、確実に硬化させることができるようになっている。
図2に示すように、上ボディ部16の下部には、複数のローラアッセンブリ100が左右に並んで取り付けられている。このローラアッセンブリ100の前側先端部には、ピンチローラ130(第一ピンチローラ130A/第二ピンチローラ130B)が回転自在に取り付けられている。ピンチローラ130の下方には、左右に延びる円筒状の送りローラ21が、プラテン13の上面に対して突出するように配設されている。この送りローラ21は、例えば中央ボディ部12の内部に設けられた前後駆動モータ(図示せず)により回転駆動されるようになっている。
なお、ここでは、送りローラ21が左右に延びた一本の円筒状である場合を例として挙げているが、これに限定されるものではない。
ローラアッセンブリ100は、送りローラ21に対してピンチローラ130を押し付けたクランプ位置と、ピンチローラ130を離間させたアンクランプ位置とに設定可能となっている。この構成より、印刷媒体をピンチローラ130と送りローラ21との間に挟み、クランプ装置23をクランプ位置に設定した上で、送りローラ21を回転させることにより、印刷媒体を所定距離だけ前方又は後方に送ることができるようになっている。
送りローラ21の表面のうちでピンチローラ130と当接する部分は、例えば金属製のメッシュ部材22が貼り付けられて固定されている。このように構成することにより、送りローラ21と印刷媒体との接触抵抗を増大させることができ、すべりを発生することなく精度良く前後に送ることが可能である。
そして特に、本発明のプリンタ装置10では、ローラアッセンブリ100において、種類の異なる複数のピンチローラを備え、例えばシート状や板状など印刷媒体の材質及び/又は厚さに応じて、ピンチローラの種類(例えばピンチローラ数/ピンチローラ径(クランプ高さ))を切り換えることにより、クランプ状態を変更可能となされている。これにより、簡明な構成で、例えばシート状や板状など、多種多様な材質/厚さを有する印刷媒体に応じて適したクランプをすることができ、正確にフィードさせることが可能である。
なお、本発明のプリンタ装置におけるローラアッセンブリ100の具体的な構成については、後に詳述する。
また、プラテン13には複数の吸引孔13aが形成されるとともに、プラテン13の下面にはこの吸引孔13aと連通した減圧室(図示せず)が設けられている。例えばシート状媒体Sに対して印刷を行う際、上記減圧室を負圧に設定することにより、シート状媒体Sをプラテン13の上面に吸着させて固定することができる。
上述の構成より、シート状媒体Sに対して印刷を施す場合には、シート状媒体Sをプラテン13に吸着させて固定した状態で、印刷ユニット30を左右に移動させながらUVインクの吐出及び紫外線の照射を行って印刷を施す。そして、プラテン13に対するシート状媒体Sの吸着を解除し、シート状媒体Sを所定距離だけ前方に送った後、再びシート状媒体Sをプラテン13に固定してUVインクの吐出及び紫外線の照射を行う。この作動を繰り返して行うことにより、シート状媒体Sに対して所望の印刷を施すことができる。
また、以上説明した構成に加えて、プリンタ装置10においては、特に板状媒体に対して印刷を施すときに板状媒体を精度良く前後へ送ることを目的として、支持ローラ41を有する複数の搬送補助部材40がプラテン13に設けられている。
また、以上のように構成されるプリンタ装置10を用いて板状媒体に印刷を施すときには、板状媒体を略水平に支持するために、プリンタ装置10の後方に後側支持台60を、前方に前側支持台70を取り付ける(図3及び図4参照)。以下に、この後側支持台60の構成について、図4を追加参照しながら説明する。なお、前側支持台70は、後側支持台60と同一構成となっているため、その説明は省略する。
図4に示すように、後側支持台60は、複数の搬送ローラ62が前後に並んで配設された前後長さ約1.2mの搬送レール61が、支持脚63により揺動自在に支持されて構成される。この搬送レール61と支持脚63とを繋ぐように傾斜調整板64が取り付けられており、傾斜調整板64は支持脚63に対して揺動自在に取り付けられている。この傾斜調整板64には、長穴65が形成されている。この構成から、長穴65に固定ねじ66を挿通させて搬送レール61に締結することにより、傾斜調整板64と搬送レール61とを固定できるとともに、支持脚63に対する搬送レール61の傾斜角度を任意に設定することが可能である。
例えば、図3及び図4に示すように搬送レール61を略水平な状態で固定したり、又は搬送レール61を下方に傾斜させて折りたたむも可能である。なお、この後側支持台60は、使用されていないときにはコンパクトに折りたたんだ様態で保管しておくことができるので、保管場所の省スペース化を図ることが可能である。
(ローラアッセンブリ)
次に、以上のように構成されるプリンタ装置10において用いられる本発明のローラアッセンブリ100の具体的な構成について説明する。
図5及び図6は、本発明のプリンタ装置10において、ローラアッセンブリ100の一構成例を示す図であり、図5は外観図、図6は左右中央での側断面図である。
ローラアッセンブリ100は、このアッセンブリのフレームをなすアッセンブリケース110と、アッセンブリケース110の下部に左右に延びる揺動軸114を介して上下に揺動自在に支持されたクランプベース120、クランプベース120の前端部に取り付けられ、回転自在になされた種類の異なる複数のピンチローラ(第一ピンチローラ130A/第二ピンチローラ130B)、一端がクランプベース側のバネ支軸123に掛止され他端側がアッセンブリケース110側のバネ支軸163に掛止されて揺動軸114に支持されたクランプベース120を図6における時計廻りに(ピンチローラ130を下動させる方向に)付勢する左右一対のコイルスプリング140、それぞれアッセンブリケース110の前面側に突出するレバー155,156を有しローラアッセンブリ100によるクランプのON/OFFを切り換えるクランプ係脱機構150及びクランプ圧を切り換えるクランプ圧設定機構160などを備えて構成される。
アッセンブリケース110は、図6に示すように、前方部分が壁面で上下3段に仕切られており、中段にクランプ係脱機構150のレバー(クランプレバーという)155、上段にクランプ圧設定機構160のレバー(クランプ圧設定レバーという)165が、上下に延びるレバー軸115により枢着されて各々独立して左右に揺動可能になっている。アッセンブリケース110の後部にはローラアッセンブリ100を支持する支持シャフトに係止されるシャフト係合部116が形成されるとともに、ケース前方の上部にローラアッセンブリ100を固定するためのネジ挿通孔が形成された固定フランジ部117が左右2箇所に形成されている。
図7〜図10は、クランプベース120を抜き出して示す図であり、図7及び図9は斜視図、図8及び図10は側断面図である。
クランプベース120は、図6〜図7に示すように、アッセンブリケース110の左右の側壁間を結んで取り付けられた揺動軸114に揺動自在に支持されて前後に延びる平坦なベースプレート部121と、このベースプレート部121から上方に突出して揺動軸114と平行に延びる壁面状のレバー係合部122と、レバー係合部122の上端を左右貫通する支軸孔に軸支されたバネ支軸123とを有して構成される。
そして、ベースプレート部121の先端部には、種類の異なる複数のピンチローラが配されている。
特に本発明では、多種多様な材質/厚さを有する印刷媒体に応じて、ここでは印刷媒体がシート状の場合と板状の場合とに応じて、ピンチローラを使い分けている。これにより印刷媒体に対応して適したクランプをすることができ、正確にフィードさせることが可能である。
具体的には、ローラアッセンブリ100は、左右方向に離間して配され、比較的小さな径を有する複数(例えば2つ)の第一ピンチローラ130Aと、前記第一ピンチローラ130Aの間に配され、比較的大きな径を有する第二ピンチローラ130Bと、を備えている。
これら第一ピンチローラ130Aと第二ピンチローラ130Bとは、ローラピン132によってベースプレート部121に回転自在に軸支されている。
そして前記印刷媒体が板状の場合、第一ピンチローラ130Aに切り換え、前記印刷媒体がシート状の場合、第二ピンチローラ130Bに切り換える。図7及び図8は、第一ピンチローラ130Aに切り換えた状態を示しており、図9及び図10は、第二ピンチローラ130Bに切り換えた状態を示している。
また、ローラアッセンブリ100は、第一ピンチローラ130Aと第二ピンチローラ130Bとの切り換えを行う切り替えレバー131を有しており、この切り換えレバー131を第一の位置P1と第二の位置P2との間で移動させることで、第一ピンチローラ130Aと第二ピンチローラ130Bとがカム機構により切り換えられる。
図7及び図8に示すように、切り換えレバー131を第一の位置P1にすることで、第二ピンチローラ130Bが上がった状態となり、第一ピンチローラ130Aでクランプを行う状態となる。また、図8の状態から、切り換えレバー131を矢印方向に動かして第一の位置P1から第二の位置P2に移動させることで、図9及び図10に示すように、第二ピンチローラ130Bが下がり、第二ピンチローラ130Bでクランプを行う状態となる。
そして、前記印刷媒体が板状の場合、図7及び図8に示すように、比較的小さな径を有し、左右方向に離間して配された複数の第一ピンチローラ130Aを用いる。
印刷媒体が板状の場合、後述するシート状(ロールメディア)の場合のように高速走行させる必要はないため、走行時のベアリングよりも、媒体をしっかりと押さえることが重要となる。
印刷媒体が板状の場合、離間して配された複数の第一ピンチローラ130Aを用いることで、押さえ幅を広くし、媒体をしっかりと押さえることができる。
前記印刷媒体が板状の場合、媒体の厚みが厚いため、第一ピンチローラ130Aの径は、媒体の厚みに合わせて、シート状の場合(第二ピンチローラ130B)と比べて比較的小さいものとなる。
一方、前記印刷媒体が板状の場合、図9及び図10に示すように、比較的大きな径を有する第二ピンチローラ130Bを用いる。
印刷媒体がシート状(ロールメディア)の場合、媒体を高速走行させて印刷を行うため、板状媒体のように媒体をしっかりと押さえることよりも、走行時のベアリング、すなわち印刷媒体を安定走行させることが重要となってくる。
印刷媒体がシート状の場合、第二ピンチローラ130Bは1つしか配されていないが、これにより第二ピンチローラ130Bと印刷媒体との摩擦を小さくし、印刷媒体を安定走行させることができる。
また、印刷媒体がシート状の場合、媒体の厚みが薄いため、第二ピンチローラ130Bの径は、媒体の厚みに合わせて、板状の場合(第一ピンチローラ130A)と比べて比較的大きなものとなる。
このように本発明では、多種多様な材質/厚さを有する印刷媒体に応じて、ここでは印刷媒体がシート状の場合と板状の場合とに応じて、種類の異なる、例えばピンチローラ数/ピンチローラ径(クランプ高さ)の異なるピンチローラに切り換えて使い分けることで、簡明な構成で、種々の印刷媒体に対応して適したクランプをすることができ、正確にフィードさせることが可能である。
なお、上述した説明では第一ピンチローラを2つ備え、その間に1つの第二ピンチローラが配された場合を示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば第一ピンチローラを3つ以上備え、それらの間に第二ピンチローラが配されていてもよい。
また、このようなローラアッセンブリにおいて、アッセンブリケース110の左右の側壁には、バネ支軸123を挿通させる支軸挿通孔113がバネ支軸123の揺動軌跡に合わせて開口形成されており、バネ支軸123の左右端部がアッセンブリケース110から外方に突出して配設される。バネ支軸123の左右の端部にはEリングが嵌着されており、バネ支軸123に掛止されたコイルスプリング140が安易に外れないようになっている。
コイルスプリング140の他端側は、クランプ圧設定機構160のカムスライダ168に嵌入されたバネ支軸163に掛止されており、クランプベース側のバネ支軸123とアッセンブリケース110側のバネ支軸163との軸間距離に応じたバネ力(張力)でバネ支軸123が引っ張られ、揺動軸114に支持されたクランプベース120が図6における時計廻りに(ピンチローラ130を下動させる方向に)付勢される。バネ支軸163の左右の端部にもEリングが嵌着されており、掛止されたコイルスプリング140が安易に外れないようになっている。
このように付勢配設されたクランプベース120に対して、クランプ係脱機構150は、ピンチローラ130を送りローラ21に押し付けて印刷媒体を挟み込むクランプ位置(クランプON)と、ピンチローラ130を送りローラ21の上方に離隔させて印刷媒体の挟み込みを開放する開放位置(クランプOFF)とに切り換え可能なクランプ状態の設定機構である。
このクランプ係脱機構150の構成及び作用を説明するため、図11(a),(b)に、クランプレバー155を右方の揺動角度位置に位置させてローラアッセンブリ100をクランプ位置に設定したクランプONの状態と、クランプレバー155を左方の揺動角度位置に位置させてローラアッセンブリ100を開放位置に設定したクランプOFF状態とについて、(a)図6におけるVI矢視方向に見た平面図、(b)右側方から見た側面図としてそれぞれ示す。なお各図では、クランプレバー155の角度位置と、これにより揺動されるクランプベース120の角度位置との関係を明示するため、アッセンブリケース110やクランプ圧設定機構160の各部構成等について適宜省略して表示している。また、各図では、ピンチローラ130として、第二ピンチローラ130Bを用いた場合を表示しているが、第一ピンチローラ130Aの場合も同様である。
クランプ係脱機構150は、主としてクランプベース120のレバー係合部122とクランプレバー155とにより構成される。
クランプレバー155は、レバー軸115を挟んで前後に延びる桿状をなし、レバー軸115を中心として左右に揺動可能にアッセンブリケースに枢支される。レバー軸115から前方に延びるクランプレバー155の前端側は、ピンチローラ130の上方に位置してアッセンブリケース110の前方に突出配設され、指掛け操作可能なレバー部156が形成される。クランプレバー155の後端側はカム形状(図示する実施例ではY字のカム形状)に形成され、右側にレバー軸115からの半径寸法が大きいOFF係止面157f、左側にレバー軸115からの半径寸法が小さいON係止面157nが形成されている。
OFF係止面157fは、クランプレバー155を右方のOFF位置に設定したときにクランプベース120のレバー係合部122と係合し、コイルスプリング140の付勢力に抗してレバー係合部122を後方に押圧し、クランプベース前端のピンチローラ130を送りローラ21の上方に離隔させた開放位置(クランプOFF)に保持させる。
ON係止面157n(及びOFF係止面157fの左端角部157p)は、クランプレバー155を左方のON側に設定したときにレバー係合部122と係合し得る状態になり、コイルスプリング140の付勢力によりピンチローラ130を送りローラ21の周面(上面)に押し付けたクランプ位置(クランプON)に保持させる。
クランプ圧設定機構160は、ピンチローラ130を送りローラ21に押し付けて印刷媒体を挟み込むクランプ位置において、ピンチローラ130の押圧力を変化させて設定可能なクランプ状態の設定機構である。
このクランプ圧設定機構160の構成及び作用を説明するため、図12(a),(b)に、クランプ圧設定機構160を、強・中・弱の3段階に変化させて設定したときの、クランプ圧設定レバー165とコイルスプリング140の設定状況との関係を、(a)図6におけるVII矢視方向に見た平面図、(b)ローラアッセンブリの斜視図としてそれぞれ示す。なお本図においても、クランプ圧設定レバー165の角度位置とこれにより変化するバネ支軸163の位置関係を明示するため、アッセンブリケース110やクランプ係脱機構150の各部構成等について適宜省略して表示している。
クランプ圧設定レバー165は、平面視においてレバー軸115から前方に扇状に広がった後テーパ状に狭くなる菱形状をなし、クランプ係脱機構のクランプレバー155の上方に位置して、レバー軸115を中心として左右に揺動可能に枢支される。クランプ圧設定レバー165の前端側はアッセンブリケース110の前方に突出配設され、指掛け操作可能なレバー部166が形成される。クランプ圧設定レバー165は基端側がレバー部166よりも厚い階段状に形成され、この段差の立設面に平面視において波形のカム面167が形成される。カム面167には、カムスライダ168先端の係合凸部169と係合してカムスライダ168を係止する係止凹部が3箇所形成されており、右側から順に、レバー軸115からの半径寸法が小さい弱係止凹部167w、中間の中係止凹部167m、大きい強係止凹部167sとなっている。
このカム面167と係合するカムスライダ168は、前後に長い断面視矩形のボディ部168aと、このボディ部168aから左右に突出してクランプ圧設定レバーの上面とアッセンブリケース110との間に支持される支持部168bとを有し、ボディ部168aを左右に貫通する支軸孔にバネ支軸163が嵌入されている(図5を参照)。アッセンブリケース110には、左右の側壁にバネ支軸163を挿通させる支軸挿通溝が前方に開いて形成されるとともに、上壁にはカムスライダ168のボディ部168aの幅に合わせたスリット状のスライド溝118が形成されており、ボディ部上部がスライド溝118に嵌入されてカムスライダ168がクランプ圧設定レバー165の上面とアッセンブリケース110の上壁面との間に前後方向にのみスライド変位可能に支持され、バネ支軸123〜163に掛け渡されたコイルスプリング140のバネ力により常時後方に付勢される(図5及び図6を参照)。ボディ部168の後端には、平面視において円弧状の係合凸部169が形成されており、この係合凸部169がクランプ圧設定レバーのカム面167と係合し、カム面に形成された3箇所の係止凹部167w,167m,167sにおいて安定支持されるようになっている。
このため、コイルスプリング140のバネ力に抗してクランプ圧設定レバー165を左右に揺動させると、クランプ圧設定レバーのカム面167と係合する係合凸部169がカム面上を滑って前後にスライド変位し、カム面167に形成された3箇所の係止凹部167w,167m,167sのいずれかと係合した角度位置でクランプ圧設定レバー165を係止保持させることができる。
これら3箇所の係止凹部167w,167m,167sは、既述したようにレバー軸115からの半径寸法が相違しており、半径方向寸法は、弱係止凹部167w<中係止凹部167m<強係止凹部167sとなっている。このため、係合凸部169を各係止凹部に係合保持させたときにバネ支軸163の配設位置が前後に変化し、バネ支軸123〜163間に掛け渡されたコイルバネ140の設定長さdが変化する。すなわち、クランプ圧設定レバー165を左方に揺動させて係合凸部169を弱係止凹部167wに係合保持させた時の設定長さをdw、クランプ圧設定レバー165を中央に位置させて係合凸部169を中係止凹部167mに係合保持させた時の設定長さをdm、クランプ圧設定レバー165を右方に揺動させて係合凸部169を強係止凹部167sに係合保持させた時の設定長さをdsとすれば、dw<dm<dsであり、この設定長さに対応するバネ力すなわちピンチローラ130を送りローラ21に押し付ける押圧力(クランプ圧)が上記設定長さに応じて弱・中・強の3段階に変化する。
このように、クランプ圧設定機構160では、クランプ圧設定レバー165を左右に揺動させて係合凸部169を係止凹部167w,167m,167sに係合保持させることにより、クランプ圧を弱・中・強の3段階に変化させて設定することができる。
以上説明してきたように、本発明のプリンタ装置及びローラアッセンブリでは、多種多様な材質/厚さを有する印刷媒体に応じて、ここでは印刷媒体がシート状の場合と板状の場合とに応じて、種類の異なる、例えばピンチローラ数/ピンチローラ径(クランプ高さ)の異なるピンチローラを使い分けている。これにより本発明では、簡明な構成で種々の印刷媒体に対応して適したクランプをすることができ、正確にフィードさせることが可能である。
以上、本発明のプリンタ装置について説明してきたが、本発明は上述した例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば上述の実施形態では、UVインクを用いて印刷を行う構成を示したが、このUVインク以外に、例えば水性インク、油性インク又はソルベントインク等を使用するプリンタ装置に対しても、本発明を適用することができる。
また、上述した実施形態では、印刷媒体がシート状の場合と板状の場合とで異なるピンチローラを用いた場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、シート状媒体間でも、その材質/厚さに応じて異なるピンチローラを用いてもよい。また、板状媒体間でも、その材質/厚さに応じて異なるピンチローラを用いてもよい。
なお、前記実施形態では、媒体に対して印刷を施すプリント手段のみを備えたプリンタ装置に、本発明のローラアッセンブリを搭載したものとして説明したが、厚さの異なる媒体を扱う装置であれば、これに限らない。例えば、プリント手段及びカッティング手段の双方を搭載したプリンタ装置であってもよい。ここで、カッティング手段は、媒体をカットする刃が搭載されるカッティングヘッドを相対移動させてカッティングを行う機構及び制御機能である。また、本発明のローラアッセンブリは、カッティング手段のみを搭載するカッティングプロッタに搭載してもよい。
本発明は、プリンタヘッドからインクを吐出させることにより印刷媒体に印刷を施すプリンタ装置に広く適用可能である。
B 板状媒体(印刷媒体、板状の印刷媒体)、S シート状媒体(印刷媒体)、10 プリンタ装置、13 プラテン(媒体支持手段)、19 コントローラ(印刷制御部)、21 送りローラ(挟持ローラ)、130 ピンチローラ(挟持ローラ)、130A 第一ピンチローラ、130B 第二ピンチローラ、25 前後駆動モータ(媒体搬送機構)、32 プリンタヘッド、39 左右駆動モータ(ヘッド移動機構)、40搬送補助部材、 41支持ローラ(回転部材)、42 軸部材(支持軸)、60 後側支持台(上流側支持台) 61 搬送レール(媒体支持レール)、63 支持脚(レール支持脚)、70 前側支持台(下流側支持台)、100 ローラアッセンブリ、120 クランプベース、150 クランプ係脱機構、160 クランプ圧設定機構。

Claims (4)

  1. 印刷媒体を支持する媒体支持手段に支持された印刷媒体に対して、互いに直交する前後方向及び左右方向にプリンタヘッドを対向した状態で相対移動させながらインクを吐出させて印刷媒体に印刷を施すプリンタ装置であって、
    媒体支持手段に対して左右に延びて設けられ駆動力が伝達される送りローラ、及び、いずれも前記送りローラに相対向して配置される各々回転自在な種類の異なる複数のピンチローラである、左右方向に離間して配され、比較的小さな径を有する複数の第一ピンチローラと、前記第一ピンチローラの間に配され、比較的大きな径を有する第二ピンチローラと、を設けたローラアッセンブリを有し、前記媒体支持手段上に載置された印刷媒体を前記送りローラと前記ピンチローラとの間に挟み込んで前後に搬送する搬送機構と、
    前記プリンタヘッドを前記左右方向に移動させるヘッド移動機構と、
    前記媒体搬送機構による印刷媒体の送り制御、及び前記ヘッド移動機構による前記プリンタヘッドの移動制御を行う印刷制御部と、を備え、
    前記ローラアッセンブリは、前記印刷媒体が板状の場合、第一ピンチローラに切り換え、前記印刷媒体がシート状の場合、第二ピンチローラに切り換えることにより、クランプ状態を変更可能となされていること、を特徴とするプリンタ装置。
  2. 前記第一ピンチローラと前記第二ピンチローラとを、カム機構により切り換えることを特徴とする請求項に記載のプリンタ装置。
  3. 印刷媒体を支持する媒体支持手段に支持された印刷媒体に対して、互いに直交する前後方向及び左右方向にプリンタヘッドを対向した状態で相対移動させながらインクを吐出させて印刷媒体に印刷を施すプリンタ装置において用いられるローラアッセンブリであって、
    各々回転自在な種類の異なる複数のピンチローラである、左右方向に離間して配され、比較的小さな径を有する複数の第一ピンチローラと、前記第一ピンチローラの間に配され、比較的大きな径を有する第二ピンチローラと、を備え、
    前記印刷媒体が板状の場合、第一ピンチローラに切り換え、前記印刷媒体がシート状の場合、第二ピンチローラに切り換えることにより、クランプ状態を変更可能となされていること、を特徴とするローラアッセンブリ。
  4. 前記第一ピンチローラと前記第二ピンチローラとを、カム機構により切り換えることを特徴とする請求項3に記載のローラアッセンブリ。
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