JP2010244924A5 - - Google Patents

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燃料電池システム
本発明は、固体高分子形やリン酸形などの燃料電池を備え、電気の供給を行なう燃料電
池システムに関するものである。
水素と酸素の反応により発電する固体高分子形やリン酸形などの燃料電池を用いた燃料電池システムは、都市ガスやプロパン、灯油などの炭化水素原料と水を用いた水蒸気改質反応により水素を多く含んだ還元剤ガスを生成する水素生成装置と、酸化剤ガスとしての空気を供給する空気供給装置と、水素生成装置より供給される還元剤ガスと空気供給装置より供給される酸化剤ガスとを用いて発電する燃料電池と、燃料電池で反応に使用した後の還元剤ガスや酸化剤ガスから凝縮水として水分を回収する凝縮器と、凝縮器で回収された凝縮水を貯える凝縮水タンクと、回収された凝縮水の不純物を取り除き純水として再利用するための純水器とで構成されている。
生成された純水は、水素生成装置に供給され水蒸気改質反応に利用される。このように、燃料電池システムにおいては、一般的に水の利用・回収において、自立した系で運転が行われる。
このように従来の燃料電池システムでは、システム内において水の利用・回収を循環して繰り返しているが、凝縮水の貯えられる凝縮水タンクは大気とつながっており、ゴミなどの異物の侵入や内部での発生を防止できない。そのため、凝縮水を利用する際には異物を除去するためのフィルタが必要不可欠になる(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−179373号公報
しかしながら、フィルタによる異物の除去は、燃料電池システムを長期間運転することでフィルタの詰まりとなって各種異常を引き起こす原因となり、定期的なフィルタ清掃などのメンテナンスや、フィルタを大型化することが必要であった。
本発明は、上記従来の課題に鑑み、フィルタの詰まり対応のメンテナンスの間隔を広げたり、フィルタの小型化が可能な燃料電池システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、原料と水とを用いて水素を含む還元剤ガスを生成する水素生成装置と、酸化剤ガスを供給する空気供給装置と、前記水素生成装置より供給される還元剤ガスと前記空気供給装置より供給される酸化剤ガスとを用いて発電する燃料電池と、前記燃料電池より排出される反応後の還元剤ガスまたは反応後の酸化剤ガスを凝縮して凝縮水を得る凝縮器と、前記凝縮器で得られた凝縮水を貯める凝縮水タンクと、凝縮水の不純物を除去して純水を生成する純水器と、前記凝縮水タンクに貯まった凝縮水を前記純水器に供給する凝縮水供給装置と、前記凝縮水供給装置によって前記凝縮水タンクから前記純粋器に供給される凝縮水中の異物を除去する除去フィルタと、前記純水器で生成された純水を貯える純水タンクと、前記純水タンクの水位を検知する水位センサーと、
前記純水タンクに貯えられた純水を前記水素生成装置に供給する純水供給装置と、各装置を制御する制御器とを備え、前記制御器は、前記純水タンクの水位低下を検知して、前記凝縮水供給装置を動作させ、前記凝縮水供給装置を動作させてから所定時間内に前記純水タンクの水位が回復しない場合には、前記凝縮水供給装置の供給能力を増加するよう制御するものである。
本発明によれば、除去フィルタの詰まりに応じて凝縮水供給装置の供給能力が増加するので、凝縮水中のゴミなどの異物により除去フィルタに詰まりが生じた場合でも、凝縮水の供給量不足を凝縮水供給装置の供給能力を増加することで対応できる間は、燃料電池システムの運転を継続することができる。
これにより、必要なメンテナンスの間隔を広げることが可能となり、燃料電池システムの設置における維持作業を軽減することができる。また、メンテナンスの間隔が十分な場合には、必要なメンテナンスの間隔を広げる代わりに、フィルタを小型化することが可能となり、燃料電池システムのコストやフィルタサイズの低減ができる。
本発明によれば、凝縮水中のゴミなどの異物により除去フィルタに詰まりが生じた場合でも、凝縮水の供給量不足を凝縮水供給装置の供給能力を増加することで対応できる間は、燃料電池システムの運転を継続することができる。これにより、必要なメンテナンスの間隔を広げることが可能となり、燃料電池システムの設置における維持作業を軽減することができる。また、メンテナンスの間隔が十分な場合には、必要なメンテナンスの間隔を広げる代わりに、フィルタを小型化することが可能となり、燃料電池システムのコストやフィルタサイズの低減ができる。
本発明の実施の形態1による燃料電池システムのシステム構成図 本発明の参考の形態による燃料電池システムのシステム構成図 本発明の参考の形態による燃料電池システムのシステム構成図
第1の発明は、原料と水とを用いて水素を含む還元剤ガスを生成する水素生成装置と、酸化剤ガスを供給する空気供給装置と、前記水素生成装置より供給される還元剤ガスと前記空気供給装置より供給される酸化剤ガスとを用いて発電する燃料電池と、前記燃料電池より排出される反応後の還元剤ガスまたは反応後の酸化剤ガスを凝縮して凝縮水を得る凝縮器と、前記凝縮器で得られた凝縮水を貯める凝縮水タンクと、凝縮水の不純物を除去して純水を生成する純水器と、前記凝縮水タンクに貯まった凝縮水を前記純水器に供給する凝縮水供給装置と、前記凝縮水供給装置によって前記凝縮水タンクから前記純粋器に供給される凝縮水中の異物を除去する除去フィルタと、前記純水器で生成された純水を貯える純水タンクと、前記純水タンクの水位を検知する水位センサーと、前記純水タンクに貯えられた純水を前記水素生成装置に供給する純水供給装置と、各装置を制御する制御器とを備え、前記制御器は、前記純水タンクの水位低下を検知して、前記凝縮水供給装置を動作させ、前記凝縮水供給装置を動作させてから所定時間内に前記純水タンクの水位が回復しない場合には、前記凝縮水供給装置の供給能力を増加するよう制御することを特徴とする燃料電池システムである。
第1の発明によれば、除去フィルタの詰まりに応じて凝縮水供給装置の供給能力が増加するので、凝縮水中のゴミなどの異物により除去フィルタに詰まりが生じた場合でも、凝縮水の供給量不足を凝縮水供給装置の供給能力を増加することで対応できる間は、燃料電池システムの運転を継続することができる。
これにより、必要なメンテナンスの間隔を広げることが可能となり、燃料電池システムの設置における維持作業を軽減することができる。また、メンテナンスの間隔が十分な場合には、必要なメンテナンスの間隔を広げる代わりに、フィルタを小型化することが可能となり、燃料電池システムのコストやフィルタサイズの低減ができる。
以下、本発明の燃料電池システムの実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における燃料電池システムを示す構成図である。図1に示すように、本実施の形態における燃料電池システムは、燃料電池1と、燃料電池1に接続され還元剤ガスを供給する還元剤ガス供給経路2と、燃料電池1に接続され酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給経路3と、還元剤ガス供給経路2に接続され水素を含有した還元剤ガスを生成する水素生成装置4と、酸化剤ガス供給経路3に接続され酸化剤ガスとして空気を供給する空気供給装置5と、燃料電池1で反応後の還元剤ガスを排気する還元剤ガス排気経路6と、燃料電池1で反応後の酸化剤ガスを排気する酸化剤ガス排気経路7と、酸化剤ガス排気経路7に接続され反応後の酸化剤ガス中の水分を凝縮して回収する酸化剤凝縮器8と酸化剤凝縮水タンク9と、純水器10と、純水器10に凝縮水を供給する凝縮水供給装置11と、酸化剤凝縮水タンク9の底部の排水口から凝縮水供給装置11を経て純水器10に接続された凝縮水供給経路12と、純水器10に接続され純水を貯える純水タンク13に至る純水経路14と、純水タンク13の水位を検知する純水水位センサー15と、純水タンク13より純水を水素生成装置4に供給する純水供給装置16および純水供給経路17と、酸化剤凝縮水タンク9の底部の排水口と凝縮水供給装置11との間の凝縮水供給経路12に設置された除去フィルタ18と、制御器19とを備えている。
以上のように構成された本実施の形態の燃料電池システムについて、以下、その動作を説明する。
燃料電池1では、水素生成装置4により還元剤ガス供給経路2から供給された水素を含有した還元剤ガスと、空気供給装置5により酸化剤ガス供給経路3から供給された酸素を含む空気などの酸化剤ガスとの電気化学反応により発電を行ない、発電に利用された後の還元剤ガスおよび酸化剤ガスを還元剤ガス排気経路6および酸化剤ガス排気経路7からそれぞれ排気する。
水素生成装置4では、都市ガスやプロパンガス、灯油などの炭化水素系原料から水蒸気改質反応などにより水素を含有した還元剤ガスを生成し燃料電池1へ供給する。燃料電池1としては、主に固体高分子形やリン酸形などが用いられ、空気供給装置5としては、主に往復ポンプやターボファン、スクロールファンなどが用いられる。
燃料電池1で反応に利用された後の酸化剤ガスは、酸化剤ガス排気経路7に設置された酸化剤凝縮器8においてガス中の蒸気が凝縮されることで気液分離され、酸化剤凝縮水タンク9には凝縮水が貯えられる。酸化剤凝縮器8としては、主にプレート式熱交換器や二重管式熱交換器などが用いられる。
酸化剤凝縮水タンク9に貯えられた凝縮水は、ゴミなどの異物を凝縮水供給経路12に設置された除去フィルタ18で除去した後、凝縮水供給装置11にて純水器10に送られ、各種イオンなどが除去されて純水タンク13に貯えられる。凝縮水供給装置11としては、主に遠心ポンプや斜流ポンプ、往復ポンプなどが用いられ、純水器10としては、主にイオン交換樹脂や逆浸透膜などが用いられる。
純水タンク13に貯えられた純水は、純水供給装置16により純水供給経路17を経て水素生成装置4に供給され、水蒸気改質反応に利用される。純水供給装置16としては、主に遠心ポンプや斜流ポンプ、往復ポンプなどが用いられる。
燃料電池1で発電した電力は、電力変換装置(図示せず)で直流電力から交流電力に変換および電圧調整を行ない、電灯や各種電気機器などの電力負荷に供給される。電力負荷は、燃料電池システムからの出力電力とともに火力発電所などの電力会社の商用系統と接続され、必要に応じて両者の電力を使用している。これら各機器の制御は制御器19により実施され、温度やガスの供給量、発電量などが制御される。
制御器19は、純水水位センサー15により純水タンク13の水位を監視し、水素生成装置4での利用による純水の水位低下を検知して、凝縮水供給装置11を動作させ純水タンク13の水位を所定内に維持する。純水水位センサー15としては、主にフロート式センサーや光学界面式センサー、超音波式センサーなどが用いられる。
さらに制御器19は、凝縮水供給装置11を動作させてから所定時間内に純水タンク13の水位が回復しない場合には、凝縮水中のゴミなどの異物により除去フィルタ18が詰まっている可能性があるため、凝縮水供給装置11の供給能力が増加するように凝縮水供給装置11に制御電圧や、制御周波数などを増加した指示を実施する。
本実施の形態の燃料電池システムは、原料と水とを用いて水素を含む還元剤ガスを生成する水素生成装置4と、酸化剤ガスを供給する空気供給装置5と、水素生成装置4より供給される還元剤ガスと空気供給装置5より供給される酸化剤ガスとを用いて発電する燃料電池1と、燃料電池1より排出される反応後の酸化剤ガスを凝縮して凝縮水を得る酸化剤凝縮器8と、酸化剤凝縮器8で得られた凝縮水を貯める酸化剤凝縮水タンク9と、酸化剤凝縮水タンク9に貯まった凝縮水を純水器10に供給する凝縮水供給装置11と、凝縮水供給装置11に供給される凝縮水中の異物を除去する除去フィルタ18と、純水器10で生成された純水を貯える純水タンク13と、純水タンク13に貯えられた純水を水素生成装置4に供給する純水供給装置16と、各装置を制御する制御器19とを備え、制御器19は、異物による除去フィルタ18の詰まり具合に応じて凝縮水供給装置11の供給能力を増加するものであり、除去フィルタ18の詰まりに応じて凝縮水供給装置11の供給能力が増加するので、凝縮水中のゴミなどの異物により除去フィルタ18に詰まりが生じた場合でも、凝縮水の供給量不足を凝縮水供給装置11の供給能力を増加することで対応できる間は、燃料電池システムの運転を継続することができる。
これにより、必要なメンテナンスの間隔を広げることが可能となり、燃料電池システムの設置における維持作業を軽減することができる。また、メンテナンスの間隔が十分な場合には、必要なメンテナンスの間隔を広げる代わりに、フィルタを小型化することが可能となり、燃料電池システムのコストやフィルタサイズの低減ができる。
なお、凝縮器および凝縮水タンクとして、本実施の形態では、酸化剤ガスから水を回収する方式について例示しているが、この水回収は酸化剤ガスからに限らず、還元剤ガスからの回収を採用した装置であっても良い。
参考の形態
図2は本発明の参考の形態における燃料電池システムを示す構成図である。なお、実施の形態1と同様の構成要素については、同一符号を付与し、その説明を省略する。
図2に示すように、本参考の形態における燃料電池システムは、酸化剤凝縮水タンク9の底部排水口の上方で酸化剤凝縮水タンク9内に設けられ酸化剤凝縮水タンク9の水位を検知(計測)する凝縮水水位センサー20と、酸化剤凝縮水タンク9の底部排水口と凝縮水水位センサー20の周囲を囲むように設けられ凝縮水水位センサー20を凝縮水中の異物から保護する保護フィルタ21と、酸化剤凝縮水タンク9に接続され水道配管より水道水を供給する給水経路22および給水経路22を開閉する給水弁23とをさらに備えてい
る。保護フィルタ21は、実施の形態1における除去フィルタ18の機能も兼ね備えており、本実施の形態では、除去フィルタを廃している。
以上のように構成された本参考の形態の燃料電池システムについて、以下、その動作を説明する。
制御器19は、凝縮水水位センサー20により酸化剤凝縮水タンク9の水位を監視し、凝縮水供給装置11の動作による凝縮水の水位低下を検知して、給水弁23を開動作させ酸化剤凝縮水タンク9の水位を所定内に維持する。
まず、凝縮水水位センサー23により給水弁23を作動させるべき水位を検知した後、凝縮水供給装置11が動作中であれば動作を停止させ、所定時間経過後に再び凝縮水水位センサー23による水位が給水弁23を作動させるべき水位である場合のみ、給水弁23により給水を実施する。凝縮水水位センサー20としては、主にフロート式センサーや光学界面式センサー、超音波式センサーなどが用いられる。
参考の形態における保護フィルタ21は、凝縮水供給装置11に供給される凝縮水中の異物を除去する機能を有しているため、凝縮水供給装置11の動作中は、保護フィルタ21の内側の水位が保護フィルタ21の外側の水位より低くなる傾向があり、保護フィルタ21の網の目の大きさが小さくなるほど、または、保護フィルタ21の異物による詰まりが多くなるほど、保護フィルタ21の内側と外側の水位の差は大きくなり、凝縮水供給装置11の動作が停止してから、保護フィルタ21の内側と外側の水位の差がなくなるまでに要する時間が長くなる。
また、凝縮水水位センサー20は保護フィルタ21の内側の水位を検知(計測)するので、保護フィルタ21の網の目の大きさが小さくなるほど、または、保護フィルタ21の異物による詰まりが多くなるほど、凝縮水供給装置11の動作中は、凝縮水水位センサー20による水位検知(計測)により酸化剤凝縮水タンク9の凝縮水が実際よりも不足していると判断され、酸化剤凝縮水タンク9の凝縮水不足の検知後、直ちに酸化剤凝縮水タンク9に水道水を補給すると、酸化剤凝縮水タンク9に十分な量の凝縮水が貯まっているにもかかわらず酸化剤凝縮水タンク9に水道水が補給されてしまう可能性が高くなる。
そこで、凝縮水水位センサー20により給水弁23を作動させるべき水位を検知した時点で、凝縮水供給装置11の動作を停止させて所定時間待つことにより、保護フィルタ21への異物詰まりで発生する保護フィルタ21の内外での水位差を解消または水位差を小さくし、不必要な給水を防止することができる。
なお、給水弁23を作動させるべき水位を検知した時点で、凝縮水供給装置11の動作を停止させて所定時間待つ場合でも、純水器10で生成された純水を純水タンク13に貯え、純水タンク13に貯えられた純水を水素生成装置4に供給する構成としているので、純水タンク13に十分な量の純水を貯めていれば、水素生成装置4への純水の供給が途絶える虞はない。
参考の形態の燃料電池システムは、原料と水とを用いて水素を含む還元剤ガスを生成する水素生成装置4と、酸化剤ガスを供給する空気供給装置5と、水素生成装置4より供給される還元剤ガスと空気供給装置5より供給される酸化剤ガスとを用いて発電する燃料電池1と、燃料電池1より排出される反応後の酸化剤ガスを凝縮して凝縮水を得る酸化剤凝縮器8と、酸化剤凝縮器8で得られた凝縮水を貯める酸化剤凝縮水タンク9と、酸化剤凝縮水タンク9の底部の排水口から流出した凝縮水を純水器10に供給する凝縮水供給装置11と、酸化剤凝縮水タンク9の排水口近傍の酸化剤凝縮水タンク9内に設けられ酸化
剤記凝縮水タンク9の水位を計測する凝縮水水位センサー20と、酸化剤凝縮水タンク9の底部の排水口と凝縮水水位センサー20を囲むように酸化剤凝縮水タンク9内に設けられ凝縮水供給装置11に供給される凝縮水中の異物を除去すると共に凝縮水水位センサー20を凝縮水中の異物から保護する保護フィルタ21と、酸化剤凝縮水タンク9内の凝縮水の不足時に開けられて水道水を酸化剤凝縮水タンク9内に補給する給水弁23と、純水器10で生成された純水を貯える純水タンク13と、純水タンク13に貯えられた純水を水素生成装置4に供給する純水供給装置16と、各装置を制御する制御器19とを備え、制御器19は、凝縮水水位センサー20により酸化剤凝縮水タンク9の水位低下を検知後、凝縮水供給装置11の動作を停止させ、さらに酸化剤凝縮水タンク9の水位低下を所定の時間継続して検知した場合に、給水弁23により水道水を補給するものである。
参考の形態の燃料電池システムによれば、凝縮水水位センサー20を凝縮水中の異物から保護する保護フィルタ21が、凝縮水供給装置11に供給される凝縮水中の異物を除去する除去フィルタの機能を兼ね備えているので、凝縮水水位センサー20を凝縮水中の異物から保護する保護フィルタと凝縮水供給装置11に供給される凝縮水中の異物を除去する除去フィルタとを一つのフィルタで構成することができる。これにより、単純な構造となり、コストやフィルタ清掃などのメンテナンス時の作業工数の低減が可能となる。
さらに、給水弁23を作動させるべき水位を検知した時点で、凝縮水供給装置11の動作を停止させて所定時間待つことにより、保護フィルタ21への異物詰まりで発生する保護フィルタ21の内外での水位差を解消または水位差を小さくし、酸化剤凝縮水タンク9への水道水の不必要な給水を防止することができる。これにより純水器10への負荷を低減することができ、必要なメンテナンスの間隔を広げることができる。
なお、凝縮器および凝縮水タンクとして、本実施の形態では、酸化剤ガスから水を回収する方式について例示しているが、この水回収は酸化剤ガスからに限らず、還元剤ガスからの回収を採用した装置であっても良い。
参考の形態
図3は本発明の参考の形態における燃料電池システムを示す構成図である。なお、実施の形態1または参考の形態と同様の構成要素については、同一符号を付与し、その説明を省略する。
図3に示すように、本参考の形態における燃料電池システムは、還元剤ガス排気経路6に接続され反応後の還元剤ガス中の水分を凝縮して回収する還元剤凝縮器24と還元剤凝縮水タンク25と、還元剤凝縮水タンク25の水位を検知する還元剤水位センサー26と、還元剤凝縮水タンク25の底部排水口と酸化剤凝縮水タンク9の底部排水口とを接続する排水経路27と、排水経路27に設置された排水弁28とを備え、凝縮水供給経路12が排水弁28と酸化剤凝縮水タンク9の底部排水口との間の排水経路27に接続されている。
以上のように構成された本参考の形態の燃料電池システムについて、以下、その動作を説明する。
制御器19は、還元剤水位センサー26により還元剤凝縮水タンク25の水位を監視し、還元剤凝縮器24で回収された凝縮水の水位上昇を検知して、排水弁28を開き還元剤凝縮水タンク25の水位を所定内に維持する。
まず、還元剤水位センサー26により排水弁28を作動させるべき水位を検知した後、排水弁28を開く。所定時間経過後に再び還元剤水位センサー26による水位が排水弁2
8を作動させるべき水位である場合には、凝縮水供給装置11を動作させて還元剤凝縮水タンク25の排水を実施する。還元剤水位センサー26としては、主にフロート式センサーや光学界面式センサー、超音波式センサーなどが用いられる。
参考の形態の燃料電池システムは、
原料と水とを用いて水素を含む還元剤ガスを生成する水素生成装置4と、酸化剤ガスを供給する空気供給装置5と、水素生成装置4より供給される還元剤ガスと空気供給装置5より供給される酸化剤ガスとを用いて発電する燃料電池1と、燃料電池1より排出される反応後の還元剤ガスを凝縮して凝縮水を得る還元剤凝縮器24と、還元剤凝縮器24で得られた凝縮水を貯める還元剤凝縮水タンク25と、燃料電池1より排出される反応後の酸化剤ガスを凝縮して凝縮水を得る酸化剤凝縮器8と、酸化剤凝縮器8で得られた凝縮水を貯める酸化剤凝縮水タンク9と、凝縮水を純水器10に供給する凝縮水供給装置11と、酸化剤凝縮水タンク9に回収された凝縮水を純水器10に供給する凝縮水供給装置11と、還元剤凝縮水タンク25の水位を計測する還元剤水位センサー26と、酸化剤凝縮水タンク9の底部排水口近傍の酸化剤凝縮水タンク9内に設けられ酸化剤記凝縮水タンク9の水位を計測する凝縮水水位センサー20と、酸化剤凝縮水タンク9の排水口と凝縮水水位センサー20を囲むように酸化剤凝縮水タンク9内に設けられ凝縮水供給装置11に供給される凝縮水中の異物を除去すると共に凝縮水水位センサー20を凝縮水中の異物から保護する除去フィルタを兼ねた保護フィルタ21と、酸化剤凝縮水タンク9の底部の排水口と還元剤凝縮水タンク25の底部の排水口とを接続する排水経路27と、排水経路27に設置された排水弁28と、排水弁28と酸化剤凝縮水タンク9の底部の排水口との間の排水経路27と凝縮水供給装置11の吸込側とを接続する凝縮水供給経路12と、純水器10で生成された純水を貯える純水タンク13と、純水タンク13に貯えられた純水を水素生成装置4に供給する純水供給装置16と、各装置を制御する制御器18とを備え、還元剤凝縮水タンク25は酸化剤凝縮水タンク9よりも高い位置に配置され、制御器19は、還元剤水位センサー26により還元剤凝縮水タンク25の水位上昇を検知して排水弁28を開き、排水弁28の開から所定の時間経過後も還元剤凝縮水タンク25の水位が低下しない場合は凝縮水供給装置11を動作させて還元剤凝縮水タンク25の排水を行うものである。
参考の形態の燃料電池システムによれば、還元剤水位センサー26により還元剤凝縮水タンク25の水位上昇を検知した場合に、還元剤凝縮水タンク25の底部の排水口と酸化剤凝縮水タンク9の底部の排水口とを接続する排水経路27に設置された排水弁28が開く。このとき、還元剤凝縮水タンク25は酸化剤凝縮水タンク9よりも高い位置に配置されているので、排水弁28が開くと、還元剤凝縮水タンク25の水位と酸化剤凝縮水タンク9の水位は同じ水位になるように、還元剤凝縮水タンク25内の凝縮水が酸化剤凝縮水タンク9内に流れて還元剤凝縮水タンク25の水位が低下していく。このとき、異物による保護フィルタ21の詰まりが多くなるほど、還元剤凝縮水タンク25の水位が低下していく速度が遅くなる。そして、排水弁28の開から所定の時間経過後も還元剤凝縮水タンク25の水位が低下しない場合は凝縮水供給装置11を動作させて還元剤凝縮水タンク25の排水を行うので、保護フィルタ21への異物詰まりにより発生する還元剤凝縮水タンク25の排水不良を抑制することができる。
これにより、必要なメンテナンスの間隔を広げることができる。メンテナンスの間隔が十分な場合には、必要なメンテナンスの間隔を広げる代わりに、フィルタを小型化することが可能となり、燃料電池システムのコストやフィルタサイズの低減ができる。
本発明の燃料電池システムは、フィルタの詰まり対応のメンテナンスの間隔を広げたり、フィルタの小型化が可能であるので、例えば家庭用の燃料電池コージェネレーションシ
ステム等として有用である。
1 燃料電池
4 水素生成装置
5 空気供給装置
8 酸化剤凝縮器
9 酸化剤凝縮水タンク
10 純水器
11 凝縮水供給装置
12 凝縮水供給経路
13 純水タンク
16 純水供給装置
18 除去フィルタ
19 制御器
20 凝縮水水位センサー
21 保護フィルタ
23 給水弁
24 還元剤凝縮器
25 還元剤凝縮水タンク
26 還元剤水位センサー
27 排水経路
28 排水弁

Claims (1)

  1. 原料と水とを用いて水素を含む還元剤ガスを生成する水素生成装置と、
    酸化剤ガスを供給する空気供給装置と、
    前記水素生成装置より供給される還元剤ガスと前記空気供給装置より供給される酸化剤ガスとを用いて発電する燃料電池と、
    前記燃料電池より排出される反応後の還元剤ガスまたは反応後の酸化剤ガスを凝縮して凝縮水を得る凝縮器と、
    前記凝縮器で得られた凝縮水を貯める凝縮水タンクと、
    凝縮水の不純物を除去して純水を生成する純水器と、
    前記凝縮水タンクに貯まった凝縮水を前記純水器に供給する凝縮水供給装置と、
    前記凝縮水供給装置によって前記凝縮水タンクから前記純粋器に供給される凝縮水中の異物を除去する除去フィルタと、
    前記純水器で生成された純水を貯える純水タンクと、
    前記純水タンクの水位を検知する水位センサーと、
    前記純水タンクに貯えられた純水を前記水素生成装置に供給する純水供給装置と、
    各装置を制御する制御器と
    を備え、
    前記制御器は、前記純水タンクの水位低下を検知して、前記凝縮水供給装置を動作させ、前記凝縮水供給装置を動作させてから所定時間内に前記純水タンクの水位が回復しない場合には、前記凝縮水供給装置の供給能力を増加するよう制御することを特徴とする燃料電池システム。
JP2009093831A 2009-04-08 2009-04-08 燃料電池システム Pending JP2010244924A (ja)

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