JP2010241220A - バンパホルダ - Google Patents

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Abstract

【課題】ランプとバンパの間に高精度な位置関係を確保しつつ、外力によるランプの損傷を防ぐことができるバンパホルダを提供すること。
【解決手段】バンパホルダ1を、ヘッドランプ20の下縁に沿って配置される下部1Aと、該下部1Aの車幅方向内端部から屈曲部1Bを経てヘッドランプ20の車幅方向内側縁に沿って斜め上後方に延びる側部1Cと、下部1Aの車幅方向外端から車両前後方向に延びる縦壁部1Dとを有し、側部1Cの上端と縦壁部1Dの端部に形成された固定部1a,1bにて車体に固定されるものとし、下部1Aにバンパの上縁に形成されたフランジを差し込んで係止する係止部を形成し、屈曲部1Bを固定部1a,1bよりも車両前方に配置するとともに、バンパから外力を受けると該バンパホルダ1が車両前後方向に移動して下部1Aにおけるヘッドランプ20への固定が解除されるよう構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両のランプに対するバンパの位置を規制するためのバンパホルダに関するものである。
車両におけるバンパ取付構造の一例を図17(a),(b)に示す。
即ち、図17(a)はバンパ取付構造を示す車両のバンパ部分の分解斜視図、図17(b)は図17(a)のI−I線断面図であり、図中、30はヘッドランプ、31はバンパ、32はアッパリテーナ、33はフェンダカバーである。アッパリテーナ32にはバンパ31を支持するためのフック形状34が一体に形成されており、このフック形状34にバンパ31の内側に形成されたフランジ31aが差し込まれて係止されている。
又、別のバンパ取付構造を図18(a),(b)に示す。
即ち、図18(a)はバンパ取付構造を示す車両のバンパ部分の分解斜視図、図18(b)は図18(a)のJ−J線断面図であり、ヘッドランプ30のハウジングの下部にはフック形状35が一体に形成されており、このフック形状35にバンパ31の内側に形成されたフランジ31aが差し込まれて係止されている。尚、図18においては、図17に示したものと同一要素には同一符号を付している。
而して、図17に示したバンパ取付構造では、バンパ31とヘッドランプ30のレンズとの隙間S(図17(b)参照)を一定に保つためにアッパリテーナ32が設けられているが、このアッパリテーナ32は車種毎に新設する必要がある。
又、図18に示したバンパ取付構造では、クリップ35がヘッドランプ30のハウジングに一体に形成されているため、軽衝突時にバンパ31からヘッドランプ30に作用する外力によってフック形状35が変形し、ヘッドランプ30のレンズの周縁をシールするシール部材36のシール効果が損なわれるという問題がある。
そこで、特許文献1には、図19〜図21に示すようなバンパ取付構造が提案されている。
即ち、図19はバンパ取付構造を示す車両のバンパ部分の分解斜視図、図20はバンパの係止構造を示す分解斜視図、図21(a)〜(d)は車両衝突時のバンパ係止部の側断面図であり、これらの図においては図17及び図18に示したものと同一要素には同一符号を付している。
ヘッドランプ30のハウジングの下部には前後にスライド可能なクリップ部材37が設けられており、このクリップ部材37にバンパ31の上部裏側に一体に形成されたフランジ31aが差し込まれて係止されている。又、ヘッドランプ30のハウジングには、図20に示すように、クリップ部材37をスライド可能に装着するための装着部38が設けられており、この装着部38には前後方向に形成された凹状のガイド溝39と係止部40が形成されている。
而して、常態においては、図21(a)に示すようにクリップ部材37によってバンパ31のフランジ31aが上下から挟み込まれてバンパ31とヘッドランプ30が位置決めされている。そして、車両の軽衝突時には、図21(b)に示すように、先ずバンパ31のフランジ31aがクリッブ部材37の後部(奥部)に当接し、その後、クリップ部材37の爪部41が図(c)に矢印にて示すように撓み変形し、ヘッドランプ30のハウジングに形成された係止部40と爪部41の係合が解除されてクリップ部材37が後方へ移動し始める。そして、図21(d)に示すようにクリップ部材37のスライダ42がハウジングの装着部38に形成されたガイド溝39(図20参照)から外れると、バンパ31はヘッドランプ30のハウジングから離脱する。
以上のようにクリップ部材37に対してスライド方向の負荷荷重が作用すると、装着部38の係止部40とクリップ部材37の爪部41の係合が解除されるため、ヘッドランプ30の過負荷による損傷を防ぐことができる。
特許第4066061号公報
しかしながら、特許文献1において提案された図19〜図21に示すバンパ取付構造では、バンパ31が車両後方へ押される際に該バンパ31が上下方向に動くと、ヘッドランプ30の取付構造が破損してしまう可能性がある。実際にバンパ31へ衝撃が加わる場合には、現実的にはバンパ31が上下に動くことが多く、高価なヘッドランプ30が損傷してしまうためにユーザーの修理費負担が大きくなるという問題が発生する。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、ランプとバンパの間に高精度な位置関係を確保して両者間の隙間を一定に保ちつつ、外力によるランプの損傷を防ぐことができるバンパホルダを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、車両のランプ周縁の一部に沿って配置され、ランプに対するバンパの位置を規制するためのバンパホルダを、
前記ランプの下縁に沿って配置されてランプ下面に取り付けられる下部と、該下部の車幅方向内端部から屈曲部を経てランプの車幅方向内側縁に沿って斜め上方に延びる側部と、前記下部の車幅方向外端から車両前後方向に延びる縦壁部とを有し、前記側部の上端と前記縦壁部の端部に形成された固定部にて車体に固定されるものとし、
前記下部に前記バンパの上縁に形成されたフランジを差し込んで係止する係止部を形成し、前記屈曲部を前記固定部よりも車両前方に配置するとともに、
前記バンパから外力を受けると該バンパホルダが車両前後方向に移動して前記下部における前記ランプへの固定が解除されるよう構成したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記下部に形成された係止部に前記バンパのフランジの車両前後方向の移動を許容する隙間をフランジ端部との間に形成し、
前記下部に形成されたランプ取付用の孔を車両前後方向に長い長孔で構成するとともに、該長孔の車両前方側又は後方側の幅を他側の幅よりも広く設定したことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記側部の上端に形成された固定部を略水平な平面で構成するとともに、前記縦壁部の端部に形成された固定部をボルトによって車体に車幅方向に固定したことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、バンパホルダの下部に形成された係止部にバンパの上縁に形成されたフランジを差し込んで係止する構成を採用したため、バンパホルダに固定されたランプとバンパの間に高精度な位置関係が確保され、両者間の隙間(見切り)が一定に保たれて外観性が高められる。
又、車両衝突時にバンパが車両前後方向に移動すると、このバンパに押されてバンパホルダも移動してランプとの固定が解除されるため、ランプが衝撃荷重から保護されてその損傷が防がれる。そして、この場合、バンパホルダの屈曲部を固定部よりも車両前方に配置し、該バンパホルダの側部を斜めに配置したため、車両衝突時にバンパに外力が加わった場合に該バンパをランプから離れる方向である下方へと導くことができ、バンパのランプへの衝突を回避してランプの損傷を防ぐことができる。
請求項2記載の発明によれば、バンパに加わる外力が比較的小さい場合には、バンパの移動をバンパホルダ係止部の係止部とバンパのフランジとの間に形成された隙間によって吸収することができる。そして、更に大きな外力がバンパに加わると、該バンパのフランジがバンパホルダの係止部に当接してバンパホルダを車両前後方向に移動させるが、バンパホルダの下部には車両前後方向に長い長孔が形成されているため、長孔の長さの範囲でバンパホルダの軽微な移動が許容され、該バンパホルダからランプへの外力の伝達が遮断され、ランプのみならず、バンパホルダ自体の損傷を防ぐことができる。このように簡単な構成でバンパホルダの車両前後方向の移動を許容し、該バンパホルダとランプとの固定を解除することができる。
又、大きな衝撃荷重がバンパに加わった場合には、バンパホルダとランプを固定するクリップ等の固定具が破損又は外れるため、バンパホルダとランプとが完全に切り離されるため、ランプに衝撃荷重が加わることがなく、その損傷が防がれる。
請求項3記載の発明によれば、バンパホルダ側部の上端に形成された固定部を略水平な平面で構成するとともに、該バンパホルダの縦壁部の端部に形成された固定部をボルトによって車体に車幅方向に固定したしたため、バンパの移動時にバンパホルダにはランプから離れる方向への屈曲が優先的に発生し、バンパに加わる衝撃荷重のランプへの伝達を抑制してランプを衝撃から有効に保護することができる。
車両前部の左側ヘッドランプ周辺の部分斜視図である。 本発明に係るバンパホルダの取付構造を示す部分斜視図である。 図2のA部拡大詳細図である。 図2のB部拡大詳細図である。 本発明に係るバンパホルダのヘッドランプへの取付部を車両後方側において斜め下方から見た部分斜視図である。 本発明に係るバンパホルダの正面図である。 本発明に係るバンパホルダの平面図である。 図7のC−C線断面図である。 図7のD−D線断面図である 図7のE−E線断面図である。 図7のF−F線断面図である。 図6のG−G線断面図である。 図6のG−G線断面図で、衝撃吸収の第1段階を示す図である。 図6のG−G線断面図で、衝撃吸収の第2段階を示す図である。 図6のG−G線断面図で、衝撃吸収の第3段階を示す図である。 図6のH−H線断面図である。 (a)は従来のバンパ取付構造を示す車両のバンパ部分の分解斜視図、(b)は(a)のI−I線断面図である。 (a)は従来のバンパ取付構造を示す車両のバンパ部分の分解斜視図、(b)は(a)のJ−J線断面図である。 従来のバンパ取付構造を示す車両のバンパ部分の分解斜視図である。 従来のバンパ取付構造におけるバンパ係止構造を示す分解斜視図である。 (a)〜(d)は従来のバンパ取付構造における車両衝突時のバンパ係止部の側断面図である。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は車両前部の左側ヘッドランプ周辺の部分斜視図、図2は本発明に係るバンパホルダの取付構造を示す部分斜視図、図3は図2のA部拡大詳細図、図4は図2のB部拡大詳細図、図5はバンパホルダのヘッドランプへの取付部を車両後方側において斜め下方から見た部分斜視図である。
図1に示すように、車両前部の左側ヘッドランプ20の内側周縁と下部周縁はフロントバンパ21によって囲まれており、これらの間には微小な隙間(見切り)が形成されている。そして、ヘッドランプ20の周縁に配置されるフロントバンパ21の裏側には、図2に示すように、本発明に係るバンパホルダ1が配設されている。
上記バンパホルダ1は、ヘッドランプ20に対するフロントバンパ21の位置を規制するための樹脂製部材であって、図2に示すように、ヘッドランプ20の周縁の一部に沿って正面視L字状に成形されている。具体的には、バンパホルダ1は、ヘッドランプ20の下縁に沿って配置されてヘッドランプ20の下面に取り付けられる下部1Aと、該下部1Aの車幅方向内端部から屈曲部1Bを経てヘッドランプ20の車幅方向内側縁に沿って斜め上後方に延びる側部1Cと、前記下部1Aの車幅方向外端から車両前後方向に延びる垂直な縦壁部1Dとを有している。そして、このバンパホルダ1の前記側部1Cの上端には水平な平面で構成された固定部1aが形成され、前記縦壁部1Dの端部には垂直な固定部1bが形成されており、側部1Cの上端に形成された固定部1aは、図3に詳細に示すように、ヘッドランプ20と共にボルト2によってフードロックメンバ22に固定され、縦壁部1DBの固定部1bは、図4に詳細に示すように、上下2本のボルト3によってヘッドランプ20と共に板金製の車体フレーム23に車幅方向に取り付けられている。尚、バンパホルダ1の下部1Aと側部1Cを繋ぐ屈曲部1Bは2つの固定部1a,1bよりも車両前方に配置されている。
又、図5に示すように、バンパホルダ1の下部1Aは、その車幅方向2箇所がヘッドランプ20のハウジング20Aの底面の車幅方向2箇所に形成された取付部20aにクリップ4によって取り付けられている。尚、このバンパホルダ1のヘッドランプ20のハウジング20Aへの取付構造の詳細については後述する。
次に、本発明に係るバンパホルダ1とフロントバンパ21及びヘッドランプ20との関係の詳細を図6〜図11に基づいて説明する。尚、図6はバンパホルダの正面図、図7は同バンパホルダの平面図、図8は図7のC−C線断面図、図9は図7のD−D線断面図、図10は図7のE−E線断面図、図11は図7のF−F線断面図である。
バンパホルダ1の下部1Aの上面の車幅方向2箇所には、図6〜図8に示すように、車両前方に向かって開口する係止部5が一体に形成されるとともに、バンパホルダ1の各係止部5が形成された部位には車両前後方向に延びる左右2本のリブ6が一体に形成されている。そして、図8に示すように、バンパホルダ1の下部1Aに形成された前記係止部5には、フロントバンパ21の上縁裏側に車両後方に向かって水平に形成されたフランジ21aがリブ6上に載置された状態で車両前方から差し込まれて係止されている(図8には一方の係止部5のみを示す)。このとき、係止部5内には、フロントバンパ21の車両後方への移動を許容する隙間δ1がフランジ21aの端部(先端)との間に形成されている。
又、図7、図9及び図10に示すように、バンパホルダ1の下部1A後端の車幅方向中間部と外端部からはブラケット7,8が水平に突設されており、各ブラケット7,8にはランプ取付用孔9がそれぞれ形成されている。ここで、各ランプ取付用孔9は、図7に示すように、車両前後方向に長い長孔であって、円孔状の位置決め孔9aとこの位置決め孔9aから車両前方へ延びる幅広の逃がし孔9bとを連通させて構成されている。
而して、バンパホルダ1の下部1Aの車幅方向2箇所は、図9及び図10に示すように、ブラケット7,8の各ランプ取付用孔9の位置決め孔9aに下方から挿通する前記クリップ4をヘッドランプ20のハウジング20Aの底面に形成された前記取付部20aに形成された円孔24に差し込むことによってハウジング20Aに固定される。このとき、バンパホルダ1のランプ取付用孔9内には逃がし孔9bによってクリップ4との間に車両前後方向の隙間δ2が形成されている。
更に、図7に示すように、バンパホルダ1の側部1Cの上端に形成された水平の固定部1aには円孔状の位置決め孔10とボルト挿通孔11が形成されており、図11に示すように、位置決め孔10にヘッドランプ20のハウジング20Aの車幅方向内側上部に立設された位置決めボス20bが挿通することによって、バンパホルダ1のヘッドランプ20に対する位置決めが正確になされる。そして、板金製の前記フードロックメンバ22上にはヘッドランプ20のハウジング20Aとバンパホルダ1の固定部1aが重ねられ、固定部1aに形成されたボルト挿通孔11に上方から通されたボルト2をフートロックメンバ22の下面に溶着された溶接ナット25にねじ込むことによってバンパホルダ1の側部1Cの固定部1aがヘッドランプ20のハウジング20Aと共にフードロックメンバ22に固定される。
次に、本発明に係るバンパホルダ1の車両衝突時の作用を図12〜図16に基づいて説明する。尚、図12〜図15は図6のG−G線断面図、図16は図6のH−H線断面図である。
車両衝突前においては、図12に示すように、バンパホルダ1の係止部5内にはフロントバンパ21のフランジ21aとの間に車両前後方向の隙間δ1が形成され、バンパホルダ1のランプ取付用孔9内にはクリップ4との間に車両前後方向の隙間δ2が形成されている。
図12に示す状態から車両の前面衝突によってフロントバンパ21に車両前方からの衝撃が加わった場合には、その衝撃の大きさによって以下の3段階の動作によって衝撃が吸収され、衝撃がヘッドランプ20に伝わることを回避してランプの損傷を防ぐことができる。
1)第1段階:
フロントバンパ21に加わる衝撃が比較的小さく、該フロントバンパ21の車両後方への移動量がバンパホルダ1の係止部5内に形成された車両前後方向の隙間δ1の範囲内である場合には、図13に示すようにフロントバンパ21のみが車両後方へ移動し、その移動(弾性変形)によって衝撃エネルギーが吸収され、衝撃はバンパホルダ1やヘッドランプ20には伝わらないため、これらの損傷が防がれる。そして、衝撃が軽微な場合には樹脂製のフロントバンパ21は元の形状に戻るため、該フロントバンパ21は衝突前の元の位置に戻り、バンパホルダ1の係止部5には車両前後方向の隙間δ1が確保される。
2)第2段階:
第1段階よりも大きな衝撃がフロントバンパ21に加わった場合には、図14に示すように該フロントバンパ21が車両後方へ移動してフランジ21aがバンパホルダ1の係止部5を押すため、バンパホルダ1が車両後方に移動する。ここで、バンパホルダ1のブラケット7,8には車両前後方向に長いランプ取付用孔9がそれぞれ形成されているため、そのランプ取付用孔9内のクリップ4との間に形成された車両前後方向の隙間δ2の範囲でバンパホルダ1の移動が許容される。このとき、クリップ4の位置は変わらないが、クリップ4はランプ取付用孔9の位置決め孔9aから外れて逃がし孔9bへと相対的にスライドする。
而して、この第2段階では、バンパホルダ1がヘッドランプ20に対して移動し、該バンパホルダ1にフロントバンパ21から加わる衝撃がヘッドランプ20側に伝達されないため、ヘッドランプ20のみならず、バンパホルダ1自体の損傷も防がれる。そして、この場合も樹脂製のフロントバンパ21は元の形状に戻るため、フロントバンパ21は衝突前の元の位置に戻り、該フロントバンパ21とヘッドランプ20との隙間(見切り)は一定に保たれる。
3)第3段階:
第2段階よりも更に大きな衝撃荷重がフロントバンパ21に加わった場合には、図15に示すように、バンパホルダ1に形成されたランプ取付用孔9の逃がし孔9bがクリップ4を押すため、クリップ4が破損或は外れて落下する。すると、バンパホルダ1とヘッドランプ20とが完全に切り離されるため、ヘッドランプ20に衝撃荷重が加わることがなく、その損傷が防がれる。
ところで、本実施の形態では、前述のようにバンパホルダ1の屈曲部1Bを固定部1a,2bよりも車両前方に配置し、該バンパホルダ1の側部1Cを車両後方に向かって斜め上方に傾斜させて配置したため、図16に示すように車両衝突時に車両前方からフロントバンパ21に衝撃が加わった場合には、固定部1aにて固定された側部1Cの反力が生じ、バンパホルダ1には斜め下方の力Fが作用する。このため、固定部1aを回転中心に側部1Cが回転し、バンパホルダ1の下部1Aが斜め下方に移動し、フロントバンパ21をヘッドランプ20から離れる方向である下方へと導くことができ、これによってフロントバンパ21のヘッドランプ20への衝突が回避されてヘッドランプ20の損傷が防がれる。
又、本実施の形態では、バンパホルダ1の側部1Cの上端に形成された固定部1aを略水平な平面で構成するとともに、該バンパホルダ1の縦壁部1Dの端部に形成された固定部1bをボルト3によって車体フレーム23に車幅方向に固定したため、フロントバンパ21の移動時にバンパホルダ1にはヘッドランプ20から離れる方向への屈曲が優先的に発生し、フロントバンパ21に加わる衝撃荷重のヘッドランプ20への伝達を抑制してヘッドランプ20を衝撃から有効に保護することができる。
そして、本実施の形態では、バンパホルダ1の下部1Aに形成された係止部5にフロントバンパ21の上縁に形成されたフランジ21aを差し込んで係止する構成を採用したため、バンパホルダ1に固定されたヘッドランプ20とフロントバンパ21の間に高精度な位置関係が確保され、両者間の隙間(見切り)が一定に保たれて外観性が高められるという効果が得られる。
尚、以上は左側のヘッドランプの周縁に配置されるバンパホルダについて説明したが、右側のヘッドランプの周縁にも同様のバンパホルダが設けられており、このバンパホルダも同様の機能を果たす。又、以上は車両前部に設けられるヘッドランプの周縁に配置されるバンパホルダについて説明したが、車両後部に設けられるリヤコンビネーションランプの周縁に同様のバンパホルダを配設しても前記と同様の効果が得られることは勿論である。
1 バンパホルダ
1A バンパホルダの下部
1B バンパホルダの屈曲部
1C バンパホルダの側部
1D バンパホルダの縦壁部
1a,1b バンパホルダの固定部
2,3 ボルト
4 クリップ
5 バンパホルダの係止部
6 バンパホルダのリブ
7,8 バンパホルダのブラケット
9 ランプ取付用孔
9a 位置決め孔
9b 逃がし孔
10 位置決め孔
11 ボルト挿通孔
20 ヘッドランプ
20A ヘッドランプのハウジング
20a ヘッドランプの取付部
20b ヘッドランプの位置決めボス
21 フロントバンパ
21a フロントバンパのフランジ
22 フードロックメンバ
23 車体フレーム
24 ヘッドランプ取付部の円孔
25 溶接ナット
F バンパホルダに作用する力
δ1,δ2 車両前後方向の隙間

Claims (3)

  1. 車両のランプ周縁の一部に沿って配置され、ランプに対するバンパの位置を規制するための部材であって、
    前記ランプの下縁に沿って配置されてランプ下面に取り付けられる下部と、該下部の車幅方向内端部から屈曲部を経てランプの車幅方向内側縁に沿って斜め上方に延びる側部と、前記下部の車幅方向外端から車両前後方向に延びる縦壁部とを有し、前記側部の上端と前記縦壁部の端部に形成された固定部にて車体に固定され、
    前記下部に前記バンパの上縁に形成されたフランジを差し込んで係止する係止部を形成し、前記屈曲部を前記固定部よりも車両前方に配置するとともに、
    前記バンパから外力を受けると車両前後方向に移動して前記下部における前記ランプへの固定が解除されるよう構成されたことを特徴とするバンパホルダ。
  2. 前記下部に形成された係止部に前記バンパのフランジの車両前後方向の移動を許容する隙間をフランジ端部との間に形成し、
    前記下部に形成されたランプ取付用の孔を車両前後方向に長い長孔で構成するとともに、該長孔の車両前方側又は後方側の幅を他側の幅よりも広く設定したことを特徴とする請求項1記載のバンパホルダ。
  3. 前記側部の上端に形成された固定部を略水平な平面で構成するとともに、前記縦壁部の端部に形成された固定部をボルトによって車体に車幅方向に固定したことを特徴とする請求項1又は2記載のバンパホルダ。
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