JP2010239016A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】エピタキシャル層の濃度によるツェナー電圧のばらつきを極力なくし、高歩留まりで所望のツェナー電圧をもつ半導体装置を提供する。特に低耐圧のツェナーダイオードを高歩留まりで提供する。
【解決手段】縦型の半導体装置であって、少なくとも表面が第1導電型の半導体層を構成する半導体基板と、前記半導体基板表面に形成され、前記半導体層と同一導電型である第1導電型を有する第1の拡散領域と、前記第1導電型の拡散領域よりも広い面積を有しかつ一部に重なりもつように形成された第2導電型を有する第2の高濃度表面拡散領域とを具備し、前記第2の高濃度表面拡散領域は、前記第1の拡散領域とPN接合を形成する、ダイオード形成領域を構成し、前記ダイオード形成領域を取り囲むように形成された、第2導電型を有する第3の拡散領域からなるガードリングとを構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置およびその製造方法に係り、特にダイオードにおけるツェナー電圧の細分化が可能な技術に関するものである。
従来、ツェナーダイオードとしては、N/NエピタキシャルウェハにP型層を拡散されたツェナーダイオードが提案されている(特許文献1)。
図11は特許文献1に記載された従来のツェナーダイオードの構造図の一例を示すものである。一例を図11に示すように、このツェナーダイオードは、N型シリコン基板101の表面に形成されたN型エピタキシャル層102内にP型拡散層103を形成し、PN接合を形成したものである。製造に際しては、ガードリング104が形成されたN型シリコン基板101の表面に、開口された絶縁膜105を介して、ポリシリコン膜106を形成し、さらに、このポリシリコン膜105の表面にポリボロンフィルム(図示せず)を塗布して熱処理(熱拡散)を行うことにより、ボロン拡散を行いP型拡散層103を形成することによって得られる。このツェナーダイオードにおいては、ツェナー電圧は、N型エピタキシャル層102とP型拡散層103との濃度の関係において一義的に決まる関係であった。
また特許文献2でも同様のツェナーダイオードの製造方法が提案されている。
特開2006−109518号公報 特開2005−303032号公報(第15頁、図12・図15参照)
近年、ツェナーダイオードは、ツェナー電圧が細分化され、しかもそのツェナー電圧の規格範囲は非常に狭いことから、ウェハ面内、ウェハ間および製造ロット間でのツェナー電圧にばらつきがあると、必要なツェナー電圧を持った半導体装置の抽出は数量的に低くなり、その結果、歩留りが低下し、製造上の課題となりうる。
即ち、エピタキシャル層の濃度コントロールは難しく限界に近いものである。このように、エピタキシャル層の濃度ばらつきによりツェナー電圧も比例して大きくばらつき、そのため、必要なツェナー電圧を高歩留りで得ることは困難であるという課題があった。
特に低い耐圧のツェナーダイオードを得ようとすると、高精度化は困難であった。
又、従来の構成では、ツェナー電圧は、N-型エピタキシャル層102の濃度とP型拡散層103との濃度との関係において一義的に決まる為に、必要なツェナー電圧ごとに異なった濃度のエピタキシャルウェハが必要となり、膨大なウェハの在庫が必要になるという課題があった。
本発明は、前記実情に鑑みてなされたもので、エピタキシャル層の濃度によるツェナー電圧のばらつきを極力なくし、高歩留まりで所望のツェナー電圧をもつ半導体装置を提供することを目的とする。特に低耐圧のツェナーダイオードを高歩留まりで提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の半導体装置は、縦型の半導体装置であって、少なくとも表面が第1導電型の半導体層を構成する半導体基板と、前記半導体基板表面に形成され、前記半導体層と同一導電型である第1導電型を有する第1の拡散領域と、前記第1導電型の拡散領域よりも広い面積を有しかつ一部に重なりもつように形成された第2導電型を有する第2の高濃度表面拡散領域とを具備し、前記第2の高濃度表面拡散領域は、前記第1の拡散領域とPN接合を形成する、ダイオード形成領域を構成し、前記ダイオード形成領域を取り囲むように形成された、第2導電型を有する第3の拡散領域からなるガードリングとを構成する。
この構成により、素材、すなわち半導体層(半導体基板)の比抵抗(不純物濃度)の影響なしに、所望の濃度の不純物を注入することで第1の拡散領域を形成し、この第1の拡散領域に対する第2の拡散領域の不純物濃度でツェナー耐圧が決定されることになり、制御性よく、所望のツェナー特性を有する半導体装置を提供することが可能となる。また、不純物の注入により、第1の拡散領域を形成するため、ウェハを多品種ストックしておく必要がなく、生産性が向上する。
また本発明は、上記半導体装置において、前記第2の高濃度表面拡散領域、前記第1の拡散領域、ガードリングの順に深さが深く形成されたものを含む。
この構成により、ガードリングが確実にダイオード形成領域を囲んだ構造となるため、リーク電流を低減することができ、信頼性の向上を図ることが可能となる。
また本発明は、上記半導体装置において、前記第1の拡散領域と第2の高濃度表面拡散領域との重なりによる接合部は、その周辺部の耐圧よりも低い電圧で降伏するものを含む。
この構成により、この接合部で完全にブレークダウンさせることができる。
また本発明は、上記半導体装置において、前記半導体基板は、エピタキシャル成長によって表面に第1導電型の半導体層を形成した第1導電型の半導体基板であって、前記第2の高濃度表面拡散領域は、前記第1の拡散領域の上部の導電型を反転して形成された反転領域を含む。
この構成により、周辺部よりも、前記第1の拡散領域と第2の拡散領域との重なりによる(拡散)接合部の方が低い耐圧で降伏が起こる為、ツェナーダイオードとして逆方向電流が流れている時は中央の前記重なりによる(拡散)接合部領域のみに流れてその周辺部にはほとんど流れない。
また本発明は、上記半導体装置において、前記半導体基板は、表面で前記第2の高濃度表面拡散領域の周縁部に自己整合するように開口をもつ絶縁層を有するものを含む。
この構成により、(ツェナー)ダイオード形成領域よりも外側に、絶縁層パターニングに起因する表面段差ができることになり、ダイオード形成領域直下での不純物プロファイルのばらつきを低減することができる。表面に段差が存在していると、不純物の注入プロファイルに段差が生じ、この段差に起因して拡散領域も段差をもつことになり、この段差部で電界集中を生じ易いのに対し、この構成によれば段差のない拡散プロファイルを得ることができ、空乏層の伸びがよくなり、電界の重なりがなく電界集中を回避することができ、きれいな耐圧カーブを得ることができる。
また本発明は、上記半導体装置の製造方法であって、少なくとも表面が第1導電型の半導体層を構成する半導体基板表面に、第1導電型の不純物を注入し、前記半導体層と同一導電型を有する第1導電型を有する第1の拡散領域を形成する第1の不純物拡散工程と、第2導電型の不純物を注入し、前記第1導電型の拡散領域の形成された前記半導体層表面に、前記第1の拡散領域の周りに、一部に重なりもつように第2導電型を有する第3の拡散領域を形成し、前記第1の拡散領域表面の導電型を反転し、前記ダイオード形成領域を取り囲む、第2導電型を有する第3の拡散領域からなるガードリングを形成する工程と、第2導電型の不純物を浅く注入し、前記第1導電型の拡散領域の形成された前記半導体層表面に、前記第1の拡散領域よりも広い面積を有しかつ一部に重なりもつように浅く高濃度の第2導電型を有する第2の高濃度表面拡散領域を形成する工程とを含む。
この構成により、素材、すなわち半導体層(半導体基板)の比抵抗(不純物濃度)の影響なしに、所望の濃度の不純物を注入することで第1の拡散領域を形成し、この第1の拡散領域に対する第2の拡散領域の不純物濃度でツェナー耐圧が決定されることになり、制御性よく、所望のツェナー特性を有する半導体装置を提供することが可能となる。また、不純物の注入により、第1の拡散領域を形成するため、ウェハを多品種ストックしておく必要がなく、生産性が向上する。
また本発明は、上記半導体装置の製造方法において、前記ガードリングを形成する工程は、前記第1の拡散領域よりも深くなるように、第3の拡散領域を形成する工程である。
また本発明は、上記半導体装置の製造方法において、前記第1の不純物拡散工程に先立ち、前記第3の拡散領域の周縁に相当する領域まで開口を有する絶縁層を形成する工程を含む。
この構成により、最初に大面積の開口を形成しておくようにしているため、周縁部に段差を形成しないようにすることができる。表面に段差が存在していると、不純物の注入プロファイルに起因して第1および第2の拡散領域も段差をもつことになり、この段差部で電界集中を生じ易いのに対し、この構成によれば段差のない拡散プロファイルを得ることができ、電界集中を回避することができる。
また本発明は、上記半導体装置の製造方法において、前記第1の不純物拡散工程は、前記開口よりも小さい開口を有するレジストマスクを介して不純物を導入する工程を含む。
この構成によれば、最初に活性領域としての半導体層を大きく開口しておき、PN接合を形成するための第1の拡散領域形成に際しては、レジストマスクを用いるようにしているため、開口形成時のエッチング工程で表面がエッチングされることで、表面にできる段差を軽減し、電界集中を緩和することが可能となる。
以上のように、ツェナー電圧は、エピタキシャル成長によるエピタキシャル層の濃度コントロールよりも、拡散による拡散濃度コントロールの方がはるかにばらつきが低く抑えられる為に本発明の半導体装置によれば、半導体基板より一義的に得られるツェナー電圧のばらつきよりも低く抑えられる事が出来る。従って高精度のツェナー電圧を得ることが可能となる。
また、面内均一性を高めることができるため、ウェハの大口径化が可能となり、生産性の向上を図ることが可能となる。
一方、従来構造の様なツェナー耐圧ごとに濃度の異なるエピタキシャル層を有する半導体基板を用意する必要もないため、生産効率が向上する。その結果、歩留りが向上し、ウェハの在庫が減ったことで、生産性及び原価性において大きな効果をもたらすものである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における半導体装置の断面図、図2乃至図5はこの半導体装置の製造工程を示す図である。図2乃至図5において、図1と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
この半導体装置は、縦型の半導体装置であって、N++型シリコン基板1の表面に第1導電型の半導体層としてN型エピタキシャル層2を形成してなるもので、このN型エピタキシャル層2表面に、第1の拡散領域としてN型拡散領域6を形成するとともに、このN型拡散領域6よりも広い面積を有しかつ一部に重なりもつように形成された第2導電型を有する第2の高濃度表面拡散領域としてのP型高濃度表面拡散領域8を具備し、このP型高濃度表面拡散領域8が、前記N型拡散領域6とPN接合を形成し、ツェナーダイオード形成領域を形成している。そしてこのツェナーダイオード形成領域を取り囲むP型拡散領域からなるリング状のガードリング7を具備している。また表面にはアルミニウム薄膜からなるアノード電極10が形成され、その上層に窒化シリコン膜からなる保護膜11が形成されている。
そしてN型エピタキシャル層2は、表面にP型拡散領域からなるガードリング7の周縁部に自己整合するように開口をもつ絶縁層3を有している。P型高濃度表面拡散領域8はN型拡散領域6の上部の導電型を反転して形成された反転領域となっている。そして、P型高濃度拡散領域8とリング構造領域(7)とは同一の不純物導入領域で構成されるが、反転による濃度差により、P型高濃度拡散領域8がN型拡散領域6との重なりにより形成される接合部は、その周辺部の耐圧よりも低い7V以下の電圧で降伏するように形成される。このP型高濃度拡散領域8は極めて高濃度で浅い拡散領域を構成している。
ここで、1はN++型のシリコン基板(半導体基板)であって、N型エピタキシャル層2は濃度1E14〜5E17cm-3、厚み1〜40μmのエピタキシャル層である。絶縁膜3は、SiO膜やナイトライド膜などのCVD膜で構成してもよい。第1の拡散領域としてのN型拡散領域6は、リン不純物をイオン注入とドライブ拡散で濃度1E18〜1E20cm-3、深さ1μmとしたものである。また、第2の拡散領域としてのP型高濃度拡散領域8はびガードリング7を形成後に形成されるが、いずれも、ボロン不純物をイオン注入法で注入し、所定の条件のドライブイン拡散でそれぞれ一定の濃度と深さを正確に得るようにし手形成される。P型高濃度拡散領域8およびガードリング7はそれぞれ、濃度1E18〜1E21cm-3、深さ500nm、濃度1E18〜1E21cm-3、深さ1μmである。
また、ガードリング7およびP型高濃度拡散領域8は、あらかじめ、N型拡散領域6形成時に大きめの開口部4を形成しておき、レジストパターンを追加してマスクとしつつ形成されるため、基板表面のエッチングによるリセスの形成を回避し、表面段差のない状態でイオン注入を行うようにしているため、シリコン表面の電界を緩和させる事で、ガードリング7とN-型エピタキシャル層2との接合部による耐圧(以下周辺電圧と呼ぶ)は、より高耐圧となる様に配置されている。
13はN拡散領域からなるチャネルストッパーで終端部に配置されている。
次に、この半導体装置の製造方法について説明する。
まず、図2(a)に示すように、N++型シリコン基板1の表面にN型エピタキシャル層2を形成し、N/Nエピタキシャルウェハを得る。
そして、図2(b)に示すように、熱酸化により、表面に酸化シリコン膜からなる絶縁層3を形成し、図2(c)に示すように、フォトリソグラフィにより所定の位置に開口部4を形成する。
こののち、図2(d)に示すように、LOCOSにより、開口部4に露呈するN型エピタキシャル層2の表面に絶縁層としての酸化シリコン膜5を形成する。
そして、図3(a)に示すように、この酸化シリコン膜5の上層にフォトレジストを塗布し、前記開口部4よりも小さい開口をもつようにレジストパターンR1を形成する。
このレジストパターンR1をマスクとして、図3(b)に示すように、リンイオンのイオン注入とドライブ拡散でほぼ1E18〜 1E20cm-3の濃度を得る。そしてレジストパターンR1を除去し、比抵抗の低いN型拡散領域6を形成する。
このN型拡散領域6の濃度は、N型エピタキシャル層2の比抵抗よりも十分低く、このためN型エピタキシャル層2の持っている比抵抗のばらつきは影響されないものとする。
そして、図3(c)に示すように、再度酸化シリコン膜5の上層にフォトレジストを塗布し、前記開口部4と同程度の開口をもつようにレジストパターンR2を形成する。
そして、このレジストパターンR2をマスクとして、N型拡散領域6の周りに一部重なるリング状をなすように、N型拡散領域6よりも深く、ボロンイオンのイオン注入とドライブ拡散でボロンのイオン注入と窒素雰囲気中でのドライブ拡散でほぼ1E20cm-3の濃度を得る。そしてレジストパターンR2を除去し、N型拡散領域6の周囲では導電型を反転し、図4(a)に示すように、ガードリング7を形成する。このようにレジストパターンR2をマスクとして、N型拡散領域6の周りに一部重なるようリング状をなすように、N型拡散領域6よりも深く、ボロンイオンのイオン注入とドライブ拡散でボロンのイオン注入と窒素雰囲気中でのドライブ拡散でほぼ1E20cm-3の濃度を得る。そしてレジストパターンR2を除去する。このとき、N型拡散領域6の周囲では導電型を反転し、ガードリング7を形成する。
そして、さらに図4(b)に示すように、このレジストパターンR2を除去後、CVD法により酸化シリコン膜29を形成しこの上層にレジストパターンR3を形成し、これをマスクとしてエッチングを行いアノードコンタクトのために表面を開口する。
そして、図4(c)に示すように、表面にボロン含有ポリシリコン層10Pを形成し、熱拡散により、浅い第3の高濃度表面拡散領域8を得る。
これにより、N型拡散領域6の表面では導電型を反転して形成されるP型拡散領域8との間にPN接合部が得られるのであるが、このPN接合部の中央部、即ちN型拡散領域6とP型高濃度表面拡散領域8の交差部では、最初に形成されたN型拡散領域6があるために、その周辺部の周辺耐圧よりも低い電圧で降伏(ブレークダウン)が起こる。
ここでPN接合部の中央部における耐圧、いわゆるメイン耐圧は3から10V、周辺耐圧は5から20Vであり、PN接合部の中央部(ツェナーダイオード形成領域)で確実にブレークダウンすることができる。
これにより、ツェナーダイオードとして動作させると、逆方向電流はN型拡散領域6とP型高濃度拡散領域8の交差部のみに流れ、その周辺部にはほとんど流れない。
従って、使用するウェハの比抵抗にばらつきがあっても、このようにして得られたPN接合部の降伏電圧(ブレークダウン電圧)の変動が極めて小さい半導体装置が得られるものである。
こののち、図5(a)に示すように、ボロン含有ポリシリコン層10Pをパターニングする。
そして、図5(b)に示すように、アルミニウム薄膜からなるアノード電極10を形成しする。そして、この上層に窒化シリコン膜からなる保護膜11を形成することで、図1に示した半導体装置が完成する。
尚、ツェナーダイオードは、2Vから50Vを中心に、ツエナー電圧による分類あるいは、ランク分類等によりツェナー電圧の細分化がされ、その為のツェナー電圧のコントロール性も生産上重要なパラメータとなっている。
本発明の構成によれば、P型高濃度拡散領域8の濃度を浅くかつ高くすることで前記PN接合部の降伏電圧(ツェナー電圧)は低くする事が可能となる。このようにして、所望のツェナー電圧を容易に得ることができる。
よって、ポリシリコン層からの浅い高濃度拡散および、イオン注入とドライブイン拡散の手法により、極めて精密に濃度コントロールができるため、必要とするツェナー電圧を極めて精度よく得ることができ、その結果生産性が高く歩留りも向上するため、安価な半導体装置を得ることができるものである。
このように、素材、すなわち半導体層(半導体基板)の比抵抗(不純物濃度)の影響なしに、所望の濃度の不純物を注入することでN型拡散領域を形成し、このN型拡散領域に対するP型拡散領域の不純物濃度でツェナー耐圧が決定されることになり、制御性よく、所望のツェナー特性を有する半導体装置を提供することが可能となる。また、不純物の注入により、N型拡散領域を形成するため、ウェハを多品種ストックしておく必要がなく、生産性が向上する。
また、最初に、絶縁層に大面積の開口を形成しておくようにしているため、周縁部に段差を形成しないようにすることができる。すなわち、(ツェナー)ダイオード形成領域よりも外側に、絶縁層パターニングに起因する表面段差ができることになり、ダイオード形成領域直下での不純物プロファイルのばらつきを低減することができる。表面に段差が存在していると、不純物の注入プロファイルに起因して拡散領域も段差をもつことになり、この段差部で電界集中を生じ易いのに対し、この構成によれば段差のない拡散プロファイルを得ることができ、空乏層の伸びがよくなり、電界の重なりがなく電界集中を回避することができ、きれいな耐圧カーブを得ることができる。
(実施の形態2)
次に本発明の実施の形態2について説明する。
図6は、本発明の実施の形態2における半導体装置の断面図、図7乃至図9はこの半導体装置の製造工程を示す図である。図6、図7乃至図9においても、図1乃至5と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
前記実施の形態では、絶縁層3のパターニングに際し、最初に活性領域としてのエピタキシャル層2を大きく開口しておき、PN接合を形成するための第1の拡散領域形成に際しては、レジストマスクを用いるようにしたが、本実施の形態では、順次必要な開口を形成するという方法をとることにより、フォトリソグラフィ工程の数を低減し、表面の段差を低減するようにしたことを特徴とする。
この半導体装置の構造としては、表面に段差が形成されている点で前記実施の形態1と異なるが、この段差分だけ、P型高濃度拡散領域8が、N型拡散領域6との間に形成するPN接合は極めて浅く形成され、の深さが、N型拡散領域6の周囲を、より深い位置まで囲むP型拡散領域からなるガードリング7を形成している。
この構成により、ガードリングが確実にダイオード形成領域を囲んだ構造となるため、より信頼性の向上を図ることが可能となる。
他の領域については前記実施の形態1に準じて形成されており、ここでは説明を省略する。
次に、この半導体装置の製造方法について説明する。
まず、図2(a)および(b)に示したように、N++型シリコン基板1の表面にN型エピタキシャル層2を形成し、N/Nエピタキシャルウェハを得、熱酸化により、表面に酸化シリコン膜からなる絶縁層3を形成し、図7(a)に示すように、フォトリソグラフィによりレジストパターンR4を形成し、これをマスクとしてエッチングすることで所定の位置に開口部4を形成する。この開口部4は第1の拡散領域形成のための窓のサイズとなっている。
そして、このレジストパターンR4をマスクとして、図7(b)に示すように、リンイオンのイオン注入とドライブ拡散でほぼ1E18〜1E20cm-3の濃度を得る。このようにして、比抵抗の低いN型拡散領域6を形成する。
ここでもこのN型拡散領域6の濃度は、N型エピタキシャル層2の比抵抗よりも十分低く、このためN型エピタキシャル層2の持っている比抵抗のばらつきは影響されないものとする。
そして、図7(c)に示すように、再度酸化シリコン膜3の上層にLP−TEOS層9を形成し、フォトレジストを塗布し、前記開口部4よりも大きい開口をもつとともに中心部を残すドーナッツ状のレジストパターンR5を形成し、これをマスクとして酸化シリコン膜3をパターニングする。このとき表面がエッチングされ浅いリセスが形成されている。
そして、図8(a)に示すように、このレジストパターンR5および酸化シリコン膜5をマスクとして、ボロンイオンのイオン注入とドライブ拡散でボロンのイオン注入と窒素雰囲気中でのドライブ拡散でほぼ1E18〜1E22cm-3の濃度を得る。そしてレジストパターンR5を除去し、N型拡散領域6の上部では導電型を反転し、P型拡散領域からなるガードリング7を得る。なお、ボロンイオンの注入に先立ち、LP−TEOSを形成しておくことでガードリング7のつきぬけを防止することができる。
そして、図8(b)に示すように、CVD法により酸化シリコン膜を形成し、上部絶縁層29を形成する。そして、フォトレジストを塗布し、コンタクト用の開口をもつようにレジストパターンR6を形成し、これをマスクとして上部絶縁層29にコンタクト用の開口を形成する。
こののち、図8(c)に示すように、表面にボロン含有ポリシリコン層10Pを形成し、熱拡散により、浅い第3の高濃度表面拡散領域8を得る。このときの第3の高濃度表面拡散領域8の不純物濃度は1E18〜1E21cm-3であった。
これにより、N型拡散領域6の上部では導電型を反転して形成されるP型高濃度拡散領域8との間にPN接合部が得られるのであるが、このPN接合部の中央部、即ちN型拡散領域6とP型高濃度拡散領域8の交差部では、最初に形成されたN型拡散領域6があるために、その周辺部の周辺耐圧よりも低い電圧で降伏(ブレークダウン)が起こる。
これにより、ツェナーダイオードとして動作させると、逆方向電流はN型拡散領域6とP型高濃度拡散領域8の交差部のみに流れ、その周辺部にはほとんど流れない。
従って、使用するウェハの比抵抗にばらつきがあっても、このようにして得られたPN接合部の降伏電圧(ブレークダウン電圧)の変動が極めて小さい半導体装置が得られるものである。
こののち、図9(a)に示すように、フォトレジストを塗布し、レジストパターンR7を形成し、これをマスクとしてボロン含有ポリシリコン層10Pをパターニングする。
そして、図9(b)に示すように、アルミニウム薄膜からなるアノード電極10を形成する。そして、この上層に窒化シリコン膜からなる保護膜11を形成し、図6に示した半導体装置を得る。
本実施の形態によっても、P型高濃度拡散領域8の濃度を低くすると前記PN接合部の降伏電圧(ツェナー電圧)は高くする事が可能となる。このようにして、所望のツェナー電圧を容易に得ることができる。
よって、イオン注入とドライブイン拡散の手法により、極めて精密に濃度コントロールができるため、必要とするツェナー電圧を極めて低くかつ精度よく得ることができ、その結果生産性が高く歩留りも上がるため、安価な半導体装置を得ることができるものである。
(実施の形態3)
次に実施の形態3について説明する。
本実施の形態では、リング構造領域7を用いたが、図10に要部拡大図を示すように、ガードリング7の周りにさらにFLR(Field Limiting Ring)7Fを設けてもよい。この場合FLR7Fは、ガードリング7と同一工程で形成され、前記P型高濃度拡散領域8を取り囲んでP型層を1層もしくは複数設けてシリコン表面の電界を緩和させる事で、ガードリング7およびFLR7FとN-型エピタキシャル層2との接合部による耐圧(以下周辺電圧と呼ぶ)は、より高耐圧となる様に配置されている。
製造に際しては、P型拡散領域を形成するためのマスクを変更するのみでよく、極めて容易に形成可能である。
以上説明してきたように、本発明によれば、ツェナー電圧の制御が容易なツェナーダイオードに適用する事が可能である。特に、7Vよりも高い領域で形成する場合に有効である。
以上説明してきたように、本発明によれば、デイスクリートデバイスとしてのツェナーダイオードあるいは、ツェナーダイオードを用いた種々の半導体集積回路に適用可能である。
本発明の実施の形態1における半導体装置を示す断面図 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態2における半導体装置を示す断面図 本発明の実施の形態2における半導体装置の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態2における半導体装置の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態2における半導体装置の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態2における半導体装置を示す断面図 従来の半導体装置の断面図
1 N型シリコン基板(半導体基板)
2 N型エピタキシャル層
3 絶縁層
4 開口部
5 酸化シリコン膜
6 N型拡散領域
7F FLR (P型拡散層)
7 ガードリング
8 P型高濃度表面拡散領域
10 アノード電極
11 保護膜
13 チャネルストッパー (N拡散層)
29 絶縁膜

Claims (9)

  1. 少なくとも表面が第1導電型の半導体層を構成する半導体基板と、
    前記半導体基板表面に形成され、前記半導体層と同一導電型である第1導電型を有する第1の拡散領域と、
    前記第1導電型の拡散領域よりも広い面積を有しかつ一部に重なりもつように形成された第2導電型を有する第2の高濃度表面拡散領域とを具備し、
    前記第2の高濃度表面拡散領域は、前記第1の拡散領域とPN接合を形成する、ダイオード形成領域を構成し、
    前記ダイオード形成領域を取り囲むように形成された、第2導電型を有する第3の拡散領域からなるガードリングとを構成する半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置であって、
    前記第2の高濃度表面拡散領域、前記第1の拡散領域、ガードリングの順に深さが深く形成された降伏する半導体装置
  3. 請求項1または2に記載の半導体装置であって、
    前記第1の拡散領域と第2の高濃度表面拡散領域との重なりによる接合部は、その周辺部の耐圧よりも低い電圧で降伏する半導体装置
  4. 請求項3に記載の半導体装置であって、
    前記半導体基板は、エピタキシャル成長によって表面に第1導電型の半導体層を形成した第1導電型の半導体基板であって、
    前記第2の高濃度表面拡散領域は、前記第1の拡散領域の上部の導電型を反転して形成された反転領域を含む半導体装置
  5. 請求項4に記載の半導体装置であって、
    前記半導体基板は、表面で前記第2の高濃度表面拡散領域の周縁部に自己整合するように開口をもつ絶縁層を有する半導体装置
  6. 少なくとも表面が第1導電型の半導体層を構成する半導体基板表面に、
    第1導電型の不純物を注入し、前記半導体層と同一導電型を有する第1導電型を有する第1の拡散領域を形成する第1の不純物拡散工程と、
    第2導電型の不純物を注入し、前記第1導電型の拡散領域の形成された前記半導体層表面に、前記第1の拡散領域の周りに、一部に重なりもつように第2導電型を有する第3の拡散領域を形成し、前記第1の拡散領域表面の導電型を反転し、前記ダイオード形成領域を取り囲む、第2導電型を有する第3の拡散領域からなるガードリングを形成する工程と
    第2導電型の不純物を浅く注入し、前記第1導電型の拡散領域の形成された前記半導体層表面に、前記第1の拡散領域よりも広い面積を有しかつ一部に重なりもつように浅く高濃度の第2導電型を有する第2の高濃度表面拡散領域を形成する工程とを含む半導体装置の製造方法。
  7. 請求項6に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記ガードリングを形成する工程は、前記第1の拡散領域よりも深くなるように、第3の拡散領域を形成する工程である半導体装置の製造方法。
  8. 請求項6または7に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記第1の不純物拡散工程に先立ち、前記第3の拡散領域の周縁に相当する領域まで開口を有する絶縁層を形成する工程を含む半導体装置の製造方法。
  9. 請求項8に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記第1の不純物拡散工程は、前記開口よりも小さい開口を有するレジストマスクを介して不純物を導入する工程を含む半導体装置の製造方法。
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