JPWO2008123491A1 - 電離衝突によるキャリア増倍を用いた半導体素子及びその作製方法 - Google Patents

電離衝突によるキャリア増倍を用いた半導体素子及びその作製方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、インパクトイオン化MOSFETの特性ならびに信頼性を向上させることができ、かつ特性ばらつきを小さくできる構造及び製造方法を提供することを目的とする。インパクトイオン化MOSFETは、第1導電型半導体基板11と、半導体基板11の主面上に設けられた第2導電型の半導体層21と、半導体層21上に設けられた第2導電型のドレイン領域22と、ドレイン領域22上に設けられた第1導電型のチャネル領域23と、チャネル領域23上に設けられた第1導電型の電離衝突領域23’と、電離衝突領域23’上に設けられた第1導電型のソース領域24と、チャネル領域23の側面に設けられたゲート絶縁膜15と、ゲート絶縁膜15を介してチャネル領域23と反対側に設けられたゲート電極31を備え、チャネル領域23及び電離衝突領域23’は、真性半導体もしくはソース領域24よりも不純物濃度が低くなっている(図1)。

Description

(関連出願についての記載)
本願は、先の日本特許出願2007−092087号(2007年3月30日出願)の優先権を主張するものであり、前記先の出願の全記載内容は、本書に引用をもって繰込み記載されているものとみなされる。
本発明は、電離衝突によるキャリアのアバランシェ増倍を原理とするインパクトイオン化MOSFETとその製造方法に関する。
電離衝突(インパクトイオン化)によるキャリア(電子及び正孔)のアバランシェ増倍の原理を用いた半導体素子として、インパクトイオン化MOSFETが提案・研究されている。インパクトイオン化MOSFETは、アバランシェ増倍が発生すると、流れる電流が急激に増加する特性を半導体素子のオン−オフ特性の急峻化に応用した半導体素子で、MOSFETに代わる半導体開閉素子としての応用が期待されている。
これまで提案されているインパクトイオン化MOSFETであるプレーナ型の典型例については、非特許文献1に報告例及び作製例を認めることが出来る。
以下、図11を参照して、インパクトイオン化MOSFETの構造及び動作原理を説明する。
図11(A)と図11(B)は、プレーナ型のインパクトイオン化MOSFETの断面図である。図11(A)は、オフ状態の様子を、図11(B)はオン状態の様子を示している。
図11(A)、(B)において、101は不純物濃度の低い半導体領域(i領域)、102は素子分離領域、103はドレイン領域(高濃度n型)、104はソース領域(高濃度p型)、105はゲート酸化膜、106はゲート電極、である。
オフ状態(図11(A))では、ゲート絶縁膜(ゲート酸化膜)105の下にはチャネルは形成されていない。ドレイン電圧VDがソース電圧VSより高い電圧条件で、ドレイン−ソース間の電位差(VDS)を増加させていくと、ほとんどの電圧はドレイン領域103とソース領域104間のi領域に加わり、VDSが十分大きくなると、i領域は完全に空乏化される。このときのドレイン電流は、P−I−N接合の逆バイアス状態における逆方向飽和電流となるため、ほとんど流れない。
VDSをある程度高い電圧にした状態で、ゲート電圧VGを大きくしていくと、ゲート絶縁膜105の下のi領域の表面付近が反転状態となり、チャネル200が形成される。
これによって、i領域に形成された空乏層の横方法の実効的な幅が狭くなるため、空乏層内の電界強度が強くなり、ソース領域104から空乏層に注入された電子がインパクトイオン化を発生させる。インパクトイオン化は、空乏層の中で連鎖的に発生(アバランシェ増倍)し、ドレイン電流は急激に増加する。この様子を図11(B)に示す。
従って、ドレイン−ソース間電圧VDSは、チャネル200が形成されていないときには、インパクトイオン化を発生させないが、チャネル200が形成された場合にはインパクトイオン化が発生するような範囲に設定する必要がある。
インパクトイオン化を生じさせるために必要な電界強度(MV/cm)は、i領域の材料によって決まり、バンドギャップが狭いほど必要な電界強度は小さくなる傾向がある。
以降、チャネル200を形成するために必要なゲート電圧を「ゲートしきい電圧」と呼び、チャネル200が形成された状態で、インパクトイオン化を発生させるために必要なドレイン−ソース間電圧VDSを「ドレインしきい電圧」と呼ぶ。
さらに、ドレイン領域103とソース領域104の間のi領域のうち、ゲート電圧の増加によってチャネルが形成される領域をチャネル領域、チャネルが形成されない方の領域を「電離衝突領域」と呼ぶ。
チャネル200は、通常のMOSFETと同様に、チャネル領域の表面付近にのみ形成される。
このため、チャネルの横方向の抵抗が大きく、ドレイン−ソース間に加えられた電圧のうちチャネル領域に加わる成分が大きくなり、電離衝突領域に実際に加わる電圧の比率は小さくなる。
さらに、チャネル200がチャネル領域の表面付近にのみ形成されるため、電離衝突領域の電界強度も表面付近が最も大きくなり、ほとんどのインパクトイオン化は、電離衝突領域の表面付近で発生する。
このため、インパクトイオン化によって発生したエネルギーの高いキャリアが、ゲート酸化膜105の直下を流れることになり、ゲート酸化膜105へのキャリア注入によるゲートしきい電圧を変動させる原因となる。
ドレインしきい電圧は、i領域の材料と長さによって大きく変わり、バンドギャップの小さい半導体を用いるほど低電圧化することが出来る。
i領域の長さは、短いほどドレインしきい電圧を低電圧化することが出来るが、電離衝突領域の長さを短くする方がチャネル領域の長さを短くするよりも低電圧化の効果は大きい。
電離衝突領域とソース領域104との境界における不純物濃度の勾配によっても、ドレインしきい電圧は影響を受ける。
この勾配は急峻なほどドレインしきい電圧の低電圧化には望ましい。この勾配が緩やかな場合には、不純物濃度が変化している領域での電界強度が弱くなるため、インパクトイオン化の生じる領域が狭くなる。従って、この場合には、オン時のドレイン電流の減少も問題となる。
チャネル領域の実効的な長さは、ゲート電極106のゲート長と、ドレイン領域103とi領域との境界のドレイン領域103側の濃度勾配によって影響を受ける。
濃度勾配が緩やかであるほど、チャネル領域の実行的な長さは大きくなる。チャネル領域の実効的な長さが短いほど、ドレイン−ソース間電圧VDSのうちチャネル領域に加わる電圧が少なくなるため、ドレインしきい電圧を低電圧化できる。
これより、ドレイン領域103とi領域との境界のドレイン領域103側の濃度勾配は、急峻なほど望ましい。
以上の説明より、インパクトイオン化MOSFETにおいて、チャネル領域及び電離衝突領域の長さと、ドレイン領域103とi領域、ソース領域104とi領域との境界での不純物濃度の急峻性が、動作電圧の低電圧化、特性ばらつきの低減のために重要であることが分かる。
以下、図12を参照しながら、従来のインパクトイオン化MOSFETの製造方法と、その問題点を説明する。図12(A)、図12(C)、図12(E)、図12(G)は、それぞれ、図12(B)、図12(D)、図12(F)、図12(H)の平面図のX−X’断面を示しており、製造工程を工程順に示した断面図である。
不純物濃度の低いシリコン基板1に、通常のMOSFETで用いられるのと同様の方法で、素子分離領域2を形成する。その上に、ゲート絶縁膜5’、ゲート電極膜6’を成膜する。さらにその上に、フォトリソグラフィー技術を用いて、ゲート電極の形状加工のためのレジストマスク7を形成する(図12(A)、図12(B))。
上記インパクトイオン化MOSFETの動作原理で説明したように、レジストマスク7の寸法は、ドレインしきい電圧の大きさ及びばらつきにとって非常に重要である。
レジストマスク7をマスクとしてゲート電極膜6’及びゲート絶縁膜5’をエッチングして、ゲート電極6及びゲート絶縁膜5を形成する。レジストマスク7を除去した後、改めてドレイン領域3形成のためのイオン注入マスクとして、レジストマスク8を形成する(図12(C)、図12(D))。
レジストマスク8の端は、ゲート電極6の上に形成される必要があり、微細化によってゲート長が短くなるに従い、より精度の高いフォトリソグラフィー技術が必要となる。
レジストマスク8をマスクとして、n型不純物(ヒ素、燐など)をイオン注入し、レジストマスク8を除去した後、改めてソース領域4形成のためのイオン注入マスクとして、レジストマスク9を形成する(図12(E)、図12(F))。
レジストマスク9の端とゲート電極6との距離が、電離衝突領域の長さとなるため、前記レジストマスク8の形成と同様に、微細化に伴ってより精度の高いフォトリソグラフィー技術が必要となる。
レジストマスク9をマスクとして、p型不純物(ボロン、BF2など)をイオン注入し、レジストマスク9を除去した後、不純物活性化のためのアニールを施す(図12(G)、図12(H))。
図12(G)、図12(H)の工程以降、層間絶縁膜の成膜、コンタクトホールの形成、配線の形成を経てインパクトイオン化MOSFETは作製されるが、この工程は、通常のMOSFETと同様である。
K.Gopalakrishnan,P.B.Griffin and D.Plummer,IEEE IEDM Technical Digest,2002,pp.289−292.
以上の非特許文献1の開示事項は、本書に引用をもって繰り込み記載されているものとする。以下に本発明による関連技術の分析を与える。
上記した、従来のプレーナ型のインパクトイオン化MOSFETでは、チャネルがチャネル領域の表面近傍にのみ形成されるため、チャネルの抵抗が大きく、インパクトイオン化を発生させるために必要なソース‐ドレイン間電圧を小さくできない、という問題がある。
さらに、チャネルがチャネル領域の表面近傍にのみ形成されるということは、電離衝突領域の電界分布が深さ方向に一様ではなく、表面に近いほど電界強度が強くなる、という結果をもたらす。このため、インパクトイオン化は電離衝突領域の表面付近でのみ集中的に発生し、ゲート絶縁膜へのホットキャリア注入による信頼性低下が問題となる。
さらに、上記インパクトイオン化MOSFETの動作原理で説明したように、ドレイン領域とi領域、ソース領域とi領域との境界での不純物濃度の急峻性が、電気特性上重要であるが、従来のプレーナ型インパクトイオン化MOSFET構造及び製造方法では、イオン注入によって、不純物領域の形成を行っているため、急峻なプロファイルを持つ境界を作製することが難しい、という問題がある。
さらに、従来のプレーナ型インパクトイオン化MOSFETの構造及び製造方法では、ゲート長及び電離衝突領域の最小寸法は、フォトリソグラフィー技術の精度で決まる。
このため、微細化に伴い露光装置を始めとするフォトリソグラフィー装置のために高額な設備投資が必要となる。
したがって、本発明は上記事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、チャネルの抵抗値を下げ、インパクトイオン化を発生させるために必要なソース‐ドレイン間電圧を下げられるようにする半導体装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、ゲート絶縁膜の信頼性を向上させる半導体装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、ゲート絶縁膜へのキャリアの注入を低減して、ゲート絶縁膜の信頼性を向上させる半導体装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、不純物領域の境界を急峻に作製可能とする製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、ドレインしきい電圧の低電圧化を行い、かつチャネル領域の長さ及び電離衝突領域の長さの寸法ばらつきの低減を行う製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、微細化のための設備投資に掛かるコストを低減する製造方法を提供することにある。
本願で開示される発明は、前記課題を解決するため、概略以下の構成とされる。
本発明の1つの側面(アスペクト)に係る半導体素子は、第1の導電型(例えばp型)を有する半導体基板と、前記半導体基板の主面上に設けられた第2導電型(例えばn型)の第1の半導体領域と、前記第1の半導体領域上に設けられた第2導電型の第2の半導体領域(ドレイン領域)と、前記第2の半導体領域(ドレイン領域)上に設けられた第1導電型又は真性半導体である、第3の半導体領域(チャネル領域と、前記チャネル領域上に設けられた電離衝突領域)と、前記第3の半導体領域の電離衝突領域の上に設けられた第1導電型の第4の半導体領域(ソース領域)と、前記第3の半導体領域のチャネル領域の側面に設けられたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜を介して前記チャネル領域と反対側に設けられたゲート電極とを備えたインパクトイオン化MOSFETであって、前記第3の半導体領域(チャネル領域及び前記電離衝突領域)の不純物濃度は前記第4の半導体領域(ソース領域)の不純物濃度よりも低いことを特徴とする。この発明は特許請求の範囲の請求項1に対応する。
本発明において、前記ゲート電極の下面が、前記第2の半導体領域と前記第3の半導体領域のチャネル領域との境界と同じ高さであるか、又は、前記境界の下にある。
本発明の他の側面に係る半導体素子は、第2の導電型(例えばn型)の半導体基板と、前記半導体基板の主面上に設けられた第1導電型(例えばp型)の第1の半導体領域と、前記第1の半導体領域上に設けられた第1導電型の第1の半導体領域(ソース領域)と、前記第2の半導体領域(ソース領域)上に設けられた、第1導電型又は真性半導体である、第3の半導体領域(電離衝突領域と、前記電離衝突領域上に設けられたチャネル領域)と、前記第3の半導体領域のチャネル領域上に設けられた第2導電型(n型)の第4の半導体領域(ドレイン領域)と、前記第3の半導体領域の前記チャネル領域の側面に設けられたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜を介して前記チャネル領域と反対側に設けられたゲート電極とを備えたインパクトイオン化MOSFETであって、前記第3の半導体領域(チャネル領域及び前記電離衝突領域)の不純物濃度は前記ソース領域の不純物濃度よりも低いことを特徴とする。この発明は、特許請求の範囲の請求項3の発明に対応する(なお、請求項3では、半導体基板を第1導電型(例えばn型)、第1、第2の半導体領域を第2導電型(例えばp型)、第3の半導体領域を第1導電型又は真性半導体、第4の半導体領域を第1導電型と表記している)。
本発明においては、前記ゲート電極の上面が、前記第4の半導体領域と前記第3の半導体領域のチャネル領域の境界と同じ高さであるか、又は前記境界の上にある。
本発明において、前記ゲート電極は、前記ゲート絶縁膜を介して、前記第3の半導体領域のチャネル領域の側面に沿って周囲を囲む構成としてもよい。
本発明において、前記ゲート電極を複数備え、複数の前記ゲート電極は、前記ゲート絶縁膜を介して前記第3の半導体領域のチャネル領域の反対側に形成されている、構成としてもよい。
本発明において、前記第3の半導体領域の電離衝突領域及び前記第4の半導体領域の、基板垂直方向から見たときの形状を、円形又は楕円形としてもよい。
本発明において、前記第3の半導体領域の、基板垂直方向から見たときの形状を、長方形又は多角形としてもよい。
本発明において、前記第1の半導体領域のうち、前記第2の半導体領域が形成される領域を除いた領域がシリサイド化してもよい。
本発明において、前記第2の半導体領域の膜厚を5nm〜50nmとしてもよい。
本発明において、前記第3の半導体領域の膜厚を50nm〜100nmとしてもよい。
本発明において、前記第4の半導体領域の膜厚を10nm〜50nmとしてもよい。
本発明において、前記第4の半導体領域と前記第3の半導体領域の境界において、不純物濃度が変化する領域の長さを5nm以下としてもよい。
本発明において、前記第4の半導体領域と前記第3の半導体領域の境界において、不純物濃度が変化する領域の長さを2.5nm以下としてもよい。
本発明において、前記第2の半導体領域と前記第3の半導体領域の境界において、不純物濃度が変化する領域の長さを10nm以下としてもよい。
前記第2の半導体領域と前記第3の半導体領域の境界において、不純物濃度が変化する領域の長さを2.5nm以下としてもよい。
本発明において、前記不純物濃度が変化する領域の長さは、例えば0.54nm以上とされる。
本発明の別の側面において、前記第4の半導体領域(ソース領域)と前記第3の半導体領域の電離衝突領域の境界が、前記第3の半導体領域(電離衝突領域)に向かって凸型の形状としてもよい。
本発明において、前記第1の半導体領域の不純物濃度を5×1018cm−3以上としてもよい。
本発明において、前記第2の半導体領域の不純物濃度を1×1019cm−3以上としてもよい。
本発明において、前記第4の半導体領域の不純物濃度を1×1019cm−3以上としてもよい。なお、本発明において、上記した第1、第2、第4の半導体領域に関する不純物濃度は例えば1×1021cm−3以下とされる。
本発明において、前記第3の半導体領域の不純物濃度を1×1017cm−3以下としてもよい。
さらに本発明の別の側面において、前記ドレイン領域、前記チャネル領域、前記電離衝突領域及び前記ソース領域は、シリコンよりバンドギャップの狭い半導体からなる。
本発明においては、前記ドレイン領域、前記チャネル領域、前記電離衝突領域及び前記ソース領域は、それぞれ別々の単元素半導体(Si、Ge、など)もしくは複数の元素で構成される半導体(SiGe、GeSn、など)であっても良く、複数の元素で構成される半導体を用いた電極もしくは領域において、その組成比を基板と垂直方向に次第に変化させるようにしても良い。
本発明においては、前記ゲート電極は、前記チャネル領域の反対側のみならず、その一部が前記ゲート絶縁膜を介して前記ドレイン領域の一部の反対側に設けられるような構造としても良い。
本発明の1つの側面に係る製造方法によれば、第1導電型の半導体基板の一主面に、第2導電型の不純物領域を形成する工程と、
前記半導体基板及び前記不純物領域の上に、第1の層間絶縁膜を形成する工程と、
前記第1の層間絶縁膜の上に、導電膜を形成して、レジストマスク技術とエッチング技術によりゲート電極膜の形状を加工する工程と、
前記ゲート電極膜及び前記第1の層間絶縁膜の上に、第2の層間絶縁膜を形成する工程と、
前記第2の層間絶縁膜、前記ゲート電極膜、及び、前記第1の層間絶縁膜を貫通して、前記第2導電型の不純物領域まで達するホールを形成する工程と、
表面全体をダミー膜で覆った後に、エッチバックを行って、前記ホールの側面にダミー膜の側壁を残す工程と、
前記ホールの内部に半導体をエピタキシャル成長させる工程と、
前記ダミー膜で形成した側壁を選択的に除去する工程と、
前記エピタキシャル成長した半導体の露出した部分に、絶縁膜を形成すると共に、前記ダミー膜を除去した後の空隙を前記絶縁膜で埋める工程と、
前記第2の層間絶縁膜の表面から前記ゲート電極まで達する第1のビアホールを形成する工程と、
前記第2の層間絶縁膜の表面から前記第2導電型の不純物領域まで達する第2のビアホールを形成する工程と、
前記エピタキシャル成長した半導体材料の表面の絶縁膜のみを除去して、前記半導体表面を露出させる工程と、
前記第1のビアホール、前記第2のビアホール及び前記露出させた半導体の表面に電極を形成する工程を含む。
本発明に係る製造方法においては、前記ホールの内部に半導体をエピタキシャル成長させる工程が、
前記ホール内に、ドレイン領域をなす第2導電型の第2の半導体領域と、
前記第2の半導体領域上に設けられ、チャネル領域及び電離衝突領域をなす第1導電型又は真性半導体である第3の半導体領域と、
前記第3の半導体領域上に設けられ、ソース領域をなす第1導電型の第4の半導体領域と、
をそれぞれ順にエピタキシャル成長させる工程を含み、前記第3の半導体領域の不純物濃度は、前記第4の半導体領域の不純物濃度よりも低い。
本発明に係る製造方法においては、前記ホールの内部に半導体をエピタキシャル成長させる工程が、
前記ホール内に、ソース領域をなす第2導電型の第2の半導体領域と、
前記第2の半導体領域上に設けられ、チャネル領域及び電離衝突領域をなす第1導電型又は真性半導体である第3の半導N体領域と、
前記第3の半導体領域上に設けられ、ドレイン領域をなす第1導電型の第4の半導体領域と、をそれぞれ順にエピタキシャル成長させる工程を含み、前記第3の半導体領域の不純物濃度は、前記第2の半導体領域の不純物濃度よりも低い。
あるいは、本発明に係る製造方法においては、前記製造方法の前記ホールの内部に半導体をエピタキシャル成長させる工程につづいて
前記エピタキシャル成長した半導体の表面を、中心部が窪むようにエッチングする工程と、
前記エッチングした部分に新たに半導体をエピタキシャル成長させる工程と、
前記ダミー膜で形成した側壁のみを選択的に除去する工程と、
前記エピタキシャル成長した半導体の露出した部分に、酸化により絶縁膜を形成すると共に、前記ダミー膜を除去した後の空隙をその絶縁膜で埋める工程と、
を含み、つづいて、前記第2の層間絶縁膜の表面から前記ゲート電極まで達する第1のビアホールを形成する工程以降を行うようにしてもよい。
上記した構成の本発明によれば、チャネルの抵抗値を下げ、インパクトイオン化を発生させるために必要なソース‐ドレイン間電圧を下げることができる。
本発明によれば、チャネル領域の電界分布が均一化され、チャネル領域全体にチャネルが形成されるようになる。また、これにより電離衝突領域の電界分布も均一化されるため、電離衝突領域全体でインパクトイオン化が発生するようになる。このため、ゲート絶縁膜の信頼性を向上させる。
さらに、本発明によれば、ソース領域と電離衝突領域との境界の形状を、電離衝突領域に向かって凸型の形状にすることによって、電界を電離衝突領域の中央部分に集中させることが出来るので、インパクトイオン化によって生じたキャリアがチャネル領域の中央部分を流れるようになる。このため、ゲート絶縁膜から離れた位置を流れるキャリアが増えるため(ゲート絶縁膜へのキャリアの注入を低減し)、ゲート絶縁膜の信頼性を向上させる。
本発明によれば、第4の半導体領域と第3の半導体領域の不純物領域の境界を急峻に作製することが出来る。
本発明によれば、ゲート長、チャネル領域の長さ及び電離衝突領域の長さを、短くかつ精度良く作製することが出来る。従って、ドレインしきい電圧が小さくなると共に、ゲートしきい電圧及びドレインしきい電圧のばらつきが小さいインパクトイオン化MOSFETが得られる。すなわち、微細化のための寸法の縮小は、基板垂直方向からみたときのエピタキシャル層の寸法のみにすることができる。
本発明によれば、高精度なフォトリソグラフィー設備が必要な工程が少なくなることから、微細化に伴う設備投資及び露光マスク等、微細化のための設備投資に掛かるコストを低減する。すなわち、本発明によれば、ゲート長及びチャネル領域、電離衝突領域の長さを膜厚で制御することによって、フォトリソグラフィー精度で寸法を決める場合に比べて、より小さく、より精度良く作製することが出来る。
(A)及び(B)は本発明の第1の実施の形態の平面及び断面構造を示す図である。 (A)〜(D)は本発明の第1、第2の実施の形態の半導体装置の断面を製造工程順に示す図である。 (A)〜(D)は本発明の第1の実施の形態の半導体装置の断面を製造工程順に示す図である。 (A)及び(B)は本発明の第2の実施の形態の平面及び断面構造を示す図である。 (A)〜(C)は本発明の第2の実施の形態の半導体装置の断面を製造工程順に示す図である。 (A)〜(C)は本発明の第2の実施の形態の半導体装置の断面を製造工程順に示す図である。 (A)及び(B)は本発明の第3の実施の形態の平面及び断面構造を示す図である。 (A)及び(B)は本発明による第4の実施の形態の平面及び断面構造を示す図である。 本発明の第5の実施の形態の平面構造を示す図である。 (A)及び(B)は本発明の第6の実施の形態の平面及び断面構造を示す図である。 (A)及び(B)は従来の典型的なインパクトイオン化MOSFETの断面構造図及び動作原理を説明する図である。 (A)及び(B)、(C)及び(D)、(E)及び(F)、(G)及び(H)、従来のインパクトイオン化MOSFETの平面及び断面を製造工程順に示す図である。
符号の説明
1 シリコン基板
2 素子分離領域
3 ドレイン領域
4 ソース領域
5 ゲート絶縁膜
5’ ゲート絶縁膜
6 ゲート電極
6’ ゲート電極膜
7 レジストマスク
8 レジストマスク
9 レジストマスク
11、11’ 半導体基板
12、13 層間絶縁膜
15 ゲート絶縁膜
15’ 酸化膜層
18 ダミーゲート絶縁膜側壁
18’ ダミーゲート絶縁膜
21、21’ 第1半導体領域
22 第2半導体領域
23、23’ 第3半導体領域
24 第4半導体領域
31、32 ゲート電極
31’ ポリシリコン膜
41 ソース配線
42 ドレイン配線
43、44 ゲート配線
52〜54 ビアホール
61 シリサイド層
101 不純物濃度の低い半導体領域(i領域)
102 素子分離領域
103 ドレイン領域
104 ソース領域
105 ゲート酸化膜
106 ゲート電極
123 第3半導体領域
200 チャネル
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の各図において、同一の要素には同一の参照符号を付し、重複する説明は適宜省略するものとする。
<第1の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態のインパクトイオン化MOSFETについて説明する。図1(A)は、本発明の第1の実施の形態のn型インパクトイオン化MOSFETの構成を示す平面図であり、図1(B)は、図1(A)に示すn型インパクトイオン化MOSFETのA−A’線の断面を模式的に示した図である。
本実施の形態のインパクトイオン化MOSFETは、半導体基板11の主面上に形成された第1半導体領域21と、第1半導体領域21の上に設けられた第2半導体領域22(ドレイン領域)、第2半導体領域22の上に設けられた第3半導体領域23(チャネル領域)及び23’(電離衝突領域)、第3半導体領域23’の上に形成された第4半導体領域24(ソース領域)及び、ゲート絶縁膜15、ゲート絶縁膜15を介して第3半導体領域23と反対側に形成されたゲート電極31とを有している。
半導体基板11は例えばp型にドーピングされたシリコン基板であり、そのドーピング濃度は、1×1016cm−3〜1×1018cm−3程度である。
半導体基板11の主面上には、n型にドーピングされた第1半導体領域21が形成されている。第1半導体領域21は、半導体基板11へのn型不純物イオンの注入と活性化アニールによって形成される。第1半導体領域21の抵抗値は低いほどVDSのうち電離衝突領域に実際に加わる電圧が大きくなるので、第1半導体領域21の厚さは出来るだけ厚く、かつ高濃度にドーピングされることが望ましい。例えば、厚さ100nm程度、ドーピング濃度5×1018cm−3以上が望ましい。
第1半導体領域21の上には、下から順番に、
ドレイン領域としての第2半導体領域22、
チャネル領域及び電離衝突領域としての第3半導体領域23及び23’、
ソース領域としての第4半導体領域24が、
基板と垂直方向に形成されている。
第1半導体領域21及び第2半導体領域22は、同一の導電型にドーピングされており、その境界ではオーミック接触が形成されている。
なお、半導体領域22、23、23’及び24の平面形状は、鋭角部への電界集中により、電離衝突領域内で均一にインパクトオン化が発生しなくなること避けるため、円形もしくは楕円形であることが望ましい。
しかし、平面的な限られた面積の範囲で、電流が流れる領域を増やすことを目的として、多角形やその他の形状にしても良い。
また、図1(B)に示す例では、断面形状は垂直であるが、これに限定されるものではなく、テーパーをつけることによって、上部になるほど広くしたり、逆に小さくなるようにしても良い。
半導体領域22、23、23’及び24は、例えばシリコンのエピタキシャル成長によって形成されており、不純物ドーピングはエピタキシャル成長と同時に行われる。
第2半導体領域22は、n型にドーピングされており、その抵抗値は出来るだけ小さい方が望ましい。このため、ドーピング濃度は出来るだけ多く、膜厚は出来るだけ薄い方が望ましいが、膜厚を薄くしすぎると、ゲート電極31と第1半導体領域21との間の絶縁性が確保できなくなる。これらより、ドーピング濃度1×1019cm−3以上、膜厚5nm〜50nm程度が望ましい。
第3半導体領域23及び23’は、真性半導体もしくはp型にドーピングされており、そのドーピング濃度は、チャネル領域にチャネルが形成されていないときには、第3半導体領域23及び23’が完全に空乏化するように低くしておく必要がある。Siの階段接合を考えると、薄い方の濃度が1×1017cm−3のときの最大空乏層幅は約100nmとなる。これより、第3半導体領域23及び23’のドーピング濃度は、1×1017cm−3以下が望ましく、出来れば真性半導体であることが望ましい。
第4半導体領域24は、p型にドーピングされており、そのドーピング濃度は、第2半導体領域22の抵抗値の場合と同じ理由により、出来るだけ多く、膜厚は出来るだけ薄い方が望ましいが、後の工程で行われるゲート絶縁膜15の形成で消費される膜厚とエッチバックに対するプロセスマージンを確保する必要があるため、ドーピング濃度1×1019cm−3以上、膜厚5nm〜50nm程度が望ましい。
なお、第1半導体領域21、第2半導体領域22、第4半導体領域24のドーピング濃度は、基板に生じる欠陥等を考慮して、例えば1×1021cm−3以下とする。
第3半導体領域23及び23’を合わせた膜厚は、必要なドレインしきい電圧及び、チャネルが形成されていないときのドレイン−ソース間耐圧の設計によって変わる。
ドレインしきい電圧の低電圧化としては、膜厚は薄い方が望ましいが、薄すぎるとインパクトイオン化によるキャリアのアバランシェ増倍が生じる距離が短くなるので、オン時のドレイン電流が低下してしまう。これらを考慮すると、50nm〜100nm程度が望ましい。
第3半導体領域23’と第4半導体領域24との境界での不純物濃度の勾配は、ドレインしきい電圧の低電圧化のためには、より急峻である方が望ましい。上述したように、第4半導体領域24の望ましい膜厚は10nm〜50nm程度であり、プロセスマージン確保の観点から、境界における不純物濃度が変化する領域の長さは、例えば5nm以下が望ましい。
さらには、第3半導体領域23及び23’を合わせた膜厚が50nmの場合の5%以下にすることが出来れば、エピタキシャル成長における不純物濃度がばらついた場合でも、その影響を5%以下に抑えることができるので、境界における不純物濃度が変化する領域の長さが2.5nm以下であることが望ましい。なお、境界における不純物濃度が変化する領域の長さの下限は0.54nm以上とされる(0.54nmはシリコン基板として用いられる(001)における原子間隔に対応している)。
第3半導体領域23と第2半導体領域22の境界における、第2半導体領域22側の不純物濃度が変化する領域の長さは、ドレインしきい電圧の低電圧化及び耐圧の点から、より短い方が望ましい。上述したように、第2半導体領域22の膜厚は50〜5nm程度が望ましいことから、不純物濃度が変化する領域の長さは10nm以下が望ましい。さらには、最低膜厚が5nm程度であることを考慮すると、2.5nm以下がより望ましい。
上記エピタキシャル層はシリコンであるが、電離衝突領域の材料としてバンドギャップの小さいものを用いることによって、インパクトイオン化が生じる電界を小さく出来るので、上記エピタキシャル層に、Ge、SiGe、Sn、GeSn、SiGeSnを用いても良い。
ゲート絶縁膜15は、例えば半導体領域22、23、23’及び24の側面を熱酸化することによって形成された熱酸化膜(SiO膜)である。ゲート絶縁膜15の厚さは、インパクトイオン化MOSFETを駆動するときのゲート電圧によって変わるが、例えば数nm程度である。
ゲート電極31は、ゲート絶縁膜15を介して第3半導体領域23の周りに設けられている。
後に作製方法のところで詳しく述べるが、ゲート絶縁膜15は熱酸化によって形成されるため、ゲート電極31の材料は熱酸化の温度でも安定している必要がある。このため、ゲート電極31はポリシリコンもしくはアモルファスシリコンが望ましい。
さらに、上述したようにエピタキシャル層の材料としてシリコン以外の材料(Ge、SiGe、Sn、GeSn、SiGeSn)を用いた場合には、ゲート電極31の材料も同様のものを用いた方が、プロセスが容易となるため、望ましい。
また、ゲート電極31の上部の高さは、第4半導体領域24の下部の高さより低くなっており、ゲート電極31の上部の高さと第4半導体領域24の下部の高さの差として、電離衝突領域の長さLIが決められる。
また、チャネル領域の長さLGは、第2半導体領域22の上部から第3半導体領域23’の下部まで、となる。
LIが大きすぎると、インパクトイオン化を発生させるために必要なドレイン−ソース間電圧が大きくなりすぎる問題がある。
一方、LIが小さすぎると、キャリアがアバランシェ増倍される距離が短くなるため、オン電流の低下につながる。
図1(B)では、ゲート電極31の底部の高さを、第3半導体領域23と第2半導体領域22との境界の高さと一致させる例が示されているが、この関係(高さ関係)は、かかる構成にのみ限定されるものでないことは勿論である。
ゲート電極31の底部の高さが、第3半導体領域23と第2半導体領域22との境界より下になっても良い。
半導体領域22、23、23’、24及びゲート電極31、第1半導体領域21は、層間絶縁膜12及び層間絶縁膜13で覆われている。層間絶縁膜12及び13は、例えばプラズマCVD法によって形成される酸化珪素膜や窒化珪素膜である。
層間絶縁膜12及び13は、同一種の膜である必要はなく、例えば層間絶縁膜12は酸化珪素、層間絶縁膜13は窒化珪素膜などのように異なっていても良い。
層間絶縁膜12の厚さは、例えば50nm程度であり、より好ましくは、層間絶縁膜12の耐圧がインパクトイオン化MOSFETの耐圧以上になるように設定される。
層間絶縁膜13の厚さは、LIと第4半導体領域24の厚さの合計になるように設定される。
層間絶縁膜12及び13には、第1半導体領域21から層間絶縁膜13の表面に達するビアホール52が形成されている。第1半導体領域21は、ビアホール52の内部及び層間絶縁膜13の上に形成されたドレイン配線42と接続されている。
さらに、層間絶縁膜13には、ゲート電極31から層間絶縁膜13の表面に達するビアホール53が形成されている。ゲート電極31は、ビアホール53の内部及び層間絶縁膜13の上に形成されたゲート配線43と接続されている。
第4半導体領域24の上部は、層間絶縁膜13の表面に達しており、第4半導体領域24は、層間絶縁膜13の上に形成されたソース配線41と接続されている。
なお、第4半導体領域24の上部と層間絶縁膜13の上部の高さは、必ずしも一致させる必要はなく、第4半導体領域24が層間絶縁膜13の上部から突き出してソース配線41と接続される構成としても良い。
一方、第4半導体領域24の上面が層間絶縁膜13の上面より低い場合には、第4半導体領域24の上面から層間絶縁膜13の上面に達するビアホールを形成して、ソース配線41と接続される構成としても良い。
本実施の形態におけるインパクトイオン化MOSFETは、半導体基板11及び半導体領域21、22、23、23’、24を備えたインパクトイオン化MOSFETであるが、エピタキシャル層にシリコン以外の材料を用いた場合には、プロセスが容易となることから、エピタキシャル層で用いた材料と同じ材料の半導体基板を用いることが望ましい。
本実施の形態におけるインパクトイオン化MOSFETの平面形状は、ビアホール52及び53、第4半導体領域(高濃度p型エピタキシャル層)24の最上部が同一直線上に並ぶ場合のみに限定されるものでないことは勿論である。
上記で説明したように、本発明によるインパクトイオン化MOSFETの構造では、ゲート電極31が第3半導体領域23を取り囲むように配置されているため、従来のプレーナ型インパクトイオン化MOSFETに比べて、ゲート電圧の印加効率が大きくなる。
また、チャネル領域内の電界分布も一様になる。
このため、形成されるチャネルの抵抗値が下がり、電離衝突領域に効率良く電圧を加えることが出来るようになる。
さらに、電離衝突領域全域でインパクトイオン化が発生するようになるため、ゲート酸化膜に注入されるキャリアが減少する効果が得られる。
さらに、本発明によるインパクトイオン化MOSFETの構造にすることによって、ドレインしきい電圧を決める寸法要因であるゲート長、チャネル領域の長さ及び電離衝突層の長さを、フォトリソグラフィー技術を用いることなく決定することが可能となる。
特に、チャネル領域の長さ及び電離衝突層の長さはエピタキシャル成長により制御することが可能であり、数原子層オーダーでの膜厚制御が可能となることから、フォトリソグラフィー技術を用いる場合に比べ、ドレインしきい電圧のばらつきを小さくすることが出来る。
さらに、本実施の形態におけるインパクトイオン化MOSFETの微細化は、基板垂直方向からみたときの各エピタキシャル層の寸法のみを小さくすることで実現できる。
このため、高価なフォトリソグラフィー装置や露光マスクは、エピタキシャル成長を行う領域の寸法を決定する露光工程にのみ用いれば良く、コストの削減効果も得られる。
<第1の実施の形態の製造方法>
次に製造方法について説明する。図2(A)乃至図2(D)と、図3(A)乃至図3(D)は、本発明の第1の実施の形態のインパクトイオン化MOSFETの製造方法を工程順に示す断面図である。なお、図2と図3は単に図面作成の都合で分図されている。
図2(A)は、p型半導体基板11にn型不純物をイオン注入して、第1半導体領域21を形成し、その上に層間絶縁膜12、ポリシリコン膜31’を形成した段階の断面構成を示す図である。
n型不純物がイオン注入される領域以外の領域はフォトレジストで覆い、イオン注入後にフォトレジストは除去されている。
ここで、イオン注入の条件としては、例えばイオン注入種としてヒ素、エネルギーは10keV前後、ドーズ量は5×1015cm−2程度である。
また、層間絶縁膜12は、例えばプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)で成膜された酸化珪素膜で、膜厚は50nm程度、ポリシリコン膜31’は、例えばCVDで成膜され、膜厚は25nm程度である。
ポリシリコン膜31’の導電型及び不純物のドーピング濃度は、ゲートしきい電圧によって変わるが、例えばn型で1×1020cm−3程度である。
その後、第1半導体領域21の不純物活性化のため、例えば1000℃で10秒程度の熱アニールが施される。
図2(B)は、ポリシリコン膜31’(図2(A)参照)の上にフォトレジストのマスクを形成してポリシリコン膜31’をエッチング後、フォトレジストを除去して、層間絶縁膜13を形成した段階の断面構成を示す図である。
フォトレジストのマスクで覆われる領域は、ゲート電極として必要な領域で、エッチングには、反応性ドライエッチングなどの異方性の強いエッチングが用いられる。層間絶縁膜13は、例えばプラズマCVDで成膜された酸化珪素膜で、膜厚は50nm程度である。図2(B)において、ポリシリコン膜31’をレジストマスク、エッチングによりパターン形成することで得られたゲート電極31が示されている。
図2(C)は、層間絶縁膜13の上にフォトレジストのマスクを形成して、エピタキシャル成長させるための領域をエッチング後、フォトレジストを除去して、ダミーゲート絶縁膜18’を形成した段階の断面構成を示す図である。
フォトレジストの工程では、エピタキシャル成長させるための領域のみを残して、それ以外の領域はマスクで覆われている。
その後、層間絶縁膜13及びゲート電極31、層間絶縁膜12をエッチングして、第1半導体領域21の表面まで達するホールを形成する。
このときのエッチングには、例えば反応性ドライエッチングなどの異方性の強いエッチングが用いられる。
ダミーゲート絶縁膜18’は、層間絶縁膜及びn型不純物領域に対して高い選択比でエッチング可能な材料が用いられ、例えば多結晶炭素膜(膜厚2nm程度)である。
なお、ダミーゲート絶縁膜18’は、多結晶炭素膜に限定されるものではなく、窒化珪素膜であっても良い。
図2(D)は、ダミーゲート絶縁膜18’をエッチバックして、ホールの側面にダミーゲート絶縁膜側壁18を形成した段階の断面構成を示す図である。
ダミーゲート絶縁膜18’のエッチバックには、反応性ドライエッチングなどの異方性の強いエッチングが用いられる。
図3(A)は、ホール内にエピタキシャル成長を行った図である。第2半導体領域22は例えばヒ素プレドープのSi膜であり、例えば1×1019cm−3程度のドーピング濃度で、膜厚50nm程度である。
第3半導体領域23及び23’は、例えばボロンプレドープのSi膜であり、例えば1×1016cm−3程度のドーピング濃度で、合計の膜厚として50nm程度である。
第4半導体領域24は例えばボロンプレドープのSi膜であり、例えば5×1019cm−3程度のドーピング濃度で、膜厚50nm程度である。
図3(B)は、ダミーゲート絶縁膜側壁18を除去後、ゲート酸化を行った後の図である。
なお、半導体領域22、23、23’及び24は、Siに限定されるものではなく、ドレインしきい電圧の低電圧化のため、SiGe、Ge、GeSn、SiGeSnのエピタキシャル層を用いても良い。さらに、前記エピタキシャル層は、層毎に材料やその組成を変更しても良い。
ダミーゲート絶縁膜側壁18は、例えば酸素アッシングによる灰化によって、選択的に除去される。ダミーゲート絶縁膜側壁18の除去によって露出した前記半導体領域22、23、23’及び24の側面及び第1半導体領域21の表面を、例えば高カバレッジの酸化が可能な水蒸気を用いた方法によって酸化することによって、酸化膜層15’を形成する。
このとき、半導体領域22、23、23’及び24の側壁は酸化によって膨張するため、層間絶縁膜12及び13との間にある空隙は塞がれて、例えば3nm程度の酸化膜層15’が形成される。
図3(C)は、層間絶縁膜13の上にフォトレジストのマスクを形成してゲート電極31及び第1半導体領域21に対するビアホール52及び53を形成後、酸化膜層15’の表面をエッチングして、第4半導体領域24の表面を露出させた段階の断面構成を示す図である。
フォトレジストの工程では、ビアホールの領域のみを残して、それ以外の領域はマスクで覆われている。その後、層間絶縁膜13及び12をエッチングして、第1半導体領域21及びゲート電極31まで達するビアホール52及び53を形成する。このときのエッチングには、例えば反応性ドライエッチングなどの異方性の強いエッチングが用いられる。フォトレジストの除去後、例えば反応性ドライエッチングなどの異方性の強いエッチングを用いて、第4半導体領域24の上の酸化膜層のみをエッチングして、ゲート絶縁膜15を形成する。
図3(D)は、ソース配線41、ドレイン配線42及びゲート配線43を形成した図である。配線の材料には、例えばAl(膜厚200nm程度)が用いられる。前記配線のパターニングにはフォトレジストのマスクを用い、エッチングは、例えば反応性ドライエッチングなどの異方性の強いエッチングが用いられる。
なお、配線材料は、Alに限定されるものではなく、Cu、W、Ta、Ti等の金属及びこれらの合金を用いても良い。
<第2の実施の形態>
図4(A)は、本発明の第2の実施の形態を示す平面図であり、図4(B)は、図4(A)に示すインパクトイオン化MOSFETのB−B’線の断面を示す図である。
図4(A)、図4(B)に示すように、本実施の形態が、前記第1の実施の形態(図1(A)、(B)参照)と相違する点は、第4半導体領域24と第3半導体領域23’との境界の形状が、第3半導体領域23’(電離衝突領域)に向かって凸型となっている点である。
具体的には、あらかじめ層間絶縁膜13の上面の高さまで第3半導体領域23’を成膜し、第3半導体領域23’の表面を例えばアルカリ溶液(KOH、TMHなど)で<111>面が出るようにエッチングを行って、その上に第4半導体領域24をエピタキシャル成長させることによって形成する。
第3半導体領域23’(電離衝突領域)の最も窪んだ位置は、基板上面から見たときのエピタキシャル層の中心部付近である方が、信頼性向上の点から望ましい。
さらに、半導体領域22、23、23’及び24の上から見たときの寸法は、ゲート電極31にゲートしきい電圧以上の電圧が加えられたときに、第3半導体領域のチャネル領域23全てにチャネルが形成されるように設計されることが望ましく、例えば10nm〜100nm程度の円形である。
また、半導体領域22、23、23’及び24の平面形状は円形に限定されるものではなく、多角形やその他の形状であっても良い。特に、アルカリ溶液を用いて選択的に<111>面を出して、凸型の形状を形成する場合には、長方形が望ましい。
第4半導体領域24と第3半導体領域23’との境界の形状を、第3半導体領域23’に向かって凸型とすることによる第1の作用は、境界が第3半導体領域(電離衝突領域)23’に向かって凸になっているため、電界集中効果により中心部分に近いほど電界が強くなることである。
同じ電圧をソース領域(ソース配線41)とドレイン領域(ドレイン配線42)に加えた場合、凸型の場合の電界は、同様の距離LIをもつ平坦な境界の場合に比べて大きくなる。これによって、インパクトイオン化を生じさせるために必要な、ソース配線41とドレイン配線42との間に加える電圧(ドレインしきい電圧)を小さくできる効果がある。
第2の作用は、電界が中心部に集中するため、インパクトイオン化が側面付近ではなく、電離衝突領域23’の中心部付近で発生することである。
インパクトイオン化によって発生したエネルギーの高いキャリアは、電離衝突領域23’の中心部付近を移動しながらアバランシェ増倍を繰り返し、チャネル領域23の中心部付近に到達する。その後も、エネルギーの高いキャリアはチャネル領域23の中心部付近を流れ、側面付近にはほとんど流れない。このため、ゲート絶縁膜15へのキャリア注入が生じにくく、信頼性が向上する効果がある。
<第2の実施の形態の製造方法>
次に、本発明の第2の実施の形態の製造方法について説明する。図2(A)乃至(D)、図5(A)乃至図(C)、図6(A)乃至図(C)は、その製造方法を工程順に示す断面図である。なお、図6、図7は単に図面作成の都合で分図されている。なお、図2(A)乃至(D)は前記第1の実施の形態と同一である。
本実施の形態の製造方法は、前記第1の実施の形態(図2及び図3)の製造方法とほとんど同じであるが、第3半導体領域123を形成した後に、エッチングを行って凸型の形状を形成して、その後に第4半導体領域24を形成する点が相違している(図5(A)〜図5(C))。
図5(A)に示したように、第3半導体領域123を例えば100nmエピタキシャル成長させて、ほぼ層間絶縁膜13の高さまで成膜する。その後、例えばKOHアルカリ溶液を用いてエッチングを行うと、<111>面に沿ってエッチングが進行するため、図5(B)に示したように、下に向かって凸型の形状が形成される。
この上に、第4半導体領域24を形成した状態を示したものが、図5(C)である。この後の工程は、前記第1の実施の形態の図3(B)以降と同様である。
<第3の実施の形態>
図7(A)は、本発明の第3の実施の形態を示す平面図であり、図7(B)は、図7(A)に示すインパクトイオン化MOSFETのC−C’線の断面を示す図である。第1の実施の形態との違いは、第1半導体領域21の表面の一部にシリサイド層61が形成されている点である。
シリサイド層61は、通常のMOSFET製造工程におけるソース・ドレイン拡散層のシリサイド工程と同様の方法で形成できる。
具体的には、第1半導体領域21にn型不純物を注入するためのイオン注入工程後、アッシングによるレジスト除去、不純物の活性化アニール、保護酸化膜の成膜、シリサイド化領域のパターニング、シリサイド処理により、以降の工程で第2半導体領域22が形成される領域とプロセスマージンを考慮した範囲を除いた領域に、シリサイド層61が形成される。
これにより、ドレイン配線42と第2半導体領域22の間の寄生抵抗が減少するため、電離衝突領域23’に効率良く電圧を加えることが出来るという効果が得られる。
<第4の実施の形態>
図8(A)は、本発明の第4の実施の形態を示す平面図であり、図8(B)は、図8(A)に示すインパクトイオン化MOSFETのD−D’線の断面を示す図である。第1の実施の形態との違いは、ゲート電極43が第3半導体領域23の周囲全部ではなく、ゲート絶縁膜15を挟んだ反対側の一部にのみ形成されている点である。
ゲート電極31を一部にのみ形成するためには、ゲート電極31のゲート絶縁膜15と接する側の端がエピタキシャル成長させる領域に包含されるように、レイアウト設計を行えばよい。本実施の形態の製造方法は、前記図2及び図3を参照して説明した第1の実施の形態の製造方法と同じである。
これにより、エピタキシャル成長させる領域とビアホール52のマージンを小さくすることができるため、レイアウト面積縮小の効果が得られる。
<第5の実施の形態>
図9は、本発明の第5の実施の形態を示す平面図である。図9を参照すると、本実施の形態が、図1に示した前記第1の実施の形態と相違する点は、第3半導体領域23のゲート絶縁膜15を挟んだ反対側に、分離された第1のゲート電極31と第2のゲート電極32が形成されている点である。
ゲート電極31及びゲート電極32を形成するためには、ゲート電極の平面形状加工のパターニングでは1つのパターンとして加工した後、それを2つに分離するように、エピタキシャル成長させる領域が形成されるようにレイアウト設計を行えばよく、作製工程は第1の実施の形態と同じである。より具体的には、第4半導体領域24が2つのゲート電極31及び32を繋ぐ領域より大きければよい。
これにより、チャネル領域に電位変動を与える端子が2つになるため、チャネルが形成されるゲート電圧の範囲が広がるという効果がある。
なお、本実施の形態は、2つのゲート電極のみに限定されるものではなく、同様の拡張により3つ以上の分離されたゲート電極を形成することが出来る。
<第6の実施の形態>
図10(A)は、本発明の第6の実施の形態を示す平面図であり、図10(B)は、図10(A)に示すインパクトイオン化MOSFETのE−E’線の断面を示す図である。
図10(A)及び(B)を参照すると、本実施の形態のインパクトイオン化MOSFETは、半導体基板11’の主面上に形成された第1半導体領域21’と、第1半導体領域21’の上に設けられた第4半導体領域層24(ソース領域)、第4半導体領域24の上に設けられた第3半導体領域23’(電離衝突領域)及び23(チャネル領域)、第3半導体領域23の上に形成された第2半導体領域22(ドレイン領域)及び、ゲート絶縁膜15、ゲート絶縁膜15を介して第3半導体領域23と反対側に形成されたゲート電極31とを有している。
半導体基板11’は例えばn型にドーピングされたシリコン基板であり、そのドーピング濃度は、好ましくは、1×1016cm−3〜1×1018cm−3程度である。
半導体基板11’の主面上には、第1半導体領域21’が形成されている。この第1半導体領域21’は、半導体基板11’へのp型不純物イオンの注入と活性化のためのアニールによって形成される。第1半導体領域21’の抵抗値は低いほどVDSのうち電離衝突領域に実際に加わる電圧が大きくなるので、第1半導体領域21’は、その厚さが出来るだけ厚く、かつ、高濃度にドーピングされることが望ましい。例えば、厚さ100nm程度、ドーピング濃度5×1018cm−3以上が望ましい。
以上の説明で分かるように、本実施の形態は、前記第1の実施の形態のソース領域とドレイン領域とを入れ換え、ゲート電極31の上面の高さを第3半導体領域23の上面の高さに変更した構造である。
また、本実施の形態の半導体素子においては、ソース領域とドレイン領域での導電型が異なるため、本実施の形態では、半導体基板11’及び第1半導体領域21’の導電型が、第1の実施の形態とは逆になっている。
本実施の形態の製造方法は、図2及び図3を参照して説明した前記第1の実施の形態の製造方法とほとんど同一の工程であり、
各半導体領域の導電型を変更することと、
層間絶縁膜12の膜厚を、第4半導体領域24の膜厚と第3半導体領域23’との膜厚の合計膜厚に変更することで、本実施の形態のインパクトイオン化MOSFETが製造出来る。
本実施の形態においても、前記第1の実施の形態と同様に、第1半導体領域21’にシリサイド化を適用する(第3の実施の形態)、ゲート電極31を第3半導体領域23の周囲全部ではなく一部にのみ形成する(第4の実施の形態)、分離された複数のゲート電極を第3半導体領域23の周囲に形成する(第5の実施の形態)構造とすることによって、前記第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
以上、最初のインパクトイオン化を起こすキャリアとして、高濃度p型ソース領域から注入される電子が用いられるn型のインパクトイオン化MOSFETについて示してきたが、不純物の導電型を反対にすることによって、最初のインパクトイオン化を起こすキャリアが高濃度n型ソース領域から注入される正孔となる、p型のインパクトイオン化MOSFETを同様に形成することが出来る。その際、半導体基板11の導電型を反転させても良いし、半導体基板表面に半導体基板とは異なる導電型のウェルを形成して用いても良い。
上記した各実施の形態の半導体装置によれば、チャネル領域の周囲がゲート電極により囲まれるようになり、チャネル領域の電界分布が均一化され、チャネル領域全体にチャネルが形成されるようになる。また、これにより電離衝突領域の電界分布も均一化されるため、電離衝突領域全体でインパクトイオン化が発生するようになる。
さらに、ソース領域と電離衝突領域との境界の形状を、電離衝突領域に向かって凸型にすれば、電界を電離衝突領域の中央部分に集中させることが出来るので、インパクトイオン化によって生じたキャリアがチャネル領域の中央部分を流れるようになる。
ゲート長およびチャネル領域、電離衝突領域の長さを、膜厚で制御することによって、フォトリソグラフィー精度で寸法を決める場合に比べて、より小さく、より精度良く作製することが出来る。
また、微細化のための寸法の縮小は、基板垂直方向からみたときのエピタキシャル層の寸法のみにすることができる。
本発明は、中央演算装置やASICなどの半導体集積回路へ適用して好適とされる。なお、上記非特許文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。また、本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。
以上本発明を上記実施例に即して説明したが、本発明は、上記実施例にのみ限定されるものではなく、本願特許請求の範囲の各請求項の発明の範囲内で当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。

Claims (39)

  1. 第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板の主面上に設けられた第2導電型の第1の半導体領域と、
    前記第1の半導体領域上に設けられた第2導電型の第2の半導体領域と、
    前記第2の半導体領域上に設けられた、第1導電型又は真性半導体である、第3の半導体領域と、
    前記第3の半導体領域上に設けられた第1導電型の第4の半導体領域と、
    前記第3の半導体領域の側面の一部又は全域に設けられたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜を介して前記第3の半導体領域の反対側に設けられたゲート電極と、
    を備え、前記第3の半導体領域の不純物濃度は、前記第4の半導体領域の不純物濃度よりも低い、ことを特徴とする半導体素子。
  2. 前記ゲート電極の下面が、前記第2の半導体領域と前記第3の半導体領域のチャネル領域との境界と同じ高さであるか、又は、前記境界の下にある、ことを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
  3. 第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板の主面上に設けられた第2導電型の第1の半導体領域と、
    前記第1の半導体領域上に設けられた第2導電型の第2の半導体領域と、
    前記第2の半導体領域上に設けられた、第2導電型又は真性半導体である、第3の半導体領域と、
    前記第3の半導体領域上に設けられた第1導電型の第4の半導体領域と、
    前記第3の半導体領域の側面の一部又は全域に設けられたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜を介して前記第3の半導体領域の反対側に設けられたゲート電極と、
    を備え、前記第3の半導体領域の不純物濃度は、前記第2の半導体領域の不純物濃度よりも低い、ことを特徴とする半導体素子。
  4. 前記ゲート電極の上面が、前記第4の半導体領域と前記第3の半導体領域のチャネル領域の境界と同じ高さであるか、又は前記境界の上にある、ことを特徴とする請求項3に記載の半導体素子。
  5. 前記ゲート電極が、前記ゲート絶縁膜を介して、前記第3の半導体領域のチャネル領域の反対側の一部に形成されている、ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の半導体素子。
  6. 前記ゲート電極が、前記ゲート絶縁膜を介して、前記第3の半導体領域のチャネル領域の側面に沿って周囲を囲んでいる、ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の半導体素子。
  7. 前記ゲート電極を複数備え、
    複数の前記ゲート電極は、前記ゲート絶縁膜を介して前記第3の半導体領域のチャネル領域の反対側に形成されている、ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の半導体素子。
  8. 前記第3の半導体領域の電離衝突領域及び前記第4の半導体領域の、基板垂直方向から見たときの形状が、円形又は楕円形である、ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の半導体素子。
  9. 前記第3の半導体領域の、基板垂直方向から見たときの形状が、長方形又は多角形である、ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の半導体素子。
  10. 前記第1の半導体領域のうち、前記第2の半導体領域が形成される領域を除いた領域がシリサイド化されている、ことを特徴とする請求項9に記載の半導体素子。
  11. 前記第2の半導体領域の膜厚が、5nm〜50nmである、ことを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の半導体素子。
  12. 前記第3の半導体領域の膜厚が、50nm〜100nmである、ことを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の半導体素子。
  13. 前記第4の半導体領域の膜厚が、10nm〜50nmである、ことを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の半導体素子。
  14. 前記第4の半導体領域と前記第3の半導体領域の境界において、不純物濃度が変化する領域の長さが5nm以下である、ことを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載の半導体素子。
  15. 前記第4の半導体領域と前記第3の半導体領域の境界において、不純物濃度が変化する領域の長さが2.5nm以下である、ことを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載の半導体素子。
  16. 前記第2の半導体領域と前記第3の半導体領域の境界において、不純物濃度が変化する領域の長さが10nm以下である、ことを特徴とする請求項1から15のいずれか一項に記載の半導体素子。
  17. 前記第2の半導体領域と前記第3の半導体領域の境界において、不純物濃度が変化する領域の長さが2.5nm以下である、ことを特徴とする請求項1から15のいずれか一項に記載の半導体素子。
  18. 前記第4の半導体領域と前記第3の半導体領域の境界が、前記第3の半導体領域に向かって凸型の形状をしている、ことを特徴とする請求項1、2、請求項5から17のいずれか一項に記載の半導体素子。
  19. 前記第1の半導体領域の不純物濃度が5×1018cm−3以上である、ことを特徴とする請求項1から18のいずれか一項に記載の半導体素子。
  20. 前記第2の半導体領域の不純物濃度が1×1019cm−3以上である、ことを特徴とする請求項1から19のいずれか一項に記載の半導体素子。
  21. 前記第4の半導体領域の不純物濃度が1×1019cm−3以上である、ことを特徴とする請求項1から20のいずれか一項に記載の半導体素子。
  22. 前記第3の半導体領域の不純物濃度が1×1017cm−3以下である、ことを特徴とする請求項1から21のいずれか一項に記載の半導体素子。
  23. 前記ドレイン領域、前記第3の半導体領域のチャネル領域、前記第3の半導体領域の電離衝突領域及び前記第3の半導体領域のいずれか又は全てが、
    Si、Ge、Sn、SiGe、GeSn、SiGeSn
    のうちから選択された少なくとも1つを含む、請求項1から22のいずれか一項に記載の半導体素子。
  24. 第1導電型の半導体基板の一主面に、第2導電型の不純物領域を形成する工程と、
    前記半導体基板及び前記不純物領域の上に、第1の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の層間絶縁膜の上に、導電膜を形成して、レジストマスク技術とエッチング技術によりゲート電極膜の形状を加工する工程と、
    前記ゲート電極膜及び前記第1の層間絶縁膜の上に、第2の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2の層間絶縁膜、前記ゲート電極膜、及び、前記第1の層間絶縁膜を貫通して、前記第2導電型の不純物領域まで達するホールを形成する工程と、
    表面全体をダミー膜で覆った後に、エッチバックを行って、前記ホールの側面にダミー膜の側壁を残す工程と、
    前記ホールの内部に半導体をエピタキシャル成長させる工程と、
    前記ダミー膜で形成した側壁を選択的に除去する工程と、
    前記エピタキシャル成長した半導体の露出した部分に、絶縁膜を形成すると共に、前記ダミー膜を除去した後の空隙を前記絶縁膜で埋める工程と、
    前記第2の層間絶縁膜の表面から前記ゲート電極まで達する第1のビアホールを形成する工程と、
    前記第2の層間絶縁膜の表面から前記第2導電型の不純物領域まで達する第2のビアホールを形成する工程と、
    前記エピタキシャル成長した半導体材料の表面の絶縁膜のみを除去して、前記半導体表面を露出させる工程と、
    前記第1のビアホール、前記第2のビアホール及び前記露出させた半導体の表面に電極を形成する工程を含む、
    ことを特徴とする、インパクトイオン化MOSFETの製造方法。
  25. 第1導電型の半導体基板の一主面に、第2導電型の不純物領域を形成する工程と、
    前記半導体基板及び前記不純物領域の上に第1の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の層間絶縁膜の上に導電膜を形成して、レジストマスク技術とエッチング技術によりゲート電極膜の形状を加工する工程と、
    前記ゲート電極膜及び前記第1の層間絶縁膜の上に第2の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2の層間絶縁膜、前記ゲート電極膜及び第1の層間絶縁膜を貫通して、
    前記第2導電型の不純物領域まで達する、縦方向のホールを形成する工程と、
    表面全体をダミー膜で覆った後に、エッチバックを行って前記ホールの側面のみにダミー膜の側壁を残す工程と、
    前記ホールの内部に半導体をエピタキシャル成長させる工程と、
    前記エピタキシャル成長した半導体の表面を、中心部が窪むようにエッチングする工程と、
    前記エッチングした部分に新たに半導体をエピタキシャル成長させる工程と、
    前記ダミー膜で形成した側壁のみを選択的に除去する工程と、
    前記エピタキシャル成長した半導体の露出した部分に、酸化により絶縁膜を形成すると共に、前記ダミー膜を除去した後の空隙をその絶縁膜で埋める工程と、
    前記第2の層間絶縁膜の表面から前記ゲート電極まで達する第1のビアホールを形成する工程と、
    前記第2の層間絶縁膜の表面から前記第2導電型の不純物領域まで達する第2のビアホールを形成する工程と、
    前記エピタキシャル成長した半導体材料の表面の絶縁膜のみを除去して、前記半導体表面を露出させる工程と、
    前記第1のビアホール、前記第2のビアホール及び前記露出させた半導体の表面に電極を形成する工程、
    を含むことを特徴とする、インパクトイオン化MOSFETの製造方法。
  26. 前記ダミー膜として、多結晶炭素膜もしくは窒化珪素膜を用いる、ことを特徴とする請求項24又は25に記載のインパクトイオン化MOSFETの製造方法。
  27. 前記ホールの内部に半導体をエピタキシャル成長させる工程が、
    前記ホール内に、
    ドレイン領域をなす第2導電型の第2の半導体領域と、
    前記第2の半導体領域上に設けられ、チャネル領域及び電離衝突領域をなす第1導電型又は真性半導体である第3の半導体領域と、
    前記第3の半導体領域上に設けられ、ソース領域をなす第1導電型の第4の半導体領域と、
    をそれぞれ順にエピタキシャル成長させる工程を含み、
    前記第3の半導体領域の不純物濃度は、前記第4の半導体領域の不純物濃度よりも低い、ことを特徴とする請求項24に記載のインパクトイオン化MOSFETの製造方法。
  28. 前記ホールの内部に半導体をエピタキシャル成長させる工程が、
    前記ホール内に、
    ソース領域をなす第2導電型の第2の半導体領域と、
    前記第2の半導体領域上に設けられ、チャネル領域及び電離衝突領域をなす第1導電型又は真性半導体である第3の半導体領域と、
    前記第3の半導体領域上に設けられ、ドレイン領域をなす第1導電型の第4の半導体領域と、
    をそれぞれ順にエピタキシャル成長させる工程を含み、
    前記第3の半導体領域の不純物濃度は、前記第2の半導体領域の不純物濃度よりも低い、ことを特徴とする請求項24に記載のインパクトイオン化MOSFETの製造方法。
  29. 前記ホールの内部に半導体をエピタキシャル成長させる工程が、
    前記ホール内に、第2導電型の第2の半導体領域と、
    前記第2の半導体領域上に設けられた、第1導電型又は真性半導体である第3の半導体領域と、
    をそれぞれ順にエピタキシャル成長させる工程を含み、
    前記第3の半導体領域の不純物濃度が、前記エッチングした部分に新たにエピタキシャル成長させた半導体の不純物濃度よりも低い、ことを特徴とする請求項25記載のインパクトイオン化MOSFETの製造方法。
  30. 表面に不純物領域が形成された半導体基板の上に設けられた第1の層間絶縁膜の上にゲート電極膜をパターン形成する工程と、
    前記第1の層間絶縁膜及び前記ゲート電極膜を覆って第2の層間絶縁膜を形成したのち、前記第2の層間絶縁膜、前記ゲート電極膜、及び前記第1の層間絶縁膜を貫通して基板表面の前記不純物領域に達するホールを形成する工程と、
    表面全体をダミー膜で覆った後にエッチバックを行って前記ホールの側面にダミー膜の側壁を残す工程と、
    前記ホールの内に、ドレイン領域、チャネル領域及び電離衝突領域、ソース領域の各半導体を、それぞれエピタキシャル成長させる工程と、
    前記ダミー膜で形成した側壁を選択的に除去し、前記エピタキシャル成長した半導体の露出した部分に、絶縁膜を形成すると共に、前記ダミー膜を除去した後の空隙を前記絶縁膜で埋め、ゲート絶縁膜を形成する工程と、
    を含み、前記ソース領域は前記ドレイン領域とは逆導電型である、ことを特徴とする、インパクトイオン化MOSFETの製造方法。
  31. ドレイン領域と、前記ドレイン領域に隣るチャネル領域と、前記チャネル領域に隣る電離衝突領域と、前記電離衝突領域に隣るソース領域とを含む積層体を、半導体基板上に備えたMOSFETを有し、
    前記ソース領域は、前記ドレイン領域とは逆導電型とされ、
    前記積層体の側壁の外周方向に関して少なくとも1部の縁に沿って、且つ、前記積層体の側壁の高さ方向に関して少なくとも前記チャネル領域の側面に当接してなるゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜が前記チャネル領域側面と当接する部位と反対側で前記ゲート絶縁膜に当接してなるゲート電極と、
    を備えている半導体装置。
  32. 前記チャネル領域及び前記電離衝突領域をなす半導体層は、真性半導体よりなる、請求項31記載の半導体装置。
  33. 前記チャネル領域及び前記電離衝突領域をなす半導体層は、前記ソース領域よりも低濃度でドープされた、前記ソース領域と同一導電型の半導体よりなる、請求項31記載の半導体装置。
  34. 前記チャネル領域及び前記電離衝突領域をなす半導体層は、前記チャネル領域にチャネルが形成されないときは、前記チャネル領域及び前記電離衝突領域を空乏化させる不純物濃度にてドープされた、前記ソース領域と同一導電型の半導体よりなる、請求項31記載の半導体装置。
  35. 前記ドレイン領域は、前記積層体のボトムに位置し、
    前記半導体基板表面に前記ドレイン領域と同一導電型の不純物領域を備え、
    前記ドレイン領域は、前記半導体基板表面の前記不純物領域の上に設けられ、
    前記半導体基板表面に設けられた前記不純物領域には、層間絶縁膜に設けられた、ドレイン配線をなすビア配線が接続され、
    前記ゲート電極には、層間絶縁膜に設けられ、ゲート配線をなすビア配線が接続され、
    前記ソース領域は、前記積層体のトップに位置し、ソース配線に接続される、請求項31記載の半導体装置。
  36. 前記ソース領域は、前記積層体のボトムに位置し、
    前記半導体基板表面に前記ソース領域と同一導電型の不純物領域を備え、
    前記ソース領域は、前記半導体基板表面において前記不純物領域の上に設けられ、
    前記半導体基板表面に設けられた前記不純物領域には、層間絶縁膜に設けられた、ソース配線をなすビア配線が接続され、
    前記ゲート電極には、層間絶縁膜に設けられ、ゲート配線をなすビア配線が接続され、
    前記ドレイン領域は、前記積層体のトップに位置し、ドレイン配線に接続される、請求項31記載の半導体装置。
  37. 前記ゲート絶縁膜は、前記半導体基板表面の前記不純物領域に一側で当接し、前記半導体基板表面から上方側に延在され、前記積層体の側壁と当接する、筒状構造を有し、
    前記ゲート電極は、前記チャネル領域に対応する高さにて、前記ゲート絶縁膜の外周の全て又は一部を囲む、請求項35又は36記載の半導体装置。
  38. 前記ゲート絶縁膜は、断面が矩形形状の筒状構造を有し、
    前記ゲート電極として、前記チャネル領域に対応する高さにて、前記ゲート絶縁膜の少なくとも一つの辺に当接するゲート電極を含む、請求項37記載の半導体装置。
  39. 前記積層体を構成する半導体層は、Si、Ge、Sn、SiGe、GeSn、及びSiGeSnからなるグループから選択された少なくとも1つを含む、請求項31記載の半導体装置。
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