JP2010238542A - 燃料電池システムと、この燃料電池システムの運転方法 - Google Patents

燃料電池システムと、この燃料電池システムの運転方法 Download PDF

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Abstract

【課題】燃料電池とは別の電源を用いることなく、運転前に大きな電流を燃料電池に通電させて、燃料電池の出力を増加させることができる。
【解決手段】本発明は、固体酸化物型セルのアノード12とカソード13とに、水素含有ガスと酸素含有ガスをそれぞれ流接させることによる発電を行う燃料電池10と、それらアノード12とカソード13を短絡させるための短絡回路30と、この短絡回路30を開閉するための開閉スイッチ31とを備えた構成において、燃料電池10を外部負荷15に接続する前に、開閉スイッチ31を閉じてアノード12とカソード13を短絡させる短絡実行手段40aを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体酸化物型セルを用いた燃料電池システムと、この燃料電池システムの運転方法に関する。
この種の燃料電池システムとして、高温固体電解質型燃料電池の特性向上方法とした名称において、特許文献1に開示された構成のものがある。
特許文献1に記載されている燃料電池システムは、高温固体電解質型燃料電池に、発電開始に先立って、該燃料電池とは別の電源を用いて、発電時と逆方向の電流を通電することを特徴としたものである。
特開平7−6778号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の構成では、燃料電池とは別の電源を用いて発電時と逆方向の電流を通電していたために、省スペースや軽量化を制約するとともに、過昇温を防止する機能がないために安全性の観点での課題が未解決のままである。
そこで本発明は、燃料電池とは別の電源を用いることなく、運転前に大きな電流を燃料電池に通電させて、燃料電池の出力を増加させることができる燃料電池システムと、この燃料電池システムの運転方法の提供を目的としている。
上記目的を達成するための燃料電池システムは、固体酸化物型セルのアノードとカソードとに、水素含有ガスと酸素含有ガスをそれぞれ流接させることによる発電を行う燃料電池と、それらアノードとカソードを短絡させるための短絡回路とを備えた構成のものであり、その燃料電池を外部負荷に接続する前に、短絡回路によってアノードとカソードを短絡させる短絡実行手段を設けている。
同上の目的を達成するための燃料電池システムの運転方法は、固体酸化物型セルのアノードとカソードとに、水素含有ガスと酸素含有ガスをそれぞれ流接させることによる発電を行う燃料電池と、それらアノードとカソードを短絡させるための短絡回路とを備えた構成において、燃料電池を外部負荷に接続する前に、短絡回路によってアノードとカソードを短絡させている。
本発明によれば、燃料電池とは別の電源を用いることなく、運転前に大きな電流を燃料電池に通電させて、燃料電池の出力を増加させることができる。
(A)は、本発明の第一の実施形態に係る燃料電池システムの構成を示すブロック図、(B)は、本発明の第一の実施形態に係る燃料電池システムの運転方法を示すフローチャートである。 本発明の第一の実施形態に係る燃料電池システムの一部をなすコントロールユニットの機能を示すブロック図である。 本発明の第一の実施形態に係る燃料電池システムの一部をなす燃料電池の温度と時間との関係を示すグラフである。 (A)は、本発明の第二の実施形態に係る燃料電池システムの構成を示すブロック図、(B)は、本発明の第二の実施形態に係る燃料電池システムの運転方法を示すフローチャートである。 本発明の第二の実施形態に係る燃料電池システムの一部をなすコントロールユニットの機能を示すブロック図である。 (A)は、燃料電池の電流と時間との関係を示すグラフ、(B)は、燃料電池の温度と時間との関係を示すグラフである。 (A)は、本発明の第三の実施形態に係る燃料電池システムの構成を示すブロック図、(B)は、本発明の第三の実施形態に係る燃料電池システムの運転方法を示すフローチャートである。 本発明の第三の実施形態に係る燃料電池システムの一部をなすコントロールユニットの機能を示すブロック図である。 (A)は、本発明の第四の実施形態に係る燃料電池システムの構成を示すブロック図、(B)は、本発明の第四の実施形態に係る燃料電池システムの運転方法を示すフローチャートである。 、本発明の第四の実施形態に係る燃料電池システムの一部をなすコントロールユニットの機能を示すブロック図である。 (A)は、燃料電池の電圧と電流との関係を示すグラフ、(B)は、燃料電池の温度と時間との関係を示すグラフ、(C)は、全抵抗と時間との関係を示すグラフである。 (A)は、本発明の第五の実施形態に係る燃料電池システムの構成を示すブロック図、(B)は、本発明の第五の実施形態に係る燃料電池システムの運転方法を示すフローチャートである。 本発明の第五の実施形態に係る燃料電池システムの一部をなすコントロールユニットの機能を示すブロック図である。 (A)は、燃料電池の電圧と時間との関係を示すグラフ、(B)は、燃料電池の温度と時間との関係を示すグラフ、(C)は、反応抵抗と時間との関係を示すグラフである。 (A)は、本発明の第六の実施形態に係る燃料電池システムの構成を示すブロック図、(B)は、本発明の第六の実施形態に係る燃料電池システムの運転方法を示すフローチャートである。 本発明の第六の実施形態に係る燃料電池システムの一部をなすコントロールユニットの機能を示すブロック図である。 (A)は、一定電流通電時の抵抗値の時間変化を示すグラフ、(B)は、短絡通電時の電流時間変化を示すグラフ、(C)は、短絡通電時の抵抗時間変化を示すグラフである。 (A)は、本発明の第七の実施形態に係る燃料電池システムの構成を示すブロック図、(B)は、本発明の第七の実施形態に係る燃料電池システムの運転方法を示すフローチャートである。 本発明の第七の実施形態に係る燃料電池システムの一部をなすコントロールユニットの機能を示すブロック図である。 (A)は、一定電流通電時の電圧値の時間変化を示すグラフ(固定抵抗器の組み合わせ数が少ない場合)、(B)は、一定電流通電時の電圧値の時間変化を示すグラフ(固定抵抗器の組み合わせ数が多い場合)、(C)は、一定電流通電時の電圧値の時間変化を示すグラフである。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。図1(A)は、本発明の第一の実施形態に係る燃料電池システムの構成を示すブロック図、(B)は、本発明の第一の実施形態に係る燃料電池システムの動作を示すフローチャートである。
また、図2は、本発明の第一の実施形態に係る燃料電池システムの一部をなすコントロールユニットの機能を示すブロック図、図3は、本発明の第一の実施形態に係る燃料電池システムの一部をなす燃料電池の温度と時間との関係を示すグラフである。
本発明の第一の実施形態に係る燃料電池システムA1は、燃料電池10、これに接続された外部負荷15、コントロールユニットB、温度計20、流量調整器25、流量調整器27及び短絡回路30を有して構成されている。
燃料電池10は、電解質11の両側に積層したアノード12とカソード13とに、水素含有ガスと酸素含有ガスとを互いに分離して流通させることによる発電を行う固体酸化物型セル14を複数積層したスタック構造になっている。なお、図1(A)には、簡略化のために一つの固体酸化物型セル14のみを示している。
以下、「アノード」を燃料極、また、「カソード」を空気極という。
流量調整器25は、燃料電池10の空気極13に送給する新規の空気量を増減調整するためのものであり、本実施形態においては所謂電磁弁であるが、空気ブロワ等を採用することもできる。
流量調整器27は、燃料電池10の燃料極12に送給する新規の燃料量を増減調整するためのものであり、本実施形態においては所謂電磁弁であるが、燃料ブロワ等を採用することもできる。
酸素分圧測定手段28は、燃料電池10の燃料極12の酸素分圧を測定するものである。具体的には固体酸化物型セル14(図示しない)の燃料極12の酸素分圧を測定するように配設されている。
温度計20は、燃料電池10の温度を測定するものである。具体的には固体酸化物型セル14(図示しない)の温度を測定するように配設されている。
短絡回路30は、燃料電池10の空気極13と燃料極12とを短絡させられるように構成しているとともに、これを開閉するための開閉スイッチ31を配設している。
外部負荷15は例えばモータ等であり、負荷接断スイッチ16を含む接続回路17を介して燃料電池10に接続されている。なお、図1においては、外部負荷15を「電球」を模して表示している。
コントロールユニットBは、CPU(Central Processing Unit)、インターフェース回路等(いずれも図示しない)からなる中央制御部40と、ハードディスク,半導体メモリ等からなるメモリ41とを有するものである。
メモリ41には、中央制御部40に所要の機能を発揮させるためのプログラムの他、後記する危険温度等が記憶されている。
中央制御部40は、メモリ41に記憶されている本燃料電池システムA1に用いるプログラムの実行により以下の各機能を発揮する。
・燃料電池10を外部負荷15に接続する前に、短絡回路30によって燃料極12と空気極13を短絡通電させる機能。この機能を「短絡実行手段40a」という。
具体的には、開閉スイッチ31を閉じて燃料極12と空気極13とを短絡させているが、このとき、燃料電池10の空気極13と燃料極12には、それぞれ所要流量の燃料ガスと空気とを流通させておく。
このような短絡通電の実行は、燃料電池10を外部負荷15に接続する毎に行うと効果的である。
・酸素分圧測定手段28によって燃料電池10の燃料極12の酸素分圧を測定する機能。この機能を「電池燃料極酸素分圧測定手段40a1」という。
・測定した燃料電池10の燃料極12の酸素分圧aが、予め設定した値以下か否かを判定する機能。この機能を「電池燃料極酸素分圧判定手段40a2」という。
「予め設定した値」は、燃料電池10の燃料極材料が例えば酸化劣化が生じる酸素分圧である。この値は使用する材料によっても異なるが、例えばNiであれば10−20atm程度である。予め設定した値を「危険酸素分圧PO2−1」とする。
「危険酸素分圧PO2−1」は、本実施形態においては、上記したメモリ41に予め記憶させている。
電池燃料極酸素分圧測定手段40a1は、メモリ41に記憶している危険酸素分圧PO2−1を参照して、この危険酸素分圧PO2−1として測定した燃料電池10の燃料極12の酸素分圧aとを比較することにより判定を行っている。
・測定した燃料電池10の燃料極12の酸素分圧が、予め設定した値以下でないと判定したときには、燃料電池10の燃料極12の酸素分圧を低下させる機能。この機能を「電池燃料極酸化防止機能40a3」という。
本実施形態においては、燃料極12に送給する燃料流量を増大させて燃料電池10の燃料極の酸素分圧を低下している。
これにより、燃料極12の酸化劣化を防止することができる。
具体的には、燃料極12に送給する燃料量が増大するように流量調整器27を駆動する。
・測定した燃料電池10の燃料極12の酸素分圧が、予め設定した値以下であると判定したときには、温度計20によって燃料電池10の温度を測定する機能。この機能を「電池温度測定手段40b」という。
・測定した燃料電池10の温度aが、予め設定した値以上になったか否かを判定する機能。この機能を「温度判定手段40c」という。
「予め設定した値」は、燃料電池10に例えば熱劣化等が生じる温度である。なお、図3は、縦軸がセル温度、横軸が時間であり、予め設定した値を「危険温度T1」と表記している。
「危険温度T1」は、本実施形態においては、上記したメモリ41に予め記憶させている。
温度判定手段40cは、メモリ41に記憶している危険温度T1を参照して、この危険温度T1として測定した燃料電池10の温度aとを比較することにより判定を行っている。
・測定した燃料電池10の温度が、予め設定した値以上になったと判定したときには、開閉スイッチ31を開いて燃料極12と空気極13との短絡を解止させる機能。この機能を「第一の短絡解止手段40d」という。
開閉スイッチ31を開いて燃料極12と空気極13との短絡を解止することにより、燃料電池10を自然放冷することができる。
・測定した燃料電池10の温度が、予め設定した値以上になっていない判定したときには、短絡の実行から予め設定した時間が経過したか否かを判定する機能。この機能を「経過時間判定手段40e」という。
「短絡の実行から」は、本実施形態においては、開閉スイッチ31を閉じたときからである。
・短絡の実行から予め設定した時間が経過したときには、開閉スイッチ31を開いて燃料極12と空気極13との短絡を解止させる機能。この機能を「第二の短絡解止手段40f」という。
「予め設定した時間」は、例えば短絡回路30に流れる電流値や当該電圧値が一定になると想定される時間であり、上記したメモリ41に記憶されている。
本実施形態において示すように、短絡回路30に流れる電流値や当該電圧値が一定になると想定される時間だけ通電することが効果的ではあるが、その時間以下であっても効果を得ることができることは勿論である。
上記した構成からなる燃料電池システムA1の運転方法について、図1(B)及び図2を参照して説明する。
まず、本発明に係る燃料電池システムの運転方法は、固体酸化物型セルのアノードとカソードとに、水素含有ガスと酸素含有ガスをそれぞれ流接させることによる発電を行う燃料電池と、それらアノードとカソードを短絡させるための短絡回路とを備えた構成であって、燃料電池を外部負荷に接続する前に、短絡回路によってアノードとカソードを短絡させることを内容としたものであり、その詳細は次のとおりである。
以下、各ステップに示す処理を行う場合、燃料電池10の燃料極12と空気極13には、それぞれ所要流量の燃料ガスと空気とを流通させておく。
ステップ1(図中、「S1」と略記する。以下同様。):通電開始を決定することにより、ステップ2に進む。
ステップ2:開閉スイッチ31を閉じる。換言すると、開閉スイッチ31をONにしてステップ3に進む。
開閉スイッチ31を閉駆動することにより、空気極13と燃料極12とが短絡回路30によって短絡される。
ステップ3:通電処理を行う。すなわち、大きな電流が燃料電池10に通電される。
ステップ4:温度計20によって、燃料電池10の温度を測定してステップ5に進む。
ステップ5:酸素分圧測定手段28によって、燃料極12の酸素分圧を測定してステップ6に進む。
ステップ6:燃料極12の酸素分圧が予め設定した値以下か否かを判定し、当該酸素分圧が予め所定した値以下でないと判定されればステップ7に進み、そうでなければステップ8に進む。
ステップ7:流量調整器27によって、燃料極12に送給する燃料流量を増大させて燃料電池10の燃料極12の酸素分圧を低下させて、ステップ5に戻る。
ステップ8:燃料電池10の温度が予め設定した値以上になったか否かを判定し、当該温度が予め所定した値以上ではないと判定されればステップ9に進み、そうでなければステップ10に進む。
ステップ9:予め設定した所定の時間が経過したか否かを判定し、その所定の時間が経過していると判定されればステップ11に進み、そうでなければステップ3に戻って通電処理を継続する。
ステップ10:開閉スイッチ31を開いて、ステップ8に戻る。
開閉スイッチ31を開くことにより、自然放冷が行われて燃料電池10の温度が低下する。
ステップ11:開閉スイッチ31を開く。換言すると、開閉スイッチ31をOFFにしてステップ12に進む。
ステップ12:燃料電池10の運転を開始して、ステップ13に進む。
ステップ13:負荷接断スイッチ16を閉じて、外部負荷15を燃料電池10に接続する。
以上の構成によれば、次の効果を得ることができる。
・ 燃料電池とは別の電源を用いることなく、燃料電池に大きな電流を通電することができるようになり、その燃料電池の出力を増加させることができる。
・ 測定した燃料電池10の温度が予め設定した値以上になったときには、開閉スイッチ31を開いて燃料極12と空気極13との短絡を解止しているので、燃料電池10の熱劣化等を防止することができる。
・ 測定した燃料電池10の燃料極12の酸素分圧が予め設定した値以下でないときには、流量調整器27を駆動させ燃料極12に送給する燃料量を増大させて、燃料極12の酸素分圧を低下させているので、燃料電池10の燃料極12の酸化劣化を防止することができる。
なお、本実施形態においては、測定した燃料電池10の燃料極12の酸素分圧が、予め設定した値以下であると判定した後、測定した燃料電池10の温度が、予め設定した値以上になっていないと判定したが、この順番は問わない。望ましくは、前記両機能を並行して行うと効果的である。
次に、第二の実施形態に係る燃料電池システムについて、図4〜6を参照して説明する。図4(A)は、本発明の第二の実施形態に係る燃料電池システムの構成を示すブロック図、(B)は、本発明の第二の実施形態に係る燃料電池システムの運転方法を示すフローチャートである。
また、図5は、本発明の第二の実施形態に係る燃料電池システムの一部をなすコントロールユニットの機能を示すブロック図、図6(A)は、燃料電池の温度と時間との関係を示すグラフ、(B)は、燃料電池の温度と時間との関係を示すグラフである。
なお、上述した実施形態において説明したものと同等のものについては、それらと同一の符号を付して説明を省略する。
本発明の第二の実施形態に係る燃料電池システムA2は、上述した燃料電池システムA1の構成において、温度計20に代えて、短絡回路30に、この短絡回路30に流れる電流を測定するための電流計21を設けた構成のものである。
中央制御部40は、メモリ41に記憶されている本燃料電池システムA2に用いるプログラムの実行により、上記した短絡実行手段40aとともに、以下の各機能を発揮する。
・電流計21によって、燃料電池10に流れる電流値を測定する機能。この機能を「電流値測定手段40g」という。
・測定した電流値に基づいて、燃料電池10の温度を予測する機能。この機能を「電池温度予測手段40h」という。
具体的には、抵抗(情報)*電流値(測定)に基づいて発熱量を算出するとともに、発熱量(計算)*熱容量(情報)+放熱、輻射(情報)に基づいて燃料電池10の温度を予測している。
すなわち、燃料電池10の温度cの上昇率が、図6(B)の(イ)に示すように大きな傾きとなったか否かを判定する。
換言すると、SOFC(燃料電池)抵抗(蓄積情報)と電流の測定値を用いて、発熱量を予測している。また、本実施形態においては、輻射熱や放熱等の蓄積情報も考慮してSOFC(燃料電池)の温度を予測している。
なお、SOFC(燃料電池)抵抗(蓄積情報)は、上記したメモリ41に予め記憶している。
・予測した燃料電池10の温度に基づいて、燃料電池10の温度上昇率を算出する機能。この機能を「温度上昇率算出手段40i」という。
・算出した燃料電池10の温度上昇率が、予め設定した値以上になったか否かを判定する機能。この機能を「温度上昇率判定手段40j」という。
・測定した燃料電池10の温度の上昇率が、予め設定した値以上になったと判定したときには、燃料電池10を冷却する機能。この機能を「電池冷却手段40k」という。
本実施形態においては、空気極13に送給する空気流量を増大させて燃料電池10を冷却している。
具体的には、空気極13に送給する空気量が増大するように流量調整器25を駆動する。
また、空気極13に送給する空気流量を上記のように増大させる他、別に設けた冷却用ブロワや冷却ファン等によって冷却するようにしてもよい。
・測定した電流値に基づいて、電流値の増加率を算出する機能。この機能を「電流増加率算出手段40l」という。
・算出した電流値の増加率が所定の値以下か否かを判定する機能。この機能を「電流増加率判定手段40m」という。
具体的には、図6(A)に示すように、電流値bの増加率が(ア)で示すように穏やかになったか否かで判定する。なお、(ア)で示す増加率は、予め設定してメモリ41に記憶させている。
換言すると、通電によって出力が最大限向上したことを電流値が飽和したことで判定しているのである。
・電流値の増加率が所定の値以下であると判定したときには、開閉スイッチ31を開いて燃料極12と空気極13との短絡を解止させる機能。この機能を「第三の短絡解止手段40n」という。
上記した構成からなる燃料電池システムA2の運転方法について、図4(B)を参照して説明する。
ステップ1(図中、「S1」と略記する。以下同様。):通電開始を決定することにより、ステップ2に進む。
ステップ2:開閉スイッチ31を閉駆動する。換言すると、ONにしてステップ3に進む。
開閉スイッチ31を閉駆動することにより、空気極13と燃料極12とが短絡回路30によって短絡される。
ステップ3:通電処理を行う。すなわち、大きな電流が燃料電池10に通電される。
ステップ4:電流計21によって、電流値を測定してステップ5に進む。
ステップ5:電流値の増加率を算出して、ステップ6に進む。
ステップ6:燃料電池(SOFC)10の温度を予測してステップ7に進む。
ステップ7:温度上昇率を算出して、ステップ8に進む。
ステップ8:燃料極12の酸素分圧を測定してステップ9に進む。
ステップ9:燃料極12の酸素分圧が予め設定した値以下か否かを判定し、当該酸素分圧が予め所定した値以下でないと判定されればステップ11に進み、そうでなければステップ10に進む。
ステップ10:燃料極12に送給する燃料流量を増大させて、ステップ8に戻る。
ステップ11:測定した燃料電池10の温度上昇率が、予め設定した値以上になったか否かを判定し、当該上昇率が予め設定した値以上になっていると判定されれば、ステップ12に進み、そうでなければステップ13に進む。
ステップ12:空気極13に送給する空気流量を増大させて燃料電池10を冷却して、ステップ11に戻る。これにより、通電を行いながら燃料電池10を強制的に冷却することができる。
ステップ13:電流増加率が所定の値以下か否かを判定し、当該増加率が所定の値以下であると判定ときにはステップ14に進み、そうでなければステップ3に戻る。
ステップ14:開閉スイッチ31を開いて、燃料極12と空気極13との短絡を解止させて、ステップ15に進む。
ステップ15:燃料電池10の運転を開始して、ステップ16に進む。
ステップ16:負荷接断スイッチ16を閉じる。換言すると、負荷接断スイッチ16をONにする。
上述した燃料電池システムA2で得られる効果に加え、次のような効果を得ることができる。
燃料電池の温度を予測して、空気極に送給する空気流量を増大させて燃料電池を冷却しているので、通電を行いつつ燃料電池の温度を下げることができる。すなわち、通電処理を短時間に行うことができる。
次に、第三の実施形態に係る燃料電池システムについて、図7,8を参照して説明する。図7(A)は、本発明の第三の実施形態に係る燃料電池システムの構成を示すブロック図、(B)は、本発明の第三の実施形態に係る燃料電池システムの運転方法を示すフローチャートである。また、図8は、本発明の第三の実施形態に係る燃料電池システムの一部をなすコントロールユニットの機能を示すブロック図である。
なお、上述した各実施形態において説明したものと同等のものについては、それらと同一の符号を付して説明を省略する。
本発明の第三の実施形態に係る燃料電池システムA3は、上述した燃料電池システムA2の構成において、上記した温度計20を配設するとともに、抵抗体22を設けた構成のものである。
抵抗体22は、短絡回路30に流れる電流を低減させて、燃料電池10の発熱を低下させるためのものである。
すなわち、抵抗体22は、コントロールユニットBから出力される制御信号によって、その抵抗値を増減できるものである。
中央制御部40は、メモリ41に記憶されている本燃料電池システムA3に用いるプログラムの実行により、上述した、図8に示す短絡実行手段40a、電池温度測定手段40b、電流値測定手段40g、温度上昇率算出手段40i、温度上昇率判定手段40j、電池冷却手段40k、電流増加率算出手段40l、電流増加率判定手段40m及び第三の短絡解止手段40nの他、以下の各機能を発揮する。
・測定した燃料電池10の温度上昇率が、予め設定した値以上になったと判定したときには、電流値を低減させるように抵抗体22の抵抗値を変更する機能。この機能を「抵抗値変更手段40o」という。
本実施形態においては、電流計21で測定した電流値が低下するように抵抗値を高くしている。
具体的には、燃料電池10の温度上昇率が、予め設定した値以上になったと判定したときに、予め定めた抵抗値に一度にするようにしているが、予め定めた抵抗値に向けて段階的に抵抗値を高めるようにしてもよい。この場合、急激な電流値の変化による劣化をも防止できる。
上記した構成からなる燃料電池システムA3の運転方法について、図7(B)を参照して説明する。
ステップ1(図中、「S1」と略記する。以下同様。):通電開始を決定することにより、ステップ2に進む。
ステップ2:開閉スイッチ31を閉じる。
開閉スイッチ31を閉駆動することにより、空気極13と燃料極12とが短絡回路30によって短絡される。
ステップ3:通電処理を行う。すなわち、大きな電流が燃料電池10に通電される。
ステップ4:電流計21によって、電流値を測定してステップ5に進む。
ステップ5:電流計21によって測定した電流値に基づいて、電流増加率を算出してステップ6に進む。
ステップ6:燃料電池(SOFC)10の温度を測定してステップ7に進む。
ステップ7:燃料電池(SOFC)10の温度上昇率を算出して、ステップ8に進む。
ステップ8:燃料極12の酸素分圧を測定してステップ9に進む。
ステップ9:燃料極12の酸素分圧が予め設定した値以下か否かを判定し、当該酸素分圧が予め所定した値以下でないと判定されればステップ11に進み、そうでなければステップ10に進む。
ステップ10:燃料極12に送給する燃料流量を増大させて、ステップ8に戻る。
ステップ11:測定した燃料電池10の温度の上昇率が、予め設定した値以上になったか否かを判定し、当該上昇率が予め設定した値以上になっていると判定されれば、ステップ12に進み、そうでなければステップ14に進む。
ステップ12:抵抗体22の抵抗値を一時的に上昇させて、燃料電池10に流れる電流を下げる。これにより、燃料電池10の発熱を抑えることができる。
ステップ13:空気極13に送給する空気流量を増大させて燃料電池10を冷却して、ステップ11に戻る。
ステップ14:電流値の増加率が所定の値以下か否かを判定し、当該増加率が所定の値以下であると判定ときにはステップ15に進み、そうでなければステップ3に戻る。
ステップ15:開閉スイッチ31を開いて燃料極12と空気極13との短絡を解止させて、ステップ16に進む。
ステップ16:燃料電池10の運転を開始して、ステップ17に進む。
ステップ17:負荷接断スイッチ16を閉じる。
上述した燃料電池システムA1,2で得られる効果に加え、次のような効果を得ることができる。
測定した燃料電池10の温度の上昇率が、予め設定した値以上になったと判定したときに、抵抗体22の抵抗値を電流を低減させるように変更しているので、通電を停止することなく発熱を抑えることができる。
また、同時に燃料電池10を冷却しているので、効率的にその燃料電池の温度を下げることができる。
次に、第四の実施形態に係る燃料電池システムについて、図9〜11を参照して説明する。図9(A)は、本発明の第四の実施形態に係る燃料電池システムの構成を示すブロック図、(B)は、本発明の第四の実施形態に係る燃料電池システムの運転方法を示すフローチャートである。
また、図10は、本発明の第四の実施形態に係る燃料電池システムの一部をなすコントロールユニットの機能を示すブロック図、図11(A)は、燃料電池の電圧と電流との関係を示すグラフ、(B)は、燃料電池の温度と時間との関係を示すグラフ、(C)は、全抵抗と時間との関係を示すグラフである。
なお、上述した各実施形態において説明したものと同等のものについては、それらと同一の符号を付して説明を省略する。
本発明の第四の実施形態に係る燃料電池システムA4は、上述した燃料電池システムA2の構成において、燃料電池10の電圧値を測定するための電圧計23を設けた構成のものである。
中央制御部40は、メモリ41に記憶されている本燃料電池システムA4に用いるプログラムの実行により、上述した短絡実行手段40a、電流値測定手段40g、電池温度予測手段40h、温度上昇率算出手段40i及び電池冷却手段40kの他、以下の各機能を発揮する。
・電圧計23によって、燃料電池10の電圧値を測定する機能。この機能を「電圧値測定手段40w」という。
・測定した電圧値及び電流値に基づいて、燃料電池10の全抵抗を測定する機能。この機能を「全抵抗測定手段40p」という。
具体的には、Rtotal:全抵抗=Rreact:反応抵抗+RIR:IR抵抗としたとき、通電中の電圧値V,電流値Iから、V/I=Rtotalを算出している。図11(A)にdで示した電圧値V−電流値Iグラフの傾きに相当する。
・測定した全抵抗に基づいて、全抵抗値の減少率を算出する機能。この機能を「全抵抗値減少率算出手段40q」という。
・全抵抗値の減少率が所定の値以下になったか否かを判定する機能。この機能を「全抵抗減少率判定手段40r」という。
実験結果から、通電により反応抵抗が減少することがわかっている。すなわち、通電中の反応抵抗が減少し続けている間は全抵抗も反応抵抗分だけ減少する。そして、全抵抗減少率が所定値以下になったところで通電は十分と判定して、通電を終了するのである。
・全抵抗値の減少率が所定の値以下になったと判定したときには、開閉スイッチ31を開いて燃料極12と空気極13との短絡を解止させる機能。この機能を「第四の短絡解止手段40s」という。
上記した構成からなる燃料電池システムA4の運転方法について、図9(B)を参照して説明する。
ステップ1(図中、「S1」と略記する。以下同様。):通電開始を決定することにより、ステップ2に進む。
ステップ2:開閉スイッチ31を閉じる。
開閉スイッチ31を閉じることにより、空気極13と燃料極12とが短絡される。
ステップ3:通電処理を行う。すなわち、燃料電池10に大きな電流が通電される。
ステップ4:電圧値,電流値を測定して、ステップ5に進む。
ステップ5:全抵抗を測定して、ステップ6に進む。
ステップ6:全抵抗の減少率を算出して、ステップ7に進む。
ステップ7:燃料電池(SOFC)10の温度を予測してステップ8に進む。
ステップ8:燃料極12の酸素分圧を測定してステップ9に進む。
ステップ9:燃料極12の酸素分圧が予め設定した値以下か否かを判定し、当該酸素分圧が予め所定した値以下でないと判定されればステップ11に進み、そうでなければステップ10に進む。
ステップ10:燃料極12に送給する燃料流量を増大させて、ステップ8に戻る。
ステップ11:測定した燃料電池10の温度が、予め設定した値以上になったか否かを判定し、当該温度が予め設定した値以上になっていると判定されれば、ステップ12に進み、そうでなければステップ13に進む。なお、図11(B)には、予め設定した値をeで示している。
すなわち、抵抗(測定)*電流(測定)で発熱量を算出するとともに、発熱量(計算)*熱容量(情報)+放熱、輻射(情報)で温度を予測して、温度が所定値以上が否かを判定している。
ステップ12:空気極13を流通する空気量を増大させて、燃料電池10を冷却する。
ステップ13:全抵抗の減少率が所定値以下になったか否かを判定し、当該減少率が所定値以下になったと判定したときにはステップ14に進み、そうでなければステップ3に戻る。
全抵抗の減少率が飽和したとき、すなわち、図11(C)にfで示すような小さな傾きになったか否かを判定している。
ステップ14:開閉スイッチ31を開いて燃料極12と空気極13との短絡を解止させて、ステップ15に進む。
ステップ15:燃料電池10の運転を開始して、ステップ16に進む。
ステップ16:負荷接断スイッチ16を閉じる。換言すると、負荷接断スイッチ16をONにする。
上述した燃料電池システムA1〜3で得られる効果に加え、次のような効果を得ることができる。
測定した燃料電池の抵抗値に基づいて、温度を算出するため、抵抗値の蓄積情報から算出するよりも、より正確に燃料電池の温度を把握することができる。すなわち、燃料電池の温度判定の正確性が向上する。
次に、本発明の第五の実施形態に係る燃料電池システムについて、図12〜15を参照して説明する。図12(A)は、本発明の第五の実施形態に係る燃料電池システムの構成を示すブロック図、(B)は、本発明の第五の実施形態に係る燃料電池システムの運転方法を示すフローチャートである。
また、図13は、本発明の第五の実施形態に係る燃料電池システムの一部をなすコントロールユニットの機能を示すブロック図、図14(A)は、燃料電池の電圧と時間との関係を示すグラフ、(B)は、燃料電池の温度と時間との関係を示すグラフ、(C)は、反応抵抗と時間との関係を示すグラフである。
なお、上述した各実施形態において説明したものと同等のものについては、それらと同一の符号を付して説明を省略する。
本発明の第五の実施形態に係る燃料電池システムA5は、上述した燃料電池システムA4と同一の構成において、下記の機能を異ならせたものである。
中央制御部40は、メモリ41に記憶されている本燃料電池システムA5に用いるプログラムの実行により、上述した短絡実行手段40a、電圧値測定手段40w、電流値測定手段40g、電池温度予測手段40h、温度判定手段40c、電池冷却手段40kの他、以下の各機能を発揮する。
・測定した全抵抗値と、燃料電池を流れる電流の通電と遮電とにおける電圧値の変化とに基づいて、反応抵抗を算出する機能。この機能を「反応抵抗算出手段40t」という。
具体的には、通電中に開閉スイッチ31を開閉動作を繰り返すことによる電圧値の変化に基づき、以下のようにして反応抵抗を算出している。
これは、電流遮断法に基づくものであり、
Rtotal:全抵抗=Rreact :反応抵抗+RIR:IR抵抗としたときに、通電中の電圧V,電流Iから、Rtotalを算出し、短絡回路30を定期的にOFFすることによる電圧変化を測定し、Rtotal:全抵抗からRIR:IR抵抗を減算することによってRreactを算出している。
・算出した反応抵抗に基づいて、反応抵抗値の減少率を算出する機能。この機能を「反応抵抗減少率算出手段40u」という。
・反応抵抗値の減少率が所定の値以下になったか否かを判定する機能。この機能を「反応抵抗減少率判定手段40v」という。
・反応抵抗値の減少率が所定の値以下になったと判定したときには、開閉スイッチ31を開いて燃料極12と空気極13との短絡を解止させる機能。この機能を「第五の短絡解止手段40x」という。
上記した構成からなる燃料電池システムA5の運転方法について、図12(B)を参照して説明する。
ステップ1(図中、「S1」と略記する。以下同様。):通電開始を決定することにより、ステップ2に進む。
ステップ2:燃料電池10に大きな電流を通電させる通電処理を行う。
本実施形態においては、図14(A)に示すようにして、開閉スイッチ31を一定の間隔で開閉駆動して、ステップ3に進む。
ステップ3:電圧値,電流値を測定して、ステップ4に進む。
ステップ4:全抵抗(全抵抗、反応抵抗)を測定して、ステップ5に進む。
ステップ5:反応抵抗値を算出して、ステップ6に進む。
ステップ6:反応抵抗値の減少率を算出して、ステップ7に進む。
ステップ7:燃料電池(SOFC)10の温度を予測してステップ8に進む。
ステップ8:燃料極12の酸素分圧を測定してステップ9に進む。
ステップ9:燃料極12の酸素分圧が予め設定した値以下か否かを判定し、当該酸素分圧が予め所定した値以下でないと判定されればステップ11に進み、そうでなければステップ10に進む。
ステップ10:燃料極12に送給する燃料流量を増大させて、ステップ8に戻る。
ステップ11:測定した燃料電池10の温度が、予め設定した値以上になったか否かを判定し、当該温度が予め設定した値以上になっていると判定されればステップ12に進み、そうでなければステップ13に進む。なお、図14(B)には、予め設定した値、すなわち、危険温度をT1で示している。
すなわち、抵抗(測定)*電流(測定)で発熱量を算出するとともに、発熱量(計算)*熱容量(情報)+放熱、輻射(情報)で燃料電池10の温度を予測して、当該温度が所定値以上が否かを判定している。
ステップ12:空気極13を流通する空気量を増大させて、燃料電池10を冷却する。
ステップ13:反応抵抗の減少率が所定値以下になったか否かを判定し、当該減少率が所定値以下になったと判定したときにはステップ14に進み、そうでなければステップ2に戻る。
反応抵抗の減少率が飽和したとき、すなわち、反応抵抗が図14(C)にeで示すような小さな傾きになったか否かを判定している。
ステップ14:開閉スイッチ31を開いて燃料極12と空気極13との短絡を解止させて、ステップ15に進む。
ステップ15:燃料電池10の運転を開始して、ステップ16に進む。
ステップ16:負荷接断スイッチ16を閉じて、燃料電池10と外部負荷15とを接続する。
上述した燃料電池システムA1〜4で得られる効果に加え、次のような効果を得ることができる。
実験結果から、通電により反応抵抗成分が減少することがわかっている。すなわち、反応抵抗成分の減少率で通電効果の終了判定を行うことで、より正確に通電終了時期を判定できる。これにより、通電時間を短縮することができる。
次に、第六の実施形態に係る燃料電池システムについて、図15〜17を参照して説明する。図15(A)は、本発明の第六の実施形態に係る燃料電池システムの構成を示すブロック図、(B)は、本発明の第六の実施形態に係る燃料電池システムの運転方法を示すフローチャートである。
また、図16は、本発明の第六の実施形態に係る燃料電池システムの一部をなすコントロールユニットの機能を示すブロック図、図17(A)は、一定電流通電時の抵抗値の時間変化を示すグラフ、(B)は、短絡通電時の電流時間変化を示すグラフ、(C)は、短絡通電時の抵抗時間変化を示すグラフである。
なお、上述した各実施形態において説明したものと同等のものについては、それらと同一の符号を付して説明を省略する。
本発明の第六の実施形態に係る燃料電池システムA6は、上述した燃料電池システムA1の構成において、可変抵抗体24を短絡回路30に配設した点が相違している。
可変抵抗体24は抵抗値を滑らかに変更可能なものであり、中央制御部40の出力ポート側に接続されており、その中央制御部40から出力される抵抗値変更信号によって抵抗値を変更できるようになっている。
中央制御部40は、メモリ41に記憶されている本燃料電池システムA6に用いるプログラムの実行により、上述するとともに、図8に示す短絡実行手段40a、電池温度測定手段40b、温度上昇率算出手段40i、温度上昇率判定手段40j、電池冷却手段40kに加えて、以下の各機能を発揮する。
・燃料電池10を流れる電流が一定値となるように可変抵抗体24の抵抗値を変更する機能。この機能を「抵抗値変更手段40y」という。
具体的には、可変抵抗体25の抵抗値を所定のー時間毎に予め設定した値に変更している。
本実施形態においては、図17(A),(B),(C)の各グラフに示す抵抗値の時間変化、短絡通電時の電流時間変化、及び短絡通電時の抵抗時間変化をメモリ41に予め記憶しておく。これを「可変抵抗値設定マップ情報」という。
そして、上記時間変化に対する設定電流から、各時間において常に設定電流を一定に通電するのに必要な可変抵抗値を算出する。
[Rv+R’]*I’=R*I
R(電流I時のSOFC抵抗)
R’(電流I’時のSOFC抵抗)
Rv(可変抵抗)
I’(設定電流)
I(短絡通電時のSOFC電流)
そして、決定した可変抵抗値設定マップ情報をもとに、通電中、時間ととともに可変抵抗値を変化させるのである。
・通電時間が予め設定した時間経過したか否かを判定する機能。この機能を「通電時間判定手段40z」という。
「予め設定した時間」は、燃料電池10に流れる電流が飽和する時間を想定して設定している。
換言すると、通電時間を設定する通電時間設定手段を有しており、設定された通電時間は、メモリ41に記憶されるようにしている。
上記した構成からなる燃料電池システムA3の運転方法について、図15(B)を参照して説明する。
ステップ1(図中、「S1」と略記する。以下同様。):通電開始を決定することにより、ステップ2に進む。
ステップ2:開閉スイッチ31を閉駆動する。
開閉スイッチ31を閉駆動することにより、空気極13と燃料極12とが短絡回路30によって短絡される。
ステップ3:通電処理を行う。すなわち、電流が燃料電池10に通電される。
ステップ4:可変抵抗体24の抵抗値を段階的に高めて、ステップ5に進む。
ステップ5:燃料電池10の温度を測定してステップ6に進む。
ステップ6:燃料電池10の温度上昇率を算出して、ステップ7に進む。
ステップ7:燃料極12の酸素分圧を測定してステップ8に進む。
ステップ8:燃料極12の酸素分圧が予め設定した値以下か否かを判定し、当該酸素分圧が予め所定した値以下でないと判定されればステップ10に進み、そうでなければステップ9に進む。
ステップ9:燃料極12に送給する燃料流量を増大させて、ステップ7に戻る。
ステップ10:測定した燃料電池10の温度の上昇率が、予め設定した値以上になったか否かを判定し、当該上昇率が予め設定した値以上になっていると判定されれば、ステップ11に進み、そうでなければステップ13に進む。
ステップ11:可変抵抗体24の抵抗値を一時的に上昇させて、燃料電池10を流れる電流値を下げる。これにより、燃料電池10の発熱を抑えることができる。
ステップ12:空気極13に送給する空気流量を増大させて燃料電池10を冷却して、ステップ10に戻る。
ステップ13:予め定めた一定時間経過したか否かを判定し、当該時間が経過したと判定されればステップ14に進み、そうでなければステップ3に戻る。
ステップ14:開閉スイッチ31を開いて燃料極12と空気極13との短絡を解止させて、ステップ15に進む。
ステップ15:燃料電池10の運転を開始して、ステップ16に進む。
ステップ16:負荷接断スイッチ16を閉じて、燃料電池10に外部負荷15を接続する。
上述した燃料電池システムA1〜5で得られる効果に加え、次のような効果を得ることができる。
時間とともに可変抵抗値を変化させることで各時間において常に設定電流を一定に燃料電池に通電できるため、過度な大電流が燃料電池に流れることを防止できる。すなわち、燃料電池の大電流による劣化を防止することができる。
次に、第七の実施形態に係る燃料電池システムについて、図18〜20を参照して説明する。図18(A)は、本発明の第七の実施形態に係る燃料電池システムの構成を示すブロック図、(B)は、本発明の第七の実施形態に係る燃料電池システムの運転方法を示すフローチャートである。
また、図19は、本発明の第七の実施形態に係る燃料電池システムの一部をなすコントロールユニットの機能を示すブロック図、図20(A)は、一定電流通電時の電圧値の時間変化を示すグラフ(固定抵抗器の組み合わせ数が少ない場合)、(B)は、一定電流通電時の電圧値の時間変化を示すグラフ(固定抵抗器の組み合わせ数が多い場合)、(C)は、一定電流通電時の電圧値の時間変化を示すグラフである。
なお、上述した各実施形態において説明したものと同等のものについては、それらと同一の符号を付して説明を省略する。
本発明の第七の実施形態に係る燃料電池システムA7は、上述した燃料電池システムA4の構成において、短絡回路30に組み合わせ抵抗体26を配設した点が相違している。
図18(A)に示す組み合わせ抵抗体26は、互いに異なる抵抗値をもつ固定抵抗器26a,26dを、切替スイッチ26b,26cによって、互いに直列又は並列に接続変更できる構成にしたものである。
なお、同図(A)には、二つの固定抵抗器のみを示しているが、図20(A)又は(B)に示すような多段階の抵抗値に対応する個数の固定抵抗器を有している。
中央制御部40は、メモリ41に記憶されている本燃料電池システムA7に用いるプログラムの実行により、上述した短絡実行手段40a、電流値測定手段40g、電圧値測定手段40w、温度上昇率算出手段40i、温度上昇率判定手段40j、電池冷却手段40kの他、以下の各機能を発揮する。
・燃料電池10を流れる電流が一定値となるように組み合わせ抵抗体26の抵抗値を変更する機能。この機能を「抵抗値変更手段40aa」という。
具体的には、切替スイッチ26b,26cを開閉組み合わせることによって、固定抵抗器26a,26aを直列又は並列に接続変更している。
本実施形態においては、組み合わせ抵抗体26の抵抗値を所定のー時間毎に予め設定した値に変更している。
具体的には、図20(A),(B)に示すように、時間の経過に従って電圧値が増加している。なお、同図(A)と(B)とは、組み合わせ抵抗体26をなす固定抵抗器の数を相違させたものであり、同図(B)に示すように、固定抵抗器の数を増やした構成の方が、燃料電池に流す電流を一定にしやすい。
さらに本実施形態においては、図20(B)に示すように、所定の電圧値に至る所要の電圧範囲fにおいて、より細かな電圧値の増加となるように、固定抵抗器どうしを組み合わせている。
これにより、下記の電圧増加率の判定を短時間で行うことができるとともに、当該電圧増加率をさらに正確に算出することができる。
・測定された燃料電池の電圧に基づいて、その電圧の増加率を算出する機能。この機能を「電圧増加率算出手段40ab」という。
・算出された電圧値に基づいて、電圧増加率が所定の値以下であるか否かを判定する機能。この機能を「電圧増加率判定手段ac」という。
「所定の電圧増加率」は、上述したようにメモリ41に記憶されており、本実施形態においては、その所定の電圧増加率と、算出した電圧増加率とを比較することにより上記判定を行っている。
「所定の電圧増加率」については、図20(A),(B),(C)において、接線の傾きgとして示している。
・電圧増加率が所定の値以下であると判定したときには、短絡回路30による短絡を解止する機能。この機能を「第六の短絡解止手段ad」という。
上記した構成からなる燃料電池システムA7の運転方法について、図18(B)を参照して説明する。
ステップ1(図中、「S1」と略記する。以下同様。):通電開始を決定することにより、ステップ2に進む。
ステップ2:開閉スイッチ31を閉駆動する。
開閉スイッチ31を閉じることにより、空気極13と燃料極12とが短絡回路30によって短絡される。
ステップ3:通電処理を行う。すなわち、電流が燃料電池10に通電される。
ステップ4:組み合わせ抵抗体26の抵抗値を段階的に変更させる。
ステップ5:電流計21、電圧計23によって、燃料電池10の電流値、電圧値を測定してステップ6に進む。
ステップ6:電圧計23によって測定した電圧値に基づいて、電圧増加率を算出してステップ7に進む。
ステップ7:燃料電池10の温度を予測してステップ8に進む
ステップ8:燃料電池10の温度上昇率を算出して、ステップ9に進む。
ステップ9:燃料極12の酸素分圧を測定してステップ10に進む。
ステップ10:燃料極12の酸素分圧が予め設定した値以下か否かを判定し、当該酸素分圧が予め所定した値以下でないと判定されればステップ11に進み、そうでなければステップ12に進む。
ステップ11:燃料極12に送給する燃料流量を増大させて、ステップ9に戻る。
ステップ12:燃料電池10の温度上昇率が、予め設定した値以上になったか否かを判定し、当該上昇率が予め設定した値以上になっていると判定されれば、ステップ13に進み、そうでなければステップ15に進む。
ステップ13:組み合わせ抵抗体26の抵抗値を一時的に上昇させて、短絡回路30を流れる電流値を下げる。これにより、燃料電池10の発熱を抑えることができる。
ステップ14:空気極13に送給する空気流量を増大させて燃料電池10を冷却して、ステップ12に戻る。
ステップ15:電圧値の増加率が所定の値以下か否かを判定し、当該増加率が所定の値以下であると判定ときにはステップ16に進み、そうでなければステップ3に戻る。
ステップ16:開閉スイッチ31を開いて燃料極12と空気極13との短絡を解止させて、ステップ17に進む。
ステップ17:燃料電池10の運転を開始して、ステップ18に進む。
ステップ18:負荷接断スイッチ16を閉じて、燃料電池10に外部負荷15を接続する。
上述した燃料電池システムA1〜6で得られる効果に加え、次のような効果を得ることができる。
時間とともに組み合わせ抵抗値を変化させることにより、各時間において常に設定電流を一定に燃料電池に通電することで、燃料電池の電圧値が上昇する。本実施例では、通電終了の判断を電圧値増加率で行っている。これにより、通電終了の判断を設定した時間で行うよりも、通電終了判断の効率が向上する。すなわち、通電時間が短縮する。
なお、本発明は上述した実施形態に限るものではなく、次のような変形実施が可能である。
・以上詳細に説明したが、いずれにしても、上記各実施形態において説明した各構成は、それら各実施形態にのみ適用することに限らず、一の実施形態において説明した構成を、他の実施形態に準用若しくは適用し、さらには、それを任意に組み合わせることができるものである。
・上述した各実施形態においては、単一のコントロールユニットにより既述した各機能を実現した例について説明したが、複数のコントロールユニットにより、従ってまた、本燃料電池を統制する複数のコンピュータにより分散処理するようにしてもよいことは勿論である。
10 燃料電池
12 アノード
13 カソード
14 固体酸化物型セル
20 温度計
21 電流計
22 抵抗体
23 電圧計
24 可変抵抗体
25 流量調整器
26 組み合わせ抵抗体
27 流量調整器
28 酸素分圧測定手段
30 短絡回路
31 開閉スイッチ
40a 短絡実行手段
40aa 抵抗値変更手段
40ab 電圧増加率算出手段
40ac 電圧増加率判定手段
40ad 第六の短絡解止手段
40b 電池温度測定手段
40c 電池温度判定手段
40d 第一の短絡解止手段
40e 経過時間判定手段
40f 第二の短絡解止手段
40h 電池温度予測手段
40i 温度上昇率算出手段
40j 温度上昇率判定手段
40k 電池冷却手段
40l 電流増加率算出手段
40m 電流増加率判定手段
40n 第三の短絡解止手段
40o,40y 抵抗値変更手段
40p 全抵抗測定手段
40q 全抵抗値減少率算出手段
40r 全抵抗減少率判定手段
40s 第四の短絡解止手段
40t 反応抵抗算出手段
40u 反応抵抗減少率算出手段
40v 反応抵抗減少率判定手段
40x 第五の短絡解止手段
40z 通電時間判定手段
40a1 電池燃料極酸素分圧測定手段
40a2 電池燃料極酸素分圧判定手段
40a3 電池燃料極酸化防止機能

Claims (18)

  1. 固体酸化物型セルのアノードとカソードとに、水素含有ガスと酸素含有ガスをそれぞれ流接させることにより発電を行う燃料電池と、それらアノードとカソードを短絡させるための短絡回路とを備えた燃料電池システムであって、
    燃料電池を外部負荷に接続する前に、短絡回路によってアノードとカソードを短絡させる短絡実行手段を設けたことを特徴とする燃料電池システム。
  2. アノードに送給する燃料ガス流量を増減する流量調整器が設けられているとともに、
    アノードの酸素分圧を測定する酸素分圧測定手段と、測定したアノードの酸素分圧が予め設定した値以下か否かを判定するアノード酸素分圧判定手段とを設けてあり、
    測定したアノードの酸素分圧が予め設定した値以上であると判断したときには、前記流量調整器によって、アノードに送給する燃料ガス流量を増大させることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 短絡回路を開閉するための開閉スイッチが設けられており、
    短絡実行手段は、開閉スイッチを閉じてアノードとカソードを短絡させることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池システム。
  4. 燃料電池の温度を測定する温度計が設けられており、
    上記の温度計によって燃料電池の温度を測定する電池温度測定手段と、
    測定した燃料電池の温度が、予め設定した値以上になったか否かを判定する電池温度判定手段と、
    測定した燃料電池の温度が、予め設定した値以上になったと判定したときには、負荷接断スイッチを開いてアノードとカソードとの短絡を解止させる第一の短絡解止手段とを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  5. 測定した燃料電池の温度が、予め設定した値以上になっていないと判定したときには、短絡の実行から予め設定した時間が経過したか否かを判定する経過時間判定手段と、
    短絡の実行から予め設定した時間が経過したと判定したときには、負荷接断スイッチを開いてアノードとカソードとの短絡を解止させる第二の短絡解止手段とを有することを特徴とする請求項4に記載の燃料電池システム。
  6. 燃料電池の電流値を測定する電流計が設けられており、
    測定した燃料電池の電流値に基づいて、燃料電池の温度を予測する電池温度予測手段と、
    予測した燃料電池の温度に基づいて、燃料電池の温度上昇率を算出する温度上昇率算出手段と、
    算出した燃料電池の温度上昇率が、予め設定した値以上になったか否かを判定する温度上昇率判定手段と、
    燃料電池の温度上昇率が、予め設定した値以上になったと判定したときには、燃料電池を冷却する電池冷却手段とを有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  7. 空気極に送給する空気量を増減するための流量調整器を配設しており、
    電池冷却手段は、流量調整器によって、空気極に送給する空気流量を増大させていることを特徴とする請求項6に記載の燃料電池システム。
  8. 電池冷却手段は、短絡回路に配設した抵抗体であることを特徴とする請求項6又は7に記載の燃料電池システム。
  9. 測定した電流値に基づいて、電流値の増加率を算出する電流増加率算出手段と、
    算出した電流値の増加率が所定の値以下か否かを判定する電流増加率判定手段と、
    電流値の増加率が所定の値以下であると判定したときには、開閉スイッチを開いて燃料極と空気極との短絡を解止させる第三の短絡解止手段とを有することを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  10. 燃料電池を流れる電流を制限するための抵抗体を設けており、
    燃料電池の温度上昇率が、予め設定した値以上になったと判定したときには、短絡回路を流れる電流値が低減するように抵抗体の抵抗値を変更する抵抗値変更手段を有することを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  11. 抵抗値変更手段は、抵抗体の抵抗値を多段階に変更させることを特徴とする請求項10に記載の燃料電池システム。
  12. 燃料電池の電圧値を測定するための電圧計と、その燃料電池の電流値を測定するための電流計を設けており、
    電圧計によって測定した電圧値及び電流計で測定した出力電流値に基づいて、燃料電池の全抵抗を測定する全抵抗測定手段と、
    測定した全抵抗に基づいて、全抵抗値の減少率を算出する全抵抗値減少率算出手段と、
    全抵抗値の減少率が所定の値以下になったか否かを判定する全抵抗減少率判定手段と、
    全抵抗値の減少率が所定の値以下になったと判定したときには、開閉スイッチを開いて燃料極と空気極との短絡を解止させる第四の短絡解止手段とを有することを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  13. 燃料電池の電圧値を測定するための電圧計と、その燃料電池の電流値を測定するための電流を設けており、
    電圧計によって測定した電圧値及び電流計で測定した出力電流値に基づいて、燃料電池の全抵抗を測定する全抵抗測定手段と、
    測定した全抵抗値と、燃料電池を流れる電流の通電と遮電とにおける電圧値の変化に基づいて、反応抵抗を算出する反応抵抗算出手段と、
    算出した反応抵抗に基づいて、反応抵抗値の減少率を算出する反応抵抗減少率算出手段と、
    反応抵抗値の減少率が所定の値以下になったか否かを判定する反応抵抗減少率判定手段と、
    反応抵抗値の減少率が所定の値以下になったと判定したときには、開閉スイッチを開いて燃料極と空気極との短絡を解止させる第五の短絡解止手段とを有することを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  14. 抵抗値を変更可能な可変抵抗体を短絡回路に配設しており、
    燃料電池を流れる電流が一定値となるように可変抵抗体の抵抗値を変更する抵抗値変更手段を設けたことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  15. 抵抗値を段階的に変更可能に複数の固定抵抗器を組み合わせた組み合わせ抵抗体を短絡回路に配設しており、
    燃料電池を流れる電流が一定値となるように組み合わせ抵抗体の抵抗値を変更する抵抗値変更手段と、
    測定された燃料電池の電圧に基づいて、その電圧の増加率を算出する電圧増加率算出手段と、
    算出された電圧値に基づいて、電圧増加率が所定の値以下であるか否かを判定する電圧増加率判定手段と、
    電圧増加率が所定の値以下であると判定したときには、短絡回路による短絡を解止する第六の短絡解止手段とを有することを特徴とする燃料電池システム。
  16. 抵抗値変更手段は、所定の時間間隔毎に予め設定した抵抗値に変更させることを特徴とする請求項11又は12に記載の燃料電池システム。
  17. 抵抗値変更手段は、所定の電圧値に至る所要の電圧範囲において、より細かな電圧値の増加となるように、固定抵抗器どうしを組み合わせることを特徴とする請求項15又は16に記載の燃料電池システム。
  18. 固体酸化物型セルのアノードとカソードとに、水素含有ガスと酸素含有ガスをそれぞれ流接させることによる発電を行う燃料電池と、それらアノードとカソードを短絡させるための短絡回路とを備えた燃料電池システムの運転方法であって、
    燃料電池を外部負荷に接続する前に、短絡回路によってアノードとカソードを短絡させることを特徴とする燃料電池システムの運転方法。
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