JP6977354B2 - 温度調整装置及び二次電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、温度調整装置及び二次電池システムに関する。
従来、二次電池において、充電に要した電力量に対する放電可能な電力量の比率である電気エネルギー効率を高めて、エネルギーロスを低減することが試みられている。そして、二次電池の放電では、高温時には低温時に比べて内部抵抗が低くいことが知られている。例えば、特許文献1には、リチウムイオン二次電池の温度に基づいて、リチウムイオン二次電池の内部抵抗を推定する方法が開示されている。かかる方法により、リチウムイオン二次電池の内部抵抗が高いと推定された場合には、放電時にリチウムイオン二次電池を加熱して内部抵抗を低下させて、電気エネルギー効率を高める方法が考えられる。
特開2014−107032号公報
しかしながら、かかる方法によれば、放電時のエネルギーロスは低減できるが、リチウムイオン二次電池全体を加熱するためのエネルギーが必要となり、却ってエネルギーのロスを招く。さらに、リチウムイオン二次電池全体が加熱されることにより、比較的耐熱性の低い電解液や負極の劣化を招くおそれもある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、電気エネルギー効率を高めるとともに、電解液や負極の劣化を抑制することができる温度調整装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、リチウムイオン二次電池(70)の温度調整を行う温度調整装置(1)であって
記リチウムイオン二次電池の正極(71)を加熱するための正極加熱部(10)と、
上記正極の温度を検出する温度検出部(20)と、
該温度検出部により検出された上記正極の温度と、予め設定された基準温度とを比較する比較部(50)と、
該比較部の比較結果に基づいて、上記正極加熱部の動作を制御する加熱制御部(60)と、
上記正極の劣化度を検出する劣化度検出部(30)と、
上記正極の劣化度に対応した複数の上記基準温度が予め記憶された基準温度記憶部(40)と、
該基準温度記憶部から、上記劣化度検出部により検出された上記正極の劣化度に対応する基準温度を抽出する基準温度抽出部(41)と、
を備え、
上記比較部は、上記基準温度抽出部によって抽出された基準温度と、上記温度検出部により検出された上記正極の温度とを比較する、温度調整装置にある。
リチウムイオン二次電池の放電の内部抵抗は、高温時に低下することが知られているが、本願発明者らは鋭意検討の結果、正極の電気抵抗が放電時の内部抵抗の律速となっていることを見い出した。そして、上記温度調整装置においては、正極加熱部により、リチウムイオン二次電池の正極を加熱することができる。これにより、正極を選択的に加熱することで、正極を昇温させて放電時の内部抵抗を効率的に低下させることができるとともに、従来はリチウムイオン二次電池の電解液や負極を加熱するのに消費されていたエネルギーが不要となるため、リチウムイオン二次電池の放電時の電気エネルギー効率を向上することができる。
以上のごとく、本発明によれば、電気エネルギー効率を高めるとともに、電解液や負極の劣化を抑制することができる温度調整装置を提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、温度調整装置及び二次電池システムの構成を表すブロック図。 実施形態1における、温度調整装置及び二次電池システムを表す概念図。 実施形態1における、温度調整装置及び二次電池システムの使用対応を説明するためのフロー図。 図4(a)は比較例1、図4(b)は比較例2、図4(c)は実施例1における、二次電池の電気エネルギー効率を表した模式図。 変形形態1における、温度調整装置及び二次電池システムを表す概念図。
(実施形態1)
温度調整装置の実施形態について、図1〜図4を用いて説明する。
本実施形態の温度調整装置1は、図1に示すように、リチウムイオン二次電池である二次電池70の温度調整を行う温度調整装置1であって、二次電池70の正極71を加熱するための正極加熱部10を有する。
図2に示すように、本実施形態では、温度調整装置1は二次電池70に取り付けられて二次電池システム100を構成している。本実施形態における二次電池70は、ラミネートセル型となっている。二次電池70の正極71及び負極72にはそれぞれ、負荷200から引き出されたリード線201が接続されている。正極71を構成する材料は、スピネル型であるマンガン酸リチウムLiMn2O4、オリビン型であるリン酸鉄リチウムLiFePO4、層状三元系のLiCo1/3Ni1/3Mn1/3O2とすることができる。負極72の形成材料は、例えば、黒鉛、ハードカーボンなどとすることができる。
本実施形態では、図1に示すように、温度調整装置1は、正極加熱部10とともに、温度検出部20、劣化度検出部30、基準温度記憶部40、基準温度抽出部41、比較部50及び加熱制御部60を備える。正極加熱部10は、正極71の温度を上昇させるものであれば良く、例えば、通電により発熱するヒータなどの発熱体や、加熱された気体を生成するものとすることができる。本実施形態では、図2に示すように、正極加熱部10は、通電により発熱するセラミックヒータであって、正極71に直接取り付けられている。これにより、正極加熱部10で発生した熱が正極71に直接伝達される。なお、正極加熱部10は、加熱部用リード線11を介して負荷200から引き出された負荷用リード線201に接続されて電力が供給されている。
図1に示すように、温度検出部20は二次電池70に接続されている。温度検出部20は温度センサからなり、二次電池の正極71の温度を検出するように構成されている。温度検出部20による温度の検出は常時行ってもよいし、必要に応じて検出するようにしてもよい。なお、温度検出部20によって検出された正極温度を、図示しない正極温度格納部に格納し、必要に応じて所定時点の正極温度を取り出すことができるようにしてもよい。
図1に示すように、劣化度検出部30は、二次電池70に接続されて、正極71の劣化度を検出するように構成されている。正極71の劣化度の検出方法は特に限定されず、公知の方法を採用することができる。例えば、測定用の二次電池70を用いて加速劣化試験を行って分解調査して得られた実測定値を基に、二次電池70の内部抵抗と使用履歴と正極の劣化度との関係式を用意しておき、該関係式を用いて現在の内部抵抗及び使用履歴から正極71の劣化度を検出することができる。なお、劣化度検出部30によって検出された正極71の劣化度を、図示しない劣化度格納部に格納し、必要に応じて所定時点での正極71の劣化度を取り出すことができるようにしてもよい。
図1に示すように、基準温度記憶部40は、劣化度検出部30に接続されている。基準温度記憶部40は書き換え可能な不揮発性のメモリからなり、予め所定の基準温度が記憶されている。本実施形態では、基準温度記憶部40には、複数の基準温度が記憶されており、それぞれの基準温度は、正極71の劣化度に対応付けられている。
図1に示すように、基準温度抽出部41は劣化度検出部30に接続されている。基準温度抽出部41は、基準温度記憶部40から、劣化度検出部30によって検出された正極71の劣化度に対応付けられた基準温度を抽出する。
図1に示すように、比較部50は、温度検出部20と基準温度抽出部41とに接続されている。比較部50は、温度検出部20により検出された正極71の温度と、基準温度抽出部41により抽出された基準温度とを比較する。なお、比較部50による比較結果を、図示しない比較結果格納部に格納し、必要に応じて所定時点での比較結果を取り出すことができるようにしてもよい。
図1に示すように、加熱制御部60は、比較部50に接続されている。加熱制御部60は、比較部50の比較結果に基づいて、正極加熱部10の動作を制御する。例えば、比較部50による比較結果が、正極71の温度が基準温度よりも低いことを示すものである場合には、正極加熱部10を作動させて正極71を加熱するようにすることができる。一方、比較部50による比較結果が、正極71の温度が基準温度よりも低くないことを示すものである場合には、正極加熱部10を停止させて正極71を加熱しないようにすることができる。また、本実施形態では、加熱制御部60は、二次電池70が充電状態の場合には、正極加熱部10を停止させて正極71を加熱しないようにし、二次電池70が放電状態の場合には、正極加熱部10を作動させて正極71を加熱するようにすることができる。
正極加熱部10は正極71を加熱することから、仮に正極加熱部10から発生される熱の一部が負極72に流れたとしても、正極71における熱量増加量が、負極72における熱量増加量よりも大きくなるように構成されている。
本実施形態では、二次電池70の充電状態と放電状態との切替は、図1に示すように、二次電池70に接続された充電/放電制御部80により行われる。充電/放電制御部80は、二次電池70を電源として搭載する装置からの要求に応じて二次電池70の充電/放電状態を切り替えるように構成されている。
次に、温度調整装置1及び二次電池システム100の使用態様について、図3のフロー図を用いて説明する。
二次電池システム100では、まず、図3に示すステップS1において、次に行う操作が二次電池70の充電であるか否かを図示しない判定部によって判定する。ステップS1において、次に行う操作が二次電池70の充電であると判定された場合は、ステップS1のYesに進み、ステップS2において、加熱制御部60により正極加熱部10の動作を停止させて加熱制御を停止する。その後、ステップS3に進み、充電/放電制御部80により二次電池70の充電を開始し、ステップS1に戻る。
一方、図3に示すステップS1において、次に行う操作が二次電池70の充電でないと判定された場合はステップS1のNoに進み、ステップS4において、劣化度検出部30によって正極71の劣化度を検出する。次に、ステップS5において、劣化度検出部30により検出された正極71の劣化度に基づいて、図示しない推定部により二次電池70における放電レートを推定する。さらに、劣化度検出部30により検出された正極71の劣化度に基づいて、基準温度抽出部41により基準温度記憶部40から基準温度を抽出する。
次に、図3に示すステップS6に進み、温度検出部20によって、正極71の温度を検出する。その後、図3に示すステップS7において、比較部50により正極温度と基準温度とを比較し、正極温度が基準温度以下であるか否か判定する。正極温度が基準温度以下であると判定された場合は、ステップS7のYesに進み、ステップS8において、加熱制御部60により、正極加熱部10を作動させて、正極71の加熱を開始する。そして、ステップS9において、充電/放電制御部80により二次電池70の放電を開始し、ステップS1に戻る。
一方、図3に示すステップS7において、正極温度が基準温度以下でないと判定された場合は、ステップS7のNoに進み、ステップS9において、充電/放電制御部80により二次電池70の放電を開始し、ステップS1に戻る。
次に、本実施形態の温度調整装置1における作用効果について、詳述する。
温度調整装置1においては、正極加熱部10により、二次電池70の正極71を加熱することができる。これにより、正極71を選択的に加熱することで、正極71を昇温させて放電時の内部抵抗を効率的に低下させることができる、これとともに、二次電池70全体を加熱した場合には二次電池70の電解液や負極72の昇温にエネルギーが消費されるが、かかるエネルギーが不要となるため、二次電池70の放電時の電気エネルギー効率を向上することができる。また、二次電池70の電解液や負極72が積極的には加熱されないため、電解液や負極72の劣化を抑制することができる。
すなわち、放電時に二次電池70を何ら加熱しない比較例1の場合には、図4(a)に示すように、放電時の電圧低下によって放電可能な電力量Wh1が減少し、充電された電力量Wh0のうち、放電として利用不可能な電力量Wh2が大きくなっている。また、放電時に二次電池70の全体を加熱した比較例2の場合には、図4(b)に示すように、放電時の電圧低下が緩和されるため、図4(a)に示す比較例1の場合に比べて放電可能な電力量Wh1が増大するが、二次電池70の全体を加熱するのにエネルギーを要するため、放電として利用不可能な電力量Wh2は依然として大きい。これらに比べて、放電時に正極71を加熱した実施例1の場合には、図4(c)に示すように、放電時の電圧低下が緩和されて放電可能な電力量Wh1が増大するとともに、図4(b)に示す比較例2の場合に比べて二次電池70の電解液や負極72を加熱するのに消費されていたエネルギーが不要となるため、放電として利用不可能な電力量Wh2を低減することができる。その結果、実施例1では、比較例2の場合に比べて、放電可能な電力量Wh1をさらに増大して、二次電池70の放電時の電気エネルギー効率を一層向上させることができる。
また、本実施形態では、正極加熱部10は、二次電池70の放電時に正極71を加熱するように構成されている。これにより、充電時には正極71を加熱しないようにすることができ、不要な電力消費を防止できる。さらに、加熱による正極71の劣化を抑制することができる。
また、本実施形態では、正極加熱部10は、二次電池70の正極71における熱量増加量が、二次電池70の負極72における熱量増加量よりも大きくなるように、正極71を加熱するように構成されている。これにより、正極加熱部10から発せられる熱によって負極72の劣化が促進されることを抑制できる。
また、本実施形態では、正極加熱部10は、発熱体によって正極71を加熱するように構成されている。これによって、正極71を効率的に加熱することができる。なお、発熱体に替えて、図5に示す変形形態1のように、正極加熱部10が加熱された気体HGを吐出するように構成されており、当該気体HGによって正極71を加熱するようにしてもよい。この場合は、一つの正極加熱部10により複数の二次電池70の正極71を一括して加熱することが可能となるため、複数の正極71を効率的に加熱しやすくなる。その結果、複数の二次電池70における放電時の電気エネルギー効率を向上することができる。
また、本実施形態では、正極加熱部10は、正極71に直接取り付けられるように構成されている。これにより、正極加熱部10で生じた熱を効率的に正極71に伝達することができるため、効率的に正極71を加熱しやすくなり、二次電池70の放電時の電気エネルギー効率を一層向上することができる。
また、本実施形態では、温度調整装置1は、正極71の温度を検出する温度検出部20と、温度検出部20により検出された正極71の温度と、予め設定された基準温度とを比較する比較部50と、比較部50の比較結果に基づいて、正極加熱部10の動作を制御する加熱制御部60とを備える。これにより、正極71の温度を勘案して必要に応じて正極71を加熱することにより、一層効率的に正極71を加熱して、二次電池70の放電時の電気エネルギー効率を一層向上することができる。
また、本実施形態では、温度調整装置1は、正極71の劣化度を検出する劣化度検出部30と、正極71の劣化度に対応した複数の基準温度が予め記憶された基準温度記憶部40と、基準温度記憶部40から、劣化度検出部30により検出された正極71の劣化度に対応する基準温度を抽出する基準温度抽出部41とを備える。そして、比較部50は、基準温度抽出部41によって抽出された基準温度と温度検出部20により検出された正極71の温度とを比較するように構成されている。放電時の正極71における電気抵抗は正極71の劣化度によって変化するため、正極71の劣化度に応じて正極加熱部10による加熱を制御することにより、二次電池70の放電時の電気エネルギー効率をより一層向上することができる。
また、本実施形態では、二次電池システム100が温度調整装置1と、温度調整装置1によって温度調整されるリチウムイオン二次電池70とを含み、リチウムイオン二次電池70における正極71の材料が、スピネル型、オリビン型及び層状三元系型のいずれかとしている。これにより、正極加熱部10による正極71の加熱によって奏される正極71の電気抵抗低下の効果が得られやすいため、電気エネルギー効率の高い二次電池システム100とすることができる。
(評価試験)
本実施形態の温度調整装置1についての評価試験を行った。
試験例の構成は、二次電池70として、正極71の形成材料をLiNi0.5Mn1.5O4とし、負極72の形成材料として黒鉛を用いたラミネートセル型のリチウムイオン二次電池を用いた。そして、正極71には50μmのアルミニウム合金製の集電体を接続した。そして、当該集電体に、本実施形態の温度調整装置1における正極加熱部10としてのヒータを直接接続するとともに、温度検出部20としての熱電対を直接接続した。温度検出部20により、集電体の温度を測定し、これを正極温度とした。なお、測定電流レートは3Cとした。
上記試験例において、正極温度を変化させたときの電気エネルギー効率を算出した。電気エネルギー効率は、二次電池70において、充電時に入力された全電力量である入力電力量を入力Whとし、放電時に出力された全電力量である出力電力量を出力Whとして、入力Wh/出力Wh×100の算出式より算出した。算出結果を表1に示す。
Figure 0006977354
表1に示すように、正極温度が−10℃のときは電気エネルギー効率は35%と低い値であったが、正極加熱部10によって正極71が加熱されると、正極温度が上昇するにつれて電気エネルギー効率も向上し、正極温度が60℃のときには電気エネルギー効率は98%と非常に高い値を示した。かかる結果から、温度調整装置1によって二次電池70における電気エネルギー効率を高めることができることが確認された。
以上のごとく、本実施形態によれば、電気エネルギー効率を高めるとともに、電解液や負極の劣化を抑制することがきる、温度調整装置1を提供することができる。
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。二次電池70はラミネートセル型に限らず、他の形態の二次電池とすることができる。
1 温度調整装置
10 正極加熱部
20 温度検出部
30 劣化度検出部
40 基準温度記憶部
41 基準温度抽出部
50 比較部
60 加熱制御部
70 二次電池
71 正極
72 負極
100 二次電池システム

Claims (6)

  1. リチウムイオン二次電池(70)の温度調整を行う温度調整装置(1)であって
    記リチウムイオン二次電池の正極(71)を加熱するための正極加熱部(10)と、
    上記正極の温度を検出する温度検出部(20)と、
    該温度検出部により検出された上記正極の温度と、予め設定された基準温度とを比較する比較部(50)と、
    該比較部の比較結果に基づいて、上記正極加熱部の動作を制御する加熱制御部(60)と、
    上記正極の劣化度を検出する劣化度検出部(30)と、
    上記正極の劣化度に対応した複数の上記基準温度が予め記憶された基準温度記憶部(40)と、
    該基準温度記憶部から、上記劣化度検出部により検出された上記正極の劣化度に対応する基準温度を抽出する基準温度抽出部(41)と、
    を備え、
    上記比較部は、上記基準温度抽出部によって抽出された基準温度と、上記温度検出部により検出された上記正極の温度とを比較する、温度調整装置。
  2. 上記正極加熱部は、上記リチウムイオン二次電池の放電時に上記正極を加熱するように構成されている、請求項1に記載の温度調整装置。
  3. 上記正極加熱部は、上記リチウムイオン二次電池の正極における熱量増加量が、上記リチウムイオン二次電池の負極(72)における熱量増加量よりも大きくなるように、上記正極を加熱するように構成されている、請求項1又は2に記載の温度調整装置。
  4. 上記正極加熱部は、発熱体又は加熱された気体によって上記正極を加熱するように構成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の温度調整装置。
  5. 上記正極加熱部は、上記正極に直接取り付けられるように構成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の温度調整装置。
  6. 請求項1〜のいずれか一項に記載の温度調整装置と、該温度調整装置によって温度調整されるリチウムイオン二次電池(70)とを含む、二次電池システム(100)であって、
    上記リチウムイオン二次電池における正極の材料が、スピネル型、オリビン型及び層状三元系のいずれかである、二次電池システム。
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