JP2009043603A - 燃料電池システム、短絡検知システム、および短絡検知方法 - Google Patents

燃料電池システム、短絡検知システム、および短絡検知方法 Download PDF

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Abstract

【課題】経済的かつ簡素に燃料電池の電気的短絡を検知する。
【解決手段】電解質膜を挟んで燃料極と酸化剤極とが対設されたセルを複数積層して構成される燃料電池において、燃料電池の水詰まり判定値Vfよりもセル電圧Vnが低下する短絡推定セルが特定され、この短絡推定セルのセル電圧Vnが低下した後に上昇し、かつ、短絡推定セルに隣接する隣接セルのセル電圧Vnが平均セル電圧よりも大きい場合に、電気的な短絡の発生が判定される。
【選択図】図4

Description

本発明は、燃料電池システム、この燃料電池システムに適用可能な短絡検知システムおよび短絡検知方法に関する。
従来より、燃料極に燃料ガス(例えば、水素)が供給されるとともに、酸化剤極に酸化剤ガス(例えば、空気)が供給されることにより、これらのガスを電気化学的に反応させて発電を行う燃料電池を備えた燃料電池システムが知られている。
例えば、特許文献1には、燃料電池の電気的短絡を検査する方法が開示されている。具体的には、燃料極に水素を充填し、酸化剤極に不活性ガスを充填した状態で交流電圧を印加し、そのときの電流および電圧の応答から負荷インピーダンスを演算する。そして、負荷インピーダンス値から算出される膜抵抗成分の大きさに基づいて、電気的ショート量が判定される。
特開2005−44715号公報
しかしながら、特許文献1の手法によれば、燃料電池に交流電圧を印加する装置、電流および電圧の応答を測定する装置が必要となり、検知システムに必要なコストが高くなるという問題がある。また、酸化剤極に不活性ガスを充填する必要があるため、車両等に搭載される燃料電池システムでこれを実施するためには、検査用の不活性ガスを余計に搭載しなければならず、システムが大型化してしまうという不都合がある。また、燃料電池システムが一旦稼動した後は、酸化剤極に不活性ガスを供給することが困難となるので、電気的短絡を容易に検知することができないという問題があった。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、経済的かつ簡素に燃料電池の電気的短絡を検知することにある。
かかる課題を解決するために、本発明は、燃料電池の水詰まりを判定する判定電圧よりもセル電圧が低下した単位セルを短絡推定セルとして特定し、短絡推定セルに隣接する前記単位セルのセル電圧が平均セル電圧よりも大きい場合に、電気的な短絡の発生を判定する。
本発明によれば、ドライアウト時にセル電圧の検出箇所から離れた場所で発生する電気的短絡を検出することができる。セル電圧の検出手段は、通常の燃料電池システムに装備されているため、短絡検知のために新たな装置を設ける必要もない。そのため、システムの大型化を抑制し、コストを安価に、また、燃料電池システムの運転中であっても電気的短絡を検出することが可能となる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係る燃料電池システムの全体構成図である。燃料電池システムは、発電電力を発生する燃料電池スタック10と、水素系20と、空気系30と、冷却系40と、制御ユニット50を主体に構成されており、例えば、車両を駆動する駆動モータの動力源として車両に搭載されている。
図2は、燃料電池スタック10を模式的に示す概略断面図である。燃料電池スタック10は、それぞれが発電要素として機能する複数のセル11が積層されて構成されている。個々のセル11は、固体高分子電解質膜12aを挟んで燃料極12bと酸化剤極12cとが対設された燃料電池構造体12を主体に構成されており、この燃料電池構造体12は、一対のセパレータ13,14、具体的には、燃料極側セパレータ13および酸化剤極側セパレータ14によって両側より挟持されている。セル11は、燃料極12bに燃料ガスが供給され、酸化剤極12cに酸化剤ガスが供給されることにより、これらのガスを電気化学的に反応させて電力を発電する。本実施形態では、燃料ガスとして水素、酸化剤ガスとして酸素を含む空気を用いる例について説明する。
燃料極側セパレータ13には、供給された水素を燃料極12bで反応させるための反応面が形成されており、この反応面には、水素の流れをガイドするための流路溝15が形成されている。燃料電池スタック10へと供給された水素は、各セル11へとそれぞれ供給され、そして、個々のセル11において、流路溝15に従って燃料極12bの全体を流れた後に排出される。各セル11から排出された水素は、他のセル11から排出された水素と合流し、燃料電池スタック10の外部へと排出される。
酸化剤極側セパレータ14には、供給された空気を酸化剤極12cで反応させるための反応面が形成されており、この反応面には、空気の流れをガイドするための流路溝16が形成されている。燃料電池スタック10へと供給された空気は、各セル11へとそれぞれ供給され、そして、個々のセル11において、流路溝16に従って酸化剤極12cの全体を流れた後に排出される。各セル11から排出された空気は、他のセル11から排出された空気と合流し、燃料電池スタック10の外部へと排出される。
また、互いに隣り合うセル11では、隣接する燃料極側セパレータ13と酸化剤極側セパレータ14との間に、セル11を冷却する冷媒(例えば、冷却水)が流れる冷却流路17が形成されている。燃料電池スタック10へと供給された冷却水は、各セル11へとそれぞれ供給され、そして、個々のセル11において、冷却流路17に従ってセパレータ13,14間を流れた後に排出される。各セル11から排出された冷却水は、他のセル11から排出された冷却水と合流し、燃料電池スタック10の外部へと排出される。
再び図1を参照するに、燃料電池スタック10に水素を供給する水素系20において、水素は、燃その下流に設けられた減圧バルブ(図示せず)によって機械的に所定の圧力まで減圧される。減圧された水素ガスは、減圧バルブよりも下流に設けられた水素調圧バルブ22によってさらに減圧された後に、燃料電池スタック10に供給される。水素調圧バルブ22は、燃料電池スタック10へ供給される水素圧力(燃料極における水素の圧力)が所望の値となるように、制御ユニット50によってその開度が制御される。
燃料電池スタック10からの排出ガス(未使用の水素を含むガス)は、水素循環流路20bへと導入される。この水素循環流路20bは、他方の端部が水素調圧バルブ22よりも下流側の水素供給流路20aに接続されており、水素循環流路20bには、例えば、水素循環ポンプ23といった水素循環手段が設けられている。この水素循環ポンプ23を駆動することにより、燃料極側からの排出ガスは、水素循環流路20bを通り水素供給流路20a(すなわち、水素の供給側)へと循環される。水素循環ポンプ23の駆動量、すなわち、その回転数は、燃料電池スタック10へ供給される水素流量が所望の値となるように、制御ユニット50によって制御される。
ところで、酸化剤ガスとして空気を用いるケースでは、空気中の不純物が酸化剤極から燃料極に透過するため、燃料極を含む水素循環流路20b内での不純物が増加し、水素分圧が減少する傾向となる。ここで、不純物は、燃料ガスである水素以外の非燃料ガス成分であり、代表的には窒素を挙げることができる。不純物量が多くなりすぎると、燃料電池スタック10の出力が低下したり、水素循環ポンプ23によって水素を循環させられなくなり、安定した発電を行うことができなくなる。そのため、燃料極および水素循環流路20bの不純物量を管理する必要があり、水素循環流路20bには、これを流れるガスを外部に排出する排出流路20cが設けられている。この排出流路20cには、パージバルブ24が設けられており、このパージバルブ24の開き量を調整することにより、排出流路20cを介して外部に排出される不純物量を調整することができる。パージバルブ24は、燃料極および水素循環流路20b内に存在する不純物量が発電性能および循環性能を維持できるように、その開き量が制御ユニット50によって制御される。
燃料電池スタック10に空気を供給する空気系30において、空気は、例えば、コンプレッサ31によって取り込まれた大気が加圧され、空気供給流路30aを介して燃料電池スタック10に供給される。この空気供給流路30aには、加湿装置(図示せず)が設けられており、燃料電池スタック10に供給される空気は、セル11の発電性能を低下させない程度に加湿される。燃料電池スタック10からの排出ガスは、空気排出流路30bを介して排出される。この空気排出流路30bには、空気調圧バルブ32が設けられている。この空気調圧バルブ32は、燃料電池スタック10へ供給される空気の圧力(空気圧力)が所望の値となるように、その開度が制御ユニット50によって制御される。
冷却系40には、冷媒が燃料電池スタック10との間で循環する冷媒流路40aが備えられている。この冷媒流路40aには、冷媒を冷却するラジエータ41と、冷媒を循環させる冷媒循環ポンプ41とが設けられている。
冷媒流路40a内を循環する冷媒は、ラジエータ41を通過することにより、走行風または図示しない冷却ファンからの送風との間で熱交換が行われ、冷却される。冷却された冷媒は、燃料電池スタック10へと供給され、これにより、燃料電池スタック10と冷媒との間で熱交換が行われ、燃料電池スタック10の冷却(放熱)が行われる。燃料電池スタック10の冷却によって温度が上昇した冷媒は、冷媒流路40aを経由して、ラジエータ41へと再度供給される。冷媒循環ポンプ41は、燃料電池スタック10の運転温度が所望の値となるように、その回転数が制御ユニット50によって制御される。
このような燃料電池システムにおいて、燃料電池スタック10には出力取出装置60が接続されている。出力取出装置60は、制御ユニット50によって制御され、燃料電池スタック10から必要な出力(電流或いは電力)を取り出して、この取り出した出力を、車両を駆動するモータ(図示せず)や、燃料電池システムを動作させる種々の補機(例えば、コンプレッサ31、水素循環装置23など)へと供給する。
制御ユニット50は、燃料電池システムの運転状態に基づいて、システムの各部を統括的に制御する機能を担っている。制御ユニット50としては、例えば、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェースを主体に構成されるマイクロコンピュータを用いることができる。制御ユニット50は、ROM内に格納された制御プログラムに従い各種の演算処理を行うとともに、演算結果に基づいて各種のアクチュエータを制御することにより、燃料電池スタック10の発電動作を制御する。
図3は、本実施形態にかかる制御ユニット50の機能的な構成を示すブロック図である。本実施形態の関係において、制御ユニット50は、これを機能的に捉えた場合、処理部(処理手段)50aと、運転制御部50bとを有している。この制御ユニット50には、個々の単位セル(本実施形態では、単一のセル11によって単位セルが構成される)11を対象として、この単位セルの電圧(以下「セル電圧」という)Vnを検出する電圧検出部(検出手段)51からの検出信号(セル電圧Vn)が入力されている。
処理部50aは、電圧検出部51による検出結果に基づいて、燃料電池スタック10における電気的な短絡の発生を判定する。処理部50aは、このような判定を行うことを前提に、個々の単位セルに関するセル電圧Vnの平均値である平均セル電圧を算出している。また、処理部50aは、燃料電池スタック10の水詰まり、所謂、フラッディングの発生時にセル電圧が低下するとの知得に基づいて、このフラッディングを判定するための判定電圧(以下「水詰まり判定値」という)Vfを保持している。この水詰まり判定値Vfは、その値よりもセル電圧Vnが大きいのか、それとも小さいのかによって、フラッディングであるか否かを判定する値であり、実験やシミュレーションを通じてその最適値が設定されている。例えば、水詰まり判定値Vfは、固定値として設定してもよいし、平均セル電圧を基準とした相対値として設定してもよい。
運転制御部50bは、システムの運転状態に基づいて、燃料電池スタック10の運転状態を制御する。例えば、運転制御部50bは、システムに要求される要求電力を燃料電池スタック10において発電するように、水素調圧バルブ22、パージバルブ24および空気調圧バルブ32の開度、および、水素循環ポンプ23および冷媒循環ポンプ41の回転数を制御する。
図4は、本発明の実施形態にかかる短絡検知方法の手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、所定周期で読み込まれ、制御ユニット50によって実行される。まず、ステップ1(S1)において、処理部50aは、電圧検出部51より、個々の単位セルに関するセル電圧Vnを読み込む。
ステップ2(S2)において、処理部50aは、個々のセル電圧Vnを処理対象としてセル電圧Vnと水詰まり判定値Vfとを比較し、セル電圧Vnが水詰まり判定値Vfよりも低下した単位セルがあるか否かを判定する。このステップ2において肯定判定された場合、すなわち、水詰まり判定値Vfよりもセル電圧Vnが低下した単位セルがある場合には、その単位セルを短絡推定セルとして特定した上でステップ3(S3)に進む。一方、ステップ2において否定判定された場合、すなわち、水詰まり判定値Vfよりも低下した単位セルがない場合には、本ルーチンを抜ける。
ステップ3において、処理部50aは、短絡推定セルのセル電圧Vnが低下した後に上昇したか否かを判定する。このステップ3において肯定判定された場合、すなわち、セル電圧Vnが低下した後に上昇した場合には、ステップ4(S4)に進む。一方、ステップ3において否定判定された場合、すなわち、セル電圧Vnが上昇しない場合には、再度ステップ3の処理を実行する。
ステップ4において、処理部50aは、短絡推定セルに関するセル電圧Vnの単位時間あたりの変化量、すなわち、セル電圧Vnの上昇速度Vnnを算出し、この上昇速度Vnnが負荷変動速度Vthよりも大きいか否かを判定する。この負荷変動速度Vthは、燃料電池スタック10に対する負荷変動から予測されるセル電圧Vnの上昇速度であり、実験やシミュレーションを通じて予め設定されている。ステップ4において肯定判定された場合、すなわち、上昇速度Vnnが負荷変動速度Vthよりも大きい場合には(Vnn>Vth)、ステップ5(S5)に進む。一方、ステップ4において否定判定された場合、すなわち、上昇速度Vnnが負荷変動速度Vth以下の場合には(Vnn≦Vth)、本ルーチンを抜ける。
ステップ5において、処理部50aは、短絡推定セルに隣接する少なくとも一方の単位セル(以下「隣接セル」という)に関する電圧を評価する。具体的には、隣接セルのセル電圧Vnが平均セル電圧よりも大きいか、或いは、隣接セルのセル電圧Vnが平均セル電圧よりも小さいかが評価される。ただし、微細な電圧変化をノイズとして排除する観点から、所定値を予め設定しておき、セル電圧Vnが平均セル電圧よりも所定値以上大きいか、或いは、平均セル電圧よりも所定値以上小さいかといった評価を行ってもよい。
ステップ6(S6)において、処理部50aは、ステップ5における評価結果に基づいて、短絡判定を行う。具体的には、処理部50aは、隣接セルのセル電圧Vnが、評価項目におけるいずれかの条件を具備する場合には、電気的な短絡が発生したと判定する。この場合、処理部50aは、システムの運転を停止させるべく、運転制御部50bに対してその旨の信号を出力する。一方、処理部50aは、隣接セルのセル電圧Vnが、評価項目におけるすべての条件を具備しない場合には、電気的な短絡が発生していないと判定する。
以下、本実施形態にかかる短絡検知の概念について説明する。図5は、燃料電池スタック10の正常時の発電状態を示す説明図である。同図において、(a)は、燃料電池スタック10の構造を簡略的に示す模式図であり、(b)は、個々の単位セルに対応するセル電圧Vnを示す説明図である(以下に示す図についても同様)。
燃料電池スタック10において、個々の単位セルの燃料極12bでは、以下に示す反応が起きる。
(数式1)
→ 2H + 2e
燃料極12bにおいて発生したプロトンHは、固体高分子電解質膜12aを介して酸化剤極12cへ移動するため、酸化剤極12cでは、以下に示す反応が起きる。
(数式2)
1/2O + 2H + 2e → H
燃料電池スタック10が正常に発電を行っている場合、各セル電圧Vnは、図5(b)に示すように、概ね対応した値となる。
図6は、燃料電池スタック10の乾燥(ドライアウト)時の発電状態を説明する説明図である。ある単位セル(例えば、同図に示す中央の単位セル)において、固体高分子電解質膜12aがドライアウト傾向になった場合、プロトンHの移動抵抗が大きくなるため、プロトンHが固体高分子電解質膜12aを移動したことによる電圧の降下が大きくなる。乾燥の度合いが強い場合には、単位セルの起電力よりも電圧降下の方が大きくなるため、セル電圧Vnは転極することもある(場合によっては、セル電圧Vnは、マイナス数十ボルト程度に達することもある)。
このようなセル電圧Vnの異常状態としては、乾燥によるケースの他に、フラッディングによるケースが知られている。しかしながら、フラッディングに起因して低下した場合でも、セル電圧Vnは、0から−0.1V程度であり、乾燥による電圧低下は、フラッディングによる電圧低下と区別することができる。それ故に、本実施形態では、図4に示すステップ2の処理のように、セル電圧Vnと水詰まり判定値Vfとを比較することにより、電圧低下のうち、フラッディングによる電圧低下を切り分けている。
図7は、燃料電池スタック10の短絡発生時の発電状態を説明する説明図である。ドライアウトに起因するセル電圧Vnの低下が大きくなった場合、発熱量が増大するため、固体高分子電解質膜12aの温度が上昇する。固体高分子電解質膜12aの温度が上昇すると、これが軟化する。また、固体高分子電解質膜12aを挟んで存在する燃料極12bおよび酸化剤極12cには、積層荷重がかけられている。そのため、固体高分子電解質膜12aの軟化にともない、燃料極12bと酸化剤極12cとが固体高分子電解質膜12aを打ち破って接触することで、短絡が発生する。
固体高分子電解質膜12aを移動するプロトンHの移動抵抗は、乾燥時の方が湿潤時に比べて格段に大きく、また、短絡箇所の接触抵抗は、プロトンHの移動抵抗に比較して著しく小さくなる。そのため、単位セルに流れる電流は短絡部に集中する。つまり、正常な単位セルでは、固体高分子電解質膜12a内をプロトンHが移動することにより電流が流れるが、ドライアウトによって短絡が発生した単位セルでは、主に短絡発生箇所に電子が流れることにより電流が流れる(プロトンHの移動による電流の流れは相対的に小さなものとなる)。
また、燃料電池構造体12を両側より狭持する一対のセパレータ13,14は、一般に良導電体であるが、セパレータ13,14の面方向の抵抗は、貫通方向の抵抗より大きく、面方向には電流が比較的に流れにくい。そのため、ある単位セルで電流の集中が起きると、その程度は緩和されるものの、その隣接する単位セルでも電流の偏りが残ることとなる。なお、図7(a)に示す矢印は、その太さが電流密度を表している。
つぎに、ドライアウトによる短絡発生時のセル電圧Vnの挙動について説明する。ここで、図7を参照するに、短絡発生セルの上側で短絡が発生したと仮定する。この場合、各単位セルの両端部(上下端部)でセル電圧Vnを検出するとし、上端部側で検出するセル電圧Vnを同図(b)のハッチングで示し、下端部側で検出するセル電圧Vnを同図(b)の白抜きで示す。
短絡が発生した単位セル(短絡発生セル)において、短絡部位の近傍でセル電圧Vnを検出していた場合(図7(b)のハッチングのグラフ)、そのセル電圧Vnは、大きく転極していた状態から、ごく僅かな転極、または、正の電圧として検出される。これは、短絡発生セルでは、短絡発生前までは主に乾燥時のプロトンHの移動抵抗の増大により大きく転極していたものが(図6参照)、短絡発生後は単位セルの電気化学電位差と短絡電流による電圧降下との混成電圧を検出するからである。また、短絡推定セルに隣接する隣接セルで検出されるセル電圧Vnは、他の正常な単位セルよりも低いセル電圧Vnとして検出される。なぜならば、短絡発生前までは他の正常な単位セルと同様に発電していたのもが(図5参照)、短絡発生後は短絡発生セルの電流集中の影響を受け、電圧検出箇所の電流密度が局所的に高くなるからである。
図8は、短絡部位の近傍でセル電圧Vnを検出するケースでの、個々のセル電圧Vnの時系列変化と、短絡発生時のセル電圧とを示す説明図である。同図に示すように、短絡発生セルのセル電圧Vnがフラッディング時の電圧(水詰まり判定値Vf)よりも低下し、その短絡発生セルに隣接する隣接セルのセル電圧Vnが平均セル電圧よりも低い場合には、電気的短絡が発生していると判断することができる。
これに対して、短絡発生セルにおいて、短絡部位から離れた場所でセル電圧Vnを検出していた場合(図7(b)の白抜きのグラフ)、そのセル電圧は、大きく転極していた状態から、正の電圧として検出される。これは、短絡発生セルでは、短絡発生前までは主に乾燥時のプロトンHの移動抵抗の増大により大きく転極していたものが(図6参照)、短絡発生後は短絡発生箇所の電流集中の影響を受けて相対的に電流密度が低い箇所の電圧を検出することになるからである。また、短絡発生セルに隣接する隣接セルで検出されるセル電圧Vnは、他の正常な単位セルよりも高いセル電圧Vnとして検出される。これは、短絡発生前までは他の正常な単位セルと同様に発電していたものが(図5参照)、短絡発生後は短絡発生セルの電流集中の影響を受け、電流密度が相対的に低くなるからである。
図9は、短絡部位から離れた場所でセル電圧Vnを検出するケースでの、個々のセル電圧Vnの時系列変化と、短絡発生時のセル電圧とを示す説明図である。同図に示すように、短絡発生セルのセル電圧Vnがフラッディング時の電圧(水詰まり判定値Vf)よりも低下し、その短絡発生セルに隣接する隣接セルのセル電圧Vnが平均セル電圧よりも高い場合には、電気的短絡が発生していると判断することができる。
図10は、負荷変動を含むセル電圧Vnの時系列変化を示す説明図である。短絡推定セルに関するセル電圧Vnの低下した後の上昇を短絡検知ロジックに加えた場合、車両のように燃料電池スタック10に対する負荷変動の大きいシステムでは、負荷変動によるセル電圧Vnの変動を短絡時のそれと誤検知する可能性がある。そこで、本実施形態では、図4に示すステッ4の処理のように、負荷変動による電圧挙動の変化率(負荷変動速度Vth)とセル電圧Vnの上昇速度Vnnとを比較することにより、負荷変動に伴うセル電圧Vnの変化を切り分けることができる。
このように本実施形態によれば、水詰まり判定値Vfよりもセル電圧Vnが低下する短絡推定セルが特定され、この短絡推定セルのセル電圧Vnが低下した後に上昇し、かつ、短絡推定セルに隣接する隣接セルのセル電圧Vnが平均セル電圧よりも大きい場合に、電気的な短絡の発生が判定される。かかる構成によれば、短絡推定セルのセル電圧Vnの低下量およびその後の挙動、および、隣接セルのセル電圧の増加を特定することができるので、ドライアウト時にセル電圧Vnの検出箇所から離れた場所で発生する電気的短絡を精度よく検出することができる。また、セル電圧Vnの検出手段は、通常の燃料電池システムに装備されているため、短絡検知のために新たな装置を設ける必要もない。そのため、システムの大型化を抑制し、コストを安価に、また、燃料電池システムの運転中であっても電気的短絡を検出することが可能となる。
また、本実施形態によれば、短絡推定セルのセル電圧の上昇速度Vnnが、負荷変動速度Vthよりも大きい場合に、電気的な短絡の発生を判定する。かかる構成によれば、負荷変動によるセル電圧Vnの変動と、短絡によるセル電圧Vnの変動とを切り分けることができるので、短絡の検知精度の向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、短絡推定セルに隣接する隣接セルのセル電圧Vnが平均セル電圧よりも小さい場合に、電気的な短絡の発生が判定される。かかる構成によれば、短絡推定セルのセル電圧Vnの低下量およびその後の挙動、および、隣接セルのセル電圧の低下を特定することができるので、ドライアウト時にセル電圧Vnの検出箇所に近い場所で発生する電気的短絡を精度よく検出することができる。
また、本実施形態によれば、電気的な短絡の発生を判定した場合には、システムの運転が停止させられる。燃料電池スタック10で電気的短絡が生じた場合には、燃料電池システムの効率を大幅に悪化させる可能性があるほか、そこに大電流が流れ、発熱により燃料電池スタック10に大きなダメージを与える可能性があるが、本実施形態によればこのような不都合を解消することができる。
(第2の実施形態)
図11は、燃料電池スタック10の短絡発生時の発電状態を説明する説明図である。ドライアウトに起因して短絡が発生することもあるが、湿潤時に短絡が発生することもある。湿潤時、ある単位セル(例えば、同図に示す中央の単位セル)において短絡が発生した場合、短絡発生セルのセル電圧Vnは、ドライアウトのケースとは異なり、その値は降下しておらず、また、固体高分子電解質膜12aの移動抵抗も十分に小さい。このとき、ドライアウトによる短絡と同様に、短絡部に電流が流れるが、固体高分子電解質膜12aの移動抵抗も十分に小さいので、ドライアウトによる短絡のときほど電流は集中しない。
図12は、短絡部位の近傍でセル電圧Vnを検出するケースでの、個々のセル電圧Vnの時系列変化と、短絡発生時のセル電圧とを示す説明図である。短絡部位の近傍でセル電圧Vnを検出した場合、短絡発生セルは、セル電圧Vnを検出している対象が単に燃料電池セル群の電気化学的電位差だったものから、短絡電流(電子)が流れることによるオーム損をも混成したものとなる。この結果、短絡推定セルのセル電圧Vnは、短絡に対応した分低下した値となる。また、短絡推定セルに隣接する単位セルは、電気的なバランスから電圧値が高くなる。
図13は、短絡部位から離れた場所でセル電圧Vnを検出するケースでの、個々のセル電圧Vnの時系列変化を示す説明図である。短絡部位から離れた場所でセル電圧Vnを検出した場合、短絡電流(電子)がセル面内を流れる間にセル面内の抵抗によって電圧降下が緩和され、通常の場合と見分けが付かない。
このような観点に鑑み、本実施形態では、処理部50aは、第1の実施形態に示す短絡検知の処理に加え、以下のケースに該当する場合には、短絡が発生したと判定する。具体的には、処理部50aは、個々のセル電圧Vnを処理対象として、セル電圧Vnと平均セル電圧とを比較し、セル電圧Vnが平均セル電圧よりも第1の判定値以上低下した単位セルがあるか否かを判定する。処理部50aは、セル電圧Vnが平均セル電圧よりも第1の判定値以上低下した単位セルがある場合には、その単位セルを短絡推定セルとして特定する。
つぎに、処理部50aは、短絡推定セルに隣接する隣接セルのセル電圧Vnが、平均セル電圧よりも第2の判定値以上上昇しているか否かを判定する。処理部50aは、この判定処理において肯定判定された場合、すなわち、隣接セルのセル電圧Vnが平均セル電圧よりも第2の判定値以上上昇している場合には、電気的な短絡が発生したと判定する。一方、処理部50aは、この判定処理において否定判定された場合、すなわち、隣接セルのセル電圧Vnが平均セル電圧よりも第2の判定値以上上昇していない場合には、電気的な短絡が発生していないと判定する。
ここで、第1および第2の判定値は、湿潤時の短絡にともなう短絡発生セルのセル電圧Vnの低下量、および、隣接セルのセル電圧Vnの上昇量をそれぞれ判定するための値であり、実験やシミュレーションを通じてその最適値が予め設定されている。
このように本実施形態によれば、ドライアウト時の短絡のみならず、湿潤時に生じる短絡をも検知することができるので、システムの安全性と信頼性との向上を図ることができる。
なお、上述した第1または第2の実施形態において、セル電圧Vnが低下した場合、電圧検出部51の備える検出レンジによっては、セル電圧Vnが検出レンジを外れてしまう可能性がある。このような場合には、図4のフローチャートに示すステップ3,4の処理を省略し、セル電圧Vnが低下したことと、その隣接セルのセル電圧Vnの挙動とに基づいて、短絡を検出してもよい。具体的には、水詰まり判定値Vfよりもセル電圧Vnが低下した単位セルが短絡推定セルとして特定され、この短絡推定セルに隣接する隣接セルのセル電圧Vnが平均セル電圧よりも大きい場合に、電気的な短絡の発生が判定される。かかる構成によれば、ドライアウト時にセル電圧Vnの検出箇所から離れた場所で発生する電気的短絡を検出することができる。セル電圧Vnの検出手段は、通常の燃料電池システムに装備されているため、短絡検知のために新たな装置を設ける必要もない。そのため、システムの大型化を抑制し、コストを安価に、また、燃料電池システムの運転中であっても電気的短絡を検出することが可能となる。
また、上述した概念説明では、便宜上、単位セルを単一のセル11とした上で、短絡推定セルおよびそれに隣接する単位セルについて説明を行ったが、セル電圧Vnの傾向は、その周辺の単位セルについても同様に現れる。よって、単位セルを、単一のセル11で構成するのみならず、互いに隣接する複数のセル11同士を組み合わせたセル群で構成してもよい。ただし、単位セルを単一のセル11で構成した方が、短絡の検知精度が向上するといった点において有利であり、単位セルをセル群で構成した方が、電圧検出部51の構成が簡素となるといった点において有利である。
また、上述した各実施形態では、処理部50aは、短絡判定を行っているが、この判定にともないユーザに短絡の発生を通知したり、制御ユニット50のROMに短絡の発生を示すフラグをセットしてもよい。もっとも、処理部50aは、このような判定を行わず、水詰まり判定値Vfよりも前記セル電圧Vnが低下した単位セルを短絡推定セルとして特定し、その隣接セルのセル電圧Vnが平均セル電圧よりも大きい場合に、システムの運転を停止させてもよい。
なお、本実施形態では燃料電池システムを前提として短絡検知を説明を行っているが、電解質膜を挟んで燃料極と酸化剤極とが対設されたセルを複数積層して構成される燃料電池の短絡を検知する短絡検知システム自体も本発明の一部として機能することは言うまでもない。
燃料電池システムの全体構成図 燃料電池スタック10を模式的に示す概略断面図 制御ユニット50の機能的な構成を示すブロック図 短絡検知方法の手順を示すフローチャート 燃料電池スタック10の正常時の発電状態を示す説明図 燃料電池スタック10の乾燥(ドライアウト)時の発電状態を説明する説明図 燃料電池スタック10の短絡発生時の発電状態を説明する説明図 短絡部位の近傍でセル電圧Vnを検出するケースでの、個々のセル電圧Vnの時系列変化と、短絡発生時のセル電圧とを示す説明図 短絡部位から離れた場所でセル電圧Vnを検出するケースでの、個々のセル電圧Vnの時系列変化と、短絡発生時のセル電圧とを示す説明図 負荷変動を含むセル電圧Vnの時系列変化を示す説明図 燃料電池スタック10の短絡発生時の発電状態を説明する説明図 短絡部位の近傍でセル電圧Vnを検出するケースでの、個々のセル電圧Vnの時系列変化と、短絡発生時のセル電圧とを示す説明図 短絡部位から離れた場所でセル電圧Vnを検出するケースでの、個々のセル電圧Vnの時系列変化を示す説明図
符号の説明
10 燃料電池スタック
11 セル
12 燃料電池構造体
12a 固体高分子電解質膜
12b 燃料極
12c 酸化剤極
13 燃料極側セパレータ
14 酸化剤極側セパレータ
15 流路溝
16 流路溝
17 冷却流路
20 水素系
20a 水素供給流路
20b 水素循環流路
20c 排出流路
22 水素調圧バルブ
23 水素循環ポンプ
23 水素循環装置
24 パージバルブ
30 空気系
30a 空気供給流路
30b 空気排出流路
31 コンプレッサ
32 空気調圧バルブ
40 冷却系
40a 冷媒流路
41 ラジエータ
41 冷媒循環ポンプ
50 制御ユニット
50a 処理部
50b 運転制御部
51 電圧検出部
60 出力取出装置

Claims (8)

  1. 燃料電池システムにおいて、
    電解質膜を挟んで燃料極と酸化剤極とが対設されたセルを複数積層して構成される燃料電池と、
    単位セルのそれぞれを検出対象として、当該単位セルの電圧をセル電圧として検出する検出手段と、
    前記検出手段による検出結果に基づいて、前記燃料電池の運転を停止する処理手段とを有し、
    前記処理手段は、前記燃料電池の水詰まりを判定する判定電圧よりも前記セル電圧が低下した前記単位セルを短絡推定セルとして特定し、当該短絡推定セルに隣接する前記単位セルのセル電圧が平均セル電圧よりも大きい場合に、システムの運転を停止することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 電解質膜を挟んで燃料極と酸化剤極とが対設されたセルを複数積層して構成される燃料電池の短絡を検知する短絡検知システムにおいて、
    単位セルのそれぞれを検出対象として、当該単位セルの電圧をセル電圧として検出する検出手段と、
    前記検出手段による検出結果に基づいて、前記燃料電池における電気的な短絡の発生を判定する処理手段とを有し、
    前記処理手段は、前記燃料電池の水詰まりを判定する判定電圧よりも前記セル電圧が低下した前記単位セルを短絡推定セルとして特定し、当該短絡推定セルに隣接する前記単位セルのセル電圧が平均セル電圧よりも大きい場合に、電気的な短絡の発生を判定することを特徴とする短絡検知システム。
  3. 電解質膜を挟んで燃料極と酸化剤極とが対設されたセルを複数積層して構成される燃料電池の短絡を検知する短絡検知システムにおいて、
    単位セルのそれぞれを検出対象として、当該単位セルの電圧をセル電圧として検出する検出手段と、
    前記検出手段による検出結果に基づいて、電気的な短絡の発生を判定する処理手段とを有し、
    前記処理手段は、前記燃料電池の水詰まりを判定する判定電圧よりも前記セル電圧が低下する短絡推定セルを特定し、当該短絡推定セルのセル電圧が低下した後に上昇し、かつ、当該短絡推定セルに隣接する前記単位セルのセル電圧が平均セル電圧よりも大きい場合に、電気的な短絡の発生を判定することを特徴とする短絡検知システム。
  4. 前記処理手段は、前記短絡推定セルに関するセル電圧の上昇速度が、負荷変動から予測されるセル電圧の上昇速度よりも大きい場合に、電気的な短絡の発生を判定する請求項3に記載された短絡検知システム。
  5. 前記処理手段は、さらに、前記セル電圧が平均セル電圧よりも第1の判定値以上低下する単位セルを短絡推定セルとして特定し、当該短絡推定セルに隣接する前記単位セルのセル電圧が平均セル電圧よりも第2の判定値以上上昇している場合に、電気的な短絡の発生を判定しており、
    前記第1および第2の判定値は、前記燃料電池の湿潤時における短絡発生時のセル電圧変動に基づいて設定されていることを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載された短絡検知システム。
  6. 前記処理手段は、電気的な短絡の発生を判定した場合には、システムの運転を停止させることを特徴とする請求項2から5のいずれか一項に記載された短絡検知システム。
  7. 前記単位セルは、互いに隣接する複数のセル同士を組み合わせたセル群、または、単一のセルで構成されることを特徴とする請求項2から6のいずれか一項に記載された短絡検知システム。
  8. 電解質膜を挟んで燃料極と酸化剤極とが対設されたセルを複数積層して構成される燃料電池の短絡を検知する短絡検知方法において、
    単位セルのそれぞれの電圧であるセル電圧に基づいて、前記燃料電池の水詰まりを判定する判定電圧よりも前記セル電圧が低下した前記単位セルを短絡推定セルとして特定する第1のステップと、
    前記第1のステップにおいて特定された短絡推定セルに隣接する前記単位セルのセル電圧が平均セル電圧よりも大きい場合に、電気的な短絡の発生を判定する第2のステップと
    を有することを特徴とする短絡検知方法。
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