JP2010235017A - 車両用制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】旋回時の操縦安定性を確保しつつ、省燃費化を図ることができる車両用制御装置を提供すること。
【解決手段】ステアリング63の操作量の絶対値が所定値以上である場合に、車輪2のキャンバ角が第1キャンバ角に調整され、車輪2にネガティブキャンバが付与される。これにより、車輪2の横剛性を利用して、旋回時の操縦安定性を確保できる。また、ステアリング63の操作速度の絶対値が減少しており且つステアリング63の操作量の絶対値が減少している場合に、車輪2のキャンバ角が第2キャンバ角に調整され、車輪2へのネガティブキャンバの付与が解除される。よって、ステアリング63の操作に基づき旋回の終了を早期に判断して、ネガティブキャンバの解除を素早く行うことができる。これにより、旋回時の操縦安定性を確保しつつ、省燃費化を図ることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、車輪のキャンバ角を調整するキャンバ角調整装置を備えた車両に用いられる車両用制御装置に関し、特に、旋回時の操縦安定性を確保しつつ、省燃費化を図ることができる車両用制御装置に関するものである。
従来より、車両の旋回時に車輪のキャンバ角を調整して操縦安定性を確保する技術が知られている。この種の技術に関し、例えば、特許文献1には、ステアリングから入力される操舵角を操舵角検出部で検出し、その操舵角検出部で検出した操舵角に基づいてアクチュエータ(キャンバ角調整装置)を作動させて車輪にキャンバ角を付与する技術が開示されている。
特開2006−282066号
ところで、車輪にキャンバ角を付与すると、車輪の接地面にキャンバスラストが発生し、その発生したキャンバスラストの影響により車輪の転がり抵抗が増加して、燃費性能の低下を招く。このため、省燃費化を図るという観点では、車輪に付与したキャンバ角を早期に解除することが望ましい。しかしながら、上述した特許文献1に開示される技術では、車輪に付与したキャンバ角を如何にして解除するかについては考慮されておらず、旋回時の操縦安定性の確保と省燃費化とを両立させることはできないという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、旋回時の操縦安定性を確保しつつ、省燃費化を図ることができる車両用制御装置を提供することを目的としている。
この目的を達成するために、請求項1記載の車両用制御装置は、複数の車輪と、それら複数の車輪の内の操舵可能に構成される車輪を操舵するために操作される操作部材と、前記複数の車輪の内の少なくとも一部の車輪のキャンバ角を調整するキャンバ角調整装置とを備えた車両に用いられるものであって、前記車両が旋回中であるかを判断する旋回判断手段と、その旋回判断手段により前記車両が旋回中であると判断される場合に、前記キャンバ角調整装置を作動させて、前記車輪にキャンバ角を付与するキャンバ角付与手段と、前記操作部材の操作量を取得する操作量取得手段と、その操作量取得手段により取得された前記操作部材の操作量の絶対値が減少しているかを判断する操作量減少判断手段と、前記操作部材の操作速度を取得する操作速度取得手段と、その操作速度取得手段により取得された前記操作部材の操作速度の絶対値が減少しているかを判断する操作速度減少判断手段と、その操作速度減少判断手段により前記操作部材の操作速度の絶対値が減少していると判断され且つ前記操作量減少判断手段により前記操作部材の操作量の絶対値が減少していると判断される場合に、前記キャンバ角付与手段による前記車輪へのキャンバ角の付与を解除するキャンバ角解除手段と、を備えている。
請求項1記載の車両用制御装置によれば、旋回判断手段により車両が旋回中であると判断される場合に、キャンバ角付与手段によりキャンバ角調整装置が作動され、車輪にキャンバ角が付与される。よって、車輪の横剛性を利用して、旋回時の操縦安定性を確保できる。また、操作速度減少判断手段により操作部材の操作速度の絶対値が減少していると判断され且つ操作量減少判断手段により操作部材の操作量の絶対値が減少していると判断される場合に、キャンバ角付与手段による車輪へのキャンバ角の付与がキャンバ角解除手段により解除される。ここで、例えば、操作部材の操作速度または操作量に閾値を設けて車輪へのキャンバ角の付与を解除する場合には、操作速度または操作量が閾値に達するまで車輪へのキャンバ角の付与が維持される。よって、車輪へのキャンバ角の付与が維持される間、キャンバスラストの影響により車輪の転がり抵抗が増加し、燃費性能の低下を招く。これに対し、操作部材の操作速度および操作量の絶対値が減少していると判断される場合に、車輪へのキャンバ角の付与を解除することで、操作部材の操作に基づき旋回の終了を早期に判断して、キャンバ角の解除を素早く行うことができる。これにより、旋回時の操縦安定性を確保しつつ、省燃費化を図ることができるという効果がある。
また、操作部材の操作速度の絶対値が減少していると判断され且つ操作部材の操作量の絶対値が減少していると判断される場合に、車輪へのキャンバ角の付与を解除するので、操作速度の絶対値または操作量の絶対値のいずれか一方が減少していても、操作速度の絶対値または操作量の絶対値のいずれか他方が減少していなければ、車輪へのキャンバ角の付与を維持できる。これにより、スラローム走行時のように操作部材が繰り返し操作される走行状態において、操作部材の操作速度または操作量の変化に伴い車輪へのキャンバ角の付与と解除とを繰り返し行うことがなく、キャンバ角の頻繁な切り替わりを防止することができるという効果がある。
本発明の一実施の形態における車両用制御装置が搭載される車両を模式的に示した模式図である。 懸架装置の正面図である。 車両用制御装置の電気的構成を示したブロック図である。 キャンバ制御処理を示すフローチャートである。 スラローム走行時におけるステアリングの操作状態と車輪のキャンバ角との関係を時系列に示したグラフである。
以下、本発明の好ましい実施の形態について添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態における車両用制御装置100が搭載される車両1を模式的に示した模式図である。なお、図1の矢印U−D,L−R,F−Bは、車両1の上下方向、左右方向、前後方向をそれぞれ示している。
まず、車両1の概略構成について説明する。車両1は、図1に示すように、車体フレームBFと、その車体フレームBFを支持する複数(本実施の形態では4輪)の車輪2と、それら複数の車輪2の内の一部(本実施の形態では、左右の前輪2FL,2FR)を回転駆動する車輪駆動装置3と、各車輪2と車体フレームBFとを連結する複数の懸架装置4と、複数の車輪2の内の一部(本実施の形態では、左右の前輪2FL,2FR)を操舵する操舵装置5とを主に備えて構成されている。
次いで、各部の詳細構成について説明する。車輪2は、図1に示すように、車両1の前方側(矢印F方向側)に位置する左右の前輪2FL,2FRと、車両1の後方側(矢印B方向側)に位置する左右の後輪2RL,2RRとを備えている。なお、本実施の形態では、左右の前輪2FL,2FRは、車輪駆動装置3により回転駆動される駆動輪として構成される一方、左右の後輪2RL,2RRは、車両1の走行に伴って従動される従動輪として構成されている。
また、車輪2は、図1に示すように、第1トレッド21及び第2トレッド22の2種類のトレッドを備え、各車輪2において、第1トレッド21が車両1の内側に配置され、第2トレッド22が車両1の外側に配置されている。なお、本実施の形態では、両トレッド21,22の幅(図1左右方向の寸法)が同一の幅に構成されている。
また、第1トレッド21及び第2トレッド22は、第2トレッド22が第1トレッド21よりも硬度の高い材料により構成され、第1トレッド21が第2トレッド22に比してグリップ力の高い特性(高グリップ特性)に構成される一方、第2トレッド22が第1トレッド21に比して転がり抵抗の小さい特性(低転がり特性)に構成されている。
車輪駆動装置3は、上述したように、左右の前輪2FL,2FRを回転駆動するための装置であり、後述するように電動モータ3aにより構成されている(図3参照)。また、電動モータ3aは、図1に示すように、デファレンシャルギヤ(図示せず)及び一対のドライブシャフト31を介して左右の前輪2FL,2FRに接続されている。
運転者がアクセルペダル61を操作した場合には、車輪駆動装置3から左右の前輪2FL,2FRに回転駆動力が付与され、それら左右の前輪2FL,2FRがアクセルペダル61の操作量に応じて回転駆動される。なお、左右の前輪2FL,2FRの回転差は、デファレンシャルギヤにより吸収される。
懸架装置4は、路面から車輪2を介して車体フレームBFに伝わる振動を緩和するための装置、いわゆるサスペンションとして機能するものであり、図1に示すように、各車輪2に対応してそれぞれ設けられている。また、本実施の形態における懸架装置4は、車輪2のキャンバ角を調整するキャンバ角調整機構としての機能を兼ね備えている。
ここで、図2を参照して、懸架装置4の詳細構成について説明する。図2は、懸架装置4の正面図である。なお、ここでは、キャンバ角調整機構として機能する構成のみについて説明し、サスペンションとして機能する構成については周知の構成と同様であるので、その説明を省略する。また、各懸架装置4の構成は、各車輪2においてそれぞれ共通であるので、右の前輪2FRに対応する懸架装置4を代表例として図2に図示する。但し、図2では、理解を容易とするために、ドライブシャフト31等の図示が省略されている。
懸架装置4は、図2に示すように、ストラット41及びロアアーム42を介して車体フレームBFに支持されるナックル43と、駆動力を発生するFRモータ44FRと、そのFRモータ44FRの駆動力を伝達するウォームホイール45及びアーム46と、それらウォームホイール45及びアーム46から伝達されるFRモータ44FRの駆動力によりナックル43に対して揺動駆動される可動プレート47とを主に備えて構成されている。
ナックル43は、車輪2を操舵可能に支持するものであり、図2に示すように、上端(図2上側)がストラット41に連結されると共に、下端(図2下側)がボールジョイントを介してロアアーム42に連結されている。
FRモータ44FRは、可動プレート47に揺動駆動のための駆動力を付与するものであり、DCモータにより構成され、その出力軸44aにはウォーム(図示せず)が形成されている。
ウォームホイール45は、FRモータ44FRの駆動力をアーム46に伝達するものであり、FRモータ44FRの出力軸44aに形成されたウォームに噛み合い、かかるウォームと共に食い違い軸歯車対を構成している。
アーム46は、ウォームホイール45から伝達されるFRモータ44FRの駆動力を可動プレート47に伝達するものであり、図2に示すように、一端(図2右側)が第1連結軸48を介してウォームホイール45の回転軸45aから偏心した位置に連結される一方、他端(図2左側)が第2連結軸49を介して可動プレート47の上端(図2上側)に連結されている。
可動プレート47は、車輪2を回転可能に支持するものであり、上述したように、上端(図2上側)がアーム46に連結される一方、下端(図2下側)がキャンバ軸50を介してナックル43に揺動可能に軸支されている。
上述したように構成される懸架装置4によれば、FRモータ44FRが駆動されると、ウォームホイール45が回転すると共に、ウォームホイール45の回転運動がアーム46の直線運動に変換される。その結果、アーム46が直線運動することで、可動プレート47がキャンバ軸50を揺動軸として揺動駆動され、車輪2のキャンバ角が調整される。
なお、本実施の形態では、各連結軸48,49及びウォームホイール45の回転軸45aが、車体フレームBFから車輪2に向かう方向(矢印R方向)において、第1連結軸48、回転軸45a、第2連結軸49の順に一直線上に並んで位置する第1キャンバ状態と、回転軸45a、第1連結軸48、第2連結軸49の順に一直線上に並んで位置する第2キャンバ状態(図2に示す状態)とのいずれか一方のキャンバ状態となるように車輪2のキャンバ角が調整される。
これにより、車輪2のキャンバ角が調整された状態では、車輪2に外力が加わったとしても、アーム46を回動させる方向の力は発生せず、車輪2のキャンバ角を維持することができる。
また、本実施の形態では、かかる第1キャンバ状態において、車輪2のキャンバ角がマイナス方向の所定の角度(以下「第1キャンバ角」と称す)に調整され、車輪2にネガティブキャンバが付与される。これにより、車輪2の横剛性を発揮させることができる。また、第1キャンバ状態では、第2トレッド22の接地に対する第1トレッド21の接地比率が大きくなることで、第1トレッド21の高グリップ特性を発揮させることができる。
一方、かかる第2キャンバ状態(図2に示す状態)では、車輪2のキャンバ角が0°(以下「第2キャンバ角」と称す)に調整される。これにより、キャンバスラストの影響を回避することができる。また、第2トレッド22は、第1トレッド21よりも硬度の高い材料により構成されているので、車輪2のキャンバ角が第2キャンバ角に調整された場合には、第1トレッド21の接地が第2トレッド22によって妨げられる。これにより、第1トレッド21の接地に対する第2トレッド22の接地比率が大きくなることで、第2トレッド22の低転がり特性を発揮させることができる。
図1に戻って説明する。操舵装置5は、運転者によるステアリング63の操作を左右の前輪2FL,2FRに伝えて操舵するための装置であり、いわゆるラック&ピニオン式のステアリングギヤとして構成されている。
この操舵装置5によれば、運転者によるステアリング63の操作(回転)は、まず、ステアリングコラム51を介してユニバーサルジョイント52に伝達され、ユニバーサルジョイント52により角度を変えられつつステアリングボックス53のピニオン53aに回転運動として伝達される。そして、ピニオン53aに伝達された回転運動は、ラック53bの直線運動に変換され、ラック53bが直線運動することで、ラック53bの両端に接続されたタイロッド54が移動する。その結果、タイロッド54がナックル55を押し引きすることで、車輪2に所定の舵角が付与される。
アクセルペダル61及びブレーキペダル62は、運転者により操作される操作部材であり、各ペダル61,62の操作状態(踏み込み量、踏み込み速度など)に応じて、車両1の走行速度や制動力が決定され、車輪駆動装置3が駆動制御される。ステアリング63は、運転者により操作される操作部材であり、その操作状態(回転角、回転速度など)に応じて、操舵装置5により左右の前輪2FL,2FRが操舵される。
車両用制御装置100は、上述したように構成される車両1の各部を制御するための装置であり、例えば、各ペダル61,62やステアリング63の操作状態に応じてキャンバ角調整装置44(図3参照)を作動制御する。
次いで、図3を参照して、車両用制御装置100の詳細構成について説明する。図3は、車両用制御装置100の電気的構成を示したブロック図である。車両用制御装置100は、図3に示すように、CPU71、ROM72及びRAM73を備え、それらがバスライン74を介して入出力ポート75に接続されている。また、入出力ポート75には、車輪駆動装置3等の装置が接続されている。
CPU71は、バスライン74により接続された各部を制御する演算装置であり、ROM72は、CPU71により実行される制御プログラム(例えば、図4に図示されるフローチャートのプログラム)や固定値データ等を記憶する書き換え不能な不揮発性のメモリである。
RAM73は、制御プログラムの実行時に各種のデータを書き換え可能に記憶するためのメモリであり、図3に示すように、キャンバフラグ73aが設けられている。
キャンバフラグ73aは、車輪2のキャンバ角が第1キャンバ角に調整されているのか或いは第2キャンバ角に調整されているのかを示すフラグである。CPU71は、このキャンバフラグ73aがオンの場合に、車輪2のキャンバ角が第1キャンバ角に調整されていると判断し、キャンバフラグ73aがオフの場合に、車輪2のキャンバ角が第2キャンバ角に調整されていると判断する。
車輪駆動装置3は、上述したように、左右の前輪2FL,2FR(図1参照)を回転駆動するための装置であり、それら左右の前輪2FL,2FRに回転駆動力を付与する電動モータ3aと、その電動モータ3aをCPU71からの指示に基づいて駆動制御する駆動制御回路(図示せず)とを主に備えている。但し、車輪駆動装置3は、電動モータ3aに限られず、他の駆動源を採用することは当然可能である。他の駆動源としては、例えば、油圧モータやエンジン等が例示される。
キャンバ角調整装置44は、各車輪2のキャンバ角を調整するための装置であり、上述したように、各懸架装置4の可動プレート47(図2参照)に揺動駆動のための駆動力をそれぞれ付与する合計4個のFL〜RRモータ44FL〜44RRと、それら各モータ44FL〜44RRをCPU71からの指示に基づいて駆動制御する駆動制御回路(図示せず)とを主に備えている。
計時装置80は、時間を計測するための装置であり、CPU71からの指示に基づいて時間を計測する計時回路(図示せず)と、その計時回路により計測された時間を処理してCPU71に出力する出力回路(図示せず)とを主に備えている。
加速度センサ装置81は、車両1の加速度を検出すると共に、その検出結果をCPU71に出力するための装置であり、前後方向加速度センサ81a及び左右方向加速度センサ81bと、それら各加速度センサ81a,81bの検出結果を処理してCPU71に出力する出力回路(図示せず)とを主に備えている。
前後方向加速度センサ81aは、車両1(車体フレームBF)の前後方向(図1矢印F−B方向)の加速度(縦加速度)を検出するセンサであり、左右方向加速度センサ81bは、車両1(車体フレームBF)の左右方向(図1矢印L−R方向)の加速度(横加速度)を検出するセンサである。なお、本実施の形態では、これら各加速度センサ81a,81bが圧電素子を利用した圧電型センサとして構成されている。
また、CPU71は、加速度センサ装置81から入力された各加速度センサ81a,81bの検出結果(縦加速度、横加速度)を時間積分して、2方向(前後方向および左右方向)の速度をそれぞれ算出すると共に、それら2方向成分を合成することで、車両1の走行速度を取得することができる。
更に、CPU71は、加速度センサ装置81から入力された各加速度センサ81a,81bの検出結果(縦加速度、横加速度)を時間微分して、縦加速度の単位時間当たりの変化量および横加速度の単位時間当たりの変化量を取得することができる。
ヨーレートセンサ装置82は、車両1のヨーレートを検出すると共に、その検出結果をCPU71に出力するための装置であり、車両1の重心を通る鉛直軸(図1矢印U−D方向軸)回りの車両1(車体フレームBF)の回転角速度を検出するヨーレートセンサ82aと、そのヨーレートセンサ82aの検出結果を処理してCPU71に出力する出力回路(図示せず)とを主に備えている。
なお、本実施の形態では、ヨーレートセンサ82aがサニャック効果により回転角速度を検出する光学式ジャイロセンサにより構成されている。但し、他の種類のジャイロセンサを採用することは当然可能である。他の種類のジャイロセンサとしては、例えば、機械式や流体式などのジャイロセンサが例示される。
また、CPU71は、ヨーレートセンサ装置82から入力されたヨーレートセンサ82aの検出結果(ヨーレート)を時間微分して、ヨーレートの単位時間当たりの変化量を取得することができる。
ナビゲーション装置83は、GPSを利用して車両1の現在位置を取得すると共に、車両1が走行予定の経路における道路状況を取得するための装置であり、GPS衛星から電波を受信して車両1の現在位置を取得する現在位置取得部(図示せず)と、各種情報(道路状況など)を地図データ等に対応付けて記憶する情報記憶部(図示せず)と、それら現在位置取得部により取得された車両1の現在位置および情報記憶部に記憶されている各種情報を処理してCPU71に出力する出力回路(図示せず)とを主に備えている。CPU71は、ナビゲーション装置83から入力された車両1の現在位置および各種情報に基づいて、車両1が走行予定の経路における道路状況を取得することができる。
なお、本実施の形態におけるナビゲーション装置83は、各種情報を地図データ等に対応付けて記憶する情報記憶部を備えているが、この情報記憶部に代えて、各種情報が地図データ等に対応付けて記憶された記憶媒体から各種情報を読み取る情報読取部を設け、その情報読取部により読み取った各種情報をCPU71に出力するように構成しても良い。
アクセルペダルセンサ装置61aは、アクセルペダル61の操作量を検出すると共に、その検出結果をCPU71に出力するための装置であり、アクセルペダル61の踏み込み量を検出する角度センサ(図示せず)と、その角度センサの検出結果を処理してCPU71に出力する出力回路(図示せず)とを主に備えている。
ブレーキペダルセンサ装置62aは、ブレーキペダル62の操作量を検出すると共に、その検出結果をCPU71に出力するための装置であり、ブレーキペダル62の踏み込み量を検出する角度センサ(図示せず)と、その角度センサの検出結果を処理してCPU71に出力する出力回路(図示せず)とを主に備えている。
ステアリングセンサ装置63aは、ステアリング63の操作量を検出すると共に、その検出結果をCPU71に出力するための装置であり、ステアリング63の回転角を検出する角度センサ(図示せず)と、その角度センサの検出結果を処理してCPU71に出力する出力回路(図示せず)とを主に備えている。
なお、本実施の形態では、各角度センサが電気抵抗を利用した接触型のポテンショメータとして構成されている。また、CPU71は、各センサ装置61a,62a,63aから入力された各角度センサの検出結果(操作量)を時間微分して、各ペダル61,62の踏み込み速度およびステアリング63の回転速度を取得することができる。
図3に示す他の入出力装置90としては、例えば、雨量を検出する雨量センサや路面の状況を非接触で検出する光学センサなどが例示される。
次いで、図4を参照して、キャンバ制御処理について説明する。図4は、キャンバ制御処理を示すフローチャートである。この処理は、車両用制御装置100の電源が投入されている間、CPU71によって繰り返し(例えば、0.2秒間隔で)実行される処理であり、ステアリング63の操作量(回転角)及び操作速度(回転速度)に基づいて車輪2のキャンバ角を調整する処理である。
CPU71は、キャンバ制御処理に関し、まず、キャンバフラグ73aがオンであるか否かを判断する(S1)。その結果、キャンバフラグ73aがオフであると判断される場合には(S1:No)、ステアリング63の操作量を取得し(S2)、その取得したステアリング63の操作量の絶対値が所定値以上であるか否かを判断する(S3)。なお、S3の処理では、S2の処理で取得したステアリング63の操作量と、ROM72に予め記憶されている閾値とを比較して、現在のステアリング63の操作量が所定値以上であるか否かを判断する。
その結果、ステアリング63の操作量の絶対値が所定値以上であると判断される場合には(S3:Yes)、キャンバ角調整装置44を作動させて、車輪2(本実施の形態では、全ての車輪2FL〜2RR)のキャンバ角を第1キャンバ角に調整すると共に(S4)、キャンバフラグ73aをオンして(S5)、このキャンバ制御処理を終了する。
即ち、S3の処理の結果、ステアリング63の操作量の絶対値が所定値以上であると判断される場合には、車両1が旋回中であるので、車輪2のキャンバ角を第1キャンバ角に調整して、車輪2にネガティブキャンバを付与する。これにより、車輪2の横剛性を利用すると共に、第1トレッド21の高グリップ特性を発揮させて、操縦安定性を確保することができる。
一方、S3の処理の結果、ステアリング63の操作量の絶対値が所定値よりも小さいと判断される場合には(S3:No)、次いで、ステアリング63の操作速度を取得し(S6)、その取得したステアリング63の操作速度の絶対値が所定値以上であるか否かを判断する(S7)。なお、S7の処理では、S6の処理で取得したステアリング63の操作速度と、ROM72に予め記憶されている閾値とを比較して、現在のステアリング63の操作速度が所定値以上であるか否かを判断する。
その結果、ステアリング63の操作速度の絶対値が所定値以上であると判断される場合には(S7:Yes)、キャンバ角調整装置44を作動させて、車輪2のキャンバ角を第1キャンバ角に調整すると共に(S4)、キャンバフラグ73aをオンして(S5)、このキャンバ制御処理を終了する。
即ち、S7の処理の結果、ステアリング63の操作速度の絶対値が所定値以上であると判断される場合には、車両1が旋回中であるので、車輪2のキャンバ角を第1キャンバ角に調整して、車輪2にネガティブキャンバを付与する。これにより、車輪2の横剛性を利用すると共に、第1トレッド21の高グリップ特性を発揮させて、操縦安定性を確保することができる。
一方、S7の処理の結果、ステアリング63の操作速度の絶対値が所定値よりも小さいと判断される場合には(S7:No)、S4及びS5の処理をスキップして、このキャンバ制御処理を終了する。
即ち、S3の処理の結果、ステアリング63の操作量の絶対値が所定値よりも小さいと判断され且つS7の処理の結果、ステアリング63の操作速度の絶対値が所定値よりも小さいと判断される場合には(S3:No且つS7:No)、車両1が直進中であり、操縦安定性の確保は不要であるため、この場合には、車輪2のキャンバ角を第2キャンバ角に維持する。これにより、キャンバスラストの影響を回避すると共に、第2トレッド22の低転がり特性を発揮させて、省燃費化を図ることができる。
これに対し、S1の処理の結果、キャンバフラグ73aがオンであると判断される場合には(S1:Yes)、ステアリング63の操作量を取得し(S8)、その取得したステアリング63の操作量の絶対値が減少しているか否かを判断する(S9)。具体的に、S9の処理では、S8の処理で取得したステアリング63の操作量の絶対値に対する単位時間当たりの変化量(以下「操作量の絶対値の変化量」と称す)を取得し、その取得した操作量の絶対値の変化量が0よりも小さいか否かを判断する。
S9の処理の結果、ステアリング63の操作量の絶対値は減少していない、即ち、操作量の絶対値の変化量が0以上であると判断される場合には(S9:No)、このキャンバ制御処理を終了する。これにより、車輪2のキャンバ角が第1キャンバ角に維持され、車輪2へのネガティブキャンバの付与が維持される。
一方、S9の処理の結果、ステアリング63の操作量の絶対値が減少している、即ち、操作量の絶対値の変化量が0よりも小さいと判断される場合には(S9:Yes)、次いで、ステアリング63の操作速度を取得し(S10)、その取得したステアリング63の操作速度の絶対値が減少しているか否かを判断する(S11)。具体的に、S11の処理では、S10の処理で取得したステアリング63の操作速度の絶対値に対する単位時間当たりの変化量(以下「操作速度の絶対値の変化量」と称す)を取得し、その取得した操作速度の絶対値の変化量が0よりも小さいか否かを判断する。
S11の処理の結果、ステアリング63の操作速度の絶対値は減少していない、即ち、操作速度の絶対値の変化量が0以上であると判断される場合には(S11:No)、このキャンバ制御処理を終了する。これにより、車輪2のキャンバ角が第1キャンバ角に維持され、車輪2へのネガティブキャンバの付与が維持される。
一方、S11の処理の結果、ステアリング63の操作速度の絶対値が減少している、即ち、操作速度の絶対値の変化量が0よりも小さいと判断される場合には(S11:Yes)、次いで、計時装置80により計時を開始する(S12)。その後、計時を開始してから所定の時間(例えば3秒など)が経過したか否かを判断し(S13)、所定の時間が経過していないと判断される場合には(S13:No)、所定の時間が経過したと判断されるまでS13の処理を繰り返し実行する。
一方、S13の処理の結果、所定の時間が経過したと判断される場合には(S13:Yes)、キャンバ角調整装置44を作動させて、車輪2(本実施の形態では、全ての車輪2FL〜2RR)のキャンバ角を第2キャンバ角に調整すると共に(S14)、キャンバフラグ73aをオフして(S15)、このキャンバ制御処理を終了する。
即ち、S9の処理の結果、ステアリング63の操作量の絶対値が減少していると判断され且つS11の処理の結果、ステアリング63の操作速度の絶対値が減少していると判断される場合には(S9:Yes且つS11:Yes)、車両1の旋回が終了に近づいており、操縦安定性の確保はそれほど必要でないため、この場合には、車輪2のキャンバ角を第2キャンバ角に調整して、車輪2へのネガティブキャンバの付与を解除する。これにより、キャンバスラストの影響を回避すると共に、第2トレッド22の低転がり特性を発揮させて、省燃費化を図ることができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ステアリング63の操作量または操作速度の絶対値が所定値以上である場合に、車輪2のキャンバ角が第1キャンバ角に調整され、車輪2にネガティブキャンバが付与される。これにより、車輪2の横剛性を利用して、旋回時の操縦安定性を確保できる。また、車輪2にネガティブキャンバが付与された状態において、ステアリング63の操作速度の絶対値が減少しており且つステアリング63の操作量の絶対値が減少している場合に、車輪2のキャンバ角が第2キャンバ角に調整され、車輪2へのネガティブキャンバの付与が解除される。ここで、例えば、ステアリング63の操作速度または操作量に閾値を設けて車輪2へのネガティブキャンバの付与を解除する場合には、操作速度または操作量が閾値に達するまで車輪2へのネガティブキャンバの付与が維持される。よって、ネガティブキャンバの付与が維持される間、キャンバスラストの影響により車輪2の転がり抵抗が増加し、燃費性能の低下を招く。これに対し、ステアリング63の操作速度および操作量の絶対値が減少している場合に、車輪2へのネガティブキャンバの付与を解除することで、ステアリング63の操作に基づき旋回の終了を早期に判断して、ネガティブキャンバの解除を素早く行うことができる。これにより、旋回時の操縦安定性を確保しつつ、省燃費化を図ることができる。
また、ステアリング63の操作速度の絶対値が減少しており且つステアリング63の操作量の絶対値が減少している場合に、車輪2へのネガティブキャンバの付与を解除するので、操作速度の絶対値または操作量の絶対値のいずれか一方が減少していても、いずれか他方が減少していなければ、車輪2へのネガティブキャンバの付与を維持することができる。これにより、スラローム走行時のようにステアリング63が繰り返し操作される走行状態において、車輪2へのネガティブキャンバの付与と解除とを繰り返し行うことがなく、キャンバ角の頻繁な切り替わりを防止することができる。
ここで、図5を参照して、スラローム走行時における車輪2のキャンバ角の調整について説明する。図5は、スラローム走行時におけるステアリング63の操作状態と車輪2のキャンバ角との関係を時系列に示したグラフである。
図5に示すように、車両1のスラローム走行時には、まず、ステアリング63が一方向へ操作され、ステアリング63の操作量または操作速度が所定値以上になることで、車輪2のキャンバ角が第1キャンバ角に調整される。この場合、ステアリング63の操作速度は、操作量の変化よりも先に変化し、操作量が最大となる前に減少し始める(即ち、操作速度の絶対値の変化量が0よりも小さくなる)。しかしながら、操作速度は減少するものの、操作量は増加している(即ち、操作量の絶対値の変化量は0以上である)ため、車輪2のキャンバ角は第1キャンバ角に維持され、車輪2へのネガティブキャンバの付与が維持される。
その後、ステアリング63が他方向へ切り返し操作されると、ステアリング63の操作量が減少し始める(即ち、操作量の絶対値の変化量が0よりも小さくなる)。しかしながら、操作量は減少するものの、ステリング63の切り返し操作に伴い操作速度の絶対値は増加している(即ち、操作速度の絶対値の変化量が0以上である)ため、車輪2のキャンバ角は第1キャンバ角に維持され、車輪2へのネガティブキャンバの付与が維持される。
このように、ステアリング63が繰り返し操作されるスラローム走行時には、ステアリング63の操作量と異なる周期で操作速度も絶えず変化する。よって、ステアリング63の操作量および操作速度の両方に基づいて車輪2へのネガティブキャンバの付与を解除することで、車輪2へのネガティブキャンバの付与と解除とを繰り返し行うことがなく、キャンバ角の頻繁な切り替わりを防止することができる。
これに対し、スラローム走行が終了に近づくと、ステアリング63が中立位置に戻されることで、ステアリング63の操作量の絶対値および操作速度の絶対値がいずれも減少し始める(即ち、操作量の絶対値の変化量および操作速度の絶対値の変化量がいずれも0よりも小さくなる)。このため、車輪2のキャンバ角が第2キャンバ角に調整され、車輪2へのネガティブキャンバの付与が解除される。このように、スラローム走行の終了時には、ステアリング63の操作に基づき旋回の終了を早期に判断して、ネガティブキャンバの解除を素早く行うことができる。
なお、図4に示すフローチャート(キャンバ制御処理)において、請求項1記載の旋回判断手段としてはS3及びS7の処理が、キャンバ角付与手段としてはS4の処理が、操作量取得手段としてはS8の処理が、操作量減少判断手段としてはS9の処理が、操作速度取得手段としてはS10の処理が、操作速度減少判断手段としてはS11の処理が、キャンバ角解除手段としてはS14の処理が、それぞれ該当する。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施の形態で挙げた数値は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。
上記実施の形態では、全ての車輪2のキャンバ角を第1キャンバ角および第2キャンバ角に調整する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、前輪2FL,2FR又は後輪2RL,2RRのいずれか一方のみを第1キャンバ角および第2キャンバ角に調整しても良い。また、左の前輪2FLと右の前輪2FRとのキャンバ角を、左の後輪2RLと右の後輪2RRとのキャンバ角を、それぞれ異なるキャンバ角に調整しても良い。
上記実施の形態では、ステアリング63の操作量または操作速度に基づいて車両1が旋回中であるかを判断する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、ステアリング63の操作量または操作速度に代えて、他の状態量に基づいて車両1が旋回中であるかを判断することは当然可能である。他の状態量としては、例えば、車両1のヨーレート、そのヨーレートの単位時間当たりの変化量、車両1の横加速度、その横加速度の単位時間当たりの変化量などが例示される。
また、上記実施の形態では、車両1が旋回中であるかの判断基準となるステアリング63の操作量および操作速度の閾値がROM72に予め記憶された一定値である場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、車両1の走行速度や路面状況などの各種情報を取得し、それら取得した各種情報に基づいて、かかる判断基準となるステアリング63の操作量および操作速度の閾値を設定する構成としても良い。この場合には、車両1の走行速度や路面状況などに応じて車輪2へのネガティブキャンバの付与を行うことができるので、効率良く旋回時の操縦安定性を確保しつつ、省燃費化を図ることができる。
上記実施の形態では、車輪2にネガティブキャンバが付与された状態において、ステアリング63の操作速度の絶対値および操作量の絶対値がいずれも減少している場合に、所定の時間が経過してから車輪2へのネガティブキャンバの付与を解除する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、所定の時間の経過を待たずして、車輪2へのネガティブキャンバの付与を解除しても良い。この場合には、車輪2へのネガティブキャンバの付与を素早く解除して、より一層の省燃費化を図ることができる。
上記実施の形態では説明を省略したが、車輪2にネガティブキャンバが付与された状態において、車両1が走行予定の経路における道路の情報をナビゲーション装置82により取得する手段と、その取得した道路の情報が所定の条件を満たすかを判断する手段と、その判断結果が所定の条件を満たすと判断される場合に、車輪2へのネガティブキャンバの付与を維持する手段とを備える構成としても良い。これにより、走行予定の経路が所定の条件を満たす場合には、車輪2へのネガティブキャンバの付与を維持できるので、車輪2へのネガティブキャンバの付与と解除とを繰り返し行うことがなく、キャンバ角の頻繁な切り替わりを防止することができる。なお、所定の条件としては、例えば、走行予定の経路が所定半径以下のカーブとなっている場合、走行予定の経路が右折や左折である場合などが例示される。
また、上記実施の形態では説明を省略したが、ステアリング63の操作速度の絶対値および操作量の絶対値が減少しているかの判断基準を、車両1の走行速度や路面状況などの各種情報に基づいて規定するマップを設けると共に、車両1の走行速度や路面状況などの各種情報を取得し、その取得した各種情報に対応する判断基準をマップから読み出して、ステアリング63の操作速度の絶対値および操作量の絶対値が減少しているかを判断する構成としても良い。この場合には、車両1の走行速度や路面状況などに応じて車輪2へのネガティブキャンバの付与を解除できるので、効率良く省燃費化を図ることができる。
上記実施の形態では、第1トレッド21が車両1の内側に、第2トレッド22が車両1の外側に、それぞれ配置される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、第1トレッド21を車両1の外側に、第2トレッド22を車両1の内側に、それぞれ配置しても良い。この場合には、第1キャンバ状態において車輪2のキャンバ角が第2キャンバ角に調整されると共に、第2キャンバ状態において第1キャンバ角に調整され車輪2にポジティブキャンバが付与されるように構成することで、上記実施の形態の場合と同様に、旋回時の操縦安定性を確保しつつ、省燃費化を図ることができる。
上記実施の形態では、第2キャンバ角を0°とし、車輪2のキャンバ角を第2キャンバ角に調整することで、車輪2へのネガティブキャンバの付与を解除する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、第2キャンバ角を0°よりも小さい角度または大きい角度とし、この第2キャンバ角に車輪2のキャンバ角を調整することで、車輪2へのネガティブキャンバの付与を解除しても良い。なお、この場合には、第2キャンバ角は、第1トレッド21に対する第2トレッド22の接地比率が最大となる角度であることが好ましい。
100 車両用制御装置
1 車両
2 車輪
2FL 左の前輪(車輪の一部)
2FR 右の前輪(車輪の一部)
2RL 左の後輪(車輪の一部)
2RR 右の後輪(車輪の一部)
44 キャンバ角調整装置
44FL FLモータ(キャンバ角調整装置の一部)
44FR FRモータ(キャンバ角調整装置の一部)
44RL RLモータ(キャンバ角調整装置の一部)
44RR RRモータ(キャンバ角調整装置の一部)

Claims (1)

  1. 複数の車輪と、それら複数の車輪の内の操舵可能に構成される車輪を操舵するために操作される操作部材と、前記複数の車輪の内の少なくとも一部の車輪のキャンバ角を調整するキャンバ角調整装置とを備えた車両に用いられる車両用制御装置であって、
    前記車両が旋回中であるかを判断する旋回判断手段と、
    その旋回判断手段により前記車両が旋回中であると判断される場合に、前記キャンバ角調整装置を作動させて、前記車輪にキャンバ角を付与するキャンバ角付与手段と、
    前記操作部材の操作量を取得する操作量取得手段と、
    その操作量取得手段により取得された前記操作部材の操作量の絶対値が減少しているかを判断する操作量減少判断手段と、
    前記操作部材の操作速度を取得する操作速度取得手段と、
    その操作速度取得手段により取得された前記操作部材の操作速度の絶対値が減少しているかを判断する操作速度減少判断手段と、
    その操作速度減少判断手段により前記操作部材の操作速度の絶対値が減少していると判断され且つ前記操作量減少判断手段により前記操作部材の操作量の絶対値が減少していると判断される場合に、前記キャンバ角付与手段による前記車輪へのキャンバ角の付与を解除するキャンバ角解除手段と、を備えていることを特徴とする車両用制御装置。
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