JP2010235016A - 車両用制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】旋回時の操縦安定性を確保しつつ、旋回性能の向上を図ることができる車両用制御装置を提供すること。
【解決手段】車両1の旋回状態が第1条件を満たしている場合には、左右の前輪2FL,2FRの内の旋回内輪となる車輪2のキャンバ角よりも大きいキャンバ角で左右の前輪2FL,2FRの内の旋回外輪となる車輪2にネガティブキャンバを付与する。これにより、かかる車輪2の横剛性を利用して、旋回時の操縦安定性を確保できる。また、この場合には、旋回外輪となる車輪2にキャンバスラストが発生し、車両1にヨーモーメントが作用する。これに対し、旋回内輪となる車輪2のキャンバ角は、旋回外輪となる車輪2のキャンバ角よりも小さいので、ヨーモーメントを打ち消すことはない。よって、キャンバスラストにより車両に作用するヨーモーメントを旋回力として利用して、旋回性能の向上を図ることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、車輪のキャンバ角を調整するキャンバ角調整装置を備えた車両に用いられる車両用制御装置に関し、特に、旋回時の操縦安定性を確保しつつ、旋回性能の向上を図ることができる車両用制御装置に関するものである。
従来より、車両の旋回時に車輪のキャンバ角を調整して操縦安定性を確保する技術が知られている。この種の技術に関し、例えば、特許文献1には、左右の前輪の内の旋回外輪となる車輪および左右の後輪の内の旋回内輪となる車輪にネガティブキャンバを付与すると共に、左右の前輪の内の旋回内輪となる車輪および左右の後輪の内の旋回外輪となる車輪にポジティブキャンバを付与する技術が開示されている。
特開平05−032114号公報
ところで、左右の前輪の内の旋回外輪となる車輪および左右の後輪の内の旋回内輪となる車輪にネガティブキャンバを付与すると、それら各車輪にキャンバスラストが発生し、キャンバスラストの発生に伴って車両にヨーモーメントが作用する。これにより、車両に作用するヨーモーメントを旋回力として利用して、旋回性能の向上を図ることができる。しかしながら、上述した特許文献1に開示される技術では、左右の前輪の内の旋回内輪となる車輪および左右の後輪の内の旋回外輪となる車輪にポジティブキャンバを付与するので、それら各車輪には、車両に作用するヨーモーメントを打ち消す方向にキャンバスラストが発生してしまい、旋回性能の向上が妨げられるという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、旋回時の操縦安定性を確保しつつ、旋回性能の向上を図ることができる車両用制御装置を提供することを目的としている。
この目的を達成するために、請求項1記載の車両用制御装置は、左右の前輪および左右の後輪を有する車輪と、それら車輪のキャンバ角をそれぞれ独立に調整するキャンバ角調整装置と、を備え、前記車輪の少なくとも一部が操舵可能に構成される車両に用いられるものであって、前記車両の旋回状態を取得する旋回状態取得手段と、その旋回状態取得手段により取得された前記車両の旋回状態が第1閾値により設定される第1条件を満たしているかを判断する第1条件判断手段と、その第1条件判断手段により前記車両の旋回状態が第1条件を満たしていると判断される場合に、前記キャンバ角調整装置を作動させて、前記左右の前輪の内の旋回内輪となる車輪のキャンバ角よりも大きいキャンバ角で前記左右の前輪の内の旋回外輪となる車輪にネガティブキャンバを付与する前外輪キャンバ付与手段と、前記第1条件判断手段により前記車両の旋回状態が第1条件を満たしていないと判断される場合に、前記キャンバ角調整装置を作動させて、前記左右の後輪の内の旋回外輪となる車輪のキャンバ角よりも大きいキャンバ角で前記左右の後輪の内の旋回内輪となる車輪にネガティブキャンバを付与する後内輪キャンバ付与手段と、を備えている。
請求項2記載の車両用制御装置は、請求項1記載の車両用制御装置において、前記旋回状態取得手段により取得された前記車両の旋回状態が前記第1閾値よりも大きな値とされた第2閾値により設定される第2条件を満たしているかを判断する第2条件判断手段を備え、前記第1条件判断手段により前記車両の旋回状態が第1条件を満たしていると判断され且つ前記第2条件判断手段により前記車両の旋回状態が第2条件を満たしていると判断される場合に、前記前外輪キャンバ付与手段により前記左右の前輪の内の旋回内輪となる車輪のキャンバ角よりも大きいキャンバ角で前記左右の前輪の内の旋回外輪となる車輪にネガティブキャンバを付与すると共に前記後内輪キャンバ付与手段により前記左右の後輪の内の旋回外輪となる車輪のキャンバ角よりも大きいキャンバ角で前記左右の後輪の内の旋回内輪となる車輪にネガティブキャンバを付与する。
請求項3記載の車両用制御装置は、請求項1又は2に記載の車両用制御装置において、前記キャンバ角調整装置は、前記車輪にネガティブキャンバを付与した状態または前記車輪へのネガティブキャンバの付与を解除した状態のいずれか一方の状態となるように前記車輪のキャンバ角を調整するものであり、そのキャンバ角調整装置を前記前外輪キャンバ付与手段および後内輪キャンバ付与手段により作動させる。
請求項1記載の車両用制御装置によれば、第1条件判断手段により車両の旋回状態が第1条件を満たしていると判断される場合に、前外輪キャンバ付与手段によりキャンバ角調整装置が作動され、左右の前輪の内の旋回内輪となる車輪のキャンバ角よりも大きいキャンバ角で左右の前輪の内の旋回外輪となる車輪にネガティブキャンバが付与される。よって、かかる旋回外輪となる車輪の横剛性を利用して、旋回時の操縦安定性を確保できる。また、この場合には、左右の前輪の内の旋回外輪となる車輪にネガティブキャンバを付与することで、かかる旋回外輪となる車輪にキャンバスラストが発生し、キャンバスラストの発生に伴って車両にヨーモーメントが作用する。これに対し、左右の前輪の内の旋回内輪となる車輪のキャンバ角は、左右の前輪の内の旋回外輪となる車輪のキャンバ角よりも小さいので、かかる旋回内輪となる車輪に発生するキャンバスラストは、旋回外輪となる車輪に発生するキャンバスラストよりも小さくなり、車両に作用するヨーモーメントを打ち消すことはない。よって、キャンバスラストにより車両に作用するヨーモーメントを旋回力として利用して、旋回性能の向上を図ることができる。従って、旋回時の操縦安定性を確保しつつ、旋回性能の向上を図ることができるという効果がある。
また、第1条件判断手段により車両の旋回状態が第1条件を満たしていないと判断される場合には、後内輪キャンバ付与手段によりキャンバ角調整装置が作動され、左右の後輪の内の旋回外輪となる車輪のキャンバ角よりも大きいキャンバ角で左右の後輪の内の旋回内輪となる車輪にネガティブキャンバが付与される。よって、かかる旋回内輪となる車輪の横剛性を利用して、旋回時の操縦安定性を確保できる。また、この場合には、左右の後輪の内の旋回内輪となる車輪にネガティブキャンバを付与することで、かかる旋回内輪となる車輪にキャンバスラストが発生し、キャンバスラストの発生に伴って車両にヨーモーメントが作用する。これに対し、左右の後輪の内の旋回外輪となる車輪のキャンバ角は、左右の後輪の内の旋回内輪となる車輪のキャンバ角よりも小さいので、かかる旋回外輪となる車輪に発生するキャンバスラストは、旋回内輪となる車輪に発生するキャンバスラストよりも小さくなり、車両に作用するヨーモーメントを打ち消すことはない。よって、キャンバスラストにより車両に作用するヨーモーメントを旋回力として利用して、旋回性能の向上を図ることができる。従って、旋回時の操縦安定性を確保しつつ、旋回性能の向上を図ることができるという効果がある。
ところで、車両の旋回時に各車輪(左右の前輪および左右の後輪)が車重を支える割合を考慮すると、旋回性能の向上を図る上でネガティブキャンバの付与が最も効果的な車輪は、左右の前輪の内の旋回外輪となる車輪であり、左右の後輪の内の旋回内輪となる車輪へのネガティブキャンバの付与による効果は、左右の前輪の内の旋回外輪にネガティブキャンバを付与した場合と比較して小さくなる。これに対し、第1条件判断手段により車両の旋回状態が第1条件を満たしていると判断される場合には、前外輪キャンバ付与手段により左右の前輪の内の旋回外輪となる車輪にネガティブキャンバを付与する一方、第1条件判断手段により車両の旋回状態が第1条件を満たしていないと判断される場合には、後内輪キャンバ付与手段により左右の後輪の内の旋回内輪となる車輪にネガティブキャンバを付与するので、旋回性能の向上を確実に図りつつ、車両の挙動を安定させることができるという効果がある。
即ち、車両の旋回状態が第1条件を満たしている場合(例えば、車輪を操舵するために操作される操作部材の操作量が所定の操作量以上である場合や車両の走行速度が所定の走行速度以上である場合など)、つまり、旋回性能の向上が大きく必要な場合に、左右の後輪の内の旋回内輪となる車輪にネガティブキャンバを付与したのでは、その効果を十分に発揮できず、旋回性能の向上を図ることができない。これに対し、車両の旋回状態が第1条件を満たしている場合には、左右の前輪の内の旋回外輪となる車輪にネガティブキャンバを付与することで、その効果を十分に発揮させて、旋回性能の向上を確実に図ることができる。
一方、車両の旋回状態が第1条件を満たしていない場合(例えば、車輪を操舵するために操作される操作部材の操作量が所定の操作量よりも小さい場合や車両の走行速度が所定の走行速度よりも小さい場合など)、つまり、旋回性能の向上がそれほど大きく必要でない場合に、左右の前輪の内の旋回外輪となる車輪にネガティブキャンバを付与したのでは、その効果が必要以上に発揮されて、車両がオーバステア傾向となる。これに対し、車両の旋回状態が第1条件を満たしていない場合には、左右の後輪の内の旋回内輪となる車輪にネガティブキャンバを付与することで、その効果が必要以上に発揮されることを回避して、車両の挙動を安定させることができる。
請求項2記載の車両用制御装置によれば、請求項1記載の車両用制御装置の奏する効果に加え、第1条件判断手段により車両の旋回状態が第1条件を満たしていると判断され且つ第2条件判断手段により車両の旋回状態が第2条件を満たしていると判断される場合に、前外輪キャンバ付与手段により左右の前輪の内の旋回内輪となる車輪のキャンバ角よりも大きいキャンバ角で左右の前輪の内の旋回外輪となる車輪にネガティブキャンバを付与すると共に後内輪キャンバ付与手段により左右の後輪の内の旋回外輪となる車輪のキャンバ角よりも大きいキャンバ角で左右の後輪の内の旋回内輪となる車輪にネガティブキャンバを付与するので、車両の旋回状態が第1条件および第2条件を満たしている場合(例えば、車輪を操舵するために操作される操作部材の操作量が第1閾値よりも大きい所定の操作量以上である場合や車両の走行速度が第1閾値よりも大きい所定の走行速度以上である場合など)、つまり、旋回性能の向上が第1条件よりも大きく必要な場合に、かかる両車輪にネガティブキャンバを付与することで、車両に作用するヨーモーメントをより大きくして、旋回性能のより一層の向上を図ることができるという効果がある。
また、車両の旋回状態が第1条件および第2条件を満たしている場合に、左右の前輪の内の旋回外輪となる車輪および左右の後輪の内の旋回内輪となる車輪の両車輪にネガティブキャンバを付与するので、車両の旋回状態が第1条件を満たしていない場合や第1条件のみを満たしている場合には、かかる両車輪への不必要なネガティブキャンバの付与を防止して、効率良く車輪にネガティブキャンバを付与できる。これにより、キャンバスラストの影響により車輪の転がり抵抗が増加するのを抑制して、省燃費化を図ることができるという効果がある。
請求項3記載の車両用制御装置によれば、請求項1又は2に記載の車両用制御装置の奏する効果に加え、キャンバ角調整装置は、車輪にネガティブキャンバを付与した状態または車輪へのネガティブキャンバの付与を解除した状態のいずれか一方の状態となるように車輪のキャンバ角を調整するものであり、そのキャンバ角調整装置を前外輪キャンバ付与手段および後内輪キャンバ付与手段により作動させるので、効率良く車輪にネガティブキャンバを付与できる。即ち、ネガティブキャンバの付与状態または解除状態のいずれか一方の状態となるように車輪のキャンバ角を調整するキャンバ角調整装置では、キャンバ角を任意の角度で調整可能な場合と比較して、安全を見込んで旋回性能の向上を図るため、必要以上に車輪にネガティブキャンバを付与しなければならない。これに対し、ネガティブキャンバの付与状態または解除状態のいずれか一方の状態となるように車輪のキャンバ角を調整するキャンバ角調整装置であっても、そのキャンバ角調整装置を前外輪キャンバ付与手段および後内輪キャンバ付与手段により作動させることで、車両の旋回状態に応じて(車両の旋回状態が第1条件を満たしているか否か等に応じて)効率良く車輪にネガティブキャンバを付与できる。これにより、キャンバスラストの影響により車輪の転がり抵抗が増加するのを抑制して、効率良く省燃費化を図ることができるという効果がある。また、キャンバ角調整装置は、キャンバ付与状態またはキャンバ解除状態のいずれか一方の状態となるように車輪のキャンバ角を調整できれば良いので、車両全体としての構造の簡素化を図ると共にコストの削減を図ることができるという効果がある。
本発明の一実施の形態における車両用制御装置が搭載される車両を模式的に示した模式図である。 懸架装置の正面図である。 車両用制御装置の電気的構成を示したブロック図である。 状態区分マップの内容を模式的に示した模式図である。 キャンバ制御処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の好ましい実施の形態について添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態における車両用制御装置100が搭載される車両1を模式的に示した模式図である。なお、図1の矢印U−D,L−R,F−Bは、車両1の上下方向、左右方向、前後方向をそれぞれ示している。
まず、車両1の概略構成について説明する。車両1は、図1に示すように、車体フレームBFと、その車体フレームBFを支持する複数(本実施の形態では4輪)の車輪2と、それら複数の車輪2の内の一部(本実施の形態では、左右の前輪2FL,2FR)を回転駆動する車輪駆動装置3と、各車輪2と車体フレームBFとを連結する複数の懸架装置4と、複数の車輪2の内の一部(本実施の形態では、左右の前輪2FL,2FR)を操舵する操舵装置5とを主に備えて構成されている。
次いで、各部の詳細構成について説明する。車輪2は、図1に示すように、車両1の前方側(矢印F方向側)に位置する左右の前輪2FL,2FRと、車両1の後方側(矢印B方向側)に位置する左右の後輪2RL,2RRとを備えている。なお、本実施の形態では、左右の前輪2FL,2FRは、車輪駆動装置3により回転駆動される駆動輪として構成される一方、左右の後輪2RL,2RRは、車両1の走行に伴って従動される従動輪として構成されている。
また、車輪2は、図1に示すように、第1トレッド21及び第2トレッド22の2種類のトレッドを備え、各車輪2において、第1トレッド21が車両1の内側に配置され、第2トレッド22が車両1の外側に配置されている。なお、本実施の形態では、両トレッド21,22の幅(図1左右方向の寸法)が同一の幅に構成されている。
また、第1トレッド21及び第2トレッド22は、第2トレッド22が第1トレッド21よりも硬度の高い材料により構成され、第1トレッド21が第2トレッド22に比してグリップ力の高い特性(高グリップ特性)に構成される一方、第2トレッド22が第1トレッド21に比して転がり抵抗の小さい特性(低転がり特性)に構成されている。
車輪駆動装置3は、上述したように、左右の前輪2FL,2FRを回転駆動するための装置であり、後述するように電動モータ3aにより構成されている(図3参照)。また、電動モータ3aは、図1に示すように、デファレンシャルギヤ(図示せず)及び一対のドライブシャフト31を介して左右の前輪2FL,2FRに接続されている。
運転者がアクセルペダル61を操作した場合には、車輪駆動装置3から左右の前輪2FL,2FRに回転駆動力が付与され、それら左右の前輪2FL,2FRがアクセルペダル61の操作量に応じて回転駆動される。なお、左右の前輪2FL,2FRの回転差は、デファレンシャルギヤにより吸収される。
懸架装置4は、路面から車輪2を介して車体フレームBFに伝わる振動を緩和するための装置、いわゆるサスペンションとして機能するものであり、図1に示すように、各車輪2に対応してそれぞれ設けられている。また、本実施の形態における懸架装置4は、車輪2のキャンバ角を調整するキャンバ角調整機構としての機能を兼ね備えている。
ここで、図2を参照して、懸架装置4の詳細構成について説明する。図2は、懸架装置4の正面図である。なお、ここでは、キャンバ角調整機構として機能する構成のみについて説明し、サスペンションとして機能する構成については周知の構成と同様であるので、その説明を省略する。また、各懸架装置4の構成は、各車輪2においてそれぞれ共通であるので、右の前輪2FRに対応する懸架装置4を代表例として図2に図示する。但し、図2では、理解を容易とするために、ドライブシャフト31等の図示が省略されている。
懸架装置4は、図2に示すように、ストラット41及びロアアーム42を介して車体フレームBFに支持されるナックル43と、駆動力を発生するFRモータ44FRと、そのFRモータ44FRの駆動力を伝達するウォームホイール45及びアーム46と、それらウォームホイール45及びアーム46から伝達されるFRモータ44FRの駆動力によりナックル43に対して揺動駆動される可動プレート47とを主に備えて構成されている。
ナックル43は、車輪2を操舵可能に支持するものであり、図2に示すように、上端(図2上側)がストラット41に連結されると共に、下端(図2下側)がボールジョイントを介してロアアーム42に連結されている。
FRモータ44FRは、可動プレート47に揺動駆動のための駆動力を付与するものであり、DCモータにより構成され、その出力軸44aにはウォーム(図示せず)が形成されている。
ウォームホイール45は、FRモータ44FRの駆動力をアーム46に伝達するものであり、FRモータ44FRの出力軸44aに形成されたウォームに噛み合い、かかるウォームと共に食い違い軸歯車対を構成している。
アーム46は、ウォームホイール45から伝達されるFRモータ44FRの駆動力を可動プレート47に伝達するものであり、図2に示すように、一端(図2右側)が第1連結軸48を介してウォームホイール45の回転軸45aから偏心した位置に連結される一方、他端(図2左側)が第2連結軸49を介して可動プレート47の上端(図2上側)に連結されている。
可動プレート47は、車輪2を回転可能に支持するものであり、上述したように、上端(図2上側)がアーム46に連結される一方、下端(図2下側)がキャンバ軸50を介してナックル43に揺動可能に軸支されている。
上述したように構成される懸架装置4によれば、FRモータ44FRが駆動されると、ウォームホイール45が回転すると共に、ウォームホイール45の回転運動がアーム46の直線運動に変換される。その結果、アーム46が直線運動することで、可動プレート47がキャンバ軸50を揺動軸として揺動駆動され、車輪2のキャンバ角が調整される。
なお、本実施の形態では、各連結軸48,49及びウォームホイール45の回転軸45aが、車体フレームBFから車輪2に向かう方向(矢印R方向)において、第1連結軸48、回転軸45a、第2連結軸49の順に一直線上に並んで位置する第1キャンバ状態と、回転軸45a、第1連結軸48、第2連結軸49の順に一直線上に並んで位置する第2キャンバ状態(図2に示す状態)とのいずれか一方の状態となるように車輪2のキャンバ角が調整される。
これにより、車輪2のキャンバ角が調整された状態では、車輪2に外力が加わったとしても、アーム46を回動させる方向の力は発生せず、車輪2のキャンバ角を維持することができる。
また、本実施の形態では、かかる第1キャンバ状態において、車輪2のキャンバ角がマイナス方向の所定の角度(以下「第1キャンバ角」と称す)に調整され、車輪2にネガティブキャンバが付与される。これにより、車輪2の横剛性を発揮させることができる。また、第1キャンバ状態では、第2トレッド22の接地に対する第1トレッド21の接地比率が大きくなることで、第1トレッド21の高グリップ特性を発揮させることができる。
一方、かかる第2キャンバ状態(図2に示す状態)では、車輪2のキャンバ角が0°(以下「第2キャンバ角」と称す)に調整される。これにより、キャンバスラストの影響を回避することができる。また、第2トレッド22は、第1トレッド21よりも硬度の高い材料により構成されているので、車輪2のキャンバ角が第2キャンバ角に調整された場合には、第1トレッド21の接地が第2トレッド22によって妨げられる。これにより、第1トレッド21の接地に対する第2トレッド22の接地比率が大きくなることで、第2トレッド22の低転がり特性を発揮させることができる。
図1に戻って説明する。操舵装置5は、運転者によるステアリング63の操作を左右の前輪2FL,2FRに伝えて操舵するための装置であり、いわゆるラック&ピニオン式のステアリングギヤとして構成されている。
この操舵装置5によれば、運転者によるステアリング63の操作(回転)は、まず、ステアリングコラム51を介してユニバーサルジョイント52に伝達され、ユニバーサルジョイント52により角度を変えられつつステアリングボックス53のピニオン53aに回転運動として伝達される。そして、ピニオン53aに伝達された回転運動は、ラック53bの直線運動に変換され、ラック53bが直線運動することで、ラック53bの両端に接続されたタイロッド54が移動する。その結果、タイロッド54がナックル55を押し引きすることで、車輪2に所定の舵角が付与される。
アクセルペダル61及びブレーキペダル62は、運転者により操作される操作部材であり、各ペダル61,62の操作状態(踏み込み量、踏み込み速度など)に応じて、車両1の走行速度や制動力が決定され、車輪駆動装置3が駆動制御される。ステアリング63は、運転者により操作される操作部材であり、その操作状態(回転角、回転速度など)に応じて、操舵装置5により左右の前輪2FL,2FRが操舵される。
車両用制御装置100は、上述したように構成される車両1の各部を制御するための装置であり、例えば、各ペダル61,62やステアリング63の操作状態に応じてキャンバ角調整装置44(図3参照)を作動制御する。
次いで、図3を参照して、車両用制御装置100の詳細構成について説明する。図3は、車両用制御装置100の電気的構成を示したブロック図である。車両用制御装置100は、図3に示すように、CPU71、ROM72及びRAM73を備え、それらがバスライン74を介して入出力ポート75に接続されている。また、入出力ポート75には、車輪駆動装置3等の装置が接続されている。
CPU71は、バスライン74により接続された各部を制御する演算装置であり、ROM72は、CPU71により実行される制御プログラム(例えば、図5に図示されるフローチャートのプログラム)や固定値データ等を記憶する書き換え不能な不揮発性のメモリである。また、ROM72には、図3に示すように、状態区分マップ72aが設けられている。
ここで、図4を参照して、状態区分マップ72aについて説明する。図4は、状態区分マップ72aの内容を模式的に示した模式図である。状態区分マップ72aは、車両1の走行速度およびステアリング63の操作量に基づいて現在の車両1の旋回状態をA〜Cの3つの状態に区分するマップである。CPU71は、この状態区分マップ72aの内容に基づいて、現在の車両1の走行状態が第1条件を満たしているか否かを判断すると共に第2条件を満たしているか否かを判断する。
なお、図4に示す状態区分マップ72aにおいて、横軸に示す車両1の走行速度は、図4右側が増加方向を表しており、縦軸に示すステアリング63の操作量は、図4上側が増加方向を表している。
この状態区分マップ72aによれば、図4に示すように、車両1の走行速度に対応するステアリング63の操作量の第1閾値を一次関数で表した関数f1及び車両1の走行速度に対応するステアリング63の操作量の第2閾値を一次関数で表した関数f2が規定されており、それら関数f1,f2により車両1の旋回状態がA〜Cの3つの状態に区分されている。なお、第2閾値は、第1閾値よりも大きな値とされている。
具体的には、車両1の走行速度およびステアリング63の操作量が関数f1よりも小さい領域に含まれる場合には、車両1の旋回状態は状態Aとなり、車両1の走行速度およびステアリング63の操作量が関数f1以上の領域かつ関数f2よりも小さい領域に含まれる場合には、車両1の旋回状態は状態Bとなり、車両1の走行速度およびステアリング63の操作量が関数f2以上の領域に含まれる場合には、車両1の旋回状態は状態Cとなる。
なお、CPU71は、車両1の旋回状態が状態B又は状態Cの場合に、第1条件を満たしていると判断し、車両1の旋回状態が状態Aの場合に、第1条件を満たしていないと判断する。また、車両1の旋回状態が状態Cの場合に、第2条件を満たしていると判断し、車両1の旋回状態が状態A又は状態Bの場合に、第2条件を満たしていないと判断する。
図3に戻って説明する。RAM73は、制御プログラムの実行時に各種のデータを書き換え可能に記憶するためのメモリである。
車輪駆動装置3は、上述したように、左右の前輪2FL,2FR(図1参照)を回転駆動するための装置であり、それら左右の前輪2FL,2FRに回転駆動力を付与する電動モータ3aと、その電動モータ3aをCPU71からの指示に基づいて駆動制御する駆動制御回路(図示せず)とを主に備えている。但し、車輪駆動装置3は、電動モータ3aに限られず、他の駆動源を採用することは当然可能である。他の駆動源としては、例えば、油圧モータやエンジン等が例示される。
キャンバ角調整装置44は、各車輪2のキャンバ角を調整するための装置であり、上述したように、各懸架装置4の可動プレート47(図2参照)に揺動駆動のための駆動力をそれぞれ付与する合計4個のFL〜RRモータ44FL〜44RRと、それら各モータ44FL〜44RRをCPU71からの指示に基づいて駆動制御する駆動制御回路(図示せず)とを主に備えている。
加速度センサ装置80は、車両1の加速度を検出すると共に、その検出結果をCPU71に出力するための装置であり、前後方向加速度センサ80a及び左右方向加速度センサ80bと、それら各加速度センサ80a,80bの検出結果を処理してCPU71に出力する出力回路(図示せず)とを主に備えている。
前後方向加速度センサ80aは、車両1(車体フレームBF)の前後方向(図1矢印F−B方向)の加速度(縦加速度)を検出するセンサであり、左右方向加速度センサ80bは、車両1(車体フレームBF)の左右方向(図1矢印L−R方向)の加速度(横加速度)を検出するセンサである。なお、本実施の形態では、これら各加速度センサ80a,80bが圧電素子を利用した圧電型センサとして構成されている。
また、CPU71は、加速度センサ装置80から入力された各加速度センサ80a,80bの検出結果(縦加速度、横加速度)を時間積分して、2方向(前後方向および左右方向)の速度をそれぞれ算出すると共に、それら2方向成分を合成することで、車両1の走行速度を取得することができる。
更に、CPU71は、加速度センサ装置80から入力された各加速度センサ80a,80bの検出結果(縦加速度、横加速度)を時間微分して、縦加速度の単位時間当たりの変化量および横加速度の単位時間当たりの変化量を取得することができる。
ヨーレートセンサ装置81は、車両1のヨーレートを検出すると共に、その検出結果をCPU71に出力するための装置であり、車両1の重心を通る鉛直軸(図1矢印U−D方向軸)回りの車両1(車体フレームBF)の回転角速度を検出するヨーレートセンサ81aと、そのヨーレートセンサ81aの検出結果を処理してCPU71に出力する出力回路(図示せず)とを主に備えている。
なお、本実施の形態では、ヨーレートセンサ81aがサニャック効果により回転角速度を検出する光学式ジャイロセンサにより構成されている。但し、他の種類のジャイロセンサを採用することは当然可能である。他の種類のジャイロセンサとしては、例えば、機械式や流体式などのジャイロセンサが例示される。
また、CPU71は、ヨーレートセンサ装置81から入力されたヨーレートセンサ81aの検出結果(ヨーレート)を時間微分して、ヨーレートの単位時間当たりの変化量を取得することができる。
ナビゲーション装置82は、GPSを利用して車両1の現在位置を取得すると共に、車両1が走行予定の経路における道路状況を取得するための装置であり、GPS衛星から電波を受信して車両1の現在位置を取得する現在位置取得部(図示せず)と、各種情報(道路状況など)を地図データ等に対応付けて記憶する情報記憶部(図示せず)と、それら現在位置取得部により取得された車両1の現在位置および情報記憶部に記憶されている各種情報を処理してCPU71に出力する出力回路(図示せず)とを主に備えている。CPU71は、ナビゲーション装置82から入力された車両1の現在位置および各種情報に基づいて、車両1が走行予定の経路における道路状況を取得することができる。
なお、本実施の形態におけるナビゲーション装置82は、各種情報を地図データ等に対応付けて記憶する情報記憶部を備えているが、この情報記憶部に代えて、各種情報が地図データ等に対応付けて記憶された記憶媒体から各種情報を読み取る情報読取部を設け、その情報読取部により読み取った各種情報をCPU71に出力するように構成しても良い。
アクセルペダルセンサ装置61aは、アクセルペダル61の操作量を検出すると共に、その検出結果をCPU71に出力するための装置であり、アクセルペダル61の踏み込み量を検出する角度センサ(図示せず)と、その角度センサの検出結果を処理してCPU71に出力する出力回路(図示せず)とを主に備えている。
ブレーキペダルセンサ装置62aは、ブレーキペダル62の操作量を検出すると共に、その検出結果をCPU71に出力するための装置であり、ブレーキペダル62の踏み込み量を検出する角度センサ(図示せず)と、その角度センサの検出結果を処理してCPU71に出力する出力回路(図示せず)とを主に備えている。
ステアリングセンサ装置63aは、ステアリング63の操作量を検出すると共に、その検出結果をCPU71に出力するための装置であり、ステアリング63の回転角を検出する角度センサ(図示せず)と、その角度センサの検出結果を処理してCPU71に出力する出力回路(図示せず)とを主に備えている。
なお、本実施の形態では、各角度センサが電気抵抗を利用した接触型のポテンショメータとして構成されている。また、CPU71は、各センサ装置61a,62a,63aから入力された各角度センサの検出結果(操作量)を時間微分して、各ペダル61,62の踏み込み速度およびステアリング63の回転速度を取得することができる。
図3に示す他の入出力装置90としては、例えば、雨量を検出する雨量センサや路面の状況を非接触で検出する光学センサなどが例示される。
次いで、図5を参照して、キャンバ制御処理について説明する。図5は、キャンバ制御処理を示すフローチャートである。この処理は、車両用制御装置100の電源が投入されている間、CPU71によって繰り返し(例えば、0.2秒間隔で)実行される処理であり、車両1の旋回状態に応じて車輪2のキャンバ角を調整する処理である。
CPU71は、キャンバ制御処理に関し、まず、車両1の走行速度を取得すると共に(S1)、ステアリング63の操作量を取得し(S2)、その取得したステアリング63の操作量が所定の操作量(例えば5°など)以上であるか否かを判断する(S3)。なお、S3の処理では、S2の処理で取得したステアリング63の操作量と、ROM72に予め記憶されている閾値とを比較して、現在のステアリング63の操作量が所定の操作量以上であるか否かを判断する。
その結果、ステアリング63の操作量が所定の操作量以上であると判断される場合には(S3:Yes)、車両1が旋回中であるため、車両1の操縦安定性を確保すると共に旋回性能の向上を図るべく、次いで、車両1の旋回状態が状態Aであるか否かを判断する(S4)。なお、S4の処理では、S1の処理で取得した車両1の走行速度およびS2の処理で取得したステアリング63の操作量に基づき、状態区分マップ72aを参照して現在の車両1の旋回状態を判断する。
その結果、車両1の旋回状態が状態Aであると判断される場合には(S4:Yes)、左右の後輪2RL,2RRの内の旋回内輪となる車輪2のキャンバ角を第1キャンバ角に調整すると共に、その車輪2以外の車輪2(左右の後輪2RL,2RRの内の旋回外輪となる車輪2及び左右の前輪2FL,2FR)のキャンバ角を第2キャンバ角に調整して(S5)、このキャンバ制御処理を終了する。
即ち、車両1の旋回状態が状態Aの場合、つまり、車両1の旋回状態が第1条件を満たしていない場合には、左右の後輪2RL,2RRの内の旋回外輪となる車輪2のキャンバ角よりも大きいキャンバ角で左右の後輪2RL,2RRの内の旋回内輪となる車輪2にネガティブキャンバを付与する。これにより、かかる旋回内輪となる車輪2の横剛性を利用して、旋回時の操縦安定性を確保することができる。
また、この場合には、左右の後輪2RL,2RRの内の旋回内輪となる車輪2にネガティブキャンバを付与することで、かかる旋回内輪となる車輪2にキャンバスラストが発生し、キャンバスラストの発生に伴って車両1にヨーモーメントが作用する。これに対し、左右の後輪2RL,2RRの内の旋回外輪となる車輪2のキャンバ角は、左右の後輪2RL,2RRの内の旋回内輪となる車輪2のキャンバ角よりも小さいので、かかる旋回内輪となる車輪2に発生するキャンバスラストは、旋回外輪となる車輪2に発生するキャンバスラストよりも小さくなり、車両1に作用するヨーモーメントを打ち消すことはない。よって、キャンバスラストにより車両1に作用するヨーモーメントを旋回力として利用して、旋回性能の向上を図ることができる。
一方、S4の処理の結果、車両1の旋回状態は状態Aでないと判断される場合には(S4:No)、次いで、車両1の旋回状態が状態Bであるか否かを判断する(S6)。なお、S6の処理では、S1の処理で取得した車両1の走行速度およびS2の処理で取得したステアリング63の操作量に基づき、状態区分マップ72aを参照して現在の車両1の旋回状態を判断する。
その結果、車両1の旋回状態が状態Bであると判断される場合には(S6:Yes)、左右の前輪2FL,2FRの内の旋回外輪となる車輪2のキャンバ角を第1キャンバ角に調整すると共に、その車輪2以外の車輪2(左右の前輪2FL,2FRの内の旋回内輪となる車輪2及び左右の後輪2RL,2RR)のキャンバ角を第2キャンバ角に調整して(S7)、このキャンバ制御処理を終了する。
即ち、車両1の旋回状態が状態Bの場合、つまり、車両1の旋回状態が第1条件を満たしている場合には、左右の前輪2FL,2FRの内の旋回内輪となる車輪2のキャンバ角よりも大きいキャンバ角で左右の前輪2FL,2FRの内の旋回外輪となる車輪2にネガティブキャンバを付与する。これにより、かかる旋回外輪となる車輪2の横剛性を利用して、旋回時の操縦安定性を確保することができる。
また、この場合には、左右の前輪2FL,2FRの内の旋回外輪となる車輪2にネガティブキャンバを付与することで、かかる旋回外輪となる車輪2にキャンバスラストが発生し、キャンバスラストの発生に伴って車両1にヨーモーメントが作用する。これに対し、左右の前輪2FL,2FRの内の旋回内輪となる車輪2のキャンバ角は、左右の前輪2FL,2FRの内の旋回外輪となる車輪2のキャンバ角よりも小さいので、かかる旋回外輪となる車輪2に発生するキャンバスラストは、旋回内輪となる車輪2に発生するキャンバスラストよりも小さくなり、車両1に作用するヨーモーメントを打ち消すことはない。よって、キャンバスラストにより車両1に作用するヨーモーメントを旋回力として利用して、旋回性能の向上を図ることができる。
一方、S6の処理の結果、車両1の旋回状態は状態Bでないと判断される場合には(S6:No)、左右の前輪2FL,2FRの内の旋回外輪となる車輪2および左右の後輪2RL,2RRの内の旋回内輪となる車輪2のキャンバ角を第1キャンバ角に調整すると共に、それら車輪2以外の車輪2(左右の前輪2FL,2FRの内の旋回内輪となる車輪2及び左右の後輪2RL,2RRの内の旋回外輪となる車輪2)のキャンバ角を第2キャンバ角に調整して(S8)、このキャンバ制御処理を終了する。
即ち、車両1の旋回状態が状態Aでなく状態Bでもない場合、つまり、車両1の旋回状態が状態Cであり、車両1の旋回状態が第1条件および第2条件を満たしている場合には、左右の前輪2FL,2FRの内の旋回内輪となる車輪2のキャンバ角よりも大きいキャンバ角で左右の前輪2FL,2FRの内の旋回外輪となる車輪2にネガティブキャンバを付与すると共に左右の後輪2RL,2RRの内の旋回外輪となる車輪2のキャンバ角よりも大きいキャンバ角で左右の後輪2RL,2RRの内の旋回内輪となる車輪2にネガティブキャンバを付与する。これにより、かかる両車輪2の横剛性を利用して、旋回時の操縦安定性を確保することができる。
また、この場合には、左右の前輪2FL,2FRの内の旋回外輪となる車輪2及び左右の後輪2RL,2RRの内の旋回内輪となる車輪2にネガティブキャンバを付与することで、かかる両車輪2にキャンバスラストがそれぞれ発生し、キャンバスラストの発生に伴って車両1にヨーモーメントが作用する。これに対し、左右の前輪2FL,2FRの内の旋回内輪となる車輪2のキャンバ角は、左右の前輪2FL,2FRの内の旋回外輪となる車輪2のキャンバ角よりも小さいので、かかる旋回外輪となる車輪2に発生するキャンバスラストは、旋回内輪となる車輪2に発生するキャンバスラストよりも小さくなり、車両1に作用するヨーモーメントを打ち消すことはない。同様に、左右の後輪2RL,2RRの内の旋回外輪となる車輪2のキャンバ角は、左右の後輪2RL,2RRの内の旋回内輪となる車輪2のキャンバ角よりも小さいので、かかる旋回内輪となる車輪2に発生するキャンバスラストは、旋回外輪となる車輪2に発生するキャンバスラストよりも小さくなり、車両1に作用するヨーモーメントを打ち消すことはない。よって、キャンバスラストにより車両1に作用するヨーモーメントを旋回力として利用して、旋回性能の向上を図ることができる。また、左右の前輪2FL,2FRの内の旋回外輪となる車輪2及び左右の後輪2RL,2RRの内の旋回内輪となる車輪2の両車輪2にネガティブキャンバを付与することで、車両1に作用するヨーモーメントをより大きくして、旋回性能のより一層の向上を図ることができる。
これに対し、S3の処理の結果、ステアリング63の操作量が所定の操作量よりも小さいと判断される場合には(S3:No)、車両1が直進中または緩やかなカーブを走行中であり、操縦安定性の確保および旋回性能の向上は不要であるため、S4以降の処理をスキップして、このキャンバ制御処理を終了する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、車両1の旋回状態が第1条件を満たしている場合には、左右の前輪2FL,2FRの内の旋回外輪となる車輪2にネガティブキャンバを付与する一方、車両1の旋回状態が第1条件を満たしていない場合には、左右の後輪2RL,2RRの内の旋回内輪となる車輪2にネガティブキャンバを付与するので、旋回性能の向上を確実に図りつつ、車両1の挙動を安定させることができる。
即ち、車両1の旋回状態が第1条件を満たしている場合、つまり、車両1の旋回度合いが大きく、旋回性能の向上が大きく必要な場合に、左右の後輪2RL,2RRの内の旋回内輪となる車輪2にネガティブキャンバを付与したのでは、その効果を十分に発揮できず、旋回性能の向上を図ることができない。これに対し、車両1の旋回状態が第1条件を満たしている場合には、左右の前輪2FL,2FRの内の旋回外輪となる車輪2にネガティブキャンバを付与することで、その効果を十分に発揮させて、旋回性能の向上を確実に図ることができる。
一方、車両1の旋回状態が第1条件を満たしていない場合、つまり、車両1の旋回度合いが小さく、旋回性能の向上がそれほど大きく必要でない場合に、左右の前輪2FL,2FRの内の旋回外輪となる車輪2にネガティブキャンバを付与したのでは、その効果が必要以上に発揮されて、車両1がオーバステア傾向となる。これに対し、車両1の旋回状態が第1条件を満たしていない場合には、左右の後輪2RL,2RRの内の旋回内輪となる車輪2にネガティブキャンバを付与することで、その効果が必要以上に発揮されることを回避して、車両1の挙動を安定させることができる。
また、車両1の旋回状態が第1条件および第2条件を満たしている場合に、左右の前輪2FL,2FRの内の旋回外輪となる車輪2及び左右の後輪2RL,2RRの内の旋回内輪となる車輪2の両車輪2にネガティブキャンバを付与するので、車両1の旋回状態が第1条件を満たしていない場合や第1条件のみを満たしている場合には、かかる両車輪2への不必要なネガティブキャンバの付与を廃止して、効率良く車輪2にネガティブキャンバを付与することができる。これにより、キャンバスラストの影響により車輪2の転がり抵抗が増加するのを抑制して、省燃費化を図ることができる。
更に、本実施の形態によれば、キャンバ角調整装置44は、第1キャンバ状態または第2キャンバ状態のいずれか一方の状態となるように車輪2のキャンバ角を調整するものであり、そのキャンバ角調整装置44をキャンバ制御処理において作動させるので、効率良く車輪2にネガティブキャンバを付与することができる。即ち、第1キャンバ状態または第2キャンバ状態のいずれか一方の状態となるように車輪2のキャンバ角を調整するキャンバ角調整装置44では、キャンバ角を任意の角度で調整可能な場合と比較して、安全を見込んで旋回性能の向上を図るため、必要以上に車輪2にネガティブキャンバを付与しなければならない。これに対し、第1キャンバ状態または第2キャンバ状態のいずれか一方の状態となるように車輪2のキャンバ角を調整するキャンバ角調整装置44であっても、そのキャンバ角調整装置44をキャンバ制御処理において作動させることで、車両1の旋回状態に応じて(車両1の旋回状態が第1条件を満たしているか否か等に応じて)効率良く車輪2にネガティブキャンバを付与することができる。これにより、キャンバスラストの影響により車輪2の転がり抵抗が増加するのを抑制して、効率良く省燃費化を図ることができる。また、キャンバ角調整装置44は、第1キャンバ状態または第2キャンバ状態のいずれか一方の状態となるように車輪2のキャンバ角を調整できれば良いので、車両1全体としての構造の簡素化を図ると共にコストの削減を図ることができる。
なお、図5に示すフローチャート(キャンバ制御処理)において、請求項1記載の旋回状態取得手段としてはS1及びS2の処理が、第1条件判断手段としてはS4の処理が、前外輪キャンバ付与手段としてはS5の処理が、後内輪キャンバ付与手段としてはS7の処理が、請求項2記載の第2条件判断手段としてはS6の処理が、それぞれ該当する。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施の形態で挙げた数値は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。
上記実施の形態では、車両1の旋回状態が第1条件を満たしている場合に、左右の前輪2FL,2FRの内の旋回内輪となる車輪2のキャンバ角を第2キャンバ角(本実施の形態では0°)に調整する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、かかる旋回内輪となる車輪2のキャンバ角を左右の前輪2FL,2FRの内の旋回外輪となる車輪2のキャンバ角よりも小さいキャンバ角でマイナス方向またはプラス方向の所定の角度に調整しても良い。また、車両1の旋回状態が第1条件を満たしていない場合に、左右の後輪2RL,2RRの内の旋回外輪となる車輪2のキャンバ角を第2キャンバ角に調整する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、かかる旋回外輪となる車輪2のキャンバ角を左右の後輪2RL,2RRの内の旋回内輪となる車輪2のキャンバ角よりも小さいキャンバ角でマイナス方向またはプラス方向の所定の角度に調整しても良い。これらの場合にも、車両1に作用するヨーモーメントを打ち消すことはなく、旋回性能の向上を図ることができる。
上記実施の形態では、ステアリング63の操作量に基づいて車両1が旋回中であるかを判断する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、ステアリング63の操作量に代えて、他の状態量に基づいて車両1が旋回中であるかを判断することは当然可能である。他の状態量としては、例えば、ステアリング63の操作速度、車両1のヨーレート、そのヨーレートの単位時間当たりの変化量、車両1の横加速度、その横加速度の単位時間当たりの変化量などが例示される。
また、上記実施の形態では、車両1が旋回中であるかの判断基準となるステアリング63の操作量の閾値がROM72に予め記憶された一定値である場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、車両1の走行速度や路面状況などの各種情報を取得し、それら取得した各種情報に基づいて、かかる判断基準となるステアリング63の操作量の閾値を設定しても良い。この場合には、車両1の走行速度や路面状況などに応じて車両1が旋回中であるかを判断できるので、車両1が旋回中であるかを高精度に判断することができる。
上記実施の形態では、ステアリング63の操作量に基づいて車両1が旋回中であるかを判断し、車両1が旋回中である場合に、車輪2のキャンバ角を調整する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、車両1が旋回中であるかの判断を省略し、車両1の旋回状態がA〜Cのいずれの状態であるかに基づいて車両2のキャンバ角を調整しても良い。即ち、図5に示すキャンバ制御処理において、S3の処理を省略すると共に、S6の処理の結果、車両1の旋回状態が状態Bでないと判断される場合に(S6:No)、車両1の旋回状態が状態Cであるか否かを判断し、車両1の旋回状態が状態Cであると判断される場合に、S8の処理を実行する。この場合には、車輪2のキャンバ角を素早く調整して、旋回性能の向上を早期に図ることができる。
上記実施の形態では説明を省略したが、車両1が走行予定の経路における道路の情報をナビゲーション装置82により取得する手段と、その取得した道路の情報が所定の条件を満たすかを判断する手段と、その判断結果が所定の条件を満たすと判断される場合に、左右の前輪2FL,2FRの内の旋回外輪となる車輪2のキャンバ角を第1キャンバ角に調整すると共に、その車輪2以外の車輪2のキャンバ角を第2キャンバ角に調整する一方、所定の条件を満たしていないと判断される場合に、左右の後輪2RL,2RRの内の旋回内輪となる車輪2のキャンバ角を第1キャンバ角に調整すると共に、その車輪2以外の車輪2のキャンバ角を第2キャンバ角に調整する構成としても良い。これにより、車両1が走行予定の経路に応じて事前に効率良く旋回性能の向上を図ることができる。なお、所定の条件としては、例えば、旋回中における車両1の走行予定の経路が所定半径以下のカーブとなっている場合、旋回中における車両1の走行予定の経路が右折や左折である場合などが例示される。
また、上記実施の形態では、1の状態区分マップ72aを備える場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、複数の状態区分マップ72aを備えることは当然可能である。例えば、道路状況に対応してそれぞれ異なる内容で構成された複数のマップ(例えば、乾燥舗装路用マップ、雨天舗装路用マップ、未舗装路用マップなど)を準備すると共に、車両1が走行予定の経路における道路の情報をナビゲーション装置82により取得し、その取得した道路の情報に対応するマップを用いて、現在の車両1の旋回状態を判断する構成としても良い。この場合には、道路状況に応じて現在の車両1の旋回状態を判断できるので、車両1の旋回状態を高精度に判断することができる。
上記実施の形態では、車輪2が第1トレッド21及び第2トレッド22の2種類のトレッドにより構成されている場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、単一のトレッドにより構成することは当然可能である。
100 車両用制御装置
1 車両
2 車輪
2FL 左の前輪(車輪の一部、左右の前輪の一部)
2FR 右の前輪(車輪の一部、左右の前輪の一部)
2RL 左の後輪(車輪の一部、左右の後輪の一部)
2RR 右の後輪(車輪の一部、左右の後輪の一部)
44 キャンバ角調整装置
44FL FLモータ(キャンバ角調整装置の一部)
44FR FRモータ(キャンバ角調整装置の一部)
44RL RLモータ(キャンバ角調整装置の一部)
44RR RRモータ(キャンバ角調整装置の一部)

Claims (3)

  1. 左右の前輪および左右の後輪を有する車輪と、それら車輪のキャンバ角をそれぞれ独立に調整するキャンバ角調整装置と、を備え、前記車輪の少なくとも一部が操舵可能に構成される車両に用いられる車両用制御装置であって、
    前記車両の旋回状態を取得する旋回状態取得手段と、
    その旋回状態取得手段により取得された前記車両の旋回状態が第1閾値により設定される第1条件を満たしているかを判断する第1条件判断手段と、
    その第1条件判断手段により前記車両の旋回状態が第1条件を満たしていると判断される場合に、前記キャンバ角調整装置を作動させて、前記左右の前輪の内の旋回内輪となる車輪のキャンバ角よりも大きいキャンバ角で前記左右の前輪の内の旋回外輪となる車輪にネガティブキャンバを付与する前外輪キャンバ付与手段と、
    前記第1条件判断手段により前記車両の旋回状態が第1条件を満たしていないと判断される場合に、前記キャンバ角調整装置を作動させて、前記左右の後輪の内の旋回外輪となる車輪のキャンバ角よりも大きいキャンバ角で前記左右の後輪の内の旋回内輪となる車輪にネガティブキャンバを付与する後内輪キャンバ付与手段と、を備えていることを特徴とする車両用制御装置。
  2. 前記旋回状態取得手段により取得された前記車両の旋回状態が前記第1閾値よりも大きな値とされた第2閾値により設定される第2条件を満たしているかを判断する第2条件判断手段を備え、
    前記第1条件判断手段により前記車両の旋回状態が第1条件を満たしていると判断され且つ前記第2条件判断手段により前記車両の旋回状態が第2条件を満たしていると判断される場合に、前記前外輪キャンバ付与手段により前記左右の前輪の内の旋回内輪となる車輪のキャンバ角よりも大きいキャンバ角で前記左右の前輪の内の旋回外輪となる車輪にネガティブキャンバを付与すると共に前記後内輪キャンバ付与手段により前記左右の後輪の内の旋回外輪となる車輪のキャンバ角よりも大きいキャンバ角で前記左右の後輪の内の旋回内輪となる車輪にネガティブキャンバを付与することを特徴とする請求項1記載の車両用制御装置。
  3. 前記キャンバ角調整装置は、前記車輪にネガティブキャンバを付与した状態または前記車輪へのネガティブキャンバの付与を解除した状態のいずれか一方の状態となるように前記車輪のキャンバ角を調整するものであり、
    そのキャンバ角調整装置を前記前外輪キャンバ付与手段および後内輪キャンバ付与手段により作動させることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用制御装置。
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