JP2011136633A - 車両用制御装置 - Google Patents

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文彦 榊原
Akira Mizuno
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Abstract

【課題】車両の旋回安定性を確保できる車両用制御装置を提供すること。
【解決手段】車両がアンダーステア状態にあると判断され、かつ、制動力判断手段により車両に加わる制動力が所定の条件を満たすと判断される場合に、キャンバ角調整装置を作動させて少なくとも後輪の旋回外輪にネガティブキャンバを付与するキャンバ付与手段を備えているので、車両がアンダーステア状態で旋回しているときに所定の大きさの制動力が加わると、車両の荷重がフロントに移動して車両が回頭し易くなるが、後輪の旋回外輪にネガティブキャンバが付与されることで、車両が回頭しようとする力に抗するキャンバスラストを後輪の旋回外輪に発生させることができる。その結果、安定したアンダーステア状態で車両を旋回させることができ、車両の挙動を安定化させて車両の旋回安定性を確保できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、車体と、その車体を支持する前輪および後輪と、それら後輪のキャンバ角をそれぞれ独立に調整するキャンバ角調整装置と、を備えた車両に用いられる車両用制御装置に関し、特に、車両の旋回安定性を確保できる車両用制御装置に関するものである。
従来より、旋回する車両の走行状態に応じて車両を制御して、車両の姿勢を安定化させる技術が知られている。この種の技術に関し、例えば特許文献1には、車両の実際の旋回状態を示す実旋回相関値を検出し、目標とする旋回状態を示す目標旋回相関値と比較して、実旋回相関値が目標旋回相関値に近づくように車輪に対する制動力を調整することで、旋回状態における車両の姿勢を制御する技術が開示されている。
特開2007−76388号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示される技術では、車両がアンダーステア状態(車両が旋回する予測の軌跡(以下「目標旋回円」と称す)の外側を車両が走行する状態)にある場合、車輪に制動力が加わると、車両の荷重が車両のフロント側へ移動する。その結果、操舵される前輪のグリップは増すが後輪はグリップを失うという現象が生じる。前輪のグリップが増すと、目標旋回円の外側を走行している車両が目標旋回円のとおりに走行しようとして急に内側を向く(回頭する)ので、車両の挙動が不安定化し、車両の旋回安定性が低下するという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、車両の旋回安定性を確保できる車両用制御装置を提供することを目的としている。
課題を解決するための手段および発明の効果
この目的を達成するために、請求項1記載の車両用制御装置は、車体と、その車体を支持する前輪および後輪と、それら後輪のキャンバ角をそれぞれ独立に調整するキャンバ角調整装置と、を備えた車両に用いられるものであり、車両の旋回時の走行状態を取得する走行状態取得手段と、その走行状態取得手段により取得された走行状態から車両の旋回時の目標状態量を取得する目標状態取得手段と、車両の旋回時の状態量を取得する状態量取得手段と、その状態量取得手段により取得された状態量と目標状態量とを比較して車両がアンダーステア状態にあるかを判断する旋回状態判断手段と、車両に加わる制動力が所定の条件を満たすかを判断する制動力判断手段と、旋回状態判断手段により車両がアンダーステア状態にあると判断され、かつ、制動力判断手段により制動力が所定の条件を満たすと判断される場合に、キャンバ角調整装置を作動させて少なくとも後輪の旋回外輪にネガティブキャンバを付与するキャンバ付与手段と、を備えている。これにより、車両がアンダーステア状態で旋回しているときに所定の大きさの制動力が加わると、車両の荷重がフロントに移動して車両が回頭し易くなるが、後輪の旋回外輪にネガティブキャンバが付与されることで、車両が回頭しようとする力に抗するキャンバスラストを後輪の旋回外輪に発生させることができる。その結果、安定したアンダーステア状態で車両を旋回させることができ、車両の挙動を安定化させて車両の旋回安定性を確保できる効果がある。
請求項2記載の車両用制御装置によれば、キャンバ付与手段は、後輪の旋回外輪および旋回内輪にネガティブキャンバを付与する。これにより、旋回外輪と旋回内輪とに発生するキャンバスラストによる横力は打ち消しあうため、キャンバスラストによるヨーモーメントが車両に作用することを抑制できる。その結果、請求項1記載の車両用制御装置の奏する効果に加え、車両の旋回安定性をさらに向上できる効果がある。
請求項3記載の車両用制御装置によれば、前輪および後輪のキャンバ角をそれぞれ独立に調整するキャンバ角調整装置を備え、制動力判断手段により制動力が所定の条件を満たすと判断される場合に、キャンバ角調整装置を作動させて少なくとも前輪の旋回内輪または後輪の旋回外輪にネガティブキャンバを付与するキャンバ付与手段を備えているので、車両がアンダーステア状態で旋回しているときに所定の大きさの制動力が加わると、車両の荷重がフロントに移動して車両が回頭し易くなるが、前輪の旋回内輪または後輪の旋回外輪にネガティブキャンバが付与されることで、車両が回頭しようとする力に抗するキャンバスラストを前輪の旋回内輪または後輪の旋回外輪に発生させることができる。その結果、安定したアンダーステア状態で車両を旋回させることができ、車両の挙動を安定化させて車両の旋回安定性を確保できる効果がある。
請求項4記載の車両用制御装置によれば、キャンバ付与手段は、前輪の旋回内輪および旋回外輪、または、後輪の旋回外輪および旋回内輪にネガティブキャンバを付与するので、旋回外輪と旋回内輪とに発生するキャンバスラストによる横力を打ち消しあわせ、キャンバスラストによるヨーモーメントが車両に作用することを抑制できる。これにより、請求項3記載の車両用制御装置の奏する効果に加え、車両の旋回安定性をさらに向上できる効果がある。
本発明の一実施の形態における車両用制御装置が搭載される車両を模式的に示した模式図である。 懸架装置の正面図である。 車両用制御装置の電気的構成を示したブロック図である。 キャンバ制御処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の好ましい実施の形態について添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態における車両用制御装置100が搭載される車両1を模式的に示した模式図である。なお、図1の矢印U−D,L−R,F−Bは、車両1の上下方向、左右方向、前後方向をそれぞれ示している。
まず、車両1の概略構成について説明する。車両1は、図1に示すように、車体フレームBFと、その車体フレームBFを支持する複数(本実施の形態では4輪)の車輪2と、それら複数の車輪2の内の一部(本実施の形態では、左右の前輪2FL,2FR)を回転駆動する車輪駆動装置3と、各車輪2を車体フレームBFに懸架する複数の懸架装置4と、複数の車輪2の内の一部(本実施の形態では、左右の前輪2FL,2FR)を操舵する操舵装置5とを主に備えて構成されている。
次いで、各部の詳細構成について説明する。車輪2は、図1に示すように、車両1の前方側(矢印F方向側)に位置する左右の前輪2FL,2FRと、車両1の後方側(矢印B方向側)に位置する左右の後輪2RL,2RRとを備えている。なお、本実施の形態では、左右の前輪2FL,2FRは、車輪駆動装置3により回転駆動される駆動輪として構成される一方、左右の後輪2RL,2RRは、車両1の走行に伴って従動される従動輪として構成されている。
また、車輪2は、図1に示すように、左右の前輪2FL,2FR及び左右の後輪2RL,2RRが全て同じ形状および特性に構成され、そのトレッドの幅(図1左右方向の寸法)が同一の幅に構成されている。
車輪駆動装置3は、上述したように、左右の前輪2FL,2FRを回転駆動するための装置であり、後述するように電動モータ3aにより構成されている(図3参照)。また、電動モータ3aは、図1に示すように、デファレンシャルギヤ(図示せず)及び一対のドライブシャフト31を介して左右の前輪2FL,2FRに接続されている。
運転者がアクセルペダル61を操作した場合には、車輪駆動装置3から左右の前輪2FL,2FRに回転駆動力が付与され、それら左右の前輪2FL,2FRがアクセルペダル61の操作量に応じて回転駆動される。なお、左右の前輪2FL,2FRの回転差は、デファレンシャルギヤにより吸収される。
懸架装置4は、路面から車輪2を介して車体フレームBFに伝わる振動を緩和するための装置、いわゆるサスペンションとして機能するものであり、伸縮可能に構成され、図1に示すように、各車輪2に対応してそれぞれ設けられている。また、本実施の形態における懸架装置4は、車輪2のキャンバ角を調整するキャンバ角調整機構としての機能を兼ね備えている。
ここで、図2を参照して、懸架装置4の詳細構成について説明する。図2は、懸架装置4の正面図である。なお、ここでは、キャンバ角調整機構として機能する構成のみについて説明し、サスペンションとして機能する構成については周知の構成と同様であるので、その説明を省略する。また、各懸架装置4の構成は、各車輪2においてそれぞれ共通であるので、右の前輪2FRに対応する懸架装置4を代表例として図2に図示する。但し、図2では、理解を容易とするために、ドライブシャフト31等の図示が省略されている。
懸架装置4は、図2に示すように、ストラット41及びロアアーム42を介して車体フレームBFに支持されるナックル43と、駆動力を発生するFRモータ44FRと、そのFRモータ44FRの駆動力を伝達するウォームホイール45及びアーム46と、それらウォームホイール45及びアーム46から伝達されるFRモータ44FRの駆動力によりナックル43に対して揺動駆動される可動プレート47とを主に備えて構成されている。
ナックル43は、車輪2を操舵可能に支持するものであり、図2に示すように、上端(図2上側)がストラット41に連結されると共に、下端(図2下側)がボールジョイントを介してロアアーム42に連結されている。FRモータ44FRは、可動プレート47に揺動駆動のための駆動力を付与するものであり、DCモータにより構成され、その出力軸44aにはウォーム(図示せず)が形成されている。
ウォームホイール45は、FRモータ44FRの駆動力をアーム46に伝達するものであり、FRモータ44FRの出力軸44aに形成されたウォームに噛み合い、かかるウォームと共に食い違い軸歯車対を構成している。アーム46は、ウォームホイール45から伝達されるFRモータ44FRの駆動力を可動プレート47に伝達するものであり、図2に示すように、一端(図2右側)が第1連結軸48を介してウォームホイール45の回転軸45aから偏心した位置に連結される一方、他端(図2左側)が第2連結軸49を介して可動プレート47の上端(図2上側)に連結されている。可動プレート47は、車輪2を回転可能に支持するものであり、上述したように、上端(図2上側)がアーム46に連結される一方、下端(図2下側)がキャンバ軸50を介してナックル43に揺動可能に軸支されている。
上述したように構成される懸架装置4によれば、FRモータ44FRが駆動されると、ウォームホイール45が回転すると共に、ウォームホイール45の回転運動がアーム46の直線運動に変換される。その結果、アーム46が直線運動することで、可動プレート47がキャンバ軸50を揺動軸として揺動駆動され、車輪2のキャンバ角が調整される。
なお、本実施の形態では、各連結軸48,49及びウォームホイール45の回転軸45aが、車体フレームBFから車輪2に向かう方向(矢印R方向)において、第1連結軸48、回転軸45a、第2連結軸49の順に一直線上に並んで位置する第1キャンバ状態と、回転軸45a、第1連結軸48、第2連結軸49の順に一直線上に並んで位置する第2キャンバ状態(図2に示す状態)とのいずれか一方のキャンバ状態となるように車輪2のキャンバ角が調整される。これにより、車輪2のキャンバ角が調整された状態では、車輪2に外力が加わったとしても、アーム46を回動させる方向の力は発生せず、車輪2のキャンバ角を維持することができる。
また、本実施の形態では、第1キャンバ状態において、車輪2のキャンバ角がマイナス方向の所定の角度(本実施の形態では−3°、以下「第1キャンバ角」と称す)に調整され、車輪2にネガティブキャンバが付与される。一方、第2キャンバ状態(図2に示す状態)では、車輪2のキャンバ角が0°(以下「第2キャンバ角」と称す)に調整される。
図1に戻って説明する。操舵装置5は、運転者によるステアリング63の操作を左右の前輪2FL,2FRに伝えて操舵するための装置であり、いわゆるラック&ピニオン式のステアリングギヤとして構成されている。
この操舵装置5によれば、運転者によるステアリング63の操作(回転)は、まず、ステアリングコラム51を介してユニバーサルジョイント52に伝達され、ユニバーサルジョイント52により角度を変えられつつステアリングボックス53のピニオン53aに回転運動として伝達される。そして、ピニオン53aに伝達された回転運動は、ラック53bの直線運動に変換され、ラック53bが直線運動することで、ラック53bの両端に接続されたタイロッド54が移動する。その結果、タイロッド54がナックル55を押し引きすることで、車輪2に所定の舵角が付与される。
アクセルペダル61及びブレーキペダル62は、運転者により操作される操作部材であり、各ペダル61,62の操作状態(踏み込み量、踏み込み速度など)に応じて、車両1の走行速度や制動力が決定され、車輪駆動装置3が駆動制御される。ステアリング63は、運転者により操作される操作部材であり、その操作状態(ステア角、ステア角速度など)に応じて、操舵装置5により左右の前輪2FL,2FRが操舵される。
車両用制御装置100は、上述したように構成される車両1の各部を制御するための装置であり、例えば、各ペダル61,62やステアリング63の操作状態に応じてキャンバ角調整装置44(図3参照)を作動制御する。
次いで、図3を参照して、車両用制御装置100の詳細構成について説明する。図3は、車両用制御装置100の電気的構成を示したブロック図である。車両用制御装置100は、図3に示すように、CPU71、ROM72及びRAM73を備え、それらがバスライン74を介して入出力ポート75に接続されている。また、入出力ポート75には、車輪駆動装置3等の装置が接続されている。
CPU71は、バスライン74により接続された各部を制御する演算装置であり、ROM72は、CPU71により実行される制御プログラム(例えば、図4に図示されるフローチャートのプログラム)や固定値データ等を記憶する書き換え不能な不揮発性のメモリである。
RAM73は、制御プログラムの実行時に各種のデータを書き換え可能に記憶するためのメモリであり、図3に示すようにキャンバフラグ73aが設けられている。キャンバフラグ73aは、車輪2のキャンバ角が第1キャンバ角に調整された状態にあるか否かを示すフラグであり、CPU71は、このキャンバフラグ73aがオンである場合に、車輪2のキャンバ角が第1キャンバ角に調整された状態にあると判断する。
車輪駆動装置3は、上述したように、左右の前輪2FL,2FR(図1参照)を回転駆動するための装置であり、それら左右の前輪2FL,2FRに回転駆動力を付与する電動モータ3aと、その電動モータ3aをCPU71からの指示に基づいて駆動制御する駆動制御回路(図示せず)とを主に備えている。但し、車輪駆動装置3は、電動モータ3aに限られず、他の駆動源を採用することは当然可能である。他の駆動源としては、例えば、油圧モータやエンジン等が例示される。
キャンバ角調整装置44は、各車輪2のキャンバ角を調整するための装置であり、上述したように、各懸架装置4の可動プレート47(図2参照)に揺動のための駆動力をそれぞれ付与する合計4個のFL〜RRモータ44FL〜44RRと、それら各モータ44FL〜44RRをCPU71からの指示に基づいて駆動制御する駆動制御回路(図示せず)とを主に備えている。
加速度センサ装置80は、車両1の加速度を検出すると共に、その検出結果をCPU71に出力するための装置であり、前後方向加速度センサ80a及び左右方向加速度センサ80bと、それら各加速度センサ80a,80bの検出結果を処理してCPU71に出力する出力回路(図示せず)とを主に備えている。
前後方向加速度センサ80aは、車両1(車体フレームBF)の前後方向(図1矢印F−B方向)の加速度、いわゆる前後Gを検出するセンサであり、左右方向加速度センサ80bは、車両1(車体フレームBF)の左右方向(図1矢印L−R方向)の加速度、いわゆる横Gを検出するセンサである。なお、本実施の形態では、これら各加速度センサ80a,80bが圧電素子を利用した圧電型センサとして構成されている。
また、CPU71は、加速度センサ装置80から入力された各加速度センサ80a,80bの検出結果(前後G、横G)を時間積分して、2方向(前後方向および左右方向)の速度をそれぞれ算出すると共に、それら2方向成分を合成することで、車両1の走行速度を取得することができる。
ヨーレートセンサ装置81は、車両1のヨーレートを検出すると共に、その検出結果をCPU71に出力するための装置であり、車両1の重心を通る鉛直軸(図1矢印U−D方向軸)回りの車両1(車体フレームBF)の回転角速度を検出するヨーレートセンサ81aと、そのヨーレートセンサ81aの検出結果を処理してCPU71に出力する出力回路(図示せず)とを主に備えている。なお、本実施の形態では、ヨーレートセンサ81aがサニャック効果により回転角速度を検出する光学式ジャイロセンサにより構成されている。但し、他の種類のジャイロセンサを採用することは当然可能である。他の種類のジャイロセンサとしては、例えば、機械式や流体式などのジャイロセンサが例示される。
サスストロークセンサ装置82は、各懸架装置4の伸縮量を検出すると共に、その検出結果をCPU71に出力するための装置であり、各懸架装置4の伸縮量をそれぞれ検出する合計4個のFL〜RRサスストロークセンサ82FL〜82RRと、それら各サスストロークセンサ82FL〜82RRの検出結果を処理してCPU71に出力する出力回路(図示せず)とを備えている。なお、本実施の形態では、各サスストロークセンサ82FL〜82RRがひずみゲージとして構成されており、これら各サスストロークセンサ82FL〜82RRは、各懸架装置4のショックアブソーバ(図示せず)にそれぞれ配設されている。
CPU71は、サスストロークセンサ装置82から入力された各サスストロークセンサ82FL〜82RRの検出結果(伸縮量)に基づいて、各車輪2の接地荷重を取得する。即ち、車輪2の接地荷重と懸架装置4の伸縮量とは比例関係を有しているので、懸架装置4の伸縮量をXとし、懸架装置4の減衰定数をkとすると、車輪2の接地荷重Fは、F=kXとなる。
接地荷重センサ装置83は、各車輪2の接地荷重を検出すると共に、その検出結果をCPU71に出力するための装置であり、各車輪2の接地荷重をそれぞれ検出する合計4個のFL〜RR接地荷重センサ83FL〜83RRと、それら各接地荷重センサ83FL〜83RRの検出結果を処理してCPU71に出力する出力回路(図示せず)とを備えている。なお、本実施の形態では、各接地荷重センサ83FL〜83RRがピエゾ抵抗型の荷重センサとして構成されており、これら各接地荷重センサ83FL〜83RRは、各懸架装置4のショックアブソーバ(図示せず)にそれぞれ配設されている。
アクセルペダルセンサ装置61aは、アクセルペダル61の操作量を検出すると共に、その検出結果をCPU71に出力するための装置であり、アクセルペダル61の踏み込み量を検出する角度センサ(図示せず)と、その角度センサの検出結果を処理してCPU71に出力する出力回路(図示せず)とを主に備えている。
ブレーキペダルセンサ装置62aは、ブレーキペダル62の操作量を検出すると共に、その検出結果をCPU71に出力するための装置であり、ブレーキペダル62の踏み込み量を検出する角度センサ(図示せず)と、その角度センサの検出結果を処理してCPU71に出力する出力回路(図示せず)とを主に備えている。
ステアリングセンサ装置63aは、ステアリング63の操作量を検出すると共に、その検出結果をCPU71に出力するための装置であり、ステアリング63のステア角を検出する角度センサ(図示せず)と、その角度センサの検出結果を処理してCPU71に出力する出力回路(図示せず)とを主に備えている。
なお、本実施の形態では、各角度センサが電気抵抗を利用した接触型のポテンショメータとして構成されている。また、CPU71は、各センサ装置61a,62a,63aから入力された各角度センサの検出結果(操作量)を時間微分して、各ペダル61,62の踏み込み速度およびステアリング63のステア角速度を取得することができる。更に、CPU71は、取得したステアリング63のステア角速度を時間微分して、ステアリング63のステア角加速度を取得することができる。
図3に示す他の入出力装置90としては、例えば、GPSを利用して車両1の現在位置を取得すると共にその取得した車両1の現在位置を道路に関する情報が記憶された地図データに対応付けて取得するナビゲーション装置、ロール角センサ装置などが例示される。ロール角センサ装置は、車両1のロール角を検出すると共に、その検出結果をCPU71に出力するための装置であり、車両1の重心を通る前後軸(図1矢印F−B方向軸)回りの車両1(車体フレームBF)の回転角を検出するロール角センサ(図示せず)と、そのロール角センサの検出結果を処理してCPU71に出力する出力回路(図示せず)とを主に備えている。
次いで、図4を参照してキャンバ制御処理について説明する。図4は、キャンバ制御処理を示すフローチャートである。この処理は、車両用制御装置100の電源が投入されている間、CPU71によって繰り返し(例えば、0.2秒間隔で)実行される処理であり、各車輪2(左右の前輪2FL,2FR及び左右の後輪2RL,2RR)のキャンバ角を調整する処理である。
CPU71は、キャンバ制御処理に関し、まず、車両1の走行速度およびステアリング63の操作量(ステア角)をそれぞれ取得する(S1,S2)。さらにヨーレートセンサ装置81が出力するヨーレート(以下「実ヨーレート」と称す)を取得する(S3)。次にCPU71は、取得した車両1の走行速度V及びステアリング63の操作量(ステア角)から、予測される車両1の目標旋回円の旋回半径Rを算出する。そして、この旋回半径Rの目標旋回円を車両1が旋回するときの予測されるヨーレート(以下「目標ヨーレート」と称す)ωを、ω=V/Rの計算式から算出する(S4)。
次いでCPU71は、実ヨーレートが目標ヨーレートより小さいか否かを判断する(S5)。その結果、実ヨーレートが目標ヨーレート以上であると判断される場合には(S5:No)、車両1は目標旋回円の上を旋回しているか若しくは目標旋回円の内側を旋回するオーバーステア状態にあると判断されるので、次にCPU71はキャンバフラグ73aがオンであるか否かを判断する(S6)。その結果、キャンバフラグ73aがオフであると判断される場合には(S6:No)、車輪2のキャンバ角は既に第2キャンバ角に調整されているので、S7及びS8の処理をスキップして、このキャンバ制御処理を終了する。
これに対しS6の処理の結果、キャンバフラグ73aがオンであると判断される場合には(S6:Yes)、各車輪2(左右の前輪2FL,2FR及び左右の後輪2RL,2RR)のキャンバ角は第1キャンバ角に調整された状態にあるので、FL〜RRモータ44FL〜44RRを作動させて各車輪2のキャンバ角を第2キャンバ角に調整し、各車輪2のネガティブキャンバの付与を解除すると共に(S7)、キャンバフラグ73aをオフして(S8)、このキャンバ制御処理を終了する。
ここで、S5の処理において、実ヨーレートが目標ヨーレート以上であると判断される場合は(S5:No)、一般に車両1の走行速度が小さい場合である。この場合は車両1の走行速度が小さいため、車輪2にネガティブキャンバを付与しなくても車両1の旋回安定性を確保できる。また、車輪2へのネガティブキャンバの付与を解除することで、ネガティブキャンバを車輪2に付与することで生じるおそれのある車輪2の偏摩耗を抑制できる。
一方、S5の処理の結果、実ヨーレートが目標ヨーレートより小さいと判断される場合には(S5:Yes)、車両1は目標旋回円の外側を旋回するアンダーステア状態にあると判断されるので、次にCPU71はアクセルペダル61の操作量の変化が所定値より大きいか否かを判断する(S9)。なおS9の処理では、具体的には、アクセルペダル61の操作量が少なくなる変化(操作量を時間微分した踏み込み速度(符号はマイナス))と、ROM72に予め記憶されている閾値(符号がマイナスの閾値)とを比較する。アクセルペダル61の操作量が少なくなることで車両1にエンジンブレーキによる制動力が加わるが、そのエンジンブレーキによる制動力の大きさを、アクセルペダル61の操作量の変化を指標として判断できる。
S9の処理の結果、アクセルペダル61の操作量の変化が所定値より大きいと判断される場合には(S9:Yes)、エンジンブレーキによって車両1に加わる制動力が大きいと判断されるので、次にCPU71はキャンバフラグ73aがオンであるか否かを判断する(S11)。キャンバフラグ73aがオンであると判断される場合には(S11:Yes)、車輪2のキャンバ角は既に第1キャンバ角に調整されているので、S12及びS13の処理をスキップして、このキャンバ制御処理を終了する。一方、S11の処理の結果、キャンバフラグ73aがオフであると判断される場合には(S11:No)、FL〜RRモータ44FL〜44RRを作動させて、各車輪2(左右の前輪2FL,2FR及び左右の後輪2RL,2RR)のキャンバ角を第1キャンバ角に調整し、各車輪2にネガティブキャンバを付与すると共に(S12)、キャンバフラグ73aをオンして(S13)、このキャンバ制御処理を終了する。
また、S9の処理の結果、アクセルペダル61の操作量の変化が所定値以下であると判断される場合には(S9:No)、次にブレーキペダル62の操作量の変化が所定値より大きいかを判断する(S10)。なおS10の処理では、具体的には、ブレーキペダル62の操作量が多くなる変化(操作量を時間微分した踏み込み速度(符号はプラス))と、ROM72に予め記憶されている閾値(符号がプラスの閾値)とを比較する。ブレーキペダル62の操作量が多くなることで車両1に制動力が加わるが、その制動力の大きさをブレーキペダル62の操作量の変化を指標として判断できる。S10の処理の結果、ブレーキペダル62の操作量の変化が所定値より大きいと判断される場合には(S10:Yes)、車両1に加わる制動力が大きいと判断されるので、CPU71は上述したS11の処理を実行する。
これにより、車両1がアンダーステア状態で旋回しているときに所定の大きさの制動力が加わると、車両1の荷重がフロントに移動して車両1が回頭し易くなるが、各車輪2(左右の前輪2FL,2FR及び左右の後輪2RL,2RR)にネガティブキャンバが付与されることで、車両1が回頭しようとする力に抗するキャンバスラストを発生させることができる。その結果、各車輪2(左右の前輪2FL,2FR及び左右の後輪2RL,2RR)のグリップを増すことができ、安定したアンダーステア状態で車両1を旋回させることができる。よって、車両1の挙動を安定化させて車両1の旋回安定性を確保できる。
また、前輪2FL,2FRの旋回外輪と旋回内輪、及び、後輪2RL,2RRの旋回外輪と旋回内輪とに発生するキャンバスラストによる横力は打ち消しあうため、キャンバスラストによるヨーモーメントが車両1に作用することを抑制できる。その結果、車両1の旋回安定性をさらに向上できる。
これに対し、S10の処理の結果、ブレーキペダル62の操作量の変化が所定値以下であると判断される場合には(S10:No)、車両1に加わる制動力が小さいと判断されるので、CPU71は上述したS6の処理を実行する。S9の処理においてアクセルペダル61の操作量の変化が所定値以下であると判断され(S9:No)、かつ、S10の処理においてブレーキペダル62の操作量の変化が所定値以下であると判断される場合は(S9:No)、車両1がアンダーステア状態で旋回しているときに所定の大きさの制動力が加わらない状態なので、車両1の荷重がフロントに移動せず、後輪2RL,2RRのグリップ低下も生じ難い。この場合は車輪2にネガティブキャンバを付与しなくても車両1の旋回安定性を確保できる。また、車輪2へのネガティブキャンバの付与を解除することで、ネガティブキャンバを車輪2に付与することで生じるおそれのある車輪2の偏摩耗を抑制できる。
以上説明したように本発明の一実施の形態によれば、車両1がアンダーステア状態で旋回しているときに所定の大きさの制動力が加わると、各車輪2(左右の前輪2FL,2FR及び左右の後輪2RL,2RR)にネガティブキャンバが付与される。これにより、車両1が回頭しようとする力に抗するキャンバスラストを車輪2に発生させることができる。その結果、安定したアンダーステア状態で車両1を旋回させることができ、車両1の挙動を安定化させて車両1の旋回安定性を確保できる。
また、上述の一実施の形態によれば、前輪2FL,2FRの旋回内輪および旋回外輪、後輪2RL,2RRの旋回外輪および旋回内輪にネガティブキャンバが付与される。旋回外輪と旋回内輪とに発生するキャンバスラストによる横力は打ち消しあうため、キャンバスラストによるヨーモーメントが車両1に作用することを抑制できる。その結果、車両1の旋回安定性をさらに向上できる。
さらに、車両1がオーバーステア状態で旋回しているときや目標旋回円の上を旋回しているときには、車輪2にネガティブキャンバを付与しないので、ネガティブキャンバを車輪2に付与することで生じるおそれのある車輪2の偏摩耗を抑制できる。
なお、図4に示すフローチャート(キャンバ制御処理)において、請求項1および請求項3に記載の走行状態取得手段としてはS1及びS2の処理が、目標状態取得手段としてはS4の処理が、状態量取得手段としてはS3の処理が、旋回状態判断手段としてはS5の処理が、制動力判断手段としてはS9及びS10の処理が、キャンバ付与手段としてはS12の処理がそれぞれ該当する。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
上記実施の形態で挙げた数値は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。例えば、上記実施の形態で説明した第1キャンバ角および第2キャンバ角の値は任意に設定することができる。
上記実施の形態では、実ヨーレートと目標ヨーレートとを比較することによって車両1がアンダーステア状態にあるかを判断する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、ヨーレートに代えて、他の状態量に基づいて判断することは当然可能である。他の状態量としては、例えば、横加速度、横滑り角などが例示される。
ここで、横加速度を状態量として用いる場合、横加速度の実測値(実横加速度)は左右方向加速度センサ80b(加速度センサ装置80)を用いて検出できる。また、横加速度の予測値(目標横加速度)Aは、A=V2/Rの計算式から算出できる。なお、Vは車両の走行速度であり、Rは車両1の旋回半径Rである。旋回半径Rは、車両1の走行速度V及びステアリング63の操作量(ステア角)から算出できる。
横滑り角を状態量として用いる場合、横滑り角は慣性の向きと車両1又は車輪2の向きとの角度差であるから、横滑り角の予測値(目標横滑り角)は、各サスストロークセンサ82FL〜82RR(サスストロークセンサ装置82)から入力された検出結果(伸縮量)に基づいて取得される各車輪2の接地荷重、ステアリング63の操作量(ステア角)等から算出できる。また、横滑り角の実測値(実横滑り角)は対地車速センサ(図示せず)、左右方向加速度センサ80b(加速度センサ装置80)、ヨーレートセンサ81a(ヨーレートセンサ装置81)等を用いて検出できる。
上記実施の形態では、ヨーレートに基づいて車両1がアンダーステア状態にあるかを判断する場合について説明したので、図4に示すフローチャート(キャンバ制御処理)においては、S1,S2及びS3の処理で車両1の走行速度、ステアリング63の操作量および実ヨーレートを取得し、S4の処理で目標ヨーレートを算出した。他の状態量に基づいてアンダーステア状態にあるかを判断する場合は、当然のことながらその状態量に応じた情報を取得し、目標状態量を算出すると共に、取得した状態量と目標状態量とを比較する。従って、上記実施の形態におけるS1及びS2の処理で取得した車両1の走行速度、ステアリング63の操作量は一例であり、他の情報を取得することは当然可能である。
上記実施の形態では、図4に示すフローチャート(キャンバ制御処理)のS12の処理において、各車輪2(左右の前輪2FL,2FR及び左右の後輪2RL,2RR)にネガティブキャンバを付与する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、少なくとも前輪2FL,2FRの旋回内輪または後輪2RL,2RRの旋回外輪にネガティブキャンバを付与することで、生じるキャンバスラストにより旋回安定性を確保できる。なお、前輪2FL,2FRの旋回内輪、後輪2RL,2RRの旋回外輪のいずか一方にネガティブキャンバを付与するとすれば、後輪2RL,2RRの旋回外輪に付与することが好ましい。アンダーステア状態で旋回中に制動力が車両1に加わると、車両1の荷重がフロント側へ移動し、前輪2FL,2FRのグリップは増すが後輪2RL,2RRはグリップを失い回頭する傾向になるため、後輪2RL,2RRの旋回外輪にネガティブキャンバを付与することで、後輪2RL,2RRの旋回外輪にキャンバスラストを発生させ、旋回安定性を効果的に確保するためである。なお、左右の後輪2RL,2RR(又は左右の前輪2FL,2FR)のいずれが旋回内輪であるか旋回外輪であるかの判別は、ステアリング63の操作量(ステア角)を取得し、ステア角の方向を判別することで行うことができる。
また、ネガティブキャンバを前輪2FL,2FRの旋回内輪に付与した場合は、さらに前輪2FL,2FRの旋回外輪にネガティブキャンバを付与することが好ましい。同様に、ネガティブキャンバを後輪2RL,2RRの旋回外輪に付与した場合は、さらに後輪2RL,2RRの旋回内輪にネガティブキャンバを付与することが好ましい。これにより、旋回外輪と旋回内輪とに発生するキャンバスラストによる横力を打ち消すことができ、キャンバスラストによるヨーモーメントが車両1に作用することを抑制できるからである。その結果、車両1の旋回安定性をさらに向上できる。
上記実施の形態では、車輪2(左右の前輪2FL,2FR及び左右の後輪2RL,2RR)の懸架装置4の全てがキャンバ角調整装置44を備える場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、左右の後輪2RL,2RRの懸架装置4だけがキャンバ角調整装置44を備えるように構成することも可能である。前輪2FL,2FRのキャンバ角を調整不能に構成することで、前輪2FL,2FRの懸架装置4の構造を簡素化できる。この場合も、後輪2RL,2RRのキャンバ角を調整することで、後輪2RL,2RRの旋回外輪にキャンバスラストを発生させ、旋回安定性を確保することができる。
後輪2RL,2RRの懸架装置4だけがキャンバ角調整装置44を備える車両においても、ネガティブキャンバを後輪2RL,2RRの旋回外輪に付与した場合は、さらに後輪2RL,2RRの旋回内輪にネガティブキャンバを付与することが好ましい。これにより、旋回外輪と旋回内輪とに発生するキャンバスラストによる横力を打ち消すことができ、キャンバスラストによるヨーモーメントが車両に作用することを抑制できるからである。その結果、車両の旋回安定性をさらに向上できる。
上記実施の形態では、図4に示すフローチャート(キャンバ制御処理)のS9及びS10の処理において、アクセルペダル61の操作量の変化、ブレーキペダル62の操作量の変化が所定値よりも大きいかを判断するための判断基準(閾値)が、それぞれROM72に予め記憶された一定値である場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、天候や路面の状況を取得し、その取得した天候や路面の状況に応じて判断基準を変更する構成としても良い。また、車両1の走行速度に応じて判断基準を変更する構成としても良い。
上記各実施の形態では説明を省略したが、キャンバ制御処理のS7の処理において、各車輪2へのネガティブキャンバの付与を解除する場合に、所定時間(例えば3秒など)の経過を待ってから解除しても良い。この場合には、車両1が頻繁に旋回する山道などの道路状況において、車両1が旋回するたびにキャンバ角調整装置44を作動させてしまうことがなく、キャンバ角の頻繁な切り替わりを防止することができる。
100 車両用制御装置
1 車両
2 車輪
2FL 左の前輪(車輪の一部)
2FR 右の前輪(車輪の一部)
2RL 左の後輪(車輪の一部)
2RR 右の後輪(車輪の一部)
4 懸架装置
44 キャンバ角調整装置
44FL FLモータ(キャンバ角調整装置の一部)
44FR FRモータ(キャンバ角調整装置の一部)
44RL RLモータ(キャンバ角調整装置の一部)
44RR RRモータ(キャンバ角調整装置の一部)
BF 車体フレーム(車体)

Claims (4)

  1. 車体と、その車体を支持する前輪および後輪と、それら後輪のキャンバ角をそれぞれ独立に調整するキャンバ角調整装置と、を備えた車両に用いられる車両用制御装置であって、
    前記車両の旋回時の走行状態を取得する走行状態取得手段と、
    その走行状態取得手段により取得された走行状態から前記車両の旋回時の目標状態量を取得する目標状態取得手段と、
    前記車両の旋回時の状態量を取得する状態量取得手段と、
    その状態量取得手段により取得された状態量と前記目標状態量とを比較して前記車両がアンダーステア状態にあるかを判断する旋回状態判断手段と、
    前記車両に加わる制動力が所定の条件を満たすかを判断する制動力判断手段と、
    前記旋回状態判断手段により車両がアンダーステア状態にあると判断され、かつ、前記制動力判断手段により前記制動力が所定の条件を満たすと判断される場合に、前記キャンバ角調整装置を作動させて少なくとも前記後輪の旋回外輪にネガティブキャンバを付与するキャンバ付与手段と、を備えていることを特徴とする車両用制御装置。
  2. 前記キャンバ付与手段は、前記後輪の旋回外輪および旋回内輪にネガティブキャンバを付与することを特徴とする請求項1記載の車両用制御装置。
  3. 車体と、その車体を支持する前輪および後輪と、それら前輪および後輪のキャンバ角をそれぞれ独立に調整するキャンバ角調整装置と、を備えた車両に用いられる車両用制御装置であって、
    前記車両の旋回時の走行状態を取得する走行状態取得手段と、
    その走行状態取得手段により取得された走行状態から前記車両の旋回時の目標状態量を取得する目標状態取得手段と、
    前記車両の旋回時の状態量を取得する状態量取得手段と、
    その状態量取得手段により取得された状態量と前記目標状態量とを比較して前記車両がアンダーステア状態にあるかを判断する旋回状態判断手段と、
    前記車両に加わる制動力が所定の条件を満たすかを判断する制動力判断手段と、
    前記旋回状態判断手段により車両がアンダーステア状態にあると判断され、かつ、前記制動力判断手段により前記制動力が所定の条件を満たすと判断される場合に、前記キャンバ角調整装置を作動させて少なくとも前記前輪の旋回内輪または前記後輪の旋回外輪にネガティブキャンバを付与するキャンバ付与手段と、を備えていることを特徴とする車両用制御装置。
  4. 前記キャンバ付与手段は、前記前輪の旋回内輪および旋回外輪、または、前記後輪の旋回外輪および旋回内輪にネガティブキャンバを付与することを特徴とする請求項3記載の車両用制御装置。
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