JP2010233953A - 心電図解析レポート、心電図解析装置、心電図解析方法、および心電図解析プログラム - Google Patents

心電図解析レポート、心電図解析装置、心電図解析方法、および心電図解析プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】患者が心電図の検査結果を容易に理解することができる心電図解析レポートを提供すること。
【解決手段】心電図解析レポート(800)は、被検者から取得された心電図を解析する解析装置によって作成され、解析結果を1枚の用紙または1画面に表示する心電図解析レポートであって、取得された心電図の統計を表示する心拍情報表示部(820)と、心電図の波形を表示するグラフ表示部(830)とを有する。グラフ表示部(830)は、上段の行動記録表示欄831に、横方向に伸びる時間軸を表示し、中段の心拍表示欄833に、心拍のトレンドグラフを時間軸に対応付けて表示し、下段の上室期外収縮表示欄834、心室期外収縮表示欄835、およびST変化表示欄836に、心電図の拡大波形(834c、835c、836c)を表示する画像である。
【選択図】図7

Description

本発明は、心電図解析レポート、心電図解析装置、心電図解析方法、および心電図解析プログラムに関する。
ホルター心電図検査は、患者の日常生活時の心電図を、長時間(例えば、24時間)にわたって記録することにより行われる検査である。この検査は、主に、安静時心電図検査では見付けることが困難な心疾患を発見するために実施される。
ホルター心電図の測定結果は、心電図解析装置によって解析され、ホルター心電図検査の報告書(以下「心電図解析レポート」という)にまとめられる。
図1および図2は、従来の心電図解析レポートの一例である。従来の心電図解析レポートは、解析の対象や目的が異なる複数のページから構成される。図3は、これら複数のページの中の解析結果概要ページの一例である。
心電図解析装置によって生成される心電図解析レポートは、特に長時間測定を行うホルター心電図測定の場合、膨大な量となる。したがって、医師は、通常、心電図解析レポートの中から、患者にとって理解し易いようなページ(例えば図3に示す解析結果概要ページ)をいくつか選び出し、説明に用いたり、説明後にそのページを患者に渡したりする。
ところが、心電図解析レポートは、専門用語や数字が羅列された医療従事者向けの専門性の高い内容であり、専門知識の乏しい患者やその家族にとっては難解である。
そこで、心電図の要部を抜粋し、その波形を拡大して表示することが、従来行われている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1記載の心電図解析レポートは、被検者が自覚症状を覚えた時刻または実際に心電図に心疾患の疑いを示す異常(以下単に「異常」という)が表れた時刻の心電図を、抜粋して表示する。このような心電図解析レポートにより、患者は、自覚症状は有るが異常は無い、または自覚症状は無いが異常は有るという事実を、心電図解析レポートから容易に理解することができる。
特開2007−244531号公報
しかしながら、心電図の拡大波形のみからでは読み取ることが困難な異常も多く存在する。したがって、特許文献1記載の心電図解析レポートでは、患者は、上記事実については容易に理解することができるものの、異常の程度や種類といった検査結果については理解することが難しい。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、患者が心電図の検査結果を容易に理解することができる心電図解析レポートと、このような心電図解析レポートを作成するための心電図解析装置、心電図解析方法、および心電図解析プログラムとを提供することを目的とする。
本発明の心電図解析レポートは、被検者から取得された心電図を解析する解析装置によって作成され、解析結果を1枚の用紙または1画面に表示する心電図解析レポートであって、前記心電図の統計を表示する統計表示部と、前記心電図の波形を表示する波形表示部とを有し、前記波形表示部は、上段に、横方向に伸びる時間軸を表示し、中段に、心拍のトレンドグラフを前記時間軸に対応付けて表示し、下段に、前記心電図の拡大波形を表示する。
本発明の心電図解析装置は、被検者から取得された心電図の解析結果を1枚の用紙または1画面に表示する心電図解析レポートを生成する心電図解析装置であって、前記心電図から、前記心電図の統計を取得する解析手段と、取得された前記統計を表示する統計表示部と、前記心電図の拡大波形を表示する波形表示部とを、1枚の用紙または1画面に配置した画像を、前記心電図解析レポートとして生成する画像構成手段とを有し、前記波形表示部は、上段に、横方向に伸びる時間軸を表示し、中段に、心拍のトレンドグラフを前記時間軸に対応付けて表示し、下段に、前記心電図の拡大波形を表示する画像である。
本発明の心電図解析方法は、被検者から取得された心電図の解析結果を1枚の用紙または1画面に表示する心電図解析レポートを生成する心電図解析方法であって、前記心電図から、前記心電図の統計を取得するステップと、取得された前記統計を表示する統計表示部と、前記心電図の拡大波形を表示する波形表示部とを、1枚の用紙または1画面に配置した画像を、前記心電図解析レポートとして生成するステップとを有し、前記波形表示部は、上段に、横方向に伸びる時間軸を表示し、中段に、心拍のトレンドグラフを前記時間軸に対応付けて表示し、下段に、前記心電図の拡大波形を表示する画像である。
本発明の心電図解析プログラムは、コンピュータに対して、被検者から取得された心電図の解析結果を1枚の用紙または1画面に表示する心電図解析レポートを生成させる心電図解析プログラムであって、前記心電図から、前記心電図の統計を取得する処理と、取得された前記統計を表示する統計表示部と、前記心電図の拡大波形を表示する波形表示部とを、1枚の用紙または1画面に配置した画像を、前記心電図解析レポートとして生成する処理とを前記コンピュータに対して実行させ、前記波形表示部は、上段に、横方向に伸びる時間軸を表示し、中段に、心拍のトレンドグラフを前記時間軸に対応付けて表示し、下段に、前記心電図の拡大波形を表示する画像である。
本発明によれば、患者が心電図の検査結果を容易に理解することが可能となる。
従来の心電図解析レポートの第1の例を示す図である。 従来の心電図解析レポートの第2の例を示す図である。 従来の心電図解析レポートの第3の例を示す図である。 本発明の一実施の形態における心電図解析システムの構成の一例を示すシステム構成図である。 本実施の形態に係る心電図解析装置の構成を示すブロック図である。 本実施の形態における制御部の機能構成を示すブロック図である。 本実施の形態に係る心電図解析レポートの構成の第1の例を示す図である。 本実施の形態に係る心電図解析レポートと従来の心電図解析レポートとを比較する図である。 本実施の形態に係る心電図解析装置の動作を示すフローチャートである。 本実施の形態における現象解析処理を示すフローチャートである。 本実施の形態に係る心電図解析レポートの構成の第2の例を示す図である。 本実施の形態に係る心電図解析レポートの構成の第3の例を示す図である。 本実施の形態に係る心電図解析レポートの構成の第4の例を示す図である。 本実施の形態に係る心電図解析レポートの構成の第5の例を示す図である。 本実施の形態に係る心電図解析レポートの構成の第6の例を示す図である。 本実施の形態に係る心電図解析レポートの構成の第7の例を示す図である。 本実施の形態に係る心電図解析レポートの構成の第8の例を示す図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図4は、本発明の一実施の形態に係る心電図解析装置を用いた心電図解析システムの構成の一例を示すシステム構成図である。本実施の形態は、本発明を、ホルター心電図の解析に適用した例である。
図4に示すように、心電図解析システム100は、心電図記録器200、心電図解析装置300、キーボード400、ディスプレイ500、およびプリンタ600を有する。
心電図記録器200は、被検者である患者700に装着され、患者700から心電図を取得する装置である。心電図記録器200は、複数の心電図検出用電極を有し、電極を介して患者700から取得した心電図を、内部の記録媒体に記録する。また、心電図記録器200は、患者700が自覚症状を覚えたときに押下するためのイベントボタンを有し、イベントボタンが押下された各時刻を内部の記録媒体に記録する(S1000)。以下、心電図を記録したデータおよびイベントボタンの押下時刻を記録したデータを、「心電図データ」と総称する。
一般的に、ホルター心電図の記録には2誘導が用いられ、ch.1はCM5誘導、ch.2はNASA誘導にそれぞれ電極を置く。しかし、CM5誘導の方がNASA誘導よりも波形の振幅が大きく出る傾向があり、虚血性のST変化が認められ易い。したがって、心電図記録器200に2誘導を採用する場合には、CM5誘導のみを表示対象とすることが望ましい。また、心電図記録器200に12誘導を採用する場合には、同様の理由から、V5誘導のみを表示対象とすることが望ましい。
心電図解析装置300は、心電図解析レポートを生成する装置である。心電図解析装置300は、キーボード400の操作を受けて、心電図記録器200に記録された心電図データを入力する(S2000)。また、心電図解析装置300は、入力した心電図データから心電図解析レポートを生成し、生成した心電図解析レポートを、ディスプレイ500に表示する(S3000)。ディスプレイ500は、例えばLCD(liquid crystal display)またはCRT(cathode ray tube)表示装置である。
プリンタ600は、例えばレーザ式またはサーマルヘッド式のプリンタである。プリンタ600は、心電図解析装置300が生成した心電図解析レポートを入力し、入力した心電図解析レポートを紙面に印刷して、紙の心電図解析レポート(以下「結果レポート」という)を生成する(S4000)。生成された結果レポートは、医師(図示せず)から患者700への検査結果報告に利用される(S5000)。
このような心電図解析システム100によれば、患者700から取得された心電図データに基づいて、紙の心電図解析レポートを生成し、このレポートを用いて検査結果報告を行うことができる。
心電図解析レポートの内容は、特にホルター心電図検査の場合、患者700の検査結果報告に対する満足度に大きく影響する。ホルター心電図検査は、安静時心電図検査に比較して、心電図記録器200の装着時間が長くかつ検査費用が高額であり、患者700に掛かる負担が大きいからである。そこで、本実施の形態に係る心電図解析装置300は、患者700自身の心電図と他の有益な情報とを把握し易い配置で表示する心電図解析レポートを生成する。心電図解析レポートの詳細については後述する。
図5は、心電図解析装置300の構成を示すブロック図である。
図5において、心電図解析装置300は、制御部310、キーボードインタフェース(以下「I/F」と略記する)320、記録器I/F330、記憶部340、ディスプレイI/F350、及びプリンタI/F360を有する。
本発明の解析手段及び作成手段としての制御部310は、例えば、CPU(central processing unit)と、CPUにより実行する心電図解析プログラムを記憶する記憶装置とにより構成される。この場合、制御部310は、心電図解析プログラムを実行することにより、後述する心電図解析レポートの作成を実現する。
キーボードI/F320は、キーボード400と心電図解析装置300とを通信可能に接続するI/Fである。
記録器I/F330は、心電図記録器200と心電図解析装置300とを通信可能に接続するI/Fである。なお、心電図記録器200から心電図解析装置300への心電図データの入力は、着脱可能な汎用の記録媒体を用いて行われてもよい。この場合には、記録器I/F330は、この記録媒体から情報を読み出すI/Fとすればよい。
記憶部340は、例えば、ハードディスクドライブや半導体記憶装置等により構成される記憶装置である。記憶部340、制御部310によって格納された心電図データを保持する。また、記憶部340は、心電図解析レポートを構成するのに必要な画像データ、テキストデータ、配置データ等の各種データ(以下「レポート構成データ」という)を予め格納する。
ディスプレイI/F350は、ディスプレイ500と心電図解析装置300とを通信可能に接続するI/Fである。
プリンタI/F360は、プリンタ600と心電図解析装置300とを通信可能に接続するI/Fである。
心電図解析装置300とディスプレイ500およびプリンタ600との間のデータの受け渡しは、例えば、有線通信または無線通信によって行われる。
次に、制御部310の機能構成について説明する。
図6は、心電図解析プログラムを実行しているときの制御部310の機能構成を示すブロック図である。
図6に示すように、制御部310は、心電図取得部311、解析部312、および画像構成部313を有する。
心電図取得部311は、キーボードI/F320を介して、医師等のオペレータによるキーボード400の操作を受け付ける。そして、心電図取得部311は、キーボード400の操作に従って、記録器I/F330を介して患者700の心電図データを心電図記録器200から取得し、取得した心電図データを記憶部340に格納する。
解析部312は、記憶部340に格納された心電図データから、検査および解析の対象となる時間(以下「解析対象時間」という)における患者700の総心拍数、平均心拍数、最大心拍数、最小心拍数、上室期外収縮回数、心室期外収縮回数、ST変化回数、およびイベントボタン押下回数のうち、少なくとも1つを、心拍情報として取得する。心拍情報は、つまり、解析対象時間の心電図データの統計である。
また、解析部312は、心電図データから、心疾患の発見において注目すべき所定の現象が発生しているか否かを解析し、解析結果に基づいて、どの現象に関する情報を表示するかを決定する。そして、解析部312は、所定の現象が発生した時刻を、現象発生時刻として取得する。
ここでは、所定の現象は、不整脈を示す上室期外収縮および心室期外収縮、並びにST変化、最大心拍数、最小心拍数、およびST最小値とする。なお、更に、ST最大値を、所定の現象として扱ってもよい。
画像構成部313は、記憶部340に格納されたレポート構成データおよび心電図データ、解析部312により取得された心拍情報および現象発生時刻に基づいて、心拍情報と心電図とを配置した心電図解析レポートを生成する。
ここで、画像構成部313が配置する心電図は、解析部312によって表示することが決定された現象に関する心電図のうち、その現象発生時刻を中心とした短い区間の部分を抜粋して波形を拡大した心電図である。以下、この拡大された心電図を、拡大波形という。
図7は、心電図解析レポートの構成の一例を示す図である。ここでは、ディスプレイ500の表示画面またはプリンタ600の印刷画面に表された状態の心電図解析レポート800の外観を示す。
図7に示すように、心電図解析レポート800は、識別情報表示部810、心拍情報表示部(統計表示部)820、グラフ表示部(波形表示部)830、および付加情報表示部840を有する。
心電図解析レポート800は、画面の左上隅に識別情報表示部810を配置し、識別情報表示部810の下に心拍情報表示部820を配置し、心拍情報表示部820の右にグラフ表示部830を配置している。また、心電図解析レポート800は、空いた領域である画面の左下隅に、付加情報表示部840を配置している。
識別情報表示部810は、心電図の記録日や患者700の氏名等、心電図解析レポート800の識別情報を表示する。
心拍情報表示部820は、複数の心拍情報として、総心拍数[拍]、平均心拍数[拍/分]、最大心拍数[拍/分]、最小心拍数[拍/分]、上室期外収縮(の拍数)[拍]、心室期外収縮(の拍数)[拍]、ST変化(の回数)[回]、およびイベントボタン(の押下回数)[回]を、この順序で下方向へ並べて表示する。
グラフ表示部830は、横方向の時間軸をそれぞれ有する複数のグラフ情報として、行動記録表示欄831、イベントボタン(の押下時刻)表示欄832、心拍(心拍のトレンドグラフ)表示欄833、上室期外収縮(の発生時の拡大波形)表示欄834、心室期外収縮(の発生時の拡大波形)表示欄835、およびST変化(の発生時の拡大波形)表示欄836を、この順序で下方向へ並べて表示する。
行動記録表示欄831は、解析対象時間における患者700の食事、薬の服用、就寝、起床の時刻等を表示することにより、解析対象時間における患者700の行動の記録を示す。行動記録は、例えば、キーボード400操作によって入力される。行動記録は、心電図記録器200で入力または記録され、心電図データの一部として心電図解析装置300に入力されるようにしてもよい。また、これらの時間は、患者700が手動で入力してもよいし、一般的な時間としてあらかじめ定めた時刻(昼食は12時で就寝は22時とか)を採用してもよい。
イベントボタン表示欄832は、行動記録表示欄831の時間軸に対応する位置に所定のマーク832aを表示することにより、解析対象時間における患者700がイベントボタンを押下した時刻を示す。イベントボタンの押下時刻を示すマーク832aは、患者700の関心が高いことから、赤色やハートマーク等の目立つ形態とすることが望ましい。
なお、短時間にイベントボタンが多数回押下されたような場合、個々の時刻に対応するマーク832aを表示すると、画面が煩雑となる。
そこで、イベントボタン表示欄832は、マーク832aの表示間隔の最小値を、画面上の距離または画面上の時間軸の時間間隔で予め設定し、この最小間隔において複数の現象発生時刻が存在する場合には、複数の現象発生時刻を代表する時刻を決定し、決定した時刻についてのみマーク832aを表示する。このとき、代表時刻に置き換えられた現象発生時刻の個数に応じて、マーク832aの種類や大きさを変化させてもよい。これにより、医師や患者700にとってより見易い心電図解析レポート800を作成することができる。また、イベントボタンの押下頻度には個人差があるが、このような個人差を極力除去した心電図解析レポート800を作成することができる。
心拍表示欄833は、行動記録表示欄831の時間軸に沿って心拍数のトレンドグラフ833aを表示することにより、解析対象時間における患者700の心拍数の動向を示す。また、心拍表示欄833は、行動記録表示欄831の時間軸に対応する位置に所定のマーク833bを表示することにより、最大心拍数の発生時刻および最小心拍数の発生時刻を示す。
上室期外収縮表示欄834は、行動記録表示欄831の時間軸に沿って、上室期外収縮の単位時間当たりの発生個数のヒストグラム834aを表示するとともに、所定のマーク834bを表示することによって上室期外収縮の発生時刻を示す。ヒストグラム834aは、つまり、上室期外収縮の発生頻度を表す。
また、上室期外収縮表示欄834は、この上室期外収縮の発生時刻の拡大波形834cを表示するとともに、所定のマーク834dを表示することにより、拡大波形における上室期外収縮の発生が認められた部分を示す。
心室期外収縮表示欄835は、行動記録表示欄831の時間軸に沿って、心室期外収縮の単位時間当たりの発生個数のヒストグラム835aを表示するとともに、所定のマーク835bを表示することによって心室期外収縮の発生時刻を示す。
また、心室期外収縮表示欄835は、この心室期外収縮の発生時刻の拡大波形835cを表示するとともに、所定のマーク835dを表示することにより、拡大波形における心室期外収縮の発生が認められた部分を示す。
ST変化表示欄836は、行動記録表示欄831の時間軸に沿って、ST変化の単位時間当たりの発生個数のヒストグラム836aを表示するとともに、所定のマーク836bを表示することによってST変化の発生時刻を示す。
また、ST変化表示欄836は、このST変化の発生時刻の拡大波形836cを表示するとともに、所定のマーク836dを表示することにより、拡大波形におけるST変化の発生が認められた部分を示す。なお、STに変化が有っても、その変化は虚血性を示す変化とは限らない。
また、グラフ表示部830は、各グラフに、イベントボタンの押下時刻に対応する網掛け830aを表示する。これにより、医師や患者700は、イベントボタンの押下時刻に所定の現象が発生したか否かを容易に確認することができる。
付加情報表示部840は、心臓の前額面図や、心電図に関するコメント文を表示する。心臓の全額面図の画像データおよびコメント文のテキストデータは、例えば、予め記憶部340に格納されている。付加情報表示部840は、コメント文として、複数パターンのテキスト文の例の中から解析部312の解析結果に対応するものを表示してもよいし、キーボード400の操作によって医師が例文を編集したテキスト文や新規で入力したテキスト文を表示してもよい。
なお、心室期外収縮の拍数と心室期外収縮表示欄835のように、心拍情報表示部820に表示される心拍情報と、グラフ表示部830に表示されるグラフ情報とは、内容が対応している。したがって、心電図解析レポート800は、この対応する表示項目に、同一の色の着色、線による連結、配置位置の対応付け等、関係性を示す情報を付加していることが望ましい。
また、患者700への視覚的負担を軽減し、かつ、重要部分を強調色により目立つようにするため、心電図解析レポート800は、全体的に淡い色彩で構成されることが望ましい。
このように、心電図解析レポート800は、必要な情報を、心電図の検査結果を把握するのに適した順序で見ることができるような配置で、表示する。また、印刷後の取り扱いが容易となるように、画像構成部313が用いるレポート構成データは、例えば、印刷時にA4横の用紙1枚に心電図解析レポート800全体を収める内容となっている。
画像構成部313は、生成した心電図解析レポート800の画像データを、ディスプレイI/F350を介してディスプレイ500に送信して、心電図解析レポート800を表示させる。そして、画像構成部313は、キーボード400のオペレータ操作に従って、心電図解析レポート800の画像データを、プリンタI/F360を介してプリンタ600に送信し、心電図解析レポート800を印刷させる。ここで、画像構成部313は、キーボード400のオペレータ操作に従って、心電図解析レポート800に対する編集をオペレータから受け付け、編集後の心電図解析レポート800を印刷するようにしてもよい。
このような心電図解析装置300によれば、総心拍数や最大心拍数等の心拍情報と、心電図に所定の現象が発生した時刻の周辺について抜粋した心電図という、必要最小限な情報に絞られたコンパクトな心電図解析レポート800を生成することができる。また、心電図解析装置300によれば、内容把握を容易にするような配置で表示する心電図解析レポートを生成することができる。図8は、従来の心電図解析レポートに対して、本実施の形態に係る心電図解析レポート800がより見易くコンパクトな構成となっていることを示す図である。
ここで、本実施の形態に係る心電図解析レポート800の構成が、患者700の内容把握を容易にするものである理由について説明する。
通常、医師は、まず、心臓がどのように拍動しているか、またどのような不整脈があり、それは問題があるのか否か、患者700の心臓の動きの概要から説明し、その後、心電図を用いた詳細な説明へと話を進める。これは、心電図の知識の無い患者700に対して冒頭から心電図の説明を行うと、内容が難しく、患者700に抵抗感を与える可能性があるためである。このような段階を追った説明手順により、患者700は、抵抗無く医師の説明を受け入れ、内容も容易に理解することができる。
例えば、図7の心電図解析レポート800を用いたときの医師による検査結果の具体的な説明順序は、以下の通りである。ここで、各説明において参照するべき心電図解析レポート800の表示項目を、括弧書きで併記する。
まず、医師は、本人確認を行うために患者700に対して氏名等の確認を行い(識別情報)、次いで、心臓が一日に10万拍以上も拍動していること、および患者700の心拍数のレベルについての説明を行う(総脈拍数、平均心拍数、最大心拍数、最小心拍数)。そして、医師は、不整脈の発生回数のレベルについての説明を行い(上室期外収縮の拍数、心室期外収縮の拍数、ST変化の回数)、更に患者700がイベントボタンを押下した回数について言及する(イベントボタンの押下回数)。
そして、医師は、解析対象時間における患者700の行動と、イベントボタンの押下時刻および検出された不整脈の発生時刻との時間的関係についての説明、並びに発生した不整脈のレベルについての説明を行う(グラフ表示部830)。
具体的には、まず、心臓の上半分に出現する不整脈について説明し(上室期外収縮表示欄834)、より重度に取り扱うべき心臓の下半分に出現する不整脈について説明し(心室期外収縮表示欄835)、次いで、虚血の診断を行うためにSTの変化について説明する(ST変化表示欄836)。そして、医師は、イベントボタンの押下時刻において心電図上では異常が認められない場合、およびイベントボタンの押下時刻において心電図上でも異常が認められる場合には、その旨についての説明を行う(イベントボタン表示欄832、各グラフ)。
図7から明らかなように、心電図解析レポート800において、上述の説明において参照すべき各表示項目は、画面の左から右、上から下へと、説明順序に対応する順序で配置されている。また、人間工学的に、人の視点は、左から右へ、上から下へと向かう方向においてよりスムーズに動くことが知られている。したがって、本実施の形態に係る心電図解析レポート800を用いることにより、心電図の検査結果の説明および把握が容易となり、患者700が心電図の検査結果を容易に理解することが可能となる。
次に、心電図解析装置300の動作について説明する。
図9は、心電図解析装置300の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS2100において、心電図取得部311は、解析対象となる心電図データ(解析対象時間に患者700から取得された心電図データ)を、心電図記録器200から取得し、取得した心電図データを、記憶部340に格納する。
そして、ステップS2200において、解析部312は、心電図データを解析し、心拍情報を取得する。ここでは、解析部312は、心拍情報として、総心拍数、平均心拍数、最大心拍数、最小心拍数、上室期外収縮、心室期外収縮、ST変化、およびイベントボタンを取得するものとする。
そして、ステップS2300において、解析部312は、現象解析処理を実行する。現象解析処理は、心電図データから現象発生時刻を取得するとともに、心電図の表示の対象とする発生現象を選択する処理である。
図10は、現象解析処理を示すフローチャートであり、図9のステップS2300に対応するものである。
ここで、心電図解析レポート800は、グラフ表示部830において、図7に示すグラフ情報のうち、行動記録表示欄831、イベントボタン表示欄832、および心拍表示欄833を、デフォルトで表示するものとする。そして、心電図解析レポート800は、上室期外収縮表示欄834、心室期外収縮表示欄835、およびST変化表示欄836のうち、解析部312が表示することを決定したグラフ情報を、追加して表示するものとする。
心電解析レポートが追加で表示するグラフ情報を上からの表示順序で示す識別番号を、Nとする。また、心電解析レポートが追加で表示するグラフ情報の数の上限を、3とする。
まず、ステップS2301において、解析部312は、通常の不整脈自動解析を、心電図データ全体に対して行う。これにより、解析部312は、上室性不整脈(上室期外収縮)の有無および発生時刻と、心室性不整脈(心室期外収縮)の有無および発生時刻と、ST変化の有無および発生時刻と、最大心拍数の発生時刻と、最小心拍数の発生時刻と、ST最小値の発生時刻とを解析する。
ST変化の解析は、例えば、以下のように行われる。解析部312は、ST変化の解析、心拍やQRS波の変化を考慮して、ST変化が虚血性を示すものか体動によるものかを区別する。そして、解析部312は、虚血らしいST変化のみを抽出し、抽出したST変化の波形の中から、ST計測の基準点(通常、QRS波の開始点)の電位とST計測点の電位との差が最大となる時刻および最小となる時刻を、ST最大値の発生時刻およびST最小値の発生時刻と判断する。
なお、解析部312は、ST変化の解析を行うか否かを任意に選択するようにしてもよい。また、解析部312は、虚血性を示すST変化が認められない場合、またはST解析を行わない場合には、単純にST計測の基準点(通常、QRS波の開始点)の電位とST計測点の電位との差が最大となる時刻および最小となる時刻を、ST最大値の発生時刻およびST最小値の発生時刻と判断してもよい。
そして、ステップS2302において、解析部312は、識別番号Nに初期値「1」を設定する。
そして、ステップS2303において、解析部312は、上室性不整脈が発生したか否かを判断する。解析部312は、上室性不整脈が発生した場合には(S2303:YES)、ステップS2304へ進み、上室性不整脈が発生していない場合には(S2303:NO)、後述のステップS2306へ進む。
ステップS2304において、解析部312は、上室性不整脈の発生時刻を取得し、その発生時刻の拡大波形を、現在の識別番号Nの値に対応する表示対象として決定する。解析部312は、複数の時刻において上室性不整脈が発生している場合は、いずれか1つの時刻の拡大波形を決定する。
具体的には、解析部312は、例えば、複数の発生時刻や波形を選択肢として表示し、代表する発生時刻の選択をオペレータから受け付け、選択された時刻を表示対象として登録する。解析部312は、複数の時刻において上室性不整脈が発生している場合であって、表示対象となる時刻が特に登録されていない場合には、最初の発生時刻を表示対象に決定してもよい。
このとき、解析部312は、患者700が心電図の検査結果をより把握し易い波形を決定することが望ましい。このために、例えば、解析部312は、事前に、過去に患者700から取得された上室性不整脈の波形を選択肢として表示し、波形の選択をオペレータから受け付け、選択された波形を拡大波形に決定してもよい。より把握し易い波形とは、例えば、専門知識が無くても理解しやすい重症度の低い不整脈の波形や、基線動揺といったアーチファクトの混入の少ない波形である。重症度とは、例えば、心室期外収縮の場合、Lown分類によって分類される重症度である。
なお、心電図解析レポート800は、必要に応じて、キーボード400操作による編集を受け付け、より重症度の高い箇所の心電図を抜粋表示するようにしてもよい。
そして、ステップS2305において、解析部312は、識別番号Nに値「1」を加算する。
次に、ステップS2306において、解析部312は、心室性不整脈が発生したか否かを判断する。解析部312は、心室性不整脈が発生した場合には(S2306:YES)、ステップS2307へ進み、心室性不整脈が発生していない場合には(S2306:NO)、後述のステップS2309へ進む。
ステップS2307において、解析部312は、心室性不整脈の発生時刻を取得し、その発生時刻の拡大波形を、現在の識別番号Nの値に対応する表示対象として決定する。解析部312は、複数の時刻において心室性不整脈が発生している場合は、上室性不整脈の場合と同様の手法により、いずれか1つの時刻の拡大波形を決定する。
そして、ステップS2308において、解析部312は、識別番号Nに値「1」を加算する。
次に、ステップS2309において、解析部312は、ST変化が発生したか否かを判断する。解析部312は、ST変化が発生した場合には(S2309:YES)、ステップS2310へ進み、ST変化が発生していない場合には(S2309:NO)、後述のステップS2312へ進む。
ステップS2310において、解析部312は、ST変化の発生時刻を取得し、その発生時刻の拡大波形を、現在の識別番号Nの値に対応する表示対象として決定する。解析部312は、複数の時刻においてST変化が発生している場合は、上室性不整脈の場合と同様の手法により、いずれか1つの時刻の拡大波形を決定してもよいし、ST計測点の電位が最大となる時刻や最小となる時刻を、表示対象に決定してもよい。
そして、ステップS2311において、解析部312は、識別番号Nに値「1」を加算する。
そして、ステップS2312において、解析部312は、識別番号Nが値「4」未満か否か、つまり、表示するグラフ情報の数の上限に達していないか否かを判断する。解析部312は、識別番号Nが値「4」未満である場合には(S2312:YES)、ステップS2313へ進み、識別番号Nが値「4」に達している場合には(S2312:NO)、そのまま現象解析処理を終了する。
そして、ステップS2313において、解析部312は、最大心拍数、最小心拍数、またはST最小値の発生時刻を取得し、その発生時刻の拡大波形を、現在の識別番号Nの値に対応する表示対象として決定して、現像解析処理を終了する。なお、解析部312は、表示するグラフ情報の数の上限を超えない範囲で、最大心拍数、最小心拍数、およびST最小値のうち複数を、拡大波形の表示対象として決定してもよい。
このようにして現象解析処理が完了すると、図9のステップS2400において、画像構成部313は、レポート構成データ、および解析部312による解析結果に基づいて、心電図解析レポート800の画像データを生成する。そして、心電図解析装置300は、生成した画像データを、ディスプレイ500またはプリンタ600において出力させる。
このような動作により、心電図解析装置300は、最小限の必要な情報を記載した心電図解析レポート800を作成することができる。
なお、生成される心電図解析レポート800の記載項目は、現象解析処理による解析結果によって異なる。
以下、様々なケースにおける心電図解析レポート800の具体例について、図を参照して説明する。いずれの図も、図7に対応し、図7と同一部分には同一符号を付す。
図11は、数拍の不整脈が有るがST変化は無いケースの心電図解析レポート800の一例を示す図である。
この場合、ST変化表示欄836として表示すべき対象が無い。したがって、心電図解析レポート800は、ST変化表示欄836を表示せず、不正脈ではないが特徴ある正常な心電図の例として最大心拍数(の発生時の拡大波形)表示欄837を表示する。
最大心拍数表示欄837は、行動記録表示欄831の時間軸に沿って所定のマーク837aを表示することにより、最大心拍数の発生時刻を示す。また、最大心拍数表示欄837は、この最大心拍数の発生時刻の拡大波形837bを表示する。
図12は、イベントボタンが押下されなかったケースの心電図解析レポート800の一例を示す図である。
この場合、心電図解析レポート800は、イベントボタンの押下時刻を示すマークや網掛け830aを表示しない。
図13は、イベントボタンが多数回押下されたケースの心電図解析レポート800の一例を示す図である。
上述のように、マーク832aの最小表示間隔において複数の現象発生時刻が存在する場合には、その区間においては代表時刻についてのみマーク832aを表示する。しかし、心拍情報表示部820には、マーク表示が省略された分の押下回数も含めて、イベントボタンの押下回数の総計が表示される。
この例では、医師は、イベントボタンが押下されたところで特に異常が認められず、患者700が覚えた自覚症状は心疾患と関係が無いものである可能性が高い旨を、容易に説明することができる。
通常、医師は、自覚症状を覚えた患者700からの主訴に基づき、まず安静時心電図を取り、安静時心電図からは異常が認められない場合に、ホルター心電図検査を行う。しかし、例えば、不安神経症の部分症状である神経循環無力症(neurocirculatory asthenia:NCA)の患者700の場合、強く自覚症状を覚えるにもかかわらず、ホルター心電図検査では特に有意な変化や異常が認められないという結果となる。
このような場合に、本実施の形態に係る心電図解析レポート800を用いることにより、自覚症状を覚えた時刻において心電図上の異常が見られないことを、患者700に分かりやすく説明することができ、患者700を安心させることができる。
図14は、上室期外収縮は有るが心室期外収縮およびST変化は無いケースの心電図解析レポート800の一例を示す図である。
この場合、心室期外収縮表示欄835およびST変化表示欄836として表示すべき対象が無い。したがって、心電図解析レポート800は、心室期外収縮表示欄835およびST変化表示欄836を表示せず、不正脈ではないが特徴ある正常な心電図の例として最大心拍数表示欄837および最小心拍数(の発生時の拡大波形)表示欄838を表示する。
最小心拍数表示欄838は、行動記録表示欄831の時間軸に沿って所定のマーク838aを表示することにより、最小心拍数の発生時刻を示す。また、最小心拍数表示欄838は、この最小心拍数の発生時刻の拡大波形838bを表示する。
図15は、上室期外収縮、心室期外収縮、およびST変化のいずれも無いケースの心電図解析レポート800の一例を示す図である。
この場合、上室期外収縮表示欄834、心室期外収縮表示欄835、およびST変化表示欄836として表示すべき対象が無い。したがって、心電図解析レポート800は、上室期外収縮表示欄834、心室期外収縮表示欄835、およびST変化表示欄836を表示せず、正常な心電図の例として最大心拍数表示欄837、最小心拍数表示欄838、およびST最小値(の発生時の拡大波形)表示欄839を表示する。
ST最小値表示欄839は、行動記録表示欄831の時間軸に沿って所定のマーク839aを表示することにより、ST最小値の発生時刻を示す。また、ST最小値表示欄839は、このST最小値の発生時刻の拡大波形839bを表示する。
この例では、医師は、STが最も下がったところでも虚血性を示すST変化が認められない旨を、容易に説明することができる。
図16は、付加情報表示部840にコメント文を表示したケースの心電図解析レポート800の一例を示す図である。
コメント文は、上述の通り、予め用意された例文、例文を編集したテキスト文、手入力によるテキスト文である。
このように、心電図解析レポート800は、解析結果および報告の目的に応じて、様々な形態を取ることができる。
なお、心電図解析レポート800は、識別情報表示部810の右に心拍情報表示部820を配置したり、心拍情報表示部820の下にグラフ表示部830を配置してもよい。また、心拍情報欄は、複数の心拍情報を、上述の順序で右方向へ並べて配置してもよい。更に、グラフ表示部830は、縦方向に伸びる時間軸を採用してもよく、この場合には、複数のグラフ情報を、右方向へ並べて配置することが望ましい。
図17は、A4縦の用紙1枚に表示するケースの心電図解析レポート800の一例を示す図である。
この場合、心電図解析レポート800は、例えば、画面の左上隅に識別情報表示部810を配置し、識別情報表示部810の右に心拍情報表示部820を配置し、心拍情報表示部820の下にグラフ表示部830を配置している。
このような配置の心電図解析レポート800によっても、検査結果報告を容易とすることができる。但し、人間工学的に、視線は、上下方向よりも左右方向のほうがスムーズに動くことが知られている。したがって、図17に示す縦配置の心電図解析レポート800よりも、図7等に示す横配置の心電図解析レポート800のほうが好ましい。
以上説明したように、本実施の形態に係る心電図解析レポートは、必要最低限の有益な情報に絞って表示するので、理解し易くかつコンパクトな構成とすることができる。
また、本実施の形態に係る心電図解析レポートは、教科書的な波形例ではなく、患者自身の拡大波形を表示するので、患者にとってより有益な内容とすることができる。
また、本実施の形態に係る心電図解析レポートは、拡大波形だけでなく、心拍のトレンドグラフ等の他の有益な情報を配置している。更に、その配置は、左から右へ、上から下へと視点が動きやすい配置となっており、医師が患者に対して順を追って説明するのに適している。したがって、患者は、心電図の検査結果を容易に理解することができる。
なお、本実施の形態では、本発明をホルター心電図の解析に適用した例について説明したが、本発明は、携帯型心電図の解析等、他の各種の心電図の解析に適用することが可能であることは勿論である。
100 心電図解析システム
200 心電図記録器
300 心電図解析装置
310 制御部
311 心電図取得部
312 解析部
313 画像構成部
320 キーボードI/F
330 記録器I/F
340 記憶部
350 ディスプレイI/F
360 プリンタI/F
400 キーボード
500 ディスプレイ
600 プリンタ
700 患者
800 心電図解析レポート
810 識別情報表示部
820 心拍情報表示部
830 グラフ表示部
831 行動記録表示欄
832 イベントボタン表示欄
833 心拍表示欄
834 上室期外収縮表示欄
835 心室期外収縮表示欄
836 ST変化表示欄
837 最大心拍数表示欄
838 最小心拍数表示欄
839 ST最小値表示欄
840 付加情報表示部

Claims (15)

  1. 被検者から取得された心電図を解析する解析装置によって作成され、解析結果を1枚の用紙または1画面に表示する心電図解析レポートであって、
    前記心電図の統計を表示する統計表示部と、
    前記心電図の波形を表示する波形表示部と、を有し、
    前記波形表示部は、
    上段に、横方向に伸びる時間軸を表示し、中段に、心拍のトレンドグラフを前記時間軸に対応付けて表示し、下段に、前記心電図の拡大波形を表示する、
    心電図解析レポート。
  2. 前記波形表示部は、
    前記下段に、前記拡大波形に対応する拡大波形時刻を前記時間軸に対応付けて表示し、前記中段に、前記被検者がイベントボタンを押下したイベント時刻を前記時間軸に対応付けて表示する、
    請求項1記載の心電図解析レポート。
  3. 前記波形表示部は、
    上室期外収縮、心室期外収縮、およびST変化のうち少なくとも1つの現象が発生した時刻の前記心電図の拡大波形を含む不整脈波形と、最大心拍数、最小心拍数、およびST最小値のうち少なくとも1つの現象が発生した時刻の前記心電図の拡大波形を含む正常心電図波形と、のうち少なくとも1つの波形を前記現象の種類ごとに表示し、かつ、前記不整脈波形および前記正常心電図波形の両方を表示するとき、前記正常心電図波形を前記不整脈波形の下側または右側に表示する、
    請求項2記載の心電図解析レポート。
  4. 前記波形表示部は、
    前記不整脈波形として複数の前記拡大波形を表示するとき、上室期外収縮、心室期外収縮、ST変化の順序で表示する、
    請求項3記載の心電図解析レポート。
  5. 前記波形表示部は、
    前記正常心電図波形として複数の前記拡大波形を表示するとき、最大心拍数、最小心拍数、ST最小値の順序で表示する、
    請求項3記載の心電図解析レポート。
  6. 前記統計は、総心拍数、平均心拍数、最大心拍数、最小心拍数、上室期外収縮回数、心室期外収縮回数、ST変化回数、およびイベントボタン押下回数のうち、少なくとも1つを含み、
    前記統計表示部は、
    総心拍数、平均心拍数、最大心拍数、および最小心拍数のうち少なくとも1つを含む心拍統計と、上室期外収縮回数、心室期外収縮回数、およびST変化回数のうち少なくとも1つを含む不整脈統計と、を表示するとき、前記心拍統計を、前記不整脈統計の上側または左側に表示する、
    請求項5記載の心電図解析レポート。
  7. 前記統計表示部は、
    前記不整脈統計として複数の前記統計を表示するとき、上室期外収縮回数、心室期外収縮回数、ST変化回数の順序で表示する、
    請求項6記載の心電図解析レポート。
  8. 前記統計表示部は、
    前記心拍統計として複数の前記統計を表示するとき、総心拍数、平均心拍数、最大心拍数、最小心拍数の順序で表示する、
    請求項6記載の心電図解析レポート。
  9. 前記波形表示部は、
    前記上段に、前記被検者の行動記録を、前記時間軸に対応付けて表示し、前記下段に、前記現象の発生頻度を示すヒストグラムを、前記時間軸および前記拡大波形に対応付けて表示する、
    請求項3記載の心電図解析レポート。
  10. 前記波形表示部を、前記統計表示部の右側または下側に配置する、
    請求項1記載の心電図解析レポート。
  11. 表示の対象となる情報を、それぞれの重要度に応じた色を用いて表示する、
    請求項1記載の心電図解析レポート。
  12. 前記解析結果の識別情報を表示する識別情報表示部と、心臓の構造を示す画像または心電図に関するコメント文章を表示する付加情報表示部と、の少なくとも1つを更に有する、
    請求項1記載の心電図解析レポート。
  13. 被検者から取得された心電図の解析結果を1枚の用紙または1画面に表示する心電図解析レポートを生成する心電図解析装置であって、
    前記心電図から、前記心電図の統計を取得する解析手段と、
    取得された前記統計を表示する統計表示部と、前記心電図の拡大波形を表示する波形表示部とを、1枚の用紙または1画面に配置した画像を、前記心電図解析レポートとして生成する画像構成手段と、を有し、
    前記波形表示部は、上段に、横方向に伸びる時間軸を表示し、中段に、心拍のトレンドグラフを前記時間軸に対応付けて表示し、下段に、前記心電図の拡大波形を表示する画像である、
    心電図解析装置。
  14. 被検者から取得された心電図の解析結果を1枚の用紙または1画面に表示する心電図解析レポートを生成する心電図解析方法であって、
    前記心電図から、前記心電図の統計を取得するステップと、
    取得された前記統計を表示する統計表示部と、前記心電図の拡大波形を表示する波形表示部とを、1枚の用紙または1画面に配置した画像を、前記心電図解析レポートとして生成するステップと、を有し、
    前記波形表示部は、上段に、横方向に伸びる時間軸を表示し、中段に、心拍のトレンドグラフを前記時間軸に対応付けて表示し、下段に、前記心電図の拡大波形を表示する画像である、
    心電図解析方法。
  15. コンピュータに対して、被検者から取得された心電図の解析結果を1枚の用紙または1画面に表示する心電図解析レポートを生成させる心電図解析プログラムであって、
    前記心電図から、前記心電図の統計を取得する処理と、
    取得された前記統計を表示する統計表示部と、前記心電図の拡大波形を表示する波形表示部とを、1枚の用紙または1画面に配置した画像を、前記心電図解析レポートとして生成する処理と、を前記コンピュータに対して実行させ、
    前記波形表示部は、上段に、横方向に伸びる時間軸を表示し、中段に、心拍のトレンドグラフを前記時間軸に対応付けて表示し、下段に、前記心電図の拡大波形を表示する画像である、
    心電図解析プログラム。
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