JP2010232574A - 蓄電デバイスおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓄電デバイスの製造コストを引き下げる。
【解決手段】蓄電デバイス10は電極シート群12からなる電極素子13を有する。電極シート群12は、セパレータ14を介して対向する正極シート15と負極シート16とを有する。正極シート15は、貫通孔20aを備える正極集電体20と、これの片面に設けられる正極合材層21とを有する。負極シート16は、貫通孔22aを備える負極集電体22と、これの片面に設けられる負極合材層23とを有する。この電極シート群12をジグザグ状に折り返すことにより、電極シート群12は電極素子13として構成される。また、蓄電デバイス10内には金属リチウム箔25を備えたリチウム極24が電極素子13の最外部に重ねて配置される。このように、片面塗工の正極シート15および負極シート16を用いて電極素子13を構成することにより、蓄電デバイス10の生産性を向上させて低コスト化を図ることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、イオン供給源が組み込まれる蓄電デバイスおよびその製造方法に関する。
環境問題がクローズアップされる現代において、太陽光発電や風力発電によるクリーンエネルギーの貯蔵システムや、ガソリン車に代わる電気自動車用またはハイブリッド電気自動車用の蓄電デバイスの開発が盛んに行われている。さらに、最近ではパワーウインドウやIT関連機器等の車載装置や、携帯電話等のモバイル用電子機器の更なる高性能・高機能化が進んできたこともあり、エネルギー密度、出力密度のより優れた蓄電デバイスが求められている。この様な背景の下、蓄電デバイスのエネルギー密度や寿命特性を向上できるとして、リチウムイオンプレドープという技術(以下、プレドープ技術という)が着目されている。
このプレドープ技術は、正極と負極との少なくともいずれか一方に、イオン供給源を備えたリチウム極(第3の極)を電気化学的に接触させることにより、正極と負極との間で充放電を開始させる前に、正極と負極との少なくともいずれか一方にリチウムイオンを供給する技術である。このプレドープ技術の導入によって、従来は正極活物質と負極活物質の容量比を考慮して正極と負極の重量比を制御するのみであった蓄電デバイスの設計を大幅に変更することが可能となる。そして、充放電過程において電極活物質自体の構造変化が小さい電位領域のみで各極ともに作動させることや、電極活物質に起因する不可逆容量というエネルギーロスの要素を解消することができる結果、蓄電デバイスのサイクル特性といった寿命特性やエネルギー密度の向上を達成することが可能となる。さらに、電極活物質に起因する不可逆容量というエネルギーロスの要素を解消することができるため、諸原因のためにこれまで使用できなかった電極活物質の使用が可能となり、電極活物質の材料選択の幅を広げることができる。
このプレドープ技術は蓄電デバイスの特性向上に極めて有力な技術であるが、一方でプレドープ技術は工業的難易度の高さ故に工業的実用化に課題を有している。現在のところ、貫通孔を備える集電体を正極および負極の集電体に用い、正極および負極からなる電極素子にイオン供給源を重ね、正極と負極との少なくともいずれか一方にイオン供給源を電気化学的に接触させることにより、正極と負極との少なくともいずれか一方にリチウムイオンを供給するプレドープ方法が最も工業的である(例えば、特許文献1参照)。
特許第3485935号公報
しかしながら、プレドープを実施する手段として上記プレドープ方法を用いるとしても、電極シート製造工程において貫通孔を有する集電体に電極スラリーを塗工して、集電体上に電極合材層を形成しなければならないため、蓄電デバイスの製造コストを引き下げることは困難であった。すなわち、貫通孔を有する集電体は、貫通孔を持たない集電体に比べて強度が劣るため、電極スラリーを塗工する際の搬送速度を落とさなければならず、電極シート製造工程における生産性を向上させることが困難となっていた。さらに、電極シート製造工程の前段階における集電体製造工程においても、集電体に貫通孔を形成することは、生産性やコスト面で課題を有していた。これら課題の存在によって、リチウムイオンのプレドープ技術を採用した蓄電デバイスは、未だ工業的実用化に至っていない。
また、蓄電デバイスを車載用として使用する場合においては、放熱性、蓄電デバイス内のデッドスペースの少なさ、そして蓄電デバイスの形状自由度の高さから、薄厚のラミネート型が好ましいとされている。蓄電デバイスを薄厚のラミネート型とするには、セパレータを介して正極と負極を交互に積層することが多い。しかしながら、正極と負極とを交互に積層する場合には、正極、負極、セパレータを、所定形状に1枚ずつ切断する工程が必要となる。また、電極積層工程において電極素子内の積層枚数が多くなった場合には、当然これに比例して電極の積層に要する時間、電極およびセパレータの作製に時間を要してしまうため、蓄電デバイスの製造コストを引き下げることが困難であった。
本発明の目的は、蓄電デバイスの製造コストを引き下げることにある。
本発明の蓄電デバイスは、セパレータを介して重ねられた正極シートおよび負極シートを備える電極シート群と、前記正極シートと前記負極シートとの少なくともいずれか一方に接続されるイオン供給源とを備える蓄電デバイスであって、前記正極シートは、複数の貫通孔が形成される正極集電体と、前記正極集電体の片面に設けられる正極合材層とを備え、前記負極シートは、複数の貫通孔が形成される負極集電体と、前記負極集電体の片面に設けられる負極合材層とを備え、前記電極シート群を構成する前記正極シートの正極合材層と前記負極シートの負極合材層とを対向させた状態のもとで、前記電極シート群をジグザグ状に折り返すことを特徴とする。
本発明の蓄電デバイスは、前記イオン供給源は、ジグザグ状に折り返された前記電極シート群に重ねて配置されることを特徴とする。
本発明の蓄電デバイスは、前記イオン供給源は、前記正極シートと前記負極シートとの少なくともいずれか一方に貼り付けられることを特徴とする。
本発明の蓄電デバイスは、前記セパレータの幅方向の両端部は、折り返された状態で閉じられることを特徴とする。
本発明の蓄電デバイスは、前記電極シート群および前記イオン供給源を一体に包む周回セパレータを有することを特徴とする。
本発明の蓄電デバイスの製造方法は、セパレータを介して重ねられた正極シートおよび負極シートを備える電極シート群と、前記正極シートと前記負極シートとの少なくともいずれか一方に接続されるイオン供給源とを備える蓄電デバイスの製造方法であって、一方面側に遮断層を備える孔あき正極集電体に、他方面側から電極スラリーを塗工することにより、片面に正極合材層を備える正極シートを形成し、一方面側に遮断層を備える孔あき負極集電体に、他方面側から電極スラリーを塗工することにより、片面に負極合材層を備える負極シートを形成し、前記正極シートの正極合材層と前記負極シートの負極合材層とを対向させて電極シート群を形成した後に、前記電極シート群をジグザグ状に折り返すことを特徴とする。
本発明の蓄電デバイスの製造方法は、一方面側に遮断層を備えた集電体材料の他方面側から所定パターンの保護層を形成した後に、前記集電体材料にエッチング処理を施して前記孔あき正極集電体および前記孔あき負極集電体を形成することを特徴とする。
本発明によれば、片面に正極合材層を備える正極シートと片面に負極合材層を備える負極シートとによって電極シート群を形成し、この電極シート群をジグザグ状に折り返して蓄電デバイスを構成している。これにより、蓄電デバイスの生産性を向上させて製造コストを引き下げることが可能となる。
本発明の一実施の形態である蓄電デバイスを示す斜視図である。 図1のA−A線に沿って蓄電デバイスの内部構造を概略的に示す断面図である。 蓄電デバイス内に収容される前の電極シート群を概略的に示す断面図である。 蓄電デバイスの製造過程を示す説明図である。 蓄電デバイスの内部構造を部分的に拡大して示す断面図である。 電極シートの製造方法を示すフローチャートである。 各工程における電極シートの状態を示す概略図である。 各工程における電極シートの状態を示す概略図である。 塗工乾燥装置の一例を示す概略図である。 蓄電デバイス内に収容される前の電極シート群を概略的に示す断面図である。 蓄電デバイスの内部構造を概略的に示す断面図である。 蓄電デバイス内に収容される前の電極シート群を概略的に示す断面図である。 蓄電デバイスの内部構造を概略的に示す断面図である。 蓄電デバイス内に収容される前の電極シート群を概略的に示す断面図である。 蓄電デバイスの内部構造を概略的に示す断面図である。 蓄電デバイス内に収容される前の電極シート群を概略的に示す断面図である。 蓄電デバイスの内部構造を概略的に示す断面図である。 蓄電デバイスの内部構造を概略的に示す断面図である。
図1は本発明の一実施の形態である蓄電デバイス10を示す斜視図である。図2は図1のA−A線に沿って蓄電デバイス10の内部構造を概略的に示す断面図である。図3は蓄電デバイス10内に収容される前の電極シート群12を概略的に示す断面図である。図4は蓄電デバイス10の製造過程を示す説明図である。そして、図5は蓄電デバイス10の内部構造を部分的に拡大して示す断面図である。なお、図2、図3および図5においては、蓄電デバイス10の内部構造の理解を容易にするため、正極シート15、負極シート16、セパレータ14の間に隙間が描かれているが、実際の蓄電デバイス10においては、正極シート15、負極シート16、セパレータ14が互いに密着していることはいうまでもない。
まず、図1および図2に示すように、ラミネートフィルム等を用いて構成される外装材11内には、折り畳まれた電極シート群12からなる電極ユニットつまり電極素子13が収容されている。図3に示すように、電極素子13を構成する電極シート群12は、帯状のセパレータ14を介して対向する帯状の正極シート15と負極シート16とを有している。正極シート15は、多数の貫通孔20aを備える正極集電体20と、正極集電体20の片面に設けられる正極合材層21とによって構成されている。同様に、負極シート16は、多数の貫通孔22aを備える負極集電体22と、負極集電体22の片面に設けられる負極合材層23とによって構成されている。また、電極シート群12を構成する正極シート15と負極シート16とは、それぞれの合材層21,23を向かい合わせるように配置されている。
そして、図2および図4に示すように、長尺状の電極シート群12を所定間隔でジグザグ状に折り返すことにより、電極シート群12は蓄電デバイス10内に収容される電極素子13として構成されることになる。また、図4に指示線αで示すように、折り返されたセパレータ14の幅方向の両端部14aは、粘着テープや熱融着処理等によって電極素子13の厚み方向に閉じられる。また、電極素子13の最外部に対向するようにリチウム極24が重ねて設けられている。このリチウム極24は、イオン供給源として機能する金属リチウム箔25と、この金属リチウム箔25を支持するリチウム極集電体26とによって構成されている。さらに、電極素子13とリチウム極24とは周回セパレータ27によって一体に包まれており、この周回セパレータ27の端部は粘着テープ28等によって留められている。
図4に示すように、帯状の正極集電体20には所定間隔毎に凸状の端子接続部20bが設けられている。これらの端子接続部20bは重ねた状態で互いに接合されるとともに、端子接続部20bには図1に示す正極端子20cが接合されるようになっている。同様に、帯状の負極集電体22には所定間隔毎に凸状の端子接続部22bが設けられている。これらの端子接続部22bは重ねた状態で互いに接合されるとともに、端子接続部22bには図1に示す負極端子22cが接合されるようになっている。また、リチウム極24が備えるリチウム極集電体26には、凸状の端子接続部26aが設けられており、この端子接続部26aは負極集電体22の端子接続部22bに対して接合されている。すなわち、負極シート16とリチウム極24とは電気的に接続された状態となっている。
また、正極シート15の正極合材層21には正極活物質として活性炭が含まれている。この活性炭にはリチウムイオンやアニオンを可逆的にドーピング・脱ドーピングさせることが可能である。また、負極シート16の負極合材層23には負極活物質としてポリアセン系有機半導体(PAS)が含まれている。このPASにはリチウムイオンを可逆的にドーピング・脱ドーピングさせることが可能である。このように、正極活物質として活性炭を採用し、負極活物質としてPASを採用することにより、蓄電デバイス10はリチウムイオンキャパシタとして機能することになる。なお、本発明が適用される蓄電デバイス10としては、リチウムイオンキャパシタに限られることはなく、リチウムイオン二次電池や電気二重層キャパシタであっても良く、例えばマグネシウムイオン二次電池等の他の形式の電池やこれらとのハイブリッドキャパシタであっても良い。また、本明細書において、ドーピング(ドープ)とは、吸蔵、担持、吸着、挿入等を意味している。すなわち、ドープとは、正極活物質や負極活物質に対してアニオンやリチウムイオン等が入る状態を意味している。また、脱ドーピング(脱ドープ)とは、放出、脱離等を意味している。すなわち、脱ドープとは、正極活物質や負極活物質からアニオンやリチウムイオン等が出る状態を意味している。
前述したように、蓄電デバイス10内には、負極シート16に短絡するリチウム極24が組み込まれており、このリチウム極24には金属リチウム箔25が貼り付けられている。したがって、蓄電デバイス10内に電解液を注入することにより、リチウム極24の金属リチウム箔25から負極シート16の負極合材層23に対してリチウムイオンがドープ(以下、プレドープという)されることになる。ちなみに、電解液はリチウム塩を含む非プロトン性極性溶媒によって構成されている。
また、正極集電体20や負極集電体22にはイオン通過用の貫通孔20a,22aが形成されている。このため、図5に矢印で示すように、金属リチウム箔25から放出されるリチウムイオンは、貫通孔20a,22aを経て集電体20,22を通過することができ、電極素子13の厚み方向に移動することが可能となっている。これにより、折り畳まれた負極シート16に対してスムーズにリチウムイオンをプレドープすることが可能となる。なお、金属リチウム箔25から放出されるリチウムイオンが、集電体20,22を通過して電極素子13の厚み方向に移動するためには、正極シート15および負極シート16が折り返された状態にあっても、対向するそれぞれの貫通孔20a,22a同士を連結することが必要である。すなわち、折り返すことによってそれぞれの集電体20,22同士が接触することになるが、リチウムイオンの移動に必要な集電体20,22の貫通状態が確保されるように、貫通孔20a,22aの数や大きさ等を設定することが必要である。
このように、負極シート16にリチウムイオンをプレドープすることにより、負極電位を低下させることが可能となる。これにより、蓄電デバイス10のセル電圧を高めることが可能となる。また、負極シート16にリチウムイオンをプレドープすることにより、負極シート16の静電容量を高めることが可能となる。これにより、蓄電デバイス10の静電容量を高めることが可能となる。さらに、負極シート16の静電容量を高めることにより、正極シート15が作動する電位範囲(電位差)を拡大することができ、蓄電デバイス10のセル容量(放電容量)を高めることが可能となる。このように、蓄電デバイス10のセル電圧、セル容量、静電容量を高めることができるため、蓄電デバイス10のエネルギー密度を向上させることが可能となる。また、蓄電デバイス10をリチウムイオンキャパシタとして機能させる場合においては、高容量化を図る観点から、正極シート15と負極シート16とを短絡させた後の正極電位が2.0V(vs.Li/Li)以下となるように、金属リチウム箔25の量を設定することが好ましい。
なお、蓄電デバイス10内において、リチウム極集電体26は負極集電体22に接合されているが、これに限られることはなく、プレドープ時にリチウム極集電体26と負極集電体22とを接続しても良い。この場合には、リチウム極集電体26にリチウム極端子が接合され、このリチウム極端子が外部に突き出るように配置される。そして、電解液を電極素子13の隅々にまで含浸させ、蓄電デバイス10の外装材11を閉じた後に、充放電試験機等の外部回路やリード線を通じてリチウム極端子と負極端子22cとを接続する。これにより、リチウム極24近傍の負極シート16に対するダメージを軽減することができ、リチウムイオンをプレドープする際の担持ムラを抑制することができる。
これまで説明したように、片面塗工の正極シート15および負極シート16を用いて電極シート群12を構成するとともに、この電極シート群12をジグザグ状に折り返して蓄電デバイス10の電極素子13を構成している。このように、電極シート群12を折り返して電極素子13を構成することにより、正極や負極を一枚ずつ切り出す工程や、切り出した正極や負極を交互に積層する工程を、省略することができる。これにより、蓄電デバイス10の生産性を高めることができ、蓄電デバイス10の低コスト化を達成することが可能となる。また、電極素子13とリチウム極24とを周回セパレータ27によってまとめるようにしたので、電極素子13やリチウム極24をまとめて取り扱うことができ、蓄電デバイス10を簡単に組み立てることが可能となる。
また、セパレータ14の幅方向の両端部14aを閉じるようにしたので、正極シート15を袋状のセパレータ14内に収容することができ、負極シート16を袋状のセパレータ14内に収容することができる。すなわち、正極シート15が収容される部分と負極シート16が収容される部分とを仕切ることが可能となる。さらに、セパレータ14はジグザグ状に折り返されるため、正極シート15が収容される部分の開口部と、負極シート16が収容される部分の開口部とを、それぞれ反対向きに配置することが可能となる。これにより、正極シート15が収容される部分と負極シート16が収容される部分とが長い迂回経路で結ばれることになる。このように、正極シート15が収容される部分と負極シート16が収容される部分とを仕切るとともに、これらの収容部分を長い迂回経路で結ぶようにしたので、正極シート15と負極シート16との短絡を防止して蓄電デバイス10の安全性や信頼性を向上させることが可能となる。さらに、電極素子13の正極シート15や負極シート16が袋状のセパレータ14に収容されることにより、リチウム極24から金属リチウム片や金属リチウム微粒子が脱落した場合であっても、これら金属リチウムの電極素子13に向けての移動を防止することが可能となる。したがって、蓄電デバイス10内の脱落金属リチウムが正極シート15や負極シート16に到達することによる、突発的な蓄電デバイス10のショートや正負極充放電バランスの異常による蓄電デバイス10の劣化を防止することができ、蓄電デバイス10の安全性および品質を向上させることが可能となる。
なお、セパレータ14の両端部14aを閉じる手段としては、例えば粘着テープによるテープ止め、高分子接着剤による接着等が挙げられる。これらの手段を用いることにより、セパレータ14の両端部14aを閉じることが可能である。なお、セパレータ14の材料にポリエチレンやポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を含む場合には、上記手段に加えて熱融着処理によってセパレータ14の両端部14aを閉じることが可能である。さらに、粘着テープによるテープ止め、高分子接着剤による接着、熱融着処理を組み合わせてセパレータ14の両端部14aを閉じても良い。また、正極集電体20および負極集電体22には凸状に伸びる端子接続部20b,22bが設けられている。この端子接続部22bに重なるセパレータ14の端部14aを閉じる手段としては、熱融着処理もしくは高分子接着剤による接着処理を用いることが好ましい。熱融着処理もしくは接着処理を施すことにより、正極合材層21や負極合材層23に近い端子接続部20b,22bの表面に絶縁処理を施すことが可能となる。これにより、充放電サイクルに伴う端子接続部20b,22bへの金属リチウムの析出を抑制できる。また、セパレータ14に熱融着処理もしくは接着処理を施した場合には、正極集電体20や負極集電体22の露出部分に絶縁処理が施され、金属リチウムの析出を抑制することができるため、正極面積の拡大を図ることが可能となる。これにより、蓄電デバイス10のエネルギー密度や出力密度を向上させることが可能となる。なお、正極集電体20が露出している場合には、金属リチウムの析出を防止する観点から、対向する負極面積よりも小さくなるように正極面積を設定することが望ましい。
さらに、片面塗工の正極シート15や負極シート16を用いるようにしたので、電極素子13の最外層に正極集電体20や負極集電体22を配置することが可能となる。これにより、電解液量、電極素子重量、電極素子体積を低減することができるとともに、充放電バランスを良好に保つことが可能となる。すなわち、両面塗工の正極シートや負極シートを用いた場合には、電極素子の最外層に正極合材層や負極合材層が配置されることになるが、このことは、充放電に寄与し難い正極合材層や負極合材層を余分に設けることになる。このように、両面塗工の正極シートや負極シートを用いることは、電解液量、電極素子重量、電極素子体積を増大させるとともに、充放電バランスを崩す要因となるが、片面塗工の正極シート15や負極シート16を用いることにより、これらの問題を解消することができるのである。
さらに、片面塗工の正極シート15や負極シート16を用いることにより、正極シート15や負極シート16の生産性を高めることができ、蓄電デバイス10の製造コストを引き下げることが可能となる。すなわち、両面塗工の正極シートや負極シートにあっては、正極合材層や負極合材層の材料となる電極スラリーを塗工する塗工工程が複雑であることから、正極シートや負極シートの製造コストを引き下げることが困難であった。これに対し、片面塗工の正極シート15や負極シート16にあっては、塗工工程の簡素化が可能であることから、正極シート15や負極シート16の製造コストを引き下げることが可能である。そして、前述したように、電極シート群12をジグザグ状に折り返して電極素子13とする構成を採用することにより、低コストである片面塗工の正極シート15や負極シート16を用いることができ、蓄電デバイス10の製造コストを大幅に引き下げることが可能となるのである。
ところで、リチウムイオンのプレドープにおいては、正極集電体20や負極集電体22に貫通孔20a,22aを形成する必要があるが、この貫通孔20a,22aの存在は正極シート15や負極シート16の生産性を低下させる要因であった。すなわち、貫通孔20a,22aを形成する工程が追加されるだけでなく、貫通孔20a,22aによって正極集電体20や負極集電体22の強度が低下することから、電極スラリーを塗工する際の搬送速度を引き上げることが困難であった。また、電極スラリーを塗工する際には貫通孔20a,22aから電極スラリーが裏面に漏れるおそれがあることから、電極スラリーの漏れに対する対策も要求されることになっていた。これらの要因により、貫通孔20a,22aを有する正極シート15や負極シート16の製造コストを引き下げることが困難となっていた。
続いて、貫通孔20a,22aを有する正極シート15や負極シート16の低コスト化を達成するための製造方法について説明する。なお、以下の製造方法の説明においては、正極シート15および負極シート16を電極シートとして記載することにより、正極シート15の製造方法と負極シート16の製造方法とをまとめて説明する。さらに、以下の製造方法の説明においては、正極合材層21および負極合材層23を電極合材層として記載している。
図6は電極シートの製造方法を示すフローチャートである。図7および図8は各工程における電極シートの状態を示す概略図である。図6に示すように、ステップS101では、集電体積層ユニット30を形成する集電体積層工程が実施される。この集電体積層工程においては、図7(A)に示すように、金属箔からなる長尺の集電体材料31,32が準備され、遮断層として長尺の支持体33が準備される。そして、一対の集電体材料31,32によって支持体33を挟み込むことにより、集電体材料31,32および支持体33からなる集電体積層ユニット30が形成される。なお、正極シート15を製造する際には、集電体材料31,32として例えばアルミニウム箔が用いられる。一方、負極シート16を製造する際には、集電体材料31,32として例えば銅箔が用いられる。また、支持体33の材質としては、フィルムや金属箔(箔)等が挙げられる。さらに、支持体33は図6の全工程における要求特性(耐性)を有しているもの、すなわち、後述するエッチング工程におけるエッチング液に対する耐性、後述するレジスト除去工程において用いる溶剤に対する耐性、後述するスラリー塗工工程における集電体積層ユニット30の高速搬送に対する耐性(強度)、後述する集電体剥離工程における剥離性を有しているものが用いられる。フィルムとしては、例えば、加熱することにより剥離するフィルムとして、リバアルファ(登録商標,日東電工株式会社) や、低粘着性のために剥離が容易なフィルムとして、パナプロテクト(登録商標,パナック株式会社)等が挙げられる。
図6に示すように、続くステップS102では、集電体積層ユニット30に保護層としてのレジスト層34を形成するレジスト印刷工程(保護層形成工程)が実施される。このレジスト印刷工程においては、図7(B)に示すように、集電体積層ユニット30の一方面30aと他方面30bとの双方に所定パターンでレジストインクが印刷される。これにより、集電体積層ユニット30の一方面30aと他方面30bとの双方には所定パターンのレジスト層34が形成されることになる。なお、レジスト印刷工程においては、グラビア印刷やスクリーン印刷等によってレジストインクが印刷されるが、遮断層としての支持体33が存在する場合は、双方のパターンを一致させなくても良いので好適である。また、レジストインクとしては、後述するエッチング液に対する耐性を有するものであれば、一般的なものが使用可能である。さらに、レジストインクとしては、アルカリ溶剤等によって溶解除去できるものが好ましい。
また、前述の説明では、液状のレジストインクを用いてレジスト層34を形成しているが、予めフィルム化されたドライフィルムレジストを貼り付けるようにしても良い。例えば、ドライフィルムレジストとして、デュポンMRCドライフィルム株式会社製のFXRやFX900等を用いることが可能である。なお、ドライフィルムレジストを用いる場合には、貼り付けたドライフィルムレジストに対して露光処理および現像処理を実施することにより、集電体積層ユニット30に所定パターンのレジスト層34が形成されることになる。
図6に示すように、続くステップS103では、集電体積層ユニット30に貫通孔20a,22aを形成するエッチング工程が実施される。このエッチング工程においては、図7(C)に示すように、レジスト層34をマスクとして用いて集電体積層ユニット30にエッチング処理が施される。これにより、集電体積層ユニット30の一方面30aと他方面30bとの両側から、それぞれの集電体材料31,32に対して多数の貫通孔20a,22aが形成される。このエッチング処理に用いられるエッチング液は、集電体材料31,32の材質に応じて適宜選択されるものである。前述したように、集電体材料31,32としてアルミニウム箔や銅箔を用いた場合には、エッチング液として塩化第二鉄水溶液、苛性ソーダ、塩酸等を用いることが可能である。
図6に示すように、続くステップS104では、集電体積層ユニット30からレジスト層34を除去するレジスト除去工程が実施される。このレジスト除去工程においては、図7(D)に示すように、貫通孔20a,22a以外の非エッチング部を保護していたレジスト層34が集電体積層ユニット30から除去される。アルカリ溶解型のレジストインクを用いた場合には、塩酸等によりエッチング処理を行い、洗浄を行った後に、水酸化ナトリウム水溶液を用いてレジスト層を除去することが可能である。更に、洗浄、中和処理、洗浄を繰り返して乾燥させることにより、貫通孔20a,22aを備えた集電体材料31,32が、支持体33を挟み込んだ状態で形成されることになる。
このように、複数の集電体材料31,32に対して同時にエッチング処理を施すようにしたので、貫通孔20a,22aを有する正極集電体(孔あき正極集電体)20や負極集電体(孔あき負極集電体)22の製造コストを大幅に引き下げることが可能となる。また、集電体材料31,32間にエッチング液を遮断する支持体33を介在させることにより、それぞれの集電体材料31,32に対して片面側からエッチング処理を施すようにしている。これにより、集電体積層ユニット30の両面に形成するレジスト層34のパターンを整合させる必要がないため、正極集電体20や負極集電体22の製造コストを引き下げることが可能となる。
次いで、図6に示すように、ステップS105では、一方の集電体材料31によって構成される電極シートAに、電極合材層35を形成するスラリー塗工工程が実施される。このスラリー塗工工程においては、図8(A)に示すように、集電体積層ユニット30の一方面30aに電極スラリーが塗工される。そして、この電極スラリーを乾燥させることにより、集電体積層ユニット30の表面30a上に電極合材層35が形成される。ここで、図9は塗工乾燥装置100の一例を示す概略図である。図9に示すように、ロール101から繰り出されるエッチング後の集電体積層ユニット30は、ダイコーター等の塗工部102に案内される。この塗工部102において、集電体積層ユニット30には電極スラリーが塗工される。そして、塗工された電極スラリーを乾燥させるため、集電体積層ユニット30は水平方向に搬送されながら乾燥炉103を通過するようになっている。
前述したように、集電体材料31,32間には支持体33が設けられている。このため、貫通孔20a,22aを有する集電体材料31,32に電極スラリーを塗工しても、電極スラリーが貫通孔20a,22aを通過して集電体積層ユニット30の裏側に抜けることが無い。したがって、ガイドローラー104等に電極スラリーを付着させることなく、集電体積層ユニット30を水平方向に搬送することが可能となる。これにより、垂直方向に集電体材料を引き上げる塗工方法に比べて乾燥炉103を長く設定することが可能となる。よって、集電体材料31,32の搬送速度を引き上げることができ、電極シートの生産性を向上させることが可能となる。さらに、貫通孔20a,22aを有する集電体材料31,32においては、貫通孔を持たない集電体材料に比べて強度が低くなる。このため、貫通孔20a,22aを有する集電体材料31,32の搬送速度を高めることが困難となっていた。これに対し、支持体33を介して集電体材料31,32を重ね合わせることにより、その強度を高めることが可能となる。これにより、集電体材料31,32の搬送速度を引き上げることができ、電極シートの生産性を向上させることが可能となる。
続いて、図6に示すように、ステップS106では、他方の集電体材料32によって構成される電極シートBに、電極合材層36を形成するスラリー塗工工程が実施される。このスラリー塗工工程においては、図8(B)に示すように、上下を反転させた集電体積層ユニット30の他方面30bに電極スラリーが塗工される。なお、貫通孔20a,22aの内部に電極スラリーが充填されるように塗工しても良い。そして、この電極スラリーを乾燥させることにより、集電体積層ユニット30の表面30b上に電極合材層36が形成される。このスラリー塗工工程においても、集電体積層ユニット30には支持体33が設けられるため、電極スラリーが貫通孔20a,22aを通過して裏側に抜けることは無い。よって、集電体積層ユニット30を水平方向に搬送しながら、効率良く電極合材層36を形成することが可能となる。
図6に示すように、続くステップS107では、集電体積層ユニット30から集電体材料31,32を剥離する集電体剥離工程が実施される。図8(C)に示すように、集電体剥離工程においては、電極合材層35,36を備えた集電体材料31,32が、それぞれ支持体33から剥離される。なお、支持体33として熱剥離フィルムを用いた場合には、乾燥炉103の通過に伴って熱剥離フィルムの粘着力が低下するため、容易に集電体材料31,32を剥離することが可能となる。このように、片面に電極合材層を備えた集電体材料31,32を剥離することにより、片面塗工の電極シートA,Bが作製されることになる。
これまで説明したように、複数の集電体材料31,32に対して同時にエッチング処理を施すようにしたので、貫通孔20a,22aを有する正極集電体20や負極集電体22の製造コストを引き下げることが可能となる。また、集電体材料31,32間に支持体33を挟み込むようにしたので、塗工された電極スラリーの貫通孔20a,22aからの抜けを防止することが可能となる。これにより、集電体材料31,32を水平方向に搬送しながら電極スラリーを塗工することができるため、電極シートの生産性を向上させて製造コストを引き下げることが可能となる。さらに、支持体33を介して集電体材料31,32を重ね合わせることにより、貫通孔20a,22aを有する集電体材料31,32の強度を高めることができるため、搬送速度を引き上げて電極シートの生産性を向上させることが可能となる。
また、前述の説明では、集電体材料31,32の間に支持体33を挟み込むようにしているが、これに限られることはなく、集電体材料31,32を直に積層して集電体積層ユニットを形成し、この集電体積層ユニットに支持体33を貼り付けるようにしても良い。さらに、3枚以上の集電体材料を積層して集電体積層ユニットを形成しても良い。さらに、複数枚の集電体材料を用いることなく、1枚の集電体材料に支持体33を貼り付けた状態のもとで、貫通孔を形成して電極スラリーを塗工しても良い。さらに、予め貫通孔20a,22aが形成された集電体材料に支持体33を貼り付け、この集電体材料に電極スラリーを塗工しても良いことはいうまでもない。なお、遮断層として支持体33を設けるようにしているが、これに限られるものではない。例えば、支持体として求められる要求特性をレジストインクが有しているのであれば、集電体材料31,32間にレジストインクを塗布することにより、集電体材料31,32間に遮断層としてのレジスト層を設けるようにしても良い。
続いて、本発明の他の実施の形態である蓄電デバイス40について説明する。図10は蓄電デバイス40内に収容される前の電極シート群41を概略的に示す断面図である。また、図11は蓄電デバイス40の内部構造を概略的に示す断面図である。なお、図10および図11において、図2および図3に示す部材と同様の部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図10に示すように、正極シート15と負極シート16との間に挟み込まれるセパレータ42は、電極シート群41の一端から大きく伸びるように長く形成されている。このように、電極シート群41の一端から長く突き出るセパレータ42の延長部分42aは、前述した周回セパレータと同様の機能を有している。すなわち、図11に示すように、電極シート群41をジグザグ状に折り返して電極素子13を形成した後に、余ったセパレータ42によって電極素子13とリチウム極24とをまとめて包むことが可能となる。これにより、電極素子13やリチウム極24をまとめて取り扱うことができ、蓄電デバイス40を簡単に組み立てることが可能となる。さらに、電極シート群41を構成するセパレータ42と、電極素子13およびリチウム極24をまとめる周回セパレータとを、分けて準備する必要がなく、蓄電デバイス40の生産性を向上させることが可能となる。
続いて、本発明の他の実施の形態である蓄電デバイス50について説明する。図12は蓄電デバイス50内に収容される前の電極シート群51を概略的に示す断面図である。また、図13は蓄電デバイス50の内部構造を概略的に示す断面図である。なお、図12および図13において、図2および図3に示す部材と同様の部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図12に示すように、電極シート群51を構成する負極シート16の負極集電体22の両端には、それぞれイオン供給源としての金属リチウム箔52が貼り付けられている。このように、負極集電体22に対して金属リチウム箔52を貼り付けることにより、前述したリチウム極集電体が不要となるため、部品点数の削減を図るとともに、蓄電デバイス50の製造工程の簡素化を図ることができ、蓄電デバイス50の製造コストを引き下げることが可能となる。さらに、2枚の金属リチウム箔52を貼り付けるようにしたので、蓄電デバイス50内に金属リチウム箔52を分散させて配置することができ、リチウムイオンのプレドープ時間を短縮することが可能となる。さらに、リチウム極集電体を削減することができるため、蓄電デバイス50の重量や体積を低減することができ、蓄電デバイス50のエネルギー密度を向上させることが可能となる。
続いて、本発明の他の実施の形態である蓄電デバイス60について説明する。図14は蓄電デバイス60内に収容される前の電極シート群61を概略的に示す断面図である。また、図15は蓄電デバイス60の内部構造を概略的に示す断面図である。なお、図14および図15において、図2および図3に示す部材と同様の部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図14に示すように、電極シート群61を構成する負極シート16の負極集電体22には、イオン供給源である複数の金属リチウム箔62が所定間隔を空けて貼り付けられている。そして、電極シート群61をジグザグ状に折り返した後には、電極素子13の厚み方向に金属リチウム箔62が重なるように配置されるようになっている。このように、負極集電体22に対して複数の金属リチウム箔62を貼り付けることにより、前述した蓄電デバイス10,40,50に比べてリチウムイオンのプレドープ時間を短縮することが可能となる。また、前述した蓄電デバイス50と同様に、リチウム極集電体が不要となるため、蓄電デバイス60の製造コストを引き下げることが可能となり、蓄電デバイス60のエネルギー密度を向上させることが可能となる。
続いて、本発明の他の実施の形態である蓄電デバイス70について説明する。図16は蓄電デバイス70内に収容される前の電極シート群71を概略的に示す断面図である。また、図17は蓄電デバイス70の内部構造を概略的に示す断面図である。なお、図16および図17において、図2および図3に示す部材と同様の部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図16に示すように、電極シート群71を構成する負極シート16の負極集電体22には、イオン供給源として帯状の金属リチウム箔72が貼り付けられている。このように、負極集電体22に対して帯状の金属リチウム箔72を貼り付けることにより、前述した蓄電デバイス10,40,50に比べてリチウムイオンのプレドープ時間を短縮することが可能となる。しかも、負極集電体22の全域に渡って帯状の金属リチウム箔72を貼り付けるようにしたので、ムラ無くリチウムイオンをプレドープすることが可能となる。さらに、複数枚の金属リチウム箔を貼り付けた場合には、電極シート群の折り返し位置に合わせて金属リチウム箔の位置決めが必要となるが、帯状の金属リチウム箔72を用いた場合には電極シート群71の折り返し位置に合わせた位置決めが不要となる。なお、前述した蓄電デバイス50と同様に、リチウム極集電体が不要となるため、蓄電デバイス70の製造コストを引き下げることが可能となり、蓄電デバイス70のエネルギー密度を向上させることが可能となる。
なお、図12〜図17に示す場合には、負極集電体22に対して金属リチウム箔25,52,62,72を直に貼り付けるようにしているが、負極合材層23に対して金属リチウム箔25,52,62,72を直に貼り付けるようにしても構わない。もしくは、金属リチウム箔25,52,62,72の貼り付けに伴う電極抵抗の増加を抑制するために補助層を介して負極合材層23に貼り付けるようにしても構わない。補助層としては、例えば、特開2001−15172号公報に記載されるような補助層が挙げられる。
続いて、本発明の他の実施の形態である蓄電デバイス80について説明する。図18は蓄電デバイス80の内部構造を概略的に示す断面図である。なお、図18において、図2および図13に示す部材と同様の部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。
前述した各蓄電デバイス10,40,50,60,70においては、1つの電極素子13を蓄電デバイス10内に組み込むようにしているが、これに限られることはなく、図18に示すように、複数の電極素子13を蓄電デバイス80内に組み込むようにしても良い。このように、分けて作製された電極素子13を積層することにより、大型の蓄電デバイス80であっても容易に作成することが可能となる。また、電極素子13間にリチウム極24を挟み込むことも容易であるため、更なるプレドープ時間の短縮を図ることも可能である。なお、図示する場合には、電極シート群51を折り返した電極素子13を組み込むようにしているが、これに限られることはなく、電極シート群12,41,61,71を折り返した電極素子13を組み込むようにしても良いことはいうまでもない。
以下、前述した蓄電デバイスの構成要素について下記の順に詳細に説明する。[A]正極、[B]負極、[C]正極集電体および負極集電体、[D]リチウム極、[E]セパレータ、[F]電解液、[G]外装材。
[A]正極
正極は、正極集電体とこれに一体となる正極合材層とを有している。蓄電デバイスをリチウムイオンキャパシタとして機能させる場合には、正極合材層に含まれる正極活物質として、リチウムイオンおよび/またはアニオンを可逆的にドープ・脱ドープ可能な物質を採用することが可能である。すなわち、リチウムイオンとアニオンとの少なくともいずれか一方を可逆的にドープ・脱ドープ可能な物質であれば特に限定されることはない。例えば、活性炭、導電性高分子、ポリアセン系物質等を用いることが可能である。
例えば、活性炭は、アルカリ賦活処理され、かつ比表面積600m/g以上を有する活性炭粒子から形成することが好ましい。活性炭の原料としては、フェノール樹脂、石油系ピッチ、石油系コークス、ヤシガラ、石炭系コークス等が使用される。フェノール樹脂や石炭系コークスは比表面積を高くできるという理由から好適である。これらの活性炭のアルカリ賦活処理に使用されるアルカリ活性化剤は、リチウム、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属の水酸化物塩等が好ましい。中でも、水酸化カリウムや水酸化ナトリウムが好適である。アルカリ賦活の方法は、例えば、炭化物と活性化剤を混合した後、不活性ガス気流中で加熱することにより行う方法が挙げられる。また、活性炭の原材料に予め活性化剤を担持させた後加熱して、炭化および賦活の工程を行う方法が挙げられる。さらに、炭化物を水蒸気などのガス賦活法で賦活した後、アルカリ活性化剤で表面処理する方法も挙げられる。このようなアルカリ賦活処理が施された活性炭は、洗浄によって残留灰分の除去およびpH調整を施した後に、ボールミル等の既知の粉砕機を用いて粉砕される。活性炭の粒度としては、一般的に使用される広い範囲のものを使用することが可能である。例えば、D50%が2μm以上であり、好ましくは2〜50μm、特に2〜20μmが最も好ましい。また、平均細孔径は1.5nm以上が好適である。比表面積は600〜3000m/gが好適である。中でも、1500m/g以上、特には1800〜2600m/gであるのが好適である。
また、蓄電デバイスをリチウムイオン二次電池として機能させる場合には、正極合材層に含まれる正極活物質として、ポリアニリン等の導電性高分子や、リチウムイオンを可逆的にドープ・脱ドープ可能な物質を採用することが可能である。例えば、正極活物質として五酸化バナジウム(V)やコバルト酸リチウム(LiCoO)を用いることが可能である。この他にも、LiCoO、LiNiO、LiMnO、LiFeO等のLi(x,y,zは正の数、Mは金属、2種以上の金属でもよい)の一般式で表されうるリチウム含有金属酸化物、あるいはコバルト、マンガン、バナジウム、チタン、ニッケル等の遷移金属酸化物または硫化物を用いることも可能である。特に、高電圧を求める場合には、金属リチウムに対して4V以上の電位を有するリチウム含有金属酸化物を用いることが好ましい。例えば、リチウム含有コバルト酸化物、リチウム含有ニッケル酸化物、あるいはリチウム含有コバルト−ニッケル複合酸化物が特に好適である。また、安全性を求める場合には、高温環境下でもその構造中から酸素を放出し難い材料を用いることが好ましい。例えば、燐酸鉄リチウム、珪酸鉄リチウム、バナジウム酸化物等を挙げることができる。なお、上記にて例示した正極活物質は適宜用途に応じて単独で使用しても良く、複数種混合して使用しても良い。
前述した活性炭等の正極活物質は、粉末状、粒状、短繊維状等に形成される。この正極活物質とバインダーとを溶媒に分散させることで電極スラリーが形成される。そして、正極活物質を含有する電極スラリーを正極集電体に塗工して乾燥させることにより、正極集電体上に正極合材層が形成される。なお、正極活物質と混合されるバインダーとしては、例えばSBR等のゴム系バインダーやポリ四フッ化エチレン、ポリフッ化ビニリデン等の含フッ素系樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアクリレート等の熱可塑性樹脂、ポリビニルアルコールを用いることができる。溶媒としては、例えば、水やN−メチル−2−ピロリドンを用いることができる。また、正極合材層に対して、アセチレンブラック、グラファイト、ケッチェンブラック、カーボンブラック、金属粉末等の導電性材料を適宜加えるようにしても良い。
[B]負極
負極は、負極集電体とこれに一体となる負極合材層とを有している。負極合材層に含まれる負極活物質としては、リチウムイオンを可逆的にドープ・脱ドープできるものであれば特に限定されることはない。例えば、錫、ケイ素等の合金系材料やケイ素酸化物、錫酸化物、チタン酸リチウム、バナジウム酸化物等の酸化物や、グラファイト(黒鉛)、易黒鉛化性炭素やハードカーボン(難黒鉛化性炭素)等の種々の炭素材料、ポリアセン系物質を用いることが可能である。チタン酸リチウムは優れたサイクル特性を有するために負極活物質として好ましい。錫、錫酸化物、ケイ素、ケイ素酸化物、グラファイト等は高容量化を図ることができるため負極活物質として好ましい。また、芳香族系縮合ポリマーの熱処理物であるポリアセン系有機半導体(PAS)は、高容量化を図ることができるため負極活物質として好適である。このPASはポリアセン系骨格構造を有する。このPASの水素原子/炭素原子の原子数比(H/C)は0.05以上、0.50以下の範囲内であることが好ましい。PASのH/Cが0.50を超える場合には、芳香族系多環構造が充分に発達していないことから、リチウムイオンのドープ・脱ドープがスムーズに行われず、蓄電デバイスの充放電効率が低下するおそれがある。PASのH/Cが0.05未満の場合には、蓄電デバイスの容量が低下するおそれがある。なお、上記にて例示した負極活物質は適宜用途に応じて単独で使用しても良く、複数種混合して使用しても良い。
前述したPAS等の負極活物質は、粉末状、粒状、短繊維状等に形成される。この負極活物質とバインダーとを溶媒に分散させることで電極スラリーが形成される。そして、負極活物質を含有する電極スラリーを、負極集電体に塗工して乾燥させることにより、負極集電体上に負極合材層が形成される。なお、負極活物質と混合されるバインダーとしては、例えば、ポリ四フッ化エチレン、ポリフッ化ビニリデン等の含フッ素系樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアクリレート等の熱可塑性樹脂、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース(CMC)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体(EPDM)等のバインダーを用いることができる。これらの中でも少量の添加で高い接着性を発現できるためにSBRゴムバインダーを用いることが好ましい。また、負極合材層に対して、アセチレンブラック、グラファイト、膨張黒鉛、カーボンナノチューブ、気相成長炭素繊維、カーボンブラック、炭素繊維、金属粉末等の導電性材料を適宜加えるようにしても良い。
[C]正極集電体および負極集電体
正極集電体および負極集電体の材料としては、一般に電池や電気二重層キャパシタに提案されている種々の材料を用いることが可能である。例えば、正極集電体の材料として、アルミニウム、ステンレス鋼等を用いることができる。負極集電体の材料として、ステンレス鋼、銅、ニッケル等を用いることができる。また、正極集電体や負極集電体に貫通孔を形成する場合において、貫通孔の開口率としては通常40〜60%である。なお、リチウムイオンの移動を阻害しないものであれば、貫通孔の大きさ、個数、形状等について特に限定されることはない。
[D]リチウム極
リチウム極は、リチウム極集電体とこれに貼り付けられる金属リチウム箔とによって構成されているが、金属リチウム箔に代えてリチウム−アルミニウム合金等を用いても良い。また、金属リチウムを圧延した金属リチウム箔を用いるだけでなく、蒸着処理を施してリチウム極集電体上に金属リチウム層を形成しても良い。なお、リチウム極集電体の材料としては、一般的に正極集電体や負極集電体用として提案されている種々の材料を用いることが可能である。また、リチウム極を蓄電デバイスの最外部に配置する場合には、貫通孔を持たないリチウム極集電体を用いることが可能であるが、リチウム極集電体に貫通孔を形成しても良いことはいうまでもない。
[E]セパレータ
セパレータとしては、大きなイオン透過度(透気度)、所定の機械的強度、および電解液、正極活物質、負極活物質等に対する耐久性を有し、かつ連通気孔を有する絶縁性の多孔質体等を用いることができる。例えば、紙(セルロース)、ガラス繊維、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエステル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニリデンジフルオライド、ポリイミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエーテルエーテルケトン等からなる隙間を有する布、不織布あるいは微多孔体が用いられる。
また、セパレータを閉じる際には粘着テープや高分子接着剤を用いることが可能であるが、これら粘着テープや高分子接着剤についても電解液に対して溶解せず、かつ電解液、正極活物質、負極活物質等に対して化学的および電気化学的に安定であることが好ましい。粘着テープとしては、例えば、ポリイミド粘着テープ等が挙げられる。高分子接着剤として用いる高分子としては、熱可塑性を有する高分子が好ましく、具体的に挙げるならば、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステルやポリフッ化ビニリデン、ポリエチレンオキシド等が挙げられる。接着方法としては、例えば、高分子接着剤を溶剤に溶解してセパレータの縁部に塗付した後に、接着部を加圧しながら加熱あるいは減圧操作によって溶剤を除去することにより接着を行う方法、あるいは前記高分子接着剤を含むポリマーフィルムをセパレータの縁部に配置し、熱加圧することによって接着を行う方法等が挙げられる。特に、電極合材層に高分子接着剤が付着した場合においても電極シートの特性低下を抑制できるという理由から、リチウムイオン伝導性を有するポリフッ化ビニリデンやポリエチレンオキシドを用いることが好ましい。高分子接着剤を溶解する溶剤としては、沸点が200℃以下の有機溶媒を用いることが望ましい。用いる高分子接着剤との溶解性にもよるが、溶媒を具体的に挙げるならば、例えば、ジメチルホルムアミド、アセトン等を挙げることができる。有機溶媒の沸点が200℃を超えると、100℃程度の加熱では溶媒除去に要する時間が長くなるために好ましくない。また、200℃以上に加熱することはセパレータ接着部の近傍に金属リチウムが存在するために安全上好ましくない。以上の理由により、有機溶媒の沸点は200℃以下、さらには180℃以下が好ましい。
また、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル等、例として挙げたこれらの材料をセパレータに含ませることによって、熱融着処理を施してセパレータを閉じることが可能である。セパレータの熱融着条件は加熱温度と加熱時間を適宜検討することで決定される。セパレータの加熱温度は、セパレータの溶融温度付近にすることが好ましい。具体的な溶融温度はセパレータの材質および構成により種々異なるが、例えば、発明者が所有するポリエチレンとポリプロピレンからなる微多孔性のセパレータは110℃付近で溶融する。したがって、上記セパレータを熱融着させる場合は、110℃前後の温度で加熱温度と加熱時間を変化させながらセパレータを融着し、その接着強度を確かめることで熱融着条件は決定される。加熱時間が短い、もしくは溶融温度が低いとセパレータの溶融が不十分となって接着不十分となるために好ましくない。また、加熱時間が長い、もしくは溶融温度が高いとセパレータにたわみが生じたり、電極シート合材面に接触する部位までセパレータが溶融して蓄電デバイスの抵抗上昇を招いたりするために好ましくない。
また、セパレータの透気度は5秒/100mL以上〜600秒/100mL以下であることが好ましい。透気度は100mLの空気が多孔質シートを透過するのに要した時間(秒)を意味する。透気度が600秒/100mLを超えるとセパレータにおいて高いリチウムイオン移動度を得ることが困難となり、リチウムイオンプレドープ速度に支障をきたすために好ましくない。透気度が5秒/100mL未満になると、セパレータの強度が不十分となるために好ましくない。より好ましいセパレータの透気度は30秒/100mL以上〜500秒/100mL以下である。
セパレータの気孔度は、30%以上〜90%以下であることが好ましい。セパレータの気孔度を30%未満にすると、セパレータの電解液の保持量が少なくなり蓄電デバイスの内部抵抗が増大するために好ましくない。また、セパレータの気孔度が90%以上を超えると、十分なセパレータ強度を得られないために好ましくない。セパレータの気孔度は35%以上〜80%以下がより好ましい。
セパレータの厚さは5μm以上〜100μm以下が好ましい。厚さが100μmを超えると、正負極間の距離が大きくなって内部抵抗が増大するために好ましくない。また、厚さが5μm未満になると、セパレータの強度が著しく低下して内部ショートが生じ易くなるために好ましくない。セパレータの厚さとしてより好ましいのは10μm以上〜30μm以下である。
また、蓄電デバイスの内部温度が仕様の上限温度以上に到達した場合にセパレータ構成成分の溶融によってセパレータの隙間が閉塞される特性(セパレータのシャットダウン機能)をセパレータに持たせることが蓄電デバイスの安全性のために好ましい。閉塞開始温度は蓄電デバイスの仕様にもよるが、通常90℃以上180℃以下である。耐熱性が高く、前記温度でセパレータが溶融し難いポリイミド等の材料をセパレータに使用している場合は、ポリエチレン等の前記温度で溶融可能な物質をセパレータに混合させることが好ましい。ここでいう混合とは、単なる複数の材質の混ぜ合わせだけでなく、材質の異なる2種以上のセパレータを積層したもの、セパレータの材質の共重合化等の意味を含む。なお、蓄電デバイスの内部温度が仕様上限温度を超えても熱収縮が小さいセパレータは蓄電デバイスの安全性の面においてより好ましい。
以上、例示したセパレータは適宜用途や仕様に応じて単独で使用しても良く、同一種のセパレータを重ねて使用しても良い。また、複数種のセパレータを重ねて使用しても良い。
[F]電解液
電解液としては、高電圧でも電気分解を起こさないという点、リチウムイオンが安定に存在できるという点から、リチウム塩を含む非プロトン性極性溶媒を用いることが好ましい。非プロトン性極性溶媒としては、例えば、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、γ−ブチロラクトン、アセトニトリル、ジメトキシエタン、ジエトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキソラン、塩化メチレン、スルホラン等を単独あるいは混合した溶媒が挙げられる。充放電特性に寄与する比誘電率、蓄電デバイスの作動温度範囲に寄与する凝固点および沸点、そして安全性に寄与する引火点の観点からはプロピレンカーボネートを用いることが好ましい。しかし、負極の活物質に黒鉛を用いる場合においては、負極の電位が約0.8V(vs.Li/Li)においてプロピレンカーボネートは黒鉛上で分解してしまうために代替溶媒としてエチレンカーボネートを使用することが好ましい。エチレンカーボネートの融点は36℃であり、常温では固体である。このため、エチレンカーボネートを電解液の溶媒として用いる場合には、エチレンカーボネート以外の非プロトン性極性溶媒と混合させることが必須となる。さらに、エチレンカーボネートと併用する非プロトン性極性溶媒には、充放電特性および蓄電デバイスの作動温度範囲の観点から、ジエチルカーボネートやエチルメチルカーボネート等に代表される低粘度かつ凝固点の低い非プロトン性極性溶媒を選択することが好ましい。しかしながら、溶媒がジエチルカーボネート等の低粘度かつ凝固点の低い非プロトン性極性溶媒とエチレンカーボネートからなる電解液は、雰囲気温度が約−10℃以下になることでエチレンカーボネートの凝固にともなう急激なイオン伝導度の低下を引き起こすために低温特性が優れない。そのため、低温特性を改善するには電解液の溶媒に上述したプロピレンカーボネートを含むことが好ましく、負極の活物質および導電性材料に黒鉛を用いる場合にはプロピレンカーボネートの還元分解性が低い黒鉛を用いることが好ましい。
リチウム塩としては、例えば、LiClO、LiAsF、LiBF、LiPF、LIN(CSO)等が挙げられる。また、電解液中の電解質濃度は、電解液による内部抵抗を小さくするため、少なくとも0.1モル/L以上とすることが好ましい。更には、0.5〜1.5モル/Lの範囲内とすることが好ましい。また、リチウム塩は単独あるいは混合して使用しても良い。
なお、特性改善のための添加剤としてビニレンカーボネート(VC)、エチレンサルファイト(ES)、フルオロエチレンカーボネート(FEC)およびこれらの誘導体を電解液に添加しても構わない。添加量としては0.01〜10体積%の範囲内にすることが好ましい。さらに蓄電デバイスの難燃化のための添加剤として、ホスファゼン化合物やその誘導体、フッ素化カルボン酸エステル、フッ素化リン酸エステル等の物質を電解液に添加しても構わない。難燃化のための添加剤としては、例えば、ホスライト(日本化学工業株式会社製)や(CFCHO)PO、(HCFCFCHO)CO等が挙げられる。
また、有機溶媒に代えてイオン性液体(イオン液体)を用いても良い。イオン性液体は各種カチオン種とアニオン種の組み合わせが提案されている。カチオン種としては、例えば、N−メチル−N−プロピルピペリジニウム(PP13)、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム(EMI)、ジエチルメチル−2−メトキシエチルアンモニウム(DEME)等が挙げられる。また、アニオン種としては、ビス(フルオロスルフォニル)イミド(FSI)、ビス(トリフルオロメタンスルフォニル)イミド(TFSI)、PF 、BF 等が挙げられる。
[G]外装材
外装材としては、一般に電池に用いられている種々の材質を用いることができる。例えば、鉄やアルミニウム等の金属材料を使用しても良い。また、樹脂等のフィルム材料を使用しても良い。また、外装材の形状についても特に限定されることはない。円筒型や角型など用途に応じて適宜選択することが可能である。蓄電デバイスの小型化や軽量化の観点からは、アルミニウムのラミネートフィルムを用いたフィルム型の外装材を用いることが好ましい。一般的には、外側にナイロンフィルム、中心にアルミニウム箔、内側に変性ポリプロピレン等の接着層を有した3層ラミネートフィルムが用いられている。
以上、本発明を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。たとえば、本発明の蓄電デバイス10,40,50,60,70,80の構造は、リチウムイオン二次電池やリチウムイオンキャパシタだけでなく、マグネシウムイオン二次電池等様々な形式の電池やこれらのハイブリッドキャパシタに適用することが可能である。
また、前述の説明では、負極シートに対して金属リチウム箔25,52,62,72を接続しているが、プレドープ時に負極シートだけでなく正極シートに対して金属リチウム箔25,52,62,72を接続しても良い。正極シートにリチウムイオンをプレドープすることによって、例えば、バナジウム酸化物等の元来材料中にリチウムを保有しない材料を正極活物質として機能させることが可能となる。このように、負極シートだけでなく正極シートに対してもリチウムイオンをプレドープすることによって、負極活物質および正極活物質が有する材料起因の短所を克服できるため、用いる電極活物質の選択肢を広げることが可能となる。加えて、電極活物質へのリチウムイオンのプレドープによって、蓄電デバイスの電圧、容量等の特性を自由に設計可能となるため、多種多様な要求仕様に応じられる蓄電デバイスを提供することが可能となる。
10 蓄電デバイス
11 外装材
12 電極シート群
13 電極素子
14 セパレータ
14a 両端部
15 正極シート
16 負極シート
20 正極集電体(孔あき正極集電体)
20a 貫通孔
20b 端子接続部
20c 正極端子
21 正極合材層
22 負極集電体(孔あき負極集電体)
22a 貫通孔
22b 端子接続部
22c 負極端子
23 負極合材層
24 リチウム極
25 金属リチウム箔(イオン供給源)
26 リチウム極集電体
26a 端子接続部
27 周回セパレータ
28 粘着テープ
30 集電体積層ユニット
30a 一方面
30b 他方面
31,32 集電体材料
33 支持体(遮断層)
34 レジスト層(保護層)
35,36 電極合材層
40 蓄電デバイス
41 電極シート群
42 セパレータ
42a 延長部分
50 蓄電デバイス
51 電極シート群
52 金属リチウム箔(イオン供給源)
60 蓄電デバイス
61 電極シート群
62 金属リチウム箔(イオン供給源)
70 蓄電デバイス
71 電極シート群
72 金属リチウム箔(イオン供給源)
80 蓄電デバイス
100 塗工乾燥装置
101 ロール
102 塗工部
103 乾燥炉
104 ガイドローラー

Claims (7)

  1. セパレータを介して重ねられた正極シートおよび負極シートを備える電極シート群と、前記正極シートと前記負極シートとの少なくともいずれか一方に接続されるイオン供給源とを備える蓄電デバイスであって、
    前記正極シートは、複数の貫通孔が形成される正極集電体と、前記正極集電体の片面に設けられる正極合材層とを備え、
    前記負極シートは、複数の貫通孔が形成される負極集電体と、前記負極集電体の片面に設けられる負極合材層とを備え、
    前記電極シート群を構成する前記正極シートの正極合材層と前記負極シートの負極合材層とを対向させた状態のもとで、前記電極シート群をジグザグ状に折り返すことを特徴とする蓄電デバイス。
  2. 請求項1記載の蓄電デバイスにおいて、
    前記イオン供給源は、ジグザグ状に折り返された前記電極シート群に重ねて配置されることを特徴とする蓄電デバイス。
  3. 請求項1記載の蓄電デバイスにおいて、
    前記イオン供給源は、前記正極シートと前記負極シートとの少なくともいずれか一方に貼り付けられることを特徴とする蓄電デバイス。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の蓄電デバイスにおいて、
    前記セパレータの幅方向の両端部は、折り返された状態で閉じられることを特徴とする蓄電デバイス。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の蓄電デバイスにおいて、
    前記電極シート群および前記イオン供給源を一体に包む周回セパレータを有することを特徴とする蓄電デバイス。
  6. セパレータを介して重ねられた正極シートおよび負極シートを備える電極シート群と、前記正極シートと前記負極シートとの少なくともいずれか一方に接続されるイオン供給源とを備える蓄電デバイスの製造方法であって、
    一方面側に遮断層を備える孔あき正極集電体に、他方面側から電極スラリーを塗工することにより、片面に正極合材層を備える正極シートを形成し、
    一方面側に遮断層を備える孔あき負極集電体に、他方面側から電極スラリーを塗工することにより、片面に負極合材層を備える負極シートを形成し、
    前記正極シートの正極合材層と前記負極シートの負極合材層とを対向させて電極シート群を形成した後に、前記電極シート群をジグザグ状に折り返すことを特徴とする蓄電デバイスの製造方法。
  7. 請求項6記載の蓄電デバイスの製造方法において、
    一方面側に遮断層を備えた集電体材料の他方面側から所定パターンの保護層を形成した後に、前記集電体材料にエッチング処理を施して前記孔あき正極集電体および前記孔あき負極集電体を形成することを特徴とする蓄電デバイスの製造方法。
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