JP2010231183A - 現像剤収納容器、現像装置、及びプロセスカートリッジ - Google Patents

現像剤収納容器、現像装置、及びプロセスカートリッジ Download PDF

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Abstract

【課題】現像剤収納容器から現像室への現像剤の移動を制御し、輸送時のトナー漏れを防止する封止部材を提供する。
【解決手段】電子写真画像形成装置100で使用される現像室4へ供給される現像剤を収納する現像剤収納容器2であって、現像剤収納容器を現像室から区切るための隔壁2cと、収納容器内の現像剤を現像室へ供給するために隔壁に設けられた開口11へ現像剤を搬送する搬送部材3と、隔壁の現像室の側の壁面2dに取り付けられ、開口を覆う封止部材9と、封止部材に設けられ、封止部材から収納容器の外側へ延在する延在部10aとを備え、延在部を引くことにより、封止部材は、残存部9bと除去部9rとに分離されて、残存部の自由端9hは、開口の上端11aより下に位置する現像剤収納容器において、隔壁の壁面と封止部材との間に設けられ、壁面と封止部材との間の間隔dを保持するための間隔保持部材13を備える現像剤収納容器。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真画像形成装置の現像剤収納容器、現像装置、及び電子写真画像形成装置の装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジに関するものである。
ここで、電子写真画像形成装置とは、電子写真画像形成プロセスを用いて、記録媒体に画像を形成するものである。電子写真画像形成装置としては、例えば、電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えばカラーレーザビームプリンタ、カラーLEDプリンタ等)、フアクシミリ装置、及びワードプロセッサがある。
また、プロセスカートリッジは、電子写真画像形成装置の本体(以下、装置本体という。)に取り外し可能に装着されて、記録媒体に画像を形成する画像形成プロセスに寄与する。プロセスカートリッジは、プロセス手段としての帯電手段、現像手段、及びクリーニング手段のうちの少なくとも一つと、電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化して、装置本体に取り外し可能に装着されるものである。尚、電子写真感光体(以下、感光体という。)に作用する帯電手段、現像手段、及びクリーニング手段をプロセス手段という。また、プロセスカートリッジは、現像手段と、感光体とを一体的にカートリッジ化して、装置本体に取り外し可能に装着されるものもある。さらにまた、プロセスカートリッジは、帯電手段と、現像手段又はクリーニング手段と、感光体を一体的にカートリッジ化して、装置本体に取り外し可能に装着されるものもある。尚、感光体と現像手段とを一体的に有するプロセスカートリッジを所謂一体型と称する。また、感光体と現像手段以外のプロセス手段とを一体的に有するプロセスカートリッジを所謂分離型と称する。現像カートリッジは、現像ローラを有し、現像ローラによって、感光体に形成された静電潜像(以下、潜像という)を現像するのに用いられる現像剤(トナー)を収納している。尚、現像カートリッジの場合には、感光体は、装置本体、カートリッジ支持部材、又は、所謂分離型プロセスカートリッジに設けられている(この場合には、プロセスカートリッジは、現像手段を有してはいない)。ここで、現像カートリッジ及び/又はプロセスカートリッジは、使用者自身によって装置本体に着脱することができる。そのため、使用者自身で装置本体のメンテナンスを容易に行うことができる。
(現像装置)
現像装置には乾式現像方式が多く用いられている。乾式現像方式には現像剤としてトナーとキャリアの混合剤を用いる2成分現像方式と、実質的にトナーのみを用いる1成分現像方式がある。トナーは表面に外添剤を付着させて、流動特性や帯電特性を改善している。1成分現像方式において、現像装置は、現像剤収納容器と現像室の2室構成が多く用いられる。現像剤収納容器には現像剤(以下、トナーという。)が充填されており、現像室にトナーを搬送する攪拌部材を持つ。現像室は現像剤供給部材と現像剤担持体と現像剤層厚規制部材(以下、規制部材という。)を持つ。現像剤収納容器から現像室に搬送されたトナーは現像剤供給部材により現像剤担持体に付着させられて、規制部材により薄層化されるとともに帯電させられる。現像剤担持体には電圧が印加されており、現像剤担持体上のトナーが像担持体に対向した時に、静電気力で像担持体上の静電潜像へ移動して、静電潜像が現像される。現像に用いられなかったトナーのほとんどは現像剤供給部材により現像剤担持体から剥離させられて、現像装置内に回収される。このように現像装置内のトナーは規制部材や現像剤供給部材による摩擦を受ける。トナーの表面に付着している外添剤は、この摩擦により、トナーの内部に埋没したり、又はトナーから剥離したりして、トナーが劣化してしまう。また、現像剤担持体から剥離させられるトナーは粒径の大きいものが多い。そのために、現像装置内のトナーは使用が進むごとに粒度分布が変化して、粒径の大きいものの割合が増加していく。こうして現像装置内のトナーは徐々に流動特性や帯電特性が劣化していく。
(現像剤収納容器と現像室の開口)
現像剤収納容器と現像室とが、平面上の開口を有する隔壁で区切られている場合は、使用時には現像剤収納容器から現像室へトナーが移動するとともに、現像室から現像剤収納容器へもトナーが移動する。このために、現像室で劣化したり、粒度分布が変化したりしたトナーが現像剤収納容器へ戻ってしまう。この場合は、現像剤収納容器と現像室のトナーが全体に劣化していくために、使用初期のトナー特性の変化は小さいが、使用後期には大きくトナー特性が低下してしまう。使用後期のトナー特性の低下を抑えるために、開口の形状により現像室から現像剤収納容器へのトナーの移動を制限する方法が用いられる。こうすることで、現像室内に存在する特性が変化したトナーから使用されて、現像剤収納容器内のトナーは使用後期にも初期の特性を維持することができる。トナーの移動を制限する開口の形状としては、開口に開閉部材を付加する方式がある(例えば、特許文献1を参照。)。また、現像装置の底部から上方へ延在する第1仕切り部材と、第1仕切り部材より現像室側に配置され、現像装置の上部から下方へ延在する第2仕切り部材とを設けた隔壁がある。第1仕切り部材の上端部と第2仕切り部材の下端部とにより、現像剤収納容器と現像室とを連通する開口を画成している。そして、この第1仕切り部材の上端部の位置を適切に設定することによりトナーの移動を制限する方式が提案されている(例えば、特許文献2を参照。)。
(トナーシール)
使用中の現像室のトナーは、現像剤担持体周りでは、規制部材とシール部材が現像剤担持体に接触することで現像装置内に閉じ込められている。しかし、もし、使用開始前に現像室にトナーが入れられていると、輸送時などに現像室へ衝撃が加わったときに、規制部材やシール部材が振動し現像剤担持体から離れることがあるので、トナー漏れが発生するおそれがある。このために、現像剤収納容器と現像室との間の隔壁に設けられた開口をシールフィルム(トナーシール)で覆い、使用開始まではトナーを現像剤収納容器内に封止している。使用時には、使用者がこのシールフィルムの一部を取り除いて封止を解き、トナーが現像剤収納容器から開口を通って現像室へ供給できるようにする。開口を封止する方式としては、次のものがある。開口を覆うように2軸延伸ポリプロピレン層とエチレン酢酸ビニル共重合体を主成分とする接着層からなるシールフィルムを隔壁に接着する。そして、シールフィルムの一端部を折り返して現像装置の外側に延在させる(例えば、特許文献3を参照。)。使用時には、使用者が現像装置の外側に延在したシールフィルムを引き出すことで、シールフィルムの接着層が乖離してシールフィルムが取り除かれる。これにより開口の封止が解かれて、現像剤収納容器から現像室へトナーが移動できるようになる。別の方式として、開口を形成する周縁に沿って切断線(引き裂き線すなわち切り取り線)をレーザを用いて形成した2軸延伸ポリプロピレン層を主とするシールフィルムがある。開口を有する壁面にこのシールフィルムを接着する。そして、シールフィルムの一端部を折り返して現像装置の外側へ延在させる(例えば、特許文献4を参照。)。使用時には、使用者が現像装置の外側に延在したシールフィルムを引き出すことで、シールフィルムが切断線に沿って切り裂かれてシールフィルムの一部が取り除かれる。これにより開口の封止が解かれて、現像剤収納容器から現像室へトナーが移動できるようになる。また別の方式として、1軸延伸発砲ポリプロピレン層を主とするシールフィルムを開口を有する壁面に接着する。シールフィルムの開口に対向する面に沿って可撓性フィルムを貼り付ける。可撓性フィルムの一端部は折り返して現像装置の外側へ延在させる(例えば、特許文献5を参照。)。使用時には、使用者が現像装置の外側に延在した可撓性フィルムを引き出すことで、シールフィルムが可撓性フィルムと実質的に同じ幅で切り裂かれてシールフィルムの一部が取り除かれる。これにより現像剤収納容器と現像室が連結される。
特開2001−331028号公報 特開2002−049239号公報 特登録3088053号公報 特開平08−328369号公報 特登録2629945号公報
現像剤収納容器から現像室への現像剤の移動を制御することでトナーの特性変化を抑える構成の開口において、輸送時に開口を封止する方法を行う場合には次のような課題があった。
特許文献1に開示されているように開口に開閉部材を用いる場合、開閉部材が現像剤の移動を制御する役割と現像剤収納容器を封止する役割を持つ。輸送時の衝撃によるトナーの漏れを防ぐためには、開閉部材の剛性を高くする必要がある。しかし、剛性が高い開閉部材では使用時に現像剤収納容器から現像室にトナーを必要な速度で供給することができない。このために、高印字率の画像を連続して印刷する場合に、画像濃度が低下したり画像の一部が白くかすれたりする課題がある。
特許文献2に開示されているように開口の上下の隔壁がずれている場合、輸送時のトナー漏れを防止するために開口部にトナーシールを貼り付けて現像剤収納容器を封止する必要がある。この構成では、トナーシールを段違いになった隔壁の間に貼り付ける必要があるので、トナーシールの取り付けが困難である。
従来のトナーシールは、現像剤収納容器から現像室へ十分な速度でトナーを供給するとともに現像室から現像剤収納容器へのトナーの移動を制限する機能と、現像剤収納容器への取付容易性とを同時に満足することが出来なかった。
前記課題を解決するために、本発明は、電子写真画像形成装置で使用される現像室へ供給される現像剤を収納する現像剤収納容器であって、前記現像剤収納容器を前記現像室から区切るための隔壁と、前記現像剤収納容器の中の現像剤を前記現像室へ供給するために前記隔壁に設けられた開口へ現像剤を搬送する搬送部材と、前記隔壁の前記現像室の側の壁面に取り付けられ、前記開口を覆う封止部材と、前記封止部材に設けられ、前記封止部材から前記現像剤収納容器の外側へ延在する延在部とを備え、前記延在部を引くことにより、前記封止部材は、残存部と除去部とに分離されて、前記残存部の自由端は、前記開口の上端より下に位置する現像剤収納容器において、前記隔壁の前記壁面と前記封止部材との間に設けられ、前記壁面と前記封止部材との間の間隔を保持するための間隔保持部材を備える現像剤収納容器を提供する。
また、本発明は、前記現像剤収納容器を備えた現像装置を提供する。
さらにまた、本発明は、前記現像装置を備えたプロセスカートリッジを提供する。
本発明によれば、現像室から現像剤収納容器への現像剤の移動を低減することができる。
また、本発明によれば、現像剤収納容器から現像室へ十分な速度で現像剤を供給することができる。
また、本発明によれば、輸送時に現像剤の漏れを防止するために現像剤収納容器を封止することができる。
また、本発明によれば、現像剤収納容器と現像室との間の開口を塞ぐようにトナーシールを容易に取り付けることが出来る。
(A)及び(B)は、トナーシール開封前の実施例1の概略図。(C)及び(D)は、トナーシール開封後の実施例1の概略図。 (A)及び(B)は、トナーシール開封前の比較例1の概略図。(C)及び(D)は、トナーシール開封後の比較例1の概略図。 (A)及び(B)は、トナーシール開封前の比較例2の概略図。(C)及び(D)は、トナーシール開封後の比較例2の概略図。 比較例3の概略図。 電子写真画像形成装置の概略図。 実施例2の概略図。 実施例5の概略図。 実施例6の概略図。 実施例9の概略図。 実施例10の概略図。 実施例11の概略図。 (A)及び(B)は、トナーシール開封前の実施例12の概略図。(C)及び(D)は、トナーシール開封後の実施例12の概略図。 実施例13の概略図。 テアテープの周辺部を接着していない場合の説明図。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
尚、本明細書において、現像剤収納容器、現像装置又はプロセスカートリッジの構成や動作について、上、下、垂直、水平といった方向を表す用語は、特に断りのない場合は、それらの通常の使用状態において見た時の方向を表す。つまり、現像剤収納容器、現像装置又はプロセスカートリッジの通常の使用状態は、適正に配置された画像形成装置本体に対してそれらが適正に装着され画像形成動作に供し得る状態である。
(電子写真画像形成装置)
図5を参照して、電子写真方式を用いた電子写真画像形成装置(以下、画像形成装置という。)100について説明する。この方式の画像形成装置100は、像担持体(例えば、電子写真感光体)24、帯電装置25、露光装置26、現像装置1、転写装置28、定着装置29、及びクリーニング装置30を有する。像担持体24は、光導電性を持つ。帯電装置25は、像担持体24を帯電させる。露光装置26は、像担持体24を露光する。現像装置1は、現像剤23を収納する現像剤収納容器2と現像剤担持体(例えば、現像ローラ)6とを有する。転写装置28は、像担持体24と記録材27の間に転写電界を発生させる。定着装置29は、加熱部材29aと加圧部材29bとを有する。クリーニング装置30は、像担持体24上の現像剤23を除去する。画像形成は次の過程で行う。像担持体24は、矢印で示す反時計方向へ回転する。まず、帯電装置25が像担持体24の表面を一様に帯電させる。そして、一様に帯電した像担持体24の表面を露光装置26が画像信号に応じて選択的に露光することで像担持体24の表面上に静電潜像を形成する。現像装置1の現像剤収納容器2内の現像剤23は、反時計方向へ回転する攪拌部材3により現像室4へ搬送される。現像室4内の現像剤は、現像剤供給部材8により現像剤担持体6に供給される。現像剤担持体6は、現像室4により回転可能に支持されている。現像剤担持体6に担持された現像剤は、現像剤層厚規制部材5により現像剤の層厚さが規制されるとともに帯電される。現像剤23を静電気力で現像剤担持体6から像担持体24に移動させることで、像担持体24上の静電潜像が現像剤23で顕像化され現像剤像を形成する。記録材収納部40に収納された記録材27は、所定のタイミングで像担持体24と転写装置28との間の転写ニップへ搬送される。像担持体24上の現像剤像を記録材27に対向させて転写装置28で電界をかけると、現像剤像は記録材27に転写される。記録材27上の現像剤像は定着装置29で加熱及び加圧されて記録材27上に定着される。画像が形成された記録材27は、排紙トレイ42上へ排出される。転写されずに像担持体24上に残った現像剤はクリーニング装置30で除去される。
(カートリッジ)
画像形成装置の構成部材の使用限度は、消費や磨耗などにより画像形成装置の使用限度よりも短くなることがある。使用者がこれらの部材の交換が容易になるように、交換が必要な部品を脱着可能なカートリッジとして一体化している。カートリッジの構成としては、現像剤収納容器2のみの構成、現像装置1による構成、現像装置1と像担持体24と帯電装置25とクリーニング装置30による構成などがある。より具体的には、像担持体24と、帯電装置25及びクリーニング部材30のうちの少なくとも一つと、現像剤収納容器2及び現像剤担持体6を有する現像装置1とを一体的にカートリッジ化したプロセスカートリッジ120としてもよい。プロセスカートリッジ120は、装置本体101に取り外し可能に装着される。帯電装置25又はクリーニング部材30は、像担持体24に作用するプロセス手段である。また、現像剤収納容器2と現像剤担持体6とを持つ現像装置1と、像担持体24とを一体的にカートリッジ化したプロセスカートリッジ120として、装置本体101に取り外し可能に装着してもよい。さらにまた、現像剤収納容器2と現像剤担持体6とを持つ現像装置1を現像カートリッジ1として、装置本体101に取り外し可能に装着してもよい。さらにまた、現像剤収納容器2を現像剤カートリッジ2として、装置本体101に取り外し可能に装着してもよい。
(装置本体)
画像形成装置100の装置本体101とは、前述したカートリッジを除いた画像形成装置部分である。
(現像装置の構成)
図1を参照して、現像装置を説明する。現像装置1は、現像剤収納容器2と現像室4とを有する。現像剤収納容器2には、現像剤(以下、トナーという。)が収納され、攪拌部材3が回転可能に配置されている。攪拌部材3は、トナーを搬送する搬送部材としての役割も果たす。トナーは、懸濁重合法で製造した非磁性トナーで平均粒径が6.5μm程度である。表面性を改質するために、20nm程度の酸化ケイ素粒子をトナー重量の1.5%程度の量を表面に均一に付着させている。この現像剤収納容器2に接して現像室4が配置されている。現像室4には、現像剤供給部材8とそれに接して現像剤担持体6がそれぞれ回転可能に配置されている。現像剤供給部材8は、ウレタン発泡体からなる直径14mmのローラである。現像剤担持体6は、長さ230mmで直径16mmの導電性弾性体(粘弾性体)である。使用時には、現像剤担持体6は、図1(C)において時計回りに200mm/secの表面速度で回転させる。規制部材5と現像剤担持体6は、接触幅1.4mm程度で接している。規制部材5の自由端5aは、規制部材5と現像剤担持体6との接触部5bの端部で現像剤担持体6に接している。規制部材5と現像剤担持体6の単位長さ当りの接触力は20N/mである。これにより、現像剤担持体6上のトナーが規制部材5との接触を受けた後、現像剤担持体6上の単位面積あたりのトナー付着量は0.4mg/cm程度で、トナーの帯電量は−30uC/g程度になる。現像室4は、現像剤担持体6とそれに接する規制部材5及びシール部材7により現像剤が漏れないように封止されている。
(実施例1)
図1(A)及び(B)は、トナーシール開封前の実施例1の現像装置の概略図である。図1(C)及び(D)は、トナーシール開封後の実施例1の現像装置の概略図である。図1(A)は、図1(B)の線1A−1Aに沿って取った断面図である。図1(B)は、図1(A)の線1B−1Bに沿って取った断面図である。図1(C)は、図1(D)の線1C−1Cに沿って取った断面図である。図1(D)は、図1(C)の線1D−1Dに沿って取った断面図である。
現像剤収納容器2と現像室4は、現像剤収納容器2の底面2aから頂面2bまで高さ24mmの隔壁2cで区切られている。隔壁2cには、上下方向の幅8mmの開口11が設けられている。開口11の下端11bは、現像室4の底面4aから10mmの高さを有する。隔壁2cには、開口11の両脇の現像室側の壁面2dに間隔保持部材(間隔保持手段)として高さ2mmの突起13が壁面2dと一体に形成されている。開口11と突起13とを取り囲むようにシールフィルム9は、壁面2dに平行な面の全方向に伸張しながらシールフィルム9の全周部分9aを隔壁2cの現像室側の壁面2dに接着されている。突起13は、壁面2dとシートフィルム9との間の間隔dを保持する。図1(B)に示すように、シールフィルム9の接着位置12は、シールフィルム9の全周部分9aに対応している。壁面2dに設けられた接着位置12は、段差のない平面状である。このように接着することで、シールフィルム9は緩みなく張られているので、突起13より内側の領域Rでは壁面2dとシールフィルム9は突起13の高さと実質的に同じ間隔dを有する。間隔dは、現像剤収納容器2内のトナー20が開口11を通って現像室4へ向う方向における開口11が設けられた隔壁2cの現像室4の側の壁面2dからシールフィルム9の現像剤収納容器2の側の面までの距離である。シールフィルム9は、厚さ12μmの1軸延伸発砲ポリプロピレン層、厚さ7μmのアルミ層と厚さ30μmの接着層(ポリエチレン)の3層からなる。開口11の下端11bから4mm下の位置から5mm幅で、シールフィルム9の開口11に対向する1面側に沿って可撓性フィルムである可撓性テープ(以下、テアテープという。)10が延在されている。テアテープ10は、厚さ30μmの第一接着層(ポリエチレン)、厚さ25μmのポリエステル層、厚さ30μmの第二接着層(ポリエチレン)の3層からなる。テアテープ10の第一接着層はシールフィルム9に、第二接着層は隔壁2cの壁面2dに接着されている。テアテープ10の一端部は折り返して現像装置1の外側へ延在し延在部10aを形成している。シールフィルム9とテアテープ10からなる封止部材としてのシート部材(以下、本実施例においてトナーシールという。)で現像剤収納容器2内にトナー20を封止している。なお、本実施例において、間隔保持部材(間隔保持手段)としての突起13は、現像室4の壁面2dと一体に形成されているが、本発明はこれに限定されることなく、突起13がシート部材(トナーシール)と一体に形成されていてもよい。
(トナーシールの役割の説明)
トナーシールは、輸送の間、トナーが現像装置1の外部に漏れ出すのを防いでいる。使用時には、使用者が現像装置1の外側に延在したテアテープ10の一端部(延在部10a)を持ってテアテープ10を現像装置1から引き出す。テアテープ10が引き出されるのに伴ってシールフィルム9がテアテープ10と実質的に同じ幅に破断されて、現像装置1の外部に取り出される。すなわち、テアテープ10の一端部(延在部10a)を引くことにより、シールフィルム9は、残存部9bと除去部9rとに分離される。残存部9bは、開口11を覆うように残存し、除去部9rは、開口11から除去される。除去部9rは現像剤収納容器2の外部へ取り出される。テアテープ10を除去した後の現像装置1には、図1(C)及び(D)に示すように、シールフィルム9の一部9bが残されている。シールフィルム9の自由端9hは、開口11の上端11aより下に位置する。特に、実施例1においては、シールフィルム9の自由端9hは、開口11の下端11bより下に位置する。
(現像剤収納容器と現像室の開口)
トナーシールを開封した後の現像装置1は、隔壁とシールフィルムに挟まれる空間(バッファ部)Sが形成される。バッファ部Sが現像剤収納容器2と現像室4の間のトナーの移動を制御する。図1(C)を参照して、現像装置1を駆動すると、現像剤収納容器2に配置された攪拌部材(搬送部材)3が回転して、トナー20が開口11に向かって移動する。現像剤収納容器2から現像室4へ向かうトナー20は、開口11の現像室側にシールフィルム9の残存部9bが存在するので、直接的に現像剤供給部材8へ供給されない。トナー20は、シールフィルム9の残存部9bに沿って下方向(図1(C)の矢印で示す方向)に流れを変えられる。隔壁2cの壁面2dとシールフィルム9の残存部9bは、現像剤収納容器2から現像室4へ搬送されるトナー20を下方へ搬送するための通路を形成している。シールフィルム9の残存部9bは、隔壁2cの壁面2dに対して間隔dを持って配置されているので、開口11の下の壁面2dとシールフィルム9の残存部9bとに挟まれた空間(バッファ部)Sが形成されている。トナー20は、このバッファ部Sを経由して現像室4に供給される。現像装置1の使用開始前は現像室4にはトナーが存在しないので、開口11に達したトナー20はバッファ部Sを通過して現像室4へ移動する。現像室4がトナー21で満たされた状態では、バッファ部Sのトナーは現像室4へ移動することができずにバッファ部Sに蓄積して不動層になる。この状態で現像剤収納容器2の攪拌部材(搬送部材)3が回転しても開口11が不動層となったトナーにより塞がれているために、トナー20はバッファ部Sを通過できずに現像剤収納容器2内に戻される。現像装置1が像担持体24上の潜像をトナーで現像して現像室4内のトナー21が消費されると、その消費分だけバッファ部Sのトナーが現像室4へ移動する。そして、バッファ部Sの空いたスペースへ現像剤収納容器2からトナー20が移動する。このように、バッファ部Sに不動層が形成されることにより、現像室4から現像剤収納容器2へトナー21が移動することを防ぐことができる。それにより、現像剤収納容器2のトナー20は未使用の状態を維持する。現像装置1は劣化した現像室4のトナー21から消費して、その消費分だけ現像剤収納容器2から未使用の状態のトナー20が現像室4へ供給される。したがって、長期間に渡って安定した画質を維持することが出来る。また、現像により現像室4から消費されたトナー21の分だけトナー20がバッファ部Sから現像室4へ逐次供給されるので、高印字率の画像を連続して印刷した場合であっても、画像濃度の変動を抑制することができる。
(比較例1)
図2は、比較例1の現像装置の概略図である。図2(A)及び(B)は、トナーシール開封前の比較例1の現像装置の概略図である。図2(C)及び(D)は、トナーシール開封後の比較例1の現像装置の概略図である。図2(A)は、図2(B)の線2A−2Aに沿って取った断面図である。図2(B)は、図2(A)の線2B−2Bに沿って取った断面図である。図2(C)は、図2(D)の線2C−2Cに沿って取った断面図である。図2(D)は、図2(C)の線2D−2Dに沿って取った断面図である。実施例1の構成要素と同様の構成要素には、同様の参照符号を付して説明を省略する。現像剤収納容器2と現像室4は高さ24mmの隔壁2cで区切られている。隔壁2cには現像室4の底面4aから10mmから幅8mmの開口11を空けている。シールフィルム9の全周部分9aは、隔壁2cの現像室側の壁面2dに熱溶着されている。図2(B)に示すように、シールフィルム9の接着位置12は、シールフィルム9の全周部分9aに対応している。開口11は隔壁2cに熱溶着されたシールフィルム9により封止されている。シールフィルム9は実施例1の構成と同じ構成である。シールフィルム9には開口11の上端11aから2mm下の位置から6mm幅で、シールフィルム9の開口11に対向する面に沿って可撓性フィルムであるテアテープ10が延在している。テアテープ10の一端部は折り返して現像装置1の外側に延在させている。シールフィルム9とテアテープ10からなるトナーシールにより現像剤収納容器2内にトナー20を封止している。
使用時には、使用者が現像装置1の外に延在したテアテープ10の一端部を持ってテアテープ10を現像装置1から引き出す。テアテープ10が引き出されるのに伴ってシールフィルム9がテアテープ10と実質的に同じ幅に破断されて、現像装置1の外部に取り出される。図2(C)及び(D)に示すように、テアテープ10を除去した後、シールフィルム9の上側残存部9b及び下側残存部9cが現像装置1に残される。トナーシールを開封した後も開口11の上下はシールフィルム9の残存部9b及び9cで覆われている。このため、実質的な開口11の幅は取り除かれたシールフィルムの幅となる。
比較例1の場合、現像剤収納容器2と現像室4との間にバッファ部が形成されていない。したがって、現像装置1を使用した時に、図2(C)の矢印22で示すように、現像剤収納容器2から現像室4へトナー20が移動するのと同様に、現像室4から現像剤収納容器2へトナー21が移動する。
(比較例2)
図3は、比較例2の現像装置の概略図である。図3(A)及び(B)は、トナーシール開封前の比較例2の現像装置の概略図である。図3(C)及び(D)は、トナーシール開封後の比較例2の現像装置の概略図である。図3(A)は、図3(B)の線3A−3Aに沿って取った断面図である。図3(B)は、図3(A)の線3B−3Bに沿って取った断面図である。図3(C)は、図3(D)の線3C−3Cに沿って取った断面図である。図3(D)は、図3(C)の線3D−3Dに沿って取った断面図である。実施例1の構成要素と同様の構成要素には、同様の参照符号を付して説明を省略する。現像剤収納容器2と現像室4は、第1の仕切り部材14と第2の仕切り部材15により区切られている。第1の仕切り部材14は、現像剤収納容器2の底面2aから14mm上方へ延在している隔壁である。第2の仕切り部材15は、第1の仕切り部材14から4mmだけ現像室4の側へずれている。第2の仕切り部材15は、現像剤収納容器2の頂面2bから8mm下方へ延在している隔壁である。第1の仕切り部材14と第2の仕切り部材15は、開口11の両側で接続部14aにより滑らかに接続されている。第1の仕切り部材14と第2の仕切り部材15にまたがって開口11を覆うようにシールフィルム9を、第1の仕切り部材14、第2の仕切り部材15、及び接続部14aに熱溶着している。図3(B)に示すように、シールフィルム9の接着位置12は、シールフィルム9の熱溶着された部分9aに対応している。シールフィルム9は、厚さ30μmの2軸延伸ポリプロピレン層、厚さ15μmのナイロン層、厚さ20μmのポリエチレン層と厚さ30μm接着層(エチレン酢酸ビニル共重合体を主成分とする)の4層からなる。シールフィルム9の一端部は、折り返して現像装置1の外側に延在させている。このシールフィルム9からなるトナーシールで現像剤収納容器2内にトナー20を封止している。
使用時には、使用者が現像装置1の外側に延在したシールフィルム9の一端部を持って現像装置1からシールフィルム9を引き出す。シールフィルム9は、接着層が乖離して現像装置1の外部に取り出される。図3(C)及び(D)は、シールフィルム9を除去した後の現像装置1を示している。シールフィルム9はすべてが除去されるので、特許文献2に開示されているように現像剤収納容器2と現像室4は第1の仕切り板14と第2の仕切り板15により区切られる。
この現像装置1を駆動すると、第1の仕切り板14が現像室4から現像剤収納容器2へ戻るトナー21の量を低減する。また、第2の仕切り板15は、トナー20が現像剤収納容器2から現像剤供給部材8へ直接移動するのを防ぐ。第1の仕切り板14と第2の仕切り板15により、現像剤収納容器2と現像室4との間のトナーの移動が制限される。
(比較例3)
図4は、比較例3の現像装置の概略図である。図4(A)は、図4(B)の線4A−4Aに沿って取った断面図である。図4(B)は、図4(A)の線4B−4Bに沿って取った断面図である。現像剤収納容器2と現像室4は、上下方向の幅8mmの開口11が設けられた隔壁44で区切られている。開口11の上方の隔壁44の現像室4の側の壁面44aに接着位置17で接着された厚さ100μmのポリエチレンテレフタラートの開閉部材16が開口11を覆っている。その他の構成は実施例1と同様である。実施例1の構成要素と同様の構成要素には、同様の参照符号を付して説明を省略する。この現像装置1を駆動すると、現像剤収納容器2内の回転する攪拌部材(搬送部材)3に押されたトナーが開口11を覆うシート状の開閉部材16を押し開き、現像剤収納容器2から現像室4へトナーを移動させる。現像室4に十分なトナーがある場合は、現像室4内のトナーが開閉部材16が開くのを抑える。これにより現像剤収納容器2と現像室4の間のトナーの移動が制限される。
(実施例1と比較例1〜3との比較)
実施例1と比較例1から3に対して、トナーシールの取付容易性、輸送時のトナー漏れ、濃度追従性、現像剤収納容器と現像室のトナー入替性を評価した。ここで、輸送時のトナー漏れ、濃度追従性、現像剤収納容器と現像室のトナー入替性の評価の方法は次の通りである。
(輸送時のトナー漏れの評価方法)
現像装置を所定の梱包を行って落下試験を行った。90cmの高さからコンクリート面に対して、1角3陵6面の順で10回の落下を行った。そして、落下後の現像装置を梱包から解いて現像装置の外にトナーが漏れ出しているかを評価した。この試験を20個の現像装置に対して行い、以下に示す基準で評価した。
○:トナーの漏れがない。
△:1回トナーの漏れが発生。
×:2回以上トナーの漏れが発生。
(濃度追従性の評価方法)
現像装置にA4用紙の全面に最大濃度で400枚を印刷するのに必要な量のトナーを充填して、温度23℃、湿度50%の環境でA4用紙の全面に最大濃度で400枚連続印字する。その印字された400枚の画像に濃度低下している部分があるかを目視で評価した。評価は、以下に示す基準で行った。
○:濃度低下している部分がない。
△:画像面積中5%未満の領域で濃度低下が見られた。
×:画像面積中5%以上の領域で濃度低下が見られた。
(現像剤収納容器と現像室のトナー入替性)
現像では粒径の小さいトナーから選択的に使用されるため現像室内のトナーの体積平均粒径は大きくなっていく。トナーの入替が多い場合は、現像剤収納容器と現像室の粒径差は小さい。しかし、トナーが入替らない場合は、現像剤収納容器と現像室の粒径差が大きくなる。そこで、現像装置にA4用紙の全面に最大濃度で400枚を印刷するのに必要な量のトナーを充填して、温度23℃、湿度50%の環境でA4用紙に面積率5%で最大濃度で15000枚連続印字した。印字後の現像剤収納容器と現像室のそれぞれからトナーをサンプリングしてその体積平均粒径を測定して、その粒径差から現像剤収納容器と現像室のトナー入替性を評価した。評価は、以下に示す基準で行った。
○:粒径差≧1.0μm
△:0.5μm≦粒径差<1.0μm
×:粒径差<0.5μm
(評価結果)
評価結果を表1に示す。
Figure 2010231183
トナーシールの取付容易性に関して、トナーシールは平面に貼り付けることは比較的容易である。しかし、比較例2のように開口11の上下の隔壁14、15が同一平面上にない場合は、平面的な工具を使用できず、トナーシールの接着位置12への位置合わせに困難が生じる。そのために、トナーシールの接着不良が起こりやすくトナー漏れが生じることがある。実施例1の場合には、トナーシールの貼り付け面(接着位置12)は同一平面上にあるために、容易にかつ不良なくトナーシールを貼り付けることができる。また、トナーシールがバッファ部Sを形成する部材を兼ねているために、少ない工程で製造できる。
輸送時のトナー漏れは、大きな振動が加えられると発生する。比較例3の場合は、大きな振動が加えられると、開閉部材16が振動して開口11が開いてしまう。このために、現像剤収納容器2から現像室4へトナーが移動してしまう。現像室4へ移動したトナーは振動を受けた時に現像剤担持体6とそれに接する規制部材5やシール部材7の間から漏れ出してしまう。実施例1の場合は、トナーシールが開口11の全周に対して接着することができるために、輸送時に振動を受けてもトナーが現像室4へ移動してしまうことがない。
濃度追従性は、現像剤収納容器2から現像室4へのトナーの移動が、トナー消費量を下回ると発生してしまう。比較例3においては、輸送時のトナーの漏れ出しを防止するために、振動を受けても振動しないまでに開閉部材16の剛性を上げてしまうと、使用時にトナーの押す力により開閉部材16がほとんど動かなくなるために、濃度追従性が低下してしまう。このために比較例3においては、輸送時のトナーの漏れ出しと濃度追従性を両立することが難しい。実施例1の場合には、現像室4から消費された分のトナーは、バッファ部Sから逐次供給されるので、濃度追従性を維持することが出来る。
現像剤収納容器と現像室のトナーの入れ替わり性は、現像剤収納容器2から現像室4へ向かう場合と現像室4から現像剤収納容器2へ向かう場合とで、開口11の形状によりトナーの移動に差があるとトナーの入れ替わりを抑えることが出来る。図2に示す比較例1のような平面状の開口11の場合は、現像剤収納容器2から現像室4へトナーが移動するとともに、現像室4から現像剤収納容器2へトナーが戻ってしまう。これに対して、図1に示す実施例1の場合は、現像剤収納容器2から現像室4へ向かう場合、現像剤収納容器2から攪拌部材(搬送部材)3で送られたトナー20はシールフィルム9の残存部9bに沿って下方向の流れに変えられてバッファ部Sへ向かう。そのため、トナー20は、現像剤供給部材8へ直接供給されない。バッファ部Sでは堆積したトナーが不動層として経路を塞いでいるために、現像室4から現像剤収納容器2へトナー21が移動することは出来ない。つまり、トナーは、バッファ部Sを経由した現像剤収納容器2から現像室4への一方向の移動に制限される。これにより、現像剤収納容器2内のトナー20は使用後期まで初期のトナー特性を維持することが出来る。
以上に述べたように、実施例1による現像装置のみが、トナーシールの貼付容易性、輸送時のトナー漏れ防止、濃度追従性、現像剤収納容器と現像室のトナー入替性のすべてを満足することが出来る。
(実施例2)
図6は、実施例2の現像装置の概略図である。図6(A)は、図6(B)の線6A−6Aに沿って取った断面図である。図6(B)は、図6(A)の線6B−6Bに沿って取った断面図である。以下、実施例1と異なる構成を説明する。他の構成については、実施例1と同様であるので説明を省略する。実施例1と異なる点は、実施例2においては、図6に示すようにテアテープ10が開口11の上端11aから4mm下の位置から10mm幅でシールフィルム9の開口11に対向する面に沿って延在していることである。その他の構成は、実施例1と同様である。シールフィルム9の全周部分9aは、接着位置12で隔壁2cの平面状の壁面2d上に貼り付けられるので、シールフィルム9とテアテープ10とからなるトナーシール(封止部材)の取付容易性は、実施例1と同様に良い。使用時には、使用者が現像装置1の外側に延在したテアテープ10の一端部(延在部10a)を持ってテアテープ10を現像装置1から引き出す。テアテープ10が引き出されるのに伴ってシールフィルム9がテアテープ10と実質的に同じ幅に破断されて、現像装置1の外部に取り出される。すなわち、テアテープ10の一端部(延在部10a)を引くことにより、シールフィルム9は、残存部9bと除去部9rとに分離される。残存部9bは、開口11を覆うように残存し、除去部9rは、開口11から除去される。除去部9rは現像剤収納容器2の外部へ取り出される。シールフィルム9の自由端(不図示)は、開口11の上端11aより下に位置する。トナーシールを開封した後の現像装置1には、隔壁2cとシールフィルム9の残存部9bに挟まれる空間(バッファ部)は形成されない。しかし、開口11の下側の隔壁2cが比較例2の第1の仕切り板14と同様の役割を持ち、シールフィルム9の残存部9bが第2の仕切り板15と同様の役割を持つ。この現像装置1を駆動すると、開口11の下側の隔壁2cが現像室4から現像剤収納容器2へ戻るトナーの量を低減する。また、シールフィルム9の残存部9bはトナーが現像剤収納容器2から現像剤供給部材8へ直接移動するのを防ぐ。これらにより、現像剤収納容器2と現像室4との間のトナーの移動が制限される。
(実施例3)
実施例1と異なる点は、実施例3においては、厚さ15μmの2軸延伸ポリエステル層、厚さ20μmのポリエチレン層、厚さ50μmの接着性ポリオレフィン層からなるシールフィルムをトナーシールに用いることである。実施例3において、シールフィルムが封止部材である。シールフィルムは、レーザ加工により開口の下端から4mm下の線上で2軸延伸ポリエステル層のみを切断して切断線を形成している。この切断線は、シールフィルムを引き裂くための引き裂き線すなわち切り取り線である。この切断線(引き裂き線すなわち切り取り線)は、連続的であっても断続的であってもよい。シールフィルムの一端部は、折り返されて、実施例1のテアテープと同様にして現像装置の外側に延在させられて延在部を形成する。その他の構成は、実施例1と同様である。使用時には、使用者が現像装置の外側に延在したシールフィルムの一端部(延在部)を持ってシールフィルムを現像装置から引き出す。シールフィルムは、レーザ加工された切断線に沿って破断してシールフィルムの下側部分が現像装置外に取り除かれる。すなわち、シールフィルムの一端部(延在部)を引くことにより、シールフィルムは、残存部と除去部とに分離されて、除去部は現像剤収納容器の外部へ取り出される。トナーシール開封後、シールフィルムは実施例1のテアテープを用いた場合と同様の形状になる。実施例3によれば、トナーシールは平面上に貼り付けられるので取付容易性は実施例1と同様に良い。また、シールフィルムだけでテアテープを使用しないので、シールフィルムとテアテープの貼付を行う必要がなく、低コストにトナーシールを製造することができる。
(実施例4)
実施例1と異なる点は、実施例4においては、間隔保持部材としての高さ2mmの突起を隔壁の壁面と一体に形成する代わりに、高さ2mmの樹脂成型品を壁面上に接着したことである。その他の構成は実施例1と同様である。実施例1の場合は、バッファ部Sの上下方向の幅を変更するために現像剤収納容器の金型を変更する必要がある。これに対して、実施例4の場合は、バッファ部Sの上下方向の幅の変更は樹脂形成品を変形するだけでよいので仕様変更に伴う現像剤収納容器の金型の変更が不要になる。なお、実施例4において、間隔保持部材としての突起は現像室の壁面に固定されているが、本発明はこれに限定されるものではない。間隔保持部材としての突起は、シート部材(トナーシール)に固定されていてもよい。あるいは、間隔保持部材としての突起は、現像室の壁面とシート部材(トナーシール)との両方に固定されていてもよい。
(実施例5)
図7は、実施例5の現像装置の概略図である。図7(A)は、図7(B)の線7A−7Aに沿って取った断面図である。図7(B)は、図7(A)の線7B−7Bに沿って取った断面図である。実施例1と異なる点は、実施例5においては、図7に示すように、突起の変わりに開口11を取り囲む高さ2mmのシール貼付座面31を隔壁2cの壁面2dに一体に形成していることである。シールフィルム9は、シール貼付座面31に貼り付けられている。実施例1の場合にはシールフィルム9を伸張しながら壁面2dに貼り付ける必要があるのに対して、実施例5の場合にはシールフィルム9をシール貼付座面31に平面状に貼りつけることができるので貼付作業性が良い。なお、実施例5において、シール貼付座面31は、壁面と一体に形成されているが、本発明は、これに限定されるものではない。シール貼付座面31を別部品として形成し、シール貼付座面31を壁面2dに固定(接着)してもよい。
(実施例6)
図8は、実施例6の現像装置の概略図である。実施例1と異なる点は、実施例6においては、図8に示すように、開口11の両脇の現像室4の側の壁面2dに間隔保持部材として高さ2mmの突起13を形成するのに加えて、開口11に重なるように高さ2mmの突起13aを設けたことである。実施例1の場合は、現像室4にトナー21が過充填になった場合に、シールフィルム9の残存部9bが現像剤収納容器2の方へ押されて、バッファ部Sの間隔dが変化する恐れがある。この実施形態のように開口11に重なるように突起13aを加えることで、シールフィルム9の残存部9bの変形が抑えられて、バッファ部Sの間隔dを安定に確保することができる。
(実施例7)
実施例1と異なる点は、実施例7においては、シールフィルム9は、突起13との接触部分も接着していることである。実施例6において開口11に重なるように設けた突起13aにもシールフィルム9を接着してもよい。すなわち、実施例7において、間隔保持部材としての突起13(13a)は、現像室4の壁面2dとシート部材(トナーシール)との両方に固定されている。シールフィルム9と突起13を接着していない場合、現像剤収納容器2から現像室4へのトナーの供給の勢いが強いときに、トナー20がシールフィルム9を押してシールフィルム9を現像室4の方へ撓ませてしまう。これによりバッファ部Sの間隔dが変化してしまうために、現像剤収納容器2から現像室4へのトナーの移動が不安定になる。実施例7においては、シールフィルム9が突起13に接着されているために、バッファ部Sの間隔dを安定に確保することができる。
(実施例8)
実施例8は、実施例6の変形例である。実施例6と異なる点は、実施例8において、開口11の両脇の突起13の高さを1mmにして、開口11に重なる突起13aの高さを2mmにしたことである。実施例8の場合は、バッファ部Sの間隔dは、中央部で2mm、両端部で1mmである。そして、間隔dは、中央部と端部との間においてなだらかに変化する。このようにバッファ部Sの間隔dを現像剤収納容器2すなわち開口11の長手方向Xに変化させることによりバッファ部Sを通過するトナー量を開口11の長手方向Xにほぼ均一にすることが出来る。例えば、現像剤収納容器2の攪拌部材3として均一の厚みの可撓性フィルムの攪拌羽根を用いた場合、可撓性フィルムが撓むことにより中央部よりも両端部の方が現像剤収納容器2から現像室4へのトナー搬送能力が高くなる。それに対してバッファ部Sの間隔dを長手方向Xに変化させることでトナー搬送能力の差を軽減することが出来る。これによって、トナーの搬送量が開口11の長手方向Xにほぼ均一にすることができる。
(実施例9)
図9は、実施例9の現像装置の概略図である。実施例1と異なる点は、実施例9においては、図9に示すように、現像剤収納容器2と現像室4を分離可能にしたことである。現像剤収納容器2は、頂部及び底部に壁面2dと平行に長手方向Xに延在する案内突起36が設けられている。現像室4は、頂部及び底部に現像剤担持体(現像ローラ)6の軸線方向と平行に長手方向Xに延在する案内溝33が設けられている。案内突起36は、案内溝33と摺動係合することができる。現像剤収納容器2の案内突起36を、現像剤担持体6の軸線方向に沿って、案内溝33に挿入して、現像剤収納容器2を現像室4に対して相対的に摺動移動させることにより、現像剤収納容器2を現像室4と連結する。シールフィルム9は間隔保持部材としての突起13のために現像剤収納容器2の開口11を有する壁面2dから飛び出している。現像室4の側部には、飛び出したシールフィルム9を通すための入口37が設けられている。入口37にはスポンジ34が取り付けられている。現像剤収納容器2と現像室4とを連結した後に、現像装置1の外側へ延在するテアテープ10の延在部10aを引いてテアテープ10を現像装置1から引き出して現像装置1を使用する。実施例9の場合、現像剤収納容器2と現像室4とを分けることが出来るので、カートリッジの形態として現像剤収納容器2のみの構成が可能になる。また、現像剤収納容器2を現像剤カートリッジとして画像形成装置100の装置本体101に着脱可能にすることもできる。
(実施例10)
図10は、実施例10の現像装置の概略図である。実施例10においては、図10に示すように、現像剤収納容器2の長手方向Xの一端部において、シールフィルム9を幅方向Yに規制するためのシールフィルム規制部(封止部材規制部)50が設けられている点において、実施例3と異なる。シールフィルム9の幅方向Yは、現像剤収納容器2すなわち開口11の長手方向Xに対して垂直である。実施例3と同様に、シールフィルム9の一端部9kは、折り返し部9mで折り返されて、現像装置1の外側へ延在する延在部9kを形成する。延在部9kは、現像剤収納容器2に設けられたシールフィルム取り出し開口(封止部材取り出し開口)51を通して現像装置1の外側へ延在している。なお、シールフィルム取り出し開口51は、現像室4に設けられていてもよいし、あるいは、現像剤収納容器2と現像室4との間に形成されていてもよい。使用時には、使用者が現像装置1の外側に延在したシールフィルム9の一端部(延在部)9kを持ってシールフィルム9を現像装置1から引き出す。シールフィルム9は、レーザ加工された切断線9tに沿って破断し、シールフィルム規制部50によって、破断したシールフィルム9の引き出される部分の自由端9jを規制されながら現像装置1の外へ引き出される。
シールフィルム規制部50は、現像剤収納容器2に設けられている。しかし、シールフィルム規制部50は、現像室4に設けられていてもよいし、あるいは、現像剤収納容器2と現像室4との間に設けられていてもよい。シールフィルム規制部50は、シールフィルム9の残存部9bにおける自由端9hよりも下方(幅方向Yにおいて破断したシールフィルム9が残存部9bから離れる方向)に設けられている。そのため、シールフィルム9を現像装置1から引き出す際には、シールフィルム9は確実に斜め下方に引かれることになる。
もし、シールフィルム9を破断する際にシールフィルム9が斜め上方に引き出されるならば、シールフィルム9の残存部9bを圧縮する方向に力が作用することになる。シールフィルム9の全周部分9aは接着位置12で壁面2dに接着されているため、シールフィルム9が破断する際に作用する力によって生じる変形をシールフィルム9が吸収する余地は少ない。これによって、シールフィルム9の折り返し部9mの近傍における接着部12cが一部めくれたり、シールフィルム9の残存部9bにおける自由端9hが波打ったりすることがあった。一旦、めくれや自由端9hの波打ちが発生してしまうと、間隔保持部材13によって保持した、壁面2dとシールフィルム9の残存部9bとに挟まれたバッファ部Sの間隔dにばらつきが生じてしまう。
これに対して、本実施例のようにシールフィルム9が下方へ引き出され破断する場合、シールフィルム9の残存部9bに対して力が引っ張り方向(幅方向Yにおいて残存部9bから離れる方向)に作用する。そのため、シールフィルム9の残存部9bの接着部12cにおけるめくれの発生が防止され、シールフィルム9の残存部9bにおける自由端9hの波打ちを抑制することができる。その結果、バッファ部Sの間隔dを長手方向に均一に形成することができる。
本実施例は、切断線9tが形成されたシールフィルムを使用した実施例3においてシールフィルム規制部50を設けた例を示した。しかし、テアテープ10が接着されたシールフィルムを使用した実施例1においてシールフィルム規制部50を設けても、本実施例と同様の効果が得られる。
(実施例11)
図11は、実施例11の現像装置の概略図である。実施例11においては、図11に示すように、シールフィルム9を現像装置1の外へ取り出すためのシールフィルム取り出し開口51の一部をシールフィルム規制部50としている点において、実施例10と異なる。
シールフィルム取り出し開口51の一部は、シールフィルム規制部50として機能するように構成されている。本実施例において、シールフィルム取り出し開口51の一部は、シールフィルム取り出し開口51の上端部51aである。しかし、本発明は、これに限定されることなく、シールフィルム取り出し開口51のいずれかの部分がシールフィルム9の幅方向Yへの移動を規制する規制部として構成されていてもよい。あるいは、シールフィルム規制部50が、シールフィルム取り出し開口51の上端部51a又はその近傍に設けられていてもよい。シールフィルム取り出し開口51は、現像剤収納容器2に設けられているが、現像室4に設けられていてもよいし、あるいは、現像剤収納容器2と現像室4との間に形成されていてもよい。シールフィルム規制部50として機能するシールフィルム取り出し開口51の上端部51aは、シールフィルム9の残存部9bにおける自由端9hよりも下方(幅方向Yにおいて破断したシールフィルム9が残存部9bから離れる方向)に設けられている。これによって、シールフィルム9を現像装置1から引き出す際には、シールフィルム9は確実に斜め下方に引かれることになる。
シールフィルム9を現像装置1の外へ取り出すためのシールフィルム取り出し開口51の一部をシールフィルム規制部として使用することにより、実施例10と同様の効果が得られることに加え、シールフィルム9の引き出し経路を簡易化することができる。これによって、シールフィルム9を引き出すために必要な荷重を小さく抑えることが可能となる。
(実施例12)
図12は、実施例12の現像装置の概略図である。図12(A)及び(B)は、トナーシール開封前の実施例12の現像装置の概略図である。図12(C)及び(D)は、トナーシール開封後の実施例12の現像装置の概略図である。図12(A)は、図12(B)の線12A−12Aに沿って取った断面図である。図12(B)は、図12(A)の線12B−12Bに沿って取った断面図である。図12(C)は、図12(D)の線12C−12Cに沿って取った断面図である。図12(D)は、図12(C)の線12D−12Dに沿って取った断面図である。実施例1と異なる点は、実施例12においては、図12に示すように、現像剤収納容器2内に現像剤を封止する封止部材(遮蔽部材)としてシールフィルムではなく、樹脂成型品を用いることである。開口11を取り囲むように高さ(間隔d)2mmの膨らみ部32dを成型した肉厚150μmのABS樹脂の樹脂成型品(封止部材)32を隔壁2cの壁面2dに接着位置12で接着している。開口11の下端11bから4mm下の位置に、樹脂成型品32に深さ100μmの切り欠き32bが成型されている。その切り欠き32bに金属製のワイヤ35の一端部を固定してワイヤ35を切り欠き部32bの回りに一周させ、ワイヤ35の他端部を現像装置1の外側に延在させて延在部35aを形成している。また、樹脂成型品32の下側接着位置12aの近傍には深さ120μmの下側切り欠き32cが成型されている。使用時には、使用者が現像装置1の外側に延在したワイヤ35の延在部35aを持ってワイヤ35を現像装置1から引き出すことで、樹脂成型品32が切り欠き32bに沿って切断される。すなわち、ワイヤ35の延在部35aを引くことにより、樹脂成型品32は、上側部分(残存部)32eと下側部分(除去部)32aとに分離されるが、下側部分32aは現像剤収納容器2に取り付けられたままである。切断された樹脂成型品32の下側部分32aは、自重と現像剤収納容器2から現像室4へ供給されるトナーの重みにより、図12(C)及び(D)に示すように、下側切り欠き32cを基点に下方へ変形する。破断した樹脂成型品32の上側部分(残存部)32eの自由端32hは、開口11の上端11aより下に位置する。特に、実施例12においては、自由端32hは、開口11の下端11bより下に位置している。これにより、現像剤収納容器2から現像室4へのトナーの移動が可能になる。実施例12の場合、遮蔽部材として樹脂成型品32を用いているので、実施例1のようにシールフィルムを伸張しながら壁面2dへ接着する必要がない。したがって、遮蔽部材としての樹脂成型品32の貼付が容易である。また、樹脂成型品32には2mmの膨らみ部32dが成形されているため、現像剤収納容器2に突起13を設けなくてもバッファ部Sの間隔dを保持することができる。なお、実施例12においては、封止部材として樹脂成型品32を使用しているが、本発明はこれに限定されるものではない。シールフィルムとテアテープとからなるシート部材を封止部材として使用する場合において、シート部材の周囲に高さ2mmの膨らみ部32dを成型してもよい。この膨らみ部32dが間隔保持部材として機能することにより実施例12と同様の効果を奏することができる。
(実施例13)
図13は、実施例13の現像装置の概略図である。図13(A)は、図13(B)の線13A−13Aに沿って取った断面図である。図13(B)は、図13(A)の線13B−13Bに沿って取った断面図である。実施例1と異なる点は、実施例13においては、図13に示すように、シールフィルム9の全周部分9aを壁面2dに接着するのではない。シールフィルム9の上辺部9dと、下辺部9eと、テアテープ10に対応する部分9fと、その周辺部9gとが接着位置12で壁面2dに接着されている。また、突起13bは、上端部及び下端部にスロープ13cを持ち滑らかに壁面2dにつながっていることが実施例1と異なる。シールフィルム9の長手方向両端部の接着されていない部分は突起13bとの接触により封止されている。テアテープ10に対応する部分9fと、その周辺部9gとを壁面2dに接着している理由を図14を参照して説明する。図14は、テアテープ10の周辺部を接着していない場合の説明図である。図14に示すように、テアテープ10の周辺部を接着していない場合、テアテープ10を現像装置1の外に引き出す時にシールフィルム9がめくれてしまい、シールフィルム9が切断されないことがある。これに対して、実施例13においては、テアテープ10に対応する部分9fとその周辺部9gとを壁面2dに接着しているので、シールフィルム9がテアテープ10とともにめくれることなくシールフィルム9の切断が行われる。
2‥‥現像剤収納容器、2c‥‥隔壁、2d‥‥壁面、3‥‥攪拌部材(搬送部材)、4‥‥現像室、9‥‥シールフィルム(封止部材)、9b‥‥残存部、9h,32h‥‥自由端、9k,10a,35a‥‥延在部、11‥‥開口、11d‥‥上端、13,13a,13b‥‥間隔保持部材、32‥‥樹脂成型品(封止部材)、32d‥‥膨らみ部(間隔保持部材)、100‥‥電子写真画像形成装置

Claims (18)

  1. 電子写真画像形成装置で使用される現像室へ供給される現像剤を収納する現像剤収納容器であって、
    前記現像剤収納容器を前記現像室から区切るための隔壁と、
    前記現像剤収納容器の中の現像剤を前記現像室へ供給するために前記隔壁に設けられた開口へ現像剤を搬送する搬送部材と、
    前記隔壁の前記現像室の側の壁面に取り付けられ、前記開口を覆う封止部材と、
    前記封止部材に設けられ、前記封止部材から前記現像剤収納容器の外側へ延在する延在部とを備え、
    前記延在部を引くことにより、前記封止部材は、残存部と除去部とに分離されて、前記残存部の自由端は、前記開口の上端より下に位置する現像剤収納容器において、
    前記隔壁の前記壁面と前記封止部材との間に設けられ、前記壁面と前記封止部材との間の間隔を保持するための間隔保持部材を備える現像剤収納容器。
  2. 前記自由端は、前記開口の下端より下に位置する請求項1に記載の現像剤収納容器。
  3. 前記封止部材の前記残存部と前記壁面とは、前記現像剤収納容器の前記開口から前記現像室へ搬送される現像剤を下方へ搬送するための通路を形成する請求項2に記載の現像剤収納容器。
  4. 前記封止部材は、前記開口を覆うシールフィルムと、前記シールフィルムの1面側に沿って延在し一端部が前記現像剤収納容器の外側へ延在した前記延在部を形成する可撓性テープとを有する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の現像剤収納容器。
  5. 前記封止部材は、連続的な又は断続的な切り取り線が形成されたシールフィルムを有し、
    前記シールフィルムは、前記開口を覆い、
    前記シールフィルムの一端部は、前記現像剤収納容器の外側へ延在した前記延在部を形成している請求項1乃至3のいずれか1項に記載の現像剤収納容器。
  6. 前記間隔保持部材は、前記隔壁の前記壁面、又は前記封止部材、又は前記壁面と前記封止部材との両方に固定されている請求項1乃至5のいずれか1項に記載の現像剤収納容器。
  7. 前記間隔保持部材は、前記隔壁の前記壁面に前記隔壁と一体に、又は前記封止部材と一体に形成されている請求項1乃至5のいずれか1項に記載の現像剤収納容器。
  8. 前記間隔保持部材は、前記開口に重なる位置に配置されている請求項1乃至7のいずれか1項に記載の現像剤収納容器。
  9. 前記現像剤収納容器は、前記現像剤収納容器の長手方向の一端部において、前記延在部を引いたときに前記封止部材の引き出される部分の自由端の移動を幅方向に規制する封止部材規制部を有し、前記封止部材規制部は、前記残存部の前記自由端よりも下方に位置する請求項1乃至8のいずれか1項に記載の現像剤収納容器。
  10. 前記封止部材規制部は、前記封止部材を前記現像剤収納容器の外側へ引き出すための封止部材取り出し開口の一部である請求項9に記載の現像剤収納容器。
  11. 前記封止部材は、周囲に膨らみ部が形成された樹脂成型品からなり、前記膨らみ部が前記間隔保持部材として機能する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の現像剤収納容器。
  12. 前記壁面と前記封止部材との間の間隔は、前記開口の長手方向に変化している請求項1乃至11のいずれか1項に記載の現像剤収納容器。
  13. 前記現像剤収納容器は、現像剤担持体を回転可能に支持する前記現像室に着脱可能である請求項1乃至12のいずれか1項に記載の現像剤収納容器。
  14. 前記現像剤収納容器は、前記電子写真画像形成装置の装置本体に着脱可能な現像剤カートリッジである請求項1乃至13のいずれか1項に記載の現像剤収納容器。
  15. 現像装置であって、
    現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体を回転可能に支持する現像室と、
    請求項1乃至14のいずれか1項に記載の現像剤収納容器と
    を備える現像装置。
  16. 前記現像装置は、前記電子写真画像形成装置の装置本体に着脱可能な現像カートリッジである請求項15に記載の現像装置。
  17. 電子写真画像形成装置の装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジであって、
    電子写真感光体と、
    前記電子写真感光体に作用するプロセス手段と、
    請求項15又は16に記載の現像装置と
    を備えるプロセスカートリッジ。
  18. 前記プロセス手段は、帯電装置及びクリーニング装置の少なくとも一つである請求項17に記載のプロセスカートリッジ。
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