JP2010230537A - 液面検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 少なくとも検出素子を保護し、かつ、部品点数が少なく、組み立て性が良く、コストを低減可能な液面検出装置を提供する。
【解決手段】 液面の変位に追従作動するフロート2aを備えたフロートアーム2と、フロートアーム2の作動に伴って変位するマグネット4と、マグネット4の磁気変化を検出する検出素子5と、を備えた液面検出装置1において、検出素子5を覆う樹脂からなる第1ケース体8と、第1ケース体8を覆う樹脂からなる第2ケース体9と、を備えたものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、タンク内の各種液体の液量を検出する液面検出装置に関するものである。
従来、例えば車両などの燃料タンク内の燃料などの液面を検出する液面検出装置としては、前記液面に応じて上下に追従作動するフロートを一端に備えたフロートアームと、前記フロートアームの作動に伴って変位するマグネットと、前記フロートアームの他端を回動可能に支持するハウジングと、このハウジング内に設けられるとともに前記マグネットの磁気の変化を検出する磁電変換素子などの検出素子と、前記検出素子を保持する回路基板と、前記回路基板を保護する充填剤と、前記回路基板や前記マグネットを取り囲むように設けた磁気シールド部材と、前記磁気シールド部材と前記ハウジングとで形成され前記検出素子や前記回路基板を収納する空間内に前記燃料などの浸入を防止するOリングなどの密閉材とを備えた液面検出装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2007−322222号公報
ところで、前記液面検出装置は、部品点数が多く、組み立て性が悪く、さらに、コストが嵩むといった問題点を有していた。特に、前記検出素子が前記燃料などに触れないよう保護するために、前記充填剤や前記密閉材などが必要であった。
そこで、本発明は前述した問題点に着目し、検出素子を保護し、かつ、部品点数が少なく、組み立て性が良く、コストを低減可能な液面検出装置を提供することを目的とする。
本発明では、液面の変位に追従作動するフロートを備えたフロートアームと、前記フロートアームの作動に伴って変位するマグネットと、前記マグネットの磁気変化を検出する検出素子と、を備えた液面検出装置において、前記検出素子を覆う樹脂からなる第1ケース体と、前記第1ケース体を覆う樹脂からなる第2ケース体と、を備えたものである。
また、前記第1ケース体をインサート成形によって形成したものである。
また、前記第2ケース体をインサート成形によって形成したものである。
また、前記第1ケース体と前記第2ケース体の膨張係数を近似としたものである。
また、前記第1ケース体を収納するとともに前記第2ケース体によって覆われるシールドケースを設けたものである。
本発明の液面検出装置は、検出素子を保護し、かつ、部品点数が少なく、組み立て性が良く、コストを低減可能な液面検出装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態の液面検出装置の断面図。
以下、図1を用いて本発明の第1実施形態を説明する。
本発明の液面検出装置1は、フロートアーム2と、アームホルダ3と、マグネット4と、検出素子5と、回路基板6と、リード部7と、第1ケース体8と、第2ケース体9と、シールドケース10及びフレームカバー11とを備えたものである。
フロートアーム2は、液面の変位に追従作動するフロート2aを備えている。フロートアーム2は非磁性体の金属で形成されており、一端でフロート2aを保持し、他端でアームホルダ3に取り付けられている。
フロート2aは本実施形態において、ステンレスなどの腐食しにくい金属材料から形成されている。なお、フロート2aの材質は本実施形態に限定されるものではなく、合成樹脂などで形成してもよい。
アームホルダ3は、合成樹脂材料からなり、フロートアーム2とマグネット4を保持している。
アームホルダ3は、アーム保持部3cによってフロートアーム2を保持している。また、アームホルダ3は、円筒部3aを備えており、この円筒部3aの内側にマグネット4を備えている。
また、アームホルダ3の中央部には、円柱部3bが設けられており、この円柱部3bが、第2ケース体9の後述する支軸部を回動可能に支持する軸受けの機能を果たしており、アームホルダ3は、第2ケース体9に回動可能に支持されている。
また、アームホルダ3の図1中左側には、フレームカバー11が配設され、第2ケース体9に固定されている。このフレームカバー11は、アームホルダ3を抜け止め状態にて保持するとともに、アームホルダ3の円柱部3bを軸支する軸受部材の機能を果たしている。
マグネット4は、フロート2aの作動に伴いアームホルダ3とともに回動(変位)する。マグネット4は、環状で、2極着磁されたものであり、第2ケース体9の後述する円柱部の外周に対向するように配置され、検出素子5の近傍に配設されている。なお、マグネット4は、アームホルダ3の成形と同時にインサート成形などの手段によって一体に形成されている。
検出素子5は、例えばホール素子などの磁電変換素子からなり、マグネット4の回動に伴う磁気の変化を検出し検出信号を出力する。また、検出素子5は、例えばMR素子などの検出素子を用いてもよい。検出素子5は、リード5aによって回路基板6に機械的に固定されるとともに、電気的に接続されている。
回路基板6は、ガラスエポキシ樹脂などの硬質の基板からなるものである。回路基板6は、検出素子5とリード部7とを保持するものである。また、検出素子5と通電用端子6とを電気的に接続するものである。また、回路基板6上には図示しない電子部品が実装されている。
リード部7は、銅などの導電性の良好な導体7aと、この導体7aを覆う絶縁被膜7bとで構成されている。リード部7の導体7aが、回路基板6と半田6aによって電気的に接続され、本実施形態では、リード部7は、回路基板6を介して検出素子5と電気的に接続している。
第1ケース体8は、合成樹脂、たとえば、ポリエステル系の合成樹脂からなり、検出素子5と、回路基板6と、リード部7の一部を覆っている。検出素子5と、回路基板6と、リード部7の一部は、第1ケース体8をインサート成形によって形成したことによって覆われている。
第2ケース体9は、合成樹脂、たとえば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)やPOM(ポリアセタール樹脂)などの合成樹脂からなり、第1ケース体8とシールドケース10を覆っている。なお、本実施形態では、第2ケース体9は、第1ケース体8の全体を覆っているわけではなく、第1ケース体8のリード部7の周囲を覆った被覆部8aの一部が、第2ケース体9から露出している。第2ケース体9は、インサート成形によって形成されている。
なお、第2ケース体9は、円柱部9aを備えている。この円柱部9aは、アームホルダ3を回動可能に支持する支軸部9a1を備えている。
第1ケース体8と、第2ケース体9の熱膨張係数は、近似であり、温度変化による剥離などを防止している。
シールドケース10は、例えば鉄ニッケル製で、円筒部10aと底部10bとを備えたカップ形状である。円筒部10aの一部には、リード部7と、このリード部7を覆う第1ケース体8とをシールドケース10外へ引き出すための切り欠き部10cを備えている。
シールドケース10は、円筒部10aと底部10bで形成される凹部内に、第1ケース体8を収納した状態で、第2ケース体9で覆われるものである。シールドケース10は、マグネット4と検出素子5及び回路基板6を取り巻くように形成されている。このシールドケース10によって、液面検出装置1の外部側からの磁気の影響を遮断することができ、高信頼性及び高精度の検出出力を得ることができる。
以上のように、検出素子5を第1ケース体8で覆い、さらに、この第1ケース体8を第2ケース体9で覆うことによって、前記充填剤や前記充填剤を充填する行程を削減することができ、部品点数を削減することができる。また、組み立て性も向上させることができる。よって、コストを低減することが可能な液面検出装置1を提供することができる。
また、第1ケース体8を第2ケース体9で覆うことによって、第2ケース体9が成形後の収縮によって、第1ケース体8を圧縮し、特に、第1ケース体8のリード部7の周囲を覆った部分も第2ケース体9によって圧縮され、第1ケース体8とリード部7との間から前記燃料が浸入することを防止することができ、安価で、リード部7と第1ケース体8との間のシール性が向上した液面検出装置を提供できる。
また、第1ケース体8を収納するとともに第2ケース体9によって覆われるシールドケース10を設けたことによって、シールドケース10を取り付ける作業を削減することができ、組み付け性が向上する。また、シールドケース10を第2ケース体9で覆ったことによって、たとえば、液面検出装置1を組み付け時に、液面検出装置1を燃料タンクなどにぶつけたことによるシールドケース10の変形を防止することができる。このシールドケース10変形を防止することによって、磁気特性の変化を防止することができる。さらに、シールドケース10の腐食を防止することができる。特に、前記燃料がアルコールなどの場合に効果的である。
なお、本実施形態では、リード部7は、回路基板6を介して検出素子5と電気的に接続していたが、本実施形態に限定されるものではなく、リード部7と検出素子5とを直接電気的に接続しても良い。
本発明は、タンク内の各種液体の液量を検出する液面検出装置に利用可能である。
1 液面検出装置
2 フロートアーム
2a フロート
4 マグネット
5 検出素子
7 リード部
8 第1ケース体
8a 被覆部
9 第2ケース体
10 シールドケース

Claims (6)

  1. 液面の変位に追従作動するフロートを備えたフロートアームと、前記フロートアームの作動に伴って変位するマグネットと、前記マグネットの磁気変化を検出する検出素子と、を備えた液面検出装置において、前記検出素子を覆う樹脂からなる第1ケース体と、前記第1ケース体を覆う樹脂からなる第2ケース体と、を備えたことを特徴とする液面検出装置。
  2. 前記第1ケース体をインサート成形によって形成したことを特徴とする請求項1に記載の液面検出装置。
  3. 前記第2ケース体をインサート成形によって形成したことを特徴とする請求項1に記載の液面検出装置。
  4. 前記第1ケース体と前記第2ケース体の膨張係数を近似としたことを特徴とする請求項1記載の液面検出装置。
  5. 前記第1ケース体を収納するとともに前記第2ケース体によって覆われるシールドケースを設けたことを特徴とする請求項1記載の液面検出装置。
  6. 前記検出素子と電気的に接続されるリード部を設け、前記第1ケース体に前記リード部を覆う被覆部を設け、前記被覆部を前記第2ケース体で覆ったことを特徴とする請求項1記載の液面検出装置。
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