JP2010229896A - 内燃機関及び内燃機関の制御方法 - Google Patents

内燃機関及び内燃機関の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】排気ガス中の一酸化炭素(CO)を利用して、一酸化窒素酸化触媒(NO酸化触媒)に流入する排気ガスの温度が150℃〜200℃の低温域にあるようなエンジン運転状態であっても、二酸化窒素(NO2)を生成して、この生成された二酸化窒素を有効に活用してEGRクーラーの冷却性能の低下を防止できる内燃機関及び内燃機関の制御方法を提供する。
【解決手段】EGRシステム7,8,9を備えた内燃機関1において、排気通路6のEGR通路7が分岐する部位Pよりも上流側に一酸化窒素酸化触媒10を設けると共に、内燃機関1の運転状態が予め設定された運転状態になった場合に、前記一酸化窒素いり酸化触媒10に流入する排気ガス中の一酸化炭素を増加させる一酸化炭素増量制御を行う制御装置を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、EGRシステムを備えた内燃機関及び内燃機関の制御方法において、EGRシステムのEGRクーラーの端面と冷却フィンへの排気ガス中のHCの付着及び付着固化を抑制できる内燃機関及び内燃機関の制御方法に関し、より詳細には、内燃機関より排出されるNOxを低温から有効に活用してEGRクーラーの冷却性能の低下を防止することができる内燃機関及び内燃機関の制御方法に関する。
EGR(排気循環)システムを備えた内燃機関においては、内燃機関の排気通路から分岐されたEGRガスに含まれる炭化水素(HC)に由来する堆積物がEGRクーラーの端面やその冷却フィンに付着及び付着固化してEGRクーラーの冷却性能を低下させるという問題がある。
この問題を解決するために、従来技術では、EGRクーラーの前方にハニカムに触媒をコートしたEGR通路専用の触媒コンバータを配置して、この触媒コンバータでEGRガスを浄化し、浄化後のEGRガスをEGRクーラーに導入している。しかしながら、この触媒コンバータの容積が嵩張るため、この触媒コンバータのための設置スペースを設けることが困難であるという問題が生じている。また、触媒コンバータを設置する替りに、EGRクーラーの端面や冷却フィンに触媒をコートすることも試みられているが、触媒の密着強度やEGRクーラーの冷却性能等に問題があり、満足する材料が原状では得られていない。
一方、二酸化窒素(NO2)の酸化力が高いことと、一酸化窒素(NO)を二酸化窒素に酸化する一酸化窒素酸化触媒(NO酸化触媒)とが知られており、例えば、排気ガス中のパティキュレート及び窒素酸化物(NOx)を低減することを目的に、ディーゼルエンジンの排気管にNO酸化触媒とパティキュレートフィルタとを備えると共に、NO酸化触媒の上流側に還元剤噴射ノズルを備えて、エンジンの排気ガス浄化装置を構成し、還元剤でNO及びNO2をNO酸化触媒でN2に還元すると共に、NO酸化触媒を通過した還元剤をパティキュレートフィルタで捕集することが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、ディーゼル車のパティキュレートフィルタ上に捕集されたパティキュレートを従来よりも格段に低い温度で容易に燃焼させることを目的として、内燃機関の排ガス流路に、パティキュレート浄化触媒としてNO酸化装置とNOx捕捉触媒を設置して、内燃機関始動期間の排ガス中のNOxを浄化するパティキュレート浄化触媒が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
この一酸化窒素酸化触媒に関連して、本発明の発明者らは、二酸化窒素の酸化力が強いことに着目して、排気ガス中の二酸化窒素を一酸化窒素酸化触媒を利用して増加することで、EGRクーラーの端面や冷却フィンにおける排気ガス中の炭化水素に由来する堆積物の付着及び付着固化の抑制が可能となると考えた。しかしながら、通常の酸化触媒(DOC)では二酸化窒素は200℃〜350℃で生成されるため、150℃〜200℃の低温域では一酸化窒素を二酸化窒素に酸化する反応が起こり難いという問題がある。
特開2001−115824公報 特開2002−35587公報
本発明は、上記の状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、排気ガス中の一酸化炭素(CO)を利用して、NO酸化触媒に流入する排気ガスの温度が150℃〜200℃の低温域にあるような内燃機関の運転状態であっても、排気ガス中の一酸化炭素(CO)を発生させて、二酸化窒素(NO2)を生成して、この生成された二酸化窒素を有効に活用してEGRクーラーの冷却性能の低下を防止できる内燃機関及び内燃機関の制御方法を提供することにある。
上記のような目的を達成するための内燃機関は、EGRシステムを備えた内燃機関において、排気通路のEGR通路が分岐する部位よりも上流側に一酸化窒素酸化触媒を設けると共に、内燃機関の運転状態が予め設定された運転状態になった場合に、前記一酸化窒素酸化触媒に流入する排気ガス中の一酸化炭素を増加させる一酸化炭素増量制御を行う制御装置を備えて構成される。
この構成によれば、一酸化炭素(CO)がある場合には、一酸化窒素(NO)を二酸化窒素(NO2)に酸化して二酸化窒素を生成する割合が著しく高まるので、一酸化炭素増量制御と組み合わせることにより、二酸化窒素の生成量が高まり、発生した二酸化窒素により、排気ガス中の炭化水素(HC)に由来する堆積物を酸化除去できるので、EGRクーラーに対して堆積物の付着及び付着固化を抑制することができ、その結果、EGRクーラーの冷却性能の低下を防止できる。
なお、この一酸化炭素増量制御は、空気過剰率センサで検出した酸素濃度と窒素酸化物センサで検出した二酸化窒素濃度をチェックしながら、筒内(シリンダ内)への燃料噴射量の増加、プレ噴射無しのメイン噴射、排気管内燃料直接噴射、吸気量の絞り、EGR量の増加等で行うことができる。一酸化炭素の濃度で言えば、通常は、10ppm〜300ppm程度であるが、例えば、1000ppm〜2000ppmに増量する。
また、上記の内燃機関において、前記予め設定された運転状態が、前記一酸化窒素酸化触媒に流入する排気ガスの温度が150℃〜200℃の低温域にある場合を含むように構成される。この構成により、従来技術では困難であった150℃〜200℃の低温域でも強い酸化力を有する二酸化窒素を生成して、より広い温度範囲で、EGRクーラーに対しての炭化水素に由来する堆積物の付着及び付着固化を抑制することができるようになる。
また、上記の内燃機関で、前記一酸化炭素増量制御において、排気ガス中の一酸化炭素の体積濃度が窒素酸化物の体積濃度の5倍以上20倍以下になるように一酸化炭素を増量するように構成される。言い換えれば、一酸化炭素増量制御において、排気ガス中の一酸化炭素(CO)と窒素酸化物(NOx)の比率(CO/NOx)を5以上20以下になるように一酸化炭素を増量する。この構成により、効率よく二酸化窒素を生成することができるようになる。
上記のような目的を達成するための内燃機関の制御方法は、EGRシステムを備えると共に、排気通路のEGR通路が分岐する部位よりも上流側に一酸化窒素酸化触媒を設けた内燃機関の制御方法において、内燃機関の運転状態が予め設定された運転状態になった場合に、前記一酸化窒素酸化触媒に流入する排気ガス中の一酸化炭素を増加させる一酸化炭素増量制御を行うことを特徴とする方法である。
この方法によれば、一酸化炭素(CO)がある場合には、一酸化窒素(NO)を二酸化窒素(NO2)に酸化して二酸化窒素を生成する割合が著しく高まるので、一酸化炭素増量制御と組み合わせることにより、二酸化窒素の生成量が高まり、発生した二酸化窒素により、排気ガス中の炭化水素(HC)に由来する堆積物を酸化除去できるので、EGRクーラーに対して堆積物が付着及び付着固化するのを抑制することができ、その結果、EGRクーラーの冷却性能の低下を防止できる。
また、上記の内燃機関の制御方法において、前記予め設定された運転状態が、前記一酸化窒素酸化触媒に流入する排気ガスの温度が150℃〜200℃の低温域にある場合を含むと、この構成により、従来技術では困難であった150℃〜200℃の低温域でも強い酸化力を有する二酸化窒素を生成して、より広い温度範囲で、EGRクーラーに対しての炭化水素に由来する堆積物の付着及び付着固化を抑制することができるようになる。
また、上記の内燃機関の制御方法で、前記一酸化炭素増量制御において、排気ガス中の一酸化炭素の体積濃度が窒素酸化物の体積濃度の5倍以上20倍以下になるように一酸化炭素を増量すると、効率よく二酸化窒素を生成することができるようになる。
本発明に係る内燃機関及び内燃機関の制御方法によれば、排気ガス中の一酸化炭素(CO)を利用して、一酸化窒素酸化触媒に流入する排気ガスの温度が、150℃〜200℃の低温域にあるような予め設定した内燃機関の運転状態において、一酸化炭素増量制御を行うことで、一酸化窒素酸化触媒で二酸化窒素を効率よく生成して、この生成された二酸化窒素を有効に活用してEGRクーラーの冷却性能が低下することを防止できる。
本発明の実施の形態の内燃機関の構成を示した図である。 一酸化窒素酸化触媒(NO酸化触媒)における二酸化窒素(NO2)生成率と一酸化窒素酸化触媒の温度との関係を示した図である。 EGRクーラーにおける堆積物の付着率を示した図である。 EGRクーラーのクーラー出口温度と試験時間との関係を示した図である。 一酸化窒素酸化触媒(NO酸化触媒)における一酸化炭素(CO)の役割を説明するための模式的な図である。 一酸化窒素酸化触媒(NO酸化触媒)における一酸化窒素(NO)の酸化を説明するための模式的な図である。 一酸化窒素酸化触媒(NO酸化触媒)における一酸化炭素(CO)と窒素酸化物(NOx)の比率(CO/NOx)と二酸化窒素(NO2)生成量との関係を示した図である。
以下、本発明に係る実施の形態の内燃機関及び内燃機関の制御方法について、図面を参照しながら説明する。図1に、本発明の実施の形態の内燃機関(エンジン)1の構成を示す。
この内燃機関1は、エンジン本体2に接続された吸気通路3にターボチャージャ4のコンプレッサー4aとインタークーラー5が設けられている。また、排気通路6にはターボチャージャ4のタービン4bと排気ガス浄化装置(図示しない)が設けられている。更に、EGR通路7が排気通路6と吸気通路3のコンプレッサー4aの下流側を連結して設けられており、このEGR通路7は、上流側からEGRクーラー8とEGR弁9が備えられている。また、内燃機関1のECU(エンジンコントロールユニット)と呼ばれる制御装置(図示しない)を備えている。
本発明においては、一酸化窒素酸化触媒(NO酸化触媒)10を排気通路6のタービン5aの下流側でかつEGR通路7の分岐部位Pよりも上流側に設ける。この一酸化窒素酸化触媒10は、担体である金属酸化物がアルミニウム(Al)、セリウム(Ce)の少なくとも1種類の酸化物を含む金属酸化物の担体に、白金(Pt),パラジウム(Pd)の少なくとも1種類を含む金属触媒を担持して形成される。なお、貴金属は白金(Pt)以外にもロジウム(Ph),白金−パラジウム(Pt−Pd),パラジウム(Pd)などでも同様な効果を示すので、これらを用いることができる。
この一酸化窒素酸化触媒10に使用する担体は一般的な酸化アルミニウム(Al23)でよいが、酸素吸収機能(OSC)のある酸化セリウム(CeO2)、酸化セリウム・二酸化ジルコニア(CeO2・ZrO2)を含む材料で形成すると更に二酸化窒素の生成効果が大きいのでより好ましい。
更に、制御装置が、内燃機関1の運転状態が予め設定された運転状態になった場合に、一酸化窒素酸化触媒10に流入する排気ガス中の一酸化炭素を増加させる一酸化炭素増量制御を行うように構成される。
この予め設定された運転状態は、排気ガス中の炭化水素(HC)に由来する体積物がEGRクーラー8の端面や冷却フィンに付着し易い運転状態のときであり、一酸化窒素酸化触媒10に流入する排気ガスの温度が150℃〜200℃の低温域にある場合を含む。
この一酸化炭素増量制御を行う範囲を150℃〜200℃とするのは、一酸化炭素の酸化の活性温度以上にならないと触媒表面の酸素を除去できないので、一酸化窒素酸化触媒10の一酸化炭素浄化率が20%以上なる温度である150℃以上となる。なお、触媒表面においては一酸化炭素の浄化率が20%を超えると急激に一酸化炭素の酸化の活性が大きくなる。また、200℃以上では活性が一定となり一酸化炭素による効果が小さくなる。
この一酸化炭素増量制御は、空気過剰率センサ(図示しない)で検出した酸素濃度と窒素酸化物センサ(図示しない)で検出した窒素酸化物(NOx)濃度をチェックしながら、筒内(シリンダ内)への燃料噴射量の増加、プレ噴射無しのメイン噴射、排気管内燃料直接噴射、吸気量の絞り、EGR量の増加などで行う。一酸化炭素の濃度で言えば、通常は、10ppm〜300ppm程度であるが、1000ppm〜2000ppmに増量する。
次に一酸化炭素による二酸化窒素生成量の増加について、一酸化炭素を利用した場合の一酸化窒素酸化触媒(NO酸化触媒)の触媒表面における窒素酸化物(NOx)吸着、及び、二酸化窒素(NO2)生成と脱離のモデルを示す、図5及び図6を参照しながら説明する。ディーゼルエンジン等の内燃機関1において、一酸化炭素(CO)が白金(Pt)上の酸素(O2)と反応する状況を示した図5のように、内燃機関1より排出される窒素酸化物(NOx)を一酸化窒素酸化触媒10で一酸化炭素(CO)を酸化することにより、一酸化窒素酸化触媒10の白金(Pt)等の貴金属活性点の酸素が消費される。
一方、一酸化窒素(NO)が白金(Pt)上の酸素(O2)と反応して二酸化窒素(NO2)を生成する状況を示した図6のように、一酸化窒素(NO)の酸化においては酸素不(O2)足の状態になるため、貴金属近傍の担体酸化物格子酸素が貴金属に引き付けられて二酸化窒素(NO2)等の一酸化窒素酸化生成物を安定保持するサイトが形成される。この安定保持サイトに、貴金属上で一酸化窒素(NO)が酸化して生成した二酸化窒素(NO2)等の化合物は速やかに移動して保持される。従って、一酸化窒素酸化触媒10への一酸化窒素(NO)の酸化と酸化された二酸化窒素(NO2)の吸着とが連続的に発生する。
この吸着された二酸化窒素(NO2)は温度が上昇すると脱離する。この脱離の温度は200℃〜300℃程度であり、従来の制御方法では一酸化窒素酸化触媒10の出口では二酸化窒素を生成し難い温度領域である。
つまり、図5に示すように、一酸化炭素(CO)が白金(Pt)を清浄化することで、白金(Pt)表面への窒素酸化物(NOx)の吸着が促進される。さらに、図6に示すように、白金(Pt)表面の酸素(O2)と、担体(Al23,CeO2,ZrO2等)表面と担体から放出される酸素とより、NOx+(2−x)/2×O2→NO2(x≦2)の反応が促進する。生成した二酸化窒素(NO2)は白金(Pt)および担体表面に吸着し、温度上昇(200℃〜250℃)により排気ガス中に脱離する。
図7に一酸化窒素酸化触媒(NO酸化触媒)10の前後におけるモデルガスでの実験での二酸化窒素(NO2)の生成率を示す。一酸化炭素(CO)濃度の違いにより二酸化窒素(NO2)生成量が異なり、一酸化炭素(CO)と窒素酸化物(NOx)のモル比(CO/NOx)が5〜20でNO2生成量が最大になっている。
この反応で使用する一酸化炭素(CO)量は、図7に示すように、モル比(CO/NOx)が5〜20の範囲が好ましく、上限は、触媒量、窒素酸化物(NOx)濃度などにより異なるが、概ね、モル比(CO/NOx)で15〜20程度となる。
この一酸化炭素増量制御で一酸化窒素酸化触媒10に流入する一酸化炭素を増量し、この一酸化炭素の効果により生成した二酸化窒素をEGR通路7に流通させることで、EGRクーラー8の端面や冷却フィンへの炭化水素に由来する堆積物を二酸化窒素の強い酸化力で酸化除去して、これらの部位への付着及び付着固化を抑制できるので、EGRクーラーの冷却性能の低下を防止できる。
つまり、排気ガス中に含まれる炭化水素が接着成分となって、EGRクーラーの端面や冷却フィンに付着及び付着固化するような、200℃〜400℃の温度域の全域で、一酸化炭素増量制御で発生した一酸化炭素によって生成した二酸化窒素により、これらの固化成分の酸化分解が進むので、EGRクーラーの冷却性能の低下を防止できる。
従って、上記の構成の内燃機関1及び内燃機関の制御方法によれば、一酸化窒素酸化触媒と一酸化炭素増量制御とを組み合わせることにより、一酸化炭素を発生して、一酸化窒素を二酸化窒素に酸化して二酸化窒素を生成する割合が著しく高めて、二酸化窒素生成量を高め、発生した二酸化窒素により、排気ガス中の炭化水素に由来する堆積物を酸化除去できるので、EGRクーラーに対して堆積物が付着及び付着固化するのを抑制することができ、その結果、EGRクーラーの冷却性能の低下を防止できる。
次に、本発明の実施例について説明する。図1に示すように、排気通路6のターボチャージャ4の直下に一酸化窒素酸化触媒を配置し、その下流にEGR通路7を有するインタークーラー5と、ターボチャージャ4を備えたディーゼル内燃機関1において、本発明の効果を確認した。
一酸化窒素酸化触媒10として白金(Pt)担持の酸化アルミニウム(Al23)で一酸化炭素増量制御を行った場合を図中ではAとし、白金(Pt)担持の酸化セリウム(CeO2)/白金(Pt)担持の酸化アルミニウム(Al23)で一酸化炭素増量制御を行った場合を図中のBとし、白金(Pt)担持の酸化アルミニウム(Al23)で一酸化炭素増量制御を行わない場合の比較例を図中のCとしている。
実験の結果、図2に示すような二酸化窒素(NO2)生成率が得られる各一酸化窒素酸化触媒を用いて、図3に示すような堆積物の付着率と、図4に示すようにEGRクーラー8のクーラー出口温度が得られた。これらのことから、本発明の実施例A,Bでは、比較例Cに比べて、EGRクーラー8の端面や冷却フィンへの炭化水素(HC)に由来する堆積物の付着及び付着固化を抑制できて、EGRクーラーの冷却性能の低下を防止できていることが確認できた。
本発明の内燃機関及び内燃機関の制御方法は、排気ガス中の一酸化炭素(CO)を利用して、一酸化窒素酸化触媒に流入する排気ガスの温度が、150℃〜200℃の低温域にあるような予め設定したエンジン運転状態において、一酸化炭素増量制御を行うことで、一酸化窒素酸化触媒で二酸化窒素(NO2)を効率よく生成して、この生成された二酸化窒素を有効に活用してEGRクーラーの冷却性能の低下を防止できるので、自動車搭載等の内燃機関や内燃機関の制御方法として利用できる。
1 内燃機関(エンジン)
2 エンジン本体
3 吸気通路
4 ターボチャージャ
4a コンプレッサー
4b タービン
5 インタークーラー
6 排気通路
7 EGR通路
8 EGRクーラー
9 EGR弁
10 NO酸化触媒

Claims (6)

  1. EGRシステムを備えた内燃機関において、排気通路のEGR通路が分岐する部位よりも上流側に一酸化窒素酸化触媒を設けると共に、内燃機関の運転状態が予め設定された運転状態になった場合に、前記一酸化窒素酸化触媒に流入する排気ガス中の一酸化炭素を増加させる一酸化炭素増量制御を行う制御装置を備えることを特徴とする内燃機関。
  2. 前記予め設定された運転状態が、前記一酸化窒素酸化触媒に流入する排気ガスの温度が150℃〜200℃の低温域にある場合を含むことを特徴とする請求項1記載の内燃機関。
  3. 前記一酸化炭素増量制御において、排気ガス中の一酸化炭素の体積濃度が窒素酸化物の体積濃度の5倍以上20倍以下になるように一酸化炭素を増量することを特徴とする請求項1,2記載の内燃機関。
  4. EGRシステムを備えると共に、排気通路のEGR通路が分岐する部位よりも上流側に一酸化窒素酸化触媒を設けた内燃機関の制御方法において、内燃機関の運転状態が予め設定された運転状態になった場合に、前記一酸化窒素酸化触媒に流入する排気ガス中の一酸化炭素を増加させる一酸化炭素増量制御を行うことを特徴とする内燃機関の制御方法。
  5. 前記予め設定された運転状態が、前記一酸化窒素酸化触媒に流入する排気ガスの温度が150℃〜200℃の低温域にある場合を含むことを特徴とする請求項4記載の内燃機関の制御方法。
  6. 前記一酸化炭素増量制御において、排気ガス中の一酸化炭素の体積濃度が窒素酸化物の体積濃度の5倍以上20倍以下になるように一酸化炭素を増量することを特徴とする請求項4、又は5記載の内燃機関の制御方法。
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