JP2012087703A - 内燃機関の排気処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単かつ安価な構成でありながら、炭化水素選択還元型NOx触媒のNOx還元作用を有効に発揮させることができ、以ってNOxの浄化処理をより一層きめ細かく効果的に行うことができる内燃機関の排気処理装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る内燃機関の排気処理装置30は、第1の炭化水素選択還元型NOx触媒40と、その下流側に設けられる第2の炭化水素選択還元型NOx触媒60と、第1の炭化水素選択還元型NOx触媒40に対して炭化水素を供給する第1の炭化水素供給手段70Aと、第2の炭化水素選択還元型NOx触媒60に対して炭化水素を供給する第2の炭化水素供給手段70Bと、排気中のPMを捕集するパティキュレートフィルタ50と、を備え、第1の炭化水素選択還元型NOx触媒40の排気下流側にパティキュレートフィルタ50が配設されたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関から排出され種々の排出物質を含む気体(排気)を処理する排気処理装置に関する。
内燃機関からの排気を浄化して大気汚染の拡大を抑制することは重要な課題であるが、特許文献1に記載されるように、例えば、ディーゼル機関において、排気が導かれる排気通路の途中に、酸素共存下でも選択的にNOx(窒素酸化物)をHC(炭化水素)と反応させ得るよう反応選択性を高めたHC(炭化水素)選択還元型NOx触媒{HC−SCR(HC−Selective Catalytic Reduction)方式の触媒(以下、HC−SCR触媒とも言う)}を介装し、該HC選択還元型NOx触媒の排気上流側に必要量のHCを添加して該HCをHC選択還元型NOx触媒上で排気中のNOxと還元反応させ、これによりNOxの排出量の低減を図るようにしたものがある。
また、例えば、HC選択還元型NOx触媒を利用した、次のような排気処理装置も提案されている。このものは、図11に示すように、ディーゼル機関1から排出された排気が、排気通路2を介して排気処理装置3に導かれる。前記排気処理装置3には、排気上流側から、HC−SCR触媒機能付き酸化触媒4、触媒化ディーゼルパティキュレートフィルタ5、HC−SCR触媒6が、この順番で配設されると共に、HC−SCR触媒機能付き酸化触媒4の排気上流側に、還元剤としての燃料(HC)を添加供給するための燃料添加装置7が配設されている。
ここで、前記燃料添加装置7は、燃料タンク7Cに収容される燃料(HC)を燃料加圧ポンプ7Bを介して燃料添加ノズル7Aに給送し、該燃料添加ノズル7Aは排気通路2を流れる排気に対して燃料(HC)を添加供給し、HC−SCR触媒機能付き酸化触媒4において、前記燃料添加と排気中のNOxとを反応させて、NOxの浄化を図る。また、HC−SCR触媒機能付き酸化触媒4にて浄化されなかったNOxは、HC−SCR触媒6(場合によっては省略化)にて除去するようになっている。
また、HC−SCR触媒機能付き酸化触媒4の排気下流側直近には、触媒化ディーゼルパティキュレートフィルタ5が配設され、ここで排気中のPMを捕集して排気中からPMを除去することで、排気に含まれる各種の有害物質の大気中への排出を抑制することができるようになっている。
なお、触媒化ディーゼルパティキュレートフィルタ5は、排気中のPM(パティキュレートマター:粒子状物質=主に黒煙(スス)、SOFと称される燃え残った燃料や潤滑油の成分、サルフェートと称される軽油燃料中の硫黄分から生成される成分を含む)の大気への排出を抑えるために排気中のPMを捕集するためのディーゼルパティキュレートフィルタであって、当該ディーゼルパティキュレートフィルタを酸化触媒の反応熱を利用して良好に再生可能にするために酸化触媒を一体的に担持させたディーゼルパティキュレートフィルタである。
特開2004−204700号公報
しかし、例えば、白金を主な成分とするHC−SCR触媒においては、その活性度合いが高い(NOx還元効率の高い)温度領域が、約150〜約300°C程度と狭いため、より広い温度領域に亘ってNOxを良好に浄化できるようにすることが望まれる。
また、本発明者等は、白金を主な成分とするHC−SCR触媒においては、トランジェントモード(過渡運転モード)でのNOx浄化率が低いことを確認する一方で、種々の実験研究を繰り返すことにより、トランジェントモードにおいてNOx浄化性能を促進可能な方法について取得した。
更に、触媒化ディーゼルパティキュレートフィルタ5の再生はトランジェントモード(過渡運転モード)においても行われ、その再生は、排気温度の低い市街地走行中にも行われるため、このような排気温度が低い運転パターン中は、排気温度を高く維持して再生レベルを所定に維持するために、EGR制御を停止したり、電子スロットル弁を閉じたり、アフター噴射やポスト噴射を行ったりしている。
なお、アフター噴射は、内燃機関において、メイン噴射直後に行う噴射で、ポスト噴射は、アフター噴射より更に遅れたタイミングで行う噴射で、排気と共に未燃の炭化水素(HC)をディーゼルパティキュレートフィルタに供給することを狙った燃料噴射である。
しかし、EGR制御の停止は、排気中のNOxを増加させることになるため、触媒化ディーゼルパティキュレートフィルタ5の再生中においてNOx低減を図ることができる手法を見い出すことも必要とされている。
なお、EGR(Exhaust Gas Recirculation:排気再循環)制御とは、内燃機関からの排気の一部を燃焼室内に還流させて再燃焼させることで燃焼温度を下げ、排気中の窒素酸化物(以下、NOxという)の濃度(排出量)を低減するための制御である。
本発明は、かかる実情に鑑みなされたもので、簡単かつ安価な構成でありながら、炭化水素(HC)選択還元型NOx触媒のNOx還元作用を有効に発揮させることができ、以ってNOxの浄化処理をより一層きめ細かく効果的に行うことができる内燃機関の排気処理装置を提供することを目的とする。
本発明に係る内燃機関の排気処理装置は、
内燃機関から排気通路を介して排出される排気を処理する内燃機関の排気処理装置であって、
NOxを炭化水素と反応させ得るよう反応選択性を高めた第1の炭化水素選択還元型NOx触媒と、
当該第1の炭化水素選択還元型NOx触媒の排気下流側に設けられ、NOxを炭化水素と反応させ得るよう反応選択性を高めた第2の炭化水素選択還元型NOx触媒と、
第1の炭化水素選択還元型NOx触媒に対して炭化水素を供給する第1の炭化水素供給手段と、
第2の炭化水素選択還元型NOx触媒に対して炭化水素を供給する第2の炭化水素供給手段と、
排気中のPMを捕集するパティキュレートフィルタと、
を備え、
第1或いは第2の炭化水素選択還元型NOx触媒の排気下流側に、パティキュレートフィルタが配設されたことを特徴とする。
本発明において、第2の炭化水素選択還元型NOx触媒の排気下流側に、酸化触媒が配設されることを特徴とすることができる。
本発明において、パティキュレートフィルタの再生中に、内燃機関から(例えば、ポスト噴射などによって)炭化水素を供給して第1の炭化水素選択還元型NOx触媒によりNOxを還元して浄化すると共に、第2の炭化水素供給手段から炭化水素を供給して第2の炭化水素選択還元型NOx触媒によりNOxを還元して浄化しつつパティキュレートフィルタに捕集されたPMを燃焼させることを特徴とすることができる。
本発明によれば、簡単かつ安価な構成でありながら、炭化水素(HC)選択還元型NOx触媒のNOx還元作用を有効に発揮させることができ、以ってNOxの浄化処理をより一層きめ細かく効果的に行うことができる内燃機関の排気処理装置を提供することができる。
本発明の実施例1に係る内燃機関の排気処理装置の全体的な構成を概略的に示す図である。 同上実施例においてECUが実行する排気への燃料の添加供給制御を説明するフローチャートの一例である。 同上制御において利用される第1燃料添加弁からの燃料添加量の設定マップの一例を示す図である。 同上制御において利用される第2燃料添加弁からの燃料添加量の設定マップの一例を示す図である。 同上実施例によるNOx低減効果の一例を示す図である。 本発明の実施例2に係る内燃機関の排気処理装置の全体的な構成を概略的に示す図である。 同上実施例においてトランジェント(過渡運転)モードでの通常運転時(ディーゼルパティキュレートフィルタの非再生時)における処理操作の一例を説明する図である。 同上実施例においてトランジェント(過渡運転)モードでのディーゼルパティキュレートフィルタの再生運転時における処理操作の一例を説明する図である。本発明の効果の一例を示す図である。 同上実施例による過渡運転時における通常運転中のNOx低減効果の一例を示す図である。 同上実施例による過渡運転時におけるディーゼルパティキュレートフィルタ再生中のNOx低減効果の一例を示す図である。 従来の内燃機関の排気処理装置の構成例を示す図である。
以下、本発明に係る実施の形態を、添付の図面を参照しつつ説明する。なお、以下で説明する実施例により、本発明が限定されるものではない。
図1に示すように、本発明の実施例1では、内燃機関10から排出された排気が排気通路20を介して排気処理装置30に導かれる。なお、内燃機関10は、例えばディーゼル燃焼を行うディーゼルエンジンとすることができるが、これに限定されるものではなく、排気を伴う燃焼装置であれば、ガソリンエンジンその他の内燃機関の他、外燃機関とすることもでき、燃焼方式に拘わらず、あらゆる移動式・定置式の燃焼装置とすることができる。
前記排気処理装置30には、排気上流側から、前段酸化触媒(白金(Pt)を主成分としたPt/アルミナ系触媒などを利用することができ、低温領域で活性度合いが高い低温型HC−SCR触媒としての機能を有している)40、触媒化ディーゼルパティキュレートフィルタ50、高温型HC−SCR触媒60、後段酸化触媒70が、この順番で配設されている。
高温型HC−SCR触媒60としては、銅系ゼオライト、コバルト系ゼオライト、銀アルミナ等を主な成分とするものなどを採用することができるが、白金系の低温型HC−SCR触媒よりも高温領域で活性度合いが高いHC−SCR触媒であれば特に限定されるものではない。
また、本実施例においては、低温型HC−SCR触媒40の排気上流側に、排気通路20内に燃料(HC)を添加供給する第1燃料添加弁70A(第1の炭化水素供給手段)が設けられると共に、触媒化ディーゼルパティキュレートフィルタ50と高温型HC−SCR触媒60の間で燃料(HC)を添加供給する第2燃料添加弁70B(第2の炭化水素供給手段)が配設される。
前記第1、第2燃料添加弁70A、70Bには、燃料タンク72に収容される燃料(軽油その他の燃料(HCを成分として含むもの)等)が燃料ポンプ71により給送され、これら第1、第2燃料添加弁70A、70Bから、それぞれ排気通路20内の排気に対して燃料(HC)を噴射供給することが可能に構成されている。
更に、本実施例では、排気温度を検出する排気温度センサ80A、80Bが、それぞれ、図1に示したように、低温型HC−SCR触媒40、高温型HC−SCR触媒60の排気上流側近傍に配設されている。
このような構成を備えた本実施例に係る内燃機関10のECU(エンジンコントロールユニット:図示せず)では、図2に示すようなフローチャートを実行する。
ステップ(図では、単にSと記す)1では、排気温度センサ80Aにより、内燃機関10の回転速度や負荷などの運転状態に応じて変化する低温型HC−SCR触媒40の温度を取得し、低温型HC−SCR触媒40の温度(Tcat1)が活性状態(例えば、200°C<Tcat1<300°Cの範囲)にあるか否かを判断する。
YESであればステップ2へ進み、NOであればステップ4へ進む。
ステップ2では、内燃機関10の運転状態(回転速度や負荷など)及び取得した低温型HC−SCR触媒40の温度情報などに基づいて、予め定めたマップ(図3等)等を参照して、現在の運転状態(回転速度、負荷、機関温度)や触媒温度に応じて、低温型HC−SCR触媒40にて最適なNOx還元処理を行うことができる燃料(HC)の供給量を取得する。
そして、ステップ3で、第1燃料添加弁70Aからその供給量の燃料(HC)を低温型HC−SCR触媒40に対して添加供給して、本フローを終了する。
一方、ステップ4では、低温型HC−SCR触媒40が活性状態にないので、効率良くNOxを還元して浄化することができないとして、燃料(HC)の供給を停止して、本フローを終了する。
また、ステップ5では、排気温度センサ80Bにより、内燃機関10の回転速度や負荷などの運転状態に応じて変化する高温型HC−SCR触媒60の温度を取得し、高温型HC−SCR触媒60の温度(Tcat2)が活性状態(例えば、300°C<Tcat1<600°Cの範囲)にあるか否かを判断する。
YESであればステップ6へ進み、NOであればステップ8へ進む。
ステップ6では、内燃機関10の運転状態(回転速度や負荷など)及び取得した高温型HC−SCR触媒60の温度情報などに基づいて、予め定めたマップ(図4等)等を参照して、現在の運転状態(回転速度、負荷、機関温度)や触媒温度に応じて、高温型HC−SCR触媒60にて最適なNOx還元処理を行うことができる燃料(HC)の供給量を取得する。
そして、ステップ7で、第2燃料添加弁70Bからその供給量の燃料(HC)を高温型HC−SCR触媒60に対して添加供給して、本フローを終了する。
一方、ステップ8では、高温型HC−SCR触媒60が活性状態にないので、効率良くNOxを還元して浄化することができないとして、燃料(HC)の供給を停止して、本フローを終了する。
このように、本実施例によれば、白金系の触媒を主成分とする低温型HC−SCR触媒40と、その下流に、これより高温領域において活性度合いが高い高温型HC−SCR触媒60を配設すると共に、各触媒に対応して燃料(HC)を供給する第1、第2燃料添加弁70A,70Bを配設したので、従来に対して、広い温度領域において良好にNOxを還元して浄化することができる。
本実施例において、白金系の低温型HC−SCR触媒40と、銅系ゼオライトを主成分とする高温型HC−SCR触媒60と、を用いた場合の、排気中のNOx低減率の改善効果の一例を、図5に示しておく。
なお、本実施例では、白金系の低温型HC−SCR触媒40と、銅系ゼオライトを主成分とする高温型HC−SCR触媒60と、を、この順番で配設したが、種々の要求等におじて、排気上流側に、銅系ゼオライトを主成分とする高温型HC−SCR触媒60を配設し、その下流側に、白金系の低温型HC−SCR触媒40を配設する構成とすることができる。
次に、本発明の実施例2について説明する。
図6に示すように、実施例2では、内燃機関10から排出された排気が排気通路20を介して排気処理装置300に導かれる。
前記排気処理装置300には、排気上流側から、前段酸化触媒(第1酸化触媒)(HC−SCR触媒機能付き)400、後段酸化触媒(第2酸化触媒)(HC−SCR触媒機能付き)500、触媒化ディーゼルパティキュレートフィルタ600が、この順番で配設されている。
本実施例において、HC−SCR触媒の成分に特に限定はないが、ここでは、例えば、白金(Pt)を主成分としたPt/アルミナ系触媒などを採用することができる。なお、白金(Pt)系の触媒は、低温領域で活性度合いが高くなるが、例えば銅系ゼオライト、コバルト系ゼオライト、銀アルミナ等を主な成分とするものなどを採用する場合には、白金系の低温型HC−SCR触媒よりも高温領域で活性度合いが高くなる。
また、本実施例においては、前段酸化触媒(HC−SCR触媒機能付き)400の排気上流側に、排気通路20内に燃料(HC)を添加供給する第1燃料添加弁70Aが設けられると共に、前段酸化触媒(HC−SCR触媒機能付き)400と後段酸化触媒(高温型HC−SCR触媒機能付き)500の間において燃料(HC)を添加供給する第2燃料添加弁70Bが配設される。
前記第1、第2燃料添加弁70A、70Bには、燃料タンク72に収容される燃料(軽油その他の燃料(HCを成分として含むもの)等)が燃料ポンプ71により給送され、これら第1、第2燃料添加弁70A、70Bから、それぞれ排気通路20内の排気に対して燃料(HC)を噴射供給することが可能に構成されている。
このような構成を備えた本実施例では、通常運転時には、前段酸化触媒(HC−SCR触媒機能付き)400の温度状態に応じて、第1燃料添加弁70Aから燃料(HC)を供給し、前段酸化触媒(HC−SCR触媒機能付き)400上でNOx還元処理を行わせてNOxを浄化する。この際の発熱(20°C〜30°C程度の昇温)を利用し、後段酸化触媒(高温型HC−SCR触媒機能付き)500を活性温度まで引き上げる。
通常、後段酸化触媒(高温型HC−SCR触媒機能付き)500の触媒温度は、前段酸化触媒(HC−SCR触媒機能付き)400の触媒温度に対して、約20°C〜30°C程度低いため、前段酸化触媒(HC−SCR触媒機能付き)400の反応による発熱により、前段酸化触媒(HC−SCR触媒機能付き)400と、後段酸化触媒(高温型HC−SCR触媒機能付き)500の温度が略同等とすることができ、これにより後段酸化触媒(高温型HC−SCR触媒機能付き)500の早期活性化が促進され、後段酸化触媒(高温型HC−SCR触媒機能付き)500の温度状態に応じて、第2燃料添加弁70Bから燃料(HC)を供給することで、NOx浄化効率を高めることができる(図7参照)。
また、触媒化ディーゼルパティキュレートフィルタ600にもHC−SCR触媒を担持させておくことができ、これにより、更なるNOx浄化効率を向上させることができる。
次に、本実施例において、触媒化ディーゼルパティキュレートフィルタ600の再生(捕集したPMの燃焼)中における、NOx排出量の低減方法について説明する(図8参照)。
触媒化ディーゼルパティキュレートフィルタ600の再生運転時は、排気温度を上げるため、EGRカット、電子スロットル弁絞り、アフター噴射、ポスト噴射などを行って、例えば200°C程度まで内燃機関10からの排気の温度を上昇させて運転している。
かかる再生運転時は、ポスト噴射によりHCを前段酸化触媒(HC−SCR触媒機能付き)400に供給して、NOxの浄化を行う。
更に、第2燃料添加弁70Bから燃料(HC)を添加供給し、後段酸化触媒(HC−SCR触媒機能付き)500及び触媒化ディーゼルパティキュレートフィルタ600を600°C以上に加熱して、触媒化ディーゼルパティキュレートフィルタ600の再生を行う。
従って、本実施例によれば、触媒化ディーゼルパティキュレートフィルタ600の再生運転中において、NOxを低減しながら、良好に触媒化ディーゼルパティキュレートフィルタ600を再生することができる。
ここで、本実施例におけるトランジェント(過渡運転)モードでのNOx低減効果を、図9、図10に示す。
図9は、トランジェント(過渡運転)モードでの通常運転時でのNOx低減率を示したものであり、図9から、前段酸化触媒(HC−SCR触媒機能付き)400と、後段酸化触媒(HC−SCR触媒機能付き)500と、を設け、それぞれの触媒に燃料(HC)を添加供給可能な構成とすると共に、後段酸化触媒(HC−SCR触媒機能付き)500の下流に触媒化ディーゼルパティキュレートフィルタ600を配設した本実施例によれば、従来に比べて、約20%程度NOxの排出量を低減することが分かる。
また、図10は、トランジェント(過渡運転)モードでの触媒化ディーゼルパティキュレートフィルタ600の再生中におけるNOx低減率を示したものであり、本実施例では、ポスト噴射によりHCを、前段酸化触媒(HC−SCR触媒機能付き)400に供給することで、図10に示したように、約30%NOxの排出量を低減することができる一方で、第2燃料添加弁70Bから燃料(HC)を添加供給することで、後段酸化触媒(HC−SCR触媒機能付き)500及び触媒化ディーゼルパティキュレートフィルタ600を600°C以上に加熱して、NOx低減を図りつつ触媒化ディーゼルパティキュレートフィルタ600を良好に再生させることができる。
なお、本実施例では、前段酸化触媒(HC−SCR触媒機能付き)400、後段酸化触媒(高温型HC−SCR触媒機能付き)500、触媒化ディーゼルパティキュレートフィルタ600を、この順番で排気通路20に介装しているが、本発明は、これに限定されるものではなく、種々の要求に応じて、他の順番で配設するようにすることも可能である。
上述した本実施の形態では、排気温度センサ80A、80Bを設けた構成としたが、これに限定されるものではなく、これら温度センサを省略し、例えば、予め実験等を行って、内燃機関10の運転状態と対応付けて各触媒の温度状況をマップなどに定めておき、これをECU内に記憶しておいて、実際の運転状態に基づきマップを参照して、各触媒の温度状態(状況)を予測・推定するような構成とすることも可能である。なお、実施例2においても、排気温度センサを設けて構成することもできる。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々変更を加え得ることは勿論である。
10 内燃機関
20 排気通路
30 排気処理装置(実施例1)
40 前段酸化触媒(低温型HC−SCR触媒:第1の炭化水素選択還元型NOx触媒)
50 触媒化ディーゼルパティキュレートフィルタ
60 後段酸化触媒(高温型HC−SCR触媒:第2の炭化水素選択還元型NOx触媒)
70 後段酸化触媒
70A 第1燃料添加弁(第1の炭化水素供給手段)
70B 第2燃料添加弁(第2の炭化水素供給手段)
80A、80B 排気温度センサ
300 排気処理装置(実施例2)
400 前段酸化触媒(第1酸化触媒)(HC−SCR触媒機能付き触媒:第1の炭化水素選択還元型NOx触媒)
500 後段酸化触媒(第2酸化触媒)(HC−SCR触媒機能付き触媒:第2の炭化水素選択還元型NOx触媒)
600 触媒化ディーゼルパティキュレートフィルタ

Claims (3)

  1. 内燃機関から排気通路を介して排出される排気を処理する内燃機関の排気処理装置であって、
    NOxを炭化水素と反応させ得るよう反応選択性を高めた第1の炭化水素選択還元型NOx触媒と、
    当該第1の炭化水素選択還元型NOx触媒の排気下流側に設けられ、NOxを炭化水素と反応させ得るよう反応選択性を高めた第2の炭化水素選択還元型NOx触媒と、
    第1の炭化水素選択還元型NOx触媒に対して炭化水素を供給する第1の炭化水素供給手段と、
    第2の炭化水素選択還元型NOx触媒に対して炭化水素を供給する第2の炭化水素供給手段と、
    排気中のPMを捕集するパティキュレートフィルタと、
    を備え、
    第1或いは第2の炭化水素選択還元型NOx触媒の排気下流側に、パティキュレートフィルタが配設されたことを特徴とする内燃機関の排気処理装置。
  2. 第2の炭化水素選択還元型NOx触媒の排気下流側に、酸化触媒が配設されたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気処理装置。
  3. パティキュレートフィルタの再生中に、内燃機関から炭化水素を供給して第1の炭化水素選択還元型NOx触媒によりNOxを還元して浄化すると共に、第2の炭化水素供給手段から炭化水素を供給して第2の炭化水素選択還元型NOx触媒によりNOxを還元して浄化しつつパティキュレートフィルタに捕集されたPMを燃焼させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内燃機関の排気処理装置。
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