JP2010229020A5 - - Google Patents

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JP2010229020A5
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ガラスリボンのビード部分の温度調節
本開示は、例えば液晶ディスプレイ(LCDs)など、ディスプレイ装置における基板として使用される板ガラスの製造に関する。さらに詳細には、本開示は、ダウン・ドロー・ガラス製造法(例えばフュージョン・ドロー法)で生産するガラスリボンにおける応力、ならびに当該リボンの形状、さらには、リボンから作られる板ガラスにおける応力および当該板ガラスの形状を調節するための方法および装置に関する。
ディスプレイ装置はさまざまな用途に用いられる。例えば、薄膜トランジスタ・液晶ディスプレイ(TFT−LCD)は、例として、ノート型パソコン、フラット・パネル・デスクトップモニター、LCDテレビ、ならびにインターネットおよび通信装置に使用される。
TFT−LCDパネルおよび有機発光ダイオード(OLED)パネルなどの多くのディスプレイ装置は、平らな板ガラス(ガラス基板)上に直接作製される。生産率を高め、コストを低減するため、典型的なパネルの製造工程では単一の基板または基板のサブピース上に同時に複数のパネルを生産する。このような工程のさまざまな時点において、基板は切断線に沿って分割される。
このような切断はガラス内の応力分布、特に、ガラスを平らに吸引する場合に見られる面内の応力分布を変化させる。さらに具体的には、切断が切断線における応力を軽減することにより、切り口がトラクションフリーになる。このような応力の軽減は、一般にガラスのサブピースの吸引された平らな形状における変化、すなわちディスプレイの製造業者に「歪み」と称される現象を生じる。形状の変化量は典型的には非常に小さいが、現代のディスプレイに用いられる画素構造を考慮すると、切断に起因する歪みは相当な数の欠陥のある(不合格の)ディスプレイを生じさせるのに十分に大きくなり兼ねない。したがって、歪みの問題はディスプレイの製造業者にとってはかなり大きい懸案事項であり、切断後の許容可能な歪みに関する規格は困難ではあるが非常に取り組み甲斐がある。
板ガラスがサブピースに切断される際の歪みの発生に加えて、歪みの原因である、ガラス内に凍結された残留応力と、ガラスの温度が平衡化される際に消散する一時的応力の両方の応力もまた、板ガラスの製造に用いられるガラスリボンに影響を及ぼす。ガラスリボンの形状は、言い換えれば、シートを分離するこれらの工程に影響を及ぼす。特にリボンの形状は、スコアリングおよびその後のリボンからの個別のシートの分離、ならびにスコアリングの間のリボンの動きに影響を及ぼす。
前述のことに鑑みると、ダウン・ドロー・ガラスの作製法において、板ガラスの生産に使用するガラスリボンにおける応力、およびガラスリボンの形状を調節するために多くの努力が払われてきた。本開示は、当技術分野においてこれまでに開示されていない、望ましくない応力および望ましくないリボンの形状の原因を特定し、リボンおよび当該リボンで作られた最終的なシートの両方における、これら望ましくない応力および形状の有害な影響を低減するための方法および装置を提供する。
ガラスのシートの製造方法が開示され、該方法は、
(A)ドロー法を用いてガラスリボン(15)を生産する工程であって、前記リボン(15)が、
(i)中心線(17)と、
(ii)第1の縁部(19a)と、
(iii)第2の縁部(19b)と、
(iv)第1の縁部(19a)から始まり、中心線(17)の方向へ内向きに延在する第1のビード部分(21a)と、
(v)第2の縁部(19b)から始まり、中心線(17)の方向へ内向きに延在する第2のビード部分(21b)と、
を備えた、ガラスリボンの生産工程と、
(B)前記ガラスリボン(15)からシート(13)を切断する工程と、
を有してなり、
第1のドロー延伸方向(down-the-draw)位置において、工程(A)が、ビード部分の最厚部(23a,23b)に由来するkw/m2単位の熱流Q"bが次の関係を満たすような速度でビード部分(21a,21b)の少なくとも一方を冷却することを含み、
Figure 2010229020
ここで、
(a)Q"b、Q"q、およびΔQ"のそれぞれが、リボン(15)の一方の側に由来する熱流であり;
(b)前記第1のドロー延伸方向位置が、リボン(15)の中心線(17)およびビード部分(21a,21b)が最終的な厚さに達した地点よりも下にあり、
(c)Q"qが、ビード部分(21a,21b)に隣接する横方向位置における、前記第1のドロー延伸方向位置でのkw/m2単位の熱流であり、ここでリボンの厚さtqは1.05*tcenterに等しく、tcenterは中心線(17)における前記リボンの最終的な厚さであり、
(d)ΔQ"≧(tb/tq−1)Q"q+10kw/m2が成立し、ここでtbは、前記ビード部分(21a,21b)の最厚部(23a,23b)の厚さである。
さらに、ガラスのシートを製造するための方法が開示され、該方法は、
(A)ドロー法を用いてガラスリボン(15)を生産する工程であって、前記リボン(15)が、
(i)中心線(17)と、
(ii)第1の縁部(19a)と、
(iii)第2の縁部(19b)と、
(iv)第1の縁部(19a)から始まり、中心線(17)の方向へ内向きに延在する第1のビード部分(21a)と、
(v)第2の縁部(19b)から始まり、中心線(17)の方向へ内向きに延在する第2のビード部分(21b)と、
を備えている、ガラスリボンの生産工程と、
(B)前記ガラスリボン(15)からシート(13)を切断する工程と、
を有してなり、
ここで、ドロー延伸方向位置において、工程(A)が、前記ビード部分の最厚部(23a,23b)に由来するkw/m2単位の熱流Q"bが次の関係:
Figure 2010229020
±10%以内を満たすような速度で前記ビード部分(21a,21b)の少なくとも一方を冷却することを含み、
ここで、
(a)Q"b、Q"q、およびΔQ"のそれぞれは、リボン(15)の一方の側に由来する熱流であり;
(b)前記ドロー延伸方向位置が、リボン(15)の中心線(17)およびビード部分(21a,21b)が最終的な厚さに達した地点よりも下にあり、
(c)Q"qは、ビード部分(21a,21b)に隣接する横方向位置における、前記第1のドロー延伸方向位置でのkw/m2単位の熱流であり、ここで、リボンの厚さtqは1.05*tcenterに等しく、tcenterは中心線(17)における前記リボン(15)の最終的な厚さであり、
(d)下記式が成立し、
Figure 2010229020
ここで、ρはガラスの密度であり、Cpはガラスの熱容量であり、vはリボン(15)のドロー延伸方向速度であり、tbはビード部分の最厚部(23a,23b)の厚さであり、T'qはドロー延伸方向位置および横方向位置において評価されるリボンの温度であり、ここでリボンの厚さはtqに等しく、
(e)前記ドロー延伸方向位置において、tbにおけるリボンの温度は、tqにおけるリボンの温度±20℃以内である。
ガラスリボンを生産するドロー法を用いたガラスのシートを製造するための装置についても開示され、前記リボン(15)は:
(i)中心線(17)と、
(ii)第1の縁部(19a)と、
(iii)第2の縁部(19b)と、
(iv)第1の縁部(19a)から始まり、中心線(17)の方向へ内向きに延在する第1のビード部分(21a)と、
(v)第2の縁部(19b)から始まり、中心線(17)の方向へ内向きに延在する第2のビード部分(21b)と、
を備え、
ここで、前記装置は、冷却流動体を前記第1のビード部分(21a)に施用するための第1および第2のジェット(43)を備えており、ここで、前記第1および第2のジェット(43)が、
(a)前記リボン(15)の両側に向かい合って配置され、
(b)第1のビード(21a)上の実質的に同一のドロー延伸方向位置および実質的に同一の横方向位置に向けられ、
(c)それらが前記第1の縁部(19a)の方に外向きに方向づけられる。
上記概要に用いられる参照番号は、単に読み手の便宜のためであって、本発明の範囲を限定するように解釈されるべきではない。さらに一般的には、前述の概要および後述する詳細な説明は、単に本発明の典型例であって、本発明の性質および特徴を理解するための概観または枠組みを提供することを意図している。
本発明のさらなる特性および利点は、以下の詳細な説明に記載されており、当業者には、一部にはその記載から容易に明らかになり、あるいは、本明細書に記載されるように本発明を実施することによって認識されるであろう。添付の図面は、本発明のさらなる理解をもたらすために含まれ、本明細書に取り込まれ、その一部を構成する。本明細書および図面に開示される本発明のさまざまな特性は、任意の、およびすべての組合せにおいて使用することができる。
実例となる実施の形態に従った溶融ガラスの製造装置の概略図。 ドロー法によって形成されたガラスリボンを例証する概略図。 フュージョン・ドロー法によって生産されたドロー横断(across-the-draw)方向におけるガラスの厚さにおける変化の例を示すグラフ。 さまざまな高さにおける、ドローを横断する温度プロファイルの例を示すグラフ:○ドローにおける高位置、□ドローにおける低位置、◇切断位置近く。 さまざまなドロー横断位置におけるドローの延伸方向の温度プロファイルの例を示すグラフ:○ビードの最大厚さ位置、□厚さ=1.05*tcenterの位置。 ビードに向けられた個別のノズルが別個のドロー延伸方向位置に配置された(同様の配置がリボンの他の側にも存在)、ガス冷却の実施の形態を例証する側面の概略図。 エアナイフを通じてドロー延伸方向に連続冷却が行われる(同様の配置がリボンの他の側も存在)、ガス冷却の実施の形態を例証する側面の概略図。 ビードにおいて、直角に方向づけられたジェットを通じた(同様の配置がリボンの他の側にも存在)、ガス冷却の実施の形態を例証する上面の概略図。 リボンの中心における冷却ガスの影響を最小限に抑えるためにリボンに対して所定の角度に方向づけられたジェットを通じた(同様の配置がリボンの他の側にも存在)、ガス冷却の実施の形態を例証する上面の概略図。 近接する温度に厳密に合致させることを目的とした、ドローにおける高いビード温度の均等な低下を例証するグラフ(第1の実施例)。データ点○は、ビードを冷却しない場合のドローを横断する温度プロファイルを示し、データ点□はビードを冷却した場合の場合を表している。 最初の実施例におけるドローの延伸方向の温度プロファイル。ここで、データ点○は、その厚さがビードを冷却しない場合のtbに等しい、ドロー横断位置のものであり、データ点□はビードを冷却した場合の同一のドロー横断位置のものであり、データ点◇は、その厚さがビードを冷却しない場合のtqに等しい、ビードを冷却した場合の同一のドロー横断位置のものであり、データ点×はビードを冷却した場合の同一のドロー横断位置について表している。 第1の実施例についてのドロー延伸方向の熱流(Q”)のプロット。データ点○は、その厚さがビードを冷却しない場合のtbに等しい、ドロー横断位置のものであり、データ点□はビードを冷却した場合の同一のドロー横断位置のものであり、データ点◇は、その厚さがビードを冷却しない場合のtqに等しい、ビードを冷却した場合の同一のドロー横断位置のものであり、データ点×はビードを冷却した場合の同一のドロー横断位置について表している。 ドローにおける高いビード温度の非均等な冷却条件を例証するグラフ(第2の実施例)。データ点○は、ビードを冷却しない場合の、ドローを横断する温度プロファイルであり、データ点□は、ビードを冷却した場合のドローを横断する温度プロファイルである。 第2の実施例についてのドローの延伸方向の温度プロファイル。ここで、データ点○は、その厚さがビードを冷却しない場合のtbに等しい、ドロー横断位置のものであり、データ点□は、その厚さがビードを冷却しない場合のtqに等しい、ビードを冷却した場合の同一のドロー横断位置のものであり、データ点◇はドロー横断位置のものであり、データ点×はビードを冷却した場合の同一のドロー横断位置について表している。 第2の実施例についてのドロー延伸方向の熱流(Q”)のプロット。ここで、データ点○は、その厚さがビードを冷却しない場合のtbに等しい、ドロー横断位置のものであり、データ点□はビードを冷却した場合の同一のドロー横断位置のものであり、データ点◇は、その厚さがビードを冷却しない場合のtqに等しい、ビードを冷却した場合の同一のドロー横断位置のものであり、データ点×はビードを冷却した場合の同一のドロー横断位置について表している。 ドローにおける高いビードの温度の非均等な冷却を例証するグラフ(第3の実施例)。データ点○は、ビードを冷却しない場合の、ドローを横断する温度プロファイルを示し、データ点□は、ビードを冷却した場合のものである。 第3の実施例についてのドローの延伸方向の温度プロファイル。ここで、データ点○は、その厚さがビードを冷却しない場合のtbに等しい、ドロー横断位置のものであり、データ点□は、ビードを冷却した場合の同一のドロー横断位置のものであり、データ点◇は、その厚さがビードを冷却しない場合のtqに等しい、ドロー横断位置のものであり、データ点×は、ビードを冷却した場合の同一のドロー横断位置について表している。 第3の実施例についてのドロー延伸方向の熱流(Q”)のプロット。ここで、データ点○は、その厚さがビードを冷却しない場合のtbに等しい、ドロー横断位置のものであり、データ点□はビードを冷却した場合の同一のドロー横断位置のものであり、データ点◇は、その厚さがビードを冷却しない場合のtqに等しい、ビードを冷却した場合の同一のドロー横断位置のものであり、データ点×はビードを冷却した場合の同一のドロー横断位置について表している。 近接する温度に厳密に合致させることを目的とした、切断位置に近いビード温度の均等な低下を例証するグラフ(第4の実施例)。データ点○は、ビードを冷却しない場合のドローを横断する温度プロファイルを示し、データ点□は、ビードを冷却した場合のものである。 第4の実施例についてのドローの延伸方向の温度プロファイル。ここで、データ点○は、その厚さがビードを冷却しない場合のtbに等しい、ドロー横断位置のものであり、データ点□はビードを冷却した場合の同一のドロー横断位置のものであり、データ点◇は、その厚さがビードを冷却しない場合のtqに等しい、ビードを冷却した場合の同一のドロー横断位置のものであり、データ点×は、ビードを冷却した場合の同一のドロー横断位置について表している。 第4の実施例についてのドロー延伸方向の熱流(Q”)のプロット。データ点○は、その厚さがビードを冷却しない場合のtbに等しい、ドロー横断位置のものであり、データ点□はビードを冷却した場合の同一のドロー横断位置のものであり、データ点◇は、その厚さがビードを冷却しない場合のtqに等しい、ビードを冷却した場合の同一のドロー横断位置のものであり、データ点×は、ビードを冷却した場合の同一のドロー横断位置について表している。
次の論述は、フュージョン・ドロー法(フュージョン法、オーバーフロー・ダウン・ドロー法、またはオーバーフロー法としても知られる)に関するものであり、本明細書に開示され、特許請求された方法および装置は、スロット・ドロー法など、ビード部分を有する他のダウン・ドロー法にも適用可能であることが理解されよう。溶融装置は当技術分野では知られていることから、例示する実施の形態の記載を不明瞭にしないようにするため、詳細を省く。
図1に示すように、典型的なフュージョン法は、空洞39に溶融ガラス(図示せず)を受け入れる形成構造体(アイソパイプ)37を採用する。アイソパイプはルート41を含み、ここでアイソパイプの2つの収束側面(converging sides)から得られる溶融ガラスが合流してリボン15を形成する。ルートを離れた後、リボンはまず縁部ローラー27を横切り、次にプリングロール29を横断する。ドローの延伸方向に移動する際、図1の31に概略的に示すように、ガラスは、自身のガラス転移温度領域(GTTR)を通過する。当技術分野で知られているように、GTTRより高温では、ガラスは基本的に粘性の液体のように振舞う。GTTRより低い温度では、ガラスは基本的に弾性固体のように振舞う。ガラスは高温から自身のGTTRを通って冷却するので、粘性から弾性の挙動への急激な転移は示さない。その代わりに、ガラスの粘性は徐々に増大し、粘弾性のレジームを経るが、粘性および弾性の両方のレスポンスが顕著に現れ、最終的には弾性固体として挙動する。
GTTRは、処理される特定のガラスによって変化するが、LCDガラス、特に、Corning Incorporated社のCode Eagle 2000 LCDガラスの代表的な値として、GTTRの上限は典型的には約850℃以下であり、GTTRの下限は典型的には約650℃以上であり、例えばGTTRの下限は約700℃以上でありうる。
縁部ローラー27は、図1において、GTTRより上に位置するリボン15と接触するが、プリングロール29はGTTR内に位置するものとして示されている。プリングロールは、必要に応じてGTTRよりも下に配置することもできる。縁部ローラーの温度はガラスの温度よりも低く、縁部ローラーは、例えば冷却した水または空気である。この低い温度の結果、縁部ローラーはガラスの温度を局所的に低下させる。この冷却はリボンの減衰を低下させる、すなわち、局所的冷却がドローの際に生じるリボンの幅の縮小(例えばプリングロール29の作用を通じて)の抑制を補助する。プリングロール29はまた、一般に、それらが接触するガラスよりも冷たいが、それらがさらにドローのさらに下の方に位置することから、温度の差異は縁部ローラーにおけるよりも小さくなりうる。
図1に示すように、フュージョン法に用いられる装置は、ガラスを曝露する空気の温度を調節する第1のセクション50(本明細書ではFDMとも称される)、およびガラスを周囲温度に曝露する第2のセクション60(本明細書ではBODとも称される)に分けることができる。BODはセクション70(本明細書ではTAMとも称される)を含み、ここで個別のシート13は分割線35に沿ってリボン15から切り離される。
図2は、リボン15を説明するため本明細書で用いられる用語を示している。この図に示すように、リボンは外縁19a,19b、中心線17、および、外縁19a,19bから中心線に向かって内向きに延在するビード部分21a,21bを有する。ビード部分の最厚部は直線23a(直線23b)に沿って生じ、ビード部分の内側の範囲は直線25a(直線25b)に沿って取られ、ここでリボンの最終的な厚さは、1.05*tcenterよりも大きくなり、ここで、tcenterは中心線に沿ったリボンの最終的な厚さである。1.05*tcenterの厚さは、品質(quality)または品質に近い厚さであると考えられることに留意されたい。国際公開第2007/014066号パンフレットに述べられているように、最終的な厚さは、ドローにおけるGTTRよりも高いところで生じることにも留意されたい。その後、ガラスは自身の熱膨張率(CTE)に基づいて冷却されることから、厚さはわずかに減少する。しかしながら、本開示の目的では、これらのCTEに基づいた収縮は、10分の数パーセントにも満たないため、無視できる。ビード部分21aおよび21bは、図2には対称であるように示されているが、実際は、異なる幅を有していてもよく、それらの最厚部の位置は、2つのビードで異なっていて差し支えなく、例えば、最厚部はビード部分の中心にある必要はない。さらに一般的には、図1および2は一定の縮尺ではなく、相対的な大きさを示すことは意図されていないことに留意すべきである。
図3に示すように、ガラスリボン15のドローを横断する厚さのプロファイルは均一ではなく、しばしば中心よりも2倍以上も厚いガラスのビード部分を有する。これは、結果として、ビード部分における極大値を含む温度プロファイルを生じ、リボンの長さの大部分において、ビードは中心線(図4および5参照)よりも熱い。本開示によれば、ビード部分の高温は、リボンおよび最終的なガラス製品の両方に望ましくない応力および望ましくない形状を生じることが判明した。さらには、ビードの温度の低減は、リボンおよび最終的なシートの両方の応力および形状に、より良好な調節をもたらすことも分かった。重要なことには、ビードの温度の選択的な変更により、リボンのサイズがさらに大きくなり、リボンの大部分がFDMより下に位置し、リボンの形状を管理することが困難になる可能性が増す、さらに上位世代の板ガラスを生産する溶融ドロー機械の安定な操作には、なおさら不可欠になるであろう。
FDMにおけるガラスリボンのドロー横断温度プロファイルは、抵抗巻線および冷却バイオネットを用いてあらかじめ調節され、ここで主要な標的はリボンの中心に近い品質領域である。これらの熱伝達方法は、ビードの温度を変化させることを意図しておらず、実質的に変化させなかった。実際、冷却バイオネットはこの目的には不適切である(下記参照)。さらには、BODにおけるリボンの温度プロファイルを調節するための努力は行わなかった。むしろこの領域では、主に自由対流および放射を通じて自然にガラスリボンを冷却させた。
温度調節をしなかった結果、リボンのビード部分には比較的大きい局所的な温度勾配が存在した。これらの勾配は、望ましくないリボンの応力および形状を生じさせた。これらの望ましくない応力および形状は、言い換えれば、シートのスコアリングおよび切り離しの問題、スコアリングの間の過剰なリボンの動き、および最終的なガラス製品の望ましくない応力および形状を生じさせた。これらの先行技術の実施とは対照的に、本開示は、特に、リボンのビード部分の温度を変え、それによってビード部分における高い温度勾配に関係するマイナスの効果を低減する。ビードの温度は、探求される特定の利点に応じて、FDM、BOD、またはFDMとBODの両方において変えることができる。ビードの冷却は、対流空気ジェット冷却を通じて行われることが好ましい(下記参照)。
定量的には、ビードの温度勾配の調節に必要とされる冷却の量は、下記のように決定することができる。
例えば4インチ(10.16cm)以下の短い水平距離によって分離された、ガラスの2つのストリップ、すなわちq(品質または品質に近い)およびb(ビード)について考える。ストリップqは、例えば、リボンの最終的な厚さがリボンの中心線に沿った最終的な厚さの1.05倍に等しい地点に位置する一方、ストリップbはビードが最大厚さを有する地点に位置する。一般用語では、ビードQb"に由来する熱流と、品質または品質に近い領域に由来する熱流Qq"との関係は、次のように表すことができる:
Figure 2010229020
(本明細書および特許請求の範囲で用いられる+Q"の方向は、ガラスから周囲の方に向かうことに留意されたい)。
さらには、より薄いストリップqは温度Tqにおけるものであり、所定の速度T'q,で冷却されるが、より厚いストリップbは温度Tbにおけるものであり、所定の速度T'bで冷却される。両方のストリップは、正のy方向における速度vで、縁部の冷却領域を通じて伝わる。よって、ストリップqにおける冷却速度は下記式によって与えられ:
Figure 2010229020
T'bについても同様に表すことができる(本明細書では+yは、例えばフュージョン法についてのアイソパイプのルートから始まるドローの延伸方向の距離として定義されることに留意されたい)。
薄いストリップの厚さをtq、厚いストリップの厚さをtb、ガラスの放射率をε、ガラスの密度をρ、およびガラスの熱容量をCpと定義すると、薄いストリップ(Q"q)の各表面からの冷却熱流および厚いストリップ(Q"b)の各表面からの冷却熱流は次のように表すことができる:
Figure 2010229020
および
Figure 2010229020
冷却バイオネットを使用する先行技術の実施では、局所的な冷却環境は4インチ(10.16cm)以下の横方向距離に亘って実質的に変化しなかった。したがって、2つのストリップからの冷却フラックスは実質的に同一であって、ストリップが同一温度から出発する場合には、ストリップが厚いほうがよりゆっくり冷却される、すなわち、tが大きいために、より小さいT'を有するであろう。
特に、T'qとT’bの関係は、次のようになることが見出された。
Figure 2010229020
したがって、先行技術の実施では、隣接するストリップ間の厚さの差異は、より厚いストリップをよりゆっくり冷却する結果となった。このゆっくりした冷却の結果として、より厚いストリップが十分に高い温度をもたらす場合、その冷却速度はより薄いストリップのものと合致し、冷却速度は同一になるであろう。これは、一部の事例で実際に観察されている。
一部の用途では、厚さの異なる隣接するストリップに実質的に同一の冷却速度をもたらし、実質的に同一の温度、すなわち、±20℃以内の温度を有することが望ましい。これらの条件下で同一の冷却速度を維持するためには、厚いストリップに追加の冷却を供給しなければならない。この追加の冷却の規模は、次のように計算できる:
Figure 2010229020
数値例として、0.047kg/m・秒における積ρ*v*tqの最小値、および1250ジュール/kg・°KにおけるCp値を有するシステムについて考えると、ΔQ"は次式によって与えられる:
Figure 2010229020
3K/インチの冷却速度、および、tb/tqの厚さの比を2と仮定すると、一方のサイド当たりの追加の冷却の必要性は次のようになる:
Figure 2010229020
よって、隣接した品質(または品質に近い)領域におけるビードと同一の冷却速度を達成するためには、Q”bは、Q”qを、一方のサイド当たり、少なくとも3.5kw/m2を超える必要がある:
Figure 2010229020
この式が満たされる場合、ビードに隣接した品質(または品質に近い)領域との温度の差異はドローの延伸方向に移動する際に維持される。
他の用途では、品質(または品質に近い)温度領域に、ビードにより近い温度をもたらすことが望ましい。これらの用途では、ΔQ"の規模は増大する。例えば、ΔQ"は約(tb/tq−1)Q”q+10kw/m2/サイド以上であり、例えば、ΔQ"は(tb/tq−1)Q”q+25、(tb/tq−1)Q”q+50、(tb/tq−1)Q”q+75、もしくは(tb/tq−1)Q”q+100kw/m2/サイド以上であり、一部の用途にとって望ましい場合には、例えばビードの温度を品質(または品質に近い)温度領域未満に低下させるため、より高い値が用いられる(下記実施例3参照)。ビードと品質(または品質に近い)領域の所望の温度の差異が達成されると、ΔQ"は差異を維持する値、例えば3.5kw/m2/サイドの上記典型的な計算値に戻すことができる。追加の冷却を停止すると、リボンからの熱の損失は従来の挙動に戻る、すなわち、隣接した品質(または品質に近い)領域(例えば図11,14,17,および20参照)の温度に対してビードの温度が上昇することに留意すべきである。
好ましい冷却方法は、冷却をビード部分に局在化するジェット43を用いる対流冷却によるものである。ジェット43は、円形または他の断面(例えば図6参照)のノズル42の形態、あるいは、さらなる連続冷却を提供するビードの方向に向けたシュラウドまたはナイフ47(例えば図7参照)の形態でありうる。ジェット43は、リボン(例えば図8参照)に対して直角、またはリボンの品質部位における冷却の影響を最小限に抑える角度(例えば図9参照)でありうる。リボンの2つの側面上で向かい合うジェット43は、リボンがドローの延伸方向の動きに対して直角方向に動かないようにバランスが取れていることが好ましいが、一部の事例では、直角方向の動きが望ましい場合があり、ジェット43によって提供することができる。
冷媒(流動体)は、空気または他の非反応性の気体(例えば、高い熱伝導率を有するヘリウム)、または冷却の度合いを強めるための水蒸気を伴った気体でありうる。また、非常に高度の冷却が所望される場合には、液体水の弱い流れをビードに適用することもできる。実際に、円形の空気ノズルは、適度の(100scfh、2.832立方メートル/時間)気流を用いて2mm厚のビードに100℃の冷却を提供することができることが分かった。ビード部分に近接して配置される冷却棒またはバイオネットへの放射熱伝達による冷却は、一般に、ビードの温度の実質的変化を達成するために異常に長い距離を必要とするであろうことに留意すべきである。幾つかの数値例によって、放射熱伝達に関する問題が例証されよう。
ガラスのGTTRのレベルにおける、ビードおよび隣接した品質(または品質に近い)領域間の80°Kの温度の差異の低減の問題について検討する。放射熱伝達のためのQ”は次式によって与えられる:
Figure 2010229020
ここでεはガラスの放射率であり、σはステファン・ボルツマン定数であり、Tglassはガラスの温度であり、Tsurは熱が放射される表面の温度である。
典型的なGTTR温度では、表面への20℃に保たれた放射を用いて80°Kの温度の差異を取り除くには、約20〜25インチ(50.8〜63.5cm)が必要であろう。TAM領域における位置では、距離はさらに大きくなる。ここでは、ビードおよびその隣接した品質(または品質に近い)領域の温度の差異は、典型的には約140°Kである。20℃での表面への放射によるこの温度の差異を除去するためには、明らかに非現実的に長い距離である200インチ(508cm)を要するであろう。
図6〜9に示す種類の装置、または当業者が採用しうる他の装置は、溶融ドローまたは他のダウン・ドロー法において、ビードの温度を操作することを可能にする。これらの温度工学は、言い換えれば、形成に由来する残留応力および局所的温度プロファイルにおける非線形性の結果として生じる一時的応力の両方の操作を可能にする。両方の応力を合わせて、全体的な応力状態を得る。ドローのさまざまな位置におけるビードの温度の変更は、リボン全体の応力の操作を可能にする。残留応力および一時的応力の操作は、FDMおよびBODの両方におけるリボンの形状の変更;シートのスコアリングおよび分割の改善(その両方がTAMにおけるリボンの形状に依存する);スコアリングおよび分割の間のより少ないリボンの動き(これもTAMにおけるリボンの形状に依存する);および最終的な板ガラスの形状の調節(残留応力に依存する)を含めた、さまざまな実用上の利点をもたらす。
さらに具体的には、本明細書で述べた冷却技術および原理の適用の代表的なものであって限定はしないが、比較的厚いガラスのビード部分リボンが冷却されて、冷却のない場合に存在するよりも実質的に平坦な、ドローを横断する温度プロファイルを生じる。冷却は、FDMの上端から、板ガラスがリボンから切り離されるBODの下端まで、ドローの延伸方向に連続的に生じうる。あるいは冷却は、FDMおよびBODにおける不連続な位置、またはちょうどFDMまたはBODの位置で生じうる。冷却の位置は、最も影響を受ける、リボンの特性を決定する。例えば、FDMにおける高い(GTTRまたはそれに近い)位置での冷却は、残留応力および隣接する一時的応力に影響を及ぼし、したがって、リボンの応力および形状、ならびに最終的な板ガラスにも影響を及ぼす。一方、FDMまたはBODにおける低い位置での冷却は、主に一時的応力に影響を及ぼし、したがって、ドローにおける下部のリボンの形状にも影響を及ぼす(GTTRにおける動きの低減および応力の変化は利益も与える場合があるが)。熱的モデリング・ソフトウェアを使用して得られる、下記の非限定的な実施例は、本明細書に開示する冷却技術の特定の用途を例証するものである。
実施例1
この実施例は、隣接温度を厳密に合致させることを目的とした、ドローにおける高いビード温度の均等な低下を例証する(本実施例、および実施例2〜4では、ρ・Cp・vの積は160kW/°K・m2であると仮定した)。図10は、ビードを冷却しない場合のドローを横断する温度プロファイル(データ点○)を、ビードを冷却した場合のプロファイル(データ点□)と比較している。(この図および同様の図では、ゼロ点はリボンの中心線に対応している。)これら2つの曲線が示すように、冷却は実質的に平坦なドロー横断温度プロファイルを提供した。
図11および12は、この実施例のドローの延伸方向の温度および熱流プロファイルを示し、ここでいずれの場合にも、データ点○は、その厚さがビードを冷却しない場合のtbに等しい、ドロー横断位置のものであり、データ点□はビードを冷却した場合の同一のドロー横断位置のものであり、データ点◇は、その厚さがビードを冷却しない場合のtqに等しい、ビードを冷却した場合の同一のドロー横断位置のものであり、データ点×はビードを冷却した場合の同一のドロー横断位置について表している。
図12に示すように、ビードの冷却は、Q"が約80kw/m2の最大値に達するように、ドローの下1900mm〜2200mmから延在する範囲にわたり適用される。図11に示すように、この追加の熱流は、図10がプロットされる位置、すなわちドローの下約2150mmにおける品質(または品質に近い)隣接領域の温度(データ点×)に合致するまで、ビード温度(データ点□)に低下を生じさせる。その後、冷却が停止され、データ点□のデータ点×からの分岐が見られるように、隣接領域と比べてビードの温度が上昇する。この実施例に適用される冷却は、データ点×および◇の重複が示すように、実質的隣接領域の冷却が生じないように適用される。
図12のQ"プロットは、上記方程式(1)および(2)を使用して、図11の距離のプロットに対する温度から直接導き出されることに注目すべきである。図15、18、および21についても同じことが言える。すなわち、これらの図のQ"プロットは、方程式(1)および(2)を用いて、それぞれ図14、17、および20から得ることができる。さらには、実際には、距離に対する温度のプロット(ドロー延伸方向およびドロー横断方向の両方)は、ドローの動作において容易に測定される。したがって、モデルデータおよび測定データの両方について、Q"値は、当業者によって容易に決定することができる。
実施例2
本実施例は、ドローにおける高いビード温度の不均等な冷却を例証している。実施例1のように、図13は、ビードを冷却しない場合のドローを横断する温度プロファイル(データ点○)を、ビードを冷却した場合のプロファイル(データ点□)と比較している。これらの2つの曲線に見られるように、冷却は、実質的に平坦なドロー横断温度プロファイルをもたらしたが、1ほど平坦ではない。特に、ビードの最厚点における温度は隣接する品質(または品質に近い)領域における温度と実質的に等しくなったが、最厚点のいずれかの側における温度は隣接する温度よりも高い。図14および15は、この場合についてのドローの延伸方向の温度およびQ"プロファイルを示している。
実施例3
この実施例は、ドローにおける高いビード温度の非均等な冷却を例証している。実施例1および2のように、図16は、ビードを冷却しない場合のドローを横断する温度プロファイル(データ点○)を、ビードを冷却した場合のプロファイル(データ点□)と比較している。これらの2つの曲線に見られるように、この事例では、ドロー横断温度プロファイルが実質的に平坦化するというよりは、冷却した場合のプロファイルが、同様の規模であるが、冷却しない場合のものとは反対の兆候を示す温度変化を表す。これらのプロファイルは、冷却しない場合に生じるであろうものとは反対の、リボンにおける形状または応力分布が導入されることが望ましい場合の値でありうる。
図17および18は、この事例についてのドローの延伸方向の温度およびQ"プロファイルを示している。この事例に適用される冷却がより強まることから、温度プロファイルおよびtqにおけるQ"のプロファイルは、ビードの冷却が適用されると変化する(データ点◇(ビードを冷却しない場合)をデータ点×(ビードを冷却した場合)と比較する)。また、この事例が過冷却を含むことから、図18におけるQ"の最大値は、図12および15における最大値よりも約10kw/m2高い、約90kw/m2である。
実施例4
本実施例は、隣接温度に厳密に適合させるため、切断位置近く、すなわちTAM領域におけるビードの温度の均等な低下を例証している。図19に示すように、ビードの冷却なし(データ点○)およびビードの冷却あり(データ点□)のドロー横断温度プロファイルの差異は、冷却しない場合では、ビードの温度と隣接する温度の差異が、ドローにおける高い位置よりもTAM領域においてはるかに大きいことから、実施例1〜3よりも大きい。この差異を平坦化するために必要とされるQ"値は、実施例1〜3よりもこの実施例において、相応してはるかに大きい(図21を図12、15、および18と比較して、縦軸に差異を記録する)。
対流冷却を用いて容易に達成されたQ”値を使用する前述の実施例が例証するように、ドローおよびBODの底部の両方で、さまざまな種類のドロー横断温度分布を得ることができる。これらの温度分布は、言い換えれば、フュージョン法などのダウン・ドロー法による板ガラスの製造に有用な、さまざまな形状および応力分布を達成するために使用することができる。
当業者にとって、本発明の範囲および精神から逸脱することのないさまざまな変更が、前述の開示から明らかになるであろう。添付の特許請求の範囲は、本明細書に記載される特定の実施の形態、ならびにこれらの実施の形態の変形、変更、および等価物に及ぶことが意図されている。例えば、本発明は、次の典型的な、非限定的な態様において体現されうる:
第1の態様によれば、ガラスのシートを製造するための方法であって、
(A)ドロー法に使用するガラスリボンを生産する工程であって、前記リボンが、
(i)中心線と、
(ii)第1の縁部と、
(iii)第2の縁部と、
(iv)前記第1の縁部で始まり、中心線の方向へ内向きに延在する、第1のビード部分と、
(v)前記第2の縁部で始まり、中心線の方向へ内向きに延在する、第2のビード部分と、
を備えている、ガラスリボンを生産する工程と、
(B)前記ガラスリボンからシートを切断する工程と、
を有してなり、
1のドロー延伸方向位置において、工程(A)が、ビード部分の最厚部に由来するkw/m2単位の熱流Q"bが次の関係を満たす速度で、前記ビード部分の少なくとも一方を冷却することを含み:
Figure 2010229020
ここで、
(a)Q"b、Q"q、およびΔQ"のそれぞれが、前記リボンの一方の側に由来する熱流であり、
(b)前記第1のドロー延伸方向位置が、前記リボンの中心線およびビード部分が最終的な厚さに達した地点よりも下にあり、;
(c)Q"qが、前記ビード部分に隣接する横方向位置における前記第1のドロー延伸方向位置におけるkw/m2単位の熱流であり、リボンの厚さtqは1.05*tcenterに等しく、ここでtcenterは中心線における前記リボンの最終的な厚さであり、
(d)ΔQ"≧(tb/tq−1)Q"q+10kw/m2であり、ここでtbは前記ビード部分の最厚部の厚さである、
ことを特徴とする方法が提供される。
第2の態様によれば、両方のビード部分について、前記関係が第1のドロー延伸方向位置において満たされる、態様1の方法が提供される。
第3の態様によれば、第1のドロー延伸方向位置で始まり、ドローよりも少なくとも100mm下に延在する範囲にわたり、前記関係がビード部分の少なくとも一方について満たされる、態様1の方法が提供される。
第4の態様によれば、第1のドロー延伸方向位置で始まり、ドローよりも少なくとも100mm下に延在する範囲にわたり、前記関係がビード部分の両方について満たされる、態様1の方法が提供される。
第5の態様によれば、
ΔQ"≧(tb/tq−1)Q"q+50kw/m2
を満たす、態様1の方法が提供される。
第6の態様によれば、
ΔQ"≧(tb/tq−1)Q"q+100kw/m2
を満たす、態様1の方法が提供される。
第7の態様によれば、態様1〜6のいずれか1つの方法が提供され、ここで、第2のドロー延伸方向位置において、工程(A)が、ビード部分の最厚部からのkw/m2における熱流Q"b(2)が次の関係を満たすような速度で、前記ビード部分の少なくとも一方を冷却することを含み:
Q"b(2)≧0.95*(tb/tcenter)*Q"q(2)
ここで:
(a)前記第2のドロー延伸方向位置が第1のドロー延伸方向位置より下にあり、
(b)Q"q(2)が、前記ビード部分に隣接する横方向位置における、前記第2のドロー延伸方向位置でのkw/m2における熱流であり、ここで前記リボンの厚さが1.05*tcenterに等しく、
(c)Q"b(2)およびQ"q(2)のそれぞれが、前記リボンの一方の側に由来する熱流であり、
(d)前記第2のドロー延伸方向位置において、tbにおける前記リボンの温度がtqにおける前記リボンの温度の±20℃以内である。
第8の態様によれば、態様7の方法が提供され、ここで前記第2のドロー延伸方向位置において、前記ビードの最厚部における前記リボンの温度が前記ビード部分に隣接する横方向位置における前記リボンの温度以下であり、ここで前記リボンの厚さが1.05*tcenterに等しい。
第9の態様によれば、態様7の方法が提供され、ここで、両方のビード部分について、前記関係が前記第2のドロー延伸方向位置において満たされる。
第10の態様によれば、態様7の方法が提供され、ここで、前記第2のドロー延伸方向位置から始まり、ドローよりも下に少なくとも100mm延伸する範囲にわたり、前記関係がビード部分の少なくとも一方について満たされる。
第11の態様によれば、態様7の方法が提供され、ここで、両方のビード部分について、前記第2のドロー延伸方向位置から始まり、ドローの下に少なくとも100mm延伸する範囲にわたり、前記関係が満たされる。
第12の態様によれば、ガラスのシートを製造するための方法が提供され、
(A)ドロー法を用いてガラスリボンを生産する工程であって、前記リボンが:
(i)中心線と、
(ii)第1の縁部と、
(iii)第2の縁部と、
(iv)第1の縁部から始まり、中心線の方向へ内向きに延在する第1のビード部分と、
(v)第2の縁部から始まり、中心線の方向へ内向きに延在する第2のビード部分と、
を備えている、ガラスリボンの生産工程と、
(B)前記ガラスリボンからシートを切断する工程と、
を有してなり、
ロー延伸方向位置において、工程(A)が、前記ビード部分の最厚部に由来するkw/m2単位の熱流Q"bが、次の関係:
Figure 2010229020
±10%以内を満たすような速度で前記ビード部分の少なくとも一方を冷却することを含み、ここで:
(a)Q"b、Q"q、およびΔQ"のそれぞれが、前記リボンの一方の側に由来する熱流であり、
(b)前記ドロー延伸方向位置が、前記リボンの中心線およびビード部分が最終的な厚さに達した点よりも下にあり、;
(c)Q"qが、前記ビード部分に隣接する横方向位置における前記ドロー延伸方向位置でのkw/m2単位の熱流であり、前記リボンの厚さtqが1.05*tcenterに等しく、ここでtcenterは中心線における前記リボンの最終的な厚さであり、
(d)次式を満たし:
Figure 2010229020
ここで、ρは前記ガラスの密度であり、Cpは前記ガラスの熱容量であり、vは前記リボンのドロー延伸方向速度であり、tbは前記ビード部分の最厚部の厚さであり、T'qは前記ドロー延伸方向位置および横方向位置において評価される前記リボンの温度であり、ここでリボンの厚さはtqに等しく、
(e)前記ドロー延伸方向位置において、tbにおける前記リボンの温度がtqにおける前記リボンの温度±20℃以内である、
ことを特徴とする方法が提供される。
第13の態様によれば、態様12の方法が提供され、ここで両方のビード部分について、前記関係が、前記ドロー延伸方向位置±10%以内で満たされる。
第14の態様によれば、態様12の方法が提供され、ここで前記ドロー延伸方向位置から始まり、ドローの下に少なくとも100mm延在する範囲にわたり、ビード部分の少なくとも一方について、前記関係が±10%以内で満たされる。
第15の態様によれば、態様12の方法が提供され、ここで第1のドロー延伸方向位置で始まり、ドローの下に少なくとも100mm延在する範囲にわたり、両方のビード部分について、前記関係が±10%以内で満たされる。
第16の態様によれば、ドロー法を用いてガラスシートを製造するための装置が提供され、該装置はガラスのリボンを生産し、前記リボンが:
(i)中心線と、
(ii)第1の縁部と、
(iii)第2の縁部と、
(iv)第1の縁部から始まり、中心線の方向へ内向きに延在する第1のビード部分と、
(v)第2の縁部から始まり、中心線の方向へ内向きに延在する第2のビード部分と、
を備え、
前記装置が冷却流動体を第1のビード部分に施用するための第1および第2のジェットを備え、ここで、前記第1および第2のジェットが:
(a)リボンの両側に向かい合って配置され、
(b)第1のビード上の実質的に同一のドロー延伸方向位置および実質的に同一の横方向位置に向けられ、
(c)それらが前記第1の縁部の方に外向きに方向づけられる。
第17の態様によれば、冷却流動体を第2のビード部分に施用するための第3および第4のジェットをさらに備えた、態様16の装置が提供され、ここで第3および第4のジェットが:
(a)リボンの両側に向かい合って配置され、
(b)第2のビード上の実質的に同一のドロー延伸方向位置および実質的に同一の横方向位置に向けられ、
(c)それらが前記第2の縁部の方に外向きに方向づけられる。
第18の態様によれば、態様16または17のいずれか1つの装置が提供され、ここで前記流動体は空気である。
第19の態様によれば、態様16または17のいずれか1つの装置が提供され、ここで前記流動体は水蒸気を混合した空気である。
第20の態様によれば、態様16または17のいずれか1つの装置が提供され、ここで前記流動体は液体水である。

Claims (5)

  1. ガラスシートの製造方法であって、
    (A)ドロー法を用いてガラスリボンを生産する工程において、前記リボンが:
    (i)中心線と、
    (ii)第1の縁部と、
    (iii)第2の縁部と、
    (iv)第1の縁部から始まり、中心線の方向へ内向きに延在する第1のビード部分と、
    (v)第2の縁部から始まり、中心線の方向へ内向きに延在する第2のビード部分と、
    を備えている、ガラスリボンの生産工程と、
    (B)前記ガラスリボンからシートを切断する工程と、
    を有してなり、
    1のドロー延伸方向位置において、工程(A)が、前記ビード部分の少なくとも一方を、前記ビード部分の最厚部に由来するkw/m2単位の熱流Q"bが次の関係を満たすような速度で冷却することを含み:
    Figure 2010229020
    ここで、
    (a)Q"b、Q"q、およびΔQ"のそれぞれが、前記リボンの一方の側に由来する熱流であり、
    (b)前記第1のドロー延伸方向位置が、前記リボンの中心線、およびビード部分が最終的な厚さに達した点よりも下にあり、
    (c)Q"qが、前記ビード部分に隣接する横方向位置における前記第1のドロー延伸方向位置でのkw/m2単位の熱流であり、ここで前記リボンの厚さtqは1.05*tcenterに等しく、tcenterは中心線における前記リボンの最終的な厚さであり、
    (d)ΔQ"≧(tb/tq−1)Q"q+10kw/m2であり、ここでtbは前記ビード部分の最厚部の厚さである、
    ことを特徴とする方法。
  2. 第2のドロー延伸方向位置において、工程(A)が、前記ビード部分の少なくとも一方を、前記ビード部分の最厚部に由来するkw/m2単位の熱流Q"b(2)が次の関係:
    Q"b(2)≧0.95*(tb/tcenter)*Q"q(2)
    を満たす速度で冷却することを含むことを特徴とする請求項1記載の方法であって、
    ここで:
    (a)前記第2のドロー延伸方向位置が前記第1のドロー延伸方向位置よりも下にあり、
    (b)Q”q(2)が、前記リボンの厚さが1.05*tcenterに等しい、前記ビード部分に隣接する横方向位置における前記第2のドロー延伸方向位置でのkw/m2単位の熱流であり、
    (c)Q”b(2)およびQ”q(2)のそれぞれが、前記リボンの一方の側に由来する熱流であり、
    (d)前記第2のドロー延伸方向位置において、tbにおける前記リボンの温度がtqにおける前記リボンの温度の±20℃以内である、
    ことを特徴とする、方法。
  3. 前記第2のドロー延伸方向位置において、前記ビードの最厚部における前記リボンの温度が、前記リボンの厚さが1.05*tcenterに等しい、前記ビード部分に隣接する横方向位置における、前記リボンの温度以下であることを特徴とする請求項2記載の方法。
  4. ガラスシートの製造方法であって、
    (A)ドロー法を用いてガラスリボンを生産する工程において、前記リボンが:
    (i)中心線と、
    (ii)第1の縁部と、
    (iii)第2の縁部と、
    (iv)第1の縁部から始まり、中心線の方向へ内向きに延在する第1のビード部分と、
    (v)第2の縁部から始まり、中心線の方向へ内向きに延在する第2のビード部分と、
    を備えている、ガラスリボンの生産工程と、
    (B)前記ガラスリボンからシートを切断する工程と、
    を有してなり、
    ロー延伸方向位置において、工程(A)が、前記ビード部分の最厚部に由来するkw/m2単位の熱流Q"bが、次の関係:の±10%以内であることを満たすような速度で前記ビード部分の少なくとも一方を冷却することを含み:
    Figure 2010229020
    ここで:
    (a)Q"b、Q"q、およびΔQ"のそれぞれが、前記リボンの一方の側に由来する熱流であり、
    (b)前記ドロー延伸方向位置が、前記リボンの中心線、およびビード部分が最終的な厚さに達した点よりも下にあり、
    (c)Q"qが、前記ビードの最厚部における前記リボンの温度が、前記ビード部分に隣接する横方向位置におけるドロー延伸方向位置でのkw/m2単位の熱流であり、ここで前記リボンの厚さtqが1.05*tcenterに等しく、tcenterが中心線における前記リボンの最終的な厚さであり、
    (d)次式を満たし、
    Figure 2010229020
    ここで、ρは前記ガラスの密度であり、Cpは前記ガラスの熱容量であり、vは前記リボンのドロー延伸方向速度であり、tbは、前記ビード部分の最厚部の厚さであり、T'qはは前記ドロー延伸方向位置および横方向位置において評価される前記リボンの温度であり、ここでリボンの厚さはtqに等しく、
    (e)前記ドロー延伸方向位置において、tbにおける前記リボンの温度が、tqにおける前記リボンの温度±20℃以内である、
    ことを特徴とする方法。
  5. ドロー法を用いてガラスシートを製造するための装置であって、前記装置がガラスリボンを生産し、ここで前記リボンが、
    (i)中心線と、
    (ii)第1の縁部と、
    (iii)第2の縁部と、
    (iv)第1の縁部から始まり、中心線の方向へ内向きに延在する第1のビード部分と、
    (v)第2の縁部から始まり、中心線の方向へ内向きに延在する第2のビード部分と、
    を備え、
    前記装置が、冷却流動体を前記第1のビード部分に施用するための第1および第2のジェットを含み、ここで、前記第1および第2のジェットが:
    (a)前記リボンの両側に向かい合って配置され、
    (b)前記第1のビード上の実質的に同一のドロー延伸方向位置および実質的に同一の横方向位置を目的とし、
    (c)それらが前記第1の縁部の方に外向きに方向付けられる、
    ことを特徴とする方法。
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