JP2010228388A - 画像記録装置 - Google Patents

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    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17503Ink cartridges
    • B41J2/17543Cartridge presence detection or type identification
    • B41J2/17546Cartridge presence detection or type identification electronically

Abstract

【課題】インク漏れや記録ヘッドの故障などの重大な問題に発展しないように、損傷したインクカートリッジが使用されることを防止することが可能な画像記録装置を提供すること。
【解決手段】カートリッジケース110にスライド部材135と光センサ126とが設けられている。インクカートリッジ30には前壁40から突出する突出部材76が設けられている。カートリッジケース110にインクカートリッジ30が挿入される過程で、突出部材76がスライド部材135を押して奥側へ移動させると、このスライド部材135が光センサ126の検知領域127に進入する。このとき、光センサ126の出力信号が変化する。制御部90は出力信号が変化した場合に、プリンタ10における画像記録動作等を許可する。
【選択図】図10

Description

本発明は、インクカートリッジを装着可能なカートリッジ装着部を備えた画像記録装置に関する。
インクを用いて記録用紙に画像を記録するインクジェット記録方式の画像記録装置が広く知られている。この画像記録装置は、インクジェット記録方式の記録ヘッドと、記録ヘッドへ供給されるインクを貯留するインクカートリッジとを備える。インクカートリッジは、内部のインクを外部へ流出させるためのインク供給部を備える。インク供給部を通じてインクカートリッジから記録ヘッドにインクが供給される。記録ヘッドに供給されたインクは、記録ヘッドのノズルから記録用紙へ向けて選択的に吐出される。これにより、記録用紙に画像が記録される。
画像記録装置には、インクカートリッジが装着されるカートリッジ装着部が設けられており、インクカートリッジは、上記カートリッジ装着部に着脱可能に構成されている。上記カートリッジ装着部にインクカートリッジが装着されることにより、インク供給部が開放されて、インクカートリッジ内のインクが記録ヘッドへ供給可能となる。
上記インク供給部を外部からの衝撃から保護する手段として、特許文献1には、インク供給部よりも外方に突出する突出部が設けられたインクカートリッジが開示されている。この突出部が設けられているため、誤ってインク供給部側からインクカートリッジを床面に落下させた場合でも、突出部のみが床面に衝突するため、落下時の衝撃が直接にインク供給部に加わることが防止される。
特開2007−196647号公報
上述したように、特許文献1に記載の上記突出部は、インク供給部を保護するためのものである。仮に、この突出部が折損するなどによってインクカートリッジに突出部が存在しない場合は、インクカートリッジのインク供給部は、外部から衝撃を受けやすくなる。インク供給部が外部から衝撃を受けやすい状況に置かれたインクカートリッジは、突出部が存在する場合に比べてインク供給部が損傷している可能性が高い。インクカートリッジの損傷が外観から視認できる程度であれば、ユーザは、インクカートリッジが使用不能であることを容易に判断できる。しかしながら、例えばインク供給部の内部が損傷している場合は、ユーザはインクカートリッジの損傷を見つけることができない。このようなインクカートリッジが画像記録装置に使用されると、インク漏れが生じたり、インク供給部から記録ヘッドに至るインク供給経路にインクが供給されず記録不良が生じたりするおそれがある。また、インク供給経路に気泡が入り込み、その気泡によって記録ヘッドからインクが吐出されない空吐出状態となり、記録ヘッドが故障するという問題に発展するおそれがある。
そこで、本発明は、インク漏れや記録ヘッドの故障などの重大な問題に発展しないように、損傷したインクカートリッジが使用されることを防止することが可能な画像記録装置を提供することにある。
(1) 本発明は、インクカートリッジを装着可能なカートリッジ装着部を備えた画像記録装置として構成されている。上記カートリッジ装着部は、光を出力可能な第1発光部および該第1発光部からの光を入力可能な第1受光部を有する第1光センサを備えている。また、上記インクカートリッジは、上記カートリッジ装着部に挿入される挿入向きの前方側に設けられ、内部のインクを外部に供給するためのインク供給部と、上記インク供給部よりも上記挿入向きへ突出し、上記カートリッジ装着部に対する挿入過程において上記第1発光部から出力される光に作用する第1突出部と、を備えている。本発明の画像記録装置は、上記第1受光部からの出力信号の変化に基づいて、当該画像記録装置におけるインク消費動作を許可する制御手段を具備している。
このように構成されているため、インクカートリッジがカートリッジ装着部に挿入されると、その挿入過程において、第1突出部が上記第1発光部から出力される光に作用する。第1突出部が上記光に作用する例としては、第1突出部が上記光の光路を遮断することによって直接的に作用することや、或いは、第1突出部が挿入されたことに連動して動作する連動部材が上記光路を遮断することによって間接的に作用することが考えられる。第1突出部が上記光に作用することで、第1受光部に入射する光の量が変化される。このため、第1受光部からの出力信号が変化する。制御手段は、第1受光部からの出力信号を受信すると、その出力信号の変化に基づいて、本発明の画像記録装置におけるインク消費動作を許可する。仮に、第1突出部が存在しないインクカートリッジがカートリッジ装着部に装着された場合は、上記第1発光部から出力される光は作用されない。そのため、第1受光部からの出力信号が変化しない。この場合、制御手段は、第1受光部からの出力信号を受信しても、上記インク消費動作を許可せず、禁止した状態を維持する。
なお、本明細書においては別段の定めがない限り、「方向」とは、例えば+,−のように相対する向きを有する両矢印の直線で表されるものであり、「向き」とは、方向のうち例えば+若しくは−のように1つのアローヘッドを有する矢印で表されるものである。
このように画像記録装置が構成されているため、第1突出部を有するインクカートリッジ、言い換えると、インク供給部が損傷している可能性の低いインクカートリッジが装着されたときに限り、画像記録装置におけるインク消費動作が行われる。その結果、損傷したインクカートリッジの使用によるインク漏れや画像記録装置の故障などの不具合が防止される。
(2) 上記制御手段は、上記第1受光部からの出力信号の信号レベルが所定閾値を超えたときに、インク消費動作を許可するものが好ましい。
これにより、出力信号の微小な変化による誤動作が防止される。
(3) 上記第1突出部は、上記インクカートリッジが上記カートリッジ装着部においてインクを外部に供給可能なインク供給位置に到達したときに、上記第1発光部から出力される光に作用するものが好ましい。
これにより、インク供給可能な状態において、インク消費動作を許可するか否かが判定可能となる。
(4) 本発明の画像記録装置は、上記インクカートリッジが上記インク供給位置に到達したことを示す信号を出力する出力手段を更に備える。この場合、上記制御手段は、上記出力手段から出力された上記信号が入力されたことを条件に、上記第1受光部からの出力信号が変化したか否かを判定する。
上記出力手段としては、例えば、インクカートリッジがインク供給位置まで挿入された後に、上記信号を出力するべくユーザによって操作される押釦等の操作部や、インクカートリッジがインク供給位置まで挿入されたことを検知するセンサなどが該当する。制御手段は、上記出力手段から出力された上記信号が入力されたことで、第1突出部の存在を判定するタイミングを得ることができる。これにより、第1突出部の有無を正確に判定することが可能となる。
(5) 上記第1突出部は、上記カートリッジ装着部に対する上記インクカートリッジの装着姿勢において、上記インク供給部よりも下方に設けられている。
これにより、インク供給部からインクが漏れ出たとしても、漏れ出たインクが第1突出部で受け止められる。
(6) 上記カートリッジ装着部は、光を出力可能な第2発光部および該第2発光部からの光を入力可能な第2受光部を有する第2光センサを備えている。また、上記インクカートリッジは、第1突出部を備えている。この第2突出部は、上記第1突出部とは異なる部分に設けられている。第2突出部は、上記インク供給部よりも上記挿入向きへ突出している。第2突出部は、上記カートリッジ装着部に対する挿入過程において上記第2発光部から出力される光に作用するものである。この場合、上記制御手段は、上記第1受光部及び上記第2受光部の双方からの出力信号の変化に基づいて、上記インク消費動作を許可するものである。
インク供給部をより確実に保護するために、インクカートリッジに第1突出部に加えて第2突出部を設けることが考えられる。このようなインクカートリッジが採用された場合、制御手段は、第1突出部及び第2突出部の双方からの出力信号の変化に基づいて、インク消費動作を許可する。
(7) 上記制御手段は、上記第1受光部及び上記第2受光部の双方からの出力信号の信号レベルが所定閾値を超えたときに、インク消費動作を許可するものが好ましい。
これにより、第1突出部及び第2突出部の双方を有するインクカートリッジが装着された場合に限り、画像記録装置におけるインク消費動作が行われる。その結果、損傷したインクカートリッジの使用によるインク漏れや画像記録装置の故障などの不具合がより確実に防止される。
(8) 上記インク供給部は、少なくとも上記第1突出部と、上記インクカートリッジの外形のうち上記挿入向きに対して最も突出した部分とを結ぶ平面よりも内側に配置されていることが好ましい。
これにより、仮にインクカートリッジが落下したとしても、落下時の衝撃からインク供給部が確実に保護される。
(9) 上記インク消費動作としては、例えば、上記インクカートリッジから供給されたインクを用いて画像を記録する動作、又はインクチューブを介して上記インクカートリッジから該インクを吸引して上記インクチューブにインクを充填する動作が考えられる。
本発明によれば、インク漏れや記録ヘッドの故障などの重大な問題に発展しないように、損傷したインクカートリッジが使用されることを防止することが可能である。
図1は、プリンタ10の内部構造を模式的に示す模式断面図である。 図2は、インクカートリッジ30の構成を示す模式図であり、(A)にはインクカートリッジ30の斜視図が示されており、(B)にはインクカートリッジ30の縦断面図が示されている。 図3は、インク供給装置100の縦断面構造を模式的に示す断面図である。 図4は、光センサ126の構成を模式的に示す斜視図である。 図5は、インクカートリッジ30がカートリッジケース110に装着される過程を時系列的に示す模式断面図である。 図6は、インクカートリッジ30がカートリッジケース110に装着される過程を時系列的に示す模式断面図である。 図7は、突出部材76が折損したインクカートリッジ30’がカートリッジケース110に装着される前後の状態を示す模式断面図である。 図8は、光センサ114,126,141の出力信号を示す波形図であり、(A)には、インクカートリッジ30が装着されたときの出力波形が示されており、(B)には、インクカートリッジ30’が装着されたときの出力波形が示されている。 図9は、制御部90の構成の概略を示すブロック図である。 図10は、制御部90によって行われる動作制御処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図11は、インクカートリッジ150の構成を示す模式図であり、(A)にはインクカートリッジ150の斜視図が示されており、(B)にはインクカートリッジ150の縦断面図が示されている。 図12は、インクカートリッジ150がカートリッジケース155に装着される前後の状態を示す模式断面図である。 図13は、インクカートリッジ160の構成を示す模式図であり、(A)にはインクカートリッジ160の斜視図が示されており、(B)にはインクカートリッジ160の縦断面図が示されている。 図14は、インクカートリッジ160がカートリッジケース165に装着される前後の状態を示す模式断面図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明が具体化された一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
《第1実施形態》
まず、本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るプリンタ10(本発明の画像記録装置の一例)の内部構造を模式的に示す模式断面図である。
[プリンタ10の概要]
プリンタ10は、インクジェット記録方式に基づいて、記録用紙に対してインク滴を選択的に吐出することにより画像を記録するものである。図1に示されるように、プリンタ10は、インク供給装置100を備えている。インク供給装置100には、カートリッジケース110(本発明のカートリッジ装着部の一例)が設けられており、このカートリッジケース110に4つのインクカートリッジ30(本発明のインクカートリッジの一例)が水平に保持可能である。カートリッジケース110の開口112の下端部にはカバー19が倒伏可能に軸支されている。カバー19は、開口112の下端部を中心に回動することにより、開口112を開放する開放姿勢と閉塞する閉塞姿勢とに姿勢変化する。なお、インクカートリッジ30は、開口112からカートリッジケース110に挿入される。
各インクカートリッジ30には、プリンタ10で使用可能なインクが貯留されている。具体的には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色のインクがそれぞれの色に対応するインクカートリッジ30に貯留されている。図2に示されるように、インクカートリッジ30と記録ヘッド21とがインクチューブ20で接続されている。記録ヘッド21にはサブタンク28が設けられており、このサブタンク28にインクが一時的に貯留されている。記録ヘッド21は、インクジェット記録方式に基づいてサブタンク28のインクをノズル29から選択的に吐出する。
給紙ローラ23によって搬送路24へ送給された記録用紙は、搬送ローラ対25によってプラテン26上へ搬送される。記録ヘッド21は、プラテン26上を通過する記録用紙に対してインクを吐出する。これにより、画像が記録用紙に記録される。プラテン26を通過した記録用紙は、排出ローラ対22によって、搬送路24の最下流側に設けられた排紙トレイ16に排出される。このように画像が記録される動作(画像記録動作)は、本発明のインク消費動作に相当する。なお、画像記録動作のほかに、インクカートリッジ30がカートリッジケース110に装着された後に、インクの吐出不良を防止するために行われるパージ動作(インクをインクカートリッジ30から吸引する処理)も本発明のインク消費動作に相当する。
[インクカートリッジ30]
図2は、インクカートリッジ30の構成を示す模式図であり、(A)にはインクカートリッジ30の斜視図が示されており、(B)にはインクカートリッジ30の縦断面図が示されている。
インクカートリッジ30はインクが貯留される容器である。インクカートリッジ30の内部空間がインク貯留室36である。インクカートリッジ30は、図2(A)に示される起立姿勢、つまり、図中の下側の面を底面とし、図中の上側の面を上面としてカートリッジケース110に対して矢印50で示される向き(以下「挿入向き50」と称する。)に挿入される。インクカートリッジ30は、上記起立姿勢のままカートリッジケース110に装着される。言い換えると、上記起立姿勢は、カートリッジケース110に対するインクカートリッジ30の装着姿勢である。
図2に示されるように、インクカートリッジ30は、略直方体形状に形成されている。詳細には、インクカートリッジ30は、幅方向51に細く、高さ方向52と奥行き方向53が上記幅方向51よりも大きい扁平形状に形成されている。インクカートリッジ30は、例えば、透明な樹脂で構成されている。インクカートリッジ30の挿入向き50の前方側の前壁40には、大気連通口71、残量検知部34、及びインク供給部72(本発明のインク供給部の一例)が設けられている。
図2(B)に示されるように、残量検知部34は、略直方体形状に形成されている。残量検知部34は、前壁40の中段付近から外向き(図2(B)の右向き)へ突出している。残量検知部34の内部の空間35は、インク貯留室36と連続するように中空状に形成されている。空間35は、残量検知部34を構成する底壁34A、側壁34B、上壁34D、及び前壁34Eによって区画されている。この空間35に、後述するセンサーアーム60が備える遮光板62が挿入されている。
残量検知部34は、インク貯留室36のインク量をユーザに視覚的に認識させたり、光学センサ114(図3参照)に検知させたりするためのものである。そのため、残量検知部34は、透明な部材で構成されている。したがって、ユーザは、残量検知部34の空間35の中身を外部から視認することができる。残量検知部34の幅であるところの側壁34B間の距離(幅方向51の寸法)は、前壁40の幅よりも小さい。具体的には、残量検知部34は、後述する光センサ114の検知領域115に進入可能な幅に形成されている。
センサーアーム60は、インク貯留室36内に設けられている。センサーアーム60は、インク貯留室36に貯留されたインクの液量を検知するための合成樹脂製の部材である。センサーアーム60は、大別して、アーム本体63と、遮光板62と、フロート部64とからなる。
アーム本体63は、インクカートリッジ30の側壁41に支持された支軸66に回動可能に支持されている。これにより、センサーアーム60がインクカートリッジ30の内部において矢印67及び矢印68の向きへ揺動可能となる。
フロート部64はアーム本体63の一方端に設けられている。フロート部64は、例えば、内部が中空状に形成されており、インクなどの液体に対して浮力を有する浮力体の役割を担っている。したがって、フロート部64は、インク量の増減に応じて上下に移動する。これにより、フロート部64の変位に応じてセンサーアーム60が回動する。なお、フロート部64を中空形状とせず、支軸66からフロート部64に至る部分或いはその一部分をインクの比重よりも小さい比重の素材でフロート部64が形成されていてもよい。
遮光板62は、フロート部64とは反対側のアーム本体63の他方端に設けられている。センサーアーム60が図2(B)において時計方向(矢印67の向き)へ回動されると、遮光板62が空間35内を下方へ移動する。そして、遮光板62が残量検知部34の底壁34Aに当接し、下位姿勢(遮光板62が残量検知部34の底壁34Aに当接する姿勢、図2(B)の実線で示す姿勢)を維持する。一方、センサーアーム60が図2(B)において反時計方向(矢印68の向き)へ回動されると、遮光板62が上方へ移動して、底壁34Aから離れる。そして、遮光板62が上壁34Dに当接し、上位姿勢(遮光板62が底壁34Aから上方へ離れて上壁34Dに当接する姿勢、図2(B)の破線で示す姿勢)を維持する。なお、図2(B)では、遮光板62が底壁34Aに当接した姿勢が実線で示され、遮光板62が底壁34Aから離れた姿勢が破線で示されている。
なお、遮光板62が上記下位姿勢にあるときは、遮光板62は側壁34Bの下部の照射部34Cに対向配置される。つまり、遮光板62と照射部34Cとが幅方向51において重なる。一方、遮光板62が上記上位姿勢にあるときは、遮光板62は照射部34Cから上方へずれた位置に配置される。つまり、上記上位姿勢では、遮光板62と照射部34Cは重ならない。
本実施形態では、インク貯留室36に所定量のインクがある場合に、センサーアーム60は、フロート部64の浮力によって矢印67の向きへ回動され、遮光板62が上記下位姿勢側へ移動し、下位姿勢を維持する。一方、インク貯留室36のインク量が所定量未満になると、センサーアーム60は、液面の降下に伴ってフロート部64が下方へ移動することにより、矢印68の向きへ回動され、遮光板62が上記上位姿勢側へ移動し、上位姿勢を維持する。このように上下方向へ遮光板62が移動することによって、後述する光センサ114の光が遮光板62によって遮断され又は残量検知部34を幅方向51へ通過可能となる。
カートリッジケース110において、インクの供給が可能な位置(以下「インク供給位置」と称する。)にインクカートリッジ30が装着された状態で、後述する光センサ114(図3参照)の発光素子から残量検知部34の側壁34Bの照射部34Cに向けて光が出射される。このとき、遮光板62が上記下位姿勢(図2(B)の実線で示された姿勢)にある場合は、空間35を横切ろうとする光は遮光板62によって遮断される。一方、遮光板62が上記上位姿勢(図2(B)の破線で示された姿勢)にある場合は、光は遮光板62によって遮断されずに、空間35を通過して、光センサ114の受光素子に到達する。したがって、当該受光素子の出力信号の波形を解析したり、或いは出力信号の減衰量や有無を検知することによって、インク貯留室36内のインクが所定量以上あるかどうかを検知することができる。
大気連通口71は、前壁40において、残量検知部34よりも上方の前壁面に形成されている。この大気連通口71は、インク貯留室36の空気層と大気とを連通するための貫通孔である。大気連通口71が大気と連通されることによって、インク貯留室36内の気圧が大気圧に維持される。インク供給部72は、前壁40において、残量検知部34よりも下方の前壁面に形成されている。このインク供給部72は、弾性を有する環状部材で構成されており、前壁40から外方(挿入向き50側)へ突出している。インク供給部72の中心部に貫通孔73が形成されており、この貫通孔73からインクニードル122を通ってインク貯留室36からインクが外部に導出される。
インク供給部72は、図2(B)に示されるように、後述する突出部材76の突出端と残量検知部34の突出端とを通る仮想平面56よりも前壁40側に収まるように設けられている。つまり、インク供給部72は、仮想平面56を挿入向き50側へ越えていない。このため、インクカートリッジ30を前壁40側から落下させたとしても、落下時の衝撃が直接にインク供給部72に加わらないため、インク供給部72が衝撃から保護される。
インクカートリッジ30は、奥行き方向53へ延びるリブ43を有する。リブ43はインクカートリッジ30の上壁39から上方に延びる2つの側壁と両側壁の頂部同士を接続する上壁とからなる。リブ43は、上壁39の幅よりも小さい幅の側壁を有している。リブ43の前壁40側の端部44は、前壁40と同一面となる位置にあり、その反対側(挿入向き50の後方側)の端部45は、上壁39において奥行き方向53の中央部付近にある。リブ43の端部45は、カートリッジケース110のインク供給位置にインクカートリッジ30が装着された状態で、後述するロックレバー145が係合する部分である。
インクカートリッジ30は、突出部材76(本発明の第1突出部の一例)を有する。突出部材76は、インクカートリッジ30がカートリッジケース110に挿入される過程で、後述するように、光センサ126の検知領域127を通る光に対して間接的に作用するものである。突出部材76は、図2(A)に示される起立姿勢で、前壁40の下端に設けられている。詳細には、突出部材76は、インク供給部72の下方に設けられており、前壁40から外方(挿入向き50側)へ突出している。本実施形態では、突出部材76の幅は、前壁40の幅と同じサイズである。この突出部材76は、インク供給部72よりも外方へ突出している。つまり、突出部材76の突出量(前壁40から突出端までの距離)は、インク供給部72の突出量よりも大きい。突出部材76は、カートリッジケース110にインクカートリッジ30が挿入される過程で、カートリッジケース110にスライド可能に支持されたスライド部材135(図3参照)を押圧して、当該スライド部材135を挿入向き50と同じ向きへスライドさせる。
なお、インクカートリッジ30は、インク貯留室36を構成する透光性のある材質からなる内部容器と、その内部容器を両側面からカバーする透光性のない材質からなるカバー部材とから構成されている。本実施形態における突出部材76及び後述する第2実施形態における突起153は、そのカバー部材に一体に形成されており、そのカバー部材から挿入向き50へ突出されている。各図においては、インクカートリッジ30が模式的に現されているので、この内部容器とカバー部材とが区別されていない。
[インク供給装置100]
次に、図3及び図4を参照して、インクカートリッジ30が装着されるインク供給装置100の構成について説明する。ここに、図3は、インク供給装置100の縦断面構造を模式的に示す断面図である。図4は、光センサ126の構成を示す斜視図である。
インク供給装置100は、プリンタ10に設けられている。インク供給装置100は、プリンタ10が備える記録ヘッド21(図2参照)へインクを供給するものである。インク供給装置100は、複数のインクカートリッジ30を装着可能なカートリッジケース110を備えている。以下、カートリッジケース110について詳細に説明する。
[カートリッジケース110]
図3に示されるように、カートリッジケース110の内部に、インクカートリッジ30が収容される。インクカートリッジ30は、カートリッジケース110内において、水平方向へ移動可能に支持される。カートリッジケース110は、その前面に開口112を有する。開口112を通じてカートリッジケース110の内部にインクカートリッジ30が挿入される。
カートリッジケース110の奥壁117の下部には、カートリッジケース110の内部から背面側へ貫通する孔119が形成されている。孔119のカートリッジケース110内部側にインク供給部72と連結する連結部121が設けられている。連結部121には、管状のインクニードル122が取り付けられている。孔119の背面側にインクチューブ20(図1参照)が接続されている。カートリッジケース110にインクカートリッジ30が装着されると、インク供給部72と連結部121とが連結する。これにより、インクニードル122がインク供給部72の貫通孔73に挿入されて、貫通孔73からインクチューブ20に至るインク通路が形成される。
カートリッジケース110の奥壁117の中央部には、光センサ114が設けられている。光センサ114は、カートリッジケース110に装着されたインクカートリッジ30内に配置されたいるセンサーアーム60の遮光板62を検知するためのものであり、光センサ126と同様に構成されている。本実施形態では、光センサ114として、発光素子及び受光素子(ともに不図示)を有する光透過型のフォトインタラプタが用いられている。発光素子は、受光素子へ向けて可視光や赤外光などの光を発光するものであり、例えば発光ダイオードが該当する。また、受光素子は、光を受光可能なものであり、例えばフォトトランジスタが該当する。これら発光素子及び受光素子は、互いに対向するように配置されている。光センサ114は、インクカートリッジ30毎に設けられている。つまり、カートリッジケース110に4つのインクカートリッジ30が装着可能である場合は、4つのインクカートリッジ30それぞれに対応する4つの光センサ114がカートリッジケース110に設けられている。
光センサ114は、制御部90(図9参照)に接続されており、受光素子から出力される電気信号が出力信号として制御部90に入力される。本実施形態では、カートリッジケース110のインク供給位置にインクカートリッジ30が装着されると、光センサ114の発光素子から受光素子に至る検知領域115に残量検知部34の下部が進入する。つまり、残量検知部34の側壁34Bの照射部34C(図2参照)が検知領域115内に位置する。検知領域115に残量検知部34が進入したときの光センサ114の出力信号(受光量)に基づいて、インクの残量が所定量未満になったかどうかが制御部90によって判定される。
[光センサ126]
カートリッジケース110の奥壁117の背面側(図3の右側)の下部に、光センサ126(本発明の第1センサの一例)が設けられている。光センサ126はカートリッジケース110にインクカートリッジ30が装着された状態で、インクカートリッジ30の突出部材76の有無を検知するためのものである。図4に示されるように、光センサ126は、光を出力可能な発光素子125(本発明の第1発光部の一例)と、発光素子125からの光を受光可能な受光素子128(本発明の第1発光部の一例)とを有する。発光素子125及び受光素子128は、略U形状に組み立てられた樹脂製の筐体123に内蔵されている。本実施形態では、光センサ126として、発光素子125と受光素子128とが互いに対向するように配置された光透過型のフォトインタラプタが用いられている。光センサ126は、制御部90(図9参照)に接続されており、受光素子から出力される電気信号が出力信号として制御部90に入力される。なお、光センサ126に代えて反射型のフォトインタラプタを採用することも可能である。
[スライド部材135]
カートリッジケース110には、スライド部材135が設けられている。スライド部材135は、インクカートリッジ30ごとに設けられている。つまり、カートリッジケース110に4つのインクカートリッジ30が装着可能である場合は、4つのインクカートリッジそれぞれに対応する4つのスライド部材135が設けられている。
スライド部材135は、インクカートリッジ30及びカートリッジケース110とは、別部材として構成されている。スライド部材135は、カートリッジケース110の底壁132の奥側に形成された凹部130に配置されている。奥壁117の下部に奥壁117の一部を切り欠いて形成された開口129が形成されている。凹部130は、開口129に連続している。スライド部材135は、凹部130の底面に沿ってインクカートリッジ30の挿抜方向105と同方向へスライド可能に支持されている。このスライド部材135は、図3(A)に示されるように、光センサ126の検知領域127から離れた位置と、検知領域127に配置された位置との間でスライド可能である。言い換えると、スライド部材135のスライド範囲内に光センサ126の検知領域127が含まれるように、光センサ126が配置されている。
スライド部材135には、インクカートリッジ30の挿入過程で突出部材76によって押圧される被押圧部137が設けられている。被押圧部137は、スライド部材135の本体136から上方へ突出している。被押圧部137は、突出部材76から力を受けていない通常状態において、カートリッジケース110におけるインクカートリッジ30の挿入経路、詳細には、突出部材76の進入経路に配置されている。
凹部130にはコイルバネ139が設けられている。コイルバネ139の一端が、開口112側に位置する凹部130の端部133に連結されている。コイルバネ139の他端は、スライド部材135に連結されている。コイルバネ139が自然長である場合、つまり、スライド部材135に外力が加えられていない状態では、スライド部材135は光センサ126よりも端部133側に配置されている。一方、インクカートリッジ30がカートリッジケース110に挿入される過程で、インクカートリッジ30の突出部材76が被押圧部137を押圧する。突出部材76から押圧力を受けると、スライド部材135が挿入向き50へ移動するとともにコイルバネ139が伸びる。このとき、コイルバネ139には圧縮方向のバネ力が発生する。そして、インクカートリッジ30がインクの供給が可能なインク供給位置に到達すると、スライド部材135が検知領域127に進入して、検知領域127を通る光を遮断する。検知領域127にスライド部材135が進入したときの光センサ126の出力信号(受光量)に基づいて突出部材76の有無を検知することができる。このように、インクカートリッジ30の挿入動作に連動してスライド部材135が挿入向き50へスライドし、このスライド部材135によって検知領域127を通る光が作用される。
[ロック機構144]
カートリッジケース110にロック機構144が設けられている。ロック機構144は、インクカートリッジ30がインク供給位置に配置された状態で、そのインクカートリッジ30が挿入向き50とは反対の脱抜向き54へ移動することを規制して、上記インク供給位置でインクカートリッジ30を制止させる役割を担う。このロック機構144は、カートリッジケース110において、光センサ126とは上下方向において反対側に配置されている。言い換えると、光センサ126は、ロック機構144とは反対側に配置されている。詳細には、ロック機構144は、開口112の上部に設けられている。
ロック機構144は、大別すると、ロックレバー145と、ロックレバー145に付勢力を付与するコイルバネ148とにより構成されている。ロックレバー145は、図3(B)に示されるアンロック位置と、図3(A)に示されるロック位置との間で軸を介して回動可能に支持されている。ロックレバー145に外力が加えられていない状態では、ロックレバー145はコイルバネ148によって常にロック位置側へ付勢されている。ロックレバー145の一端に係合端部146が設けられている。ロック機構144は、係合端部146がインクカートリッジ30の端部45と係合することにより、カートリッジケース110におけるインクカートリッジ30のロックが実現される。
ロック機構144の近傍に、光センサ141が設けられている。光センサ141は、上述した光センサ126と同様に構成されており、検知領域142を有する。ロックレバー145の係合端部146とは反対側に操作部143及び被検知部147が設けられている。光センサ141は、被検知部147の回動範囲に検知領域142が位置するように配置されている。したがって、被検知部147は、ロックレバー145の位置に応じて検知領域142に進入可能である。本実施形態では、ロックレバー145が上記ロック位置にあるときに被検知部147が検知領域142に配置され、ロックレバー145が上記アンロック位置にあるときに被検知部147から外れた位置に配置される。被検知部147が検知領域142に入ったとき、又は検知領域142から外れたときの光センサ141の出力信号(受光量)に基づいて、ロックレバー145がロック位置にあるかどうかを検知することができる。なお、光センサ141及びロック機構144によって、本発明の出力手段が実現されている。
[インクカートリッジ30の装着動作]
以下、図5から図8を参照して、インクカートリッジ30をカートリッジケース110に装着する動作について説明する。ここに、図5及び図6は、インクカートリッジ30がカートリッジケース110に装着される過程を時系列的に示す模式断面図である。図7は、突出部材76が折損したインクカートリッジ30’がカートリッジケース110に装着される前後の状態を示す模式断面図である。図8は、光センサ114,126,141の出力信号を示す波形図である。
図5に示されるように、インクカートリッジ30がカートリッジケース110に対して挿入向き50へ挿入されると、まず、リブ43の端部44がロックレバー145の係合端部146に当接する。この状態で更にインクカートリッジ30が挿入されると、ロックレバー145が反時計方向に回動し、係合端部146が上方へ持ち上げられて、上記ロック位置(図3(A)参照)から上記アンロック位置(図3(B)参照)まで回動する。持ち上げられた係合端部146は、リブ43の上面に載置される。その後、インクカートリッジ30が更に挿入されることに伴い、係合端部146は、リブ43の上面を滑る。そして、係合端部146がリブ43の端部45に至ると、係合端部146は下方に回動して、インクカートリッジ30の脱抜向き54への移動を規制する。
インクカートリッジ30が挿入される前は、ロックレバー145は上記ロック位置(図3(A)参照)にあり、ロックレバー145の被検知部147によって検知領域142の光が遮断されている。そのため、光センサ141の出力信号のレベルはLOWとなっている(図8(A)参照)。インクカートリッジ30が挿入されてロックレバー145が上記アンロック位置まで回動すると、その回動中に被検知部147が検知領域142から外れた位置に移動する。そのため、光センサ141の出力信号のレベルはLOWからHIに変化する(図8(A)のT0)。
更にインクカートリッジ30が挿入されると、残量検知部34の前壁34Eが光センサ114の検知領域115を通過する(図5(B)参照)。このとき、光センサ114の出力信号のレベルは、前壁34Eが検知領域115を通過中はHIからLOWに変化し(図8(A)のT1)、前壁34Eが検知領域115を通り過ぎるとLOWからHIに戻る(図8(A)のT2)。なお、前壁34Eには、光を透過しにくい材質で構成されたカバーやシールなどの部材が取り付けられており、前壁34Eを幅方向51へ進む光は、前壁34Eによって吸収或いは乱反射されて減衰される。そのため、受光素子では、所定値以上の受光量が得られず、LOWレベル信号が出力される。前壁34Eは、上述した部材を備えた構成に限られず、発光素子から出射された光の全部又は一部を反射、回折させるなどして光の向きを変えることにより受光素子に至る光の光量を遮断又は低下させたり、また、すりガラスや絞り、スリットなどで光を減衰させたりして、光量を所定量未満にさせるものであってもよい。
また、図5(B)に示されるように、突出部材76がスライド部材135の被押圧部137に当接して、突出部材76が被押圧部137を挿入向き50と同じ向きへ押し付ける。
更にインクカートリッジ30が挿入されると、スライド部材135は、突出部材76から押圧力を受けて挿入向き50と同じ向きへ移動し始める。このとき、スライド部材135の移動とともに、コイルバネ139が伸長する。これにより、コイルバネ139には、圧縮方向のバネ力が発生する。このバネ力は、スライド部材135に付与される。詳細には、コイルバネ139で発生した圧縮方向のバネ力は、挿入向き50とは反対の脱抜向き54へスライド部材135を移動させる力としてスライド部材135に作用する。つまり、コイルバネ139によって、スライド部材135は、脱抜向き54へ弾性付勢される。
そして、図6(C)に示されるように、インクカートリッジ30がカートリッジケース110のインク供給位置に到達すると、残量検知部34の照射部34Cが光センサ114の検知領域115に配置される。ここで、インク供給位置とは、インクカートリッジ30からインクニードル122へインクを供給することが可能な位置であって、本実施形態では、図6(C)及び図6(D)に示されるように、インク供給部72の貫通孔73にインクニードル122が挿通される位置である。照射部34Cが検知領域115に進入すると、インク貯留室36に所定量以上のインクが貯留されている場合、つまり、遮光板62が下位姿勢(実線参照)にある場合は、遮光板62によって検知領域115の光が遮断される。この場合、図8(A)に示されるように、光センサ114の出力信号のレベルは、HIからLOWに変化する(図8(A)のT3)。一方、インク貯留室36のインクが所定量未満である場合、つまり、遮光板62が上位姿勢(破線参照)にある場合は、遮光板62によって検知領域115の光が遮断されないので、信号のレベルはHIを維持する(図8(A)の破線参照)。
また、インクカートリッジ30がインク供給位置まで挿入される過程で、スライド部材135が突出部材76によって押圧されることによって、スライド部材135が光センサ126の検知領域127に進入する。このとき、光センサ126の出力信号のレベルは、HIからLOWに変化する(図8(A)のT4)。
更にまた、インクカートリッジ30がインク供給位置に到達すると、リブ43の端部45がロックレバー145の係合端部146を通り過ぎる。係合端部146がリブ43の上壁に支持されなくなるので、持ち上げられていたロックレバー145が下方へ回動し、係合端部146がインクカートリッジ30の上壁39の上面に当接する。このとき、ロックレバー145の被検知部147によって検知領域142の光が遮断される。これにより、光センサ141の出力信号のレベルはHIからLOWに変化する(図8(A)のT5)。
その後、インクカートリッジ30に対する挿入向き50への押圧力が解除されると、インクカートリッジ30は、コイルバネ139による脱抜向き54へのバネ力を受ける。このバネ力は、コイルバネ139からスライド部材135、被押圧部137を介してインクカートリッジ30の突出部材76に伝達される。図6(D)に示されるように、このバネ力を受けたインクカートリッジ30は、脱抜向き54へ移動しようとする。このとき、インクカートリッジ30は、ロックレバー145の係合端部146とリブ43の端部45との間に設けられたガタ(隙間)分だけ脱抜向き54へ移動するが、係合端部146と端部45とが当接係合することによって、インクカートリッジ30は、脱抜向き54への移動が制止される。
一方、突出部材76が折損したインクカートリッジ30’がカートリッジケース110に挿入された場合は、図7に示されるように、インクカートリッジ30’がインク供給位置に到達しても、スライド部材135が挿入向き50へ移動しない。そのため、インクカートリッジ30’がカートリッジケース110に装着されても、光センサ126の出力信号は常にHIを維持する(図8(B)参照)。つまり、光センサ126の出力信号は変化しない。
本実施形態では、インクカートリッジ30’のように突出部材76が存在しない場合は、インクカートリッジ30’のインク供給部72は、外部から衝撃を受けやすい。したがって、インク供給部72は外部からの衝撃によって損傷している可能性が高い。このようなインクカートリッジ30’がカートリッジケース110に装着されてプリンタ10における画像記録に使用されると、インク供給部72の損傷によるインク漏れが生じたり、インクチューブ20にインクが供給されず記録不良が生じたりするおそれがある。また、インクチューブ20に気泡が入り込み、その気泡が記録ヘッド21のサブタンク28に蓄積すると、インクを吐出させるアクチュエータ(例えばピエゾ素子)が駆動した場合に、駆動時の力が気泡の圧縮に作用することによって吸収されてしまい、インクがノズル29から吐出されなくなる。また、アクチュエータが過剰に動作されることによって発熱し、この熱によって記録ヘッド21が故障するという問題に発展するおそれがある。このような不具合を防止するために、本実施形態では、光センサ126の受光素子128からの出力信号が変化したことに基づいて、プリンタ10における画像記録動作やパージ動作(以下「画像記録動作等」と称する。)を許可する制御が可能なように、制御部90が構成されている。
[制御部90]
以下、図9を参照して、制御部90の概略構成を説明する。ここに、図9は、制御部90の構成の概略を示すブロック図である。
制御部90は、プリンタ10の全体動作を制御するものである。制御部90は、図9に示されるように、CPU91、ROM92、RAM93、EEPROM94、ASIC95を主とするマイクロコンピュータとして構成されている。制御部90により、本発明の制御手段が具現化されている。
ROM92には、CPU91がプリンタ10の各種動作を制御するためのプログラムや、後述する動作制御処理を実行するためのプログラムなどが格納されている。RAM93は、CPU91が上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記録する記憶領域、或いはデータ処理の作業領域として使用される。このRAM93には、光センサ114,126,141から出力された信号の信号レベル(HI又はLOW)が時系列データとして記憶される。EEPROM94には、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納される。
ASIC95には、光センサ126や光センサ141が接続されている。なお、図9には図示されていないが、給紙ローラ23や搬送ローラ対25等(図2参照)の各ローラを駆動させる駆動回路や、プリンタ10に画像記録指示等を入力するための入力部や、プリンタ10に関する情報を表示する表示部なども接続されている。
光センサ126は、受光素子で受けた光の強度に応じたアナログの電気信号(電圧信号又は電流信号)を出力する。出力された出力信号は、制御部90に入力されて、当該制御部90において、その信号レベル(電圧値又は電流値)が所定の閾値以上の場合にHIレベル信号と判定され、所定の閾値未満の場合にLOWレベル信号と判定される。本実施形態では、光センサ126の検知領域127において光が遮断されている場合は、信号レベルが所定の閾値よりも低下するため、上記出力信号はLOWレベル信号と判定される。また、検知領域127において光が遮断されていない場合は、信号レベルが所定の閾値よりも上にあるため、上記出力信号はHIレベル信号と判定される。
光センサ141は、上述の光センサ126と同じ構成を有し、受光素子で受けた光の強度(受光量)に応じた電気信号を出力するものである。詳細については説明を省略する。
[動作制御処理]
本実施形態では、光センサ126の出力信号の変化に基づいて、プリンタ10における画像記録動作等を許可する動作制御処理が制御部90によって実行される。以下、図11のフローチャートを参照しながら、上記動作制御処理の手順について説明する。ここに、図11は、制御部90によって行われる動作制御処理の手順の一例を示すフローチャートである。この動作制御処理は、図中のステップS1から開始される。なお、当該動作制御処理の前提として、インクカートリッジ30が未装着の場合は、プリンタ10の画像記録動作等が禁止されているものとする。
まず、ステップS1では、カートリッジケース110にインクカートリッジ30がインク供給位置に装着されたかどうかが判断される。言い換えると、インクカートリッジ30がロック機構144によってインク供給位置でロックされたかどうかが判断される。具体的には、RAM93に記憶された上記時系列データに基づいて、光センサ141の信号レベルがHIからLOWに変化したかどうかによって判断される。上記信号レベルがHIからLOWに変化した場合に、インクカートリッジ30がロックされたと判断される。
インクカートリッジ30がインク供給位置に装着されたと判断されると(S1のYes)、ステップS2では、光センサ141の信号レベルがHIからLOWに変化したことをトリガとして、光センサ126の信号レベルがHIであるかLOWであるかが判断される。この判断は、RAM93に記憶された上記時系列データに基づいて行われる。この判断は、インクカートリッジ30が突出部材76を有するか否かを判断するために行われる。例えば、図8(A)を参照すると、光センサ141の信号レベルがHIからLOWに変化する時刻T5における光センサ126の信号レベルがLOWである場合は、スライド部材135が検知領域127に存在し、受光素子に至る光を遮断していることを意味する。したがって、スライド部材135を押圧する突出部材76が存在すると判定される。一方、図8(B)を参照すると、時刻T5における光センサ126の信号レベルがHIである場合は、突出部材76が存在しないと判定される。
ステップS2において、光センサ126の信号レベルがLOWであると判断された場合、言い換えると、光センサ126の出力信号がHIからLOWに変化したと判断された場合は、制御部90は、画像記録動作等を許可する(S3)。例えば、画像記録動作等を許可するためのビットフラグがCPU91のレジスタ等にセットされる。
一方、ステップS2において、光センサ126の信号レベルがHIであると判断された場合、言い換えると、光センサ126の出力信号がHIを維持していると判断された場合は、制御部90は、画像記録動作等が禁止された状態を維持する(S4)。例えば、画像記録動作等を禁止するためのビットフラグがCPU91のレジスタ等にセットされる。
このように、本実施形態のプリンタ10では、インクカートリッジ30が装着されたときに、光センサ126の信号レベルの変化に基づいて突出部材76の有無が判定される。そして、突出部材76が存在すると判定された場合は、画像記録動作等の禁止状態が解除されて、画像記録動作等が許可される。一方、突出部材76が存在しない判定された場合は、画像記録動作等の禁止状態が継続される。これにより、インク供給部72の損傷の可能性の低いインクカートリッジ30が装着された場合だけ画像記録動作等が許可され、インク供給部72の損傷の可能性の高いインクカートリッジ30が装着された場合は画像記録動作等が禁止されるので、カートリッジケース110におけるインク漏れや、インク供給不良による記録不良、気泡介入による記録ヘッド21の故障が防止される。
なお、上述の実施形態では、光センサ141の信号レベルがHIからLOWに変化したことをトリガとして、突出部材76の有無を判定することとしたが、例えば、インクカートリッジ30がロック機構144によってインク供給位置でロックされた後に、外部から入力されたトリガ信号を受信したタイミングで突出部材76の有無を判定してもよい。また、開口112に設けられたカバー19(図2参照)の開閉動作を検知するカバーセンサを設け、開口112がカバー19で閉塞されたときに上記カバーセンサから出力される信号に基づいて判定してもよい。
また、光センサ126に代えて反射型のフォトインタラプタが採用された場合は、図8における光センサ126の出力波形のHIとLOWとの関係が逆転する。この場合は、制御部90は、ステップS2において、光センサ126の出力信号がLOWからHIに変化したかどうかを判断する。LOWからHIへの変化は、信号レベルが所定の閾値よりも上昇したかどうかによって判断される。そして、制御部90は、光センサ126の出力信号がHIであると判断した場合は、次のステップS3において、画像記録動作等を許可する。
《第2実施形態》
以下、図11及び図12を参照しながら、本発明の第2実施形態について説明する。ここに、図11は、本発明の第2実施形態に係るインクカートリッジ150の構成を示す模式図であり、(A)にはインクカートリッジ150の斜視図が示されており、(B)にはインクカートリッジ150の縦断面図が示されている。図12は、インクカートリッジ150がカートリッジケース155に装着される前後の状態を示す模式断面図である。なお、上述の第1実施形態と共通する構成要素については、第1実施形態で用いた符号と同じ符号を付すことでその説明を省略する。
第2実施形態では、図11に示されるように、リブ43の端部44から挿入向き50へ突出する突起153(本発明の第2突出部の一例)がインクカートリッジ150に設けられている点と、図12に示されるように、カートリッジケース155に光センサ151(本発明の第2センサの一例)が設けられている点が上述の第1実施形態と異なる。
突起153は、インクカートリッジ150の前壁40の上部に配置されている。つまり、インク供給部72の上方に配置されている。インク供給部72は、突起153と突出部材76とによって挟まれるように配置されている。突起153は、リブ43の幅方向51のサイズよりも細く形成されており、具体的には、光センサ151の検知領域152に進入可能な幅に形成されている。突起153は、インク供給部72よりも外方へ突出している。本実施形態では、突起153は、突出部材76と同じ突出長さに形成されている。
カートリッジケース155において、突起153に対応する位置に光センサ151が設けられている。光センサ151は、上述した光センサ126と同じように構成されており、光を出力可能な発光素子(本発明の第2発光部の一例)と、この発光素子に対して水平方向に対向するよう配置され、上記発光素子からの光を受光可能な受光素子(本発明の第2発光部の一例)とを有する。光センサ151は、カートリッジケース155の奥側の上部、つまり奥壁117の上部に設けられている。光センサ151は、カートリッジケース155に装着されたインクカートリッジ150の突起153の有無を検知するためのものである。図12(B)に示されるように、インクカートリッジ150がインク供給位置に装着されると、突起153が光センサ151の検知領域152に進入して、検知領域152を通る光を遮断する。これにより、突起153の有無が制御部90によって判定される。
このように構成されたインクカートリッジ150では、突出部材76に加えて突起153が設けられているため、インクカートリッジ150が落下したときの衝撃からインク供給部72をより確実に保護することができる。一方で、突出部材76又は突起153のいずれかが折損している場合は、インク供給部72が損傷している可能性がある。本実施形態においても、突出部材76又は突起153のいずれかが存在しないインクカートリッジ150がカートリッジケースにインク供給位置に装着された場合は、光センサ126又は光センサ151のいずれかの出力信号の信号レベルは変化せずに、HIの状態を維持する。
本実施形態では、図10のフローチャートのステップS2において、光センサ126及び光センサ151の双方の出力信号がHIからLOWに変化したと判断された場合に、制御部90は画像記録動作等を許可する(S3)。一方、ステップS2において、光センサ126又は光センサ151の少なくともいずれか一方の出力信号の信号レベルがHIを維持していると判断された場合に、制御部90は、画像記録動作等が禁止された状態を維持する(S4)。このように構成されているため、突出部材76及び突起153の双方を有するインクカートリッジ150が装着された場合に限り、プリンタ10における画像記録動作等が実行可能となる。これにより、インク供給部72の損傷によるカートリッジケース110におけるインク漏れや、インク供給不良による記録不良、気泡介入による記録ヘッド21の故障が防止される。
《第3実施形態》
以下、図13及び図14を参照しながら、本発明の第3実施形態について説明する。ここに、図13は、本発明の第3実施形態に係るインクカートリッジ160の構成を示す模式図であり、(A)にはインクカートリッジ160の斜視図が示されており、(B)にはインクカートリッジ160の縦断面図が示されている。図14は、インクカートリッジ160がカートリッジケース165に装着される前後の状態を示す模式断面図である。なお、上述の第1実施形態と共通する構成要素については、第1実施形態で用いた符号と同じ符号を付すことでその説明を省略する。
第3実施形態では、図13に示されるように、突出部材76にリブ167が設けられている点が上述の第1実施形態と異なる。また、図14に示されるように、スライド部材135やコイルバネ139、開口129、凹部130などがカートリッジケース165に設けられていない点、光センサ126に代えて光センサ163が設けられている点が上述の第1実施形態と異なる。
図13に示されるように、リブ167は突出部材76の上面に形成されている。このリブ167は、その上端が突出部材76の上面と同一面となるように形成されている。リブ167の挿入向き50側の端部は、突出部材76の突出端77に開放されており、光センサ163の検知領域164に入ることができるように形成されている。
カートリッジケース165において、リブ167に対応する位置に光センサ163が設けられている。光センサ163は、光センサ126と同じように構成されている。光センサ163は、カートリッジケース165の奥側の下部、つまり奥壁117の下部に設けられている。光センサ163は、カートリッジケース165に装着されたインクカートリッジ30のリブ167の有無を検知するためのものである。図14に示されるように、光センサ163の検知領域164は、カートリッジケース165内に配置されている。図14(B)に示されるように、インクカートリッジ30がインク供給位置に装着されると、突出部材76のリブ167が光センサ163の検知領域164に進入して、光を遮断する。これにより、リブ167が光センサ163によって直接検知される。これにより、突出部材76の有無が制御部90によって直接検知される。
このような構成であっても、突出部材76を有するインクカートリッジ150が装着された場合に限り、プリンタ10における画像記録動作等が実行可能となる。これにより、インク供給部72の損傷によるカートリッジケース110におけるインク漏れや、インク供給不良による記録不良、気泡介入による記録ヘッド21の故障が防止される。
なお、上述の各実施形態では、光センサ126,141,151の各検知領域に進入する各部材(スライド部材135や突起153等)は、光を遮断し、或いは光を通過させるものとしたが、これらは、必ずしも各光センサ126,141,151において発光素子から受光素子に到達する光量を完全に遮断する必要はなく、例えば、発光素子から受光素子へ向かって出射された光の全部又は一部を反射又は回折するなど、光の向きを変えて受光素子に至る光量を遮断又は低下させたり、磨りガラスや絞りのような部材によって光を減衰させたりして、受光素子が受光する光量をある程度以下とするものであってもよい。
10・・・プリンタ
30・・・インクカートリッジ
56・・・仮想平面
72・・・インク供給部
76・・・突出部材
90・・・制御部
100・・・インク供給装置
110・・・カートリッジケース
126・・・光センサ
135・・・スライド部材
139・・・コイルバネ
141・・・光センサ
150・・・インクカートリッジ
151・・・光センサ
153・・・突起
155・・・カートリッジケース
160・・・インクカートリッジ
163・・・光センサ
167・・・リブ
165・・・カートリッジケース

Claims (9)

  1. インクカートリッジを装着可能なカートリッジ装着部を備えた画像記録装置であって、
    上記カートリッジ装着部は、
    光を出力可能な第1発光部および該第1発光部からの光を入力可能な第1受光部を有する第1光センサを備え、
    上記インクカートリッジは、
    上記カートリッジ装着部に挿入される挿入向きの前方側に設けられ、内部のインクを外部に供給するためのインク供給部と、
    上記インク供給部よりも上記挿入向きへ突出し、上記カートリッジ装着部に対する挿入過程において上記第1発光部から出力される光に作用する第1突出部と、を備え、
    上記第1受光部からの出力信号の変化に基づいて、当該画像記録装置におけるインク消費動作を許可する制御手段を具備する画像記録装置。
  2. 上記制御手段は、上記第1受光部からの出力信号の信号レベルが所定閾値を超えたときに、インク消費動作を許可する請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 上記第1突出部は、上記インクカートリッジが上記カートリッジ装着部においてインクを外部に供給可能なインク供給位置に到達したときに、上記第1発光部から出力される光に作用するものである請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  4. 上記インクカートリッジが上記インク供給位置に到達したことを示す信号を出力する出力手段を更に備え、
    上記制御手段は、上記出力手段から出力された上記信号が入力されたことを条件に、上記第1受光部からの出力信号が変化したか否かを判定する請求項3に記載の画像記録装置。
  5. 上記第1突出部は、上記カートリッジ装着部に対する上記インクカートリッジの装着姿勢において、上記インク供給部よりも下方に設けられている請求項1から4のいずれかに記載の画像記録装置。
  6. 上記カートリッジ装着部は、
    光を出力可能な第2発光部および該第2発光部からの光を入力可能な第2受光部を有する第2光センサを備え、
    上記インクカートリッジは、
    上記第1突出部とは異なる部分に設けられ、上記インク供給部よりも上記挿入向きへ突出し、上記カートリッジ装着部に対する挿入過程において上記第2発光部から出力される光に作用する第2突出部を備え、
    上記制御手段は、上記第1受光部及び上記第2受光部の双方からの出力信号の変化に基づいて、上記インク消費動作を許可する請求項1から5のいずれかに記載の画像記録装置。
  7. 上記制御手段は、上記第1受光部及び上記第2受光部の双方からの出力信号の信号レベルが所定閾値を超えたときに、インク消費動作を許可する請求項6に記載の画像記録装置。
  8. 上記インク供給部は、少なくとも上記第1突出部と、上記インクカートリッジの外形のうち上記挿入向きに対して最も突出した部分とを結ぶ平面よりも内側に配置されている請求項1から7のいずれかに記載の画像記録装置。
  9. 上記インク消費動作は、上記インクカートリッジから供給されたインクを用いて画像を記録する動作、又はインクチューブを介して上記インクカートリッジから該インクを吸引して上記インクチューブにインクを充填する動作である請求項1から8のいずれかに記載の画像記録装置。
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