JP2010228380A - インク供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】インクカートリッジを付勢する付勢部材が正常であるか否か判定できる手段を提供する。
【解決手段】インクカートリッジ30は、前壁40に設けられた導電部材85と、前壁40と導電部材85との間に設けられたコイルバネ86とを具備する。カートリッジケース110は、導電部材85と対応されて配置された一対の接点131,132と、インクカートリッジ30が脱抜向き54へ移動することを制止するロック機構144とを具備する。コイルバネ86は、装着位置におけるインクカートリッジ30を脱抜向き54へ付勢し、かつ導電部材85が一対の接点131,132に接触するように付勢する。
【選択図】図7
【解決手段】インクカートリッジ30は、前壁40に設けられた導電部材85と、前壁40と導電部材85との間に設けられたコイルバネ86とを具備する。カートリッジケース110は、導電部材85と対応されて配置された一対の接点131,132と、インクカートリッジ30が脱抜向き54へ移動することを制止するロック機構144とを具備する。コイルバネ86は、装着位置におけるインクカートリッジ30を脱抜向き54へ付勢し、かつ導電部材85が一対の接点131,132に接触するように付勢する。
【選択図】図7
Description
本発明は、カートリッジ装着部に挿入されたインクカートリッジからインクを供給するインク供給装置に関する。
インクジェット記録方式の画像記録装置は、インクカートリッジが装着されるカートリッジ装着部を備える(特許文献1参照)。このカートリッジ装着部は、インクカートリッジを着脱可能に収容する。カートリッジ装着部にインクカートリッジが装着されると、インクカートリッジからカートリッジ装着部を経て記録ヘッドに至るインク通路が形成される。このインク通路を通じてインクカートリッジから記録ヘッドにインクが供給される。記録ヘッドは、インクカートリッジから供給されたインクを微小なインク滴として選択的にノズルから吐出する。この吐出されたインク滴が用紙に着弾することによって用紙に画像が記録される。
前述されたインクカートリッジに貯留されたインクがすべて消費されると、そのインクカートリッジがカートリッジ装着部から抜き出され、インクが貯留された新たなインクカートリッジがカートリッジ装着部に挿入される。インクカートリッジがカートリッジ装着部から容易に抜き出されるために、インクカートリッジが抜き出される向きへ付勢力を付与し得るバネなどの付勢部材が、インクカートリッジやカートリッジ装着部に設けられる。インクカートリッジが装着されている状態では、適当なロック部材が、付勢部材によって付勢されているインクカートリッジをカートリッジ装着部に対して飛び出さないように制止する。この装着状態において、ロック部材による制止が解除されると、付勢部材に付勢されているインクカートリッジが、カートリッジ装着部から飛び出す。
しかしながら、バネの破損などによってインクカートリッジが付勢されなくなると、カートリッジ装着部に装着されたインクカートリッジを抜き出すことが困難になる。また、カートリッジ装着部におけるインクカートリッジの装着位置は、付勢部材による付勢力に抗して、ロック部材がインクカートリッジの移動を制止することによって決められるので、インクカートリッジが付勢されなければ、インクカートリッジが装着位置に正確に位置決めされないおそれがある。そうすると、インクカートリッジの種別判定やインクの量の判定において検知される被検知部とセンサとの位置関係が整合しないおそれが生じ、これらの判定が正確に行えないおそれがある。
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、インクカートリッジを付勢する付勢部材が正常であるか否か判定できる手段を提供することにある。
(1) 本発明は、インクカートリッジが装着向きへ挿入されることによって当該インクカートリッジが装着可能であるカートリッジ装着部を備えたインク供給装置である。上記インクカートリッジは、インクを貯留するカートリッジ本体と、上記カートリッジ本体に対して上記装着向きへ移動可能に設けられた導電部材と、上記カートリッジ本体と上記導電部材との間に設けられた付勢部材と、を具備する。上記カートリッジ装着部は、上記カートリッジ本体から装着部へインクが供給可能な所定の装着位置から上記装着向きへ上記カートリッジ本体がオーバーシュートされ得るケースと、上記ケースにおける上記装着向きの奥面において上記導電部材と対応されて配置された一対の接点と、上記ケースに対してオーバーシュートされた上記カートリッジ本体を、上記装着位置から、上記装着向きと反対向きへ移動することを制止するロック部材と、を具備する。上記付勢部材は、上記装着位置における上記カートリッジ本体を上記装着向きと反対向きへ付勢し、かつ上記導電部材が上記一対の接点に接触するように付勢するものである。
カートリッジ装着部へオーバーシュートされたインクカートリッジは、付勢部材に付勢されて、ケースから飛び出す向きへ、つまり装着向きと反対向きへ付勢される。ロック部材は、このように付勢されたインクカートリッジを装着位置で制止させる。カートリッジ装着部においてインクカートリッジが装着位置に制止されると、付勢部材は、導電部材を、一対の接点に接触させる向きへ付勢する。これにより、一対の接点が通電されて、付勢部材が正常に機能していると判断される。また、ロック部材による制止が解除されない限り、この付勢部材の付勢力によって、インクカートリッジがカートリッジ装着部の装着位置に維持される。
仮に、付勢部材が破損されて、前述されたような付勢力が消失又は減少されると、装着位置からオーバーシュートされたカートリッジ本体は、装着向きと反対向きに付勢されず、オーバーシュートされた位置に留まる。この状態において、導電部材は一対の接点に接触し得る。しかしながら、カートリッジ本体が、オーバーシュートされた位置と装着位置との間を移動することができるので、インク供給装置に振動などが加わると、カートリッジ本体は、容易にオーバーシュートされた位置から装着向きと反対向きに移動し得る。付勢部材が破損されているので、カートリッジ本体が、オーバーシュートされた位置から装着向きと反対向きに移動すると、導電部材もカートリッジ本体と共に移動して、導電部材が一対の接点から離間する。また、インク供給のためにインクカートリッジがカートリッジ装着部と連結される箇所などにおいて、装着向きと反対向きの反力がカートリッジ本体に付与される場合には、振動などが加わらなくとも、導電部材がカートリッジ本体と共に装着向きと反対向きへ移動して、導電部材が一対の接点から離間する。そして、ロック部材がインクカートリッジをロックしているにも拘わらず、一対の接点が通電されないので、付勢部材が正常でないと判断される。
(2) 上記インクカートリッジは、上記カートリッジ本体における上記装着向きの前側に対して接離可能にスライドされるカバーと、を具備するものであってもよい。そして、上記導電部材は、上記カバーにおける上記装着向きの前側に配置されており、上記付勢部材は、上記カバーを上記カートリッジ本体に対して上記装着向きへ付勢する。
前述されたカバーによって、インクカートリッジ本体の装着向きの前側が保護される。
(3) 上記カートリッジ本体は、上記装着姿勢における装着向きの前側に配置されて、当該カートリッジ本体内のインクを外部へ供給するインク供給部を有するものであってもよい。
これにより、カートリッジ装着部とインクカートリッジとの連携に要する各部材を、装着向きの前側に集約することができる。また、前述されたカバーによって、インク供給部が保護される。
(4) 上記カートリッジ装着部は、装着されたインクカートリッジの種別検知部を検知して当該インクカートリッジの種別を判定する種別判定手段を具備するものであってもよい。上記種別判定手段は、上記一対の接点が電気的に導通されたことを条件として、インクカートリッジの種別を判定する。
これにより、装着位置に整合していないインクカートリッジに対して種別の判定がなされないので、誤った種別判定が防止される。
(5) 上記カートリッジ本体は、貯留するインクの量に応じて移動可能なフロートを有する移動部材を具備するものであってもよい。上記カートリッジ装着部は、装着されたカートリッジ本体の上記移動部材を検知して当該カートリッジ本体が貯留するインクの量を判定するインク量判定手段を具備し、上記インク量判定手段は、上記一対の接点が電気的に導通されたことを条件として、カートリッジ本体が貯留するインクの量を判定する。
これにより、装着位置に整合していないインクカートリッジに対してインク量の判定がなされないので、誤ったインク量の判定が防止される。
本発明によれば、カートリッジ装着部においてインクカートリッジが装着位置に制止されると、付勢部材による付勢力によって、導電部材が一対の接点に電気的に接触されるので、付勢部材による付勢力が正常であると判断できる。
以下、適宜図面が参照されて、本発明の好ましい実施形態が説明される。なお、以下に述べる各実施形態は本発明を具体化した一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更できることは言うまでもない。
[プリンタ12の概略構成]
図1に示されるように、プリンタ12は、インクカートリッジ30から供給された各色のインクを、記録ヘッド21から微少なインク滴として選択的に吐出することにより、用紙などの被記録媒体に画像記録を行うインクジェット方式のものである。後述される各インクカートリッジ30には、プリンタ12において使用されるインクが貯留されている。具体的には、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色のインクが、それぞれの色に対応するインクカートリッジ30に貯留されている。
図1に示されるように、プリンタ12は、インクカートリッジ30から供給された各色のインクを、記録ヘッド21から微少なインク滴として選択的に吐出することにより、用紙などの被記録媒体に画像記録を行うインクジェット方式のものである。後述される各インクカートリッジ30には、プリンタ12において使用されるインクが貯留されている。具体的には、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色のインクが、それぞれの色に対応するインクカートリッジ30に貯留されている。
インクカートリッジ30と記録ヘッド21とは、インクチューブ20によって連結されている。同図には詳細に現されていないが、インクチューブ20は、4つのインク色に対応して4本が設けられている。この各インクチューブ20を通じて、各インクカートリッジ30にそれぞれ貯留された各色のインクが、記録ヘッド21へ供給される。
給紙トレイ15に積載された記録用紙は、給紙ローラ23によって搬送路24へ給送される。搬送路24において、搬送ローラ対25が記録用紙をプラテン26上へ搬送する。記録ヘッド21は、プラテン26上を通過する記録用紙に対して、各色インクを微細なインク滴として選択的に吐出することによって、記録用紙に画像を記録する。排出ローラ対22は、プラテン26を通過した記録用紙を排紙トレイ16へ排出する。
[インク供給装置100]
以下、インク供給装置100の構成が説明される。インク供給装置100は、貯留されるインクの量に対応して2種のインクカートリッジ30とカートリッジケース110とを有する。なお、2種のインクカートリッジ30は、リブ80の有無が異なる他は同様の構成であるので、1種のインクカートリッジ30を主な例として詳細な構成が説明される。
以下、インク供給装置100の構成が説明される。インク供給装置100は、貯留されるインクの量に対応して2種のインクカートリッジ30とカートリッジケース110とを有する。なお、2種のインクカートリッジ30は、リブ80の有無が異なる他は同様の構成であるので、1種のインクカートリッジ30を主な例として詳細な構成が説明される。
[インクカートリッジ30の外形]
インクカートリッジ30はインクが貯留される容器である。図2に示されるように、インクカートリッジ30は、略直方体形状に形成されている。このインクカートリッジ30は、幅方向51に細く、高さ方向52及び奥行き方向53の各寸法が、幅方向51の寸法よりも大きな扁平形状である。インクカートリッジ30は、図2(A)に示された姿勢で、カートリッジケース110に対して矢印50で示される向き(以下、「装着向き50」と称される。)に挿入される。
インクカートリッジ30はインクが貯留される容器である。図2に示されるように、インクカートリッジ30は、略直方体形状に形成されている。このインクカートリッジ30は、幅方向51に細く、高さ方向52及び奥行き方向53の各寸法が、幅方向51の寸法よりも大きな扁平形状である。インクカートリッジ30は、図2(A)に示された姿勢で、カートリッジケース110に対して矢印50で示される向き(以下、「装着向き50」と称される。)に挿入される。
インクカートリッジ30は、その内部空間にインク貯留室36を有する。インク貯留室36には、C・M・Y・Bkの各色インクがそれぞれ貯留される。
なお、インクカートリッジ30は、インク貯留室36を構成する透光性のある材質からなる内部容器と、その内部容器を両側面からカバーする透光性のない材質からなるカバー部材とから構成されている。本実施形態において、突出部材76は、そのカバー部材に一体に形成されており、そのカバー部材から挿入向き50へ突出されている。各図においては、インクカートリッジ30が模式的に現されているので、この内部容器とカバー部材とが区別されていない。
[残量検知部34]
インクカートリッジ30は、残量検知部34を備える。残量検知部34を通じて、インク貯留室36のインク量が、視覚的又は光学的に検知される。残量検知部34は、幅方向51に薄い直方体形状をなしており、インクカートリッジ30の装着向き50の前方側の前壁40に一体に形成されている。残量検知部34は、前壁40の高さ方向52における中段付近から外向き(図2(B)の右向き)へ突出されており、残量検知部34の幅(幅方向51の寸法)は、前壁40の幅よりも小さい。残量検知部34の幅寸法は、後述される光センサ114(図4参照)の検知領域115に進入可能な幅として設定される。残量検知部34は、その幅方向51に光が透過可能な透光性の部材から形成されている。
インクカートリッジ30は、残量検知部34を備える。残量検知部34を通じて、インク貯留室36のインク量が、視覚的又は光学的に検知される。残量検知部34は、幅方向51に薄い直方体形状をなしており、インクカートリッジ30の装着向き50の前方側の前壁40に一体に形成されている。残量検知部34は、前壁40の高さ方向52における中段付近から外向き(図2(B)の右向き)へ突出されており、残量検知部34の幅(幅方向51の寸法)は、前壁40の幅よりも小さい。残量検知部34の幅寸法は、後述される光センサ114(図4参照)の検知領域115に進入可能な幅として設定される。残量検知部34は、その幅方向51に光が透過可能な透光性の部材から形成されている。
図2(B)に示されるように、残量検知部34は中空形状であり、その内部空間35は、インク貯留室36と連続する空間である。内部空間35は、残量検知部34の外壁を構成する底壁34A、側壁34B、上壁34D及び前壁34Eによって区画されている。内部空間35には、後述されるセンサーアーム60の遮光板62が挿入可能である。残量検知部34において、側壁34Bの下部である照射部34Cに対して、後述される光センサ114から光が照射される。
[センサアーム60]
インク貯留室36には、センサーアーム60が設けられている。センサーアーム60は、インク貯留室36に貯留されたインクの液量を検知するための部材である。センサーアーム60は、遮光板62、アーム本体63及びフロート部64に大別される。センサーアーム60は、インク貯留室36に貯留されたインクの量に応じて、遮光板62が残量検知部34の底壁34Aに当接する姿勢(以下「下位姿勢」と称する。)と、底壁34Aから上方へ離れて上壁34Dに当接する姿勢(以下「上位姿勢」と称する。)との間で回動可能である。なお、図2(B)では、遮光板62が底壁34Aに当接した姿勢が実線で示され、遮光板62が底壁34Aから離れた姿勢が破線で示されている。残量検知部34内における遮光板62の位置をユーザに視覚的に認識させることにより、ユーザがインク貯留室36に貯留されたインクの量を判定することができる。また、残量検知部34内における遮光板62の位置が後述された光センサ114に検知されることによって、後述される制御部90がインク貯留室36に貯留されたインクの量が判定可能となる。このセンサーアーム60が、本発明における移動部材に相当する。
インク貯留室36には、センサーアーム60が設けられている。センサーアーム60は、インク貯留室36に貯留されたインクの液量を検知するための部材である。センサーアーム60は、遮光板62、アーム本体63及びフロート部64に大別される。センサーアーム60は、インク貯留室36に貯留されたインクの量に応じて、遮光板62が残量検知部34の底壁34Aに当接する姿勢(以下「下位姿勢」と称する。)と、底壁34Aから上方へ離れて上壁34Dに当接する姿勢(以下「上位姿勢」と称する。)との間で回動可能である。なお、図2(B)では、遮光板62が底壁34Aに当接した姿勢が実線で示され、遮光板62が底壁34Aから離れた姿勢が破線で示されている。残量検知部34内における遮光板62の位置をユーザに視覚的に認識させることにより、ユーザがインク貯留室36に貯留されたインクの量を判定することができる。また、残量検知部34内における遮光板62の位置が後述された光センサ114に検知されることによって、後述される制御部90がインク貯留室36に貯留されたインクの量が判定可能となる。このセンサーアーム60が、本発明における移動部材に相当する。
アーム本体63は、細長な棒形状の部材であり、インクカートリッジ30の両側壁41に渡って幅方向51に設けられた支軸66に、回動自在に支持されている。アーム本体63は、インク貯留室36内において、矢印67及び矢印68によってそれぞれ示される回動向きへ回動自在である。
フロート部64は、アーム本体63の両端のうち装着向き50と反対向き(脱抜向き54)の端に設けられている。フロート部64は、内部が中空とされて、インクに対して所定の浮力が付与されている。したがって、フロート部64は、インク貯留室36に貯留されたインク量が増減すると、高さ方向52に移動する。このフロート部64の移動によって、センサーアーム60が回動される。なお、フロート部64は、中空形状とせずとも、支軸66からフロート部64に至る部分或いはその一部分がインクの比重よりも小さい比重の素材から構成されることによって、所定の浮力が付与されたものであってもよい。
遮光板62は、アーム本体63の両端のうち装着向き50の端に、つまりフロート部64と反対側の端に設けられている。遮光板62は、残量検知部34の内部空間35に挿入されている。センサーアーム60が図2(B)における時計方向(矢印67の向き)へ回動すると、遮光板62が内部空間35において下方へ移動する。そして、遮光板62は、残量検知部34の底壁34Aに当接して、下位姿勢(図2(B)の実線で示す姿勢)に維持される。センサーアーム60が図2(B)における反時計方向(矢印68の向き)へ回動すると、遮光板62が内部空間35において上方へ移動して、底壁34Aから離れる。そして、遮光板62が上壁34Dに当接して、上位姿勢(図2(B)の破線で示す姿勢)に維持される。
遮光板62は、前述された下位姿勢において、側壁34Bの下部にある照射部34Cと幅方向51において対向する。つまり、遮光板62が、残量検知部34の内部空間35において照射部34Cと同じ高さ位置となる。遮光板62は、前述された上位姿勢において、側壁34Bの下部にある照射部34Cと幅方向51において対向しない。つまり、遮光板62が照射部34Cより上側に位置する。
インク貯留室36に所定量より多くのインクが貯留されていると、そのインクに対してフロート部64が浮き上がることによってセンサーアーム60が矢印67の回動向きへ回動される。これにより、遮光板62が下位姿勢側へ移動して、下位姿勢に維持される。インク貯留室36に貯留されているインクが所定量未満となると、インク貯留室36におけるインクの液面が下がると共にフロート部64も降下し、センサーアーム60が矢印68の向きへ回動される。これにより、遮光板62が上位姿勢側へ移動して、上位姿勢に維持する。後述されるように、このような遮光板62の移動が、光センサ114によって検出される。
[大気連通口71,インク供給部72]
インクカートリッジ30の前壁40には、大気連通口71及びインク供給部72が設けられている。大気連通口71は、前壁40において、残量検知部34より上方に配置されている。大気連通口71は、前壁40を貫通して、インクカートリッジ30の外部とインク貯留室36とを連続させている。この大気連通口71によって、インク貯留室36の空気層が大気と連通される。各図には現されていないが、インクカートリッジ30が未使用状態(例えば工場出荷状態)にあるときは、大気連通口71がフィルムなどでシールされる。したがって、例えば、インク貯留室36における空気層が減圧状態にあれば、その減圧状態が保持される。そして、使用に際してシールが破断されることによって大気連通口71が開放され、インク貯留室36における空気層が大気圧となる。
インクカートリッジ30の前壁40には、大気連通口71及びインク供給部72が設けられている。大気連通口71は、前壁40において、残量検知部34より上方に配置されている。大気連通口71は、前壁40を貫通して、インクカートリッジ30の外部とインク貯留室36とを連続させている。この大気連通口71によって、インク貯留室36の空気層が大気と連通される。各図には現されていないが、インクカートリッジ30が未使用状態(例えば工場出荷状態)にあるときは、大気連通口71がフィルムなどでシールされる。したがって、例えば、インク貯留室36における空気層が減圧状態にあれば、その減圧状態が保持される。そして、使用に際してシールが破断されることによって大気連通口71が開放され、インク貯留室36における空気層が大気圧となる。
インク供給部72は、残量検知部34より下方に配置されている。インク供給部72は、弾性を有する筒状部材で構成されており、前壁40から外方(装着向き50側)へ突出されている。インク供給部72の中心には貫通孔73が形成されており、この貫通孔73を通じて、インク貯留室36に貯留されたインクが外部へ流出される。
インクカートリッジ30は、奥行き方向53へ延びるリブ43を有する。リブ43はインクカートリッジ30の上壁39から上方へ突出されている。リブ43における前壁40と反対側(装着向き50の後方側)の端部45は、上壁39において奥行き方向53の中央部付近に位置されている。この端部45に、後述されるロックレバー145が係合されることによって、インクカートリッジ30がカートリッジケース110に装着された状態に維持される。
[突出部材76]
インクカートリッジ30は、突出部材76を有する。インクカートリッジ30の種別は、インク貯留室36に貯留されるインクの量に応じて分類される。ここでは、インク貯留室36に貯留されるインクの量が多い順に、「大容量」、「標準容量」と称される。後述される突出部材76のリブ80の有無が、「大容量」、「標準容量」に応じて異なる。図2には、標準容量のインクカートリッジ30が示されている。
インクカートリッジ30は、突出部材76を有する。インクカートリッジ30の種別は、インク貯留室36に貯留されるインクの量に応じて分類される。ここでは、インク貯留室36に貯留されるインクの量が多い順に、「大容量」、「標準容量」と称される。後述される突出部材76のリブ80の有無が、「大容量」、「標準容量」に応じて異なる。図2には、標準容量のインクカートリッジ30が示されている。
突出部材76は、前壁40の下端に設けられている。突出部材76の幅(幅方向51)は、前壁40の幅と同じであり、前壁40から装着向き50へ突出されている。装着向き50において、突出部材76の先端は、インク供給部72の先端よりも前側にある。つまり、突出部材76が前壁40から突出する寸法は、インク供給部72が前壁40から突出する寸法より大きい。また、装着向き50において、突出部材76の先端は、残量検知部34の先端よりも前側にある。つまり、突出部材76が前壁40から突出する寸法は、残量検知部34が前壁40から突出する寸法より大きい。
図3(A)に示されるように、突出部材76は、その上面81に凹溝82が形成されている。この凹溝82は、幅方向51及び高さ方向52に沿った断面形状が上向きに開口した直方体であり、突出部材76の装着向き50の先端76Aから奥行き方向53に沿って延出されている。
凹溝82において、リブ80の有無がインクカートリッジ30の種別、すなわち大容量か標準容量かによって異なる。標準容量のインクカートリッジ30では、図3(A)に示されるように、突出部材76の凹溝82にリブ80が設けられていない。一方、大容量のインクカートリッジ30では、図3(B)に示されるように、凹溝82内において、高さ方向52へ延びるリブ80が設けられている。このリブ80は、凹溝82内における幅方向51の中央において奥行き方向53へ延びており、突出部材76の上面81とほぼ同じ高さ位置まで延出されている。このリブ80は、突出部材76の先端76Aから奥行き方向53に沿って延出されている。つまり、奥行き方向53に対して、凹溝82とほぼ同じ領域にリブ80が設けられている。このリブ80の幅(幅方向51)は、後述される光センサ118(図4参照)の検知領域120に進入可能な幅として設定される。リブ80は、光センサ118から照射される光を遮断する非透光性の部材からなる。このリブ80が、本発明における種別検知部に相当する。
[導電部材85]
インクカートリッジ30は、導電部材85を備える。導電部材85は、インクカートリッジ30の前壁40における高さ方向52に対して大気連通口71の上側に配置されている。導電部材85は、電気を導通可能な部材からなる小片であり、前壁40より装着向き50に離間されて配置されている。つまり、導電部材85と前壁40とは装着向き50に離間されている。導電部材85と前壁40との間にはコイルバネ86が介設されている。このコイルバネ86によって、導電部材85は、前壁40から最大限に離間されている。導電部材85に対して脱抜向き54へ外力が付与されると、コイルバネ86が圧縮されて、導電部材85が前壁40に接近される。つまり、導電部材85は装着向き50に沿った方向へ移動可能である。このコイルバネ86が、本発明における付勢部材に相当する。
インクカートリッジ30は、導電部材85を備える。導電部材85は、インクカートリッジ30の前壁40における高さ方向52に対して大気連通口71の上側に配置されている。導電部材85は、電気を導通可能な部材からなる小片であり、前壁40より装着向き50に離間されて配置されている。つまり、導電部材85と前壁40とは装着向き50に離間されている。導電部材85と前壁40との間にはコイルバネ86が介設されている。このコイルバネ86によって、導電部材85は、前壁40から最大限に離間されている。導電部材85に対して脱抜向き54へ外力が付与されると、コイルバネ86が圧縮されて、導電部材85が前壁40に接近される。つまり、導電部材85は装着向き50に沿った方向へ移動可能である。このコイルバネ86が、本発明における付勢部材に相当する。
[カートリッジケース110]
カートリッジケース110は、その内部にインクカートリッジ30を収容するものである。図4に示されるように、カートリッジケース110は、その前面(図4における左側)に開口112を有する。開口112を通じてカートリッジケース110の内部にインクカートリッジ30が挿入される。このインクカートリッジ30が挿入される向きが装着向き50と称され、取り外される向きが脱抜向き54と称され、装着向き50及び脱抜向き54に沿った方向が着脱方向105と称される。カートリッジケース110は、4つのインクカートリッジ30が装着可能なものである。また、カートリッジケース110の開口112から、開口112と反対側に位置する奥壁117までの空間は、インクカートリッジ30がオーバーシュート可能な寸法に設定されている。以下には、1つのインクカートリッジ30が装着される構成が説明されるが、後述される構成は、カートリッジケース110に装着される各インクカートリッジ30ごとに設けられている。つまり、カートリッジケース110において、C・M・Y・Bkの4種のインクカートリッジ30それぞれに対応して後述される各構成が設けられている。
カートリッジケース110は、その内部にインクカートリッジ30を収容するものである。図4に示されるように、カートリッジケース110は、その前面(図4における左側)に開口112を有する。開口112を通じてカートリッジケース110の内部にインクカートリッジ30が挿入される。このインクカートリッジ30が挿入される向きが装着向き50と称され、取り外される向きが脱抜向き54と称され、装着向き50及び脱抜向き54に沿った方向が着脱方向105と称される。カートリッジケース110は、4つのインクカートリッジ30が装着可能なものである。また、カートリッジケース110の開口112から、開口112と反対側に位置する奥壁117までの空間は、インクカートリッジ30がオーバーシュート可能な寸法に設定されている。以下には、1つのインクカートリッジ30が装着される構成が説明されるが、後述される構成は、カートリッジケース110に装着される各インクカートリッジ30ごとに設けられている。つまり、カートリッジケース110において、C・M・Y・Bkの4種のインクカートリッジ30それぞれに対応して後述される各構成が設けられている。
[光センサ114]
図4に示されるように、カートリッジケース110において開口112と反対側に位置する奥壁117における高さ方向52のほぼ中央に、光センサ114が設けられている。光センサ114は、奥壁117から開口112へ向けて着脱方向105に沿って突出されている。この光センサ114は、前述されたインクカートリッジ30の残量検知部34を検知するためのものである。したがって、光センサ114は、カートリッジケース110に装着されるインクカートリッジ30の残量検知部34と同じ高さに配置されている。インクカートリッジ30の残量検知部34は、装着位置において光センサ114の検知領域115へ進入する。
図4に示されるように、カートリッジケース110において開口112と反対側に位置する奥壁117における高さ方向52のほぼ中央に、光センサ114が設けられている。光センサ114は、奥壁117から開口112へ向けて着脱方向105に沿って突出されている。この光センサ114は、前述されたインクカートリッジ30の残量検知部34を検知するためのものである。したがって、光センサ114は、カートリッジケース110に装着されるインクカートリッジ30の残量検知部34と同じ高さに配置されている。インクカートリッジ30の残量検知部34は、装着位置において光センサ114の検知領域115へ進入する。
各図には詳細に現されていないが、光センサ114は、光を受光可能な受光部と受光部へ向けて、例えば可視光や赤外光などの光を発光する発光部とを有する透過型のフォトインタラプタである。発光部は発光ダイオードであり、受光部はフォトトランジスタである。発光部と受光部とは、幅方向51に対向されて配置されており、発光部から受光部へ至る光路が検知領域115である。この検知領域115へ残量検知部34が進入して受光部の受光量が変化することによって検知信号が変化し、この検知信号の変化によって、残量検知部34が検知され得る。この光センサ114の検知信号は、後述される制御部90(図5参照)へ出力される。
[光センサ118]
図4に示されるように、カートリッジケース110の奥壁117の下部に、光センサ118が設けられている。奥壁117の下部には、開口119が形成されている。この開口119は、奥壁117を着脱方向105へ貫通している。開口119は、前述されたインクカートリッジ30の突出部材76の幅方向51及び高さ方向52に沿った断面における外形より大きい。したがって、突出部材76は開口119を通じて奥壁117より装着向き50へ突出される。この開口119の奥部に光センサ118が配置されている。
図4に示されるように、カートリッジケース110の奥壁117の下部に、光センサ118が設けられている。奥壁117の下部には、開口119が形成されている。この開口119は、奥壁117を着脱方向105へ貫通している。開口119は、前述されたインクカートリッジ30の突出部材76の幅方向51及び高さ方向52に沿った断面における外形より大きい。したがって、突出部材76は開口119を通じて奥壁117より装着向き50へ突出される。この開口119の奥部に光センサ118が配置されている。
光センサ118は、開口119の奥部から開口112へ向かって突出されている。光センサ118は、前述されたインクカートリッジ30の突出部材76のリブ80を検知するためのものである。リブ80は、インクカートリッジ30がカートリッジケース110に装着位置に位置されると、光センサ118の検知領域120へ進入する。
光センサ114と同様に、光センサ118は、光を受光可能な受光部と受光部へ向けて例えば可視光や赤外光などの光を発光する発光部とを有する透過型のフォトインタラプタである。光センサ118において、発光部から受光部へ至る光路が検知領域120である。この検知領域120へリブが進入して受光部の受光量が変化することによって検知信号が変化し、この検知信号の変化によって、リブ80が検知され得る。この光センサ118の検知信号は、後述される制御部90(図5参照)へ出力される。
[接点131,132]
図4に示されるように、カートリッジケース110の奥壁117の上部に、一対の接点131,132が設けられている。接点131,132は、高さ方向52に離間されており、その間は奥壁117などが存在して絶縁されている。つまり、一対の接点131,132は、電気的に導通されていない。一方の接点131には、カートリッジケース110の外部に設けられている電源(不図示)から電圧が付与されている。他方の接点132には発光素子133が接続されている。この発光素子133は、一対の接点131,132が導通されると、電圧が付与されて可視光や赤外光などの光を発光する。発光素子133は、カートリッジケース110の背面側に配置されている。
図4に示されるように、カートリッジケース110の奥壁117の上部に、一対の接点131,132が設けられている。接点131,132は、高さ方向52に離間されており、その間は奥壁117などが存在して絶縁されている。つまり、一対の接点131,132は、電気的に導通されていない。一方の接点131には、カートリッジケース110の外部に設けられている電源(不図示)から電圧が付与されている。他方の接点132には発光素子133が接続されている。この発光素子133は、一対の接点131,132が導通されると、電圧が付与されて可視光や赤外光などの光を発光する。発光素子133は、カートリッジケース110の背面側に配置されている。
発光素子133に対応して、カートリッジケース110の背面側に、受光部134が設けられている。受光部134は、発光素子133の発光を検知するためのものである。受光部134において、発光素子133が発光して受光量が変化することによって、発光素子133が発光したことが検知され得る。この受光部134の検知信号は、後述される制御部90(図5参照)へ出力される。
[ロック機構144]
図4に示されるように、カートリッジケース110には、ロック機構144が設けられている。ロック機構144は、装着位置にあるインクカートリッジ30を係止して、インクカートリッジ30が脱抜向き54へ移動することを禁止する。このロック機構144によって、インクカートリッジ30が装着位置に静止される。
図4に示されるように、カートリッジケース110には、ロック機構144が設けられている。ロック機構144は、装着位置にあるインクカートリッジ30を係止して、インクカートリッジ30が脱抜向き54へ移動することを禁止する。このロック機構144によって、インクカートリッジ30が装着位置に静止される。
ロック機構144は、カートリッジケース110の開口112付近の上部に設けられている。ロック機構144は、ロックレバー145、コイルバネ148に大別される。ロックレバー145は支軸149に支持されて、図6(A)に示されるアンロック姿勢と、図4及び図6(B)に示されるロック姿勢に回動可能である。コイルバネ148は、ロックレバー145をロック姿勢側へ付勢する。ロックレバー145における装着向き50側の端が係合端146である。この係合端146が、インクカートリッジ30の端部45と当接して、インクカートリッジ30が脱抜向き54に対して係止される。この状態がロック状態である。
ロックレバー145において、係合端146と反対側の端部が操作部147である。操作部147が押し下げられることによって、ロック姿勢のロックレバー145が、コイルバネ148による付勢力に抗して、アンロック姿勢へ回動される。この状態において、インクカートリッジ30がカートリッジケース110から脱抜可能となる。
ロック機構144の近傍に、光センサ141が設けられている。光センサ141は、前述された光センサ114,118と同様に構成されており、検知領域142を有する。光センサ141は、ロックレバー145の操作部147の回動範囲に検知領域142が位置するように配置されている。したがって、操作部147は、ロックレバー145の位置に応じて検知領域142に進入可能である。ロックレバー145がロック姿勢であるときに、操作部147が検知領域142に配置され、ロックレバー145がアンロック姿勢であるときに、操作部147が検知領域142から退避される。検知領域142に操作部147が進入又は退避したときの光センサ141の出力信号に基づいて、ロックレバー145の姿勢が検知される。
[連結部121、ロッド124]
図4に示されるように、奥壁117の下部には、カートリッジケース110の内部から背面側へ貫通する孔113が形成されている。孔113と連続するようにして、カートリッジケース110内部側に連結部121及びインクニードル122が設けられている。同図には現れていないが、孔113の背面側にはインクチューブ20(図1参照)が接続されている。カートリッジケース110にインクカートリッジ30が装着されると、インクニードル122がインク供給部72の貫通孔73に挿入される。これにより、インクカートリッジ30のインク貯留室36から、インク供給部72の貫通孔73、インクニードル122、連結部121と連続するインク通路が形成され、インク貯留室36に貯留されたインクが、インクチューブ20を通じて記録ヘッド21へ供給される。
図4に示されるように、奥壁117の下部には、カートリッジケース110の内部から背面側へ貫通する孔113が形成されている。孔113と連続するようにして、カートリッジケース110内部側に連結部121及びインクニードル122が設けられている。同図には現れていないが、孔113の背面側にはインクチューブ20(図1参照)が接続されている。カートリッジケース110にインクカートリッジ30が装着されると、インクニードル122がインク供給部72の貫通孔73に挿入される。これにより、インクカートリッジ30のインク貯留室36から、インク供給部72の貫通孔73、インクニードル122、連結部121と連続するインク通路が形成され、インク貯留室36に貯留されたインクが、インクチューブ20を通じて記録ヘッド21へ供給される。
奥壁117の上部には、ロッド124が設けられている。ロッド124は、奥壁117から開口112へ向かって着脱方向105に沿って突出されている。カートリッジケース110にインクカートリッジ30が装着されると、ロッド124が大気連通口71に挿入される。これにより、大気連通孔71を塞ぐシール部材が破断されて、インク貯留室36が大気開放される。
[制御部90]
以下、制御部90の概略構成が説明される。制御部90は、インクカートリッジ30がカートリッジケース110に装着されたインクカートリッジ30が正常であるか否かを受光部134の出力に基づいて判定する正否判定処理を実行し、光センサ118の出力に基づいてインクカートリッジ30の種別を識別する種別判定処理を実行し、光センサ114の出力に基づいて、インクカートリッジ30のインク量判定処理を実行するものである。この制御部90が、本発明における種別判定手段、インク量判定手段として機能する。
以下、制御部90の概略構成が説明される。制御部90は、インクカートリッジ30がカートリッジケース110に装着されたインクカートリッジ30が正常であるか否かを受光部134の出力に基づいて判定する正否判定処理を実行し、光センサ118の出力に基づいてインクカートリッジ30の種別を識別する種別判定処理を実行し、光センサ114の出力に基づいて、インクカートリッジ30のインク量判定処理を実行するものである。この制御部90が、本発明における種別判定手段、インク量判定手段として機能する。
なお、本実施形態では、制御部90は、プリンタ12の全体動作を制御するものであるが、記録ヘッド21や給紙ローラ23の制御に関する構成は、本発明に直接関係しないので、ここでは詳細な説明が省略されている。
図5に示されるように、制御部90は、CPU91、ROM92、RAM93、EEPROM94、ASIC95を主とするマイクロコンピュータとして構成されている。
ROM92には、CPU91がプリンタ12の各種動作を制御するためのプログラムや、前述された装着判定、種別判定、及びインク量判定を実行するためのプログラム、インクカートリッジ30の種別と光センサ118の出力信号との対応を示すテーブルなどが格納されている。RAM93は、CPU91が前述されたプログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記録する記憶領域、或いはデータ処理の作業領域として使用される。EEPROM94には、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納される。
ASIC95には、バス97を介して、CPU91、ROM92、RAM93、EEPROM94が相互通信可能に接続されている。また、ASIC95には、光センサ114,118及び受光部134が、各々出力する信号が伝達可能に接続されている。
各光センサ114,118及び受光部134は、受光部が受光した光量に応じたアナログの電気信号(電圧信号又は電流信号)を出力する。制御部90は、各光センサ114,118及び受光部134からの出力された信号の電気的なレベル(電圧値又は電流値)が所定の閾値以上の場合にHIレベル信号と判定し、所定の閾値未満の場合にLOWレベル信号と判定する。本実施形態では、各光センサ114,118から出力される信号は、各々の検知領域115,120において発光部から照射された光が遮断されている場合にLOWレベル信号と判定され、遮断されていない場合にHIレベル信号と判定される。また、受光部134から出力される信号は、発光素子134が発光していない場合にLOWレベル信号と判定され、発光している場合にHIレベル信号と判定される。
[インクカートリッジ30の着脱動作]
以下、標準容量のインクカートリッジ30がカートリッジケース110に装着される動作が説明される。
以下、標準容量のインクカートリッジ30がカートリッジケース110に装着される動作が説明される。
図6(A)に示されるように、標準容量のインクカートリッジ30がカートリッジケース110に対して装着向き50へ挿入されると、まず、リブ43がロックレバー145の係合端146に当接する。これにより、ロックレバー145が反時計方向に回動し、係合端146が上方へ持ち上げられてロック姿勢からアンロック姿勢へ姿勢変化する。これにより、光センサ141が出力する信号がLOWからHIに変化する。
図6(B)に示されるように、インクカートリッジ30の前壁40がカートリッジケース110にもっとも近づくまで、インクカートリッジ30がカートリッジケース110に対して装着向き50へ挿入されると、つまり、インクカートリッジ30が装着位置を過ぎてオーバーシュートされると、リブ43の端部45がロックレバー145の係合端146を通り過ぎる。これにより、ロックレバー145の係合端がリブ43によって支持されなくなるので、コイルバネ148の付勢によって、アンロック姿勢のロックレバー145がロック姿勢へ回動する。これにより、光センサ141が出力する信号がHIからLOWに変化する。
前述されたように、カートリッジケース110にインクカートリッジ30がオーバーシュートされると、インクニードル122がインク供給部72の貫通孔73に挿入される。また、ロッド124が大気連通口71に挿入されて、インク貯留室36が大気開放される。また、導電部材85が一対の接点131,132に接触して、この接点131,132が通電される。これにより、発光素子133が発光し、受光部134が出力する信号がLOWからHIに変化する。このとき、コイルバネ86は圧縮されている。
インクカートリッジ30がオーバーシュートされた後、インクカートリッジ30に付与されている装着向き50への押し込み力が弱められ又は無くなると、コイルバネ86の付勢力によって、図7に示されるように、インクカートリッジ30が脱抜向き54へ移動される。そして、ロックレバー145の係合端146がリブ43の端部45と当接して、インクカートリッジ30が脱抜向き54に対して係止されて、装着位置に保持される。この装着位置においても、コイルバネ86はインクカートリッジ30を脱抜向き54へ付勢している。
装着位置にされたインクカートリッジ30において、インク貯留室36に貯留されたインクが、インクチューブ20を通じて記録ヘッド21へ供給される。また、着脱方向105に対して、残量検知部34の検知領域34Cの位置と光センサ114の検知領域115の位置が合致し、また、突出部材76のリブ80に対応する位置と光センサ118の検知領域120の位置とが合致する。なお、図7には標準容量のインクカートリッジ30が示されているので、リブ80は存在しない。
制御部90は、光センサ141が出力する信号がLOWからHIに変化してから再びLOWに変化した後、受光部134の出力信号がHIであることを条件として、種別判定を実行する。ここでは、標準容量のインクカートリッジ30がカートリッジケース110に挿入されており、突出部材76にリブ80が存在しないので、光センサ118の出力信号のレベルは、HIのままである。制御部90は、この光センサ118の出力信号を、ROM92に格納されているテーブルに照らし合わせて、挿入されているインクカートリッジ30の種別を判定する。ここでは、挿入されているインクカートリッジ30が標準容量のものであると判定される。
仮に、大容量のインクカートリッジ30がカートリッジケース110に挿入されると、光センサ118の検知領域120にリブ80が進入して、光センサ118の出力信号のレベルが、HIからLOWに変化する。制御部90は、この光センサ118の出力信号を、ROM92に格納されているテーブルに照らし合わせて、挿入されているインクカートリッジ30が大容量のものであると判定する。
また、制御部90は、光センサ141が出力する信号がLOWからHIに変化してから再びLOWに変化した後、受光部134の出力信号がHIであることを条件として、インク量判定を実行する。カートリッジケース110に装着されたインクカートリッジ30からインクが供給されて、インク貯留室36に貯留されたインクが所定量未満になると、センサアーム60の遮光板62が下位姿勢から上位姿勢に姿勢変化する。これにより、光センサ114の出力信号がLOWからHIに変化するので、制御部90は、インク貯留室36のインク残量が少ないと判定する。
インク残量が少なくなったインクカートリッジ30は、新たなインクカートリッジ30と交換される。ロックレバー145の操作部147が押し下げられると、ロックレバー145が反時計方向に回動し、係合端146が上方へ持ち上げられる。これにより、ロックレバー145がロック姿勢からアンロック姿勢へ姿勢変化する(図6(A)参照)。そうすると、コイルバネ86によって脱抜向き54へ付勢されているインクカートリッジ30が、カートリッジケース110の開口112から脱抜向き54へ飛び出すように移動される。これにより、交換すべきインクカートリッジ30を幅方向51から挟み持つことが容易となる。
ところで、インクカートリッジ30において、導電部材85を付勢するコイルバネ86が破損されると、カートリッジケース110に対してオーバーシュートされたインクカートリッジ30が、脱抜向き54へ戻らなくなる。そうすると、着脱方向105に対して、残量検知部34の検知領域34Cの位置と光センサ114の検知領域115の位置が合致しなくなり、また、突出部材76のリブ80に対応する位置と光センサ118の検知領域120の位置とが合致しなくなる。その結果、正確なインク量判定及び種別判定が実行されないことが生じうる。また、インクカートリッジ30を交換する際に、ロックレバー145がアンロック姿勢にされても、カートリッジケース110の開口112からインクカートリッジ30が飛び出さないので、インクカートリッジ30の交換作業がし難くなる。
前述されたように、コイルバネ86が破損されていると、カートリッジケース110に対して装着位置からオーバーシュートされたインクカートリッジ30は、脱抜向き54へ付勢されず、オーバーシュートされた位置に留まる。しかしながら、インクカートリッジ30が、オーバーシュートされた位置と装着位置との間を移動することができるので、プリンタ12に振動などが加わると、インクカートリッジ30は、容易にオーバーシュートされた位置から脱抜向き54に移動し得る。例えば、ユーザが、カートリッジケース110に設けられたカバー(不図示)を閉める際や、別のインクカートリッジ30をカートリッジケース110に挿入する際等に振動が発生する。コイルバネ86が破損されているので、インクカートリッジ30が、オーバーシュートされた位置から脱抜向き54に移動すると、導電部材85もインクカートリッジ30と共に移動して、導電部材85が接点131,132から離間する。よって、接点131,132の導通が切断される。これにより、発光素子133が消灯し、受光部134が出力する信号がHIからLOWに変化する。前述されたように、制御部90は、受光部134の出力信号がLOWであれば、種別判定及びインク量判定を実行しない。また、制御部90は、受光部134が出力する信号がHIからLOWに変化したことに基づいて、挿入されたインクカートリッジ30が正常でないと判定する。
さらに、カートリッジケース110に対してオーバーシュートされたインクカートリッジ30は、インクニードル122とインク供給部72との連係や、ロッド124と大気連通口71との連係から、脱抜向き54への若干の反力を受ける場合がある。この反力により、インクカートリッジ30が脱抜向き54へ若干移動して、導電部材85と接点131,132との接触状態が維持されず、接点131,132の導通が切断される。このようにして、接点131,132の導通が切断されたときも、前述と同様に、制御部90は、受光部134の出力信号がLOWであれば、種別判定及びインク量判定を実行しない。また、制御部90は、受光部134が出力する信号がHIからLOWに変化したことに基づいて、挿入されたインクカートリッジ30が正常でないと判定する。
[本実施形態の作用効果]
前述されたように、カートリッジケース110においてインクカートリッジ30が装着されると、コイルバネ86の付勢力によって、導電部材85が一対の接点131,132に電気的に接触され、この接触状態が受光部134の出力に基づいて判断されるので、コイルバネ86による付勢力が正常なインクカートリッジ30が装着されたか否かが判定される。これにより、正常でないインクカートリッジ30が装着されて、種別判定及びインク量判定に誤りが生じることが防止される。
前述されたように、カートリッジケース110においてインクカートリッジ30が装着されると、コイルバネ86の付勢力によって、導電部材85が一対の接点131,132に電気的に接触され、この接触状態が受光部134の出力に基づいて判断されるので、コイルバネ86による付勢力が正常なインクカートリッジ30が装着されたか否かが判定される。これにより、正常でないインクカートリッジ30が装着されて、種別判定及びインク量判定に誤りが生じることが防止される。
また、インクカートリッジ30の前壁40に、大気連通口71及びインク供給部72が設けられているので、カートリッジケース110とインクカートリッジ30との連携に要する各部材が前壁40に集約される。
なお、本実施形態では、突出部材76は、インクカートリッジ30の筐体に一体に形成されているが、突出部材76はインクカートリッジ30の筐体に対して着脱可能に構成されてもよい。
また、本実施形態では、各インクカートリッジ30は、初期インク量が異なるインクカートリッジ30の種別判定が行われているが、例えば、貯留されるインク色が異なるインクカートリッジ30の種別判定として本発明が実現されてもよい。これにより、プリンタ部11においてインク残量の把握が正確に行われる。
また、インクの組成が異なるインクカートリッジ30が種別判定されるものであってもよい。インクの組成とは、例えば、顔料系のインク、染料系のインク、寒冷地向けに組成されたインク、熱帯地向けに組成されたインクなどである、インクの組成が変わると、インクの粘度や表面張力が変わる。よって、インクの組成が変われば、記録ヘッド21におけるインク吐出の制御も変更する必要がある。インクの組成が判定できることによって、プリンタ部11において、最適な吐出制御がなされて画像記録が行われる。
また、インクの製造地が異なるインクカートリッジ30が種別判定されるものであってもよい。この製造地に関する情報は、制御部90に記憶される。仮に、市場において品質上の問題が発生して、複合機10が製造元に輸送されたときに、制御部90に記憶された情報に基づいて、その複合機10に対して使用されたインクの製造地を知ることができる。これにより、品質上の問題の解明が推進される。
また、インクの製造時期が異なるインクカートリッジ30が種別判定されるものであってもよい。この製造地に関する情報は、制御部90に記憶される。仮に、市場において品質上の問題が発生して、複合機10が製造元に輸送されたときに、制御部90に記憶された情報に基づいて、その複合機10に対して使用されたインクの製造時期を知ることができる。これにより、品質上の問題の解明が推進される。
また、一般ユーザ用のインクカートリッジ30とメンテナンス作業員用のインクカートリッジ30とが種別判定されるものであってもよい。このメンテナンス作業員は、複合機10の補修が可能な人員である。このような人員は、複合機10の補修のために特別な操作を行うことがあり得るので、メンテナンス作業員用のインクカートリッジ30がプリンタ部11に装着されたときには、例えば、大容量のインクを用いたパージなど、一般ユーザでは行い得ない特別な操作が制御部90において許可される。
また、空気の溶存のしやすさが異なるインクを貯留するインクカートリッジ30が種別判定されるものであってもよい。空気が溶存し難いインクであれば、インク貯留室36が脱気されない。逆に、空気が溶存しやすいインクであれば、インク貯留室36が脱気される。このようなインク貯留室36の状態の違いが判定されることによって、記録ヘッド21のメンテナンスプログラムが変更される。
また、リブ80や遮光板62は、光センサ114,118の発光部から照射される光を遮断するものとしたが、これらは、必ずしも各光センサ114,118において発光部から受光部に到達する光量を完全に遮断する必要はなく、例えば、発光部から受光部へ向かって照射された光の全部又は一部を反射又は回折するなど、光の向きを変えて受光素子に至る光量を遮断又は低下させたり、磨りガラスや絞りのような部材によって光を減衰させたりして、受光部が受光する光量をある程度以下とするものであってもよい。
[変形例]
以下、前述された実施形態の変形例が説明される。図8に示されているように、この変形例では、インクカートリッジ30が、インク貯留室36を有するカートリッジ本体31と、カートリッジ本体31における装着向き50の前側を覆うカバー32と、から構成されている。
以下、前述された実施形態の変形例が説明される。図8に示されているように、この変形例では、インクカートリッジ30が、インク貯留室36を有するカートリッジ本体31と、カートリッジ本体31における装着向き50の前側を覆うカバー32と、から構成されている。
カートリッジ本体31は、突出部材76、導電部材85及びコイルバネ86が設けられていないことの他は、前述されたインクカートリッジ30と同様の構成である。したがって、幅方向51に細い薄平な略直方体形状の外形であり、その内部空間にインク貯留室36を有する。また、カートリッジ本体31の装着向き50の前側には、インク貯留室36と連続する残量検知部34、大気連通口71及びインク供給部72が設けられている。これらの構成は、前述された実施形態と同様なので、ここでは詳細な説明が省略される。
カバー32は、カートリッジ本体31の装着向き50の前側部分を覆う中空の箱形状である。カバー32は、カートリッジ本体31の外壁に沿って、装着向き50に沿った方向へスライド可能である。各図には現れていないが、カバー32は、カートリッジ本体31から装着向き50へ所定の距離だけ離れた位置においてカートリッジ本体31に係止され、そのスライド範囲が規制されている。また、カートリッジ本体31とカバー32との間にはコイルバネ37,38が介設されており、このコイルバネ37,38によって、カバー32が、カートリッジ本体31から離れる向きへ付勢されている。このコイルバネ37,38が、本発明における付勢部材に相当する。
カバー32における装着向き50の前側には、前述と同様の突出部材76及び導電部材85が設けられている。これらは前述された実施形態と同様なので、ここでは詳細な説明が省略される。残量検知部34に対応する位置には、幅方向51に貫通される窓33が形成されている。カバー32がカートリッジ本体31に最も接近したとき、この窓33に対応する位置へ残量検知部34が進入する。カバー32がカートリッジ本体31から離れると、残量検知部34が窓33に対応する位置から外れる。この窓33は、光センサ114の光を透過させる。
各図には現れていないが、カバー32における装着向き50の前側には、大気連通口71及びインク供給部72に対応する位置に、ロッド124が挿通可能な貫通孔と、連結部121及びインクニードル122が挿通可能な貫通孔とがそれぞれ形成されている。これら貫通孔を通じて、ロッド124が大気連通口71にアクセスされ、連結部121及びインクニードル122がインク供給部72にアクセスされる。
前述された実施形態と同様にして、インクカートリッジ30がカートリッジケース110にオーバーシュートされると、カバー32に設けられた導電部材85が一対の接点131,132に接触して、この接点131,132が通電される。これにより、発光素子133が発光し、受光部134が出力する信号がLOWからHIに変化する。このとき、コイルバネ37,38は圧縮されて、カートリッジ本体31がカバー32にもっとも接近する。
インクカートリッジ30がオーバーシュートされた後、カートリッジ本体31に付与されている装着向き50への押し込み力が弱められ又は無くなると、コイルバネ37,38の付勢力によって、カートリッジ本体31が脱抜向き54へ移動されて、ロックレバー145によって脱抜向き54に対して係止される。このときも、コイルバネ37,38は、カートリッジ本体31を脱抜向き54へ付勢しており、また、カバー32を装着向き50へ付勢している。これにより、導電部材85と一対の接点131,132との接触が維持される。また、残量検知部34は、カバー32の窓33に対応する位置に位置される。そして、前述されたように、制御部90が、種別判定及びインク量判定を行う。
また、インクカートリッジ30が交換される際には、ロックレバー145がアンロック姿勢とされることによって、コイルバネ37,38によって脱抜向き54へ付勢されているカートリッジ本体31が、カートリッジケース110の開口112から脱抜向き54へ飛び出すように移動される。これにより、前述された実施形態と同様の作用効果が奏される。
また、カートリッジケース110に装着されていない状況において、インクカートリッジ30が落下されたり、他の部材に衝突されたりしても、カバー32によって、インクカートリッジ本体の装着向き50の前側が保護される。つまり、大気連通口72のシールが破断されたり、インク口供給部72や残量検知部34が破損されたりすることが防止される。
30・・・インクカートリッジ
31・・・カートリッジ本体
32・・・カバー
60・・・センサーアーム(移動部材)
64・・・フロート部
72・・・インク供給部
80・・・リブ(種別検知部)
85・・・導電部材
90・・・制御部(制御手段)
100・・・インク供給装置
110・・・カートリッジケース(カートリッジ装着部)
131,132・・・接点
144・・・ロック機構(ロック部材)
31・・・カートリッジ本体
32・・・カバー
60・・・センサーアーム(移動部材)
64・・・フロート部
72・・・インク供給部
80・・・リブ(種別検知部)
85・・・導電部材
90・・・制御部(制御手段)
100・・・インク供給装置
110・・・カートリッジケース(カートリッジ装着部)
131,132・・・接点
144・・・ロック機構(ロック部材)
Claims (5)
- インクカートリッジが装着向きへ挿入されることによって当該インクカートリッジが装着可能であるカートリッジ装着部を備えたインク供給装置であって、
上記インクカートリッジは、
インクを貯留するカートリッジ本体と、
上記カートリッジ本体に対して上記装着向きへ移動可能に設けられた導電部材と、
上記カートリッジ本体と上記導電部材との間に設けられた付勢部材と、を具備し、
上記カートリッジ装着部は、
上記カートリッジ本体から装着部へインクが供給可能な所定の装着位置から上記装着向きへ上記カートリッジ本体がオーバーシュートされ得るケースと、
上記ケースにおける上記装着向きの奥面において上記導電部材と対応されて配置された一対の接点と、
上記ケースに対してオーバーシュートされた上記カートリッジ本体を、上記装着位置から、上記装着向きと反対向きへ移動することを制止するロック部材と、を具備し、
上記付勢部材は、上記装着位置における上記カートリッジ本体を上記装着向きと反対向きへ付勢し、かつ上記導電部材が上記一対の接点に接触するように付勢するものであるインク供給装置。 - 上記インクカートリッジは、
上記カートリッジ本体における上記装着向きの前側に対して接離可能にスライドされるカバーと、を具備し、
上記導電部材は、上記カバーにおける上記装着向きの前側に配置されており、
上記付勢部材は、上記カバーを上記カートリッジ本体に対して上記装着向きへ付勢するものである請求項1に記載のインク供給装置。 - 上記カートリッジ本体は、上記装着姿勢における装着向きの前側に配置されて、当該カートリッジ本体内のインクを外部へ供給するインク供給部を有するものである請求項2に記載のインク供給装置。
- 上記カートリッジ装着部は、装着されたインクカートリッジの種別検知部を検知して当該インクカートリッジの種別を判定する種別判定手段を具備し、
上記種別判定手段は、上記一対の接点が電気的に導通されたことを条件として、インクカートリッジの種別を判定するものである請求項1から3のいずれかに記載のインク供給装置。 - 上記カートリッジ本体は、貯留するインクの量に応じて移動可能なフロートを有する移動部材を具備し、
上記カートリッジ装着部は、装着されたカートリッジ本体の上記移動部材を検知して当該カートリッジ本体が貯留するインクの量を判定するインク量判定手段を具備し、
上記インク量判定手段は、上記一対の接点が電気的に導通されたことを条件として、カートリッジ本体が貯留するインクの量を判定するものである請求項1から3のいずれかに記載のインク供給装置。
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