JP2016168835A - タンク、タンクユニット、液体噴射システムおよび液体噴射装置 - Google Patents

タンク、タンクユニット、液体噴射システムおよび液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】タンクが収容している液体残量の検出精度を高める技術を提供する。【解決手段】インクタンク25Aは、インク収容部120と、インク注入部113と、インク供給部117と、一対の電極ピン140a,140bと、を備えている。インク収容部120は、インクタンク25が、印刷ヘッド部32にインクを供給するときの姿勢である基準姿勢において、インク収容部120に収容されているインクの液面の位置を外部から視認可能にする視認部114を有している。インク供給部117は、基準姿勢において、視認部114の下端より下方に位置する下方部位122Aに接続されている。電極ピン140a,140bの先端部143a,143bは、下方部位122Aに配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、タンク、タンクユニット、液体噴射システムおよび液体噴射装置に関する。
タンクの一態様としては、インクジェットプリンター(以下、単に「プリンター」とも呼ぶ。)の印刷ヘッド部に供給するインクを収容可能なインクタンクが知られている。プリンターは、液体噴射システムまたは液体噴射装置の一態様である。インクタンクでは、インクが収容されるインク収容部内に、インク残量の検出に用いられる電極が取り付けられる場合がある(例えば、下記特許文献1,2等)。
特開2014−184594号公報 特開2007−090558号公報
プリンターは、規定の配置姿勢(通常は、水平な配置状態)から傾斜した状態で使用されてしまう場合がある。このような場合には、プリンターに装着されているインクタンク内において、インクの液面の位置や、電極へのインクの接触状態などが、そうした規定の配置姿勢のときとは異なってしまう。プリンターおよびインクタンクでは、そうした状況においても、ユーザーがインク残量をより正確に把握できることが望ましい。また、プリンターには、インクの容量が異なる複数のインクタンクを備えるものがある。そうしたプリンターでは、インクタンクの容量にかかわらず、それぞれのインクタンクにおいて可能な限り同等に、ユーザーがインク残量を把握できることが望ましい。インクタンクに限らず、液体を収容可能なタンクにおいては、ユーザーがそのタンク内に収容されている液体残量を、種々の条件によらず、より正確に把握できることが望ましい。
本発明は、液体噴射ヘッドに供給される液体を収容可能なタンクにおける上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、その実現形態は、インクタンクに限らず、例えば、以下の形態として実現することが可能である。
[1]本発明の第一形態によれば、タンクが提供される。この形態のタンクは、液体噴射ヘッドに液体を供給可能であってよい。前記タンクは、液体収容部と、液体供給部と、電極部材と、を備えてよい。前記液体収容部は、前記液体を収容可能であってよい。前記液体供給部は、前記液体噴射ヘッドに前記液体を供給可能であってよい。前記電極部材は、前記液体収容部に収容されている前記液体の検出に用いられてよい。前記液体収容部は、前記タンクが、前記液体を噴射する際の前記液体噴射ヘッドに前記液体を供給するときの姿勢である液体供給姿勢において、前記液体収容部に収容されている前記液体の液面の位置を外部から視認可能にする視認部を有してよい。前記液体供給部は、前記液体供給姿勢において、前記視認部の下端より下方に位置する前記液体収容部の下方部位に接続されてよい。前記電極部材の少なくとも一部は、前記下方部位に配置されてよい。この形態のタンクによれば、外部からの液体の視認が困難な下方部位の液体を検出することができ、ユーザーが液体の残量をより正確に把握することができる。
[2]上記形態のタンクにおいて、前記下方部位は、前記液体供給姿勢において、水平断面における内部空間の断面積が重力方向に階段状に小さくなる段差部位、または、前記断面積が重力方向における下方ほど小さくなる傾斜部位によって構成されてよく、前記電極部材の少なくとも一部は、前記液体供給姿勢において、前記段差部位の上端より下方、または、前記傾斜部位の上端より下方に配置されてよい。この形態のタンクによれば、タンクが傾いて配置されている場合や、タンクが振動が発生する場所に配置されている場合など、タンクの設置条件が悪い場合であっても、下方部位における液体の液面位置の変動が抑制される。従って、タンクの下方部位における液体の有無の誤検出が抑制され、その検出精度が高められる。
[3]上記形態のタンクにおいて、前記液体収容部は、前記傾斜部位を構成する壁部として、前記液体供給姿勢において、下方に向かって傾斜している底壁部を有し、前記液体供給部は、前記底壁部の下端部において前記液体収容部に接続されてよい。この形態のタンクによれば、底壁部によって液体を液体供給部の方へ集めることができ、液体収容部に液体が残留してしまうことが抑制される。
[4]上記形態のタンクにおいて、前記液体収容部は、前記底壁部を挟んで、水平方向に互いに対向する第1側壁部と、第2側壁部と、を有し、前記底壁部は、前記第1側壁部から前記第2側壁部に向かう方向において下降傾斜する部位を有してよい。この形態のタンクによれば、液体収容部の第2側壁部側に液体を集めることができる。
[5]上記形態のタンクにおいて、前記視認部は、前記第1側壁部に設けられており、前記電極部材の少なくとも一部は、前記液体供給姿勢において、前記第1側壁部の下端部より下方に位置してよい。この形態のタンクによれば、視認部とは反対側の領域に液体が集められ、液体がユーザーの視野から外れやすくなる。そのため、ユーザーに、より早い段階で液体を補充すべきことを認識させることができる。
[6]上記形態のタンクにおいて、前記電極部材は、前記第2側壁部と、前記第1側壁部と前記第2側壁部との間の中間位置と、の間に配置されてよい。この形態のタンクによれば、液体が集められている領域に電極部材が配置されるため、液体の検出精度が高められる。
[7]上記形態のタンクにおいて、前記電極部材は、前記液体供給姿勢において、前記下方部位の上方から前記下方部位に向かって延伸してよい。この形態のタンクによれば、液体収容部における液面より上方において電極部材に付着している液体が重力によって下方に誘導される。従って、電極部材に余分な液体が付着してしまうことによる液体の検出精度の低下が抑制される。
[8]上記形態のタンクにおいて、前記電極部材は、前記液体供給姿勢において、前記液体収容部の上方において重力方向に交差する方向に延在している上壁部に保持されており、前記上壁部から、前記下方部位に向かって延伸してよい。この形態のタンクによれば、電極部材が保持されている部位に付着した液体は、重力によって落下する方向に誘導される。従って、電極部材の保持されている部位に液体が付着することによる液体の検出精度の低下が抑制される。
[9]上記形態のタンクにおいて、前記電極部材は、第1電極部材と、第2電極部材と、を含み、前記第1電極部材の下端部および前記第2電極部材の下端部は、前記下方部位に配置されており、前記液体供給姿勢において、前記第2電極部材の下端部は、前記第1電極部材の下端部よりも上方に位置してよい。この形態のタンクによれば、下端部の高さ位置が異なる2つの電極部材によって、液体の検出精度を高めることができる。
[10]上記形態のタンクにおいて、前記第1電極部材と前記第2電極部材とは異なる長さを有する金属ピンであり、前記第1電極部材と前記第2電極部材とは、前記液体供給姿勢において、前記液体収容部の上方から前記液体収容部の内部に挿入されており、前記液体収容部の上方に配置されている前記第1電極部材の上端部と前記第2電極部材の上端部とは、前記液体供給姿勢において、同じ高さ位置にあってよい。この形態のタンクによれば、第1電極部材および第2電極部材に対する接続性が高められる。
[11]上記形態のタンクにおいて、前記第1電極部材と前記第2電極部材とは同じ長さを有する金属ピンであり、前記第1電極部材と前記第2電極部材とは、前記液体供給姿勢において、前記液体収容部の上方から前記液体収容部の内部に挿入されており、前記液体収容部の上方に配置されている前記第1電極部材の上端部と前記第2電極部材の上端部とは、前記液体供給姿勢において、異なる高さ位置にあってよい。この形態のタンクによれば、第1電極部材と第2電極部材とを同じ形状の部品によって構成できるため、製造効率を高めることができる。
[12]本発明の第二形態によれば、タンクユニットが提供される。この形態のタンクユニットは、液体噴射ヘッドに第1液体および第2液体を供給可能であってよい。前記タンクユニットは、第1タンクと、第2タンクと、外装部と、を備えてよい。前記第1タンクは、前記液体噴射ヘッドに前記第1液体を供給可能であってよい。前記第2タンクは、前記液体噴射ヘッドに前記第2液体を供給可能であってよい。前記外装部は、前記第1タンクと、前記第2タンクと、を収容可能であってよい。前記第1タンクは、前記第1液体を収容する第1液体収容部と、前記第1液体収容部に収容され、前記第1液体の検出に用いられ、前記第1タンクが、前記第1液体を噴射する際の前記液体噴射ヘッドに前記第1液体を供給するときの姿勢である第1液体供給姿勢において、上方から下方に延伸している第1電極部材および第2電極部材と、を備えてよい。前記第2タンクは、前記第2液体を収容する第2液体収容部と、前記第2液体収容部に収容され、前記第2液体の検出に用いられ、前記第2タンクが、前記第2液体を噴射する際の前記液体噴射ヘッドに前記第2液体を供給するときの姿勢である第2液体供給姿勢において、上方から下方に延伸している第3電極部材および第4電極部材と、を備えてよい。前記第1液体供給姿勢において、前記第1電極部材の下端部は、前記第2電極部材の下端部よりも下方に位置してよい。前記第2液体供給姿勢において、前記第3電極部材の下端部は、前記第4電極部材の下端部よりも下方に位置してよい。前記第2液体収容部の容積は、前記第1液体収容部の容積より大きくてよい。前記第2液体供給姿勢のときの前記第4電極部材の下端部と前記第2液体収容部の下端部との間の重力方向における距離は、前記第1液体供給姿勢のときの前記第2電極部材の下端部と前記第1液体収容部の下端部との間の重力方向における距離より小さくてよい。この形態のタンクユニットによれば、第1タンクと第2タンクのそれぞれに対する液体残量の検出精度が高められ、容量が異なる第1タンクと第2タンクとの間で、液体残量の検出精度がばらつくことが抑制される。また、製造誤差などに起因して、各タンクにおいて電極部材同士の下端部の高さ位置がばらつくことに起因する液体の検出精度のばらつきが抑制される。
[13]本発明の第三形態によれば、タンクユニットが提供される。この形態のタンクユニットは、液体噴射ヘッドに第1液体および第2液体を供給可能であってよい。前記タンクユニットは、第1タンクと、第2タンクと、外装部と、を備えてよい。前記第1タンクは、前記液体噴射ヘッドに前記第1液体を供給可能であってよい。前記第2タンクは、前記液体噴射ヘッドに前記第2液体を供給可能であってよい。前記外装部は、前記第1タンクと、前記第2タンクと、を収容可能であってよい。前記第1タンクは、前記第1液体を収容する第1液体収容部と、前記第1液体収容部に収容され、前記第1液体の検出に用いられ、前記第1タンクが、前記第1液体を噴射する際の前記液体噴射ヘッドに前記第1液体を供給するときの姿勢である第1液体供給姿勢において、上方から下方に延伸している第1電極部材および第2電極部材と、を備えてよい。前記第2タンクは、前記第2液体を収容する第2液体収容部と、前記第2液体収容部に収容され、前記第2液体の検出に用いられ、前記第2タンクが、前記第2液体を噴射する際の前記液体噴射ヘッドに前記第2液体を供給するときの姿勢である第2液体供給姿勢において、上方から下方に延伸している第3電極部材および第4電極部材と、を備えてよい。前記第1液体供給姿勢において、前記第1電極部材の下端部と、前記第2電極部材の下端部とは同じ高さ位置にあってよい。前記第2液体供給姿勢において、前記第3電極部材の下端部と、前記第4電極部材の下端部とは同じ高さ位置にあってよい。前記第2液体収容部の容積は、前記第1液体収容部の容積より大きくてよい。前記第2液体供給姿勢のときの前記第3電極部材および前記第4電極部材の下端部と前記第2液体収容部の下端部との間の重力方向における距離は、前記第1液体供給姿勢のときの前記第1電極部材および前記第2電極部材の下端部と前記第1液体収容部の下端部との間の重力方向における距離より小さくてよい。この形態のタンクユニットによれば、第1タンクと第2タンクのそれぞれに対する液体の検出精度が高められ、容量が異なる第1タンクと第2タンクとの間で、液体の検出精度がばらつくことが抑制される。
[14]上記第三形態のタンクユニットによれば、前記第1電極部材および前記第2電極部材は、前記第1液体供給姿勢において、前記第1液体収容部の上方において重力方向に交差する方向に延在している第1上壁部に保持されており、前記第3電極部材および前記第4電極部材は、前記第2液体供給姿勢において、前記第2液体収容部の上方において重力方向に交差する方向に延在している第2上壁部に保持されてよい。この形態のタンクユニットによれば、各電極部材が保持されている部位に付着した液体による液体残量の検出の低下が抑制される。
[15]上記形態のタンクユニットにおいて、前記第1タンクは、前記第1液体収容部に前記第1液体を注入可能な第1液体注入部を有し、前記第2タンクは、前記第2液体収容部に前記第2液体を注入可能な第2液体注入部を有してよい。この形態のタンクユニットによれば、液体の補充時期を適切に検出することができ、液体の補充時期の遅延に起因する不具合の発生が抑制される。
[16]上記形態のタンクユニットにおいて、前記第1タンクは、前記第1液体収容部に大気を導入可能な第1大気導入部を有し、前記第2タンクは、前記第2液体収容部に大気を導入可能な第2大気導入部を有してよい。この形態のタンクユニットによれば、液体の消費に伴って、各タンクの液体収容部に適切に大気が導入される。
[17]本発明の第四形態によれば、液体噴射システムが提供される。この形態の液体噴射は、上記形態のタンクユニットと、前記液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置と、を備えてよい。この液体噴射システムによれば、第1タンクおよび第2タンクにおける液体の検出精度が高められる。
[18]本発明の第五形態によれば、液体噴射システムが提供される。この液体噴射システムは、液体噴射ヘッドと、第1タンクと、第2タンクと、外装部と、を備えてよい。前記液体噴射ヘッドは、液体を噴射可能であってよい。前記第1タンクは、前記液体噴射ヘッドに第1液体を供給可能であってよい。前記第2タンクは、前記液体噴射ヘッドに第2液体を供給可能であってよい。前記外装部は、前記第1タンクと、前記第2タンクと、前記液体噴射ヘッドと、を収容可能であってよい。前記第1タンクは、前記第1液体を収容する第1液体収容部と、前記第1液体収容部に収容され、前記第1液体の検出に用いられ、前記第1タンクが、前記第1液体を噴射する際の前記液体噴射ヘッドに前記第1液体を供給するときの姿勢である第1液体供給姿勢において、上方から下方に延伸している第1電極部材および第2電極部材と、を備えてよい。前記第2タンクは、前記第2液体を収容する第2液体収容部と、前記第2液体収容部に収容され、前記第2液体の検出に用いられ、前記第2タンクが、前記第2液体を噴射する際の前記液体噴射ヘッドに前記第2液体を供給するときの姿勢である第2液体供給姿勢において、上方から下方に延伸している第3電極部材および第4電極部材と、を備えてよい。前記第1液体供給姿勢において、前記第1電極部材の下端部は、前記第2電極部材の下端部よりも下方に位置してよい。前記第2液体供給姿勢において、前記第3電極部材の下端部は、前記第4電極部材の下端部よりも下方に位置してよい。前記第2液体収容部の容積は、前記第1液体収容部の容積より大きくてよい。前記第2液体供給姿勢のときの前記第4電極部材の下端部と前記第2液体収容部の下端部との間の重力方向における距離は、前記第1液体供給姿勢のときの前記第2電極部材の下端部と前記第1液体収容部の下端部との間の重力方向における距離より小さくてよい。この形態の液体噴射システムによれば、第1タンクおよび第2タンクにおける液体の検出精度が高められる。
[19]本発明の第六形態によれば、液体噴射システムが提供される。この液体噴射システムは、液体噴射ヘッドと、第1タンクと、第2タンクと、外装部と、を備えてよい。前記液体噴射ヘッドは、液体を噴射可能であってよい。前記第1タンクは、前記液体噴射ヘッドに第1液体を供給可能であってよい。前記第2タンクは、前記液体噴射ヘッドに第2液体を供給可能であってよい。前記外装部は、前記第1タンクと、前記第2タンクと、前記液体噴射ヘッドと、を収容可能であってよい。前記第1タンクは、前記第1液体を収容する第1液体収容部と、前記第1液体収容部に収容され、前記第1液体の検出に用いられ、前記第1タンクが、前記第1液体を噴射する際の前記液体噴射ヘッドに前記第1液体を供給するときの姿勢である第1液体供給姿勢において、上方から下方に延伸している第1電極部材および第2電極部材と、を備えてよい。前記第2タンクは、前記第2液体を収容する第2液体収容部と、前記第2液体収容部に収容され、前記第2液体の検出に用いられ、前記第2タンクが、前記第2液体を噴射する際の前記液体噴射ヘッドに前記第2液体を供給するときの姿勢である第2液体供給姿勢において、上方から下方に延伸している第3電極部材および第4電極部材と、を備えてよい。前記第1液体供給姿勢において、前記第1電極部材の下端部と、前記第2電極部材の下端部とは同じ高さ位置にあってよい。前記第2液体供給姿勢において、前記第3電極部材の下端部と、前記第4電極部材の下端部とは同じ高さ位置にあってよい。前記第2液体収容部の容積は、前記第1液体収容部の容積より大きくてよい。前記第2液体供給姿勢のときの前記第3電極部材および前記第4電極部材の下端部と前記第2液体収容部の下端部との間の重力方向における距離は、前記第1液体供給姿勢のときの前記第1電極部材および前記第2電極部材の下端部と前記第1液体収容部の下端部との間の重力方向における距離より小さくてよい。この形態の液体噴射システムによれば、第1タンクおよび第2タンクにおける液体の検出精度が高められる。
[20]上記形態の液体噴射システムにおいて、前記第1電極部材および前記第2電極部材は、前記第1液体供給姿勢において、前記第1液体収容部の上方において重力方向に交差する方向に延在している第1上壁部に保持されており、前記第3電極部材および前記第4電極部材は、前記第2液体供給姿勢において、前記第2液体収容部の上方において重力方向に交差する方向に延在している第2上壁部に保持されてよい。この形態の液体噴射システムによれば、各電極部材が保持されている部位に付着した液体による液体の検出精度の低下が抑制される。
[21]上記形態の液体噴射システムにおいて、前記第1タンクは、前記第1液体収容部に前記第1液体を注入可能な第1液体注入部を有し、前記第2タンクは、前記第2液体収容部に前記第2液体を注入可能な第2液体注入部を有してよい。この形態のタンクユニットによれば、液体の補充時期を適切に検出することができ、液体の注入時期の遅延に起因する不具合の発生が抑制される。
[22]上記形態の液体噴射システムにおいて、前記第1タンクは、前記第1液体収容部に大気を導入可能な第1大気導入部を有し、前記第2タンクは、前記第2液体収容部に大気を導入可能な第2大気導入部を有してよい。この形態のタンクユニットによれば、液体の消費に伴って、各タンクの液体収容部に適切に大気が導入される。
[23]本発明の第七形態によれば、タンクが提供される。前記タンクは、液体噴射ヘッドに液体を供給可能であってよい。前記タンクは、液体収容部と、液体供給部と、電極部材と、を備えてよい。前記液体収容部は、前記液体を収容可能であってよい。前記液体供給部は、前記液体噴射ヘッドに前記液体を供給可能であってよい。前記電極部材は、前記液体収容部に収容されている前記液体の検出に用いられてよい。前記液体収容部は、前記タンクが、前記液体を噴射する際の前記液体噴射ヘッドに前記液体を供給するときの姿勢である液体供給姿勢において、重力方向における下側に、水平断面における内部空間の断面積が重力方向に階段状に小さくなる段差部位、または、前記断面積が重力方向における下方ほど小さくなる傾斜部位を有してよい。前記電極部材の少なくとも一部は、前記段差部位、または、前記傾斜部位に配置されてよい。この形態のタンクによれば、液面位置の変動が抑制されている段差部位または傾斜部位において液体が検出されるため、液体の検出精度が高められる。
[24]本発明の第八形態によれば、タンクが提供される。前記タンクは、液体噴射ヘッドに液体を供給可能であってよい。前記タンクは、液体収容部と、液体供給部と、電極部材と、を備えてよい。前記液体収容部は、前記液体を収容可能であってよい。前記液体供給部は、前記液体噴射ヘッドに前記液体を供給可能であってよい。前記電極部材は、前記液体収容部に収容されている前記液体の検出に用いられてよい。前記液体収容部は、第1側壁部と、前記第1側壁部に対向する第2側壁部と、を有してよい。前記タンクが、前記液体を噴射する際の前記液体噴射ヘッドに前記液体を供給するときの姿勢である液体供給姿勢において、前記液体収容部に収容されている前記液体の液面の位置を外部から視認可能にする視認部が、前記第1側壁部に設けられてよい。前記電極部材は、前記第2側壁部と、前記第1側壁部と前記第2側壁部との間の中間位置との間に配置されてよい。この形態のタンクによれば、電極部材は、視認部が設けられている第1側壁部より、視認部が設けられていない第2側壁部に近い位置に配置される。従って、視認部を介した液体の視認が妨げられてしまうことが抑制され、視認による液体の検出精度が高められる。
[25]本発明の第九形態によれば、タンクが提供される。前記タンクは、液体噴射ヘッドに液体を供給可能であってよい。前記タンクは、液体収容部と、液体供給部と、電極部材と、を備えてよい。前記液体収容部は、前記液体を収容可能であってよい。前記液体供給部は、前記液体噴射ヘッドに前記液体を供給可能であってよい。前記電極部材は、前記液体収容部に収容されている前記液体の検出に用いられてよい。前記液体収容部は、前記タンクが、前記液体を噴射する際の前記液体噴射ヘッドに前記液体を供給するときの姿勢である液体供給姿勢において、前記液体収容部の上端に位置するとともに、重力方向に交差する方向に延在している上壁部を有してよい。前記電極部材は、前記液体供給姿勢において、前記上壁部から前記液体収容部の下方に向かって延伸していてよい。この形態のタンクによれば、液体収容部における液面より上方において、電極部材に付着した液体が重力によって下方に誘導される。従って、電極部材に余分な液体が付着していることによる液体残量の検出精度の低下が抑制される。
[26]上記形態のタンクにおいて、前記液体収容部は、第1側壁部と、前記第1側壁部に対向する第2側壁部と、を有し、前記液体供給姿勢において、前記液体収容部に収容されている前記液体の液面の位置を外部から視認可能にする視認部が、前記第1側壁部に設けられてよい。前記電極部材は、前記第2側壁部と、前記第1側壁部と前記第2側壁部との間の中間位置との間に配置されてよい。この形態のタンクによれば、電極部材が、視認部が設けられている第1側壁部より、視認部が設けられていない第2側壁部に近い位置に配置される。従って、視認部を介した液体の視認が妨げられてしまうことが抑制され、視認による液体の検出精度が高められている。
[27]上記形態のタンクにおいて、前記電極部材は、第1電極部材と、第2電極部材と、を含んでよい。前記第1電極部材および前記第2電極部材は、前記液体収容部内に配置されているとともに、前記液体供給姿勢において、上方から下方に向かって延伸しており、前記液体供給姿勢において、前記第1電極部材の下端部は、前記前記第2電極部材の下端部よりも上方に位置してよい。この形態のタンクによれば、下端部の高さ位置が異なる2つの電極部材によって、液体の検出精度を高めることができる。
[28]本発明の第十形態によれば、液体噴射装置が提供される。この形態の液体噴射装置は、液体噴射ヘッドと、液体容器と、制御部と、液体検出部と、を備えてよい。前記液体噴射ヘッドは、液体を噴射してよい。前記液体容器は、前記液体を収容する液体収容部と、前記液体噴射ヘッドに供給される前記液体が流出するための液体供給部と、を有し、前記液体噴射装置に固定されており、前記液体噴射装置のユーザーによって前記液体収容部に前記液体が補充されてよい。前記制御部は、前記液体収容部の所定の位置における前記液体の有無を検出する液体検出処理を実行してよい。前記液体検出部は、前記液体収容部に設けられ、前記液体検出処理において、前記液体の有無の検出に用いられてよい。前記液体収容部は、前記液体噴射装置が前記ユーザーによって使用される使用状態にあるときに、前記液体収容部における前記液体の有無を前記ユーザーが目視で確認可能な視認部が設けられている第1部分と、前記ユーザーが前記視認部における前記液体の目視が可能な範囲から前記液体がなくなるまで前記前記液体が消費された後にも前記液体が存在する第2部分と、を有し、前記制御部によって前記液体の有無が検出される前記所定の位置は、前記第2部分に含まれる位置であってよい。この形態の液体噴射装置によれば、ユーザーによる視認が困難な部位における液体の有無の検出が可能になる。
[29]上記第十形態の液体噴射装置は、さらに、前記液体容器を収容するケーシング部を備え、前記液体容器において、少なくとも、前記第1部分を構成する壁部は、内部に収容されている前記液体の液面の位置を視認可能に透過する材料によって構成されており、前記ケーシング部には、前記ユーザーが前記ケーシング部の外部から前記第1部分における前記視認部を目視するための窓部が、前記第1部分に向かい合う部分に設けられており、前記ユーザーが前記視認部を介して前記液体の目視が可能な範囲は、前記窓部によって規定されてよい。この形態の液体噴射装置によれば、ケーシング部の窓部を介して、ユーザーが第1部分における液体の有無を目視により把握でき、ケーシング部の窓部から液体の視認が困難な部位については、液体検出処理によって液体の有無を検出できる。
[30]上記第十形態の液体噴射装置において、前記液体検出部は、前記第2部分において前記液体の電気的抵抗を検出するための電極、あるいは、前記第2部分における前記液体の有無に応じて変位する変位部材のいずれかで一方であってよい。この形態の液体噴射装置によれば、第2部分での液体の有無をより確実に検出できる。
[31]上記第十形態の液体噴射装置において、前記液体検出部は、前記変位部材であり、前記液体噴射装置は、さらに、前記変位部材の変位を光学的に検出する光学センサーを備え、前記制御部は、前記光学センサーによる検出結果を用いて、前記所定の位置における前記液体の有無を検出してよい。この形態の液体噴射装置によれば、光学センサーを用いることによって、第2部分での液体の有無の検出精度を高めることができる。
[32]上記第十実施形態の液体噴射装置において、前記液体噴射装置が前記使用状態にあるときに、前記第2部分は、前記第1部分よりも重力方向における下方に位置してよい。この形態の液体噴射装置によれば、第1部分の下方に位置する第2部分における液体の有無の検出が可能になる。
[33]上記第十実施形態の液体噴射装置において、前記液体供給部は、前記第2部分よりも重力方向における上方に設けられてよい。この形態の液体噴射装置によれば、液体供給部が上方に位置するため、液体噴射ヘッドとの接続が容易化される。
[34]本発明の第十一形態によれば、液体噴射装置が提供される。この形態の液体噴射装置は、液体噴射ヘッドと、液体容器と、を備えてよい。前記液体噴射ヘッドは、液体を噴射してよい。前記液体容器は、前記液体を収容する液体収容部と、前記液体噴射ヘッドに供給される前記液体が流出するための液体供給部と、を有し、前記液体噴射装置に固定されており、前記液体噴射装置のユーザーによって前記液体収容部に前記液体が補充されてよい。前記液体容器は、前記液体収容部の所定の位置における前記液体の有無の検出に用いられる検出部材を備えてよい。前記液体収容部は、前記液体噴射装置が前記ユーザーによって使用されるときの使用状態において重力方向における下端の領域に、水平断面における内部空間の断面積が重力方向に階段状に小さくなる段差部位、または、前記断面積が重力方向における下方ほど小さくなる傾斜部位を有してよい。前記検出部材の少なくとも一部は、前記段差部位、または、前記傾斜部位に配置されてよい。この形態の液体噴射装置によれば、液面位置の変動が抑制されている段差部位または傾斜部位において液体が検出されるため、液体の検出精度が高められる。
[35]上記第十一形態の液体噴射装置において、前記液体容器は、前記液体収容部の前記液体が、前記液体収容部における前記下端の領域から前記液体供給部を介して前記液体噴射装置に供給されるように構成されており、前記液体容器では、前記液体が消費されるのに従って、前記液体収容部における前記液体の液面の位置が前記下端の領域に向かって下がってよい。この形態の液体噴射装置によれば、液体収容部における液体の残量の検出精度が高められる。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
本発明は、液体噴射ヘッドに液体を供給可能なタンクや、タンクを備えるタンクユニット、液体噴射システム以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、液体噴射ヘッド以外の液体を消費する装置に液体を供給可能なタンクや、そのタンクを備えるタンクユニットおよび液体消費システムとしても実現可能である。なお、本明細書において「システム」とは、一以上の機能を実現するために、複数の構成要素が、それぞれの機能が直接的または間接的に連関し合うように、一体的、あるいは、分散した状態で、複合的に組み合わされている集合を意味している。従って、本明細書におけるシステムには、複数の構成要素が一体的に組み合わされている「装置」も含まれる。
第1実施形態のプリンターの構成を示す概略図。 第1実施形態のインクタンクの概略分解斜視図。 第1実施形態のインクタンクの概略断面図。 第2実施形態のインクタンクの構成を示す概略断面図。 第3実施形態のインクタンクの構成を示す概略断面図。 第4実施形態のインクタンクの構成を示す概略断面図。 第5実施形態のインクタンクにおける一部の構成を示す概略断面図。 第6実施形態のインクタンクにおける一部の構成を示す概略断面図。 第7実施形態のインクタンクにおける一部の構成を示す概略断面図。 電極ピンが間違って組み付けられた状態を例示する概略図。 第8実施形態としてのインクタンクにおける一部の構成を示す概略断面図。 第9実施形態としてのインクタンクにおける一部の構成を示す概略断面図。 第10実施形態のインクタンクの概略分解斜視図。 第10実施形態のインクタンクの概略分解斜視図。 第10実施形態のインクタンクの概略断面図。 第10実施形態のインクタンクの概略断面図。 第10実施形態における電極ピンの取付構造を示す概略断面図。 第11実施形態のプリンターの構成を示す概略図。 第1インクタンクと第2インクタンクとの電極ピンの設置位置の違いを示す概略図。 第12実施形態のタンクユニットの構成を説明するための概略図。 第13実施形態のタンクユニットの概略図。 第13実施形態の第2インクタンクの概略分解斜視図。 第13実施形態のインクタンクにおける電極ピンの設置部位を示す概略断面図。 第14実施形態のプリンターの構成を示す概略図。 第15実施形態のインクタンクにおける一部の構成を示す概略断面図。 第16実施形態のインクタンクの構成を示す概略断面図。 第16実施形態の検出機構によるインクの検出動作を説明するための概略図。 第17実施形態のインクタンクの構成を示す概略断面図。 第18実施形態のインクタンクにおける一部の構成を示す概略断面図。
A.第1実施形態:
[プリンターの構成]
図1は、本発明の第1実施形態としてのインクタンク25Aを備えるインクジェットプリンター10(以下、単に「プリンター10」と呼ぶ。)の構成を示す概略図である。図1には、重力方向を示す矢印Gが図示されている。本明細書において、「上」および「下」は、特に断らない限り、重力方向を基準とする上下方向を意味している。また、図1には、インクタンク25Aを基準とする互いに直交する三方向を示す矢印X,Y,Zが図示されている。矢印X、Y,Zが示す方向については後述する。矢印G,X,Y,Zは、以下の説明において参照される各図においても、適宜、図示されている。
プリンター10は、本発明における液体噴射システムの一実施形態であり、印刷媒体である印刷用紙PPに対してインク滴を吐出して、印刷用紙PPの印刷面に画像を形成する。プリンター10は、タンクユニット20と、印刷部30と、を備えている。タンクユニット20は、ケーシング部21と、複数のインクタンク25Aと、複数のチューブ26と、複数の接続回路ユニット27と、複数の信号線28(一点鎖線で図示)と、を備える。
インクタンク25Aは、本発明におけるタンクの一実施形態である。各インクタンク25Aにはそれぞれ異なる色のインクが収容されている。各インクタンク25Aに収容されているインクは、各インクタンク25Aに対して一本ずつ接続されている可撓性を有する樹脂製のチューブ26を介して印刷部30の印刷ヘッド部32に供給される。
各インクタンク25Aには、収容しているインクの検出に用いられる端子である電極ピン(図示は省略)が取り付けられており、当該電極ピンは、接続回路ユニット27に電気的に接続されている。各接続回路ユニット27は、信号線28を介して印刷部30のインク検出部34に電気的に接続されている。インクタンク25Aの構成および電極ピンの詳細については後述する。
タンクユニット20においては、各インクタンク25Aは、矢印Xによって示されている幅方向(後述)に一列に整列された状態でケーシング部21の内部空間21sに固定されている。ケーシング部21は、蓋部22を備えている。蓋部22は、ヒンジ機構24によってケーシング部21の本体に連結されており、矢印RDで示される方向に回動することによって開閉する。ケーシング部21は、蓋部22の回動によって開閉可能に構成されていなくてもよく、例えば、蓋部22の着脱によって開閉可能に構成されていてもよい。
蓋部22には、収容されているインクタンク25Aの一部をケーシング21の外部から見えるようにするための2つの開口部23a,23bが設けられている。第1開口部23aは、ユーザーが各インクタンク25Aの視認部(後述)を視認できるようにするために設けられている。第2開口部23bは、ユーザーが蓋部22を開けることなく、各インクタンク25Aにインクを補充できるようにするために設けられている。第2開口部23bからは、各インクタンク25Aのインク注入部(後述)が延出している。
印刷部30は、液体噴射装置の下位概念に相当し、ケーシング部31と、印刷ヘッド部32と、印刷用紙PPの搬送機構33と、インク検出部34と、制御部35と、を備えている。ケーシング部31は、印刷部30の外装部であり、制御部35と、印刷ヘッド部32と、搬送機構33と、を内部に収容している。
本実施形態のプリンター10では、タンクユニット20のケーシング部21と印刷部30のケーシング部31とは、脱着および回動が可能な状態で連結されている(図示は省略)。このように、タンクユニット20と印刷部30とが別体として構成されていることによって、タンクユニット20と印刷部30とをそれぞれ別個にメンテナンスすることが可能であり、プリンター10のメンテナンス性が高められている。また、タンクユニット20と印刷部30とが連結されていることによって、プリンター10の移動や設置が容易化されている。ただし、タンクユニット20と印刷部30とは連結されていなくてもよい。
印刷ヘッド部32は、印刷用紙PPの搬送路の上において、主走査方向SDに往復移動可能に設置されている。印刷ヘッド部32は、上述した複数のチューブ26を介してタンクユニット20の各インクタンク25Aに接続されている。印刷ヘッド部32は、制御部35の制御下において、各インクタンク25Aから供給されたインクを噴射可能である。印刷ヘッド部32は、本発明における液体噴射ヘッドの下位概念に相当する。搬送機構33は、搬送ローラーの回転駆動によって、印刷用紙PPを主走査方向SDに交差する搬送方向TDに搬送可能である。
インク検出部34は、上述したように、信号線28および接続回路ユニット27を介して、各インクタンク25Aの電極ピンに電気的に接続されている。インク検出部34は、各インクタンク25Aにおけるインクを検出するための電圧を、信号線28を介して、各インクタンク25Aの電極ピンに周期的に印加し、電極ピンに対するインクの接触状態によって変化する抵抗を検出する。インク検出部34は、検出結果を制御部35に送信する。
制御部35は、例えば、中央処理装置と主記憶装置とを備えるマイクロコンピューターによって構成される。制御部35は、中央処理装置が、外部記憶装置や記録媒体などに記憶されている種々のプログラムを、主記憶装置に読み込んで実行することによって、種々の機能を発揮する。本実施形態では、制御部35は、プリンター10の外部から制御部35に入力された印刷データに基づいて、印刷部30を制御して印刷処理を実行する印刷処理部として機能する。印刷処理では、搬送機構33が印刷用紙PPを搬送し、印刷ヘッド部32が主走査方向SDに往復移動しつつインク滴を吐出することによって、印刷用紙PPの印刷面に印刷画像が形成される。
また、制御部35は、インクタンク25内におけるインク残量を管理するインク残量管理部としても機能する。制御部35は、インク検出部34によって検出された抵抗の変化に基づいて、各インクタンク25Aに所定の残量以上のインクが収容されているか否かを検出する(詳細は後述)。制御部35は、インクタンク25Aにおいてインク残量が所定の残量より少なくなったインク量の過少状態を検出した場合には、例えば、ユーザーにインクの補充時期の到来を報知する報知処理を実行し、ユーザーにインクの補充を促す。また、制御部35は、インク量の過少状態が検出された後に、印刷ヘッド部32が吐出するインクの吐出量の計測を開始する。そして、その吐出量が、所定の吐出量に到達したときに、インクタンク25のインク残量が、印刷処理に支障が生じる可能性がある最小限度の量に達したインク切れの状態を検出する。インク切れの状態が検出された場合には、制御部35は、印刷処理を中断するとともに、ユーザーに報知する。なお、インクの過少状態が検出される前記の所定の残量と、インク切れの状態が検出される前記の所定の吐出量とは、互いに異なる値であってよい。
[インクタンクの構成]
図1に加えて、図2,図3を参照して、インクタンク25Aの構成を説明する。図2は、インクタンク25Aの概略分解斜視図である。図3は、図2に示されているA−A切断におけるインクタンク25Aの概略断面図である。図3には、インクINを収容しているインクタンク25Aが、タンクユニット20のケーシング部21内に収容され、キャップ部材112が取り外されている状態が模式的に例示されている。以下では、インクタンク25A本体の概略構成を説明し、インクタンク25Aを構成する各構成部について、大気導入部121、インク収容部120、インク注入部113、インク供給部117、一対の電極ピン140a,140bの順で説明する。
[インクタンク本体の概略構成]
インクタンク25Aは、6つの面部101〜106を有する中空容器として構成されている(図2)。6つの面部101〜106について、インクタンク25Aがタンクユニット20に装着されているときの姿勢(図1)を基準として説明する。以下の説明では、この姿勢を「基準姿勢」とも呼ぶ。本実施形態では、インクを噴射する際の印刷ヘッド部32に対してインクが供給されるときのインクタンク25Aの姿勢は基準姿勢と同じである。すなわち、基準姿勢は、本発明における液体供給姿勢の一態様に相当する。また、本実施形態では、ユーザーによってインクタンク25Aにインクが補充されるときのインクタンク25Aの姿勢も、基準姿勢と同じである。
インクタンク25Aでは、第1面部101は下方に向く底面部を構成し、第2面部102は上方を向く上面部を構成する(図1,図2)。第2面部102の一部は、タンクユニット20においてケーシング部21の第2開口部23bと正対する。第3面部103は、第1面部101と第2面部102とに交差し、タンクユニット20においてケーシング部21の蓋部22が開かれたときにユーザーの方に向く正面部を構成する。第3面部103の一部は、タンクユニット20においてケーシング部21の第1開口部23aと正対し、第1開口部23aを介して、ケーシング部21の外部から見ることができる。第4面部104は、第1面部101と第2面部102とに交差し、第3面部103とは反対の方向を向く背面部を構成する。第5面部105は、前記の4つの面部101〜104のそれぞれに交差し、第3面部103に正対したときに左側に位置する左側面部を構成する。第6面部106は、4つの面部101〜104のそれぞれに交差し、第3面部103に正対したときに、第3面部103とは反対側の右側に位置する右側面部を構成する。なお、本明細書では、2つの面部が「交差する」とは、2つの面部が相互に実際に交差する状態と、一方の面部の延長面が他方の面部に交差する状態と、2つの面部の延長面同士が交差する状態と、のいずれかの状態であることを意味する。
続いて、インクタンク25Aを基準とする三方向を示す矢印X,Y,Zについて説明する。矢印Xは、インクタンク25Aの幅方向(左右方向)に平行な方向を示しており、第5面部105から第6面部106に向かう方向を示している。以下の説明において、「右」は矢印Xの方向側を意味し、「左」は矢印Xの逆方向側を意味している。矢印Yは、インクタンク25Aの奥行き方向(前後方向)に平行な方向を示しており、第4面部104から第3面部103に向かう方向を示している。以下の説明において、「前」は矢印Yの方向側を意味し、「後」は矢印Yの逆方向側を意味している。矢印Zは、インクタンク25Aの高さ方向(上下方向)を示しており、第1面部101から第2面部102に向かう方向を示している。基準姿勢では、矢印Zは重力方向と反対の方向を向く。
インクタンク25Aの本体部は、ケース部材110と、シート部材111と、で構成される(図2)。ケース部材110は、インクタンク25Aの本体部を構成する中空の箱体である。ケース部材110は、第6面部106側の全体が矢印Xの方向に開口しており、ケース部材110の内部空間110sを囲む外壁部107がそれぞれ、第6面部106以外の5つの面部101〜105を構成している。ケース部材110は、例えば、ナイロンやポリプロピレンなどの合成樹脂の一体成型によって作製される。
シート部材111は、可撓性を有する薄膜状の部材であり、ケース部材110の開口部全体を封止するように接合されてインクタンク25Aの第6面部106を構成する(図2)。シート部材111は、例えば、ナイロンやポリプロピレンなどの合成樹脂によって形成されたフィルム部材によって構成される。シート部材111は、ケース部材110に対して、例えば溶着によって接合される。このように、本実施形態のインクタンク25Aの本体部は、ケース部材110とシート部材111とによって簡易かつ軽量に構成されている。なお、インクタンク25Aの第5面部105側も第6面部106側と同様に、ケース部材110に接合されたシート部材によって構成されてもよい。
インクタンク25Aでは、ケース部材110の内部空間110sに、内壁部108が設けられている(図2,図3)。内壁部108は、外壁部107と、矢印Xの方向における高さがほぼ同じであり、外壁部107とともにシート部材111に溶着される。ケース部材110とシート部材111との間の内部空間110sは、内壁部108によって、下段のインク収容部120と、上段の大気導入部121と、に仕切られている。
[大気導入部]
大気導入部121は、インクタンク25Aの外部からインク収容部120へと大気(空気)を導入するための大気流路として機能する部位である(図2,図3)。本実施形態では、大気導入部121は、インク収容部120へと導入される大気を収容可能な中空部位として構成されており、インクタンク25Aの前後方向の中央において、上方に突出するように設けられている。大気導入部121は、図示されているような略直方体形状の中空部位に限定されることはなく、他の構成を有していてもよい。例えば、内壁部によって区画され、互いに連通する複数の中空部位を含む構成を有していてもよい。
大気導入部121は、大気取入部124を介してインクタンク25Aの外部に連通している。本実施形態では、大気取入部124は、大気導入部121に連通する貫通孔124hを有する円筒状の部位として構成されており、大気導入部121の第4面部104側の外壁部107に設けられている。大気導入部121には、矢印AIで示されているように、大気取入部124から、インクタンク25Aの外部の大気が取り入れられる。大気取入部124は、他の部位に設けられていてもよく、例えば、大気導入部121の上方の外壁部107や、大気導入部121の第5面部105側の外壁部107に形成されてもよい。
インク収容部120と大気導入部121とを仕切っている内壁部108には、連通路127が、内壁部108を貫通する貫通孔として形成されている。大気導入部121に収容されている大気は、連通路127を介して、インク収容部120へと導入される。インクタンク25Aでは、インク収容部120内のインクINが消費されると、インク収容部120内が負圧になり、大気導入部121を介して、インク収容部120に大気導入部121から大気が導入される。
[インク収容部]
インク収容部120は、インクINを貯留可能な中空部位である(図2,図3)。インク収容部120は、本発明における液体収容部の下位概念に相当する。本実施形態では、インク収容部120は、インクタンク25Aの幅方向および前後方向の全体にわたって形成されている。インク収容部120は、上壁部130と、底壁部131と、第1側壁部132と、第2側壁部133と、第3側壁部134と、第4側壁部135と、を有している。
上壁部130は、インク収容部120の上方において重力方向に交差する方向に延在している壁部である。本明細書において、「延在する」とは、切れ間なく所定の方向に延伸している状態を意味しており、延伸している途中において、折れ曲がっていてもよいし、湾曲していてもよい。また、貫通孔や凹凸形状などが形成されていてもよい。本実施形態では、上壁部130は、前後方向(水平方向)に延伸している壁部として構成されており、第2面部102を構成する外壁部107と、内壁部108とによって構成されている。
底壁部131は、インク収容部120の下方において、上壁部130に対向しつつ重力方向に交差する方向に延在している壁部である。底壁部131は、第1面部101を構成する外壁部107によって構成されている。本実施形態では、底壁部131は、第3面部103側から第4面部104側に向かって下降傾斜しており、第4面部104側の端部が最も低くなっている。底壁部131は、例えば、水平面に対して5〜10°程度の傾斜角度を有していてもよい。底壁部131の下面には、インクタンク25Aの配置姿勢を基準姿勢に保つことができるように、高さが異なる複数の脚部137が前後方向に配列されている。
第1側壁部132は、上壁部130と底壁部131との間において延在している壁部であり、第3面部103を構成する外壁部107によって構成されている。本実施形態では、第1側壁部132は、重力方向に沿って延伸している。また、第1側壁部132は、その上端部132uにおいて上壁部130と交差しており、その下端部132dにおいて底壁部131と交差している。
本実施形態のインクタンク25Aでは、第1側壁部132の一部または全部が透明または半透明に構成されている。これによって、第1側壁部132は、インク収容部120内のインクINの液面を、ユーザーがインクタンク25Aの外部から視認できるようにするための視認部114として機能する。本実施形態では、第1側壁部132の全体が視認部114であり、第1側壁部132の上端部132uおよび下端部132dが視認部114の上端部および下端部に相当する。本実施形態のインクタンク25Aでは、視認部114によって、ユーザーに対して、インクINの補充を視覚的に促すことができるため、長期間にわたってインク量の過少状態、あるいは、それに近い状態が継続されてしまうことが抑制される。また、ユーザーが、インクINを補充する際に、視認部114を介してインク量を確認することができるため、インクINがインク収容部120に過剰に補充されてしまうことが抑制される。
本実施形態では、第1側壁部132の壁面には、第1側壁部132の下端部132dよりも上端部132uに近い上側の領域に、マーク部116が設けられている。マーク部116は、基準姿勢にあるインクタンク25Aに所定の基準量のインクINが収容されているときのインクINの液面の位置を示すように形成されている。インクタンク25Aでは、マーク部116の表示によって、インクタンク25Aに収容されるべきインクINの最大量(基準量)が規定されている。マーク部116は、例えば、第3面部103の壁面部における凸部または凹部として形成されていてもよく、印刷やシールの貼付によって形成されていてもよい。マーク部116は、省略されてもよい。
上述したように、タンクユニット20において、第1側壁部132は、第1開口部23aと正対する。第1開口部23aは、タンクユニット20の外部からインクタンク25AのインクINの目視が可能な視野範囲を規定する。第1開口部23aの上端部は、マーク部116よりも上方に位置していることが望ましい。また、第1開口部23aの下端部は、第1側壁部132の上下方向における中央位置よりも低い位置にあることが望ましい。第1開口部23aの下端部は、第1側壁部132の下端部と同じ高さに位置していてもよいし、第1側壁部132の下端部132dよりも低い位置にあってもよい。タンクユニット20においては、水平方向に見たときに、第1側壁部132において、第1開口部23aの開口領域と重なる領域が視認部であると解釈することも可能である。
本実施形態のインクタンク25Aでは、第1側壁部132の下端部132dから下降傾斜している底壁部131を有していることによって、インク収容部120における視認部114より下方に、インクINを貯留可能な下方部位122Aが形成されている。なお、図3では、下方部位122Aを示すために、第1側壁部132の下端部132dの高さ位置HLを一点鎖線によって図示してある。第1側壁部132の下端部132dの高さ位置HLは、以下の他の実施形態の説明において参照される各図においても、同様に図示されている。
本実施形態のインクタンク25Aでは、下方部位122Aを有することによって、ユーザーが、インクINの液面が視認部114から外れてしまうまでインクINの補充を怠ったような場合であっても、突然的にインク切れの状態に陥ってしまうことが抑制される。また、本実施形態のインクタンク25Aでは、一対の電極ピン140a,140bによって、下方部位122Aにおけるインク残量の検出精度が高められている(詳細は後述)。
第2側壁部133は、上壁部130と底壁部131とを挟んで、第1側壁部132と対向する位置において、上壁部130と底壁部131との間に延在している壁部である。第2側壁部133は、第4面部104を構成する外壁部107によって構成されている。本実施形態では、第2側壁部133は、第1側壁部132と同様に、重力方向に沿って延伸している。第2側壁部133の上端部133uは、第1側壁部132の上端部132uと同じ高さに位置している。また、第2側壁部133の下端部133dは、第1側壁部132の下端部132dよりも低い位置にある。図3では、第1側壁部132の下端部132dの高さ位置HLを一点鎖線で図示してある。
第3側壁部134は、上壁部130と底壁部131と第1側壁部132と第2側壁部133のそれぞれに対して交差している壁部であり、第5面部105を構成している壁部107によって構成されている。第4側壁部135は、第3側壁部134に対向し、上壁部130と底壁部131と第1側壁部132と第2側壁部133のそれぞれに対して交差している壁部である。第4側壁部135は、第6面部106を構成しているシート部材111の一部によって構成されている。
[インク注入部]
インク収容部120の上壁部130には、インク注入部113が設けられている(図2,図3)。インク注入部113は、インク収容部120にインクINを注入可能なように、インクタンク25Aの外部からインク収容部120に連通する部位である。インク注入部113は、本発明における液体注入部の下位概念に相当する。本実施形態では、インク注入部113は、インク収容部120に連通する貫通孔113hを有する円筒状の部位として構成されている。インク注入部113は、ユーザーがアクセスしやすいように、第4面部104よりも第3面部103に近い第3面部103側の位置、すなわち、第3面部103と大気導入部121の間の位置に設けられている。インク注入部113は、ケーシング部21の第2開口部23bから上方に延出している(図3)。
インク注入部113の上端部には、通常、キャップ部材112が気密に取り付けられている。キャップ部材112は、インク注入部113の貫通孔113h内に挿入されて、貫通孔113hの内壁面に密着する部位を有している。キャップ部材112は、例えば、ナイロンやポリプロピレンなどの合成樹脂によって作製される。ユーザーは、キャップ部材112をインク注入部113から取り外すことによって、矢印IPで示されているように、インク収容部120にインクINを補充することができる。
[インク供給部]
インク収容部120の第4面部104側の下端には、インク供給部117が形成されている(図2,図3)。インク供給部117は、インク収容部120のインクINを印刷ヘッド部32(図1)に供給可能なように、インクタンク25Aの外部からインク収容部120の下方部位122Aに連通する部位である。本実施形態では、インク供給部117は、インク収容部120の第4面部104側の下端、つまり、下方部位122Aの下端に接続されている。インク供給部117は、貫通孔117hを有する円筒状の部位として構成されており、ケース部材110の外壁部107から後方に突出している。インク供給部117には、印刷ヘッド部32に接続されているチューブ26が気密に接続される。なお、インク供給部117は、第4面部104の下端側から上方に向かって延び、チューブ26の装着方向が矢印Zの逆方向になる構成を有していてもよい。
上述したように、本実施形態のインクタンク25Aでは、インク収容部120の底壁部131が第3面部103側から第4面部104側に向かって下降傾斜しており、底壁部131の下端にインク供給部117が接続されている(図3)。従って、インク収容部120に貯留されているインクINのほとんど全部が、重力によって、インク供給部117へと誘導される。これによって、インク収容部120のインクINがほとんど消費された状態において、インク収容部120内にインクINが残留してしまうことが抑制される。
[一対の電極ピン]
本実施形態のインクタンク25Aでは、インク収容部120に、インクINの検出に用いられる一対の電極ピン140a,140bが収容されている(図2,図3)。一対の電極ピン140a,140bは、本発明における電極部材の下位概念に相当する。また、第1電極ピン140aが本発明における第1電極部材の下位概念に相当し、第2電極ピン140bが本発明における第2電極部材の下位概念に相当する。本実施形態では、各電極ピン140a,140bは、棒状に延伸している金属ピンなどの導電性部材によって構成されている。各電極ピン140a,140bは、インクの付着によって表面に酸化被膜が生じてしまうことが抑制される部材によって構成されることが望ましい。各電極ピン140a,140bは、例えば、ステンレス鋼によって構成されてもよいし、カーボンによって構成されてもよい。
上壁部130には、各電極ピン140a,140bを挿入するための2つの貫通孔142a,142bが設けられている。本実施形態では、2つの貫通孔142a,142bは、第2側壁部133と大気導入部121との間の位置、すなわち、第1側壁部132よりも第2側壁部133に近い第2側壁部133側の位置において、配列されている。第1電極ピン140aは第1貫通孔142aに挿入され、第2電極ピン140bは第2貫通孔142bに挿入される。
第1貫通孔142aの内周面と第1電極ピン140aとの間および第2貫通孔142bの内周面と第2電極ピン140bとの間にはそれぞれ、円筒状のシール部材141が嵌め込まれている。これによって、各電極ピン140a,140bの上壁部130に対する固定性が高められているとともに、インク収容部120の気密性が高められている。
インク収容部120内では、各電極ピン140a,140bは、互いに近接した位置において、上方から下方に向かって、重力方向に沿って延伸している。各電極ピン140a,140bの間の距離は、例えば、5mm〜20mm程度であってもよい。各電極ピン140a,140bの下端部である先端部143a,143bはいずれも、インク収容部120の第1側壁部132の下端部132dよりも低い位置にある。つまり、各電極ピン140a,140bの先端部143a,143bはいずれも、インクタンク25Aにおける視認部114より下方の部位である下方部位122Aに配置されている。この理由については後述する。
本実施形態では、各電極ピン140a,140bの上端部である後端部144a,144bは、インク収容部120の外部において同じ高さ位置にある。第1電極ピン140aの方が第2電極ピン140bよりも長い。そのため、インク収容部120内において、第2電極ピン140bの先端部143bは、第1電極ピン140aの先端部143aより高い位置に位置している。なお、本明細書において、「同じ高さ」とは、実質的に同じ高さであることを意味しており、例えば、公差を考慮して、±5%の範囲内であれば同じ高さであると解釈することができる。
プリンター10(図1)では、各電極ピン140a,140bは、接続回路ユニット27を介して、インク検出部34に接続されている。上述したように、本実施形態では、各電極ピン140a,140bの後端部144a,144bは同じ高さ位置にある。そのため、接続回路ユニット27を平板状に構成することができ、接続回路ユニット27の構成を簡素化・小型化することができる。また、各電極ピン140a,140bに対する接続回路ユニット27の接続が容易化されており、その接続性が高められている。
[電極ピンを用いたインク残量の検出]
インク検出部34は、印刷処理の実行中や印刷処理の休止中に、インクINに交番電流が流れるように、第2電極ピン140bに対して、周期的に電圧を印加し、第1電極ピン140aと第2電極ピン140bとの間の抵抗を検出する。なお、インクINに流される交番電流は、第1電極ピン140aをキャパシタに接続しておき、2つの電極ピン140a,140bを介して、当該キャパシタに電気的エネルギーの蓄積と放出とを繰り返させることによって生じさせてもよい。インク収容部120内のインクINが消費され、その液面が第2電極ピン140bの先端部143bより低い位置まで低下し、インクINと第2電極ピン140bとの間の電気的導通が遮断されると、2つの電極ピン140a,140bの間の抵抗が増大する。制御部35は、インク検出部34によって検出される抵抗が所定の閾値以上に増大したときに、インク収容部120におけるインク量が規定の量より少なくなっているインク量の過少状態を検出する。なお、制御部35は、各電極ピン140a,140bにおけるインクINとの接触面積の変化に応じた抵抗の変化を、インク収容部120におけるインク量の変化として検出してもよい。
本実施形態では、各電極ピン140a,140bの先端部143a,143bが、下方部位122Aに配置されている。従って、ユーザーによってインクINの視認が困難な下方部位122Aにおいてインクの検出が可能である。また、本実施形態のインクタンク25Aでは、以下に説明する下方部位122Aの構成によって、電極ピン140a,140bによるインク残量の検出精度が高められている。
本実施形態の下方部位122Aでは、底壁部131が第2側壁部133側に下降傾斜していることによって、低い位置ほど水平断面におけるインク収容部120の断面積が小さくなっている。本実施形態における下方部位122Aは、本発明の傾斜部位の下位概念に相当する。なお、水平断面におけるインク収容部120の断面積とは、水平方向に平行な切断面において、インク収容部120の内周壁面によって囲まれている領域の面積を意味する。
下方部位122Aでは、インクタンク25Aが基準姿勢に対して傾斜している場合でも、下方部位122Aより上方の水平断面の断面積が大きい部位に比較して、インクINの液面の位置の変動が抑制される。インクタンク25Aが揺動しているような場合においても同様である。従って、そうした基準姿勢に対するインクタンク25Aの配置姿勢の変動によるインクINの液面位置の変動に起因して、インク量の過少状態が誤検出されてしまうことが抑制される。また、本実施形態のインクタンク25Aでは、底壁部131が下降傾斜していることによって、インクINが電極ピン140a,140bの先端部143a,143bの方に集まりやすくなっており、インク量の過少状態の誤検出が、さらに抑制されている。
本実施形態のインクタンク25Aでは、一対の電極ピン140a,140bは、第2側壁部133側の領域に位置している。すなわち、一対の電極ピン140a,140bは、第2側壁部133と、第1側壁部132と第2側壁部133との間の中間位置と、の間に位置している。これによって、各電極ピン140a,140bの先端部143a,143bを、インクINが集められる領域に配置されることになるため、インク残量の検出精度が高められる。また、各電極ピン140a,140bの先端部143a,143bが、より低く、水平断面積がより小さい位置に配置されることになるため、インク量の過少状態を誤検出してしまうことがさらに抑制される。また、各電極ピン140a,140bは、視認部114としての機能を有する第1側壁部132より、視認部114としての機能を有していない第2側壁部133に近い位置に配置されている。そのため、視認部114を介したインクINの視認が妨げられてしまうことが抑制され、視認によるインクINの残量把握の正確性が高められる。
本実施形態のインクタンク25Aでは、底壁部131が視認部114とは反対側の第2側壁部133に向かって下降傾斜しており、インク収容部120のインクINは、重力によって、視認部114から離れた領域へと誘導される。そのため、各電極ピン140a,140bを介して、インク量の過少状態が検出される前に、ユーザーに、インクINの残量が少なくなっていることを視覚的に認識させやすい。また、本実施形態のインクタンク25Aでは、一対の電極ピン140a,140bが、インク供給部117により近い位置に配置されているため、各電極ピン140a,140bによるインク残量の検出精度が高められる。
本実施形態のインクタンク25Aでは、一対の電極ピン140a,140bは、重力方向に沿って延伸している。そのため、インクINの液面より上方において各電極ピン140a,140bに付着したインクINは、重力によって下方に誘導される。従って、各電極ピン140a,140bが、余分なインクINが付着してしまっている状態になることが抑制され、そうしたインクINの付着によるインクINの検出精度の低下が抑制される。また、本実施形態のインクタンク25Aでは、一対の電極ピン140a,140bは、互いに平行に隣り合って配列されている。従って、電極ピン140a,140b同士の間の抵抗が増大してしまうことが抑制されており、インク残量の検出が効率化されるとともに、その検出精度が高められている。
本実施形態のインクタンク25Aでは、一対の電極ピン140a,140bは、上壁部130に保持されている。従って、インクINの一部が飛散するなどして、上壁部130における一対の電極ピン140a,140bの保持部位まで到達してしまったとしても、そのインクINは、重力によって、上壁部130から落下する方向に外力を受ける。従って、上壁部130に付着したインクINによって、電極ピン140a,140b間に短絡が生じてしまうことが抑制され、インクINの検出精度の低下が抑制される。また、貫通孔142a,142bからのインクINの漏洩や、インクINの付着によるシール部材141の劣化などが抑制される。
本実施形態のインクタンク25Aでは、各電極ピン140a,140bの先端部143a,143bが互いに異なる高さに位置している。そのため、インク量の過少状態が検出されるインク量は、第2電極ピン140bの先端部143bの位置によって規定され、第2電極ピン140bの先端部143bより低い位置にある第1電極ピン140aの先端部143aの位置の影響は小さい。従って、製造誤差などによる先端部143a,143bの位置ずれに起因するインク残量の検出精度のばらつきの発生が抑制される。
その他に、本実施形態のインクタンク25Aでは、一対の電極ピン140a,140bに隣り合う位置において、大気導入部121が上方に突出している。これによって、例えば、インクタンク25Aが誤って第2面部102側を下にして落下してしまった場合であっても、各電極ピン140a,140bが大気導入部121を囲む外壁部107によって保護される。また、一対の電極ピン140a,140bは、インクタンク25Aの背面側である第4面部104側に位置しているため、プリンター10からの信号線28の配設が容易化されている。一対の電極ピン140a,140bの位置はユーザーがアクセスしにくい背面側であるため、ユーザーが誤って各電極ピン140a,140bに触れてしまうことなどが抑制され、各電極ピン140a,140bにおける接触不良の発生などが抑制される。
本実施形態のプリンター10では、第2電極ピン140bの先端部143bが第1電極ピン140aの先端部143aよりも高い位置にある。そして、インク検出部34は、インク残量の検出に際に、第2電極ピン140bに電圧を印加している。仮に、第1電極ピン140aに電圧を印加した場合には、第2電極ピン140bの先端部143bからインクINの液面が離れた後にも、第1電極ピン140aを介して、インクINに電流が流れてしまう。これに対して、本実施形態のプリンター10のように、第2電極ピン140bに電圧を印加していれば、インクINの液面が第2電極ピン140bの先端部143bから離れた場合には、インクINに対して電圧が印加されることが抑制される。従って、本実施形態のプリンター10であれば、インク残量の検出に際にインクINに余分な電流が流れてしまうことによるインクINの劣化が抑制される。
[まとめ]
以上のように、本実施形態のインクタンク25Aによれば、インクタンク25Aの配置姿勢の変動に起因するインク量の過少状態の誤検出が抑制されており、インクの残量をより正確に把握することができる。また、本実施形態のプリンター10によれば、インクタンク25Aにおけるインク残量を適切に管理することができる。その他にも、上記実施形態中で説明した種々の作用効果を奏することが可能である。
B.第2実施形態:
図4は、本発明の第2実施形態としてのインクタンク25Bの構成を示す概略断面図である。第2実施形態のインクタンク25Bは、下方部位122Bの構成が異なっている点以外は、第1実施形態のインクタンク25Aと同様な構成を有しており、第1実施形態で説明したのと同様な構成のプリンター10(図1)に装着される。以下の説明および参照図では、第1実施形態で説明したのと同じ、または、対応する各構成部に対して、第1実施形態で用いたのと同じ符号が用いられている。
第2実施形態のインクタンク25Bでは、インク収容部120の底壁部131Bは、第1水平部位151と、段差部152と、第2水平部位153と、を有している。第1水平部位151は、第1側壁部132の下端部132dから、一対の電極ピン140a,140bの配置部位の手前の位置まで、矢印Yの逆方向に、水平方向に沿って延伸している部位である。段差部152は、第1水平部位151の矢印Yの逆方向側の端部から下方に延伸している部位である。第2水平部位153は、段差部152の下端部から矢印Yの逆方向に、水平方向に沿って延伸している部位である。
第2実施形態のインクタンク25Bでは、底壁部131Bの途中に段差部152が設けられていることによって、下方部位122Bが、一対の電極ピン140a,140bの配置部位の下方に位置する局所的な領域に形成されている。一対の電極ピン140a,140bの先端部143a,143bは、下方部位122B内に配置されている。また、インク供給部117は、下方部位122Bの下端部を構成している第2水平部位153に接続されている。
ここで、第2実施形態のインクタンク25Bでは、インク収容部120の水平断面における断面積は、下方部位122Bの上端において階段状に小さくなっている。すなわち、下方部位122Bでは、水平断面における断面積が、その上方の部位の断面積よりも小さくなっている。そのため、下方部位122Bでは、インクタンク25Bの配置姿勢の変動に応じたインクINの液面の変動が抑制されており、一対の電極ピン140a,140bによるインク残量の検出精度が高められている。なお、第2実施形態における下方部位122Bは、本発明における段差部位の下位概念に相当する。
以上のように、第2実施形態のインクタンク25Bによれば、インクタンク25Bの配置姿勢の変動に起因するインク量の過少状態の誤検出が抑制され、インク残量をより正確に把握することができる。その他に、第2実施形態のインクタンク25Bによれば、第1実施形態で説明したのと同様な作用効果を奏することができる。
C.第3実施形態:
図5は、本発明の第3実施形態としてのインクタンク25Cの構成を示す概略断面図である。第3実施形態のインクタンク25Cは、下方部位122Cにおける段差が追加されている点以外は、第2実施形態のインクタンク25Bと同様な構成を有しており、第1実施形態で説明したのと同様な構成のプリンター10(図1)に装着される。以下の説明および参照図では、上記の各実施形態で説明したのと同じ、または、対応する各構成部に対して、上記の各実施形態で用いたのと同じ符号が用いられている。
第3実施形態のインクタンク25Cでは、インク収容部120の底壁部131Cは複数の段差部154を有しており、底壁部131Cにおける底面155の高さ位置が、電極ピン140a,140bの配置部位に向かって、階段状に、順に低くなっている。これによって、第3実施形態のインク収容部120の下方部位122Cでは、水平断面における断面積が、重力方向に階段状に小さくなっており、インクタンク25Bの配置姿勢の変動に応じたインクINの液面の変動が抑制されている。従って、下方部位122Cにおける一対の電極ピン140a,140bによるインク残量の検出精度が高められている。なお、第3実施形態における下方部位122Cは、本発明における段差部位の下位概念に相当する。
以上のように、第3実施形態のインクタンク25Cによれば、インクタンク25Cの配置姿勢の変動に起因するインク量の過少状態の誤検出が抑制され、インク残量をより正確に把握することができる。その他に、第3実施形態のインクタンク25Cによれば、上記の各実施形態で説明したのと同様な作用効果を奏することができる。
D.第4実施形態:
図6は、本発明の第4実施形態としてのインクタンク25Dの構成を示す概略断面図である。第4実施形態のインクタンク25Dは、以下に説明する点以外は、第1実施形態のインクタンク25Aと同様な構成を有しており、第1実施形態で説明したのと同様な構成のプリンター10(図1)に装着される。以下の説明および参照図では、第1実施形態で説明したのと同じ、または、対応する各構成部に対して、第1実施形態で用いたのと同じ符号が用いられている。
第4実施形態のインクタンク25Dは、インク収容部120の底壁部131Dは、上壁部130に対して平行に延伸している壁部として構成されている。ただし、第4実施形態のインクタンク25Dでは、底壁部131Dの下面に、第1実施形態のインクタンク25Aと同様な高さが異なる複数の脚部137が設けられている。これによって、第4実施形態のインクタンク25Dでは、タンクユニット20のケーシング部21内に配置されるときの基準姿勢において、上壁部130および底壁部131Dが第1側壁部132から第2側壁部133に向かう方向に下降傾斜した状態となる。
第4実施形態のインクタンク25Dでは、基準姿勢状態のときに、底壁部131Dが上記のように傾斜することによって、視認部114の下端である第1側壁部132の下端部132dより低い位置に、下方部位122Dが形成される。第4実施形態の下方部位122Dでは、低い位置ほど水平断面における断面積が小さくなっている。第4実施形態の下方部位122Dは、本発明における傾斜部位の下位概念に相当する。各電極ピン140a,140bの先端部143a,143bは下方部位122D内に配置されている。
以上のように、第4実施形態のインクタンク25Dによれば、基準姿勢のときに、視認部114より下方に位置する下方部位122Dが形成される。また、当該下方部位122Dに、各電極ピン140a,140bの先端部143a,143bが配置されていることによって、下方部位122Dにおけるインク検出の精度が高められている。その他に、第4実施形態のインクタンク25Dによれば、第1実施形態で説明したのと同様な作用効果を奏することができる。
E.第5実施形態:
図7は、本発明の第5実施形態としてのインクタンク25Eにおける一部の構成を示す概略断面図である。第5実施形態のインクタンク25Eは、以下に説明する点以外は、第1実施形態のインクタンク25Aと同様な構成を有しており、第1実施形態で説明したのと同様な構成のプリンター10(図1)に装着される。以下の説明および参照図では、第1実施形態で説明したのと同じ、または、対応する各構成部に対して、第1実施形態で用いたのと同じ符号が用いられている。
第5実施形態のインクタンク25Eでは、各電極ピン140a,140bが同じ長さを有している金属ピンによって構成されており、それらの先端部143a,143bは同じ高さに配置されている。このような構成であっても、下方部位122Aに各電極ピン140a,140bの先端部143a,143bが配置されているため、第1実施形態で説明したのと同様に、インク残量の検出精度を高めることができる。また、各電極ピン140a,140bを同じ部品で構成することができるため、製造コストを低減することができる。また、各電極ピン140a,140bの組み付け間違いの発生が抑制される。その他に、第5実施形態のインクタンク25Eによれば、第1実施形態で説明したのと同様な作用効果を奏することができる。なお、第5実施形態の電極ピン140a,140bの構成は、第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態のそれぞれのインクタンク25B〜25Dに適用されてもよい。
F.第6実施形態:
図8は、本発明の第6実施形態としてのインクタンク25Fにおける一部の構成を示す概略断面図である。第6実施形態のインクタンク25Fは、以下に説明する点以外は、第1実施形態のインクタンク25Aと同様な構成を有しており、第1実施形態で説明したのと同様な構成のプリンター10(図1)に装着される。以下の説明および参照図では、第1実施形態で説明したのと同じ、または、対応する各構成部に対して、第1実施形態で用いたのと同じ符号が用いられている。
第6実施形態のインクタンク25Fでは、各電極ピン140a,140bが同じ長さを有している金属ピンによって構成されている。第6実施形態のインクタンク25Fでは、第1電極ピン140aの後端部144aの高さ位置を、第2電極ピン140bの後端部144bより低くしてある。これによって、第2電極ピン140bの先端部143bが、第1電極ピン140aの先端部143aよりも上方に位置している。なお、第6実施形態のタンクユニット20では、高さ位置が異なる電極ピン140a,140bの後端部144a,144bに接続可能なように、接続回路ユニット27Fの電極の位置が、接続回路ユニット27Fの接続方向である上下方向にオフセットされている。
第6実施形態のインクタンク25Fであっても、第1実施形態で説明したのと同様に、下方部位122Aにおけるインク残量の検出精度を高めることができる。また、各電極ピン140a,140bを同じ部品で構成することができるため、第5実施形態のインクタンク25Eと同様に、製造コストを低減することができる。その他に、第6実施形態のインクタンク25Fによれば、第1実施形態で説明したのと同様な作用効果を奏することができる。なお、第6実施形態の電極ピン140a,140bの構成は、第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態のそれぞれのインクタンク25B〜25Dに適用されてもよい。
G.第7実施形態:
図9は、本発明の第7実施形態としてのインクタンク25Gにおける一部の構成を示す概略断面図である。第7実施形態のインクタンク25Gは、以下に説明する点以外は、第1実施形態のインクタンク25Aと同様な構成を有しており、第1実施形態で説明したのと同様な構成のプリンター10(図1)に装着される。以下の説明および参照図では、第1実施形態で説明したのと同じ、または、対応する各構成部に対して、第1実施形態で用いたのと同じ符号が用いられている。
第7実施形態としてのインクタンク25Gでは、各電極ピン140a,140bは、第1実施形態のインクタンク25Aと同様に取り付けられる。具体的には、各電極ピン140a,140bは、それぞれの後端部144a,144bが同じ高さに位置し、第2電極ピン140bの先端部143bが第1電極ピン140aの先端部143aより上方に位置するように取り付けられる。
第7実施形態のインクタンク25Gでは、各電極ピン140a,140bに位置決めのための規制部145が設けられている。規制部145は、各電極ピン140a,140bの外周において、径方向に突出している円環状の突起部として構成されている。各電極ピン140a,140bの規制部145は、シール部材141の内周縁に当接して、各電極ピン140a,140bが所定の取り付け位置よりも下方に移動してしまうことを規制する。これによって、各電極ピン140a,140bの取り付け位置の位置決め精度や固定性が高められ、各電極ピン140a,140bによるインク残量の検出精度が高められる。また、各電極ピン140a,140bの取り付けが容易化される。
第7実施形態のインクタンク25Gでは、上壁部130の上側の壁面に段差部158が設けられており、第2貫通孔142bの上方の開口端部146bが、第1貫通孔142aの上方の開口端部146aよりも上方に位置している。これによって、第2電極ピン140bの規制部145の移動が規制される位置が、第1電極ピン140aの規制部145の移動が規制される位置より上方に位置している。
第7実施形態のインクタンク25Gでは、上記のように、各貫通孔142a,142bの上側の開口端部146a,146bの高さ位置が異なっているため、各電極ピン140a,140bの規制部145は、それに応じた位置に形成されている。そのため、第1電極ピン140aにおける後端部144aと規制部145との間の距離Laは、第2電極ピン140bにおける後端部144bと規制部145との間の距離Lbよりも長くなっている。これによって、以下のように、各電極ピン140a,140bの組み付け間違いの発生が抑制されている。
図10は、第1電極ピン140aと第2電極ピン140bとが間違って組み付けられた状態を例示する概略図である。各電極ピン140a,140bの組み付け時に、誤って、第1貫通孔142aに第2電極ピン140bが取り付けられ、第2貫通孔142bに第1電極ピン140aが取り付けられてしまうと、各後端部144a,144bの高さが異なってしまう。そのため、各電極ピン140a,140bの組み付け間違いを容易に発見することができ、各電極ピン140a,140bの組み付け間違いの発生が抑制される。
第7実施形態のインクタンク25Gにおいて、段差部158は、シール部材141や他の部材によって形成されていてもよい。また、上述した構成とは逆に、各電極ピン140a,140bが正しく組み付けられたときに、第2電極ピン140bの規制部145の移動が規制される位置が、第1電極ピン140aの規制部145の移動が規制される位置より下方に位置するように構成されていてもよい。こうした構成であっても、各電極ピン140a,140bの組み付け間違いの発生が抑制される。
以上のように、第7実施形態のインクタンク25Gによれば、各電極ピン140a,140bの位置決め精度が高められ、インク残量の検出精度が高められる。また、各電極ピン140a,140bの取り付けが容易化されるとともに、各電極ピン140a,140bの組み付け間違いの発生が抑制される。その他に、第7実施形態のインクタンク25Gによれば、第1実施形態で説明したのと同様な作用効果を奏することが可能である。なお、第7実施形態のインクタンク25Gにおける各電極ピン140a,140bの取付構造は、上記の第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態、第5実施形態、第6実施形態のインクタンク25B〜25Fに適用されてもよい。
H.第8実施形態:
図11は、本発明の第8実施形態としてのインクタンク25Hにおける一部の構成を示す概略断面図である。第8実施形態のインクタンク25Hは、以下に説明する点以外は、第7実施形態のインクタンク25Gと同様な構成を有しており、第1実施形態で説明したのと同様な構成のプリンター10(図1)に装着される。以下の説明および参照図では、第7実施形態で説明したのと同じ、または、対応する各構成部に対して、第7実施形態で用いたのと同じ符号が用いられている。
第8実施形態のインクタンク25Hでは、上壁部130の上側の壁面に設けられた段差部158に加えて、上壁部130の下側の壁面にも段差部159が設けられている。2つの段差部158,159は、上壁部130の厚み方向において反対側の位置に形成されている。これによって、第2貫通孔142bの下方の開口端部147bの高さ位置が、第1貫通孔142aの下方の開口端部147aの高さ位置より高くなっている。
このような構成を有することによって、上壁部130の下側の壁面に沿った電極ピン140a,140b間の距離Lhが段差部159の分だけ増加している。従って、インク収容部120のインクINが飛散して上壁部130に付着してしまった場合でも、その付着したインクに起因する電極ピン140a,140bの間の短絡の発生が抑制される。その他に、第8実施形態のインクタンク25Hによれば、第7実施形態のインクタンク25Gと同様な作用効果を奏することができる。なお、第8実施形態のインクタンク25Hにおいて、第7実施形態で説明した上壁部130の段差部158は省略されてもよい。また、第8実施形態のインクタンク25Hにおける段差部159の構成は、上記の第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態、第5実施形態、第6実施形態のインクタンク25B〜25Fに適用されてもよい。
I.第9実施形態:
図12は、本発明の第9実施形態としてのインクタンク25Iにおける一部の構成を示す概略断面図である。第9実施形態のインクタンク25Iは、以下に説明する点以外は、第1実施形態のインクタンク25Aと同様な構成を有しており、第1実施形態で説明したのと同様な構成のプリンター10(図1)に装着される。以下の説明および参照図では、第1実施形態で説明したのと同じ、または、対応する各構成部に対して、第1実施形態で用いたのと同じ符号が用いられている。
第9実施形態のインクタンク25Iでは、一対の電極ピン140a,140bが挿入される貫通孔142a,142bは、第2側壁部133の上方の部位に形成されている。各電極ピン140a,140bは、矢印Yの方向からインク収容部120に向かって挿入され、インク収容部120内において、下方に屈曲して、底壁部131に向かって延出している。各電極ピン140a,140bの先端部143a,143bは、インク収容部120の下方部位122Aに配置されている。また、第1電極ピン140aの先端部143aは、第2電極ピン140bの先端部143bよりも下方に位置している。なお、接続回路ユニット27は、各電極ピン140a,140bの後端部144a,144bに対して、矢印Yの方向を接続方向として接続される。
第9実施形態のインクタンク25Iであっても、第1実施形態のインクタンク25Aと同様に、各電極ピン140a,140bの先端部143a,143bが下方部位122Aに配置されていることによって、インク残量の検出精度が高められている。その他に、第9実施形態のインクタンク25Iであれば、第1実施形態で説明したのと同様な作用効果を奏することができる。なお、第9実施形態のインクタンク25Iにおいて、各電極ピン140a,140bの先端部143a,143bを同じ高さに配置してもよい。また、各貫通孔142a,142bは、第5面部105側の第3側壁部134や第6面部106側の第4側壁部135に設けられてもよい。第9実施形態のインクタンク25Iにおける各電極ピン140a,140bの取付構造は、上記の第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態、第5実施形態、第6実施形態、第7実施形態、第8実施形態のインクタンク25B〜25Hに適用されてもよい。
J.第10実施形態:
図13〜図17を参照して、本発明の第10実施形態としてのインクタンク25Jの構成を説明する。図13は、第10実施形態のインクタンク25Jを第3面部103側の斜め下方から見たときの概略分解斜視図である。図14は、第10実施形態のインクタンク25Jを第4面部104側の斜め上方から見たときの概略分解斜視図である。図15は、ケース部材110とシート部材111との接合面における第10実施形態のインクタンク25Jの概略断面図である。図15では、インク収容部120にインクINが収容されている状態が模式的に例示されている。図15には、大気導入部121からインク収容部120に至る大気の流れを示す矢印が図示されている。図16は、図15に示されているB−B切断における第10実施形態のインクタンク25Jの概略断面図である。図17は、電極ピン140a,140bの取付構造を示す概略断面図である。図17には、図16に示されている領域PAが抜き出されて示されている。以下の説明および参照図においては、上記の各実施形態で説明したのと同じ、または、対応する構成部に対して、上記の各実施形態で用いたのと同じ符号が用いられている。第10実施形態のインクタンク25Jは、第1実施形態で説明したのと同様な構成のプリンター10(図1)に装着される。
第10実施形態のインクタンク25Jは、第1実施形態のインクタンク25Aと同様に、ケース部材110の第6面部106側の開口部が、シート部材111の溶着によって封止されている(図13)。ケース部材110の内部空間110sは、内壁部108によって、インク収容部120と、大気導入部121と、に仕切られている(図13,図15)。インク収容部120は、ケース部材110において矢印Xの方向に開口する凹部空間として形成されている。インク収容部120の形成領域は、幅方向および前後方向のほぼ全域にわたっている。インク収容部120内には、矢印Xの方向に平行に立てられている複数の補強リブ109が設けられている。補強リブ109は省略されてもよい。
インク収容部120の上壁部130(図13)は、上下方向に折れ曲がりつつ矢印Yの方向に延在している。上壁部130は、異なる高さ位置において水平方向に沿って延伸している第1上壁部231と、第2上壁部232と、第3上壁部233と、を有している。第1上壁部231は、第3面部103側に位置し、第2上壁部232は中央に位置しており、第3上壁部233は、第4面部104側に位置している。第1上壁部231は、第2上壁部232よりも高い位置にあり、第3上壁部233は、第1上壁部231よりも高い位置にある。第1上壁部231の上方には、略円筒状のインク注入部113が矢印Zの方向に突出するように形成されている。第3上壁部233には、一対の電極ピン140a,140bを取り付けるための貫通孔142a,142bが設けられている。
インク収容部120の第1側壁部132は、上下方向にわたって、透明または半透明に構成されている。第10実施形態のインクタンク25Jでは、第1側壁部132の全体が、インク収容部120の視認部114として機能する。第1側壁部132の外側の壁面には、マーク部116が形成されている。第1側壁部132は、第1実施形態のインクタンク25Aと同様に、タンクユニット20に収容されたときに、ケーシング部21の外部から、第1開口部23aを介して見ることができる。第1側壁部132の下端部132dは、第2側壁部133の下端部133dよりも上方に位置している。
インク収容部120の底壁部131は、第1側壁部132の下端部132dから第2側壁部133の下端部133dにわたって下降傾斜している(図15)。これによって、第10実施形態のインクタンク25Jには、視認部114より下方に、インクINを貯留可能な下方部位122Jが形成されている。下方部位122Jの下端には、インク供給部117が設けられている。インク供給部117は、第2側壁部133から矢印Yの逆方向側に突出した位置であって、底壁部131よりも下方の位置に設けられている。
大気導入部121は、インク収容部120と同様に、ケース部材110において矢印Xの方向に開口する凹部空間として形成されている(図13,図15)。大気導入部121は、インク収容部120の第2面部102側の外周と第4面部104側の外周のそれぞれに沿って形成されている。大気導入部121は、6つの緩衝室201〜206と、第1大気通路211と、第2大気通路212と、を有している。
6つの緩衝室201〜206は、略直方体形状の空間を有する中空部位として形成されている。各緩衝室201〜206は、インク収容部120から大気導入部121に浸入してしまったインクINがそのままインクタンク25Jの外部へと漏洩してしまわないように、インクINを貯留する機能を有する。6つの緩衝室201〜206のうちの5つの緩衝室201〜205は、矢印Xの方向における奥行きがインク収容部120とほぼ同じであり、矢印Xの方向のほぼ全域にわたっている。第6緩衝室206は、インク注入部113との干渉を避けるために、他の緩衝室201〜205よりも矢印Xの方向における奥行きが小さく構成されている。
2つの大気通路211,212は、シート部材111の表面に平行に延びている溝部として形成されている。2つの大気通路211,212はいずれも、6つの緩衝室201〜206よりも矢印Xの方向における奥行きが小さい。第10実施形態のインクタンク25Jでは、各緩衝室201〜206および各大気通路211,212は、以下のようにレイアウトされている。
第1緩衝室201と第2緩衝室202とは、インク収容部120の第2上壁部232の上方において、矢印Yの方向に隣り合って配列されている(図15)。第1緩衝室201および第2緩衝室202は、矢印Zの方向において、それぞれの上面および底面の位置が揃うように形成されている。第1緩衝室201の上端部には、大気取入部124が接続されている。第1緩衝室201と第2緩衝室202とは下端に形成された第1連通口221を介して互いに連通している。第2緩衝室202は、矢印Yの方向側の側壁面の下端に形成された第2連通口222を介して第1大気通路211に接続されている。
第1大気通路211は、第2連通口222から、第2緩衝室202および第1緩衝室201の外周に沿って第1緩衝室201および第2緩衝室202を跨ぎつつ、第4面部104側の端部まで延びている。そして、インク収容部120の第2側壁部133より矢印Yの逆方向側の位置において、第2面部102と第1面部101との間を上下方向に一往復するように延びている。その後、第3上壁部233の上方において、矢印Zの方向に蛇腹に、複数回、折り返しつつ矢印Yの方向に延び、第3緩衝室203の上面に接続されている。
第3緩衝室203と第4緩衝室204と第5緩衝室205とは、第2上壁部232の上方に形成されている。第3緩衝室203は、第2上壁部232における第4面部104側の端部の上方に位置している。第3緩衝室203の上端部は、第1緩衝室201の下端部と矢印Yの逆方向側に隣り合う位置にある。第3緩衝室203の下端部は、第3連通口223を介して、第4緩衝室204と互いに連通している。
第4緩衝室204と第5緩衝室205とは、第1緩衝室201と第2緩衝室202の下段において、矢印Yの方向に、この順で隣り合って配列されている。第4緩衝室204と第5緩衝室205とは、それぞれの上面の位置および底面の高さ位置が揃っている。第5緩衝室205は、第3面部103側の側壁面の下端に設けられた第5連通口225を介して、第2大気通路212に接続されている。第2大気通路212は矢印Yの方向に延びて、第6連通口226を介して、第6緩衝室206に接続されている。第6緩衝室206は、第1上壁部231の上方に位置しており、第10実施形態のインクタンク25Jを矢印Xの方向に見たときに、インク注入部113の下端部と重なる位置に形成されている。
第6緩衝室206の底面を構成する第1上壁部231の第3面部103側における端部には、インク収容部120に連通する連通路127が形成されている。連通路127は、内壁部108とシート部材111との間に設けられた凹部として形成されている。大気取入部124を介して第1緩衝室201に取り入れられた大気は、大気導入部121における矢印で示された経路を経て、第6緩衝室206に至り、連通路127を介して、インク収容部120に導入される。
第10実施形態のインクタンク25Jでは、一対の電極ピン140a,140bは、第2面部102において上方に突出するように設けられた2つの円筒部240a,240bが有する貫通孔142a,142bを介して、インク収容部120に挿入される(図14)。2つの円筒部240aは、第2面部102上の第4面部104側の領域において矢印Xの方向に配列されている。第1円筒部240aは第5面部105側に位置しており、第2円筒部240bは、第6面部106側に位置している。
2つの円筒部240a,240bの貫通孔142a,142bはそれぞれ、第1上壁部231を貫通して、インク収容部120まで到達している(図16)。第1電極ピン140aは、第1円筒部240aの第1貫通孔142aを介して、インク収容部120内に挿入される。第2電極ピン140bは、第2円筒部240bの第2貫通孔142bを介して、インク収容部120内に挿入される。
第1貫通孔142aの内周面と第1電極ピン140aとの間には円筒状のシール部材141が配置される。また、第1貫通孔142aの内周面と第1電極ピン140aとの間には円筒状のシール部材141が配置される。各シール部材141の下端面は、第1上壁部231においてインク収容部120に露出している。
第10実施形態のインクタンク25Jは、一対の電極ピン140a,140bを固定するための固定部材として、第1固定部材241と、第2固定部材242と、2本のネジ251と、を備えている(図14)。第1固定部材241は、矢印Xの方向に延在している板状部位243を有している。当該板状部位243には、第1電極ピン140aが挿通される第1貫通孔243aと、第2電極ピン140bが挿通される第2貫通孔243bと、が設けられている。
第2固定部材242は、矢印Xの方向に延在している板状部位244を有している。当該板状部位244には、第1電極ピン140aが挿通される第1貫通孔244aと、第2電極ピン140bが挿通される第2貫通孔244bとが設けられている。第2固定部材242の板状部位244には、貫通孔244a,244bの間に、段差部246が設けられている(図17)。これによって、第2貫通孔244bの上方の開口端部の位置が、第1貫通孔244aの上方の開口端部よりも上方に位置している。
第1固定部材241と第2固定部材242とは、各貫通孔243a,243b,244a,244bに対応する一方の電極ピン140a,140bが挿通された状態で、第1固定部材241を上側とし、第2固定部材242を下側として、2つの円筒部240a,240bの上に積層配置される(図16,図17)。第1固定部材241と第2固定部材242とはそれぞれ、矢印Xの方向の両端において、2本のネジ251よって、ケース部材110に固定される。
各電極ピン140a,140bは、インク収容部120において、重力方向に沿って底壁部131に向かって延伸している状態で配置される(図16)。各電極ピン140a,140bの先端部143a,143bは、下方部位122Jに配置される。第2電極ピン140bの先端部143bは、第1電極ピン140aの先端部143aよりも上方に位置する。各電極ピン140a,140bの後端部144a,144bは、ケース部材110の外において同じ高さに配置される。第10実施形態のインクタンク25Jにおいても、第1実施形態のインクタンク25Aと同様に、インク残量の検出の際には、インク検出部34(図1)から、第2電極ピン140bに対して電圧が印加される。
ここで、各電極ピン140a,140bには、第7実施形態で説明したのと同様な規制部145が、電極ピン140a,140bの位置決め部として設けられている(図14)。各電極ピン140a,140bの規制部145は、第2固定部材242の貫通孔244a,244bの上方の開口端部245a,245bに当接して止められる(図17)。これによって、各電極ピン140a,140bの位置決め精度が高められている。
また、上述したように、第2固定部材242では、第2貫通孔244bの上方の開口端部245aの位置が、第1貫通孔244aの上方の開口端部245bよりも上方に位置している(図17)。第10実施形態の各電極ピン140a,140bにおいても、各開口端部245a,245bの高さ位置の差に応じて、規制部145の位置が決められている。そのため、第1電極ピン140aにおける後端部144aと規制部145との間の距離Laは、第2電極ピン140bにおける後端部144bと規制部145との間の距離Lbよりも長くなっている。これによって、第7実施形態で説明したように、第1電極ピン140aと第2電極ピン140bとの組み付け間違いが生じてしまうことが抑制されている。
さらに、第10実施形態のインクタンク25Jでは、第1上壁部231において、第1貫通孔142aと第2貫通孔142bとの間に、段差部247が形成されている(図16,図17)。段差部246によって、第1上壁部231では、第2貫通孔142b側の壁面の方が、第1貫通孔142a側の壁面よりも高さ位置が高くなっている。これによって、第1上壁部231の壁面に沿った電極ピン140a,140b間の距離Lhが段差部246の分だけ増大している。従って、第8実施形態で説明したのと同様に、第1上壁部231へのインクINの付着による電極ピン140a,140b間の短絡の発生が抑制される。
以上のように、第10実施形態のインクタンク25Jによれば、下方部位122Jに電極ピン140a,140bの先端部143a,143bが配置されていることによって、インク残量の検出精度が高められている。その他に、第10実施形態のインクタンク25Jによれば、上記の各実施形態で説明したのと同様な作用効果を奏することができる。
K.第11実施形態:
図18は、本発明の第11実施形態としてのプリンター10Kの構成を示す概略図である。プリンター10Kは、以下に説明する点以外は、第1実施形態のプリンター10(図1)とほぼ同じである。以下の説明および参照図においては、上記の各実施形態で説明したのと同じ、または、対応する構成部に対して、上記の各実施形態で用いたのと同じ符号が用いられている。
第11実施形態のプリンター10Kは、本発明におけるタンクユニットの一実施形態であるタンクユニット20Kを備える。第11実施形態のタンクユニット20Kは、インク容量が異なる2種類のインクタンク25a,25bを備えている点以外は、第1実施形態のタンクユニット20とほぼ同じ構成を有している。タンクユニット20Kは、第1インクタンク25aおよび第2インクタンク25bをそれぞれ1つ以上備えている。
第1インクタンク25aは、第1実施形態で説明したインクタンク25Aと同じ構成を有している。第2インクタンク25bは、インク収容部120の容積が異なる点と、インク収容部120における電極ピン140a,140bの設置位置が異なっている点以外は、第1インクタンク25aとほぼ同じ構成を有している。第2インクタンク25bの矢印Xの方向における幅は、第1インクタンク25aよりも大きい。これによって、第2インクタンク25bのインク収容部120の容積は、第1インクタンク25aよりも大きくなっている。第1インクタンク25aは、本発明における第1タンクの下位概念に相当し、第2インクタンク25bは、本発明における第2タンクの下位概念に相当する。
図19は、第1インクタンク25aと第2インクタンク25bとの電極ピン140a,140bの設置位置の違いを示す概略図である。図19の(a)欄には、第1インクタンク25aにおける電極ピン140a,140bの設置部位における概略断面が図示されており、(b)欄には、第2インクタンク25bにおける電極ピン140a,140bの設置部位における概略断面が図示されている。図19では、各インクタンク25a,25bにおけるインク収容部120の下端部の高さを揃えて図示してあり、インク収容部120の下端部の位置BPを二点鎖線で図示してある。
第2インクタンク25bは、第1インクタンク25aと同様に、インク収容部120に下方部位122Aが形成されており、電極ピン140a,140bの先端部143a,143bは、下方部位122Aに配置されている。第2インクタンク25bが有する第1電極ピン140aが本発明における第3電極部材の下位概念に相当し、第2インクタンク25bが有する第2電極ピン140bが本発明における第4電極部材の下位概念に相当する。第2インクタンク25bでは、第1インクタンク25aとのインク収容部120の容積の差に応じて、各電極ピン140a,140bの先端部143a,143bの位置が第1インクタンク25aと変えられている。
第2インクタンク25bにおける第1電極ピン140aの先端部143aとインク収容部120の下端部との間の距離H2aは、第1インクタンク25aにおける第1電極ピン140aの先端部143aとインク収容部120の下端部との間の距離H1aよりも小さい。また、第2インクタンク25bにおける第2電極ピン140bの先端部143bとインク収容部120の下端部との間の距離H2bは、第1インクタンク25aにおける第2電極ピン140bの先端部143bとインク収容部120の下端部との間の距離H1bよりも小さい。なお、距離H1aは距離H1bより小さく、距離H2aは距離H2bより小さい。
第1インクタンク25aと第2インクタンク25bとが同じ量のインクINを収容している場合には、第1インクタンク25aにおけるインクINの液面の高さは、第2インクタンク25bにおけるインクINの液面の高さよりも高くなる。従って、上記のように、電極ピン140a,140bの先端部143a,143bの高さ位置が変えられていることによって、第1インクタンク25aと第2インクタンク25bとで、インク量の過少状態が検出されるときのインク残量に差が生じてしまうことが抑制される。なお、第1インクタンク25aと第2インクタンク25bとでは、第2電極ピン140bの先端部143bより下方の領域における空間容積が等しくなるように、第2電極ピン140bの先端部143bの高さ位置が決められていることが望ましい。
第11実施形態のプリンター10Kでは、タンクユニット20Kがインク容量の異なる第1インクタンク25aと第2インクタンク25bとを備えている。そのため、複数種類のインクを、印刷部30におけるインクの消費量の傾向に合わせてセッティングすることが可能である。従って、印刷部30の特性に対する適応性が高められ、ユーザーにとっての利便性が高められている。また、第11実施形態のタンクユニット20Kでは、インク容量が異なる第1インクタンク25aと第2インクタンク25bとで、インク量の過少状態が検出されるときのインク残量に差が生じることが抑制されている。従って、第11実施形態のプリンター10Kによれば、各インクタンク25a,25bにおけるインク残量をより適切に管理することができる。その他に、第11実施形態における各インクタンク25a,25b、タンクユニット20K、および、それを備えるプリンター10Kによれば、第1実施形態で説明したのと同様な作用効果を奏することができる。なお、第11実施形態の各インクタンク25a,25bに対しては、上記第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態、第6実施形態、第7実施形態、第8実施形態、第9実施形態の構成が適用されてもよい。
L.第12実施形態:
図20は、本発明の第12実施形態としてのタンクユニット20Lの構成を説明するための概略図である。図20には、第1インクタンク25aLと第2インクタンク25bLの電極ピン140a,140bの設置部位における概略断面が、第11実施形態において参照した図19と同様に図示されている。第12実施形態のタンクユニット20Lは、以下に説明する点以外は、第11実施形態のタンクユニット20Kとほぼ同じ構成である。第12実施形態のタンクユニット20Lを備えるプリンター10Lの構成は、第11実施形態のプリンター10K(図18)とほぼ同じである。
第12実施形態のタンクユニット20Lが備える第1インクタンク25aLの構成は、電極ピン140aの先端部143a,143bが同じ高さ位置にある点以外は、第11実施形態の第1インクタンク25aとほぼ同じである。第12実施形態のタンクユニット20Lが備える第2インクタンク25bLの構成は、電極ピン140aの先端部143a,143bが同じ高さ位置にある点以外は、第11実施形態の第2インクタンク25bとほぼ同じである。第12実施形態の第1インクタンク25aL,25bLではそれぞれ、第1電極ピン140aと第2電極ピン140bとを共通の同じ部品によって構成することができ、効率的である。
ここで、第2インクタンク25bLにおける各電極ピン140a,140bの先端部143a,143bとインク収容部120の下端部との間の距離H2は、第1インクタンク25aLにおける各電極ピン140a,140bの先端部143a,143bとインク収容部120の下端部との間の距離H1よりも小さい。これによって、第11実施形態で説明したのと同様に、第1インクタンク25aLと第2インクタンク25bLとで、インク量の過少状態が検出されるときのインク残量に差が生じてしまうことが抑制される。なお、第1インクタンク25aLと第2インクタンク25bLとでは、各電極ピン140a,140bの先端部143a,143bより下方の領域における空間容積が等しくなるように、各電極ピン140a,140bの先端部143a,143bの高さ位置が決められていることが望ましい。
以上のように、第12実施形態のタンクユニット20Lによれば、インク容量が異なる第1インクタンク25aLと第2インクタンク25bLとで、インク量の過少状態が検出されるときのインク残量に差が生じることが抑制されている。従って、第12実施形態のプリンター10Lによれば、各インクタンク25aL,25bLにおけるインク残量をより適切に管理することができる。その他に、第12実施形態における各インクタンク25aL,25bL、タンクユニット20Lおよびそれを備えるプリンター10Lによれば、第1実施形態で説明したのと同様な作用効果を奏することができる。なお、第12実施形態の各インクタンク25aL,25bLに対しては、上記第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態、第7実施形態、第8実施形態、第9実施形態の構成が適用されてもよい。
M.第13実施形態:
図21〜図23を順に参照して、第13実施形態としてのタンクユニット20Mおよびそれを備えるプリンター10Mを説明する。図21は、第13実施形態のタンクユニット20Mを矢印Yの逆方向に見たときの概略図である。図21では、チューブ26と、接続回路ユニット27と、信号線28の図示は省略されている。図21は、第2インクタンク25bMの概略分解斜視図である。図22は、第13実施形態のインクタンク25aM,25bMにおける電極ピン140a,140bの設置部位を示す概略断面図である。以下の説明および参照図においては、上記の各実施形態で説明したのと同じ、または、対応する構成部に対して、第3実施形態で用いたのと同じ符号が用いられている。
第13実施形態のタンクユニット20Mの構成は、以下に説明する点以外は、第11実施形態のタンクユニット20Kとほぼ同じである。第13実施形態のタンクユニット20Mを備えるプリンター10Mの構成は、第11実施形態のプリンター10K(図18)とほぼ同じである。第13実施形態のタンクユニット20Mは、容積が異なる2種類のインクタンク25aM,25bMを備えている。第13実施形態のタンクユニット20Mは、3つの第1インクタンク25aMと、1つの第2インクタンク25bMと、を備える。第1インクタンク25aMの構成は、第10実施形態のインクタンク25Jとほぼ同じである。
第2インクタンク25bMの構成は、以下に説明する点以外は、第1インクタンク25aMとほぼ同じである。第2インクタンク25bMの矢印Xの方向における幅は、第1インクタンク25aMよりも大きい(図21,図22)。これによって、第2インクタンク25bMでは、インク収容部120の容積が第1インクタンク25aMよりも大きくなっている。タンクユニット20Mでは、例えば、ブラックなどの消費量が多いインクが第2インクタンク25bMに割り当てられ、他のシアンや、マゼンタ、イエローなどのインクが第1インクタンク25aMに割り当てられてもよい。
第2インクタンク25bMは、第1インクタンク25aMと同様に、インク収容部120に下方部位122Jが形成されており、電極ピン140a,140bの先端部143a,143bは、下方部位122Jに配置されている(図23)。第2インクタンク25bMでは、第1インクタンク25aMとのインク収容部120の容積の差に応じて、各電極ピン140a,140bの先端部143a,143bの位置が第1インクタンク25aMと変えられている。
第2インクタンク25bMにおける第1電極ピン140aの先端部143aとインク収容部120の下端部との間の距離H2aは、第1インクタンク25aMにおける第1電極ピン140aの先端部143aとインク収容部120の下端部との間の距離H1aよりも小さい。また、第2インクタンク25bMにおける第2電極ピン140bの先端部143bとインク収容部120の下端部との間の距離H2bは、第1インクタンク25aMにおける第2電極ピン140bの先端部143bとインク収容部120の下端部との間の距離H1bよりも小さい。距離H1aは距離H1bより小さく、距離H2aは距離H2bより小さい。これによって、第11実施形態において説明したのと同様に、第1インクタンク25aMと第2インクタンク25bMとで、インク量の過少状態が検出されるときのインク残量に差が生じてしまうことが抑制されている。なお、第1インクタンク25aMと第2インクタンク25bMとでは、第2電極ピン140bの先端部143bより下方の領域における空間容積が等しくなるように、第2電極ピン140bの先端部143bの高さ位置が決められていることが望ましい。
以上のように、第13実施形態のタンクユニット20Mおよびプリンター10Mによれば、第11実施形態のタンクユニット20Kおよびプリンター10Kと同様な作用効果を奏することができる。その他に、第13実施形態のインクタンク25aM,25bMによれば、第10実施形態のインクタンク25Jと同様な作用効果を奏することができる。
N.第14実施形態:
図24は、本発明の第14実施形態としてのプリンター10Nの構成を示す概略図である。第14実施形態のプリンター10Nは、第1インクタンク25aおよび第2インクタンク25bが、プリンター10Nのケーシング部31N(破線で図示)内に、印刷部30とともに収容されている点以外は、第11実施形態のプリンター10Kとほぼ同じ構成を有している。プリンター10Nのケーシング部31Nには、第11実施形態のタンクユニット20Kのケーシング部21と同様に、各インクタンク25a,25bの一部を、ケーシング部31Nの外部から見ることができるようにするための第1開口部23aおよび第2開口部23bが設けられている。
第14実施形態のプリンター10Nであれば、インクタンク25a,25bが本体内部に一体的に収納されるため、その設置効率が高められている。また、第14実施形態のプリンター10Nが備えるインクタンク25a,25bであれば、第11実施形態で説明したのと同様に、インク量の過少状態が検出されるときのインク残量に差が生じてしまうことが抑制されている。その他に、第14実施形態のプリンター10Nであれば、第11実施形態のプリンター10Kと同様な作用効果を奏することができる。なお、第5実施形態のプリンター10Nには、インクタンク25a,25bに代えて、第12実施形態のインクタンク25aL,25bLや、第13実施形態のインクタンク25aM,25bMなどが適用されてもよい。
P.第15実施形態:
図25は、本発明の第15実施形態としてのインクタンク25Pの一部の構成を示す概略断面図である。第15実施形態のインクタンク25Pは、電極ピン140a,140bの構成が異なっている点以外は、第1実施形態のインクタンク25Aと同様な構成を有しており、第1実施形態で説明したのと同様な構成のプリンター10(図1)に装着される。以下の説明および参照図では、第1実施形態で説明したのと同じ、または、対応する各構成部に対して、第1実施形態で用いたのと同じ符号が用いられている。
第15実施形態のインクタンク25Pでは、図14、図15、図16等に図示されている第10実施形態の電極ピン140a,140bと同様に、各電極ピン140a,140bの先端部143a,143bに面取り部160が設けられている。面取り部160は、各電極ピン140a,140bの先端面と、側面と、の間の角部を削った傾斜面として設けられている。面取り部160が設けられていることによって、各電極ピン140a,140bでは、先端部143a,143bが先細りの形状になっており、その先端面の面積が、先端部143a,143bより後端側の部位の断面積よりも小さくなっている。
面取り部160が設けられていることによって、インクタンク25Pの組立時に、電極ピン140a,140bのインク収容部120への挿入が容易化される。また、インクタンク25Pへの電極ピン140a,140bの取り付け時に、電極ピン140a,140bの先端部143a,143bに擦られることによってシール部142a,142bの内周面が損傷してしまうことが抑制される。加えて、電極ピン140a,140bの先端面が小さくなっていることによって、インク量の過少状態が近づいたときに、インクINの液面が当該先端面から離れ易くなる。そのため、インク量の過少状態の検出精度が高められる。その他に、第15実施形態のインクタンク25Pによれば、第1実施形態で説明したのと同様な作用効果を奏することができる。
上述の面取り部160によって得られる作用効果は、同じく先端部に面取り部を有している第10実施形態や第13実施形態の電極ピン140a,140bにおいても得ることが可能である。また、こうした電極ピン140a,140の面取り部160の構成は、他の実施形態で説明した電極ピン140a,140bの先端部143a,143bに適用することも可能である。さらに、面取り部160は、2本の電極ピン140a,140bの両方に設けられていなくてもよく、電極ピン140a,140bのうちの少なくとも一方に設けられていればよい。
Q.第16実施形態:
図26は、本発明の第16実施形態としてのインクタンク25Qの構成を示す概略断面図である。第16実施形態のインクタンク25Qは、インク収容部120におけるインクINの検出のための構成が異なっている点以外は、第1実施形態のインクタンク25Aと同様な構成を有している。第16実施形態のインクタンク25Qは、第1実施形態で説明したのと同様な構成のプリンター10(図1)に装着される。以下の説明および参照図では、第1実施形態で説明したのと同じ、または、対応する各構成部に対して、第1実施形態で用いたのと同じ符号が用いられている。
第16実施形態のインクタンク25Qには、インク収容部120におけるインクINを検出するための構成部として、電極ピン140a,140bに代えて、検出機構170が設けられている。検出機構170は、インク収容部120内における第2側壁部に寄った位置に設けられている。検出機構170は、検出部材171と、保持部172と、発光素子173と、受光素子174と、によって構成されている。
検出部材171は、インクINより密度が小さい樹脂部材によって構成されており、延伸部171aと、先端部171bと、を有する。検出部材171の密度は、内部に中空部位を設けることによって小さくされていてもよい。延伸部171aは、略長方形形状を有する板状の部位であり、その厚み方向が、矢印Yの方向に沿い、その長手方向が矢印Zの方向に沿い、短手方向が矢印Xの方向に沿うように配置される。先端部171bは、延伸部171aの下端部において体積が局所的に増加されている部位である。先端部171bは、延伸部171aに対して下方に配置され、少なくとも一部が下方部位122Aに配置される。前述したように、検出部材171はインクINよりも密度が小さいため、インク収容部120において、インクINから浮力を受ける。
保持部172は、上壁部130に設けられており、検出部材171を、矢印Zの方向に沿って変位可能な状態で保持する。保持部172は、上述した配置姿勢にある検出部材171における延伸部171aの上端部を、矢印Yの方向に挟む2枚の壁部172a,172bによって構成されている。2枚の壁部172a,172bは、上壁部130から矢印Zの逆方向に垂下するように形成されている。第1壁部172aは、第2側壁部133側に位置し、第2壁部172bは、第1側壁部132側に位置している。検出部材171は、インク収容部120において保持部172の壁部172a,172bに挟まれて支持されていることによって、インクINから浮力を受けた状態で、上述の配置姿勢が保持される。保持部172を構成している2枚の壁部172a,172bにはそれぞれ、矢印Yの方向に貫通する貫通孔172hが、互いに対応する同じ位置に設けられている。図26では、2枚の壁部172a,172bのそれぞれの貫通孔172hの間に検出部材171の延伸部171bが位置し、各貫通孔172hが閉塞されている状態が例示されている。
発光素子173および受光素子174は、本発明における光学センサーの下位概念に相当する。発光素子173および受光素子174は、上述した保持部172を矢印Yの方向に挟むように、インク収容部120内に固定されている。発光素子173は、第1壁部172aの貫通孔172hに向かって光を射出可能なように、当該貫通孔172hに正対する位置に固定されている。受光素子174は、第2壁部172bの貫通孔172hを介して、発光素子173から射出された光を受光可能なように、当該貫通孔172hに正対する位置に固定されている。発光素子173および受光素子174は、信号線28を介して、インク検出部34に電気的に接続されている(図1)。本第16実施形態では、インク検出部34は、制御部35の制御下において、発光素子173に対して、駆動電力と、発光を指示する信号と、を出力する。また、受光素子174に対して駆動電力を供給するとともに、受光素子174からの受光信号を受信する。
図27は、検出機構170によるインクINの検出動作を説明するための概略図である。図27の紙面左側には、インク量の過少状態に到達する前の検出機構170の状態が例示されており、紙面右側には、インク量の過少状態に到達した後の検出機構170の状態が例示されている。
インクタンク25Qでは、インク収容部120に所定の残量以上のインクINが収容されているときには、検出部材171の上端部は、インクINから受ける浮力によって、保持部172の2つの貫通孔172hを閉塞する高さ位置に位置する(図27の紙面左側)。そのため、発光素子173が発光したとしても、その光を受光素子174が受光することはない。一方、インク収容部120のインクINが所定の残量よりも低下し、インク量の過少状態に到達したときには、インクINの液面の低下に伴って、下方部位122Aに位置している検出部材171の先端部171bの高さ位置が低下する(図27の紙面右側)。そのため、検出部材171の上端部の高さ位置も低下して、2つの貫通孔172hが開放された状態となる。この状態では、発光素子173が発光したときに、受光素子174はその光を受光することができる。制御部35は、インク検出部34を介して、受光素子174が発光素子173の光を受光したことを検出することによって、インクタンク25Qにおけるインク量の過少状態を検出する。
第16実施形態のインクタンク25Qによれば、インクINの液面の位置に応じて変位する検出部材171を利用して、ユーザーの視認が困難な下方部位122AにインクINの液面が位置するインク量の過少状態を検出することができる。第16実施形態のインクタンク25Qであれば、水平断面積が比較的小さいことによって、インクINの消費量に対する液面の低下速度が速く、インクINの液面位置の変化が顕著な下方部位122Aに検出部材171の先端部171bが配置されている。そのため、インクINの液面の揺動による検出部材171の変位と、インクINの液面の低下による変位と、を容易に区別することができ、インク量の過少状態の誤検出を抑制することができる。また、第16実施形態のインクタンク25Qであれば、検出機構170が第2側壁部133側の領域に設けられているため、検出機構170によって、ユーザーのインクINの視認が阻害されてしまうことが抑制されている。その他に、第16実施形態のインクタンク25Qであれば、上記の各実施形態で説明したのと同様な種々の作用効果を奏することが可能である。
R.第17実施形態:
図28は、本発明の第17実施形態としてのインクタンク25Rの構成を示す概略断面図である。第17実施形態のインクタンク25Rは、下方部位122Aに代えて、第2実施形態で説明した下方部位122Bの構成を有している点以外は、第16実施形態のインクタンク25Qと同様な構成を有している。以下の説明および参照図では、第16実施形態で説明したのと同じ、または、対応する各構成部に対して、第16実施形態で用いたのと同じ符号が用いられている。第17実施形態のインクタンク25Rでは、検出部材171の先端部171bの少なくとも一部が下方部位122Bに配置されている。そのため、インクINの液面の位置が下方部位122Bに到達したときには、インクINの液面の低下に従って、検出部材171の高さ位置が低下し始める。よって、第16実施形態において説明したのと同様に、インク量の過少状態を検出することができる。その他に、第17実施形態のインクタンク26Rによれば、上記の各実施形態において説明したのと同様な種々の作用効果を奏することができる。なお、検出機構170の構成は、第1実施形態や第2実施形態だけでなく、第3実施形態や第4実施形態などの他の実施形態のインクタンクに適用することが可能である。
S.第18実施形態:
図29は、本発明の第18実施形態としてのインクタンク25Sにおける一部の構成を示す概略断面図である。第18実施形態のインクタンク25Sは、インク供給流路180が追加されて、インク供給部117の位置が異なっている点以外は、第16実施形態のインクタンク25Qと同様な構成を有している。以下の説明および参照図では、第16実施形態で説明したのと同じ、または、対応する各構成部に対して、第16実施形態で用いたのと同じ符号が用いられている。
第18実施形態のインクタンク25Sでは、インク供給部117が第2側壁部133の上端部133uとほぼ同じ高さに位置している。インク供給部117は、下方部位122Aの下端部と、インク供給流路180を介して接続されている。インク供給流路180は、ケース部材110の第2側壁部133における矢印Xの方向側の端面に設けられ、シート部材111(図2)によって覆われる流路溝によって構成されている。インク収容部120のインクINは、印刷ヘッド部32(図1)が備える吸引ポンプ(図示は省略)によって吸引されることによって、インク供給路180を通過して、インク供給部117から流出する。
第18実施形態のインクタンク25Sであれば、インク供給部117が上方に位置しているため、プリンターの組立時において、インク供給部117に対するチューブ26の取り付けが容易化される。その他に、第18実施形態のインクタンク25Sであれば、上記の各実施形態で説明したのと同様な種々の作用効果を奏することができる。なお、本第18実施形態におけるインク供給流路180およびインク供給部117の構成は、他の実施形態における各インクタンクに適用されてもよい。
T.変形例:
T1.変形例1:
上記の各実施形態では、視認部114の下端は、第1側壁部132の下端部132dと一致している。これに対して、視認部114の下端は、第1側壁部132の下端部132dと一致していなくてもよい。視認部114の下端は、例えば、第1側壁部132の下端部132dより上方に設けられていてもよい。この場合には、各電極ピン140a,140bの先端部143a,143bは、第1側壁部132の下端部132dより上方に位置していてもよい。各電極ピン140a,140bの先端部143a,143bは、視認部114の下端より下方の位置に位置していればよい。
T2.変形例2:
上記の各実施形態では、視認部114は、第1側壁部132に設けられている。これに対して、視認部114は、第1側壁部132に設けられていなくてもよい。視認部114は、第2側壁部133や、第3側壁部134、第4側壁部135に設けられていてもよい。また、視認部114は省略されてもよい。この場合であっても、各電極ピン140a,140bの先端部143a,143bの先端部が、下方部位122A〜122D,122Jのように、水平断面における断面積が小さくなっている部位に配置されていれば、各電極ピン140a,140bによるインクの検出精度が高められる。
T3.変形例3:
上記の各実施形態では、底壁部131は、第1側壁部132から第2側壁部133にわたって下降傾斜している。これに対して、底壁部131は、第1側壁部132から第2側壁部133にわたって下降傾斜していなくてもよい。底壁部131は、第1側壁部132から第2側壁部133に向かう方向において下降傾斜している部位を有していればよい。底壁部131は、例えば、第1側壁部132と第2側壁部133との間の中央部位が最も低くなるように下降傾斜していてもよい。
T4.変形例4:
上記の各実施形態では、各電極ピン140a,140bは、第2側壁部133と、第1側壁部132と第2側壁部133との間の中間位置との間の領域に配置されている。これに対して、各電極ピン140a,140bは、他の領域に配置されていてもよい。各電極ピン140a,140bは、例えば、第1側壁部132側の領域に配置されていてもよい。
T5.変形例5:
上記の第4実施形態を除く各実施形態では、各電極ピン140a,140bは、重力方向に沿って延伸している。これに対して、各電極ピン140a,140bは、重力方向に沿って延伸していなくてもよい。各電極ピン140a,140bは、第4実施形態のように(図6)、重力方向に交差する方向において、上方から下方に延伸していてもよい。あるいは、各電極ピン140a,140bは、水平方向に延伸していてもよい。また、一対の電極ピン140a,140bは、互いに平行に延伸していなくてもよく、互いに交差する方向に延伸していてもよい。一対の電極ピン140a,140bは、互いに異なる形状を有していてもよい。例えば、第1電極ピン140aが直棒状に構成されるのに対して、第2電極ピン140bが途中で折れ曲がるなどしていてもよい。インクの検出に用いられる電極は、電極ピン140a,140bによって構成されていなくてもよく、例えば、板状や薄膜状の形状、帯状の形状、それらが複雑に折れ曲がった形状などを有していてもよい。
T6.変形例6:
上記の各実施形態のインクタンクは、二本の電極ピン140a,140bを一対の電極として備えている。これに対して、インクタンクは、一対の電極を備えていなくてもよく、例えば、ひとつの電極のみを備えていてもよい。この場合には、一方の電極のみがインク収容部120内に配置され、他方の電極が、チューブ26に流入しているインクを導電経路として電気的導通が確保された状態で、インク収容部120の外部に配置されていてもよい。また、インクタンクは、2つ以上の電極を備えていてもよい。
T7.変形例7:
上記の各実施形態では、インク供給部117は、インク収容部120の下端に接続されている。これに対して、インク供給部117は、インク収容部120の下端以外の部位に接続されていてもよい。インク供給部117は、例えば、インク収容部120の下端よりわずかに上方に接続されていてもよい。
T8.変形例8:
上記の各実施形態では、各インクタンクがプリンター10に装着されたときの姿勢である基準姿勢と、印刷ヘッド部32にインクが供給されるときの姿勢と、ユーザーによってインクが補充されるときの姿勢とが同じである。これに対して、印刷ヘッド部32にインクが供給されるときの姿勢と、ユーザーによってインクが補充されるときの姿勢とは、基準姿勢と同じでなくてよい。この場合において、各実施形態のインクタンクでは、少なくとも、印刷ヘッド部32にインクが供給されるときの姿勢において、各電極ピン140a,140bの先端部143a,143bが下方部位122A〜122D,122Jに配置されていればよい。
T9.変形例9:
上記の各実施形態のインクタンクは、インク注入部113を備えている。これに対して、インク注入部113は省略されてもよい。つまり、本発明は、インク注入部113を備えておらず、ユーザーがインクの補充をできないインクタンクに対しても適用可能である。
T10.変形例10:
上記の各実施形態のカートリッジは、大気導入部121は、大気を収容可能な内部空間を有している。これに対して、大気を収容可能な内部空間は省略されてもよい。例えば、連通路127のみによって大気導入部が構成されていてもよい。
T11.変形例11:
上記の各実施形態の下方部位122A〜122D,122Jは、水平断面における断面積が、その上方の領域よりも小さくなっている。これに対して、下方部位122A〜122D,122Jは水平断面における断面積がその上方の領域とほぼ同じであってもよい。
T12.変形例12:
上記各実施形態のインクタンクは、タンクユニット20のケーシング部21に収容されている。これに対して、上記各実施形態のインクタンクは、印刷部30のケーシング部31内に収容されていてもよい。また、上記各実施形態のインクタンクは、それらケーシング部21,31に収容されることなく、プリンターの外部に全体が露出された状態で、あるいは、籠状の保持部材等に保持された状態で、印刷部30と接続されていてもよい。
T13.変形例13:
上記の各実施形態において、接続回路ユニット27,27Fは、各電極ピン140a,140bの後端部144a,144bにおける端面に電気的に接触している。これに対して、接続回路ユニット27,27Fは、各電極ピン140a,140bの後端部144a,144bにおける側面部位に電気的に接触してもよい。
T14.変形例14:
上記の第6実施形態では、同じ長さを有する電極ピン140a,140bを、第1電極ピン140aの先端部143aの方が第2電極ピン140bの先端部143bよりも下方に位置するとともに、第1電極ピンの後端部144aの方が第2電極ピン140bの後端部144bよりも下方に位置するように配置している。これに対して、第2電極ピン140bを第1電極ピン140aよりも短くし、第1電極ピン140aの先端部143aの方が第2電極ピン140bの先端部143bよりも下方に位置し、第1電極ピンの後端部144aの方が第2電極ピン140bの後端部144bよりも上方に位置するように配置してもよい。
T15.変形例15:
上記各実施形態のインクタンクは、プリンター10の印刷ヘッド部32に供給するためのインクを収容している。これに対して、上記各実施形態におけるインクタンクの構成は、プリンター以外の他の液体噴射システムに供給される液体を収容するタンクに適用されてもよい。例えば、液体洗剤を噴射する洗剤噴射装置に洗剤を供給する洗剤タンクに適用されてもよい。
T16.変形例16:
上記第16実施形態では、検出部材171は、保持部172によって支持されることによって、インクINの液面の位置に応じて、矢印Zの方向に直線的に変位するように構成されている。これに対して、検出部材171は、インクINの液面の位置に応じて変位するように構成されていればよく、直線的に変位するように構成されていなくてもよい。例えば、検出部材171はヒンジ機構など回動可能な保持部に保持されていることによって、インクINの液面の位置に応じて回転変位するように構成されていてもよい。
T17.変形例17:
上記第16実施形態では、インクINの液面の位置に応じて変位する検出部材171の位置を発光素子173および受光素子174を用いて、光学的に検出することによって下方部位122AにおけるインクINの残量を検出している。これに対して、検出部材171を用いることなく、撮像素子などの光学素子を用いて、下方部位122AにおけるインクINの液面の位置を検出してもよい。また、検出部材171の代わりに、プリズムを検出部材として、インクINに浸かっている状態と浸かっていない状態とで入射光の経路が変わるように下方部位122Aに配置しておくことにより、下方部位122Aに所定量のインクINが有るか否かを光学的に検出してもよい。第17実施形態や第18実施形態においても前記のような構成が適用されてもよい。
T18.変形例18:
上記第15実施形態において、電極ピン140a,140bには傾斜面によって構成された面取り部160が設けられている。これに対して、面取り部160は、先端面と側面との間に形成された湾曲面によって構成されてもよい。また、電極ピン140a,140bは、電極ピン140a、140bの先端面を、電極ピン140a,140bの側面に対して傾斜角度を有する傾斜面によって構成することよって、先端側ほどインクINとの接触面積が小さくなるように構成されていてもよい。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10,10K,10L,10M,10N…プリンター、20,20K,20L,20M…タンクユニット、21…ケーシング部、21s…内部空間、22…蓋部、23a,23b…開口部、24…ヒンジ機構、25A〜25J,25a,25b,25aL,25bL,25aM,25bM…インクタンク、26…チューブ、27,27F…接続回路ユニット、28…信号線、30…印刷部、31,31N…ケーシング部、32…印刷ヘッド部、33…搬送機構、34…インク検出部、35…制御部、101〜106…面部、107…外壁部、108…内壁部、109…補強リブ、110…ケース部材、110s…内部空間、111…シート部材、112…キャップ部材、113…インク注入部、113h…貫通孔、114…視認部、116…マーク部、117…インク供給部、117h…貫通孔、120…インク収容部、121…大気導入部、122A〜122D,122J…下方部位、124…大気取入部、124h…貫通孔、127…連通路、130…上壁部、131,131B〜131D…底壁部、132…第1側壁部、132u…上端部、132d…下端部、133…第2側壁部、133u…上端部、133d…下端部、134…第3側壁部、135…第4側壁部、137…脚部、140a,140b…電極ピン、141…シール部材、142a,142b…貫通孔、143a,143b…先端部、144a,144b…後端部、145…規制部、146a,146b…開口端部、147a,147b…開口端部、151…第1水平部位、152…段差部、153…第2水平部位、154…段差部、155…底面、158…段差部、159…段差部、160…面取り部、170…検出機構、171…検出部材、171a…延伸部、171b…先端部、172…保持部、172a,172b…壁部、172h…貫通孔、173…発光素子、174…受光素子、180…インク供給路、201〜206…緩衝室、211,212…大気通路、231〜233…上壁部、240a,240b…円筒部、241…第1固定部材、242…第2固定部材、243,244…板状部位、243a,243b,244a,244b…貫通孔、245a,245b…開口端部、246,247…段差部、251…ネジ

Claims (35)

  1. 液体噴射ヘッドに液体を供給可能なタンクであって、
    前記液体を収容可能な液体収容部と、
    前記液体噴射ヘッドに前記液体を供給可能な液体供給部と、
    前記液体を前記液体収容部に注入可能な液体注入部と、
    前記液体収容部に収容されている前記液体の検出に用いられる電極部材と、
    を備え、
    前記液体収容部は、前記タンクが、前記液体を噴射する際の前記液体噴射ヘッドに前記液体を供給するときの姿勢である液体供給姿勢において、前記液体収容部に収容されている前記液体の液面の位置を外部から視認可能にする視認部を有し、
    前記液体供給部は、前記液体供給姿勢において、前記視認部の下端より下方に位置する前記液体収容部の下方部位に接続されており、
    前記電極部材の少なくとも一部は、前記下方部位に配置されている、タンク。
  2. 請求項1記載のタンクであって、
    前記下方部位は、前記液体供給姿勢において、水平断面における内部空間の断面積が重力方向に階段状に小さくなる段差部位、または、前記断面積が重力方向における下方ほど小さくなる傾斜部位によって構成され、
    前記電極部材の少なくとも一部は、前記液体供給姿勢において、前記段差部位の上端より下方、または、前記傾斜部位の上端より下方に配置されている、タンク。
  3. 請求項2記載のタンクであって、
    前記液体収容部は、前記傾斜部位を構成する壁部として、前記液体供給姿勢において、下方に向かって傾斜している底壁部を有し、
    前記液体供給部は、前記底壁部の下端部において前記液体収容部に接続されている、タンク。
  4. 請求項3記載のタンクであって、
    前記液体収容部は、前記底壁部を挟んで、水平方向に互いに対向する第1側壁部と、第2側壁部と、を有し、
    前記底壁部は、前記第1側壁部から前記第2側壁部に向かう方向において下降傾斜している部位を有する、タンク。
  5. 請求項4記載のタンクであって、
    前記視認部は、前記第1側壁部に設けられており、
    前記電極部材の少なくとも一部は、前記液体供給姿勢において、前記第1側壁部の下端部より下方に位置している、タンク。
  6. 請求項4または請求項5記載のタンクであって、
    前記電極部材は、前記第2側壁部と、前記第1側壁部と前記第2側壁部との間の中間位置と、の間に配置されている、タンク。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のタンクであって、
    前記電極部材は、前記液体供給姿勢において、前記下方部位の上方から前記下方部位に向かって延伸している、タンク。
  8. 請求項7記載のタンクであって、
    前記電極部材は、前記液体供給姿勢において、前記液体収容部の上方において重力方向に交差する方向に延在している上壁部に保持されており、前記上壁部から、前記下方部位に向かって延伸している、タンク。
  9. 請求項8記載のタンクであって、
    前記電極部材は、第1電極部材と、第2電極部材と、を含み、
    前記第1電極部材の下端部および前記第2電極部材の下端部は、前記下方部位に配置されており、前記液体供給姿勢において、前記第2電極部材の下端部は、前記第1電極部材の下端部よりも上方に位置している、タンク。
  10. 請求項9記載のタンクであって、
    前記第1電極部材と前記第2電極部材とは異なる長さを有する金属ピンであり、
    前記第1電極部材と前記第2電極部材とは、前記液体供給姿勢において、前記液体収容部の上方から前記液体収容部の内部に挿入されており、
    前記液体収容部の上方に配置されている前記第1電極部材の上端部と前記第2電極部材の上端部とは、前記液体供給姿勢において、同じ高さ位置にある、タンク。
  11. 請求項9記載のタンクであって、
    前記第1電極部材と前記第2電極部材とは同じ長さを有する金属ピンであり、
    前記第1電極部材と前記第2電極部材とは、前記液体供給姿勢において、前記液体収容部の上方から前記液体収容部の内部に挿入されており、
    前記液体収容部の上方に配置されている前記第1電極部材の上端部と前記第2電極部材の上端部とは、前記液体供給姿勢において、異なる高さ位置にある、タンク。
  12. 液体噴射ヘッドに第1液体および第2液体を供給可能なタンクユニットであって、
    前記液体噴射ヘッドに前記第1液体を供給可能な第1タンクと、
    前記液体噴射ヘッドに前記第2液体を供給可能な第2タンクと、
    前記第1タンクと、前記第2タンクと、を収容可能な外装部と、
    を備え、
    前記第1タンクは、
    前記第1液体を収容する第1液体収容部と、
    前記第1液体収容部に収容され、前記第1液体の検出に用いられ、前記第1タンクが、前記第1液体を噴射する際の前記液体噴射ヘッドに前記第1液体を供給するときの姿勢である第1液体供給姿勢において、上方から下方に延伸している第1電極部材および第2電極部材と、
    を備え、
    前記第2タンクは、
    前記第2液体を収容する第2液体収容部と、
    前記第2液体収容部に収容され、前記第2液体の検出に用いられ、前記第2タンクが、前記第2液体を噴射する際の前記液体噴射ヘッドに前記第2液体を供給するときの姿勢である第2液体供給姿勢において、上方から下方に延伸している第3電極部材および第4電極部材と、
    を備え、
    前記第1液体供給姿勢において、前記第1電極部材の下端部は、前記第2電極部材の下端部よりも下方に位置しており、
    前記第2液体供給姿勢において、前記第3電極部材の下端部は、前記第4電極部材の下端部よりも下方に位置しており、
    前記第2液体収容部の容積は、前記第1液体収容部の容積より大きく、
    前記第2液体供給姿勢のときの前記第4電極部材の下端部と前記第2液体収容部の下端部との間の重力方向における距離は、前記第1液体供給姿勢のときの前記第2電極部材の下端部と前記第1液体収容部の下端部との間の重力方向における距離より小さい、タンクユニット。
  13. 液体噴射ヘッドに第1液体および第2液体を供給可能なタンクユニットであって、
    前記液体噴射ヘッドに前記第1液体を供給可能な第1タンクと、
    前記液体噴射ヘッドに前記第2液体を供給可能な第2タンクと、
    前記第1タンクと、前記第2タンクと、を収容可能な外装部と、
    を備え、
    前記第1タンクは、
    前記第1液体を収容する第1液体収容部と、
    前記第1液体収容部に収容され、前記第1液体の検出に用いられ、前記第1タンクが、前記第1液体を噴射する際の前記液体噴射ヘッドに前記第1液体を供給するときの姿勢である第1液体供給姿勢において、上方から下方に延伸している第1電極部材および第2電極部材と、
    を備え、
    前記第2タンクは、
    前記第2液体を収容する第2液体収容部と、
    前記第2液体収容部に収容され、前記第2液体の検出に用いられ、前記第2タンクが、前記第2液体を噴射する際の前記液体噴射ヘッドに前記第2液体を供給するときの姿勢である第2液体供給姿勢において、上方から下方に延伸している第3電極部材および第4電極部材と、
    を備え、
    前記第1液体供給姿勢において、前記第1電極部材の下端部と、前記第2電極部材の下端部とは同じ高さ位置にあり、
    前記第2液体供給姿勢において、前記第3電極部材の下端部と、前記第4電極部材の下端部とは同じ高さ位置にあり、
    前記第2液体収容部の容積は、前記第1液体収容部の容積より大きく、
    前記第2液体供給姿勢のときの前記第3電極部材および前記第4電極部材の下端部と前記第2液体収容部の下端部との間の重力方向における距離は、前記第1液体供給姿勢のときの前記第1電極部材および前記第2電極部材の下端部と前記第1液体収容部の下端部との間の重力方向における距離より小さい、タンクユニット。
  14. 請求項12または請求項13記載のタンクユニットであって、
    前記第1電極部材および前記第2電極部材は、前記第1液体供給姿勢において、前記第1液体収容部の上方において重力方向に交差する方向に延在している第1上壁部に保持されており、
    前記第3電極部材および前記第4電極部材は、前記第2液体供給姿勢において、前記第2液体収容部の上方において重力方向に交差する方向に延在している第2上壁部に保持されている、タンクユニット。
  15. 請求項12から請求項14のいずれか一項に記載のタンクユニットであって、
    前記第1タンクは、前記第1液体収容部に前記第1液体を注入可能な第1液体注入部を有し、
    前記第2タンクは、前記第2液体収容部に前記第2液体を注入可能な第2液体注入部を有する、タンクユニット。
  16. 請求項12から請求項15のいずれか一項に記載のタンクユニットであって、
    前記第1タンクは、前記第1液体収容部に大気を導入可能な第1大気導入部を有し、
    前記第2タンクは、前記第2液体収容部に大気を導入可能な第2大気導入部を有する、タンクユニット。
  17. 液体噴射システムであって、
    請求項12から請求項16のいずれか一項に記載のタンクユニットと、
    前記液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置と、
    を備える、液体噴射システム。
  18. 液体噴射システムであって、
    液体を噴射可能な液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドに第1液体を供給可能な第1タンクと、
    前記液体噴射ヘッドに第2液体を供給可能な第2タンクと、
    前記第1タンクと、前記第2タンクと、前記液体噴射ヘッドと、を収容可能な外装部と、
    を備え、
    前記第1タンクは、
    前記第1液体を収容する第1液体収容部と、
    前記第1液体収容部に収容され、前記第1液体の検出に用いられ、前記第1タンクが、前記第1液体を噴射する際の前記液体噴射ヘッドに前記第1液体を供給するときの姿勢である第1液体供給姿勢において、上方から下方に延伸している第1電極部材および第2電極部材と、
    を備え、
    前記第2タンクは、
    前記第2液体を収容する第2液体収容部と、
    前記第2液体収容部に収容され、前記第2液体の検出に用いられ、前記第2タンクが、前記第2液体を噴射する際の前記液体噴射ヘッドに前記第2液体を供給するときの姿勢である第2液体供給姿勢において、上方から下方に延伸している第3電極部材および第4電極部材と、
    を備え、
    前記第1液体供給姿勢において、前記第1電極部材の下端部は、前記第2電極部材の下端部よりも下方に位置しており、
    前記第2液体供給姿勢において、前記第3電極部材の下端部は、前記第4電極部材の下端部よりも下方に位置しており、
    前記第2液体収容部の容積は、前記第1液体収容部の容積より大きく、
    前記第2液体供給姿勢のときの前記第4電極部材の下端部と前記第2液体収容部の下端部との間の重力方向における距離は、前記第1液体供給姿勢のときの前記第2電極部材の下端部と前記第1液体収容部の下端部との間の重力方向における距離より小さい、液体噴射システム。
  19. 液体噴射システムであって、
    液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドに第1液体を供給可能な第1タンクと、
    前記液体噴射ヘッドに第2液体を供給可能な第2タンクと、
    前記第1タンクと、前記第2タンクと、前記液体噴射ヘッドと、を収容可能な外装部と、
    を備え、
    前記第1タンクは、
    前記第1液体を収容する第1液体収容部と、
    前記第1液体収容部に収容され、前記第1液体の検出に用いられ、前記第1タンクが、前記第1液体を噴射する際の前記液体噴射ヘッドに前記第1液体を供給するときの姿勢である第1液体供給姿勢において、上方から下方に延伸している第1電極部材および第2電極部材と、
    を備え、
    前記第2タンクは、
    前記第2液体を収容する第2液体収容部と、
    前記第2液体収容部に収容され、前記第2液体の検出に用いられ、前記第2タンクが、前記第2液体を噴射する際の前記液体噴射ヘッドに前記第2液体を供給するときの姿勢である第2液体供給姿勢において、上方から下方に延伸している第3電極部材および第4電極部材と、
    を備え、
    前記第1液体供給姿勢において、前記第1電極部材の下端部と、前記第2電極部材の下端部とは同じ高さ位置にあり、
    前記第2液体供給姿勢において、前記第3電極部材の下端部と、前記第4電極部材の下端部とは同じ高さ位置にあり、
    前記第2液体収容部の容積は、前記第1液体収容部の容積より大きく、
    前記第2液体供給姿勢のときの前記第3電極部材および前記第4電極部材の下端部と前記第2液体収容部の下端部との間の重力方向における距離は、前記第1液体供給姿勢のときの前記第1電極部材および前記第2電極部材の下端部と前記第1液体収容部の下端部との間の重力方向における距離より小さい、液体噴射システム。
  20. 請求項18または請求項19記載の液体噴射システムであって、
    前記第1電極部材および前記第2電極部材は、前記第1液体供給姿勢において、前記第1液体収容部の上方において重力方向に交差する方向に延在している第1上壁部に保持されており、
    前記第3電極部材および前記第4電極部材は、前記第2液体供給姿勢において、前記第2液体収容部の上方において重力方向に交差する方向に延在している第2上壁部に保持されている、液体噴射システム。
  21. 請求項18から請求項20のいずれか一項に記載の液体噴射システムであって、
    前記第1タンクは、前記第1液体収容部に前記第1液体を注入可能な第1液体注入部を有し、
    前記第2タンクは、前記第2液体収容部に前記第2液体を注入可能な第2液体注入部を有する、液体噴射システム。
  22. 請求項18から請求項21のいずれか一項に記載の液体噴射システムであって、
    前記第1タンクは、前記第1液体収容部に大気を導入可能な第1大気導入部を有し、
    前記第2タンクは、前記第2液体収容部に大気を導入可能な第2大気導入部を有する、液体噴射システム。
  23. 液体噴射ヘッドに液体を供給可能なタンクであって、
    前記液体を収容可能な液体収容部と、
    前記液体噴射ヘッドに前記液体を供給可能な液体供給部と、
    前記液体収容部に収容されている前記液体の検出に用いられる電極部材と、
    を備え、
    前記液体収容部は、前記タンクが、前記液体を噴射する際の前記液体噴射ヘッドに前記液体を供給するときの姿勢である液体供給姿勢において、重力方向における下側に、水平断面における内部空間の断面積が重力方向に階段状に小さくなる段差部位、または、前記断面積が重力方向における下方ほど小さくなる傾斜部位を有し、
    前記電極部材の少なくとも一部は、前記段差部位、または、前記傾斜部位に配置されている、タンク。
  24. 液体噴射ヘッドに液体を供給可能なタンクであって、
    前記液体を収容可能な液体収容部と、
    前記液体噴射ヘッドに前記液体を供給可能な液体供給部と、
    前記液体を前記液体収容部に注入可能な液体注入部と、
    前記液体収容部に収容されている前記液体の検出に用いられる電極部材と、
    を備え、
    前記液体収容部は、第1側壁部と、前記第1側壁部に対向する第2側壁部と、を有し、
    前記タンクが、前記液体を噴射する際の前記液体噴射ヘッドに前記液体を供給するときの姿勢である液体供給姿勢において、前記液体収容部に収容されている前記液体の液面の位置を外部から視認可能にする視認部が、前記第1側壁部に設けられ、
    前記電極部材は、前記第2側壁部と、前記第1側壁部と前記第2側壁部との間の中間位置との間に配置されている、タンク。
  25. 液体噴射ヘッドに液体を供給可能なタンクであって、
    前記液体を収容可能な液体収容部と、
    前記液体噴射ヘッドに前記液体を供給可能な液体供給部と、
    前記液体を前記液体収容部に注入可能な液体注入部と、
    前記液体収容部に収容されている前記液体の検出に用いられる電極部材と、
    を備え、
    前記液体収容部は、前記タンクが、前記液体を噴射する際の前記液体噴射ヘッドに前記液体を供給するときの姿勢である液体供給姿勢において、前記液体収容部の上端に位置するとともに、重力方向に交差する方向に延在している上壁部を有し、
    前記電極部材は、前記液体供給姿勢において、前記上壁部から前記液体収容部の下方に向かって延伸している、タンク。
  26. 請求項25記載のタンクであって、
    前記液体収容部は、第1側壁部と、前記第1側壁部に対向する第2側壁部と、を有し、
    前記液体供給姿勢において、前記液体収容部に収容されている前記液体の液面の位置を外部から視認可能にする視認部が、前記第1側壁部に設けられ、
    前記電極部材は、前記第2側壁部と、前記第1側壁部と前記第2側壁部との間の中間位置との間に配置されている、タンク。
  27. 請求項23から請求項26のいずれか一項に記載のタンクであって、
    前記電極部材は、第1電極部材と、第2電極部材と、を含み、
    前記第1電極部材および前記第2電極部材は、前記液体収容部内に配置されているとともに、前記液体供給姿勢において、上方から下方に向かって延伸しており、
    前記液体供給姿勢において、前記第1電極部材の下端部は、前記前記第2電極部材の下端部よりも上方に位置している、タンク。
  28. 液体噴射装置であって、
    液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    前記液体を収容する液体収容部と、前記液体噴射ヘッドに供給される前記液体が流出するための液体供給部と、を有し、前記液体噴射装置に固定されており、前記液体噴射装置のユーザーによって前記液体収容部に前記液体が補充される液体容器と、
    前記液体収容部の所定の位置における前記液体の有無を検出する液体検出処理を実行する制御部と、
    前記液体収容部に設けられ、前記液体検出処理において、前記液体の有無の検出に用いられる液体検出部と、
    を備え、
    前記液体収容部は、
    前記液体噴射装置が前記ユーザーによって使用される使用状態にあるときに、前記液体収容部における前記液体の有無を前記ユーザーが目視で確認可能な視認部が設けられている第1部分と、
    前記ユーザーが前記視認部における前記液体の目視が可能な範囲から前記液体がなくなるまで前記前記液体が消費された後にも前記液体が存在する第2部分と、を有し、
    前記制御部によって前記液体の有無が検出される前記所定の位置は、前記第2部分に含まれる位置である、液体噴射装置。
  29. 請求項28に記載の液体噴射装置であって、さらに、
    前記液体容器を収容するケーシング部を備え、
    前記液体容器において、少なくとも、前記第1部分を構成する壁部は、内部に収容されている前記液体の液面の位置を視認可能に透過する材料によって構成されており、
    前記ケーシング部には、前記ユーザーが前記ケーシング部の外部から前記第1部分における前記視認部を目視するための窓部が、前記第1部分に向かい合う部分に設けられており、
    前記ユーザーが前記視認部を介して前記液体の目視が可能な範囲は、前記窓部によって規定されている、液体噴射装置。
  30. 請求項28または請求項29記載の液体噴射装置であって、
    前記液体検出部は、前記第2部分において前記液体の電気的抵抗を検出するための電極、あるいは、前記第2部分における前記液体の有無に応じて変位する変位部材のいずれかで一方である、液体噴射装置。
  31. 請求項30記載の液体噴射装置であって、
    前記液体検出部は、前記変位部材であり、
    前記液体噴射装置は、さらに、前記変位部材の変位を光学的に検出する光学センサーを備え、
    前記制御部は、前記光学センサーによる検出結果を用いて、前記所定の位置における前記液体の有無を検出する、液体噴射装置。
  32. 請求項28から請求項31のいずれか一項に記載の液体噴射装置であって、
    前記液体噴射装置が前記使用状態にあるときに、前記第2部分は、前記第1部分よりも重力方向における下方に位置する、液体噴射装置。
  33. 請求項28から請求項32のいずれか一項に記載の液体噴射装置であって、
    前記液体供給部は、前記第2部分よりも重力方向における上方に設けられている、液体噴射装置。
  34. 液体噴射装置であって、
    液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    前記液体を収容する液体収容部と、前記液体噴射ヘッドに供給される前記液体が流出するための液体供給部と、を有し、前記液体噴射装置に固定されており、前記液体噴射装置のユーザーによって前記液体収容部に前記液体が補充される液体容器と、
    を備え、
    前記液体容器は、前記液体収容部の所定の位置における前記液体の有無の検出に用いられる検出部材を備え、
    前記液体収容部は、前記液体噴射装置が前記ユーザーによって使用されるときの使用状態において重力方向における下端の領域に、水平断面における内部空間の断面積が重力方向に階段状に小さくなる段差部位、または、前記断面積が重力方向における下方ほど小さくなる傾斜部位を有し、
    前記検出部材の少なくとも一部は、前記段差部位、または、前記傾斜部位に配置されている、液体噴射装置。
  35. 請求項34記載の液体噴射装置において、
    前記液体容器は、前記液体収容部の前記液体が、前記液体収容部における前記下端の領域から前記液体供給部を介して前記液体噴射装置に供給されるように構成されており、
    前記液体容器では、前記液体が消費されるのに従って、前記液体収容部における前記液体の液面の位置が前記下端の領域に向かって下がっていく、液体消費装置。
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