WO2021149666A1

WO2021149666A1 - インクタンク及びインクジェットプリンタ

Info

Publication number: WO2021149666A1
Application number: PCT/JP2021/001618
Authority: WO
Inventors: 吉記刑部; 太一白野
Original assignee: ブラザー工業株式会社
Priority date: 2020-01-20
Filing date: 2021-01-19
Publication date: 2021-07-29
Also published as: US20220339942A1

Abstract

この発明は、インクタンク（１１０）及びインクジェットプリンタ（１００）に関する。第１電極部材（１６１）と第２電極部材（１６２）は全て第２表面（１９２）に設けられ、インクタンク本体（１３０）の外部から伸びてインク貯留室（１３１）内に進入しており、第１電極部材（１６１）は漏インク流路（１５５）に設けられている。第２電極部材（１６２）は漏インク流路（１５５）の外部に設けられている。インクタンク本体（１３０）は更に第２表面（１９２）に設けられている規制部（１９４）を備えており、規制部（１９４）は、第１規制側壁（１３７）と第２規制側壁（１３８）の間で、且つ少なくとも一部分が接続表面（１９３）と第１電極部材（１６１）との間に設けられている。

Description

インクタンク及びインクジェットプリンタ

　本発明は、プリント技術領域に関するものであり、具体的には、インクタンク及びインクジェットプリンタに関するものである。

　インクジェットプリンタは、一般に記録部から記録媒体（例えば記録用紙）に向けてインクを吐出することで記録を行う。図１は、従来のインクジェットプリンタ１を示す図である。以下の説明を理解しやすくするため、使用者がインクジェットプリンタ１を使用する際の位置を基準とし、インクジェットプリンタ１が使用者に面している方向を「前」と定義し、これに相対する方向を「後」と定義し、使用者の左手側を「左」と定義し、使用者の右手側を「右」と定義する。

　図１に例示するように、インクジェットプリンタ１はプリンタ本体２を備えており、このプリンタ本体２の一端側（例えば前側）に４つのインクタンク１０が配置されている。プリンタ本体２は、筐体部５０を備えており、４つのインクタンク１０は筐体部５０内に配置されている。そのうち１つのインクタンク１０は筐体部５０の左側前部に配置され、その他の３つのインクタンク１０は、筐体部５０の右側前部に並んで配置されている。インクタンク１０はインクを貯留するために用いられ、インクを記録部５１に供給する。左側前部に位置するインクタンク１０は黒色インクを収容し、右側前部に位置する３つのインクタンク１０は、それぞれシアン、マゼンタ、イエローのインクを収容する。この構成によりインクジェットプリンタ１は豊富な色彩を持つカラー画像を記録できる。

　図２に示すように、インクタンク１０は、主としてインクタンク本体３０、第１電極部材６１及び第２電極部材６２を備えている。インクタンク本体３０は、インク貯留室３１、インク注入部３３、バッファ室３４、インク供給部と大気連通部、そして漏インク流路５５とを備えている。

　具体的には、インク本体３０は主として樹脂筐体５２、第１フィルム５３と第２フィルム５４とを備えており、樹脂筐体５２は樹脂材料を射出成型したものでもよい。第１フィルム５３は樹脂筐体５２の一側（例えば左側）を被覆している。第２フィルム５４は樹脂筐体５２の別の一側（例えば右側）を被覆している。樹脂筐体５２は、例えばインク貯留室３１やバファ室３４等を形成する複数の内部空間を有する中空凹部が設けられている。これらの中空凹部は、側方に向かった開口、例えば左側に向かって開放された左側開口と、右側に向かって開放された右側開口と、を有している。第１フィルム５３は接着等の接合方法で樹脂筐体５２に接合されて左側開口を被覆することで、樹脂筐体５２と第１フィルム５３の両者で共同してインク貯留室３１を形成できる。第２フィルム５４は接着等の接合方法で樹脂筐体５２に接合されて右側開口を被覆することで、樹脂筐体５２と第２フィルム５４の両者で共同してバッファ室３４を形成できる。インク注入部３３、インク供給部３５と大気連通部３６そして漏インク流路５５は樹脂筐体５２に設けられている。

　インク貯留室３１は記録部５１に供給するインクを収容するために用いられる。インク注入部３３はインク貯留室３１の頂部に位置し、インク注入部３３を介してインク貯留室３１へとインクを注入できる。インク供給部３５はインク貯留室３１の上方に位置し、インク貯留室３１内のインクを記録部５１に供給する。大気連通部３６はインクタンク本体３０の下方位置に位置する。バッファ室３４は大気連通部３６とインク貯留室３１とを連通させており、大気連通部３６は大気と連通している。漏インク流路５５はインクタンク本体３０の外表面に設けられており、インク注入部３３とインク供給部３５から漏出してきたインクを所定の位置まで案内する。

　第１電極部材６１と第２電極部材６２は全てインクタンク本体３０の外部から伸びてインク貯留室３１内に進入している。第１電極部材６１は漏インク流路５５内に設けられており、第２電極部材６２は漏インク流路５５の外部に設けられている。第１電極部座６１と第２電極部材６２は電極型センサの一部分を構成しており、第１電極部材６１と第２電極部材６２の両方にインクが接触したとき、第１電極部材６１と第２電極部材６２は導通し、電極型センサはインク貯留室３１内のインク量を検知できる。

　ユーザがインク注入部３３を介してインク貯留室３１にインクを補給するとき、インクがインク注入部３３の外側に漏れることがある。この他、インク供給部３５と接続されるインク供給管に破裂や破損が発生した場合に、インクがインク供給管から外に向かって漏出することがあり得る。これらの漏インクは漏インク流路５５に沿って下方に流動し、インクタンク本体３０の外部に設けられている吸収体に吸収されることで、インクがインクジェットプリンタのその他の位置に流れて行くことを防止する。

　しかしながら、第１電極部材６１は漏インク流路内に設けられているので、上述のような状況が発生した場合、第１電極部材６１の表面にはインクが付着する可能性がある。第２電極部材６２の表面にもインクが付着したとき、第１電極部材６１と第２電極部材６２とが導通し、インク貯留室３１内のインクが規定量より少ないときでも継続して誤検知をする可能性がある。

　本提案は、少なくとも上述した問題のうち少なくとも一部の問題を解決するインクタンク及びインクジェットプリンタを提供することを目的としている。

　この課題を解決するためになされた請求項１に係る発明は、記録部を備えるインクジェットプリンタに用いられるインクタンクであって、このインクタンクはインクタンク本体を備えており、このインクタンク本体は、インクを注入するのに用いられるインク注入部と、　前記インク注入部と連通しており、前記インク注入部から注入されたインクを貯留するインク貯留室と、前記インク貯留室と連通しており、当該インクタンクの第１表面に設けられており、前記インク貯留室内のインクを前記記録部に供給するインク供給部と、前記第１表面から接続表面を経て第２表面まで伸びる第１規制側壁と、前記第１表面から前記接続表面を経て前記第２表面まで伸びる第２規制側壁と、を備え、前記第１規制側壁と前記第２規制側壁の間の前記第１表面に位置し、前記接続表面と前記第２表面、そして前記第1規制側壁と前記第２規制側壁とで形成する漏インク流路であって、前記漏インク流路は前記インク注入部と前記インク供給部より漏出したインクを所定位置まで案内するために用いられ、前記第２表面に設けられ、前記インクタンク本体の外部から伸びて前記インク貯留室内に進入し、且つ前記漏インク流路内に設けられている第１電極部材と、前記第２表面に設けられ、前記インクタンク本体の外部から伸びて前記インク貯留室内に進入し、且つ前記第１電極部材と間隔を開けて前記漏インク流路の外部に設けられている第２電極部材と、を備え、前記インク本体は前記第２表面に設けられた規制部を更に備えており、当該規制部は、前記第１規制側壁と前記第２規制側壁との間に設けられており、且つ少なくとも一部が前記接続表面と前記第１電極部材との間に設けられていることを特徴とすることを特徴とする。

　また、請求項２に係る発明は、請求項１に記載のインクタンクであって、前記規制部が鉛直方向に伸びる板状構造をなすことを特徴とする。

　また、請求項３に係る発明は、請求項１に記載のインクタンクであって、前記規制部が鉛直方向に伸びるとともに水平断面が凹形状構造をなしており、前記第１電極部材を囲うように設けられていることを特徴とする。

　また、請求項４に係る発明は、請求項１に記載のインクタンクであって、前記規制部の上端の位置は、前記第１電極部材の上端の位置より高いことを特徴とする。

　また、請求項５に係る発明は、請求項１に記載のインクタンクであって、前記第１表面の位置は前記第２表面の位置よりも高く、前記接続表面の上端は前記第１表面と連結されており、前記接続表面の下端は前記第２表面と連結されており、前記規制部の上端は前記第１表面よりも高いことを特徴とする。

　また、請求項６に係る発明は、請求項１に記載のインクタンクであって、前記第２電極部材と前記第１規制側壁との間の最短距離は、前記第２電極部材と前記第２規制側壁の間の最短距離よりも小さく、前記第１規制側壁は、第１壁を備えており、前記第１壁の下端は前記第２表面と連結されており、前記第１壁の一側は前記接続表面と連結されており、前記第１壁の上端は前記規制部よりも高いことを特徴とする。

　また、請求項７に係る発明は、請求項１に記載のインクタンクであって、前記規制部は、前記第１規制側壁と前記第２規制側壁のうち少なくとも一方と間隔を開けて設けられていることを特徴とする。

　また、請求項８に係る発明は、請求項１に記載のインクタンクであって、前記インクタンク本体は、前記第２表面に設けられている第１被覆部を更に備えており、前記第１被覆部は、前記第１電極部材の周の外側を囲うように設けられており、併せて前記第１被覆部の上端の位置は前記第１電極部材の上端の位置よりも低いことを特徴とする。

　また、請求項９に係る発明は、請求項８に記載のインクタンクであって、前記インクタンク本体は、前記第２表面に設けられている第２被覆部を更に備えており、前記第２被覆部は、前記第２電極部材の周の外側を囲うように設けられており、併せて前記第２被覆部の上端の位置は前記第２電極部材の上端の位置よりも低く、前記第１被覆部の上端の位置は前記第２被覆部の上端の位置よりも高いことを特徴とする。

　また、請求項１０に係る発明は、請求項１から９のいずれか一項に記載のインクタンクを備えるインクジェットプリンタである。

　また、請求項１１に係る発明は、記録部を備えるインクジェットプリンタに用いられるインクタンクであって、このインクタンクはインクタンク本体を備えており、このインクタンク本体は、インクを注入するのに用いられるインク注入部と、前記インク注入部と連通しており、前記インク注入部から注入されたインクを貯留するインク貯留室と、前記インク貯留室と連通しており、当該インクタンクの第１表面に設けられており、前記インク貯留室内のインクを前記記録部に供給するインク供給部と、前記第１表面から接続表面を経て第２表面まで伸びる第１規制側壁と、前記第１表面から前記接続表面を経て前記第２表面まで伸びる第２規制側壁と、を備え、前記第１規制側壁と前記第２規制側壁の間の前記第１表面に位置し、前記接続表面と前記第２表面、そして前記第1規制側壁と前記第２規制側壁とで形成する漏インク流路であって、前記漏インク流路は前記インク注入部と前記インク供給部より漏出したインクを所定位置まで案内するために用いられ、前記第２表面に設けられ、前記インクタンク本体の外部から伸びて前記インク貯留室内に進入している第１電極部材と、前記第２表面に設けられ、前記インクタンク本体の外部から伸びて前記インク貯留室内に進入している第２電極部材と、を備え、前記第１電極部材は前記第２電極部材と間隔を開けられており、併せて前記第１電極部材と前記第２電極部材とは全て前記漏インク流路の外部に設けられていることを特徴とする。

　また、請求項１２に係る発明は、請求項１１に記載のインクタンクであって、前記第１電極部材と前記第１規制側壁との間の最短距離は、前記第２電極部材と前記第１規制側壁との間の最短距離以下であることを特徴とする。

　また、請求項１３に係る発明は、請求項１１に記載のインクタンクであって、前記第１電極部材と前記接続表面との間の最短距離は、前記第２電極部材と前記接続表面との間の最短距離以下であることを特徴とする。

　また、請求項１４に係る発明は、請求項１１に記載のインクタンクであって、前記インク本体は規制部を更に備えており、当該規制部の下端は前記第２表面と連結されており、併せて前記規制部は前記第１電極部材と前記第２電極部材の間に設けられていることで、前記第１電極部材は前記第２電極部材と間隔を開けられていることを特徴とする。

　また、請求項１５に係る発明は、請求項１４に記載のインクタンクであって、前記規制部の一側は前記接続表面の上端は前記第１表面と連結されているか、或いは前記規制部の一側は前記第１規制側壁と連結されていることを特徴とする。

　また、請求項１６に係る発明は、請求項１４又は請求項１５に記載のインクタンクであって、前記規制部の上端の位置は前記第１規制側壁の上端の位置よりも高く、併せて前記第２規制側壁の上端の位置よりも高いことを特徴とする。

また、請求項１７に係る発明は、請求項１１に記載のインクタンクであって、前記第２表面は平面か或いは上記第２表面は端点を有さない曲面であることを特徴とする。

　また、請求項１８に係る発明は、請求項１１に記載のインクタンクであって、前記インクタンク本体は、前記第２表面に設けられている第１被覆部を更に備えており、前記第１被覆部は、前記第１電極部材の周の外側を囲うように設けられており、併せて前記第１被覆部の上端の位置は前記第１電極部材の上端の位置よりも低いことを特徴とする。

　また、請求項１９に係る発明は、請求項１８に記載のインクタンクであって、前記インクタンク本体は、前記第２表面に設けられている第２被覆部を更に備えており、前記第２被覆部は、前記第２電極部材の周の外側を囲うように設けられており、併せて前記第２被覆部の上端の位置は前記第２電極部材の上端の位置よりも低く、前記第１被覆部の上端の位置は前記第２被覆部の上端の位置よりも高いことを特徴とする。

　また、請求項２０に係る発明は、請求項１１から１９のいずれか一項に記載のインクタンクを備えるインクジェットプリンタである。

　本発明によれば、電極棒を用いてインク残量を検知することのできるインクタンク及びこのインクタンクを搭載したインクジェットプリンタであっても、誤検知の可能性を低減することができる。

従来のインクジェットプリンタの斜視図である。従来のインクジェットプリンタに搭載されているインクタンクの斜視図である。本発明の第1実施形態のインクジェットプリンタの斜視図である。図３に記載のインクジェットプリンタに搭載されるインクタンクの斜視図である。図４におけるＡ－Ａ線で切断した断面図である。本発明の第１実施形態の変形例におけるインクタンクの斜視図である。本発明の第２実施形態におけるインクジェットプリンタに搭載されるインクタンクの斜視図である。図７におけるＢ－Ｂ線で切断した断面図である。本発明の第３実施形態におけるインクジェットプリンタに搭載されるインクタンクの斜視図である。図９におけるＣ－Ｃ線で切断した断面図である。本発明の第３実施形態の変形例におけるインクタンクの斜視図である。本発明の第４実施形態におけるインクジェットプリンタに搭載されるインクタンクの斜視図である。図１２におけるＤ－Ｄ線で切断した断面図である。

　以下の説明において、多くの具体的な細部が開示されることで、本発明に対する更なる理解を深めることができる。しかしながら、本技術領域の技術者から見れば容易に理解できることは、本発明の実施形態と混交するのを避けるために、本技術領域で公知の技術特徴については説明を省略する。

以下に図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。以下の説明中では「上」、「下」やその類似の表現を使用しているが、その表現により発明の内容が制限されるものではない。

　説明の本文中で、本出願で引用されている例えば「第１」と「第２」の序数詞は単に標識を表しているだけであり、その他の構造を有していないことを表すものではなく、例えば特定の順序等を表すものではない。しかも、例えば、「第１部材」という表現は「第２部材」の存在を暗示するものではなく、「第２部材」という表現は「第１部材」の存在を暗示するものではない。

以下に本発明の実施形態であるインクジェットプリンタについて詳細に説明する。本発明のインクジェットプリンタは、背景技術のインクジェットプリンタ１と大体同じ構造を有している。本発明のインクジェットプリンタはプリンタ機能を有する以外に、画像をスキャンする機能、ファクシミリ機能、コピー機能等の各種の機能を備えていてもよい。プリンタ機能としては、記録シートの両面に画像を記録する両面画像記録機能を有していてもよい。プリンタ機能以外の機能は任意で備えていてもよい。

（第１実施形態）

　図３から図５は、本発明の第１の実施形態のインクタンク１１０とインクジェットプリンタ１００を示している。

　図３に示すように、インクジェットプリンタ１００はプリンタ本体１０２とインクタンク１１０とを備えている。

　プリンタ本体１０２は略直方体形状を有している。プリンタ本体１０２には、記録シートを供給するための給送部と、記録シートを排出するための排出部とが設けられている。プリンタ本体１０２の内部には、例えば多数のノズルを有する記録部１５１が設けられており、記録部１５１は記録シートに向けてインクを吐出する。プリンタ本体１０２の前表面には、操作パネルが設置されていてもよく、この操作パネルには、各種情報や設定内容を表示する表示部材や、各種操作を実行したり、設定内容を入力したりするために用いられる操作キーが配置されていてもよい。実施形態によっては、表示部が設けられていなくても良いし操作キーだけが設けられていても良い。また、操作キーもプリンタ本体１０２の適切な位置に設けられていてもよく、例えば上表面に設けられていても良い。

　インクジェットプリンタ１００のプリンタ本体１０２は筐体部１５０を備え、インクジェットプリンタ１００は４つのインクタンク１１０を備えており、４つのインクタンク１１０は筐体部１５０内に設置されている。その中の１つのインクタンク１１０はプリンタ本体１０２の左側前部に配置され、一般に黒色インクが収容されている。その他の３つのインクタンク１１０はプリンタ本体１０２の右側前部に配置され、その３つのインクタンク１１０には左から右に向かってそれぞれシアン、マゼンタ、イエローの３種類のカラーインクが収容される。それによりインクジェットプリンタ１００は、黒色、シアン、マゼンタ、イエローの４色のインクを用いてカラー画像を記録可能である。当然ながら必要に応じてその他の数のインクタンク１１０が設置されていても良いし、インクタンク１１０はプリンタ本体１０２のその他の位置に設置されていてもよい。このほか、実際の必要に応じてインクタンク１１０はプリンタ本体１０２に固定されて設置されていてもよいし、プリンタ本体１０２に対して着脱可能に装着されていてもよい。

　第１の実施形態のインクタンク１１０は、背景技術内で説明したインクタンク１０と大体同様の構造を有しており、類似の構造においては類似の番号が表記される。

　図４に示すように、インクタンク１１０は主にインクタンク本体１３０と第１電極部材１６１及び第２電極部材１６２を備えている。インクタンク本体１３０は、インク貯留室１３１と、バッファ室１３４と、インク注入部１３３と、インク供給部１３５と、大気連通部１３６及び漏インク流路１５５とを備えている。具体的には、インクタンク本体１３０は主として樹脂筐体１５２と第１フィルム１５３及び第２フィルム１５４とを備えている。第１フィルム１５３は、樹脂筐体１５２の左側に設置されることにより、樹脂筐体１５２との間でインク貯留室１３１を形成している。第２フィルム１５４は、樹脂筐体１５２の右側に設置されることにより、樹脂筐体１５２との間でバッファ室１３４を形成している。インク注入部１３３、インク供給部１３５、大気連通部１３６及び漏インク流路１５５は樹脂筐体１５２に設けられている。

　インク貯留室１３１は、記録部１５１に供給するインクを収容する。インク貯留室１３１とインク注入部１３３とは連通しており、インク注入部１３３から注入されるインクを収容するのに用いられる。インク供給部１３５はインク貯留室１３１と連通しており、且つインクタンク本体１３０の第１表面１９１に設けられており、インク貯留室１３１内のインクを記録部１５１に供給するのに用いられる。インク注入部１３３は、第１表面１９１の上方に設けられており、且つインク供給部１３５の前側に設けられている。大気連通部１３６はインクタンク本体３０の下方に位置しており、バッファ室１３４は大気連通部１３６とインク貯留室１３１とを連通させており、大気連通部１３６は外部と大気連通している。

　図４と図５に示されるように、インクタンク本体１３０は更に第１規制側壁１３７と第２規制側壁１３８とを備えている。第１規制側壁１３７は第１表面１９１から接続表面１９３を経て第２表面１９２まで伸びている。第２規制側壁１３８は第１表面１９１から接続表面１９３を経て第２表面１９２まで伸びている。

　具体的には、第１表面１９１は第２表面１９２よりも高い位置にあり、接続表面１９３の上端は第１表面１９１と連結されており、接続表面１９３の下端は第２表面１９２と連結されている。図に示す実施形態においては、第１表面１９１と第２表面１９２及び接続表面１９３は全て平面として構成されている。

　使用状態のインクジェットプリンタ１００においては、第１表面１９１は第２表面１９２の前側に位置し、第１表面１９１と第２表面１９２は全て水平面を構成し、接続表面１９３は垂直面を構成している。

　第１規制側壁１３７と第２規制側壁１３８の間に位置する第１表面１９１と、接続表面１９３及び第２表面１９２と、第１規制側壁１３７及び第２規制側壁１３８とで、漏インク流路１５５を形成している。漏インク流路１５５はインク注入部１３３及びインク供給部１３５からの漏インクを所定の位置まで案内する。

　第１電極部材１６１は第２表面１９２に設けられており、第１電極部材１６１はインクタンク本体１３０の外部から伸びてインク貯留室１３１の内部に進入しており、且つ漏インク流路１５５内に設けられている。第２電極部材１６２は第２表面１９２に設けられており、第２電極部材１６２はインクタンク本体１３０の外部から伸びてインク貯留室１３１の内部に進入している。第２電極部材１６２は第１電極部材１６１と離れており、且漏れインク流路１５５の外部に設けられている。

この実施形態においては、誤検知を避けるためにインクタンク本体１３０は更に第２表面１９２に規制部１９４を備えている。規制部１９４は第１規制側壁１３７と第２規制側壁１３８の間に設けられており、且つ少なくとも一部分は接続表面１９３と第１電極部材１６１の間に設けられている。これにより漏インク流路１５５のインクが第１電極部材１６１まで飛び散ることを防止でき、更にインクが第１電極部材１６１に付着するのを防止できる。

　規制部１９４は第１規制側壁１３７及び第２規制側壁１３８のうち少なくとも一方との間隔が開いていることが好ましい。この実施形態においては、規制部１９４は鉛直方向に沿って伸びる板状構造を為している。規制部１９４の右側は第１規制側壁１３７と間隔が開けられており、且つ規制部１９４の左側は第２規制側壁１３８と間隔を開けられている。この構成により漏インク流路１５５のインクは、漏インク流路１５５に沿って規制部１９４から第１規制側壁１３７及び第２規制側壁１３８との間の間隙を下方に向かって流動することができ、ついには所定の位置まで流れることができる。更に、規制部１９４は第１電極部材１６１に対してよりも第１規制側壁１３７に近く、且つ第１電極部材１６１に対してよりも第２規制側壁１３８に近い。

　規制部１９４の上端の位置は、第１電極部材１６１の上端よりも高く、併せて第１表面１９１よりも高いことが好ましい。

　ここで図５に戻ると、第２電極部材１６２と第１規制側壁１３７との間の最短距離Ｌ１は、第２電極部材１６２と第２規制側壁１３８との間の最短距離Ｌ２よりも短い。第１規制側壁１３７は第１壁１５８を備えており、第１壁１５８の下端は第２表面１９２と連結され、第１壁１５８の前側は接続表面１９３と連結され、第１壁１５８の上端の位置は規制部１９４よりも高い。

　第１壁１５８は規制作用を発揮できるので、漏インク流路１５５のインクが漏インク流路１５５の外部に流れ出ることを防止することができ、併せて第１壁１５８は規制部１９４と相互に協力することで、漏インク流路１５５のインクが第１電極部材１６１まで飛び散ることを防止できる。

インクタンク本体１３０は、更に第２表面１９２に第１被覆部１５６と第２被覆部１５７とを設けることができる。第１被覆部１５６は第１電極部材１６１の外周を囲むように設けられており、併せて第１被覆部１５６の上端は、第１電極部材１６１の上端よりも低い。この構成により、漏インク流路１５５のインクが第１電極部材１６１に付着するのを防止することができる。第２被覆部１５７は第２電極部材１６２の外周を囲むように設けられており、併せて第２被覆部１５７の上端は、第２電極部材１６２の上端よりも低い。この構成により、インク注入部１３３とインク供給部１３５から外に漏出したインクが第２電極部材１６２に付着するのを防止することができる。第１被覆部１５６の上端は第２被覆部１５７の上端よりも高い位置にあることが好ましい。

　図６には、本実施形態の変形例のインクジェットプリンタのインクタンク１１０が示されている。この実施形態においては、第１の実施形態と類似の機能を有する構造には予め同じ或いは同様の番号が表記されている。第１の実施形態と異なる構造は、この実施形態において、第２表面１９２’は端点を持たない曲面である。具体的には、第２表面１９２’は平面部分と、平面部分と相互に連結し併せて平面部分の前側と後側にそれぞれ位置する曲面部分とを備えていてもよい。併せて曲面部分は平面部分と連結されるところで接触していればよい。本技術領域の技術者であれば理解できるように、第２表面１９２’の構造はこの実施形態に限定されず、必要に応じて、第２表面１９２’は平面部分を有しない構造であってもよい。

（第２実施形態）

　図７と図８には、本発明の第２の実施形態のインクジェットプリンタのインクタンク２１０が示されており、第２の実施形態のインクタンク２１０は、第１の実施形態のインクタンク１１０と大体同じ構造を有しており、類似の機能を有する構造には類似の番号が表記されている。

　第１の実施形態と同じなのは、インクタンク２１０は同様にインクタンク本体２３０と、第１電極部材２６１及び第２電極部材２６２とを備えている。インクタンク本体２３０は同様に主として樹脂筐体２５２と、第１フィルム２５３及び第２フィルム２５４を備えている。第１フィルム２５３は樹脂筐体２５２との間で同様にインク貯留室２３１を形成しており、第２フィルム２５４は樹脂筐体２５２との間で同様にバッファ室２３４を形成している。インク注入部２３３、インク供給部２３５、大気連通部２３６、漏インク流路２５５（第１規制側壁２３７、第２規制側壁２３８、第１表面２９１、第２表面２９２及び接続表面２９３の共同によって形成されている）、第１被覆部２５６及び第２被覆部２５７は、同様に全て樹脂筐体２５２に設けられている。

　図８から理解できるように、第２電極部材２６２と第１規制側壁２３７との間の最短距離Ｌ３は、同様に第２電極部材２６２と第２規制側壁２３８との間の最短距離Ｌ４よりも短く、第１規制側壁２３７は同様に第１壁２５８を備えている。第１実施形態と異なる構造としては、本実施形態では、規制部２９４の構造は鉛直方向に沿って伸びており、且つ水平断面が凹形状の構成であり、第１電極部材２６１を囲うように設けられていることである。具体的には、規制部２９４は、第１電極部材２６１の左側、前側及び右側を順々に囲うように設けられることで、更によい規制効果を有し、漏インク流路２５５のインクが第１電極部材２６１まで飛び散るのを更に防止できる。

　本発明のインクタンクによれば、第２表面に規制部を設けることで、規制部の少なくとも一部分が接続表面と第１電極部材との間に設けられ、漏インク流路の液体が流動するときに第１電極部材まで飛び散るのを防止でき、更に漏インク流路のインクが第１電極部材に付着するのを防止できる。これによりインク貯留室内のインク量の誤検知を避けることができる。

（第３実施形態）

　図９と図１０に示されるように、インクタンク本体３３０は更に第１規制側壁３３７と第２規制側壁３３８とを備えている。第１規制側壁３３７は第１表面３９１から接続表面３９３を経て第２表面３９２まで伸びている。第２規制側壁３３８は第１表面３９１から接続表面３９３を経て第２表面３９２まで伸びている。

　具体的には、第１表面3９１は第２表面3９２よりも高い位置にあり、接続表面3９３の上端は第１表面3９１と連結されており、接続表面3９３の下端は第２表面３９２と連結されている。図に示す実施形態においては、第１表面３９１と第２表面３９２及び接続表面３９３は全て平面として構成されている。

　使用状態のインクジェットプリンタ１００においては、第１表面３９１は第２表面３９２の前側に位置し、第１表面３９１と第２表面３９２は全て水平面を構成し、接続表面３９３は垂直面を構成している。

　第１規制側壁３３７と第２規制側壁３３８の間に位置する第１表面３９１と、接続表面３９３及び第２表面３９２と、第１規制側壁３３７及び第２規制側壁３３８とで、漏インク流路３５５を形成している。漏インク流路３５５はインク注入部３３３及びインク供給部３３５からの漏インクを所定の位置まで案内する。

第１電極部材３６１は第２表面３９２に設けられており、第１電極部材３６１はインクタンク本体３３０の外部から伸びてインク貯留室３３１の内部に進入している。第２電極部材３６２は第２表面３９２に設けられており、第２電極部材３６２はインクタンク本体３３０の外部から伸びてインク貯留室３３１の内部に進入している。

　この実施形態においては、第２電極部材３６２は第1電極部材３６１と間隔を開けて設けられており、併せて第２電極部材３６２と第1電極部材３６１は、漏インク流路３５５の外部に設けられている。これにより、漏インク流路３５５のインクが第1電極部材３６１と第２電極部材３６２まで飛び散るのを防止できる。更にインク注入部３３３とインク供給部３３５から外に向かって漏出するインクが第１電極部材３６１と第２電極部材３６２に付着するのを低減できる。この構成によりインク貯留室３３１内のインク量の誤検知を避けることができる。具体的には、第１電極部材３６１と第１規制側壁３３７との間の最短距離Ｌ５は、第２電極部材３６２と第１規制側壁３３７との間の最短距離Ｌ６よりも短い。第１電極部材３６１と接続表面３９３との間の最短距離Ｌ７は、第２電極部材３６２と接続表面３９３との間の最短距離Ｌ８と等しい。

　インクタンク本体３３０は更に規制部３９４を備えていてもよい。本実施形態においては、規制部３９４は鉛直方向に沿って伸びる板状構造を為している。規制部３９４の下端と第２表面３９２とは連結されており、併せて規制部３９４の前側と接続表面３９３とは連結されている。規制部３９４は第１電極部材３６１と第２電極部材３６２の間に設けられている。この構成により、第１電極部材３６１と第２電極部材３６２は間隔が開けられており、更にインク注入部３３３とインク供給部３３５から外に向かって漏出するインクが第２電極部材３６２まで飛び散るのを避けることができる。規制部３９４の上端の位置は第１規制側壁３３７の上端の位置よりも高い位置にあることが好ましく、併せて規制部３９４の上端の位置は第２規制側壁３３８の上端の位置よりも高い位置にあることが好ましい。

　インクタンク本体３３０は、更に第２表面３９２に第１被覆部３５６と第２被覆部３５７とを設けることができる。第１被覆部３５６は第１電極部材３６１の外周を囲むように設けられており、併せて第１被覆部３５６の上端は、第１電極部材１６１の上端よりも低い。この構成により、インク注入部３３３とインク供給部３３５から外に漏出したインクが第１電極部材３６１に付着するのを防止することができる。

　第２被覆部３５７は第２電極部材３６２の外周を囲むように設けられており、併せて第２被覆部３５７の上端は、第２電極部材３６２の上端よりも低い。この構成により、インク注入部３３３とインク供給部３３５から外に漏出したインクが第２電極部材３６２に付着するのを防止することができる。第１被覆部３５６の上端は第２被覆部３５７の上端よりも高い位置にあることが好ましい。

　図１１には、本実施形態の変形例のインクジェットプリンタのインクタンク３１０が示されている。この実施形態においては、第３の実施形態と類似の機能を有する構造には予め同じ或いは同様の番号が表記されている。第３の実施形態と異なる構造は、第２表面３９２’は端点を持たない曲面である。具体的には、第２表面３９２’は平面部分と、平面部分と相互に連結し併せて平面部分の前側と後側にそれぞれ位置する曲面部分とを備えていてもよい。本技術領域の技術者であれば理解できるように、第２表面３９２’の構造はこの実施形態に限定されず、必要に応じて、第２表面３９２’は平面部分を有しない構造であってもよい。

（第４実施形態）

　図１２と図１３には、本発明の第４の実施形態のインクジェットプリンタのインクタンク４１０が示されており、第４の実施形態のインクタンク４１０は、第３の実施形態のインクタンク３１０と大体同じ構造を有しており、類似の機能を有する構造には類似の番号が表記されている。

　第３の実施形態と同じ構造なのは、インクタンク４１０は同様にインクタンク本体４３０と、第１電極部材４６１及び第２電極部材４６２とを備えている。インクタンク本体４３０は同様に主として樹脂筐体４５２と、第１フィルム４５３及び第２フィルム４５４を備えている。第１フィルム４５３は樹脂筐体４５２との間で同様にインク貯留室４３１を形成しており、第２フィルム４５４は樹脂筐体４５２との間で同様にバッファ室４３４を形成している。インク注入部４３３、インク供給部４３５、大気連通部４３６、漏インク流路４５５（第１規制側壁４３７、第２規制側壁４３８、第１表面４９１、第２表面４９２及び接続表面４９３の共同によって形成されている）、第１被覆部４５６及び第２被覆部４５７は、同様に全て樹脂筐体４５２に設けられている。

　第３の実施形態と異なる構造は、この実施形態において、規制部４９４の下端は第２表面４９２と連結されており、併せて規制部４９４の左側と第１規制側壁４３７とは連結されている。この構造により、第１電極部材４６１と第２電極部材と４６２とは間隔を開けて配置されている。第１電極部材４６１と第１規制側壁４３７との間の最短距離Ｌ９は、第２電極部材４６２と第１規制側壁４３７との間の最短距離Ｌ１０と等しい。第１電極部材４６１と接続表面４９３との間の最短距離Ｌ１１は、第２電極部材４６２と接続表面４９３との間の最短距離Ｌ１２より小さい。

　本発明のインクジェットプリンタによれば、インクタンクの第１電極部材と第２電極部材とが漏インク流路の外部に設けられていることにより、漏インク流路のインクが第１電極部材と第２電極部材まで飛び散るのを防止することができる。更にインク注入部とインク供給部から外に向かって漏出するインクが第１電極部材と第２電極部材とに付着する可能性を低減できるので、インク貯留室内のインク量の誤検知を避けることができる。

　特別な定義を除けば、本説明文中で用いた技術や科学技術用語は、本発明の技術領域の技術者が通常理解を含んだ範囲と同じである。本説明文中で用いた用語は、具体的な実施形態を説明するために用いたものであり、本発明を限定するものではない。本説明文中に出現する「設置」等の用語は、１つの部材を直接他の一部材に連結することを示しているが、１つの部材が中間部材を介して他の一部材に連結することを表していても良い。本文中における一つの実施形態で記載された特徴は単独で、或いはその他の特徴と組み合わせることで別の実施形態に応用することができる。

　本発明は既に上述の実施形態を通して説明をしてきたが、理解されるべきは、上述の実施形態は例を挙げて説明する目的でなされたものであり、本発明の本質は上述の実施形態の範囲内に制限されるものではない。この他、この技術領域の技術者が理解できることは、本発明は上述の実施形態に限定されることなく、この発明の開示は更に多くの変形と修正を加えることができることを教示している。従って、これらの変形や修正もすべて本発明の特許請求の範囲内に含まれることは言うまでも無い。

Claims

　記録部を備えるインクジェットプリンタに用いられるインクタンクであって、このインクタンクはインクタンク本体を備えており、
　このインクタンク本体は、
　インクを注入するのに用いられるインク注入部と、
　前記インク注入部と連通しており、前記インク注入部から注入されたインクを貯留するインク貯留室と、
前記インク貯留室と連通しており、当該インクタンクの第１表面に設けられており、前記インク貯留室内のインクを前記記録部に供給するインク供給部と、
前記第１表面から接続表面を経て第２表面まで伸びる第１規制側壁と、
前記第１表面から前記接続表面を経て前記第２表面まで伸びる第２規制側壁と、
を備え、
　前記第１規制側壁と前記第２規制側壁の間の前記第１表面に位置し、前記接続表面と前記第２表面、そして前記第1規制側壁と前記第２規制側壁とで形成する漏インク流路であって、前記漏インク流路は前記インク注入部と前記インク供給部より漏出したインクを所定位置まで案内するために用いられ、
　前記第２表面に設けられ、前記インクタンク本体の外部から伸びて前記インク貯留室内に進入し、且つ前記漏インク流路内に設けられている第１電極部材と、
　前記第２表面に設けられ、前記インクタンク本体の外部から伸びて前記インク貯留室内に進入し、且つ前記第１電極部材と間隔を開けて前記漏インク流路の外部に設けられている第２電極部材と、を備え、
　前記インク本体は前記第２表面に設けられた規制部を更に備えており、当該規制部は、前記第１規制側壁と前記第２規制側壁との間に設けられており、且つ少なくとも一部が前記接続表面と前記第１電極部材との間に設けられていることを特徴とするインクタンク。
　前記規制部は、鉛直方向に伸びる板状構造をなすことを特徴とする請求項１に記載のインクタンク。
　前記規制部は、鉛直方向に伸びるとともに水平断面が凹形状構造をなしており、前記第１電極部材を囲うように設けられていることを特徴とする請求項１に記載のインクタンク。
　前記規制部の上端の位置は、前記第１電極部材の上端の位置より高いことを特徴とする請求項１に記載のインクタンク。
　前記第１表面の位置は前記第２表面の位置よりも高く、前記接続表面の上端は前記第１表面と連結されており、前記接続表面の下端は前記第２表面と連結されており、前記規制部の上端は前記第１表面よりも高いことを特徴とする請求項１に記載のインクタンク。
　前記第２電極部材と前記第１規制側壁との間の最短距離は、前記第２電極部材と前記第２規制側壁の間の最短距離よりも小さく、前記第１規制側壁は、第１壁を備えており、前記第１壁の下端は前記第２表面と連結されており、前記第１壁の一側は前記接続表面と連結されており、前記第１壁の上端は前記規制部よりも高いことを特徴とする請求項１に記載のインクタンク。
　前記規制部は、前記第１規制側壁と前記第２規制側壁のうち少なくとも一方と間隔を開けて設けられていることを特徴とする請求項１に記載のインクタンク。
　前記インクタンク本体は、前記第２表面に設けられている第１被覆部を更に備えており、前記第１被覆部は、前記第１電極部材の周の外側を囲うように設けられており、併せて前記第１被覆部の上端の位置は前記第１電極部材の上端の位置よりも低いことを特徴とする請求項１に記載のインクタンク。
　前記インクタンク本体は、前記第２表面に設けられている第２被覆部を更に備えており、前記第２被覆部は、前記第２電極部材の周の外側を囲うように設けられており、併せて前記第２被覆部の上端の位置は前記第２電極部材の上端の位置よりも低く、前記第１被覆部の上端の位置は前記第２被覆部の上端の位置よりも高いことを特徴とする請求項８に記載のインクタンク。
　請求項１から９のいずれか一項に記載のインクタンクを備えるインクジェットプリンタ。
　記録部を備えるインクジェットプリンタに用いられるインクタンクであって、このインクタンクはインクタンク本体を備えており、
　このインクタンク本体は、
　インクを注入するのに用いられるインク注入部と、
　前記インク注入部と連通しており、前記インク注入部から注入されたインクを貯留するインク貯留室と、
前記インク貯留室と連通しており、当該インクタンクの第１表面に設けられており、前記インク貯留室内のインクを前記記録部に供給するインク供給部と、
前記第１表面から接続表面を経て第２表面まで伸びる第１規制側壁と、
前記第１表面から前記接続表面を経て前記第２表面まで伸びる第２規制側壁と、
を備え、
　前記第１規制側壁と前記第２規制側壁の間の前記第１表面に位置し、前記接続表面と前記第２表面、そして前記第1規制側壁と前記第２規制側壁とで形成する漏インク流路であって、前記漏インク流路は前記インク注入部と前記インク供給部より漏出したインクを所定位置まで案内するために用いられ、
　前記第２表面に設けられ、前記インクタンク本体の外部から伸びて前記インク貯留室内に進入している第１電極部材と、
　前記第２表面に設けられ、前記インクタンク本体の外部から伸びて前記インク貯留室内に進入している第２電極部材と、を備え、
　前記第１電極部材は前記第２電極部材と間隔を開けられており、併せて前記第１電極部材と前記第２電極部材とは全て前記漏インク流路の外部に設けられていることを特徴とするインクタンク。
　前記第１電極部材と前記第１規制側壁との間の最短距離は、前記第２電極部材と前記第１規制側壁との間の最短距離以下であることを特徴とする請求項１１に記載のインクタンク。
　前記第１電極部材と前記接続表面との間の最短距離は、前記第２電極部材と前記接続表面との間の最短距離以下であることを特徴とする請求項１１に記載のインクタンク。
　前記インク本体は規制部を更に備えており、当該規制部の下端は前記第２表面と連結されており、併せて前記規制部は前記第１電極部材と前記第２電極部材の間に設けられていることで、前記第１電極部材は前記第２電極部材と間隔を開けられていることを特徴とする請求項１１に記載のインクタンク。
　前記規制部の一側は前記接続表面の上端は前記第１表面と連結されているか、或いは前記規制部の一側は前記第１規制側壁と連結されていることを特徴とすることを特徴とする請求項１４に記載のインクタンク。
　前記規制部の上端の位置は前記第１規制側壁の上端の位置よりも高く、併せて前記第２規制側壁の上端の位置よりも高いことを特徴とする請求項１４又は請求項１５に記載のインクタンク。
　前記第２表面は平面か或いは上記第２表面は端点を有さない曲面であることを特徴とする請求項１１に記載のインクタンク。
　前記インクタンク本体は、前記第２表面に設けられている第１被覆部を更に備えており、前記第１被覆部は、前記第１電極部材の周の外側を囲うように設けられており、併せて前記第１被覆部の上端の位置は前記第１電極部材の上端の位置よりも低いことを特徴とする請求項１１に記載のインクタンク。
　前記インクタンク本体は、前記第２表面に設けられている第２被覆部を更に備えており、前記第２被覆部は、前記第２電極部材の周の外側を囲うように設けられており、併せて前記第２被覆部の上端の位置は前記第２電極部材の上端の位置よりも低く、前記第１被覆部の上端の位置は前記第２被覆部の上端の位置よりも高いことを特徴とする請求項１８に記載のインクタンク。
　請求項１１から１９のいずれか一項に記載のインクタンクを備えるインクジェットプリンタ。