JP2014184594A - インク供給システム - Google Patents
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Abstract
【課題】各タンクのインクのインピーダンスを直列に接続して電流を流すことによって、各タンクのインクに対して電気的な影響を及ぼすことになり、各タンクのインク残量の検出精度に悪影響が生じる可能性がある。
【解決手段】選択回路130に信号が入力され、選択回路130において、インク残量を検出するタンクにおけるインクの状態を検出するための検出信号が生成され、検出信号が、インク残量を検出するタンクの電極61Aに選択的に出力される。
【選択図】図6
【解決手段】選択回路130に信号が入力され、選択回路130において、インク残量を検出するタンクにおけるインクの状態を検出するための検出信号が生成され、検出信号が、インク残量を検出するタンクの電極61Aに選択的に出力される。
【選択図】図6
Description
本発明は、インク供給システムに関する。
液体消費装置として、例えばインクジェットプリンターが知られている。一般的に、インクジェットプリンターでは、インクを貯留するインク収容容器からインクの供給を受けて、印刷ヘッドからインクを吐出することによって印刷が実行される。このようなインクジェットプリンターにおいて、複数のインク収容容器のインク残量を個別に検出する技術が知られている。例えば、特許文献1では、各インク収容容器に一対のインク検出電極を設け、隣合うインク収容容器同士でインク検出電極が電気的に直列に接続されるようにし、かつ各インクのインピーダンスに対して並列に、相互に異なる値のインピーダンス素子を設けている。そして、合成インピーダンスによって変調された出力のレベルや位相差などから、どのインクが無くなったのかを検出可能にしている。
しかしながら、特許文献1の例の場合、各インク収容容器のインクのインピーダンスを直列に接続して電流を流すことによって、各インク収容容器のインクに対して電気的な影響を及ぼすことになり、各インク収容容器のインク残量の検出精度に悪影響が生じる可能性がある。具体的には、例えば、特定のインク収容容器を対象にしてインク残量を検出する場合、検出対象としないインク収容容器のインクに対しても電流を流すことになり、この検出対象としないインク収容容器のインクに対しての電気的な影響が、検出対象とするインク収容容器のインク残量の検出精度を低下させてしまう恐れがある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]第1のインクを収容可能な第1のインク収容容器と、第2のインクを収容可能な第2のインク収容容器と、前記第1のインク収容容器に設けられた第1の電極と、前記第1のインク収容容器に設けられ、前記第1のインクを介して前記第1の電極に電気的に接続可能な第2の電極と、前記第2のインク収容容器に設けられた第3の電極と、前記第2のインク収容容器に設けられ、前記第2のインクを介して前記第3の電極に電気的に接続可能な第4の電極と、前記第1の電極に電気的に接続する第1の接続部と、前記第3の電極に電気的に接続する第2の接続部と、前記第1の接続部と前記第2の接続部とに電気的に接続する選択回路と、を備え、前記選択回路に第1の信号が入力され、前記選択回路において、前記第1のインク収容容器における前記第1のインクの状態と、前記第2のインク収容容器における前記第2のインクの状態とのいずれかを検出するための第1の検出信号が生成され、前記第1の検出信号が前記第1の電極と前記第3の電極とのいずれかに選択的に出力されることを特徴とするインク供給システム。
上記したインク供給システムによれば、選択回路に第1の信号が入力され、第1のインク収容容器における第1のインクの状態と、第2のインク収容容器における第2のインクの状態とのいずれかを検出するための第1の検出信号が生成される。そして、生成された第1の検出信号が、第1のインク収容容器に設けられた第1の電極と、第2のインク収容容器に設けられた第3の電極とのいずれかに選択的に出力される。このことから、第1のインク収容容器における第1のインクの状態を検出する際には、選択回路に第1の信号を入力し、第1のインクの状態を検出するための第1の検出信号を第1の電極に出力することで対応することができる。このとき、第2のインク収容容器に設けられた第3の電極へは、第1の検出信号が出力されない。これにより、検出対象としないインク収容容器のインクに電気的な影響を与える信号が流れて検出対象とするインク収容容器の検出精度に悪影響を及ぼしてしまうのを回避することができる。
[適用例2]前記第1の接続部と前記第2の接続部とに電気的に接続する第1の端子部を備え、前記選択回路が、前記第1の端子部と前記第1の電極との間に位置する第1のフィルター回路と、前記第1の端子部と前記第3の電極との間に位置する第2のフィルター回路と、を含み、前記第1の信号が前記第1のフイルター回路に入力され、前記第1のフィルター回路において前記第1の信号が有する周波数を含む前記第1の検出信号が生成され、前記第1の検出信号により前記第1のインク収容容器における前記第1のインクの状態が検出されることを特徴とする上記インク供給システム。
上記したインク供給システムによれば、第1の信号が第1のフイルター回路に入力され、第1のフイルター回路において第1の信号が有する周波数を含む第1の検出信号が生成されて第1のインクの状態が検出される。これにより、第1の信号を用いて第1のインクの状態を検出する場合、第1の信号の周波数を含む第1の検出信号が、第1の電極から第1のインク収容容器内に流れることができ、第1のインク収容容器の第1のインクの状態を検出することが可能になる。
[適用例3]前記第1の信号が前記第2のフイルター回路に入力され、前記第2のフィルター回路において前記第1の信号が有する周波数が減衰され、前記第2のインク収容容器における前記第2のインクの状態が検出されないことを特徴とする上記インク供給システム。
上記したインク供給システムによれば、第1の信号が第2のフイルター回路に入力され、第2のフイルター回路において第1の信号が有する周波数が減衰される。したがって、第1の信号を用いて第1のインクの状態を検出する場合に、第1の信号の周波数を含む第1の検出信号が、第3の電極から第2のインク収容容器内に流れる際には減衰されている。これにより、第2のインクによる電気的な影響を抑制することができ、第2のインクが第1のインク収容容器の検出精度に悪影響を及ぼしてしまうのを回避することができる。
[適用例4]前記選択回路に第2の信号が入力され、前記選択回路において、前記第2のインク収容容器における前記第2のインクの状態を検出するための第2の検出信号が生成され、前記第2の検出信号が前記第3の電極に選択的に出力されることを特徴とする上記インク供給システム。
上記したインク供給システムによれば、第2の信号が選択回路に入力され、第2のインクの状態を検出するための第2の検出信号が生成されて第3の電極に選択的に出力される。これにより、第2の信号を用いて第2のインクの状態を検出する場合、第2の検出信号が、第3の電極から第2のインク収容容器内に流れることができ、第2のインク収容容器の第2のインクの状態を検出することが可能になる。
[適用例5]前記第1の信号と、前記第1の信号と周波数の異なる前記第2の信号とを生成する信号生成回路を含むことを特徴とする上記インク供給システム。
上記したインク供給システムによれば、信号生成回路により、検出対象とするインク収容容器に対応した周波数の信号を生成することができ、複数のインク収容容器のそれぞれについてインク残量を検出することができる。
[適用例6]前記第1のフイルター回路及び前記第2のフイルター回路のうち、少なくとも1つがバンドパスフィルター、ハイパスフィルター又はローパスフィルターであることを特徴とする上記インク供給システム。
上記したインク供給システムによれば、選択回路に、バンドパスフィルター、ハイパスフィルター又はローパスフィルターを含む。これにより、選択回路に入力する信号の周波数に応じて、信号を通過させたり減衰させたりするなどの切換えを行うことができる。
[適用例7]前記第2の電極に電気的に接続する第3の接続部と、前記第4の電極に電気的に接続する第4の接続部と、を備え、前記第1の接続部、前記第2の接続部、前記第3の接続部、及び前記第4の接続部の少なくとも1つには、接続するインク収容容器に応じて信号レベルを重み付けする電気抵抗が設けられていることを特徴とする上記インク供給システム。
上記したインク供給システムによれば、電気抵抗を用いて、接続するインク収容容器に応じて信号レベルを重み付けする。これにより、同一のフィルター回路を用いるインク収容容器がある場合に、電気抵抗を用いて信号レベルを重み付けすることで、インク収容容器を識別することができる。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態に係るインク供給システムについて、液体消費装置の一例であるプリンターを有する複合機を例に、図面を参照しながら説明する。
以下、第1実施形態に係るインク供給システムについて、液体消費装置の一例であるプリンターを有する複合機を例に、図面を参照しながら説明する。
図1は、第1実施形態における複合機1を示す斜視図である。図1に示すように、複合機1は、プリンター3とスキャナー5とを有している。複合機1では、プリンター3とスキャナー5とが互いに重ねられている。プリンター3を用いる状態では、スキャナー5はプリンター3の鉛直上方に重なっている。なお、図1には、相互に直交する座標軸であるXYZ軸が付され、以降に示す図についても必要に応じてXYZ軸が付される。プリンター3は、X軸方向とY軸方向とによって規定される水平な平面(XY平面)に配置されている。Z軸方向は、XY平面に直交する方向であり、−Z軸方向が鉛直下方向となる。
スキャナー5は、イメージセンサー等の撮像素子(不図示)を有している。スキャナー5は、用紙等の媒体に記録された画像等を、撮像素子を介して画像データとして読み取ることができる。このため、スキャナー5は画像等の読み取り装置として機能する。
プリンター3は、液体の一例であるインクを用いて印刷用紙等の印刷媒体に印刷を行うことができる。図2は、第1実施形態におけるプリンター3を示す斜視図である。図2に示すように、プリンター3は、ケース7と、複数のインク収容容器としてのタンク9とを有している。ケース7は、プリンター3の外殻を構成しており、プリンター3のメカ体11を収容している。複数のタンク9は、ケース7内に収容されており、それぞれは印刷に供するインクを収容している。本実施形態では、4つのタンク9が設けられており、それぞれに収容するインクの種類が異なる。本実施形態では、インクの種類として、ブラック(BK)、イエロー(YE)、マゼンタ(MA)、シアン(CY)の4種類が採用される。
プリンター3は、操作パネル12を有している。操作パネル12には、電源ボタン13A、その他の操作ボタン13B等が設けられている。プリンター3を操作する作業者は、操作パネル12に対面した状態で、電源ボタン13Aや操作ボタン13Bを操作することができる。
図3は、第1実施形態におけるプリンター3のメカ体11を示す斜視図である。図3に示すように、プリンター3は、印刷部15と、供給チューブ16とを有している。印刷部15は、キャリッジ17と、印刷ヘッド19と、4つの中継ユニット21とを有している。印刷ヘッド19と4つの中継ユニット21とは、キャリッジ17に搭載されている。供給チューブ16は、可撓性を有しており、タンク9と中継ユニット21との間に設けられている。タンク9内のインクは、供給チューブ16を介して中継ユニット21に送られる。中継ユニット21は、タンク9から供給チューブ16を介して供給されたインクを、印刷ヘッド19に中継する。印刷ヘッド19は、供給されたインクをインク滴として吐出する。
プリンター3は、媒体搬送機構(不図示)と、ヘッド搬送機構(不図示)とを有している。媒体搬送機構は、図示しないモーターからの動力によって搬送ローラー22を駆動することにより、印刷媒体PをY軸方向に沿って搬送する。ヘッド搬送機構は、モーター23からの動力をタイミングベルト25を介してキャリッジ17に伝達することにより、キャリッジ17をX軸方向に沿って搬送する。上述したように、印刷ヘッド19は、キャリッジ17に搭載されている。このため、印刷ヘッド19は、ヘッド搬送機構により、キャリッジ17を介してX軸方向に搬送され得る。媒体搬送機構及びヘッド搬送機構により、印刷媒体Pに対する印刷ヘッド19の相対位置を変化させながら、印刷ヘッド19からインクを吐出することによって印刷媒体Pに印刷が施される。
図4は、タンク9の概略の構成を示す分解斜視図である。図4に示すように、タンク9は、ケース31と、シート部材33とを有している。ケース31は、例えば、ナイロンやポリプロピレン等の合成樹脂によって構成されている。また、シート部材33は、合成樹脂(例えば、ナイロンや、ポリプロピレン等)によってフィルム状に形成され、可撓性を有している。ケース31は、収容部35と、大気室37とを有している。
収容部35は、第1壁41と、第2壁42と、第3壁43と、第4壁44と、第5壁45とを有している。プリンター3の使用状態においては、第4壁44がタンク9の底部に相当する。第1壁41と、第2壁42と、第3壁43と、第4壁44と、第5壁45とにより、凹部35Aが構成されている。凹部35Aは、−X軸方向に向かって凹となる向きに構成されている。凹部35Aは、+X軸方向に向かって、すなわちシート部材33側に向かって開口している。凹部35A内にはインクが収容される。
大気室37は、第1壁41と、第5壁45と、第6壁46と、第7壁47と、第8壁48とを有している。第1壁41と、第5壁45と、第6壁46と、第7壁47と、第8壁48とにより、大気室37の凹部37Aが構成される。凹部37Aは、−X軸方向に向かって凹となる向きに構成されている。凹部37Aは、+X軸方向に向かって、すなわちシート部材33側に向かって開口している。
第1壁41を平面視した状態で、第2壁42と第6壁46との間の第5壁45に、注入口51が設けられている。また、第3壁43には、供給口53が設けられている。第7壁47には、大気連通口55が設けられている。注入口51と供給口53とは、それぞれがケース31の外側と凹部35Aの内側とを連通させる。大気連通口55は、ケース31の外側と凹部37Aの内側とを連通させる。
シート部材33は、第1壁41との間に隙間を有した状態で、第2壁42〜第8壁48のそれぞれの端部に接合される。これにより、凹部35A及び凹部37Aは、シート部材33によって封止される。シート部材33がケース31に接合された状態において、シート部材33と切欠き部45Aとの間には、隙間があけられる。シート部材33と切欠き部45Aとの間の隙間により、凹部37Aと凹部35Aとが互いに連通している。
タンク9には、2つの電極61が設けられている。2つの電極61は、ケース31の外側から第3壁43を貫通して凹部35A内に突出している。2つの電極61は、それぞれが棒状を呈しており、Y軸方向に沿って延在している。2つの電極61は、Z軸方向に互いに隙間をあけた状態で並んでいる。2つの電極61は、第4壁44と第5壁45との間に位置している。2つの電極61は、第4壁44及び第5壁45のそれぞれから離間している。このため、2つの電極61と第4壁44との間には、隙間が設けられている。同様に、2つの電極61と第5壁45との間にも、隙間が設けられている。2つの電極61は、Z軸方向において、第5壁45よりも第4壁44側に設けられている。なお、2つの電極61のZ軸方向の位置は、これに限られない。例えば、図4に示す位置よりも更に第4壁44側の位置に設けられる構成も採用され得る。
2つの電極61は、凹部35A内に収容されるインクの残量を検出するために用いられる。2つの電極61間の電気抵抗の変化に基づいて、インク残量が所定量を下回ったことを検出することができる。以下において、2つの電極61のそれぞれを識別する場合に、2つの電極61は、それぞれ電極61A及び電極61Bと表記される。電極61Aは、Z軸方向において、電極61Bよりも第5壁45側に設けられている。なお、2つの電極61の相対的な高さは、これに限られない。例えば、電極61Aと電極61Bとの相対的な高さが互いに同等に設けられる構成も採用され得る。
図5は、タンク9の内部構造を示す断面図である。図5では、タンク9の注入口51と供給口53と大気連通口55とをYZ平面で切断したときの断面が示される。図5に示すように、タンク9では、凹部35Aの内部にインク75が収容される。本実施形態では、プリンター3を印刷に用いる状態において、供給口53に供給チューブ16が接続され、注入口51に栓77がされる。凹部35A内のインク75は、供給口53から供給チューブ16を介して印刷ヘッド19に供給される。印刷ヘッド19による印刷にともなって凹部35A内のインク75が印刷ヘッド19側に送られる。このため、印刷ヘッド19による印刷にともなって、凹部35A内の圧力が大気圧よりも低くなる。凹部35A内の圧力が大気圧よりも低くなると、凹部37A内の大気が切欠き部45Aを通って凹部35A内に送られる。これにより、凹部35A内の圧力が大気圧に保たれやすくなる。
上記により、タンク9内のインク75が印刷ヘッド19に供給される。タンク9における凹部35A内のインク75が消費されると、インク75の液面75Aが鉛直下方に下がっていく。このとき、インク75の液面75Aが、電極61Aよりも鉛直下方に下がると、電極61Aと電極61Bとの間の電気抵抗値が増大する。プリンター3では、電極61Aと電極61Bとの間の電気抵抗の変化に基づいて、インク75の残量が下限近くに達した旨が判定される。
図6は、第1実施形態におけるインク残量を検出するインク供給システム100の電気的構成を説明するための図である。図6に示すように、インク供給システム100は、タンク9に収容されたインクの残量を検出するために、信号生成回路110と、選択回路130と、判定回路140と、を有している。図6では、タンク9bk,9cy,9ma,9yeのそれぞれに、ブラック(BK)、シアン(CY)、マゼンタ(MA)、イエロー(YE)のインクが収容される。また、各タンク9bk,9cy,9ma,9yeには、インク残量を検出するために用いられる電極61Aと電極61Bとが設けられている。
信号生成回路110は、タンク9bk,9cy,9ma,9yeのそれぞれに対応した4種類の信号Sbk,Scy,Sma,Syeの中から、インク残量を検出する対象タンク9用の信号Sを生成して出力する。各信号Sbk,Scy,Sma,Syeの周波数はすべて異なっている。信号生成回路110は、信号線120を介して第1の端子部としての入力端子121に接続される。そして、入力端子121から分岐した接続部としての信号線122bk,122cy,122ma,122yeを介して、各タンク9bk,9cy,9ma,9yeの電極61Aに接続される。
選択回路130は、フィルター回路として所定の周波数帯域の信号のみを通過させるバンドパスフィルター(BPF)131bk,131cy,131ma,131yeを含んでいる。BPF131bk,131cy,131ma,131yeのそれぞれは、信号線122bk,122cy,122ma,122yeを介して、入力端子121と各タンク9bk,9cy,9ma,9yeの電極61Aとの間に設けられている。また、各BPF131bk,131cy,131ma,131yeには、互いに重複しない通過帯域が設定されている。信号生成回路110において生成される各信号Sbk,Scy,Sma,Syeは、BPF131bk,131cy,131ma,131yeの通過帯域に対応した周波数を有している。したがって、タンク9bk用の信号SbkはBPF131bkを検出信号DSbkとなって通過し、他のBPF131cy,131ma,131yeでは減衰して遮断される。同様に、タンク9cy用の信号ScyはBPF131cyを検出信号DScyとなって通過し、他のBPF131bk,131ma,131yeでは減衰して遮断される。タンク9ma用の信号SmaはBPF131maを検出信号DSmaとなって通過し、他のBPF131bk,131cy,131yeでは減衰して遮断される。タンク9ye用の信号SyeはBPF131yeを検出信号DSyeとなって通過し、他のBPF131bk,131cy,131maでは減衰して遮断される。
図7は、各バンドパスフィルター(BPF)に入出力する信号の例を示す図である。図7(a)〜(d)では、信号生成回路110から出力されたタンク9cy用の信号Scyが、各BPF131bk,131cy,131ma,131yeに入力している。図7(b)の場合、信号Scyの周波数がBPF131cyの通過帯域内ということで、信号Scyが検出信号DScyとなってそのまま通過している。一方、図7(a),(c),(d)の場合、信号Scyの周波数がBPF131bk,131ma,131yeの通過帯域外ということで、信号Scyが減衰して遮断されている。図7の例では、タンク9cyの電極61Aに検出信号DScyが入力することから、タンク9cyのインクの液面が電極61Aの鉛直上方にある場合、当該インクに電流が流れることになる。一方、タンク9bk,9ma,9yeのそれぞれのインクには電流が流れないことになる。
図6に戻って、各タンク9bk,9cy,9ma,9yeの電極61Bは、接続部としての信号線123bk,123cy,123ma,123yeを介して第2の端子部としての出力端子124に接続される。そして、出力端子124は、信号線125を介して信号生成回路110に接続される。信号線125には判定回路140が接続されている。判定回路140は、電圧値を測定することにより、インク残量を検出する対象タンク9についてインクの状態を判定する。具体的には、測定した電圧値の変化に基づいて、対象タンク9のインクの液面が電極61Aの鉛直下方にあるか否か、すなわちインク残量がエンド状態に近い(インクニアエンド状態)か否かを判定する。
図8は、第1実施形態におけるインク残量を検出する動作を説明するためのフローチャートである。図8では、プリンター3の電源投入時や印刷開始時等の所定のタイミングにおいて、プリンター3の制御部(不図示)により、インク残量の検出動作が開始される。当該制御部は、インク残量の検出等に係る各部及び各機構を制御している。
インク残量の検出動作が開始されると、制御部は、インク残量を検出する対象タンク9を選択する(ステップS10)。そして、制御部は、信号生成回路110により、ステップS10において選択した対象タンク9用の信号Sを生成して出力する(ステップS20)。
続けて、出力された対象タンク9用の信号Sが、入力端子121に入力後に分岐して各BPF131bk,131cy,131ma,131yeに入力する。そして、対象タンク9用のBPF131のみを通過した検出信号DSが対象タンク9の電極61Aに入力する(ステップS30)。
次に、制御部は、判定回路140により、電圧値を測定することによって対象タンク9についてインク残量の状態を判定する(ステップS40)。インク残量の判定後、制御部は、インク残量を検出する対象タンク9が他にあるか否かを判断する(ステップS50)。他に対象タンク9がある場合(ステップS50:YES)は、ステップS10に戻り、他の対象タンク9についてインク残量の検出動作を繰り返す。他方、全ての対象タンク9の処理が終了した場合(ステップS50:NO)は、図8のフローチャートの動作を終了する。
上述した実施形態では、信号生成回路110から、インク残量を検出する対象タンク9用の信号Sを出力する。信号Sは、対象タンク9用のBPF131において検出信号DSとなって通過し、その他のタンク9用のBPF131では遮断される。したがって、インク残量を検出する際、対象タンク9のインクのみに電流を流して、その他のタンク9についてはインクに電流が流れないようにすることができる。これにより、インク残量を検出する際、検出対象としないタンク9のインクに電気的な影響が生じて、検出対象とするタンク9のインク残量の検出精度に悪影響を及ぼしてしまうのを回避することができる。
また、インク残量を検出する電気的構成は、信号生成回路110から入力端子121に信号Sを出力し、出力端子124から検出信号DSを受けて判定回路140においてインク残量を判定する簡素な構成である。これにより、回路規模を縮小して消費電力を抑えると共に、製造コストを低減することができる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態に係るインク供給システムについて、図面を参照して説明する。
第2実施形態に係るインク供給システムは、前述した第1実施形態に係るインク供給システム100と略同様の構成であるが、インク供給システムの電気的構成が第1実施形態とは異なる。インク残量を検出する動作については、第1実施形態における図8に示すフローチャートがそのまま適用できる。なお、以下では、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付与し、詳細な説明を省略することとする。
以下、第2実施形態に係るインク供給システムについて、図面を参照して説明する。
第2実施形態に係るインク供給システムは、前述した第1実施形態に係るインク供給システム100と略同様の構成であるが、インク供給システムの電気的構成が第1実施形態とは異なる。インク残量を検出する動作については、第1実施形態における図8に示すフローチャートがそのまま適用できる。なお、以下では、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付与し、詳細な説明を省略することとする。
図9は、第2実施形態におけるインク残量を検出するインク供給システム100Aの電気的構成を説明するための図である。図9に示すように、インク供給システム100Aの選択回路130Aは、第1実施形態の選択回路130とは異なり、BPF131bkcyとBPF131mayeとの2つを含んでいる。BPF131bkcyとBPF131mayeは、互いに重複しない通過帯域が設定されている。BPF131bkcyは、入力端子121から分岐した信号線122bkcyに接続されて、BPF131bkcyから信号線122bk,122cyに分岐している。信号線122bk,122cyのそれぞれは、タンク9bk,9cyの電極61Aに接続される。一方、BPF131mayeは、入力端子121から分岐した信号線122mayeに接続されて、BPF131mayeから信号線122ma,122yeに分岐している。信号線122ma,122yeのそれぞれは、タンク9ma,9yeの電極61Aに接続される。
信号生成回路110は、タンク9bk,9cyの両方に対応した信号Sbkcy、及びタンク9ma,9yeの両方に対応した信号Smayeのいずれかを生成して出力する。すなわち、第2実施形態では、一度に2つの対象タンクに対してインク残量を検出する。信号Sbkcy,Smayeのそれぞれは、BPF131bkcy,131mayeの通過帯域に対応した周波数を有している。したがって、信号Sbkcyは、BPF131bkcyを検出信号DSbkcyとなって通過し、BPF131mayeでは遮断される。一方、信号Smayeは、BPF131mayeを検出信号DSmayeとなって通過し、BPF131bkcyでは遮断される。
これにより、信号生成回路110において信号Sbkcyが出力された場合、タンク9bk,9cyの両方の電極61Aに検出信号DSbkcyが入力することから、タンク9bkのインクの液面が電極61Aの鉛直上方にあるとき当該インクに電流が流れ、タンク9cyのインクの液面が電極61Aの鉛直上方にあるとき当該インクに電流が流れることになる。一方、各タンク9ma,9yeの電極61Aには検出信号DSbkcyが入力しないことから、タンク9ma,9yeのインクには電流が流れないことになる。
一方、信号生成回路110において信号Smayeが出力された場合、タンク9ma,9yeの両方の電極61Aに検出信号DSmayeが入力することから、タンク9maのインクの液面が電極61Aの鉛直上方にあるとき当該インクに電流が流れ、タンク9yeのインクの液面が電極61Aの鉛直上方にあるとき当該インクに電流が流れることになる。一方、各タンク9bk,9cyの電極61Aには検出信号DSmayeが入力しないことから、タンク9bk,9cyのインクには電流が流れないことになる。
図9に示すように、各タンク9bk,9cy,9ma,9yeの電極61Bは、第1実施形態とは異なり、抵抗器150R1,150R2,150R3,150R4を設けた信号線123bk,123cy,123ma,123yeを介して出力端子124に接続される。そして、出力端子124は、判定回路140が接続される信号線125を介して信号生成回路110に接続される。抵抗器150R1,150R2の抵抗値は互いに異なっており、抵抗器150R3,150R4の抵抗値は互いに異なっている。つまり、各タンク9bk,9cy,9ma,9yeに応じた抵抗器150R1,150R2,150R3,150R4によって判定回路140に入力する信号レベルが重み付けされることになる。
判定回路140は、電圧値を検出することにより、選択した2つの対象タンク9についてインクの状態を判定する。このとき、抵抗器150R1,150R2の抵抗値が互いに異なり、抵抗器150R3,150R4の抵抗値が互いに異なることにより、判定回路140において、2つの対象タンク9のそれぞれを識別することができる。その結果、対象タンク9のそれぞれについて、インク残量がインクニアエンド状態にあるか否かを判定することが可能となる。
上述した実施形態では、2つのBPF131を有し、それぞれは2つのタンク9に接続されている。信号生成回路110は、2つの対象タンク9に共通のBPF131については通過するが、他のタンク9では遮断される信号Sを出力する。したがって、インク残量を検出する際、2つの対象タンク9のインクのみに電流を流して、その他のタンク9についてはインクに電流が流れないようにすることができる。2つの対象タンク9は、互いに抵抗値が異なる抵抗器150をそれぞれに設けることによって識別し、対象タンク9のそれぞれのインク残量を判定することができる。
また、上述した実施形態は、4つのタンク9の個々のインク残量を2つのBPF131を用いて判定する構成である。これにより、第1実施形態に比して製造コストを低減することができる。
(第3実施形態)
以下、第3実施形態に係るインク供給システムについて、図面を参照して説明する。
第3実施形態に係るインク供給システムは、前述した、第2実施形態に係るインク供給システム100Aと略同様の構成であるが、インク供給システムの電気的構成の一部が第2実施形態とは異なる。インク残量を検出する動作については、第1実施形態における図8に示すフローチャートがそのまま適用できる。なお、以下では、第2実施形態と同様の構成については、同じ符号を付与し、詳細な説明を省略することとする。
以下、第3実施形態に係るインク供給システムについて、図面を参照して説明する。
第3実施形態に係るインク供給システムは、前述した、第2実施形態に係るインク供給システム100Aと略同様の構成であるが、インク供給システムの電気的構成の一部が第2実施形態とは異なる。インク残量を検出する動作については、第1実施形態における図8に示すフローチャートがそのまま適用できる。なお、以下では、第2実施形態と同様の構成については、同じ符号を付与し、詳細な説明を省略することとする。
図10は、第3実施形態におけるインク残量を検出するインク供給システム100Bの電気的構成を説明するための図である。図10に示すように、インク供給システム100Bの選択回路130Bは、第2実施形態の選択回路130Aと異なり、所定の周波数以下の信号のみを通過させるローパスフィルター(LPF)132と、所定の周波数以上の信号のみを通過させるハイパスフィルター(HPF)133とを含んでいる。LPF132及びHPF133以外の構成については、第2実施形態のインク供給システム100Aと同一である。LPF132とHPF133とは、互いに重複しない通過帯域が設定されている。
信号生成回路110は、第2実施形態と同様に、タンク9bk,9cyの両方に対応した信号Sbkcy、及びタンク9ma,9yeの両方に対応した信号Smayeのいずれかを生成して出力する。信号Sbkcyは、LPF132において検出信号DSbkcyとなって通過するがHPF133では遮断される。一方、信号Smayeは、HPF133において検出信号DSmayeとなって通過するがLPF132では遮断される。
したがって、第2実施形態と同様に、判定回路140は、電圧値を検出することにより、選択した2つの対象タンク9のそれぞれについて、インク残量がインクニアエンド状態にあるか否かを判定することが可能となる。
上述した実施形態では、LPF132とHPF133とを有し、それぞれは2つのタンク9に接続されている。信号生成回路110は、LPF132に接続されているタンク9を対象タンク9とする場合、LPF132を通過してHPF133では遮断される低い周波数の信号を出力する。一方、信号生成回路110は、HPF133に接続されているタンク9を対象タンク9とする場合、HPF133を通過してLPF132では遮断される高い周波数の信号を出力する。したがって、インク残量を検出する際、2つの対象タンク9のインクのみに電流を流して、その他のタンク9についてはインクに電流が流れないようにすることができる。2つの対象タンク9は、第2実施形態と同様に、それぞれに設けられた互いに抵抗値が異なる抵抗器150を用いることによって識別し、両方のインク残量を判定することができる。
また、上述した実施形態は、BPF131よりも一般的に低コストのLPF132とHPF133とを用いて、各タンク9のインク残量を判定する構成である。これにより、第2実施形態に比して更に製造コストを低減することができる。
(変形例1)
上述した第2実施形態では、選択回路130Aに2つのBPF131を含み、第3実施形態では、選択回路130BにLPF132とHPF133とを含んでいる。しかし、これに限られず、選択回路に、BPF131とLPF132等、又はBPF131とHPF133等を含む構成にしても良い。
上述した第2実施形態では、選択回路130Aに2つのBPF131を含み、第3実施形態では、選択回路130BにLPF132とHPF133とを含んでいる。しかし、これに限られず、選択回路に、BPF131とLPF132等、又はBPF131とHPF133等を含む構成にしても良い。
例えば、BPF131とHPF133との組み合わせの場合、図10において、LPF132をBPF131に置き換えて、抵抗器150R1,150R2を取り除く。当該BPF131とHPF133とは互いに重複しない通過帯域を設定する。したがって、当該BPF131を通過可能な信号SはHPF133では遮断される。逆に、HPF133を通過可能な信号Sは当該BPF131では遮断される。このように、BPF131とLPF132、又はBPF131とHPF133との組み合わせの場合も、インク残量を検出する際、2つの対象タンク9のインクのみに電流を流して、その他のタンク9についてはインクに電流が流れないようにすることができる。
(変形例2)
上述した第2、第3実施形態では、BPF131、LPF132及びHPF133にそれぞれ2つのタンク9が接続されている。しかし、これに限られず、例えば、一方のBPF131に1つのタンク9、他方のBPF131に3つのタンク9を接続したり、LPF132に1つのタンク9、HPF133に3つのタンク9を接続、又はLPF132に3つのタンク9、HPF133に1つのタンク9を接続したりする構成でも良い。
上述した第2、第3実施形態では、BPF131、LPF132及びHPF133にそれぞれ2つのタンク9が接続されている。しかし、これに限られず、例えば、一方のBPF131に1つのタンク9、他方のBPF131に3つのタンク9を接続したり、LPF132に1つのタンク9、HPF133に3つのタンク9を接続、又はLPF132に3つのタンク9、HPF133に1つのタンク9を接続したりする構成でも良い。
例えば、LPF132に1つのタンク9、HPF133に3つのタンク9を接続する場合、図10において、LPF132にはタンク9bkのみ接続し、HPF133にはタンク9cy,9ma,9yeを接続する。抵抗器150R1は取り除く。これにより、インク残量を検出する際、タンク9bkのインクのみに電流を流して、タンク9cy,9ma,9yeについてはインクに電流が流れないようにすることができる。又は、タンク9cy,9ma,9yeのインクのみに電流を流して、タンク9bkについてはインクに電流が流れないようにすることができる。このとき、タンク9cy,9ma,9yeは、それぞれに設けられた互いに抵抗値が異なる抵抗器150を用いることによって識別し、それぞれのインク残量を判定することができる。
(変形例3)
上述した実施形態では、プリンター3に4つのタンク9が設けられている。しかし、タンク9の個数はこれに限られず、複数のタンク9に本発明を適用することができる。例えば、6つのタンク9が設けられており、それぞれにブラック(BK)、イエロー(YE)、マゼンタ(MA)、シアン(CY)、ライトマゼンタ(LMA)、ライトシアン(LCY)のインクが収容される場合、各タンク9に対応すると共に、互いに重複しない通過帯域が設定された6つのBPF131を選択回路に含む構成としても良い。また、互いに重複しない通過帯域が設定されたBPF131、LPF132、HPF133等の任意の組み合わせを選択回路に含む構成としても良い。
上述した実施形態では、プリンター3に4つのタンク9が設けられている。しかし、タンク9の個数はこれに限られず、複数のタンク9に本発明を適用することができる。例えば、6つのタンク9が設けられており、それぞれにブラック(BK)、イエロー(YE)、マゼンタ(MA)、シアン(CY)、ライトマゼンタ(LMA)、ライトシアン(LCY)のインクが収容される場合、各タンク9に対応すると共に、互いに重複しない通過帯域が設定された6つのBPF131を選択回路に含む構成としても良い。また、互いに重複しない通過帯域が設定されたBPF131、LPF132、HPF133等の任意の組み合わせを選択回路に含む構成としても良い。
(変形例4)
上述した実施形態では、プリンター3の電源投入時や印刷開始時等の所定のタイミングにおいてインク残量の検出動作を開始している。しかし、これに限られず、例えば、印刷ヘッド19からのインク滴の吐出数をカウントし、カウント値に基づいてインクニアエンド状態に近いことを判断したときに、上述した実施形態のインク残量の検出動作を開始するようにしても良い。これにより、インク残量の検出動作を必要時にのみ効率的に実施することができ、プリンター3の制御部の負荷が減ることによって印刷時のスループットを向上させることができる。更に、インク残量の検出動作に要する消費電力を低減させることができる。
上述した実施形態では、プリンター3の電源投入時や印刷開始時等の所定のタイミングにおいてインク残量の検出動作を開始している。しかし、これに限られず、例えば、印刷ヘッド19からのインク滴の吐出数をカウントし、カウント値に基づいてインクニアエンド状態に近いことを判断したときに、上述した実施形態のインク残量の検出動作を開始するようにしても良い。これにより、インク残量の検出動作を必要時にのみ効率的に実施することができ、プリンター3の制御部の負荷が減ることによって印刷時のスループットを向上させることができる。更に、インク残量の検出動作に要する消費電力を低減させることができる。
また、インク滴の吐出数のカウント値に基づくインクニアエンド状態の判断と、上述した実施形態のインク残量の検出動作とを、常時併行して実施するようにしても良い。これにより、お互いの誤検出を抑制することができ、インク残量の検出精度を高くすることができる。
また、上述した実施形態のインク残量の検出動作を開始してインクニアエンド状態を判定したときに、インク滴の吐出数のカウント値を補正するようにしても良い。これにより、プリンター3の個体差によってインク消費量にばらつきが生じる場合に、カウント値を補正することにより、カウント値に基づくインクニアエンド状態の判断を高精度に実施することができる。
(変形例5)
上述した実施形態において、液体消費装置は、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置であってもよい。なお、液体噴射装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体は、液体噴射装置から噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体を含むものとする。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置がある。また、バイオチップ(回路基板)製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置であってもよい。また、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置であってもよい。
上述した実施形態において、液体消費装置は、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置であってもよい。なお、液体噴射装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体は、液体噴射装置から噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体を含むものとする。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置がある。また、バイオチップ(回路基板)製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置であってもよい。また、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置であってもよい。
1…複合機、3…プリンター、5…スキャナー、7…ケース、9…タンク、11…メカ体、12…操作パネル、13A…電源ボタン、13B…操作ボタン、15…印刷部、16…供給チューブ、17…キャリッジ、19…印刷ヘッド、21…中継ユニット、22…搬送ローラー、23…モーター、25…タイミングベルト、31…ケース、33…シート部材、35…収容部、35A,37A…凹部、37…大気室、41〜48…第1壁〜第8壁、45A…切欠き部、51…注入口、53…供給口、55…大気連通口、61,61A,61B…電極、75…インク、75A…液面、77…栓、100…第1実施形態のインク供給システム、100A…第2実施形態のインク供給システム、100B…第3実施形態のインク供給システム、110…信号生成回路、120,122,123,125…信号線、121…入力端子、124…出力端子、130…第1実施形態の選択回路、130A…第2実施形態の選択回路、130B…第3実施形態の選択回路、131…BPF、132…LPF、133…HPF、140…判定回路、150R1〜150R4…抵抗器。
Claims (7)
- 第1のインクを収容可能な第1のインク収容容器と、
第2のインクを収容可能な第2のインク収容容器と、
前記第1のインク収容容器に設けられた第1の電極と、
前記第1のインク収容容器に設けられ、前記第1のインクを介して前記第1の電極に電気的に接続可能な第2の電極と、
前記第2のインク収容容器に設けられた第3の電極と、
前記第2のインク収容容器に設けられ、前記第2のインクを介して前記第3の電極に電気的に接続可能な第4の電極と、
前記第1の電極に電気的に接続する第1の接続部と、
前記第3の電極に電気的に接続する第2の接続部と、
前記第1の接続部と前記第2の接続部とに電気的に接続する選択回路と、を備え、
前記選択回路に第1の信号が入力され、前記選択回路において、前記第1のインク収容容器における前記第1のインクの状態と、前記第2のインク収容容器における前記第2のインクの状態とのいずれかを検出するための第1の検出信号が生成され、前記第1の検出信号が前記第1の電極と前記第3の電極とのいずれかに選択的に出力されることを特徴とするインク供給システム。 - 請求項1に記載のインク供給システムであって、
前記第1の接続部と前記第2の接続部とに電気的に接続する第1の端子部を備え、
前記選択回路が、
前記第1の端子部と前記第1の電極との間に位置する第1のフィルター回路と、
前記第1の端子部と前記第3の電極との間に位置する第2のフィルター回路と、を含み、
前記第1の信号が前記第1のフイルター回路に入力され、前記第1のフィルター回路において前記第1の信号が有する周波数を含む前記第1の検出信号が生成され、前記第1の検出信号により前記第1のインク収容容器における前記第1のインクの状態が検出されることを特徴とするインク供給システム。 - 請求項2に記載のインク供給システムであって、
前記第1の信号が前記第2のフイルター回路に入力され、前記第2のフィルター回路において前記第1の信号が有する周波数が減衰され、前記第2のインク収容容器における前記第2のインクの状態が検出されないことを特徴とするインク供給システム。 - 請求項2に記載のインク供給システムであって、
前記選択回路に第2の信号が入力され、前記選択回路において、前記第2のインク収容容器における前記第2のインクの状態を検出するための第2の検出信号が生成され、前記第2の検出信号が前記第3の電極に選択的に出力されることを特徴とするインク供給システム。 - 請求項4に記載のインク供給システムであって、
前記第1の信号と、前記第1の信号と周波数の異なる前記第2の信号とを生成する信号生成回路を含むことを特徴とするインク供給システム。 - 請求項2から5のいずれか一項に記載のインク供給システムであって、
前記第1のフイルター回路及び前記第2のフイルター回路のうち、少なくとも1つがバンドパスフィルター、ハイパスフィルター又はローパスフィルターであることを特徴とするインク供給システム。 - 請求項6に記載のインク供給システムであって、
前記第2の電極に電気的に接続する第3の接続部と、
前記第4の電極に電気的に接続する第4の接続部と、を備え、
前記第1の接続部、前記第2の接続部、前記第3の接続部、及び前記第4の接続部の少なくとも1つには、接続するインク収容容器に応じて信号レベルを重み付けする電気抵抗が設けられていることを特徴とするインク供給システム。
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