JP2010228374A - インク供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装着不良状態のままで画像記録動作などの次順の処理を実行することを防止して、装着不良に起因するインク供給不良やインク供給部の破損、種別判定不良などの不具合を防止する。
【解決手段】カートリッジケース110にスライド部材135と光センサ126とが設けられている。インクカートリッジ30には前壁40から突出する突出部材76が設けられている。カートリッジケース110にインクカートリッジ30が挿入される過程で、突出部材76がスライド部材135を押して奥側へ移動させると、このスライド部材135が光センサ126によって検知される。スライド部材135が移動されると、コイルバネ139によってインクカートリッジ30は付勢される。インク供給位置にインクカートリッジ30が装着された状態で、制御部90は、光センサ126の信号に基づいて突出部材76を検知した場合に限り、画像記録動作などの次順の処理を実行する。
【選択図】図9

Description

本発明は、インクカートリッジを挿抜可能に支持するとともに外部へインクを供給可能なインク供給位置で当該インクカートリッジを保持するカートリッジ装着部を備えたインク供給装置に関する。
従来、インクを用いて記録用紙に画像を記録するインクジェット記録装置(以下「記録装置」と略称する。)が広く知られている。記録装置は、インクジェット記録方式の記録ヘッドを備える。記録ヘッドは、該記録ヘッドに供給されたインクを記録用紙へ向けてノズルから選択的に噴出する。これにより、記録用紙に画像が記録される。記録装置は、インクカートリッジが装着される装着部を備える。インクカートリッジは、上記装着部に着脱可能に設けられる。上記装着部にインクカートリッジが奥まで挿入されることにより、インクカートリッジが装着部に装着されて、インクカートリッジ内のインクが記録ヘッドへ供給可能となる。
この種の記録装置には、特許文献1に記載のインクカートリッジ判定装置が備えられたものが公知である。上記インクカートリッジ判定装置は、カートリッジ装着部に2つの光センサを備えており、インクカートリッジがカートリッジ装着部に挿入される過程で上記各光センサから出力される出力信号に基づいて、カートリッジ装着部に装着されるインクカートリッジの種別を判定するものである。
特開2008−246999号公報
ところで、カートリッジ装着部は、インクカートリッジが収容可能なように、インクカートリッジの外形寸法よりも大きなサイズの収容室を備えている。したがって、カートリッジ装着部に装着されたインクカートリッジは収容室内で多少の余裕を有する状態で収容される。また、カートリッジ装着部はロック機構を備えている。インクカートリッジは、カートリッジ装着部に装着されてインク供給位置に配置された状態で、ロック機構によって、カートリッジ装着部に対して脱抜向きへの移動がロック(制止)されている。ロック機構のロックレバーが被ロック部に係合し易いように、ロックレバーと被ロック部との間には多少の余裕が設けられている。そのため、インクカートリッジがロックされた状態であっても、インクカートリッジは装着方向へ上記余裕分だけ移動可能となっている。
しかしながら、上記ロック機構が、インクカートリッジの片側のみに係合してインクカートリッジの移動を制止するものである場合、片側の係合点を中心として回転する方向へインクカートリッジがずれるおそれがある。特に、脱抜向きへインクカートリッジが付勢されている場合は、インクカートリッジがインク供給位置でロックされていたとしても、上記付勢力を受けることによって、インクカートリッジが上記係合点を中心に回転し易くなる。収容室内でインクカートリッジが回転すると、インクカートリッジの装着状態が安定しなくなる。この状態で、インクカートリッジからインクが供給されると、インク供給不良やインク漏れ、インク供給部の破損、場合によっては、記録ヘッドの故障などが生じるという問題がある。また、センサによる検知不良が生じ、誤った種別判定が行われるという問題もある。
そこで、本発明は、装着不良状態において、インクを外部に供給する処理や、インクカートリッジの種別を判定する処理などの各種処理を実行することを防止して、装着不良に起因するインク供給不良やインク供給部の破損、種別判定不良などの不具合を防止することが可能なインク供給装置を提供することを目的とする。
(1) 本発明は、インクカートリッジを挿抜可能に支持するとともに所定の装着位置に装着された上記インクカートリッジから外部へインクを供給可能なカートリッジ装着部を備えたインク供給装置である。このインク供給装置は、上記インクカートリッジが上記装着位置に配置された状態で、上記インクカートリッジに接触して上記脱抜向きへの上記インクカートリッジの移動を規制する規制部材と、上記インクカートリッジを上記カートリッジ装着部に対する装着向きとは反対側の脱抜向きへ付勢する付勢部材を有し、上記カートリッジ装着部に対する上記インクカートリッジの装着動作に伴って上記付勢部材に抗して上記装着向きへ移動するスライド部材と、上記スライド部材を検知可能な第1センサと、
上記第1センサが上記スライド部材を検知したことを条件に、上記インクカートリッジに関するカートリッジ装着完了処理を実行する制御手段と、を具備する。上記スライド部材は、上記規制部材と上記インクカートリッジとの接触部から上記インクカートリッジが支持される支持面に交差する方向へずらされた位置に設けられている。
このように構成されているため、インクカートリッジがカートリッジ装着部の装着位置に配置されると、規制部材がインクカートリッジに接触する。これにより、接触摩擦力や、係合によって生じる係合力などが作用して、インクカートリッジが脱抜向きへ移動することが規制される。インクカートリッジは、装着時にスライド部材の付勢部材から脱抜向きへ付勢される。スライド部材は、上記接触部から上記インクカートリッジが支持される支持面に交差する方向へずらされた位置に設けられているので、上記付勢力を受けると、上記接触点を中心とする回転方向へ回転しようとする。カートリッジ装着部に対してインクカートリッジが回転すると、インクの供給に支障を来す姿勢で装着される場合がある。
本発明のインク供給装置では、上記制御手段が設けられている。そのため、インクカートリッジが装着位置に配置されたときに、第1センサによってスライド部材が検知された場合に、カートリッジ装着部におけるインクカートリッジの装着状態が良好と判断されて、インクカートリッジに関するカートリッジ装着完了処理が実行される。一方、カートリッジ装着部においてインクカートリッジが回転して、第1センサがスライド部材を検知できない場合は、上記制御手段はカートリッジ装着完了処理を実行しない。なお、カートリッジ装着完了処理とは、インクカートリッジが装着された後に画像記録装置において行われるものであり、画像記録動作や、インクの吐出不良を防止するために行われるパージ動作(インクをインクカートリッジ30から吸引する処理)、インクカートリッジ内のインク残量を検知して、インク残量を示す表示内容を更新する処理、インクカートリッジの種別を判定する処理などが該当する。
なお、本明細書においては別段の定めがない限り、「方向」とは、例えば+,−のように相対する向きを有する両矢印の直線で表されるものであり、「向き」とは、方向のうち例えば+若しくは−のように1つのアローヘッドを有する矢印で表されるものである。
(2) 上記スライド部材は、上記カートリッジ装着部に対する上記インクカートリッジの挿抜方向と同方向へ移動可能に支持され、上記インクカートリッジの装着動作に伴って当該インクカートリッジから押圧力を受けることによって上記第1センサによる検知領域へ向けて移動するものが考えられる。
(3) 上記スライド部材は、上記接触部とは反対の壁面側に設けられている。
この構成では、カートリッジ装着部に装着されたインクカートリッジが付勢部材の付勢力を受けて回転し易い。
(4) 上記インクカートリッジは、上記カートリッジ装着部に対する装着過程で上記スライド部材を押圧する押圧部を有する。上記押圧部は、上記インクカートリッジにおける上記装着向きの前方側の第1壁面から上記装着向きへ突出している。
これにより、スライド部材が押圧されやすくなる。また、押圧部が所定以上の剛性を有していれば、インクカートリッジが装着向きの前方側から床面に落下した場合でも、前方側の部分が押圧部によって保護される。
(5) 上記インクカートリッジにおいて上記接触部側に設けられた第2被検知部と、上記インクカートリッジが上記装着位置に配置されたときに上記第2被検知部を検知可能な第2センサと、を更に備える。上記制御手段は、上記第1センサが上記スライド部材を検知し、且つ上記第2センサが上記第2被検知部を検知したことを条件に、上記インクカートリッジに関するカートリッジ装着完了処理を実行する。
このように、第1センサ及び第2センサの双方の検知結果を用いることにより、装着不良状態で上記カートリッジ装着完了処理が実行されることが防止される。
(6) 上記インクカートリッジにおける上記装着向きの前方側の第1壁面に、インクを外部に供給するインク供給部が設けられている。上記インク供給部は、上記第1壁面において上記接触部よりも上記スライド部材側に設けられている。
この構成では、規制部材によりインクカートリッジが規制されたときにインクカートリッジが接触部を中心として回転すると、インク供給部の回転移動量が大きいため、カートリッジ装着部に対するインク供給部の装着不良が生じやすい。したがって、このような構成において本発明は好ましく適用され得る。
(7) 本発明は、インクカートリッジを挿抜可能に支持するとともに所定の装着位置に装着された上記インクカートリッジから外部へインクを供給可能なカートリッジ装着部を備えたインク供給装置である。このインク供給装置は、上記インクカートリッジを上記カートリッジ装着部に対する装着向きとは反対側の脱抜向きへ付勢する付勢部材と、上記インクカートリッジが上記装着位置に配置された状態で、上記インクカートリッジに接触して上記脱抜向きへの上記インクカートリッジの移動を規制する規制部材と、上記インクカートリッジが上記装着位置に配置されたときに上記インクカートリッジに設けられた第1被検知部を検知可能な第1センサと、上記第1センサが上記第1被検知部を検知したことを条件に、上記インクカートリッジに関するカートリッジ装着完了処理を実行する制御手段と、を具備する。上記第1被検知部は、上記規制部材と上記インクカートリッジとの接触部から上記インクカートリッジが支持される支持面に交差する方向へずらされた位置に設けられている。
(8) 上記第1被検知部は、上記接触部とは反対の壁面側に設けられている。
この構成では、カートリッジ装着部に装着されたインクカートリッジが付勢部材の付勢力を受けて回転し易い。
(9) 上記インクカートリッジにおいて上記接触部側に設けられた第2被検知部と、上記インクカートリッジが上記装着位置に配置されたときに上記第2被検知部を検知可能な第2センサと、を更に備える。上記制御手段は、上記第1センサが上記第1被検知部を検知し、且つ上記第2センサが上記第2被検知部を検知したことを条件に、上記インクカートリッジに関するカートリッジ装着完了処理を実行する。
このように、第1センサ及び第2センサの双方の検知結果を用いることにより、装着不良状態で上記カートリッジ装着完了処理が実行されることが防止される。
(10) 上記第1被検知部及び上記第2被検知部の少なくとも一方は、上記インクカートリッジにおける上記装着向きの前方側の第1壁面から上記装着向きへ突出している。
これにより、インクカートリッジが落下した場合でも、第1壁面に取り付けられた部材が落下時の衝撃から保護される。
(11) 上記インクカートリッジにおける上記装着向きの前方側の第1壁面に、インクを外部に供給するインク供給部が設けられている。上記インク供給部は、上記第1壁面において上記接触部よりも上記第1被検知部側に設けられている。
これにより、インクカートリッジが落下した場合でも、インク供給部が落下時の衝撃から保護される。また、この構成では、規制部材によりインクカートリッジが規制されたときにインクカートリッジが接触部を中心として回転すると、インク供給部の回転移動量が大きいため、カートリッジ装着部に対するインク供給部の装着不良が生じやすい。したがって、このような構成において本発明は好ましく適用され得る。
(12) 上記第1被検知部及び上記第2被検知部の少なくとも一方は、上記インク供給部よりも上記挿入向きへ突出している。
(13) 上記第1被検知部及び上記第2被検知部は、上記インク供給部を挟むように配置されている。
この構成であれば、インク供給部は、落下時の衝撃からより確実に保護される。
(14) 上記インク供給部は、上記インクカートリッジに形成されたインク供給孔と、該インク供給孔を開閉させる弁体と、上記インクカートリッジの内部から上記インク供給孔を閉じる方向に上記弁体を付勢するための上記付勢部材と、を有する。上記カートリッジ装着部は、上記インクカートリッジが上記装着位置に配置されたときに上記付勢部材の付勢力に抗して上記インク供給孔に挿入されるインク管を有する。
このような構成に本発明は好適である。
(15) 上記第1センサ及び上記第2センサは、光を受光可能な受光部と該受光部へ向けて光を発光する発光部とを有し、上記発光部から上記受光部に至る検知領域に検知対象が進入したことにより、その有無を検知するものであってもよい。
(16) 上記カートリッジ装着部は、上記インクカートリッジを水平方向に移動可能に支持するものであり、上記インクカートリッジは、上記装着位置に配置された状態で、幅方向が鉛直方向及び挿抜方向よりも長い扁平形状に形成されており、上記規制部材は、上記インクカートリッジの上方側に設けられた第1端部に当接して上記カートリッジ装着部に対する脱抜向きへの移動を規制するものが好ましい。
本発明によれば、装着不良状態において、インクを外部に供給する処理や、インクカートリッジの種別を判定する処理などの各種処理を実行することを防止することができる。その結果、装着不良に起因するインク供給不良やインク供給部の破損、種別判定不良などの不具合を防止することが可能となる。
図1は、プリンタ部12の内部構造を模式的に示す模式断面図である。 図2は、インクカートリッジ30の構成を示す模式図であり、(A)にはインクカートリッジ30の斜視図が示されており、(B)にはインクカートリッジ30の縦断面図が示されている。 図3は、インク供給装置100の縦断面構造を模式的に示す断面図である。 図4は、インクカートリッジ30がカートリッジケース110に装着される過程を時系列的に示す模式断面図である。 図5は、インクカートリッジ30がカートリッジケース110に装着される過程を時系列的に示す模式断面図である。 図6は、インクカートリッジ30がカートリッジケース110内で傾いた状態で制止した状態を示す模式断面図である。 図7は、光センサ114,126,141の出力信号を示す波形図であり、(A)には、インクカートリッジ30の装着姿勢が正常なときの出力波形が示されており、(B)には、インクカートリッジ30の装着姿勢が異常なときの出力波形が示されている。 図8は、制御部90の構成の概略を示すブロック図である。 図9は、制御部90によって行われる状態判定処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図10は、インクカートリッジ150の構成を示す模式図であり、(A)にはインクカートリッジ150の斜視図が示されており、(B)にはインクカートリッジ150の縦断面図が示されている。 図11は、インクカートリッジ150がカートリッジケース155に装着される前後の状態を示す模式断面図である。 図12は、インクカートリッジ30がカートリッジケース165に装着される前後の状態を示す模式断面図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明が具体化された一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
《第1実施形態》
まず、本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るプリンタ10の内部構造を模式的に示す模式断面図である。
[プリンタ10の概要]
プリンタ10は、インクジェット記録方式に基づいて、記録用紙に対してインク滴を選択的に吐出することにより画像を記録するものである。図1に示されるように、プリンタ10は、インク供給装置100を備えている。インク供給装置100には、カートリッジケース110(本発明のカートリッジ装着部の一例)が設けられており、このカートリッジケース110に4つのインクカートリッジ30(本発明のインクカートリッジの一例)が水平に保持可能である。カートリッジケース110の開口112の下端部にはカバー19が倒伏可能に軸支されている。カバー19は、開口112の下端部を中心に回動することにより、開口112を開放する開放姿勢と閉塞する閉塞姿勢とに姿勢変化する。なお、インクカートリッジ30は、開口112からカートリッジケース110に挿入される。
各インクカートリッジ30には、プリンタ10で使用可能なインクが貯留されている。具体的には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色のインクがそれぞれの色に対応するインクカートリッジ30に貯留されている。図2に示されるように、インクカートリッジ30と記録ヘッド21とがインクチューブ20で接続されている。記録ヘッド21にはサブタンク28が設けられており、このサブタンク28にインクが一時的に貯留されている。記録ヘッド21は、インクジェット記録方式に基づいてサブタンク28のインクをノズル29から選択的に吐出する。
給紙ローラ23によって搬送路24へ送給された記録用紙は、搬送ローラ対25によってプラテン26上へ搬送される。記録ヘッド21は、プラテン26上を通過する記録用紙に対してインクを吐出する。これにより、画像が記録用紙に記録される。プラテン26を通過した記録用紙は、排出ローラ対22によって、搬送路24の最下流側に設けられた排紙トレイ16に排出される。このように画像が記録される動作(画像記録動作)は、本発明のカートリッジ装着完了処理の一例である。なお、カートリッジ装着完了処理とは、インクカートリッジ30がカートリッジケース110に装着された後にプリンタ10やインク供給装置100において行われる様々な処理が該当する。例えば、上記画像記録動作の他に、インクの吐出不良を防止するために行われるパージ動作(インクをインクカートリッジ30から吸引する処理)、インクカートリッジ30の種別を判定する処理、インクカートリッジ30内のインク残量を表示する機能を有する場合は、インク残量の表示内容を更新する処理などが該当する。
[インクカートリッジ30]
図2は、インクカートリッジ30の構成を示す模式図であり、(A)にはインクカートリッジ30の斜視図が示されており、(B)にはインクカートリッジ30の縦断面図が示されている。
インクカートリッジ30はインクが貯留される容器である。インクカートリッジ30の内部空間がインク貯留室36である。インクカートリッジ30は、図2(A)に示される起立姿勢、つまり、図中の下側の面を底面とし、図中の上側の面を上面としてカートリッジケース110に対して矢印50で示される向き(以下「挿入向き50」と称する。)に挿入される。インクカートリッジ30は、上記起立姿勢のままカートリッジケース110に装着される。言い換えると、上記起立姿勢は、カートリッジケース110に対するインクカートリッジ30の装着姿勢である。
図2に示されるように、インクカートリッジ30は、略直方体形状に形成されている。詳細には、インクカートリッジ30は、幅方向51に細く、高さ方向52と奥行き方向53が上記幅方向51よりも大きい扁平形状に形成されている。インクカートリッジ30は、例えば、透明な樹脂で構成されている。インクカートリッジ30の挿入向き50の前方側の前壁40には、大気連通口71、残量検知部34、及びインク供給部72(本発明のインク供給部の一例)が設けられている。なお、前壁40の外表面が本発明の第1壁面に相当する。
図2(B)に示されるように、残量検知部34は、略直方体形状に形成されている。残量検知部34は、前壁40の高さ方向52における中段付近から外向き(図2(B)の右向き)へ突出している。残量検知部34の内部の空間35は、インク貯留室36と連続するように中空状に形成されている。空間35は、残量検知部34を構成する底壁34A、側壁34B、上壁34D、及び前壁34Eによって区画されている。この空間35に、後述するセンサーアーム60が備える遮光板62が挿入されている。
残量検知部34は、インク貯留室36のインク量をユーザに視覚的に認識させたり、光学センサ114(図3参照)に検知させたりするためのものである。そのため、残量検知部34は、透明な部材で構成されている。したがって、ユーザは、残量検知部34の空間35の中身を外部から視認することができる。残量検知部34の幅であるところの側壁34B間の距離(幅方向51の寸法)は、前壁40の幅よりも小さい。具体的には、残量検知部34は、後述する光センサ114の検知領域115に進入可能な幅に形成されている。
センサーアーム60は、インク貯留室36内に設けられている。センサーアーム60は、インク貯留室36に貯留されたインクの液量を検知するための合成樹脂製の部材である。センサーアーム60は、大別して、アーム本体63と、遮光板62と、フロート部64とからなる。
アーム本体63は、インクカートリッジ30の側壁41に支持された支軸66に回動可能に支持されている。これにより、センサーアーム60がインクカートリッジ30の内部において矢印67及び矢印68の向きへ揺動可能となる。
フロート部64はアーム本体63の一方端に設けられている。フロート部64は、例えば、内部が中空状に形成されており、インクなどの液体に対して浮力を有する浮力体の役割を担っている。したがって、フロート部64は、インク量の増減に応じて上下に移動する。これにより、フロート部64の変位に応じてセンサーアーム60が回動する。なお、フロート部64を中空形状とせず、支軸66からフロート部64に至る部分或いはその一部分をインクの比重よりも小さい比重の素材でフロート部64が形成されていてもよい。
遮光板62は、フロート部64とは反対側のアーム本体63の他方端に設けられている。センサーアーム60が図2(B)において時計方向(矢印67の向き)へ回動されると、遮光板62が空間35内を下方へ移動する。そして、遮光板62が残量検知部34の底壁34Aに当接し、下位姿勢(遮光板62が残量検知部34の底壁34Aに当接する姿勢、図2(B)の実線で示す姿勢)を維持する。一方、センサーアーム60が図2(B)において反時計方向(矢印68の向き)へ回動されると、遮光板62が上方へ移動して、底壁34Aから離れる。そして、遮光板62が上壁34Dに当接し、上位姿勢(遮光板62が底壁34Aから上方へ離れて上壁34Dに当接する姿勢、図2(B)の破線で示す姿勢)を維持する。なお、図2(B)では、遮光板62が底壁34Aに当接した姿勢が実線で示され、遮光板62が底壁34Aから離れた姿勢が破線で示されている。
なお、遮光板62が上記下位姿勢にあるときは、遮光板62は側壁34Bの下部の照射部34Cに対向配置される。つまり、遮光板62と照射部34Cとが幅方向51において重なる。一方、遮光板62が上記上位姿勢にあるときは、遮光板62は照射部34Cから上方へずれた位置に配置される。つまり、上記上位姿勢では、遮光板62と照射部34Cは幅方向51において重ならない。
本実施形態では、インク貯留室36に所定量のインクがある場合に、センサーアーム60は、フロート部64の浮力によって矢印67の向きへ回動され、遮光板62が上記下位姿勢側へ移動し、下位姿勢を維持する。一方、インク貯留室36のインク量が所定量未満になると、センサーアーム60は、液面の降下に伴ってフロート部64が下方へ移動することにより、矢印68の向きへ回動され、遮光板62が上記上位姿勢側へ移動し、上位姿勢を維持する。このように上下方向へ遮光板62が移動することによって、後述する光センサ114の光が遮光板62によって遮断され又は残量検知部34を幅方向51へ通過可能となる。
カートリッジケース110において、インクの供給が可能な位置(以下「インク供給位置」と称する。)にインクカートリッジ30が装着された状態で、後述する光センサ114(図3参照)の発光素子から残量検知部34の側壁34Bの照射部34Cに向けて光が出射される。このとき、遮光板62が上記下位姿勢(図2(B)の実線で示された姿勢)にある場合は、空間35を横切ろうとする光は遮光板62によって遮断される。一方、遮光板62が上記上位姿勢(図2(B)の破線で示された姿勢)にある場合は、光は遮光板62によって遮断されずに、空間35を通過して、光センサ114の受光素子に到達する。したがって、当該受光素子の出力信号の波形を解析したり、或いは出力信号の減衰量や有無を検知することによって、インク貯留室36内のインクが所定量以上あるかどうかを検知することができる。
大気連通口71は、前壁40において、残量検知部34よりも上方の前壁面に形成されている。この大気連通口71は、インク貯留室36の空気層と大気とを連通するための貫通孔である。大気連通口71が大気と連通されることによって、インク貯留室36内の気圧が大気圧に維持される。インク供給部72は、前壁40において、残量検知部34よりも下方の前壁面に形成されている。このインク供給部72は、弾性を有する環状部材で構成されており、前壁40から外方(挿入向き50側)へ突出している。インク供給部72は、その中心部に貫通孔73(本発明のインク供給孔の一例)が形成されており、この貫通孔73からインクニードル122(本発明のインク管の一例)を通ってインク貯留室36からインクが外部に導出される。
インク供給部72は、図2(B)に示されるように、後述する突出部材76の突出端と前壁40の上端とを通る仮想平面56よりも前壁40側に収まるように設けられている。つまり、インク供給部72は、仮想平面56を挿入向き50側へ越えていない。このため、インクカートリッジ30を前壁40側から落下させたとしても、落下時の衝撃が直接にインク供給部72に加わらないため、インク供給部72が衝撃から保護される。
インクカートリッジ30は、奥行き方向53へ延びるリブ43(本発明の第1端部の一例)を有する。リブ43はインクカートリッジ30の上壁39から上方に延びる2つの側壁と両側壁の頂部同士を接続する上壁とからなる。リブ43は、上壁39の幅よりも小さい幅の側壁を有している。リブ43の前壁40側の端部44は、前壁40と同一面となる位置にあり、その反対側(挿入向き50の後方側)の端部45は、上壁39において奥行き方向53の中央部付近にある。リブ43の端部45は、カートリッジケース110のインク供給位置にインクカートリッジ30が装着された状態で、後述するロックレバー145(本発明の規制部材の一例)が係合する部分である。
インクカートリッジ30は、突出部材76(本発明の押圧部の一例)を有する。突出部材76は、インクカートリッジ30がカートリッジケース110に挿入される過程で、後述するように、光センサ126の検知領域127を通る光に対して間接的に作用するものである。突出部材76は、図2(A)に示される起立姿勢で、前壁40の下端に設けられている。詳細には、突出部材76は、インク供給部72の下方に設けられており、前壁40から外方(挿入向き50側)へ突出している。本実施形態では、突出部材76の幅は、前壁40の幅と同じサイズである。この突出部材76は、インク供給部72よりも外方へ突出している。つまり、突出部材76の突出長さ(前壁40から突出端までの距離)は、インク供給部72の突出長さよりも大きい。突出部材76は、カートリッジケース110にインクカートリッジ30が挿入される過程で、カートリッジケース110にスライド可能に支持されたスライド部材135(本発明の第1被検知部の一例、図3参照)を押圧して、当該スライド部材135を挿入向き50と同じ向きへスライドさせる。
なお、インクカートリッジ30は、インク貯留室36を構成する透光性のある材質からなる内部容器と、その内部容器を両側面からカバーする透光性のない材質からなるカバー部材とから構成されている。本実施形態の突出部材76及び後述する第2実施形態における突起153は、そのカバー部材に一体に形成されており、そのカバー部材から挿入向き50へ突出されている。各図においては、インクカートリッジ30が模式的に現されているので、この内部容器とカバー部材とが区別されていない。
[インク供給装置100]
次に、図3を参照して、インクカートリッジ30が装着されるインク供給装置100の構成について説明する。ここに、図3は、インク供給装置100の縦断面構造を模式的に示す断面図である。
インク供給装置100は、プリンタ10に設けられている。インク供給装置100は、プリンタ10が備える記録ヘッド21(図1参照)へインクを供給するものである。インク供給装置100は、複数のインクカートリッジ30を装着可能なカートリッジケース110を備えている。以下、カートリッジケース110について詳細に説明する。
[カートリッジケース110]
図3に示されるように、カートリッジケース110の内部に、インクカートリッジ30が収容される。インクカートリッジ30は、カートリッジケース110内において、水平方向へ移動可能に支持される。カートリッジケース110は、その前面に開口112を有する。開口112を通じてカートリッジケース110の内部にインクカートリッジ30が挿入される。
カートリッジケース110の奥壁117の下部には、カートリッジケース110の内部から背面側へ貫通する孔119が形成されている。孔119のカートリッジケース110内部側にインク供給部72と連結する連結部121が設けられている。連結部121には、管状のインクニードル122が取り付けられている。孔119の背面側にインクチューブ20(図1参照)が接続されている。カートリッジケース110にインクカートリッジ30が装着されると、インク供給部72と連結部121とが連結する。これにより、インクニードル122がインク供給部72の貫通孔73に挿入されて、貫通孔73からインクチューブ20に至るインク通路が形成される。
[光センサ114]
カートリッジケース110の奥壁117の中央部には、光センサ114が設けられている。光センサ114は、カートリッジケース110に装着されたインクカートリッジ30内に配置されたいるセンサーアーム60の遮光板62を検知するためのものであり、光を出力可能な発光素子と、発光素子からの光を受光可能な受光素子とを有する。発光素子及び受光素子は、略U形状に組み立てられた樹脂製の筐体に内蔵されている。本実施形態では、光センサ114として、発光素子及び受光素子(ともに不図示)を有する光透過型のフォトインタラプタが用いられている。発光素子は、受光素子へ向けて可視光や赤外光などの光を発光するものであり、例えば発光ダイオードが該当する。また、受光素子は、光を受光可能なものであり、例えばフォトトランジスタが該当する。これら発光素子及び受光素子は、互いに水平方向に対向するように配置されている。光センサ114は、インクカートリッジ30毎に設けられている。つまり、カートリッジケース110に4つのインクカートリッジ30が装着可能である場合は、4つのインクカートリッジ30それぞれに対応する4つの光センサ114がカートリッジケース110に設けられている。
光センサ114は、制御部90(図8参照)に接続されており、受光素子から出力される電気信号が出力信号として制御部90に入力される。本実施形態では、カートリッジケース110のインク供給位置にインクカートリッジ30が装着されると、光センサ114の発光素子から受光素子に至る検知領域115に残量検知部34の下部が進入する。つまり、残量検知部34の側壁34Bの照射部34C(図2参照)が検知領域115内に位置する。検知領域115に残量検知部34が進入したときの光センサ114の出力信号(受光量)に基づいて、インクの残量が所定量未満になったかどうかが制御部90によって判定される。
[光センサ126]
カートリッジケース110の奥壁117の背面側(図3の右側)の下部に、光センサ126(本発明の第1センサの一例)が設けられている。光センサ126はカートリッジケース110にインクカートリッジ30が装着された状態で、インクカートリッジ30の突出部材76の有無を検知するためのものである。光センサ126は、光を出力可能な発光素子と、発光素子からの光を受光可能な受光素子とを有する。発光素子及び受光素子は、略U形状に組み立てられた樹脂製の筐体に内蔵されている。本実施形態では、光センサ126として、発光素子と受光素子とが互いに水平方向に対向するように配置された光透過型のフォトインタラプタが用いられている。光センサ126は、制御部90(図8参照)に接続されており、受光素子から出力される電気信号が出力信号として制御部90に入力される。なお、光センサ126に代えて反射型のフォトインタラプタを採用することも可能である。
[スライド部材135]
カートリッジケース110には、スライド部材135が設けられている。スライド部材135は、インクカートリッジ30ごとに設けられている。つまり、カートリッジケース110に4つのインクカートリッジ30が装着可能である場合は、4つのインクカートリッジそれぞれに対応する4つのスライド部材135が設けられている。
スライド部材135は、インクカートリッジ30及びカートリッジケース110とは、別部材として構成されている。スライド部材135は、カートリッジケース110の底壁132の奥側に形成された凹部130に配置されている。奥壁117の下部に奥壁117の一部を切り欠いて形成された開口129が形成されている。凹部130は、開口129に連続している。スライド部材135は、凹部130の底面に沿ってインクカートリッジ30の挿抜方向105と同方向へスライド可能に支持されている。このスライド部材135は、図3(A)に示されるように、光センサ126の検知領域127から離れた位置と、検知領域127に配置された位置との間でスライド可能である。言い換えると、スライド部材135のスライド範囲内に光センサ126の検知領域127が含まれるように、光センサ126が配置されている。
スライド部材135には、インクカートリッジ30の挿入過程で突出部材76によって押圧される被押圧部137が設けられている。被押圧部137は、スライド部材135の本体136から上方へ突出している。被押圧部137は、突出部材76から力を受けていない通常状態において、カートリッジケース110におけるインクカートリッジ30の挿入経路、詳細には、突出部材76の進入経路に配置されている。
凹部130にはコイルバネ139(本発明の付勢部材の一例)が設けられている。コイルバネ139の一端が、開口112側に位置する凹部130の端部133に連結されている。コイルバネ139の他端は、スライド部材135に連結されている。コイルバネ139が自然長である場合、つまり、スライド部材135に外力が加えられていない状態では、スライド部材135は光センサ126よりも端部133側に配置されている。一方、インクカートリッジ30がカートリッジケース110に挿入される過程で、インクカートリッジ30の突出部材76が被押圧部137を押圧する。突出部材76から押圧力を受けると、スライド部材135が挿入向き50へ移動するとともにコイルバネ139が伸びる。このとき、コイルバネ139には圧縮方向のバネ力が発生する。そして、インクカートリッジ30がインクの供給が可能なインク供給位置に到達すると、スライド部材135が検知領域127に進入して、検知領域127を通る光を遮断する。検知領域127にスライド部材135が進入したときの光センサ126の出力信号(受光量)に基づいて、突出部材76の有無が制御部90によって判定される。このように、インクカートリッジ30の挿入動作に連動してスライド部材135が挿入向き50へスライドし、このスライド部材135によって検知領域127を通る光が作用される。
[ロック機構144]
カートリッジケース110にロック機構144が設けられている。ロック機構144は、インクカートリッジ30がインク供給位置に配置された状態で、そのインクカートリッジ30が挿入向き50とは反対の脱抜向き54へ移動することを規制して、上記インク供給位置でインクカートリッジ30を制止させる役割を担う。このロック機構144は、カートリッジケース110において、光センサ126とは上下方向において反対側に配置されている。言い換えると、光センサ126は、ロック機構144とは反対側に配置されている。詳細には、ロック機構144は、カートリッジケース110の開口112側の上部に設けられている。
ロック機構144は、大別すると、ロックレバー145と、ロックレバー145に付勢力を付与するコイルバネ148とにより構成されている。ロックレバー145は、図3(B)に示されるアンロック位置と、図3(A)に示されるロック位置との間で軸を介して回動可能に支持されている。ロックレバー145に外力が加えられていない状態では、ロックレバー145はコイルバネ148によって常にロック位置側へ付勢されている。ロックレバー145の一端に係合端部146が設けられている。ロック機構144は、係合端部146がインクカートリッジ30の端部45と係合することにより、カートリッジケース110におけるインクカートリッジ30のロックが実現される。
ロック機構144の近傍に、光センサ141が設けられている。光センサ141は、上述した光センサ114及び光センサ126と同様に構成されており、検知領域142を有する。ロックレバー145の係合端部146とは反対側に被検知部147が設けられている。光センサ141は、被検知部147の回動範囲に検知領域142が位置するように配置されている。したがって、被検知部147は、ロックレバー145の位置に応じて検知領域142に進入可能である。本実施形態では、ロックレバー145が上記ロック位置にあるときに被検知部147が検知領域142に配置され、ロックレバー145が上記アンロック位置にあるときに検知領域142から外れた位置に配置される。被検知部147が検知領域142に入ったとき、又は検知領域142から外れたときの光センサ141の出力信号(受光量)に基づいて、ロックレバー145がロック位置にあるかどうかが制御部90によって判定される。
[インクカートリッジ30の装着動作]
以下、図4から図7を参照して、インクカートリッジ30をカートリッジケース110に装着する動作について説明する。ここに、図4及び図5は、インクカートリッジ30がカートリッジケース110に装着される過程を時系列的に示す模式断面図である。図6は、インクカートリッジ30がカートリッジケース110内で傾いた状態で制止した状態を示す模式断面図である。図7は、光センサ114,126,141の出力信号を示す波形図である。
図4に示されるように、インクカートリッジ30がカートリッジケース110に対して挿入向き50へ挿入されると、まず、リブ43の端部44がロックレバー145の係合端部146に当接する。この状態で更にインクカートリッジ30が挿入されると、ロックレバー145が反時計方向に回動し、係合端部146が上方へ持ち上げられて、上記ロック位置(図3(A)参照)から上記アンロック位置(図3(B)参照)まで回動する。持ち上げられた係合端部146は、リブ43の上面に載置されてリブ43に支持される。その後、インクカートリッジ30が更に挿入されることに伴い、係合端部146は、リブ43の上面を滑る。そして、係合端部146がリブ43の端部45に至ると、係合端部146は下方に回動して、インクカートリッジ30の脱抜向き54への移動を規制する。
インクカートリッジ30が挿入される前は、ロックレバー145は上記ロック位置(図3(A)参照)にあり、ロックレバー145の被検知部147によって検知領域142の光が遮断されている。そのため、光センサ141の出力信号のレベルはLOWとなっている(図7(A)参照)。インクカートリッジ30が挿入されてロックレバー145が上記アンロック位置まで回動すると、その回動中に被検知部147が検知領域142から外れた位置に移動する。そのため、光センサ141の出力信号のレベルはLOWからHIに変化する(図7(A)のT0)。
更にインクカートリッジ30が挿入されると、残量検知部34の前壁34Eが光センサ114の検知領域115を通過する(図4(B)参照)。このとき、光センサ114の出力信号のレベルは、前壁34Eが検知領域115を通過中はHIからLOWに変化し(図7(A)のT1)、前壁34Eが検知領域115を通り過ぎるとLOWからHIに戻る(図7(A)のT2)。なお、前壁34Eには、光を透過しにくい材質で構成されたカバー或いはシールなどの部材が取り付けられており、前壁34Eを幅方向51へ進む光は、前壁34Eによって吸収或いは反射されて減衰される。そのため、受光素子では、所定値以上の受光量が得られず、LOWレベル信号が出力される。上記部材は、上述したものに限られず、発光素子から出射された光の全部又は一部を反射、回折させるなどして光の向きを変えることにより受光素子に至る光の光量を遮断又は低下させたり、また、すりガラスや絞りなどで光を減衰させたりして、光量を所定量未満にさせるものであってもよい。
また、図4(B)に示されるように、突出部材76がスライド部材135の被押圧部137に当接して、突出部材76が被押圧部137を挿入向き50と同じ向きへ押し付ける。
更にインクカートリッジ30が挿入されると、スライド部材135は、突出部材76から押圧力を受けて挿入向き50と同じ向きへ移動し始める。このとき、スライド部材135の移動とともに、コイルバネ139が伸長する。これにより、コイルバネ139には、圧縮方向のバネ力が発生する。このバネ力は、スライド部材135に付与される。詳細には、コイルバネ139で発生した圧縮方向のバネ力は、挿入向き50とは反対の脱抜向き54へスライド部材135を移動させる力としてスライド部材135に作用する。つまり、コイルバネ139によって、スライド部材135は、脱抜向き54へ弾性付勢される。
そして、図5(C)に示されるように、インクカートリッジ30がカートリッジケース110のインク供給位置に到達すると、残量検知部34の照射部34Cが光センサ114の検知領域115に配置される。ここで、インク供給位置とは、インクカートリッジ30からインクニードル122へインクを供給することが可能な位置であって、本実施形態では、図5(C)及び図5(D)に示されるように、インク供給部72の貫通孔73にインクニードル122が挿通される位置である。照射部34Cが検知領域115に進入すると、インク貯留室36に所定量以上のインクが貯留されている場合、つまり、遮光板62が下位姿勢(実線参照)にある場合は、遮光板62によって検知領域115の光が遮断される。この場合、図7(A)に示されるように、光センサ114の出力信号のレベルは、HIからLOWに変化する(図7(A)のT3)。一方、インク貯留室36のインクが所定量未満である場合、つまり、遮光板62が上位姿勢(破線参照)にある場合は、遮光板62によって検知領域115の光が遮断されないので、信号のレベルはHIを維持する(図7(A)の破線参照)。
また、インクカートリッジ30がインク供給位置まで挿入される過程で、スライド部材135が突出部材76によって押圧されることによって、スライド部材135が光センサ126の検知領域127に進入する。このとき、光センサ126の出力信号のレベルは、HIからLOWに変化する(図7(A)のT4)。
更にまた、インクカートリッジ30がインク供給位置に到達すると、リブ43の端部45がロックレバー145の係合端部146を通り過ぎる。これにより、係合端部146がリブ43の上面で支持されなくなるので、持ち上げられていたロックレバー145が下方へ回動し、係合端部146がインクカートリッジ30の上壁39の上面に当接する。このとき、ロックレバー145の被検知部147によって検知領域142の光が遮断される。これにより、光センサ141の出力信号のレベルはHIからLOWに変化する(図7(A)のT5)。
その後、インクカートリッジ30に対する挿入向き50への押圧力が解除されると、インクカートリッジ30は、コイルバネ139による脱抜向き54へのバネ力を受ける。このバネ力は、コイルバネ139からスライド部材135、被押圧部137を介してインクカートリッジ30の突出部材76に伝達される。図5(D)に示されるように、このバネ力を受けたインクカートリッジ30は、脱抜向き54へ移動しようとする。このとき、インクカートリッジ30は、ロックレバー145の係合端部146とリブ43の端部45との間に設けられた隙間分だけ脱抜向き54へ移動するが、係合端部146と端部45とが当接係合することによって、インクカートリッジ30は、脱抜向き54への移動が制止される。
ところで、カートリッジケース110は、インクカートリッジ30が挿入可能なように、インクカートリッジ30の外形寸法に対して若干大きく形成されている。したがって、インクカートリッジ30が装着された状態で、インクカートリッジ30とカートリッジケース110との間には多少の余裕が存在する。また、インクカートリッジ30がインク供給位置に配置されたときに、ロックレバー145がロック位置に回動し易いように、係合端部146と端部45との間にも余裕が設けられている。このようにインクカートリッジ30が上述した余裕を有する状態で装着されている場合に、インクカートリッジ30がカートリッジケース110に対して装着不良を生じるおそれがある。
具体的には、上述した余裕が存在するため、図6に示されるように、インクカートリッジ30が脱抜向き54のバネ力を受けることによって、ロックレバー145の係合端部146とリブ43の端部45との接触点149を中心に時計方向へ回転する。このとき、インクニードル122とインク供給部72の貫通孔73との位置がずれて、インク漏れが生じるおそれがある。また、インクニードル122が折損したりインク供給部73が破損するおそれがある。また、接触点149を中心に回転することで、接触点149から最も離れた突出部材76が脱抜向き54へ大きく移動し、インクカートリッジ30がインク供給位置に配置されたにもかかわらず、スライド部材135が光センサ127の検知領域128から退出する。この場合、光センサ126の信号レベルがLOWからHIに変化する(図7(B)のT7)。後述するように、光センサ141の信号レベルがHIからLOWに変化したとき(図7のT5参照)からΔt後に突出部材76の有無を判定するように制御部90が構成されている場合は、Δtが経過するまでに光センサ126の信号レベルがLOWからHIに変化すると、突出部材76が存在するにもかかわらず、突出部材76が存在しないと判定されるおそれがある。本実施形態では、光センサ126及び光センサ141からの出力信号に基づいて、インクカートリッジ30の装着状態が上述した装着不良であるかどうかを判定可能なように、後述する制御部90が構成されている。
[制御部90]
以下、図8を参照して、制御部90の概略構成を説明する。ここに、図8は、制御部90の構成の概略を示すブロック図である。
制御部90は、プリンタ10の全体動作を制御するものである。制御部90は、図8に示されるように、CPU91、ROM92、RAM93、EEPROM94、ASIC95を主とするマイクロコンピュータとして構成されている。制御部90により、本発明の制御手段が具現化される。
ROM92には、CPU91がプリンタ10の各種動作を制御するためのプログラムや、後述する判定処理を実行するためのプログラムなどが格納されている。RAM93は、CPU91が上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記録する記憶領域、或いはデータ処理の作業領域として使用される。また、光センサ114,126,141から入力された受光量データが随時記憶される。EEPROM94には、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納される。
ASIC95には、タイマ96が内蔵されている。タイマ96は、所定の信号が入力されたときに、予め設定された時間(本実施形態ではΔt)の計時を開始し、当該設定時間が経過した場合に、そのことを示す信号を出力するものである。なお、タイマ96に代えて、上述の機能を有する手段、例えば遅延回路などが採用されてもよい。
ASIC95には、光センサ114,126,141が接続されている。なお、図8には図示されていないが、給紙ローラ23や搬送ローラ対25等(図1参照)の各ローラを駆動させる駆動回路や、プリンタ10に画像記録指示等を入力するための入力部や、プリンタ10に関する情報を表示する表示部なども接続されている。
光センサ114,126,141は、受光素子で受けた光の強度に応じたアナログの電気信号(電圧信号又は電流信号)を出力する。出力された出力信号は、制御部90に入力されて、当該制御部90において、その電気的レベル(電圧値又は電流値)が所定の閾値以上の場合にHIレベル信号と判定され、所定の閾値未満の場合にLOWレベル信号と判定される。本実施形態では、上記出力信号は、光センサ126の検知領域127において光が遮断されている場合にLOWレベル信号と判定され、遮断されていない場合にHIレベル信号と判定される。
[判定処理]
本実施形態では、光センサ126及び光センサ141それぞれの出力信号に基づいて、カートリッジケース110に装着されるインクカートリッジ30の装着状態が良好であるか不良であるかを判定する状態判定処理が制御部90によって判定される。
以下、図9のフローチャートを参照しながら、上記判定処理の手順について説明する。ここに、図9は、制御部90によって行われる判定処理の手順の一例を示すフローチャートである。この判定処理は、図中のステップS1から開始される。
まず、ステップS1では、カートリッジケース110にインクカートリッジ30がインク供給位置に装着されたかどうかが判断される。言い換えると、インクカートリッジ30がロック機構144によってインク供給位置でロックされたかどうかが判断される。具体的には、光センサ141の信号レベルがHIからLOWに変化したかどうかによって判断される。ここで、インクカートリッジ30がインク供給位置に装着されたと判断されると(S1のYes)、次のステップS2において、タイマ96によるカウントが開始される。
タイマ96によって設定時間Δtがカウントされると(S3のYes)、次のステップS4では、設定時間Δtが経過したことをトリガとして、光センサ126の信号レベルがHIであるかLOWであるかが判断される。この判断は、インクカートリッジ30の装着状態が良好か不良かを判定するために行われる。例えば、図7(A)を参照すると、時刻T6における光センサ126の信号レベルがLOWである場合は、インクカートリッジ30がカートリッジケース110において良好に装着されていると判定される。一方、図7(B)を参照すると、時刻T6における光センサ126の信号レベルがHIである場合は、インクカートリッジ30の装着状態が不良であると判定される。
ステップS4において、光センサ126の信号レベルがLOWであると判断された場合は、装着不良を示すビットフラグがCPU91のレジスタ等にセットされる(S5)。その後、装着不良に基づくエラー情報が出力される(S6)。このエラー情報は、例えば、プリンタ10が具備する表示部や、プリンタ10にネットワーク接続された情報処理装置(パーソナルコンピュータ)などに出力される。一方、ステップS4において、光センサ126の信号レベルがHIであると判断された場合は、装着良好を示すビットフラグがCPU91のレジスタ等にセットされる(S7)。その後、画像記録動作などのカートリッジ装着完了処理が実行される(S8)。
このように、本実施形態のプリンタ10では、インクカートリッジ30が装着されたときに、カートリッジケース110におけるインクカートリッジ30の装着状態が判定される。このため、装着不良に起因するインク供給部72の破損、ニードル122の折損、或いはインクの供給不良などの不具合が防止される。
なお、上述の実施形態では、光センサ141の信号レベルがHIからLOWに変化してから設定時間Δtを経過したことをトリガとして、装着状態を判定することとしたが、例えば、インクカートリッジ30がロック機構144によってインク供給位置でロックされた後に、外部から入力されたトリガ信号を受信したタイミングで装着状態を判定してもよい。また、開口112に設けられたカバー19(図1参照)の開閉動作を検知するセンサを設け、開口112がカバー19で閉塞されたときに上記センサから出力される信号に基づいて装着状態を判定してもよい。
《第2実施形態》
以下、図10及び図11を参照しながら、本発明の第2実施形態について説明する。ここに、図10は、本発明の第2実施形態に係るインクカートリッジ150の構成を示す模式図であり、(A)にはインクカートリッジ150の斜視図が示されており、(B)にはインクカートリッジ150の縦断面図が示されている。図11は、インクカートリッジ150がカートリッジケース155に装着される前後の状態を示す模式断面図である。なお、上述の第1実施形態と共通する構成要素については、第1実施形態で用いた符号と同じ符号を付すことでその説明を省略する。
第2実施形態では、図10に示されるように、リブ43の端部44から挿入向き50へ突出する突起153(本発明の第2被検知部の一例)がインクカートリッジ150に設けられている点と、図11に示されるように、カートリッジケース155に上述の光センサ126と同じ構成の光センサ151(本発明の第2センサの一例)が設けられている点が上述の第1実施形態と異なる。
突起153は、インクカートリッジ150の前壁40の上部に配置されている。つまり、インク供給部72の上方に配置されている。インク供給部72は、突起153と突出部材76とによって挟まれるように配置されている。突起153は、リブ43の幅方向51のサイズよりも細く形成されており、具体的には、光センサ151の検知領域152に進入可能な幅に形成されている。突起153は、インク供給部72よりも外方へ突出している。本実施形態では、突起153は、突出部材76と同じ突出長さに形成されている。
カートリッジケース155において、突起153に対応する位置に光センサ151が設けられている。光センサ151は、カートリッジケース155の奥側の上部、つまり奥壁117の上部に設けられている。光センサ151は、カートリッジケース155に装着されたインクカートリッジ150の突起153の有無を検知するためのものである。図11(B)に示されるように、インクカートリッジ150がインク供給位置に装着されると、突起153が光センサ151の検知領域152に進入して、光を遮断する。これにより、突起153の有無が検知される。
このような構成が採用された場合は、制御部90は、光センサ126及び光センサ151の双方の出力信号に基づいて、カートリッジケース155におけるインクカートリッジ150の装着状態を判定する。具体的には、図9のフローチャートのステップS4において、光センサ126及び光センサ151の少なくともいずれか一方の出力信号の信号レベルがLOWである場合に装着不良と判定し、双方の信号レベルがHIである場合に装着良好と判定する。このように、光センサ126及び光センサ151の双方の出力信号を用いることにより、仮にインクカートリッジ150がどの方向にずれたとしても、装着状態が良好であるか不良であるかを精度良く判定することができる。
《第3実施形態》
以下、図12を参照しながら、本発明の第3実施形態について説明する。ここに、図12は、本発明の第3実施形態に係るインクカートリッジ30がカートリッジケース165に装着される前後の状態を示す模式断面図である。なお、上述の第1実施形態と共通する構成要素については、第1実施形態で用いた符号と同じ符号を付すことでその説明を省略する。
第3実施形態では、図12に示されるように、スライド部材135やコイルバネ139、開口129、凹部130などがカートリッジケース165に設けられておらず、また、光センサ126に代えて光センサ163が設けられている点が上述の第1実施形態と異なる。また、カートリッジケース165の奥壁117に固定されたコイルバネ167,168(本発明の付勢部材の一例)が設けられている点が上述の第1実施形態と異なる。
光センサ163は、カートリッジケース165の奥壁117の下部に設けられている。光センサ163は、カートリッジケース165に装着されたインクカートリッジ30の突出部材76の有無を検知するためのものである。図12に示されるように、光センサ163の検知領域164は、カートリッジケース165内に配置されている。また、コイルバネ167,168は、奥壁117から開口112側へ垂直に延びている。コイルバネ167,168の圧縮方向は、インクカートリッジ160の挿抜方向105に一致している。
図12(A)に示されるように、インクカートリッジ160がカートリッジケース165に挿入されると、その挿入過程でインクカートリッジ165の前面40がコイルバネ167,168の先端に当接する。この状態から、コイルバネ167,168の弾性付勢力に抗してインクカートリッジ165が挿入向き50へ押し付けられると、コイルバネ167,168が圧縮し始める。これにより、インクカートリッジ165には、脱抜向き54への弾性付勢力が付与される。図12(B)に示されるように、インクカートリッジ30がインク供給位置に装着されると、突出部材76が光センサ163の検知領域164に進入して、光を遮断する。これにより、突出部材76が光センサ163によって直接検知される。このように光センサ163に直接検知される突出部材76が、本発明の第1検知部に相当する。
このような構成であっても、インクカートリッジ30がインク供給位置においてロック機構144によってロックされると、インクカートリッジ160が接触点149を中心に時計回転方向へ回転され、インクカートリッジ160が傾く場合がある。このような構成において、カートリッジケース165におけるインクカートリッジ30の装着状態が判定されて、装着不良時にエラー出力がなされることにより、不良状態でインクカートリッジ160が使用されることが防止される。
なお、本実施形態の構成に上述の第2実施形態の突起153や光センサ151を設け、光センサ163及び光センサ151の双方の出力信号に基づいて、カートリッジケース165におけるインクカートリッジの装着状態が判定されてもよい。
また、この実施形態では、本発明の付勢部材の一例としてコイルバネ167,168を採用することとしたが、例えば、インク供給部72の内部に、貫通孔73を内部側から挿入向き50へ付勢するシリコンバネ、及びこのシリコンバネの付勢力を受けて貫通孔73を内側から閉塞する弁体が設けられている場合は、インクカートリッジ160の装着時にインクニードル122がインク供給部72の貫通孔73に挿入されることによって、インクカートリッジ160は、脱抜向き54へ付勢力を受ける。このような構成においては、コイルバネ167,168が設けられていなくても、上記シリコンバネが本発明の付勢部材として機能する。
なお、上述の各実施形態では、光センサ126,141,151,163の各検知領域に進入する部材によって、光が遮断され、或いは光が通過されるものとしたが、これらの部材は、必ずしも各光センサ126,141,151,163において発光素子から受光素子に到達する光量を完全に遮断する必要はなく、例えば、発光素子から受光素子へ向かって出射された光の全部又は一部を反射又は回折するなど、光の向きを変えて受光素子に至る光量を遮断又は低下させたり、磨りガラスや絞りのような部材によって光を減衰させたりして、受光素子が受光する光量をある程度以下とするものであってもよい。
10・・・プリンタ
30・・・インクカートリッジ
72・・・インク供給部
76・・・突出部材
90・・・制御部
100・・・インク供給装置
110・・・カートリッジケース
126・・・光センサ
135・・・スライド部材
139・・・コイルバネ
141・・・光センサ
151・・・光センサ
150・・・インクカートリッジ
155・・・カートリッジケース
163・・・光センサ
165・・・カートリッジケース

Claims (16)

  1. インクカートリッジを挿抜可能に支持するとともに所定の装着位置に装着された上記インクカートリッジから外部へインクを供給可能なカートリッジ装着部を備えたインク供給装置であって、
    上記インクカートリッジが上記装着位置に配置された状態で、上記インクカートリッジに接触して上記脱抜向きへの上記インクカートリッジの移動を規制する規制部材と、
    上記インクカートリッジを上記カートリッジ装着部に対する装着向きとは反対側の脱抜向きへ付勢する付勢部材を有し、上記カートリッジ装着部に対する上記インクカートリッジの装着動作に伴って上記付勢部材に抗して上記装着向きへ移動するスライド部材と、
    上記スライド部材を検知可能な第1センサと、
    上記第1センサが上記スライド部材を検知したことを条件に、上記インクカートリッジに関するカートリッジ装着完了処理を実行する制御手段と、を具備し、
    上記スライド部材は、上記規制部材と上記インクカートリッジとの接触部から上記インクカートリッジが支持される支持面に交差する方向へずらされた位置に設けられているインク供給装置。
  2. 上記スライド部材は、上記カートリッジ装着部に対する上記インクカートリッジの挿抜方向と同方向へ移動可能に支持され、上記インクカートリッジの装着動作に伴って当該インクカートリッジから押圧力を受けることによって上記第1センサによる検知領域へ向けて移動する請求項1に記載のインク供給装置。
  3. 上記スライド部材は、上記接触部とは反対の壁面側に設けられている請求項2に記載のインク供給装置。
  4. 上記インクカートリッジは、上記カートリッジ装着部に対する装着過程で上記スライド部材を押圧する押圧部を有し、
    上記押圧部は、上記インクカートリッジにおける上記装着向きの前方側の第1壁面から上記装着向きへ突出している請求項1から3のいずれかに記載のインク供給装置。
  5. 上記インクカートリッジにおいて上記接触部側に設けられた第2被検知部と、
    上記インクカートリッジが上記装着位置に配置されたときに上記第2被検知部を検知可能な第2センサと、を更に備え、
    上記制御手段は、上記第1センサが上記スライド部材を検知し、且つ上記第2センサが上記第2被検知部を検知したことを条件に、上記インクカートリッジに関するカートリッジ装着完了処理を実行する請求項1から4のいずれかに記載のインク供給装置。
  6. 上記インクカートリッジにおける上記装着向きの前方側の第1壁面に、インクを外部に供給するインク供給部が設けられ、
    上記インク供給部は、上記第1壁面において上記接触部よりも上記スライド部材側に設けられている請求項1から5のいずれかに記載のインク供給装置。
  7. インクカートリッジを挿抜可能に支持するとともに所定の装着位置に装着された上記インクカートリッジから外部へインクを供給可能なカートリッジ装着部を備えたインク供給装置であって、
    上記インクカートリッジを上記カートリッジ装着部に対する装着向きとは反対側の脱抜向きへ付勢する付勢部材と、
    上記インクカートリッジが上記装着位置に配置された状態で、上記インクカートリッジに接触して上記脱抜向きへの上記インクカートリッジの移動を規制する規制部材と、
    上記インクカートリッジが上記装着位置に配置されたときに上記インクカートリッジに設けられた第1被検知部を検知可能な第1センサと、
    上記第1センサが上記第1被検知部を検知したことを条件に、上記インクカートリッジに関するカートリッジ装着完了処理を実行する制御手段と、を具備し、
    上記第1被検知部は、上記規制部材と上記インクカートリッジとの接触部から上記インクカートリッジが支持される支持面に交差する方向へずらされた位置に設けられているインク供給装置。
  8. 上記第1被検知部は、上記接触部とは反対の壁面側に設けられている請求項7に記載のインク供給装置。
  9. 上記インクカートリッジにおいて上記接触部側に設けられた第2被検知部と、
    上記インクカートリッジが上記装着位置に配置されたときに上記第2被検知部を検知可能な第2センサと、を更に備え、
    上記制御手段は、上記第1センサが上記第1被検知部を検知し、且つ上記第2センサが上記第2被検知部を検知したことを条件に、上記インクカートリッジに関するカートリッジ装着完了処理を実行する請求項7又は8に記載のインク供給装置。
  10. 上記第1被検知部及び上記第2被検知部の少なくとも一方は、上記インクカートリッジにおける上記装着向きの前方側の第1壁面から上記装着向きへ突出している請求項9に記載のインク供給装置。
  11. 上記インクカートリッジにおける上記装着向きの前方側の第1壁面に、インクを外部に供給するインク供給部が設けられ、
    上記インク供給部は、上記第1壁面において上記接触部よりも上記第1被検知部側に設けられている請求項7から10のいずれかに記載のインク供給装置。
  12. 上記第1被検知部及び上記第2被検知部の少なくとも一方は、上記インク供給部よりも上記挿入向きへ突出している請求項11に記載のインク供給装置。
  13. 上記第1被検知部及び上記第2被検知部は、上記インク供給部を挟むように配置されている請求項11又は12に記載のインク供給装置。
  14. 上記インク供給部は、上記インクカートリッジに形成されたインク供給孔と、該インク供給孔を開閉させる弁体と、上記インクカートリッジの内部から上記インク供給孔を閉じる方向に上記弁体を付勢するための上記付勢部材と、を有し、
    上記カートリッジ装着部は、上記インクカートリッジが上記装着位置に配置されたときに上記付勢部材の付勢力に抗して上記インク供給孔に挿入されるインク管を有する請求項11に記載のインク供給装置。
  15. 上記第1センサ及び上記第2センサは、光を受光可能な受光部と該受光部へ向けて光を発光する発光部とを有し、上記発光部から上記受光部に至る検知領域に検知対象が進入したことにより、その有無を検知するものである請求項1から14のいずれかに記載のインク供給装置。
  16. 上記カートリッジ装着部は、上記インクカートリッジを水平方向に移動可能に支持するものであり、
    上記インクカートリッジは、上記装着位置に配置された状態で、幅方向が鉛直方向及び挿抜方向よりも長い扁平形状に形成されており、
    上記規制部材は、上記インクカートリッジの上方側に設けられた第1端部に当接して上記カートリッジ装着部に対する脱抜向きへの移動を規制するものである請求項1から15のいずれかに記載のインク供給装置。
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