JP2007030227A - インク切れ検出装置、インクジェット記録装置、及びインクカートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】 インクの残量を高精度に判別するとともに、インクカートリッジが装着されているか否かをも判別する。
【解決手段】 インクカートリッジには、インクが減少して空気と接触した際に硬化する硬化剤52を有する被判別部50が設けられている。インクジェット記録装置には、ソレノイド65の励磁に応じて移動体62を上方に移動させる押圧機構60が設けられている。移動体62は、上方に移動した際に変形膜51を押圧する。硬化剤52が未硬化であると、移動体62の上面に形成された突起62bが変形膜51を変形させて停止する。一方、硬化剤52が硬化していると、変形膜51の変形が硬化剤52によって阻止される。コントローラは、この位置変化をフォトインタラプタ70で検知することにより、インクの有無と、インクカートリッジの有無とを判別する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、インクを収納するインク収納室が形成されたインクカートリッジと、このインクカートリッジが着脱自在に取り付けられるインクジェット記録装置、及びこのインクジェット記録装置に用いられるインク切れ検出装置に関する。
インクを吐出する吐出口が設けられたインク吐出方式の記録ヘッドを備え、この記録ヘッドからインクを液滴として吐出し、これを用紙に付着させて画像を記録する、いわゆるインクジェット記録装置が知られている。インクジェット記録装置には、インクを収納するインクタンクが設けられており、このインクタンクから記録ヘッドにインクが供給される。記録ヘッドは、例えば、吐出口が形成されたノズルと、ピエゾ素子によって駆動される振動板とを備えており、振動板の振動による圧力変化を利用して、インクタンクからインクをノズルに吸引して吐出口から噴射する。
インクは消耗品であるため、その補充の便宜を考慮して、インクタンクは、インクジェット記録装置に交換可能に取り付けられるカートリッジタイプのものが多い。このカートリッジタイプのインクタンク(以下、インクカートリッジと称す)を装着するインクジェット記録装置の中には、ユーザにインクカートリッジの交換時期を知らせるため、インクカートリッジ内のインクの有無を判定するものがある。
例えば、特許文献1記載のインクジェット記録装置では、インクを吸収して膨張するインク保持体をインクカートリッジ内に固着し、インクの減少にともなうインク保持体の収縮を光学センサで読み取ることによって、インク切れを検出している。また、特許文献2記載のインクジェット記録装置では、インクが染み込んで着色される検知紙をインクカートリッジに取り付け、印字などで使用されるインクの割合に応じて検知紙を着色し、着色領域が所定の位置まで広がったことを光学センサで読み取ることによって、インク切れを検出している。
特開2002−86756号公報 特開2004−188630号公報
しかしながら、特許文献1記載の検出方法では、インクカートリッジ内でのインクの揺動や湿度などによってインク保持体の収縮の度合いが変化してしまうため、インク切れを精度良く検出するのは困難であった。また、特許文献2記載の検出方法も、検出紙の滲みなどによって着色領域の広がりにバラツキが生じてしまうため、必ずしも精度良くインク切れを検出できるものではなかった。また、上記2つのインクジェット記録装置では、読み取りに光学センサを用いており、受光部の光強度に応じてインク切れを検出している。このため、検出結果がインクの有無によるものなのか、インクカートリッジ自体が装着されていないためなのかを判別することができないという問題もあった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであって、インク切れを高精度に判別し、かつインクカートリッジ自体の有無をも判別することができるインク切れ検出装置、インクジェット記録装置、及びインクカートリッジを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のインク切れ検出装置は、インクを収納するインク収納室が形成されたインクカートリッジが着脱自在に取り付けられる装着部と、前記インクカートリッジから吸引した前記インクを吐出することによって記録媒体に画像を記録する記録ヘッドとを備えたインクジェット記録装置に用いられ、前記インク収納室の底面に形成され押圧によって変形する変形膜と、前記インク収納室内の前記インクが減少した際に光又は空気に曝されて硬化する硬化剤と、前記変形膜とともに前記硬化剤を覆うことにより前記インクの前記硬化剤への浸透を防止する保護膜とからなる被判別部と、前記装着部に取り付けられた前記インクカートリッジの前記変形膜を押圧する押圧機構と、この押圧機構が前記変形膜を押圧した際の前記被判別部の状態量の変化を検知する検知手段と、この検知手段の検知結果に基づいて前記インク収納室内の前記インクの量を判別する判別手段とを設けたことを特徴とする。
なお、前記検知手段は、前記インクジェット記録装置に設けられ、前記変形膜の変位量を前記状態量として検知することが好ましい。
また、前記押圧機構は、前記変形膜を押圧するための突起が形成された押圧部材と、この押圧部材を前記変形膜に向かう押圧方向に付勢するバネと、前記押圧部材を前記押圧方向に移動自在に保持するガイドとから構成されることが好ましい。また、前記検知手段は、前記硬化剤が未硬化のときに前記変形膜を変形させて停止した第1位置と、硬化した前記硬化剤によって前記変形膜の変形が阻止されて前記第1位置よりも手前で停止した第2位置とで変位する前記押圧部材が、前記第1位置にあることを検知することが好ましい。さらに、前記判別手段は、前記押圧部材が前記第1位置にあると前記検知手段が検知した際に前記硬化剤が未硬化で前記インク収納室内に前記インクが残っていると判別し、前記押圧部材が前記第1位置にないと前記検知手段が検知した際に前記硬化剤が硬化して前記インク収納室内の前記インクが無くなったと判別することが好ましい。
また、前記押圧機構は、前記バネの付勢に抗して前記変形膜の押圧を解除した第3位置で前記押圧部材を保持する保持位置と、この保持を解除する解除位置との間で移動するロック部材を有し、前記検知手段、及び前記判別手段は、前記ロック部材が前記解除位置にある際に、それぞれ検知と判別とを行うことが好ましい。
さらに、前記押圧部材は、前記装着部に前記インクカートリッジが取り付けられていない状態で前記第3位置から前記押圧方向に移動した際に、前記第1位置を通過してさらに前記押圧方向に移動し、前記ガイドの端部と当接した第4位置で停止することにより、前記検知手段に一時的に検知されることが好ましい。
なお、前記検知手段は、前記インクカートリッジに設けられ、前記被判別部の内部の圧力を前記状態量として検知するものでもよい。この際、前記押圧機構は、前記変形膜を押圧するための突起が形成された押圧部材と、この押圧部材を前記変形膜に向かう押圧方向に付勢するバネと、前記押圧部材を前記押圧方向に移動自在に保持するガイドとから構成されることが好ましい。また、前記判別手段は、前記押圧部材による前記変形膜の押圧に応じて前記検知手段が前記圧力の変化を検知した際に、前記硬化剤が未硬化で前記インク収納室内に前記インクが残っていると判別し、前記押圧部材が前記変形膜を押圧しても前記検知手段が前記圧力の変化を検知しなかった際に、前記硬化剤が硬化して前記インク収納室内の前記インクが無くなったと判別することが好ましい。さらに、前記判別手段は、前記検知手段による前記圧力の検知が行えない場合に、前記装着部に前記インクカートリッジが取り付けられていないと判別することが好ましい。
また、前記保護膜は、前記インクの浸透を防止するとともに、空気を透過させる透湿防水性を有していることが好ましい。
また、前記保護膜は、少なくとも一面に透光性を有するものでもよい。この際、前記装着部に取り付けられた前記インクカートリッジの前記保護膜の透光性の有る面と対面して、前記硬化剤に応じた波長の光を照射する光源を有することが好ましい。
さらに、前記インク収納室内の前記インクが無くなったと前記判別手段が判別した際に、前記インクが無くなったことを報知する報知手段を有することが好ましい。
なお、本発明のインクジェット記録装置は、インクを収納するインク収納室が形成されるとともに、前記インク収納室の底面に形成された押圧によって変形する変形膜と、前記インク収納室内の前記インクが減少した際に光又は空気に曝されて硬化する硬化剤と、前記変形膜とともに前記硬化剤を覆うことにより前記インクの前記硬化剤への浸透を防止する保護膜とからなる被判別部が設けられたインクカートリッジが着脱自在に取り付けられる装着部と、前記インクカートリッジから吸引した前記インクを吐出することによって記録媒体に画像を記録する記録ヘッドと、前記装着部に取り付けられた前記インクカートリッジの前記変形膜を押圧する押圧機構と、この押圧機構が前記変形膜を押圧した際の前記被判別部の状態量の変化を検知する検知手段と、この検知手段の検知結果に基づいて前記インク収納室内の前記インクの量を判別する判別手段とを有することを特徴とする。
また、本発明のインクカートリッジは、インクを収納するインク収納室の底面に形成され押圧によって変形する変形膜と、前記インク収納室内の前記インクが減少した際に光又は空気に曝されて硬化する硬化剤と、前記変形膜とともに前記硬化剤を覆うことにより前記インクの前記硬化剤への浸透を防止する保護膜とから構成され、前記インクジェット記録装置が、前記変形膜を押圧して前記インク収納室内の前記インクの量を判別する際に用いる被判別部を設けたことを特徴とする。
本発明では、インクを収納するインク収納室の底面に形成され押圧によって変形する変形膜と、インク収納室内のインクが減少した際に光又は空気に曝されて硬化する硬化剤と、変形膜とともに硬化剤を覆うことによりインクの硬化剤への浸透を防止する保護膜とからなる被判別部をインクカートリッジに設け、変形膜を押圧した際の被判別部の状態量の変化を検知することによって、インク収納室内のインクの量を判別する。このように、機械的な接触をもって判別を行うことにより、多孔質体の収縮や紙の滲みなどといった不定な要素が少なくなり、インク切れを高精度に判別することができる。また、機械的に接触させて判別を行うので、インクの有無のみならず、インクカートリッジ自体の有無をも判別することができる。
図1は、インクジェット記録装置2の構成を概略的に示す説明図である。インクジェット記録装置2は、用紙(記録媒体)11に対してインクを吐出して付着させることにより画像を記録する記録ヘッド12が設けられた記録部4と、この記録部4が画像を記録する際などに生じた不具合をユーザに報知する報知部(報知手段)6と、これらの各部を統括的に制御するコントローラ8とからなる。
記録ヘッド12は、インクを吐出する吐出口が形成された複数のノズルを備えており、これら複数のノズルの吐出口が配列された吐出面が用紙11の記録面と対面するように配置される。記録ヘッド12は、図中Xで示す用紙11の幅方向(以下、主走査方向と称す)に移動自在なキャリッジ(装着部)13に取り付けられている。キャリッジ13の底面には、記録ヘッド12の吐出面を露呈させる開口が形成されている。記録ヘッド12は、キャリッジ13の移動にともなって主走査方向に往復動しながら、画像をライン記録する。また、記録部4には、図中Yで示す副走査方向に用紙11を送る搬送ローラ(図示は省略)が設けられている。記録部4は、記録ヘッド12が主走査方向に1往復動する毎に搬送ローラを駆動し、記録ヘッド12の記録幅分だけ用紙11を副走査方向に送る。この動作を繰り返すことにより、1画面分の画像が用紙11に記録される。
キャリッジ13は、主走査方向に沿って配された一対のガイド棒14a、14bにスライド自在に取り付けられており、ベルト16と一対のプーリ17とからなるベルト機構18によって駆動される。キャリッジ13には、記録ヘッド12の上方に、例えば、Y、M、C、Kの4色のインクをそれぞれ収納した4つのインクカートリッジ21が着脱自在に取り付けられる。
キャリッジ13には、各インクカートリッジ21のそれぞれに対応した4つのスロットが形成されている。これら各スロットには、記録ヘッド12へインクを送り込む流路の一部を構成する中空状のインク供給針36(図2参照)が設けられている。スロットにインクカートリッジ21が挿し込まれると、インクカートリッジ21の底部に設けられたインク取出部31にインク供給針36が突き刺さるようになっている。インクカートリッジ21に収納されたインクは、このインク取出部31とインク供給針36とを介して記録ヘッド12に供給される。記録ヘッド12には、各ノズルに対応してピエゾ素子によって駆動される振動板が設けられており、この振動板の振動による流路内の圧力変化に応じて、インクカートリッジ21内のインクがノズルへ吸引され、吐出口から噴射される。
図2に示すように、インクカートリッジ21は、インクを収納するインク収納室24が形成された容器本体22と、この容器本体22の上部開口を閉じる蓋部材23とからなる。蓋部材23は、例えば、容器本体22にインクを充填した後、上部開口からのインク漏れが生じないように容器本体22に溶着される。容器本体22は、例えば、透明なプラスチックで成形されており、インクカートリッジ21内のインクの残量を目視で確認できるようになっている。
インク収納室24は、毛管力によってインクを吸収して保持するインク吸収体28を収納する吸収体収納室26と、インク吸収体28が吸収するインクを貯留する貯留室25とからなる。吸収体収納室26と貯留室25とは、隔壁27によって仕切られている。また、隔壁27には、インク収納室24の床面付近に連通口27aが形成されており、この連通口27aを介して各室25、26が連通される。
吸収体収納室26の床面には、吸収体収納室26内のインクを容器本体22外へ排出する排出口26aが形成されている。この排出口26aは、その下方に延びる排出管29とともに、インク取出部31を構成する。また、排出管29には、排出するインクを濾過するフィルタ33が設けられる。
インク吸収体28は、毛管力を発生する微細な空隙を含むスポンジ状の部材であって、例えば、ウレタンフォームなどを発泡させた発泡材料や、フェルトなどの繊維材料といった多孔質材料が使用される。インク吸収体28は、その毛管力によって大気に対する吸収体収納室26内の圧力を負圧に保つ。インクカートリッジ21がキャリッジ13に装着されると、吸収体収納室26は、その下方に配置された記録ヘッド12と供給路を通じて連通する。吸収体収納室26内の圧力を負圧にすることで、記録ヘッド12のノズル内圧も負圧に維持され、ノズル内のインクの界面が、内側に向かって凹んだメニスカスになる。これにより、ノズルから不用意にインクが漏れ出ることが防止される。
フィルタ33は、インク吸収体28と同様に、毛管力を発生するスポンジ状の部材である。このフィルタ33は、その上面がインク吸収体28の底面と圧接して、その毛管力によって、インク吸収体28が吸収しているインクを吸収する。インクカートリッジ21をキャリッジ13に装着すると、キャリッジ13のスロットに設けられたインク供給針36が、フィルタ33の下面に突き刺さる。これにより、インク供給針36を介して、インクカートリッジ21から記録ヘッド12のノズルへ至るインク供給路が形成される。
記録ヘッド12は、吸収体収納室26内の負圧に抗する吸引力を記録時に発生させ、吸収体収納室26からインクを吸引してノズルの吐出口から噴射する。この記録ヘッド12のインク吸引によって吸収体収納室26の圧力が低下すると、蓋部材23に形成された大気導入口41から吸収体収納室26内に大気が導入される。インク収納室24に収納されたインクは、吸収体収納室26に充填されたインクから消費され、吸収体収納室26には、消費された分のインクが連通口27aを通じて貯留室25から補充される。貯留室25は、インクが減少すると、その内部の圧力が低下するので、連通口27aを通じて大気を取り込む。こうした気液交換動作を繰り返しながら、記録ヘッド12へのインク供給が行われる。
蓋部材23の上面には、曲がりくねった溝42が形成されている。この溝42の一端42aは、大気導入口41と接続されており、そこから他端42bに向かう経路上には、液留め部43が設けられている。この溝42のうち、他端42b以外の部分(図中2本の二点鎖線の間の部分)は、その上方がシール45によって封止され、他端42bだけが外部に露呈される。この溝42は、吸収体収納室26内のインクが大気導入口41から漏れ出た場合に、そのインクを液留め部43に導いて、インクカートリッジ21の外部にインクが漏れることを防止する。空気は、他端42bから進入して大気導入口41に導かれる。
蓋部材23の下面には、下方に突出する複数のリブ46が設けられている。各リブ46は、吸収体収納室26に対応する位置に配置されている。各リブ46は、蓋部材23が容器本体22に取り付けられると、吸収体収納室26内に進入して、インク吸収体28の上面と当接し、インク吸収体28を吸収体収納室26の床面に押し付ける。各リブ46は、インク吸収体28を押さえ付けて位置決めを行うことで、インク吸収体28と蓋部材23との間に空間を確保する。これにより、インク吸収体28の位置がずれて大気導入口41を塞いでしまうことが防止される。
また、インクカートリッジ21には、インクジェット記録装置2が、インク収納室24内のインクが無くなったか否かを判別する際に用いる被判別部50が設けられている。図3(a)に示すように、被判別部50は、インク収納室24の底面に形成された開口を塞ぐとともに押圧によって変形する変形膜51と、インク収納室24内のインクが減少した際に空気に曝されて硬化することにより、インク収納室24の外側からの押圧による変形膜51の変形を阻止する硬化剤52と、変形膜51とともに硬化剤52を覆うことにより、インクの硬化剤52への浸透を防止する保護膜53とからなる。
変形膜51は、貯留室25の床面に形成された開口を塞いでいる。この変形膜51としては、例えば、弾性のあるシートや可撓性のあるフィルムなどを用いることができる。硬化剤52は、未硬化の状態で封入されている。この硬化剤52としては、例えば、セメントや好気性のある接着剤などが用いられ、空気に接触した際に硬化する性質を有している。保護膜53は、例えば、ゴアテックス(登録商標)などの透湿防水シートで成形されており、インクの浸透を防止し、かつ空気を透過させる性質を有している。これにより、インク収納室24内にインクが残っている間は、硬化剤52が未硬化の状態で保持され、インク収納室24内のインクが無くなると、貯留室25内の空気と反応して硬化剤52が硬化する。また、保護膜53の内側面には、凹部53aが設けられている。硬化剤52の一部は、凹部53aに入り込んだ状態で硬化する。これにより、硬化した硬化剤52は、凹部53aによって係止され、保護膜53内における上下方向への移動が防止される。
キャリッジ13の移動範囲の一端には、記録ヘッド12のクリーニングなどを行うため、用紙11と対面しない領域(いわゆる、ホームポジション)が設けられている。このホームポジションに対応する位置には、インク収納室24内のインクが無くなったか否かを判別するため、キャリッジ13に取り付けられたインクカートリッジ21の変形膜51を押圧する押圧機構60と、この押圧機構60が変形膜51を押圧した際に、変形膜51が変形したか否かを検知するフォトインタラプタ(検知手段)70とが設けられている(図1参照)。これら押圧機構60とフォトインタラプタ70とは、それぞれ一つずつ設けられており、インクが無くなったか否かを判別したいインクカートリッジ21の変形膜51と、押圧機構60とが対向するようにキャリッジ13を移動させる。なお、キャリッジ13に取り付けられる複数のインクカートリッジ21(本例では4つ)のそれぞれに対応した複数の押圧機構60とフォトインタラプタ70とを設けるようにしてもよい。
押圧機構60は、インクジェット記録装置2内で固定される略有底四角筒状のガイド61と、このガイド61に入り込んで上下動自在に保持される移動体(押圧部材)62と、アーム63を介して移動体62の上下動を制御するロック部材64、ソレノイド65、保持部材66とから構成されている。
移動体62とガイド61の底面との間には、コイルバネ67が設けられており、移動体62をガイド61から突出する方向(上方向)に付勢している。ガイド61の一側面には、長方形状の開口61aが形成されている。この開口61aには、移動体62に設けられた板片62aが入り込んでいる。コイルバネ67に付勢された移動体62は、開口61aの上端に板片62aを当接させる。これにより、移動体62がガイド61から抜け出ることが防止される。アーム63は、ガイド61の底面に形成された開口からガイド61の内部に進入し、その一端を移動体62に接続させている。また、アーム63の他端には、略T字状に形成された係止部63aが設けられている。
ロック部材64は、回転軸66aを中心として保持部材66に回動自在に保持されている。ロック部材64の一端には、略コの字型に形成された切り欠き部64aが設けられており、この切り欠き部64aにアーム63が入り込んでいる。一方、ロック部材64の他端に形成された切り欠き部64bには、ソレノイド65の可動鉄心65aに取り付けられたピン65bが入り込んでいる。切り欠き部64bは、ロック部材64の回転運動を許容するため、ピン65bに対して大きめに形成されている。
また、ロック部材64には、裏面側からコイルバネ68が取り付けられている。このコイルバネ68は、保持部材66に設けられたピン66bに一端が掛けられ、ロック部材64を引き付ける方向に付勢している。コイルバネ68のバネ力は、移動体62を付勢するコイルバネ67のバネ力よりも強くされている。このコイルバネ68の付勢により、ソレノイド65が励磁されていない状態では、ロック部材64が正面側から見て反時計方向に回動する。回動したロック部材64は、切り欠き部64aをアーム63の係止部63aに係合させ、コイルバネ67に抗して移動体62を引き付ける。これにより、図3(a)に示すように、移動体62がガイド61の内底面と当接した位置(請求項記載の第3位置に相当)で保持される。また、この際、切り欠き部64bとピン65bとの係合により、可動鉄心65aがソレノイド65の本体から引き出される。
一方、ソレノイド65を励磁すると、引き出された可動鉄心65aが本体内に収納される。このため、ソレノイド65には、いわゆるプル型のソレノイドが用いられる。可動鉄心65aが収納されると、ロック部材64がコイルバネ68の付勢に抗して時計方向に回動する。これにより、図3(b)に示すように、切り欠き部64aと係止部63aとの係合が解除され、コイルバネ67の付勢に応じて移動体62が上方に移動する。また、ソレノイド65を消磁すると、コイルバネ68の付勢に応じてロック部材64が再び反時計方向に回動し、図3(a)に示す状態に戻る。なお、ソレノイド65は、コントローラ8に電気的に接続されており、このコントローラ8によって励磁、及び消磁が制御される。
フォトインタラプタ70は、溝部70aに発光素子と受光素子とを対向して配置し、発光素子からの検出光が遮られることによって溝部70aの通過物体を非接触で検知する、いわゆる透過型のフォトインタラプタである。このフォトインタラプタ70は、移動体62が上方に移動した際に、板片62aが溝部70aに入り込むようにインクジェット記録装置2に取り付けられている。また、フォトインタラプタ70は、コントローラ8に電気的に接続されており、フォトインタラプタ70の検知結果は、コントローラ8に入力される。
ソレノイド65を励磁して、移動体62を上方に移動させると、移動体62の上面に形成された突起62bが、変形膜51を押圧する。この際、硬化剤52が未硬化であると、図3(b)に示すように、変形膜51が変形し、突起62bが被判別部50の内側に食い込んだ位置(請求項記載の第1位置に相当)で停止する。移動体62の板片62aは、移動体62がこの位置にあるときに、フォトインタラプタ70の検出位置DPに到達して検出光を遮る。コントローラ8は、ソレノイド65を励磁し、板片62aが検出位置DPに到達したことをフォトインタラプタ70が検知した際に、硬化剤52が未硬化でインク収納室24内にインクが残っていると判別する。
一方、インク収納室24内のインクが無くなって、硬化剤52が硬化すると、図4(a)に示すように、硬化した硬化剤52によって変形膜51の変形が阻止されて、突起62bが食い込むことなく、変形膜51に当接した位置(請求項記載の第2位置に相当)で停止する。移動体62がこの位置にあるときには、板片62aが検出位置DPに到達しない。コントローラ8は、このようにソレノイド65を励磁したにも関わらず、フォトインタラプタ70が板片62aを検知しなかった際に、硬化剤52が硬化してインク収納室24内のインクが無くなったと判別する。すなわち、このコントローラ8が、請求項記載の判別手段に相当するものである。
また、インクカートリッジ21がキャリッジ13に装着されていないときにソレノイド65を励磁すると、移動体62と変形膜51とが当接しないので、図4(b)に示すように、ガイド61に形成された開口61aの上端と板片62aとが当接した位置(請求項記載の第4位置に相当)で移動体62が停止する。この際、板片62aは、検出位置DPを通過して一時的に検出光を遮る。コントローラ8は、このようにソレノイド65を励磁し、板片62aが通過したことをフォトインタラプタ70で検知することにより、インクの有無のみならず、インクカートリッジ21の有無をも判別することができる。
報知部6は、コントローラ8に接続されている。コントローラ8は、フォトインタラプタ70を介してインク切れやインクカートリッジ21の未装着などといった不具合を判別した際に、報知部6を駆動して不具合をユーザに報知する。この報知部6には、例えば、液晶表示パネルに代表される表示装置などを用いればよい。この他、ランプやLEDなどの光源を用いて光でユーザに報知してもよいし、スピーカーなどを用いて音でユーザに報知するようにしてもよい。
次に、上記構成によるインクジェット記録装置2の作用について説明する。コントローラ8は、例えば、電源が投入された直後や、記録ヘッド12による記録を行う前、及びノズルの目詰まりなどを回復させる、いわゆる吸引回復動作の前後などといった所定のタイミングで押圧機構60のソレノイド65を励磁し、押圧機構60と対向する位置にあるインクカートリッジ21のインクの有無、及びインクカートリッジ21自体の有無の判別を行う。
ソレノイド65を励磁させたコントローラ8は、フォトインタラプタ70の検知結果を確認し、フォトインタラプタ70が板片62aを検知している場合(図3(b)参照)にはインク収納室24内にインクが残っており、フォトインタラプタ70が板片62aを検知していない場合(図4(a)参照)にはインク収納室24内のインクが無くなったと判別する。また、コントローラ8は、キャリッジ13を移動させて、キャリッジ13に取り付けられる複数のインクカートリッジ21に対して同様に判別を行う。
各インクカートリッジ21のいずれか1つでもインクが無くなっていると判別したコントローラ8は、報知部6を駆動してインクが無くなっていることをユーザに報知する。この際、報知部6は、インクが無いことのみを報知するものでもよいし、どのインクカートリッジ21のインクが無くなったのかまで詳細に報知するものでもよい。なお、フォトインタラプタ70の検知結果に応じて即座にインク切れを報知することなく、例えば、インク吸収体28に保持されるインクの量を予め測定しておき、フォトインタラプタ70がインク収納室24内のインク切れを検知した後、インク吸収体28に保持されたインクが消費される所定の回数だけ記録ヘッド12による記録や吸引回復動作を行ってから、ユーザにインク切れを報知するようにしてもよい。このように、判別手段としてのコントローラ8は、検知手段としてのフォトインタラプタ70の検知結果に基づいて、インク収納室24内のインクの量を判別することもできる。
また、コントローラ8は、ソレノイド65を励磁させた際に、フォトインタラプタ70が一時的にだけ板片62aを検知したこと(図4(b)参照)に応じて、キャリッジ13にインクカートリッジ21が装着されていないと判別する。各インクカートリッジ21のいずれか1つでも装着されていないと判別したコントローラ8は、報知部6を駆動してインクカートリッジ21が装着されていないことをユーザに報知する。
なお、上記実施形態では、押圧機構60にロック部材64やソレノイド65などを設けて、被判別部50を押圧する位置と押圧を解除する位置とで移動体62を移動させるようにしているが、これに限ることなく、例えば、ガイド61、移動体62、コイルバネ67などから押圧機構60を構成して、キャリッジ13に装着されたインクカートリッジ21の被判別部50が常に押圧されているようにしてもよい。
また、上記実施形態では、検知手段として透過型のフォトインタラプタ70を用いているが、これに限らず、例えば、反射型のフォトインタラプタなどの他の光学センサを用いてもよいし、磁気センサや機械式スイッチなどを用いるようにしてもよい。さらに、上記実施形態では、押圧機構60、及び検知手段としてのフォトインタラプタ70をホームポジションに設けるようにしているが、これに限らず、各インクカートリッジ21(本例では4つ)のそれぞれに対応して押圧機構60、及びフォトインタラプタ70をキャリッジ13に設けるようにしてもよい。
図5は、本発明の他の実施形態を示す説明図である。なお、上記実施形態と機能・構成上同一のものについては、同符号を付し詳細な説明を省略する。本実施形態の被判別部80には、特定の波長の光が照射された際に、硬化を始める性質を持った硬化剤81が用いられている。この硬化剤81としては、例えば、光硬化性樹脂などが挙げられる。硬化剤81は、側面の内の一面を構成する透光性の有る第1保護膜82と、側面の残りと上面とを構成する遮光性の有る第2保護膜83と、底面を塞ぐ変形膜84とによって覆われている。各保護膜82、83は、防水性を有しており、インクの浸透を防止する。また、各保護膜82、83には、上記実施形態と同様に、硬化した硬化剤81の移動を防止する凹部82a、83aが設けられている。
インクジェット記録装置2には、第1保護膜82と対面する位置に、硬化剤81に応じた波長の光を照射する光源90が設けられている。例えば、硬化剤81が光硬化性樹脂である場合、光源90には、紫外光レーザや紫外光ランプなどが用いられる。
インク収納室24内にインクが残っている間は、光源90からの光がインクによって遮られるので、硬化剤81が未硬化の状態で保持される。このため、光源90には、インク色毎の光吸収を考慮したものを使用することが好ましい。一方、インク収納室24内のインクが無くなると、透光性のある容器本体22と第1保護膜82とを介して光源90からの光が硬化剤81に照射され、硬化剤81が硬化する。このように、光で硬化する硬化剤81を用いても、光源90を設けることによって空気で硬化する硬化剤51と同様に硬化させることができるので、押圧機構60で押圧してフォトインタラプタ70で検知することにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、光源90を設ける変わりに、自然光を積極的に取り込む構成を採用してもよい。
また、光で硬化する硬化剤81を用いた際には、押圧機構60とフォトインタラプタ70とを設ける変わりに、例えば、フォトダイオードなどの光学センサを光源90と並べて配置し、硬化剤81からの反射光を受光することによって、インクが無くなったか否かを光学的に判別するようにしてもよい。さらには、図6(a)、(b)に示すように、被判別部100を柱状に形成し、インクジェット記録装置2に被判別部100の大きさに応じた照射面積を有する光源110と、被判別部100に対面して複数並べて配置されたフォトダイオード112とを設け、各フォトダイオード112の受光レベルを確認することによって、インクの有無のみに限らず、インク収納室24内のインクの残量を段階的に検知できるようにしてもよい。
四角柱状に形成された被判別部100は、光が照射された際に硬化を始める性質を持った硬化剤101と、硬化剤101の光源110と対面する面を覆う第1保護膜102と、硬化剤101の光源110からの光と平行な2面を覆う第2保護膜103と、硬化剤101の光源110に対しての背面を覆う第3保護膜104とから構成されている。第1保護膜102は、光源110からの光を硬化剤101に当てるため透光性を有しており、第2保護膜103は、光源110以外からの光が硬化剤101に入射することを防止するため遮光性を有している。これにより、インクが残っている間は硬化剤101が未硬化の状態で保持され、貯留室25内のインクが減っていくことに応じて硬化剤101が上から順に硬化していくようになる。また、第3保護膜104の少なくとも硬化剤101と接する面は、高い反射率を有しており、インクが無くなった際に、硬化剤101に入射した光がフォトダイオード112に向けて反射しやすいようにされている。なお、硬化剤101に、硬化の前後で光の透過率が変化する材料を用い、受光レベルを確認することによって硬化したか否かを判別できるようにしてもよい。
なお、上記各実施形態では、検知手段としてのフォトインタラプタ70をインクジェット記録装置2側に設けるようにしているが、図7に示すように、インクカートリッジ21側に設けるようにしてもよい。図7に示すインクカートリッジ21の被判別部120は、上記各実施形態と同様に、硬化剤121と、変形膜122と、保護膜123とを有している。また、保護膜123の内部には、圧縮性の気体を封入した袋体124と、検知手段としての圧力センサ125とが設けられている。なお、硬化剤121は、空気で硬化するタイプを用いてもよいし、光で硬化するタイプを用いてもよい。また、保護膜123の材質は、硬化剤121のタイプに合わせて適宜決めればよい。さらに、本例の保護膜123にも、硬化した硬化剤121の移動を防止する凹部123aが設けられている。
袋体124には、可撓性のある材料が用いられ、封入される気体としては、例えば、空気などが用いられる。硬化剤121と圧力センサ125とによって挟み込まれた袋体124は、押圧機構60が未硬化の硬化剤121を押圧して突起62bを被判別部120の内側に食い込ませた際(図3(b)参照)に、内部の気体を圧縮させて突起62bの食い込みを許容するとともに、押圧機構60からの圧力を圧力センサ125に伝える。
圧力センサ125は、例えば、インクカートリッジ21をキャリッジ13に取り付けた際に、図示を省略した接触端子やコネクタなどを介してインクジェット記録装置2のコントローラ8に電気的に接続される。この圧力センサ125は、押圧機構60が被判別部120を押圧した際の圧力を硬化剤121と袋体124とを介して測定し、それをコントローラ8に入力する。この際、押圧機構60からの圧力を正確に測定できるように、保護膜123は、押圧機構60の押圧では変形しない程度の剛性を有していることが好ましい。なお、圧力センサ125としては、例えば、ピエゾ抵抗型半導体圧力センサなどを用いることができる。
ソレノイド65を励磁して移動体62を上方に移動させると、移動体62の上面に形成された突起62bが変形膜122を押圧する。この際、硬化剤121が未硬化であると、変形膜122が変形し、突起62bが被判別部120の内側に食い込む。コントローラ8は、ソレノイド65を励磁した際に、突起62bの食い込みによる被判別部120内の圧力変化を圧力センサ125が検知したことに応じて硬化剤121が未硬化でインク収納室24内にインクが残っていると判別する。
一方、インク収納室24内のインクが無くなって硬化剤121が硬化すると、変形膜122の変形が阻止されて突起62bが食い込まなくなるので、被判別部120内に圧力変化が生じることはない。コントローラ8は、このようにソレノイド65を励磁したにも関わらず、圧力センサ125が圧力変化を検知しなかった際に、硬化剤121が硬化してインク収納室24内のインクが無くなったと判別する。
また、インクカートリッジ21がキャリッジ13に装着されていないときには、当然、圧力センサ125からの出力が得られなくなる。これにより、コントローラ8は、インクの有無のみならず、インクカートリッジ21自体の有無をも判別することができる。このように、検知手段がインクカートリッジ21側にあったとしても、上記各実施形態と同様の効果を得ることができる。
インクジェット記録装置の構成を概略的に示す説明図である。 インクカートリッジと押圧機構の構成を示す分解斜視図である。 押圧機構の動作を示す説明図である。 押圧機構の動作を示す説明図である。 光で硬化する硬化剤を用いた例を示す説明図である。 インクの有無を光学的に読み取る例を示す説明図である。 検知手段をインクカートリッジ側に設けた例を示す説明図である。
符号の説明
2 インクジェット記録装置
4 記録部
6 報知部(報知手段)
8 コントローラ(判別手段)
11 用紙(記録媒体)
12 記録ヘッド
13 キャリッジ(装着部)
21 インクカートリッジ
24 インク収納室
50、80、120 被判別部
51、84、122 変形膜
52、81、121 硬化剤
53、123 保護膜
60 押圧機構
61 ガイド
62 移動体(押圧部材)
63 アーム
64 ロック部材
65 ソレノイド
66 保持部材
67 コイルバネ
70 フォトインタラプタ(検知手段)
82 第1保護膜
83 第2保護膜
90 光源
124 袋体
125 圧力センサ(検出手段)

Claims (15)

  1. インクを収納するインク収納室が形成されたインクカートリッジが着脱自在に取り付けられる装着部と、前記インクカートリッジから吸引した前記インクを吐出することによって記録媒体に画像を記録する記録ヘッドとを備えたインクジェット記録装置に用いられるインク切れ検出装置において、
    前記インク収納室の底面に形成され押圧によって変形する変形膜と、前記インク収納室内の前記インクが減少した際に光又は空気に曝されて硬化する硬化剤と、前記変形膜とともに前記硬化剤を覆うことにより前記インクの前記硬化剤への浸透を防止する保護膜とからなる被判別部と、
    前記装着部に取り付けられた前記インクカートリッジの前記変形膜を押圧する押圧機構と、
    この押圧機構が前記変形膜を押圧した際の前記被判別部の状態量の変化を検知する検知手段と、
    この検知手段の検知結果に基づいて前記インク収納室内の前記インクの量を判別する判別手段とを設けたことを特徴とするインク切れ検出装置。
  2. 前記検知手段は、前記インクジェット記録装置に設けられ、前記変形膜の変位量を前記状態量として検知することを特徴とする請求項1記載のインク切れ検出装置。
  3. 前記押圧機構は、前記変形膜を押圧するための突起が形成された押圧部材と、この押圧部材を前記変形膜に向かう押圧方向に付勢するバネと、前記押圧部材を前記押圧方向に移動自在に保持するガイドとから構成されており、
    前記検知手段は、前記硬化剤が未硬化のときに前記変形膜を変形させて停止した第1位置と、硬化した前記硬化剤によって前記変形膜の変形が阻止されて前記第1位置よりも手前で停止した第2位置とで変位する前記押圧部材が、前記第1位置にあることを検知し、
    前記判別手段は、前記押圧部材が前記第1位置にあると前記検知手段が検知した際に前記硬化剤が未硬化で前記インク収納室内に前記インクが残っていると判別し、前記押圧部材が前記第1位置にないと前記検知手段が検知した際に前記硬化剤が硬化して前記インク収納室内の前記インクが無くなったと判別することを特徴とする請求項2記載のインク切れ検出装置。
  4. 前記押圧機構は、前記バネの付勢に抗して前記変形膜の押圧を解除した第3位置で前記押圧部材を保持する保持位置と、この保持を解除する解除位置との間で移動するロック部材を有しており、
    前記検知手段、及び前記判別手段は、前記ロック部材が前記解除位置にある際に、それぞれ検知と判別とを行うことを特徴とする請求項3記載のインク切れ検出装置。
  5. 前記押圧部材は、前記装着部に前記インクカートリッジが取り付けられていない状態で前記第3位置から前記押圧方向に移動した際に、前記第1位置を通過してさらに前記押圧方向に移動し、前記ガイドの端部と当接した第4位置で停止することにより、前記検知手段に一時的に検知されることを特徴とする請求項4記載のインク切れ検出装置。
  6. 前記検知手段は、前記インクカートリッジに設けられ、前記被判別部の内部の圧力を前記状態量として検知することを特徴とする請求項1記載のインク切れ検出装置。
  7. 前記押圧機構は、前記変形膜を押圧するための突起が形成された押圧部材と、この押圧部材を前記変形膜に向かう押圧方向に付勢するバネと、前記押圧部材を前記押圧方向に移動自在に保持するガイドとから構成されており、
    前記判別手段は、前記押圧部材による前記変形膜の押圧に応じて前記検知手段が前記圧力の変化を検知した際に、前記硬化剤が未硬化で前記インク収納室内に前記インクが残っていると判別し、前記押圧部材が前記変形膜を押圧しても前記検知手段が前記圧力の変化を検知しなかった際に、前記硬化剤が硬化して前記インク収納室内の前記インクが無くなったと判別することを特徴とする請求項6記載のインク切れ検出装置。
  8. 前記判別手段は、前記検知手段による前記圧力の検知が行えない場合に、前記装着部に前記インクカートリッジが取り付けられていないと判別することを特徴とする請求項6又は7記載のインク切れ検出装置。
  9. 前記保護膜は、前記インクの浸透を防止するとともに、空気を透過させる透湿防水性を有していることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のインク切れ検出装置。
  10. 前記保護膜は、少なくとも一面に透光性を有していることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のインク切れ検出装置。
  11. 前記装着部に取り付けられた前記インクカートリッジの前記保護膜の透光性の有る面と対面して、前記硬化剤に応じた波長の光を照射する光源を有することを特徴とする請求項10記載のインク切れ検出装置。
  12. 前記インク収納室内の前記インクが無くなったと前記判別手段が判別した際に、前記インクが無くなったことを報知する報知手段を有することを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載のインク切れ検出装置。
  13. インクを収納するインク収納室が形成されインクカートリッジが着脱自在に取り付けられる装着部と、前記インクカートリッジから吸引した前記インクを吐出することによって記録媒体に画像を記録する記録ヘッドとを備えたインクジェット記録装置において、
    前記インクカートリッジには、前記インク収納室の底面に形成された押圧によって変形する変形膜と、前記インク収納室内の前記インクが減少した際に光又は空気に曝されて硬化する硬化剤と、前記変形膜とともに前記硬化剤を覆うことにより前記インクの前記硬化剤への浸透を防止する保護膜とからなる被判別部が設けられており、
    前記装着部に取り付けられた前記インクカートリッジの前記変形膜を押圧する押圧機構と、この押圧機構が前記変形膜を押圧した際の前記被判別部の状態量の変化を検知する検知手段と、この検知手段の検知結果に基づいて前記インク収納室内の前記インクの量を判別する判別手段とを有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  14. インクを吐出することによって記録媒体に画像を記録する記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置に着脱自在に取り付けられ、前記インクを収納するインク収納室から前記記録ヘッドに前記インクを供給するインクカートリッジにおいて、
    前記インク収納室の底面に形成され押圧によって変形する変形膜と、前記インク収納室内の前記インクが減少した際に光又は空気に曝されて硬化する硬化剤と、前記変形膜とともに前記硬化剤を覆うことにより前記インクの前記硬化剤への浸透を防止する保護膜とから構成され、前記インクジェット記録装置が、前記変形膜を押圧して前記インク収納室内の前記インクの量を判別する際に用いる被判別部を設けたことを特徴とするインクカートリッジ。
  15. 前記変形膜を押圧された際に前記被判別部の内部の圧力変化を検知するための検知手段を有することを特徴とする請求項14記載のインクカートリッジ。
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