JP2006272903A - インクタンク - Google Patents

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    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17566Ink level or ink residue control

Abstract

【課題】 インク切れの誤検出を抑制するインクタンクを提供する
【解決手段】 インクカートリッジ21には、インクを収納するインク収納室25が設けられている。このインク収納室25には、インクを毛管力によって吸収して保持する第1インク吸収体28が設けられている。第1インク吸収体28の下方部分には、切り欠き部分52が形成されており、これにより、インク収納室25内に第1インク吸収体28が無い空間56が設けられる。これにより、この空間56と隣接するインク吸収体28との間には、界面BSが生じる。空間56には、インク切れ検出センサ26によってインクの有無が検知される被検知領域27が設定される。界面BSは、液面LSが低下したときに、被検知領域27へ向かうインクの流動抵抗を大きくするので、被検知領域27へインクが流れにくくなり、インク切れの誤検出が抑制される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、吐出方式の記録ヘッドに供給されるインクを収納するインクタンクに関するものである。
インクを吐出する吐出口が設けられたインク吐出方式の記録ヘッドを備え、この記録ヘッドからインクを液滴として吐出しこれを用紙に付着させて画像を記録する、いわゆるインクジェット記録装置が知られている。インクジェット記録装置には、インクを収納するインクタンクが設けられており、このインクタンクから記録ヘッドへインクが供給される。シリアル方式のインクジェット記録装置では、記録ヘッドは、例えば、主走査方向(用紙の幅方向)に往復動するキャリッジに取り付けられており、このキャリッジを往復動させながら画像をライン記録し、1往復動させる毎にその記録幅分用紙を副走査方向に送って1画面分の画像を記録する。
インクは消耗品であるため、その補充の便宜を考慮して、インクタンクは、インクジェット記録装置に交換可能に取り付けられるカートリッジタイプのものが多い。このカートリッジタイプのインクタンク(以下、インクカートリッジという)は、例えば、記録ヘッドとともにキャリッジに取り付けられる。
インクジェット記録装置には、ユーザーにインクカートリッジの交換時期を知らせるために、前記インクタンクのインク残量の有無を検出するインク切れ検出センサが設けられている(例えば、下記特許文献1参照)。インクジェット記録装置は、インク切れ検出センサからの検出信号に基づいて、インク切れを判定する。インク切れ検出センサとしては、例えば、光を投光する投光部とその投光された光を受光する受光部とを持ちインクの有無を光学的に検知するフォトセンサが使用される。フォトセンサは、キャリッジに取り付けられており、その投光部及び受光部がインクカートリッジのインク収納室の床面付近と対面する位置に配置される。
インク収納室内のインクの液面は、インク残量が減少するとインク収納室の床面に向けて下降していく。したがって、フォトセンサによってインクの有無が検知される被検知領域にインクが無い場合には、その被検知領域よりもインクの液面が下降したと考えられるので、インク切れと判定される。
特開平7−117238号公報
しかしながら、インクカートリッジがキャリッジとともに往復動すると、インク収納室内でインクが流動する。こうしたインクの流動が生じると、インクカートリッジが静止している状態ではインクの液面の高さが前記被検知領域よりも低いにも関わらず、他の領域から前記被検知領域へのインクの流れ込みが生じ、誤検出(インクが空に近い状態で本来ならインク切れと判定されるべきであるにも関わらずインク有りと検出されてしまう)が発生してしまうという問題があった。また、使用途中に取り出したインクカートリッジを持ち運ぶ際の振動によっても、前記被検知領域へのインクの流れ込みが生じ、そのインクカートリッジを再装着したときに、前記誤検出が発生してしまうという問題があった。
本発明は、インク切れの誤検出を抑制するインクタンクを提供することを目的とする。
本発明のインクタンクは、吐出方式の記録ヘッドへ供給するインクを収納するインク収納室を備えたインクタンクにおいて、前記インク収納室内のインク切れを検出するためのインク切れ検出センサによってインクの有無が検知される被検知領域が、前記インク収納室内に設定されており、前記インク残量が減少してインクの液面が前記被検知領域から外れたときに、前記インク収納室内のインクの流動によって前記被検知領域以外の領域から前記被検知領域へ流れ込むインクの流動抵抗を、その逆方向の流動抵抗よりも大きくする界面を設けたことを特徴とする。
前記インク収納室には、前記インクを毛管力によって吸収して保持するとともにその毛管力によって前記インク収納室に負圧を発生させる少なくとも1つのブロックからなる第1インク吸収体が収納されており、前記インク収納室内の前記被検知領域に対応する部分に前記第1インク吸収体が配置されない空き空間を設け、この空き空間と、この空き空間と隣接する前記第1インク吸収体との間に前記界面を生じさせることが好ましい。
前記空き空間に、前記第1インク吸収体とは異なる第2インク吸収体を配置してもよい。
前記第1及び第2の各インク吸収体は、例えば、両者の間に隙間を空けて配置される。また、前記第1及び第2の各インク吸収体は、例えば、同じ材料で形成される。
また、前記第1及び第2の各インク吸収体を、特性が異なる材料で形成してもよい。例えば、前記第2インク吸収体を、前記第1インク吸収体よりも毛管力を弱くする。例えば、前記第2インク吸収体の気孔径を、前記第1インク吸収体のそれよりも大きくする。
前記第1及び第2の各インク吸収体のうち、少なくとも第2インク吸収体は、インクの吸収量の減少に応じてその体積が小さくなる収縮性を備えており、その収縮率は前記第1インク吸収体よりも高い。
前記記録ヘッドが設けられたインクジェット記録装置に着脱自在に設けられるカートリッジタイプであることが好ましい。
本発明のインクタンクは、吐出方式の記録ヘッドへ供給するインクを収納するインク収納室を備えたインクタンクにおいて、前記インク収納室内のインク切れを検出するインク切れ検出センサによってインクの有無が検知される被検知領域が、前記インク収納室内に設定されており、前記インク残量が減少してインクの液面が前記被検知領域から外れたときに、前記インク収納室内のインクの流動によって前記被検知領域以外の領域から前記被検知領域へ流れ込むインクの流動抵抗を、その逆方向の流動抵抗よりも大きくする界面を設けたから、インク切れの誤検出を抑制するインクタンクを提供することができる。
図1に示すインクジェット記録装置10は、用紙11に対してインクを吐出して付着させることにより画像を記録する記録ヘッド12を備えている。記録ヘッド12は、インクを吐出する吐出口が形成された複数のノズルを備えており、これら複数のノズルの吐出口が配列された吐出面が用紙11の記録面と対面するように配置される。記録ヘッド12は、用紙11の幅方向(主走査方向X)に移動自在なキャリッジ13に取り付けられており、キャリッジ13の底面に形成された開口から前記吐出面が露呈される。記録ヘッド12は、キャリッジ13の移動に伴って用紙11の幅方向に沿って往復動しながら、画像をライン記録する。この記録ヘッド12が1往復動する毎に、図示しない搬送ローラによって用紙11が副走査方向Yへ、記録ヘッド12の1往復動による記録幅分送られる。こうした動作が繰り返されて、1画面分の画像が記録される。
キャリッジ13は、ガイド棒14a,14bにスライド自在に取り付けられており、ベルト16と1対のプーリ17とからなるベルト機構18によって駆動される。キャリッジ13には、記録ヘッド12の上方に、例えば、Y,M,C,Kの4色のインクがそれぞれ収納された4つのインクカートリッジ21が着脱自在に取り付けられる。
キャリッジ13には、各インクカートリッジ21が差し込まれる複数のスロットが形成されている。これら各スロットには、記録ヘッド12へインクを送り込む流路が形成された中空状のインク供給針36(図2参照)が設けられており、スロットへインクカートリッジ21が差し込まれると、インクカートリッジ21の底部に設けられたインク取出部31(図2参照)にインク供給針36が突き刺さるようになっている。インクカートリッジ21に収納されたインクは、このインク取出部31を通じて記録ヘッド12へ供給される。記録ヘッド12には、各ノズルに対応してピエゾ素子によって駆動される振動板が設けられており、この振動板の振動による圧力変化により、インクカートリッジ21内のインクがノズルへ吸引され、吐出口から噴射される。
図2に示すように、インクカートリッジ21は、インクを収納する容器本体22と、この容器本体22の上部開口を閉じる蓋部材23とからなる。蓋部材23は、例えば、容器本体22にインクを充填した後、上部開口からのインク漏れが生じないように容器本体22に溶着される。容器本体22は、例えば、透明なプラスチックで形成されており、インクカートリッジ21内のインクの残量を目視で確認できるようになっている。容器本体22には、インクが収納されるインク収納室25が設けられている。
インクジェット記録装置10には、ユーザーにインクカートリッジ21のインク切れを知らせるために、インク収納室25内のインク切れを検出するインク切れ検出センサ26が設けられている。インク切れ検出センサ26は、例えば、投光部から受光した光を受光する受光部とからなる検知部26aを有し、インクの有無を検知するための被検知領域27に向けて投光部から投光し、前記被検知領域27で反射した反射光を受光部で受光する反射型フォトセンサである。
なお、インク切れ検出センサとしては、反射型フォトセンサでなくてもよく、投光部と受光部が対面して配置され、投光部から被検知領域に向けて投光し、その透過光を受光部で受光するフォトインタラプタなどの光学センサでもよい。
インク切れ検出センサ26は、検知部26aで受光した反射光のレベルに応じた信号を出力する。前記被検知領域27にインクが有る場合と無い場合ではその反射光のレベルが異なる。インクジェット記録装置10は、このインク切れ検出センサ26からの信号の出力レベルに応じてインク収納室25内のインク切れを判定する。インク切れ検出センサ26は、各インクカートリッジ21に対応してキャリッジ13に設けられている。
インク収納室25内のインクは消費されることによってその液面がインク収納室25の底面25aに向けて下降していく。したがって、前記被検知領域27は、インク収納室25の底面25a付近に設定される。インク切れ検出センサ26は、インクカートリッジ21がキャリッジ13にセットされたときに、その検知部26aが前記被検知領域27と対面するように配置される。
また、インク収納室25の下方には、容器本体22からインクを取り出して、記録ヘッド12へ供給するためのインク取出部31が設けられている。インク取出部31は、例えば、断面が略円形の取出口32と、フイルタ33とからなる。フイルタ33は、取出口32に挿入されて嵌合により保持される。インク取出部31は、容器本体22の底面から略円筒状に突出しており、この突出部分がキャリッジ13のスロットと嵌合する。
フイルタ33は、インクカートリッジ21から記録ヘッド12へ供給されるインクを濾過する。フイルタ33は、例えば、スポンジ状の多孔質部材であり、その毛管力によってインク収納室25内のインクを吸引してインク取出部31へ導く。インクカートリッジ21をキャリッジ13に取り付けると、キャリッジ13のスロットに設けられたインク供給針36が、フイルタ33の下面に突き刺さる。これにより、インク供給針36を介して、インクカートリッジ21から記録ヘッド12のノズルへ至るインク供給路が確立される。
蓋部材23には、大気導入口41が形成されている。この大気導入口41は、インクの消費量に応じた空気をインク収納室25内に取り込む。インクが記録ヘッド12へ供給されて、インクが消費されると、その消費量に応じた空気が大気導入口41からインク収納室25に取り込まれる。
蓋部材23の上面には、曲がりくねった溝42が形成されている。この溝42の一端42aは、大気導入口41と接続されており、そこから他端42bに向かう経路上には液溜め部43が設けられている。この溝42のうち、他端42b以外の部分(図上2本の2点鎖線の間の部分)は、その上方がシール45によって封止され、他端42bだけが露呈される。この溝42は、インク収納室25内のインクが大気導入口41から漏れ出た場合に、そのインクを液溜め部43に導いて、インクカートリッジ21の外部へのインク漏れを防止する。空気は、他端42bから進入して大気導入口41に導かれる。
また、蓋部材23の下面には、下方に突出する複数のリブ46が設けられている。各リブ46は、蓋部材23が容器本体22に取り付けられると、インク収納室25内に進入して、そこに収容された第1インク吸収体28の上面と当接して、第1インク吸収体28の底面をインク収納室25の床面25aに押しつける。こうして第1インク吸収体28の位置決めを行うことで、第1インク吸収体28と蓋部材23との間に空間が確保される。これにより、第1インク吸収体28が位置ずれして大気導入口41を塞いでしまうことを防止している。
第1インク吸収体28は、毛管力を発生する微細な空隙を含むスポンジ状の部材である。具体的には、ウレタンフォームなどを発泡させた発泡材料や、フエルトなどの繊維材料などの多孔質材料が使用される。第1インク吸収体28は、その毛管力によってインクを吸収して保持するとともに、インク収納室25内に負圧(大気に対して)を発生させる負圧発生部材である。これにより、インク収納室25内のインクが、インク供給路を通じて、その下方に配置された記録ヘッド12に向けて不用意に流れ込み、ノズルの吐出口から漏れ出ないようにしている。
第1インク吸収体28は、その幅及び奥行がインク収納室25の寸法とほぼ同様であり、各リブ46によって床面25aに押しつけられることで、上面を除く外周面がインク収納室25の内壁と接触した状態で収容される。第1インク吸収体28には、前記被検知領域27に対応する部分を切り欠くことにより切り欠き部分52が形成されている。そのため、第1インク吸収体28をインク収納室25に収容すると、インク収納室25には、その切り欠き部分52によって、第1インク吸収体28の無い空間56が設けられる。なお、本例では、第1インク吸収体28を1つのブロックで構成しているが、第1インク吸収体28を複数のブロックで構成してもよい。その場合には、切り欠きによらず、各ブロックの大きさを調整することにより、空間56を形成してもよい。
図3に示すように、インク収納室25内にこの空間56を設けることで、この空間56と、この空間56と、第1インク吸収体28の外周面のうち空間56と隣接する面との間には、界面BSが生じる。第1インク吸収体28は、毛管力があるため、インクを吸引する力を発生する。そのため、界面BSは、図3(B)に示すように、インク残量が減少してインクの液面LSが、前記被検知領域27よりも下降して前記被検知領域27から外れたときに、インク収納室25内のインクの流動によって前記被検知領域27以外の領域から前記被検知領域27に向かって(A方向)へ流れ込むインクの流動抵抗を、その逆方向の流動抵抗よりも大きくする。
図3(A)に示すように、使用初期には、液面LSは、切り欠き部分52よりも上方にあり、空間56にも第1インク吸収体28にもインクが満たされている。この場合には、第1インク吸収体28に吸収されているインクと、空間56内のインクとが、界面BSを通じて繋がっている状態なので、界面BSの流動抵抗に顕著な異方性は生じず、界面BS間でインクが流れにくくなるということはない。
しかし、図3(B)に示すように、インクが消費されてインク残量が減少すると、液面LSが下降する。この状態では、界面BSを界に、第1インク吸収体28に吸収されているインクと、空間56内のインクとの連続性が途切れてしまうため、界面BSでの流動抵抗が非常に大きくなる。そのため、第1インク吸収体28内のインクが振動等によりA方向に力を受けても界面BSを通過することができず、B,C方向に流れる。そのため、第1インク吸収体28内のインクは空間56に流入することができず、インク残量がインク切れと判定されるべき量しか無いにも関わらず、インク切れと判定されないという誤検出が抑制される。
上記実施形態では、被検知領域に対応する部分を、インク吸収体を配置しない空のスペースとしている。そのため、インクの収納量を増加させることができる。また、被検知領域27にインク吸収体が配置されないため、インク切れ検出センサによる検出精度も向上する。この実施形態は、キャリッジが往復動しない方式や、その頻度が少ない方式などインクタンクに加えられる振動が少ない場合に有効である。というのは、インクタンクに振動が加わると、インクの流動が生じるが、インク吸収体が無い空間内のインクの流動量は、それがある場合に比べて大きい。インクの流動量が大きいと、その液面の泡立ちが多くなり、泡が被検知領域27に進入して、インク切れの誤検出の原因となる。
そこで、図4に示すインクカートリッジ61のように、第1インク吸収体28が無い空間56に、第1インク吸収体28とは異なる別の第2インク吸収体63を配置してもよい。なお、上記実施形態と同一の部材については同一の符合を付す。こうすれば、空間56内のインクも第2インク吸収体63に吸収された状態で保持されるので、液面の泡立ちが軽減されて、泡による誤検出が少なくなる。第2インク吸収体63は、例えば、第1インク吸収体28と同じ材料で形成される。この場合、両者の毛管力は同じなので、それらを当接させてしまうと、界面BSの流動抵抗に異方性が生じなくなってしまう。そのため、両者の間に、隙間が生じるように、間隔を空けて配置することが好ましい。この隙間が大きいほど、第1インク吸収体28と第2インク吸収体63間で毛管力が発生する懸念が少ない。したがって、隙間は大きいほどよく、第2インク吸収体63の大きさは、被検知領域27に対応する部分にのみ配置される程度の大きさが最も好ましい。
また、第2インク吸収体として、第1インク吸収体28とは異なる特性を持つインク吸収体を、空間56に配置してもよい。例えば、図5に示すインクカートリッジ71は、第1インク吸収体28よりも、毛管力が弱い第2インク吸収体73が設けられている。毛管力は、例えば、多孔質材料の気孔径の大小に応じて変化する。すなわち、気孔径が大きいと毛管力は弱く、気孔径が小さいと毛管力が高い。第2インク吸収体73には、第1インク吸収体28よりも気孔径が大きい材料が使用される。
このように、毛管力が異なる2つの第1及び第2のインク吸収体28,73を使用すれば、両者の間に隙間を空けなくても、流動抵抗を変化させることができるため、製造が容易になる。第1インク吸収体28と第2インク吸収体73とは界面BSで接触している。第1インク吸収体28と第2インク吸収体73の両方にインクが満たされている場合には、各インク吸収体28,73内のインクが、界面BSを通じて繋がっている状態なので、界面BSの流動抵抗に顕著な異方性は生じず、界面BS間でインクが流れにくくなるということはない。しかし、インクが消費されて液面LSが界面BSまで下降すると、第1インク吸収体28に吸収されているインクと、第2インク吸収体73に吸収されているインクとの連続性が途切れてしまうため、界面BSの流動抵抗が顕著になり、第1インク吸収体28から第2インク吸収体73に向けてインクが流入しにくくなる。
また、図6に示すインクカートリッジ81は、第1インク吸収体28よりも収縮率の高い第2インク吸収体83が空間56に配置される。各インク吸収体28,83は、それぞれインクの吸収量の減少に応じてその体積が小さくなる収縮性を備えており、その収縮率が第1インク吸収体28よりも第2インク吸収体83の方が高い。したがって、図6(A)に示すように、インク収納室25内のインク残量が多く、各インク吸収体28,83がそれぞれ膨潤した状態では、第2インク吸収体83が空間56いっぱいに広がって、第1インク吸収体28と接触する。しかし、図6(B)に示すように、インク残量が減少してインクの連続性が途切れると、第2インク吸収体83の方が収縮率が高いため、第1インク吸収体28との間に隙間が生じる。これにより、界面BSの流動抵抗の異方性が顕著になり、インクが被検知領域27に流れにくくなり、インク切れの誤検出が抑制される。
なお、第2インク吸収体83は収縮するが、その位置が固定されていないと、収縮状況によっては、第2インク吸収体83と第1インク吸収体28との間に隙間が生じないおそれもある。そこで、第2インク吸収体83の周面のうち、容器本体22の内壁面と接触する接触面(図上、インク吸収体83の底面と右側面)を、前記内壁面に固定(例えば、接着などにより)しておくことが好ましい。こうすれば、第2インク吸収体83が収縮した場合でも、前記接触面と前記内壁面との接触状態が保たれるので、第2インク吸収体83が収縮したときに、第2インク吸収体83と第1インク吸収体28との間に隙間を確実に生じさせることができる。
なお、第1インク吸収体28と、第2インク吸収体73,83とは、毛管力や収縮率などの特性が異なっていればよく、同じ材料で気孔径を変更するなどにより特性を変えてもよいし、材料そのものを変更してもよい。
上述した各実施形態のインクカートリッジは、被検知領域付近に界面を生じさせることによって被検知領域を含む空間へのインクの流入を抑制するようにしている。こうしたインクカートリッジの製造時にインク収納室内にインクを充填する際には、インク収納室にインク吸収体を収納した後に、インクを注入しても、界面の流動抵抗によって被検知領域を含む空間にインクが行き渡らないおそれがある。そのため、インクを充填する際には、まず、インク収納室内に、予め被検知領域を含む所定の空間を満たす以上の量のインクを注入しておき、その後、インクを含浸させたインク吸収体をインク収納室に収納するとよい。こうすれば、被検知領域を含む空間にインクを満たすことができ、使用初期における界面を通じたインクの連続性が確保される。
また、インク切れセンサをインクジェット記録装置に設けた例で説明したが、インク切れセンサをインクカートリッジに取り付けてもよい。こうすると、インク切れセンサと被検出領域との位置合わせが容易となり、被検知領域を非常に小さくすることができる。被検知領域が小さくなれば、その分、インクの収納量を増加させることができる。
なお、上記実施形態では、インクカートリッジを、インク取出部を下方に向けた姿勢で使用した例で説明しているが、インク取出部を上方に向けた姿勢で使用してもよい。その場合には、被検知領域がインク収納室の上方に配置されることになり、それに対応して第1インク吸収体の無い空間もインク収納室の上方に配置される。
なお、上記実施形態では、インクタンクと記録ヘッドとが分離可能に別体で構成されたインクカートリッジの例で説明したが、インクタンクと記録ヘッドとが一体に構成されたインクカートリッジに本発明を適用してもよい。また、インクジェット記録装置に着脱自在に装着されるインクカートリッジを例に説明したが、交換不能な形態で取り付けられたインクタンクに適用してもよい。
インクジェット記録装置の概略構成を示す説明図である。 インクカートリッジの分解斜視図である。 インク吸収体と空き空間によって界面を生じさせたインクカートリッジの説明図である。 空間にインク吸収体を配置したインクカートリッジの説明図である。 毛管力が異なる2つのインク吸収体を使用したインクカートリッジの説明図である。 収縮率が異なる2つのインク吸収体を使用したインクカートリッジの説明図である。
符号の説明
10 インクジェット記録装置
11 用紙
12 記録ヘッド
13 キャリッジ
21 インクカートリッジ
22 本体
25 インク収納室
28 第1インク吸収体
63,73,83 第2インク吸収体
52 切り欠き部分
56 空間
BS 界面
LS 液面

Claims (10)

  1. 吐出方式の記録ヘッドへ供給するインクを収納するインク収納室を備えたインクタンクにおいて、
    前記インク収納室内のインク切れを検出するためのインク切れ検出センサによってインクの有無が検知される被検知領域が、前記インク収納室内に設定されており、前記インク残量が減少してインクの液面が前記被検知領域から外れたときに、前記インク収納室内のインクの流動によって前記被検知領域以外の領域から前記被検知領域へ流れ込むインクの流動抵抗を、その逆方向の流動抵抗よりも大きくする界面を設けたことを特徴とするインクタンク。
  2. 前記インク収納室には、前記インクを毛管力によって吸収して保持するとともにその毛管力によって前記インク収納室に負圧を発生させる少なくとも1つのブロックからなる第1インク吸収体が収納されており、前記インク収納室内の前記被検知領域に対応する部分に前記第1インク吸収体が配置されない空き空間を設け、この空き空間と、この空き空間と隣接する前記第1インク吸収体との間に前記界面を生じさせたことを特徴とする請求項1記載のインクタンク。
  3. 前記空き空間に、前記第1インク吸収体とは異なる第2インク吸収体を配置したことを特徴とする請求項2記載のインクタンク。
  4. 前記第1及び第2の各インク吸収体を、両者の間に隙間を空けて配置したことを特徴とする請求項3記載のインクタンク。
  5. 前記第1及び第2の各インク吸収体は、同じ材料で形成されることを特徴とする請求項3又は4記載のインクタンク。
  6. 前記第1及び第2の各インク吸収体は、特性が異なる材料で形成されることを特徴とする請求項3又は4記載のインクタンク。
  7. 前記第2インク吸収体は、前記第1インク吸収体よりも毛管力が弱いことを特徴とする請求項3〜6いずれか記載のインクタンク。
  8. 前記第2インク吸収体は、その気孔径が、前記第1インク吸収体よりも大きいことを特徴とする請求項7記載のインクタンク。
  9. 前記第1及び第2の各インク吸収体のうち、少なくとも第2インク吸収体は、インクの吸収量の減少に応じてその体積が小さくなる収縮性を備えており、その収縮率は前記第1インク吸収体よりも高いことを特徴とする請求項3〜8いずれか記載のインクタンク。
  10. 前記記録ヘッドが設けられたインクジェット記録装置に着脱自在に設けられるカートリッジタイプであることを特徴とする請求項1〜9いずれか記載のインクタンク。
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