JP2010228223A - 樹脂塗装金属板 - Google Patents

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Abstract

【課題】暖感触はもとより、高硬度で耐磨耗性にも優れた樹脂塗装金属板を提供する。
【解決手段】金属板表面に2層の樹脂塗膜層が形成されており、下塗り塗膜層は中空無機粒子および/または多孔質有機粒子を含有し、上塗り塗膜層は中実無機粒子と潤滑剤とを含有すると共に、Tgが30℃以上の樹脂を含んでいることを特徴とする樹脂塗装金属板である。
【選択図】なし

Description

本発明は、家電製品、パーティション等の建築材料、机、収納家具等の家具等の用途に好適な樹脂塗装金属板に関し、詳しくは、暖かみのある触感(暖感触)を有し、かつ高硬度で、耐磨耗性に優れた樹脂塗装金属板に関するものである。
従来から、意匠性や耐食性を高めるために金属板表面に樹脂膜を積層する方法が知られている。例えば、メラミン塗装鋼板等は家具等に多用されているが、高級なスチールデスクの天板には、鋼板で作製した芯材の上にメラミン樹脂化粧板を接着した素材も用いられることがある。しかし、メラミン樹脂化粧板は曲げ加工ができないため、鋼板を加工した後にメラミン樹脂化粧板を接着する必要があって製造工程が煩雑であり、また、リサイクルを考慮すると、メラミン樹脂化粧板を芯材である鋼板から剥離する作業が必要となるため、コストも手間もかかる。
こういったことから、家具等の用途に有用な樹脂塗装金属板が求められるようになってきた。特に机の天板用途を考慮すると、先端が細いボールペンで薄い紙に筆記してもその跡が天板に全く付かないという高いレベルの硬度、マウスによって長年受ける摺動に対しても疵の付かない耐磨耗性、さらには、金属の有する冷たい触感を感じさせない暖感触が、樹脂塗装金属板には要求されている。
ところで、金属は熱伝導率の大きい素材であるが、熱伝導率の大きいことが災いして、内容物が熱い場合に手で持てない(例えば、缶飲料、電子機器筺体等)という問題は、従来からあった。このため、樹脂塗装金属板に断熱性を付与する検討が従来から行われてきた。例えば、特許文献1には、上下2層の塗膜のうち、下層に中空微粒子および/または熱膨張性微粒子を含有させることにより、断熱効果を有する金属缶が開示されている。しかし、この特許文献1に記載の技術は、飲料用缶のための技術であるので、机等に必要な高い硬度や耐磨耗性については検討されていない。
また、特許文献2には、発泡材を添加して発泡させた発泡層(下塗り塗膜層)と、その表層にトップコーティング層を備えた携帯型電子機器筺体用の表面処理部材が記載されている。しかし、この技術では鉛筆硬度Hを合格の目安としており、机の天板に要求される4H以上の高硬度を達成することは困難である。
さらに、特許文献3には、無孔質の中空ビーズを塗膜中に分散させた電子機器筐体用の塗膜構造が開示されている。しかし、この発明では、上塗り塗膜の硬度や耐磨耗性については何ら検討されていない。
特開2005−193533号公報 特開平11−179827号公報 特開2000−239577号公報
そこで本発明では、上記諸事情を考慮して、特に、机等の家具やパーティション等、人間が直接触れる機会の多い用途に好適な樹脂塗装金属板であって、暖かみのある触感(暖感触)を有し、かつ、高硬度で耐磨耗性にも優れた樹脂塗膜が形成された樹脂塗装金属板の提供を課題として掲げた。
本発明の樹脂塗装金属板は、金属板表面に2層の樹脂塗膜層が形成されており、下塗り塗膜層は中空無機粒子および/または多孔質有機粒子を含有し、上塗り塗膜層は中実無機粒子と潤滑剤とを含有すると共に、Tgが30℃以上の樹脂を含んでいるところに特徴を有する。
上塗り塗膜層の厚さが5〜50μmであり、中実無機粒子の平均粒径が上塗り塗膜層の厚さの50〜90%である態様、下塗り塗膜層の厚さが5〜50μmであり、中空無機粒子および多孔質有機粒子の平均粒径が下塗り塗膜層の厚さの50〜140%である態様、上塗り塗膜層中、中実無機粒子が5〜50質量%、潤滑剤が1〜10質量%含まれている態様、下塗り塗膜層中、中空無機粒子と多孔質有機粒子が、合計で5〜30質量%含まれている態様は、いずれも本発明の好ましい実施態様である。
本発明の樹脂塗装金属板を机の天板として用いる場合は、鉛筆硬度が4H以上であることが好ましい。このように、本発明の樹脂塗装金属板は、用途が金属家具であることが好ましい。
本発明により、暖感触と高い硬度を有し、耐磨耗性にも優れた樹脂塗装金属板を提供することができた。従って、本発明の樹脂塗装金属板は、家電製品、パーティション等の建築材料、机、収納家具等の家具等、人間が手で触れる機会の多い用途に適用するのに好適である。
本発明の樹脂塗装金属板は、2層の樹脂塗膜層を有するものである。以下、各構成成分について説明する。
[原板]
本発明の樹脂塗装金属板においては、原板として、アルミニウム板、銅板、冷延鋼板、溶融亜鉛めっき鋼板、電気亜鉛めっき鋼板、合金化溶融亜鉛めっき鋼板等を用いることができる。厚さは特に限定されないが、加工性や強度を考慮すれば、0.6〜1.2mm程度が好ましい。
[下塗り塗膜層]
本発明の樹脂塗装金属板の下塗り塗膜層には中空無機粒子および/または多孔質有機粒子が含まれていなければならない。これらの存在によって金属特有の冷たい感触を遮って、樹脂塗装金属板に暖感触を与えるためである。
中空無機粒子とは、外殻が無機質材料からなり、中が空洞になっている粒子である。この空洞が断熱効果を樹脂塗膜に付与するため、暖感効果が発現する。一般的な有機質材料の無孔中空粒子では、本発明で必要とされる高硬度を達成できないため、本発明では中空無孔有機粒子は用いない。また、化学発泡剤も用いない。化学発泡剤を用いると、気化するガスの影響で下塗り塗膜層の表面の凹凸が激しくなり、上塗り塗膜層を均一に塗布することができず、得られる樹脂塗装金属板の外観が極めて悪いものとなるからである。
中空無機粒子の具体例としては、ガラスバルーン;シラスバルーン;シリカ、アルミナ、ジルコニア等のセラミックスバルーン等が挙げられる。中でも、ガラスバルーンが好ましい。このようなガラスバルーンとしては、「グラスバブルスS60SH」(住友スリーエム社製;真密度0.6g/cm3、平均粒径27μm)、「グラスバブルスS60」(住友スリーエム社製;真密度0.6g/cm3、平均粒径30μm)、「Sphericel(登録商標)110P8」(ポッターズ・バロティーニ社製;嵩比重0.4g/cc、平均粒径13μm)等が市販されており、入手可能である。なお、本発明における平均粒径は、カタログ値、または、レーザー回折法(散乱式)による50%体積平均粒子径である。
多孔質有機粒子とは、有機質材料で形成された多孔質の粒子である。通常の中空無孔有機粒子では高硬度の樹脂塗装金属板を得ることはできなかったが、例えば、「アドバンセルHB−2051」(積水化学工業社製;真比重0.5g/cc、平均粒径20μm)を用いると、高硬度の樹脂塗装金属板を得ることができたため、上記中空無機粒子に代えて、または中空無機粒子に加えて、多孔質有機粒子を用いてもよい。この多孔質有機粒子は、中空無機粒子のような大きな空洞は有していないが、無数の孔の中に空気を蓄えて断熱効果を付与すると考えられる。
中空無機粒子および多孔質有機粒子としては、平均粒径が下塗り塗膜層の厚みの50〜140%のものを用いることが好ましい。これらの粒子の平均粒径が下塗り塗膜層の厚みの140%を超えると、上塗り塗膜層にも悪影響を及ぼす程の表面凹凸が発生するおそれがあり、好ましくない。これらの粒子の平均粒径が下塗り塗膜層の厚みの50%よりも小さいと、暖感触付与効果が不足するおそれがあるため好ましくない。より好ましい範囲は、下塗り塗膜層の厚みの70〜120%である。
下塗り塗膜層の厚みは5〜50μmが好ましく、5〜30μmがより好ましい。下塗り塗膜層の存在によって本発明の樹脂塗装金属板に暖感触が付与されるため、下塗り塗膜層の厚みが5μm以上でなければ、暖感触が不充分となるおそれがある。ただし、厚すぎると、樹脂塗装金属板を切断加工する際に、樹脂塗膜の一部が剥離する等の不具合を生ずることがある。なお、層の厚みは、塗膜質量から比重換算する方法によって測定できるし、樹脂塗膜の断面を顕微鏡観察(SEM写真観察)する方法によっても求めることができる。
中空無機粒子および多孔質有機粒子の下塗り塗膜層100質量%中における存在量は、両者の合計で5〜30質量%が好ましい。5質量%より少ないと暖感触付与効果が不足するおそれがあり好ましくない。また、30質量%を超えて加えても、暖感触や樹脂塗装金属板の硬度がそれ以上向上しない傾向にある上、表面凹凸が発生するおそれがあるため好ましくない。中空無機粒子および多孔質有機粒子の量は、5〜25質量%がより好ましく、5〜20質量%がさらに好ましい。
なお、下塗り塗膜層には、上塗り塗膜層の必須成分である中実無機粒子を添加しても構わない。下塗り塗膜層への中実無機粒子の添加は、暖感触や硬度の改善にはほとんど寄与しないが、増量効果が得られる。
[上塗り塗膜層]
上塗り塗膜層は、中実無機粒子と潤滑剤とを必須的に含有する層である。中実無機粒子とは、無機質材料からなり空洞や微孔を有さない粒子である。この中実無機粒子の存在によって、樹脂塗装金属板の鉛筆硬度を、例えば4H以上と、非常に高めることができた。
中実無機粒子としては、アルミナ、シリカ、炭化ケイ素等のセラミックス粉;ガラスビーズ等のガラス粉;アルミニウム粉等の金属粉;クレイ、マイカ等の鉱物粉等が用い得る。中でもガラスビーズが好ましい。ガラスビーズとしては、例えば、「高精度ユニビーズ(登録商標)SPM」シリーズ(ユニチカ社製;真比重4.2;SPM−16は、平均粒径16.0±2.0μm)や、「マイクロガラスビーズEMB」シリーズ(ポッターズ・バロティーニ社製;真比重2.6;EMB−20は平均粒径10μm、EMB−10は平均粒径5μm)、「汎用ガラスビーズGB」シリーズや「汎用ガラスビーズEGB」シリーズ(いずれもポッターズ・バロティーニ社製;真比重2.5〜2.6)等が市販されている。
上塗り塗膜層には、中空無機粒子および多孔質有機粒子は配合しないことが好ましい。これらは比重が軽いため、塗膜の焼き付け中に塗膜表面に浮き上がってきて、表面凹凸の原因となり、外観を低下させるためである。なお、ガラス繊維や炭素繊維その他の強化繊維等は配合しても構わない。
中実無機粒子としては、平均粒径が上塗り塗膜層の厚みの50〜90%のものを用いることが好ましい。中実無機粒子の平均粒径が上塗り塗膜層の厚みの90%を超えると、大きい粒子が上塗り塗膜層から突出して表面凹凸が発生し、外観低下や耐磨耗性低下を招くおそれがあり、好ましくない。また、中実無機粒子の平均粒径が上塗り塗膜層の厚みの50%よりも小さいと、硬度向上効果が不足するおそれがあるため好ましくない。より好ましい範囲は、上塗り塗膜層の厚みの50〜85%である。なお、上塗り塗膜層の厚みは5〜50μmが好ましく、10〜30μmがより好ましい。上塗り塗膜層の存在によって本発明の樹脂塗装金属板に高硬度および耐磨耗性が付与されるため、上塗り塗膜層の厚みが5μm以上でなければ、これらの特性が不充分となるおそれがある。ただし、厚すぎると、樹脂塗装金属板を切断加工する際に、樹脂塗膜の一部が剥離する等の不具合を生ずることがある。
中実無機粒子は、上塗り塗膜層100質量%中、5〜50質量%存在していることが好ましい。5質量%より少ないと樹脂塗装金属板の硬度が不充分となるおそれがある。また、50質量%を超えると硬度がそれ以上向上しない傾向にある上、表面凹凸が発生するおそれがあるため好ましくない。中実無機粒子の量は、15〜45質量%がより好ましく、20〜40質量%がさらに好ましい。
上塗り塗膜層には潤滑剤も含まれる。潤滑剤は耐磨耗性を確保するために使用される。潤滑剤としては、(酸化)ポリエチレンワックス、(酸化)ポリプロピレンワックス、カルナバワックス、パラフィンワックス、モンタンワックス、ライスワックス等のワックス類、フッ素樹脂微粒子等が挙げられる。
潤滑剤の量は、上塗り塗膜層100質量%中、1〜10質量%とすることが好ましい。1質量%より少ないと耐磨耗性が確保できないおそれがあり、10質量%を超えると塗膜最上部に潤滑剤が偏析し、外観劣化等が生ずる可能性があり好ましくない。より好ましい潤滑剤量は、3〜7質量%である。
[塗膜構成樹脂]
本発明においては、下塗り塗膜層、上塗り塗膜層の両方共が、樹脂塗膜である。樹脂塗膜を構成する樹脂としては、例えば、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、エポキシ樹脂およびこれら樹脂の混合物または変性した樹脂等が挙げられる。硬度、耐磨耗性、防汚性等を考慮すると、有機溶剤可溶型(非晶性)のポリエステル樹脂が好ましい。有機溶剤可溶型のポリエステル樹脂としては、東洋紡績社製の「バイロン(登録商標)」シリーズが、豊富な種類のものを入手することができる点で好適である。下塗り塗膜層と上塗り塗膜層との層間密着性を考慮すれば、両層共に、上記ポリエステル樹脂をバインダー樹脂としたものが好ましい。
少なくとも、上塗り塗膜を構成する樹脂のTgは30℃以上とする。30℃未満の樹脂では、室温で塗膜が軟らかくなるため、所望の硬度が得られないためである。下塗り塗膜を構成する樹脂のTgも30℃以上とすることが好ましい。Tgが30℃以上のポリエステル樹脂としては、例えば、「バイロンGK780」(Tg:36℃)、「バイロン103」(Tg:47℃)、「バイロン240」(Tg:60℃)、「バイロン296」(Tg:71℃)等がある。なお、本発明では、後述する方法で、DSCを用いて架橋後の上塗り塗膜の樹脂のTgを測定した。上塗り塗膜のTgを測定する場合、SEM等で2層塗膜であることを確認した上で、上塗り塗膜のみ削り取ってDSCで測定することもできるし、上塗りと下塗りの2層塗膜全体を試料としてDSCでTgを測定し、高い温度のTgを上塗り塗膜のTgと決定することもできる。
ポリエステル樹脂は、メラミン樹脂等で架橋してもよい。メラミン樹脂としては、住友化学社製の「スミマール(登録商標)」シリーズや、三井サイテック社製の「サイメル(登録商標)」シリーズがある。なお、架橋剤は、硬度、耐磨耗性、防汚性等を考慮して、樹脂100質量部に対し、架橋剤(反応後)が5〜30質量部となるように配合することが好ましい。
本発明の樹脂塗装金属板を製造するには、下塗り塗膜層と上塗り塗膜層の各原料組成物を調製し、これを前記原板に塗布・乾燥する方法を採用するのが好ましい。原料組成物は、樹脂、各層の粒子、上塗り塗膜層用の潤滑剤、必要により添加される架橋剤等を、有機溶剤等で希釈して塗工に適した粘度にしたものを用いる。有機溶剤としては特に限定されないが、トルエン、キシレン等の芳香族系炭化水素;酢酸エチル、酢酸ブチル等の脂肪族エステル類;シクロヘキサン等の脂環族炭化水素類;ヘキサン、ペンタン等の脂肪族炭化水素類等;メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類等が挙げられる。原料組成物の固形分濃度は5〜60質量%程度が好ましい。
上記原料組成物には、本発明の目的を阻害しない範囲で、酸化チタン等の顔料、艶消し剤、防錆剤、沈降防止剤等、樹脂塗装金属板分野で用いられる各種公知の添加剤を添加してもよい。また、ニッケル粉やパーマロイ等の導電性微粒子や、カーボンブラック等の放熱性付与のための添加剤を添加してもよい。
上記原料組成物を原板に塗布する方法は特に限定されず、バーコーター法、ロールコーター法、スプレー法、カーテンフローコーター法等が採用可能である。塗布後には乾燥を行うが、架橋剤添加系においては、架橋剤が反応し得る温度で加熱乾燥を行うことが好ましい。具体的には、100〜250℃で、1〜5分程度加熱乾燥を行うとよい。なお、原板には、耐食性向上、樹脂皮膜との密着性向上等を目的として、予め、クロメート処理、ノンクロメート処理、リン酸塩処理等の公知の表面処理(下地処理)を施しておいてもよい。
以下実施例によって本発明をさらに詳述するが、下記実施例は本発明を制限するものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲の変更実施は本発明に含まれる。なお以下では、「部」は「質量部」を、「%」は「質量%」を示すものとする。
実験例1(中空無機粒子および中実無機粒子の配合効果の確認実験:実験No.1〜9)
板厚0.8mmの電気亜鉛めっき鋼板(めっき付着量;片面20g/m2ずつ)を原板に用いた。原板には、予め、日本パーカライジング社製「CTE−213」で下地処理を施した。乾燥温度は到達板温で100℃とし、1分間乾燥した。付着量は、100mg/m2であった。
下塗り塗膜層および上塗り塗膜の原料組成物として、東洋紡績社製の有機溶剤可溶型ポリエステル樹脂「バイロン(登録商標)296」(Tg:71℃)100部、メラミン樹脂(「スミマール(登録商標)M−40ST」;住友化学社製;固形分80%)20部、白色顔料としての二酸化チタン(「JR−603」;テイカ社製;平均粒径0.28μm)(10%)の混合物に、原料組成物の固形分濃度が50〜60%となるように、キシレン/シクロヘキサノン混合溶剤(キシレン:シクロヘキサノン=1:1)を加え、さらに各種粒子または潤滑剤を表1に示したように加えた後、ハンドホモジナイザで10000rpmで10分撹拌し、粘度を適宜調整した。なお、二酸化チタン、各種粒子、潤滑剤の割合(%)は、ポリエステル樹脂、架橋剤(ドライ)、二酸化チタン、各種粒子および潤滑剤の合計を100質量%としたときの値である。
上塗り塗膜層用の潤滑剤には、「HIGH FLAT T−20P−2」(岐阜セラツク製造所社製;ポリエチレン系潤滑剤)を用いた。
また、各層に用いた粒子は、次の通りである。
中空無機粒子:ガラスバルーンである「グラスバブルズ S60HS」(住友スリーエム社製;平均粒径27μm)
中実無機粒子:「フィラー用マイクロガラスビーズEMB−20」(ポッターズ・バロティーニ社製;真比重2.6;平均粒径10μm)
中空有機粒子:「マツモトマイクロスフェアー(登録商標)MHB−R」(松本油脂製薬社製;メタクリル酸メチル系クロスポリマー)
Figure 2010228223
上記で調製した下塗り塗膜層用原料組成物を、表1に示した膜厚となるように、前記原板にバーコーターで塗工し、熱風乾燥炉内にて到達板温230℃で60秒間焼き付けして、下塗り塗膜層を形成した。続いて、下塗り塗膜層の上に、上塗り塗膜層用原料組成物を上記と同様にして塗工・焼き付けし、樹脂塗装金属板を製造した。下記評価方法にて特性を評価し、表2に示した。
〔鉛筆硬度〕
JIS K5600−5−4に準拠した鉛筆硬度試験を行った。
〔暖感触〕
3人のパネラーに樹脂塗装金属板の上塗り塗膜層を手で触れてもらい、実験No.6の感触を基準として、実験No.6よりも暖かく感じたら○、そうでなければ×とした。
〔耐磨耗性〕
JIS H8503の10に記載の平板回転磨耗試験法(テーバ式磨耗試験法)によって耐磨耗性試験を行った。摩擦輪による負荷は500gfとし、100回、回転したときの塗膜の疵の付き方を、メラミン化粧板(アイカ工業社製「アイカカラーメラミンH−5813」)の場合と比較し、メラミン化粧板と同等であれば○、疵がより鮮明にわかるときは×とした。
〔外観〕
樹脂塗装金属板の樹脂塗膜の平滑性を目視で評価した。
〔熱拡散率〕
熱定数測定装置(「TC−700」;アルバック理工社製)を用いて、大気中、室温下、レーザーフラッシュ法で熱拡散率を測定した。塗膜面または鋼板面にレーザーを照射し、照射していない面の温度上昇率から熱拡散率を求めた。
Figure 2010228223
実験No.1〜3はいずれも本発明の実施例に相当し、鉛筆硬度、暖感触、耐磨耗性に優れていることがわかる。上塗り塗膜層に中実無機粒子を加えなかった実験No.4では、硬度と耐磨耗性が劣っていた。上塗り塗膜層に潤滑剤を配合しなかった実験No.5では、耐磨耗性が劣っていた。下塗り塗膜層に中空無機粒子を配合しなかった実験No.6は、暖感触の基準とした例であるが、金属特有の冷たい感触のままであった。下塗り塗膜層、上塗り塗膜層の両方に中実無機粒子を配合した実験No.7は、中空無機粒子を配合していないため、暖感触が劣っていた。
実験例2(ポリエステル樹脂のTgの影響)
ポリエステル樹脂を実験例1で用いた「バイロン296」に代えて、「バイロンGK780」(Tg:36℃)を用いた以外は、実験例1の実験No.1と同様にして樹脂塗装金属板を得た(実験No.10)。実験No.11では「バイロンGK140」(Tg:20℃)を、実験No.12では「バイロンGK180」(Tg:0℃)をそれぞれ用いた。特性評価結果を表3に示した。Tgは、下記方法で測定した架橋後の上塗り塗膜層の値である。
〔Tg〕
ポリエステル樹脂のTgは、JIS K7121に基づき、示差走査熱量計(「Thermo Plus」;リガク社製)を用いて測定した。具体的には、作製した樹脂塗装金属板から、カッターナイフで樹脂塗膜を削り取り、サンプルを採取し、示差走査熱量計にセットして−100℃まで冷却し、安定したところから20℃/分の昇温速度で180℃へと昇温し、得られたDSC曲線からTgを求めた。なお、上塗り塗膜層の樹脂のTgを簡単に測定するため、上塗り塗膜層のみを形成した樹脂塗装金属板を作製した。
Figure 2010228223
表3から明らかなように、上塗り塗膜層の樹脂塗膜のTgが低下するに伴い、鉛筆硬度、耐磨耗性とも低下することがわかった。
実験例3
中空無機粒子は実験例1と同様にガラスバルーンを用い、中実無機粒子として、実験例1と同じ「フィラー用マイクロガラスビーズEMB−20」(表ではEMB−20と略記)に加えて、「フィラー用マイクロガラスビーズEMB−10」(ポッターズ・バロティーニ社製;真比重2.6;平均粒径5μm)(膜厚に比べて粒径が小さすぎる例;表ではEMB−10と略記)と、ガラスビーズである「高精度ユニビーズSPM−16」(ユニチカ社製;真比重4.2;平均粒径16.0±2.0μm;表ではSPM−16と略記)を用いた以外は、実験例1と同様に樹脂塗装金属板を製造した。各組成と評価結果を表4に示した。
Figure 2010228223
実験No.15は上塗り塗膜層の中実無機粒子量が好適範囲よりも多いため、表面に若干凹凸ができた。実験No.16は上塗り塗膜層の中実無機粒子量が好適範囲よりも少ないため、硬度が小さくなった。実験No.19は下塗り塗膜層の中空無機粒子量が好適範囲よりも多いことが上塗り塗膜層の表面性状にも影響を及ぼし、若干凹凸が認められた。上塗り塗膜層の厚さに比して小さい粒径のEMB−10を用いた実験No.20〜22では、硬度が小さくなった。一方、上塗り塗膜層の厚さに比較すると好適範囲よりも大きい粒径のSPM−16を用いた実験No.24では、表面に凹凸が認められた。その他の例は、硬度、耐磨耗性、暖感触、外観の全てに優れる樹脂塗装金属板であった。
実験例4(多孔質有機粒子の配合効果の確認実験)
ガラスバルーンに代えて、多孔質有機粒子である「アドバンセルHB−2051」(積水化学工業社製;真比重0.5g/cc、平均粒径20μm)を用いた以外は実験例1と同様にして樹脂塗装金属板を得た。組成と特性評価結果を表5に示した。
Figure 2010228223
表5から明らかなように、実験No.25と26は良好な結果を示した。一方、多孔質有機粒子を上塗り塗膜層にも配合した実験No.27では、これらの粒子の比重が軽いため塗膜形成中に表面へ浮き出して、若干凹凸が発生した。
実験例5
下塗り塗膜層に中空無機粒子を用いる代わりに、化学発泡剤(「ビニホールAC#3C−K2」;永和化成工業社製;アゾジカルボンアミド系;発泡開始温度208℃;メジアン径5μm)を3%添加して20μm厚の下塗り塗膜層を形成しようとしたが、発生した気体量が多すぎて塗膜表面から揮散したため、多数の孔が開いて表面凹凸の極めて多いものとなった。よって、その後の操作は中止した。
本発明の樹脂塗装金属板は、暖感触、硬度、耐磨耗性、外観に優れているので、家電製品;パーティション、机等の家具等、人間が手で触れる機会の多い用途に適用するのに好適である。

Claims (7)

  1. 金属板表面に2層の樹脂塗膜層が形成されており、下塗り塗膜層は中空無機粒子および/または多孔質有機粒子を含有し、上塗り塗膜層は中実無機粒子と潤滑剤とを含有すると共に、Tgが30℃以上の樹脂を含んでいることを特徴とする樹脂塗装金属板。
  2. 上塗り塗膜層の厚さが5〜50μmであり、中実無機粒子の平均粒径が上塗り塗膜層の厚さの50〜90%である請求項1に記載の樹脂塗装金属板。
  3. 下塗り塗膜層の厚さが5〜50μmであり、中空無機粒子および多孔質有機粒子の平均粒径が下塗り塗膜層の厚さの50〜140%である請求項1または2に記載の樹脂塗装金属板。
  4. 上塗り塗膜層中、中実無機粒子が5〜50質量%、潤滑剤が1〜10質量%含まれている請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂塗装金属板。
  5. 下塗り塗膜層中、中空無機粒子と多孔質有機粒子が、合計で5〜30質量%含まれている請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂塗装金属板。
  6. 鉛筆硬度が4H以上である請求項1〜5のいずれかに記載の樹脂塗装金属板。
  7. 用途が金属家具である請求項1〜6のいずれかに記載の樹脂塗装金属板。
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