JP2010228203A - 押出成形材の製造方法及び製造装置 - Google Patents

押出成形材の製造方法及び製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010228203A
JP2010228203A JP2009076765A JP2009076765A JP2010228203A JP 2010228203 A JP2010228203 A JP 2010228203A JP 2009076765 A JP2009076765 A JP 2009076765A JP 2009076765 A JP2009076765 A JP 2009076765A JP 2010228203 A JP2010228203 A JP 2010228203A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
orifice
edge
air
extrusion
slit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2009076765A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Tamura
達也 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Tokai Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Kogyo Co Ltd filed Critical Tokai Kogyo Co Ltd
Priority to JP2009076765A priority Critical patent/JP2010228203A/ja
Publication of JP2010228203A publication Critical patent/JP2010228203A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】オリフィスの縁に付着した異物を効果的に除去して要求される品質や機能を実現する押出成形材の製造方法及び製造装置を提供する。
【解決手段】本製造方法は、押出成形型22の型面と押出成形材1の表面との間で空気の出入りが可能なスリット72,76が形成されるノズル装置40を用い、ノズル装置はノズル内周縁50,54と、スリットを形成する空気流路70,74と、スリットと連通すると共に該スリットから流入する空気を吸引して排出する吸引孔62を有する内部空間60とを備える。ポリマー材料の押出中に、内部空間に真空状態を発生させることによりオリフィスの縁30に付着する異物を剥ぎ取るのに十分な風力を有する空気流を発生させることができる。該空気流をオリフィスの縁に作用させることにより、オリフィスの縁に付着する異物を剥離して、吸引される空気と共に除去することを特徴とする。
【選択図】図3A

Description

本発明は、ポリマー材料製の長尺な押出成形材の製造方法と製造装置に関する。
長尺な押出成形材は様々な産業分野において種々の用途に利用されている。例えば、(1).車両部品である装飾用モール、ウエザーストリップ及びシール部品、(2).家電部品である飾り縁及び電線、(3).建築・土木部品である目地材、雨樋、パイプ、ロッド(棒)及びレール、(4).医学用品である人工血管、カテーテル及び薬液供給パイプ等が挙げられる。
このような長尺な押出成形材は、一般に種々のポリマー材料を押出成形型に供給して成形を行ういわゆる押出成形法により製造されている。押出成形材を製造するためのポリマー材料としては、要求される品質と機能を満足させるために熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、ゴム等のポリマー原料を主材料とし、それに各種の添加材料を混合した材料(以下、添加材料を混合したものを「ポリマー材料」ということもある)が用いられる。添加材料としては、典型的にはタルク等の充填材、顔料等の着色剤、プロセスオイル、安定剤、潤滑剤、可塑剤(ゴムの場合は加硫材、加硫促進剤等)等があげられる。
ところで、ポリマー材料を押出成形型に供給して所定の開口形状の押出口(オリフィス)からポリマー材料を押出して長尺な押出成形材を連続して製造する場合、オリフィスの縁に異物(当該分野において「目やに」とも呼ばれている。)が付着し、該異物がオリフィスの縁に少しずつ堆積する場合がある。かかる異物が発生する原因は、押出成形型の内部流路の内面と、当該内面に擦れて移動するポリマー材料との摩擦によりポリマー材料自体の一部と添加材料(充填材等)の一部の少なくとも一方が剥れて前記オリフィスの縁に付着するものと推定されている。
上記異物がオリフィスの縁に付着して堆積量が多くなると、異物が不定期にオリフィスの縁から剥れて押出成形材の表面に付着して一体化することがあり、種々の支障を来すこととなる。例えば、押出成形材が装飾性を要求されるものでは、装飾品質を低下させることとなる。
かかる押出成形材の表面に異物が付着することを防ぐ対策として、例えば特許文献1には、オリフィスの縁に気体を吹き付けて、ダイスの出口に押出された異物(目やに)を吹き飛ばす方法が記載されている。特許文献2には、特定のポリマー材料(シラン変性ポリエチレン)を押出成形する場合の目やに発生を防止する一つの技術が開示されている。
特開2003−215411号公報 特開2003−127205号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されている方法によれば、ダイスの出口に向けて気体を吹き出す際に、エアノズルの吹き付け口から気体を送り出すので、ダイスの出口に達するまでの途中で大気中の空気の抵抗により、空気の吹き付け方向が変動し、空気流をダイスの出口に適切に到着させられない場合がある。また、吹き付けられた空気が押出成形型の出口側の型面に衝突して、ダイスの出口に達する空気の風速が小さくなり、異物を除去するのに必要な風力が得られない。さらに、異物がダイスの出口から剥離しても、異物がダイス周辺の空中に飛散し押出成形材の表面に再度付着する虞があり、異物をダイスの出口から効果的且つ安定的に除去することができない。
本発明は、かかる押出成形に関する従来の問題点を解決すべく創出されたものであり、オリフィスの縁に付着した異物を効果的に除去できる押出成形材の製造方法及び製造装置を提供することを目的とする。
上記目的を実現するべく本発明によってポリマー材料製の長尺な押出成形材の製造方法が提供される。
即ち、本発明のポリマー材料製の長尺な押出成形材の製造方法は、請求項1に記載のとおり、押出出口側の型の表面に所定の横断面形状のオリフィスを有する押出成形型にポリマー材料を連続的に供給し、前記オリフィスから所定横断面形状の前記ポリマー材料を連続して押出すことにより、該ポリマー材料製の長尺な押出成形材を製造する方法であって、
該製造方法は、前記押出成形型の出口側の型の表面と押出される前記押出成形材の表面との少なくともいずれか一方の面との間で空気の出入りが可能なスリットが形成されるノズル装置を前記押出成形型の出口側に装着して用い、
前記ノズル装置は、前記オリフィスの周方向の少なくとも一部において該オリフィスの縁形状と相似的拡大形の輪郭に形成されたノズル内周縁と、
前記ノズル内周縁と前記押出成形型の出口側の型の表面との間および前記ノズル内周縁と前記押出成形材の表面との間の少なくともいずれかから空気の流入を許容するスリットを形成する空気流路と、
前記スリットと連通すると共に該スリットから流入する空気を特定方向に吸引して排出する吸引孔を有する内部空間とを備え
前記ポリマー材料の押出中に、前記内部空間内の空気を吸引孔から吸引して該内部空間に真空状態を発生させ、
前記真空状態の発生により、空気が前記押出成形型外側から前記スリットを通ってオリフィスの内周縁に向けて流れ、前記オリフィスの縁に達した後、該オリフィスの縁および前記押出成形材の表面から遠ざかる方向に流れると共にオリフィスの縁に付着する異物を剥ぎ取るのに十分な風力を有する空気流を発生させ、
前記空気流の力を前記オリフィスの縁に作用させることにより、前記オリフィスの縁に付着する異物を該オリフィスの縁から剥離させ、該異物を吸引される空気と共に除去することを特徴とする。
かかる構成の本発明の押出成形材製造方法では、ポリマー材料の押出中に前記ノズルの前記内部空間内の空気を吸引孔から吸引して該内部空間に真空状態を発生させることにより、空気が前記押出成形型の外側から前記ノズル内周縁と前記押出成形型の出口側の型面との間の前記スリットおよび該ノズル内周縁と前記押出成形材の表面との間の前記スリットの少なくともいずれか一方を通って流れ、前記オリフィスの縁に達すると共に、該オリフィスの縁に付着する異物を剥ぎ取るのに十分な前記空気流を発生させることができる。
かかる空気流を発生させることにより、前記オリフィスの縁に異物が付着しても、該異物をオリフィスの縁から容易に剥離させて除去することができ、剥離された異物は前記スリットと連通する前記ノズルの内部空間に吸引され前記吸引孔を介して吸引される空気と共に排出される。このため、異物(目やに)がオリフィス周辺の空中に飛散せず押出成形材の表面に再度付着するのを防止することができる。また、例えば加熱した熱可塑性ポリマー材料を使用する場合にオリフィス部分で生じ得る煙も吸引し、押出成形型近傍から除去することができる。
従って、本発明の押出成形材製造方法によると、要求される品質や機能の実現を阻害する異物が表面に付着していない所望の押出成形材を安定して製造することができる。
請求項2の発明は、請求項1の製造方法において、前記スリットは前記オリフィスの縁の全周に設けられ、該オリフィスの縁の全周に亘って前記空気流を作用させることを特徴とする。
かかる構成によると、前記オリフィスの縁の不特定部分に又は全周に亘って異物が付着する場合に該異物に対して異物を剥ぎ取るのに十分な風力を有する空気流を作用させることができる。このため、請求項2の製造方法によると、異物がオリフィスの縁の不規則位置に付着しても前記オリフィスの縁に付着する異物をより効果的に剥離することができるので、要求される品質や機能の実現を阻害する異物が表面に付着していない所望の押出成形材を安定して製造することができる。
請求項3の発明は、請求項1の製造方法において、前記オリフィスの縁の周方向には前記曲線部が形成されており、前記スリットは前記オリフィスの縁の周方向の少なくとも前記曲線部を含む一部に設けられ、オリフィスの縁の周方向の一部に選択的に前記空気流を作用させることを特徴とする。
かかる構成によると、前記オリフィスの縁の許容されない特定部分にだけ異物が付着する場合に該異物に対して異物を剥ぎ取るのに十分な風力を有する空気流を作用させることができる。このため、請求項3のポリマー材料製の長尺な押出成形材の製造方法によると、押出成形型の温度変化等に及ぼす影響を少なくして前記オリフィスの縁に付着する異物をより効果的に剥離することができるので、要求される品質や機能の実現を阻害する異物が表面に付着していない所望の押出成形材を安定して製造することができる。
請求項4の発明は、請求項1から3のいずれかの製造方法において、前記押出成形型のオリフィスの近傍には、押出成形型の出口側の型の表面よりも押出方向上流側に凹んだ凹部が形成されており、前記空気流を前記オリフィスの縁を掠めて前記凹部に流し、該凹部に達した該空気流を該オリフィスの縁及び前記押出成形材の表面から遠ざかる方向に流れを変更させることを特徴とする。
かかる構成によると、前記オリフィスの縁に前記空気流を更に効果的に作用させることができる。このため請求項4の製造方法によると、前記オリフィスの縁に付着する異物をより効果的に剥離することができるので、要求される品質や機能の実現を阻害する異物が表面に付着していない所望の押出成形材を安定して製造することができる。
請求項5の発明は、請求項1から3のいずれかの製造方法において、前記スリットは、前記オリフィスの下流側に位置する第1のスリットと、該第1のスリットよりも下流側で該第1のスリットと所定の間隔を保って位置する第2のスリットが形成され、該第1のスリットと該第2のスリットの両方から空気を流入させることを特徴とする。
かかる構成によると、異物を剥ぎ取るのに十分な風力を有する空気流を複数方向から前記オリフィスの縁に付着する異物に作用させることができる。このため請求項5の製造方法によると、前記オリフィスの縁に付着する異物をより効果的に剥離することができるので、要求される品質や機能の実現を阻害する異物が表面に付着していない所望の押出成形材を安定して製造することができる。
請求項6の発明は、請求項5の製造方法において、前記第1のスリットから流入する空気には、大気圧を上回る圧力に圧縮された圧縮空気を供給することを特徴とする。
かかる構成によると、自然に流入させた空気と比較してより大きな風力を有する空気流を前記オリフィスの縁に付着する異物に作用させることができる。このため請求項6の製造方法によると、前記オリフィスの縁に付着する異物を更に効果的に剥離することができるので、要求される品質や機能の実現を阻害する異物が表面に付着していない所望の押出成形材を安定して製造することができる。
請求項7の発明は、請求項1から6のいずれかの製造方法において、前記スリット部分で空気の風速を増大させることを特徴とする。
かかる構成によると、スリット部分を通過する前の空気と比較してより大きな風速を有する空気流を前記オリフィスの縁に付着する異物に作用させることができる。このため請求項7の製造方法によると、前記オリフィスの縁に付着する異物を更に効果的に剥離することができるので、要求される品質や機能の実現を阻害する異物が表面に付着していない所望の押出成形材を安定して製造することができる。
請求項8の発明は、請求項1から7のいずれかの製造方法において、前記押出成形型からポリマー材料の押出中、前記内部空間内の空気を吸引孔から連続して吸引することを特徴とする。
かかる構成によると、前記オリフィスの縁に付着する異物を剥ぎ取るのに十分な空気流を連続的に発生させることができ、異物が不定期に付着したり、単位時間当たりの前記オリフィスの縁への異物付着量が多い場合に、前記オリフィスの縁に付着する異物を更に効果的に剥離することができる。これにより、要求される品質や機能の実現を阻害する異物が表面に付着していない所望の押出成形材を安定して製造することができる。
請求項9の発明は、請求項1から7のいずれかの製造方法において、前記押出成形型からポリマー材料の押出中、前記内部空間内の空気を吸引孔から間欠的に吸引することを特徴とする。
かかる構成によると、前記オリフィスの縁に付着する異物を剥ぎ取るのに十分な空気流を間欠的に発生させることができ、単位時間当たりの前記オリフィスの縁への異物付着量が少ない場合に、エネルギーの使用をおさえて前記オリフィスの縁に付着する異物を効果的に剥離することができる。これにより、要求される品質や機能の実現を阻害する異物が表面に付着していない所望の押出成形材を安定して製造することができる。
請求項10の発明は、請求項1から9のいずれかの製造方法において、前記押出成形型に供給するポリマー材料は、ゴム、熱可塑性樹脂及び熱可塑性エラストマーのうちの少なくとも一つから選択されることを特徴とする。
かかる構成の請求項10の製造方法によると、上記のうちのいずれかのポリマー材料から異物が付着しない押出成形材を容易に製造することができる。
請求項11の発明は、請求項10の製造方法において、前記ポリマー材料は熱可塑性樹脂又は熱可塑性エラストマーであり、前記ポリマー材料の溶融温度を上回る温度に前記押出成形型を加熱すると共に前記オリフィスの縁に達する空気を常温を上回る温度に加熱して流入させることを特徴とする。
かかる構成の請求項11の製造方法によると、前記押出成形型の温度の低下を防ぐことができるので安定して押出成形することができる。
請求項12の発明は、請求項1から11の製造方法において、前記スリットに向けて流れ込む空気の流路を前記スリットにおいて絞ることにより、該スリットを通過する空気の風速を増大させることを特徴とする。スリット通過前の空気と比較してより風速の大きな空気流を前記オリフィスの縁に付着する異物に作用させることができる。このため請求項12の製造方法によると、格別の増速手段を用いずとも前記オリフィスの縁に付着する異物を更に効果的に剥離することができるので、要求される品質や機能の実現を阻害する異物が表面に付着していない所望の押出成形材を安定して製造することができる。
さらに、上記目的を実現するべく本発明によってポリマー材料製の長尺な押出成形材の製造装置が提供される。
即ち、本発明のポリマー材料製の長尺な押出成形材の製造装置は、請求項13に記載のとおり、押出出口側の型の表面に所定の横断面形状のオリフィスを有する押出成形型にポリマー材料を連続的に供給し、前記オリフィスから所定横断面形状のポリマー材料を連続して押出し、その後に固化又は硬化処理を行うことにより、該ポリマー材料製の長尺な押出成形材を製造する装置であって、
前記製造装置は、前記押出成形型の出口側の型の表面と押出される前記押出成形材の表面との少なくともいずれか一方の面との間で空気の出入りが可能なスリットを形成するノズル装置が前記押出成形型の出口側に装着されており、
前記ノズル装置は、前記オリフィスの周方向の少なくとも一部において該オリフィスの縁形状と相似的拡大形の輪郭に形成されたノズル内周縁と、
前記ノズル内周縁と前記押出成形型の出口側の型の表面との間及び前記ノズル内周縁と前記押出成形材の表面との間の少なくともいずれかから空気の流入を許容するスリットを形成する空気流路と、
前記スリットと連通すると共に該スリットから流入する空気を特定方向に吸引して排出する吸引孔と該吸引孔に連結する内部空間を形成する囲い部材と、
前記流入する空気の流れを前記スリットを通って前記押出成形型のオリフィスの縁の方向へ案内する案内面とを備え、
前記吸引孔が別途の真空吸引装置に連結され、該真空吸引装置の作動により前記内部空間内の空気が吸引されたとき、前記スリットを通って前記内部空間内に流入する空気が前記オリフィスの縁に向けて流れるように、前記ノズル装置の前記スリットに至る案内面の方向と前記ノズル内周縁の位置とが調節されていることを特徴とする。
かかる構成の本発明のポリマー材料製の長尺な押出成形材の製造装置では、ポリマー材料の押出中に前記ノズルの前記内部空間内の空気を吸引孔から吸引して該内部空間を真空状態にすることにより、空気が前記押出成形型の外側から前記ノズル内周縁と前記押出成形型の出口側の型面との間の前記スリットおよび該ノズル内周縁と前記押出成形材の表面との間の前記スリットの少なくともいずれか一方を通って流れ、前記オリフィスの縁に達すると共に、該オリフィスの縁に付着する異物を剥ぎ取るのに十分な前記空気流を発生させることができる。
かかる空気流が発生することにより、前記オリフィスの縁に異物が付着しても、該異物をオリフィスの縁から容易に剥離させて除去することができ、剥離された異物は前記スリットと連通する前記ノズルの前記内部空間に吸引され前記吸引孔を介して吸引される空気と共に排出されることとなり、異物がオリフィス周辺の空中に飛散して押出成形材の表面に再度付着しなくなる。また、例えば加熱して溶融した熱可塑性ポリマー材料を使用する場合にオリフィス部分で生じ得る煙も吸引することができる。
従って、本発明の製造装置によると、構造が簡単で要求される品質と機能の実現を阻害する異物が表面に付着していない所望の押出成形材を安定して製造することができる。
請求項14の発明は、請求項13の製造装置において、前記案内面の方向は、前記押出成形材の押出方向に対して鋭角で交差する方向に形成されていることを特徴とする。
かかる構成の請求項14の製造装置によると、前記スリットを通り前記オリフィスの縁に達し前記内部空間内に流入する空気が該オリフィスの縁に向けて正確に流れるようになるので、要求される品質や機能の実現を阻害する異物が表面に付着していない所望の押出成形材を安定して製造することができる。
請求項15の発明は、請求項13又は14の製造装置において、前記囲い部材の内壁表面に、異物の付着を阻害する非着性処理層が形成されていることを特徴とする。
かかる構成の請求項15の製造装置によると、前記オリフィスの縁から剥れた異物が前記囲い部材の内面に付着することなく前記内部空間を流れるので前記押出成形型の外に安定して該異物を排出することができる。これにより、要求される品質や機能の実現を阻害する異物が表面に付着していない所望の押出成形材を安定して製造することができる。
請求項16の発明は、請求項13から15のいずれかの製造装置において、前記ノズル装置は、複数の構成部材からなり、少なくとも一つの構成部材は、前記オリフィスの縁に対して型の表面の面方向に接近及び離反の移動調節が可能であることを特徴とする。
かかる構成の請求項16の製造装置によると、前記ノズルの押出成形型への着脱が容易で所望の正確な位置に固定できる。
請求項17の発明は、請求項13から16のいずれかの製造装置において、前記案内面には、オリフィスの縁に向けて流れる空気を整流するための整流手段が形成されていることを特徴とする。
かかる構成によると、前記オリフィスの縁に向けて空気流に乱流を発生させず正確な位置に空気を流すことができる。このため請求項17の製造装置によると、前記オリフィスの縁に付着する異物を更に効果的に剥離することができるので、要求される品質や機能の実現を阻害する異物が表面に付着していない所望の押出成形材を安定して製造することができる。
請求項18の発明は、請求項13から17のいずれかの製造装置において、少なくとも前記オリフィスの縁を含む前記押出出口側の型の表面に、異物の付着を阻害する非着性処理層が形成されていることを特徴とする。
かかる構成の請求項18の製造装置によると、前記オリフィスの縁に異物が付着せず、該異物を剥ぎ取るための風力は非着性処理がなされていない場合よりも小さくなるので該異物を剥離する風力が小さくて済むという効果を奏する。
請求項19の発明は、請求項13から18のいずれかのポリマー材料製の長尺な押出成形材の製造装置において、前記オリフィスの縁の外周側の周囲に押出方向の上流側に向けて凹んでいる凹部が形成されており、前記オリフィスの縁が押出方向の下流側に向けて突出するように先細形状に形成されていることを特徴とする。
かかる構成の請求項19の製造装置によると、前記オリフィスの縁が押出方向の下流側に向けて突出するように先細形状に形成されているので、異物が前記オリフィスの縁に付着できる面積が小さくなり該異物を容易に剥離することができるようになる。さらに押出方向の下流側から前記オリフィスの縁に流れ込む空気流が異物の位置を越えて前記オリフィスの縁よりも押出方向の上流側に達した後に流れの方向を変えて前記吸引孔方向に流れるので、下流側からの空気流をより効果的に該異物に作用させることができ該異物を容易に剥離することができるようになる。これにより、要求される品質や機能の実現を阻害する異物が表面に付着していない所望の押出成形材を安定して製造することができる。
請求項20の発明は、請求項13から19のいずれかのポリマー材料製の長尺な押出成形材の製造装置において、前記押出成形型及び/又は前記ノズル装置には、前記スリットに流入する空気を常温を超える温度に加熱する加熱手段が前記ノズル内周縁よりも空気流の上流側に設けられていることを特徴とする。
かかる構成の請求項20の製造装置によると、空気を外部から流入させることによる前記押出成形型の温度の低下を防ぐことができ、一定の押出成形材を安定して製造することができる。
請求項21の発明は、請求項20のポリマー材料製の長尺な押出成形材の製造装置において、前記加熱手段は加熱可能な押出成形型であり、押出成形型からの伝導熱で囲い部材が加熱されることを特徴とする。
かかる構成の請求項21の製造装置によると、別途に加熱装置を必要とせず簡易な構造で前記押出成形型の温度の低下を防ぐことができ、一定の押出成形材を安定して製造することができる。
請求項22の発明は、請求項20のポリマー材料製の長尺な押出成形材の製造装置において、前記加熱手段は、常温を超える温度に前記空気を加熱するヒーターであることを特徴とする。
かかる構成の請求項22の製造装置によると、簡易な加熱装置を前記押出成形型及び/又はノズルにとりつけることにより前記押出成形型の温度の低下を防ぐことができる。
本発明の第1実施形態に係る押出成形材製造装置を用いた押出成形材の製造方法を示す概略説明図である。 図1中のII―II線断面図であって、上ノズルと下ノズルからなるノズル装置の構成を模式的に示す断面図である。 図2中のIII―III線断面図であって、第1実施形態に係る押出成形型の構成を模式的に示す断面図である。 オリフィスにおける押出成形材の体積膨張を模式的に示す断面図である。 図3A中のIV−IV線断面図であって、ノズル装置の案内面に形成された溝を模式的に示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る押出成形型の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係る押出成形型の構成を模式的に示す断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態を説明する。なお、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事柄(例えば押出成形材の製造に関する一般的な事項)は、従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書及び図面によって開示されている事項と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。
まず、本発明の製造方法において好適に使用される材料について説明する。
ここで開示される製造方法において使用されるポリマー材料としては、要求される品質と機能の実現可能なポリマー材料であれば特に制限なく使用することができる。好適な具体例として、ポリマー成分が、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、ゴム材であるものが挙げられる。
熱可塑性樹脂は、汎用樹脂でもエンジニアリング樹脂(所謂エンプラ)でも良く、結晶性樹脂でも非晶質樹脂でも良い。例えば、ポリプロピレン(PP)、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(ABS)、アクリロニトリルエチレンプロピレンゴムスチレン共重合体(AES)、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、ポリアセタール(POM)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、ポリフェニレンオキサイド(PPO)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)等の各種樹脂が挙げられる。これらの他、種々のグレードのポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等の樹脂を用いることが可能である。環境に優しいという観点からは塩素等のハロゲンを含まない樹脂が好ましく、さらにはリサイクル性等の観点からポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂が特に好ましい。
また、種々の熱可塑性エラストマー(例えばオレフィン系、スチレン系、ビニル系)を好適に用いることができる。特に、環境への配慮やリサイクル性の観点から、例えばハードセグメントがオレフィン系樹脂であるオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)が好ましい。また、ソフトセグメントとしてEPM、EPDM、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)等のようなゴム成分を含有する熱可塑性エラストマーも好ましい。
また、ゴム材としては、例えば、天然ゴム(NR)、エチレンプロピレンゴム(EPM)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、ブチルゴム(IIR)、ニトリルブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)等を用いることが可能である。環境に対する配慮がされるときには塩素等のハロゲンを含まないゴムが好ましい。特にEPDMは、反発弾性が良好なことから自動車用ゴム製品、工業用ゴム製品、建築用ゴム製品等に好ましく用いることができる。
本発明の実施にあたっては、上記のようなポリマー(熱可塑性樹脂、ゴム、エラストマー等)の1種類をマトリックス成分とするポリマー材料(成形材料)を用いてもよく、或いは、2種類又は3種類以上のポリマーから成るポリマーコンプレックスやポリマーアロイをマトリックス成分とするポリマー材料を用いてもよい。
さらには、上記のポリマー材料の品質と機能を高めるために副成分として種々の添加材料を混合したポリマー材料を好ましく使用することができる。かかる添加材料としては、例えば、炭酸カルシウム、クレー、マイカ、タルク、水酸化マグネシウム等の無機充填剤が挙げられる。また、カーボンブラック、二酸チタン、各種の有機染料、顔料等の着色剤が挙げられる。また、パラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル、芳香族系プロセスオイル等のプロセスオイルが挙げられる。或いはまた、含有するポリマー成分に応じて、ジブチル錫マレート系、ジブチル錫メルカプト系等の有機錫系安定剤等の安定剤が挙げられる。その他、PTFE等の潤滑剤、フタル酸誘電体(DOP(フタル酸ビス)、DIDP(フタル酸ジイソデシル),DINP(フタル酸ジイソノニル)、DOA(アジピン酸ビス))等の可塑剤、粉末硫黄、アシル系パーオキサイド等の有機過酸化物等の加硫剤、グアニジン類、チアゾール類、チオウレア類、チウラム類等の加硫促進剤などが挙げられる。
次に、図面を参照しつつ本発明の押出成形材製造方法の好適な一実施形態(第1実施形態)を詳細に説明する。なお、図1は、本実施形態に係る製造方法を好適に実施する押出製造ラインと該ラインを構成する各装置を示す概略説明図である。なお、本発明に関する以下の説明において上流および下流という場合は、押出方向に関しての上流と下流、即ち、押出成形材1が後述する押出成形型22(上流)側から切断装置12(下流)側へ流れる場合の位置関係を指す。
図に示すように、本実施形態に係る押出製造ライン(即ち押出成形材製造装置20)は、大まかにいって、本実施形態に係るポリマー材料製の長尺な押出成形材1を押出する押出成形型22(後述するノズル装置40を備える)、ならびに押出成形型22の下流側に設けられた処理槽2、引取装置8、および切断装置12を備える。
このうち、処理槽2は、押出成形型22から押し出されてきたポリマー材料から成る成形体を硬化させる若しくは固化させる処理、即ち架橋促進処理や冷却処理等を行うための装置である。従って、処理槽2は、例えば加熱されて溶融した熱可塑性樹脂を主体とするポリマー材料を冷却することにより該ポリマー材料を固化させる処理を行うものであり得る。また、加硫可能な未加硫ゴム(EPDM等)を加熱し且つ加硫することにより該ゴム材料を硬化させる処理を行うものであり得る。かかる処理槽2には、押出成形型22から押し出されてきた成形体の外形を調整するサイジング装置(サイジングダイ)2Aを付設してもよい。
処理槽2の下流側に設けられた引取装置8は、当該処理槽2を経て固化(硬化)した成形体(押出成形材1)を表裏両面側から挟んで回転しながら引き取る引取ローラ8A,8Bを備える。
引取装置8の下流側に設けられた切断装置12は、カッター14、切断ダイ16および位置センサー18を備えている。そして、引取装置8を通過してきた成形体(押出成形材1)を位置センサー18で検知し、所定の長さが該位置センサー18を通過した時点でカッター14を作動させて当該成形体を切断する。これにより、所定の長さの押出成形材1を連続的に製造することができる。前記の切断に代えてドラム等に連続して巻き取ってもよい。
なお、上述した押出成形型22よりも下流側に設けられた各装置については、何れも従来使用されているものと同様であればよく、本発明を特徴付けるものではないため、これ以上の詳細な説明は省略する。
次に本実施形態に係る押出成形型22について図2から図4を参照して詳細に説明する。
本実施形態に係る押出成形型22は、図示しない押出機(例えばスクリュー式押出機)に接続され所定の溶融ポリマー材料が内部の流路32に供給される押出成形型本体部24と、当該本体部24の流路32に連通して下流側に取り付けられ所定形状のオリフィス(押出口)28を構成するエンドプレート26とを有する。かかる構成の押出成形型22では、従来のこの種の装置と同様、予め上記ポリマー材料が溶融する温度を上回る温度に押出成形型22を加熱するとともに、図示しない押出機(例えばスクリュー式の一軸又は複数軸の押出機)から加熱されて溶融状態のポリマー材料を押出成形型22の材料供給口(図示しない)を介して内部の流路32に供給する。そして、該供給されたポリマー材料をエンドプレート26のオリフィス(押出口)28から該オリフィスの開口形状に対応する所定の横断面形状で押し出すことにより、目的とする押出成形材1が押出成形される。このとき、押出成形型22内部のポリマー材料流路32の内周側表面には異物(固形物)の発生を低減させるために低摩擦処理層が形成されていることが好ましい。なお、上述した押出成形型22内からオリフィス28に至る構成と押出成形の態様は、従来と同様でよく、本発明を特徴付けるものではないため、これ以上の詳細な説明は省略する。
次に、本発明を特徴付ける構成について説明する。
本実施形態に係る押出成形型22は、上記エンドプレート26の出口側表面にノズル装置40と、当該ノズル装置40と吸引パイプ64を介して連結する本実施形態に係る真空吸引装置94(図1参照)とを備えている。
ここで使用される真空吸引装置としては、後述する内部空間60内の空気を吸引孔62から吸引して、内部空間60内に真空状態を発生させることができれば特に制限なく使用することができる。好適な具体例として、ロータリーポンプ、油拡散ポンプ、ターボ分子ポンプ、イオンポンプ等の公知の吸引装置が挙げられる。
次に、ノズル装置40について詳細に説明する。図2は、上ノズル44と下ノズル82とからなるノズル装置40の図1におけるII−II線断面図であり、ノズル装置40の下流側から見たときの該ノズル装置40の構成を模式的に示す図である。図3Aは、図2におけるIII−III線断面図であり、押出成形型22の押出成形型本体部24とエンドプレート26とノズル装置40とから構成される部分を模式的に示す図であって、当該部分を押出成形型22の側面側からみた縦断面で示している。なお、上ノズル44と下ノズル82の構成は実質的に同一なので下ノズル82の一部の図示を省略している。図4は、図3AにおけるIV−IV線断面図であり、ノズル装置40の案内面56に形成された溝(整流手段)58の構成を模式的に示す断面図である。以下、図2から図4に基づいて本実施形態に係るノズル装置40を説明する。
図2に示すように、押出成形型22に着脱可能なノズル装置40は、大まかにいって、横断面形状が鉛直方向における上方が凸な円弧状である上ノズル44と、上ノズル44とは別に製作され横断面形状が鉛直方向における下方が凸な円弧状である下ノズル82との組合せからなる。
図3Aに示すように、上ノズル44は上流側の第1仕切壁48と下流側の第2仕切壁52とを有する半円板状の囲い部材46を備える。また、下ノズル82は上流側の第1仕切壁86と下流側の第2仕切壁90とを有する半円板状の囲い部材84を備える。
そして、図示されるように、上ノズル44を構成する上記囲い部材46の第1仕切壁48および第2仕切壁52それぞれの押出成形材1に近接する側の先端部は、横断面形状がオリフィスの縁30の形状と相似的拡大形の輪郭となるように形成された第1ノズル内周縁50および第2ノズル内周縁54をそれぞれ形成している。同様に、下ノズル82を構成する上記囲い部材84の第1仕切壁86および第2仕切壁90それぞれの押出成形材1に近接する側の先端部は、横断面形状がオリフィスの縁30の形状と相似的拡大形の輪郭となるように形成された第1ノズル内周縁50と第2ノズル内周縁54をそれぞれ形成している。なお、下ノズル82では吸引パイプ等の図示を省略している。
図2に示すように、本実施形態においては、第1ノズル内周縁50(第2ノズル内周縁54)はオリフィス28の開口形状に対応して(図2の場合は略U字型)、オリフィス28の全周に亘ってオリフィスの縁30形状と相似的拡大形の輪郭に形成されているが、このような形態に限定されず、前述した異物の付着が特定の位置に限られるときは例えば当該第1ノズル内周縁50(第2ノズル内周縁54)はオリフィス28の周方向の少なくとも前記位置に対応させて一部において、オリフィスの縁30形状と相似的拡大形の輪郭に形成されていればよい。
なお、図2に示すように、オリフィスの開口形状に対応して第1ノズル内周縁50、第2ノズル内周縁54及び案内面56の形状が若干異なる点を除いては、上ノズル44と下ノズル82とは形状および機能が実質的に同一である。従って、以下の説明では、主として上ノズル44の部分を対象として本実施形態に係るノズル装置40の構成部材やそれらの機構について説明し、下ノズル82については実質的に同一である部材や機構には同一の符号を付すとともに重複した説明を省略する。
図2に示すように、ノズル装置40(上ノズル44)の第2仕切壁52の両端部には押出成形型22に対して着脱可能にし、かつそれぞれオリフィスの縁30に対して(つまり、エンドプレート26の出口側表面に対して)上ノズル44の型表面の面方向における接近および離反の移動調節が可能な締付手段(ボルト)66が設けられている。具体的には、例えば、上ノズル44の第2仕切壁52の両端部にそれぞれ長孔68が形成されておりボルト締めにより固定する方法、更には長孔68の形状により上ノズル44の横幅方向への調節を可能とすることもできる。その他ヒンジ式等の公知手段を用いて両ノズル同士を容易に分離したり、位置調節をすることができる。
図3Aに示すように、ノズル装置40(上ノズル44)を前記締付手段66によりエンドプレート26の出口側表面の所定位置に装着することで、エンドプレート26の出口側表面と上ノズル44の第1仕切壁48との間に押出成形型22の外部からの空気の流入が可能な第1空気流路70(図2及び図3A)が形成される。そして、第2仕切壁52の第2ノズル内周縁54側には外部からの空気の流れをオリフィスの縁30へと案内する案内面56が形成されており、当該案内面56の方向は押出成形材1の押出方向に対して鋭角で交差する方向に形成されている。当該案内面56と押出成形材1の表面との間に押出成形型22の外部からの空気の流入が可能な第2空気流路74(図2及び図3A)が形成され、案内面56の傾斜により第2空気流路74に流入する空気の流れを乱れなく、押出成形型22のオリフィスの縁30方向へ効果的に案内することができる。
さらに、図4に示すように、第2ノズル内周縁54に向けて鋭角で交差するように形成された案内面56にはオリフィスの縁30に向けて流れる空気を整える整流手段58が設けられている。具体的には、例えば、櫛刃状の案内面56の内周側表面から第2仕切壁52に向けて案内面56の周方向に所定の間隔を隔てて本実施形態に係る整流手段である溝58を形成することにより空気の乱流の発生を防ぎ整流することができ、オリフィスの縁30に向けて一層正確な位置に空気を流すことができる。
なお、熱可塑性ポリマー材料からなる押出成形材1はオリフィス28(押出口)から押出された後に、体積膨張(スエリング)するという性質を有する。図3Bに示すように、オリフィス28から押出された直後の体積膨張した押出成形材1の表面における接線と体積膨張後の押出成形材1表面との交差角度をスエリング角度θとしたとき、このスエリング角度θよりも大きな角度の方向から外部の空気を流し、かつ第1及び第2ノズル内周縁50,54が体積膨張した押出成形材1の表面に接触しないように案内面56の形と交差角度を形成することが好ましい。
図3Aに示すように、第1ノズル内周縁50とエンドプレート26の出口側表面との間には第1スリット72が形成されている。そして、第1仕切壁48の先端部分をオリフィスの縁に向けて鋭角に交差するように形成して、当該第1スリット72に向けて流れ込む空気の第1空気流路70を第1スリット72において絞ることにより、該スリット72部分を通過する空気の風速を増大させることができる。同様に、第2ノズル内周縁54と押出成形材1の表面との間には第2スリット76が形成されている。そして、第2空気流路74を第2スリット76において絞ることにより、該スリット76部分を通過する空気の風速を増大させることができる。
また、本実施形態においては、図2及び図3Aにおいて示すように第1スリット72と第2スリット76はオリフィスの縁30の全周に亘って設けられており、オリフィスの縁30の全周に亘って空気流を作用させているが、このような形態に限定されず、異物の付着する位置が特定部分であれば例えばオリフィスの縁30の前記付着する部分を中心として周方向の少なくとも曲線部を含む一部に設けることにより、オリフィスの縁30の周方向の一部に選択的に空気流を作用させてもよい。
囲い部材46には、第1仕切壁48と対向する第2仕切壁52との間に内部空間60が形成されている。さらに、囲い部材46には、当該囲い部材46を縦軸方向(図3Aにおいて紙面上の上方向及び下方向)に貫通する吸引孔62が内部空間60と連結するように形成されている。そして、吸引孔62と第1スリット72と第2スリット76は連通しており、第1スリット72および第2スリット76それぞれから流入する空気を吸引孔62を介して押出成形型22の外部に排出することができる。当該吸引孔62には真空吸引装置94(図1参照)に連結する吸引パイプ64が装着されている。
図3Aに示すように、上ノズル44の第2仕切壁52外側表面及び/又は押出成形型22には外部から流入する空気を常温を超える温度に暖めることが可能なように本実施形態に係る装置では加熱手段であるヒーター78を取り付けてある。かかる第2仕切壁52外側表面のヒーター78としては、種々の形態・仕様のものが使用され得るが、面ヒーター79が好ましく、他方、押出成形型22のヒーター78としては当該押出成形型22の外周に沿って密着するように取り付ける形態のもの、例えばバンドヒーター80が好ましい。ただし、押出成形型22に供給するポリマー材料がゴムの場合にはいずれのヒーター78も不要である。また、別途のヒーター78を取り付けなくとも押出成形型22自体が加熱可能な装置であって、押出成形型22からの伝導熱で囲い部材46が加熱されてもよい。
エンドプレート26の出口側表面の少なくともオリフィスの縁30を含む範囲および囲い部材46の内壁表面にはPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)樹脂、DLC(ダイアモンドライクカーボン)等の非着性皮膜の処理層が形成されている。PTFEは、他の樹脂に比べて接触角が大きく、濡れにくい性質を有しているので、前記処理層の表面に接する物質が粘着したり、接着したりすることを効果的に防止することができる。
かかる構成により、真空吸引装置94を作動させて第1仕切壁48と第2仕切壁52とからなる囲い部材46及び第1仕切壁86と第2仕切壁90からなる囲い部材84のそれぞれの内部空間60内の空気を吸引孔62から吸引して当該内部空間60内に負圧状態を発生させることができる。当該負圧状態の発生により押出成形型22の外側から空気が第1空気流路70を流れ第1スリット72を通過しオリフィスの縁30に達すると共に、オリフィスの縁30に付着する異物(押出成形中に押出成形材1から剥れたポリマー材料及び/又は添加材料)を剥ぎ取るのに十分な空気流を発生させることができる。同様に、空気が案内面56に形成された溝58及び第2空気流路74を流れ第2スリット76を通過しオリフィスの縁30に達すると共にオリフィスの縁30に付着する異物を剥ぎ取るのに十分な空気流を発生させることができる。かかる空気流を発生させることにより、オリフィスの縁30に異物が付着しても、当該空気流が異物に作用して異物をオリフィスの縁30から容易に剥離することができる。そして、剥離された異物は囲い部材46,84の内部空間60内に吸引され吸引孔62を介して吸引される空気と共に押出成形型22の外部に排出されることとなる。これにより、オリフィスの縁30から異物を剥離するだけでなく、異物が剥離された後にオリフィス28周辺の空気中に飛散せず、押出成形材1に再度付着するという事態も防止することができる。また、例えば加熱した熱可塑性ポリマー材料を使用する場合にオリフィス28部分で生じうる煙も吸引し内部空間60内に吸引して吸引孔62を介して吸引される空気と共に押出成形型22の外部に除去することができる。
従って、オリフィスの縁30に付着する異物をオリフィスの縁30から効果的に除去することができ、更には押出成形材1への異物の再度の付着を防止することができるので、要求される品質や機能の実現を阻害する異物が表面に付着していない所望の押出成形材1を安定して製造することができる。
また、第1空気流路70を流れ第1スリット72を通過する空気には、大気圧を上回る圧力に圧縮された圧縮空気を供給することが好ましい。圧縮空気を送り込むことでより一層効果的にオリフィスの縁30に付着する異物を除去することができるので、要求される品質や機能の実現を阻害する異物が表面に付着していない所望の押出成形材1を安定して製造することができる。
ここで、単位時間当たりのオリフィスの縁30への異物の付着量に応じて、真空吸引装置94は内部空間60内の空気を連続的または断続的に吸引孔から吸引することが好ましい。単位時間当たりの異物付着量が多ければ、オリフィスの縁30に連続的に空気流を作用させて異物を効果的に剥離し、一方で、単位時間当たりの異物付着量が少なければ、オリフィスの縁30には断続的に空気流を作用させることにより押出成形型22の温度低下を防ぐと共に剥離が必要な時に異物を効果的に剥離することができる。
上述の第1実施形態では、囲い部材が第1仕切壁と第2仕切壁とから構成されていたが、そのような形態に限定されず、例えば、囲い部材が第2仕切壁のみから構成されるようなものであってもよい。
以下、第2実施形態として、囲い部材が第2仕切壁のみから構成されるノズル装置140を備える押出成形型122の好適な例を図面を参照にしつつ説明する。
図5は、第2実施形態に係る押出成形型本体部124とエンドプレート126とノズル装置140とから構成される部分を模式的に示す断面図であって、当該部分を押出成形型122の側面側からみた縦断面であり、上述した第1実施形態に係る押出成形型22に関する図3Aに相当する。なお、第2実施形態に係る固定手段については上述した第1実施形態に係る押出成形型22と同じ構成なので、説明を省略する。
図示されるように、上ノズル144は下流側の第2仕切壁152を有する半円板状の囲い部材146を備えており、下ノズル182は下流側の第2仕切壁190を有する半円板状の囲い部材184を備える。
そして、図示されるように、上ノズル144を構成する上記囲い部材146の第2仕切壁152の押出成形材1に近接する側の先端部は、横断面形状がオリフィスの縁130の形状と相似的拡大形の輪郭となるように形成された第2ノズル内周縁154を形成している。同様に、下ノズル182を構成する上記囲い部材184の第2仕切壁190の押出成形材1に近接する側の先端部は、横断面形状がオリフィスの縁130の形状と相似的拡大形の輪郭となるように形成された第2ノズル内周縁154を形成している。
上述した第1実施形態と同様に、本実施形態においては、第2ノズル内周縁154はオリフィス128の開口形状に対応して、オリフィス128の全周に亘ってオリフィスの縁130形状と相似的拡大形の輪郭に形成されているが、このような形態に限定されず、第1実施形態の場合と同様の理由で例えば当該内周縁154はオリフィス128の周方向の少なくとも一部において、オリフィスの縁130形状と相似的拡大形の輪郭に形成されていればよい。
なお、上述した第1実施形態と同様に、本実施形態においては、オリフィスの開口形状に対応して第2ノズル内周縁154の形状が若干異なる点を除いては、上ノズル144と下ノズル182とは形状および機能が実質的に同一である。従って、以下図5において、主として上ノズル144の部分を対象として本実施形態に係るノズル装置140の構成部材やそれらの機構について説明し、下ノズル182については実質的に同一である部材や機構には同一の符号を付すとともに重複した説明を省略する。
図5に示すように、ノズル装置140(上ノズル144)と押出成形材1の表面との間で空気の出入りが可能となるように上ノズル144を上記締付手段66によりエンドプレート126の押出し出口側表面に装着する。そして、第2仕切壁152の第2ノズル内周縁154側には外部からの空気の流れをオリフィスの縁130へと案内する案内面156が形成されており、当該案内面156の方向は押出成形材1の押出方向に対して鋭角で交差する方向に形成されている。当該案内面156と押出成形材1の表面との間に押出成形型122の外部からの空気の流入が可能な第2空気流路174が形成され、案内面156の傾斜により第2空気流路174に流入する空気の流れを押出成形型122のオリフィスの縁130方向へ効果的に案内することができる。
さらに、第1実施形態と同様に、本実施形態においては、第2ノズル内周縁154に向けて押出成形材1の押出方向と鋭角で交差するように形成された案内面156にはオリフィスの縁130に向けて流れる空気を整える整流手段158が設けられている。
なお、熱可塑性ポリマー材料からなる押出成形材1はオリフィス128(押出口)から押出された後に、体積膨張(スエリング)するという性質を有する。第1実施形態と同様に、オリフィス128から押出された直後の体積膨張した押出成形材1の表面における接線と体積膨張後の押出成形材1表面との交差角度をスエリング角度θとしたとき、このスエリング角度θよりも大きな角度の方向から外部の空気を流し、かつ第1及び第2ノズル内周縁150,154が体積膨張した押出成形材1の表面に接触しないように案内面156の形と交差角度を形成することが好ましい。
図5に示すように、第2ノズル内周縁154と押出成形材1の表面との間には第2スリット176が形成されている。そして、第2空気流路174を第2スリット176において絞ることにより、該スリット176部分を通過する空気の風速を増大させることができる。また、本実施形態においては、第2スリット176はオリフィスの縁130の全周に亘って設けることによりオリフィス130の全周に亘って空気流を作用させてもよい。また、このような形態に限定されず、例えばオリフィスの縁130の周方向の少なくとも曲線部を含む一部に設けることにより、オリフィスの縁130の周方向の一部に選択的に空気流を作用させてもよい。
囲い部材146には、エンドプレート126の出口側表面と対向する第2仕切壁152との間に内部空間160が形成されている。さらに、囲い部材146には、当該囲い部材146を縦軸方向に貫通する吸引孔162が内部空間160と連結するように形成されている。そして、吸引孔162と第2スリット176は連通しており、第2スリット176から流入する空気は吸引孔162を介して押出成形型122の外部に排出されることとなる。当該吸引孔162には上述した第1実施形態と同様、真空吸引装置94(図1参照)に連結する吸引パイプ164が装着される。
上ノズル144の第2仕切壁152外側表面及び/又は押出成形型122には外部から流入する空気を常温を超える温度に暖めることが可能な本実施形態に係る装置では加熱手段であるヒーター178を取り付けてある。かかる第2仕切壁152外側表面のヒーター178としては、種々の形態・仕様のものが使用され得るが、面ヒーター179が好ましく、他方、押出成形型122のヒーター178としては当該押出成形型122の外周に沿って密着するように取り付ける形態のもの、例えばバンドヒーター180が好ましい。ただし、押出成形型122に供給するポリマー材料がゴムの場合にはいずれのヒーター178も不要である。また、別途のヒーター178を取り付けなくとも押出成形型122自体が加熱可能な装置であって、押出成形型122からの伝導熱で囲い部材146が加熱されてもよい。
エンドプレート126のオリフィス128の近傍には、エンドプレート126の出口側表面よりも押出方向上流側に曲面状に凹んだ凹部136が形成されている。また、空気流をオリフィスの縁130に一層効果的に作用させるために、上記凹部136がエンドプレート126のオリフィスの縁130の外周側の周囲にエンドプレート126の出口側表面よりも押出方向の上流側に向けて曲線状に凹むように形成されており、これによりオリフィスの縁130を押出方向の下流側に向けて突出するように先細形状に形成することが好ましい。この先細形状に形成された尖った先端部134(オリフィスの縁130)の幅方向の厚さは0.05mm〜2mm(好ましくは0.1mm〜1mm、最も好ましくは0.2mm〜0.5mm)の範囲にある厚さであることが好ましい。オリフィスの縁130の厚さが上記範囲よりも厚すぎると、異物がオリフィスの縁130に付着可能な面積が大きくなり異物を剥離するのに大きな風力を要することとなる。一方、オリフィスの縁130の厚さが上記範囲よりも薄すぎると、取り扱い中に変形させてしまう虞があり、或いはまた、押出成形材1を押出す際に、エンドプレート126表面のオリフィス128部分に十分な強度が得られず、所望の形状が得られなくなる可能性がある。
第1実施形態と同様に、内部空間160を形成しているエンドプレート126の出口側表面と該エンドプレート126に形成された凹部136および囲い部材146の内壁表面にはPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)樹脂、DLC(ダイアモンドライクカーボン)等の非着性皮膜の処理層が形成されている。
かかる構成により、真空吸引装置94(図1参照)を作動させてエンドプレート126と囲い部材146及びエンドプレート126と囲い部材184からなるそれぞれの内部空間160内の空気を吸引孔162から吸引して当該内部空間160内に真空(負圧)状態を発生させることができる。当該真空(負圧)状態の発生により押出成形型122の外側から空気が案内面156に形成された溝158及び第2空気流路174を流れ第2スリット176を通過するので、オリフィスの縁130に空気を効果的に作用させることができる。そして、オリフィスの縁130に達すると共にオリフィスの縁130に付着する異物を剥ぎ取るのに十分な空気流を発生させることができる。
かかる空気流を発生させることにより、オリフィスの縁130に異物が付着しても、当該空気流が異物に作用して異物をオリフィスの縁130から容易に剥離させることができる。ここで、第2実施形態ではエンドプレート126のオリフィス128の近傍には曲線状に凹んだ凹部136が形成されているため前記空気流をオリフィスの縁130を掠めて通過させるように作用させることができると共に、空気が凹部136に案内されて吸引孔162へと流れることとなる。更には、凹部136がオリフィス128の近傍に形成され、オリフィスの縁130が先細形状に形成されていることにより異物がオリフィスの縁130への付着可能な面積は小さくなる。これにより、異物を剥離することがより容易となる。そして、剥離された異物は空気と共に凹部136に案内されて囲い部材146,184の内部空間160内に吸引されて吸引孔162を介して押出成形型122の外部に排出されることとなる。オリフィスの縁から異物を剥離するだけでなく、異物が剥離された後にオリフィス128周辺の空気中に飛散せず、押出成形材1に再度付着するという事態も防止することができる。また、例えば加熱した熱可塑性ポリマー材料を使用する場合にオリフィス128部分で生じうる煙も吸引し内部空間160内に吸引されて吸引孔162を介して押出成形型122の外部に吸引される空気と共に除去することができる。
従って、オリフィスの縁130に付着する異物をオリフィスの縁130から効果的に除去することができ、更には押出成形材1への異物の再度の付着を防止することができるので、要求される品質や機能の実現を阻害する異物が表面に付着していない所望の押出成形材1を安定して製造することができる。
ここで、単位時間当たりのオリフィスの縁130への異物の付着量に応じて、真空吸引装置94(図1参照)は内部空間160内の空気を連続的または断続的に吸引孔から吸引することが好ましい。単位時間当たりの異物付着量が多ければ、オリフィスの縁130に連続的に空気流を作用させて異物を効果的に剥離し、一方で、単位時間当たりの異物付着量が少なければ、オリフィスの縁130には断続的に空気流を作用させることにより押出成形型122の温度低下を防ぐと同時に異物を効果的に剥離することができる。
以上、第1及び第2実施形態を図面を参照しつつ詳細に説明したが、上述の第1及び第2実施形態に本発明は限定されない。以下、第3実施形態として、押出成形型222に偏向部材233を装着した(エンドプレート226の出口側表面に装着した)例を図面を参照にしつつ説明する。
図6は、第3実施形態に係る押出成形型本体部224とエンドプレート226と偏向部材233とノズル装置240とから構成される部分を模式的に示す図であって、当該部分を押出成形型222の側面側からみた縦断面であり、上述した第1実施形態に係る押出成形型22に関する図3Aに相当する。
なお、第3実施形態に係る固定手段については上述した第1実施形態に係る押出成形型22と同じ構成なので、説明を省略する。
図示されるように、上ノズル244は下流側の第2仕切壁252を有する半円板上の囲い部材246を備えており、下ノズル282は下流側の第2仕切壁290を有する半円板状の囲い部材284を備える。
そして、図示されるように、上ノズル244を構成する上記囲い部材246の第2仕切壁252の押出成形材1に近接する側の先端部は、横断面形状がオリフィスの縁230の形状と相似的拡大形の輪郭となるように形成された第2ノズル内周縁254を形成している。同様に、下ノズル282を構成する上記囲い部材284の第2仕切壁290の押出成形材1に近接する側の先端部は、横断面形状がオリフィスの縁230の形状と相似的拡大形の輪郭となるように形成された第2ノズル内周縁254を形成している。
上述した第1及び第2実施形態と同様に、本実施形態においては、第2ノズル内周縁254はオリフィス228の開口形状に対応して、オリフィス228の全周に亘ってオリフィスの縁230形状と相似的拡大形の輪郭に形成されているが、このような形態に限定されず、例えば当該内周縁254はオリフィス228の周方向の少なくとも一部において、オリフィスの縁230形状と相似的拡大形の輪郭に形成されていればよい。なお、上述した第1及び第2実施形態と同様に、本実施形態においては、オリフィスの開口形状に対応して第2ノズル内周縁254の形状が若干異なる点を除いては、上ノズル244と下ノズル282とは形状および機能が実質的に同一である。従って、図5において、主として上ノズル244の部分を対象として本実施形態に係るノズル装置240の構成部材やそれらの機構について説明し、下ノズル282については実質的に同一である部材や機構には同一の符号を付すとともに重複した説明を省略する。
図示されるように、押出成形型222のエンドプレート226の出口側表面には偏向部材233が装着されている。偏向部材233のオリフィス228の近傍には、偏向部材233の下流側表面からエンドプレート226の出口側表面に向けて押出方向と鋭角で交差するように傾斜面235が形成されている。偏向部材233は押出成形型222の外部から流入する空気をオリフィスの縁230に効果的に作用させるために以下のように形成されていることが好ましい。偏向部材233は厚みをTとし、第2ノズル内周縁254とエンドプレート226の出口側表面との垂直距離をLとすると、T>Lとなるように形成することが好ましい。また、傾斜面235の下流側の端末と押出成形材1の表面との垂直距離をHとし、第2ノズル内周縁254と押出成形材1の表面との垂直距離(後述する第2スリット276)をSとすると、H>Sとなるように形成することが好ましい。
図示されるように、ノズル装置240(上ノズル244)と押出成形材1の表面との間で空気の出入りが可能となるように上ノズル244を上記締付手段66により偏向部材233の下流側表面に装着する。そして、第2仕切壁252の第2ノズル内周縁254側には外部からの空気の流れをオリフィスの縁230へと案内する案内面256が形成されており、当該案内面256の方向は押出成形材1の押出方向に対して鋭角で交差する方向に形成されている。当該案内面256と押出成形材1の表面との間に押出成形型222の外部からの空気の流入が可能な第2空気流路274が形成され、案内面256の傾斜により第2空気流路274に流入する空気の流れを押出成形型222のオリフィスの縁230方向へ効果的に案内することができる。
さらに、第1及び第2実施形態と同様に、第2ノズル内周縁254に向けて鋭角で交差するように形成された案内面256にはオリフィスの縁230に向けて流れる空気を整える整流手段258が設けられている。
なお、熱可塑性ポリマー材料からなる押出成形材1はオリフィス228(押出口)から押出された後に、体積膨張(スエリング)するという性質を有する。第1及び第2実施形態と同様に、オリフィス228から押出された直後の体積膨張した押出成形材1の表面における接線と体積膨張後の押出成形材1表面との交差角度をスエリング角度θとしたとき、このスエリング角度θよりも大きな角度の方向から外部の空気を流し、かつ第1及び第2ノズル内周縁250,254が体積膨張した押出成形材1の表面に接触しないように案内面256の形と交差角度を形成することが好ましい。
図6に示すように、第2ノズル内周縁254と押出成形材1の表面との間には第2スリット276が形成されている。そして、第2空気流路274を第2ノズル内周縁254において絞ることにより、該スリット276部分を通過する空気の風速を増大させることができる。また、本実施形態においては、第2スリット276はオリフィスの縁230の全周に亘って設けることによりオリフィス230の全周に亘って空気流を作用させてもよい。また、このような形態に限定されず、例えばオリフィスの縁230の周方向の少なくとも曲線部を含む一部に設けることにより、オリフィスの縁230の周方向の一部に選択的に空気流を作用させてもよい。
囲い部材246には、偏向部材233の下流側表面と対向する第2仕切壁252との間に内部空間260が形成されている。さらに、囲い部材246には、当該囲い部材246を縦軸方向(図6の紙面上で上下方向)に貫通する吸引孔262が内部空間260と連結するように形成されている。そして、吸引孔262と第2スリット276は連通しており、第2スリット276から流入する空気を吸引孔262を介して押出成形型222の外部に排出することができる。当該吸引孔262には上述した第1および第2実施形態と同様、真空吸引装置94(図1参照)に連結する吸引パイプ264が装着される。
上ノズル244の第2仕切壁252外側表面及び/又は押出成形型222には外部から流入する空気を常温を超える温度に暖めることが可能な本実施形態に係る加熱手段であるヒーター278を取り付けてある。かかる第2仕切壁252外側表面のヒーター278としては、種々の形態・仕様のものが使用され得るが、面ヒーター279が好ましく、他方、押出成形型222のヒーター278としては当該押出成形型222の外周に沿って密着するように取り付ける形態のもの、例えばバンドヒーター280が好ましい。ただし、押出成形型222に供給するポリマー材料がゴムの場合にはいずれのヒーター278も不要である。また、別途のヒーター278を取り付けなくとも押出成形型222自体が加熱可能な装置であって、押出成形型222からの伝導熱で囲い部材246が加熱されてもよい。
偏向部材233の傾斜面235を含む下流側表面(内部空間260を形成している部分に限る。)、空気流が作用するエンドプレート226の出口側表面及び囲い部材246の内壁表面にはPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)樹脂、DLC(ダイアモンドライクカーボン)等の非着性皮膜の処理層が形成されている。
かかる構成により、真空吸引装置94(図1参照)を作動させて偏向部材233と囲い部材246及び偏向部材233と囲い部材284からなる内部空間260内の空気を吸引孔262から吸引して当該内部空間260内に真空状態を発生させることができる。当該真空状態の発生により押出成形型222の外側から空気が案内面256に形成された溝258及び第2空気流路274を流れ第2ノズル内周縁254の先端を越えて第2スリット276を通過し、前記内周縁254よりも下流側に及ぶ範囲の傾斜面235に沿って折返し状に流れ空気流が拡散することがないので、オリフィスの縁230に空気を効果的に作用させることができる。そして、オリフィスの縁230に達すると共にオリフィスの縁230に付着する異物を剥ぎ取るのに十分な空気流を発生させることができる。かかる空気流を発生させることにより、オリフィスの縁230に異物が付着しても、当該空気流が異物に作用して異物をオリフィスの縁230から容易に剥離させることができる。そして、偏向部材233の傾斜面235の存在により空気が内部空間260内に効果的に流れ、剥離された異物は該空気と共に囲い部材246,284の内部空間260内に吸引されて吸引孔262を介して押出成形型222の外部に排出されることとなる。これにより、オリフィスの縁230から異物を剥離するだけでなく、異物が剥離された後にオリフィス228周辺の空気中に飛散せず、押出成形材1に再度付着するという事態も防止することができる。また、例えば加熱した熱可塑性ポリマー材料を使用する場合にオリフィス228部分で生じうる煙も吸引し内部空間260内に吸引されて吸引孔262を介して押出成形型222の外部に吸引される空気と共に除去することができる。
従って、オリフィスの縁230に付着する異物をオリフィスの縁230から効果的に除去することができ、更には押出成形材1への異物の再度の付着を防止することができるので、要求される品質や機能の実現を阻害する異物が表面に付着していない所望の押出成形材1を安定して製造することができる。
ここで、単位時間当たりのオリフィスの縁230への異物の付着量に応じて、真空吸引装置94(図1参照)は内部空間260内の空気を連続的または断続的に吸引孔から吸引することが好ましい。単位時間当たりの異物付着量が多ければ、オリフィスの縁230に連続的に空気流を作用させて異物を効果的に剥離し、一方で、単位時間当たりの異物付着量が少なければ、オリフィスの縁230には断続的に空気流を作用させることにより押出成形型222の温度低下を防ぐと同時に異物を効果的に剥離することができる。
以上、本発明の具体例を図面を参照しつつ詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、上述した各実施形態では、ノズル装置40,140,240はそれぞれ上ノズル44,144,244と下ノズル82,182,282から構成されているが、一体的に形成したノズル装置を用いても良い。
1 押出成形材
2 処理槽
2A サイジング装置
8 引取装置
8A,8B 引取ローラ
12 切断装置
14 カッター
16 切断ダイ
18 位置センサー
20 押出成形材製造装置
22 押出成形型
24 押出成形型本体部
26 エンドプレート
28 オリフィス(押出口)
30 オリフィスの縁
32 ポリマー材料の流路
40 ノズル装置
44 上ノズル(構成部材)
46 囲い部材
48 第1仕切壁
50 第1ノズル内周縁
52 第2仕切壁
54 第2ノズル内周縁
56 案内面
58 溝(整流手段)
60 内部空間
62 吸引孔
64 吸引パイプ
66 締付手段(ボルト)
68 長孔
70 第1空気流路
72 第1スリット
74 第2空気流路
76 第2スリット
78 ヒーター(加熱手段)
79 面ヒーター
80 バンドヒーター
82 下ノズル(構成部材)
84 囲い部材
86 第1仕切壁
90 第2仕切壁
94 真空吸引装置
122 押出成形型
124 押出成形型本体部
126 エンドプレート
128 オリフィス
130 オリフィスの縁
134 尖った先端部
136 凹部
140 ノズル装置
144 上ノズル(構成部材)
146 囲い部材
152 第2仕切壁
154 第2ノズル内周縁
156 案内面
158 溝(整流手段)
160 内部空間
162 吸引孔
164 吸引パイプ
174 第2空気流路
176 第2スリット
178 ヒーター(加熱手段)
179 面ヒーター
180 バンドヒーター
182 下ノズル(構成部材)
184 囲い部材
190 第2仕切壁
222 押出成形型
224 押出成形型本体部
226 エンドプレート
228 オリフィス
230 オリフィスの縁
233 偏向部材
235 傾斜面
240 ノズル装置
244 上ノズル(構成部材)
246 囲い部材
252 第2仕切壁
254 第2ノズル内周縁
256 案内面
258 溝(整流手段)
260 内部空間
262 吸引孔
264 吸引パイプ
274 第2空気流路
276 第2スリット
278 ヒーター(加熱手段)
279 面ヒーター
280 バンドヒーター
282 下ノズル(構成部材)
284 囲い部材
290 第2仕切壁

Claims (22)

  1. 押出出口側の型の表面に所定の横断面形状のオリフィスを有する押出成形型にポリマー材料を連続的に供給し、前記オリフィスから所定横断面形状の前記ポリマー材料を連続して押出すことにより、該ポリマー材料製の長尺な押出成形材を製造する方法であって、
    前記押出成形型の出口側の型の表面と押出される前記押出成形材の表面との少なくともいずれか一方の面との間で空気の出入りが可能なスリットが形成されるノズル装置を前記押出成形型の出口側に装着して用い、
    前記ノズル装置は、前記オリフィスの周方向の少なくとも一部において該オリフィスの縁形状と相似的拡大形の輪郭に形成されたノズル内周縁と、
    前記ノズル内周縁と前記押出成形型の出口側の型の表面との間および前記ノズル内周縁と前記押出成形材の表面との間の少なくともいずれかから空気の流入を許容するスリットを形成する空気流路と、
    前記スリットと連通すると共に該スリットから流入する空気を特定方向に吸引して排出する吸引孔を有する内部空間とを備え、
    前記ポリマー材料の押出中に、前記内部空間内の空気を吸引孔から吸引して該内部空間に真空状態を発生させ、
    前記真空状態の発生により、空気が前記押出成形型外側から前記スリットを通ってオリフィスの内周縁に向けて流れ、前記オリフィスの縁に達した後、該オリフィスの縁および前記押出成形材の表面から遠ざかる方向に流れると共にオリフィスの縁に付着する異物を剥ぎ取るのに十分な風力を有する空気流を発生させ、
    前記空気流の力を前記オリフィスの縁に作用させることにより、前記オリフィスの縁に付着する異物を該オリフィスの縁から剥離させ、該異物を吸引される空気と共に除去することを特徴とするポリマー材料製の長尺な押出成形材の製造方法。
  2. 前記スリットは前記オリフィスの縁の全周に設けられ、該オリフィスの縁の全周に亘って前記空気流を作用させることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記オリフィスの縁の周方向には曲線部が形成されており、前記スリットは前記オリフィスの縁の周方向の少なくとも前記曲線部を含む一部に設けられ、オリフィスの縁の周方向の一部に選択的に前記空気流を作用させることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  4. 前記押出成形型のオリフィスの近傍には、前記押出成形型の出口側の型の表面よりも押出方向上流側に凹んだ凹部が形成されており、前記空気流を前記オリフィスの縁を掠めて前記凹部に流し、該凹部に達した該空気流を該オリフィスの縁及び前記押出成形材の表面から遠ざかる方向に流れを変更させることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の製造方法。
  5. 前記スリットは、前記オリフィスの下流側に位置する第1のスリットと、該第1のスリットよりも下流側で該第1のスリットと所定の間隔を保って位置する第2のスリットが形成され、該第1のスリットと該第2のスリットの両方から空気を流入させることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の製造方法。
  6. 前記第1のスリットから流入する空気には、大気圧を上回る圧力に圧縮された圧縮空気を供給することを特徴とする請求項5に記載の製造方法。
  7. 前記スリット部分で空気の風速を増大させることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の製造方法。
  8. 前記押出成形型からポリマー材料の押出中、前記内部空間内の空気を吸引孔から連続的に吸引することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の製造方法。
  9. 前記押出成形型からポリマー材料の押出中、前記内部空間内の空気を吸引孔から間欠的に吸引することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の製造方法。
  10. 前記押出成形型に供給するポリマー材料は、ゴム、熱可塑性樹脂及び熱可塑性エラストマーのうちの少なくとも一つから選択されることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の製造方法。
  11. 前記ポリマー材料は熱可塑性樹脂又は熱可塑性エラストマーであり、前記ポリマー材料の溶融温度を上回る温度に前記押出成形型を加熱すると共に前記オリフィスの縁に達する空気を常温を上回る温度に加熱して流入させることを特徴とする請求項10に記載の製造方法。
  12. 前記スリットに向けて流れ込む空気の流路を前記スリットにおいて絞ることにより、該スリットを通過する空気の風速を増大させることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の製造方法。
  13. 押出出口側の型の表面に所定の横断面形状のオリフィスを有する押出成形型にポリマー材料を連続的に供給し、前記オリフィスから所定横断面形状のポリマー材料を連続して押出し、その後に固化又は硬化処理を行うことにより、該ポリマー材料製の長尺な押出成形材を製造する装置であって、
    前記製造装置は、前記押出成形型の出口側の型の表面と押出される前記押出成形材の表面との少なくともいずれか一方の面との間で空気の出入りが可能なスリットを形成するノズル装置が前記押出成形型の出口側に装着されており、
    前記ノズル装置は、前記オリフィスの周方向の少なくとも一部において該オリフィスの縁形状と相似的拡大形の輪郭に形成されたノズル内周縁と、
    前記ノズル内周縁と前記押出成形型の型の表面との間及び前記ノズル内周縁と前記押出成形材の表面との間の少なくともいずれかから空気の流入を許容するスリットを形成する空気流路と、
    前記スリットと連通すると共に該スリットから流入する空気を特定方向に吸引して排出する吸引孔と該吸引孔に連結する内部空間を形成する囲い部材と、
    前記流入する空気の流れを前記スリットを通って前記押出成形型のオリフィスの縁の方向へ案内する案内面とを備え、
    前記吸引孔が別途の真空吸引装置に連結され、該真空吸引装置の作動により前記内部空間内の空気が吸引されたとき、前記スリットを通って前記内部空間内に流入する空気が前記オリフィスの縁に向けて流れるように、前記ノズル装置の前記スリットに至る前記案内面の方向と前記ノズル内周縁の位置とが調節されていることを特徴とするポリマー材料製の長尺な押出成形材製造装置。
  14. 前記案内面の方向は、前記押出成形材の押出方向に対して鋭角で交差する方向に形成されていることを特徴とする請求項13に記載の製造装置。
  15. 前記囲い部材の内壁表面に、異物の付着を阻害する非着性処理層が形成されていることを特徴とする請求項13又は14に記載の製造装置。
  16. 前記ノズル装置は、複数の構成部材からなり、少なくとも一つの構成部材は、前記オリフィスの縁に対して型の表面の面方向に接近及び離反の移動調節が可能であることを特徴とする請求項13から15のいずれか一項に記載の製造装置。
  17. 前記案内面には、オリフィスの縁に向けて流れる空気を整流するための整流手段が形成されていることを特徴とする請求項13から16のいずれか一項に記載の製造装置。
  18. 少なくとも前記オリフィスの縁を含む前記押出出口側の型の表面に、異物の付着を阻害する非着性処理層が形成されていることを特徴とする請求項13から17のいずれか一項に記載の製造装置。
  19. 前記オリフィスの縁の外周側の周囲に押出方向の上流側に向けて凹んでいる凹部が形成されており、前記オリフィスの縁が押出方向の下流側に向けて突出するように先細形状に形成されていることを特徴とする請求項13から18のいずれか一項に記載の製造装置。
  20. 前記押出成形型及び/又は前記ノズル装置には、前記スリットに流入する空気を常温を超える温度に加熱する加熱手段が前記ノズル内周縁よりも空気流の上流側に設けられていることを特徴とする請求項13から19のいずれか一項に記載の製造装置。
  21. 前記加熱手段は加熱可能な押出成形型であり、押出成形型からの伝導熱で囲い部材が加熱されることを特徴とする請求項20に記載の製造装置。
  22. 前記加熱手段は、常温を超える温度に前記空気を加熱するヒーターであることを特徴とする請求項20に記載の製造装置。
JP2009076765A 2009-03-26 2009-03-26 押出成形材の製造方法及び製造装置 Withdrawn JP2010228203A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009076765A JP2010228203A (ja) 2009-03-26 2009-03-26 押出成形材の製造方法及び製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009076765A JP2010228203A (ja) 2009-03-26 2009-03-26 押出成形材の製造方法及び製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010228203A true JP2010228203A (ja) 2010-10-14

Family

ID=43044538

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009076765A Withdrawn JP2010228203A (ja) 2009-03-26 2009-03-26 押出成形材の製造方法及び製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010228203A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104742350A (zh) * 2013-12-31 2015-07-01 上海长园电子材料有限公司 挤出吹气装置
CN108407257A (zh) * 2018-04-26 2018-08-17 深圳市凯中泽华整流子有限公司 一种用于挤塑换向器的花瓣模具及换向器挤塑装置
CN113238034A (zh) * 2021-05-13 2021-08-10 安徽知优慧科技有限公司 一种聚乙烯塑胶加工检测一体化系统

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104742350A (zh) * 2013-12-31 2015-07-01 上海长园电子材料有限公司 挤出吹气装置
CN108407257A (zh) * 2018-04-26 2018-08-17 深圳市凯中泽华整流子有限公司 一种用于挤塑换向器的花瓣模具及换向器挤塑装置
CN113238034A (zh) * 2021-05-13 2021-08-10 安徽知优慧科技有限公司 一种聚乙烯塑胶加工检测一体化系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011524278A5 (ja)
DE502007004015D1 (de) Extruder zum entgasen und filtern von kunststoffschmelzen
US9090005B2 (en) Blown film fastening
JP2010228203A (ja) 押出成形材の製造方法及び製造装置
JP6605505B2 (ja) 環状ドーズを適用するための方法及び装置
JP2009248448A (ja) 射出成形部を備える成形品とその製造方法及び製造装置
FR2957309A1 (fr) Produit moule par extrusion ayant un materiau d'ame
JP2007275305A (ja) ノズルキャップ、その製造方法および製造装置
JP2011073422A (ja) 成形方法
WO2017189952A1 (en) Seamless polyethylene based disposable gloves and method of manufacturing the same
JP3922564B2 (ja) 表面平滑な押出成形品の製造方法及び押出成形装置
JP2009101678A (ja) 長尺材の製造方法と該方法に用いる濾過装置
JP6871090B2 (ja) 穿孔方法および穿孔治具
SE529723C2 (sv) Tätningslist
JP2007065468A (ja) 発泡ゴムローラの製造方法
JP3645863B2 (ja) 樹脂押出成形品及びその製造方法
JP3945692B2 (ja) 押出成形品の製造方法
JP5691656B2 (ja) 成形装置及び成形方法
JP2010046910A (ja) 射出成形体および射出成形方法並びに射出成形用金型
JPH10264227A (ja) 押出成形方法及びダイ
JP2007176133A (ja) フィルム仮止め型高分子成形部品、該成形部品の製造方法、および該成形部品の製品本体への取り付け固定方法
JP2012179752A (ja) 成形装置及び成形方法
JP2009227095A (ja) ストリップ材を備えた窓組立体の製造方法と該方法に用いるストリップ中間材及びその製造方法
TW201815549A (zh) 熱可塑性樹脂膜的製造方法
JP2002028797A (ja) 多孔質シートの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20120605