JP2009101678A - 長尺材の製造方法と該方法に用いる濾過装置 - Google Patents

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達也 田村
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Abstract

【課題】メッシュによる濾過度を高めても濾過の作用をより長時間にわたって持続させることができる長尺材製造方法および該製造方法に用いる濾過装置を提供する。
【解決手段】粉末状の固形物が存在するポリマー材料92を、スクリュー14を内蔵するシリンダー12を備えた押出部10から成形部20の成形材料流路40に供給し、押出口42bから押し出して長尺材を製造する方法が提供される。使用する押出成形装置1の成形材料流路40内には、ポリマー材料92の旋回流動方向を非旋回流動方向に変化させる整流手段70と、所定サイズ以上の固形物を捕捉する濾過手段としてのメッシュ60が設けられている。メッシュ60の実質的な濾過面積は成形材料流路40の基準横断面積よりも拡大されている。これによりメッシュ60が目詰まりするまでの時間が長期化される。
【選択図】図2

Description

本発明は、ポリマー材料の押出成形により長尺材を製造する方法および該製造方法に用いる濾過装置に関する。
ポリマー材料の押出成形によって長尺材(長尺なポリマー材料製品)を製造するにあたり、該押出成形に用いるポリマー材料としては各種のポリマー材料が広範囲に用いられている。例示すれば、熱可塑性ポリマー材料(典型的には、PVC,ABS,PP,PE,PA等の熱可塑性樹脂、TPO,TPS,TPU等の熱可塑性エラストマー)、熱硬化性ポリマー材料(典型的には、EPDM,NR等のゴムのように加硫(架橋)により硬化可能なポリマーを含むポリマー材料)が多用される。このようなポリマー材料は、押出成形された製品の機械的特性を向上させるために、材料中に粉末状の固形物(充填材)が混合されて用いられることがある。また、粉末状の固形物を意図的に混合(配合)することなく押出成形に供されるポリマー材料であっても、該押出成形用ポリマー材料の成形工程中(例えばペレットを成形する前のストランド成形途中の工程)において固形物が発生することがある。例えば、ポリマー材料がゴム成分と加硫剤とを含む未加硫ゴム材料である場合に、混練工程において部分的に加硫が開始され、これにより固形物(例えば、微小な球状ゴムの固形物)が発生したり、加硫促進剤が凝集して固形物を生じたりすることがある。
上記のように意図的に配合された固形物(粉末状充填材)又は非意図的に発生(混入)した固形物を含むポリマー材料を用いて押出成形を行うと、押出成形された成形品の表面に前記固形物が現出することがある(このように押出成形品の表面に現出した固形物を「異物」または「ブツ」と称する。)。かかる固形物の現出は、以下のような不具合の原因となり得るため好ましくない。
(1).押出成形された成形品が外表面の装飾性を要求される成形品(例えば、車両等の装飾に用いられる装飾トリム部材)である場合には、該成形品の外観品質を低下させる。更に、押出成形された成形品に後工程で塗装等の表面処理を施す場合には、前記現出した固形物が顕著に視認される傾向がある。
(2).押出成形された成形品が他の物品(被取付体)に嵌合させて取り付けられた状態で使用される成形品(例えば、車両用ウェザーストリップ)である場合には、前記固形物により嵌合不具合が発生することがある。
(3).押出成形された成形品が内表面の平滑さを要求される成形品(例えば、流体を流すパイプ)である場合には、前記現出した固形物が内部を流動する流体に渦流を生じさせたり流動抵抗を高くすることがある。更には前記固形物が成形体から剥離(脱離)して流体に混入する虞がある。
このような不具合の発生を防止する一方法として、押出成形装置内(典型的には、該装置のアダプター又は押出成形型内)を流動するポリマー材料の流路内に、該流路の断面(開口面積)の全体を塞ぐように濾過手段としてメッシュ(典型的には、多数の金属線を交差させて編んだ「網」や「スクリーン」、金属薄板に多数の細孔を形成した多孔板(以下、これらを総称して単に「メッシュ」という。))を配置して、ポリマー材料を濾過(フィルター)する方法がある。上記メッシュとして目の細かいものを使用し、又はメッシュを複数枚積層して用いて濾過度を高める(即ち、固形物を該メッシュで捕捉して下流側に流動させない率をより高くする)ことにより、前記の不具合を解消することができる。
しかしながら、前記メッシュによるポリマー材料の濾過度を高めると、従来よりも短時間でメッシュに固形物が堆積して濾過の作用が低下する。言い換えれば、メッシュの濾過度を高めれば高めるほど、メッシュに固形物が堆積して濾過作用が働かなくなる(目詰まりする)までの時間が短くなる。このような状態になると、押出成形を中断して前記装置を分解し、メッシュを新しいものと交換する必要が生じる。
あるいは、特許文献1に示すように、帯状のメッシュを用いて、メッシュに目詰まりが生じたら該メッシュを帯の長手方向に移動させて新しい部分のメッシュと交代させる方法(この方法は「オートスクリーンチェンジャー」と称される。)が提案されている。しかし、上記オートスクリーンチェンジャー法では、設備費が高額になることに加え、メッシュに溶融樹脂の高い押出圧力(背圧)がかかった状態のままメッシュを移動(摺動)させるので、摺動抵抗が高くてスムーズな移動ができないことがある。更に、メッシュを移動させる隙間から溶融樹脂が漏れ出す不具合が生じることがある。
特開平6−278191号公報
本発明は、ポリマー材料の押出成形による長尺材(長尺なポリマー材料製品)の製造に関し、メッシュによる前記濾過度を高めても濾過の作用をより長時間にわたって持続させることができる長尺材製造方法および該製造方法に用いる濾過装置の提供を目的とする。
本発明によって以下に列挙する長尺材製造方法が提供される。
即ち、請求項1の発明は、内部に回転駆動されるスクリューを有するシリンダーの先端に押出ヘッドを備えた押出部と、前記押出ヘッドの下流に設けられ前記シリンダーの先端と適合する入口又は該先端の内径より拡大した入口と該入口よりも下流側の押出口とを連結する成形材料流路を内部に備えた成形部と、から構成される押出成形装置を用いて、粉末状の固形物が配合された及び/又は混入したポリマー材料を前記シリンダーから押出供給して前記成形部の押出口から所定の横断面形状の長尺に押し出して長尺材を製造する長尺材製造方法である。前記製造方法では、前記成形材料流路内に、前記スクリューにより前記シリンダーから下流側に向けて旋回状に流動しながら押出供給されるポリマー材料の旋回流動方向を該方向とは異なる非旋回流動方向に変化させる整流手段を設ける。また、前記成形材料流路内に、前記ポリマー材料中の所定サイズ以上の固形物を捕捉して通過を阻止し前記所定サイズ未満の固形物の通過を許容する濾過手段としての所定外形を有するメッシュを、前記整流手段と同一位置又は該整流手段の上流側に配置されるように設ける。そして、前記成形材料流路内に配置されるメッシュの実質的な濾過面積を該成形材料流路の基準横断面積よりも拡大させておくことによって、該拡大されたメッシュの位置での単位面積・単位時間当たりの前記ポリマー材料の通過量を前記成形材料流路の基準横断面での単位面積・単位時間当たりの前記ポリマー材料の通過量よりも小さく保って濾過しながら下流に移動させ、前記濾過されたポリマー材料を前記成形部の押出口から所定横断面形状の長尺に押し出して中間長尺材を成形し、その後に、前記中間長尺材を構成するポリマー材料を硬化又は固化させる処理を行う。
なお、本明細書中において「粉末状の固形物が配合された及び/又は混入したポリマー材料」とは、意図的に配合された粉末状固形物及び非意図的に混入(例えば、成形工程中に発生)した粉末状固形物の少なくとも一方を含有するポリマー材料をいう。「メッシュ」とは、複数の線材(金属線等)を編んで或いは集積して該線材の隙間(網目の間)を通過孔とする構造のものに限定されず、例えば、多数の細孔が形成された板状体であって該細孔を通過孔とする構造のもの(多孔板)をも包含する概念である。「メッシュの実質的な濾過面積」とは、該メッシュのうちポリマー材料の濾過に利用される実効面積(ポリマー材料が通行する領域の面積)をいう。「成形材料流路の基準横断面積」とは、成形材料流路の延びる方向に垂直な(直交する)断面における該流路の開口面積をいう。メッシュの外形が非平板状(波形、筒状、円錐状等)である場合において「メッシュの実質的な濾過面積を成形材料流路の基準横断面積よりも拡大させておく」とは、該メッシュを平板状に展開したときの実質的濾過面積(以下、単に「濾過面積」ということもある。)が基準横断面積よりも大きいことをいう。「拡大されたメッシュの位置での単位面積・単位時間当たりの前記ポリマー材料の通過量」とは、成形材料流路の基準横断面積よりも大きな(拡大された)濾過面積を有するメッシュの単位面積を単位時間当たりに通過するポリマー材料の量をいう。同様に、「基準横断面での単位面積・単位時間当たりの前記ポリマー材料の通過量」とは、基準横断面の単位面積を単位時間当たりに通過するポリマー材料の量をいう。
請求項1の長尺材製造方法によると、表面に固形物(異物)が現出しない長尺材を容易に製造することができ、しかもメッシュが目詰まりするまでの時間を長期化することができる。この結果、押出成形作業を中断することなく、従来よりも長時間にわたって作業を継続することができる。
請求項2の発明は、請求項1の製造方法において、前記メッシュはシート状に形成されており、前記成形材料流路の延びる方向に対して0度を超え且つ直角を下回る角度に斜めに傾斜させて前記メッシュを配置するものである。
請求項2の製造方法によると、請求項1の製造方法の奏する効果に加えて、成形材料流路の基準横断面積よりも拡大された濾過面積を有するメッシュを前記成形材料流路に容易に配置できるという効果が得られる。
請求項3の発明は、請求項2の製造方法において、前記傾斜角度を30〜60度に設定したものである。
請求項3の製造方法によると、請求項2の製造方法の奏する効果に加えて、配置したメッシュが傷ついたりせず、位置ずれしないという実用上優れた効果が得られる。
請求項4の発明は、請求項1から3のいずれかの製造方法において、前記メッシュの前記ポリマー材料が通行する濾過部を、前記成形材料流路の延びる方向に対して相互に傾斜角が異なる複数の部分から成る凹凸構造に形成したものである。
請求項4の製造方法によると、請求項1から3のいずれかの製造方法の奏する効果に加えて、メッシュの濾過面積を容易に拡大できるという効果が得られる。
請求項5の発明は、請求項4の製造方法において、前記メッシュ濾過部の前記凹凸構造を、前記複数の部分のうち隣接する部分の傾斜方向が互い違いとなる構造としたものである。
請求項5の製造方法によると、請求項4の製造方法の奏する効果に加えて、メッシュの濾過面積の全面にわたってより均一化された濾過度を保ちやすいという効果が得られる。
請求項6の発明は、請求項1から5のいずれかの製造方法において、前記メッシュを、相互に目の粗さが異なる複数のメッシュを積層したものとしたものである。
請求項6の製造方法によると、請求項1から5のいずれかの製造方法の奏する効果に加えて、メッシュが目詰まりするまでの時間を更に長期化し得るという効果が得られる。
請求項7の発明は、請求項6の製造方法において、前記目の粗さが異なる複数のメッシュは、前記成形材料流路の上流側にあるものほど目が粗く下流側にあるものほど目が細かくなる順序で積層されるものである。
請求項7の製造方法によると、請求項6の製造方法の奏する効果に加えて、目が細かいメッシュの全面を効率的に濾過に使用できるという効果が得られる。
請求項8の発明は、請求項7の製造方法において、前記順序で積層された前記目の粗さが異なる複数のメッシュのさらに下流側に、前記積層された複数のメッシュのうちの最も下流側に配置されたメッシュよりも目が粗いメッシュを少なくとも一つ配置したものである。
請求項8の製造方法によると、請求項7の製造方法の奏する効果に加えて、目が細かいメッシュが流路内に浮いた状態で下流側に配置された目が粗いメッシュにより下流側から支持されるので、前記目が細かいメッシュの全面を更に効率的に濾過に使用できるという効果が得られる。
請求項9の発明は、請求項1の製造方法において、前記メッシュは筒状に形成されており、該筒状メッシュの直径及び長さは、該筒状メッシュを展開したときの展開面積が前記成形材料流路の基準横断面の面積よりも大きくなるように設定されており、前記筒状メッシュは、該筒状メッシュの長手方向と前記成形材料流路の延びる方向とがほぼ一致するように前記成形材料流路に配置されるものである。
請求項9の製造方法によると、請求項1の製造方法の奏する効果に加えて、メッシュの濾過面積を容易に拡大できるという効果が得られる。
請求項10の発明は、請求項1から9のいずれかの製造方法において、前記整流手段として、前記ポリマー材料の前記旋回流動方向を該方向とは異なる非旋回流動方向に変化させる複数の成形材料通過孔が形成された整流器を前記成形材料流路内に配置し、さらに前記メッシュを前記整流器の上流側に接触させて配置するものである。
請求項10の製造方法によると、請求項1から9のいずれかの製造方法の奏する効果に加えて、メッシュの背面側(下流側)が前記整流器で支持されるので該メッシュの変形や位置ずれを防止できるという効果が得られる。
請求項11の発明は、請求項1から10のいずれかの製造方法において、前記成形材料流路の前記入口は前記シリンダーの先端の内径より拡大した入口であり、前記メッシュは、前記シリンダーの先端の内径よりも大きい実効外径を有するように形成されているものである。
請求項11の製造方法によると、前記成形材料流路内に配置されるメッシュの実質的な濾過面積を該成形材料流路の基準横断面積よりも拡大させることに加えて、該メッシュの実効外径(D2:即ち、ポリマー材料が通行し得る領域の径をいう。以下同じ。)を前記シリンダーの先端の内径(D1)よりも大きくすることにより、メッシュが目詰まりするまでの時間をさらに長期化することができる。
また、本発明によって以下の濾過装置が提供される。
即ち、請求項12の発明は、内部に回転駆動されるスクリューを有するシリンダーの先端に押出ヘッドを備えた押出部と、前記押出ヘッドの下流に設けられ前記シリンダーの先端と適合する入口又は該先端の内径より拡大した入口と該入口よりも下流側の押出口とを連結する成形材料流路を内部に備えた成形部と、から構成される押出成形装置の前記成形材料流路内に設けられる濾過装置である。ここで、前記濾過装置は少なくとも所定外形を有するメッシュを備えており、前記メッシュは前記成形材料流路の基準横断面積よりも実質的に大きい濾過面積を有するように構成されている。
請求項12の装置によると、成形材料流路の基準横断面積に対してメッシュの実質的な濾過面積が広く確保されているので、メッシュが目詰まりするまでの時間を長期化することができる。また、スクリーンチェンジャー(例えば、前述したオートスクリーンチェンジャー)のような特別な装置(メッシュ交換機構)を必ずしも要しないので、この濾過装置部分を除いては通常の構成を有する各種の押出成形装置に広く適用可能である。したがって本発明は、ここに開示されるいずれかの濾過装置を成形材料流路の内部に備えた押出成形装置を提供する。
請求項13の発明は、請求項12の装置において、前記メッシュはシート状に形成されており、前記成形材料流路の延びる方向に対して0度を超え且つ直角を下回る角度に斜めに傾斜させて配置可能に形成されているものである。
請求項13の装置によると、請求項12の装置の奏する効果に加えて、成形材料流路の基準横断面積よりも実質的に大きい濾過面積を有するメッシュを該流路に容易に配置できるという効果が得られる。例えば、成形材料流路の延びる方向とメッシュの広がる方向とのなす角(傾斜角)が45度となるように配置することにより、該傾斜角が0度となるように配置(すなわち、平板状のメッシュを成形材料流路の延びる方向と直交するように配置)した場合に比べて実質濾過面積を約1.4倍に拡大することができる。
請求項14の発明は、請求項13の装置において、前記傾斜角度が30〜60度であるものである。
請求項14の装置によると、請求項13の装置の奏する効果に加えて、メッシュが傷ついたりせず、位置ずれしないという実用上優れた効果が得られる。
請求項15の発明は、請求項12から14のいずれかの装置において、前記メッシュの前記ポリマー材料が通行する濾過部は、前記成形材料流路の延びる方向に対して相互に傾斜角が異なる複数の部分から成る凹凸構造に形成されているものである。
請求項15の装置によると、請求項12から14のいずれかの装置の奏する効果に加えて、簡単な装置構成によってメッシュの濾過面積を効果的に拡大できるという効果が得られる。
請求項16の発明は、請求項15の装置において、前記メッシュ濾過部の前記凹凸構造を、前記複数の部分のうち隣接する部分の傾斜方向が互い違いとなる構造としたものである。
請求項16の装置によると、請求項15の装置の奏する効果に加えて、更に簡単な装置構成(例えば、成形容易なメッシュ形状)によってメッシュの濾過面積を容易に拡大できるという効果が得られる。
請求項17の発明は、請求項15の装置において、前記メッシュ濾過部の前記凹凸構造を、一方の表面側からみたときに所定の方向に沿って山形状部分と谷形状部分とが連続して複数成形された構造としたものである。
請求項17の装置によると、請求項15の装置の奏する効果に加えて、メッシュの濾過面積の全面にわたってより均一化された濾過度を保ちやすいという効果が得られる。
請求項18の発明は、請求項17の装置において、前記所定の方向と交差する方向にも該交差方向に沿って山形状部分と谷形状部分とが連続して複数成形されたものである。
請求項18の装置によると、請求項17の装置の奏する効果に加えて、メッシュの濾過面積を更に効果的に拡大できるという効果が得られる。
請求項19の発明は、請求項12の装置において、前記メッシュを、前記成形材料流路の下流側又は上流側に向けて突出する略円錐形状に形成したものである。
請求項19の装置によると、請求項12の装置の奏する効果に加えて、簡単な装置構成(例えば、成形容易なメッシュ形状)によってメッシュの濾過面積を容易に拡大できるという効果が得られる。
請求項20の発明は、請求項12の装置において、前記メッシュを、前記成形材料流路の下流側又は上流側に向けて突出する筒状に形成したものである。
請求項20の装置によると、請求項12の装置の奏する効果に加えて、メッシュの濾過面積を容易に拡大することができるという効果が得られる。
請求項21の発明は、請求項12から20のいずれかの装置において、前記メッシュを、相互に目の粗さが異なる複数のメッシュを積層したものとしたものである。
請求項21の装置によると、請求項12から20のいずれかの装置の奏する効果に加えて、メッシュが目詰まりするまでの時間を更に長期化し得るという効果が得られる。
請求項22の発明は、請求項21の装置において、前記目の粗さが異なる複数のメッシュは、前記成形材料流路の上流側にあるものほど目が粗く下流側にあるものほど目が細かくなる順序で積層されるものである。
請求項22の装置によると、請求項21の装置の奏する効果に加えて、目が細かいメッシュの全面を効率的に濾過に使用できるという効果が得られる。
請求項23の発明は、請求項22の装置において、前記順序で積層された前記目の粗さが異なる複数のメッシュのさらに下流側に、前記積層された複数のメッシュのうちの最も下流側に配置されたメッシュよりも目が粗いメッシュを少なくとも一つ配置したものである。
請求項23の装置によると、請求項22の装置の奏する効果に加えて、目が細かいメッシュが流路内に浮いた状態で下流側に配置された目が粗いメッシュにより下流側から支持されるので、前記目が細かいメッシュの全面を更に効率的に濾過に使用できるという効果が得られる。
請求項24の発明は、請求項12から20のいずれかの装置において、前記メッシュを、目の粗さが同じ複数のメッシュを積層したものとしたものである。
請求項24の装置によると、請求項12から20のいずれの装置の奏する効果に加えて、簡単な装置構成によって濾過度を容易に調整できるという効果が得られる。
請求項25の発明は、請求項12から18のいずれかの装置において、前記スクリューにより前記シリンダーから下流側に向けて旋回状に流動しながら前記成形材料流路内に押出供給されたポリマー材料の旋回流動方向を該方向とは異なる非旋回流動方向に変化させる複数の成形材料通過孔が形成された整流器を含み、
前記整流器が前記成形材料流路に配置された際に該流路の上流側となる面は、該成形材料流路内において前記メッシュを支持可能に形成されているものである。
請求項25の装置によると、請求項12から18のいずれかの装置の奏する効果に加えて、メッシュの背面側(下流側)が整流器で支持されるので、該メッシュの変形や位置ずれを防止できるという効果が得られる。
請求項26の発明は、請求項25の装置において、前記整流器は、前記成形材料流路の上流側となる面が前記メッシュの形状に整合する形状に形成されているものである。
請求項26の装置によると、請求項25の装置の奏する効果に加えて、メッシュの変形や位置ずれをよりよく防止できるという効果が得られる。
請求項27の発明は、請求項25又は26の装置において、前記メッシュよりも前記成形材料流路の上流側に配置される環状リングを更に備え、前記環状リングと前記整流器の間で前記メッシュを挟持可能な構成としたものである。
請求項27の装置によると、請求項25又は26の装置の奏する効果に加えて、メッシュの変形や位置ずれを更によく防止できるという効果が得られる。
また、請求項28の発明は、請求項12から27のいずれかの装置において、前記成形材料流路の前記入口は前記シリンダーの先端の内径より拡大した入口であり、前記メッシュは、前記シリンダーの先端の内径よりも大きい実効外径を有するように形成されているものである。
請求項28の装置によると、前記成形材料流路の基準横断面積に対してメッシュの実質的な濾過面積が広く確保されていることに加えて、該メッシュの実効外径(D2)を前記シリンダーの先端の内径(D1)よりも大きくすることにより、メッシュが目詰まりするまでの時間をさらに長期化することができる。
以下、本発明の好適な実施形態を説明する。なお、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事柄(例えば押出機の操作法のような押出成形に関する一般的な事項)は、いずれも従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書及び図面によって開示されている事項と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。
製造方法によって製造される長尺材は、長尺状の樹脂押出成形体を本体とするものであり、その他のエレメント(付属部分)の有無に関して特に制限はない。また、使用するポリマー材料(成形材料)は、熱可塑性樹脂、未加硫のゴム等に代表される押出可能なポリマーを主体(マトリックス)とし、これに意図的に配合された固形物(典型的には粉末状)及び非意図的に発生(混入)した固形物(典型的には粉末状)の少なくとも一方を含み得るポリマー材料であればよく、その他の成分に特に制限はない。なお、本明細書中において「加硫」とは、種々の架橋反応によるポリマーの架橋を包含する意味であって、硫黄を架橋剤(加硫剤)とする架橋に限定されない。即ち、本明細書中においては、特記しない限り、「加硫」及び「架橋」を同じ意味で用いるものとする。
上記ポリマー材料のマトリックス成分を構成する熱可塑性樹脂は、汎用樹脂でもエンジニアリング樹脂(所謂エンプラ)でも良く、結晶性樹脂でも非晶質樹脂でも良い。例えば、ポリプロピレン(PP)、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(ABS)、アクリロニトリルエチレンプロピレンゴムスチレン共重合体(AES)、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、ポリアセタール(POM)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、ポリフェニレンオキサイド(PPO)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)等が挙げられる。これらの他、種々のグレードのポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等を用いることが可能である。環境に対する配慮がされるときには塩素等のハロゲンを含まない樹脂が好ましく、リサイクル性等の観点からポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂が特に好ましい。
上記ポリマー材料のマトリックス成分を構成する未加硫(未架橋)ゴムとしては、例えば、天然ゴム(NR)、エチレンプロピレンゴム(EPM)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、ブチルゴム(IIR)、ニトリルブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)等を用いることが可能である。環境に対する配慮がされるときには塩素等のハロゲンを含まないゴムが好ましい。
上記の他、種々の熱可塑性エラストマー(例えばオレフィン系、スチレン系、ビニル系)を、上記ポリマー材料のマトリックス成分として好適に使用することができる。特にリサイクル性の観点から例えばハードセグメントがオレフィン系樹脂であるオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)が好ましい。また、ソフトセグメントとしてEPM、EPDM、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)等のようなゴム成分を含有する熱可塑性エラストマーが好ましい。
本発明の実施にあたっては、例示したようなポリマー(熱可塑性樹脂、未加硫ゴム等)の1種類をマトリックス成分とするポリマー材料(成形材料)を用いてもよく、或いは、2種類又は3種類以上のポリマーから成るポリマーコンプレックスやポリマーアロイをマトリックス成分とするポリマー材料を用いてもよい。
使用するポリマー材料には、種々の副成分を含有させ得る。そのような副成分の好適な一例として、粉末状(略球形のものに限定されず、短い繊維状のもの、フレーク状のもの等を包含する意味である。以下同じ。)の固形充填材が挙げられる。この種の固形充填材としては、安定した物性を有するもの(典型的には従来から充填材として使用されているもの)であれば特に制限なく使用することができる。例えば、セラミック粉(タルク等の種々の無機化合物粉を包含する。以下同じ。)、カーボン粉(例えばカーボンブラック)、木粉、鉄粉等の金属粉が例示される。好ましいセラミック粉としては、酸化物、ケイ酸塩、炭酸塩等の粉状物(典型的には粒径1μm〜1000μm)が挙げられる。ケイ酸塩としてはタルク、クレー、マイカ、ガラスビーズ等があり、強度向上の観点から特にタルクが好ましい。酸化物としてはシリカ、アルミナ、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、軽石等が挙げられる。炭酸塩としては炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等が挙げられる。また、粉末状固形充填材の他の例として、短い繊維状のセラミックファイバー、カーボンファイバー、植物等(例えば木綿)から成る繊維状有機物が例示される。セラミックファイバーの好適例としては、直径が0.1〜500μm程度のガラスファイバー、ボロンファイバー、炭化ケイ素ファイバーが挙げられ、ガラスファイバーが特に好ましい。かかる充填材の含有量(率)は、用いる充填材の種類及び長尺材の用途に応じて異なり得る。典型的には、ポリマー材料全体の概ね1〜60質量%となる割合で充填材を含有させることが好ましい。
ポリマー材料に含有させ得る副成分の他の例として、硫黄系、過酸化物系その他の架橋剤、架橋促進剤等の、該ポリマー材料を架橋により硬化させるための成分が挙げられる。硫黄系架橋(加硫)剤としては、無機硫黄(例えば粉末硫黄、沈降硫黄、コロイド硫黄)、有機硫黄化合物(例えばモルホリンジスルフィド、アルキルフェノールジスルフィド)等が例示される。過酸化物系架橋剤としては、ベンゾイルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t−ブチルペルオキシ)−ヘキサン、1,1’−ジ−t−ブチルペルオキシ−3,3,5−トリメチレンシクロヘキサン、1,3−ジ−(t−ブチルペルオキシ)−ジイソプロピルベンゼン等が例示される。これらの成分は常法に従って適当量を、適宜組み合わせて使用することができる。
その他、ポリマー材料には必要に応じて種々の補助成分を含有させることができる。かかる補助成分としては、酸化防止剤、光安定剤、UV吸収剤、可塑剤、滑剤、着色剤、難燃剤、分散剤、抗菌剤、帯電防止剤等が例示される。
このようなポリマー材料は、従来公知の種々の方法によって所望する形態に調製することができる。例えば、所定の比率でオレフィン系熱可塑性エラストマー材料と粉末状充填材とを配合したものを混練押出機にて混練し、ストランドに押出した後にペレット形状とすることができる。
次に、本発明に係る製造方法に基づいて長尺材を製造する好適な実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の図面において、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は省略又は簡略化することがある。
図1は、一実施形態に係る濾過装置50(図2参照)を備えた押出製造ライン(押出成形装置1)の概要を示す説明図であり、図2はその要部を示す断面図である。押出成形装置1は、大まかにいって、ホッパー11を備えた押出機10と、該押出機10の下流に設けられた成形機20とを備えている。成形機20の下流側には、該成形機20の押出口42bから押し出された中間長尺材90を構成するポリマー材料を硬化させる処理又は固化させる処理(架橋促進処理、冷却処理等)の少なくとも一方を行う処理槽19が装備されている。かかる処理が施された中間長尺材90を所定の長さに切断することにより、長尺なポリマー材製品(長尺材)を得ることができる。
押出機10は、一般的な単軸押出機であって、ペレットその他の形状のポリマー材料(成形材料)を供給するホッパー11と、その材料を溶融しつつ先端方向に送出するシリンダー12とを備える。図2に示すように、シリンダー12の内部にはシリンダー流路17が形成されており、この流路17内にスクリュー14が収容されている。押出機10は、図1に示すベルト15を介してモーター16の動力を伝達することによりスクリュー14を回転駆動し、これによりシリンダー流路17内のポリマー材料92をシリンダー12の先端方向(下流方向)に移動させて該シリンダー12の先端に設けられたシリンダーヘッド13から押し出すように構成されている。
図2に示すように、成形機20は、アダプター22とその先端に固定ナット37を用いて連結された押出成形型30とを含む。アダプター22は、アダプターリング23及び締結ボルト24を用いてシリンダーヘッド13に固定されている。シリンダーヘッド13及びアダプターリング23には、ヒンジピン26を軸として開閉可能なヒンジ25が取り付けられている、成形機20の内部には、シリンダー流路17と連通する成形材料流路40が形成されている。成形材料流路40は、アダプター22の内部に設けられた流路であってシリンダー12の先端と適合するアダプター入口41aからアダプター出口41bに至る円筒状の第1流路41と、押出成形型30の内部に設けられた流路であってアダプター出口41bに接続する押出成形型入口42aから押出成形型出口42bに至る第2流路42とからなる。シリンダー12のシリンダーヘッド13から成形材料流路40に押出供給されたポリマー材料92は、該成形材料流路40の押出口を構成する押出成形型出口42bから、目的に応じた所定の横断面形状を有する中間長尺材90として長尺状に押し出される。
特に限定するものではないが、本実施形態では、中間長尺材90として横断面形状が長四角形の平板状成形品を製造する場合を例示している。第2流路42は、下流側が中間長尺材90と略同一の横断面形状に形成されたランド流路部34を構成し、その上流側がランド流路部34に向かって横断面形状が次第に変化していく変化流路部32を構成する形状とすることができる。本実施形態においては、アダプター出口41b(即ち第1流路41の出口)の開口形状が円形であり、変化流路部32は、アダプター出口41bからランド流路部34に向かって横断面形状が円形から長四角形へと次第に変化するように形成されている。
成形材料流路40内には、該流路40内を移動するポリマー材料92を濾過する濾過手段としてのメッシュ60と、メッシュ60の下流側でメッシュ60に接して配置され、メッシュ60を下流側から支持すると共にメッシュ60を通過したポリマー材料92を整流する整流器(ブレーカープレート)70と、メッシュ60の上流側に接して配置され整流器70との間にメッシュ60の外周部(後述する保持部62)を挟み込む挟持リング51と、を含む濾過装置50が設けられている。本実施形態の押出成形装置1では、濾過装置50が成形材料流路40の上流側端(即ち、アダプター22内に形成された第1流路41の入口部)に設けられており、締結ボルト24を外してヒンジ25を開くことによりシリンダー12とアダプター22とを分離して濾過装置50の配置やメンテナンス(例えば、メッシュ60の交換、清掃等)を容易に行い得るように構成されている。
図3は、濾過装置50の構成を分解して示す説明図である。メッシュ60は、略同一の外形を有する複数のメッシュ60a,60b,60c・・・を積層した積層メッシュとして構成されている。この積層メッシュ60を構成する個々のメッシュの外形につき、最も上流側に配置されるメッシュ60aを代表例として説明する。メッシュ60aは、全体として、図2に示す成形材料流路40(より具体的には、メッシュ60aが配置される第1流路41)の延びる方向と概ね直交するシート状に形成されている。メッシュ60aは、ポリマー材料92が通行する濾過部61(成形材料流路40の上流側からみて、後述する挟持リング51の抜き孔52に臨む部分であって、本実施形態では図2,3に示す流路内径R1を直径とする円形部分である。)及びその外周を囲む保持部62を含む全体が、成形材料流路40の延びる方向に対して0度を超え且つ直角を下回る角度に傾斜した複数の部分からなる。本実施形態では、これら複数の部分は成形材料流路40の延びる方向に対して凡そ30〜60度(例えば凡そ45度)の角度θ1で傾斜した複数の第1斜面63と、成形材料流路40の延びる方向に対して第1斜面63とは反対側に(従って第1斜面とは異なる傾斜角で)凡そ30〜60度(例えば凡そ45度)の角度θ2で傾斜した複数の第2斜面64とに分類される。第1斜面63と第2斜面64とは隣接して交互に配置されており、これにより隣接する部分の傾斜方向が互い違いとなった凹凸構造が形成されている。本実施形態では、第1斜面63及び第2斜面64がいずれも帯状部分として構成され、それら帯状の第1斜面63及び第2斜面64が幅方向に隣接して(幅方向の一辺を共有して)交互に配置されている結果、メッシュ60aは、成形材料流路40の上流側からみて、所定の一方向(即ち、第1斜面63及び第2斜面の幅方向)に沿って山形状部分65と谷形状部分66とが連続して複数成形された形状(波形)に形成されている。
かかる外形形状を有することにより、メッシュ60aは、該メッシュ60aが配置される部分における成形材料流路40の基準横断面積よりも実質的に大きな濾過面積(濾過部61を構成する複数の第1斜面63及び第2斜面64の合計面積に相当する。)を有する。本実施形態では、メッシュ60aが配置される部分における成形材料流路40の開口形状が円形であるので、上記基準横断面積は図2,3に示す流路内径R1を直径とする円の面積に一致する。メッシュ60aを構成する第1斜面63の傾斜角θ1及び第2斜面の傾斜角θ2が例えばいずれも45度である場合、該メッシュ60aの第1斜面63及び第2斜面64は、それぞれ成形材料流路40の基準横断面積の約1.4倍に拡大された濾過面積を有することになる。上述のように、メッシュ60b,60c・・・はメッシュ60aと略同一の外形であって該メッシュ60aと積層配置されることから、メッシュ60b,60c・・・の濾過面積及び積層メッシュ60の濾過面積はいずれもメッシュ60aの濾過面積と実質的に同一である。即ち、積層メッシュ60は、成形材料流路40の基準横断面積よりも実質的に大きな(拡大された)濾過面積を有するように構成されている。
整流器70には、図3及び図4Aに示すように、成形材料流路40(より具体的には、整流器70が配置される第1流路41)の延びる方向と概ね平行に延びる多数の成形材料通過孔72が形成されている(図4Aでは成形材料通過孔72の一部のみを図示し、他は省略している。また、図4A中に示された直線のうち実線は山線を、点線は谷線を表している。)。メッシュ60を通り抜けたポリマー材料92は、これら成形材料通過孔72のいずれかを通り抜けて整流器70の下流側に送り出される。メッシュ60は、整流器70の上流側端面70aに接触して配置されている。整流器70は、上流側端面70aがメッシュ60の下流側の表面形状と相補的な(即ち、該表面形状と整合する)凹凸形状となるように形成されている。即ち、整流器70の上流側端面70aには、成形材料流路40の上流側からみて、メッシュ60の山形状部分65及び谷形状部分66に沿う形状に形成された山形状部分75及び谷形状部分76が設けられている。これにより、メッシュ60の背面側(下流側)を整流器70で支持し、メッシュ60の変形や位置ずれを防止することができる。成形材料通過孔72の孔径は、少なくともメッシュ60を通り抜けた固形物の通過を許容するサイズである。成形材料通過孔72の数及び配置は特に限定されず、実施態様に応じて適宜選択することができる。例えば、山形状部分75及び谷形状部分76の延びる方向と平行に成形材料通過孔72が配列された配置、上流側端面70aの略中央を中心とする同心円状の配置、放射状の配置等とすることができる。ポリマー材料92の滞留を少なくするという観点からは、少なくとも谷形状部分76の底部(最も下流側に窪んだ部分)に成形材料通過孔72が配置されていることが好ましい。
メッシュ60の上流側に接触して配置される挟持リング51は、図2に示すように、シリンダー12(シリンダーヘッド13)の先端に開口するシリンダー流路17の開口形状と同じ横断面形状(即ち、直径R1の円形状)の抜き孔52を形成している。挟持リング51の外周部(リング部)はポリマー材料92を通過させない材質及び構造を有する。従って、抜き孔52は第1流路41の一部を構成しており、その上流側端部がアダプター入口41aを構成している。図3及び図5に示すように(図5中に示された直線のうち実線は山線を、点線は谷線を表している。)、挟持リング51の下流側端面51bは、この下流側端面51bに対向するメッシュ60の上流側の表面形状と相補的な(整合する)凹凸形状に形成されている。即ち、挟持リング51の下流側端面51bには、成形材料流路40の下流側からみて、メッシュ60の山形状部分65に沿う形状に形成された谷形状部分56と、メッシュ60の谷形状部分66に沿う形状に形成された山形状部分55とが設けられている。これにより、挟持リング51の下流側端面51bと整流器70の上流側端面70aとの間でメッシュ60の外周部(保持部62)を確実に挟持し、メッシュ60の変形や位置ずれを防止することができる。
スクリュー14の回転によりシリンダー12の流路17からアダプター入口41aを通って成形材料流路40へと押し出されたポリマー材料92は、挟持リング51の抜き孔52からメッシュ60の濾過部61に供給される。ポリマー材料92中に含まれ得る所定サイズ以上の固形物(例えば、粉末状充填材のうち意に反して大きなサイズの粒子、マトリックス成分たるポリマーの架橋が部分的に過剰に進行して生じたポリマーの塊(押出成形温度に加熱されても熱溶融しない塊)、粉末状充填材や加硫促進剤の凝集物等)はメッシュ60を通り抜けることができずに捕捉される。使用するメッシュ60の濾過度を高くすることにより、異物の現出がより高度に抑制された(即ち、より滑らかな)表面を有する長尺材(押出成形品)を製造することができる。
ここで、上述のようにメッシュ60の実質的な濾過面積(濾過部61を構成する複数の第1斜面63及び第2斜面64の合計面積)は成形材料流路40の基準横断面積よりも拡大されている。従って、メッシュ60の単位面積(メッシュ60の表面形状の形状に沿って測定される単位面積をいう。以下同じ。)を単位時間当たりに通過するポリマー材料92の量A1は、メッシュ60が設けられた位置における成形材料流路40の基準横断面の単位面積を単位時間当たりに通過するポリマー材料92の量A0よりも小さくなる。ここに開示される技術では、このようにA1<A0の関係を保ってポリマー材料92を濾過しながら下流に移動させる。このことによって、メッシュ60の実質的な濾過面積が成形材料流路40の基準横断面積と同等以下である場合(この場合にはA1≧A0となる。)に比べて、メッシュ60が目詰まりするまでの時間を長期化することができる。従って、本実施態様によると、メッシュ60の濾過度を高めても、濾過の作用をより長時間にわたって持続させることができる。その結果、押出成形作業を中断することなく従来よりも長時間にわたって作業を継続することができるので、長尺材の生産性が向上する。
メッシュ60を通り抜けることで濾過されたポリマー材料92(上記所定サイズ未満よりも小さな固形物、例えば粉末状充填材を含み得る。)は、整流器70の成形材料通過孔72に導入される。この成形材料通過孔72は、上述のように、成形材料流路40の延びる方向と概ね平行に形成されている。従って、整流器70の上流側におけるポリマー材料92の流動方向に拘わらず、該ポリマー材料92を成形材料通過孔72に通すことにより、ポリマー材料92の流動方向を揃える(矯正する)ことができる。例えば、図2に示すスクリュー14の回転によりシリンダー12から下流側に向けて旋回状(螺旋状)に流動しながら押出供給されるポリマー材料92の旋回流動方向(図6に示す模式図参照)を、成形材料通過孔72の延びる方向(即ち、上記旋回流動方向とは異なる非旋回流動方向)に変化させることができる。このことによって、メッシュ60を通過したポリマー材料92を成形材料流路40の下流へとスムーズに移動させることができる。
なお、積層構造のメッシュ60を構成するメッシュ60a,60b,60c・・・の目の粗さは、全て同一であってもよく、相互に異なって(即ち、相互に目の粗さの異なる少なくとも2種類のメッシュを含んで)いてもよい。図6に示す模式図を参照しつつ、相互に目の粗さ(目開きの大きさ)の異なるメッシュが積層された積層メッシュ60の好ましい積層態様のいくつかを例示する。この図6では、説明をわかりやすくするため、メッシュ60の外形及び整流器70の上流側端面70aをいずれも平面状として示している。一例として、図6に示すメッシュM1,M2,M3・・・Mn(各メッシュの目開きはg1>g2>g3・・・の順に小さくなる。)のように、成形材料流路40の上流側にあるものほど目が粗く下流側にあるものほど目が細かくなる順序で積層された複数のメッシュM1,M2,M3・・・Mnを含む構成のメッシュ60(メッシュM1,M2,M3・・・Mnのみを積層してなるメッシュ60であり得る。)を好ましく使用することができる。かかる構成のメッシュ60によると、所定サイズ以上の固形物(メッシュ60による捕捉対象となる固形物)のうちサイズの大きな固形物93は上流側のメッシュ(例えばメッシュM1)で捕捉され、より下流側のメッシュには到達しない。従って、捕捉対象となる固形物のうち目が細かいメッシュ(例えばメッシュMn)に直接接触して堆積する固形物の量を減らすことができる。これにより、目が細かいメッシュの全面を効率的に濾過に使用することができる。
更に好ましい積層態様として、上記順序で積層されたメッシュのさらに下流側に、上記積層されたメッシュのうちの最も下流側に配置されたメッシュ(即ち、上記積層されたメッシュのうち最も目の細かいメッシュ、ここではメッシュMn)よりも目が粗く、更に好ましくは線径が大きく剛性の高いメッシュが少なくとも一つ積層された構成のメッシュ60を好ましく使用することができる。かかる構成のメッシュ60は、例えば、図6中のメッシュM1〜Mn+1を図示する順序で積層してなるメッシュ60であり得る。上記順序で積層されたメッシュのさらに下流側に、上記積層されたメッシュのうちの最も下流側に配置されたメッシュよりも目が粗く、更に好ましくは線径が大きく剛性の高いメッシュを二つ以上積層(好ましくは、下流側にあるものほど目が粗くなる順序で積層)してもよい。例えば、図6中のメッシュM1〜Mn+6を図示する順序で積層してなるメッシュ60が好ましい。かかる構成のメッシュ60によると、目が細かいメッシュ(例えばメッシュMn)が流路内に浮いた状態(整流器70の上流側端面70aに接触せず上流側に離れて空間を保った状態)で下流側に配置された目の粗いメッシュにより下流側から支持されるので、前記目が細かいメッシュの全面を更に効率的に濾過に使用することができる。また、目の細かいメッシュの下流側をより目の粗いメッシュ(更に好ましくは、より線径の太い金属線を交差させて編んだ剛性の高い網)で支持することができるので、目の細かいメッシュの変形や損傷を防止する効果が得られる。
メッシュ60aの形状は、上記で説明したように所定の一方向に沿って山形状部分65と谷形状部分66とが連続して複数成形された形状(波形)に限定されず、例えば、上記所定の一方向と交差する方向(典型的には略直交する方向)にも該交差方向に沿って山形状部分と谷形状部分とが連続して複数形成された形状であってもよい。かかる形状によっても、メッシュ60aの濾過面積を成形材料流路40の基準横断面積よりも拡大することができる。所定の一方向及びこれと直交する方向に山形状部分と谷形状部分とが連続して複数形成されたメッシュ60aの形状の好ましい一例として、成形材料流路40の上流側からみて、四角錐状(ピラミッド状)の凸部及び凹部が底辺の一辺を共有して縦横に交互に配列された形状が挙げられる。上記四角錐の各側面と成形材料流路40の延びる方向とのなす角度は凡そ30〜60度の範囲(例えば凡そ45度)とすることが好ましい。ここに開示される濾過装置50に具備されるメッシュ60は、かかる形状のメッシュ60a及びこれと略同一の外形を有する複数のメッシュ60b,60c・・・を積層して構成された積層メッシュ60であり得る。上記複数のメッシュ60a,60b,60c・・・の目の粗さは同一であってもよく、相互に異なってもよい。相互に目の粗さが異なる複数のメッシュが積層される場合、その積層態様は上述した好適例のいずれかであり得る。
また、上記山形状部分の頂部及び上記谷形状部分の底部が連続する凹凸曲面(典型的には、上記山形状部分の頂部及び上記谷形状部分の底部それぞれの断面が略V字状)となるように形成することが好ましい。
このように所定の一方向及びこれと直交する方向に山形状部分と谷形状部分とが連続して複数形成されたメッシュ60を整流器70の上流側端面70aに接触して配置した構成の濾過装置50においても、整流器70の上流側端面70aの形状をメッシュ60の下流側の表面形状と相補的な(即ち、該表面形状と整合する)凹凸形状となるように形成することが好ましい。図4Bは、所定の一方向及びこれと直交する方向に山形状部分と谷形状部分とが連続して複数形成されたメッシュ60a,60b,60c・・・を積層してなるメッシュ60の下流側の表面に接触して配置される整流器70を成形材料流路40の上流側からみた状態を示す説明図である。この図4Bでは成形材料通過孔72の図示を省略している。また、図4B中に示された直線のうち実線は山線を表し、点線は谷線を表している。このようにメッシュ60の下流側表面の形状と整合して所定の一方向及びこれに交差する方向(典型的には直交する方向)に山形状部分75と谷形状部分76とが連続して複数成形された凹凸形状の上流側端面70aを有する整流器70をメッシュ60の下流側表面に接触して配置した構成の濾過装置50(ひいては、該濾過装置50を備える押出成形装置1)にすると、メッシュ60の位置ずれをよりよく防止することができる。
図2に示す例では凹凸構造が付与されたシート状のメッシュ60を全体として成形材料流路40の延びる方向と直交する姿勢で配置しているが、変形例として、凹凸構造が付与されたシート状のメッシュ60を、全体として成形材料流路40の延びる方向に対して0度を超え且つ直角を下回る角度で傾斜する姿勢で配置してもよい。例えば、帯状の第1斜面63及び第2斜面64が幅方向に交互に配置された波形形状のメッシュ60において、図3に示すように第1斜面63の幅と第2斜面64の幅とが略同一である形状に代えて、第1斜面63の幅よりも第2斜面64の幅を広くすることにより、第1斜面63の傾斜角θ1及び第2斜面64の傾斜角θ2を成形材料流路40の延びる方向に対して逆方向にそれぞれ凡そ45度として、成形材料流路40の延びる方向に対して全体として傾斜(好ましくは凡そ30〜60度、例えば凡そ45度傾斜)した姿勢でメッシュ60を配置することができる。
図7は、本発明の他の実施形態に係る濾過装置150を備えた押出製造ライン(押出成形装置100)の要部を示す断面図である。押出成形装置100は、濾過装置150の形状を除いては図2に示す押出成形装置1と概ね同様に構成されている。濾過装置150が設けられている位置は、図2に示す押出成形装置1と同様に、成形材料流路40の上流側端(即ち、アダプター22内に形成された第1流路41の入口部)である。
本実施形態に係る濾過装置150は、成形材料流路40内を移動するポリマー材料92を濾過するシート状のメッシュ(濾過手段)160と、メッシュ160の下流側に接して配置された整流器170と、メッシュ160の上流側に接して配置され整流器170との間にメッシュ160の外周部(保持部162)を挟み込む挟持リング151とを含む。メッシュ160のうち挟持リング151の抜き孔152に臨む濾過部161は、成形材料流路40(より詳しくは、第1流路41)の下流側に向けて次第に窄まる形状に突出している。即ち、メッシュ160のうち濾過部161を構成する部分は、成形材料流路40の延びる方向に対して0度を超え且つ直角を下回る角度に斜めに傾斜している。本実施形態に係るメッシュ160では、上記次第に窄まる形状が略円錐形状である。該略円錐形状の側面の傾斜角は、成形材料流路40の延びる方向に対して凡そ30〜60度であることが好ましい。このような形状を有することにより、メッシュ160の実質的な濾過面積(上記略円錐形状の側面の面積)は、該メッシュ160が配置される部分における成形材料流路40の基準横断面積よりも拡大されている。従って、メッシュ160の単位面積を単位時間当たりに通過するポリマー材料92の量A1は、メッシュ160が設けられた位置における成形材料流路40の基準横断面の単位面積を単位時間当たりに通過するポリマー材料92の量A0よりも小さくなる。本実施形態に係る濾過装置150を備えた押出成形装置100によると、このようにA1<A0の関係を保ってポリマー材料92を濾過しながら下流に移動させることにより、メッシュ160が目詰まりするまでの時間を長期化することができる。
メッシュ160は、整流器170の上流側端面に接触して配置されている。整流器170は、該上流側端面がメッシュ160の下流側の表面形状と相補的な(該表面形状と整合する)凹凸形状となるように形成されている。即ち、整流器170の上流側端面には、成形材料流路40の上流側からみて、メッシュ160の濾過部161が下流側に突出する略円錐形状に沿って、略円錐形状(漏斗状)の窪みが形成されている。これにより、メッシュ160の背面側(下流側)を整流器170で支持し、メッシュ160の変形や位置ずれを防止することができる。
濾過部161の周囲には、上記略円錐形状の底部(上流側端)からフランジ状に広がる保持部162が形成されている。この保持部162を挟持リング151の下流側端面151bと下流側端面151bに対向する該整流器170の上流側端面外周部との間に挟持することにより、メッシュ160の変形や位置ずれをよりよく防止することができる。
整流器170には、上記略円錐形状の窪みを形成する上流側端面に開口し成形材料流路40の延びる方向と概ね平行に延びる多数の成形材料通過孔172が形成されている。このことによって、シリンダー12から下流側に向けて旋回状(螺旋状)に流動しながら押出供給されるポリマー材料92の旋回流動方向を、成形材料通過孔172の延びる方向(即ち、上記旋回流動方向とは異なる非旋回流動方向)に変化させることができる。なお、成形材料通過孔172は、上記略円錐形状の窪みを形成する上流側端面に対して垂直に延びるように形成されていてもよい。かかる成形材料通過孔172によっても、ポリマー材料92の旋回流動方向を非旋回流動方向に変化させることができる。
図8は、本発明の他の実施形態に係る濾過装置250を備えた押出製造ライン(押出成形装置200)の要部を示す断面図である。押出成形装置200は、濾過装置250の形状を除いては図2に示す押出成形装置1と概ね同様に構成されている。濾過装置250が設けられている位置は、図2に示す押出成形装置1と同様に、成形材料流路40の上流側端(即ち、アダプター22内に形成された第1流路41の入口部)である。
本実施形態に係る濾過装置250は、成形材料流路40内を移動するポリマー材料92を濾過するシート状のメッシュ(濾過手段)260と、メッシュ260の下流側に接して配置された整流器270とを含む。メッシュ260のうちポリマー材料92が通行する濾過部261は、成形材料流路40(より詳しくは、第1流路41)の下流側に向けて突出する筒状(ここでは略円筒形状)に形成されている。かかる形状のメッシュ260は、上記略円筒形状の側壁部(円筒面)及び底部(底面)をポリマー材料92の濾過に利用し得ることから、該メッシュ260が配置される部分における成形材料流路40の基準横断面積よりも大きな濾過面積(上記円筒面及び底面の合計面積)を有する。従って、メッシュ260の単位面積を単位時間当たりに通過するポリマー材料92の量A1は、メッシュ260が設けられた位置における成形材料流路40の基準横断面の単位面積を単位時間当たりに通過するポリマー材料92の量A0よりも小さくなる。本実施形態に係る濾過装置250を備えた押出成形装置200によると、このようにA1<A0の関係を保ってポリマー材料92を濾過しながら下流に移動させることにより、メッシュ260が目詰まりするまでの時間を長期化することができる。
上記略円筒形状の軸は、成形材料流路40の延びる方向と概ね平行であることが好ましい。上記略円筒形状の底部は、典型的には図8に示すように成形材料流路40の延びる方向と略直交する平面状であるが、成形材料流路40の延びる方向に対して傾斜(例えば、30〜60度の角度で傾斜)していてもよい。
整流器270は、メッシュ260の側壁部の外周(下流側表面)に接触してこれを支持する筒部273と、該筒部273の下端に接して設けられ成形材料流路40の横断面全体にわたって該流路40の延びる方向に対して垂直に(直交して)広がる板状部274とを有する。メッシュ260の下流側端部(上記略円筒形状の底部)は板状部274に接触して支持されている。このように、筒部273の内面(上流側端面)及び板状部274の上流側端面にメッシュ260の外表面(下流側表面)が接触して配置された構成の濾過装置250によると、メッシュ260の背面側(下流側)を整流器270で支持し、メッシュ260の変形や位置ずれを防止することができる。
メッシュ260は、上記側壁部の上流側端からフランジ状に広がる保持部262を有する。この保持部262をシリンダーヘッド13と整流器270の上流側端部に形成された厚肉部275との間に挟持することにより、メッシュ260の変形や位置ずれをよりよく防止することができる。
筒部273及び板状部274には、これらの部分を厚み方向に貫通して延びる多数の成形材料通過孔272が形成されている。メッシュ260の円筒形状の底面を通過したポリマー材料92は、該底面の下流側表面に接する板状部274に形成された成形材料通過孔272を通過して成形材料流路40の下流に移動する。また、筒部273の外周と該外周を囲む成形材料流路40の内壁面との間には環状の隙間41cが形成されている。メッシュ260の側壁部を通過したポリマー材料92は、該側壁部の下流側表面(外周面)に接する筒部273に形成された成形材料通過孔272を通過して隙間41cに進入し、更に板状部274の外周部分(隙間41cに面する部分)に形成された成形材料通過孔272を通過して成形材料流路40の下流に移動する。このことによって、シリンダー12から下流側に向けて旋回状(螺旋状)に流動しながら押出供給されるポリマー材料92の旋回流動方向を、成形材料通過孔272の延びる方向(即ち、上記旋回流動方向とは異なる非旋回流動方向)に変化させることができる。
図9は、本発明の他の実施形態に係るシリンダーヘッド(押出ヘッド)313を備えた押出製造ライン(押出成形装置300)の要部を示す断面図である。
本実施形態に係る押出成形装置300は、シリンダーヘッド313を介してシリンダー12の先端と連結されるアダプター22の入口341aの径(即ち、ポリマー材料が通過し得る領域の径D2)が、シリンダー12の先端の内径(D1)より拡大していること、及び該入口341aの拡大に伴ってメッシュ360の実効外径(D2)もまたシリンダー12の先端の内径(D1)よりも大きく形成されていることを特徴とする。その他については図2に示す押出成形装置1と概ね同様に構成されている。以下、本実施形態に係る特徴部分を詳細に説明する。
シリンダーヘッド313が設けられている位置は、図2に示す押出成形装置1と同様に、成形部20(即ち、アダプター22内に形成された第1流路341の入口部341a)の上流側端と、スクリュー14が収容されたシリンダー12の下流側端とに挟まれた場所である。アダプター22は、アダプターリング23及び締結ボルト24を用いてシリンダーヘッド313に固定されている。
本実施形態に係るシリンダーヘッド313の内部は、ポリマー材料92が通過する流路318が形成されている。シリンダー12内に収容されたスクリュー14で押し出されたポリマー材料92は、シリンダー流路317から当該シリンダーヘッド流路318に送り出されてアダプター22内に形成された第1流路341のアダプター入口341aに運ばれる。そして、ポリマー材料92は、アダプター入口341aを通りメッシュ360の濾過部361(メッシュ360のうち保持部362を除いた挟持リング351の抜き孔352内をポリマー材料92が通過し得る部分)を通過し成形材料流路340に供給される。
本実施形態に係るシリンダーヘッド313の内部の流路318は、下流側に向けて次第に拡がるようにして伸び、先端を切り落とした略円錐形状に形成されている。即ち、シリンダーヘッド流路318の形状は、シリンダーヘッド313の上流側端のシリンダー12に当接する部分の流路内径(即ち、シリンダー12の先端の内径D1)が最も小さく形成され、流路318の下流方向に対して徐々に流路内径が拡大し、シリンダーヘッド313の下流側端のアダプター入口341aに当接する部分の流路内径(即ち、メッシュ360の実効外径D2)が最も大きく形成されている。従って、メッシュ360の実効外径D2はシリンダー12の先端の内径D1よりも大きい関係(D1<D2)が成立する。本実施形態に係るシリンダーヘッド313を備えた押出成形装置300によると、このようにD1<D2の関係を保ってポリマー材料92がシリンダーヘッド313の流路318を通過し、濾過面積(上記の略円錐形状の底面に相当する部分)が拡大したメッシュ360の濾過部361に供給されるため、濾過部361を単位時間あたりに通過するポリマー材料92の量が少なくなる。その結果、メッシュ360が目詰まりするまでの時間を長期化することができる。
以上、本発明を特定の実施例に基づいて詳細に説明したが、本発明は上記具体的実施例に限定されるものではなく、本発明の目的とする範囲内において種々の異なる実施例や改変が可能なことは当業者にとって明らかである。
例えば、上述した具体例ではいずれも成形材料流路40のうちアダプター22内に形成された第1流路41の入口部(上流側端部)に濾過装置を配置しているが、濾過装置の位置はこれに限定されず、例えば第1流路41の中央部(中流部)や下流側端部であってもよい。或いは、押出成形型30の内部に形成された第2流路42(典型的には、第2流路42の上流側端部又は中流部)に濾過装置を配置してもよい。
また、本発明の実施に使用する押出成形装置は、押出成形型30を省略した構成の成形機20を備えるものであってもよい。かかる構成においては、成形材料流路40はアダプター22内に形成された第1流路41からなり、アダプター出口41bが成形材料流路40全体の押出口となって該出口41bから所定断面形状の中間長尺材が押し出される。かかる構成の押出成形装置は、比較的単純な横断面形状を有する長尺材を製造する場合に好ましく採用され得る。
メッシュは複数の金属線を編んで網目の間を通過孔にしたものに限定されず、ステンレス等の金属薄板にレーザー加工やプレス型を用いた加工等により多数の通過孔を形成したものであってもよい。
本明細書に開示される技術は、自動車等の車両に取り付けられるトリム部材(例えば、外表面(意匠面)に高い外観品質が要求される装飾用トリム部材)、ウェザーストリップ、モール部材(例えばルーフモール、ピラーモール)等に好ましく適用することができる。また、流体を流すパイプ等のように内表面の平滑さを要求される成形品の製造に好ましく適用することができる。
本発明に係る製造方法を実施するための押出成形装置(ライン)の一例を示す概略説明図である。 図1のII−II線に沿う断面図であって、一実施形態に係る濾過装置を備えた押出成形装置の要部を示す断面図である。 一実施形態に係る濾過装置を分解して示す説明図である。 図3のIV−IV線に沿う矢視図である。 図4Aの変形例を示す説明図である。 図3のV−V線に沿う矢視図である。 一実施形態に係る濾過装置の作用効果を説明するための模式図である。 他の実施形態に係る濾過装置を備えた押出成形装置の要部を示す断面図である。 更に他の実施形態に係る濾過装置を備えた押出成形装置の要部を示す断面図である。 他の実施形態に係る押出ヘッドを備えた押出成形装置の要部を示す断面図である。
符号の説明
1,100,200,300 押出成形装置
10 押出機(押出部)
12 シリンダー
13,313 シリンダーヘッド(押出ヘッド)
14 スクリュー
19 処理槽
20 成形機(成形部)
22 アダプター
30 押出成形型
40,340 成形材料流路
41,341 第1流路
41a,341a アダプター入口(入口)
41b,341b アダプター出口
42 第2流路
42a 押出成形型入口
42b 押出成形型出口(押出口)
50,150,250,350 濾過装置
51,151,351 挟持リング(環状リング)
60,160,260,360 メッシュ(積層メッシュ、濾過手段)
60a,60b,60c・・・ メッシュ(濾過手段)
61,161,261,361 濾過部
62,162,262,362 保持部
63 第1斜面
64 第2斜面
65 山形状部分
66 谷形状部分
70,170,270 整流器(整流手段)
70a 上流側端面
72,172,272 成形材料通過孔
90 中間長尺材
92 ポリマー材料

Claims (28)

  1. 内部に回転駆動されるスクリューを有するシリンダーの先端に押出ヘッドを備えた押出部と、前記押出ヘッドの下流に設けられ前記シリンダーの先端と適合する入口又は該先端の内径より拡大した入口と該入口よりも下流側の押出口とを連結する成形材料流路を内部に備えた成形部と、から構成される押出成形装置を用いて、粉末状の固形物が配合された及び/又は混入したポリマー材料を前記シリンダーから押出供給して前記成形部の押出口から所定の横断面形状の長尺に押し出して長尺材を製造する方法であって、
    前記成形材料流路内に、前記スクリューにより前記シリンダーから下流側に向けて旋回状に流動しながら押出供給されるポリマー材料の旋回流動方向を該方向とは異なる非旋回流動方向に変化させる整流手段と、
    前記整流手段と同一位置又は該整流手段の上流側に配置され前記ポリマー材料中の所定サイズ以上の固形物を捕捉して通過を阻止し前記所定サイズ未満の固形物の通過を許容する濾過手段としての所定外形を有するメッシュと、を設け、
    前記成形材料流路内に配置されるメッシュの実質的な濾過面積を該流路の基準横断面積よりも拡大させておくことによって、該拡大されたメッシュの位置での単位面積・単位時間当たりの前記ポリマー材料の通過量を、前記成形材料流路の基準横断面での単位面積・単位時間当たりの前記ポリマー材料の通過量よりも小さく保って濾過しながら下流に移動させ、
    前記濾過されたポリマー材料を前記成形部の押出口から所定横断面形状の長尺に押し出して中間長尺材を成形し、
    その後に、前記中間長尺材を構成するポリマー材料を硬化又は固化させる処理を行う
    ことを特徴とする、長尺材製造方法。
  2. 前記メッシュはシート状に形成されており、前記成形材料流路の延びる方向に対して0度を超え且つ直角を下回る角度に斜めに傾斜させて前記メッシュを配置する、請求項1に記載の長尺材製造方法。
  3. 前記傾斜角度を30〜60度に設定する、請求項2に記載の長尺材製造方法。
  4. 前記メッシュの前記ポリマー材料が通行する濾過部は、前記成形材料流路の延びる方向に対して相互に傾斜角が異なる複数の部分から成る凹凸構造に形成されている、請求項1〜3のいずれかに記載の長尺材製造方法。
  5. 前記メッシュ濾過部の前記凹凸構造は、前記複数の部分のうち隣接する部分の傾斜方向が互い違いとなる構造である、請求項4に記載の長尺材製造方法。
  6. 前記メッシュは、相互に目の粗さが異なる複数のメッシュを積層したものである、請求項1〜5のいずれかに記載の長尺材製造方法。
  7. 前記目の粗さが異なる複数のメッシュは、前記成形材料流路の上流側にあるものほど目が粗く下流側にあるものほど目が細かくなる順序で積層される、請求項6に記載の長尺材製造方法。
  8. 前記順序で積層された前記目の粗さが異なる複数のメッシュのさらに下流側に、前記積層された複数のメッシュのうちの最も下流側に配置されたメッシュよりも目が粗いメッシュが少なくとも一つ配置される、請求項7に記載の長尺材製造方法。
  9. 前記メッシュは筒状に形成されており、
    該筒状メッシュの直径及び長さは、該筒状メッシュを展開したときの展開面積が前記成形材料流路の基準横断面の面積よりも大きくなるように設定されており、
    前記筒状メッシュは、該筒状メッシュの長手方向と前記成形材料流路の延びる方向とがほぼ一致するように前記成形材料流路に配置される、請求項1に記載の長尺材製造方法。
  10. 前記整流手段として、前記ポリマー材料の前記旋回流動方向を該方向とは異なる非旋回流動方向に変化させる複数の成形材料通過孔が形成された整流器を前記成形材料流路内に配置し、
    さらに前記メッシュを前記整流器の上流側に接触させて配置する、請求項1〜9のいずれかに記載の長尺材製造方法。
  11. 前記成形材料流路の前記入口は前記シリンダーの先端の内径より拡大した入口であり、
    前記メッシュは、前記シリンダーの先端の内径よりも大きい実効外径を有するように形成されている、請求項1〜10のいずれかに記載の長尺材製造方法。
  12. 内部に回転駆動されるスクリューを有するシリンダーの先端に押出ヘッドを備えた押出部と、前記押出ヘッドの下流に設けられ前記シリンダーの先端と適合する入口又は該先端の内径より拡大した入口と該入口よりも下流側の押出口とを連結する成形材料流路を内部に備えた成形部と、から構成される押出成形装置の前記成形材料流路内に設けられる濾過装置であって、
    少なくとも所定外形を有するメッシュを備えており、
    前記メッシュは、前記成形材料流路の基準横断面積よりも実質的に大きい濾過面積を有するように構成されている、濾過装置。
  13. 前記メッシュはシート状に形成されており、前記成形材料流路の延びる方向に対して0度を超え且つ直角を下回る角度に斜めに傾斜させて配置可能に形成されている、請求項12に記載の濾過装置。
  14. 前記傾斜角度が30〜60度である、請求項13に記載の濾過装置。
  15. 前記メッシュの前記ポリマー材料が通行する濾過部は、前記成形材料流路の延びる方向に対して相互に傾斜角が異なる複数の部分から成る凹凸構造に形成されている、請求項12〜14のいずれかに記載の濾過装置。
  16. 前記メッシュ濾過部の前記凹凸構造は、前記複数の部分のうち隣接する部分の傾斜方向が互い違いとなる構造である、請求項15に記載の濾過装置。
  17. 前記メッシュ濾過部の前記凹凸構造は、一方の表面側からみたときに所定の方向に沿って山形状部分と谷形状部分とが連続して複数成形された構造である、請求項15に記載の濾過装置。
  18. 前記所定の方向と交差する方向にも該交差方向に沿って山形状部分と谷形状部分とが連続して複数成形されている、請求項17に記載の濾過装置。
  19. 前記メッシュは、前記成形材料流路の下流側又は上流側に向けて突出する略円錐形状に形成されている、請求項12に記載の濾過装置。
  20. 前記メッシュは、前記成形材料流路の下流側又は上流側に向けて突出する筒状に形成されている、請求項12に記載の濾過装置。
  21. 前記メッシュは、相互に目の粗さが異なる複数のメッシュを積層したものである、請求項12〜20のいずれかに記載の濾過装置。
  22. 前記目の粗さが異なる複数のメッシュは、前記成形材料流路の上流側にあるものほど目が粗く下流側にあるものほど目が細かくなる順序で積層される、請求項21に記載の濾過装置。
  23. 前記順序で積層された前記目の粗さが異なる複数のメッシュのさらに下流側に、前記積層された複数のメッシュのうちの最も下流側に配置されたメッシュよりも目が粗いメッシュが少なくとも一つ配置される、請求項22に記載の濾過装置。
  24. 前記メッシュは、目の粗さが同じ複数のメッシュを積層したものである、請求項12〜20のいずれかに記載の濾過装置。
  25. 前記スクリューにより前記シリンダーから下流側に向けて旋回状に流動しながら前記成形材料流路内に押出供給されたポリマー材料の旋回流動方向を該方向とは異なる非旋回流動方向に変化させる複数の成形材料通過孔が形成された整流器を含み、
    前記整流器が前記成形材料流路に配置された際に該流路の上流側となる面は、該成形材料流路内において前記メッシュを支持可能に形成されている、請求項12〜18のいずれかに記載の濾過装置。
  26. 前記整流器は、前記成形材料流路の上流側となる面が前記メッシュの形状に整合する形状に形成されている、請求項25に記載の濾過装置。
  27. 前記メッシュよりも前記成形材料流路の上流側に配置される環状リングを更に備え、前記環状リングと前記整流器の間で前記メッシュを挟持可能に構成されている、請求項25又は26に記載の濾過装置。
  28. 前記成形材料流路の前記入口は前記シリンダーの先端の内径より拡大した入口であり、
    前記メッシュは、前記シリンダーの先端の内径よりも大きい実効外径を有するように形成されている、請求項12〜27のいずれかに記載の濾過装置。
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