JP2010227088A5 - - Google Patents

Claims (17)

1. 複数の培養した癌組織由来細胞塊を含む組成物であって、該複数の癌組織由来細胞塊のそれぞれが、個体から得られた癌組織から３個以上の癌細胞を含む塊として分離処理された分離物に由来し、
   該培養した癌組織由来細胞塊のそれぞれは、略球形または楕円球形を有し、インビトロにおいて増殖能を保持し、
   該組成物が、実質的に癌細胞以外の細胞を含まない、組成物。
2. 前記分離物が、個体から得られた癌組織を、コラゲナーゼを含む酵素で処理する工程を含む方法によって得られる、請求項１記載の組成物。
3. 前記分離物が、個体から得られた癌組織を、C. histolyticum neutral protease、thermolysin、およびdispaseからなる群より選択される１種以上のプロテアーゼ；およびコラゲナーゼＩ、コラゲナーゼＩＩ、およびコラゲナーゼＩＶからなる群より選択される1種以上のコラゲナーゼを含む混合酵素で処理する工程を含む方法によって得られる請求項２記載の組成物。
4. 前記混合酵素が、リベラーゼブレンザイム１（登録商標）である、請求項３記載の組成物。
5. 前記培養した癌組織由来細胞塊のそれぞれが、さらに、癌組織由来細胞塊の外周面に存在する基底膜様物を含む、請求項１から４までのいずれか１項記載の組成物。
6. 前記基底膜様物がラミニンである、請求項５に記載の組成物。
7. 前記培養した癌組織由来細胞塊のそれぞれの直径が４０μｍ〜２５０μｍである、請求項１から６までのいずれか１項に記載の組成物。
8. 前記癌細胞が、上皮癌細胞由来である、請求項１から７までのいずれかに記載の組成物。
9. 前記癌細胞が、大腸癌、卵巣癌、乳癌、肺癌、前立腺癌、腎癌、膀胱癌、咽頭癌、膵癌由来である、請求項８に記載の組成物。
10. 生体から摘出した癌組織の細片化物を酵素処理する工程；
    該酵素処理物のうち３個以上の癌細胞を含む塊を選別回収する工程；および
    回収された塊を培養し、略球形または楕円球形の培養物であって、実質的に癌細胞以外の細胞を含まない培養物を得る工程
    を含む、複数の培養した癌組織由来細胞塊を含む組成物の調製方法。
11. 前記培養が３時間以上行われる、請求項１０記載の組成物の調製方法。
12. 前記選別回収が、篩を用いて回収することである、請求項１０または１１に記載の組成物の調製方法。
13. 前記３個以上の癌細胞を含む塊を選別回収する工程が、メッシュサイズ４０μｍの篩における篩上成分でかつメッシュサイズ２５０μｍの篩における篩下成分を回収する工程である、請求項１０から１２までのいずれか１項に記載の組成物の調製方法。
14. 前記酵素が、コラゲナーゼを含む酵素である、請求項１０記載の組成物の調製方法。
15. 前記酵素が、C. histolyticum neutral protease、thermolysin、およびdispaseからなる群より選択される１種以上のプロテアーゼ；およびコラゲナーゼＩ、コラゲナーゼＩＩ、およびコラゲナーゼＩＶからなる群より選択される1種以上のコラゲナーゼを含む混合酵素である請求項１４記載の組成物の調製方法。
16. 前記混合酵素が、リベラーゼブレンザイム１（登録商標）である、請求項１５記載の組成物の調製方法。
17. 請求項１０から１６までのいずれか１項に記載の調製方法によって得られる組成物。